本明細書の図内で概略的に記載され、例解される実施形態の構成要素は、多様な異なる構成で配置及び設計することができる。したがって、以下により詳細に説明される、図内に示される様々な実施形態は、本開示の範囲を限定するものではなく、単に様々な実施形態を代表的に示すものである。実施形態の各種態様が図示されるが、特に指定されない限り、図面は必ずしも原寸通りではない。
「取り付けられた」という句は、互いに直接接する2つ以上の物体間の相互作用及び/又は互いに離れている2つ以上の物体間の任意の好適な種類の締結具(例えば、取り付け金具又は接着剤)のみによる相互作用を表す。「流体連通」という句は、その通常の意味で使用され、要素が互いに流体連通しているとき、流体(例えば、ガス)が1つの要素から別の要素へと流れることができる配置を指すのに十分に広い。「車両着座位置」という句は、乗員が、概して、車両のシートに着座したときに位置決めされる位置を表す。「乗員」という用語は、車内の人物又は衝突試験ダミーを表す。本明細書で使用されるように、「前方」及び「後方」という用語は、関連する車両の前及び後を参照して使用される。例えば、後方に展開するエアバッグクッションは、車両の後方に向かって展開する。更に、「水平」等の、他の参照用語は、異なる参照フレームが意図されていることが文脈から明らかでなければ、エアバッグアセンブリが設置された車両に対して使用される。このため、「水平」等の用語は、車両自体が水平に配向される(例えば、平らな地面上に直立して位置決めされる)、又は真の水平に対して角度がつけられる(例えば、丘の上に位置決めされる)かどうかに関わらず、車両に対して使用される。別様に述べられない限り、全ての範囲は、終点及び終点の間の全ての数の両方を含む。
膨張可能なエアバッグシステムは、衝突事象中、乗員の負傷を低下させる、又は最小限に抑えるために広く使用される。エアバッグモジュールは、限定されるものではないが、ハンドル内、ダッシュボード及び/又はインストルメントパネル内、サイドドア又はサイドシート内、車両のルーフレール付近、頭上の位置、膝又は脚の位置を含む、車両内の様々な場所に設置されてきた。以下の開示において、「エアバッグ」は、概して、例えば、インストルメントパネル内に典型的に収納される助手席エアバッグ等の膨張可能なフロントエアバッグを表すが、考察される原則は、他の種類のエアバッグ(例えば、運転席エアバッグ、膝用エアバッグ、及びサイドエアバッグ)にも適用し得る。
フロントエアバッグは、車両のダッシュボード又はインストルメントパネル内に搭載されることが多い。本明細書において使用されるように、「ダッシュボード」及び「インストルメントパネル」という用語は、自動車の乗員が面する車両の突出領域を表し、助手席の乗員対面その領域の一部内のグローブボックスを含むことが多く、また、その更に中央寄りの領域内の計器(例えば、ラジオ及び/又は温度調節)を含み得るが、これらの計器は必ずしも設けられていなくてもよい。設置中に、エアバッグは、収容状態(例えば、巻き取られる、折り畳まれる、及び/又は別様に圧縮された状態)で典型的にはハウジングの内部にあり、カバーの背後に収容状態で保持されていてもよい。衝突の際にはインフレータが始動され、エアバッグに膨張ガスを急速に充填する。エアバッグは収容状態から拡張又は展開状態へと急速に移行できる。例えば、拡張しているエアバッグは、(例えば、破裂型縫い目を通じて断裂する、又はドア状構造を開くことにより)エアバッグカバーを開いて、エアバッグハウジングを出ることができる。インフレータは、何らかの適切な装置又はシステムによって始動してもよく、その始動は1つ以上の車両センサに応じて及び/又はその影響を受けることにより始動してもよい。
本明細書で開示されるエアバッグアセンブリの特定の実施形態は、助手席の乗員を緩衝することに特に適しており、ダッシュボード内に取り付けられ得る。エアバッグアセンブリは、(例えば、ダッシュボード、又はドアコラム等)車両内部の構造との乗員の激突(ボディ構造との激突)の影響を低下させることによって、衝突事象中に車両の乗員に対する傷害を緩和することができる。エアバッグアセンブリは、このような傷害を緩和することに有用である一方で、エアバッグアセンブリへの乗員の激突は、他の傷害のリスクを導入する。例えば、衝突事象に先立ち、乗員の頭部は、車両と同期して多かれ少なかれ、運動する。衝突事象中、車両の移動方向及び速度は、激しくかつ急激に変更され得る。このような衝突がエアバッグアセンブリからエアバッグクッションの展開をトリガするとき、エアバッグクッションは、車両に対する具体的な方向に加速する。即ち、前面エアバッグが、ダッシュボードから名目上後方へ展開するであろう。衝突事象自体が車両の走行方向を変更するために、乗員は、近代的な3点ハーネスによって拘束されていても、車両と同期移動となり得ない。更に、乗員は、このようにエアバッグに激突し得、この激突が車体構造物との激突を緩和しても、ある程度の障害が、エアバッグとの激突から及ぼされ得る。例えば、乗員の頭部は、エアバッグとの激突の結果、脊椎に対して回転して加速され得る。このような回転加速(及び、反対に減速)が、乗員の傷害の危険性を招く。
別様に述べると、乗員が前面エアバッグに激突する際、乗員の頭部は、重大な回転(即ち、角度)速度で捩れ、又は回転し得、損傷を潜在的に誘発する可能性がある。例えば、前席乗員が前方方向に移動し、衝突事象中に前面エアバッグに当たるとき、乗員の頭部は、垂直軸(例えば、頭部の頂部を通過して乗員の首まで通るz軸)及び/又は水平軸(例えば、冠状面内で回転するときの頭部の支点として、鼻の先端及び頭部の背後を通過する頭部のx軸又はサジタル軸)を中心に、相当な力で回転し得る。前面エアバッグが、y軸(頭部がサジタル面内で回転するための支点として、両耳を通過する頭部の前面軸)を中心とする頭部の前方回転を効果的に制限及び/又は低下させ得る一方で、前面エアバッグは、z軸及び/又はz軸を中心とする頭部の横回転を低減させる能力に限りを有し得る。頭部の回転は、車両に対して、及び/又は乗員の胴体又は身体に対してあり得る。
乗員の頭部の急激な回転による外傷性頭部/脳損傷の危険性は、衝突事象中に乗員の頭部の回転速度を低下させる、エアバッグシステムを採用することにより低減させることができる。例えば、本明細書で詳細に記載されるように、突出ローブを含むクッションは、衝突事象中の頭部の回転速度を低下させるように使用され得る。
エアバッグシステムは、車両の構造体又は構成部品との乗員の身体の激突から生じる損害を低減又は排除するように機能するが、エアバッグシステムは、乗員が展開されたエアバッグクッションに激突する瞬間に乗員の身体が車両に対して回転するとき、損害を誘発するか、又は損傷を緩和できない場合がある。例えば、上述したように、車両衝突の直前に、乗員及び車両は、通常ほぼ同期的に移動している。衝突の間、車両は、障害物又は別の車両に当たる結果として回転し始める場合がある。乗員の身体は、近代的な3点拘束システムを使用していても、車両と共に回転し始めないことがある。乗員の身体は、車両に対して、異なる方向において、異なる速度で、異なる軸上で等、回転し得る。これは、車両が、1台超の車両による打撃又は打撃されること、第1の車両に次いで固定された障害物、回転、などによる打撃/打撃されること等の、複数の衝突事故に車両が関与しているとき、特に当てはまる。その結果、エアバッグの展開をトリガする衝突事象とエアバッグクッションへの乗員の身体との激突との間の短い間隔において、車両及び乗員は、非同期的に移動し、互いに対して相当な回転度を有し得る。車両に対する乗員の回転速度と角度との差は、エアバッグの性能又は有効性を制限するのに十分であり得る。
簡単に述べると、乗員の身体がエアバッグに激突する瞬間に、エアバッグは、例えば横方向における乗員の身体の位置及び移動を調整することができない場合がある。結果として、エアバッグは、乗員の身体が車両の構造体又は構成要素に当たることを防止することができず、その結果、乗員を損傷から保護することに失敗する場合がある。加えて、エアバッグクッションが乗員の身体の位置及び移動に適切に応答することができないため、エアバッグクッションは、実際に乗員の身体を車両構造体又は構成要素に反衝させ、損傷をもたらし得る。
本開示は、乗員と車両との間の(速度及び/又は角度における)重大な回転差を誘発する衝突において、乗員を損傷からより効果的に保護するために、乗員の身体の位置及び移動と共に回転し得るエアバッグの実施形態を提供する。
本明細書に開示される実施形態は、衝突事象に関わった乗員に頭部の回転運動からの向上した緩衝性及び/又は保護を提供し得、改善された頭部傷害値(head injury criterion、HIC)及び/又は脳損傷値(brain injury criterion、BrIC)につながる。本明細書に開示される実施形態はまた、車両に対する乗員の身体の回転運動を伴う衝突における向上した緩衝性及び/又は保護を提供してもよい。
本開示の実施形態は、特定の衝突中の乗員の頭部の回転速度を管理し得る。特定のサイドカーテンの実施形態が効果的であることが証明され得る衝突の種類の例として、(1)ぶつかった物体が、乗員の車両の構造的長手構成要素及び/又はエンジンブロックに係合していない衝突、(2)乗員の車両の左又は右のいずれかの長手ビームの外側に主に衝撃力がかかっている衝突、(3)FLEE又はFREE等の衝突変形分類スキームで分類される衝突、(4)乗員の車両の当たった箇所が車幅の25%未満である前方衝撃衝突、(5)米国道路安全保険協会(Insurance Institute for Highway Safety、IIHS)のスモールオーバーラップ前突テストに関して規定されている衝突、(6)米国運輸省道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration、NHTSA)の左斜め衝撃テストに関して規定されている衝突のうちの1つ以上が挙げられる。IIHSのスモールオーバーラップ前突テスト及びNHTSAの左斜め衝撃テストは、IIHS発行の「スモールオーバーラップ前突適正評価衝突テストプロトコル(Small Overlap Frontal Crashworthiness
Evaluation Crash Test Protocol)」(第3版)(2014年5月)及びSaunders,J.、Craig,M.、Parent,D.著「スモールオーバーラップ/斜め衝突の評価のための移動変形可能バリアテスト手順(Moving Deformable Barrier Test Procedure
for Evaluating Small Overlap/Oblique Crashes)」(SAE Int.J.Commer.Veh.5(1):172〜195(2012)に開示され、各々の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。これらの文書は、斜め衝突事象に関連する。
様々な実施形態の利点は、以下の図面の詳細な説明から明らかとなるであろう。
図1は、展開前の、本開示の一実施形態に従うエアバッグアセンブリ100の側面図である。エアバッグアセンブリ100は、車両10に設置されて示される。車両10は、ダッシュボード(又はインストルメントパネルとしても既知である)11と、ウインドスクリーン12と、ルーフ14と、サイドドア20と、を装備する。車両10は、車両着座位置40を提供してもよい。車両着座位置40は、着座した前向き位置にある乗員50を収容するための車両10内の位置であり、適切な付属品(例えば、座席、座席バック、クッション(複数可)、パッド(複数可)、ヘッドレスト、ハーネスなど)を含んでもよい。図1において、乗員50は、車両10内で前方を向いて車両着座位置40に着座し、エアバッグアセンブリ100は、ダッシュボード11に取り付けられる。胴部及び/又は肩部54及び乗員50の頭部52は、直立位置にある。
図2は、展開状態にある、図1のエアバッグアセンブリ100の側面図である。エアバッグアセンブリ100は、ハウジング102と、インフレータ104と、エアバッグクッション110(エアバッグ又はガスバッグとしても既知である)と、を含み得る。エアバッグアセンブリ100は、衝突中に展開されて、乗員50に緩衝性及び保護を提供することができる。衝突センサは、エアバッグアセンブリ100の展開をトリガしてもよい。
エアバッグハウジング102は、いずれの好適な形態であってもよく、カバー(図示せず)を含んでもよく、又は別様にカバーと結合してもよく、その背後にエアバッグクッション(複数可)110が、非展開状態で格納され得る。エアバッグハウジング102は、車両10内に取り付けられる。カバーは、いずれの好適な形態であってもよく、エアバッグクッション(複数可)110が展開し得る、断裂型縫い目又は破裂型縫い目を含み得る。エアバッグハウジング102は、任意の適切な様式で、車両10のインストルメントパネル11(またダッシュボードとして既知である)内に取り付け、及び固定されてもよく、又はインストルメントパネル11に対する固定位置にあってもよい。
インフレータ104、1つ以上のインフレータ及び関連配線、導管など(図示せず)を含むユニット又はサブシステムは、膨張ガスを放出してエアバッグクッション110を膨張させるように構成されてもよい。例えば、インフレータ104は、エアバッグクッション110の喉部を通じて膨張ガスを送達させるように構成されてもよい。インフレータ104は、衝突等の、任意の適した予め決定された事象において、エアバッグクッション110の膨張を開始するよう構成され得る。
エアバッグクッション110は、一体編み、「カットソー」技術、又はそれら及び/又は他の方法の組み合わせを介して等、任意の適切な様式で製造されてもよい。いくつかの実施形態において、エアバッグクッション110は、膨張可能なチャンバを形成するために、縫い目で互いに取り付けられてもよく、又は別様に互いに結合されてもよいパネルを配置することによって、形成されてもよい。縫い目は、縫合、接着剤、テーピング、高周波(radio frequency、RF)溶接、超音波溶接、熱接着、及び/又は任意の他の好適な技術、又は技術の組み合わせにより形成され得る。他の実施形態において、エアバッグクッション110は、例えば、好適な切断、折り目、継ぎ目、又は膨張可能なチャンバの形成を可能にする他の方法を組み込むことができる、ワンピース製織技術等の、単一の一体型材料片から形成されてもよい。
図2のエアバッグクッション110は、膨張可能なチャンバを形成するために、中央パネル118(又は主パネル)と、中央パネル118に結合された1つ以上の付加的なパネルを含み得る。図2において、付加的なパネルは、外側横パネル(図2には示されず、図3Aを参照)及び内側横パネル116a(概して及び集合的に116)等の、一対の横パネル116を含む。内側横パネル116aは、車両10の内部に向かって内側に面し、外側横パネル(図2には示されず、図3Aを参照)は、車両10のサイドドア20に向かって外側に面する。内側横パネル116aは、第1の横面を提供してもよく、外側横パネルは、第2の横面を提供してもよい。これらの横面は、以下で更に説明される。展開した膨張状態において、パネル116、118の後方対向部分は、いずれかの側面上のローブ111の各々の最も後方の部分の間にある、エアバッグクッション110のほぼ外側後方表面を含み得る乗員対向表面119を形成してもよい。展開した膨張状態において、乗員対向表面119は、車両着座位置40の前方に位置決めされて、乗員50を、より具体的には、車両10に対して概して前方方向に移動する乗員50の頭部52を受容する。1つ以上の付加的な面が、横パネル116の横面に隣接してもよい。中央パネル118と一致する乗員対向表面119の部分は、乗員50の頭部52を受容するために実質的に平坦な表面を提供してもよい。
