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JP6945373B2 - 作業改善支援システム - Google Patents
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Description

本発明は、作業改善支援システムおよび方法に関する。
制御盤、事務機器、自動車、航空機、産業機械、建設機械等々といった各種工場では、ライン方式やセル方式、ダイナミックセル方式等の生産方式で製品を生産する。一つの製品は、例えば、部品や素材の準備、板金、塗装、主要部品の組立、主要部品の本体への組み付け、検査などの複数の作業工程を経て生産される。生産現場では、事前に立案された生産計画にしたがって製品を生産するが、諸事情により、生産計画と生産実績とはしばしば乖離する。特にいわゆるボトルネック作業では、計画と実績との乖離が大きい。そこで、ボトルネック作業を抽出し、ボトルネック対策を提示するようにした技術が知られている(特許文献1)。
特開2005−190031号公報
特許文献1は、「生産計画および仕掛り状況に応じてボトルネックとなる装置とその発生時期を推定し、各ボトルネック装置を発生時期および該当装置群の状態からボトルネック要因毎に分類し、分類結果に応じた事前対策を実行する」もので(特許文献1段落0010、要約)、ボトルネックの発生した工程と作業者が作業する現場の状況を撮影した作業映像データとを対応づけるものではない。
従って、特許文献1に記載の従来技術では、例えば生産工程の管理者等のユーザは、作業現場の状況を映像で確認しながらボトルネックの発生原因や改善策を検討することができず、使い勝手が悪い。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザの使い勝手のよい作業改善支援システムおよび方法を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従う作業改善支援システムは、作業工程の改善を支援する作業改善支援システムであって、作業工程に含まれる各作業に関する実績データを管理する実績管理部と、各作業に関する計画データを管理する計画管理部と、作業者により各作業が実施される作業現場の状況を撮影した作業映像データを管理する作業映像管理部と、作業に関する実績データおよび計画データに基づいて、作業が改善すべき所定の作業に該当するか判定し、作業が所定の作業に該当すると判定した場合は、作業映像データのうち所定の作業に該当すると判定された作業に関する所定の作業映像データを抽出する作業分析部と、を備える。
本発明によれば、改善すべき所定の作業に該当する作業を検出した場合に、その作業に関する作業映像データを抽出することができるため、ユーザは、その作業映像データに基づいて作業の改善点を検討することができる。
本実施形態の全体概要を示す説明図である。 作業改善支援システムの機能構成図である。 作業改善支援システムを実現するコンピュータシステムの例である。 作業実績を管理するテーブルの例である。 作業手順を管理するテーブルの例である。 作業映像管理処理を示すフローチャートである。 作業改善支援処理を示すフローチャートである。 第2実施例に係り、実作業時間を検出する処理のフローチャートである。 作業実績を管理するテーブルの例である。 第3実施例に係り、映像管理処理を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態に係る作業改善支援システム1では、後述のように、作業工程に含まれる複数の作業の中からボトルネックとなっている作業を抽出し、作業現場2の状況を撮影した作業映像データのうちボトルネック作業の様子を移す所定の作業映像データを抽出する。これにより、作業工程の改善を担当するユーザは、所定の作業映像データを見ながら、ボトルネック作業となった原因を推測したり、ボトルネック作業を解消するための対策を立案することができる。
図1〜図7を用いて第1実施例を説明する。図1は、作業改善支援システムの全体概要を示す説明図である。作業改善支援システム1は、改善すべき作業の状況を撮影した所定の作業映像データをユーザに提供することにより、改善策の立案を支援する。
