JP6957948B2 - インサート成形用防眩性反射防止フィルム及びその用途 - Google Patents
インサート成形用防眩性反射防止フィルム及びその用途 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6957948B2 JP6957948B2 JP2017079064A JP2017079064A JP6957948B2 JP 6957948 B2 JP6957948 B2 JP 6957948B2 JP 2017079064 A JP2017079064 A JP 2017079064A JP 2017079064 A JP2017079064 A JP 2017079064A JP 6957948 B2 JP6957948 B2 JP 6957948B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antiglare
- layer
- hard coat
- acrylic
- insert molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
[1]熱可塑性透明基材フィルムの一方面に、防眩性ハードコート層形成用組成物を硬化させてなる防眩性ハードコート層と、反射防止層とを、前記熱可塑性透明基材フィルム側からこの順で備え、
防眩性ハードコート層形成用組成物が、
(a)ガラス転移温度が105℃以上のアクリル系樹脂を25〜85質量%と、
(b)1分子中に(メタ)アクリル基を3つ以上有する重量平均分子量が15,000以下のアクリル化合物または1分子中に(メタ)アクリル基を3つ以上有する重量平均分子量が15,000以下のウレタンアクリレートを1〜70質量%と、
(c)透光性有機微粒子を1〜40質量%と、
(e)光重合開始剤を1〜10質量%と、
を含み、
前記成分(a),(b),(c),(e)の合計含有量の上限は100質量%である、
インサート成形用防眩性反射防止フィルム。
[2]前記成分(a)が、ポリメチルメタクリレートである、[1]に記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルム。
[3]前記防眩性ハードコート層形成用組成物が、さらに(d)無機微粒子を含む、[1]または[2]に記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルム。
[4]前記防眩性ハードコート層と反射防止層との間にプライマー層を備える、[1]ないし[3]のいずれか1つに記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルム。
[5]前記熱可塑性透明基材フィルムが、ポリカーボネート層とポリメチルメタクリレート層との二層構造からなり、
前記防眩性ハードコート層は、前記ポリメチルメタクリレート層上に形成されている、[1]ないし[4]のいずれか1つに記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルム。
[6][1]ないし[5]のいずれか1つに記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルムを表面に備える、樹脂成形品。
[7][1]ないし[5]のいずれか1つに記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルム、または[6]に記載の樹脂成形品を備える、画像表示装置。
本発明のインサート成形用防眩性反射防止フィルムに使用する防眩性ハードコート層形成用組成物は、(a)アクリル系樹脂と、(b)1分子中に(メタ)アクリル基を3つ以上有するアクリル化合物または1分子中に(メタ)アクリル基を3つ以上有するウレタンアクリレートと、(c)透光性有機微粒子と、(e)光重合開始剤とを必須成分として含有し、さらに任意成分として(d)無機微粒子を含有させることもできる。
(a)アクリル系樹脂は、(メタ)アクリロイル基を有する重合体やスチレン・(メタ)アクリル系樹脂等の中から1種または2種以上を選択して用いることができる。例えば、アクリル系単量体を必須の単量体成分として構成されたアクリル系ポリマーが挙げられる。
アクリル化合物としては、1分子中に(メタ)アクリル基を3つ以上有し、紫外線等の活性エネルギー線で硬化するアクリルエステル類を使用することができる。例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、およびこれらの出発アルコール類へのエチレンオキシド又はプロピレンオキシド付加物のポリ(メタ)アクリレート類、分子内に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するオリゴエステル(メタ)アクリレート類、オリゴエーテル(メタ)アクリレート類、オリゴウレタン(メタ)アクリレート類、及びオリゴエポキシ(メタ)アクリレート類等が挙げられる。中でも、より多官能であるジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、分子内に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するオリゴウレタン(メタ)アクリレート類が好ましい。