エアバッグクッション110は、衝突事象中、乗員50の頭部52の前側を受容するように構成され得る。膨張したとき、エアバッグクッション110は、車両着座位置40の前方に直接配設され得る。図2において、乗員50は、展開したエアバッグクッション110にまさに激突しようとしている典型的な、又は起こり得る直立位置にある。エアバッグクッション110は、インフレータ104の作動により、エアバッグアセンブリハウジング102から展開される。展開したエアバッグクッション110は、この実施形態に示されるように、乗員50の頭部52の両側上のローブ111、及び2つの内部垂直テザー112を含む。2つのローブ111の各々は、それぞれの横パネル116の一部(内側又は外側)によって少なくとも部分的に形成され、及び中央パネル118によって少なくとも部分的に形成される。中央パネル118は、衝突事象中に乗員50の頭部52を受容する、実質的に平坦な衝撃表面を提供する中央受容エリアを含んでもよい。エアバッグクッション110の膨張中、ローブ111がそれらの対応する横パネル116に近接しているため、ローブ111は、横パネル116と同一又はほぼ同一の内圧及び布張力を得てもよい。各テザー112は、エアバッグクッション110の内部前方表面又は部分、及びエアバッグクッション110の乗員対向表面119の内部表面に結合する。テザー112は、以下でより詳細に説明するように、頭部52の回転速度を制限するために、乗員対向表面119及び/又はローブ111を引き寄せ、又は別様に乗員50の頭部52を受容するように構成する。特定の実施形態において、エアバッグクッション110は、展開後かつ乗員50による激突の前に、ウインドスクリーン12及び/又はルーフ14に抗して静止していなくてもよい。
図3Aは、図2と同様に、乗員50による激突より前の展開した状態の、エアバッグアセンブリ100の上面図である。図3Aにおいて、エアバッグクッション110は、インフレータ104の作動により、エアバッグアセンブリハウジング102から展開されている。エアバッグハウジング102は、車両のインストルメントパネル11に取り付けられたエアバッグアセンブリ100の一部である。エアバッグクッション110は、2つのローブ111を含み、各ローブは、乗員50の頭部52の両側上、及び胴部/肩部54の上部で後方に又は乗員対向表面119から延在する。前述したように、乗員対向表面119は、概して、内側横パネル116aの最も後方の点から、内側横方向パネル116aの表面に沿って、中央パネル118の後方対向部分の表面、及び外側横パネル116bの表面にわたって、外側横パネル116bの最も後方の点までのエアバッグクッション110の外側方表面であってもよい。内側横パネル116aは、車両の内部に向かって内側に面し、外側横パネル116bは、車両のサイドドア(図示せず)に向かって外側に面する。中央パネル118は、乗員対向表面119の一部として実質的に平坦な表面を提供してもよい。
エアバッグクッション110は、2つの内部テザー112を含み、2つのローブ111の展開及び形成を容易にする。テザー112は、エアバッグクッション110の水平軸HAに沿ったオフセット距離doで、乗員対向表面119に固定される。テザー112は、エアバッグクッション110内の前方場所でエアバッグクッション110の内部部分で固定され、また乗員対向表面119の内部表面で固定される。テザー112は、前方部分からエアバッグクッション110の内部を通じて(例えば、エアバッグクッション110の膨張可能なチャンバを通じて)後方に延在する。各テザー112の前方又は第1の端部は、その対応する横(サイド)パネル116の内部表面に取り付ける。1つのテザー112は、内側横パネル116aの前方内部表面に取り付けることができ、一方で他方のテザー112は、外側横パネル116bの前方内部表面に取り付けることができる。次いで、各テザー112は、エアバッグクッション110の内部を通って後方かつ幾分上方に角度付けしてもよい。各テザー112は、エアバッグクッション110の乗員対向表面119の内部表面で取り付けることができる、後方(又は第2の)端部を有する。
テザー112は、乗員対向表面119(後面)における接続が、乗員対向表面119の上部から乗員対向表面119の下部に向かって、ほぼ垂直に、又はほぼ上下に延在しているため、垂直テザーである。
テザー112がエアバッグクッション110の膨張及び拡大中にピンと張って引かれる際、テザー112は、一対のローブ111が乗員対向表面119の両側、及び乗員50の頭部52の両側上で更に後方に展開する一方で、乗員対向表面119の中央部分を近位に固定して、乗員対向表面119を引き寄せる。テザー112が乗員対向表面119を引き寄せ、位置決めする際、少なくとも1つの低張力ゾーン又はバブルが、乗員対向表面119の中央部分内に作り出されてもよい。低布張力ゾーン(複数可)は、エアバッグクッション110が頭部52の回転を誘導する可能性を低減し得る。
テザー112、横パネル116、及び中央パネル118は、乗員対向表面内に高布張力ゾーン及び低布張力ゾーンの特定の構成を提供するような様式で、互いに構築及び取り付けられてもよい。テザー112がピンと張って引き寄せる際、乗員対向表面119に特定の構成を提供し、エアバッグクッション110の乗員対向表面119を位置決めすることができる。テザー112は、特に、ローブ111の各々の一部である乗員対向表面119のその部分上に高布張力ゾーンを形成することを容易にしてもよい。テザー112はまた、乗員対向表面119のその部分における低布張力ゾーンの形成をも容易にし得る。低布張力ゾーンは、中央パネル118の後方対向面上に位置決めされてもよい。ローブ111の乗員対向表面における高布張力ゾーンと、中央パネル118の乗員対向表面における低布張力ゾーンとの組み合わせは、乗員50の頭部52の回転を低減又は緩和させ得る。別様に述べると、低布張力ゾーンは、ローブ111の乗員対向表面上の高布張力ゾーンの間に設けられてもよい。高布張力ゾーン間の低布張力ゾーンのこの構成は、乗員50の頭部52の激突の際、頭部52の回転の防止又は低減を支援することができる。
ローブ111は、各ローブ111の乗員対向表面上に高張力布地ゾーンを提供してもよい。いずれかのローブ111上の(又は両方の上の)高布張力ゾーンは、頭部52の回転を低減又は制限し得る。高布張力ゾーンは、乗員50がローブ111を貫通すること(中を通じて移動すること)を防止、又は制限するための支持を提供する。ローブ111は、頭部52の回転をもたらし得る頭部52上の力に対抗するように、乗員50の頭部52を受容及び/又は接触、若しくは係合し、頭部52の側部に対する支持を提供し得る。
ローブ111、テザー112、及びエアバッグクッション110が乗員50と共に回転する能力を伴う実施形態において、エアバッグクッション110は、乗員50の車両の内部構造又は構成要素との激突を緩和し、それによって乗員50、より具体的には頭部52への損傷を低減又は排除するために、乗員50の運動量をより効果的に吸収及び消散し得る。エアバッグクッション110のこの回転はまた、エアバッグクッション110が、乗員50にエアバッグクッション110から車両の構造体又は構成要素、若しくは別の乗員に反衝させ得る、という可能性を低減又は排除することができる。この構成はまた、乗員対向表面119及びローブ111が、乗員50の頭部52の回転をより効果的に制限し、潜在的な頭部損傷基準(HIC)及び/又は脳損傷基準(BrIC)を低減させ得る。
特定の実施形態において、横パネル116の各々は、曲線状の対称的なテーパ部114を作り出して、エアバッグクッション110の半円形前方形態を生成するように形成されてもよい。図3Aの横パネル116の曲線状の対称的なテーパ部114は、エアバッグクッション110の丸みをもった前方角部を生成する。更に他の実施形態において、横パネル116の対称的なテーパ部114は、エアバッグクッション110がほぼ三角形の形態(例えば、三角形の対称的なテーパ部)を得るように、曲線状でなくてもよい。前方形態における三角形の対称的なテーパ部の実施形態において、三角形の頂点は、ダッシュボード11において、又はその付近で前方にあり、三角形の基部は、乗員着座エリアに向かって後方にある(図示せず、図1及び図2の40を参照)。膨張可能なエアバッグの前方部分における対称的なテーパ断面は、乗員の頭部及び胴体と共にエアバッグを回転させて、乗員の胴体に対する頭部回転を低減する。
ダッシュボード11は、エアバッグクッション110と相互作用し得るほぼ平坦な面を後方に有する。ダッシュボード11とエアバッグクッション110との間のこの相互作用は、乗員50が衝突事象において乗員50のライドダウン中に、エアバッグクッション110に激突する際、エアバッグクッション110を支持する。衝突事象が車両及び乗員50の前方移動のみを伴うとき、ダッシュボード11は、エアバッグクッション110を支持し、乗員50を支持して、乗員50の減速を緩和する。
衝突事象が車両に対する乗員の回転を伴うとき、本明細書の開示に従う前方形態における対称的なテーパ部114を含まない、現在利用可能なエアバッグクッションは、乗員を適切に支持及び減速させない場合があり、又は乗員を車両構造体又は構成要素に反衝させ、損傷を生じさせることがある。
これに対して、エアバッグクッション110は、前方形態における対称的なテーパ部114が、エアバッグクッション110をダッシュボード11の後方表面に沿って制限された程度(右又は左に)「回る」又は回転させることを可能にし得るため、乗員50と共に回転することができる。エアバッグクッション110の前方態様の対称的なテーパ部114は、エアバッグハウジング102において、又はその付近でダッシュボード11におけるエアバッグクッション110のためのアンカー点115において位置決めされ得る。対称的なテーパ部114(非対称的なテーパ部と比較して)は、エアバッグクッション110が乗員50と接触する前に回転することを防止し得る。乗員50がエアバッグクッション110に激突する前に、展開しかつ膨張したエアバッグクッション110は、エアバッグハウジング102における又はその付近のアンカー点115の両側へのダッシュボード11との接触をほとんど又は全く有することはなく、このことはエアバッグクッション110が、乗員50の横及び/又は回転運動と一致して、エアバッグハウジング102において、又はその付近でアンカー点115の周りを回転することを可能にし得る。
図3Bは、乗員50が完全に展開され、かつ膨張したエアバッグクッション110に激突する図3Aのエアバッグアセンブリ100の上面図である。図3Bにおいて、乗員50は、アンカー点115及び/又は車両に対して右及び反時計回りに回転する。エアバッグクッション110は、乗員50がエアバッグクッション110に激突する際、乗員50の移動によって変位される。この実施形態に従って、外側横パネル116は、その前方の丸みをもった角部114及びアンカー点115の拘束に起因して、圧力又は変形の著しい変化を伴うことなく、乗員50の移動に応じて(例えば、車両に対して前方及び横方向の両方)、前方及び外側(反時計回り)に回転することができる。同様に、内側横パネル116aは、圧力又は変形の著しい変化を伴うことなく、車両に対する乗員50の移動の横方向構成要素に一致して、後方及び外側(反時計回り)に回転することができる。すなわち、一体化ユニットとして、内側及び外側横パネル116の対称的なテーパ部114は、エアバッグクッション110が、アンカー点115の周囲である程度回転することを可能にして、著しい圧力の変化及び/又は著しい変形、並びに乗員50の保護の失敗を伴うことなく、横方向構成要素の移動及び乗員50のエネルギを収容することができる。前方部分で対称的なテーパ部114によって有効化されたエアバッグクッション110の回転能力は、ローブ111の加圧に打ち勝ち、それによってローブ111を圧潰する、乗員50の横移動及びエネルギの可能性を低減することができる。別様に述べると、乗員50の横方向構成要素の移動に応じてエアバッグクッション110が回転することは、エアバッグクッション110が乗員50をローブ111の間に維持して、乗員50の頭部52の回転速度を低下させることを容易にすることができる。
図3Bは、エアバッグクッション110の反時計回りの回転を生じさせる車両の右側に向かって、前方及び横方向に移動する乗員50を図示する一方、エアバッグクッション110の対称的なテーパ部114及びアンカー点115の同じ機能は、時計回り等の、別の方向において、乗員50の前方及び横方向移動を伴う事故において存在し得る。この回転機能は、半円前方形態、丸みをもった角部の前方形態、又はアンカー点115で又はその付近に頂点を有する三角形の前方形態等の、対称的なテーパ部114を含む実施形態において提供され得る。
図4Aは、本開示に従うエアバッグアセンブリ400の別の実施形態の上面図である。エアバッグアセンブリ400は、エアバッグハウジング402と、インフレータ404と、エアバッグクッション410と、を含み得る。エアバッグハウジング402は、車両のダッシュボード41(又はインストルメントパネル)に取り付けられてもよい。インフレータ404(例えば、1つ以上のインフレータ及び関連配線、導管などを含み得るユニット又はサブシステム)は、衝突等の、適したトリガ事象の際にエアバッグクッション410を膨張させるために膨張ガスを放出するように構成されてもよい。乗員50は、車両着座位置内に示される。図4Aにおいて、エアバッグクッション410は、それが車両着座位置の前方に配設されるように、インフレータ404の作動によって完全に展開及び膨張している。乗員50は、エアバッグクッション410に接触していない。エアバッグクッション410は、3つの別個の膨張可能なチャンバ413a、413b、413cを含む。いくつかの実施形態において、別個の膨張可能なチャンバ413a、413b、413cの各々は、単一部品構成体、例えば、ワンピース製織によって形成され得る。他の実施形態において、別個の膨張可能なチャンバ413a、413b、413cは、複数のパネル構成体によって形成され得る。任意の適切な構成方法、例えば、切断、縫い付け、折り畳み、重複などを使用することができる。別個の膨張可能なチャンバ413a、413b、413cは、縫い目412で結合される。膨張可能なチャンバ413a、413b、413cは、以下に更に記載される、分離布パネル(同様に)412によって互いに分割され得る。縫い目412は、任意の好適な手段、例えば、糊付け、縫合、テーピング、RF溶接、超音波溶接などによって形成されてもよい。
エアバッグクッション410は、一対のローブチャンバ413a、413bと、一対のローブチャンバ413a、413bの間に配設された中央乗員衝撃チャンバ413c(又は中央チャンバ)を含む。ローブチャンバ413a、413bは、各々、エアバッグクッション410が膨張可能であるとき、頭部52の両側に、及び乗員50の胴体/肩部54にわたって後方に延在するローブ411を含む。ローブチャンバ413aと中央チャンバ413cとの間には、少なくとも1つの分離布パネル412があり、これら2つのチャンバ413a、413cの内部を互いから分離する。分離布パネル412は、ローブチャンバ413a又は中央チャンバ413cのいずれかの部分に近接していてもよく、若しくは両方のチャンバ413a、413cは、それらの間に分離布パネルを含んでもよい。同様に、ローブチャンバ413b及び中央チャンバ413cは、それらの間に少なくとも1つの分離布パネル412を有する。分離パネル412は、膨張可能なチャンバ413a、413b、413cを同じ圧力、又は異なる圧力に膨張させることを可能にし得る。分離パネル412はまた、膨張ガスが異なるチャンバに変位されることからもたらされ得る変形を防止又は緩和してもよい。
