Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP7023398B2 - 窒化物半導体発光素子の製造方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP7023398B2 - 窒化物半導体発光素子の製造方法 - Google Patents

窒化物半導体発光素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7023398B2
JP7023398B2 JP2021053362A JP2021053362A JP7023398B2 JP 7023398 B2 JP7023398 B2 JP 7023398B2 JP 2021053362 A JP2021053362 A JP 2021053362A JP 2021053362 A JP2021053362 A JP 2021053362A JP 7023398 B2 JP7023398 B2 JP 7023398B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thickness
deposit
light emitting
layer
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021053362A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021193726A (ja
Inventor
一史 ▲高▼尾
勇介 松倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkiso Co Ltd filed Critical Nikkiso Co Ltd
Priority to JP2021053362A priority Critical patent/JP7023398B2/ja
Publication of JP2021193726A publication Critical patent/JP2021193726A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7023398B2 publication Critical patent/JP7023398B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Led Devices (AREA)

Description

本発明は、窒化物半導体発光素子の製造方法に関する。
特許文献1には、有機金属気相成長(MOCVD:Metal organic Chemical Vapor Deposition)法によって窒化物半導体発光素子を製造する方法が開示されている。特許文献1に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法においては、サファイア基板上に、バッファ層、n型半導体層、活性層が順次成長される。活性層は、井戸層と障壁層とが交互に繰り返し形成された多重量子井戸構造となるよう形成されている。活性層を多重量子井戸層とすることにより、窒化物半導体発光素子の発光出力を向上させることができる。
特開2016-111370号公報
特許文献1に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法は、製造される窒化物半導体発光素子の発光出力を向上させる観点から改善の余地がある。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであり、多重量子井戸構造の活性層を備える窒化物半導体発光素子の発光出力を向上させることができる窒化物半導体発光素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成するために、サセプタにセットされた基板上に、バッファ層を成長させるバッファ層成長工程と、前記バッファ層上に、n型半導体層を成長させるn型半導体層成長工程と、前記n型半導体層上に、多重量子井戸構造を有する活性層を成長させる活性層成長工程と、を有し、前記バッファ層成長工程では、前記サセプタ上の前記基板がセットされる載置面以外の位置に所定厚さ範囲内の厚さを備えるとともにAlGaN系材料を主成分として含む堆積物を堆積させた状態にて、前記バッファ層を成長させ、前記所定厚さ範囲は、12μm以上230μm以下を満たす範囲である、
窒化物半導体発光素子の製造方法を提供する。
本発明によれば、多重量子井戸構造の活性層を備える窒化物半導体発光素子の発光出力を向上させることができる窒化物半導体発光素子の製造方法を提供することが可能となる。
