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JP6949687B2 - 空気入りバイアスタイヤ - Google Patents
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JP6949687B2 - 空気入りバイアスタイヤ - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、空気入りバイアスタイヤに関する。
空気入りタイヤとして、左右一対のビード部間にトロイダル状に架け渡されたバイアス構造のカーカスプライを備えた空気入りバイアスタイヤが知られている(特許文献1〜4参照)。
かかる空気入りバイアスタイヤは、例えばフォークリフト用タイヤのような産業用運搬車両に用いられているが、これらの用途のタイヤでは、ねじれ方向の力が入りやすく、ビードコア周りにかかるひずみによって、ビードコアとカーカスプライとの間でセパレーションが発生し、故障の要因となることがある。
特開2000−177336号公報 特開2000−094904号公報 特開平11−048723号公報 特開昭59−199303号公報
本発明の実施形態は、ビードコアとカーカスプライとの間でのセパレーションを抑制してビード部の耐久性を向上することができる空気入りバイアスタイヤを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る空気入りバイアスタイヤは、一対のビード部にそれぞれ少なくとも1本埋設されたビードコアと、前記一対のビード部間に架け渡されたカーカスプライと、を備え、前記カーカスプライは、前記ビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側に巻き上げられた複数枚のバイアスプライからなるアッププライと、前記ビード部において前記アッププライの巻き上げ部をタイヤ軸方向外側から包み込む複数枚のバイアスプライからなるダウンプライと、を備え、前記ビードコアの高さの中心位置でのタイヤ軸方向における前記ビード部の幅に対する前記カーカスプライの占める割合が45〜55%であるものである。
本発明の実施形態によれば、ビード部におけるカーカスプライの占める割合を上記のように設定したことにより、ビードコアとカーカスプライとの間でのセパレーションを抑制してビード部の耐久性を向上することができる。
第1実施形態に係る空気入りバイアスタイヤのビード部を含む部分断面図 図1のビード部を拡大した断面図 第2実施形態に係る空気入りバイアスタイヤのビード部を含む部分断面図 図2のビード部を拡大した断面図 第3実施形態に係る空気入りバイアスタイヤのビード部の断面図 比較例1に係る空気入りバイアスタイヤのビード部の断面図 比較例2に係る空気入りバイアスタイヤのビード部の断面図
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
本明細書において、タイヤ軸方向とは、タイヤ回転軸に平行な方向であって、タイヤ幅方向と同義であり、図において符号Yで示す。タイヤ軸方向内側とは、タイヤ軸方向においてタイヤ赤道面に近づく方向であり、図において符号Yiで示す。タイヤ軸方向外側とは、タイヤ軸方向においてタイヤ赤道面から遠ざかる方向であり、図において符号Yoで示す。また、タイヤ径方向(ラジアル方向)とは、タイヤ回転軸に垂直な方向であり、図において符号Zで示す。タイヤ径方向内側とは、タイヤ径方向においてタイヤ回転軸に近づく方向であり、図において符号Ziで示す。タイヤ径方向外側とは、タイヤ径方向においてタイヤ回転軸から遠ざかる方向であり、図において符号Zoで示す。
本明細書における各寸法は、空気入りタイヤを正規リムに装着して正規内圧を充填した無負荷の正規状態でのものである。正規リムとは、JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、又はETRTO規格における「Measuring Rim」である。正規内圧とは、JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の「最大値」、又はETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」である。
