複数のビームを介して同時送信することができるエンドポイントに対して、性能をさらに向上することが可能である。
したがって、改良技術及びMIMO無線送信において、送信性能をさらに最適化することが絶えず必要とされる。
本発明の根底にあるこれらの目的はそれぞれ、独立請求項によって定義されるような方法及び装置によって解決される。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に記載する。
第1の態様により、方法を提供する。前記方法は、無線ネットワークの第1ネットワークノードと第2ネットワークノードの間の多入力多出力(Multiple Input Multiple Output:MIMO)無線送信に、第1ネットワークノードによって参加するステップであって、前記無線送信は空間チャネル行列に関連付けられている、ステップと、前記MIMO無線送信に前記参加するステップを行いながら、空間チャネル行列において、第1ネットワークノードにより、フルランクを有する少なくとも1つの空間チャネル部分行列を識別するステップと、識別された各空間チャネル部分行列に対して、第1ネットワークノードによって、第2ネットワークノードのための送信構成候補を決定するステップと、決定した送信構成候補から、第1ネットワークノードによって、第2ネットワークノードのための送信構成を選択するステップと、前記送信構成を使用するための第2ネットワークノードを、第1ネットワークノードによって構成するステップと、を含む。
有利には、前記方法は、第1ネットワークノードによって、ダイバーシティ受信に最適な送信構成を第2ネットワークノードに付与することによって、MIMO無線送信の性能を最適化する。たとえば、第1ネットワークノードは、ユーザ装置であってもよく、第2ネットワークノードは、無線モバイルネットワーク内の基地局であってもよい。
特に、フルランクを有する空間チャネル部分行列41によって、MIMO無線送信を、その最大可能送信容量で実施することが可能となる。空間チャネル部分行列41がランク不足の場合には、他のMIMO無線送信モードへの既知の復帰方法を適用してもよい。
本明細書において使用する用語「多入力多出力」又は「MIMO」は、無線送信における複数の送受信アンテナ間での多重波伝播を利用することを意味しうる。
MIMO無線送信を使用して、データを、同じエアインターフェースにわたって同時に送信される別個のストリームに分割することによって、送信容量を増加してもよい。個々のストリームを異なるネットワークノードに割り当てることを、マルチユーザMIMO、MU-MIMOと称する。個々のストリームを単一ネットワークノードに割り当てることを、シングルユーザMIMO及びSU-MIMOと称し、送信容量を増加するために、送信フェーズドアンテナアレイと受信フェーズドアンテナアレイの間で単一リンクで多重波伝播を利用することを意味しうる。
本明細書において使用する用語「フェーズドアンテナアレイ」は、アンテナを動かすことなく、強め合う干渉と弱め合う干渉のパターンが、指向性波面、つまり、特定の伝播方向を有するビームを形成するようにして、相対的な振幅と位相を有する複数の電波を送受信するアンテナを有するアンテナアレイを意味しうる。
本明細書において使用する用語「空間チャネル行列」は、複素数値の表形式配置を意味しうる。前記複素数値はそれぞれ、MIMO無線送信において形成可能な、対応する送信ビームと受信ビームの対の間での信号伝播を表す。たとえば、空間チャネル行列HM×Nにおける行列エントリhmnは、送信ビームn及び受信ビームmに関連する相対的な利得及び位相を表しうる。
本明細書において使用する用語「部分行列」は、そのサイズが、2×2以上、かつ、下層行列のサイズ以下である行列を意味しうる。
本明細書において使用する用語「送信構成」は、送信ビームと、それに対応するプリコーディング構成とのセットを含む情報を意味しうる。
いくつかの実施形態によれば、無線ネットワークの第1ネットワークノードと第2ネットワークノードの間のMIMO無線送信に参加する前記ステップは、MIMO無線送信において形成可能な、対応する送信ビームと受信ビームの対の間での各信号伝播により、空間チャネル行列の行列エントリにデータを入力することを含んでもよい。
たとえば、第1ネットワークノードが、対応する受信ビーム掃引を実施し、いかなるビーム対をも検出することができるような方法で、第2ネットワークノードが送信ビーム掃引を行ってもよい。