エアバッグクッション410が膨張する際、分離パネル412は、乗員対向表面419をピンと張って引き寄せ、かつエアバッグクッション410の両側上にローブ411を存在させるように構成する。乗員対向表面419は、1つのローブチャンバ413aの最も後方部分から、中央パネル413cの後方対向部分418に、かつそこにわたって、反対側のローブチャンバ413bの最も後方部分までのエアバッグクッション410の外部表面の部分を含み得る。分離パネル412は、乗員対向表面419における高及び低布張力ゾーンの特定の構成をもたらし得る。具体的には、分離パネル412は、乗員対向表面419の一部であるローブチャンバ413a、413bのローブ411の各々の表面において高布張力ゾーンを構成してもよい。いずれかの(又は両方の)ローブ411の乗員対向部分上の高布張力ゾーンは、乗員50の頭部52の回転を低減又は制限し得る。高布張力ゾーンは、乗員50がローブ411を貫通すること(中を通じて移動すること)を防止、又は制限するための支持を提供する。ローブ411は、頭部52の回転をもたらし得る頭部52上の力に対抗するように、乗員50の頭部52を受容及び/又は接触、若しくは係合し、頭部52の側部に対する支持を提供し得る。2つのローブチャンバ413a、413bの乗員対向表面内の高布張力ゾーンは、乗員50の頭部52の回転を制限、低減、又は緩和し得る。分離パネル412はまた、乗員対向表面419の一部である中央チャンバ413cのその部分の後方表面において、低布張力ゾーンをもたらし得る。中央チャンバ413cにおける乗員対向表面419内の低布張力ゾーンは、乗員50の頭部52の衝撃を受容し得る。別様に述べると、分離パネル412は、その中心に又はその付近に、隣接する高布張力ゾーンを伴って、低布張力ゾーンを有する乗員対向表面419を形成してもよい。分離パネル412は、2つのローブチャンバ413a、413bと比較して、中央チャンバ413cのより低い膨張圧力を可能にするように機能し得る。いくつかの実施形態において、エアバッグインフレータ404は、ローブチャンバ413a、413bへの圧力よりも低い圧力で、中央チャンバ413cにガスを直接導入し得る。他の実施形態において、エアバッグインフレータ404は、膨張ガスのみをローブチャンバ413a、413bに導入してもよく、次いで、膨張ガスは、ローブチャンバ413a、413bから、制限された様式で、中央チャンバ413cに通過して、ローブチャンバ413a、413b内よりも中央チャンバ413c内において低圧力を生成してもよい。分離パネル412は、チャンバ413a、413b、413c間の膨張ガスの連通を防止又は制限し得る。中央チャンバ413cが、ローブチャンバ413a、413bよりも少ない程度(低圧力)まで膨張する実施形態において、分離パネル412は、ローブチャンバ413a、413b内の高圧力の膨張ガスが、中央チャンバ413c内の膨張ガスと混ざりあうことを防止し得る。中央チャンバ413c内の低圧力は、中央チャンバ413cの後方対向部分418の示された水平軸HAで、特定の幅、又はオフセット距離doを確立し得る。中央チャンバ413c内の低圧力はまた、中央チャンバ413cの後方対向部分418内に低布張力ゾーンを形成することを支援してもよい。示される実施形態において、水平軸haにおけるオフセット距離doは、分離パネル412の前方取り付け点間の幅よりも狭い。このオフセット距離doは、後述するように、乗員50の頭部52による接触の結果として変化し得る。この構成により、エアバッグクッション410が乗員50の頭部52の回転を低減又は制限することを可能にし得る。この構成はまた、エアバッグクッション410が乗員50の頭部52をエアバッグクッション410から反衝させる可能性を低減させてもよい。
図4Bは、展開した状態、かつ乗員50によって激突された図4Aのエアバッグアセンブリ400の上面図である。少なくとも1つの実施形態において、水平軸haにおけるオフセット距離doは、乗員50の頭部52との接触に起因して変化し得る。乗員50の頭部52が乗員対向表面419(例えば、中央チャンバ413cの後方対向部分418)に激突する際、中央チャンバ413cの後方対向部分418は、中央チャンバ413c内の圧力がローブチャンバ413a、413b内の圧力とほぼ等しくなるまで、乗員50の頭部52が後方対向部分418に激突する程度に変形し得る。中央チャンバ413cの後方対向部分418のこの意図的な変形は、水平軸haにおけるオフセット距離doが変化することをもたらし得る。中央チャンバ413cの後方対向部分418の低圧力/低布張力及びローブ411の高圧力/高布張力ゾーンの構成は、エアバッグクッション410が、ローブチャンバ413a、413bのローブ411間でよりしっかりと乗員50の頭部52を受容し、かつ乗員50の、頭部52の回転を低減、制限、又は緩和することを可能にし得る。
図5は、図4A及び図4Bのエアバッグクッション410の分解図である。エアバッグクッション410は、少なくとも内側及び外側ローブチャンバ413a、413b、並びに中央チャンバ413cを含む。示される実施形態において、エアバッグクッション410の中央チャンバ413cは、側部表面を有さない。ローブチャンバ413a、413bは各々、ローブ411と、中央チャンバ413cと結合する分離パネル412(又は中央チャンバに隣接するサイドパネル)と、中央チャンバ413cの対向する側部上に配設された横サイドパネル416と、を有する。いくつかの実施形態において、ローブチャンバ413a、413bはまた、吸気弁470(又は開口部)を有し、それを通じて膨張ガスが、インフレータ(図示せず)からローブチャンバ413a、413bに流入され得る。少なくとも1つの実施形態において、吸気弁470は、一方向弁であってもよく、そのため膨張ガスは、ローブチャンバ413a、413bから弁470を出てインフレータに向かって、流れを逆転(又は逆流)させることができない。他の実施形態において、吸気弁470は、膨張ガスが所定の条件(例えば、所定の目標膨張圧に達する、又は膨張に続く所定の時間に達するなど)下で、インフレータ(図示せず)に向かって逆流することを可能にしてもよい。更に他の実施形態において、吸気弁470は、膨張ガスの流れを制限する、防止する、又は制御するために、バッフルに置き換えられてもよく、又は増強されてもよい。図5の実施形態において、各ローブチャンバ413a、413bの分離パネル412は、連通弁472(又はバッフル若しくは開口部)を含有し得、膨張ガスが2つのローブチャンバ413a、413bから中央チャンバ413cに流れることを可能にする。少なくとも1つの実施形態において、2つの連通弁472は、ローブチャンバ413a、413b内で所定の圧力が得られるまで、ガスがローブチャンバ413a、413bから流れることがないように、圧力制限されてもよい。少なくとも1つの実施形態において、2つの連通弁472は、中央チャンバ413c内で所定の圧力が得られるまで、膨張ガスがローブチャンバ413a、413bから中央チャンバ413cに流れることを可能にすることによって、圧力制限されてもよい。いくつかの実施形態において、2つの連通弁472は、一方向弁であってもよく、膨張ガスがローブチャンバ413a、413bから中央チャンバ413cに流れることを可能にする。いくつかの実施形態において、連通弁472は、ローブチャンバ413a、413bと中央チャンバ413cとの間の膨張ガスの連通を制御するバッフル、又は他の手段を用いて、置き換え又は増強されてもよい。
中央チャンバ413cは、図4Aに記載された、乗員対向表面419の部分を構成する頭部受容エリア又は後方対向部分418を含んでもよい。頭部受容エリア418は、乗員の頭部(図示せず)の前側(例えば、顔、前額部)を受容するために、膨張中位置決めされ得る。膨張ガスをエアバッグクッション410に、最初にローブチャンバ413a、413bへ供給する吸気弁470と、分離パネル412と、連通弁472との組み合わせは、乗員対向表面(図4A、図4Bにおける419)が、中央チャンバ413cの頭部受容エリア418内の低布張力ゾーン、及びローブチャンバ413a、413bのローブ411の乗員対向表面内の高布張力ゾーンを伴って構成されるように、それぞれのチャンバ413a、413b、413cの各々の適切な膨張圧力を提供するように機能してもよい。
図6は、図3Aのエアバッグアセンブリ100と同様であり、内部テザー613、623、624の代替的な構成を有するエアバッグアセンブリ600の上面図である。エアバッグクッション610は、展開された膨張状態にあり、乗員50の頭部52と接触する直前が示される。エアバッグクッション610は、乗員50の頭部52の両側に展開された2つのローブ611を含む。エアバッグクッション610は、車両の内部に向かって配設された内側横パネル616と、車両の外部に向かって配設された外側横パネル614と、を含んでもよい。乗員対向表面619は、エアバッグクッション610の後方対向部分上で、一方の側でローブ611の最も後方の部分から、エアバッグクッション610の中央後方対向区分の表面に向かってかつ横切るローブ611の表面に沿って、及びその反対側のローブ611の表面を横切ってかつ最も後方の部分まで継続して、作り出されてもよい。エアバッグクッション610の内部は、テザー613、623、624の組み合わせであり得る。内部テザー613は、エアバッグクッション610又はエアバッグアセンブリ600の前方表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面619の中央で又はその付近でエアバッグクッション610の後方内部表面に結合された第2の端部と、を有する、単一の垂直テザーであってもよい。内部横テザー623は、内側横パネル616の内部表面に結合された第1の端部と、外側横パネル614の内部表面に結合された第2の端部と、を有する垂直テザーであってもよい。2つの内部対角テザー624は各々、1つのローブ611内に配設され得る。内側内部対角テザー624は、内側横パネル616の内部表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面619の内部表面、及び内部テザー613の結合点の内側に結合された第2の端部と、を有する垂直テザーであってもよい。外側内部対角テザー624は、外側横パネル614の内部表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面619の内部表面、及び内部テザー613の結合点の外側に結合された第2の端部と、を有する垂直テザーであってもよい。エアバッグクッション610が膨張して展開する際、内部テザー613、623、624は、きつく引き寄せられてもよく、2つのローブ611及び乗員対向表面619を形成するように、エアバッグクッション610に支持を提供してもよい。具体的には、内部テザー613は、乗員50の前方の乗員対向表面619の中心を、乗員50の頭部による接触の前に、構成、又は別様に位置決めしてもよい。内部横テザー623は、内側及び外側横パネル616、614に支持を提供してもよく、乗員50がローブ611を通って移動することを防止する支援をしてもよい。内部対角テザー624は、乗員対向表面619に特定の形状を提供して、乗員50の頭部52の受容エリアを形成してもよい。いくつかの実施形態において、内部テザー613、624は、乗員の頭部52を受容するポケット形状を形成するように、エアバッグクッション610の乗員対向表面619を構成してもよい。内部テザー613、623、624の組み合わせは、乗員対向表面619における少なくとも1つの低布張力ゾーンの形成を提供し得る。内部テザー613、623、624の組み合わせは、ローブ611内の対応する高布張力ゾーンの形成を提供し得る。ローブ611内の高布張力ゾーンは、乗員50がローブ611を通って移動し、車両の内部構造に当たることを防止し得る。乗員対向表面619の低布張力ゾーン(複数可)は、乗員50の頭部52を受容し、乗員50の頭部52の回転速度を低減又は制限することができ、それによって、損傷の可能性を低減するか、又は頭部52への損傷の程度を低減することができる。示される実施形態は、エアバッグクッション610の前方部分の対称的なテーパ部を組み込まないが、他の実施形態において、対称的なテーパ部が存在してもよい。
図7は、図6のエアバッグクッション610の構成部品図である。エアバッグクッション110の主パネル620は、図6に示されるローブ611のフラップ611a、611bを組み込む。主パネル620は、エアバッグクッション610の膨張を容易にするように、インフレータポート622、又は他の設備を含み得る。この実施形態において、主パネル620は、乗員に対して内側に位置決めされる、ローブ形成フラップ611a、及び乗員に対して外側に位置決めされる、ローブ形成フラップ611bを含み、それぞれ、内側及び外側ローブ611を形成することに役立つ。主パネル620は、後面618と、乗員対向ローブ形成フラップ611a、611bと、を含む乗員対向表面619を有する。乗員対向表面619は、衝突事象中、乗員の顔を受容し得る。内側及び外側横パネル616、614は、エアバッグクッション610の形状を形成するのに役立ち、エアバッグクッション610の内側(車両の中心に向かって面する)及び外側(車両の外側に向かって面する)側部上に、それぞれ位置付けられた、エアバッグクッション610の表面である。内側横パネル616及び外側横パネル614は各々、内側及び外側ローブ611を、それぞれ形成するように、乗員対向ローブ形成フラップ611a、611bと結合される非乗員対向ローブ形成フラップ611c、611dを含む。非乗員対向ローブ形成フラップ611c、611dは、衝突事象中に、エアバッグクッション610によって受容された乗員とほとんど又は全く接触しないように、乗員から離れて面するように位置決めされ得る。
内部テザー613、623、624は、ローブ611の形成及び展開に役立つために、エアバッグクッション610に内部で組み込まれる。内部テザー613は、後面618の内部表面に結合する顔取り付け領域634を含む、乗員近位部分632を含む。顔取り付け領域634は、垂直に配向されるように、後面618に結合する。内部テザー613はまた、主パネル620又はエアバッグハウジングのアンカー点(図示せず)上の、エアバッグクッション610の顔取り付け領域644を含む、前方部分642を含む。内部横テザー623は、外側横パネル614の内部表面に結合する横取り付け領域652を有する外側部分を含む。内部横テザー623はまた、内側横パネル616の内部表面に結合する、横取り付け領域654を有する内側部分を含む。本実施形態において、横取り付け領域652、654は、垂直に配向されるように、それぞれの横パネル616、614に結合する。他の実施形態において、内部横テザー623は、横パネル614、616に非垂直の様式で取り付けることができる。内部対角テザー624は各々、内部テザー613(内部テザー613の顔取り付け領域634に隣接する)の結合部の両側から、及び両側に、所定の距離で、後面618の内部表面に結合する、顔取り付け領域662を含む乗員近位部分を有する。内部対角テザー624は各々、内部横テザー623の取り付けの後方に所定の距離で、それぞれの横パネル616の内部表面に結合する、横取り付け領域664を含む前方部分を有する。各内側対角テザー624は、内部垂直テザー613が後面618に結合する点の内側の、所定の距離で後面618の内部表面に結合する。外側対角テザー624は、内部垂直テザー613が後面618に結合する点の外側の、所定の距離で後面618の内部表面に結合する。本実施形態において、内部対角テザー624は、垂直に配向されるように(及び後面618に対する内部垂直テザー613の結合部に対して平行に)、後面618の内部表面に結合する。内部対角テザー624は、垂直に配向されるように、それぞれの横パネル614、616に結合する。他の実施形態において、内部対角テザー624は、後面618又は横パネル614、616のいずれか、若しくは両方に、非垂直の様式で結合してもよい。
