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JP6996949B2 - 粉体塗装装置 - Google Patents
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本発明は、流動浸漬法の粉体塗装装置に関する。
粉体塗料を流動させた流動容器内に予熱したワークを浸漬させて塗装する流動浸漬法が、例えば自動車用モータのロータやステータの塗装等に用いられている。
流動浸漬法に用いられる粉体塗装装置は、一般に、粉体塗料を収容可能な流動容器と、流動容器の下部に設けられた流動発生手段とを備えている。流動発生手段は、例えば多孔質板と、当該多孔質板により仕切られて形成された圧縮気体の気体室である。流動発生手段の多孔質板から気体を流動容器に送り、流動容器内に収容された粉体塗料を流動させることで粉体塗料の流動層を形成させる。流動容器内に形成された粉体塗料の流動層に、予熱したワークを浸漬させワーク表面に粉体塗料を融着させることで塗装する。
ワークの一部のみを塗装したい場合は、従来はワークの塗装しない部分を予めマスキングしてから流動容器内に浸漬させるか、又はワークの一部のみを流動容器内に浸漬させるようにしていた。しかしながら、個々のワークに予めマスキングをする塗装方法は、手間がかかり、塗装能率を低下させる。また、ワークの一部のみを流動容器内に浸漬させる塗装方法は、粉末塗料の流動により、流動層の表面高さは変動していることから、ワークの浸漬位置を浸漬用の装置により機械的に決めても、ワークの塗装範囲にばらつきが生じるおそれがあった。
被塗装物の塗装領域の寸法精度を高めることのできる粉体塗装装置に関し、粉体流動容器を水平方向に加振する水平加振手段を具備し、この水平加振手段により粉体流動容器を水平方向に加振することにより、多孔板を通して粉体流動容器内に噴出された空気による気泡が減少するとともにそのサイズが縮小して流動表面の凹凸が小さくなるとされている(特許文献1)。
また、塗料タンクに収容された粉体塗料の粉体浴の浴面近傍に、ワークよりも大きな内径を有する筒体を浸漬させることにより、少なくとも浴面近傍での粉体塗料の流動を筒体壁面で抑制することができるとされている(特許文献2)。
特開2011-235240号公報、請求項1 特開2013-48997号公報、請求項1
特許文献1に記載の粉体塗装装置は、気泡による流動層の表面高さの変動を抑制することができるが、流動層の表面高さの変動そのものを抑制するものではなかった。また、特許文献2に記載の粉体塗装装置とは、内筒の壁面により粉体浴の浴面に沿う方向の流動を抑制することができるが、流動層の表面高さの変動を十分に抑制するものではなかった。
本発明は、上記の問題を有利に解決するものであり、流動層の表面高さの変動を抑制することのできる粉体塗装装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、粉体塗装装置の流動容器に内筒を設け、この内筒から粉体塗料を溢れさせることにより、流動層の表面高さの変動を抑制できることを見出し、そこから本発明の粉体塗装装置を得た。
本発明の粉体塗装装置は、粉体塗料を流動させた流動層にワークを浸漬させて塗装する流動浸漬法の粉体塗装装置であって、粉体塗料を収容可能な流動容器と、上端及び下端に開口を有する中空な筒からなり、該流動容器内に設けられ、前記上端の開口がワークの塗装する部分を挿入可能である内筒と、該内筒の下部から上部に向かう気流を生じさせて上記内筒の内側で上記粉体塗料の流動層を形成させる流動発生手段と、を備え、前記内筒が、前記流動容器から間を空けて設けられ、上記内筒の上端から上記粉体塗料を溢れさせることを特徴とする。
本発明の粉体塗装装置においては、上記内筒の上端から溢れた上記粉体塗料が上記流動容器内に回収されることが好ましく、また、上記内筒の上端の開口が下端の開口より小さいことが好ましい。
