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JP6938254B2 - 半導体装置、電池監視システム、昇圧回路の制御方法 - Google Patents
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半導体装置、電池監視システム、昇圧回路の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電圧を昇圧する昇圧回路を含む半導体装置及び電池監視システム、並びに昇圧回路の制御方法に関する。
電圧を昇圧する昇圧回路として、スイッチ素子を介して断続的に電源電圧をコンデンサに印加しつつ、このコンデンサの電圧を出力することにより、電源電圧よりも高い昇圧電圧を生成するチャージポンプ回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
当該チャージポンプ回路では、昇圧電圧と基準電圧との差分に応じて上記したスイッチ素子のオンオフ切り替え時のスイッチング周波数を変更することにより、所望の電圧値を有する昇圧電圧を得ている。
特開平04−162560号公報
ところで、上記したチャージポンプ回路では、スイッチング周波数、つまりスイッチ素子のオンオフを切り替える発振信号の周波数を変化させることにより、昇圧電圧の電圧値を所定値に収束させている。
よって、当該発振信号の周波数は、昇圧電圧の電圧値が基準電圧と一致した際の周波数を中心として上下に変動することになる。この際、かかる発振信号を生成する回路で消費される電流はその周波数に依存して変化する。
従って、昇圧電圧の供給を受ける負荷回路に負荷変動が生じていない場合であっても、当該チャージポンプ回路で消費される電流は常に上下に変動することになる。これにより、接地ラインの電位が変動する場合があり、上記した負荷回路の動作精度の低下を招く虞があった。
そこで、本発明は、消費電流の変動を抑えることが可能な昇圧回路を含む半導体装置、電池監視システム、及び昇圧回路の制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、直流の基本電圧を昇圧することにより電圧値が時間経過につれて増加する昇圧電圧を得る昇圧回路と、前記基本電圧を生成すると共に、前記昇圧電圧の電圧値が所定閾値以上である場合には前記基本電圧の電圧値を低下させる基本電圧生成部と、を有する。
また、本発明に係る電池監視システムは、充電可能な電池と、直流の基本電圧を昇圧することにより電圧値が時間経過につれて増加する昇圧電圧を得る昇圧部と、前記電池の電池残量を監視し前記電池残量を表す電池残量信号を生成する残量監視部と、前記電池残量信号に基づき前記電池に対して充電が必要であるか否かを判定し、充電が必要であると判定された場合に、前記昇圧電圧に基づいて前記電池を充電する充電電圧を生成して前記電池に印加する充電制御部と、を有し、前記昇圧部は、前記基本電圧を生成すると共に、前記昇圧電圧の電圧値が所定閾値以上である場合には前記基本電圧の電圧値を低下させる基本電圧生成部を含む。
また、本発明に係る昇圧回路の制御方法は、直流の基本電圧を昇圧することにより電圧値が時間経過につれて増加する昇圧電圧を得る昇圧回路の制御方法であって、前記昇圧電圧の電圧値が所定閾値以上である場合には前記基本電圧の電圧値を低下させる。
本発明においては、基本電圧を昇圧した昇圧電圧の電圧値を所望の電圧値(所定閾値)に維持させるにあたり、生成した昇圧電圧の電圧値が所定閾値以上である場合には基本電圧の電圧値を低下させるようにしている。これにより、基本電圧を昇圧する際のスイッチング周波数を変更することなく、昇圧電圧の電圧値を所望の電圧値に維持させることができるので、当該スイッチング周波数の変更に伴う消費電流の変動を無くすことが可能となる。
電池監視システム200の構成を示すブロック図である。 昇圧部10の内部構成の一例を示す回路図である。 昇圧部10の内部動作の一例を表すタイムチャートである。 昇圧部10の内部構成の他の一例を示す回路図である。 基本電圧生成部102aの動作の一例を示すタイムチャートである。 昇圧部10の内部構成の変形例を示す回路図である。 昇圧部10の内部構成の他の一例を示す回路図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明に係る半導体装置を含む電池監視システム200の構成を示すブロック図である。図1に示すように、電池監視システム200は、充電可能な電池21と、当該電池21に対して充電及び残量監視等を行う電池監視IC(Integrated Circuit)20と、を含む。