作業改善支援システム1は、例えば、少なくとも一つの計算機を用いて構成することができる。作業改善支援システム1を実現するコンピュータシステムの一例は、図3で後述する。
作業改善支援システム1は、計算機資源としての演算装置、メモリ装置、補助記憶装置、入出力インターフェース回路、通信インターフェース回路(いずれも不図示)と所定のコンピュータプログラムとから、後述する各機能11〜19を実現する。
先に作業現場2について説明する。作業現場2は、少なくとも一つのセル21を含んでいる。セル21では、作業者Wが、作業指示端末23に表示された作業手順にしたがって、製品25を生産する。ここでは、セル生産方式を例に挙げて説明するが、これに限らず、ライン方式、ダイナミックセル方式に適用することもできる。また、本実施形態の作業現場2は、いわゆる多品種少量生産に向いているが、少品種大量生産や少品種少量生産にも適用可能である。
セル21には、作業者による作業の状況を監視するための複数のカメラ24が設置されている。各カメラ24の少なくとも一部のカメラ24は、作業状況のみならず、セル21の周囲の状況も監視することができる。カメラ24の設置場所、設置角度、撮影画角等によって相違するが、作業者の作業中の手元や足下、作業者の全体像以外に、セル21の周辺の状況(セル21の周囲に配置された他のセルなど)も監視可能である。図1中では、5台のカメラ24を例示するが、これに限らず、4台以下、あるいは6台以上のカメラをセル21に対応づけて設置することができる。
セル21またはセル21の近傍には、RFID(Radio Frequency IDentifier)タグ26から情報を読み出すRFIDリーダ22が設けられている。ここで、RFIDタグ26は、例えば、作業者Wが持つ作業タグ26−1と、製品25に設けられる製品タグ26−2とに分けることができる。
作業タグ26−1は、さらに、作業者Wの識別情報を格納する作業者タグと、作業者の配置先のセル(配置先工程)を示す作業指導票タグとに分けることができる(いずれも図示せず)。RFIDリーダ22は、作業タグ26−1から、作業者を特定する識別情報と、セル(工程)を特定する識別情報とを読み出す。作業改善支援システム1は、RFIDリーダ22の読み取った情報に基づいて、どのセル21にどの作業者が配置されているかを把握できる。また、製品タグ26−2から製品25に関する情報を取得することで、製品25の現在位置や製造履歴等を把握することもできる。
作業指示端末23は、そのセル21での作業手順を作業者へ教示するための画面を表示する。作業者は、一つの作業手順を完了すると、作業指示端末23において、その作業手順の完了を示す完了ボタンまたは次の作業手順の表示を要求する次ボタンを操作する。作業者が各作業手順を終えるたびに、または次の作業手順の解説を呼び出すたびに、「作業者からの操作」としてボタンを操作する。作業改善支援システム1は、作業指示端末23への操作を監視することにより、各セルでの作業手順の進捗状況をリアルタイムで把握することができる。
作業者は、作業者端末27を持つこともできる。作業者端末27は、例えば、会社の支給する携帯電話(いわゆるスマートフォンを含む)や携帯情報端末である。作業者端末27の使用状況は、管理されている。
作業改善支援システム1の構成を説明する。作業改善支援システム1は、例えば、作業状況監視部11と生産実績管理部12と、生産計画管理部13と、作業者管理部14と、作業映像管理部15と、作業分析部16と、画面表示部17とを備える。さらに、後述の実施例に示すように、作業改善支援システム1は、実作業時間検出部18と、作業者端末27を管理する作業者端末管理部19とを備えることもできる。
なお、これら機能11〜19の全ての実体が作業改善支援システム1内に設けられている必要はない。例えば、作業状況監視部11、生産実績管理部12、生産計画管理部13、作業者管理部14、作業者端末管理部19等は、作業改善支援システム1の外部に設け、それら外部機能11〜14,19等から必要な情報のみを作業分析部16へ送信する構成としてもよい。
作業状況監視部11は、各工程のRFIDリーダ22がRFIDタグ26から読み取った識別情報と、作業指示端末23への作業者による操作とに基づいて、各セル21での作業の進捗状況を監視し、生産実績管理部12へ送信する。
