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JP6947707B2 - ワイヤ検出器、および車両用ブレーキ装置 - Google Patents
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JP6947707B2 - ワイヤ検出器、および車両用ブレーキ装置 - Google Patents

ワイヤ検出器、および車両用ブレーキ装置 Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤ検出器、および車両用ブレーキ装置に関するものである。
従来から、左右一対のブレーキレバーと、車輪に対して当接、離間可能に配設された制動子と、制動子を車輪に対して進退可能に支持する支持機構と、ブレーキレバーと支持機構とを連結したワイヤと、を備え、ブレーキレバーの牽引操作に伴って、ワイヤがその長手方向に移動することで、支持機構が駆動され、制動子が車輪に当接する車両用ブレーキ装置が知られている。
この種の車両用ブレーキ装置として、例えば下記特許文献1に示されるような、ワイヤの長手方向の移動に伴って、マグネットがスイッチに対して移動することで、スイッチの通電状態と非通電状態とが切替えられるワイヤ検出器を備える構成が知られている。この車両用ブレーキ装置では、ブレーキレバーの牽引時に、マグネットがスイッチに対して移動することで、車輪が制動されている状態にあることを検出することができる。
従来のワイヤ検出器は、ワイヤに固定された作動部材と、前記長手方向に移動可能に配設されたスライド部材と、スライド部材に固定されたマグネットと、を備え、ワイヤの前記長手方向の移動に伴って、作動部材がスライド部材に係合することで、マグネットがスイッチに対して移動する構成となっている。
特開平7−215264号公報
しかしながら、従来のワイヤ検出器では、例えば、グリップとブレーキレバーとの距離、若しくは制動子と車輪との距離などを調整するために、ワイヤの前記長手方向に沿う配設位置を変更すると、マグネットもスイッチに対して変位する。したがって、この調整に際し、マグネットのスイッチに対する配設位置を元に戻す調整も必要になり、手間がかかるという問題がある。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、ワイヤの長手方向に沿う配設位置を変更しても、マグネットのスイッチに対する配設位置の調整を省くことができるワイヤ検出器、および車両用ブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のワイヤ検出器は、長手方向に往復移動可能に配設されるワイヤに磁着されるマグネットと、前記マグネットの前記長手方向の移動に伴って通電状態と非通電状態とが切替えられるスイッチと、前記マグネットおよび前記スイッチを収容するケース体と、を備え、前記ケース体における前記マグネットの収容部の前記長手方向の長さが、前記ワイヤの片道のストローク量より短い。
この発明によれば、ケース体におけるマグネットの収容部の前記長手方向の長さが、ワイヤの片道のストローク量より短いので、ワイヤを前記長手方向の一方側に移動させると、この移動に追従したマグネットが、収容部の内面のうち、前記長手方向の他方側の端面から離間し、前記長手方向の一方側の端面に突当った後、ワイヤのみが、マグネットに摺接しつつ前記長手方向の一方側にストローク量まで移動し、その後、ワイヤが前記長手方向の他方側に復元移動すると、この移動に追従したマグネットが、前記一方側の端面から離間して前記他方側の端面に突当った後、ワイヤのみが、マグネットに摺接しつつ前記長手方向に元の位置まで移動する。
これにより、ワイヤの前記長手方向に沿う配設位置の変更に伴い、マグネットが収容部内でスイッチに対して前記長手方向に変位しても、ワイヤを前記長手方向にストローク量まで移動させた後に、ワイヤを元の位置まで移動させたときに、マグネットもスイッチに対して元の位置に復帰させることができる。したがって、ワイヤの前記長手方向に沿う配設位置を変更しても、マグネットのスイッチに対する配設位置の調整を省くことができる。
