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JP6952304B2 - 手すり支柱の取付構造及びその取付方法 - Google Patents
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手すり支柱の取付構造及びその取付方法 Download PDF

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Description

この発明は、マンションのベランダ等に取り付られる墜落防止手すりや、病院や介護施設の歩行通路等に取り付られる歩行補助手すりなどの手すり支柱の取付構造、及びその手すり支柱の取付方法に関するものである。
墜落防止手すりや歩行補助手すりなどの手すり支柱は、強度を保持する目的の芯材と、他の部材との取り合いや表面化粧を目的として使う支柱を組み合わせて使用する。通常、支柱と芯材はどちらも中空パイプ状で、支柱の上端部は笠木と固定し、下端部はコンクリート躯体に設けられた取付穴に挿入し、隙間をモルタルで固定する。
一般的に手すりは取付後、ずっと外部環境にさらされるため、風雨、着雪、寒暖差などの条件により支柱内部に水が滞留する。滞留した水はコンクリート躯体へ浸水してクラックを生じさせたり、氷結して膨張し支柱やコンクリート躯体を爆裂破壊するという問題を起こす。
そこで、従来、手すり支柱を取り付けるには、コンクリート躯体の端に立設される突縁部にアンカーボルトを差し立てる差込孔を設ける。アンカーボルトは、この差込孔に接合するよう鉄筋からなる2本の棒材を結束して使用し、突縁部の上面の上下にわたる高さ位置にアルミテープを巻いて結束をなしている。そして、手すり支柱に差し込まれる補強芯材をアンカーボルトとの間に空間ができる中空に押出成形により形成し、その空間に無収縮モルタル等の接着剤を充填することにより、アンカーボルトと補強芯材とを硬化した接着剤を介して予め一体化してから、アンカーボルトを突縁部の差込孔に差し立てている。さらに、その差込孔に接着剤を充填し硬化させることにより補強芯材を立設し、その補強芯材に手すり支柱を挿嵌してコンクリートの突縁部に固定している(特許文献1)。
すなわち、この手すり支柱の取付方法は、芯材にアンカーボルト(金属棒)を増設しコンクリート躯体に埋め込み接着剤で固定することを概要とするものである。
さらに、従来の手すり支柱の取付構造としては、ベランダ等の堰壁に形成された支柱取付穴の底部に設けたアンカー金物に支柱取付基材を固着する。この支柱取付基材に筒状の手すり支柱の下端部を外嵌し、堰壁の支柱取付穴にグラウト材を注入して、手すり支柱を支柱取付基材に固定するようにする。次に、手すり支柱の下端部に上下方向に長いグラウト材流込用の長孔を設け、手すり支柱の下端部を支柱取付基材に外嵌するにあたり、手すり支柱の長孔の上端が堰壁上面よりも上位に位置するように手すり支柱を支柱取付基材に外嵌する。そして、支柱取付穴に注入して固化したグラウト材の上面レベルが、手すり支柱の内外において堰壁上面とほぼ面一となるようにしている(特許文献2)。
すなわち、この手すり支柱の取付構造は、支柱取付基材(芯材)と支柱にグラウト材(充填剤)を流し込む穴や隙間をつくり、支柱の取付時に充填剤がパイプ内まで充填して排水できるような機構にすることを概要とするものである。
特許第4440136号公報 特許第5816637号公報
しかしながら、上記特許文献1に示された従来の手すり支柱の取付方法は、支柱内部の水の排水については非常に有効な方法であるが、アンカーボルト等の細い金属棒を取り付けるためにネジを切ったり溶接する加工が必要で、かつ芯材と比較して細い材料を埋め込むため強度が弱いという課題を有していた。
さらに、上記特許文献2に示された従来の手すり支柱の取付構造は、手すり施工後の現場で、手すりに開けた排水用の穴よりポンプで流動性の高い充填物を注入して水が滞留しないようにしているが、注入量の調節が困難で充填物があふれて付着することもあるため養生を十分に行わなくてはならないという課題を有していた。また、支柱内に充填剤がいきわたらず空間ができる恐れがあり、充填剤が隅々まで入り込むのに時間がかかり、充填剤のレベルが下がる都度に充填しなくてはならず、かつ、充填剤の粘性が高まる前に施工しなくてはならないため品質の維持が困難であるという課題を有していた。