また、本発明の粉体塗装装置は、粉体塗料を流動させた流動層にワークを浸漬させて塗装する流動浸漬法の粉体塗装装置であって、粉体塗料を収容可能な流動容器と、該流動容器が兼ねる、ワークの塗装する部分を挿入可能な開口を上部に有する内筒と、該内筒の下部から上部に向かう気流を生じさせて上記内筒の内側で上記粉体塗料の流動層を形成させる流動発生手段と、を備え、上記内筒の上端から上記粉体塗料を溢れさせることを特徴とする。
本発明の粉体塗装装置においては、上記流動発生手段が、上記流動容器内の下側に設けられた多孔質板と、該多孔質板を通して気体を送る圧縮気体の気体室とを備えることが好ましい。
更に、上記流動発生装置が、上記流動容器内の下側に設けられた多孔質板と、該多孔質板を通して気体を送る圧縮気体の気体室とを備えることが好ましい。
本発明の粉体塗装装置によれば、流動層の表面高さの変動を抑制して安定して塗装することができる。
本発明の粉体塗装装置の実施形態1の模式図である。 本発明の粉体塗装装置の実施形態2の模式図である。 本発明の粉体塗装装置の実施形態3の模式図である。 本発明の粉体塗装装置の実施形態4の模式図である。
以下、本発明の粉体塗装装置の実施形態を、図面を用いつつ、より具体的に説明する。
(実施形態1)
図1に示す本発明の実施形態1の粉体塗装装置1は、流動浸漬法による塗装装置であり、粉体塗料を収容可能な流動容器2を備えている。流動容器2の底部には、流動容器2を仕切る多孔質板3が設けられている。多孔質板3より仕切られた流動容器2の下方は空間の気体室4が形成されている。多孔質板2及び気体室4は、流動発生手段5の構成要素である。
気体室4は、気体供給装置7に接続されている。気体供給装置7から気体、例えば空気や不活性ガスが気体室4に供給され、圧力が高められた気体室4内の気体を、多孔質板3を通して流動容器2の上方に送る。流動容器2内で多孔質板3より上方に収容された粉体塗料は、圧送された気体により浮揚し、流動層を形成する。
本実施形態の粉体塗装装置1は、流動容器2内に内筒6を備えている。内筒6は、上端6a及び下端6bに開口を有している中空な筒である。上端6aの開口は、ワークWの塗装する部分を挿入可能な大きさを有している。内筒6は、一例では円筒形状であるが、円筒形状に限られず、角筒形状等であってもよい。内筒6の上端6aから下端6bまでの長さ、すなわち内筒6の長さは、流動容器2の上端から多孔質板3までの長さよりも短い。内筒6が流動容器2内に取り付けられたときに、内筒6の下端6bと多孔質板3との間に、適切な間隔を有するようにしている。内筒6の取り付けは、特に限定されず、例えば、内筒6の下端部、胴部及び上端部のうちの少なくとも一箇所を流動容器2内で固定し得る任意の構造とすることができる。
内筒6より下方に位置する多孔質板3から送られた気体は、内筒6の内側において、下部から上部に向かう気流を生じさせ、それによりその気流と同じ方向に粉体塗料を流動させるような流動層を生じさせる。内筒6の上端の高さを調整するとともに、内筒6の内側の流動層の高さを、内筒6の外側の流動層の高さよりも高くすることにより、内筒6の内側の粉体塗料を上端で外側に溢れさせるようにしている。
内筒6の上端から外側に溢れ出た粉体塗料は、流動容器2内の粉体塗料に戻される。このようにして、流動容器2において、内筒6より下方の粉体塗料が、内筒6の内側で下部から上部に向かう流動の流動層を形成し、上端から溢れ出て流動容器2内の粉体塗料中に戻る循環経路を形成する。なお、粉体塗料の補充手段としては、例えば、粉体ポンプ(図示せず)により、新しい粉体塗料を流動容器2内に供給する等、従来公知の方法で補充することができる。
本実施形態の粉体塗装装置1による粉体塗装は、ワークWを内筒6の上方から降下させて、塗装したい部分を内筒6の内側の流動層に浸漬させることにより行われる。本実施形態の粉体塗装装置1は、内筒6を備え、この内筒6の内側で、下部から上部に向かう粉体塗料の流動層を形成し、内筒6の上端6aから粉体塗料を溢れさせることから、内筒6の内側の粉体塗料の流動層の高さは、流動層が溢れ出るときの高さに一定に保たれる。したがって、流動層の表面高さの変動が抑制されるため、ワークWを内筒6の内側の流動層に部分的に浸漬させて塗装するときの塗装領域の寸法精度を高めることができる。
