JP7010597B2 - 粘着剤組成物、封止シート、及び封止体 - Google Patents
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Description
しかし、有機EL素子には、時間の経過とともに、発光輝度、発光効率、発光均一性等の発光特性が低下し易いという問題があった。
この発光特性の低下の問題の原因として、酸素や水分等が有機EL素子の内部に浸入し、電極や有機層を劣化させることが考えられてきた。このため、この問題を解決するために、水分遮断性に優れる粘着シートを封止材として用いることが提案されてきた。
この文献には、その粘着シートが水蒸気透過度の低い粘着シートであって、湿熱経過時においても十分な粘着力を有し、かつ湿熱経過時の黄変が抑制されたものであることや、これらの特性を発現し易いことから、粘着シートは、ゴム系樹脂に加えてシランカップリング剤を含有するものが好ましいこと等が記載されている。
しかしながら、本発明者の検討によれば、ゴム系樹脂を主成分とし、かつ、シランカップリング剤を含有する粘着剤組成物であっても、高湿条件下に置かれた後に粘着力が大きく低下するものがあることが分かった。そして、そのような粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層を有する封止シートは、高湿条件下に置かれたときに膨れや浮きが発生し易いことも分かった。
なお、本発明において、「高い粘着力を有する粘着剤組成物」や「粘着剤組成物の粘着力が維持される」とは、その粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層の特性を意味する。また、同様に、本明細書においては、粘着剤層に関する特性を、粘着剤組成物の特性として記載することがある。
〔1〕下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分を含有する粘着剤組成物。
(A)成分:ゴム系樹脂
(B)成分:粘着付与剤
(C)成分:光硬化性樹脂
(D)成分:光反応開始剤
〔2〕前記(A)成分が、ブチルゴムである、〔1〕に記載の粘着剤組成物。
〔3〕前記(B)成分が、脂肪族系石油樹脂である、〔1〕又は〔2〕に記載の粘着剤組成物。
〔4〕前記(B)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して1~50質量部である、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の粘着剤組成物。
〔5〕前記(C)成分が、両末端に(メタ)アクリロイル基を有する重合体である、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の接着剤組成物。
〔6〕前記(C)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して1~50質量部である、〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の接着剤組成物。
〔7〕前記(D)成分が、アルキルフェノン系光反応開始剤である、〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の接着剤組成物。
〔8〕前記(D)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して0.01~5質量部である、〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の接着剤組成物。
〔9〕さらに、下記の(E)成分を含有する、〔1〕~〔8〕のいずれかに記載の粘着剤組成物。
(E)成分:シランカップリング剤
〔10〕
前記(E)成分が、下記式(1)で示される化合物である、〔9〕に記載の粘着剤組成物。
〔11〕前記(E)成分の含有量が、前記(A)成分100質量部に対して0.01~7質量部である、〔9〕又は〔10〕に記載の粘着剤組成物。
〔12〕2枚の剥離フィルムと、これらの剥離フィルムに挟持された粘着剤層とからなる封止シートであって、前記粘着剤層が、〔1〕~〔11〕のいずれかに記載の粘着剤組成物を用いて形成されたものである封止シート。
〔13〕剥離フィルム、ガスバリア性フィルム、及び、前記剥離フィルムとガスバリア性フィルムに挟持された粘着剤層からなる封止シートであって、前記粘着剤層が、〔1〕~〔11〕のいずれかに記載の粘着剤組成物を用いて形成されたものである封止シート。
〔14〕前記ガスバリア性フィルムが、金属箔、樹脂製フィルム、又は薄膜ガラスである〔13〕に記載の封止シート。
〔15〕粘着剤層の厚みが1~50μmである、〔12〕~〔14〕のいずれかに記載の封止シート。
〔16〕被封止物が、〔12〕~〔15〕のいずれかに記載の封止シートを用いて封止されてなる封止体。
〔17〕前記被封止物が、有機EL素子、有機ELディスプレイ素子、液晶ディスプレイ素子、又は太陽電池素子である、〔16〕に記載の封止体。
本発明の粘着剤組成物は、下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分を含有するものである。
(A)成分:ゴム系樹脂
(B)成分:粘着付与剤
(C)成分:光硬化性樹脂
(D)成分:光反応開始剤
本発明の粘着剤組成物は、(A)成分としてゴム系樹脂を含有する。
本発明の粘着剤組成物は、ゴム系樹脂を含有することで、水分遮断性に優れたものとなる。
ゴム系樹脂の質量平均分子量(Mw)は、好ましくは10,000~3,000,000、より好ましくは20,000~1,000,000である。
本発明において、質量平均分子量(Mw)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)を行い、標準ポリスチレン換算値として求めることができる。
本発明の粘着剤組成物は、(B)成分として粘着付与剤を含有する。
本発明の粘着剤組成物は、粘着付与剤を含有することで、水分遮断性により優れ、かつ、粘着力が高いものとなる。
これらの中でも、水分遮断性により優れ、かつ、粘着力が高い粘着剤組成物が得られ易いことから、脂肪族系石油樹脂が好ましい。
粘着付与剤は、1種を単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
粘着付与剤の軟化点は、好ましくは、50~160℃、より好ましくは60~140℃、さらに好ましくは70~130℃である。
粘着付与剤の含有量が、(A)成分100質量部に対して、1質量部以上であることで、粘着力により優れる粘着剤層を効率よく形成することができ、50質量部以下であることで、粘着剤層の凝集力の低下を避けることができる。
本発明の粘着剤組成物は、(C)成分として、光硬化性樹脂を含有する。
本発明の粘着剤組成物は、光硬化性樹脂を含有することで、高湿条件下に置かれても粘着力が低下し難いものとなる。
光硬化性樹脂とは、(D)成分の光反応開始剤がエネルギー線を受けて活性化されたときに、架橋構造を形成し得る官能基を2以上有する重合体をいう。
かかる官能基としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のラジカル反応性の官能基が挙げられる。これらの中でも、反応性が高いことから、官能基としては(メタ)アクリロイル基が好ましい。
両末端に水酸基を有する重合体としては、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリラクトンポリオール、ポリジエンポリオール、水素化ポリジエンポリオール、両末端に水酸基を有するポリシリコーン等が挙げられる。
また、両末端に水酸基を有する重合体と(メタ)アクリル酸を反応させることにより、エステル結合が形成され、重合体の末端に(メタ)アクリロイル基が導入される。
光硬化性樹脂は、1種を単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
両末端に(メタ)アクリロイル基を有するポリジエンとしては、両末端に(メタ)アクリロイル基を有するポリブタジエン、両末端に(メタ)アクリロイル基を有するポリイソプレン等が挙げられる。
両末端に(メタ)アクリロイル基を有する水素化ポリジエンとしては、両末端に(メタ)アクリロイル基を有する水素化ポリブタジエン、両末端に(メタ)アクリロイル基を有する水素化ポリイソプレン等が挙げられる。
かかる市販品としては、日本曹達株式会社製のIH-1000(水素添加ポリブタジエン系ウレタンアクリレート)、TEAI-1000(水素添加ポリブタジエン系ウレタンアクリレート)、TE-2000(ポリブタジエン系ウレタンメタクリレート)や、大阪有機化学工業株式会社製のBAC-45(ポリブタジエン系ジアクリレート)等が挙げられる。
光硬化性樹脂の含有量が、(A)成分100質量部に対して、1質量部以上であることで、粘着力により優れる粘着剤層を効率よく形成することができ、50質量部以下であることで、粘着剤層の凝集力の低下を避けることができる。
本発明の粘着剤組成物は、(D)成分として、光反応開始剤を含有する。
光反応開始剤を含有する粘着剤組成物に対してエネルギー線を照射することで、(C)成分等が関与する反応が開始され、架橋構造が形成される。このような架橋構造を有する粘着剤層は、凝集力が高く、高湿条件下に置かれても粘着力が低下し難いものである。
これらの中でも、粘着力により優れる粘着剤組成物が得られ易いことから、アルキルフェノン系光反応開始剤が好ましい。
かかる市販品としては、BASF社製のIRGACURE651(ベンジルジメチルケタール系光反応開始剤)、IRGACURE184、IRGACURE1173、IRGACURE2959、IRGACURE127(いずれもα-ヒドロキシアルキルフェノン系光反応開始剤)、IRGACURE907、IRGACURE369E、IRGACURE379EG(いずれもα-アミノアルキルフェノン系光反応開始剤)等が挙げられる。
光反応開始剤の含有量が上記範囲内であることで、架橋構造を十分に形成することができる。
本発明の粘着剤組成物は、前記(A)~(D)成分に加えて、(E)成分としてシランカップリング剤を含有するものが好ましい。
本発明の粘着剤組成物は、シランカップリング剤を含有することで、常温及び高温高湿環境下における粘着力がさらに向上する傾向がある。
アルキレン基の炭素数が3以上であることで、架橋反応がより起こり易くなる。
R1で表されるアルキレン基としては、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基等が挙げられる。
R2で表される1価の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、n-オクチル基、n-ノニル基、n-デシル基等のアルキル基;ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、イソプロペニル基、3-ブテニル基、4-ペンテニル基、5-ヘキセニル基等のアルケニル基;エチニル基、プロパルギル基、ブチニル基等のアルキニル基;フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基等のアリール基;等が挙げられる。
R3で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基が挙げられる。
反応性基としては、ビニル基、(メタ)アクリロイル基等が挙げられる。
Zがビニル基のとき、式(1)中の(Z-R1-)で表される基としては、4-ペンテニル基、5-ヘキセニル基、6-ヘプテニル基、7-オクテニル基、8-ノネニル基、9-デセニル基、10-ウンデセニル基、11-ドデセニル基、12-トリデセニル基等が挙げられる。
(メタ)アクリロイル基を含有するZとしては、アクリロキシ基、メタクリロキシ基等が挙げられる。
エポキシ基を含有するZとしては、エポキシ基、グリシジル基、エポキシシクロヘキシル基等が挙げられる。
本発明の粘着剤組成物がシランカップリング剤を含有するとき、シランカップリング剤の含有量は、前記(A)成分100質量部に対して、好ましくは0.01~7質量部、より好ましくは0.01~5質量部である。
シランカップリング剤の含有量がこの範囲内にある粘着剤組成物は高温時においても優れた粘着力を有する傾向がある。
これらの溶媒は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
溶媒の使用量は、塗工性等を考慮して適宜決定することができる。
これらは1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の粘着剤組成物がこれらの添加剤を含有する場合、その含有量は、目的に合わせて適宜決定することができる。
例えば、本発明の粘着剤組成物を用いて得られた試験片について180°剥離試験を行ったときに、下記式で算出されるx値が0.7以上であり、0.8以上が好ましい。
Bの値は特に限定されないが、通常、5~20N/25mm、好ましくは5~15N/25mmである。
本発明の封止シートは、下記の封止シート(α)又は封止シート(β)である。
封止シート(α):2枚の剥離フィルムと、これらの剥離フィルムに挟持された粘着剤層とからなる封止シートであって、前記粘着剤層が、本発明の粘着剤組成物を用いて形成されたものであることを特徴とするもの
封止シート(β):剥離フィルムと、ガスバリア性フィルムと、前記剥離フィルムと前記ガスバリア性フィルムに挟持された粘着剤層とからなる封止シートであって、前記粘着剤層が、本発明の粘着剤組成物を用いて形成されたものであることを特徴とするもの
なお、これらの封止シートは使用前の状態を表したものであり、本発明の封止シートを使用する際は、通常、剥離フィルムは剥離除去される。
剥離フィルム用の基材としては、グラシン紙、コート紙、上質紙等の紙基材;これらの紙基材にポリエチレン等の熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙;ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等のプラスチックフィルム;等が挙げられる。
剥離剤としては、シリコーン系樹脂、オレフィン系樹脂、イソプレン系樹脂、ブタジエン系樹脂等のゴム系エラストマー、長鎖アルキル系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられる。
厚みが上記範囲内にある粘着剤層は、封止材として好適に用いられる。
キャスト法を用いる場合、例えば、以下の方法により封止シート(α)を製造することができる。
まず、公知の方法を用いて、本発明の粘着剤組成物を剥離フィルムの剥離処理面に塗工し、得られた塗膜を乾燥させた後、もう1枚の剥離フィルムをこの塗膜上に重ね、積層体を得る。
次いで、この積層体に対してエネルギー線を照射し、架橋反応を進行させて粘着剤層を形成することにより、封止シート(α)を得ることができる。
塗膜を乾燥するときの乾燥条件としては、例えば80~150℃で30秒~5分間が挙げられる。
紫外線の照射は、高圧水銀ランプ、フュージョンHランプ、キセノンランプ等によって行うことができる。紫外線の照射量は、50~5000mJ/cm2が好ましく、100~2000mJ/cm2がより好ましい。紫外線の照度は、50~500mW/cm2が好ましく、100~400mW/cm2がより好ましい。
封止シート(β)を構成するガスバリア性フィルムは、水分遮断性を有するフィルムであれば特に限定されない。
ガスバリア性フィルムとしては、金属箔、樹脂製フィルム、薄膜ガラス等が挙げられる。
ガスバリア性フィルムの温度40℃、90%RHの環境下における水蒸気透過率が0.1g/m2/day以下であることで、透明基板上に形成された有機EL素子等の素子内部に酸素や水分等が浸入し、電極や有機層が劣化することを効果的に抑制することができる。
ガスバリア性フィルムの水蒸気等の透過率は、公知のガス透過率測定装置を使用して測定することができる。
また、封止シート(α)を製造した後、その1枚の剥離フィルムを剥離し、露出した粘着剤層とガスバリア性フィルムとを貼着することにより、封止シート(β)を製造することもできる。この場合、封止シート(α)が、異なる剥離力を有する2枚の剥離フィルムを有する場合には、取扱い性の観点から、剥離力の小さい方の剥離フィルムを剥離するのが好ましい。
本発明の封止体は、被封止物が、本発明の封止シートを用いて封止されてなるものである。
「本発明の封止シートを用いて封止されてなる」とは、本発明の封止シートを構成する剥離フィルムを除去して粘着剤層を露出させ、その粘着剤層を被封止物に密着させて、被封止物を覆うことをいう。
本発明の封止体としては、例えば、透明基板と、該透明基板上に形成された素子(被封止物)と、該素子を封止するための封止材とを備えるものであって、前記封止材が、本発明の封止シートの粘着剤層であるものが挙げられる。
透明基板の厚みは特に制限されず、光の透過率や、素子内外を遮断する性能を勘案して、適宜選択することができる。
したがって、本発明の封止体においては、長期にわたって被封止物の性能が維持される。
各例中の部及び%は、特に断りのない限り、質量基準である。
(メタ)アクリレート系電離放射線硬化型化合物として、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(新中村化学社製、商品名:A-DPH)20部をメチルイソブチルケトン100部に溶解させた後、光重合開始剤(BASF社製、商品名:Irgacure127)を、プライマー層形成用溶液の固形分100部に対して、その量が3部になるように添加してプライマー層形成用溶液を調製した。
次いで、厚みが50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、「PETフィルム」という。)(東洋紡社製、コスモシャインA-4300)上に、上記のプライマー層形成用溶液を塗布し、得られた塗膜を乾燥させることで、厚み1μmのプライマー層を形成した。
次いで、このプライマー層上にペルヒドロポリシラザンを主成分とするコーティング剤(メルクパフォーマンスマテリアルズ社製、「AZNN110-20」)を塗布し、得られた塗膜を120℃で2分間加熱することにより、厚み200nmのポリシラザン層を形成した。
次いで、このポリシラザン層に、プラズマイオン注入装置を用いて、下記条件にてプラズマイオン注入を行い、ポリシラザン層の表面を改質し、ガスバリア性フィルムを得た。
このガスバリア性フィルムの水蒸気透過率は、0.02g/m2/dayであった。
プラズマ生成ガス:アルゴン
ガス流量:100sccm
Duty比:0.5%
繰り返し周波数:1000Hz
印加電圧:-10kV
RF出力:1000W
RF電源:(周波数)13.56MHz、(印加電力)1000W
チャンバー内圧:0.2Pa
パルス幅:5μsec
処理時間(イオン注入時間):5分間
搬送速度:0.2m/min
実施例又は比較例においては、以下の化合物を使用した。
ゴム系樹脂(1):ブチルゴム、質量平均分子量(Mw):34,000、JSR株式会社製、商品名:JSR BUTYL268
ゴム系樹脂(2):ブチルゴム、質量平均分子量(Mw):28,000、JSR株式会社製、商品名:JSR BUTYL365
粘着付与剤(1):脂肪族系石油樹脂、日本ゼオン株式会社製、商品名:クイントンA-100
光硬化性樹脂(1):水素添加ポリブタジエン系ウレタンアクリレート、日本曹達株式会社製、商品名:IH-1000
光硬化性樹脂(2):水素添加ポリブタジエン系ウレタンアクリレート、日本曹達株式会社製、商品名:TEAI-1000
硬化性樹脂(1):水素化ポリブタジエンポリオール、Cray Valley社製、商品名:Krasol HLBH-P2000
光反応開始剤(1):1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン、BASF社製、商品名:IRGACURE 184
架橋剤(1):ペンタメチレンジイソシアネート系ポリイソシアネート、三井化学株式会社製、商品名:スタビオ D-370N
シランカップリング剤(1):7-オクテニルトリメトキシシラン、信越化学工業株式会社製、商品名:KBM1083
シランカップリング剤(2):8-グリシドキシオクチルトリメトキシシラン、信越化学工業株式会社製、商品名:KBM4803
シランカップリング剤(3):8-メタクリロキシオクチルトリメトキシシラン、信越化学工業株式会社製、商品名:KBM5803
ゴム系樹脂(1)80部、ゴム系樹脂(2)20部、粘着付与剤(1)20部、光硬化性樹脂(1)25部、光反応開始剤(1)0.25部、及び、シランカップリング剤(1)0.1部をトルエンに溶解し、固形分濃度16%の粘着剤組成物(1)を調製した。
この粘着剤組成物(1)を剥離フィルム(リンテック社製、商品名:SP-PET382150)の剥離処理面上に厚みが20μmとなるように塗工し、得られた塗膜を100℃で1分間乾燥させた後、その上に、もう1枚の剥離フィルム(リンテック社製、商品名:SP-PET381031)の剥離処理面を貼り合わせた。次いで、このものに対して、紫外線照射装置(アイグラフィックス社製、商品名:US2-0801〈2〉)を用いて、280.2mJ/cm2、199.6mW/cm2の条件で紫外線を照射し、2枚の剥離フィルムと、これらの剥離フィルムに挟持された粘着剤層とからなる封止シート(1)を得た。
第1表に記載の組成に変更して粘着剤組成物(2)~(8)を調製し、これらの粘着剤組成物を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、封止シート(2)~(8)を得た。
ゴム系樹脂(1)80部、ゴム系樹脂(2)20部、粘着付与剤(1)20部、硬化性樹脂(1)25部、架橋剤(1)2.1部、及び、シランカップリング剤(1)0.1部をトルエンに溶解し、固形分濃度17%の粘着剤組成物(9)を調製した。
この粘着剤組成物(9)を剥離フィルム(リンテック社製、商品名:SP-PET382150)の剥離処理面上に塗工し、得られた塗膜を100℃で1分間乾燥し、厚みが20μmの粘着剤層を形成し、その上に、もう1枚の剥離フィルム(リンテック社製、商品名:SP-PET381031)の剥離処理面を貼り合わせて封止シート(1)を得た。
〔粘着力測定〕
幅が25mmの封止シートの剥離フィルムを1枚剥がして露出させた粘着剤層を、ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡株式会社製、製品名:コスモシャインPET50A4100)に重ねた。次いで、もう1枚の剥離フィルムを剥がして露出させた粘着剤層を無アルカリガラスに重ね、圧着ロールで圧着させることにより、試験片を得た。
剥離試験(a)として、試験片を、温度23℃、相対湿度50%の条件下で180°剥離試験を行った。
剥離試験(b)として、試験片を、温度60℃、相対湿度90%の条件下に168時間、次いで、温度23℃、相対湿度50%の条件下に24時間静置させた後に、温度23℃、相対湿度50%条件下で180°剥離試験を行った。
この剥離試験において、上述した試験条件以外は、JIS Z0237:2000に記載の粘着力の測定方法に準じて行った。
1辺125mmの正方形状の封止シートの剥離フィルムを1枚剥がして露出させた粘着剤層を、製造例1で得られたガスバリア性フィルムに重ねた。次いで、もう1枚の剥離フィルムを剥がして露出させた粘着剤層を無アルカリガラスに重ね、ロールラミネーターを用いてこれらを貼着した。その後、加熱加圧オーブン(リンテック社製、型番:RAD-9100)にて、温度40℃、圧力0.5MPa条件下で20分処理することで試験片を得た。この試験片を、恒温恒湿器(エスペック社製、型番:PL-2KT)に入れ、温度85℃、相対湿度85%の環境下に72時間静置した後、目視観察を行い、以下の基準によりブリスター性を評価した。
○:膨れの発生個数が5個未満
×:膨れの発生個数が5個以上
酸化インジウムスズ(ITO)膜(厚み:100nm、シート抵抗:50Ω/□)が成膜されたガラス基板を陽極として有する有機EL素子を、以下の方法により作製した。
まず、前記ガラス基板のITO膜上に、N,N’-ビス(ナフタレン-1-イル)-N,N’-ビス(フェニル)-ベンジジン)(Luminescence Technology社製)を50nm、トリス(8-ヒドロキシ-キノリネート)アルミニウム(Luminescence Technology社製)を50nm、0.1~0.2nm/分の速度で順次蒸着させ、発光層を形成した。
得られた発光層上に、電子注入材料として、フッ化リチウム(LiF)(高純度化学研究所社製)を0.1nm/分の速度で4nm、次いでアルミニウム(Al)(高純度化学研究所社製)を0.1nm/分の速度で100nm蒸着させて陰極を形成し、有機EL素子を得た。
なお、蒸着時の真空度は、全て1×10-4Pa以下であった。
この電子デバイスを、温度60℃、相対湿度90%の環境下に250時間静置させた後、有機EL素子を起動させ、ダークスポット(非発光箇所)の有無を観察し、全体に対するダークスポットの面積の割合を算出した。
実施例1~8の封止シート(1)~(8)は、いずれも、剥離試験(a)において10.0N/25mm以上の粘着力を有し、かつ、高湿条件静置後においてもそれほど粘着力が低下しておらず、B/Aの値は、0.70以上である。
一方、比較例1の封止シート(9)は、高湿条件に置くと、粘着力が大きく低下する。そして、封止シート(9)は、封止性に劣っている。
Claims (16)
- 下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分を含有する粘着剤組成物であって、前記(B)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して1~50質量部である粘着剤組成物。
(A)成分:ポリイソブチレン系樹脂
(B)成分:粘着付与剤
(C)成分:両末端に(メタ)アクリロイル基を有するポリジエン、及び、両末端に(メタ)アクリロイル基を有する水素化ポリジエンからなる群から選ばれる光硬化性樹脂
(D)成分:光反応開始剤 - 前記(A)成分が、ブチルゴムである、請求項1に記載の粘着剤組成物。
- 前記(B)成分が、脂肪族系石油樹脂である、請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
- 前記(C)成分の光硬化性樹脂が、質量平均分子量が1,000~3,000のものである、請求項1~3のいずれかに記載の粘着剤組成物。
- 前記(C)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して1~50質量部である、請求項1~4のいずれかに記載の粘着剤組成物。
- 前記(D)成分が、アルキルフェノン系光反応開始剤である、請求項1~5のいずれかに記載の粘着剤組成物。
- 前記(D)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して0.01~5質量部である、請求項1~6のいずれかに記載の粘着剤組成物。
- さらに、下記の(E)成分を含有する、請求項1~7のいずれかに記載の粘着剤組成物。
(E)成分:シランカップリング剤 - 前記(E)成分の含有量が、前記(A)成分100質量部に対して0.01~7質量部である、請求項8又は9に記載の粘着剤組成物。
- 2枚の剥離フィルムと、これらの剥離フィルムに挟持された粘着剤層とからなる封止シートであって、
前記粘着剤層が、請求項1~10のいずれかに記載の粘着剤組成物を用いて形成されたものである封止シート。 - 剥離フィルム、ガスバリア性フィルム、及び、前記剥離フィルムとガスバリア性フィルムに挟持された粘着剤層からなる封止シートであって、
前記粘着剤層が、請求項1~10のいずれかに記載の粘着剤組成物を用いて形成されたものである封止シート。 - 前記ガスバリア性フィルムが、金属箔、樹脂製フィルム、又は薄膜ガラスである請求項12に記載の封止シート。
- 粘着剤層の厚みが1~50μmである、請求項11~13のいずれかに記載の封止シート。
- 被封止物が、請求項11~14のいずれかに記載の封止シートを用いて封止されてなる封止体。
- 前記被封止物が、有機EL素子、有機ELディスプレイ素子、液晶ディスプレイ素子、又は太陽電池素子である、請求項15に記載の封止体。
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