「実績管理部」の一例としての生産実績管理部12は、作業状況監視部11からのデータに基づいて、セル(工程)毎の生産実績を管理する。
「計画管理部」の一例としての生産計画管理部13は、作業現場2の生産計画を管理する。生産計画管理部13は、生産現場全体の生産計画と、セル別の生産計画とをそれぞれ管理する。
作業者管理部14は、例えば、各作業者の作業員番号、氏名、勤務形態、勤務時間、担当した工程の履歴、各セルで必要とされるスキルの有無などを管理する。作業タグ26−1には、作業者管理部14で管理される情報が書き込まれる。
作業映像管理部15は、作業現場2の各カメラ24で撮影した作業映像データを、その撮影時刻に対応づけて作業映像記憶部151に記憶し、管理する。作業映像管理部15は、24時間365日、あるいは全ての稼働日の24時間といった、作業時間以外の時間に関する映像データも作業映像データの一部として保存し、管理する。すなわち、作業映像管理部15は、長時間・長期間の映像データを管理するもので、作業者が作業している時間だけでなく、作業に直接関係しない時間帯についても映像データを管理する。後述の実施例のように、作業映像管理部15は、各カメラ24の一部または全部について画質を制御する画質制御部152を備えることもできる。
作業分析部16は、生産実績管理部12で管理する各セルの生産実績データと生産計画管理部13で管理する各セル別生産計画とに基づいて、各セルにおいて、「改善すべき所定の作業」としてのボトルネック作業が発生しているか否か判定する。すなわち、作業分析部16は、各作業についての実績値(作業時間)と目標値(目標作業時間)とから、ボトルネック作業であると推定される作業をボトルネック作業として検出する。
作業分析部16は、検出したボトルネック作業に対応する作業映像データを作業映像管理部15から読み出して、画面表示部17に表示させる。作業分析部16は、ボトルネック作業の作業映像データだけでなく、そのボトルネック作業に関する所定の情報も画面表示部17へ表示させることができる。ボトルネック作業に関する所定の情報としては、例えば、そのボトルネック作業の作業手順を示す情報、そのボトルネック作業を担当した作業者に関する情報、そのボトルネック作業に関わる製品25およびその部品に関する情報などがある。
作業工程の改善を担当する生産管理責任者などのユーザは、画面表示部17に表示されたボトルネック作業についての作業映像データを確認することで、ボトルネックの原因を推定し、その対策を立案することができる。立案された対策は、検証後に、作業手順指示情報として更新される。作業者は、対策済の作業手順指示情報(どのようにして作業を進めるかを文字や画像などで示す情報)を参照して、作業を行うことができる。
実作業時間検出部18は、作業者Wによる見かけ上の作業時間の中から、実際に作業が可能であった時間(実作業時間)を検出して、作業分析部16へ通知する。後述の実施例で示すように、実作業時間検出部18は、例えば、作業映像管理部15で管理する作業映像データと、作業者端末管理部19で管理する作業者端末27の使用履歴とに基づいて、実作業時間を算出することができる。
図2は、作業改善支援システム1の機能構成図である。作業状況監視部11は、例えば、RFIDリーダ22と、作業指示端末23と、RFIDリーダ22で読み取ったRFIDデータを管理するRFID管理システム(不図示)とを備える。
生産実績管理部12は、RFIDデータおよび作業指示端末23への操作内容から、作業現場の進捗状況を示すデータを読み出して、生産実績を把握する。
データ収集部101は、定期的にまたは不定期に生産実績管理部12から各セル21での各作業についての実績データを取得すると共に、生産計画管理部13から工程別生産計画(セル別生産計画)を取得する。データ収集部101は、定期的に工程別生産計画を取得する必要はなく、生産計画が変更された場合に、生産計画管理部13から工程別生産計画を取得すればよい。データ収集部101は、生産実績管理部12から取得した各セル21の実績データと生産計画管理部13から取得した工程別生産計画とを、データプール102に格納する。実績データには、各セルでの各作業手順に要した作業時間のデータも含まれている。