図8Aは、図3Aのエアバッグアセンブリ100と同様であり、内部テザー812、813の代替的な構成を有するエアバッグアセンブリ800の上面図である。エアバッグクッション810は、展開された膨張状態にあり、乗員50の頭部52と接触する直前が示される。エアバッグクッション810は、乗員50の頭部52の両側に展開された2つのローブ811と、乗員50の頭部52の前方に直接展開された後面818と、を含む。エアバッグクッション810は、車両の内部に向かって配設された内側横パネル816と、車両の外部に向かって配設された外側横パネル814と、を含んでもよい。乗員対向表面819は、エアバッグクッション810の後面818上で、一方の側でローブ811の最も後方の部分から、エアバッグクッション810の後面818の表面に向かってかつ横切るそのローブ811の表面に沿って、及び反対側のローブ811の表面を横切ってかつ最も後方の部分まで継続して、作り出されてもよい。
エアバッグクッション810の内部は、垂直テザー812、813の組み合わせであってもよい。内部垂直テザー812は、エアバッグクッション810又はエアバッグアセンブリ800の前方表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面819で又はその付近で、エアバッグクッション810の後部内部表面に結合された第2の端部と、を各々有する、垂直テザーであってもよい。本実施形態において、内部垂直テザー812に対する前方結合点は、エアバッグアセンブリ800又はエアバッグクッション810の中央の両側に特定の距離で位置付けられ得る。他の実施形態において、内部垂直テザー812の前方結合点は、互いに並置されてもよく、エアバッグアセンブリ800又はエアバッグクッション810の中心又はその付近にあってもよい。内部垂直テザー812は、エアバッグクッション810の両側において、後面818からローブ811への接合部で、又はその付近で、乗員対向表面819の内部表面に結合する。エアバッグクッション810が膨張する際、内部垂直テザー812は、きつく引き寄せられ、乗員対向表面819が乗員50の頭部52を受容するように、及び各ローブ811の乗員対向表面が乗員50の頭部52を受容するのを支援するように構成することに役立ち得る。
内部垂直テザー813は、エアバッグクッション810又はエアバッグアセンブリ800の前方表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面819の中央で又はその付近でエアバッグクッション810の後部内部表面に結合された第2の端部と、を有してもよい。内部垂直テザー812、813は、ほぼ平行な様式で展開するように構成され得る。内部垂直テザー813は、後面818をエアバッグアセンブリ800の取り付け点から特定の距離まで展開させ、乗員対向表面819を位置決めして、乗員50の頭部52を受容させてもよい。
内部垂直テザー812、813は、後面818において少なくとも1つの低布張力ゾーンを有し、かつローブ811の各々の乗員対向表面において少なくとも1つの高布張力ゾーンを有する、乗員対向表面819を構成してもよい。低布張力ゾーン(複数可)は、乗員50の頭部52の回転を制限、低減、又は防止し、頭部52への損傷を低減又は排除し得る。ローブ811内の高布張力ゾーンは、乗員50がエアバッグクッション810を通って移動することを防止し得、かつ頭部52の回転を制御、制限、又は低減することを支援し得る。
図8Bは、図8Aのエアバッグアセンブリ800と同様であり、内部テザー、すなわち単一テザーの垂直テザー813の代替的な構成を有するエアバッグアセンブリ800の上面図である。エアバッグクッション810は、展開された膨張状態にあり、乗員50の頭部52と接触している。エアバッグクッション810は、乗員50の頭部52の両側に展開された2つのローブ811と、乗員50の頭部52の前方に直接展開された乗員対向表面819と、を含む。エアバッグクッション810は、車両の内部に向かって配設された内側横パネル816と、車両の外部に向かって配設された外側横パネル814と、を含んでもよい。乗員対向表面819は、一方の側でローブ811の最も後方の部分から、反対側のローブ811の表面かつ最も後方の部分に向かってわたるローブ811の表面に沿って、2つのローブ811の内向き表面上で作り出されてもよい。
内部垂直テザー813は、エアバッグクッション810又はエアバッグアセンブリ800の前方表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面819の中央で又はその付近でエアバッグクッション810の後方内部表面に結合された第2の端部と、を有してもよい。内部垂直テザー813は、乗員対向表面819の中心をエアバッグアセンブリ800の取り付け点から特定の距離まで展開し、乗員対向表面819を位置決めして、乗員50の頭部52を受容させてもよい。エアバッグクッション810が展開して膨張する際、内部垂直テザー813は、きつく引き寄せられてもよく、ローブ811が後方に展開し続けるように乗員対向表面819の中央部分を前方に引き寄せ、それによって乗員50の頭部52を受容するエリアを形成することができる。乗員対向表面819の形状は、乗員50.の頭部52の回転を低減、制限、又は防止し得る。
図9Aは、図3Aのエアバッグアセンブリ100と同様であり、内部テザー912、923の代替的な構成を有するエアバッグアセンブリ900の上面図である。エアバッグクッション910は、展開された膨張状態にあり、乗員50の頭部52と接触する直前が示される。エアバッグクッション910は、乗員50の頭部52の両側に展開された2つのローブ911と、乗員50の頭部52の前方に直接展開された後面918と、を含む。エアバッグクッション910は、車両の内部に向かって配設された内側横パネル916と、車両の外部に向かって配設された外側横パネル914と、を含んでもよい。乗員対向表面919は、エアバッグクッション910の後方対向部分上で、一方の側でローブ911の最も後方の部分から、エアバッグクッション910の後面918の表面に向かってかつ横切るそのローブ911の表面に沿って、及び反対側のローブ911の表面を横切って、かつ最も後方の部分まで継続して、作り出されてもよい。
エアバッグクッション910の内部は、テザー912、923の組み合わせであってもよい。内部垂直テザー912は、エアバッグクッション910又はエアバッグアセンブリ900の前方表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面919で又はその付近で、エアバッグクッション910の後方内部表面に結合された第2の端部と、を各々有する、垂直テザーであってもよい。本実施形態において、内部垂直テザー912に対する前方結合点は、エアバッグアセンブリ900又はエアバッグクッション910の中央の両側に特定の距離で位置付けられ得る。他の実施形態において、内部垂直テザー912の前方結合点は、互いに並置されてもよく、エアバッグアセンブリ900又はエアバッグクッション910の中心に又はその付近にあってもよい。内部垂直テザー912は、エアバッグクッション910の両側において、後面918からローブ911への接合部で又はその付近で、後面918の内部表面に結合する。示される実施形態において、内部垂直テザー912は、互いに平行に展開され、後方表面918に垂直に結合されてもよい。エアバッグクッション910が膨張する際、内部垂直テザー912は、きつく引き寄せられ、乗員対向表面919が乗員50の頭部52を受容するように、及び各ローブ911の乗員対向表面が乗員50の頭部52を受容するのを支援するように構成することに役立ち得る。内部垂直テザー912は、乗員対向表面919において、具体的にはエアバッグクッション910の後面918において、低布張力ゾーンを構成するために役立ち得る。低布張力ゾーンは、乗員50の頭部52の回転を制限、低減、又は防止し、頭部52への損傷を低減又は防止することができる。内部垂直テザー912はまた、ローブ911の各々の上の乗員対向表面919の部分において、少なくとも1つの高布張力ゾーンを構成することに役立ち得る。ローブ911上の高布張力ゾーン(複数可)は、乗員対向表面919の後面918の低布張力ゾーン上で乗員の頭部52を受容することを支援し得、乗員50がローブ911を通って移動することを防止し得る。
内部テザー923は、内側横パネル916の内部表面に結合された第1の端部と、外側横パネル914の内部表面に結合された第2の端部と、を有する横テザーであってもよい。示される実施形態において、内部横テザー923は、内側及び外側横パネル916、914に垂直に結合する。他の実施形態において、内部横テザー923は、内側及び外側横パネル916、914に非垂直の様式で結合されてもよい。エアバッグクッション910が展開して膨張する際、内側横テザー923は、エアバッグクッション910の横方向の拡大を制限し得、乗員50の頭部52の両側にローブ911を形成及び展開することを支援し得る。内側横テザー923はまた、乗員50がローブ911を通って移動することを防止するために、ローブ911の表面内に1つ以上の高布張力ゾーンを形成することを支援してもよい。
図9Bは、図9Aのエアバッグアセンブリ900と同様であり、内部テザー913、923の代替的な構成を有するエアバッグアセンブリ900の上面図である。エアバッグクッション910は、展開された膨張状態にあり、乗員50の頭部52と接触して示される。エアバッグクッション910は、乗員50の頭部52の両側に展開された2つのローブ911と、乗員50の頭部52の前方に直接展開された乗員対向表面919と、を含む。エアバッグクッション910は、車両の内部に向かって配設された内側横パネル916と、車両の外部に向かって配設された外側横パネル914と、を含んでもよい。乗員対向表面919は、一方の側でローブ911の最も後方の部分から、反対側のローブ911の表面かつ最も後方の部分に向かってわたるローブ911の表面に沿って、エアバッグクッション910の後方対向部分上で作り出されてもよい。
エアバッグクッション910の内部は、テザー913、923の組み合わせであってもよい。内部垂直テザー913は、エアバッグクッション910又はエアバッグアセンブリ900の前方表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面919の中央で又はその付近でエアバッグクッション910の後方内部表面に結合された第2の端部と、を有する垂直テザーであってもよい。内部垂直テザー913は、エアバッグクッション910の中央で又はその近くでエアバッグクッション910の内部表面に結合する。エアバッグクッション910が膨張する際、内部垂直テザー913は、きつく引き寄せられ、乗員対向表面919が乗員50の頭部52を受容するように、及び各ローブ911の乗員対向表面が乗員50の頭部52を受容するのを支援するように構成することに役立ち得る。内部垂直テザー913は、乗員対向表面919において、低布張力ゾーンを構成するために役立ち得る。低布張力ゾーンは、乗員50の頭部52の回転を制限、低減、又は防止し、頭部52への損傷を低減又は防止することができる。内部垂直テザー913はまた、ローブ911の各々の上の乗員対向表面919の部分において、少なくとも1つの高布張力ゾーンを構成することに役立ち得る。ローブ911上の高布張力ゾーン(複数可)は、乗員対向表面919上で乗員の頭部52を受容することを支援し得、乗員50がローブ911を通って移動することを防止し得る。
横内部テザー923は、内側横パネル916の内部表面に結合された第1の端部と、外側横パネル914の内部表面に結合された第2の端部と、を有してもよい。示される実施形態において、内部横テザー923は、内側及び外側横パネル916、914に垂直に結合する。他の実施形態において、内側横テザー923は、内側及び外側横パネル916、914に非垂直の様式で結合されてもよい。エアバッグクッション910が展開して膨張する際、内側横テザー923は、エアバッグクッション910の横方向の拡大を制限し得、乗員50の頭部52の両側にローブ911を形成及び展開することを支援し得る。
図10Aは、図3Aのエアバッグアセンブリ100と同様であり、内部テザー1012、1013、1023、1024の代替的な構成を有するエアバッグアセンブリ1000の上面図である。エアバッグクッション1010は、展開された膨張状態にあり、乗員50の頭部52と接触する直前が示される。エアバッグクッション1010は、乗員50の頭部52の両側に展開された2つのローブ1011と、乗員50の頭部52の前方に直接配設された後面1018と、を含む。エアバッグクッション1010は、車両の内部に向かって配設された内側横パネル1016と、車両の外部に向かって配設された外側横パネル1014と、を含んでもよい。乗員対向表面1019は、エアバッグクッション1010の後方対向部分上で、一方の側でローブ1011の最も後方の部分から、エアバッグクッション1010の後面1018の表面に向かってかつ横切るそのローブ1011の表面に沿って、及び反対側のローブ1011の表面を横切ってかつ最も後方の部分まで継続して、作り出されてもよい。
エアバッグクッション1010の内部は、テザー1012、1013、1023、1024の組み合わせであり得る。内部テザー1012は、エアバッグクッション1010又はエアバッグアセンブリ1000の前方表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1019で又はその付近で、エアバッグクッション1010の後部内部表面に結合された第2の端部と、を各々有する、垂直テザーであってもよい。本実施形態において、内部垂直テザー1012に対する前方結合点は、エアバッグアセンブリ1000又はエアバッグクッション1010の中央の両側に特定の距離で位置付けられ得る。他の実施形態において、内部垂直テザー1012の前方結合点は、互いに並置されてもよく、エアバッグアセンブリ1000又はエアバッグクッション1010の中心に又はその付近にあってもよい。内部垂直テザー1012は、エアバッグクッション1010の両側において、後面1018からローブ1011への接合部で、又はその付近で、乗員対向表面1019の内部表面に結合する。エアバッグクッション1010が膨張する際、内部垂直テザー1012は、きつく引き寄せられ、乗員対向表面1019が乗員50の頭部52を受容するように、及び各ローブ1011の乗員対向表面が乗員50の頭部52を受容するのを支援するように構成することに役立ち得る。
内部垂直テザー1013は、エアバッグクッション1010又はエアバッグアセンブリ1000の前方表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1019の中央で又はその付近でエアバッグクッション1010の後方内部表面に結合された第2の端部と、を有してもよい。内部垂直テザー1012、1013は、ほぼ平行な様式で展開するように構成され得る。内部垂直テザー1013は、乗員対向表面1019をエアバッグアセンブリ1000の取り付け点から特定の距離に展開し、乗員対向表面1019を位置決めして、乗員50の頭部52を受容させてもよい。
内部垂直テザー1012、1013は、後面1018において少なくとも1つの低布張力ゾーンを有し、かつローブ1011の各々の表面において少なくとも1つの高布張力ゾーンを有する、乗員対向表面1019を構成してもよい。低布張力ゾーン(複数可)は、乗員50の頭部52の回転を制限、低減、又は防止し、頭部52への損傷を低減又は排除し得る。ローブ1011内の高布張力ゾーンは、乗員50がエアバッグクッション1010を通って移動することを防止し得、かつ頭部52の回転を制御、制限、又は低減することを支援し得る。