内筒6の内側の粉体塗料の流動層を、上端6aから外側に溢れ出すようにするため、内筒6の内側の流動層の高さを、内筒6の外側の流動層の高くするようにしている。そのための、より好適な粉体塗装装置を次に説明する。
(実施形態2)
実施形態2の粉体塗装装置の模式図を図2に示す。図2に示す粉体塗装装置11は、流動容器2、多孔質板3、気体室4、流動発生手段5、内筒16及び気体供給装置7を備えている。これらの部材のうち、流動容器2、多孔質板3、気体室4、流動発生手段5及び気体供給装置7は、図1の粉体塗装装置1の流動容器2、多孔質板3、気体室4、流動発生手段5及び気体供給装置7と同様の構造を有していて、図2では、これらの部材について図1と同じ符号を付している。したがって、以下に述べる粉体塗装装置11の説明では、図1と同じ部材についての重複する説明は省略する。
粉体塗装装置11の内筒16は、上端16a及び下端16bに開口を有する中空な筒である。上端16aの開口は、ワークの塗装する部分を挿入可能な大きさを有している。上端16aから下端16bまでの長さ、すなわち内筒16の長さは、流動容器2の上端から多孔質板3までの長さよりも短い。内筒16が流動容器2内に取り付けられたときに、内筒16の下端16bと多孔質板3との間に、適切な間隔を有するようにしている。内筒16の取り付けは、特に限定されず、例えば、内筒16の下端部、胴部及び上端部のうちの少なくとも一箇所を流動容器2内で固定し得る任意の構造とすることができる。
内筒16より下方に位置する多孔質板3から送られた気体は、内筒16の内側において、下部から上部に向かう気流を生じさせ、それによりその気流と同じ方向に粉体塗料を流動させるような流動層を生じさせる。内筒6の上端の高さを調整するとともに、内筒16の内側の流動層の高さを、内筒6の外側の流動層の高さよりも高くすることにより、内筒6の内側の粉体塗料を上端で外側に溢れさせるようにしている。
内筒16の上端から外側に溢れ出た粉体塗料は、流動容器2内の粉体塗料に戻される。このようにして、流動容器2において、内筒16より下方の粉体塗料が、内筒16の内側で下部から上部に向かう流動の流動層を形成し、上端から溢れ出て流動容器2内の粉体塗料中に戻る循環経路を形成する。
本実施形態の粉体塗装装置11による粉体塗装は、ワークを内筒16の上方から降下させて、塗装したい部分を内筒16の内側の流動層に浸漬させることにより行われる。本実施形態の粉体塗装装置11は、内筒16を備え、この内筒16の内側で、下部から上部に向かう粉体塗料の流動層を形成し、内筒16の上端16aから粉体塗料を溢れさせることから、内筒16の内側の粉体塗料の流動層の高さは、流動層が溢れ出るときの高さに一定に保たれる。したがって、流動層の表面高さの変動が抑制されるため、ワークを内筒16の内側の流動層に部分的に浸漬させて塗装するときの塗装領域の寸法精度を高めることができる。
本実施形態の粉体塗装装置11は、内筒16が、上端16aの開口が下端16bの開口よりも小さい。具体的に内筒16は、中空な截頭円錐台形状や中空な截頭角錐台形状とすることができる。内筒16が、上端16aの開口が下端16bの開口よりも小さい形状を有していることにより、内筒16の内側において下部から上部に向かう粉体塗料の流動層の速度ヘッドは、内筒16の外側の流動層の速度ヘッドよりも高い。このため、内筒16の内側の流動層の高さを、内筒16の外側の流動層よりも高くすることができるので、内筒16の内側の粉体塗料の流動層を、上端から外側に、容易に溢れ出すようにすることができる。
本実施形態の粉体塗装装置11は、内筒16の内側の流動層の高さを、内筒16の外側の流動層よりも高くするために、図1に示した粉体塗装装置1との対比で、内筒16の形状を工夫している。内筒16の形状ではなく、多孔質板に工夫を加えた本発明の別の実施形態の粉体塗装装置を次に説明する。
(実施形態3)
図3に、本発明の実施形態3の粉体塗装装置21の模式図を示す。図3に示す粉体塗装装置21は、流動容器2、多孔質板23、気体室4、流動発生手段25、内筒6及び気体供給装置7を備えている。これらの部材のうち、流動容器2、気体室4、内筒6及び気体供給装置7は、図1の粉体塗装装置1の流動容器2、気体室4、内筒6及び気体供給装置7と同様の構造を有していて、図3では、これらの部材について図1と同じ符号を付している。したがって、以下に述べる粉体塗装装置21の説明では、図1と同じ部材についての重複する説明は省略する。
粉体塗装装置21は、流動容器2を仕切る多孔質板23が設けられ、この多孔質板23より仕切られた流動容器2の下方は空間の気体室4が形成されている。多孔質板23及び気体室4は、流動発生手段25の構成要素である。気体室4は、気体供給装置7に接続されている。気体供給装置から気体、例えば空気や不活性ガスが気体室4に供給され、圧力が高められた気体室4内の気体を、多孔質板23を通して流動容器2の上方に送る。流動容器2内で多孔質板23より上方に収容された粉体塗料は、圧送された気体により浮揚し、流動層を形成する。
図3に示した多孔質板23が、図1、図2に示した多孔質板3との相違する点は、図3の多孔質板23の孔の開口率について、内筒6の内側に対向する領域の開口率が、内筒6の外側に対向する領域の開口率よりも大きいことである。多孔質板23について、孔の開口率を平面内で異ならせ、内筒6の内側に対向する領域、例えば多孔質板23の中央領域23aの開口率を、内筒6の外側に対向する領域、例えば多孔質板23の周辺領域23bの開口率よりも大きくすることにより、内筒6の内側において下部から上部に向かう粉体塗料の流動層の速度ヘッドは、内筒6の外側の流動層の速度ヘッドよりも高い。このため、内筒6の内側の流動層の高さを、内筒6の外側の流動層よりも高くすることができるので、内筒6の内側の粉体塗料の流動層を、上端から外側に、容易に溢れ出すようにすることができる。
図3に示した粉体塗装装置21は、多孔質板23の孔の開口率を平面内で異ならせて内筒6の内側の流動層の高さを、内筒6の外側の流動層よりも高くした例を示したが、多孔質板23を通して流動容器2に送る気体の速度ヘッドを、内筒6の内側と外側とで異ならせる構造は、図3に示した装置に限られない。例えば、流動容器2の水平方向断面において内筒6が流動容器2の中央部に位置している場合に、多孔質板3の主表面のうちの少なくとも一方の表面、例えば、気体室に対面している側の表面であって、その表面における中央部以外の領域、すなわち周辺領域に、遮蔽板又は気体透過率の低い板を設けて、多孔質板3の中央領域を通過する気体の速度ヘッドを、周辺領域を通過する気体の速度ヘッドよりも高くする構造とすることもできる。また、気体室4を多孔質板3の周辺領域と中央領域とで区分し、中央領域に向かう気体の送風量を、周辺領域に向かう送風量よりも多くすることにより、多孔質板3の周辺領域以外の領域である中央領域を通過する気体の速度ヘッドを、周辺領域を通過する気体の速度ヘッドよりも高くする構造とすることもできる。
(実施形態4)
図4に、本発明の実施形態4の粉体塗装装置31の模式図を示す。図4に示す粉体塗装装置31は、粉体塗料を収容可能な外槽321、外槽321内に収容された内槽322(流動容器)、内槽322に設けられた多孔質板33、気体室34、流動発生手段35を備えている。
図4に示した本実施形態の粉体塗装装置31は、外槽321及び内槽322に粉体塗料が収容される。内槽322の底部に、内槽322を仕切る多孔質板33が設けられている。多孔質板33により仕切られた内槽322の下方は空間である気体室34が形成されている。多孔質板33及び気体室34は、流動発生手段35の構成要素である。
気体室34は、気体供給装置7から気体、例えば空気や不活性ガスが気体室34に供給され、圧力が高められた気体室34内の気体を、多孔質板33を通して内槽322の上方に送る。内槽322内で多孔質板33より上方に収容された粉体塗料は、圧送された気体により浮揚し、流動層を形成する。この流動層にワークを浸漬して塗装する。