そこで、この発明は、上記従来の課題を解決するものであり、取付け強度に優れ、品質の維持が容易で、養生に時間がかかることのない手すり支柱の取付構造及びその手すり支柱の取付方法を提供することを目的としてなされたものである。
そのため、この発明の手すり支柱の取付構造は、下端を閉鎖した中空の芯材1の下部に接着剤Sを溜め込み、この芯材1の上方から金属柱2を落とし込んで、この金属柱2の側周面と芯材1の下部内壁の隙間、及び金属柱2の上面に接着剤Sが充満するようにして、この接着剤Sを固めることにより、前記芯材1の下部内壁に隙間なく前記金属柱2が固着され、この芯材1の下部1aが、手すり支柱3の下方に突出されるようにして、この手すり支柱3に前記芯材1が固定され、前記芯材1の金属柱2が固着された部分の下部1aが、コンクリート躯体Fに設けられた支柱取付穴4に埋設されている。
この発明の手すり支柱の取付構造において、前記芯材1には、金属柱2の上面にかかるように水抜き孔hを設けたものとしている。
この発明の手すり支柱の取付構造において、前記芯材1と手すり支柱3の間には上下方向に延びる隙間G1 が形成されている。
この発明の手すり支柱の取付構造において、前記手すり支柱3の下端とコンクリート床Fとの間には隙間G2 が形成されている。
さらに、この発明の手すり支柱の取付方法は、手すり支柱の取付現場以外で、下端を閉鎖した中空の芯材1の下部に接着剤Sを溜め込み、この芯材1の上方から金属柱2を落とし込んで、この金属柱2の側周面と芯材1の下部内壁の隙間、及び金属柱2の上面に接着剤Sが充満するようにして、この接着剤Sを固めることにより、下部内壁に隙間なく金属柱2が固着された芯材1を製作し、手すり支柱の取付現場で、前記芯材1の金属柱2が固着された部分の下部1aが、手すり支柱3の下方に突出されるようにして、この手すり支柱3に前記芯材1を固定し、コンクリート躯体Fに設けられた支柱取付穴4に、前記芯材1の金属柱2が固着された部分の下部1aを差し込み、前記支柱取付穴4に充填剤Mを充填し、養生している。
この発明の手すり支柱の取付方法は、前記手すり支柱3の下端とコンクリート床Fとの間に隙間G2 を形成するようにしている。
この発明は、以上に述べたように構成されており、芯材1の下部内壁に金属柱2が隙間なく固着されているので、取付け強度に優れたものとなる。
さらに、この発明は、金属柱の表面が露出することがなく、この金属柱にメッキなどの防食処理が不要となり、品質の維持が容易なものとなる。
また、この発明は、芯材1の下部に固着される金属柱2の材質や長さを変えることにより、強度を調節することができるので、現場の要求に応じた強度に容易に調節することができる。
そして、この発明は、芯材の下部に金属柱を固着する作業を現場で行う必要がなく、この作業を工場から出荷する段階で行なっておけばよいので、現場での作業(施工)時間を短縮することができる。
また、この発明は、コンクリート躯体Fに設けた支柱取付穴4に充填剤Mを充填するだけでよいので、注入量の調節も容易で充填物があふれてしまうこともなく、品質の維持が容易なものとなる。
この発明の手すり支柱の取付構造の一実施形態を示す縦断面図である。 この発明の手すり支柱の取付構造に用いる芯材の一実施形態を示しており、(a)はその芯材の縦断面図であり、(b)はその芯材の横断面図である。 この発明の手すり支柱の取付構造に用いる芯材の他の実施形態を示しており、(a)はその芯材の縦断面図であり、(b)はその芯材の横断面図である。 この発明の手すり支柱の取付構造に用いる芯材のさらに他の実施形態を示しており、(a)はその芯材の縦断面図であり、(b)はその芯材の横断面図である。 この発明の手すり支柱の取付構造に用いる芯材の下部に金属柱を固着する手順の一例を示す説明図である。 この発明の手すり支柱の取付構造に用いる芯材の下部に金属柱を固着する手順の他の例を示す説明図である。 この発明の手すり支柱の取付方法に用いる手すりの縦断面図である。 図7中のAーA線による手すり支柱の横断面図である。 この発明の手すり支柱の取付方法の説明図である。
以下、この発明の手すり支柱の取付構造及びその取付方法を図面に基づいて詳細に説明する。
この発明の手すり取付構造は、図1に示したように、中空の芯材1の下部内壁に隙間なく金属柱2が固着され、この芯材1の金属柱2が固着された部分の下部1aが、手すり支柱3の下方に突出されるようにして、この手すり支柱3に前記芯材1が固定されている。そして、前記芯材1の金属柱2が固着された部分の下部1aが、コンクリート躯体Fに設けられた支柱取付穴4に埋設されている。なお、前記手すり支柱3の上端部は、図示していないが、笠木などが被せられている。