(c)透光性有機微粒子は、防眩性ハードコート層における光拡散機能、表面凹凸形成による防眩機能等を発現するためのものである。透光性樹脂微粒子は、スチレン−アクリル単量体共重合樹脂(スチレン−アクリル共重合樹脂)、(メタ)アクリル樹脂(屈折率1.49)、塩化ビニル樹脂(屈折率1.54)、ポリスチレン樹脂(屈折率1.59)、ポリエチレン樹脂(屈折率1.53)、メラミン樹脂(屈折率1.57〜1.60)、ポリカーボネート樹脂(屈折率1.59)等を含む樹脂により形成することができる。中でも、屈折率の調整が容易な点から、スチレン−アクリル共重合樹脂、またはそれらの架橋物により形成されることが好ましい。スチレン−アクリル共重合樹脂の場合には、両単量体の共重合組成を変化させることにより、屈折率を任意に調整することができる。なお、上記屈折率は光の波長589nmにおける屈折率である。
無機微粒子としては、ケイ素酸化物粒子(例えばシリカ粒子)を使用できる。ケイ素酸化物粒子としては、コロイダルシリカ、または粉体シリカが挙げられる。コロイダルシリカとしては、市販品として、日産化学工業(株)製商品名:メタノールシリカゾル、IPA−ST、MEK−ST、NBA−ST、XBA−ST、DMAC−ST、ST−UP、ST−OUP、ST−20、ST−40、ST−C、ST−N、ST−O、ST−50、ST−OL等が挙げられる。また、粉体シリカとしては、市販品として、日本アエロジル(株)製商品名:アエロジル130、アエロジル300、アエロジル380、アエロジルTT600、アエロジルOX50、旭硝子(株)製商品名:シルデックスH31、H32、H51、H52、H121、H122、日本シリカエ業(株)製商品名:E220A、E220、富土シリシア(株)製商品名:SYLYSIA470、日本板硝子(株)製商品名:SGフレーク等が挙げられる。
光重合開始剤は、紫外線(UV)等の活性エネルギー線により防眩性ハードコート層形成用組成物を硬化させて塗膜を形成する際の重合開始剤として用いられる。光重合開始剤としては、活性エネルギー線照射により重合を開始するものであれば特に限定されず、公知の化合物を使用できる。例えば、アセトフェノン系重合開始剤、ベンゾイン系重合開始剤、ベンゾフェノン系重合開始剤、チオキサントン系重合開始剤が挙げられる。アセトフェノン系重合開始剤としては、例えば、1−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等が挙げられる。ベンゾイン系重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、2,2−ジメトキシ1,2−ジフェニルエタン−1−オン等が挙げられる。ベンゾフェノン系重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、[4−(メチルフェニルチオ)フェニル]フェニルメタノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等が挙げられる。チオキサントン系重合開始剤としては、例えば、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等が挙げられる。これらの中では、黄変しにくいという点から1−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトンが好ましい。
本発明の防眩性反射防止フィルムは、インサート成形用として供されるフィルムであって、熱可塑性透明基材フィルムの一方面に、防眩性ハードコート層と反射防止層とを、熱可塑性透明基材フィルム側からこの順で備えて成る。ここでの防眩性ハードコート層は、上記防眩性ハードコート層形成用組成物を硬化させてなる。
熱可塑性透明基材フィルムは透明な熱可塑性樹脂からなり、例えばポリカーボネート樹脂又はポリメチルメタクリレート樹脂からなるフィルムを使用できる。特に、ポリカーボネート層とポリメチルメタクリレート層とを積層した二層構造からなるフィルムが好ましい。この場合、ポリメチルメタクリレート層を防眩性ハードコート層側とすることが好ましい。
反射防止層は、屈折率を調整することでインサート成形用防眩性反射防止フィルムにおいて反射防止効果を発現させる層である。ここでの反射防止層としては、液晶ディスプレイ等の画像表示装置の表面に貼着される公知の反射防止フィルムにおいて、いわゆる低屈折率層として形成される層を採用することができ、その屈折率は、1.30〜1.45とすることが好ましい。この屈折率が1.30未満の場合には十分に硬い層を形成することが困難であり、屈折率が1.45を超えると、反射防止性が十分に発揮されない場合がある。
反射防止層は、反射防止層形成用組成物からなる塗布液を塗布した後、紫外線照射により硬化することで形成される。その塗布方法や硬化条件、及び粘度調整用の希釈溶媒は、防眩性ハードコート層と同様であればよい。
フッ素含有紫外線硬化型樹脂は、防汚機能を発現するためのものであり、フィルム表面を触った際に付着する指紋の付着性を弱めることができる。フッ素含有紫外線硬化型樹脂としては、C2〜C7のパーフルオロアルキル鎖を含有する(メタ)アクリレートが挙げられる。市販品としては、ダイキン工業(株)製「オプツールDAC−HP」や、DIC(株)製「メガファックRS−75」を使用できる。フッ素含有紫外線硬化型樹脂は、反射防止層形成用組成物中に0.2〜15質量%含まれることが好ましい。