半導体装置としての電池監視IC20には、昇圧部10、残量監視部11及び充電制御部12が含まれている。また、電池監視IC20には、電池21の正極端子に接続するための外部端子TM1と、電池21の負極端子に接続するための外部端子TM2と、が設けられている。
昇圧部10は、直流の電圧を昇圧した昇圧電圧VPを生成し、これを充電制御部12に供給する。
残量監視部11は、外部端子TM1の電位又は外部端子TM1に流れる電流に基づき、現時点での電池21の電池残量を監視し、当該電池残量を表す電池残量信号を生成し、これを充電制御部12に供給する。
充電制御部12は、電池残量信号に基づき電池21に対して充電が必要であるか否かを判定し、充電が必要であると判定された場合に、昇圧電圧VPに基づいて生成した充電電圧VCDを、外部端子TM1及びTM2を介して電池21に印加する。
図2は、昇圧部10の内部構成の一例を示す回路図である。図2に示すように、昇圧部10は、昇圧回路としてのチャージポンプ回路101、及び基本電圧生成部102を含む。
チャージポンプ回路101は、基本電圧生成部102から供給された直流の基本電圧Vinを受け、当該基本電圧Vinを昇圧した昇圧電圧VPを生成する。
チャージポンプ回路101は、図2に示すように発振回路OSC、スイッチ素子SW1〜SW4、コンデンサC1及びC2を有する。
発振回路OSCは、例えば図3に示すように、オフ状態を促す論理レベル0の状態と、オン状態を促す論理レベル1の状態と、を交互に繰り返すスイッチ信号S1を生成する。更に、発振回路OSCは、スイッチ信号S1が論理レベル0の状態にある期間中に、オン状態を促す論理レベル1の状態となり、スイッチ信号S1が論理レベル1の状態にある期間中はオフ状態を促す論理レベル0の状態となるスイッチ信号S2を生成する。発振回路OSCは、スイッチ信号S1をスイッチ素子SW1及びSW3に供給すると共に、スイッチ信号S2をスイッチ素子SW2及びSW4に供給する。
スイッチ素子SW1は、スイッチ信号S1が論理レベル0の状態にある場合にはオフ状態となる。また、スイッチ素子SW1は、スイッチ信号S1が論理レベル1の状態にある場合にはオン状態となり、基本電圧VinをラインL1に印加する。
スイッチ素子SW2は、スイッチ信号S2が論理レベル0の状態にある場合にはオフ状態となる。また、スイッチ素子SW2は、スイッチ信号S2が論理レベル1の状態にある場合にはオン状態となり、電源電圧VddをラインL2に印加する。
スイッチ素子SW3は、スイッチ信号S1が論理レベル0の状態にある場合にはオフ状態となる。また、スイッチ素子SW3は、スイッチ信号S1が論理レベル1の状態にある場合にはオン状態となり、接地電圧をラインL2に印加する。
ラインL1には、コンデンサC1の一端が接続されており、ラインL2には当該コンデンサC1の他端が接続されている。
コンデンサC1は、ラインL1及びL2に印加された電圧によって充電及び放電を行う。
スイッチ素子SW4は、スイッチ信号S2が論理レベル1の状態にある場合にはオン状態となり、ラインL1の電圧を出力ラインL3に印加する。また、スイッチ素子SW4は、スイッチ信号S2が論理レベル0の状態にある場合にはオフ状態となり、ラインL1と出力ラインL3との電気的接続を遮断する。
出力ラインL3には、コンデンサC2の一端及び出力端子TMが接続されている。当該コンデンサC2の他端には接地電圧が印加されている。コンデンサC2は、出力ラインL3の電圧を平滑化する。この際、当該コンデンサC2によって平滑化された出力ラインL3の電圧が昇圧電圧VPとして、出力端子T0を介して出力される。
基本電圧生成部102は、昇圧電圧VPに基づいて基本電圧Vinを生成しこれをチャージポンプ回路101に供給する。尚、基本電圧Vinは電源電圧Vddと同一の電圧値、或いは当該電源電圧Vddよりも低い電圧値を有する。
基本電圧生成部102は、pチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のトランジスタQ1及び抵抗R1を含む電圧検知回路、判定回路BN1、及び電圧生成回路INGを有する。
図2に示すように、電圧検知回路のトランジスタQ1のゲート端には電源電圧Vddが印加されており、そのソース端はチャージポンプ回路101の出力ラインL3に接続されている。トランジスタQ1のドレイン端は抵抗R1の一端に接続されている。抵抗R1の他端には接地電圧が印加されている。