ここで、前記スイッチは、前記長手方向に延びるリードスイッチとされ、前記ケース体における前記スイッチの収容部に、前記スイッチにおける前記長手方向の一部を、その径方向の外側から囲う磁性体が配設されてもよい。
この場合、スイッチが、前記長手方向に延びるリードスイッチとされ、収容部に、スイッチにおける前記長手方向の一部を、その径方向の外側から囲う磁性体が配設されているので、スイッチのうち、磁性体で囲まれた部分の感度を限定的に下げることが可能になり、誤検出が抑えられ、ワイヤの検出精度を向上させることができる。
例えば、磁性体が、リードスイッチのうち、待機位置に位置したマグネットに隣り合う部分を囲うように配設されている場合、待機位置に位置するマグネットが、振動などによりリードスイッチに対してわずかに移動してもリードスイッチの通電状態と非通電状態とが切替わることがない一方、マグネットが前記長手方向に所定量以上移動したときにはじめて、リードスイッチの通電状態と非通電状態とが切替わることとなる。
また、本発明の車両用ブレーキ装置は、左右一対のブレーキレバーと、車輪に対して当接、離間可能に配設された制動子と、前記制動子を前記車輪に対して進退可能に支持する支持機構と、本発明のワイヤ検出器と、前記ブレーキレバーと前記支持機構とを連結した前記ワイヤと、を備え、前記ブレーキレバーの牽引操作に伴って、前記ワイヤが前記長手方向に移動することで、前記支持機構が駆動され、前記制動子が前記車輪に当接する。
この発明によれば、車両用ブレーキ装置がワイヤ検出器を備えるので、制動子が、車輪に対して当接し制動している状態と、離間している状態と、を、スイッチの通電状態と非通電状態との切替えにより、制御部などに認識させることが可能になり、例えば、制動子が車輪を制動しているときに、スイッチからの出力信号に基づいて、電動モータの駆動を停止したり、電動モータに回生制動力を発生させたり、あるいは、ブレーキランプを点灯したりすることなどができる。
また、ワイヤ検出器において、マグネットの収容部の前記長手方向の長さが、ワイヤの片道のストローク量より短くなっていることから、グリップとブレーキレバーとの距離、若しくは制動子と車輪との距離などを調整するために、ワイヤの前記長手方向に沿う配設位置を変更しても、前述したように、マグネットのスイッチに対する配設位置の調整を省くことができる。
ここで、前記制動子は、前輪に対して当接、離間可能に配設された前側制動子と、後輪に対して当接、離間可能に配設された後側制動子と、を備え、前記支持機構は、前記前側制動子を前輪に対して進退可能に支持する前側支持機構と、前記後側制動子を後輪に対して進退可能に支持する後側支持機構と、を備え、前記ワイヤは、左右一対の前記ブレーキレバーのうちのいずれか一方と前記前側支持機構とを連結する前側ワイヤと、左右一対の前記ブレーキレバーのうちのいずれか他方と前記後側支持機構とを連結する後側ワイヤと、を備え、前記マグネットは2つ配設され、前記前側ワイヤ、および前記後側ワイヤに1つずつ磁着され、前記スイッチは、1つ配設されるとともに、2つの前記マグネットそれぞれの前記長手方向の移動に伴って、通電状態と非通電状態とが切替えられる。
この場合、2つのマグネットそれぞれの前記長手方向の移動に伴って、スイッチの通電状態と非通電状態とが切替えられるので、前側制動子および後側制動子の双方について、車輪に対して当接し制動している状態と、離間している状態と、を、制御部などに認識させることができる。
しかも、1つのスイッチにより、前側制動子および後側制動子の双方について、車輪に対して当接し制動している状態と、離間している状態と、を、制御部などに認識させることが可能になることから、コストの上昇を抑えることができる。
この発明によれば、ワイヤの長手方向に沿う配設位置を変更しても、マグネットのスイッチに対する配設位置の調整を省くことができる。
本発明に係る一実施形態として示した車両用ブレーキ装置を備える車両の側面図である。 本発明に係る一実施形態として示したワイヤ検出器の蓋体を除去した状態の斜視図である。
以下、本発明に係る車両10の一実施形態を、図1を参照しながら説明する。
