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JP6972646B2 - 交通誘導端末 - Google Patents
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Description

本発明は、主として車両、歩行者、又は自転車等に対して通信を用いて交通誘導を行う交通誘導端末、交通誘導処理装置、及び通信端末装置に関するものである。
従来、道路工事等によって道路の通行規制がされる場合、道路工事現場に配備された交通誘導員が車両や歩行者等に指示を出して交通誘導を行う。また、このような交通誘導員に代えて、自動で車両等に対して交通誘導を行うシステムが存在する。
例えば、特許文献1には、道路工事現場の作業帯の両端に設置された信号機が車両センサを用いて車両の交通量を検出し、検出結果に基づいて信号機の表示を切り替えると共に、無線通信により信号機間で検出結果や表示の切り替えタイミングを共有することにより、自動で交通誘導を行う技術が開示されている。
特開2009−217576
ところで、近年、交通事故等を防止するためにドライバーの運転を支援する安全運転支援システムや、車両の自律走行が可能な自動運転車両に対する技術開発が活発になっている。このような安全運転支援システム及び自動運転車両は、通行規制がされた道路を走行する際、交通誘導員の動作や信号機の表示を画像認識技術で認識することによって通行規制区間を検出し、画像認識結果に基づいて当該区間を走行するドライバーに注意を促したり、走行制御を行う必要がある。しかしながら、画像認識を用いた場合、天候や交通誘導員による動作のばらつきによって、交通誘導を正しく認識することができないおそれがある。
そこで、本発明の目的は、無線通信を用いて車両等に対して交通誘導を行うことができる交通誘導端末等を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明の交通誘導端末(100、200、300)は、
道路を移動する第1の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第1の通行可否情報として入力する操作部(101)と、
前記第1の通行可否情報を含む第1のメッセージを生成する制御部(105、109)と、
前記第1のメッセージを前記第1の移動体に送信する送信部(106)と、
を備える。
本発明の交通誘導端末、交通誘導処理装置、及び通信端末装置によれば、車両及び通信端末装置を有する歩行者や自転車に対して安全に交通誘導を行うことができる。
実施形態1の交通誘導端末の構成を説明するブロック図 実施形態1の交通誘導端末の使用状態を説明する図 実施形態1の送信メッセージ生成部の処理を説明する図 実施形態1の受信メッセージ解析部の処理を説明する図 実施形態2、3の交通誘導端末の構成を説明するブロック図 実施形態2の送信メッセージ生成部の処理を説明する図 実施形態4の交通誘導処理装置の構成を説明するブロック図 実施形態4の交通誘導端末及び交通誘導処理装置の使用状態を説明する図 実施形態4の交通誘導処理装置におけるメモリの情報テーブルを説明する図 実施形態4の交通誘導処理装置におけるメッセージ制御部の処理を説明する図 実施形態4の交通誘導端末における送信メッセージ生成部の処理を説明する図 実施形態5の通信端末装置の構成を説明するブロック図 実施形態5の変形例の通信端末装置の構成を説明するブロック図
以下、本発明の交通誘導端末、交通誘導処理装置、及び、交通誘導端末又は交通誘導処理装置と無線通信を行う通信端末装置における各実施形態の構成について、図面を参照して説明する。なお、本発明とは、特許請求の範囲又は課題を解決するための手段の項に記載された発明を意味するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。また、鉤括弧内の語は、特許請求の範囲又は課題を解決するための手段の項に記載された語を意味し、同じく以下の実施形態に限定されるものではない。
また、特許請求の範囲の従属項に記載の構成及び方法、および従属項に記載の構成及び方法に対応する実施形態の構成及び方法は、本発明においては任意の構成及び方法である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1の交通誘導端末100の構成を示している。交通誘導端末100は、操作スイッチ101、測位部102、無線通信部103、及び状態表示部104を備える。無線通信部103は、送信メッセージ生成部105、送信部106、アンテナ107、受信部108、及び受信メッセージ解析部109を備える。なお、送信メッセージ生成部105及び受信メッセージ解析部109は、まとめて本発明の「制御部」に相当する。
また、図2は、実施形態1の交通誘導端末100の使用状態の一例を説明している。図2の例では、工事により一車線が通行禁止区域に指定された道路が通行制限区間となっており、交通誘導端末100Aを保持する交通誘導員Aが通行制限区間の一端(始点)に、交通誘導端末100Bを保持する交通誘導員Bが通行制限区間の他端(終点)に、それぞれ配備されている。そして、交通誘導員A、Bはそれぞれ、交通誘導端末100A、100Bを用いて、通行制限区間の始点又は終点から通行制限区間内に進入しようとする車両A、Bに対して無線通信によりメッセージをそれぞれ送信する。なお、交通誘導端末100A、100Bはいずれも、実施形態1の交通誘導端末100の構成を有するものとする。
ここで、「通行制限区間」とは、その区間への立ち入りが制限されるだけでなく、その区間における速度、車線数等が制限されるような区間も含む。
操作スイッチ101(本発明の「操作部」に対応)には、道路を移動する車両A(本発明の「第1の移動体」に対応)が通行制限区間を通行してもよいか否か、すなわち、車両Aの通行可否情報(本発明の「第1の通行可否情報」に対応)が交通誘導員Aによって入力される。例えば、交通誘導員Aは、通行制限区間への車両Aの通行を許可する場合、操作スイッチ101を「ON」にすることで通行可情報を交通誘導端末100に入力する。また、車両Aの通行を許可しない場合には、操作スイッチ101を「OFF」にすることで通行不可情報を入力する。このようにして操作スイッチ101から入力された通行可情報又は通行不可情報は、通行可否情報として送信メッセージ生成部105に出力される。
ここで、本発明の「移動体」とは、常時移動している物体である必要はなく、一時的に停止する物体であってもよく、例えば、車両、歩行者、自転車などを含む。また、「入力する」とは、必ずしも手動で入力する必要はなく、センサ等の測定結果に基づいて自動で入力することをも含む。
なお、本実施形態1では、操作スイッチ101の「ON」、「OFF」を切り替えることにより、入力する通行可否情報を通行可情報と通行不可情報との間で切り替えているが、スイッチ以外の手段によって通行可情報又は通行不可情報を交通誘導端末100Aに入力してもよい。