作業分析部16は、データプール102から工程別生産計画と実績データとを読みだして、各セル21の作業状態を解析し、ボトルネック作業を抽出して、画面表示部17に表示する。さらに作業分析部16は、作業映像管理部15に指示を与えることにより、ボトルネック作業に対応する作業映像データを画面表示部17に表示させる。
作業映像管理部15で管理する作業映像データと、実績データとは、時刻管理部103で管理する同一時刻により管理される。時刻管理部103は、作業改善支援システム1の外部に設置される時刻サーバから時刻情報を取得して用いてもよいし、時刻管理部103内のタイマを用いてもよい。
本実施例では、ボトルネック作業の開始時刻で作業映像データ内の時刻情報を検索することにより、ボトルネック作業に対応する作業映像データを作業映像管理部15から読み出すことができる。なお、時刻で管理する方式に代えて、各作業が完了するたびに作業映像データ内に作業の区切りを示すマーカ情報を設定してもよい。
図3は、作業改善支援システム1を実現するコンピュータシステムの一例である。コンピュータシステム1000は、例えば、映像管理サーバ1002、データベースサーバ1003、アプリケーションサーバ1004、パーソナルコンピュータ1005を通信ネットワークCNで接続することにより構成される。
映像管理サーバ1002は、作業映像管理部15を実現するコンピュータである。映像管理サーバ1002は、ハブ1001を介して、各セル21の各カメラ24に接続されており、各カメラ24から取得した作業映像データをハードディスクドライブやテープドライブ、半導体メモリ等に記憶する。なお、ハブ1001は、各カメラ24へ給電する機能を備えることもできる。
データベースサーバ1003は、例えば、データプール102等を実現するコンピュータである。アプリケーションサーバ1004は、例えば、生産実績管理部12や生産計画管理部13を実現するためのコンピュータである。パーソナルコンピュータ1005は、例えば、作業分析部16や画面表示部17を実現するコンピュータである。
図3は、本実施例に適用可能なコンピュータシステムの一例に過ぎない。図3に示す構成以外の構成を有するコンピュータシステムを本実施例の作業改善支援システム1に用いることもできる。
例えば、作業現場2と作業改善支援システム1とが物理的に遠く離れているような場合は、映像管理サーバ1002で管理する作業映像データのコピーを、パーソナルコンピュータ1005と物理的に近い場所に設けてもよい。これにより、パーソナルコンピュータ1005上で動作する作業分析部16は、作業映像データのコピーを速やかに取得して、画面表示部17に表示させることができる。
図4は、作業実績管理テーブル121の例を示す。作業実績管理テーブル121は、各作業の内容を管理する。作業実績管理テーブル121は、セル21毎に作成することができるが、図4では一つのセルについて説明する。作業実績管理テーブル121は、生産実績管理部12で管理することができる。
作業実績管理テーブル121は、例えば、製品名1211、製造番号1212、作業手順1213、作業時間1214、作業開始時刻1215を対応づけて管理する。作業実績管理テーブル121は、図4に示す以外の項目(例えば製造日時、作業者識別情報など)を含んでもよい。
製品名1211は、セル21で製造された製品25の名称である。製造番号1212は、製品を識別する製造番号である。
作業手順1213は、セル21で実行された作業手順を識別する情報、例えば作業名である。作業時間1214は、各作業手順に要した時間である。上述のように、作業者は、作業指示端末23に表示された作業指示情報に基づいて作業を実施し、作業の開始前後に端末23を操作する。これにより、作業状況監視部11は、各セル21の各作業者が各作業に要した時間を把握することができる。
作業開始時刻1215は、各作業の開始時刻である。作業指示端末23への操作から作業の区切りを検出すると、作業開始時刻が特定されて作業実績管理テーブル121の項目1215へ記憶される。
図5は、作業手順管理テーブル131の例である。作業手順管理テーブル131は、各作業の目標値や作業指示情報の格納先を管理する。作業手順管理テーブル131は、製品25ごとに設けることができる。図5では、複数の製品25についての作業手順を一つのテーブル131で管理する場合を例に挙げる。作業手順管理テーブル131は、生産計画管理部13で管理することができる。