図示の例では、車両10は、車両用ブレーキ装置11と、フレーム12と、前輪(車輪)21および後輪(車輪)22と、電動モータ30と、バッテリ31と、を備える2輪の電動アシスト自転車となっている。
以下の説明にあたり、車両10の通常の走行方向に合わせて、車両10の前側(図1の右側)を前側、車両10の後側(図1の左側)を後側として説明する。また、前後方向、および上下方向の双方向に対して直交する方向を左右方向という。
フレーム12は、フロントフォーク13、ヘッドパイプ14、ダウンチューブ15、シートチューブ16、シートステー17、およびチェーンステー18を備える。
フロントフォーク13は、上下方向に延び、車両10の前部に配置されている。フロントフォーク13の上端部から、ヘッドパイプ14が上方に向けて延びている。ヘッドパイプ14から、ダウンチューブ15が後方に向かうに従い漸次、下方に向けて延びている。ダウンチューブ15の後端部から、シートチューブ16が上方に向かうに従い漸次、後方に向けて延びている。シートチューブ16の上端部から、シートステー17が後方に向かうに従い漸次、下方に向けて延びている。ダウンチューブ15の後端部から、チェーンステー18が後方に向けて延びている。シートステー17の後端部と、チェーンステー18の後端部と、が後輪22の車軸近傍において互いに接続されている。
フロントフォーク13の下端部に、前輪21が回転可能に取り付けられている。
シートステー17とチェーンステー18との接続部に、後輪22が回転可能に取り付けられている。後輪22には、図示しないスプロケット(以下「後側スプロケット」という)が後輪22と同軸上に配置されて取り付けられている。
ヘッドパイプ14内に、ハンドルステム23が回転可能に挿入されている。ハンドルステム23の上端部に、左右方向に突出したハンドル24が配設されている。ハンドル24の左右方向の両端部が、運転者の握るグリップ部Gとなっている。
シートチューブ16内にシートポスト25が上下動可能に嵌合されている。シートポスト25の上端部にサドル26が取り付けられている。
シートチューブ16の下端部と、チェーンステー18の前端部と、の接続部に、図示しないスプロケット(以下「前側スプロケット」という)を介してクランク27の一端部が取り付けられており、クランク27の他端部に、ペダル28が取り付けられている。クランク27は、一端部回りに回動可能に支持されている。ペダル28は、クランク27の他端部に、左右方向に延びる回転軸周りに回転可能に支持されている。クランク27およびペダル28は、左右一対配設されている。
前側スプロケット、および後側スプロケットには、チェーン29が巻回されている。ペダル28に運転者などの踏力が加えられると、前側スプロケットが回転する。前側スプロケットの回転は、チェーン29を介して後側スプロケットに伝達されて後側スプロケットが回転し、後側スプロケットの回転によって後輪22が回転する。
電動モータ30は、前輪21の車軸に取り付けられている。電動モータ30は、前輪21を回転させる駆動力を生成するモータである。電動モータ30の回転は、図示しない減速機構によって減速され前輪21に伝達される。電動モータ30は、前輪21に補助トルクを付加する。電動モータ30としては、例えばブラシレスDCモータなどを用いることができる。
バッテリ31は、シートチューブ16の後部に着脱可能に取り付けられている。バッテリ31は、電力ワイヤ32を介して電動モータ30に電気的に接続されており、電動モータ30に電力を供給する。バッテリ31は、例えばリチウムイオン二次電池などからなり、充電を行うことによって繰り返し使用することができる。電動モータ30が回生電力を生成可能である場合には、この回生電力によってバッテリ31を充電することも可能である。
車両用ブレーキ装置11は、ブレーキレバー41と、制動子42と、支持機構43と、ワイヤ検出器44と、ワイヤ50と、を備える。
ブレーキレバー41は、ハンドル24にグリップ部Gに対して進退可能に配設されている。ブレーキレバー41は、左右一対配設されている。