トランジスタQ1は、自身のゲート・ソース間電圧が閾値電圧より高い場合にはオン状態となり、ゲート・ソース間電圧が閾値電圧以下となる場合にはオフ状態となる。トランジスタQ1のドレイン端の電圧が検知電圧VM1として判定回路BN1に供給される。
ここで、トランジスタQ1がオフ状態にある場合には、トランジスタQ1のドレイン端の電圧が接地電圧となるので、接地電圧を有する検知電圧VM1が判定回路BN1に供給される。一方、トランジスタQ1がオン状態にある場合には、トランジスタQ1のドレイン端の電圧値は、昇圧電圧VPをトランジスタQ1及び抵抗R1で分圧した電圧、つまり昇圧電圧VPに対応した電圧値となる。
すなわち、電圧検知回路(Q1、R1)は、出力ラインL3の昇圧電圧VPが電源電圧Vddよりも高い場合にこの昇圧電圧を取り込み、当該昇圧電圧の電圧値に対応した検知電圧VM1を得る。そして、電圧検知回路(Q1、R1)は、この昇圧電圧VPに対応した電圧値を有する検知電圧VM1を判定回路BN1に供給する。
尚、上記したように電圧検知回路(Q1、R1)では、出力ラインL3の電圧が電源電圧Vddより低い場合にはトランジスタQ1がオフ状態となり、抵抗R1には電流が流れ込まないので、電流消費量が抑えられる。
判定回路BN1は、例えばインバータが直列に複数個接続されたバッファ等からなる。判定回路BN1は、検知電圧VM1が自身の閾値電圧以上であるか否かを判定する。この際、検知電圧VM1の方が閾値電圧より低い場合には、判定回路BN1は、論理レベル0の電圧値設定信号SC1を生成する。一方、検知電圧VM1が閾値電圧以上となる場合には、判定回路BN1は、論理レベル1の電圧値設定信号SC1を生成する。
すなわち、判定回路BN1は、検知電圧VM1に基づき昇圧電圧が所定閾値未満であるか否かを判定する。判定回路BN1は、その判定結果として生成した上記電圧値設定信号SC1を電圧生成回路INGに供給する。
電圧生成回路INGは、電圧値設定信号SC1に基づく電圧値を有する直流電圧を基本電圧Vinとして生成する。すなわち、電圧値設定信号SC1が論理レベル0を表す場合には、電圧生成回路INGは、所定の電圧値V1を有する基本電圧Vinを生成する。また、電圧値設定信号SC1が論理レベル1を表す場合には、電圧生成回路INGは、電圧値V1よりも低い電圧値V2を有する基本電圧Vinを生成する。
つまり、電圧生成回路INGは、判定回路BN1の判定結果に基づき、電圧値V1及び電圧値V2のうちの一方の電圧値を有する基本電圧Vinを生成する。
かかる構成により、基本電圧生成部102は、昇圧電圧VPの電圧値が所定の閾値thより低い場合には電圧値V1を有する基本電圧Vinをチャージポンプ回路101に供給する。また、基本電圧生成部102は、昇圧電圧VPの電圧値が所定の閾値th以上となる場合には基本電圧Vinの電圧値を電圧値V1からV2に低下させる。
以下に、図2に示す構成を有する昇圧部10の内部動作について図3に示すタイムチャートを参照して説明する。
スイッチ素子SW1及びSW3は、図3に示すように、スイッチ信号S1が論理レベル1の状態にある間に亘りオン状態となる。これにより、コンデンサC1の一端に基本電圧Vinが印加されると共に、当該コンデンサC1の他端には接地電圧が印加され、コンデンサC1が当該基本電圧Vinによって充電される(第1工程OP1)。
その後、スイッチ信号S1が論理レベル0、スイッチ信号S2が論理レベル1に切り替わると、スイッチ素子SW1及びSW3がオフ状態、スイッチ素子SW2及びSW4がオン状態となる。これにより、接地電圧に代わり電源電圧VddがコンデンサC1の他端に印加されると共に、コンデンサC1の一端が出力ラインL3に接続される。これにより、コンデンサC1が放電し、電圧(Vin+Vdd)に対応した電荷がスイッチ素子SW4を介して出力ラインL3に送出され、出力ラインL3の電圧が上昇する(第2工程OP2)。
このような第1工程OP1及び第2工程OP2によるチャージポンプ動作を、スイッチ信号S1及びS2に応じて繰り返し実行することにより、出力ラインL3の電圧が図3に示すように徐々に増加する。
すなわち、チャージポンプ回路101は、当該チャージポンプ動作(OP1、OP2)を繰り返し実行することにより、基本電圧Vinを昇圧した電圧を昇圧電圧として出力ラインL3上に生成する。
基本電圧生成部102は、昇圧電圧の電圧値が所定の閾値th未満である場合、例えば図3に示す時点t0〜t1の期間中は、論理レベル0の電圧値設定信号SC1を電圧生成回路INGに供給する。よって、この間、チャージポンプ回路101は、電圧値V1を有する基本電圧Vinを受けてその電圧値を昇圧するチャージポンプ動作(OP1、OP2)を行う。