測位部102は、GPS等を用いて、交通誘導端末100Aの位置情報、時刻情報等(以下、測位情報)を取得し、測位情報を送信メッセージ生成部105に入力する。後述するように、取得した測位情報は、車両Aに送信するメッセージに含まれる。これにより、車両Aは、測位情報に含まれる交通誘導端末100Aの位置情報に基づいて、交通誘導員Aの位置を正確に把握し、また、時刻情報に基づいて、通行可否情報がいつの時点に交通誘導端末100Aから送信されたものかを把握することが可能となる。
送信メッセージ生成部105は、操作スイッチ101から入力された通行可否情報と、測位部102から入力された測位情報とを含むメッセージ(本発明の「第1のメッセージ」に対応)を生成する。そして、生成されたメッセージは送信部106に入力される。なお、メッセージに含まれる情報は、通行可否情報以外は任意であり、測位情報を含まなくともよく、あるいは、通行可否情報及び測位情報以外の情報を含んでもよい。
送信部106は、送信メッセージ生成部105にて生成されたメッセージを、アンテナ107を介して、車両A及び交通誘導端末100B(本発明の「他装置」に対応)に送信する。ここで、本発明の「送信部」及び後述する「受信部」は、アンテナ107の構成を含むものとする。
なお、本発明の「他装置」とは、交通誘導端末、及び後述する交通誘導処理装置を指す。また、「他装置に送信する」とは、他装置に対して直接的に第1のメッセージを送信することの他、中継器等を介して間接的に送信する場合も含む。
受信部108は、メッセージ(本発明の「第2のメッセージ」に対応)を交通誘導員Bが保持する交通誘導端末100B(本発明の「第2の交通誘導端末」に対応)から受信する。受信したメッセージには、交通誘導員Bによって交通誘導端末100Bに入力された、車両B(本発明の「第2の移動体」に対応)の通行可情報又は通行不可情報が通行可否情報(本発明の「第2の通行可否情報」に対応)として含まれる。受信部108は、受信したメッセージを受信メッセージ解析部109に入力する。
なお、本発明の「第2の交通誘導装置から」とは、第2の交通誘導端末から直接的に第2のメッセージを受信することの他、中継器等を介して間接的に受信する場合も含む。
受信メッセージ解析部109は、受信したメッセージに含まれる通行可否情報が、通行可情報又は通行不可情報のいずれを示しているかを解析する。そして、解析結果に基づいて、受信メッセージ解析部109は、状態表示部104に表示すべき内容を指示する表示制御信号を生成し、状態表示部104に入力する。
状態表示部104(本発明の「通知部」に相当)は、表示制御信号に基づいて、車両Bの通行可否情報の内容を交通誘導端末100Aに表示する。表示制御信号は、例えば、受信したメッセージに含まれる通行可否情報が車両Bの通行可情報を示す場合には、青いランプを点灯し、車両Bの通行不可情報を示す場合には、赤いランプを点灯することを、状態表示部104に対して指示する。あるいは、この表示制御信号は、状態表示部104に対し、車両Bの「通行可」又は「通行不可」を文字盤に表示することを指示してもよい。表示制御信号の指示により、状態表示部104は、受信したメッセージに含まれる通行可否情報の内容を交通誘導員Aに「通知する」。
ここで、本発明の「通知する」とは、視覚的に表示して通知する場合の他、音声によって通知する場合も含む。
以下に、交通誘導端末100の各構成において行われる処理を更に詳しく説明する。
図3は、実施形態1の送信メッセージ生成部105において、車両及び他の交通誘導端末に送信するメッセージを生成する処理を示すフローチャートである。
送信メッセージ生成部105は、タイムカウント機能を有しており、送信部106にメッセージを入力した時点をゼロとして、タイムカウントを常に更新している(S101)。そして、タイムカウントが所定の値以上になったかどうかを判断することにより、送信部106に直前のメッセージを入力してから所定の時間が経過したことを判断する(S102)。タイムカウントが所定の値以上になったと判断したら、送信メッセージ生成部105は、測位部102から交通誘導端末100の測位情報を取得する(S103)。ここで、上記S101、S102の処理により、送信メッセージ生成部105は、周期的にメッセージを生成することができる。
次いで、送信メッセージ生成部105は、操作スイッチ101にて入力された通行可否情報を取得(S104)し、入力された通行可否情報が通行可情報、通行不可情報のいずれであるかを判断する(S105)。
操作スイッチ101に通行可情報が入力されたと判断した場合、送信メッセージ生成部105は、通行可情報を示す通行可否情報をメッセージに格納する(S106)。一方、操作スイッチ101に通行不可情報が入力されたと判断した場合、通行不可情報を示す通行可否情報をメッセージに格納する(S107)。そして、送信メッセージ生成部105は、通行可情報又は通行不可情報のいずれか一方を示す通行可否情報と、測位部102から入力された測位情報とを含むメッセージを生成して、送信部106へと出力する(S108)。そして、メッセージを送信部106に出力したら、送信メッセージ生成部105はタイムカウントをゼロにリセットする(S109)。
次に、図4は、実施形態1の受信メッセージ解析部109の処理内容のフローチャートを示している。
受信メッセージ解析部109は、受信部108において、他の通信装置から新たなメッセージを受信したかどうかを判断する(S201)。受信部108が新たなメッセージを受信したと判断した場合、受信メッセージ解析部109は、受信したメッセージに含まれる送信元IDを確認する(S202)。送信元IDが、交通誘導端末100Aに登録されている送信元、例えば、交通誘導端末100Bであると判断した場合(S203)、受信メッセージ解析部109は、受信したメッセージに含まれる通行可否情報が通行可情報と通行不可情報のいずれを示しているかを確認する(S204)。
受信メッセージ解析部109は、S204における確認結果、すなわち、通行可否情報が通行可情報と通行不可情報のいずれを示しているかに基づいて表示制御信号を生成し、この表示制御信号を状態表示部104に入力する(S205)。
以上のとおり、実施形態1によれば、本発明の交通誘導端末100は、通行制限区間に進入しようとする車両に対して、通行制限区間の通行可否情報を無線通信により送信することができる。
さらに、実施形態1によれば、本発明の交通誘導端末100は、他の交通誘導端末との間で通行可否情報を送受信することにより、交通誘導端末100に入力した通行可否情報を他の交通誘導端末との間で共有することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、操作スイッチ101で入力した通行可情報又は通行不可情報を、そのまま通行可否情報として格納したメッセージを車両に送信している。しかしながら、例えば、交通誘導員の誤操作等により誤った交通可否情報が車両に送信されるのを防ぎ、通行制限区間における交通誘導をより安全に行うためには、他の交通誘導端末から受信した通行可否情報を参照して、車両に送信すべき通行可否情報の内容を決定することが望ましい。
そこで、本実施形態2では、他の交通誘導端末から受信したメッセージに基づいて、車両に送信するメッセージを生成する構成を説明する。なお、実施形態1との共通点の詳しい説明は省略し、相違点を中心に説明する。