内槽322は、上端が開口している。内槽322は、有底の内筒ということができる。上端の開口は、ワークの塗装する部分を挿入可能な大きさを有している。内槽322は、一例では円筒形状であるが、円筒形状に限られず、角筒形状等であってもよい。内槽322の取り付けは、特に限定されず、例えば、内槽322の下端部、胴部及び上端部のうちの少なくとも一箇所を外槽321内で固定し得る任意の構造とすることができる。
内槽322において、内槽322の下方に位置する多孔質板33から送られた気体は、内槽322の内側において、下部から上部に向かう気流を生じさせ、それによりその気流と同じ方向に粉体塗料を流動させるような流動層を生じさせ、少なくともワークを流動層に浸漬させている時間は内槽322の内側の粉体塗料を上端で外側に溢れさせるようにしている。
内槽322の上端から外側に溢れ出た粉体塗料は、外槽321内の粉体塗料に戻される。外槽321から内槽322に向けて、粉体供給手段36、例えば粉体ポンプにより粉体塗料を供給する。なお、粉体の内槽322への供給は、内槽322内で流動層を生じさせている粉体塗装時ではなく、粉体塗装を休止している時期に行うとよい。このようにして、外槽321内において、内槽322内で多孔質板33より上方に収容された粉体塗料が、内槽322の内側で下部から上部に向かう流動の流動層を形成し、上端から溢れ出て外槽321内の粉体塗料中に戻る循環経路を形成する。なお、粉体塗料の補充手段としては、例えば、粉体ポンプ(図示せず)により、新しい粉体塗料を外槽321内に供給する等、従来公知の方法で補充することができる。
本実施形態の粉体塗装装置31は、先に説明した実施形態1~3の粉体塗装装置1、11及び21における内筒6、16と、粉体塗料を収容して流動層を形成する容器としての流動容器2とを、同じ一つの内槽322が兼ねている。
本実施形態の粉体塗装装置31による粉体塗装は、ワークを内槽322の上方から降下させて、塗装したい部分を内槽322の内側の流動層に浸漬させることにより行われる。内槽322を備える本実施形態の粉体塗装装置31は、この内槽322の内側で、下部から上部に向かう粉体塗料の流動層を形成し、内槽322の上端から粉体塗料を溢れさせることから、内槽322の内側の粉体塗料の流動層の高さは、流動層が溢れ出るときの高さに一定に保たれる。したがって、流動層の表面高さの変動が抑制されるため、ワークを内槽322の内側の流動層に部分的に浸漬させて塗装するときの塗装領域の寸法精度を高めることができる。
以上、本発明の粉体塗装装置の各実施形態について説明したが、本発明の粉体塗装装置はこれらの実施形態に限定されるものではない。本発明の粉体塗装装置は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で幾多の変形が可能である。
1、11、21、31 粉体塗装装置
2 流動容器
3、23、33 多孔質板
4、34 気体室
5、25、35 流動発生手段
6、16 内筒
7 気体供給装置
321 外槽
322 内槽(流動容器)

Claims (4)

  1. 粉体塗料を流動させた流動層にワークを浸漬させて塗装する流動浸漬法の粉体塗装装置であって、
    粉体塗料を収容可能な流動容器と、
    上端及び下端に開口を有する中空な筒からなり、該流動容器内に設けられ、前記上端の開口がワークの塗装する部分を挿入可能である内筒と、
    該内筒の下部から上部に向かう気流を生じさせて前記内筒の内側で前記粉体塗料の流動層を形成させる流動発生手段と、
    を備え、
    前記内筒が、前記流動容器から間を空けて設けられ、
    前記内筒の上端から前記粉体塗料を溢れさせることを特徴とする粉体塗装装置。
  2. 前記内筒の上端から溢れた前記粉体塗料が前記流動容器内に回収される請求項1記載の粉体塗装装置。
  3. 前記内筒の上端の開口が下端の開口より小さい請求項1又は2記載の粉体塗装装置。
  4. 流動発生手段が、前記流動容器内の下側に設けられた多孔質板と、該多孔質板を通して気体を送る圧縮気体の気体室とを備える請求項1~のいずれか一項に記載の粉体塗装装置。
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