ここで、昇圧電圧の電圧値が所定の閾値th以上になると、基本電圧生成部102は、電圧値設定信号SC1を論理レベル0から論理レベル1に切り替える。例えば、図3に示す一例では、時点t1又はt3において基本電圧生成部102は、電圧値設定信号SC1を論理レベル0から論理レベル1に切り替える。
これにより、第1工程OP1においてコンデンサC1の一端に印加される基本電圧Vinの電圧値がV1からV2に低下する。よって、その直後の第2工程OP2、例えば図3に示す時点t2又はt4において、電圧値V2を有する基本電圧Vinと電源電圧Vddとによる電圧(Vin+Vdd)に対応した電荷が出力ラインL3に送出される。それに伴い昇圧電圧の電圧値が急峻に低下して、昇圧電圧の電圧値が所定の閾値th未満になると、基本電圧生成部102は、電圧値設定信号SC1を論理レベル1から論理レベル0に切り替える。これにより、基本電圧Vinの電圧値は、V2から当該V2よりも高い電圧値V1に戻る。
よって、その後の第1工程OP1及び第2工程OP2によるチャージポンプ動作により、再び、昇圧電圧の電圧値が増加して行く。この際、チャージポンプ回路101では、かかる昇圧電圧をコンデンサC2によって平滑化することにより、その電圧値を所定の閾値thに収束させた昇圧電圧VPを出力する。
このように、図2に示す昇圧部10は、上記したチャージポンプ動作により、基本電圧Vinを昇圧してその電圧値が時間経過に伴い増加する昇圧電圧VPを得る。
この際、当該昇圧部10では、昇圧電圧VPが所定の閾値th以上となった場合には、基本電圧Vinの電圧値を電圧値V1から電圧値V2に低下させる制御を施すことにより、昇圧電圧VPの電圧値を所定の閾値thに維持させている。
よって、昇圧部10の動作によれば、抵抗R1の抵抗値により、昇圧電圧VPの電圧値がスイッチ素子SW4の耐圧未満に抑えることが可能となる。
更に、昇圧部10によれば、昇圧電圧VPの電圧値を制御するにあたり、チャージポンプのスイッチング周波数(スイッチ信号S1及びS2の周波数)を変更する必要が無いので、スイッチング周波数の変更に伴って生じる消費電流変動を無くすことが可能となる。
これにより、昇圧部10を備えた例えば図1に示すような電池監視システム200では、昇圧部10の動作に伴う接地ラインの電位変動が抑制され、精度の高い電池監視動作を提供することが可能となる。
尚、図2及び図3に示す一例では、基本電圧Vinの電圧値を電圧V1及びV2の2段階で切り替えているが、3段階以上に細分化して基本電圧Vinの電圧値を切り替えるようにしても良い。
図4は、かかる点に鑑みて為された昇圧部10の構成の他の一例を示す回路図である。尚、図4に示される構成では、図2に示す基本電圧生成部102に代えて基本電圧生成部102aを採用した点を除く他の構成は図2に示すものと同一である。そこで、以下に、基本電圧生成部102aを中心に、その動作について説明する。
基本電圧生成部102aは、以下に示す第1〜第3の電圧検知回路、判定回路BN1〜BN3、電圧生成回路INGaを含む。尚、第1の電圧検知回路は、図3と同様にpチャネルMOS型のトランジスタQ1及び抵抗R1を含む。また、第2の電圧検知回路は、pチャネルMOS型のトランジスタQ2及び抵抗R2を含み、第3の電圧検知回路は、pチャネルMOS型のトランジスタQ3及び抵抗R3を含む。
図4に示すように、トランジスタQ1のゲート端には電源電圧Vddが印加されており、ソース端はチャージポンプ回路102の出力ラインL3に接続されている。トランジスタQ1のドレイン端は抵抗R1の一端に接続されている。抵抗R1の他端には接地電圧が印加されている。抵抗R1の一端に生じた電圧が検知電圧VM1として判定回路BN1に供給される。
また、トランジスタQ2のゲート端には電源電圧Vddが印加されており、ソース端はチャージポンプ回路101の出力ラインL3に接続されている。トランジスタQ2のドレイン端は、抵抗R1よりも低い抵抗値を有する抵抗R2の一端に接続されている。抵抗R2の他端には接地電圧が印加されている。抵抗R2の一端に生じた電圧が検知電圧VM2として判定回路BN2に供給される。
また、トランジスタQ3のゲート端には電源電圧Vddが印加されており、ソース端はチャージポンプ回路101の出力ラインL3に接続されている。トランジスタQ3のドレイン端は、抵抗R2よりも低い抵抗値を有する抵抗R3の一端に接続されている。抵抗R3の他端には接地電圧が印加されている。抵抗R3の一端に生じた電圧が検知電圧VM3として判定回路BN3に供給される。