内部横テザー1023は、内側横パネル1016の内部表面に結合された第1の端部と、外側横パネル1014の内部表面に結合された第2の端部と、を有する横テザーであってもよい。示される実施形態において、内部横テザー1023は、内側及び外側横パネル1016、1014に垂直に結合する。他の実施形態において、内部横テザー1023は、内側及び外側横パネル1016、1014に非垂直の様式で結合されてもよい。エアバッグクッション1010が展開して膨張する際、内部横テザー1023は、エアバッグクッション1010の横方向の拡大を制限し得、乗員50の頭部52の両側にローブ1011を形成及び展開することを支援し得る。内部横テザー1023はまた、乗員50がローブ1011を通って移動することを防止するために、ローブ1011の表面内に1つ以上の高布張力ゾーンを形成することを支援してもよい。
2つの内部対角テザー1024は各々、1つのローブ1011内に展開され得る。内側内部対角テザー1024は、内側横パネル1016の内部表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1019の内部表面、及び内部テザー1012の結合点の内側に結合された第2の端部と、を有する垂直テザーであってもよい。外側内部対角テザー1024は、外側横パネル1014の内部表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1019の内部表面、及び内部テザー1012の結合点の外側に結合された第2の端部と、を有する垂直テザーであってもよい。
エアバッグクッション1010が膨張して展開する際、内部テザー1012、1013、1023、1024は、きつく引き寄せられてもよく、2つのローブ1011及び乗員対向表面1019を形成する支援をするように、エアバッグクッション1010に支持を提供してもよい。具体的には、内部垂直テザー1012、1013は、乗員50の前方における乗員対向表面1019の中心を、乗員50の頭部52による接触の前に、位置決めすることを支援してもよい。内部横テザー1023は、内側及び外側横パネル1016、1014に支持を提供してもよく、乗員50がローブ1011を通って移動することを防止する支援をしてもよい。内部対角テザー1024は、乗員対向表面1019に特定の形状を提供して、乗員50の頭部52の受容エリアを形成してもよい。内部テザー1012、1013、1024は、乗員の頭部52を受容する特定の形状を形成するように、エアバッグクッション1010の乗員対向表面1019を構成してもよい(例えば、図6を参照)。内部テザー1012、1013、1023、1024の組み合わせは、乗員対向表面1019における少なくとも1つの低布張力ゾーンの形成を提供し得る。内部テザー1012、1013、1023、1024の組み合わせは、ローブ1011内の対応する高布張力ゾーンの形成を提供し得る。ローブ1011内の高布張力ゾーンは、乗員50がローブ1011を通って移動し、車両の内部構造に当たることを防止し得る。乗員対向表面1019の低布張力ゾーン(複数可)は、乗員50の頭部52を受容し、乗員50の頭部52の回転速度を低減又は制限することができ、それによって、損傷の可能性を低減するか、又は頭部52への損傷の程度を低減することができる。
図10Bは、図10Aのエアバッグアセンブリ1000と同様であり、内部テザー1013、1023、1024の代替的な構成を有するエアバッグアセンブリ1000の上面図である。エアバッグクッション1010は、展開された膨張状態にあり、乗員50の頭部52と接触する直前が示される。エアバッグクッション1010は、乗員50の頭部52の両側に展開された2つのローブ1011と、乗員50の頭部52の前方に直接展開された乗員対向表面1019と、を含む。エアバッグクッション1010は、車両の内部に向かって配設された内側横パネル1016と、車両の外部に向かって配設された外側横パネル1014と、を含んでもよい。乗員対向表面1019は、一方の側でローブ1011の最も後方の部分から、反対側のローブ1011の表面かつ最も後方の部分に向かってわたるローブ1011の表面に沿って、エアバッグクッション1010の後方対向部分上で作り出されてもよい。
エアバッグクッション1010の内部は、テザー1013、1023、1024の組み合わせであり得る。内部垂直テザー1013は、エアバッグクッション1010又はエアバッグアセンブリ1000の前方表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1019の中央で又はその付近でエアバッグクッション1010の後方内部表面に結合された第2の端部と、を有してもよい。内部垂直テザー1013は、乗員対向表面1019をエアバッグアセンブリ1000の取り付け点から特定の距離に展開し、乗員対向表面1019を位置決めして、乗員50の頭部52を受容させてもよい。
内部垂直テザー1013は、乗員対向表面1019を構成して、乗員50の頭部52の回転を制限、低減、又は防止し、頭部52への損傷を低減又は排除し得る。内部横テザー1023は、内側横パネル1016の内部表面に結合された第1の端部と、外側横パネル1014の内部表面に結合された第2の端部と、を有する横テザーであってもよい。示される実施形態において、内部横テザー1023は、内側及び外側横パネル1016、1014に垂直に結合する。他の実施形態において、内部横テザー1023は、内側及び外側横パネル1016、1014に非垂直の様式で結合されてもよい。エアバッグクッション1010が展開して膨張する際、内部横テザー1023は、エアバッグクッション1010の横方向の拡大を制限し得、乗員50の頭部52の両側にローブ1011を形成及び展開することを支援し得る。
2つの内部対角テザー1024は各々、1つのローブ1011内に展開され得る。内側内部対角テザー1024は、内側横パネル1016の内部表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1019の内部表面、及び内部垂直テザー1013の結合点の内側に結合された第2の端部と、を有する垂直テザーであってもよい。外側内部対角テザー1024は、外側横パネル1014の内部表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1019の内部表面、及び内部テザー1013の結合点の外側に結合された第2の端部と、を有する垂直テザーであってもよい。
エアバッグクッション1010が膨張して展開する際、内部テザー1013、1023、1024は、きつく引き寄せられてもよく、2つのローブ1011及び乗員対向表面1019を形成することを支援するように、エアバッグクッション1010に支持を提供してもよい。具体的には、内部垂直テザー1013は、乗員50の前方における乗員対向表面1019の中心を、乗員50の頭部52による接触の前に、位置決めすることを支援してもよい。内部横テザー1023は、内側及び外側横パネル1016、1014に支持を提供してもよく、乗員50がローブ1011を通って移動することを防止する支援をしてもよい。内部対角テザー1024は、乗員対向表面1019に特定の形状を提供して、乗員50の頭部52の受容エリアを形成してもよい。内部テザー1013、1024は、乗員の頭部52を受容するようにエアバッグクッション1010の乗員対向表面1019を構成して、損傷の可能性を低減するか、又は頭部52への損傷の程度を低減することができる。
図11Aは、図3Aのエアバッグアセンブリ100と同様であり、内部テザー1112、1124の代替的な構成を有するエアバッグアセンブリ1100の上面図である。エアバッグクッション1110は、展開された膨張状態にあり、乗員50の頭部52と接触する直前が示される。エアバッグクッション1110は、乗員50の頭部52の両側に展開された2つのローブ1111と、乗員50の頭部52の前方に直接配設された後面1118と、を含む。エアバッグクッション1110は、車両の内部に向かって配設された内側横パネル1116と、車両の外部に向かって配設された外側横パネル1114と、を含んでもよい。乗員対向表面1119は、エアバッグクッション1110の後方対向部分上で、一方の側でローブ1111の最も後方の部分から、エアバッグクッション1110の後面1118の表面に向かってかつ横切るそのローブ1111の表面に沿って、及び反対側のローブ1111の表面を横切って、かつ最も後方の部分まで継続して、作り出されてもよい。
エアバッグクッション1110の内部は、テザー1112、1124の組み合わせであってもよい。内部テザー1112は、エアバッグクッション1110又はエアバッグアセンブリ1100の前方表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1119で又はその付近で、エアバッグクッション1110の後部内部表面に結合された第2の端部と、を各々有する、垂直テザーであってもよい。本実施形態において、内部垂直テザー1112に対する前方結合点は、エアバッグアセンブリ1100又はエアバッグクッション1110の中央の両側に特定の距離で位置付けられ得る。他の実施形態において、内部垂直テザー1112の前方結合点は、互いに並置されてもよく、エアバッグアセンブリ1100又はエアバッグクッション1110の中心に又はその付近にあってもよい。内部垂直テザー1112は、エアバッグクッション1110の両側において、後面1118からローブ1111への接合部で、又はその付近で、乗員対向表面1119の内部表面に結合する。エアバッグクッション1110が膨張する際、内部垂直テザー1112は、きつく引き寄せられ、乗員対向表面1119が乗員50の頭部52を受容するように、及び各ローブ1111の乗員対向表面が乗員50の頭部52を受容するのを支援するように構成することに役立ち得る。
2つの内部対角テザー1124は各々、1つのローブ1111内に展開され得る。内側内部対角テザー1124は、内側横パネル1116の内部表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1119の内部表面、及び内部垂直テザー1112の結合点の内側に結合された第2の端部と、を有する垂直テザーであってもよい。外側内部対角テザー1124は、外側横パネル1114の内部表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1119の内部表面、及び内部垂直テザー1112の結合点の外側に結合された第2の端部と、を有する垂直テザーであってもよい。
エアバッグクッション1110が膨張して展開する際、内部テザー1112、1124は、きつく引き寄せられてもよく、2つのローブ1111及び乗員対向表面1119を形成する支援をするように、エアバッグクッション1110に支持を提供してもよい。具体的には、内部垂直テザー1112は、乗員50の前方における乗員対向表面1119の中心を、乗員50の頭部52による接触の前に、位置決めすることを支援してもよい。内部対角テザー1124は、乗員対向表面1119に特定の形状を提供して、乗員50の頭部52の受容エリアを形成してもよい。内部テザー1112、1124は、乗員の頭部52を受容する特定の形状を形成するように、エアバッグクッション1110の乗員対向表面1119を構成してもよい(例えば、図6を参照)。内部テザー1112、1124の組み合わせは、乗員対向表面1119における少なくとも1つの低布張力ゾーンの形成を提供し得る。内部テザー1112、1124の組み合わせは、ローブ1111内の対応する高布張力ゾーンの形成を提供し得る。ローブ1111内の高布張力ゾーンは、乗員50がローブ1111を通って移動し、車両の内部構造に当たることを防止し得る。乗員対向表面1119の低布張力ゾーン(複数可)は、乗員50の頭部52を受容し、乗員50の頭部52の回転速度を低減又は制限することができ、それによって、損傷の可能性を低減するか、又は頭部52への損傷の程度を低減することができる。
図11Bは、図11Aのエアバッグアセンブリ1100と同様であり、内部テザー1113、1124の代替的な構成を有するエアバッグアセンブリ1100の上面図である。エアバッグクッション1110は、展開された膨張状態にあり、乗員50の頭部52によって接触して示される。エアバッグクッション1110は、乗員50の頭部52の両側に展開された2つのローブ1111と、乗員50の頭部52の前方に直接展開された乗員対向表面1119と、を含む。エアバッグクッション1110は、車両の内部に向かって配設された内側横パネル1116と、車両の外部に向かって配設された外側横パネル1114と、を含んでもよい。乗員対向表面1119は、一方の側でローブ1111の最も後方の部分から、反対側のローブ1111の表面かつ最も後方の部分に向かってわたるローブ1111の表面に沿って、エアバッグクッション1110の後方対向部分上で作り出されてもよい。
エアバッグクッション1110の内部は、テザー1113、1124の組み合わせであってもよい。内部テザー1113は、エアバッグクッション1110又はエアバッグアセンブリ1100の前方表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1119の中央で又はその付近でエアバッグクッション1110の後方内部表面に結合された第2の端部と、を有する、垂直テザーであってもよい。エアバッグクッション1110が膨張する際、内部垂直テザー1113は、きつく引き寄せられ、乗員対向表面1119が乗員50の頭部52を受容するように、及び各ローブ1111の乗員対向表面が乗員50の頭部52を受容するのを支援するように構成することに役立ち得る。
2つの内部対角テザー1124は各々、1つのローブ1111内に展開され得る。内側内部対角テザー1124は、内側横パネル1116の内部表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1119の内部表面、及び内部垂直テザー1113の結合点の内側に結合された第2の端部と、を有する垂直テザーであってもよい。外側内部対角テザー1124は、外側横パネル1114の内部表面に結合された第1の端部と、乗員対向表面1119の内部表面、及び内部垂直テザー1113の結合点の外側に結合された第2の端部と、を有する垂直テザーであってもよい。
エアバッグクッション1110が膨張して展開する際、内部テザー1113、1124は、きつく引き寄せられてもよく、2つのローブ1111及び乗員対向表面1119を形成する支援をするように、エアバッグクッション1110に支持を提供してもよい。具体的には、内部垂直テザー1113は、乗員50の前方における乗員対向表面1119の中心を、乗員50の頭部52による接触の前に、位置決めすることを支援してもよい。内部対角テザー1124は、乗員対向表面1119に特定の形状を提供して、乗員50の頭部52の受容エリアを形成してもよい。内部テザー1113、1124は、乗員の頭部52を受容し、乗員50の頭部52の回転速度を低減又は制限するために、エアバッグクッション1110の乗員対向表面1119を構成し得、乗員50の頭部52の回転速度を低減又は制限することができ、それによって、損傷の可能性を低減するか、又は頭部52への損傷の程度を低減することができる。