また、本実施形態2では、実施形態1と同様、交通誘導端末200Aは車両Aにメッセージを送信し、交通誘導端末200Bは車両Bにメッセージを送信し、交通誘導端末200A、200Bは互いにメッセージを送受信しあうものとする。
図5は、実施形態2の交通誘導端末200の構成を示している。受信メッセージ解析部109から出力された信号が、状態表示部104に加えて送信メッセージ生成部105にも入力されている点、及び、送信メッセージ生成部105から状態表示部104に対して信号が入力されている点が、実施形態1の交通誘導端末100とは異なっている。なお、図5の交通誘導端末200について、実施形態1の交通誘導端末100と対応する構成については同じ符号を付している。
本実施形態2の受信メッセージ解析部109は、実施形態1の受信メッセージ解析部109と同様、受信したメッセージに含まれる通行可否情報が通行可情報又は通行不可情報のいずれを示しているかに応じて、表示制御信号を生成して状態表示部104に入力する。本実施形態2の受信メッセージ解析部109はさらに、受信したメッセージに含まれる通行可否情報に応じてメッセージ生成制御信号を生成し、送信メッセージ生成部105に入力する。
ここで、交通誘導端末200Aの受信メッセージ解析部109は、交通誘導端末200Bから受信したメッセージに含まれる通行可否情報が車両Bの通行不可情報を示す場合、車両Bが通行不可であることを示すメッセージ生成制御信号を送信メッセージ生成部105に入力する。
一方、交通誘導端末200Bから受信したメッセージに含まれる通行可否情報が車両Bの通行可情報を示す場合、車両Bが通行可であることを示すメッセージ生成制御信号を送信メッセージ生成部105に入力する。
図6は、実施形態2の送信メッセージ生成部105における処理内容を示すフローチャートである。なお、図6のS301からS304の処理は図3のS101からS104の処理と同じであるため、説明は省略する。
送信メッセージ生成部105は、実施形態1の送信メッセージ生成部105と同様に、操作スイッチ101に入力された通行可否情報が通行可情報、通行不可情報のいずれであるかを判断する(S305)。操作スイッチ101に車両Aの通行可情報が入力されたと判断した場合、送信メッセージ生成部105は、受信メッセージ解析部109から入力されたメッセージ生成制御信号の内容を確認する(S306)。
ここで、受信メッセージ解析部109から入力されたメッセージ生成制御信号が、車両Bは通行不可であることを示す場合、送信メッセージ生成部105は、S304で取得した車両Aの通行可情報を含むメッセージを生成する(S307、S308)。
一方、受信メッセージ解析部109から入力されたメッセージ生成制御信号が、車両Bは通行可であることを示す場合、送信メッセージ生成部105は、状態表示部104に対し、操作スイッチ101における入力が無効であることを通知させる表示制御信号を入力する(S309)。
送信メッセージ生成部105はさらに、操作スイッチ101において入力された車両Aの通行可否情報にかかわらず、車両Aの通行不可情報を含むメッセージを生成する(S310)。
また、S305において、操作スイッチ101に車両Aの通行不可情報が入力されたと判断した場合、送信メッセージ生成部105は、車両Aの通行不可情報を含むメッセージを生成する(S310)。
そして、実施形態1と同様、通行可情報又は通行不可情報のいずれかを示す通行可否情報と、測位部102から入力された測位情報とを含むメッセージを生成して、送信部106へと出力する(S311)。そして、メッセージを送信部106に出力したら、送信メッセージ生成部105はタイムカウントをゼロにリセットする(S312)。
以上のとおり、実施形態2の交通誘導端末200は、他の交通誘導端末から受信したメッセージに含まれる通行可否情報に基づいて、車両に対して送信するメッセージを生成することができる。これにより、例えば、通行制限区間の両端に配備された交通誘導員の双方が交通誘導端末200の操作スイッチ101を「ON」にすることで通行可情報を入力した場合であっても、一方の交通誘導端末200からは通行不可情報を示す通行可否情報が車両に対して送信されるため、通行制限区間の両端から同時に車両が進入してしまうのを防ぐことができる。
さらに、上記実施形態2によれば、操作スイッチ101における入力が無効であることを交通誘導員に通知することにより、交通誘導員が誤った交通誘導を行うのを防ぐことが可能となる。
(変形例1)
上記実施形態2では、送信メッセージ生成部105は、受信メッセージに含まれる通行可否情報が通行可情報を示す場合に、操作スイッチ101において入力された通行可否情報にかかわらず、通行不可情報を含むメッセージを生成している。しかしながら、上記以外の場合であっても、操作スイッチ101において入力された通行可否情報にかかわらず、送信メッセージ生成部105は通行不可情報を含むメッセージを生成してもよい。
例えば、送信メッセージ生成部105は、車両Bの通行不可情報を示す通行可否情報を受信した場合、車両Bの通行可情報を示す通行可否情報を最後に受信してから、通行不可情報を示す通行可否情報を受信するまでに経過した時間を算出する。そして、算出した時間が「所定の」時間を経過していないと判断した場合、送信メッセージ生成部105は、操作スイッチ101において入力された車両Aの通行可否情報にかかわらず、車両Aの通行不可情報を含むメッセージを生成する。
ここで、本発明の「所定の」とは、常に一定の場合の他、条件に応じて一意に定まる場合も含む。
この変形例1によれば、交通誘導端末200Bが通行可情報を示す通行可否情報を送信している間に車両Bが通行制限区間内に入り、その後、通行可否情報の内容を通行可から通行不可に変更した場合であっても、当該車両Bが通行制限区間を出るまでの一定時間が経過する間、交通誘導端末200Aは通行不可情報を車両Aに対して送信するため、進行方向が異なる車両が通行制限区間内を同時に進入してしまうのを防ぐことができる。
(実施形態3)
実施形態1、2の交通誘導端末100、200は、他の交通誘導端末との間でメッセージを送受信すると共に、車両に対してメッセージを送信する構成を説明した。以下に述べる実施形態3では、車両に対して一方的にメッセージを送信するだけでなく、車両からもメッセージを受信する構成を説明する。なお、本実施形態3の交通誘導端末300は、図5を参照して説明する。また、本実施形態3では、交通誘導端末300Aは車両Aにメッセージを送信し、交通誘導端末300Bは車両Bにメッセージを送信し、交通誘導端末300A、300Bは互いにメッセージを送受信しあうものとする。
本実施形態3の交通誘導端末300Aの受信部108は、アンテナ107を介して、他の交通誘導端末300Bから送信されたメッセージを受信すると共に、車両A又はBから送信された車両の位置情報及び進行方向情報(以下、車両情報)を受信する。受信部108は、受信した車両情報を受信メッセージ解析部109に入力する。