いくつかの実施形態によれば、前記少なくとも1つの空間チャネル部分行列の列の数は、前記第1ネットワークノードの受信チェーンの数に相当してもよい。
いくつかの実施形態によれば、前記少なくとも1つの空間チャネル部分行列の列の数は、前記第1ネットワークノードの送信チェーンの数に相当してもよい。
本明細書において使用する用語「チェーン」は、フェーズドアンテナアレイの特定アンテナ専用の一連の無線周波数(Radio Frequency:RF)信号処理機能を意味しうる。
有利には、上述した空間チャネル行列の定義に基づき、かつ、MIMO無線送信の配向により、第1ネットワークノードの受信又は送信チェーンの数と同じ数の列を有する、前記少なくとも1つの空間チャネル部分行列によって、MIMO無線送信を最大スループットで実施することができる。
いくつかの実施形態によれば、前記送信構成は、第2ネットワークノードが使用するために提案された送信ビームの振幅、位相、及び偏波のうち、少なくとも1つを含む第2ネットワークノードのプリコーディング構成を表すものであってもよい。
有利には、これによって、送信ビームが相殺されるのを防ぐ。
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードを構成する前記ステップは、第1ネットワークノードによって、第2ネットワークノードに送信構成を伝達するステップを、さらに含んでもよい。
いくつかの実施形態によれば、送信構成の伝達は、送信構成の明示的シグナリングを含んでもよい。
有利には、これによって、第2ネットワークノードの異なる送信ビームの相対的な力及び位相の値を提案することが可能となり、これらの値は、ルックアップテーブルから検索可能であってもよく、また、検索可能でなくてもよい。
いくつかの実施形態によれば、送信構成の伝達は、第2ネットワークノードが使用するために提案された送信ビームの各方向への、第1ネットワークノードによる、パイロット送信を用いる送信構成の暗黙的シグナリングを含んでもよい。
有利には、これによって、第2ネットワークノードが、パイロット送信から、相対的な振幅及び位相を抽出することができる。
特に、前記暗黙的シグナリングは、第1ネットワークノードの受信チェーンの数又は受信ビームの数の最小値に相当するサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal:SRS)リソースを伴ってもよい。
いくつかの実施形態によれば、送信構成の伝達は、第1ネットワークノードの送信チェーンの数が第1ネットワークノードの受信チェーンの数より少ない場合に、パイロット送信を少なくとも部分的に連続して行うことをさらに含んでもよい。
たとえば、4つの受信チェーンが、それに相当する数のパイロット送信を要求する。2つの送信チェーンのみに基づき、ただ2つのパイロット送信を、それらのパイロット送信を少なくとも2つの部分で行うことを要求しながら、一度に行ってもよい。
いくつかの実施形態によれば、送信構成の伝達は、送信構成を伝達する各方法の明示的シグナリングをさらに含んでもよい。
有利には、これによって、送信構成を柔軟に選択することが可能になる。
有利には、第1ネットワークノードは、MIMO受信に利用可能な受信チェーンの数を、第2ネットワークノードに伝達してもよい。たとえば、第1ネットワークノードは、ユーザ装置であってもよく、第2ネットワークノードは、無線モバイルネットワークにおける基地局であってもよい。
有利には、第1ネットワークノードは、第2ネットワークノードが行う所望のプリコーディングを伝達してもよい。たとえば、第1ネットワークノードは、ユーザ装置であってもよく、第2ネットワークノードは、無線モバイルネットワークにおける基地局であってもよい。
いくつかの実施形態によれば、識別する前記ステップは、所与の有意な閾値を超える空間チャネル行列の行列エントリのみに基づいてもよい。
有利には、これによって、識別する前記ステップをさらに単純化してもよい。
いくつかの実施形態によれば、決定する前記ステップは、各空間チャネル部分行列を特異値分解(Singular Value Decomposition:SVD)することを含んでもよい。
有利には、各空間チャネル部分行列のSVDの各々によって、関連するプリコーディング構成(すなわち、固有ベクトル)が形成される。
いくつかの実施形態によれば、選択する前記ステップは、決定した各送信構成候補(すなわち、固有モード)に対して、各空間チャネル部分行列に関連付けられている、2乗された特異値の各合計を算出することを含んでもよい。
