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JP6971464B2 - 走行車両 - Google Patents
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JP6971464B2 - 走行車両 - Google Patents

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Description

本発明は、フレームの前後にそれぞれ回転自在に支持された車輪を有し、フレームに搭載されたバッテリーからの電力を各車輪のうちの後側の車輪に給電して当該車輪による走行に貢献するようにした二輪車ないし四輪車などの走行車両に関するものである。
従来より、特許文献1に示すように、後側の車輪は、当該車輪を自力で駆動させるペダルに連結されているとともに、バッテリーからの電力によりペダルの駆動力をアシストする電動機を備えた走行車両が知られている。この場合、後側の車輪は、バッテリーから給電されることで当該車輪による走行に貢献するようになっている。
また、その他の走行車両としては、後側の車輪に、当該車輪をバッテリーからの電力により駆動する電動機を備えたものもある。このものでは、後側の車輪は、バッテリーからの給電時に電動機により駆動することで当該車輪による走行に貢献し、一方、バッテリーからの非給電時にペダルによって自力で駆動するようになっている。
特開2000−142544号公報
ところで、このような走行車両では、駐輪時の盗難を防止する上で、各車輪のうちの一輪を回転不能にロックするロック装置が設けられることがある。
その場合、車輪に対しバッテリーから給電されることで当該車輪による走行に貢献する走行車両にあっては、ロック装置により一輪がロックされた駐輪状態つまりロック状態から走行状態に誤って移行すると、バッテリーから給電されている分だけロック装置に対し過分な力が掛かり、当該車輪のスポーク部への損傷が顕著に現れる傾向にある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ロック装置により一輪が拘束されたロック状態から走行状態への誤った移行を禁止して、車輪のスポーク部への損傷を確実に防止することができる走行車両を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、フレームの前後にそれぞれ回転自在に支持された車輪を有し、前記フレームに搭載されたバッテリーからの電力を前記前後両側の車輪のうちの少なくとも一方の車輪に給電して当該車輪による走行に貢献するようにした走行車両を前提とし、前記各車輪のうちの一輪を回転不能に拘束するロック装置を備える。そして、前記ロック装置に、前記フレームに固定された、開口部を有する有端環状のケーシングと、開錠位置と施錠位置との間で前記ケーシング内を移動可能とされ、前記開口部を開閉する閂と、前記閂を開錠位置へ付勢する付勢手段と、前記ケーシングに設けられ、前記閂を前記付勢手段の開錠位置への付勢力に抗して施錠位置にロックするロック手段と、前記ロック手段によるロックを電気的に解除する電気解除手段と、前記バッテリーから電力を給電する給電状態、及び前記バッテリーから電力を給電しない非給電状態の2つの状態を有する制御手段について、給電状態への切換え、及び非給電状態への切換えを行う切換手段と、前記閂に設けられ、前記電気解除手段による前記ロック手段のロック解除時に前記付勢手段の付勢力により前記閂が開錠位置まで移動したときに前記制御手段を給電状態となるように前記切換手段を切り換える一方、前記閂が前記付勢手段の付勢力に抗して開錠位置から施錠位置へ向かって移動したときに前記制御手段を非給電状態となるように前記切換手段を切り換える切換部材と、を設けることを特徴としている。
また、前記ロック手段は、前記閂に設けられた係止穴と、前記係止穴に対して係脱自在に係合動作方向へ付勢され、前記閂が施錠位置に位置しているときに前記係止穴に対して係合動作することで前記閂を施錠位置にロックする係合部材と、を備えていてもよい。
また、前記電気解除手段は、通電時に動作するスイッチング素子と、前記ケーシングの表面に設けられた指紋検出部と、この指紋検出部が読み取った指紋を予め登録された指紋と照合して合致の正否を判断し、その指紋の照合結果が合致しているときにのみ前記スイッチング素子を通電して動作させる指紋照合部と、を備える。そして、前記スイッチング素子を介して前記係合部材を動作可能に連結し、この係合部材は、前記閂が施錠位置に位置しているときにのみ前記スイッチング素子の通電時の動作に応じて前記係止穴からの離脱動作を行っていてもよい。