受信メッセージ解析部109は、メモリ(図示せず)に記憶された車両の通行制限区間の情報を取得し、通行制限区間と、車両A又はBから受信したメッセージに含まれる車両情報とを比較する。比較した結果、車両情報が示す車両位置が通行制限区間内に位置しており、さらに、交通誘導端末300Aが車両の進行方向に位置している判断した場合、送信メッセージ生成部105は、操作スイッチ101において入力された車両Aの通行可否情報にかかわらず、車両Aの通行不可情報を含むメッセージを生成する。
上記実施形態3によれば、車両が通行制限区間内を通行している間、当該車両と進行方向が異なる車両が通行制限区間内に進入してしまうのを防ぐことができるため、より安全に交通誘導を行うことが可能となる。
(実施形態4)
実施形態1〜3の交通誘導端末100、200、300はいずれも、車両及び他の交通誘導端末との間でメッセージを送受信する機能に加えて、測位部102にて測位情報を取得する、あるいは、受信したメッセージに基づいて車両に送信するメッセージを生成する処理を行う機能を具備している。そのため、交通誘導端末の構成は、メッセージを送受信する機能のみを有する場合に加えて、複雑且つ消費電力が高くなることが考えられる。しかしながら、交通誘導端末は交通誘導員によって電源から離れた場所で長時間操作されることが多く、消費電力は低いものであることが望ましい。
そこで、本実施形態4では、交通誘導端末とは別体となる交通誘導処理装置を設け、交通誘導処理装置が実施形態1〜3における交通誘導端末の機能の一部を有することによって、交通誘導端末の構造及び処理を簡易なものにする。
1.交通誘導処理装置側の構成及び機能
図7は、交通誘導処理装置400の構成を示している。交通誘導処理装置400は、データ取得部401、メッセージ制御部402、メモリ403、及び無線通信部404を備える。無線通信部404は、アンテナ405、受信部406、受信メッセージ解析部407、送信メッセージ生成部408、及び送信部409を備える。本発明の交通誘導装置の「送信部」及び「受信部」は、アンテナを含むものとする。
また、図8は、本実施形態4の交通誘導処理装置400の使用状態の一例を示している。この例では、交通誘導処理装置400は、通行制限区間の始点と終点に配備された交通誘導員A、Bが保持する交通誘導端末500A、Bと、それぞれ無線通信によりメッセージを送受信している。そして、交通誘導端末500A、Bは、通行制限区間に進入しようとする車両A、Bに対して無線通信によりメッセージを送信する。
データ取得部401は、車両の交通誘導に必要な情報を取得する。例えば、HMI(Human Machine Interface)及び地図データベースを用いて交通誘導端末が配置される位置情報、通行制限区間の位置や範囲の情報を、GPSを用いて時刻情報を取得する。データ取得部401から取得した情報は、メッセージ制御部402に入力される。
メッセージ制御部402は、データ取得部401から入力された情報をメモリ403に入力し、メモリ403はこれらの情報を記憶する。メモリに入力された情報のうち交通誘導端末に関連する情報は、交通誘導端末500A、Bの識別情報と対応して記憶される。メッセージ制御部402はさらに、後述する受信メッセージ解析部407から入力された情報についても、その情報の送信元である交通誘導端末500A、Bの識別情報と対応付けて記憶する。
無線通信部404の受信部406は、アンテナ405を介して、交通誘導端末500A、Bから、操作スイッチ101にそれぞれ入力された、車両A、Bの通行可情報又は通行可否情報を通行可否情報として含むメッセージをそれぞれ受信する。そして、受信部406は、受信したメッセージを受信メッセージ解析部407に入力する。
受信メッセージ解析部407は、受信部406から入力されたメッセージに含まれる通行可否情報が、通行可情報又は通行不可情報のいずれを示しているかを解析する。そして、解析結果をメッセージ制御部402に入力する。
メッセージ制御部402は、受信メッセージ解析部407から入力された解析結果を、メモリ403に入力する。メモリ403は、データ取得部401から入力された情報と同様、受信メッセージ解析部407の解析結果を交通誘導端末の識別情報と対応付けて記憶する。このとき、解析結果に含まれる車両の通行可否情報は、操作状態情報としてメモリに記憶される。
メッセージ制御部402は、メモリ403に記憶された交通誘導端末の操作状態情報に基づいて、「変更可」又は「変更不可」を示すフラグを生成する。そして、生成されたフラグは、送信メッセージ生成部408に入力される。
以下に示す例では、フラグが「変更可」を示す場合(以下、変更可フラグ)には、当該フラグを受信した交通誘導端末は、車両に対して送信するメッセージに含まれる通行可否情報の内容を変更してもよい。すなわち、通行不可情報を含むメッセージを送信している間に変更可フラグを受信した交通誘導端末において、操作スイッチからの入力が通行可情報に変化した場合には、その変化に応じて、通行可情報を含むメッセージを生成し、車両に対して当該メッセージを送信することができる。これに対し、フラグが「変更不可」を示す場合(以下、変更不可フラグ)には、当該フラグを受信した交通誘導端末は、車両に対して送信するメッセージに含まれる通行可否情報の内容を変更することが禁止される。すなわち、通行不可情報を含むメッセージを送信している間に変更不可フラグを受信した交通誘導端末において、操作スイッチからの入力が通行可情報に変化した場合であっても、交通誘導端末は通行可情報を含むメッセージを送信することはできず、通行不可情報を含むメッセージを車両に対して送信し続ける。
なお、以下に示す例では、「変更可フラグ」及び「変更不可フラグ」を使用しているがこれらのフラグに代えて、フラグを受信した交通誘導端末に対して通行可情報を含むメッセージを強制的に生成することを指示する「車両通行可」フラグと、フラグを受信した交通誘導端末に対して通行不可情報を含むメッセージを強制的に生成することを指示する「車両通行不可」フラグを使用してもよい。
図9は、メモリ403に記憶されるデータの情報テーブルの一例を示している。この例の情報テーブルには、交通誘導処理装置400と共に使用される交通誘導端末500A、500Bの識別情報(交通誘導端末ID)が、それぞれ「001」、「002」として記憶されている。そして、交通誘導端末ID毎に、交通誘導端末の位置情報、及び交通誘導端末を配備する規制区間情報が格納されている。
さらに、この情報テーブルには、受信メッセージ解析部407から入力された操作状態情報が交通誘導端末ID毎に格納されている。この例では、交通誘導端末から受信したメッセージに含まれる通行可否情報が通行可情報を示す場合には「ON」を、通行不可情報を示す場合には「OFF」を操作状態情報として格納している。
なお、図9に示す情報テーブルは、過去20秒間に入力された操作状態情報を格納している。しかしながら、情報テーブルは、20秒間以上、あるいは20秒間以下の操作状態情報を格納してもよい。この情報テーブルはさらに、操作状態情報に基づいて生成されたフラグの情報についても格納する。なお、図9に示す情報テーブルは一例であって、図9に記載されていない情報を記憶してもよい。
ここで、図10を参照して、メッセージ制御部402における処理を説明する。
メッセージ制御部402は、データ取得部401から、位置情報や規制区間情報が入力されたかどうかを判断する(S401)。データ取得部401から情報が入力されたと判断した場合、メッセージ制御部402は、図9に示すメモリ403の情報テーブルの位置情報や規制区間情報を更新する(S402)。
次に、メッセージ制御部402は、受信メッセージ解析部407から、交通誘導端末500A、500Bから受信したメッセージに含まれる通行可否情報の解析結果について入力があるかどうかを判断する(S403)。受信メッセージ解析部407から解析結果が入力されたと判断した場合、メッセージ制御部402は、メモリ403の情報テーブルにおける操作状態情報を更新する(S404)。
メッセージ制御部402は、メモリ403の情報テーブルに格納された2つの交通誘導端末500A、500Bの操作状態情報を確認し、比較する(S405)。この比較(S405)により、例えば、交通誘導端末500Aの操作状態情報が「ON」であり、交通誘導端末500Bの操作状態情報が「OFF」の場合には、交通誘導端末500Aに対して変更可フラグを、交通誘導端末500Bに対して変更不可フラグを、それぞれ設定する(S406)。これにより、通行可情報を含むメッセージを送信している交通誘導端末500Aが配備された側から通行制限区間に車両Aが進入している間、交通誘導端末Bは、操作スイッチの入力にかかわらず、通行不可情報を含むメッセージしか車両Bに対して送信することができない。
また、情報テーブルに格納された2つの交通誘導端末の操作状態情報がいずれも「OFF」である、すなわち、2つの交通誘導端末から受信した通行可否情報がいずれも通行不可情報である「場合に」は(S405)、メッセージ制御部402は、2つの交通誘導端末のうち一方の交通誘導端末のフラグを変更可フラグに、他方を変更不可フラグに設定し、この情報をメモリ403の情報テーブルに格納する(S406)。これにより、一方の交通誘導端末からは通行不可情報を示す通行可否情報が車両に対して送信されるため、通行制限区間の両端から同時に車両が進入してしまうのを防ぐことができる。
ここで、本発明の「場合に」とは、直ちに変更可フラグと変更不可フラグをそれぞれ設定する処理を行う場合の他、後述する変形例1のように、所定時間経過後に、変更可フラグと変更不可フラグをそれぞれ設定する処理を行う場合を含む。
そして、メッセージ制御部402は、フラグをメモリ403の情報テーブルから取り出し、送信メッセージ生成部408に入力する(S407)。メッセージ制御部402はさらに、データ取得部401から入力された情報を情報テーブルから取り出し、送信メッセージ生成部408に入力する。なお、情報テーブルから取り出されたフラグ及び情報は、それぞれ交通誘導端末ID毎に対応付けられている。
図7に戻り、無線通信部404の送信メッセージ生成部408は、メッセージ制御部402から入力されたフラグ及び交通誘導端末の位置情報等を含むメッセージを生成し、送信部409に入力する。
送信部409は、送信メッセージ生成部408から入力されたメッセージを、アンテナ405を介して交通誘導端末500A、500Bにそれぞれ送信する。
なお、交通誘導処理装置400から交通誘導処理端末500に送信するメッセージは、フラグ及び交通誘導端末の位置情報以外の情報、例えば、各交通誘導端末500の操作状態情報(すなわち、各交通誘導端末に入力された通行可否情報)を含んでもよい。
2.交通誘導端末側の機能及び構成
本実施形態4の交通誘導端末500の構成は、測位部を有しないことを除き、図5に示す交通誘導端末200、300の構成と実質的に等しい。したがって、図5を参照して、交通誘導端末500の構成を説明する。
交通誘導端末500Aの受信部108は、交通誘導処理装置400からメッセージを受信し、受信したメッセージを受信メッセージ解析部109に出力する。受信メッセージ解析部109は、受信したメッセージの中から、自らの交通誘導端末IDに対応付けられたフラグ及び交通誘導端末の位置情報等を抽出する。そして、抽出したフラグが変更可フラグ又は変更不可フラグのいずれであるかに応じて、メッセージ生成制御信号を生成して送信メッセージ生成部105に入力する。
また、交通誘導処理装置400から受信したメッセージに、他の交通誘導装置500Bに入力された通行可否情報が含まれる場合には、受信メッセージ解析部109は、この通行可否情報に基づいて表示制御信号を生成し、状態表示部104に入力する。
受信メッセージ解析部109は、交通誘導処理装置400から受信したメッセージに含まれるフラグが変更不可フラグの場合、フラグが「変更不可」であることを示すメッセージ生成制御信号を送信メッセージ生成部105に入力する。
一方、交通誘導処理装置400から受信したメッセージに含まれるフラグが変更可フラグの場合、フラグが「変更可」であることを示すメッセージ生成制御信号を送信メッセージ生成部105に入力する。
図11は、実施形態4の交通誘導端末500の送信メッセージ生成部105における処理内容を示すフローチャートである。図11のS501、S502の処理は図6のS301、S302の処理と同じであるため、説明は省略する。
実施形態4の送信メッセージ生成部105は、受信メッセージ解析部109にて抽出した、自らの交通誘導端末IDに対応する位置情報等を取得する(S503)。
次いで、送信メッセージ生成部105は、受信メッセージ解析部109から入力されたメッセージ生成制御信号の内容を確認(S504)し、受信したフラグが変更可フラグ又は変更不可フラグのいずれであるかを判断する(S505)。そして、フラグが変更可フラグであると判断した場合(S505)、送信メッセージ生成部105は、操作スイッチ101にて入力された通行可否情報を取得(S506)し、入力された通行可否情報が通行可情報であるか通行不可情報であるかを判断する(S507)。
ここで、送信メッセージ生成部105は、操作スイッチ101にて通行可情報が入力されている場合には通行可情報を含むメッセージを(S508)、通行不可情報が入力されている場合には通行不可情報を含むメッセージを(S510)生成する。
一方、S505において受信したフラグが変更不可フラグであると判断した場合、送信メッセージ生成部105は、状態表示部104に対し、操作スイッチ101における入力の変更が無効であることを通知させる表示制御信号を出力する(S509)。さらに、操作スイッチ101において入力された通行可否情報にかかわらず、通行不可情報を含むメッセージを生成する(S510)。
そして、通行可情報又は通行不可情報のいずれかを示す通行可否情報と、交通誘導処理装置400から受信した位置情報等とを含むメッセージを生成して、送信部106へと出力する(S511)。そして、メッセージを送信部106に出力したら、送信メッセージ生成部105はタイムカウントをゼロにリセットする(S512)。
上記実施形態4によれば、交通誘導端末は、測位部にて位置情報等を取得しなくともよく、また、車両に送信するメッセージを生成する際の処理が少なくなるため、交通誘導端末の構造を簡易にすることが可能となる。
なお、上記実施形態では、交通誘導処理装置400から交通誘導端末500に送信するメッセージには、フラグに加えて、交通誘導端末の位置情報等が含まれている。しかしながら、この位置情報等は常に交通誘導端末500に送信しなくともよい。
例えば、これらの情報は、初期データとして使用開始前の交通誘導端末500に送信する。一方、交通誘導端末500は、交通誘導処理装置400から受信したメッセージをメモリ(図示せず)に記憶する。そして、交通誘導端末500は、車両に対してメッセージを送信する際に、メモリに記憶された各種情報を取り出して、メッセージに格納してもよい。
また、上記実施形態では、交通誘導処理装置400が交通誘導端末の位置情報等を取得し、その情報を交通誘導端末500に送信している。しかしながら、実施形態1〜3と同様、交通誘導端末500が測位部を有し、当該測位部が交通誘導端末500の位置情報等を取得してもよい。この場合、交通誘導処理装置400は、データ取得部401を省略することができる。
(変形例1)
上記実施形態4では、情報テーブルに格納された2つの交通誘導端末の操作状態情報がいずれも「OFF」である場合には、メッセージ制御部402は直ちに、2つの交通誘導端末のうち一方の交通誘導端末のフラグを変更可フラグに、他方を変更不可フラグに設定している。これに代えて、情報テーブルに格納された2つの交通誘導端末の操作状態情報がいずれも「OFF」である場合に、所定の時間、双方のフラグを変更不可フラグに設定し、所定の時間経過後に、一方のフラグを変更可フラグに、他方を変更不可フラグに設定するようにしてもよい。
例えば、2つの交通誘導端末500A、500Bの操作状態情報がいずれも「OFF」である場合、メッセージ制御部402は、交通誘導端末500Aの操作状態情報に「ON」が最後に格納されてから経過した時間を算出する。そして、算出した時間が所定の時間を経過していないと判断した場合、メッセージ制御部402は、双方のフラグを変更不可フラグに設定する。そして、所定の時間を経過したと判断した場合には、交通誘導端末500Aのフラグを変更不可フラグに、交通誘導端末500Bのフラグを変更可フラグに設定する。
この変形例1によれば、交通誘導端末500Aが通行可情報を示す通行可否情報を送信している間に車両Aが通行制限区間内に入り、その後、通行可否情報の内容を通行可から通行不可に変更することで、交通誘導処理装置400の情報テーブルに格納される操作状態情報が「ON」から「OFF」になった場合に、車両Aが通行制限区間を出るまでの一定時間が経過する間、交通誘導端末500A、500Bには変更不可フラグが設定、送信される。そのため、交通誘導端末500A、500Bはいずれも通行不可情報を車両に対して送信するため、進行方向が異なる車両が通行制限区間内を同時に進入してしまうのを防ぐことができる。
(変形例2)
本実施形態4の交通誘導処理装置400はさらに、交通誘導端末500に加えて、通行制限区間を走行する車両から、車両の位置情報及び進行方向情報(以下、車両情報)を受信してもよい。
この変形例2による交通誘導処理装置400の受信メッセージ解析部407は、受信部406から入力されたメッセージが車両から受信したものであると判断すると、車両の識別情報と共に当該車両情報をメッセージ制御部402に入力する。
メッセージ制御部402は、情報テーブルに格納されている通行制限区間の情報を取得し、当該通行制限区間の情報と車両の位置情報とを比較して、車両情報が示す車両位置が通行制限区間内に位置しているかを判断する。メッセージ制御部402はさらに、交通誘導端末が車両の進行方向に位置していると判断した場合には、当該交通誘導端末のフラグを変更不可フラグに設定し、当該交通誘導端末が通行不可情報を含むメッセージを車両に対して送信し続けるようにする。
この変形例2によれば、交通誘導処理装置は車両の位置を正確に把握することができるため、車両が通行制限区間内を通行している間に、反対方向から車両が通行制限区間内に進入するのを防ぐように交通誘導端末に対して指示を出すことができる。
(実施形態5)
本発明の実施形態5では、実施形態1〜4に記載の交通誘導端末又は交通誘導装置と無線通信する無線通信部を有する通信端末装置の構成について説明する。
以下の説明では、本実施形態5の通信端末装置が車両に搭載される車載器である例を記載する。
図12は、自動運転車両の通信端末装置500の構成を示している。通信端末装置500は、無線通信部501、データ取得部502、判断部503、及び車両走行制御部504(本発明の「制御部」に対応)を備える。
無線通信部501は、アンテナ505、受信部506、受信メッセージ解析部507、送信メッセージ生成部508、及び送信部509を有する。また、データ取得部502は、センサ部510、自車位置推定部511、カメラ512、画像認識部513、及び、地図データベース514を備え、判断部503は、状況判断部515、走行計画決定部516を備える。
無線通信部501の受信部506は、アンテナ505を介して本発明の交通誘導端末から、通行可否情報を含むメッセージを受信する。受信部506は、受信したメッセージを受信メッセージ解析部507に入力する。
受信メッセージ解析部507は、受信したメッセージに含まれる通行可否情報が通行可情報又は通行不可情報のいずれを示しているかを解析し、解析結果を状況判断部515に入力する。ここで、受信したメッセージに通行可否情報以外の情報、例えば、交通誘導端末の位置情報等が含まれる場合には、受信メッセージ解析部507はこれらの情報についても状況判断部515に入力する。
また、無線通信部501の送信メッセージ生成部508には、後述するセンサ部510から取得した自車両の位置情報等が入力される。そして、送信メッセージ生成部508は、自車両の位置情報等を含むメッセージを生成し、送信部509に入力する。送信部509は、アンテナ505を介して、実施形態3の交通誘導端末又は実施形態4の交通誘導処理装置にメッセージを送信する。
なお、当然のことながら、無線通信部501は、一般的な車車間通信、路車間通信、歩車間通信等の無線通信部としても使用することができる。
データ取得部502は、車両の走行に必要なデータを取得する。例えば、加速度センサ、ジャイロ、GPS等を含むセンサ部510は、車両の速度や進行方向等のデータ(以下、自車両データ)を取得し、自車位置推定部511に入力する。自車位置推定部511は、入力された自車両データに基づいて、自車両の現在位置や走行状態を推定する。また、カメラ512は、車両周辺の画像を取得して、画像認識部513に入力する。これにより、画像認識部513は、車両の前方に位置する障害物や物体、車線を認識することが可能となる。データ取得部502はさらに、車両が通行する道路の地図情報が記憶された地図データベース514を有する。
そして、自車両の現在位置や走行状態が自車位置推定部511から、画像情報が画像認識部513から、自車両が現在走行している場所の地図情報が地図データベース514から、それぞれ状況判断部515に入力される。
状況判断部515は、データ取得部502及び受信メッセージ解析部507から入力された情報に基づいて、自車両の走行状況を判断する。そして、走行計画決定部516は、状況判断部515の判断結果に基づいて車両の走行計画を作成して車両走行制御部504に入力する。
車両走行制御部504(本発明の「制御部」に対応)は、走行計画決定部516からの入力に基づいて、自車両の動作、例えば、加減速、停止等の動作を制御する。