アクリル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はアクリル基を有するポリエステル変性ポリジメチルシロキサンは、フィルム表面に付着した指紋の拭取り性を向上する。市販品としては、ビックケミー・ジャパン(株)製「BYK−UV 3500」、「BYK−UV 3530」(アクリル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン)や、ビックケミー・ジャパン(株)製「BYK−UV3570」(アクリル基を有するポリエステル変性ポリジメチルシロキサン)を使用できる。この成分(イ)は、反射防止層形成用組成物中に、0.1〜8質量%含まれることが好ましい。
ここでのバインダーは、インサート成形用防眩性反射防止フィルムへ硬度とインサート成形における金型への追随性を付与する事が出来る。このバインダーは、反射防止層形成用組成物中に40〜85質量%含まれることが好ましい。このようなバインダーとしては、アクリル変性不飽和ジカルボン酸(無水物)グラフト化ポリオレフィン(α)と、紫外線硬化型樹脂(β)とを含有してなるものであり、市販品としては、日本化薬(株)製「KAYARADDPHA」(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)、「OD2H2A」(1,10−ジアクリロイルオキシ−2,9−ジヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,7,7−オクタフルオロデカン)、日本合成化学(株)製「紫光UV7600B」等を使用できる。
インサート成形用防眩性反射防止フィルムには、必要に応じて防眩性ハードコート層と反射防止層との間にプライマー層を設けることもできる。プライマー層を介在させておけば、防眩性ハードコート層と反射防止層との密着性が向上し、インサート成形用防眩性反射防止フィルムの耐擦傷性もより向上する。
プライマー層形成用組成物は、好ましくは、アクリル変性不飽和ジカルボン酸(無水物)グラフト化ポリオレフィン(A)と、紫外線硬化型樹脂(B)と、光重合開始剤(C)とを、それぞれ少なくとも一種以上含有してなるものである。光重合開始剤(C)とともにアクリル変性不飽和ジカルボン酸(無水物)グラフト化ポリオレフィン(A)を含有することにより、アクリル系樹脂を含有した材料に対して優れた密着性を発揮することができる。また、紫外線硬化型樹脂(B)を少なくとも1種含有することにより、適度な流動性を付与することができる。
樹脂成形品は、上記インサート成形用防眩性反射防止フィルムを表面に備え、インサート成形により得られる。すなわち、インサート成形用防眩性反射防止フィルムを射出成形用金型のキャビティ内に予め保持した状態にて溶融樹脂を射出することにより、防眩性反射防止フィルムを表面に備える樹脂成形品を得ることができる。なお、防眩性反射防止フィルムは、防眩性ハードコート層が外側、熱可塑性透明基材フィルムが内側となる方向でキャビティ内へ保持しておく。これにより、インサート成形時に熱可塑性透明基材フィルムが熱融着することで、樹脂成形品表面へ防眩性反射防止フィルムが貼着される。なお、防眩性反射防止フィルムには、インサート成形の前に、公知の技術により加飾印刷やプレフォームの工程を実施することができる。
上記防眩性反射防止フィルムは、カーナビ、メータパネルや携帯電話等のディスプレイ(画像表示装置)のカバー表面へ適用することができる。特に、指で操作するタッチパネルディスプレイに使用すると、本発明の効果を最大限発揮できる。また、予め表面に防眩性反射防止フィルムがインサート成形により貼着されたカバー(樹脂成型品)として、画像表示装置に組み付けることもできる。
(組成物1)
(a)ガラス転移温度が84℃以上のアクリル系樹脂として、PMMA(SIGMA−ALDRICH(株)製、「Poly(Methyl methacrylate)」重量平均分子量97,000、Tg=105℃)を65質量%、(b)1分子中に(メタ)アクリル基を3つ以上有する重量平均分子量が15000以下のウレタンアクリレートとして、日本合成化学工業(株)製、「紫光UV7600B」を22質量%、(c)透光性有機微粒子として綜研化学(株)製「MX−150」(架橋アクリル単分散粒子、平均粒径1.5μm)を9質量%、(e)光重合開始剤としてチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「イルガキュア−184」を4質量%混合し、固形分濃度が10質量%となるようにメチルエチルケトン(MEK)を混合して完全に溶解し、防眩性ハードコート層形成用組成物を含有する塗液を得た。なお、(c)透光性有機微粒子「MX−150」(綜研化学(株)製架橋アクリル単分散粒子、平均粒径1.5μm)以外の成分は塗液中に完全に溶解し、(c)透光性有機微粒子「MX−150」(綜研化学(株)製架橋アクリル単分散粒子、平均粒径1.5μm)は、塗料中に均一に分散していることを確認した。