更に、前記スイッチング素子として、通電時の電磁力により鉄材を吸着させてオン動作する有接点リレーを適用する。そして、前記指紋検出部は、前記指紋検出部が読み取った指紋との照合結果が合致しているときにのみ前記有接点リレーを通電させ、この有接点リレーの鉄材を介して動作可能に連結された前記係合部材を前記閂が施錠位置に位置しているときにのみ当該有接点リレーの電磁力により吸着された前記鉄材の動作に応じて前記係止穴からの離脱動作を行っていてもよい。
また、前記切換手段は、常時オフ状態に付勢されたオン/オフスイッチを備える。そして、前記オン/オフスイッチは、前記閂が開錠位置まで移動したときに前記切換部材と当接してオン状態に切り換わるようにしてもよい。
更に、前記後側の車輪は、当該車輪をバッテリーからの給電により駆動させる電動機を備え、そのバッテリーからの給電時に前記電動機により駆動する一方、前記バッテリーからの非給電時に自力で駆動するペダルに連結されていてもよい。
以上、要するに、前後両側の車輪のうちの少なくとも一方の車輪に対するバッテリーからの給電により走行に貢献するようにした走行車両において、ロック装置は、フレームに固定した有端環状のケーシング内を開錠位置と施錠位置との間で移動してケーシングの開口部を開閉する閂が施錠位置にきたときにロック手段によりロックして各車輪のうちの一輪を回転不能に拘束する。このとき、バッテリーからの給電又は非給電を制御する制御手段は、閂が付勢手段の付勢力に抗して開錠位置から施錠位置へ向かって移動したときに、制御手段が非給電状態となるように閂に設けた切換部材によって切り換えられ、車輪に対するバッテリーからの非給電により走行に貢献しないようにしている。
一方、ロック手段によるロックが電気解除手段により電気的に解除されると、付勢手段の付勢力により閂が開錠位置まで移動したときに、制御手段が給電状態となるように切換手段によって切り換えられ、車輪に対するバッテリーからの給電により走行に貢献するようにしている。
これにより、ロック装置により一輪が拘束されたロック状態から走行状態への誤った移行を禁止して、車輪のスポーク部への損傷を確実に防止することができる。
また、ロック手段の係合部材を、閂が施錠位置に位置しているときに、閂に設けた係止穴に対する係合動作方向への付勢力によって係合動作させて閂を施錠位置にロックすることで、非常に簡単な構成でロック手段を構成することが可能となる。
また、電気解除手段は、通電時に動作するスイッチング素子と、ケーシングの表面に設けた指紋検出部と、この指紋検出部が読み取った指紋が予め登録した指紋との照合結果が合致しているときにのみスイッチング素子を通電させる指紋照合部と、を備え、指紋検出部が読み取った指紋の照合結果が合致しているときに通電させたスイッチング素子の動作に応じて動作可能に連結した係合部材を、閂が施錠位置に位置しているときにのみ係止穴から離脱動作させることで、スイッチング素子の通電時の動作に応じて係合部材を係止穴から離脱動作させてロックを解除することができ、係合部材を離脱動作させるトリガーとして安価なスイッチング素子を有効利用することが可能となる。
更に、スイッチング素子として通電時の電磁力で鉄材を吸着させて通電する有接点リレーを適用し、指紋検出部が読み取った指紋が予め登録した指紋との照合結果が合致しているときにのみ有接点リレーを通電させた有接点リレーの鉄材を介して動作可能に連結した係合部材を、閂が施錠位置に位置しているときにのみ係止穴から離脱動作させることで、有接点リレーの微弱電流により発生した電磁力により吸着される鉄材の動作に応じて係合部材を係止穴から離脱動作させてロックを解除することができ、係合部材を離脱動作させるトリガーとして消費電力が小さく安価な有接点リレーの鉄材を有効利用することが可能となる。
しかも、指紋検出部が読み取った指紋が予め登録した指紋との照合結果が合致しているときにのみ有接点リレーを通電させることでロックが解除されることにより、鍵を持たずにロックの解除が可能となり、実施する上で非常に有利なものとなる。