実施形態における、窒化物半導体発光素子の構成の一例を概略的に示した断面図である。 実施形態における、窒化物半導体発光素子の製造装置を示した概略図である。 実施形態における、窒化物半導体発光素子の製造工程を示したフローチャートである。 実施例及び比較例における、堆積物の厚さと発光出力との関係を示したグラフである。
[実施形態]
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。また、各図面における各構成要素の寸法比は、必ずしも実際の窒化物半導体発光素子の寸法比と一致するものではない。
(窒化物半導体発光素子の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る窒化物半導体発光素子1の構成の一例を概略的に示した断面図である。窒化物半導体発光素子1(以下、単に「発光素子1」とも呼称)には、例えば、レーザダイオードや発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)が含まれる。本実施形態では、発光素子1として、中心波長が240nm以上365nm以下(好ましくは250nm以上300nm以下、より好ましくは260nm以上290nm以下)の紫外光を発する発光ダイオード(LED)を例に挙げて説明する。
図1に示すように、発光素子1は、基板10と、基板10上に形成されたバッファ層20と、バッファ層20上に形成されたn型クラッド層30と、n型クラッド層30上に形成され、多重量子井戸構造50Aを有する活性層50と、活性層50上に形成された電子ブロック層60と、電子ブロック層60上に形成されたp型コンタクト層70と、n型クラッド層30の一部の領域上に形成されたn型電極80と、p型コンタクト層70上に形成されたp側電極90と、を含んでいる。すなわち、発光素子1は、n型クラッド層30で構成されたn型半導体層と、p型コンタクト層70で構成されたp型半導体層とによって、多重量子井戸構造50Aを有する活性層50を挟み込んでなる多重量子井戸型の発光ダイオードの構成を有している。また、n型クラッド層30は、バッファ層20を介して基板10上に形成され、p型コンタクト層70は、電子ブロック層60を介して、活性層50上に形成されているといえる。
発光素子1を構成する半導体には、例えば、AlGa1-xN(0≦x≦1)にて表される2元系又は3元系のIII族窒化物半導体を用いることができる。また、窒素(N)の一部をリン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等で置き換えても良い。
基板10は、サファイア(Al)単結晶を含むサファイア基板である。基板10の厚さは、405μm以上455μm以下とすることができる。基板10には、サファイア基板の他に、例えば、窒化アルミニウム(AlN)基板や、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)基板を用いても良い。なお、基板10のC面がオフ角度を有していても良い。
バッファ層20は、窒化アルミニウムにより形成されている。なお、基板10が、窒化アルミニウムガリウム基板である場合、バッファ層20は、窒化アルミニウムガリウムにより形成されていても良い。より言えば、基板10がサファイア基板もしくは窒化アルミニウム基板である場合には、バッファ層20は、窒化アルミニウムにより形成されていることが好ましく、基板10が窒化アルミニウムガリウムである場合には、バッファ層20は、基板10のAl組成比の±5%程度のAl組成比を有する窒化アルミニウムガリウムにより形成されていることが好ましい。
また、バッファ層20は、1.5μm以上2.5μm以下の厚さを有している。バッファ層20の厚さは、1.8μm以上2.2μm以下が好ましい。
n型クラッド層30は、n型の不純物としてシリコン(Si)がドープされたAlGa1-qN(0<q≦1)層であり、本実施形態では、n型のAlGaN(以下、単に「n型AlGaN」ともいう)により形成されている。n型クラッド層30のドーパント濃度(Si濃度)は、0.5×1019[atoms/cm]以上2.5×1019[atoms/cm]以下である。なお、n型の不純物としては、ゲルマニウム(Ge)、セレン(Se)、テルル(Te)等を用いても良い。
また、n型クラッド層30を形成するn型AlGaNのAl組成比(「Al含有率」や「Alモル分率」ともいう)は、45%以上70%以下である(0.45≦q≦0.7)と共に、井戸層52のAl組成比よりも大きい(q>s)。n型クラッド層30を形成するn型AlGaNのAl組成比は、50%以上65%以下(0.5≦q≦0.65)とすることが好ましい。なお、n型クラッド層30を形成するAlGaNのAl組成比は、井戸層52のAl組成比よりも大きい範囲で可能な限り小さい値であることが好ましい。また、n型クラッド層30の厚さは、1.5μm以上2.5μm以下が好ましく、1.8μm以上2.2μm以下であることがより好ましい。n型クラッド層30は、単層でも良く、複数層構造でも良い。