組成物1と同様にして、表1,2に示す材料を表1,2に示す割合にて混合し、防眩性ハードコート層形成用組成物を含有する塗液を調整した。なお、表1,2に示す各材料は、次のとおりである。
PMMA:SIGMA−ALDRICH(株)製、Poly(Methyl methacrylate)重量平均分子量97,000、Tg=105℃
MB−2952:三菱レイヨン(株)製「ダイヤナールMB−2952」、熱可塑性アクリルレジン、重量平均分子量82,000、Tg=84℃
UC−3920:東亞合成(株)製「ARUFONUH−UC−3920」、アクリル−スチレンレジン、重量平均分子量15,500、Tg=102℃
BR−50:三菱レイヨン(株)製「ダイヤナール BR−50」、熱可塑性アクリルレジン、重量平均分子量65,000、Tg=100℃
BR−52:三菱レイヨン(株)製「BR−52」、熱可塑性アクリルレジン、重量平均分子量85,000、Tg=105℃
BR−73:三菱レイヨン(株)製「ダイヤナール BR−73」、熱可塑性アクリルレジン、重量平均分子量85,000、Tg=100℃
BR−80:三菱レイヨン(株)製「ダイヤナールBR−80」、熱可塑性アクリルレジン、重量平均分子量95,000、Tg=105℃
BR−83:三菱レイヨン(株)製「ダイヤナール BR−83」、熱可塑性アクリルレジン、重量平均分子量40,000、Tg=105℃
BR−88:三菱レイヨン(株)製「BR−88」、熱可塑性アクリルレジン、重量平均分子量480,000、Tg=105℃
MB−2389:三菱レイヨン(株)製「ダイヤナール MB−2389」、熱可塑性アクリルレジン、重量平均分子量30,000、Tg=90℃
MB−7033:三菱レイヨン(株)製「ダイヤナール MB−7033」、熱可塑性アクリルレジン、重量平均分子量92,000、Tg=84℃
BR−60:三菱レイヨン(株)製「ダイヤナールBR−60」、熱可塑性アクリルレジン、重量平均分子量70,000、Tg=75℃
MB−2539:三菱レイヨン(株)製「ダイヤナールMB−2539」、熱可塑性アクリルレジン、重量平均分子量82,000、Tg=55℃
DPHA:日本化薬(株)製「KAYARAD DPHA」、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
7600B:日本合成化学(株)製「紫光UV-7600B」、6官能ウレタンアクリレート
TMP−A:共栄社(株)製「ライトアクリレートTMP−A」、トリメチロルプロパントリアクリレート
AM−90G:新中村化学工業(株)製「メトキシポリエチレングリコール#400」、アクリレート
A−200:新中村化学工業(株)製「ポリエチレングリコール200」、ジアクリレート
I−184:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「イルガキュア−184」、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
MX−150:綜研化学(株)製架橋アクリル単分散粒子、平均粒径1.5μm
MX−80H3wT:綜研化学(株)製架橋アクリル単分散粒子、平均粒径0.8μm
MX−300:綜研化学(株)製架橋アクリル単分散粒子、平均粒径3.0μm
SSX−1055QXE:積水化成品工業(株)製架橋アクリル-スチレン単分散粒子、平均粒径5.0μm
シリカ:日産化学工業(株)製「MIBK−ST」、メチルイソブチルケトン分散シリカゾル
酸化ジルコニウム:シーアイ化成(株)製「ZRMEK25%−F47」、酸化ジルコニウム微粒子分散液
(実施例1−1)
組成物1の防眩性ハードコート層形成用組成物を含有する塗液を、ポリカーボネート層とポリメチルメタクリレート層との2層積層体からなる透明基材のポリメチルメタクリレート層上に、ロールコーターにて乾燥膜厚が0.2μmとなるように塗布し、80℃で2分間乾燥した。なお、上記乾燥膜厚が実質的にハードコート層の膜厚である。その後、120W高圧水銀灯〔日本電池(株)製〕により紫外線を照射し(積算光量300mJ/cm2)、ハードコート層形成用組成物を硬化させてハードコート層を形成した。
(屈折率の測定)
(1)PETフィルム〔商品名「A4100」、東洋紡績(株)製〕上に、バーコーターにより、各層用塗液をそれぞれ乾燥硬化後の膜厚で100〜500nmになるように層の厚さを調整して塗布した。乾燥後、紫外線照射装置〔岩崎電気(株)製〕により窒素雰囲気下で120W高圧水銀灯を用いて、400mJの紫外線を照射して硬化し、屈折率測定用フィルムを作製した。
(2)作製したフィルムの裏面をサンドペーパーで荒らし、黒色塗料で塗りつぶしたものを反射分光膜厚計〔「FE−3000」、大塚電子(株)製〕により、反射スペクトルを測定した。
(3)反射スペクトルより読み取った反射率から、下記に示すn-Cauchyの波長分散式(式1)の定数を求め、光の波長589nmにおける屈折率を求めた。
N(λ)=a/λ4+b/λ2+c・・・(式1)
a、b、c:波長分散定数
実施例1−1と同様にして、組成物2〜組成物30、比較組成物1〜比較組成物11の各防眩性ハードコート層形成用組成物含有塗液を用いて防眩性ハードコート層を形成し、実施例1−1と同様にして反射防止層を形成した。
〔(A)アクリル変性不飽和ジカルボン酸(無水物)グラフト化ポリオレフィンの合成〕
