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JP6960670B2 - クランプ装置 - Google Patents
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Description

本発明は、機械加工工程等において物品を固定するためのクランプ装置に関する。
従来より、機械加工工程等において物品を固定するためのものとしてクランプ装置が、各種用いられている。例えば、特許文献1のトグルクランプは、レバーの操作によってトグル機構を動かしてクランプシャフトを動作させて、物品を固定させるものである。
また、本願出願人は、特許文献2に示すようなクランプ装置を提案している。このクランプ装置は、カム軸を介して装置本体に回転可能に支持されたカムと、連結アームを介してカムと連結するスライドバーとを有する。そして、カムの回転によりスライドバーが、物品に対して進退するようにストローク動作し、ストローク端付近でカムがスライドバーに圧接し、圧接力でスライドバーを押し下げ、スライドバーにより物品を固定する仕組みである。そして、スライドバーのストローク端付近で連結アームに当接するストッパを有し、ストッパの当接により連結アームを介してスライドバーを略圧接方向に付勢するようにしている。
特開平9−136230号公報 特開2012−30307号公報
しかしながら、従来のクランプ装置では、単に上から物を挟むようなクランプにおいては、所定の押圧力を得られるものの、更に下方向に大きく動作して強く押し込みたい場合には、十分な力を発揮させることが困難である。また、従来のレバーの円弧動作のみで、この下方向に大きく動作させることは困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ハンドル部の円弧操作のみで、揺動しつつ物品を挟むような動作を行いつつ、更に下方向に動作して強く押し込んで十分な保持力を発揮させることが可能なクランプ装置を提供することにある。
請求項1記載のクランプ装置は、棒状で、一端が基台部に軸支され、他端が上下方向に揺動自在に設けられた揺動部と、棒状で、揺動部の上方に、揺動部と平行且つ所定間隔を保持するように付勢された状態で設けられ、一端が物品を押圧して固定する押圧端となる押圧部と、揺動部の他端が当接すると揺動部が水平になるように基台部に設けられた当接部材と、基台部に下端が軸支され、上端が上下方向に揺動可能に開放されたハンドル部と、押圧部とハンドル部とに端部が軸支された状態で、押圧部とハンドル部と接続するリンク部と、を備え、ハンドル部が基台部に斜設され、揺動部が基台部に斜設されると共に押圧部も基台部に対して斜設され、側面視で、ハンドル部と、揺動部及び押圧部とが、略V字状に配置された状態で、ハンドル部を起立させる方向に回動させると、リンク部が、押圧部を上方から押圧し、平行状態の押圧部及び揺動部が一体で回動し、揺動部が当接部材に当接すると、揺動部及び押圧部が略水平になり、さらにハンドル部を回動させると、リンク部が押圧部を押圧して、押圧部を揺動部から付勢力に反して、水平状態を維持したまま降下し、さらにハンドル部を回動させると、押圧部が揺動部に密接して停止し、この状態で、押圧部の押圧端が、物品を固定することを特徴とする。
請求項2記載のクランプ装置は、押圧部が揺動部に密接して停止し、押圧部の押圧端が、物品を固定している状態で、ハンドル部を傾斜させる方向に回動させたとき、当接部材が、押圧部が揺動部から離間して所定間隔になるまで、揺動部を保持することを特徴とする。
請求項3記載のクランプ装置は、揺動部の当接部材に接する位置に固着部材である磁石を有し、当接部材が固着部材に磁力で固着可能な材料であることを特徴とする。
請求項4記載のクランプ装置は、揺動部から押圧部方向に平行する2本以上の摺動軸部材が起立し、摺動軸部材が押圧部に遊嵌され、揺動部と押圧部との間に、弾性部材が配設されていることを特徴とする。
請求項5記載のクランプ装置は、押圧部が、揺動した後に下降することで、押圧部の押圧端が、物品を固定することを特徴とする。
本願の発明によれば、ハンドル部の円弧操作のみで、押圧部が、揺動した後に下降することで、押圧部の押圧端が、物品を固定することで、揺動しつつ物品を挟むような動作を行いつつ、更に下方向に動作して強く押し込んで十分な保持力を発揮させることが可能である。