なお、本実施形態では、n型半導体層を、n型クラッド層30のみで構成しているが、n型半導体層を、n型クラッド層30及びn型コンタクト層で構成しても良い。
また、バッファ層20とn型クラッド層30との間にアンドープのAlGaN層が形成されていても良い。かかる場合、当該AlGaN層を形成するAlGaNのAl組成比は、バッファ層20のAl組成比とn型クラッド層30のAl組成比との間の範囲である。好ましくは、当該AlGaN層のAl組成比は、n型クラッド層30と同一のAl組成比である。
活性層50は、3つの障壁層51と3つの井戸層52とが1つずつ交互に積層された多重量子井戸構造50Aを含んで構成されている。活性層50は、n型クラッド層30側の端に障壁層51が位置し、電子ブロック層60側の端に井戸層52が位置している。また、活性層50は、波長365nm以下の紫外光を出力するためにバンドギャップが3.4eV以上となるように構成されている。活性層50が発する紫外光の中心波長は、240nm以上365nm以下とすることができ、250nm以上300nm以下とすることが好ましく、260nm以上290nm以下とすることがさらに好ましい。
障壁層51は、アンドープのAlGa1-rN(0<r≦1)層である。障壁層51を形成するAlGaNのAl組成比は、井戸層52のAl組成比よりも大きい(r>s)。障壁層51を形成するAlGaNのAl組成比は、75%以上95%以下である(0.75≦r≦0.95)ことが好ましい。また、障壁層51は、2nm以上25nm以下の厚さを有している。障壁層51は、井戸層52に電子や正孔を閉じ込め、井戸層52の発光効率を向上させる役割を担っている。なお、障壁層51は、n型不純物やp型不純物を含んだ層であっても良い。
井戸層52は、アンドープのAlGa1-sN(0≦s<1)層である。井戸層52を形成するAlGaNのAl組成比は、25%以上45%以下である(0.25≦s≦0.45)。また、井戸層52は、1.0nm以上10.0nm以下の厚さを有している。
なお、多重量子井戸構造50Aの構成は、前述したものに限定されず、井戸層52が複数存在していればよい。また、多重量子井戸構造50Aは、障壁層51及び井戸層52のそれぞれが2つ以上設けられていることが好ましい。また、障壁層51の数は、井戸層52の数以上であることが好ましい。
電子ブロック層60は、p型のAlGaN(以下、単に「p型AlGaN」ともいう)により形成された層であり、活性層50側から順に、Al組成比が90%以上100%以下である第1電子ブロック層と、Al組成比が70%以上90%以下である第2電子ブロック層とを有する。第1電子ブロック層は、0.5nm以上5.0nm以下の厚さを有しており、第2電子ブロック層は、15nm以上100nm以下の厚さを有している。電子ブロック層60は、活性層50からp型コンタクト層70への電子の流れを抑制することで、活性層50の発光効率を向上させる役割を担っている。なお、電子ブロック層60は、必ずしもp型の半導体層に限られず、アンドープの半導体層でも良い。また、電子ブロック層60を省略し、活性層50上に直接p型コンタクト層70を形成する構成であっても良い。
p型コンタクト層70は、Mg等の不純物が高濃度にドープされたp型のAlGa1-uN(0≦u≦1)層である。p型コンタクト層70のドーパント濃度(Mg濃度)は、5×1018[atoms/cm]以上5×1021[atoms/cm]以下である。p型コンタクト層70を形成するAlGaNのAl組成比は、10%以下であり(0≦u≦0.1)、好ましくは0%である(u=0)。本実施形態において、p型コンタクト層70はp型のGaN(すなわちAl組成比が0%)によって形成されている。また、p型コンタクト層70の厚さは、10nm以上800nm以下とすることができる。なお、p型の不純物としては、亜鉛(Zn)、ベリリウム(Be)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、炭素(C)等を用いても良い。
なお、本実施形態においては、p型半導体層を、p型コンタクト層70のみで構成しているが、p型半導体層を、p型クラッド層とp型コンタクト層70とによって構成しても良い。
n型電極80は、n型クラッド層30の上に順にチタン(Ti)、アルミニウム(Al)、チタン、及び金(Au)が積層された多層膜で形成される。
p側電極90は、p型コンタクト層70の上に順にニッケル(Ni)及び金が積層された多層膜で形成される。
(発光素子の製造装置)