高分子ポリオレフィン(プロピレンと1−ブテンとの共重合体:三井化学(株)製「タフマーXR110T」)を攪拌機および温度計を備えた反応容器に入れ、360℃まで昇温して溶融させ、窒素気流下で80分間加熱することにより、熱減成による低分子ポリオレフィン(1)を得た。
(R1は下記一般式(5)で表される6価の基である。)
フィルムサンプルをダンベル状3号形(図3参照)の寸法にて打ち抜き、恒温槽内引張試験装置型式TCR2L(島津製作所(株)製)にて130℃の雰囲気下にて50mm/分のスピードにて引張り、コーティング層が白化した(クラックが発生した)長さ(L1)、フィルムが切断された長さ(L2)を測定した。得られたL1及びL2から下記の式より、コーティング層白化までの伸び率及びフィルム切断時の伸び率を算出した。
コーティング層白化までの伸び率=((L1−初期長さ20mm)/初期長さ20mm)×100%
JIS K 7105−1981に基づく像鮮明度測定装置〔スガ試験機(株)製の写像性測定器、ICM−1T〕を用いて1mmの幅を有する光学くしを通して45°反射で測定される像鮮明度の値(反射像鮮明度)(%)を測定した。測定結果の判断基準は、次のとおりである。
反射像鮮明度100%〜80%:防眩性なし
反射像鮮明度80%未満15%以上:防眩効果が良好
反射像鮮明度15%未満0%以上:防眩効果が強すぎる
ヘイズメーター〔日本電色工業(株)製、NDH2000〕を使用し、光学特性としてのヘイズ値(%)を測定した。
測定面の裏面反射を除くため、フィルムの裏面をサンドペーパーで粗し、黒色塗料で塗り潰した形態にて調整した。調整したフィルムの測定面を日本電色(株)製「SD6000」により測定し、JISZ 8701で規定されているXYZ表色系(CIE標準イルミナントD65)における、反射による物体色の三刺激値Yを算出した。
反射防止フィルム表面を♯0000のスチールウールに250gfの荷重をかけて、ストローク幅25mm、速度30mm/secで10往復摩擦したあとの表面を目視で観察し、以下の基準で評価した。スチールウールは約10mmφにまとめ、表面が均一になるようにカット、摩擦して均したものを使用した。
○:傷が0〜10本 △:傷が11〜20本 ×:傷が21本以上
85℃85%RHの雰囲気下で1000時間保管し、試験前後の外観、防眩性〈透過像鮮明度、反射像鮮明度〉を評価した。外観変化(ふくれ、浮き、脆化が生じる変化)、防眩性〈透過像鮮明度、反射像鮮明度〉の変化(変化率(試験前後変化量/初期特性×100(%))が20%以上)が見られない場合を○、外観変化(ふくれ、浮き、脆化が生じる変化)、防眩性〈透過像鮮明度、反射像鮮明度〉の変化(変化率(試験前後変化量/初期特性×100(%))が20%以上)が見られた場合を×として評価した。
◎:1400倍の顕微鏡で観察してもクラック等の亀裂なし ○:目視にてクラック等の亀裂なし ×:目視にてクラック等の亀裂あり
比較例1−3、2−3は、防眩性ハードコート層に使用した(a)アクリル系樹脂の含有量が多すぎ、また成分(b)を含有していないため、防眩性及び耐擦傷性が悪かった。
比較例1−4、2−4は、防眩性ハードコート層に使用した(a)アクリル系樹脂の含有量が少なすぎるため、伸び率が悪かった。特に、成形性が悪くてクラックが入り、樹脂成型品として不良品となるため、光学特性を測定するまでもなかった。
比較例1−5、2−5は、防眩性ハードコート層に使用した成分(b)の含有量が多すぎ、また(a)アクリル系樹脂を含有していないため、伸び率が悪かった。特に、成形性が悪くてクラックが入り、樹脂成型品として不良品となるため、光学特性を測定するまでもなかった。
比較例1−6、2−6は、(b)が1分子中にアクリル基が1つであったため、耐擦傷性及び耐久性が悪かった。
比較例1−7、2−7は、(b)が1分子中にアクリル基が2つであったため、耐久性が悪かった。
比較例1−8、2−8は、防眩性ハードコート層形成用組成物に(e)光重合開始剤を配合していないため、防眩性反射防止フィルムの耐擦傷性及び耐久性が悪かった。
比較例1−9、2−9は、防眩性ハードコート層形成用組成物中における(e)光重合開始剤の含有量が多すぎるため、防眩性反射防止フィルムの耐擦傷性及び耐久性が悪かった。
比較例1−10、2−10は、防眩性ハードコート層に(c)透光性有機微粒子を含有していないため、防眩性が悪かった。
比較例1−11、2−11は、防眩性ハードコート層形成用組成物中における(c)透光性有機微粒子の含有量が多すぎるため、ヘイズが高かった。
Claims (7)
- 熱可塑性透明基材フィルムの一方面に、防眩性ハードコート層形成用組成物を硬化させてなる防眩性ハードコート層と、反射防止層とを、前記熱可塑性透明基材フィルム側からこの順で備え、
前記防眩性ハードコート層形成用組成物が、
(a)ガラス転移温度が105℃以上のアクリル系樹脂を25〜85質量%と、
(b)1分子中に(メタ)アクリル基を3つ以上有する重量平均分子量が15,000以下のアクリル化合物または1分子中に(メタ)アクリル基を3つ以上有する重量平均分子量が15,000以下のウレタンアクリレートを1〜70質量%と、
(c)透光性有機微粒子を1〜40質量%と、
(e)光重合開始剤を1〜10質量%と、
を含み、