本発明に係るクランプ装置の第1の状態を示す斜視図である。 同クランプ装置の第1の状態の側面を示す説明図である。 同クランプ装置の第1の状態の縦断面を示す説明図である。 同クランプ装置の第2の状態を示す斜視図である。 同クランプ装置の第2の状態の側面を示す説明図である。 同クランプ装置の第2の状態の縦断面を示す説明図である。 同クランプ装置の第3の状態を示す斜視図である。 同クランプ装置の第3の状態の側面を示す説明図である。 同クランプ装置の第3の状態の縦断面を示す説明図である。 同クランプ装置の第4の状態を示す斜視図である。 同クランプ装置の第4の状態の側面を示す説明図である。 同クランプ装置の第4の状態の縦断面を示す説明図である。 同クランプ装置の第5の状態を示す斜視図である。 同クランプ装置の第5の状態の側面を示す説明図である。 同クランプ装置の第5の状態の縦断面を示す説明図である。
以下、図を用いて、本願発明のクランプ装置1について説明する。図1は、本発明に係るクランプ装置の第1の状態を示す斜視図である。図2は、同クランプ装置の第1の状態の側面を示す説明図である。図3は、同クランプ装置の第1の状態の縦断面を示す説明図である。図4は、同クランプ装置の第2の状態を示す斜視図である。図5は、同クランプ装置の第2の状態の側面を示す説明図である。図6は、同クランプ装置の第2の状態の縦断面を示す説明図である。図7は、同クランプ装置の第3の状態を示す斜視図である。図8は、同クランプ装置の第3の状態の側面を示す説明図である。図9は、同クランプ装置の第3の状態の縦断面を示す説明図である。図10は、同クランプ装置の第4の状態を示す斜視図である。図11は、同クランプ装置の第4の状態の側面を示す説明図である。図12は、同クランプ装置の第4の状態の縦断面を示す説明図である。図13は、同クランプ装置の第5の状態を示す斜視図である。図14は、同クランプ装置の第5の状態の側面を示す説明図である。図15は、同クランプ装置の第5の状態の縦断面を示す説明図である。
本願発明に係るクランプ装置1は、機械加工工程等において物品を固定(クランプ)するためのものである。以下で説明するクランプ装置は、特に縦押し型とし、物品を上方から押圧してクランプするものである。クランプ装置1を構成する各部品は、通常は金属製であるが、所定の強度を有していれば、金属製に限定されるものではなく、樹脂製であってもよく、金属製に限定されるものではない。尚、これは本願発明のクランプ装置の一例を示すものであり、その他の変形例も可能である。
クランプ装置1は、基台部10、ハンドル部12、リンク部20、押圧部30、揺動部50等で構成されている。基台部10は、2枚の略L字状の板材が互いに所定間隔を隔てて向き合うように設けられたもので、クランプ装置1の全体を支えるものである。
揺動部50は、棒状で、一端である揺動部後端部50bが基台部10の後方上部に架け渡された軸ピン52を介して基台部10に軸支され、他端である揺動部前端部50aが上下方向に揺動自在に設けられたものである。
押圧部30は、棒状で、揺動部50の上方に、揺動部50と平行且つ所定間隔を保持するように付勢された状態で設けられ、一端である押圧部前端部30aが物品を押圧して固定する押圧端となるものである。本実施の形態の例では、押圧部前端部30aに下方に伸びるボルト状の押圧部材32を備え、押圧端として機能する押圧部材32を介して物品を固定するようにしている。
また、押圧部30を、揺動部50と平行且つ所定間隔を保持するように付勢された状態に配置する方法としては、特に、限定されるものではないが、本実施の形態の例では、揺動部50から押圧部30方向に平行する2本(2本以上でもよい)の摺動軸部材40,44が起立し、摺動軸部材40,44が押圧部30に遊嵌され、揺動部50と押圧部30との間に、弾性部材であるバネ材42,46が配設されている構造となっている。摺動軸部材40,44は、ボルト状で、押圧部30の貫通孔に挿入され、揺動部50に螺嵌されており、揺動部50と押圧部30との間の摺動軸部材40,44にバネ材42,46が被設されている。尚、バネ材42,46に変わる弾性部材としては、スポンジ等がある。
尚、揺動部50の他端(揺動部前端部50a)が当接すると揺動部50が水平になるように基台部10に当接部材となる固着ピン56が設けられている。揺動部50が、固着ピン56により水平になると、押圧部30も揺動部50と平行且つ所定間隔を保持するように付勢された状態で水平になる。