ここで図2を参照して、発光素子1の製造に用いる発光素子1の製造装置101について説明する。製造装置101は、縦型の有機金属気相成長装置(MOCVD装置)であり、AlGaN系の窒化物半導体を成長させて、発光素子1を製造するものである。
図2に示すように、製造装置101は、原料ガスGを導入する導入口102a、及び原料ガスGを排出する排出口102bを有するリアクタ102と、リアクタ102内に収容され、ウエハWをセットするサセプタ103(トレイ)と、サセプタ103の下部に配置され、サセプタ103を加熱するヒータ104と、サセプタ103に取り付けられた回転軸112を有する回転機構(図示省略)と、を備えている。製造装置101を用いた発光素子1の製造工程では、基板10となるウエハWをサセプタ103にセットした状態で、回転軸112によってサセプタ103を設定の回転数で回転させつつ、ヒータ104によってサセプタ103を加熱して温度条件を設定の温度にする。その状態で、導入口102aから原料ガスGを導入することで、ウエハW上に各層を成長させる。以後、サセプタ103に垂直な方向(すなわちサセプタ103の厚み方向であって、図2における上下方向)を上下方向という。本実施形態において、発光素子1を製造する際、上下方向は鉛直方向となる。なお、上下方向は、製造された発光素子1の使用時における、鉛直方向に対する配置姿勢を限定するものではない。そして、上下方向の一方側であって、サセプタ103に対する導入口21側(すなわち図1の上側)を上側とし、その反対側(すなわち図1の下側)を下側とする。
サセプタ103は、全体として略円板状に形成されており、その上面103aから下側に凹むよう、複数のウエハWを収容する複数のポケット111が形成されている。各ポケット111は、凹状且つ平面視(上面視)で円形状に形成されている。基板10となる複数の円板状のウエハWは、各ポケット111の底面111aに載置され、複数のポケット111に収容されるようにセットされる。すなわち、ポケット111の底面111aが、基板10がセットされる載置面である。ポケット111の深さをDp[mm]、ウエハWの厚さをTw[mm]としたとき、一例として、深さDpは、Tw-0.1mm≦Dp≦Tw+0.5mmの範囲とすることができる。
図2において、符号Dは、ポケット111の部分を除くサセプタ103の上面103a上に堆積された堆積物を指している。すなわち、この堆積物Dは、サセプタ103上の、ポケット111の底面111a以外の位置(すなわち上面103a)に堆積したものである。この堆積物Dは、製造工程における各成長工程において、原料(主にAlN及びAlGaN)がサセプタ103の表面に結晶成長し堆積して形成されたものである。すなわち、堆積物Dは、AlGaN系材料(AlNを含む)を主成分とするものであり、n型の不純物であるシリコンや、p型の不純物であるマグネシウムを含んでいる。また、堆積物Dの結晶構造は、単結晶又は多結晶、若しくは、単結晶と多結晶とが混在したものである。なお、堆積物D中の組成比等も一定である必要はなく、分布を有していても良い。堆積物Dは、導入口102aから導入される原料ガスGが吹き付けられるサセプタ103の上面103aにて堆積するが、サセプタ103の側面等にも堆積物が微量に堆積することもある。単に堆積物Dといったときは、上面103aに堆積した堆積物を意味するものとする。
製造装置101は、サセプタ103の上面103aに堆積物Dが堆積した状態で、ウエハWを交換可能に構成されている。そして、製造装置101を用いた発光素子1の製造工程では、この堆積物Dの厚さTを所定厚さ範囲にした状態で、各層の成長工程が行われる。所定厚さ範囲は、許容される堆積物Dの厚さTの範囲であって、12μm以上230μm以下を満たす範囲である。なお、堆積物Dの厚さが230μmを超えると、サセプタ103から堆積物Dが剥がれやすくなり、各層の成長工程中に堆積物Dが剥がれてウエハWを汚す可能性が高くなる。また、ここにいう「堆積物Dの厚さT」は、サセプタ103の上面103aに堆積した堆積物Dの高さ、すなわちサセプタ103の上面103aから堆積物Dの上面までの上下方向の距離である。
(発光素子の製造工程)
次に図3を参照して、発光素子1の製造工程(製造方法)について説明する。図3に示すように、発光素子1の製造工程では、堆積物調整工程S1~S4と、ウエハセット工程S5と、バッファ層成長工程S6と、n型クラッド層成長工程S7(n型半導体層成長工程)と、活性層成長工程S8と、電子ブロック層成長工程S9と、p型コンタクト層成長工程(p型半導体層成長工程)S10と、領域除去工程S11と、n側電極形成工程S12と、p側電極形成工程S13と、ダイシング工程S14と、を順に実行する。なお、各成長工程における各層の成長は、有機金属化学気相成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)によって行われる。また、原料ガスGを構成するトリメチルアルミニウム(TMA)やトリメチルガリウム(TMG)等の組成等が調整され、各層のAl組成比が目的とする値になるように制御が行われる。