前記成分(a),(b),(c),(e)の合計含有量の上限は100質量%である、
インサート成形用防眩性反射防止フィルム。 - 前記成分(a)が、ポリメチルメタクリレートである、請求項1に記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルム。
- 前記防眩性ハードコート層形成用組成物が、さらに(d)無機微粒子を含む、請求項1または請求項2に記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルム。
- 前記防眩性ハードコート層と前記反射防止層との間にプライマー層を備える、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルム。
- 前記熱可塑性透明基材フィルムが、ポリカーボネート層とポリメチルメタクリレート層との二層構造からなり、
前記防眩性ハードコート層は、前記ポリメチルメタクリレート層上に形成されている、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルム。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルムを表面に備える、樹脂成形品。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルム、または請求項6に記載の樹脂成形品を備える、画像表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017079064A JP6957948B2 (ja) | 2017-04-12 | 2017-04-12 | インサート成形用防眩性反射防止フィルム及びその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017079064A JP6957948B2 (ja) | 2017-04-12 | 2017-04-12 | インサート成形用防眩性反射防止フィルム及びその用途 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018176536A JP2018176536A (ja) | 2018-11-15 |
| JP6957948B2 true JP6957948B2 (ja) | 2021-11-02 |
Family
ID=64280615
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017079064A Active JP6957948B2 (ja) | 2017-04-12 | 2017-04-12 | インサート成形用防眩性反射防止フィルム及びその用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6957948B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7229833B2 (ja) * | 2019-03-29 | 2023-02-28 | 株式会社きもと | 成型用積層フィルム |
| WO2021020301A1 (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-04 | 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 | 積層フィルムおよび積層部材 |
| ES2991307T3 (es) * | 2019-07-26 | 2024-12-03 | Nippon Paint Automotive Coatings Co Ltd | Método para fabricar una película estratificada y método para fabricar un miembro estratificado |
| JP2022079918A (ja) | 2020-11-17 | 2022-05-27 | リンテック株式会社 | 成形用フィルム |
| JPWO2024203385A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003294907A (ja) * | 2002-04-01 | 2003-10-15 | Nitto Denko Corp | 反射防止フィルム及びその製造方法、光学素子、並びに画像表示装置 |
| JP2008096781A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Nof Corp | 高精細ディスプレイ用表面材並びにそれを備えた高精細ディスプレイ及び高精細タッチパネル |
| WO2010001492A1 (ja) * | 2008-07-02 | 2010-01-07 | 帝人デュポンフィルム株式会社 | 防眩性積層体 |
| JP2010143095A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Nippon Paint Co Ltd | 光硬化性フィルムおよび成形品の製造方法 |