図12Aは、ゼロ長テザー1212によって形成されたローブ1211を用いるエアバッグクッション1210の斜視図である。エアバッグクッション1210は、乗員対向表面1219と、中央後方対向表面1218(乗員対向表面1219の一部)の両側に配設された2つのローブ1211と、を含み得る。乗員対向表面1219は、1つのローブ1211の最も後方の部分で始まり、ローブ1211の表面を横切って、後方対向表面1218の表面まで、かつその表面にわたって延在し、反対側のローブ1211の表面、及び最も後方の部分まで継続する、エアバッグクッション1210の表面を含む。各ゼロ長テザー1212は、それぞれのローブ1211と中央後方対向表面1218との間の接合部で又はその付近に位置付けられた垂直継ぎ目によって形成されてもよい。いくつかの実施形態において、エアバッグクッション1210は、一体成形工法によって形成されてもよい。他の実施形態において、エアバッグクッション1210は、複数のパネルを共に接合することによって形成されてもよい。単一部品構造を伴う一実施形態において、ゼロ長テザー1212は、パネルの一部分を除去又は折り畳むこと、及びローブ1211が乗員(図示せず)の肩部にわたって後方に延在し得、乗員(図示せず)の頭部の受容エリアを形成し得るように、ローブ1211を後方に引き寄せる垂直継ぎ目を作り出すことによって形成されてもよい。複数のパネルアセンブリを伴う実施形態において、各ゼロ長テザー1212は、それぞれのローブ1211及び中央後方対向表面1218を形成するパネルの予め切断された縁部に沿った垂直継ぎ目によって、形成されてもよい。ゼロ長テザー1212を形成する垂直継ぎ目は、縫合、テーピング、RF溶接、超音波溶接、又は任意の他の好適な方法によって形成されてもよい。ゼロ長テザー1212は、乗員対向表面1219を乗員の頭部(図示せず)の前方に直接配設するように構成してもよい。乗員の頭部の前方に乗員対向表面1219を構成することにより、乗員の頭部に対するエアバッグクッション1210の後方表面上に受容エリアを作り出してもよい。ゼロ長テザー1212はまた、ローブ1211を乗員の肩部(図示せず)にわたって位置決めするために、ローブ1211を後方に引き寄せてもよい。乗員対向表面1219内に受容エリアを構成し、ローブ1211を後方に構成する組み合わせは、衝突における乗員の頭部(図示せず)の回転を制限、低減、又は防止することができ、乗員の頭部への損傷を低減又は防止することができる。
図12Bは、ゼロ長テザーの実施形態なしのエアバッグクッションと、図12Aのゼロ長テザー1212の少なくとも1つの実施形態を用いるエアバッグクッション1210との間の区別を大まかに例解する俯瞰形態比較図である。ゼロ長テザー1212は、ローブ1211を後方に、かつ互いに幾分向かって引き寄せてもよく、乗員対向表面1219を乗員の頭部を受容するように構成することに役立ち得る。
図13Aは、ゼロ長テザー1312によって形成されたローブ1311を含むエアバッグクッション1310の斜視図である。エアバッグクッション1310は、乗員対向表面1319と、ゼロ長テザー1312の両側に配設された2つのローブ1311と、を含み得る。乗員対向表面1319は、1つのローブ1311の最も後方の点で始まり、ローブ1311を横切ってゼロ長テザー1312まで延在し、反対側のローブ1311の最も後方の点まで継続する、エアバッグクッション1310の1つ以上の後方表面を含む。ゼロ長テザー1312は、エアバッグクッション1310の乗員対向表面1319の中央、又はその付近に位置付けられた垂直継ぎ目として、又はそれによって形成されてもよい。いくつかの実施形態において、エアバッグクッション1310は、一体成形工法によって形成されてもよい。他の実施形態において、エアバッグクッション1310は、複数のパネルを共に接合することによって形成されてもよい。一体成形工法を伴う実施形態において、ゼロ長テザー1312は、パネルの一部分を除去又は折り畳み、垂直継ぎ目を作り出すことによって形成されてもよい。ゼロ長テザー1312は、ローブ1311が後方に延在し得るように、ローブ1311を後方に引き寄せる。例えば、ゼロ長テザー1312は、乗員の肩部にわたって後方に延在し、乗員の頭部の受容エリアを形成するように、ローブ1311を後方に引き寄せるか、又は別様に構成してもよい。複数のパネルアセンブリを伴う一実施形態において、ゼロ長テザー1312は、後方表面、又はエアバッグクッション1310の乗員対向表面1319を提供する所与のパネル内の垂直継ぎ目によって、若しくはローブ1311を形成するパネルの予め切断された縁部に沿って、形成されてもよい。ゼロ長テザー1312を形成する垂直継ぎ目は、縫合、テーピング、RF溶接、超音波溶接、又は任意の他の好適な方法によって形成されてもよい。ゼロ長テザー1312は、乗員対向表面1319を乗員の頭部の前方に直接配設するように構成してもよい。乗員の頭部の前方に乗員対向表面1319を構成することにより、乗員の頭部に対するエアバッグクッション1310の後方表面上に受容エリア1318を作り出してもよい。乗員対向表面1319内に受容エリアを構成し、ローブ1311を後方に引き寄せる組み合わせは、衝突における乗員の頭部の回転を制限、低減、又は防止することができ、乗員の頭部への損傷を低減又は防止することができる。
図13Bは、ゼロ長テザー実施形態なしのエアバッグクッションと、図13Aのゼロ長テザー1312の少なくとも1つの実施形態を用いるエアバッグクッション1310との間の区別を大まかに例解する俯瞰形態比較図である。ゼロ長テザー1312は、ローブ1311を後方に、かつ互いに幾分向かって引き寄せてもよく、乗員対向表面1319を乗員の頭部を受容するように構成することに役立ち得る。
図14Aは、主エアバッグチャンバ1409及び「ボウタイ」ピロークッション1413を含むエアバッグクッション1410の斜視図である。「ボウタイ」ピロークッション1413は、乗員対向表面1419上に配設され、かつ結合され、乗員対向表面1419を通って、エアバッグクッション1410の膨張可能なチャンバと流体連通している二次的な膨張可能なチャンバであってもよい。エアバッグクッション1410は、エアバッグインフレータ(図示せず)の操作によって展開及び膨張している。エアバッグクッション1410は、主チャンバ1409及び「ボウタイ」ピロークッション1413を含んでもよい。エアバッグクッション1410は、「ボウタイ」ローブチャンバを共に構成する一対のローブを含む。
エアバッグクッション1410の主エアバッグチャンバ1409は、一体成形工法によって、又は複数のパネルを共に組み立てることによって形成されてもよい。同様に、「ボウタイ」ピロークッション1413は、単一のパネルから、又は複数のパネルを共に組み立てることによって形成されてもよい。示される実施形態において、主エアバッグチャンバ1409は、主パネル1420と、車両の内部に向かって配設された内側横パネル1416と、車両の外部に向かって配設された外側横パネル1414と、を含んでもよい。「ボウタイ」ピロークッション1413は、ゼロ長テザー1412を含んでもよい。ゼロ長テザー1412は、縫合、接着、テーピング、RF溶接、超音波溶接、又は任意の好適な方法によって作り出され得る縫い目として各々形成されてもよい。「ボウタイ」ピロークッション1413は、乗員対向表面1419を含んでもよい。乗員対向表面1419は、ローブ1411上の継ぎ目1423で又はその付近で始まり、そのローブ1411の後方表面を横切って中央後面1418までかつわたって走り、次いで反対側のローブ1411上の継ぎ目1423まで、又はその付近まで反対側のローブ1411の後方表面を横切る「ボウタイ」ピロークッション1413の後方対向部分を含み得る。
ゼロ長テザー1412は、乗員(図示せず)の頭部に対する受容エリアを形成するように、「ボウタイ」ピロークッション1413の後方対向表面1418上の垂直ピンチシームであってもよい。ゼロ長テザー1412はまた、ローブ1411を幾分後方に引き寄せるのに役立ち得る。ゼロ長テザー1412(例えば、ピンチシーム)は、ローブ1411が角度をもって車両後方に回転するように、フロントパネルをバックパネルよりも短くなるように本質的に作製する。ローブ1411の角度は、どれだけのフロントパネルが把持されるか、及び各ゼロ長テザー1412の縫い目の形状によって制御することができる。ゼロ長のテザー1412による「ボウタイ」ピロークッション1413の構成は、衝突中に中央後面1418が乗員の頭部を受容し、乗員の頭部の周りにローブを後方に引き寄せることを可能にして、乗員の頭部の回転を低減、制限、又は防止することができる。乗員の頭部の回転を低減、制限、又は防止することにより、乗員の頭部への損傷を低減又は防止することができる。
縫い目1423は、ローブ1411の端部付近に位置付けられた垂直継ぎ目であってもよい。縫い目1423は、「ボウタイ」ピロークッション1413のローブ1411を形成するのに役立ち得る。
縫い目1424は、「ボウタイ」ピロークッション1413と主エアバッグチャンバ1409との間の接合部に、又はその付近に位置付けられてもよい。縫い目1424は、主エアバッグチャンバ1409、並びにローブ1411の後面、及び「ボウタイ」ピロークッション1413の中央後面1418を少なくとも部分的に形成する、ゼロ長テザーであり得る。「ボウタイ」ピロークッション1413は、縫い目1424によって、又は縫い目1424で主エアバッグチャンバ1409に結合されてもよい。
「ボウタイ」ピロークッション1413の後面1418は、「ボウタイ」ピロークッション1413のフロントパネルにわたって水平又はほぼ水平に走る少なくとも1つの平坦制御縫合縫い目1425を含んでもよい。平坦制御縫合縫い目(複数可)1425は、「ボウタイ」ピロークッション1413の前方パネルを主エアバッグチャンバ1409の後方パネルに接合するように機能してもよい。1つ以上の平坦制御縫合縫い目1425の位置は、「ボウタイ」ピロークッション1413の後面1418が後方に隆起する、又は乗員に向かって外向きに「パウチ」する傾向を制限し得る。後面1418の後方隆起は、乗員の頭部の回転を低減、制限、又は防止する際に、「ボウタイ」ピロークッション1413の有効性を低減する場合がある。示される実施形態において、2つの平坦制御縫合縫い目1425は、開口部1472の中心線CLAからオフセット距離DOで「ボウタイ」ピロークッション1413の前方パネル上に位置付けられる。平坦制御縫合縫い目1425のオフセット距離DOは、平坦制御縫合縫い目1425が後面1418の後方隆起を低減又は防止する程度に影響を及ぼし得る。平坦制御縫合縫い目1425は、乗員対向表面1419の実質的に平坦な部分を提供又は構成して、衝突において乗員の頭部を受容することができ、頭部の回転の制限、低減、又は防止を支援することができる。
エアバッグ膨張ガスは、主エアバッグチャンバ1409と流体連通している開口部1472を通って、「ボウタイ」ピロークッション1413に入ることができる。開口部1472は、弁、バッフル、又はエアバッグインフレータガスを「ボウタイ」ピロークッション1413に流入させるための任意の他の好適な手段を含んでもよい。
少なくとも1つの実施形態において、エアバッグインフレータガスを、開口部1472を通して「ボウタイ」ピロークッション1413に連通する手段は、主エアバッグチャンバ1409と「ボウタイ」ピロークッション1413との間のガスの無制限の連通を可能にし得る。無制限フロー実施形態において、主エアバッグチャンバ1409及び「ボウタイ」ピロークッション1413の膨張圧力は、同じ又はほぼ同じであってもよく、ライドダウン中の乗員の頭部の実質的な制御(例えば、衝突中の減圧発生)をもたらすことができる。別の実施形態において、エアバッグインフレータガスを主エアバッグチャンバ1409から「ボウタイ」ピロークッション1413に開口部1472を通して連通する手段は、「ボウタイ」ピロークッション1413の膨張圧力が主エアバッグチャンバ1409の膨張圧力よりも低くなるように、ガスの通過を制限又は限定してもよい。低圧「ボウタイ」ピロークッション1413の実施形態において、「ボウタイ」ピロークッション1413は、主エアバッグチャンバ1409よりも低い圧力を有してもよく、これにより、「ボウタイ」ピロークッション1413が、乗員の頭部の回転を低減又は緩和するために付加的な保護を提供することを可能にし、一方で衝突事象を通して主エアバッグチャンバ1409の減圧が、乗員の胴体の減速を操る。いくつかの実施形態において、膨張ガスを主エアバッグチャンバ1409から「ボウタイ」ピロークッション1413に開口部1472を通して連通する手段は、「ボウタイ」ピロークッション1413から主エアバッグチャンバ1409へのインフレータガスの逆流を制限することができる。逆流制限の実施形態において、開口部1472を通じる「ボウタイ」ピローチャンバ1413からのインフレータガスの逆流の制限は、頭部の回転をより効果的に制御又は制限するように、「ボウタイ」ピローチャンバ1413が、衝突中、乗員の頭部の側部及び前部との接触をより長く維持することを可能にすることができる。
図14Bは、図14Aのエアバッグクッション1410と同様のエアバッグクッション1410の俯瞰形態図である。この実施形態において、縫い目1424は、「ボウタイ」ピロークッション1413を主エアバッグチャンバ1409に接続するように機能してもよい。縫い目1423は、各ローブ1411の最遠の後方端部に位置付けられてもよい。ゼロ長テザー1412は、中央後面1418の両側に位置付けられてもよい。ゼロ長テザー1412は、乗員対向表面1419を、衝突事象中に乗員の頭部を受容するように構成してもよい。より具体的には、ゼロ長テザー1412及び縫い目1423、1424は、「ボウタイ」ピロークッション1413を、中心後面1418上に少なくとも1つの低布張力ゾーン、及びローブ1411内の対応する高布張力ゾーンを有するように構成し得る。低及び高布張力ゾーンの組み合わせは、「ボウタイ」ピロークッション1413が乗員の頭部の回転を制限、低減、又は更に防止することを可能にし得る。頭部と「ボウタイ」ピロークッション1413の中央後面1418との接触時に、中央後面1418は、ローブ1411を、乗員の頭部の側部の周りで後方かつ共に引き寄せながら、低布張力ゾーンに起因して前方に圧縮され得る。換言すれば、ローブ1411は、中央面1418に対して枢動して、内向きに折り畳まれるか、又は揺動し、乗員の頭部と係合することができる。「ボウタイ」ピロークッション1413のこの圧縮及び引き寄せ動作は、衝突事象中の頭部回転を制限、低減、又は防止し得、HIC/BrICを低減することができる。
図15は、エアバッグクッション1410の主要構成要素のいくつかを例解する図14A、図14Bのエアバッグクッション1410と同様のエアバッグクッション1410の構成部品図である。この実施形態において、エアバッグクッション1410は、主パネル1420、内側横パネル1416、外側横パネル1414、及び「ボウタイ」ピロークッション1413パネルセットを含み得る。主パネル1420は、エアバッグクッション1410の膨張を容易にするように、インフレータポート1422、又は他の設備を含み得る。主パネル1420はまた、膨張ガスを「ボウタイ」ピロークッション1413に連通させるための開口部1472を含んでもよい。いくつかの実施形態において、「ボウタイ」ピロークッション1413は、単一のパネルからなってもよい。他の実施形態において、「ボウタイ」ピロークッション1413は、複数のパネルを含んでもよい。示される実施形態において、「ボウタイ」ピロークッション1413は、乗員対向パネル1413a及び前方パネル1413bを含む。前方パネル1413bは、開口部1472を含んでもよい。開口部1472は、エアバッグ膨張ガスを、主エアバッグチャンバ1409(図14Aを参照)と「ボウタイ」ピロークッション1413(図14Aを参照)との間で連通させるように機能し得る。本実施形態において、「ボウタイ」ピロークッション1413の前方パネル1413bは、開口部1472の周囲の縫い目又は一連の縫い目によって主パネル1420に接続する。縫い目は、縫合、接着、テーピング、RF溶接、超音波溶接、又は任意の他の好適な方法によって形成され得る。前方パネル1413b内の開口部1472のすぐ周囲及び主パネル1420内の開口部1472の周囲のエリアは、各々、主パネル1420と前方パネル1413bとを相互作用させるための顔取り付け領域を含んでもよい。示される実施形態において、縫い目1424は、前方パネル1413bを主パネル1420に接続する縫い目(複数可)の横方向の部分と共存する。乗員対向パネル1413a及び前方パネル1413bは、縫い目によって互いに接続されてもよい。示される実施形態において、縫い目1423は、乗員対向パネル1413aと前方パネル1413bとを接合する縫い目の横方向部分と境を接する。より具体的には、乗員対向パネル1413a及び前方パネル1413bは各々、少なくともゼロ長テザー又は縫い目1423のエリアを組み込む顔取り付け領域を有してもよい。ゼロ長テザー1412は、乗員対向パネル1413a内に位置付けられ得る。ゼロ長テザー1412は、各々、カットソー方法、又は縫い目が布地を共に引き寄せて、乗員対向パネル1413aの布地内に挟持部を形成する任意の他の好適な方法によって形成されてもよい。乗員対向パネル1413aはまた、少なくとも1つの平坦制御縫合1425を含んでもよい。本実施形態において、2つの平坦制御縫合1425は、前方パネル1413b内の開口部1472を通る中心線CLAの乗員対向パネル1413a上の投影CLPからオフセット距離DOで位置付けられ得る。平坦制御縫合1425は、乗員対向パネル1413aの後面1418にわたって水平又はほぼ水平に走る。