作業手順管理テーブル131は、例えば、製品名1311と、作業手順1312と、目標作業時間1313と、作業指示情報の格納先1314とを対応づけて管理する。製品名1311は、製品25の名称である。作業手順1312は、その製品を生産するために実行される各作業手順(各作業)を識別する情報である。目標作業時間1313は、各作業手順(各作業)の終了に要する目標時間である。
作業指示情報の格納先1314は、製品25の製造に必要な作業手順を文字や画像あるいは音声で作業者に指示するための情報を格納しているアドレスである。作業指示情報は、製品25の製造に要する一連の作業の全体について一つ用意してもよいし、個別の作業手順ごとにそれぞれ作業指示情報を用意してもよい。図5では、一連の作業の全体について作業指示情報を用意する場合を示す。この場合、作業指示情報は、各作業手順の開始または終了を端末23へ入力するための操作ボタンあるいは操作の指示を含む。
図6は、作業映像管理処理を示すフローチャートである。本処理は、作業映像管理部15により実行される。図6の例では、作業現場2と作業改善支援システム1とが物理的に遠く離れており、作業映像データの読み出し遅延を低減するために、作業映像データのコピーを作業改善支援システム1の近くに設ける場合を説明する。
作業映像管理部15は、作業分析部16からの録画開始指示により録画を開始する(S11:YES)。基本的に、本実施例では、作業が行われている間はもちろんのこと、作業が行われていない間(作業開始前の時間、作業終了後の時間)も作業現場2のセル21の状況(およびその周辺の状況)を撮影して保存する。
作業映像管理部15は、各セル21の各カメラ24による撮影を開始し(S12)、撮影した画像データを作業映像記憶部151へ保存する(S13)。
作業映像管理部15は、転送開始タイミングが到来したか判定し(S14)、転送開始タイミングが到来したと判定すると(S14:YES)、作業映像データ(図中、画像データと表示)を所定の転送先へ転送する(S15)。転送開始タイミングとしては、例えば、コンピュータシステム1000の負荷の少ない深夜の時間帯を選択すればよい。
作業映像管理部15は、転送が終了すると(S16:YES)、作業状況の録画を停止するか判断する(S17)。本実施例では、作業の有無を問わずに録画を継続するため、ステップS12へ戻る。一方、例えば、カメラ24のメンテナンス作業等に備えて、録画を停止することもできる。
なお、作業映像管理部15が作業改善支援システム1の近くに作業映像データのコピーを作成しない場合、ステップS14〜S16を省略すればよい。
図7は、作業改善支援処理を示すフローチャートである。本処理は、作業分析部16により実行される。
作業分析部16は、生産計画管理部13および生産実績管理部12から、作業毎に、目標作業時間および作業時間を取得する(S21)。
作業分析部16は、目標作業時間と作業時間との乖離の度合から、ボトルネック作業と推定される作業を抽出し、そのボトルネック作業を特定する情報(例えば、セル番号や作業名等)画面表示部17へ表示する(S22)。
例えば、作業工程の改善責任者であるユーザは、画面表示部17に表示されたボトルネック作業の中から、一つまたは複数を選択することができる(S23:YES)。作業分析部16は、ユーザにより選択された作業(ボトルネック作業)に対応する作業映像データを作業映像管理部15から読み出し(S24)、読み出した作業映像データを再生して画面表示部17に表示させる(S25)。
図4で述べた通り、各作業の区切りは時刻情報(図4の作業開始時刻1215)で管理されているため、作業開始時刻と作業映像データ内の時刻情報とを照合することで、ユーザの選択した作業に関する作業映像データを特定することができる。
ユーザは、画面表示部17に表示された作業映像データを見ながら、その作業がボトルネックとなった原因を考察したり、ボトルネックを解消するための対策を検討することができる。
そして、ユーザが立案した改善策(ボトルネック対策)は、作業指示情報の修正版として生産計画管理部13に登録される(S26)。