| JP6256074B2 (ja) * | 2014-02-12 | 2018-01-10 | 日油株式会社 | インサート成形用防眩性反射防止フィルム及びこれを用いた樹脂成形品 |
| JP6409422B2 (ja) * | 2014-09-02 | 2018-10-24 | 日油株式会社 | インサート成形用防眩性フィルム及びこれを用いた樹脂成形品 |
-
2017
- 2017-04-12 JP JP2017079064A patent/JP6957948B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2018176536A (ja) | 2018-11-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6256074B2 (ja) | インサート成形用防眩性反射防止フィルム及びこれを用いた樹脂成形品 | |
| JP6957948B2 (ja) | インサート成形用防眩性反射防止フィルム及びその用途 | |
| JP6651940B2 (ja) | インサート成形用防眩性反射防止フィルム及びこれを用いた樹脂成形品 | |
| JP2018180248A (ja) | 防眩性ハードコート用樹脂組成物、並びにこれを利用したインサート成型用防眩フィルム、樹脂成形品及び画像表示装置 | |
| JP6369187B2 (ja) | インサート成型用耐指紋性反射防止フィルム及びこれを用いた樹脂成型品 | |
| JP6409422B2 (ja) | インサート成形用防眩性フィルム及びこれを用いた樹脂成形品 | |
| US20060115669A1 (en) | Curable composition, cured product, and laminate | |
| JP7354964B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型防眩性ハードコート剤、硬化膜、及び積層フィルム | |
| US8705174B2 (en) | Antiglare film, polarizing plate, and image display device | |
| JP4742825B2 (ja) | 積層体の製造方法 | |
| CN1936622A (zh) | 光学薄膜、偏振片以及图像显示装置 | |
| JP2006231316A (ja) | 積層体の製造方法 | |
| JP2012247606A (ja) | 反射防止用積層体およびその製造方法、ならびに硬化性組成物 | |
| JP5017809B2 (ja) | 転写用反射防止フィルム並びにそれを用いた転写方法及び表示装置 | |
| JP6269125B2 (ja) | インサート成形用防眩性フィルム | |
| JP6233042B2 (ja) | インモールド成形用反射防止フィルム及びそれを用いた成形物 | |
| JP5011663B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、それからなる硬化膜及び積層体 | |
| JP2007076297A (ja) | 光学物品の表面コート用積層体 | |
| JP2006206832A (ja) | 積層体の製造方法 | |
| JP2006231317A (ja) | 積層体の製造方法 | |
| JP4982982B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、それからなる硬化膜及び積層体 | |
| JP6551635B1 (ja) | インサート成型用フィルム、樹脂成型品、および画像表示装置 | |
| KR101213367B1 (ko) | 경화성 수지 조성물, 이를 포함하는 경화막 및 적층체 | |
| JP2003277418A (ja) | 硬化性組成物、その硬化物及び積層体 | |
| JP5247977B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物及びそれからなる硬化膜 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200225 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200716 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201217 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210105 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210301 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210907 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210920 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6957948 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |