JP6994450B2 - 柱梁架構の補強構造 - Google Patents
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Description
すなわち、上述した柱梁架構の補強構造では、例えば、地震によって上部梁が左右に揺れると、上部梁の高さが低くなり、左右のブレース体や連結ブレースに大きな圧縮力が作用することになる。その際、左右のブレース体は、上部梁と伴に三角形に構成されるので比較的丈夫であり、その結果、左右の連結ブレースに大きな軸力が集中的に作用して座屈する可能性があり、この点に改良の余地がある。
それに加えて、左連結ブレースと右連結ブレースが、それぞれ座屈補剛ブレースで構成されるので、例えば、地震によって上部梁が左右に揺れて左右の連結ブレースに大きな軸力が集中的に作用しても、左右の連結ブレースが座屈することはなく、補強構造全体としての強度も大幅に向上する。
本発明の柱梁架構の補強構造は、図1に示すように、正面視において、角形鋼管からなる左柱1と右柱2が、図外の建物の床面FLより下方において支持地盤Gに設置支持され、H形鋼からなる上部梁3により互いに接合されて、これら左右の柱1、2と上部梁3で構成される門型の柱梁架構4を備えている。言い換えると、門型の柱梁架構4は、左柱1の上部が、左接合部5を介して上部梁3に接合され、右柱2の上部が、右接合部6を介して上部梁3に接合されて構成される。
この柱梁架構4において、左接合部5と右接合部6における角形鋼管とH形鋼との接合は、従来から知られているように、ダイアフラムを使用した溶接による剛接合で、それによって、ラーメン構造の門型の柱梁架構4が構成される。
同様に、柱梁架構4の右接合部6には、第1右接合部材13を介してH形鋼からなる第1右ブレース14が溶接により剛接合され、上部梁3には、第2左接合部材9に隣接する第2右接合部材15を介して、第1右ブレース14のH形鋼よりも断面積や断面係数の大きなH形鋼からなる第2右ブレース16が溶接により剛接合され、第1右ブレース14と第2右ブレース16の端部が互いに溶接により剛接合されて、右端部接合部17を有するV字状の右ブレース体18を構成する。
左連結ブレース19と右連結ブレース21は、図3に示すように、それぞれ芯材としてのH形鋼23とそのH形鋼23を収納保持する補剛用の角形の鋼管24で構成される座屈補剛ブレースにより構成され、H形鋼23としては、例えば、第2左ブレース10や第2右ブレース16よりも断面積や断面係数の小さなH形鋼が使用される。そのH形鋼23と鋼管24との間には、図示はしないが、鋼管24内におけるH形鋼23の不要な動きを規制する複数のリブが介在され、各連結ブレースを構成するH形鋼23が、左端部接合部11、左下接合部材20、右端部接合部17、および、右下接合部材22に対してそれぞれ溶接により剛接合される。
更に、左ブレース体12の左端部接合部11には、図2に示すように、H形鋼からなる左補助ブレース26が溶接により剛接合され、同様に、右ブレース体18の右端部接合部17には、H形鋼からなる右補助ブレース27が溶接により剛接合される。
これら左右の補助ブレース26、27は、それぞれ柱梁架構4の構面外の同じ方向に向けて、かつ、互いに平行に斜め上方に延出されて、それぞれ建物の小梁や大梁などの各種の躯体28に溶接により剛接合される。
なお、左右の補助ブレース26、27は、ブレースの接合に適した躯体28にそれぞれ別々に剛接合するものであるから、必ずしも互いに平行に配置できるとは限らず、場合によっては、非平行状態に延出して接合することもある。そして、左右の補助ブレース26、27を柱梁架構4の構面外の同じ方向に向けて延出した上で、更に別の補助ブレースを構面外の別の方向に向けて延出して接合することも可能である。
(1)先の実施形態では、左柱1と右柱2が角形鋼管により構成された例を示したが、これら両柱1、2を丸形鋼管や各種形状の形鋼で構成することもできる。
同様に、上部梁3、左ブレース8、10、右ブレース14、16、繋ぎ材25などがH形鋼により構成された例を示したが、これらをH形以外の各種形状の形鋼で構成することも、また、各種形状の鋼管で構成することもできる。
また、繋ぎ材25や左右の補助ブレース26、27は、絶対に必要なものではなく、繋ぎ材25や左右の補助ブレース26、27を省略して実施することも可能である。
2 右柱
3 上部梁
4 柱梁架構
5 左接合部
6 右接合部
8 第1左ブレース
10 第2左ブレース
11 左端部接合部
12 左ブレース体
14 第1右ブレース
16 第2右ブレース
17 右端部接合部
18 右ブレース体
19 左連結ブレース
21 右連結ブレース
23 H形鋼
24 鋼管
25 繋ぎ材
26 左補助ブレース
27 右補助ブレース
28 躯体
Claims (4)
- 左柱の上部が、左接合部を介して上部梁に接合され、右柱の上部が、右接合部を介して前記上部梁に接合される柱梁架構において、前記左接合部に接合の第1左ブレースと前記上部梁に接合の第2左ブレースが、互いに端部接合された左端部接合部を有するV字状の左ブレース体を構成し、その左端部接合部に接合の左連結ブレースが、前記左柱の下端部に接合されるとともに、前記右接合部に接合の第1右ブレースと前記上部梁に接合の第2右ブレースが、互いに端部接合された右端部接合部を有するV字状の右ブレース体を構成し、その右端部接合部に接合の右連結ブレースが、前記右柱の下端部に接合される柱梁架構の補強構造であって、
前記左連結ブレースと右連結ブレースが、それぞれ座屈補剛ブレースで構成される柱梁架構の補強構造。 - 前記左右の連結ブレースを構成する座屈補剛ブレースが、芯材としてのH形鋼とそのH形鋼を収納保持する補剛用の鋼管で構成される請求項1に記載の柱梁架構の補強構造。
- 前記左端部接合部と右端部接合部とに亘って、繋ぎ材が接合される請求項1または2に記載の柱梁架構の補強構造。
- 前記左端部接合部に接合の左補助ブレースと前記右端部接合部に接合の右補助ブレースが、それぞれ前記柱梁架構の構面外の同じ方向に向けて斜め上方に延出されて建物の躯体に接合される請求項1~3のいずれか1項に記載の柱梁架構の補強構造。
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