また、切換手段のオン/オフスイッチを、閂が開錠位置まで移動したときに切換部材と当接してオン状態に切り換えることで、閂が開錠位置まで移動したときに切換部材と当接してオン/オフスイッチがオン状態に切り換えられて、バッテリーからの電力の給電又は非給電を制御する制御手段が給電に切換えられる。これにより、閂が開錠位置まで移動しなければ制御手段が給電に切換えられず、ロック装置により一輪が拘束されたロック状態から走行状態への誤った移行を確実に禁止して、車輪のスポーク部への損傷をより確実に防止することが可能となる。
更に、電気機を備えた後側の車輪を、バッテリーからの給電時に電動機により駆動する一方、バッテリーからの非給電時に自力で駆動するペダルに連結することで、後側の車輪をバッテリーから給電された電動機により駆動してストレスなく走行に貢献することが可能となる。一方、後側の車輪をバッテリーからの非給電時にペダルにより自力で駆動し、バッテリーが尽きた際の対処法を確立することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る走行車両の側面図である。 図1の走行車両のロック装置を後方から見た斜視図である。 図2のロック装置のバッテリーからの給電又は非給電を制御する制御回路を切換える切換回路の回路図である。 図3のロック装置の切換回路のオン/オフスイッチをオン又はオフさせる閂が施錠位置にある状態を示す説明図である。 図4のロック装置の切換回路のオン/オフスイッチをオン又はオフさせる閂が係合部材の係止穴に対する離脱動作に伴い施錠位置から開錠位置に向かって移動し始めた状態を示す説明図である。 図5のロック装置の切換回路のオン/オフスイッチをオン又はオフさせる閂が開錠位置に向かって移動し終える直前の状態を示す説明図である。 図6のロック装置の切換回路のオン/オフスイッチをオン又はオフさせる閂が開錠位置に移動し終えた状態を示す説明図である。 図7のロック装置の切換回路のオン/オフスイッチをオン又はオフさせる閂が開錠位置から施錠位置に向かって移動し始めた状態を示す説明図である。 図8のロック装置の切換回路のオン/オフスイッチをオン又はオフさせる閂が施錠位置まで移動し終えて係合部材が係止穴に係合した状態を示す説明図である。 実施形態の変形例に係るロック装置のバッテリーからの給電又は非給電を制御する制御手段を切換える切換手段の回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る走行車両の側面図を示している。この図1において、1は走行車両としての電動機付き自転車である。電動機付き自転車1は、フレーム11の前後両端に対しそれぞれ回転自在に支持された軸心を介して前後一輪ずつの車輪12F,12Rを備えている。前側の車輪12Fは、フレーム11の前端より下方へ延びるフロントフォーク13の下端に取り付けられている。
また、フレーム11の前端には、上方へ延びるステアリングコラム14が取り付けられ、このステアリングコラム14の上端にハンドル10が取り付けられている。各車輪12F,12Rは、それぞれの軸心に対し回転一体に連結されたハブ(図示せず)より放射状に延びるスポーク部12,12,…により連結されている。この場合、前後の車輪12F,12Rとしては、8インチ〜14インチのものが適用され、長いフレームと相俟って小柄かつ低重心で長いホイールベースを実現している。
また、前後の車輪12F,12Rには、それぞれディスクブレーキ121,121が用いられ、車輪12F,12Rと共に回転する金属のブレーキロータ122,122と、このブレーキロータ122,122を左右両側から挟み込むことによって制動するブレーキキャリパー123,123とを備えている。
フレーム11の後部寄りには、上方へ延びるシートポスト15が取り付けられ、このシートポスト15の上端には、サドル16が取り付けられている。そして、フレーム11は、シートポスト15よりも若干前側に位置する略中間部付近において上下方向へ延びる軸m回りに折曲可能に構成され、電動機付き自転車1が折り畳まれるようにしている。この場合、フレーム11の略中間部付近における軸m回りの折曲可能な構成は、前後の車輪12F,12Rとして小径なサイズのものが適用されていることと相俟って非常にコンパクトに折り畳まれ、乗用車のトランクルームはもちろんのこと軽自動車にも積み込み可能となる。また、電動機付き自転車1の重量は18kg程度である。
また、フレーム11は、中空状に形成され、軸mよりも後側に位置する後側部分11Rに対し軸mよりも前側に位置する前側部分11Fの内部にバッテリーBT(図3に表れる)が収容されるようになっている。この場合、後側部分11Rは、シートポスト15の取付部位より左右に二分岐し、後側の車輪12Rの軸芯を左右から挟みこんで回転自在に支持するように後方へ延びている。