このように構成される本実施例によれば、ボトルネック作業を抽出し、そのボトルネック作業に対応する作業映像データを再生して表示することができるため、ユーザは、比較的容易にボトルネック作業の実態を目視で確認することができる。これにより、本実施例によれば、ユーザのボトルネック対策の立案を支援することができ、ユーザの使い勝手が向上する。ユーザによる作業改善のサイクルを短縮することができるため、効率的に生産現場(作業現場)を改良することができ、生産性を高めることができる。
さらに、本実施例では、作業の有無にかかわらず、セル21(およびその周辺)の画像を長時間にわたって撮影し保存するため、例えば、第三者や小動物の侵入や器具や棚の位置変化など、作業員が不在の間の状況も把握可能である。したがって、作業改善をより一層支援することができる。
さらに、作業映像データを保存するストレージのサイズは大きくなるが、作業の有無にかかわらず、セル21の画像を撮影して長期間保存すれば、後日の解析作業に役立たせることができる。
図8,図9を用いて第2実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例は、第1実施例の変形例に相当するため、第1実施例との差異を中心に述べる。本実施例では、見かけの作業時間ではなく、実際に作業が可能であった時間(実作業時間)を検出する。
図8は、実作業時間を検出する処理を示すフローチャートである。本処理は、例えば、図1に示す実作業時間検出部18により実行される。実作業時間検出部18を作業分析部16内に設けてもよい。
実作業時間検出部18は、各セルでの作業ごとに(S31)、見かけ上の作業時間から、作業を行うことのできなかった作業不能時間を差し引くことで、実際に作業が可能であった時間を算出する(S32〜S35)。
実作業時間検出部18は、例えば、カメラ24の画像データを解析することで、作業者がセル21に存在したか否か(在/不在)を判定し、作業者がセル21に居なかった時間を作業不能時間として検出する(S32)。
実作業時間検出部18は、作業者端末管理部19で管理する履歴に基づいて、作業者が作業者端末27を使用した時間を取得し、その端末使用時間を作業不能時間として検出する(S33)。
実作業時間検出部18は、見かけ上の作業時間から作業不能時間を差し引くことにより、実作業時間を算出する(S34)。ここで、実作業時間検出部18は、作業不能時間の開始時刻と終了時刻を考慮して、正味の作業不能時間を算出する。例えば、作業者がセル21から離れた場所で作業者端末27を使用していた場合、不在時間と端末使用時間とを単純に合計するのではなく、不在時間のみを作業不能時間として使用する。
実作業時間検出部18は、ステップS34で算出した実作業時間を、図9で述べる作業実績管理テーブル121Aへ記憶する(S35)。
図9は、本実施例に係る作業実績管理テーブル121Aの例である。このテーブル121Aは、図4で述べたテーブル121に比べて、実作業時間1216および実作業開始時刻1217を備えている。
実作業時間1216には、作業者が実際に作業可能であった時間が記憶される。実作業開始時刻1217は、実作業時間の開始時刻が記憶される。作業者が作業の途中で退席した場合等のために、実作業開始時刻1217には複数の値が記憶されることがある。
本実施例では、図7で述べた作業改善支援処理において、「作業時間」に代えて「実作業時間」を用いる。例えば、作業者が作業中に急に呼び出されたりしてセル21から離れた場合に、第1実施例では、見かけの作業時間が目標作業時間よりも長くなるため、ボトルネック作業であるとして抽出される可能性がある。しかし、作業者がセル21に戻って作業を再開した結果、目標作業時間内に作業が完了した場合、突発的な理由による一時的な作業の遅れが生じたに過ぎない。第1実施例では、一時的に遅れた作業もボトルネック作業として検出される可能性があるが、本実施例では、実作業時間が目標作業時間よりも長い実質的なボトルネック作業を抽出することができる。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、第1実施例で検出した見かけ上の作業時間ではなく、実作業時間に基づいてボトルネック作業であるか否かを判定することができるため、作業状況をより正確に分析することができ、信頼性および使い勝手が向上する。