制動子42は、前輪21に対して当接、離間可能に配設された前側制動子45と、後輪22に対して当接、離間可能に配設された不図示の後側制動子と、を備える。前側制動子45は、前輪21を左右方向に挟む両側に各別に配設され、ブレーキレバー41を牽引操作したときに、前側制動子45が、前輪21のリム21aを左右方向に挟み込む。つまり、前輪21についての車両用ブレーキ装置11は、キャリパーブレーキとなっている。後側制動子は、後輪22の回転軸の被制動子をその径方向の外側から囲うように配設され、ブレーキレバー41を牽引操作したときに、後側制動子が、後輪22の被制動子に巻き付く。つまり、後輪22についての車両用ブレーキ装置11は、バンドブレーキとなっている。
支持機構43は、前側制動子45を前輪21に対して進退可能に支持する前側支持機構47と、後側制動子を後輪22に対して進退可能に支持する後側支持機構48と、を備える。前側支持機構47は、左右一対のアームと、これらのアームを連結する連結部と、を備え、連結部に後述する前側ワイヤ51が連結され、アームの下端部に前側制動子45が配設されている。後側支持機構48は、一端が後側制動子に連結され、かつ他端が後述する後側ワイヤ52に連結されたレバー体となっている。
ワイヤ50は、磁石が磁着可能な、例えば鉄、およびステンレス鋼などで形成されている。ワイヤ50は、その長手方向に往復移動可能に配設されている。ワイヤ50は、左右一対のブレーキレバー41のうちのいずれか一方と前側支持機構47とを連結する前側ワイヤ51と、左右一対のブレーキレバー41のうちのいずれか他方と後側支持機構48とを連結する後側ワイヤ52と、を備える。
前側ワイヤ51は、ハンドルステム23、ヘッドパイプ14、およびフロントフォーク13に沿って延びている。後側ワイヤ52は、ハンドルステム23、ヘッドパイプ14、ダウンチューブ15、およびチェーンステー18に沿って延びている。すなわち、前側ワイヤ51、および後側ワイヤ52それぞれにおける一部は、ハンドルステム23およびヘッドパイプ14に沿って延びている。
以上の構成において、ブレーキレバー41の牽引、およびその解除に伴って、ワイヤ50がその長手方向に往復移動することで、制動子42が前輪21、後輪22に対して当接、離間するように、支持機構43が駆動させられる。
図2に示されるように、ワイヤ検出器44は、マグネット53と、スイッチ54と、ケース体55と、を備え、ワイヤ50における長手方向の中間部に配設されている。ワイヤ検出器44は、ワイヤ50のうち、ハンドルステム23およびヘッドパイプ14に沿って延びる部分に配設されている。
スイッチ54は、上下方向に延びるリードスイッチとなっている。スイッチ54は、電動モータ30の駆動を制御する不図示の制御部に電気的に接続されている。スイッチ54における上下方向の中央部は、待機位置に位置したマグネット53に左右方向で隣り合っている。
ケース体55は、マグネット53およびスイッチ54を収容し、扁平な直方体状に形成されている。ケース体55は、ワイヤ50の長手方向に長い直方体状に形成されている。図示の例では、ケース体55は、ワイヤ50のうち、ハンドルステム23およびヘッドパイプ14に沿って延びる部分の長手方向、つまり上下方向に長く、かつ前後方向に厚さを有する扁平な直方体状に形成されている。
ケース体55に、前側ワイヤ51の一部が上下方向に移動可能に配設された前側ワイヤ収容部61と、後側ワイヤ52の一部が上下方向に移動可能に配設された後側ワイヤ収容部62と、スイッチ54が収容されたスイッチ収容部63と、マグネット53が各別に収容された前側マグネット収容部64および後側マグネット収容部65と、が形成されている。
前側ワイヤ収容部61、および後側ワイヤ収容部62は、ケース体55における左右方向の両端部に配設されている。前側ワイヤ収容部61、および後側ワイヤ収容部62は、ケース体55における上下方向の全長にわたって配設されている。前側ワイヤ収容部61、および後側ワイヤ収容部62それぞれにおいて、上下方向の両端部は、他よりも内径が大きく、ワイヤ50を覆う外筒50aが嵌合されている。ケース体55内に位置するワイヤ50は、ブレーキレバー41の牽引時に、外筒50aの内側を上方に向けて移動することで、制動子42が前輪21、後輪22に対して当接するように、支持機構43を駆動する。