一実施形態に係る空気入りバイアスタイヤは、フォークリフト用タイヤであり、図示は省略するが、左右一対のビード部と、ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部と、左右のサイドウォール部のタイヤ径方向外方端部同士を連結するように両サイドウォール部間に設けられたトレッド部とを備える。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る空気入りバイアスタイヤの一部を示した断面図である。ビード部10には、少なくとも1本のビードコア12が埋設されており、この例では2本のビードコア121,122が埋設されたダブルビード構造となっている。すなわち、ビード部10には、第1ビードコア121と、そのタイヤ軸方向外側に並べて配された第2ビードコア122とが埋設されている。第1ビードコア121と第2ビードコア122は、同一断面形状であり、タイヤ径方向で同じ位置に配されている。ビードコア12は、複数本のビードワイヤを積層巻回した収束体よりなる環状部材であり、この例では断面形状が略矩形状をなしている。
2本のビードコア121,122のタイヤ径方向外側には、それぞれビードフィラー14,14が設けられている。ビードフィラー14,14は、ビードコア121,122の外周面からタイヤ径方向外側に向かって延びる硬質ゴム部材であり、先端ほど幅狭に形成されている。
空気入りバイアスタイヤには、左右一対のビード部10間にトロイダル状に架け渡されたバイアス構造のカーカスプライ16が埋設されている。カーカスプライ16は、不図示のトレッド部からサイドウォール部8を通って延在し、ビード部10において両端部が係止されている。カーカスプライ16は、タイヤ周方向に直交する方向(即ち、ラジアル方向)に対して所定角度で傾斜する方向に配列した有機繊維からなるプライコードをトッピングゴムで被覆してなるバイアスプライからなり、複数枚のバイアスプライを隣接するプライ間でプライコードが互いに交差するように設けられている。
カーカスプライ16は、両端部がビードコア121,122の周りをタイヤ軸方向内側から外側に巻き上げられた複数枚のバイアスプライからなるアッププライ18と、ビード部10においてアッププライ18の巻き上げ部18Bをタイヤ軸方向外側から包み込む複数枚のバイアスプライからなるダウンプライ20とで構成されている。
アッププライ18は、一対のビード部10間にトロイダル状に延在する本体部18Aと、ビードコア12にて折り返されてビードコア12のタイヤ軸方向外側をタイヤ径方向外側に向かって巻き上げられる巻き上げ部18Bとからなる。一方、ダウンプライ20は、一対のビード部10間にトロイダル状に延在し、両端部がビードコア12(詳細には、第2ビードコア122)のタイヤ軸方向外側を通り、ビードコア12の周りを巻き上げられることなく終端している。
第1実施形態では、アッププライ18は、第1ビードコア121の周りをタイヤ軸方向内側から外側に巻き上げられた第1アッププライ181と、第2ビードコア122の周りをタイヤ軸方向内側から外側に巻き上げられた第2アッププライ182とからなる。
第1アッププライ181は、カーカスプライ16のタイヤ最内側に位置する複数枚のバイアスプライからなり、この例では4枚のバイアスプライにより構成されている。第2アッププライ182は、第1アッププライ181の外側、即ち外周側に重ねて配された複数枚のバイアスプライからなり、この例では4枚のバイアスプライにより構成されている。
ダウンプライ20は、アッププライ18(より詳細には第2アッププライ182)の外側、即ち外周側に位置している。第1実施形態では、ダウンプライ20は、外側ダウンプライ201と、内側ダウンプライ202とで構成されている。内側ダウンプライ202が第2アッププライ182の外側、即ち外周側に重ねて配されている。外側ダウンプライ201が内側ダウンプライ202の外側、即ち外周側に重ねて配されており、カーカスプライ16のタイヤ最外側に位置している。