堆積物調整工程S1~S4では、サセプタ103の堆積物Dの厚さTを、12μm以上230μm以下に調整する。堆積物調整工程S1~S4においては、まず、現状の堆積物Dの厚さTの情報を取得する厚さ取得工程S1を実施する。厚さ取得工程S1においては、バッファ層成長工程S6の実施完了回数及び1回のバッファ層成長工程S6において成長するバッファ層20の厚さと、n型クラッド層成長工程S7の実施完了回数及び1回のn型クラッド層成長工程S7において成長するn型クラッド層30の厚さと、活性層成長工程S8の実施完了回数及び1回の活性層成長工程S8において成長する活性層50の厚さと、電子ブロック層成長工程S9の実施完了回数及び1回の電子ブロック層成長工程S9において成長する電子ブロック層60の厚さとに基づいて、堆積物Dの厚さTの情報が推定される。発光素子1の各層の厚みは、発光素子1の性能確保の観点から事前に決定されており、発光素子1の各層の厚みに基づいて堆積物Dの厚さTの情報を推測することにより、別途、堆積物Dの厚さTを直接的に測定する必要がなくなる。
堆積物Dの厚さTの計算においては、p型コンタクト層成長工程S10において堆積する堆積物Dの厚さを0(ゼロ)とする。これは、p型コンタクト層成長工程S10においてサセプタ103の上面103a上に堆積する分の堆積物が、比較的分解温度の低いp型GaNからなり、次回の一連の成長工程S6~S10を行う際の加熱工程によって分解するためである。また、同様の理由で、一連の成長工程S6~S10のうち、成長させる成長層の膜厚が0.5μm以下の工程についても、堆積する堆積物Dの厚さを0として計算する。なお、厚さ取得工程S1においては、バッファ層成長工程S6の実施完了回数及び1回のバッファ層成長工程S6において成長するバッファ層20の厚さと、n型クラッド層成長工程S7の実施完了回数及び1回のn型クラッド層成長工程S7において成長するn型クラッド層30の厚さと、活性層成長工程S8の実施完了回数及び1回の活性層成長工程S8において成長する活性層50の厚さと、電子ブロック層成長工程S9の実施完了回数及び1回の電子ブロック層成長工程S9において成長する電子ブロック層60の厚さとに基づく発光素子1の基板10の下面から発光素子1の電極を除く部位の上面までの厚みを基に、堆積物Dの厚さTの情報が推定されてもよい。この場合においても、p型コンタクト層成長工程S10において堆積する堆積物Dの厚さ、及び、一連の成長工程S6~S10のうち成長させる成長層の膜厚が0.5μm以下の工程において堆積する堆積物Dの厚さをそれぞれ0として計算する。
厚さ取得工程S1の次に、判定工程S2が行われる。判定工程S2においては、厚さ取得工程S1において取得された現状の堆積物Dの厚さTが、12μm以上230μm以下であるか、12μm未満であるか、230μmを超えているかが判定される。判定の結果、サセプタ103の堆積物Dの厚さTが、12μm以上230μm以下であると判定された場合(S2:A)には、何もせずに、ウエハセット工程S5に移行する。
一方、判定工程S2において、堆積物Dの厚さTが、12μm未満であると判定された場合(S2:B)には、サセプタ103の堆積物Dの厚さTが12μm以上52μm以下の所定値(例えば12μm)になるように、予備堆積工程S3が行われる。すなわち、ダミーのウエハWをサセプタ103にセットし、発光素子1の製造工程における一連の成長工程S6~S10を、堆積物Dの厚さTが12μm以上52μm以下の所定値となるまで、繰り返し実行される。なお、予備堆積工程S3において、追加すべき堆積物Dの厚さが0.5μm以下と薄い場合、前記一連の成長工程S6~S10のうちの一部を省略しても良い。本形態において、予備堆積工程S3は、堆積物Dの厚さTを12μm以上52μm以下の所定値とするよう堆積物Dを堆積させる工程である例を示すが、これに限られない。例えば、予備堆積工程S3において、0μm超え12μm未満の厚さTを有する堆積物Dを堆積させ、その後、ウエハWの上に発光素子1の各層を成長させる工程(後述の成長工程S6~S10)を行うことによって堆積物Dの厚さTを所望の範囲(本形態においては12μm以上230μm以下)としてもよい。
また、判定工程S2において、堆積物Dの厚さTが230μmを超えていると判定された場合(S2:C)には、堆積物除去工程S4が行われる。堆積物除去工程S4においては、リアクタ102からサセプタ103が取り出され、サセプタ103の上面103aから堆積物Dが研磨等によって除去され、堆積物Dの厚さTが52μm以下の所定値(例えば12μm)となるよう調整される。なお、堆積物除去工程S4においてサセプタ103の上面103aから堆積物Dを全て除去し、その後、予備堆積工程S3と同様、製造工程における一連の成長工程S6~S10を、堆積物Dの厚さTが52μm以下の所定値となるまで、繰り返し実行する構成であっても良い。これらの工程S1~S4によって、サセプタ103の堆積物Dの厚さTが、12μm以上230μm以下に調整される。
ウエハセット工程S5では、堆積物調整工程S1~S4によって堆積物Dの厚さTが調整されたサセプタ103にウエハWをセットする。すなわち、ポケット111の底面111aにウエハWが載置され、サセプタ103のポケット111にウエハWが収容される。
バッファ層成長工程S6では、ウエハセット工程S5によってサセプタ103にセットされたウエハW上(ウエハWの表面)に、バッファ層20を1000℃以上1400℃以下の高温成長でエピタキシャル成長させる。バッファ層成長工程S6では、堆積物調整工程S1~S4によってサセプタ103の堆積物Dの厚さTが12μm以上230μm以下に調整された状態で、バッファ層20を成長させることになる。別の言い方をすれば、バッファ層成長工程S6では、サセプタ103上に12μm以上230μm以下の厚さTを備える堆積物Dを堆積させた状態にて、バッファ層20を成長させるといえる。また、バッファ層成長工程S6では、バッファ層20の厚さが1.5μm以上2.5μm以下(好ましくは、1.8μm以上2.2μm以下)となるように、バッファ層20を成長させる。
n型クラッド層成長工程S7では、バッファ層成長工程S6によって成長させたバッファ層20上(バッファ層20の表面)に、n型クラッド層30を1020℃以上1180℃以下の温度条件でエピタキシャル成長させる。また、n型クラッド層成長工程S7では、n型クラッド層30のAl組成比が45%以上70%以下(好ましくは、50%以上65%以下)となり且つn型クラッド層30の厚さが1.5μm以上2.5μm以下(好ましくは、1.8μm以上2.2μm以下)となるように、n型クラッド層30を成長させる。
活性層成長工程S8では、障壁層成長工程と井戸層成長工程とが交互に実行される。障壁層成長工程では、n型クラッド層成長工程S7によって成長させたn型クラッド層30上(n型クラッド層30の表面)、又は井戸層52上(井戸層52の表面)に、障壁層51を1000℃以上1100℃以下の温度条件でエピタキシャル成長させる。また、障壁層成長工程では、障壁層51のAl組成比が75%以上95%以下となり且つ障壁層51の厚さが2nm以上25nm以下となるように、障壁層51を成長させる。
井戸層成長工程では、障壁層成長工程によって成長させた障壁層51上(障壁層51の表面)に、井戸層52を1000℃以上1100℃以下の温度条件でエピタキシャル成長させる。また、井戸層成長工程では、井戸層52のAl組成比が25%以上45%以下となり且つ井戸層52の厚さが1.0nm以上10.0nm以下となるように、井戸層52を成長させる。
電子ブロック層成長工程S9では、活性層成長工程S8によって成長させた活性層50上(活性層50の表面)に、電子ブロック層60を1000℃以上1100℃以下の温度条件でエピタキシャル成長させる。電子ブロック層成長工程S9では、まず、第1電子ブロック層のAl組成比が90%以上100%以下となり且つ第1電子ブロック層の厚さが0.5nm以上5.0nm以下となるように、第1電子ブロック層を成長させる。次いで、第2電子ブロック層のAl組成比が70%以上90%以下となり且つ第2電子ブロック層の厚さが15nm以上100nm以下となるよう第2電子ブロック層を成長させる。
p型コンタクト層成長工程S10では、電子ブロック層成長工程S9によって成長させた電子ブロック層60上(電子ブロック層60の表面)に、p型コンタクト層70を900℃以上1100℃以下の温度条件でエピタキシャル成長させる。また、p型コンタクト層成長工程S10では、p型コンタクト層70のAl組成比が10%以下(好ましくは0%)になり且つp型コンタクト層70の厚さが10nm以上800nm以下になるように、p型コンタクト層70を成長させる。
領域除去工程S11では、p型コンタクト層成長工程S10によって成長させたp型コンタクト層70の上にマスクが形成され、活性層50、電子ブロック層60及びp型コンタクト層70において、マスクが形成されていないそれぞれの露出領域が除去される。
n側電極形成工程S12では、n型クラッド層30の露出面30a(図1参照)上にn型電極80が形成される。p側電極形成工程S13では、マスクを除去したp型コンタクト層70上にp側電極90が形成される。n型電極80及びp側電極90は、例えば、電子ビーム蒸着法やスパッタリング法などの周知の方法により形成することができる。
ダイシング工程S14では、ウエハW(ウエハW上に各層及び各電極を形成した積層構造体)を所定の寸法に切り分ける。これにより、図1に示す発光素子1が形成される。
(実施例)
次に前記実施形態の具体例である各実施例(実施例1~実施例17)について説明する。各実施例の構成は、特筆しない部分については、前記実施形態を準拠するものとする。
実施例1~実施例17は、前記実施形態にて説明した発光素子1と基本構成を同様とした発光素子であり、これらを製造する際のバッファ層成長工程S6の開始時における堆積物Dの厚さTが互いに異なるものである。実施例1~実施例17を製造する際における、バッファ層成長工程S6の開始時の堆積物Dの厚さTは、12μm以上230μm以下である。また、比較として、バッファ層成長工程S6開始時における堆積物Dの厚さを8μmとして製造した比較例の発光素子も用意した。そして、比較例、及び実施例1~実施例17のそれぞれにおいて、発光波長及び発光出力を測定した。発光出力は、種々の一般的な方法で測定することが可能であるが、本測定では、一例として、ウエハWの中心部とエッジ部にそれぞれIn電極を付けて電流を流し、光検出器により測定した。実施例1~実施例17及び比較例の、バッファ層成長工程S6開始時の堆積物Dの厚さT、バッファ層20の厚さ、発光波長、及び発光出力を、下記表1に示す。表1において、発光波長は、表1に示す発光出力を計測したときの発光波長である。また、実施例1~実施例17及び比較例の、バッファ層成長工程S6の開始時における堆積物Dの厚さTと発光出力との関係を示すグラフを図4に示す。図4において、比較例の結果は黒塗りの菱形でプロットしており、実施例1~実施例17の結果は白抜きの菱形でプロットしている。
Figure 0007023398000001
図4及び表1から、バッファ層成長工程S6開始時における堆積物Dの厚さを8μmとした比較例においては著しく発光出力が低く、バッファ層成長工程S6開始時における堆積物Dの厚さを12μm以上230μm以下とした実施例1~実施例17においては、1.0[a.u.]以上の発光出力が得られていることが分かる。それゆえ、発光出力を向上させる観点から、バッファ層成長工程S6開始時における堆積物Dの厚さは、12μm以上230μm以下とすることが好ましいことが分かる。なお、バッファ層成長工程S6開始時における堆積物Dの厚さを230μm超とした場合においては、発光素子の製造時において堆積物Dが剥がれ落ちて製造中のウエハWを汚し、発光素子の製造が困難となるため、バッファ層成長工程S6開始時における堆積物Dの厚さを230μm以下とすることが好ましい。また、バッファ層成長工程S6開始時における堆積物Dの厚さを30μm以上206μm以下とした実施例2~実施例16においては、1.1[a.u.]以上の発光出力が得られていることが分かる。それゆえ、発光出力を向上させる観点から、バッファ層成長工程S6開始時における堆積物Dの厚さは、30μm以上206μm以下とすることが好ましいことが分かる。さらに、バッファ層成長工程S6開始時における堆積物Dの厚さを52μm以上176μm以下とした実施例3~実施例15においては、1.2[a.u.]以上の発光出力が得られていることが分かる。それゆえ、発光出力を向上させる観点から、バッファ層成長工程S6開始時における堆積物Dの厚さは、52μm以上176μm以下とすることがより好ましいことが分かる。
(実施形態の作用及び効果)
本実施形態の発光素子1の製造方法において、バッファ層成長工程S6では、サセプタ103の上面103aに所定厚さ範囲(本形態では12μm以上230μm以下)の厚さを備える堆積物Dを堆積させた状態にて、バッファ層20を成長させる。これにより、前述のごとく、高い発光出力の発光素子1を製造することが可能となる。また、所定厚さ範囲が30μm以上206μm以下をさらに満たすことにより、製造される発光素子1の発光出力を一層向上させることができる。さらに、所定厚さ範囲が52μm以上176μm以下をさらに満たすことにより、製造される発光素子1の発光出力の向上をより一層向上させることができる。
また、本実施形態の発光素子1の製造方法は、バッファ層成長工程S6の前に、堆積物Dの厚さTを所定厚さ範囲内に調整する堆積物調整工程S1~S4をさらに有する。それゆえ、バッファ層成長工程S6開始時においては、確実に堆積物Dの厚さTを12μm以上230μm以下とすることができる。
また、堆積物調整工程S1~S4は、堆積物Dの厚さTの情報を取得する厚さ取得工程S1を有する。そして、堆積物調整工程S1~S4は、厚さ取得工程S1にて取得された堆積物の厚さが所定厚さ範囲の下限値未満であった場合に、堆積物Dの厚さTを大きくする予備堆積工程S3を行い、厚さ取得工程S1にて取得された堆積物Dの厚さTが所定厚さ範囲の上限値を超える場合に、堆積物Dの厚さTを小さくする堆積物除去工程S4を行う。それゆえ、バッファ層成長工程S6時における堆積物Dの厚さTの管理を容易に行うことができる。