トランジスタQ1〜Q3の各々は、自身のゲート・ソース間電圧が閾値電圧より高い場合にオン状態となる一方、このゲート・ソース間電圧が閾値電圧以下となる場合にはオフ状態となる。
トランジスタQ1がオフ状態にある場合には、トランジスタQ1のドレイン端の電圧が接地電圧となるので、接地電圧を有する検知電圧VM1が判定回路BN1に供給される。一方、トランジスタQ1がオン状態にある場合には、トランジスタQ1のドレイン端の電圧値は、昇圧電圧VPをトランジスタQ1及び抵抗R1で分圧した電圧値となり、当該電圧値を有する検知電圧VM1が判定回路BN1に供給される。
また、トランジスタQ2がオフ状態にある場合には、トランジスタQ2のドレイン端の電圧が接地電圧となるので、接地電圧を有する検知電圧VM2が判定回路BN2に供給される。一方、トランジスタQ2がオン状態にある場合には、トランジスタQ2のドレイン端の電圧値は、昇圧電圧VPをトランジスタQ2及び抵抗R2で分圧した電圧値となり、当該電圧値を有する検知電圧VM2が判定回路BN2に供給される。
また、トランジスタQ3がオフ状態にある場合には、トランジスタQ3のドレイン端の電圧が接地電圧となるので、接地電圧を有する検知電圧VM3が判定回路BN3に供給される。一方、トランジスタQ3がオン状態にある場合には、トランジスタQ3のドレイン端の電圧値は、昇圧電圧VPをトランジスタQ3及び抵抗R3で分圧した電圧値となり、当該電圧値を有する検知電圧VM3が判定回路BN3に供給される。
判定回路BN1〜BN3の各々は、例えばインバータが偶数個、直列に接続されたバッファ等からなる。
判定回路BN1は、検知電圧VM1が自身の閾値電圧以上であるか否かを判定する。判定回路BN1は、検知電圧VM1が閾値電圧より低い合には論理レベル0を有する電圧値設定信号SC1を生成し、検知電圧VM1が閾値電圧以上となる場合には論理レベル1の電圧値設定信号SC1を生成する。判定回路BN1は、電圧値設定信号SC1を電圧生成回路INGaに供給する。
判定回路BN2は、検知電圧VM2が自身の閾値電圧以上であるか否かを判定する。判定回路BN2は、検知電圧VM2が閾値電圧より低い場合には論理レベル0を有する電圧値設定信号SC2を生成し、検知電圧VM2が閾値電圧以上となる場合には論理レベル1の電圧値設定信号SC2を生成する。判定回路BN2は、電圧値設定信号SC2を電圧生成回路INGaに供給する。
判定回路BN3は、検知電圧VM3が自身の閾値電圧以上であるか否かを判定する。判定回路BN3は、検知電圧VM3が閾値電圧より低い場合には論理レベル0を有する電圧値設定信号SC3を生成し、検知電圧VM3が閾値電圧以上となる場合には論理レベル1の電圧値設定信号SC3を生成する。判定回路BN3は、電圧値設定信号SC3を電圧生成回路INGaに供給する。
電圧生成回路INGaは、判定回路BN1〜BN3の判定結果である電圧値設定信号SC1〜SC3に基づき、以下の大小関係を有する電圧値V1、V2、V3又はV4のうちの1つの電圧値を有する基本電圧Vinを生成する。
V1>V2>V3>V4
図5は、図3に示す時点t1付近を抜粋して、基本電圧生成部102a内の動作の一例を表すタイムチャートである。
図5において、基本電圧生成部102aでは、出力ラインL3の電圧、つまり昇圧電圧の電圧値が所定の第1の閾値th1未満である場合には、夫々が論理レベル0を有する電圧値設定信号SC1〜SC3が電圧生成回路INGaに供給される。これにより、電圧生成回路INGaは、図5に示すように、電圧値V1を有する基本電圧Vinをスイッチ素子SW1に供給する。
また、かかる昇圧電圧が図5に示すように第1の閾値th1以上であり且つ第2の閾値th2未満である場合、基本電圧生成部102aでは、以下の論理レベルを有する電圧値設定信号SC1〜SC3が電圧生成回路INGaに供給される。
SC1:論理レベル1
SC2:論理レベル0
SC3:論理レベル0
これにより、電圧生成回路INGaは、図5に示すように、電圧値V1より低い電
圧値V2を有する基本電圧Vinをスイッチ素子SW1に供給する。
また、この昇圧電圧が図5に示すように第2の閾値th2以上であり且つ第3の閾値th3未満である場合、基本電圧生成部102aは、以下の論理レベルを有する電圧値設定信号SC1〜SC3を電圧生成回路INGaに供給する。
SC1:論理レベル1
SC2:論理レベル1
SC3:論理レベル0