また、フレーム11の後側部分11Rの前端部の下方には、チェーンホイール17の軸芯が回転自在に支持されている。このチェーンホイール17の軸心には、左右一対のクランク18,18の一端が互いに180位相をずらせた状態で回転一体に連結され、各クランク18の他端には、それぞれペダル19が回転自在に取り付けられている。また、後側の車輪12Rのハブと、チェーンホイール17とには、チェーン20が巻回されている。
そして、後側の車輪12Rは、ペダル19によってチェーンホイール17が回転すると、チェーン20を介してハブを回転させて自力で駆動するようになっている。このとき、チェーンホイール17がフレーム11の後側部分11Rに取り付けられているため、前側部分11Fに対し軸回りに折曲されて折り畳まれてもハブに対する距離が変わらないので、チェーン20を脱着することなく折り畳める。
後側の車輪12Rは、当該車輪12RをバッテリーBTからの給電により駆動する電動機としての電気モータ21を備え、そのバッテリーBTからの給電時に電気モータ21により駆動する。また、後側の車輪12Rは、バッテリーBTからの非給電時に電気モータ21が回転を妨げないフリー状態となってペダル19による自力での駆動を可能にしている。
図2は電動機付き自転車1のロック装置を後方から見た斜視図を示している。この図2において、前後両側の車輪12F,12Rのうちの後側の車輪12Rを回転不能に拘束するロック装置3を備えている。ロック装置3は、フレーム11の後側部分11Rの後端付近に固定された、開口部30を有する有端環状のケーシング31と、このケーシング31内を移動可能とされ、当該ケーシング31の開口部30を開閉する有端環状の閂32とを備えている。
閂32は、ケーシング31の開口部30を開放する開錠位置と開口部30を閉塞する施錠位置との間でケーシング31内を移動する。また、閂32は、図示しない付勢スプリングなどの付勢手段によって開錠位置向き(図4に示す矢印方向)へ付勢されている。この場合、後側の車輪12Rは、ロック装置3の閂32を開錠位置に位置させた状態でケーシング31の開口部30を介して挿通されており、閂32が施錠位置まで移動してロック状態となったときにスポーク部12との当接により回転不能な状態に拘束される。
図3はロック装置3のバッテリーからの給電又は非給電を制御する制御回路を切換える切換回路の回路図、図4はロック装置3の切換回路のオン/オフスイッチをオン又はオフさせる閂32が施錠位置にある状態を示す説明図をそれぞれ示している。
図4に示すように、ケーシング31には、閂32を付勢手段の開錠位置への付勢力に抗して施錠位置にロックするロック手段4が設けられている。このロック手段4は、閂32に設けられた係止穴41と、この係止穴41に対して係脱自在に係合動作方向へ付勢され、閂32が施錠位置に位置しているときに係止穴41に対して係合動作することで閂32を施錠位置にロックする係合部材42とを備えている。
係止穴41は、閂32の外周面より半径方向内方へ延びる縦面411と、この縦面411の先端より閂32の開錠位置方向の外周面に対し緩やかに収束する斜面412とで形成され、係合動作方向へ付勢された係合部材42との係合により当該係合部材42の係止面421が係止穴41の縦面411に対し当接することで、閂32を施錠位置にロックしている。
また、ケーシング31には、ロック手段4によるロックを電気的に解除する電気解除手段43が設けられている。この電気解除手段43は、通電時の電磁力により鉄材を吸着させて通電するスイッチング素子としての有接点リレー(図示せず)と、ケーシング31の表面に設けられた指紋検出部44と、この指紋検出部44が読み取った指紋を予め登録された指紋と照合して合致の正否を判断し、その指紋の照合結果が合致しているときにのみ有接点リレーを通電させる指紋照合部(図示せず)と、を備えている。
指紋照合部では、有接点リレーの鉄材を介して係合部材42が図示しないアクチュエータなどを介して動作可能に連結されている。そして、係合部材42は、閂32が施錠位置に位置しているときにのみ有接点リレーの電磁力により吸着された鉄材の動作に応じてアクチュエータなどにより係止穴41からの離脱動作が行われるようになっている。この場合、アクチュエータとしては、ソレノイドなどが適用されるが、これに限定されるものではない。