本実施形態5の通信端末装置500では、例えば、状況判断部515は、画像認識部513からの画像情報に基づいて、前方に交通誘導員がいることを認識する。そして、自車位置推定部511から入力された位置情報と、受信メッセージ解析部507から入力された交通誘導端末の位置情報とから、交通誘導端末から受信したメッセージに含まれる通行可否情報が、前方に位置する交通誘導員から送信されたものであると判断する。ここで、通行可否情報が通行不可情報を示している場合、走行計画決定部516は自車両が停止動作をすべきであると判断し、現在の速度情報に基づいて減速率を決定して、その情報を車両走行制御部594に入力する。そして、車両走行制御部504は、入力された減速率に従って、自車両にブレーキを掛ける。一方、通行可否情報が通行可情報を示している場合には、状況判断部515は、通行制限区間への進入ルートや進入タイミングに関する情報を走行計画部516に入力し、走行計画部516はその情報に基づいて通行制限区間の走行計画を作成する。
上記実施形態5によれば、通信端末装置500は、本発明の交通誘導端末から受信したメッセージに基づいて自車両の動作を制御することにより、通行制限区間に安全に進入し、走行することが可能となる。
(変形例)
上記実施形態5では、自動運転車両の通信端末装置500を示したが、実施形態1〜4の交通誘導端末又は交通誘導処理装置と通信する無線通信部を有する通信端末装置は、自動運転車両に搭載される車載器に限定されるものではない。例えば、本実施形態5の通信端末装置は、手動運転車両の車載器であってもよく、あるいは、歩行者又は自転車の使用者が携帯する通信端末装置であってもよい。
以下に、図13を参照して、本実施形態5の通信端末装置が、手動運転車両に搭載される車載器である変形例を示す。なお、図13の交通誘導端末600について、図12に示す通信端末装置500と同じ構成については同じ符号を付している。
図13は、手動運転車両の通信端末装置600の構成を示している。通信端末装置600は、通信端末装置500と同様、無線通信部501及びデータ取得部502を備え、さらに、運転支援判断部601(本発明の「判断部」に対応)、及びHMI出力602(本発明の「通知部」に対応)を備えている。なお、手動運転車両の通信端末装置600では、車両のドライバーが車両周辺の状況を視認することができるため、通信端末装置600のデータ取得部502には、通信端末装置500とは異なり、カメラ512及び画像認識部513は含まれていない。
この変形例では、運転支援判断部601は、自車位置推定部511、地図データベース514、及び受信メッセージ解析部507から入力された情報に基づいて、自車両が次に取るべき動作を判断する。そして、その判断結果をHMI出力602へと出力し、判断結果をドライバーに対して視覚的に、又は音声により通知する。
なお、車載器における無線通信部の例として、半導体、電子回路、モジュール、あるいはECU(エレクトロニックコントロールユニット)が挙げられる。また、通信端末装置の例として、自動車にECUが搭載された状態の他、カーナビゲーションシステム、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末が挙げられる。
(総括)
以上、本発明の各実施形態における交通誘導端末、交通誘導処理装置、交通誘導端末及び交通誘導処理装置と通信する通信端末装置の特徴について説明した。
上記各実施形態1〜4における交通誘導端末は、いずれも交通誘導員が操作することを前提としている。しかしながら、本発明の交通誘導端末は必ずしも人間によって使用される必要はない。例えば、交通誘導端末に更に車両検知センサを設け、センサからの入力に基づいて交通誘導端末の操作スイッチを自動操作することにより、通行可否情報を入力してもよい。
各実施形態は、フローチャートで方法の説明としても説明した。ただし、ブロック図の各ブロックでの動作についても、方法の発明として把握することができることに照らせば、ブロック図で記載した発明についても方法の発明として図示するものである。
加えて、かかる方法は上述の物で実現できるだけでなく、メモリやハードディスク等の記録媒体に記録したプログラム、及びこれを実行する専用又は汎用CPU及びメモリ等を有するマイクロコンピュータとの組み合わせとしても実現できる。プログラムは、記録媒体を介さずにサーバから通信回線を経由して提供することもできる。これにより、プログラムのアップグレードを通じて常に最新の機能を提供することができる。
本発明にかかる交通誘導端末は、主として車両との通信に用いられるものであるが、歩行者又は自転車が携帯する装置との通信に用いてもよい。さらに、本発明はこれらの用途に限られるものではない。
100 交通誘導装置、101 操作スイッチ、102 測位部、103 無線通信部、104 状態表示部、105 メッセージ生成部、106 送信部、107 アンテナ、108 受信部、109 受信メッセージ解析部、400 交通誘導処理装置、401 データ取得部、402 メッセージ制御部、403 メモリ、404 無線通信部、405 アンテナ、406 受信部、407 受信メッセージ解析部、408 送信メッセージ生成部、409 送信部、500 通信端末装置、501 無線通信部、502 データ取得部、503 判断部、504 制御部、505 アンテナ、506 受信部、507 受信メッセージ解析部、508 送信メッセージ生成部、509 送信部、510 センサ部、511 自車位置推定部、512 カメラ、513 画像認識部、514 地図データベース、515 状況判断部、 516 走行計画決定部、601 運転支援判断部、602 HMI出力



Claims (12)

  1. 道路を移動する第1の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第1の通行可否情報として入力する操作部(101)と、
    第2の交通誘導端末に入力された第2の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第2の通行可否情報として含む第2のメッセージを前記第2の交通誘導端末から受信する受信部(108)と、
    前記第2のメッセージに基づいて、前記第1の通行可否情報を含む第1のメッセージを生成する制御部(105、109)と、
    前記第1のメッセージを前記第1の移動体に送信する送信部(106)と、
    を備える、交通誘導端末(200、300)。
  2. 前記送信部はさらに、前記第1の移動体以外の他装置に前記第1のメッセージを送信する、
    請求項1記載の交通誘導端末。
  3. 前記制御部は、前記第2の通行可否情報が前記第2の移動体の通行可情報を示す場合には、前記操作部に入力された前記第1の通行可否情報にかかわらず、前記第1の移動体の通行不可情報を含む前記第1のメッセージを生成する、
    請求項記載の交通誘導端末(200)。
  4. 前記制御部は、前記第2の通行可否情報が前記第2の移動体の通行不可情報を示し、且つ、前記第2の移動体の通行可情報を示す前記第2の通行可否情報を最後に受信してから所定の時間が経過していない場合には、前記操作部に入力された前記第1の通行可否情報にかかわらず、前記第1の移動体の通行不可情報を含む前記第1のメッセージを生成する、