図2に拡大して示すように、外側ダウンプライ201は、ビード部10において巻き上げ部18B(詳細には、第2アッププライ182の巻き上げ部182B)のタイヤ軸方向外側を通って、ビードコア12のタイヤ径方向内側に延在しており、複数枚(この例では2枚)のバイアスプライで構成されている。外側ダウンプライ201は、第1ビードコア121と第2ビードコア122の下側、即ちタイヤ径方向内側を通ってタイヤ軸方向内側に延在しており、詳細にはビードヒールからビードトゥに至るまで延在して、符号201Aで端部を示すようにビードトゥ部で終端している。
内側ダウンプライ202は、ビード部10において外側ダウンプライ201と巻き上げ部18B(詳細には、第2アッププライ182の巻き上げ部182B)との間に延在しており、複数枚(この例では2枚)のバイアスプライで構成されている。
内側ダウンプライ202のタイヤ径方向内端202Aは、第2ビードコア122のタイヤ径方向内端122A又は当該内端122Aよりもタイヤ径方向内側Zi、かつ、第2ビードコア122のタイヤ軸方向外端122Bよりもタイヤ軸方向外側Yoに位置している。すなわち、内側ダウンプライ202は、ビード部10において、第2ビードコア122の高さ方向の全体にわたって延び、第2ビードコア122の下端(即ち、タイヤ径方向内端)122Aの高さで終端するか、又は当該下端122Aの高さよりも下方まで延在しており、かつ、第2ビードコア122の下側には潜り込まないように、第2ビードコア122のタイヤ軸方向外端122Bよりも手前(即ちタイヤ軸方向外側)で終端している。特に限定するものではないが、内側ダウンプライ202のタイヤ径方向内端202Aと第2ビードコア122の下端122Aとのタイヤ径方向Zにおける距離Gは0〜10mmであることが好ましい。
ビード部10におけるビードコア12とカーカスプライ16との位置関係は以下の通りである。すなわち、タイヤ軸方向Yにおいて、タイヤ内面側から、第1アッププライ181の本体部181A、第1ビードコア121、第1アッププライ181の巻き上げ部181B、第2アッププライ182の本体部182A、第2ビードコア122、第2アッププライ182の巻き上げ部182B、内側ダウンプライ202、及び、外側ダウンプライ201の順で配されている。
なお、図2において、符号22は、ビードコア12を被覆する有機繊維からなるビードカバーを示す。また、符号24は、ビードコア12とカーカスプライ16との間に設けられて両者の擦れを抑制するフリッパーを示し、フリッパー24は有機繊維コードをゴム被覆してなるシート部材である。
本実施形態では、ビードコア12の高さの中心位置26でのタイヤ軸方向Yにおけるビード部10の幅に対するカーカスプライ16の占める割合が45〜55%に設定されている。すなわち、ビードコア12のタイヤ径方向Zにおける中心位置26において、ビード部10のタイヤ軸方向Yにおける幅をWとし、カーカスプライ16が占める幅をPとする。カーカスプライ16の占める幅Pは、第1アッププライ181の本体部181Aの幅P1と、第1アッププライ181の巻き上げ部181Bと第2アッププライ182の本体部182Aの合計の幅P2と、第2アッププライ182の巻き上げ部182Bと内側ダウンプライ202と外側ダウンプライ201の合計の幅P3との和である(P=P1+P2+P3)。このとき、ビード部10の幅Wに対するカーカスプライ16の占める幅Pの割合P/Wが45〜55%に設定されている。
このようにビード部10のタイヤ軸方向厚みにおいてカーカスプライ16の占める割合を大きくすることにより、ビードコア12周りの剛性が上がり、タイヤの変形時にビードコア12にかかる歪みを軽減することができる。また、タイヤ自体の剛性が高くなることで、タイヤの変形を抑制してビードコア12の歪みを軽減することができる。そのため、ビードコア12とカーカスプライ16との間でのセパレーションを抑制することができ、ビード部10での損傷故障の発生を抑制することができ、耐久性を向上することができる。
本実施形態では、また、ビードコア12の高さの中心位置26でのタイヤ軸方向Yにおける、ビード部10の幅Wに対するカーカスプライ16の占める割合が、ビードコア12の占める割合よりも大きく設定されている。すなわち、ビードコア12のタイヤ径方向Zにおける中心位置26において、ビードコア12が占める幅をCとする。ここで、ビードコア12が占める幅Cは、第1ビードコア121の幅C1と第2ビードコア122の幅C2との和である(C=C1+C2)。このとき、ビード部10の幅Wに対するカーカスプライ16の占める幅Pの割合P/Wが、ビード部10の幅Wに対するビードコア12の占める幅Cの割合C/Wよりも大きい(P/W>C/W)。このようにビードコア12の占める割合よりもカーカスプライ16の占める割合を大きくすることにより、タイヤの変形時にカーカスプライ16に力がかかりやすくなり、ビードコア12の歪みをより効果的に抑えることができる。
また、本実施形態であると、外側ダウンプライ201の内側に内側ダウンプライ202を設け、その下端(即ちタイヤ径方向内端)202Aを、第2ビードコア122の下端122A以下でかつ第2ビードコア122のタイヤ軸方向外端122Bよりも外側に位置させたことにより、次の作用効果が奏される。すなわち、内側ダウンプライ202を第2ビードコア122の高さ方向全体に及ぶように設けることで剛性を高めることができる。また、内側ダウンプライ202の下端202Aをビードコア12の下側に潜り込ませないようにしたことで、ビードコア12の下側にプライエッジがあることに起因するセパレーション等の故障を抑制することができ、また質量増加にも繋がる。そのため、上記の構成により、質量増加を抑えながら、剛性を効果的に高めて耐久性を向上することができる。
なお、上記の説明では、一対のビード部10のうちの一方側のビード部10の構成について説明したが、他方側のビード部についても同様の構成を採用することができる。
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態に係る空気入りバイアスタイヤの一部を示した断面図であり、図4はそのビード部を拡大した図である。第2実施形態では、ダウンプライ20を外側ダウンプライ201のみで構成し、内側ダウンプライ202を設けていない点で、第1実施形態とは異なる。
すなわち、第2実施形態において、カーカスプライ16は、第1アッププライ181と第2アッププライ182からなるアッププライ18と、外側ダウンプライ201のみからなるダウンプライ20とで構成されており、ビードコア12の下側に潜りませることなく終端させる内側ダウンプライ202は設けられていない。
そのため、第2実施形態では、ビードコア12の高さの中心位置26でのタイヤ軸方向Yにおけるカーカスプライ16の占める幅Pは、第1アッププライ181の本体部181Aの幅P1と、第1アッププライ181の巻き上げ部181Bと第2アッププライ182の本体部182Aの合計の幅P2と、第2アッププライ182の巻き上げ部182Bと外側ダウンプライ201の合計の幅P3との和である(P=P1+P2+P3)。
第2実施形態について、その他の構成は第1実施形態と同じであり、説明は省略する。第2実施形態では、内側ダウンプライ202を設けていない点で第1実施形態よりもビード部10の耐久性は劣るものの、ビード部10の幅に対するカーカスプライ16の占める割合P/Wを45〜55%に設定したこと、及び、ビード部10の幅に対するカーカスプライ16の占める割合P/Wをビードコア12の占める割合C/Wよりも大きく設定したことにより、従来に比べてビード部10の耐久性を向上することができる。
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態に係る空気入りバイアスタイヤのビード部を示した断面図である。第3実施形態は、ビードコア12を各ビード部10に1本設けた点で、第2実施形態とは異なる。
すなわち、第3実施形態では、各ビード部10には、1本のビードコア12が埋設されている。カーカスプライ16は、この1本のビードコア12の周りをタイヤ軸方向内側から外側に巻き上げられたアッププライ18と、このアッププライ18の巻き上げ部18Bをタイヤ軸方向外側から包み込むダウンプライ20とで構成されている。
アッププライ18は、カーカスプライ16のタイヤ内側に位置する複数枚のバイアスプライからなり、この例では7枚のバイアスプライにより構成されている。ダウンプライ20は、アッププライ18の外側、即ち外周側に重ねて配されており、この例では2枚のバイアスプライにより構成されている。ダウンプライ20は、第1実施形態の外側ダウンプライ201と同様、ビード部10において巻き上げ部18Bのタイヤ軸方向外側を通って、ビードコア12のタイヤ径方向内側に延在しており、詳細には、ビードヒールからビードトゥに至るまで延在して、符号20Aで端部を示すようにビードトゥ部で終端している。第1実施形態の内側ダウンプライ202に相当するバイアスプライは設けられていない。
ビード部10におけるビードコア12とカーカスプライ16との位置関係は以下の通りである。すなわち、タイヤ軸方向Yにおいて、タイヤ内面側から、アッププライ18の本体部18A、ビードコア12、アッププライ18の巻き上げ部18B、及び、ダウンプライ20の順で配されている。
第3実施形態でも、第2実施形態と同様、ビードコア12の高さの中心位置26でのタイヤ軸方向Yにおけるビード部10の幅に対するカーカスプライ16の占める割合が45〜55%に設定されている。詳細には、第3実施形態では、ビードコア12の高さの中心位置26でのタイヤ軸方向Yにおけるカーカスプライ16の占める幅Pは、アッププライ18の本体部18Aの幅P4と、アッププライ18の巻き上げ部18Bとダウンプライ20の合計の幅P5との和である(P=P4+P5)。このとき、ビード部10の幅Wに対するカーカスプライ16の占める幅Pの割合P/Wが45〜55%に設定されている。
また、第2実施形態と同様、ビードコア12の高さの中心位置26でのタイヤ軸方向Yにおける、ビード部10の幅Wに対するカーカスプライ16の占める割合が、ビードコア12の占める割合よりも大きく設定されている。すなわち、ビード部10の幅Wに対するカーカスプライ16の占める幅Pの割合P/Wが、ビード部10の幅Wに対するビードコア12の占める幅Cの割合C/Wよりも大きい(P/W>C/W)。
なお、第3実施形態に係るタイヤではフリッパー24は設けられていない。第3実施形態について、その他の構成は第2実施形態と同じであり、説明は省略する。
第3実施形態でも、第2実施形態と同様、ビード部10の幅に対するカーカスプライ16の占める割合P/Wを45〜55%に設定したこと、及び、ビード部10の幅に対するカーカスプライ16の占める割合P/Wをビードコア12の占める割合C/Wよりも大きく設定したことにより、従来に比べてビード部10の耐久性を向上することができる。
なお、第3実施形態のようなシングルビード構造においても、第1実施形態のように、ダウンプライ20として、ビードコア12の下側に潜り込ませることなく終端させる内側ダウンプライを設けてもよい。
[第1実施例]
上記実施形態の構成と効果を具体的に示すために、フォークリフト用空気入りバイアスタイヤ(サイズ:11.00−20)を試作し、ビード部の耐久性と横剛性の評価を行った。評価方法は以下のとおりである。
・ビード部耐久性:試作タイヤを14トンのフォークリフトに装着して使用に供し、タイヤが完全に摩耗するまで使用した後の故障(損傷)の発生の有無を確認した。使用途中で故障が発生したものを「×」とし、使用後に一部損傷してものを「△」とし、使用後に損傷がなかったものを「○」と評価した。
・横剛性:試作タイヤを標準リムに取り付け、標準空気圧を充填し、標準荷重をかけて、横剛性を測定し、比較例1の値を100とした指数で表示した。指数が大きいほど、横剛性が高く、タイヤの変形が抑制されることを意味する。
実施例1,2及び比較例1に係るタイヤ構成を表1に示す。実施例1は図3及び図4に示す第2実施形態に相当する例であり、実施例2は図1及び図2に示す第1実施形態に相当する例である。比較例1は図6に示すビード部構成を持つ例である。比較例1は、基本となるビード部構成は実施例1と同じであり、ビードコアの幅、バイアスプライの枚数等が実施例1とは異なる。なお、表1中の「Ny2100dtex/2」とは、バイアスプライ構成としてプライコードが2100dtexの2本撚りナイロンコードであることを示す。
結果は表1に示す通りであり、カーカスプライの占める割合P/Wが小さい比較例1に対して、当該割合P/Wを規定範囲内に設定した実施例1,2であると横剛性が向上しており、ビード部の耐久性が向上した。また、内側ダウンプライ202を設けた実施例2では、実施例1に対して横剛性及びビード部耐久性に更なる改善効果が得られた。