揺動部50の当接部材である固着ピン56に接する位置に固着部材54である磁石を有し、当接部材である固着ピン56が、固着部材54に磁力で固着可能な材料である。尚、当接部材が、揺動部50を所定期間保持する方法については、磁力に限られるものではなく、他の方法であってもよい。
ハンドル部12は、ハンドル部本体部14とハンドルバー16との2つの部分からなり、ハンドル部本体部14は、長方形の板材で、基台部10の両側の外側から基台部10を挟み込むように対置され、略T字状の板材であるハンドルバー16が、ハンドル部本体部上端部14bに挟み込まれた状態で、さらに上方に伸びて配置されている。そして、ハンドル部12のハンドル部本体部14のハンドル部本体部下端部14aが、基台部10の前方下方に架け渡された軸ピン18で軸支され、ハンドル部12の上端であるハンドルバー16が上下方向に揺動可能に開放された状態となっている。
リンク部20は、押圧部30とハンドル部12とに端部が軸支された状態で、押圧部30とハンドル部12と接続するものである。リンク部20は、2枚の長方形の板材で、リンク部下端部20aで押圧部30の略中央を挟んだ状態で軸ピン24で軸支され、また、リンク部下端部20aがハンドル部12のハンドル部本体部上端部14b付近の内側に軸ピン22で軸支されている。
次に、上述の構成のクランプ装置1の使用方法及び動作について説明する。まず、図1〜図3に示すように、ハンドル部12が基台部10に斜設され、揺動部50が基台部10に斜設されると共に押圧部30も基台部10に対して斜設され、側面視で、ハンドル部12と、揺動部50及び押圧部30とが、略V字状に配置された状態から動作を説明する。
この図1〜図3の状態から、図4〜図6に示すように、ハンドル部12を起立させる方向に回動させると、リンク部20が、押圧部30を上方から押圧し、平行状態の押圧部30及び揺動部50が一体で回動する。
図4〜図6の状態からさらにハンドル部12を回動させると、図7〜図9に示すように、揺動部50が当接部材である固着ピン56に当接して、揺動部50及び押圧部30が略水平になる。
図7〜図9の状態からさらにハンドル部12を回動させると、図10〜図12に示すように、リンク部20が押圧部30を押圧して、押圧部30を揺動部50から付勢力に反して水平状態を維持したまま降下させることになる。すなわち、リンク部20によって押圧部30が下方向に押され、揺動部50が当接部材である固着ピン56に当接してこれ以上下がらず、押圧部30は、摺動軸部材40,44にガイドされる形でバネ材42,46が圧縮されて、揺動部50と平行状態を保ったままで降下することになる。
図10〜図12の状態からさらにハンドル部12を回動させると、図13〜図15に示すように、押圧部30が揺動部50に密接して停止し、この状態で、押圧部30の押圧端(押圧部材32)が、物品を固定することになる。クランプ装置1の全体の動きとしては、押圧部30が、揺動した後に下降することで、押圧部30の押圧端(押圧部材32)が、物品を固定する。
尚、物品の固定を解除する場合には、図13〜図15の状態すなわち押圧部30が揺動部50に密接して停止し、押圧部30の押圧端(押圧部材32)が、物品を固定している状態で、ハンドル部12を傾斜させる方向に回動させる。すると、リンク部20による押圧部30への加圧が弱まり、図10〜図12に示すように、押圧部30が上昇する。このとき、揺動部50は、揺動部50に設けられた磁石である固着部材54と固着ピン56とが接着したままで、揺動しない。揺動部50が揺動しない状態は、図7〜図9に示す、押圧部30と揺動部50とが当初所定間隔に平行して離間した状態になるまで続く。すなわち、当接部材である固着ピン56が、押圧部30が揺動部50から離間して所定間隔になるまで、揺動部50を保持することになる。押圧部30の押圧端(押圧部材32)が物品から離れた時、物品の固定自体は解除される。
そして、図7〜図9の状態から、ハンドル部12をより傾斜する方向に回動させると、リンク部20が押圧部30を回動させることになり、押圧部30の回動が始まると、揺動部50が摺動軸部材40を介して引き上げられるようになり、図4〜図6に示すように、揺動部50が固着ピン56から離れて、押圧部30と平行した状態で揺動を始める。
さらにハンドル部12をより傾斜する方向に回動させると、図1〜図3に示すように、当初の揺動部50及び押圧部30とが、完全に持ち上がった状態に戻る。