図10を用いて第3実施例を説明する。本実施例では、各カメラ24の画質を制御して保存する。
図10は、本実施例による作業映像管理処理を示すフローチャートである。本処理は、図6で述べた処理に比べて、ステップS12とステップS13の間に、新規なステップS18を備える点で異なる。
作業映像管理部15は、各カメラ24で撮影した画像データを保存するに際して、その保存画質を設定する(S18)。画質には、例えば、解像度や色彩がある。作業映像管理部15は、例えば、作業に応じて、各カメラ24の保存画質を設定する。
例えば、作業の行われる場所を最もよく撮影可能なカメラ24をメインカメラとして保存画質を高く設定し、その他のカメラ24をサブカメラとして保存画質を低く設定することができる。
あるいは、作業者の動きが所定量以上検知される可能性が高いカメラ24の保存画質を高く設定し、それ以外のカメラ24の保存画質を低く設定してもよい。
あるいは、作業中に撮影された画像データの保存画質は高く設定し、作業の行われていない間に撮影された画像データの保存画質を低く設定してもよい。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。本実施例では、作業に応じて保存画質を制御するため、保存される作業映像データのサイズを低減することができ、ストレージコストを削減できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。上述の実施形態において、添付図面に図示した構成例に限定されない。本発明の目的を達成する範囲内で、実施形態の構成や処理方法は適宜変更することが可能である。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれる。さらに特許請求の範囲に記載された構成は、特許請求の範囲で明示している組合せ以外にも組み合わせることができる。
1:作業改善支援システム、2:作業現場、11:作業状況監視部、12:生産実績管理部、13:生産計画管理部、14:作業者管理部、15:作業映像管理部、16:作業分析部、17:画面表示部、18:実作業時間検出部、19:作業者端末管理部、21:セル、22:RFIDリーダ、23:作業指示端末、24:カメラ、25:製品

Claims (1)

  1. 作業工程の改善を支援する作業改善支援システムであって、
    前記作業工程に含まれる各作業に関する実績データを管理する実績管理部と、
    前記各作業に関する計画データを管理する計画管理部と、
    作業者により前記各作業が実施される作業現場の状況を撮影した作業映像データを管理する作業映像管理部と、
    前記作業に関する前記実績データおよび前記計画データに基づいて、前記作業が改善すべき所定の作業に該当するか判定し、前記作業が前記所定の作業に該当すると判定した場合は、前記作業映像データのうち前記所定の作業に該当すると判定された前記作業に関する所定の作業映像データを抽出する作業分析部と、
    前記所定の作業映像データを前記作業者と異なるユーザであって、前記作業工程の改善を担当するユーザへ表示する表示部と、
    を備え、
    前記各作業と前記作業映像データとの関連付けは、前記各作業に対応して作業者へ提供される作業指示端末に対する前記作業者からの操作に基づくものであり、
    前記実績データは、前記作業に要した作業時間であり、
    前記計画データは、前記作業の目標作業時間であり、
    前記所定の作業は、前記作業時間が前記目標作業時間よりも所定値以上長いボトルネック作業であり、
    前記作業時間のうち、見かけ上の作業時間から、作業を行うことのできなかった作業不能時間を差し引くことで作業者が実際に作業を行うことのできた実作業時間を検出する実作業時間検出部をさらに備え、
    前記作業映像管理部は、前記作業現場に配置された複数のカメラでそれぞれ撮影した作業映像データを管理するものであり、前記実作業時間に撮影された作業映像データの保存画質を前記実作業時間以外の時間に撮影された作業映像データの保存画質よりも高くする、
    作業改善支援システム。
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