前記芯材1は、アルミ、ステンレスなどの金属で筒状に形成したものとしており、図示したように角を落とした略四角筒状に形成したものとしているが、円筒状、楕円筒状などにすることもできる。この芯材1は、図1、7に示したように、取付現場などで任意の個所に孔が設けられ、手すり支柱3が被せられる。そして、この手すり支柱3に設けられたネジ孔から芯材1の孔にネジやボルト等の固定具Bが捩じ込まれることによって、手すり支柱3の高さの調節を行なって、芯材1が手すり支柱3に固定される。なお、前記芯材1には、金属柱2の上面にかかるように水抜き孔hを設けたものとしている。この水抜き孔hは、芯材1の内部に浸入した雨水等が通過して、後に述べる芯材1と手すり支柱3の間の隙間G1 に排出されるようにしている。
前記金属柱2は、鉄、アルミ、ステンレスなどの金属で平板状や棒状に形成したものとしており、図2に示したように厚みのある平板状の一枚ものとしたり、図3に示したように薄い平板状にしたもの2aを複数枚、重ね合わせものとしたり、図4に示したように平板状としたもの2bに棒状にしたもの2cを組み合わせたものとして、中空の芯材1の下部内壁に隙間なく固着されている。
そして、前記芯材1の下部内壁に隙間なく金属柱2が固着されたものにするには、金属柱2を芯材1の中空部より一回り小さい太さに形成し、その金属柱2の側周面を接着剤Sで中空の芯材1の下部内壁に隙間なく接着したものとしている。この接着の手順としては、図5に示したように、芯材1の下端を栓体5で閉鎖し、この芯材1の上方から中空部に接着剤Sを流し込んで、この接着剤Sを芯材1の下部に溜め込み、そして芯材1の上方から金属柱2を落とし込む。すると、金属柱の側周面と芯材1の下部内壁の隙間、及び金属柱の上面に接着剤Sが充満するので、この状態で接着剤Sが固まるまで養生すればよい。前記接着剤Sとしては、耐熱性や耐久性に優れたエポキシ樹脂系接着剤を用いるのが好ましいが、これに限定されるものではない。なお、前記芯材1の下端を閉鎖するには、キャップ(図示せず)を用いてもよい。
さらに、前記芯材1の下部内壁に隙間なく金属柱2が固着されたものにするには、金属柱2を芯材1の中空部と同じか、僅かに大きい太さに形成し、この金属柱2を図6に示したように、芯材2の下方から押し込むか、打ち込めばよい。
前記手すり支柱3は、アルミ、ステンレスなどの金属で筒状に形成したものとしており、図示したように略四角筒状に形成したものとしているが、円筒状、楕円筒状などにすることもできる。この手すり支柱3の内壁には、図8に示したように周方向に間隔をあけて複数の突起6が形成されている。この手すり支柱3が前記芯材1に被せられて固定される際に、前記突起6が芯材1の外面に当接し、この突起6により芯材1と手すり支柱3の間には上下方向に延びる隙間G1 が形成されている。この隙間G1 は、芯材1や手すり支柱3の内部に浸入した雨水等が通過するようにしている。
前記支柱取付穴4は、マンションのベランダ等のコンクリート躯体Fに設けられており、前記芯材1の金属柱2が固着された部分の下部1aを差し込むと共に、モルタル等の充填剤Mを充填して、この充填剤Mを固めることにより、前記芯材1の下部1aを埋設したものとしている。この場合、前記手すり支柱3の下端とコンクリート床Fとの間には、隙間G2 が形成されている。この隙間G2 は、芯材1や手すり支柱3の内部に浸入し、前記隙間G1 を通過した雨水等が外部に排出されるようにしている。
なお、前記支柱取付穴4には、芯材1の下部1aのみを埋設したものとすることにより、手すり支柱3の下部も併せて埋設したものより、支柱取付穴4の穴径を小さくすることができ、コンクリート躯体Fの強度欠損を減らすことができる。さらに、この支柱取付穴4の穴径を小さくすることで、コンクリート躯体Fを保持する鉄筋を配置する自由度が高まり、コンクリート躯体Fを小さくすることができる。
そこで、前記下部内壁に隙間なく金属柱2が固着された芯材1を用いて、手すり支柱3をベランダなどのコンクリート躯体Fに設けられた支柱取付穴4に取り付けるには、次のようにして行う。以下、この発明の手すり支柱の取付方法について説明する。
先ず、工場などの手すり支柱の取付現場以外で、図7、8に示したような、前記下部内壁に隙間なく金属柱2が固着された芯材1を製作し、この芯材1を手すり支柱の取付現場に運搬する。