これにより、電圧生成回路INGaは、図5に示すように、電圧値V2より低い電圧値V3を有する基本電圧Vinをスイッチ素子SW1に供給する。
また、この昇圧電圧が図5に示すように第3の閾値th3以上である場合、基本電圧生成部102aは、以下の論理レベルを有する電圧値設定信号SC1〜SC3を電圧生成回路INGaに供給する。
SC1:論理レベル1
SC2:論理レベル1
SC3:論理レベル1
これにより、電圧生成回路INGaは、図5に示すように、電圧値V3より低い電圧値V4を有する基本電圧Vinをスイッチ素子SW1に供給する。
上述したように、基本電圧生成部102aは、昇圧電圧が図5に示す第1の閾値th1未満である場合には、電圧値V1を有する基本電圧Vinをチャージポンプ回路101に供給する。また、基本電圧生成部102aは、昇圧電圧が第1の閾値th1以上であり且つ第2の閾値th2未満である場合には、電圧値V1よりも低い電圧値V2を有する基本電圧Vinをチャージポンプ回路101に供給する。
また、基本電圧生成部102aは、昇圧電圧が第2の閾値th2以上であり且つ第3の閾値th3未満である場合には、電圧値V2よりも低い電圧値V3を有する基本電圧Vinをチャージポンプ回路101に供給する。また、基本電圧生成部102aは、昇圧電圧が第3の閾値th3以上である場合には、電圧値V3よりも低い電圧値V4を有する基本電圧Vinをチャージポンプ回路101に供給する。
すなわち、基本電圧生成部102aでは、昇圧電圧に基づき、図5に示すように、昇圧の元となる基本電圧Vinの電圧値を電圧値V1〜V4の4段階で切り替えている。
この際、基本電圧Vinの電圧値を4段階以外の段数で切り替える場合には、基本電圧生成部102aとして、以下のようなpチャネル型の第1〜第N(Nは2以上の整数)のトランジスタ、第1〜第Nの抵抗、判定回路、及び電圧生成回路を含むものを採用すれば良い。
つまり、第1〜第Nのトランジスタ各々のソース端には昇圧電圧が印加されており、夫々のゲート端には電源電圧が印加されている。第1〜第Nのトランジスタのドレイン端には、互いに抵抗値が異なる第1〜第Nの抵抗の一端が接続されている。判定回路は、第1〜第Nのトランジスタ各々のドレイン端毎にそのドレイン端の電圧値が閾値電圧以上であるか否かを判定する。そして、電圧生成回路が、この判定回路によるN個の判定結果に基づき第1〜第(N+1)の電圧値のうちの1つの電圧値を有する電圧を基本電圧として生成するのである。
これにより、基本電圧Vinの電圧値を(N+1)段階で切り替えることが可能となるので、図2に示す構成のように基本電圧Vinの電圧値を2段階に切り替えるものに比べて、昇圧電圧VPの電圧値を精度良く所望の電圧値(th)に維持することが可能となる。
要するに、基本電圧生成部102aとしては、昇圧電圧が第1の閾値th1以上となる場合に、図5に示すように当該昇圧電圧と第1の閾値th1との差に対応した分だけ基本電圧Vinの電圧値を低下させるものであれば良いのである。これにより、昇圧電圧VPの電圧値を精度良く所望電圧に維持させることが可能となる。
また、図2に示す構成では、第2工程OP2において、スイッチ素子SW2を介して電源電圧VddをコンデンサC1の他端に印加することによりコンデンサC1を放電させているが、放電させる為にコンデンサC1に印加する電圧は電源電圧Vddに限らない。
図6は、かかる点に鑑みて為された昇圧部10の変形例を示す回路図である。尚、図6に示す構成では、基本電圧Vinをスイッチ素子SW1のみならずスイッチ素子SW2にも供給した点を除く他の構成は図2に示すものと同一である。
すなわち、図6に示す構成では、第2工程OP2において、スイッチ素子SW2を介して基本電圧VinをコンデンサC1の他端に印加することにより、当該コンデンサC1を放電させるのである。
また、図2に示すチャージポンプ回路101では、1系統分のチャージポンプ(C1、SW1〜SW4)によって基本電圧Vinを昇圧しているが、互いに異なる位相で動作する2系統分のチャージポンプによって昇圧を行うようにしても良い。
図7は、かかる点に鑑みて為された昇圧部10の他の構成を示す回路図である。尚、図7に示される構成では、チャージポンプ回路101に代えて2系統分のチャージポンプを含むチャージポンプ回路101aを採用した点を除く他の構成は図2と同一である。チャージポンプ回路101aには、図2に示す第1のチャージポンプ(C1、SW1〜SW4)と共に、コンデンサC3、スイッチ素子SW11〜SW14を有する第2のチャージポンプが含まれている。