更に、図3にも示すように、ロック装置3は、バッテリーBTから電気モータ21への電力の給電又は非給電を制御する制御手段としての制御回路5を切換える切換手段としての切換回路6を備えている。切換回路6は、モニタランプ61と、電池62と、切換回路6を開成又は閉成するオン/オフスイッチ63とを備え、これら61〜63が直列に接続されている。オン/オフスイッチ63は、固定接点631と可動接点632とを備え、可動接点632が固定接点632から離反する方向つまりオフ側へ付勢されている
また、制御回路5は、バッテリーBTと、電気モータ21と、モータ制御手段50とを備え、これらBT,21,50が直列に接続されている。モータ制御手段50は、制御回路5を開成又は閉成する切換スイッチ51と、この切換スイッチ51により制御回路5が閉成されているときにハンドル10に設けられたアクセルレバー(図示せず)からの信号を受け、当該アクセルレバーの開度を検出するポテンショメータ52と、このポテンショメータ52からの信号を受け、バッテリーBTから電気モータ21への給電量を制御するコントローラ53とを備えている。なお、モニタランプ61は、運転者がアクセルレバーを操作する際に最も目に付き易いハンドル10のアクセルレバー近傍位置に設けられている。
コントローラ53は、切換回路6からの信号を受信可能に接続され、当該切換回路6が閉成されているときに切換スイッチ51を操作して制御回路を閉成する一方、切換回路6が開成されているときやバッテリーBTからの非給電時となるバッテリーBTの消費完了時に切換スイッチ51を操作して制御回路を開成する。また、コントローラ53は、制御回路の閉成時にバッテリーBTから電気モータ21への給電量の制御を行う。
更に、ロック装置3は、閂32に設けられた鍔状の切換部材33を備えている。この切換部材33は、電気解除手段43によるロック手段4のロック解除時に付勢手段の付勢力により閂32が開錠位置まで移動したときに制御回路5が給電状態となるように切換回路6を切り換える一方、閂32が付勢手段の付勢力に抗して開錠位置から施錠位置へ向かって移動したときに制御回路5が非給電状態となるように切換回路6を切り換える。オン/オフスイッチ63は、閂32が開錠位置まで移動するときに切換部材33に可動接点632が当接した状態で開錠位置まで移動することで当該可動接点632を固定接点631と接触させて、オン状態に切り換わるようにしている。
ここで、ロック装置3の切換回路6のオン/オフスイッチ63をオン又はオフさせる閂32の動きを図5〜図9に基づいて説明する。
図5はロック装置3の切換回路6のオン/オフスイッチ63をオン又はオフさせる閂32が係合部材42の係止穴41に対する離脱動作に伴い施錠位置から開錠位置に向かって移動し始めた状態を示す説明図、図6はロック装置3の切換回路6のオン/オフスイッチ63をオン又はオフさせる閂32が開錠位置に向かって移動し終える直前の状態を示す説明図をそれぞれ示している。また、図7はロック装置3の切換回路6のオン/オフスイッチ63をオン又はオフさせる閂32が開錠位置に移動し終えた状態を示す説明図、図8はロック装置3の切換回路6のオン/オフスイッチ63をオン又はオフさせる閂32が開錠位置から施錠位置に向かって移動し始めた状態を示す説明図をそれぞれ示している。更に、図9はロック装置3の切換回路6のオン/オフスイッチ63をオン又はオフさせる閂32が施錠位置まで移動し終えて係合部材42が係止穴41に係合した状態を示す説明図を示している。
図5に示すように、指紋検出部44で読み取った指紋を予め登録された指紋と照合した照合結果が合致していると、通電された有接点リレーの鉄材を介して係合部材42が、アクチュエータなどによって係止穴41から離脱動作する。これによって、施錠位置の閂32が、付勢手段の付勢力によって開錠位置向きに移動し始め、係合部材42が係止穴41を越える。この係合部材42が係止穴41を越えると同時に有接点リレーが非通電となり、係合部材42の先端が閂32の外周面に対し接触する。
次いで、図6に示すように、閂32は、係合部材42の先端を外周面上において摺接させた状態で、付勢手段の付勢力によって開錠位置向きにそのまま移動し、開錠位置に向かって移動し終える直前の状態となる。このとき、ケーシング31に設けられたスリット311を介して閂32に連結されたレバー312を手動で操作することで、閂32を付勢手段の付勢力と相俟って開錠位置向きに積極的に移動させることも可能である。