スイッチ収容部63は、上下方向に延び、ケース体55における左右方向の中央部に配設されている。スイッチ収容部63に、スイッチ54における上下方向の一部を、その径方向の外側から囲う磁性体57が配設されている。磁性体57は、スイッチ54における上下方向の中央部を囲っている。磁性体57は、スイッチ54を、その前方を除く全周にわたって囲っている。磁性体57は、磁石が磁着可能な、例えば鉄、およびフェライト系若しくはマルテンサイト系のステンレス鋼などの磁性材料で形成されている。
前側マグネット収容部64は、上下方向に延び、スイッチ収容部63と前側ワイヤ収容部61との間に配設されている。前側マグネット収容部64は、前側ワイヤ収容部61と左右方向で連通しており、前側ワイヤ51が、前側マグネット収容部64に、この収容部64における上下方向の全長にわたって露呈している。
後側マグネット収容部65は、上下方向に延び、スイッチ収容部63と後側ワイヤ収容部62との間に配設されている。後側マグネット収容部65は、後側ワイヤ収容部62と左右方向で連通しており、後側ワイヤ52が、後側マグネット収容部65に、この収容部65における上下方向の全長にわたって露呈している。
前側マグネット収容部64、および後側マグネット収容部65それぞれの上下方向の長さは、ワイヤ50の片道のストローク量より短く、かつスイッチ54を通電状態と非通電状態とに切り替えるのに要する、マグネット53の上下方向の最小移動量以上となっている。前側マグネット収容部64、および後側マグネット収容部65それぞれの上下方向の長さは、互いに同等とされ、スイッチ収容部63の長さより短い。前側マグネット収容部64、および後側マグネット収容部65それぞれの上下方向の位置は、互いに同等とされ、スイッチ収容部63の上半部の上下方向の位置と同等になっている。
マグネット53は2つ配設され、前側マグネット収容部64、および後側マグネット収容部65に1つずつ収容されている。2つのマグネット53それぞれの上下方向の移動に伴って、1つのスイッチ54の通電状態と非通電状態とが切替えられる構成となっている。2つのマグネット53は、前側ワイヤ51、および後側ワイヤ52に1つずつ直接、磁着されている。マグネット53は、前側ワイヤ51、および後側ワイヤ52それぞれにおいて、ケース体55の内側に位置する部分における上下方向の中央部に磁着している。
マグネット53は、表裏面が左右方向を向く円板状に形成されている。マグネット53における表面側および裏面側で磁極が異なっている。2つのマグネット53は、互いに同じ磁極が、左右方向にスイッチ54を挟んで互いに対向する向きに配設されている。各マグネット53は、スイッチ54における上下方向の中央部に、左右方向で対向している。各マグネット53は、待機位置に位置した状態で、前側マグネット収容部64を画成する内面、および後側マグネット収容部65を画成する内面それぞれにおいて、下端に位置して上方を向く下端面64a、65aに当接し、上端に位置して下方を向く上端面64b、65bから下方に離間している。マグネット53の直径は、前側マグネット収容部64、および後側マグネット収容部65それぞれの上下方向の長さの半分と同等になっている。
以上の構成において、ブレーキレバー41を牽引して、ワイヤ50をその長手方向に移動させると、制動子42が前輪21、後輪22に対して当接するように、支持機構43が駆動し、かつワイヤ50に磁着したマグネット53が、前記下端面64a、65aおよび磁性体57から上方に離間して、スイッチ54の通電状態と非通電状態とが切替えられる。これにより、電動モータ30の駆動を制御する不図示の制御部が、スイッチ54からの出力信号に基づいて、電動モータ30の駆動を停止したり、電動モータ30に回生制動力を発生させたりする。
以上説明したように、本実施形態によるワイヤ検出器44によれば、前側マグネット収容部64、および後側マグネット収容部65それぞれの上下方向の長さが、ワイヤ50の片道のストローク量より短いので、ブレーキレバー41を牽引してワイヤ50を上方に移動させると、この移動に追従したマグネット53が、前記下端面64a、65aから上方に離間し、前記上端面64b、65bに突当った後、ワイヤ50のみが、マグネット53に摺接しつつ上方にストローク量まで移動し、その後、ワイヤ50が下方に復元移動すると、この移動に追従したマグネット53が、前記上端面64b、65bから下方に離間して前記下端面64a、65aに突当った後、ワイヤ50のみが、マグネット53に摺接しつつ下方に向けて元の位置まで移動する。