    請求項記載の交通誘導端末(200)。
  5. 前記受信部はさらに、前記第2の移動体の位置情報及び進行方向情報を受信し、
    前記制御部は、前記第1及び第2の移動体の通行を制限する通行制限区間を取得し、前記第2の移動体の前記位置情報が前記通行制限区間内に位置しており、且つ、当該交通誘導端末が前記第2の移動体の進行方向に位置している場合には、前記操作部に入力された前記第1の通行可否情報にかかわらず、前記第1の移動体の通行不可情報を含む前記第1のメッセージを生成する、
    請求項記載の交通誘導端末(300)。
  6. 前記第2の通行可否情報及び前記操作部における入力が無効であることを当該交通誘導端末の使用者に通知する通知部(104)をさらに備える、
    請求項乃至記載の交通誘導端末(200、300)。
  7. 道路を移動する移動体の通行可情報又は通行不可情報を通行可否情報として入力する操作部(101)と、前記通行可否情報を含むメッセージを生成する制御部(105、109)と、前記メッセージを移動体に送信する送信部(106)とを備える第1の交通誘導端末及び第2の交通誘導端末と通信可能な交通誘導処理装置であって、
    第1の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第1の通行可否情報として含む第1のメッセージを前記第1の交通誘導端末から受信し、且つ、第2の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第2の通行可否情報として含む第2のメッセージを前記第2の交通誘導端末から受信する受信部(406)と、
    前記第1及び第2の通行可否情報を比較し、前記第1及び第2の通行可否情報がいずれも通行不可情報を示す場合、又は、前記第1の通行可否情報が通行不可情報を示し、前記第2の通行可否情報が通行可情報を示す場合には、前記第1の通行可否情報に対して変更を禁止するフラグ又は前記通行不可情報を前記第1のメッセージに含めるように指示するフラグを生成するメッセージ制御部(402)と、
    前記フラグを前記第1の交通誘導端末に送信する送信部(409)と、
    を備える、交通誘導処理装置(400)。
  8. 道路を移動する移動体の通行可情報又は通行不可情報を通行可否情報として入力する操作部(101)と、前記通行可否情報を含むメッセージを生成する制御部(105、109)と、前記メッセージを移動体に送信する送信部(106)とを備える第1の交通誘導端末と通信可能な交通誘導処理装置であって、
    第1の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第1の通行可否情報として含む第1のメッセージを前記第1の交通誘導端末から受信し、且つ、第2の移動体から前記第2の移動体の位置情報及び進行方向情報を受信する受信部(406)と、
    前記第1及び第2の移動体の通行を制限する通行制限区間を取得し、前記第2の移動体の前記位置情報が前記通行制限区間内に位置しており、且つ、前記第1の交通誘導端末が前記第2の移動体の進行方向に位置している場合には、前記第1の通行可否情報に対して変更を禁止するフラグ又は前記通行不可情報を前記第1のメッセージに含めるように指示するフラグを生成するメッセージ制御部(402)と、
    前記フラグを前記第1の交通誘導端末に送信する送信部(409)と、
    を備える、交通誘導処理装置(400)。
  9. 道路を移動する第1の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第1の通行可否情報として入力するステップと、
    交通誘導端末に入力された第2の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第2の通行可否情報として含む第2のメッセージを前記交通誘導端末から受信するステップと、
    前記第2のメッセージに基づいて、前記第1の通行可否情報を含む第1のメッセージを生成するステップと、
    前記第1のメッセージを前記第1の移動体に送信するステップと、
    を含む、交通誘導方法。
  10. 道路を移動する第1の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第1の通行可否情報として入力するステップと、
    交通誘導端末に入力された第2の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第2の通行可否情報として含む第2のメッセージを前記交通誘導端末から受信するステップと、
    前記第2のメッセージに基づいて、前記第1の通行可否情報を含む第1のメッセージを生成するステップと、
    前記第1のメッセージを前記第1の移動体に送信するステップと、
    を実行させる、交通誘導用プログラム。
  11. 道路を移動する第1の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第1の通行可否情報として入力する操作部(101)と、前記第1の通行可否情報を含む第1のメッセージを生成する制御部(105、109)と、前記第1のメッセージを前記第1の移動体に送信する送信部(106)とを備える交通誘導端末から前記第1のメッセージを受信する、前記第1の移動体に搭載された通信端末装置であって、
    前記道路の通行可情報又は通行不可情報を前記第1の通行可否情報として含む前記第1のメッセージを受信する受信部(506)と、
    前記第1の通行可否情報に基づいて、前記第1の移動体が取るべき動作を判断する判断部(503)と、
    前記判断部の判断結果に基づいて、前記第1の移動体の動作を制御する制御部(504)と、
    を備える、通信端末装置(500)。
  12. 道路を移動する第1の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第1の通行可否情報として入力する操作部(101)と、第2の交通誘導端末に入力された第2の移動体の通行可情報又は通行不可情報を第2の通行可否情報として含む第2のメッセージを前記第2の交通誘導端末から受信する受信部(108)と、前記第2のメッセージに基づいて前記第1の通行可否情報を含む第1のメッセージを生成する制御部(105、109)と、前記第1のメッセージを前記第1の移動体に送信する送信部(106)とを備える第1の交通誘導端末から前記第1のメッセージを受信する、前記第1の移動体に搭載された通信端末装置であって、
    前記道路の通行可情報又は通行不可情報を前記第1の通行可否情報として含む前記第1のメッセージを受信する受信部(506)と、
    前記第1の通行可否情報に基づいて、前記第1の移動体が取るべき動作を判断する判断部(601)と、
    当該通信端末装置の使用者に対して前記判断部の判断結果を通知する通知部(602)と、
    を備える、通信端末装置(600)。
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