その後、図7に示すように、閂32が開錠位置に到達すると、切換部材33にオン/オフスイッチ63の可動接点632が当接して固定接点631と接触し、オン/オフスイッチ63がオン状態に切り換わる。これにより、切換回路6が制御回路5を給電状態とするように切り換わる。
つまり、図3に示すように、オン/オフスイッチ63がオン状態に切り換わると、切換回路6が閉成されてモニタランプ61が点灯し、切換回路6からの信号を制御回路5のコントローラ53が受ける。すると、コントローラ53は、切換スイッチ51を操作して制御回路5を閉成し、アクセルレバーの開度を検出するポテンショメータ52からの信号を受けてバッテリーBTから電気モータ21への給電量を制御し、その制御された給電量に応じて電気モータ21が後側の車輪12Rを駆動し、電動機付き自転車1を走行させる。
しかる後、図8に示すように、目的地に到着して駐輪するに当たって、レバー312を手動で操作し、スリット311を介して閂32を付勢手段の付勢力に抗して施錠位置向きに移動させ始めると、切換部材33がオン/オフスイッチ63の可動接点632から離間して可動接点632が固定接点631から離反し、オン/オフスイッチ63がオフ状態に切り換わり、切換回路6が開成する。このとき、開成した切換回路6からの信号を制御回路5のコントローラ53が受けると、切換スイッチ51を操作して制御回路5を開成させ、バッテリーBTからの電気モータ21への給電を非給電とし、電気モータ21による後側の車輪12Rの駆動を禁止する。
それから、図9に示すように、レバー312の手動操作によりスリット311を介して閂32を施錠位置まで移動させると、係合部材42が係止穴41に係合し、付勢手段による閂32の開錠位置側への移動が規制され、ロック装置3によるロックが行われる。
したがって、本実施の形態では、後側の車輪12Rに対するバッテリーBTから電気モータ21への給電により当該車輪12Rを駆動して走行に貢献させるようにした電動機付き自転車1において、ロック装置3は、フレーム11の後側部分11Rに固定したケーシング31内を移動する閂32が施錠位置にきたときに係合部材42が係止穴41に係合し、付勢手段による閂32の開錠位置側への移動が規制されてロック装置3によるロックが行われ、後側の車輪12Rを回転不能に拘束する。
このとき、閂32が付勢手段の付勢力に抗して開錠位置から施錠位置へ向かって移動し始めたときに、切換部材33がオン/オフスイッチ63の可動接点632から離間して可動接点632が固定接点631から離反し、オン/オフスイッチ63がオフ状態に切り換わり、切換回路6が開成する。そして、開成した切換回路6からの信号を制御回路5のコントローラ53が受けると、切換スイッチ51を操作して制御回路5を開成させ、バッテリーBTからの電気モータ21への給電を非給電とし、電気モータ21による後側の車輪12Rの駆動を禁止している。
一方、ロック手段4によるロックが電気解除手段43により電気的に解除されると、閂32が付勢手段の付勢力とレバー312の手動操作と相俟って開錠位置向きに積極的に移動する。そして、閂32が開錠位置に到達すると、切換部材33にオン/オフスイッチ63の可動接点632が当接して固定接点631と接触し、オン/オフスイッチ63がオン状態に切り換わり、切換回路6が制御回路5を給電状態とするように切り換わる。これによって、バッテリーBTから電気モータ21へ給電され、その給電量に応じて電気モータ21が後側の車輪12Rを駆動して電動機付き自転車1を走行させる。
これにより、ロック装置3により後側の車輪12Rが拘束されたロック状態から走行状態への誤った移行を禁止して、後側の車輪12Rのスポーク部12への損傷を確実に防止することができる。
しかも、運転者がアクセルレバーを操作する際に最も目に付き易いハンドル10のアクセルレバー近傍位置にモニタランプ61が設けられているので、モニタランプ61の点灯を確認した上で、アクセルレバーを操作すれば、ロック装置3によるロック状態から走行状態への誤った移行をより円滑に禁止して、後側の車輪12Rのスポーク部12への損傷をより確実に防止することができる。
その上、ロック手段4は、閂32が施錠位置にきたときに係合動作方向への付勢力によって係合部材42が係止穴41に係合し、付勢手段による閂32の開錠位置側への移動が規制されてロック装置3によるロックが行われ、後側の車輪12Rを回転不能に拘束していることにより、非常に簡単な構成でロック手段4を構成することができる。
また、ケーシング31の表面に設けられた指紋検出部44が読み取った指紋を指紋照合部において予め登録された指紋と照合して合致の正否を判断し、その指紋の照合結果が合致しているときにのみ有接点リレーを通電させ、有接点リレーの電磁力により吸着された鉄材を介してアクチュエータなどによって係止穴41からの係合部材42の離脱動作が行われるようにしている。これにより、有接点リレーの微弱電流により発生した電磁力により吸着される鉄材の動作に合わせて係合部材42を係止穴41から離脱動作させてロックを解除することができ、係合部材42を離脱動作させるトリガーとして消費電力が小さく安価な有接点リレーの鉄材を有効利用することができる。
しかも、指紋検出部44が読み取った指紋が予め登録した指紋との照合結果が合致しているときにのみ有接点リレーを通電させることでロックが解除されることにより、鍵を持たずにロックの解除が可能となり、実施する上で非常に有利なものとなる。
また、閂32が開錠位置に到達すると、切換部材33にオン/オフスイッチ63の可動接点632が当接して固定接点631と接触し、オン/オフスイッチ63がオン状態に切り換わり、切換回路6が制御回路5を給電状態とするように切り換えられる。これにより、閂32が開錠位置まで移動しなければ制御回路5が給電に切換えられず、ロック装置3により後側の車輪12Rが拘束されたロック状態から走行状態への誤った移行を確実に禁止して、後側の車輪12Rのスポーク部12への損傷をより確実に防止することが可能となる。
更に、電気モータ21を備えた後側の車輪12Rが、バッテリーBTからの給電時に電気モータ21により駆動する一方、バッテリーBTからの非給電時に自力で駆動するペダル19に連結されているので、後側の車輪12RをバッテリーBTから給電された電気モータにより駆動してストレスなく走行に貢献することができる。一方、後側の車輪12RをバッテリーBTからの非給電時にペダル19により自力で駆動し、バッテリーBTが尽きた際の対処法を確立することができる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記実施の形態では、切換回路6と制御回路5とをそれぞれ個別に設けたが、図10に示すように、切換回路6に対し制御回路5が直列に接続されていてもよい。具体的には、制御回路5のモータ制御手段50の切換スイッチ51がオン/オフスイッチ63に対し直列に接続し、切換スイッチ51及びオン/オフスイッチ63が共にオン状態になったときにのみ切換回路6に設けたバッテリーBTから電気モータ21に給電されるようにしている。図中符号67はバッテリーBTからの給電を制御する抵抗である。
また、前記実施の形態では、指紋検出部44が読み取った指紋を予め登録された指紋と照合した照合結果が合致しているときにのみ有接点リレーを通電させてロック手段4によるロックを電気的に解除する電気解除手段43を構成したが、アイフォーンやスマートフォン、タブレットなどを用いたブルートゥース(登録商標)によるワイヤレスでの操作によって有接点リレーを通電させてロック手段によるロックを電気的に解除する電気解除手段が構成されていてもよい。
また、前記実施の形態では、スイッチング素子として有接点リレーを用いたが、有接点リレーに限らず、例えばトランジスタやFET、或いはフォトカプラ等の無接点リレーを用いてもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用効果を奏する。
また、前記実施の形態では、後側の車輪12Rに電気モータ21を設け、その電気モータ21のみにより後側の車輪12Rを駆動させる電動機付き自転車1について述べたが、ペダルによる車輪の駆動をアシストする電気モータを備えたアシスト式自転車などの走行車両にも適用できるのはいうまでもない。
また、前記実施の形態では、フレーム11の前後両端にそれぞれ前後一輪ずつの車輪12F,12Rを設けたが、前後両側のうちのいずれか一方のみ二輪または前後双方に二輪ずつ設けた走行車両に適用してもよい。その場合、ロック装置は、前後の車輪のうちの任意の一輪のみを拘束するために供されるものであればよい。
更に、前記実施の形態では、前後の車輪12F,12Rとして、8インチ〜14インチのものを適用したが、これに限定されるものではなく、28インチ程度の大きさのものまで適用可能である。
1 電動機付き自転車(走行車両)
11 フレーム
12F 前側の車輪
12R 後側の車輪
19 ペダル
21 電気モータ(電動機)
3 ロック装置