そして、マンションのベランダ等の手すり支柱の取付現場で、前記芯材1の金属柱2が固着された部分の下部1aが、手すり支柱3の下方に突出されるようにし、この芯材1の任意の個所に孔を設けてから、この芯材1に手すり支柱3を被せる。そして、この手すり支柱3に設けられたネジ孔から芯材1の孔にネジやボルト等の固定具Bを捩じ込むことによって、手すり支柱3の高さの調節を行なって、この手すり支柱3に前記芯材1を固定する。
次に、図9に示したように、コンクリート躯体Fに設けられた支柱取付穴4に、前記芯材1の金属柱2が固着された部分の下部1aを差し込み、手すり支柱3の下端とコンクリート床Fとの間に隙間G2 を形成するようにして、図1に示したように、前記支柱取付穴4に充填剤Mを充填し、この充填剤Mが固まるまで養生すればよい。
以上に述べたように構成されたこの発明の手すり支柱の取付構造は、芯材1の下部内壁に金属柱2が隙間なく固着されているので、取付け強度に優れたものとなる。
さらに、この発明の手すり支柱の取付構造は、芯材1の下部内壁に隙間なく金属柱2が固着されているので、金属柱の表面が露出することがなく、この金属柱にメッキなどの防食処理が不要となり、品質の維持が容易なものとなる。
また、この発明の手すり支柱の取付構造は、芯材1の下部に固着される金属柱2の材質や長さを変えることにより、強度を調節することができるので、現場の要求に応じた強度に容易に調節することができる。
そして、この発明の手すり支柱の取付方法は、芯材1の下部に金属柱2を固着する作業を現場で行う必要がなく、この作業を工場等から出荷する段階で行なっておけばよいので、現場での作業(施工)時間を短縮することができる。
さらに、この発明の手すり支柱の取付方法は、コンクリート躯体Fに設けた支柱取付穴4に充填剤Mを充填するだけでよいので、注入量の調節も容易で充填物があふれてしまうこともなく、品質の維持が容易なものとなる。
1 芯材
1a 下部
2 金属柱
3 手すり支柱
4 支柱取付穴
F コンクリート躯体
G1 隙間
G2 隙間
h 水抜き孔
M 充填剤
S 接着剤

Claims (6)

  1. 下端を閉鎖した中空の芯材(1)の下部に接着剤(S)を溜め込み、この芯材(1)の上方から金属柱(2)を落とし込んで、この金属柱(2)の側周面と芯材(1)の下部内壁の隙間、及び金属柱(2)の上面に接着剤(S)が充満するようにして、この接着剤(S)を固めることにより、前記芯材(1)の下部内壁に隙間なく前記金属柱(2)が固着され、この芯材(1)の下部(1a)が、手すり支柱(3)の下方に突出されるようにして、この手すり支柱(3)に前記芯材(1)が固定され、前記芯材(1)の金属柱(2)が固着された部分の下部(1a)が、コンクリート躯体(F)に設けられた支柱取付穴(4)に埋設されていることを特徴とする手すり支柱の取付構造。
  2. 前記芯材(1)には、金属柱(2)の上面にかかるように水抜き孔(h)を設けたものとしていることを特徴とする請求項1記載の手すり支柱の取付構造。
  3. 前記芯材(1)と手すり支柱(3)の間には上下方向に延びる隙間(G1 )が形成されていることを特徴とする請求項1記載の手すり支柱の取付構造。
  4. 前記手すり支柱(3)の下端とコンクリート床(F)との間には隙間(G2 )が形成されたものとしていることを特徴とする請求項1記載の手すり支柱の取付構造。
  5. 手すり支柱の取付現場以外で、下端を閉鎖した中空の芯材(1)の下部に接着剤(S)を溜め込み、この芯材(1)の上方から金属柱(2)を落とし込んで、この金属柱(2)の側周面と芯材(1)の下部内壁の隙間、及び金属柱(2)の上面に接着剤(S)が充満するようにして、この接着剤(S)を固めることにより、下部内壁に隙間なく金属柱(2)が固着された芯材(1)を製作し、手すり支柱の取付現場で、前記芯材(1)の金属柱(2)が固着された部分の下部(1a)が、手すり支柱(3)の下方に突出されるようにして、この手すり支柱(3)に前記芯材(1)を固定し、コンクリート躯体(F)に設けられた支柱取付穴(4)に、前記芯材(1)の金属柱(2)が固着された部分の下部(1a)を差し込み、前記支柱取付穴(4)に充填剤(M)を充填し、養生していることを特徴とする手すり支柱の取付方法。
  6. 前記手すり支柱(3)の下端とコンクリート床(F)との間に隙間(G2 )を形成するようにしていることを特徴とする請求項記載の手すり支柱の取付方法。
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