Figure 0006949687
[第2実施例]
サイズ:7.00−12のフォークリフト用空気入りバイアスタイヤを試作し、ビード部の耐久性と横剛性の評価を行った、評価方法は、ビード部耐久性については、装着車両を2トンのフォークリフトに変更し、その他は第1実施例と同様に評価した。また、横剛性は、比較例2の値を100とした指数で表示することとし、その他は第1実施例と同様に評価した。
実施例3及び比較例2に係るタイヤの構成を表2に示す。実施例3は図5に示す第3実施形態に相当する例であり、比較例2は図7に示すビード部構成を持つ例である。比較例2は、基本となるビード部構成は実施例3と同じであり、ビードコアの幅C、バイアスプライの枚数等が実施例3とは異なる。
結果は表2に示す通りであり、カーカスプライの占める割合P/Wが小さい比較例2に対して、当該割合P/Wを規定範囲内に設定した実施例3であると横剛性が向上しており、ビード部の耐久性が向上した。
Figure 0006949687
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…ビード部、12…ビードコア、121…第1ビードコア、122…第2ビードコア、14…ビードフィラー、16…カーカスプライ、18…アッププライ、18B…巻き上げ部、181…第1アッププライ、182…第2アッププライ、20…ダウンプライ、201…外側ダウンプライ、202…内側ダウンプライ、26…ビードコアの高さの中心位置、W…ビード部の幅、P1,P2,P3…カーカスプライの占める幅、C,C1,C2…ビードコアの占める幅

Claims (4)

  1. 一対のビード部にそれぞれ少なくとも1本埋設されたビードコアと、
    前記一対のビード部間に架け渡されたカーカスプライと、を備え、
    前記カーカスプライは、
    前記ビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側に巻き上げられた複数枚のバイアスプライからなるアッププライと、
    前記ビード部において前記アッププライの巻き上げ部をタイヤ軸方向外側から包み込む複数枚のバイアスプライからなるダウンプライと、を備え、
    前記ビードコアの高さの中心位置でのタイヤ軸方向における前記ビード部の幅に対する前記カーカスプライの占める割合が45〜55%である、
    フォークリフト用空気入りバイアスタイヤ。
  2. 前記ビードコアの高さの中心位置でのタイヤ軸方向における、前記ビード部の幅に対する前記カーカスプライの占める割合が前記ビードコアの占める割合よりも大きい、
    請求項1に記載のフォークリフト用空気入りバイアスタイヤ。
  3. 前記ダウンプライは、
    前記ビード部において前記巻き上げ部のタイヤ軸方向外側を通って前記ビードコアのタイヤ径方向内側に延在する外側ダウンプライと、
    前記ビード部において前記外側ダウンプライと前記巻き上げ部との間に延在する内側ダウンプライと、を含み、
    前記内側ダウンプライのタイヤ径方向内端が、前記ビードコアのタイヤ径方向内端又は当該内端よりもタイヤ径方向内側かつ前記ビードコアのタイヤ軸方向外端よりもタイヤ軸方向外側に位置する、
    請求項1又は2に記載のフォークリフト用空気入りバイアスタイヤ。
  4. 前記ビードコアは、前記一対のビード部のそれぞれにおいて、第1ビードコアと、前記第1ビードコアのタイヤ軸方向外側に配された第2ビードコアと、を含み、
    前記アッププライは、前記第1ビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側に巻き上げられた複数枚のバイアスプライからなる第1アッププライと、前記第2ビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側に巻き上げられた複数枚のバイアスプライからなる第2アッププライと、を含む、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のフォークリフト用空気入りバイアスタイヤ。
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