30 開口部
31 ケーシング
32 閂
33 切換部材
4 ロック手段
43 電気解除手段
41 係止穴
42 係合部材
44 指紋検出部
5 制御回路(制御手段)
6 切換回路(切換手段)
63 オン/オフスイッチ
BT バッテリー

Claims (6)

  1. フレームの前後にそれぞれ回転自在に支持された車輪を有し、前記フレームに搭載されたバッテリーからの電力を前記前後両側の車輪のうちのいずれか一方の車輪に給電して当該車輪による走行に貢献するようにした走行車両であって、
    前記各車輪のうちの一輪を回転不能に拘束するロック装置を備え、
    前記ロック装置は、
    前記フレームに固定された、開口部を有する有端環状のケーシングと、
    開錠位置と施錠位置との間で前記ケーシング内を移動可能とされ、前記開口部を開閉する閂と、
    前記閂を開錠位置へ付勢する付勢手段と、
    前記ケーシングに設けられ、前記閂を前記付勢手段の開錠位置への付勢力に抗して施錠位置にロックするロック手段と、
    前記ロック手段によるロックを電気的に解除する電気解除手段と、
    前記バッテリーから電力を給電する給電状態、及び前記バッテリーから電力を給電しない非給電状態の2つの状態を有する制御手段について、給電状態への切換え、及び非給電状態への切換えを行う切換手段と、
    前記閂に設けられ、前記電気解除手段による前記ロック手段のロック解除時に前記付勢手段の付勢力により前記閂が開錠位置まで移動したときに前記制御手段を給電状態となるように前記切換手段を切り換える一方、前記閂が前記付勢手段の付勢力に抗して開錠位置から施錠位置へ向かって移動したときに前記制御手段を非給電状態となるように前記切換手段を切り換える切換部材と、
    を備えていることを特徴とする走行車両。
  2. 前記ロック手段は、
    前記閂に設けられた係止穴と、
    前記係止穴に対して係脱自在に係合動作方向へ付勢され、前記閂が施錠位置に位置しているときに前記係止穴に対して係合動作することで前記閂を施錠位置にロックする係合部材と、
    を備えている請求項1に記載の走行車両。
  3. 前記電気解除手段は、
    通電時に動作するスイッチング素子と、
    前記ケーシングの表面に設けられた指紋検出部と、
    この指紋検出部が読み取った指紋を予め登録された指紋と照合して合致の正否を判断し、その指紋の照合結果が合致しているときにのみ前記スイッチング素子を通電して動作させる指紋照合部と、を備えており、
    前記スイッチング素子を介して前記係合部材が動作可能に連結され、この係合部材は、前記閂が施錠位置に位置しているときにのみ前記スイッチング素子の通電時の動作に応じて前記係止穴からの離脱動作を行っている請求項2に記載の走行車両。
  4. 前記スイッチング素子としては、通電時の電磁力により鉄材を吸着させてオン動作する有接点リレーが適用されており、
    前記指紋検出部は、前記指紋検出部が読み取った指紋との照合結果が合致しているときにのみ前記有接点リレーを通電させ、この有接点リレーの鉄材を介して動作可能に連結された前記係合部材を前記閂が施錠位置に位置しているときにのみ当該有接点リレーの電磁力により吸着された前記鉄材の動作に応じて前記係止穴からの離脱動作を行っている請求項3に記載の走行車両。
  5. 前記切換手段は、常時オフ状態に付勢されたオン/オフスイッチを備え、
    前記オン/オフスイッチは、前記閂が開錠位置まで移動したときに前記切換部材と当接してオン状態に切り換わり、前記制御手段を給電状態となるように切り換える一方、前記閂が開錠位置から施錠位置へ向かって移動したときに前記切換部材との当接が解除されて付勢力によりオフ状態に切り換わり、前記制御手段を非給電状態となるように切り換えるようになっている請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の走行車両。
  6. 前記後側の車輪は、当該車輪をバッテリーからの給電により駆動させる電動機を備え、そのバッテリーからの給電時に前記電動機により駆動する一方、前記バッテリーからの非給電時に自力で駆動するペダルに連結されている請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の走行車両。
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