図7において、スイッチ素子SW11は、スイッチ信号S2が論理レベル0の状態にある場合にはオフ状態となる。また、スイッチ素子SW11は、スイッチ信号S2が論理レベル1の状態にある場合にはオン状態となり、基本電圧VinをラインL11に印加する。スイッチ素子SW12は、スイッチ信号S1が論理レベル0の状態にある場合にはオフ状態となる。また、スイッチ素子SW12は、スイッチ信号S1が論理レベル1の状態にある場合にはオン状態となり、電源電圧VddをラインL12に印加する。スイッチ素子SW13は、スイッチ信号S2が論理レベル0の状態にある場合にはオフ状態となる。また、スイッチ素子SW13は、スイッチ信号S2が論理レベル1の状態にある場合にはオン状態となり、接地電圧をラインL12に印加する。
ラインL11には、コンデンサC3の一端が接続されており、ラインL12には当該コンデンサC3の他端が接続されている。コンデンサC3は、ラインL11及びL12に印加された電圧によって充電及び放電を行う。
スイッチ素子SW14は、スイッチ信号S1が論理レベル1の状態にある場合にオン状態となり、ラインL11と出力ラインL3とを電気的に接続する。この際、スイッチ素子SW14は、ラインL11の電圧を出力ラインL3に印加する。また、スイッチ素子SW14は、スイッチ信号S1が論理レベル0の状態にある場合にはオフ状態となり、ラインL11と出力ラインL3との電気的接続を遮断する。
スイッチ素子SW11及びSW13は、図3に示すようにスイッチ信号S1が論理レベル0、スイッチ信号S2が論理レベル1の状態にある間に亘りオン状態となる。すなわち、図3に示す第2工程OP2において、コンデンサC1の一端に基本電圧Vinが印加されると共に、当該コンデンサC1の他端には接地電圧が印加され、コンデンサC1が当該基本電圧Vinによって充電される。
その後、スイッチ信号S1が論理レベル1、スイッチ信号S2が論理レベル0に切り替わる第1工程OP1において、接地電圧に代わり電源電圧VddがコンデンサC1の他端に印加され、コンデンサC1の一端が出力ラインL3に接続される。これにより、コンデンサC1が放電し、電圧(Vin+Vdd)に対応した電荷がスイッチ素子SW14を介して出力ラインL3に送出されて出力ラインL3の電圧を増加させる。
よって、図7に示すチャージポンプ回路101aでは、第1のチャージポンプ(C1、SW1〜SW4)が充電状態(又は放電状態)にある間は、第2のチャージポンプ(C3、SW11〜SW14)が放電状態(又は充電状態)にある。これにより、コンデンサC1及びC2から交互に、且つ絶え間なく出力ラインL3に電荷が送出されるので、コンデンサC1のみから断続的に電荷が送出される図2に示す構成を採用した場合に比して、高速な昇圧動作が為される。
10 昇圧部
20 電池監視IC
21 電池
101 チャージポンプ回路
102 基本電圧生成部
200 電池監視システム
BN1 判定回路
C1、C2 コンデンサ
ING 電圧生成回路
OSC 発振回路
SW1〜SW4 スイッチ素子

Claims (7)

  1. 直流の基本電圧を昇圧することにより電圧値が時間経過につれて増加する昇圧電圧を得る昇圧回路と、
    前記基本電圧を生成すると共に、前記昇圧電圧の電圧値が所定閾値以上である場合には前記基本電圧の電圧値を低下させる基本電圧生成部と、を有し、
    前記基本電圧生成部は、前記昇圧電圧が前記所定閾値以上となった場合に前記昇圧電圧と前記所定閾値との差に対応した分だけ前記基本電圧の電圧値を低下させ、
    前記基本電圧生成部は、
    電源電圧が夫々のゲート端に印加されており、前記昇圧電圧が夫々のソース端に印加されているpチャネル型の第1〜第N(Nは2以上の整数)のトランジスタと、
    前記第1〜第Nのトランジスタのドレイン端に夫々の一端が接地されており、互いに抵抗値が異なる第1〜第Nの抵抗と、
    前記第1〜第Nのトランジスタ各々のドレイン端毎にドレイン端の電圧値が閾値電圧以上であるか否かを判定する判定回路と、
    前記判定回路によるN個の判定結果に基づき第1〜第(N+1)の電圧値のうちの1つの電圧値を有する直流電圧を前記基本電圧として生成する電圧生成回路と、を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記昇圧回路は、