いくつかの実施形態によれば、選択するステップは、2乗された特異値の算出合計値のうち、最大の算出合計値により、決定済みの送信構成候補から、送信構成(固有モード)を識別することをさらに含んでもよい。
特に、ビーム対推定値の特異値の2乗の合計は、ビーム対推定値の内積の固有値の合計に相当する。
Σ((svd(H))2)=Σ(eig(H*TH))
有利には、これによって、ビーム掃引に基づくわずかなステップで最適な送信構成を見つけることの複雑さを低減しうる。反復法に基づく最適な方法が少なければ少ないほど、より多くの時間が費やされ、かつ、シグナルを発生するリソースも、おそらく、より多くなりうる。
第2の態様により、ネットワークノードを提供する。前記ネットワークノードは、プロセッサを含む。前記プロセッサは、第1ネットワークノードによって、無線ネットワークの第1ネットワークノードと第2ネットワークノードの間の多入力多出力(MIMO)無線送信に参加するステップであって、前記無線送信は空間チャネル行列に関連付けられている、ステップと、前記MIMO無線送信に参加する前記ステップを行いながら、空間チャネル行列において、第1ネットワークノードにより、フルランクを有する少なくとも1つの空間チャネル部分行列を識別するステップと、識別された各空間チャネル部分行列に対して、第1ネットワークノードによって、第2ネットワークノードのための送信構成候補を決定するステップと、決定した送信構成候補から、第1ネットワークノードによって、第2ネットワークノードのための送信構成を選択するステップと、前記送信構成を使用するための第2ネットワークノードを、第1ネットワークノードによって構成するステップとを、行うように構成されている。
いくつかの実施形態によれば、様々な実施形態による方法を実施するように、ネットワークノードを構成してもよい。
有利には、第1の態様による方法と関連して上述した技術的な効果及び利点は、前記方法に対応する特徴を有するネットワークノードにも等しく適用する。
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードは、無線モバイルネットワークのユーザ装置(User Equipment:UE)であってもよい。
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードは、無線モバイルネットワークの基地局(Base Station:BS)であってもよい。
第3の態様により、コンピュータプログラムを提供する。前記コンピュータプログラムは、ネットワークノードの少なくとも1つのプロセッサによって実行されるプログラムコードを含み、前記プログラムコードを実行することで、ネットワークノードが様々な実施形態による方法を実施する。
第4の態様により、記憶媒体を提供する。前記記憶媒体は、コンピュータ可読命令を格納する。前記コンピュータ可読命令は、コンピュータによって実行されると、様々な実施形態による方法をコンピュータに実施させる。
本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。いくつかの実施形態について、特定の応用分野の文脈で説明するが、これらの実施形態はこの応用分野に限定されない。さらに、別段の定めがない限り、前記様々な実施形態の特徴を、互いに組み合わせてもよい。
図面は概略的表現であると見なされるべきであり、図面に示された要素は、必ずしも原寸に比例して示されてはいない。むしろ、様々な要素は、それらの機能及び一般的な目的が当業者に明らかになるように表されている。図面に示すか又は本明細書に記載する機能ブロック、装置、構成要素、又は他の物理的もしくは機能的ユニット間のいかなる接続又は結合も、間接的な接続又は結合によって実装されうる。構成要素間の結合を、無線接続を介して確立してもよい。機能ブロックは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせで実装することができる。
以下、ネットワークにおける無線通信の技術を開示する。たとえば、ネットワークは、複数のセルを含むセルラーネットワークであってもよく、各セルは1つ以上のBSによって定義される。ネットワークアーキテクチャの例として、3GPPのLTE(Long Term Evolution)アーキテクチャが挙げられる。3GPPのLTEによれば、無線チャネルは、進化型ユニバーサルモバイル通信システム地上無線アクセス(evolved Universal mobile telecommunications system(UMTS)Terrestrial Radio Access:EUTRAN)によって定義される。同様の技術が、3GPP仕様の各種アーキテクチャ、及び、それに相当する関連セルラーネットワークのアーキテクチャに容易に適用されうる。前記各種アーキテクチャとして、たとえば、モバイル通信用グローバルシステム(Global Systems for Mobile Communications:GSM(登録商標))、広帯域符号分割多重通信(Wideband Code Division Multiplex:WCDMA(登録商標))、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service:GPRS)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution:EDGE)、拡張GPRS(Enhanced GPRS:EGPRS)、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)、及び高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access:HSPA)などが挙げられる。特に、そのような技術は、3GPPの狭帯域モノのインターネット(Narrowband Internet of Things:NB-IoT)又は拡張された機械型コミュニケーション(enhanced Machine Type Communication:eMTC)ネットワーク、及び3GPPのNR(New Radio)ネットワークに適用することができる。さらに、各技術を、ブルートゥース(登録商標)、衛星通信、IEEE802.11xのWi-Fi技術などの非3GPP仕様の各種アーキテクチャに容易に適用しうる。
図1A及び図1Bを参照しながら、様々な実施形態による方法10について説明する。
図1Aによれば、方法10は、無線ネットワーク20、30の第1ネットワークノード20と第2ネットワークノード30の間のMIMO無線送信に、第1ネットワークノードによって参加するステップ11を含む。前記無線送信は、空間チャネル行列40に関連付けられている。
方法10は、MIMO無線送信に参加するステップ11を行いながら、空間チャネル行列40において、第1ネットワークノード20により、フルランクを有する少なくとも1つの空間チャネル部分行列41を識別するステップ12を、さらに含む。
識別するステップ12は、所与の有意な閾値を超える空間チャネル行列40の行列エントリのみに基づいてもよい。
無線ネットワーク20、30の第1ネットワークノード20と第2ネットワークノード30の間のMIMO無線送信に参加するステップ11は、MIMO無線送信において形成可能な、対応する送信ビームと受信ビームの対の間での各信号伝播により、空間チャネル行列40の行列エントリにデータを入力することを含んでもよい。空間チャネル行列40の一例を、以下に、図3と関連させながら示す。
方法10は、識別された各空間チャネル部分行列41に対して、第1ネットワークノード20によって、第2ネットワークノード30のための送信構成候補を決定するステップ13を、さらに含む。
決定するステップ13は、各空間チャネル部分行列41を特異値分解することを含んでもよい。
方法10は、決定した送信構成候補から、第1ネットワークノード20によって、第2ネットワークノード30のための送信構成を選択するステップ14を、さらに含む。
前記送信構成は、第2ネットワークノード30が使用するために提案された送信ビームの振幅、位相、及び偏波のうち、少なくとも1つを含む第2ネットワークノード30のプリコーディング構成を表すものであってもよい。
図1Bによれば、選択するステップ14は、決定した各送信構成候補に対して、各空間チャネル部分行列41に関連付けられている、2乗された特異値の各合計を算出するステップ141を含んでもよい。
選択するステップ14は、2乗された特異値の算出合計値のうち、最大の合計値により、決定した送信構成候補から、送信構成を識別するステップ142をさらに含んでもよい。
図1Aに戻ると、方法10は、前記送信構成を使用するために、第1ネットワークノード20によって、第2ネットワークノード30を構成するステップ15をさらに含む。
ネットワークノードを構成するステップ15は、第1ネットワークノード20によって、第2ネットワークノード30に送信構成を伝達するステップ151を、さらに含んでもよい。
送信構成を伝達するステップ151は、送信構成の明示的シグナリングを含んでもよい。
又は、送信構成を伝達するステップ151は、第2ネットワークノード30が使用するために提案された送信ビームの各方向への、第1ネットワークノード20による、パイロット送信を用いる送信構成の暗黙的シグナリングを含んでもよい。
送信構成を伝達するステップ151は、第1ネットワークノード20の送信チェーンの数が第1ネットワークノード20の受信チェーンの数より少ない場合、パイロット送信を少なくとも部分的に連続して行うことをさらに含んでもよい。
送信構成を伝達するステップ151は、送信構成を伝達する各方法の明示的シグナリングをさらに含んでもよい。
図2を参照しながら、実施形態によるネットワークノード20、30について説明する。
ネットワークノード20、30は、プロセッサ21、31を含む。前記プロセッサ21、31は、無線ネットワーク20、30のネットワークノード20と第2ネットワークノード30の間のMIMO無線送信に、ネットワークノード20、30によって参加するように配されている。無線送信は、空間チャネル行列40に関連付けられている。
さらに、プロセッサ21、31は、MIMO無線送信に参加するステップ11を行いながら、空間チャネル行列40において、ネットワークノード20によって、フルランクを有する少なくとも1つの空間チャネル部分行列41を識別するステップ12を行うように配されている。
さらに、プロセッサ21、31は、識別された各空間チャネル部分行列41に対して、ネットワークノード20によって、第2ネットワークノード30のための送信構成候補を決定するステップ13を行うように配されている。
さらに、プロセッサ21、31は、決定した送信構成候補から、ネットワークノード20によって、第2ネットワークノード30のための送信構成を選択するステップ14を行うように配されている。
さらに、プロセッサ21、31は、送信構成を使用するための第2ネットワークノード30を、ネットワークノード20によって構成するステップ15を行うように配されている。
ネットワークノード20、30は、様々な実施形態による方法10を行うように、構成されてもよい。
ネットワークノード20、30は、無線モバイルネットワーク20、30のユーザ装置(UE)20又は基地局(BS)30であってもよい。
図3を参照しながら、一例による空間チャネル行列40について説明する。
描かれているM×N空間チャネル行列40は、N個の列とM個の行の表形式配置であり、ネットワークノード、たとえば第2ネットワークノードのM個の受信ビームと、別のネットワークノード、たとえば第1ネットワークノードのN個の送信ビームとに対応する。
複素数値の行列エントリは各々、MIMO無線送信において形成可能な、対応する送信ビームと受信ビームの対の間での信号伝播を記述する。たとえば、描かれているM×N空間チャネル行列の行列エントリhmnは、送信ビームn及び受信ビームmに関連付けられている相対的な利得及び位相を表しうる。
ビームの相互関係、すなわち、送信ビームは、関連する各ネットワークノードにおける各受信ビームに対応すると仮定した場合、行列エントリは、それぞれ、両方向へのMIMO無線送信の信号伝播を記述しうる。
ネットワークノード20、30がMIMO無線送信に参加11している間に、ビーム掃引によって、空間チャネル行列40の行列エントリにデータが入力される。
第1ネットワークノード20と第2ネットワークノード30の間のMIMO無線送信における、そのようなビーム掃引について、図4を参照しながら説明する。図の左方及び右方に、第1ネットワークノード20と第2ネットワークノード30とを含むシステムを示す。各ネットワークノード20、30は、対応するMIMO無線送信において形成可能な複数のビームに関連付けられている。さらに、無線信号を反映する物体が存在してもよい。
第2ネットワークノード30は、送信ビーム掃引を行ってもよく、異なる方向のビームは、時間/周波数領域において、異なるリソースに割り当てられる。各ビームは、同期信号(Synchronization Signal:SS)、ダウンリンクパイロット、CSI-RS(Channel State Information Reference. Signal)、位相参照信号(Phase Reference Signal:PRS)、及びビーム識別子を含んでもよい。さらに、接触の際に第1ネットワークノード20がその応答を割り当てることになっているアップリンクリソースがある。そのような各リソースでは、第2ネットワークノード30は、任意のビーム方向で受信すると仮定することができる。
たとえば、第1ネットワークノード20が、対応する受信ビーム掃引を実施し、対応する信号伝播とともに、いかなるビーム対をも検出することができるような方法で、第2ネットワークノード30が、全UEにブロードキャストが行われる送信ビーム掃引を行ってもよい。その後、第1ネットワークノードは、空間チャネル行列41を反映する表を作成することができる。
図4の例において、第1ネットワークノード20がビーム1を用いる場合、第2ネットワークノード30のビーム4が最も強い。しかし、第2ネットワークノード30のビーム2から第1ネットワークノード20のビーム4への入力エネルギーと同様、第2ネットワークノード30のビーム4から第1ネットワークノード20のビーム2への入力エネルギーがいくらか存在する。さらに、より弱い信号がいくつか存在する。
図3に戻る。空間チャネル行列40の例と空間チャネル部分行列41の例を示す。
図3の例に示したN個の送信ビーム及びM個の受信ビームと同数のネットワークノード20、30を形成する一方で、関連するネットワークノード20、30の送信チェーン及び/又は受信チェーンの数を、より抑えてもよい。
部分行列のサイズは少なくとも2×2であり、これによって、複数のビームに基づくMIMOオペレーション、すなわち空間多重化が可能となり、また、前記サイズは、下層のM×N空間チャネル行列のサイズ以下であるが、関連するネットワークノード20、30の送信チェーン及び/又は受信チェーンの数が抑えられているため、通常、小さい。
したがって、図3において、空間チャネル部分行列41のサイズは、2列4行であり、これは、有意な閾値を超える値を有する、第1ネットワークノードの2本のビーム及び第2ネットワークノードの4本のビームに相当する。
たとえば、第1ネットワークノード20がK<N個の送信チェーンを有する場合、少なくとも1つの空間チャネル部分行列41の列の数は、第1ネットワークノード20の送信チェーンの数Kに相当する。
同様に、ビームが相互関係にある場合、第1ネットワークノード20がK個の受信チェーンを有するとき、少なくとも1つの空間チャネル部分行列41の列の数は、第1ネットワークノード20の受信チェーンの数Kに相当する。したがって、図3によれば、K=2である。
さらに、さらなる空間チャネル部分行列41を識別12してもよく、空間チャネル部分行列41は各々、たとえば、列1及び4と行2~5との交差箇所、又は、列2及び4と行2~5との交差箇所を含んでもよい。
図5は、図1Aの方法によって操作されるネットワークノード20、30の機能を示すブロック図である。ネットワークノード20、30は、たとえば、第1ネットワークノード20又は第2ネットワークノード30に相当する。図に示すとおり、ステップ11に関して説明したように、MIMO無線送信に参加するように配されたモジュール51を、ネットワークノード20、30に設けてもよい。さらに、ステップ12に関して説明したように、少なくとも1つの空間チャネル部分行列41を識別するように配されたモジュール52を、ネットワークノード20、30に設けてもよい。さらに、ステップ13に関して説明したように、送信構成候補を決定するように配されたモジュール53を、ネットワークノード20、30に設けてもよい。さらに、ステップ14に関して説明したように、送信構成を選択するように配されたモジュール54を、ネットワークノード20、30に設けてもよい。さらに、ステップ15に関して説明したように、送信構成を使用するための第2ネットワークノード30を構成するように配されたモジュール750を、ネットワークノード20、30に設けてもよい。
なお、ネットワークノード20、30は、図1Bに示した方法ステップ141及び142に対応する機能など、他の機能を実行するためのモジュールを、さらに含んでいてもよい。また、ネットワークノード20、30のモジュールは、必ずしも、ネットワークノード20、30のハードウェア構造体でなくてもよく、機能要素、たとえば、ハードウェア、ソフトウェア、又はその組合せによって実行される機能要素に相当してもよい。
本発明について、いくつかの好ましい実施形態に関して示し、かつ説明してきたが、本明細書を読み、理解すれば、当業者は均等物及び変形例を思い付くであろう。本発明は、そのような均等物及び変形例をすべて含み、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。