これにより、ワイヤ50の長手方向に沿う配設位置の変更に伴い、マグネット53がスイッチ54に対して上下方向に変位しても、ワイヤ50のうちケース体55内に位置する部分を、上方に向けてストローク量まで移動させた後に、下方に向けて元の位置まで移動させたときに、マグネット53もスイッチ54に対して元の位置に復帰させることができる。したがって、ワイヤ50の長手方向に沿う配設位置を変更しても、マグネット53のスイッチ54に対する配設位置の調整を省くことができる。
また、スイッチ54が、上下方向に延びるリードスイッチとされ、スイッチ収容部63に、スイッチ54における上下方向の一部を、その径方向の外側から囲う磁性体57が配設されているので、スイッチ54のうち、磁性体57で囲まれた部分の感度を限定的に下げることが可能になり、誤検出が抑えられ、ワイヤ50の検出精度を向上させることができる。
本実施形態では、磁性体57が、リードスイッチのうち、待機位置に位置したマグネット53に隣り合う部分を囲うように配設されているので、待機位置に位置するマグネット53が、振動などによりリードスイッチに対してわずかに移動してもリードスイッチの通電状態と非通電状態とが切替わることがない一方、マグネット53が上下方向に所定量以上移動したときにはじめて、リードスイッチの通電状態と非通電状態とが切替わることとなる。
また、本発明の車両用ブレーキ装置11によれば、ワイヤ検出器44を備えるので、制動子42が、前輪21、後輪22に対して当接し制動している状態と、離間している状態と、を、スイッチ54の通電状態と非通電状態との切替えにより、制御部に認識させることが可能になり、制動子42が前輪21、後輪22を制動しているときに、スイッチ54からの出力信号に基づいて、電動モータ30の駆動を停止したり、電動モータ30に回生制動力を発生させたりすることなどができる。
また、ワイヤ検出器44において、前側マグネット収容部64、および後側マグネット収容部65それぞれの上下方向の長さが、ワイヤ50の片道のストローク量より短くなっていることから、グリップGとブレーキレバー41との距離、若しくは制動子42と前輪21、後輪22との距離などを調整するために、ワイヤ50の長手方向に沿う配設位置を変更しても、前述したように、マグネット53のスイッチ54に対する配設位置の調整を省くことができる。
また、2つのマグネット53それぞれの上下方向の移動に伴って、スイッチ54の通電状態と非通電状態とが切替えられるので、前側制動子45および後側制動子の双方について、前輪21、および後輪22に対して当接し制動している状態と、離間している状態と、を、制御部に認識させることができる。
しかも、1つのスイッチ54により、前側制動子45および後側制動子の双方について、前輪21、および後輪22に対して当接し制動している状態と、離間している状態と、を、制御部に認識させることが可能になることから、コストの上昇を抑えることができる。
なお、本発明の技術範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、車両10として、2輪の電動アシスト自転車を示したが、電動モータ30およびバッテリ31を有さず、人力のみで走行する自転車、電動モータの電力のみで走行する車両、若しくはオートバイなどであってもよい。また、二輪に限らず、三輪以上の車輪を有する車両であってもよい。すなわち、車両10は、鞍乗り型の構成であれば適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、スイッチ54の通電状態と非通電状態とが切替えられたときに、電動モータ30の駆動を停止したり、電動モータ30に回生制動力を発生させたりしたが、これに限らず例えば、ブレーキランプを点灯させるなど適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、ワイヤ検出器44が、車両用ブレーキ装置11に適用された構成を示したが、これに限らず例えば、開閉弁装置、各種ロボット、変速機、および開閉扉装置など、他の装置に適用してもよい。