図16は、乗員50による衝撃より前の展開した状態における、非対称のローブ1611i、1611oを含む、エアバッグアセンブリ1600の俯瞰図である。エアバッグアセンブリ1600は、非対称である一対のローブ1611i、1611oを有するエアバッグクッション1610を含み、各ローブ1611i、1611oは、完全に展開及び膨張されたときに異なる深さ寸法(車両に対して前方から後方)を有する。例えば、一対のローブ1611の内側ローブ1611iは、一対のローブ1611の外側ローブ1611oよりも更に後方に延在する。図16は、展開され、膨張可能なカーテン(inflatable curtain、IC)を含んで、ICに対するエアバッグアセンブリ1600を示す。膨張可能なカーテンICは、適切な機構(複数可)の操作によって展開されている。エアバッグアセンブリ1600は、エアバッグハウジング1602と、エアバッグインフレータ1604と、エアバッグクッション1610と、を含み得る。エアバッグクッション1610は、インフレータ1604の作動により、エアバッグアセンブリハウジング1602から展開される。エアバッグハウジング1602は、車両のインストルメントパネル11に取り付けられたエアバッグアセンブリ1600の一部である。エアバッグクッション1610は、内側横パネル1616及び外側横パネル1614を含み得る。エアバッグクッション1610は、内側ローブ1611i及び外側ローブ1611oを含んでもよい。内側ローブ1611iは、内側横パネル1616によって少なくとも部分的に形成される。外側ローブ1611oは、外側横パネル1614によって少なくとも部分的に形成される。
内側ローブ1611iは、車両の内部に向かう位置で展開する。外側ローブ1611oは、車両の外側に向かう位置で展開する。ローブ1611i、1611oは、各々、中央後面1618を越えて後方に延在して、乗員50の頭部52の両側、及び胴体/肩部54の上部に位置決めされる。内側ローブ1611iは、顕著に後方に延在してもよく、一方で外側ローブ1611oは、エアバッグクッション1610の中央後面1618のわずかに後方にのみ延在し得る。内側ローブ1611iは、完全に展開し、膨張したエアバッグクッション1610との接触中に、乗員50の頭部52の長さにほぼ等しい距離で、中央後面1618から後方に延在してもよい。
乗員対向表面1619は、概して内側ローブ1611iの最も後方の点から、中央パネル1618まで、中央パネル1618を横切って、内側ローブ1611iに沿って、外側ローブ1611oの最も後方の点までの、エアバッグクッション1610の外側後方表面であってもよい。内側横パネル1616は、車両の内部に向かって内側に面し、外側横パネル1614は、車両のサイドドア(図示せず)に向かって外側に面する。中央後面1618は、乗員対向表面1619の一部として実質的に平坦な表面を提供してもよい。
参照目的として、エアバッグクッション1610は、エアバッグハウジング1602の中心から車両着座位置40の中心(公称で乗員50の頭部52のほぼ中央、非衝突位置)に、前方から後方に配向される中心線CLを有する。内側横パネル1616は、エアバッグ中心線CLからの横寸法Liを有する。外側横パネル1614は、エアバッグ中心線CLからの横寸法Loを有する。内側横寸法Li及び外側横寸法Loは、互いに異なってもよい。内側横寸法Liは、内側横パネル1616及び内側ローブ1611iの長さの関数である。内側ローブ1611iは、乗員50の頭部52の長さより後方に、及び胴体/肩部54にわたって延在し得るため、内側横寸法Liは外側横寸法Loよりも大きくてもよい。より大きい内側横寸法Liは、ライドダウン中に乗員50が内側ローブ1611i又は内側横パネル1616を通って移動することを防止する支援をし得る。内側ローブ1611iの後方長さは、乗員50の頭部52の回転を制限、低減、又は防止するように機能することができる。外側横寸法Loは、膨張可能なカーテンICの展開に関連した、より短い外側ローブ1611o及び外側横パネル1614の関数である。すなわち、外側横寸法Loは、外側ローブ1611oが乗員50の頭部52の回転を制限、低減、又は防止し得、外側横パネル1614が外側ローブ1611o及び/又は外側横パネル1614を通って乗員50が移動することを防止するように、外側ローブ1611oを構成しながら、外側ローブ1611o及び外側横パネル1614が膨張可能なカーテンICの性能に干渉することを防止し得る。
エアバッグクッション1610は、2つのローブ1611i、1611oの展開及び形成を容易にし、乗員対向表面1619を構成する、2つの内部垂直テザー1612を含む。内部テザー1612は、エアバッグクッション1610内の前方場所でエアバッグクッション1610の内部部分で固定され、また乗員対向表面1619の内部表面で固定される。テザー1612は、前方部分からエアバッグクッション1610の内部を通じて(例えば、エアバッグクッション1610の膨張可能なチャンバを通じて)後方に延在する。各テザー1612の前方又は第1の端部は、その対応する横(サイド)パネル1616、1614の内部表面に取り付ける。1つのテザー1612は、内側横パネル1616の前方内部表面に取り付けることができ、一方で他方のテザー1612は、外側横パネル1614の前方内部表面に取り付けることができる。次いで、各テザー1612は、エアバッグクッション1610の内部を通って後方かつ幾分上方に角度付けしてもよい。各テザー1612は、エアバッグクッション1610の乗員対向表面1619の内部表面で取り付けることができる後方(又は第2の)端部を有する。
テザー1612は、乗員対向表面1619(又は後面1618)における接続が、乗員対向表面1619の上部から乗員対向表面1619の下部に向かって、ほぼ垂直に、又はほぼ上下に延在しているため、垂直テザーである。
テザー1612がエアバッグクッション1610の膨張及び拡大中にピンと張って引かれる際、テザー1612は、2つのローブ1611i、1611oが乗員対向表面1619の両側、及び乗員50の頭部52の両側上で更に後方に展開しながら、乗員対向表面1619の中央部分を近位に固定して、乗員対向表面1619を引き寄せる。テザー1612が乗員対向表面1619を引き寄せ、位置決めする際、少なくとも1つの低布張力ゾーン又はバブルが、乗員対向表面1619の中央部分内に作り出されてもよい。低布張力ゾーン(複数可)は、乗員50の頭部52の回転を制限、低減、又は防止することができる。低布張力ゾーン(複数可)はまた、エアバッグクッション1610が頭部52の回転を誘導する可能性を低減し得る。
テザー1612、横パネル1616、1614、及び中央後方対向パネル1618は、乗員対向表面1619内に高布張力ゾーン及び低布張力ゾーンの特定の構成を提供するような様式で、互いに構築及び取り付けられてもよい。テザー1612がピンと張って引き寄せる際、乗員対向表面1619に特定の構成を提供し、エアバッグクッション1610の乗員対向表面1619を位置決めすることができる。テザー1612は、特に、ローブ1611i、1611oの各々の一部である乗員対向表面1619のその部分上に、高布張力ゾーンを形成することを容易にしてもよい。テザー1612はまた、中央パネル1618の後方対向表面上の低布張力ゾーンの形成を容易にし得る。ローブ1611i、1611oの乗員対向表面における高布張力ゾーンと、中央パネル1618の乗員対向表面における低布張力ゾーンとの組み合わせは、乗員50の頭部52の回転を低減又は緩和させ得る。別様に述べると、低布張力ゾーンは、ローブ1611i、1611oの乗員対向表面上の高布張力ゾーンの間に設けられてもよい。高布張力ゾーン間の低布張力ゾーンのこの構成は、乗員50の頭部52の衝撃の際、頭部52の回転の防止又は低減を支援することができる。
ローブ1611i、1611oは、各ローブ1611i、1611oの乗員対向表面上に高張力布地ゾーンを提供してもよい。いずれかのローブ1611i、1611o上の(又は両方の上の)高布張力ゾーンは、頭部52の回転を低減又は制限し得る。高布張力ゾーンは、乗員がローブ1611i、1611oを貫通すること(中を通じて移動すること)を防止、又は制限するための支持を提供する。ローブ1611i、1611oは、頭部52の回転をもたらし得る頭部52上の力に対抗するように、乗員50の頭部52を受容及び/又は接触、若しくは係合し、頭部の側部に対する支持を提供し得る。具体的には、内側ローブ1611iは、乗員50の頭部52を支持して、頭部52が内側ローブ1611iを通って移動し、車両又は別の乗員の内側構造と潜在的に接触することを防止し得る。具体的には、外側ローブ1611oは、乗員50の頭部52を支持し、頭部52が前方及び横方向に移動することを防止し得る。同時に、外側ローブ1611oのより短い後方延長部は、エアバッグクッション1610が膨張可能なカーテンICの機能と干渉することを防止することができる。
内側横パネル1616は、テーパ状の前方形態1616aを有してもよく、これは以下でより具体的に説明される。外側横パネル1614は、エアバッグクッション1610の前方部分の程度の差はあるが、平坦な前方形態1614aを有し、これもまた以下でより詳しく説明される。
特定の実施形態において、内側横パネル1616は、エアバッグクッション1610の4分の1の円形前方形態を生成するために、曲線状のテーパ部1616aを作り出すように形成されてもよい。内側横パネル1616の曲線状テーパ部1616aは、エアバッグクッション1610の丸みをもった前方内側角部1616aを生成する。更に他の実施形態において、内側横パネル1616のテーパ部1616aは、エアバッグクッション1610が内側態様上でほぼ三角形の形態を得るように、曲線状でなくてもよい。前方内側形態における三角形のテーパ部1616aの実施形態において、三角形の頂点は、ダッシュボード11で、又はその付近で前方にあり、三角形の基部は、乗員着座エリア40に向かって後方にある。
ダッシュボード11は、エアバッグクッション1610と相互作用し得るほぼ平坦な面を後方に有する。ダッシュボード11とエアバッグクッション1610との間のこの相互作用は、乗員50が衝突事象において乗員50のライドダウン中に、エアバッグクッション1610に激突する際、エアバッグクッション1610を支持する。衝突事象が車両及び乗員50の前方移動のみを伴うとき、ダッシュボード11は、乗員50を支持し、かつ乗員50の減速を緩和するエアバッグクッション1610を支持する。
衝突事象が車両に対する乗員の回転を伴うとき、本明細書の開示に従う前方形態におけるテーパ部1616aを含まない、外側膨張可能なカーテンを用いる現在利用可能なエアバッグクッションシステムは、乗員を適切に支持及び減速させない場合があり、又は乗員を車両構造体又は構成要素に反衝させ、損傷を生じさせることがある。
本実施形態において、エアバッグクッション1610は、前方内側形態でテーパ部1616aが、エアバッグクッション1610をダッシュボード11の後方表面に沿って内向きに限定された程度に「ロール」又は回転させることを可能にし得るため、乗員50と共に内向きに回転することができる。エアバッグクッション1610の前方内側態様のテーパ部1616aは、エアバッグハウジング1602において、又はその付近でダッシュボード11におけるエアバッグクッション1610のためのアンカー点1615で位置決めされ得る。エアバッグクッション1610の内側態様上のテーパ部1616aは、エアバッグクッション1610が乗員50と接触する前に回転することを防止することができる。乗員50がエアバッグクッション1610に激突する前に、展開しかつ膨張したエアバッグクッション1610は、エアバッグハウジング1602における又はその付近のアンカー点1615の内側側部へのダッシュボード11との接触をほとんど又は全く有することはなく、このことはエアバッグクッション1610が、乗員50の横及び/又は回転運動と一致して、エアバッグハウジング1602において、又はその付近でアンカー点1615の周囲を内側に回転することを可能にし得る。逆に、外側横パネル1614は、エアバッグクッション1610の前方部分の程度の差はあるが、平坦な前方形態1614aを有する。このほぼ平坦な前方形態1614aは、エアバッグクッション1610の外部に向かって外向きの回転又は「ロール」を防止又は制限することができる。エアバッグクッション1610が外部に向かって外向きに回転する又は「ロールする」ことを防止することにより、エアバッグクッション1610が膨張可能なカーテンICの性能と干渉することを防止することができる。
ローブ1611i、1611o、テザー112、及びエアバッグクッション1610が乗員50と共に内向きに回転する(しかし膨張可能なカーテンICに抗して外向きではない)能力を伴う実施形態において、エアバッグクッション1610は、乗員50の車両の内部構造又は構成要素との激突を緩和し、それによって乗員50、より具体的には頭部52への損傷を低減又は排除するために、乗員50の運動量をより効果的に吸収及び消散し得る。エアバッグクッション1610のこの内向き回転はまた、エアバッグクッション1610が、乗員50にエアバッグクッション1610から車両の構造体又は構成要素、若しくは別の乗員に反衝させ得る、という可能性を低減又は排除することができる。この構成はまた、乗員対向表面1619及びローブ1611i、1611oが、乗員50の頭部52の回転をより効果的に制限し、潜在的な頭部損傷基準(HIC)及び/又は脳損傷基準(BrIC)を低減させ得る。
図17は、エアバッグクッション1710が展開され、少なくとも部分的に膨張した、一対のフックローブ1711を有する、別の実施形態に従うエアバッグクッション1710の俯瞰図である。車両のダッシュボード11が、参照のために示されている。インフレータ1704もまた、参照のために示される。エアバッグクッション1710は、主チャンバ1709と、主チャンバ1709の両側に配設された一対のフックローブ1711と、を含む。乗員50の頭部52(乗客乗員)は、エアバッグクッション1710上への衝撃の直前が示されている。
フックローブ1711の各々は、俯瞰視したときに、主チャンバ1709に対して外向きに、次いで車両に対して前方から後方に行くにつれて内向きに弧をたどるフックのような形態を有する。フックローブ1711は、乗員50の頭部52の両側に配設されるように、主チャンバ1709に結合される。頭部52が主チャンバ1709に激突すると、フックローブ1711は、頭部52と係合し、頭部52の回転を防止又は低減し、それによって乗員50の頭部52への損傷を低減又は排除することができる。
図17は、乗用車着座位置の前でダッシュボード11に設置されたエアバッグクッション1710を例解するが、エアバッグクッション1710は、別の車両着座位置の前方に設置されてもよい。