    コンデンサ及び出力ラインを含み、前記コンデンサの一端に前記基本電圧を印加して前記コンデンサを充電する第1工程と、前記コンデンサを放電すると共に当該放電によって前記コンデンサの一端に生じた電圧を前記出力ラインに印加する第2工程と、を交互に繰り返し実行することにより前記出力ラインに前記昇圧電圧を生成するチャージポンプ回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記昇圧回路は、前記第2工程において、前記コンデンサの他端に電源電圧を印加することにより前記コンデンサを放電させることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  4. 前記昇圧回路は、前記第2工程において、前記コンデンサの他端に前記基本電圧を印加することにより前記コンデンサを放電させることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記昇圧回路は、
    第1のコンデンサ及び出力ラインを含み、前記第1のコンデンサの一端に前記基本電圧を印加して前記第1のコンデンサを充電する第1工程と、前記第1のコンデンサを放電すると共に当該放電によって前記第1のコンデンサの一端に生じた電圧を前記出力ラインに印加する第2工程と、を交互に繰り返し実行することにより前記出力ラインに前記昇圧電圧を生成する第1のチャージポンプ回路と、
    第2のコンデンサを含み、前記第2工程の実行タイミングで前記第2のコンデンサの一端に前記基本電圧を印加して前記第2のコンデンサを充電し、前記第1工程の実行タイミングで前記第2のコンデンサを放電すると共に当該放電によって前記第2のコンデンサの一端に生じた電圧を前記出力ラインに印加する第2のチャージポンプ回路と、を含むことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  6. 充電可能な電池と、
    直流の基本電圧を昇圧することにより電圧値が時間経過につれて増加する昇圧電圧を得る昇圧部と、
    前記電池の電池残量を監視し前記電池残量を表す電池残量信号を生成する残量監視部と、
    前記電池残量信号に基づき前記電池に対して充電が必要であるか否かを判定し、充電が必要であると判定された場合に、前記昇圧電圧に基づいて前記電池を充電する充電電圧を生成して前記電池に印加する充電制御部と、を有し、
    前記昇圧部は、
    前記基本電圧を生成すると共に、前記昇圧電圧の電圧値が所定閾値以上である場合には前記基本電圧の電圧値を低下させる基本電圧生成部を含み、
    前記基本電圧生成部は、前記昇圧電圧が前記所定閾値以上となった場合に前記昇圧電圧と前記所定閾値との差に対応した分だけ前記基本電圧の電圧値を低下させ、
    前記基本電圧生成部は、
    電源電圧が夫々のゲート端に印加されており、前記昇圧電圧が夫々のソース端に印加されているpチャネル型の第1〜第N(Nは2以上の整数)のトランジスタと、
    前記第1〜第Nのトランジスタのドレイン端に夫々の一端が接地されており、互いに抵抗値が異なる第1〜第Nの抵抗と、
    前記第1〜第Nのトランジスタ各々のドレイン端毎にドレイン端の電圧値が閾値電圧以上であるか否かを判定する判定回路と、
    前記判定回路によるN個の判定結果に基づき第1〜第(N+1)の電圧値のうちの1つの電圧値を有する直流電圧を前記基本電圧として生成する電圧生成回路と、を有することを特徴とする電池監視システム。
  7. 直流の基本電圧を昇圧することにより電圧値が時間経過につれて増加する昇圧電圧を得る昇圧回路の制御方法であって、
    前記基本電圧を生成する基本電圧生成部を前記昇圧回路に接続し、
    前記基本電圧生成部は、
    電源電圧が夫々のゲート端に印加されており、前記昇圧電圧が夫々のソース端に印加されているpチャネル型の第1〜第N(Nは2以上の整数)のトランジスタと、
    前記第1〜第Nのトランジスタのドレイン端に夫々の一端が接地されており、互いに抵抗値が異なる第1〜第Nの抵抗と、
    前記第1〜第Nのトランジスタ各々のドレイン端毎にドレイン端の電圧値が閾値電圧以上であるか否かを判定する判定回路と、
    前記判定回路によるN個の判定結果に基づき第1〜第(N+1)の電圧値のうちの1つの電圧値を有する直流電圧を前記基本電圧として生成する電圧生成回路と、を有し、
    前記昇圧電圧の電圧値が所定閾値以上である場合には、前記基本電圧生成部により、前記昇圧電圧と前記所定閾値との差に対応した分だけ前記基本電圧の電圧値を低下させることを特徴とする昇圧回路の制御方法。
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