以上のようなクランプ装置1によれば、ハンドル部12の円弧操作のみで、押圧部30が、揺動した後に下降することで、押圧部30の押圧端(押圧部材32)が、物品を固定することで、揺動しつつ物品を挟むような動作を行いつつ、更に下方向に動作して強く押し込んで十分な保持力を発揮させることが可能である。
物品の辺縁部から奥まった位置に存在する穴にピンを入れて位置決めをしたい場合、従来のトグルクランプでは、最終的に真上からピンを穴に入れることができない。これに対して、クランプ装置1では、物品の外側に配置したクランプ装置1の押圧部前端部30aにピンを取付け、ハンドル部12の円弧操作のみで、円弧運動により目的位置上部までピンを移動し、そこから真下に直動することで、穴にピンを入れることが可能になる。
以上のように、本発明によれば、ハンドル部の円弧操作のみで、揺動しつつ物品を挟むような動作を行いつつ、更に下方向に動作して強く押し込んで十分な保持力を発揮させることが可能なクランプ装置を提供することができる。
1・・・・・クランプ装置
10・・・・基台部
12・・・・ハンドル部
14・・・・ハンドル部本体部
14a・・・ハンドル部本体部下端部
14b・・・ハンドル部本体部上端部
16・・・・ハンドルバー
18・・・・軸ピン
20・・・・リンク部
20a・・・リンク部下端部
20b・・・リンク部上端部
22・・・・軸ピン
24・・・・軸ピン
26・・・・横架バー
30・・・・押圧部
30a・・・押圧部前端部
30b・・・押圧部後端部
32・・・・押圧部材
40・・・・摺動軸部材
42・・・・バネ材
44・・・・摺動軸部材
46・・・・バネ材
50・・・・揺動部
50a・・・揺動部前端部
50b・・・揺動部後端部
52・・・・軸ピン
54・・・・固着部材
56・・・・固着ピン

Claims (5)

  1. 物品を押圧して固定するクランプ装置において、
    棒状で、一端が基台部に軸支され、他端が上下方向に揺動自在に設けられた揺動部と、
    棒状で、該揺動部の上方に、該揺動部と平行且つ所定間隔を保持するように付勢された状態で設けられ、一端が該物品を押圧して固定する押圧端となる押圧部と、
    該揺動部の他端が当接すると該揺動部が水平になるように該基台部に設けられた当接部材と、
    該基台部に下端が軸支され、上端が上下方向に揺動可能に開放されたハンドル部と、
    該押圧部と該ハンドル部とに端部が軸支された状態で、該押圧部と該ハンドル部と接続するリンク部と、を備え、
    該ハンドル部が該基台部に斜設され、該揺動部が該基台部に斜設されると共に該押圧部も該基台部に対して斜設され、側面視で、該ハンドル部と、該揺動部及び該押圧部とが、略V字状に配置された状態で、該ハンドル部を起立させる方向に回動させると、
    該リンク部が、該押圧部を上方から押圧し、平行状態の該押圧部及び該揺動部が一体で回動し、
    該揺動部が該当接部材に当接すると、該揺動部及び該押圧部が略水平になり、
    さらに該ハンドル部を回動させると、該リンク部が該押圧部を押圧して、該押圧部を該揺動部から付勢力に反して、水平状態を維持したまま降下し、
    さらに該ハンドル部を回動させると、該押圧部が該揺動部に密接して停止し、この状態で、該押圧部の押圧端が、該物品を固定することを特徴とするクランプ装置。
  2. 前記押圧部が前記揺動部に密接して停止し、該押圧部の押圧端が、前記物品を固定している状態で、前記ハンドル部を傾斜させる方向に回動させたとき、
    前記当接部材が、該押圧部が該揺動部から離間して前記所定間隔になるまで、該揺動部を保持することを特徴とする請求項1記載のクランプ装置。
  3. 前記揺動部の前記当接部材に接する位置に固着部材である磁石を有し、該当接部材が該固着部材に磁力で固着可能な材料であることを特徴とする請求項2記載のクランプ装置。
  4. 前記揺動部から前記押圧部方向に平行する2本以上の摺動軸部材が起立し、
    該摺動軸部材が該押圧部に遊嵌され、
    該揺動部と該押圧部との間に、弾性部材が配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のクランプ装置。
  5. 前記押圧部が、揺動した後に下降することで、該押圧部の前記押圧端が、前記物品を固定することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のクランプ装置。
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