図18は、展開状態にあり、少なくとも部分的に膨張したエアバッグクッション1710を有する、図17のエアバッグクッション1710の斜視図である。エアバッグクッション1710は、主チャンバ1709を含む。主チャンバ1709は、主チャンバパネル1720、内側横パネル1714、及び外側横パネル1716を含む。主チャンバパネル1720は、乗員対向表面1719を含む。内側横パネル1714は、主チャンバパネル1720の内側縁部に結合する。外側横パネル1716は、主チャンバパネル1720の外側縁部に結合する。いずれの横パネル1714、1716、又は両方は、衝突事象に続くライドダウン中に、主チャンバ1709から膨張ガスを通気するための1つ以上の排気口1776を含んでもよい。
主チャンバパネル1720の乗員対向表面1719は、衝突事象中に乗員の頭部を受容することができ、ライドダウン中の乗員の頭部を支持してもよい。
フックローブ1711のうちの1つは、各横パネル1714、1716に結合してもよい。いくつかの実施形態において、フックローブ1711は、横パネル1714、1716に結合し得、また乗員対向表面1719にも結合するように遷移してもよい。各フックローブ1711は、フックローブ内側パネル1711aと、フックローブ上部パネル1711bと、フックローブ下部パネル1711cと、を含む。フックローブパネル1711a、1711b、1711cは、フック形状の管状形態をフックローブ1711に付与するように共に結合される。
図19は、図17のエアバッグクッション1710の構成部品図である。主チャンバパネル1720は、インフレータ、乗員対向表面1719、及び一対のフックローブ切り取り部1711dから膨張ガスを受け入れる開口部1705を含んでもよい。内側横パネル1714及び外側横パネル1716は、各々、フックローブ切り取り部1711eを含み、1つ以上の排気口1776を含んでもよい。内側横パネル1714及び外側横パネル1716は、互いに対称的に鏡像することができる。2つのフックローブ内側パネル1711aが示されており、2つのフックローブ上部パネル1711b及び2つのフックローブ下部パネル1711cである。
主チャンバパネル1720内のフックローブ切り取り部1711d及び横パネル1714、1716内のフックローブ切り取り部1711eは、主チャンバ1709とフックローブ1711の各々との間の膨張ガスの流体連通を可能にする開口部の形成を可能にする(図18参照)。
図20は、フックローブ1711が展開され、少なくとも部分的に膨張した、組み立てられたフックローブ1711の拡大斜視図である。組み立てられ、展開され、膨張したフックローブ1711は、管状フック形状を有する。管状フック形状は、膨張したフックローブ1711が比較的剛性であることを可能にし得る。すなわち、膨張したフックローブ1711の管状フック形状は、衝突事象中及び少なくともライドダウンの一部を通ってその形状を維持するように、垂直力FVert、横方向力FLat、及び長手方向力FLongに実質的に抵抗し得る。衝突事象中、及び少なくともライドダウンの一部を通ってその形状を維持することによって、フックローブ1711は、乗員の頭部の回転を防止又は低減し、それによってそのような回転力から頭部への損傷を低減又は防止することができる。フックローブ1711はまた、頭部の損傷を更に低減又は排除するために、頭部が車両構造に激突することを防止することができる。
図21は、図17のエアバッグクッション1710と同様の、別の実施形態に従う、エアバッグクッション2110の斜視図である。エアバッグクッション2110は、展開され、少なくとも部分的に膨張する。図21の実施形態において、主チャンバ2109は、内部テザー2112を含む。内部テザー2112は、第1の端部取り付け点2112aで、主チャンバ2109の前方点における主チャンバ2109の内部表面に、及び第2の端部取り付け点2112bで、乗員対向表面2119における又はその付近における主チャンバ2109の内部表面に結合する。内部テザー2112は、第1の端部取り付け点2112aで水平に結合する。内部テザー2112が主チャンバ2109の内部を行く際、内部テザー2112は、内部テザー2112が第2の端部取り付け点2112bで垂直に結合するように、約90°回転する(又は捩れる)。内部テザー2112は、エアバッグクッション2110の主チャンバ2109の展開及び適切な配設を支援し得る。内部テザー2112はまた、乗員対向表面2119内に低張力布ゾーンを作り出して、衝突事象において乗員の頭部を受容し、ライドダウン中に頭部を支持することを支援してもよい。
図21の実施形態において、フックローブ2111の各々は、ガス流制限吸気弁2172(例えば、逆止弁)を含む。吸気弁2172は各々、吸気弁チェックカバー2175を含む。フックローブ吸気弁2172は、膨張ガスが、制限なく、主チャンバ2109からフックローブ2111に入ることを可能にし得るが、膨張ガスがフックローブ2111から主チャンバ2109に戻ることを防止することができる。フックローブ吸気弁2172は、排気口2176と実質的に異なっていてもよい。排気口2176は、受動的又は能動的であってもよいが、ライドダウン中の乗員の減速を達成するために、少なくともいくらかの膨張ガスが主チャンバ2109から出ることを可能にすることを意図している。フックローブ吸気弁2172は、フックローブ2111がそれらの膨張圧力を維持するように、膨張ガスがフックローブ2111から出ることを防止又は制限してもよい。ライドダウン中にフックローブ2111の膨張圧力を維持することによって、フックローブ2111は、頭部を支持し、ライドダウン中の頭部の回転を制限し続けるために管状フック形態を維持することができる。
内部テザー2112は、図21の吸気弁2172と併せて示されながら、内部テザー2112もまた、他の実施形態内に含まれてもよい。同様に、内部垂直テザーを有するものとして本明細書の他の箇所に開示されるいくつかの実施形態はまた、図21のテザー2112を用いる変異体を有し得る。同様に、本明細書の他の箇所に開示されるいくつかの実施形態は、図21の吸気弁2172を更に含んでもよい。
図22Aは、吸気弁2172が開いている、図21のエアバッグクッションのフックローブ吸気弁2172の拡大切り取り図である。吸気弁2172は、吸気弁パネル2173及び吸気弁チェックカバー2175を含む。吸気弁パネル2173は、横パネル2114/2116に結合する。いくつかの実施形態において、吸気弁パネル2173は、横パネル2114/2116に結合された別のパネルではなく、横パネル2114/2116に組み込まれ、横パネル2114/2116と一体であってもよい。吸気弁パネル2173は、1つ以上の吸気弁開口部2174を含む。インフレータがエアバッグクッションを膨張させ始めるとき、主チャンバ内の膨張ガスの上昇圧力は、吸気弁チェックカバー2175を持ち上げて、膨張ガスが低圧のフックローブに入ることを可能にし得る。膨張中の吸気弁チェックカバー2175の持ち上げは、フックローブが主チャンバの圧力に近い又は同等の圧力を達成するまで、膨張ガスがフックローブ(矢印で示されるように)に入ることを可能にし得る。
図22Bは、吸気弁2172が閉じている、図21のエアバッグクッション2110のフックローブ吸気弁2172の拡大切り取り図である。横パネル2114/2116は、参照のために示される。図22Bにおいて、フックローブ内の圧力は、主チャンバ内の圧力以上である。フックローブにおける圧力均等化又は過圧力は、吸気弁チェックカバー2175を吸気弁パネル2173に押し付け、それによって開口部(複数可)2174を閉鎖し、膨張ガスの主チャンバへの復帰を防止又は制限することができる。
図23は、図21のエアバッグクッション2110の構成部品図である。主チャンバパネル2120は、乗員対向表面2119と、膨張ガスを受け入れるための開口部2105と、を含んでもよい。主チャンバパネル2120は、フックローブ吸気弁パネル2173を主チャンバパネル2120に結合するように機能し得る、タブ2111fを含んでもよい。内部テザーパネル2112pは、いずれの端部で第1の端部取り付け点2112aと、内部テザーパネル1221pの中央付近の2つの第2の端部取り付け点2112bと、を含んでもよい。内部テザー2112は、各対応する第1の端部取り付け点2112aと第2の端部取り付け点2112bとの間の内部テザーパネル2112pの領域であってもよい。内側横パネル2114及び外側横パネル2116は、各々フックローブ切り取り部2111eを有して示される。各横パネル2114、2116はまた、1つ以上の排気口2176を含んでもよい。フックローブ内側パネル2111a、フックローブ上部パネル2111b、及びフックローブ下部パネル2111cもまた示される。2つのフックローブ吸気弁パネル2173は、2つのフックローブ吸気弁チェックカバー2175と同様に示されている。
図24は、別の実施形態に従う、エアバッグクッション2410の俯瞰図である。エアバッグクッション2410は、図17又は図21の実施形態の後であってもよい。エアバッグクッション2410は、展開され、少なくとも部分的に膨張されて示され、乗員50は、エアバッグクッション2410に激突している。図24は、エアバッグクッション2410及び乗員50が前突中の点であってもよい状態を例解する。乗員50は、車両に対してほぼ前方方向に移動し、減速力FDもまた、車両に対してほぼ前方に移動する。エアバッグクッション2410は、ダッシュボード11から展開されて示される。乗員50は、エアバッグクッション2410に激突し、主チャンバ2409上のライドダウンにおいて示される。フックローブ2411は、依然として膨張して示される。
図17の実施形態において、主チャンバ2409とフックローブ2411との間に弁は存在しない。主チャンバ2409上の乗員50の頭部52の衝撃は、主チャンバ2409を変形させてもよく、フックローブ2411がライドダウンの少なくとも一部を通じて膨張したままとなるように、ライドダウン中に膨張ガスをフックローブ2411に連通するように強制し得る。
図21後の実施形態において、吸気弁は、図21、図22A、及び図22Bに記載されるように、膨張ガスがフックローブ2411から主チャンバ2409に連通することを防止し得、そのためフックローブ2411は、ライドダウンの少なくとも一部の間、膨張したままとなる。
フックローブ2411が、ライドダウンの少なくとも実質的な部分を通じる衝撃から膨張したままの状態で、フックローブ2411は、乗員50の頭部52の回転を制限又は防止することができる。これは、ライドダウン中に二次衝突事象が発生するときに特に有益であり得る。例えば、エアバッグクッション2410の展開及び膨張を引き起こす初期衝突の後、車両は、別の車両又は障害物と衝突し、潜在的に新たな回転エネルギ源を生成する場合がある。フックローブ2411のある程度延長された膨張状態は、これらの二次衝撃回転エネルギの効果を制限又は防止することができる。
図25は、図24のエアバッグクッション2410の俯瞰図である。エアバッグクッション2410は、展開され、少なくとも部分的に膨張して示され、乗員50は、斜め衝突でエアバッグクッション2410に激突している。図25は、エアバッグクッション2410及び乗員50が斜め衝突中の点であってもよい状態を例解する。乗員50は、車両及びエアバッグクッション2410の両方に対して斜め方向に移動し、減速力FDもまた車両に対して角度をなす。エアバッグクッション2410は、ダッシュボード11から展開されて示される。乗員50は、エアバッグクッション2410に激突し、主チャンバ2409上のライドダウンにおいて示される。フックローブ2411は、依然として膨張して示される。
フックローブ2411は、初期衝突後、及び図24に記載されるようなライドダウンの少なくとも一部の間、膨張したままであってもよい。斜め衝突において、フックローブ2411は、乗員50の頭部52を最初に受容し、頭部52を主チャンバ2409に案内する一方で、別様に斜め衝突のエネルギからもたらされ得る頭部52の回転を制限又は防止することができる。フックローブ2411は、エアバッグクッション2410が斜め衝突からもたらされる角度運動量又は回転運動量にもかかわらず、乗員50と接触したままであるように、エアバッグクッション2410が乗員50に乗る(又はそれに従う、又はそれに適合する)ことを可能にし得る。エアバッグクッション2410上の乗員50の頭部52による衝撃に続いて、フックローブ2411は、図24において説明されるように、比較的長期間膨張したままであり得、それによって、斜め衝突から起こる角度又は回転エネルギから生じる、乗員50の頭部52への損傷を低減又は防止する。フックローブ2411が膨張したままである延長期間はまた、頭部52が車両構造(例えば、ドアポスト、ステアリングホイールなど)に当たることを防止し得、そこからの損傷を防止又は最小化する。
図26は、エアバッグクッション2610が単一のフックローブ2611を有し、エアバッグクッション2610が展開され、少なくとも部分的に膨張した、別の実施形態のエアバッグクッション2610の俯瞰図である。インフレータ2604は、参照のために特定される。エアバッグクッション2610は、主チャンバ2609を含む。フックローブ2611は、エアバッグクッション2610の主チャンバ2609に結合される。図26に示される実施形態において、フックローブ2611は、主チャンバ2609の内側側部上に配設される。内側配設において、フックローブ2611は、乗客乗員50が内側車両構成部品(例えば、中央コンソール、ステアリングホイール)に当たることを防止することができる。
いくつかの実施形態において、フックローブ2611は、主チャンバ2609の外側上に配設されてもよい。外側配設において、フックローブ2611は、乗員50が車両の側部(例えば、Aビーム、ドア、ドアポスト、Bビーム)に向かう車両構成部品に当たることを防止するために別様に配設され得る、空気カーテンを支援する又は更に置き換えることができる。内側又は外側の配設のいずれかにおいて、フックローブ2611は、乗員50の頭部52を主チャンバ2609上に受容し、頭部52の回転を制限することを支援し得る。
本明細書に開示したあらゆる方法は、記載された方法を実行するための1つ以上のステップ又はアクションを含む。方法の工程及び/又は行為は、互いに入れ替え可能である場合がある。言い換えれば、実施形態の適切な実施のために工程又は行為の特定の順序が要求されない限り、特定の工程及び/又は行為の順序及び/又は使用は修正され得る。また、本明細書に記載の方法のサブルーチン、又は一部分のみが、本開示の範囲内で、別の方法であってもよい。別様に述べると、いくつかの方法は、より詳細な方法で記載されたステップの一部分のみを含み得る。
本明細書を通じて、「実施形態」又は「その実施形態」への言及は、その実施形態と関連して記載された特定の特性、構造、又は特徴が、少なくとも1つの実施形態に含まれていることを示している。したがって、本明細書を通じて記載された句やその変形例は、必ずしも同一の実施形態について全て言及されているものではない。
同様に、上記の実施形態の記載において、様々な特性が、開示を簡潔にする目的から、単一の実施形態、図面、又はその記載にまとめて述べられる場合があることを、本開示の恩恵を受ける当業者によって理解されたい。しかしながら、この開示の方法は、いかなる請求項も、その請求項に明示的に記載された以外の特性を要するという意図を反映したものであると解釈されるものではない。むしろ、以下の請求項に示す通り、発明の態様は、開示されているいずれか1つの実施形態の全ての特性よりも少ない特性の組み合わせにある。したがって、「発明を実施するための形態」に続く特許請求の範囲は、それぞれの請求項が個別の実施形態として独立するものとして、「発明を実施するための形態」に明示的に組み込まれる。本開示は、独立請求項及びその従属請求項のあらゆる組み合わせを含む。
請求項における、ある特性又は構成要素に関する「第1」という用語は、必ずしも第2又は追加の同様の特性又は構成要素が存在することを意味するものではない。本開示の原則から逸脱することなく上記実施形態の詳細に変更を加えられてもよいことは、当業者にとっては自明であろう。