また、前記実施形態では、2つのマグネット53が、互いに同じ磁極が、左右方向にスイッチ54を挟んで互いに対向する向きに配設された構成を示したが、例えば、互いに異なる磁極が、スイッチ54を挟んで互いに対向する向きに配設された構成などを採用してもよい。
また、制動子42および支持機構43の構成は、前記実施形態に限らず適宜変更してもよく、例えば、前側制動子45および後側制動子の各構成を互いに同じにし、前側支持機構47および後側支持機構48の各構成を互いに同じにしてもよい。
また、前記実施形態では、車両用ブレーキ装置11として、キャリパーブレーキ、およびバンドブレーキを示したが、これに限らず例えば、ドラムブレーキ、およびディスクブレーキなど適宜変更してもよい。
また、ケース体55に、前側ワイヤ収容部61、および後側ワイヤ収容部62を形成しなくてもよい。
また、前記実施形態では、マグネット53がワイヤ50に直接、磁着された構成を示したが、マグネット53とワイヤ50との間に他の部材を介在させ、マグネット53をワイヤ50に間接的に磁着してもよい。
また、1つのスイッチ54に対して、3つ以上のマグネット53およびワイヤ50を配設してもよい。
また、1つのマグネット53およびワイヤ50に対して1つのスイッチ54を配設してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
11 車両用ブレーキ装置
21 前輪(車輪)
22 後輪(車輪)
41 ブレーキレバー
42 制動子
43 支持機構
44 ワイヤ検出器
45 前側制動子
47 前側支持機構
48 後側支持機構
50 ワイヤ
51 前側ワイヤ
52 後側ワイヤ
53 マグネット
54 スイッチ
55 ケース体
57 磁性体
63 スイッチ収容部(スイッチの収容部)
64 前側マグネット収容部(マグネットの収容部)
65 後側マグネット収容部(マグネットの収容部)

Claims (4)

  1. 長手方向に往復移動可能に配設されるワイヤに磁着されるマグネットと、
    前記マグネットの前記長手方向の移動に伴って通電状態と非通電状態とが切替えられるスイッチと、
    前記マグネットおよび前記スイッチを収容するケース体と、を備え、
    前記ケース体における前記マグネットの収容部の前記長手方向の長さが、前記ワイヤの片道のストローク量より短い、ワイヤ検出器。
  2. 前記スイッチは、前記長手方向に延びるリードスイッチとされ、
    前記ケース体における前記スイッチの収容部に、前記スイッチにおける前記長手方向の一部を、その径方向の外側から囲う磁性体が配設されている、請求項1に記載のワイヤ検出器。
  3. 左右一対のブレーキレバーと、
    車輪に対して当接、離間可能に配設された制動子と、
    前記制動子を前記車輪に対して進退可能に支持する支持機構と、
    請求項1または2に記載のワイヤ検出器と、
    前記ブレーキレバーと前記支持機構とを連結した前記ワイヤと、を備え、
    前記ブレーキレバーの牽引操作に伴って、前記ワイヤが前記長手方向に移動することで、前記支持機構が駆動され、前記制動子が前記車輪に当接する、車両用ブレーキ装置。
  4. 前記制動子は、前輪に対して当接、離間可能に配設された前側制動子と、後輪に対して当接、離間可能に配設された後側制動子と、を備え、
    前記支持機構は、前記前側制動子を前輪に対して進退可能に支持する前側支持機構と、前記後側制動子を後輪に対して進退可能に支持する後側支持機構と、を備え、
    前記ワイヤは、左右一対の前記ブレーキレバーのうちのいずれか一方と前記前側支持機構とを連結する前側ワイヤと、左右一対の前記ブレーキレバーのうちのいずれか他方と前記後側支持機構とを連結する後側ワイヤと、を備え、
    前記マグネットは2つ配設され、前記前側ワイヤ、および前記後側ワイヤに1つずつ磁着され、
    前記スイッチは、1つ配設されるとともに、2つの前記マグネットそれぞれの前記長手方向の移動に伴って、通電状態と非通電状態とが切替えられる、請求項3に記載の車両用ブレーキ装置。
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