また、厚さ取得工程S1では、バッファ層成長工程S6の実施完了回数及び1回のバッファ層成長工程S6において成長するバッファ層20の厚さと、n型クラッド層成長工程S7(n型半導体層成長工程)の実施完了回数及び1回のn型クラッド層成長工程S7(n型半導体層成長工程)において成長するn型クラッド層30(n型半導体層)の厚さと、活性層成長工程S8の実施完了回数及び1回の活性層成長工程S8において成長する活性層50の厚さとに基づいて、堆積物Dの厚さTの推定値が取得される。それゆえ、堆積物Dの厚さTの情報を、容易に取得することができる。
また、予備堆積工程S3では、堆積物Dの厚さTが52μm以下となるよう堆積物Dの厚さTを大きくする。それゆえ、予備堆積工程S3後、堆積物Dの厚さTがバッファ層成長工程S6可能な上限の厚さとなるまで、より多くの発光素子1を製造することが可能となる。
また、堆積物除去工程S4では、堆積物Dの厚さTが52μm以下となるよう堆積物Dの厚さTを小さくする。それゆえ、堆積物除去工程S4後、堆積物Dの厚さTがバッファ層成長工程S6可能な上限の厚さとなるまで、より多くの発光素子1を製造することが可能となる。
また、バッファ層成長工程S6では、厚さTが12μm以上230μm以下の堆積物Dをサセプタ103の上面103aに堆積させた状態において、バッファ層20の厚さが、1.5μm以上2.5μm以下になるように、バッファ層20を成長させる。これにより、より発光出力の高い発光素子1を製造することが可能となる。
また、バッファ層成長工程S6では、厚さTが12μm以上230μm以下の堆積物Dをサセプタ103の上面103aに堆積させた状態においてバッファ層20を成長させ、さらにn型クラッド層成長工程S7(n型半導体層成長工程)では、n型クラッド層30(n型半導体層)のAl組成比が、45%以上、70%以下になるように、n型クラッド層30を成長させる。これにより、より発光出力の高い発光素子1を製造することが可能となる。
また、バッファ層成長工程S6では、厚さTが12μm以上230μm以下の堆積物Dをサセプタ103の上面103aに堆積させた状態においてバッファ層20を成長させ、さらにn型クラッド層成長工程S7(n型半導体層成長工程)では、n型クラッド層30(n型半導体層)の厚さが、1.5μm以上2.5μm以下になるように、n型クラッド層30を成長させる。これにより、より発光出力の高い発光素子1を製造することが可能となる。
(実施形態のまとめ)
以上、本発明の実施形態を説明したが、前述した実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
(発明の実施態様)
次に、以上説明した実施形態から把握される本発明の実施態様について、実施形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]本発明の第1の実施態様は、サセプタ103にセットされた基板10上に、バッファ層20を成長させるバッファ層成長工程S6と、前記バッファ層20上に、n型半導体層30を成長させるn型半導体層成長工程S7と、前記n型半導体層30上に、多重量子井戸構造50Aを有する活性層50を成長させる活性層成長工程S8と、を有し、前記バッファ層成長工程S6では、前記サセプタ103上の前記基板10がセットされる載置面111a以外の位置に所定厚さ範囲内の厚さTを備える堆積物Dを堆積させた状態にて、前記バッファ層20を成長させ、前記所定厚さ範囲は、12μm以上230μm以下を満たす範囲である、窒化物半導体発光素子1の製造方法である。
これにより、高い発光出力の発光素子1を製造することが可能となる。
[2]本発明の第2の実施態様は、第1の実施態様の窒化物半導体発光素子1の製造方法において、前記所定厚さが、30μm以上206μm以下をさらに満たすことである。
これにより、製造される発光素子1の発光出力を一層向上させることができる。
[3]本発明の第3の実施態様は、第2の実施態様の窒化物半導体発光素子1の製造方法において、前記所定厚さが、52μm以上176μm以下をさらに満たすことである。
これにより、製造される発光素子1の発光出力の向上をより一層向上させることができる。
[4]本発明の第4の実施態様は、第1乃至3のいずれか1つの実施態様の窒化物半導体発光素子1の製造方法において、前記バッファ層成長工程S6の前に、前記堆積物Dの厚さTを前記所定厚さ範囲内に調整する堆積物調整工程S1~S4を、さらに有することである。
これにより、バッファ層成長工程S6開始時においては、確実に堆積物Dの厚さTを12μm以上230μm以下とすることができる。
[5]本発明の第5の実施態様は、第4の実施態様の窒化物半導体発光素子1の製造方法において、前記堆積物調整工程S1~S4が、前記堆積物Dの厚さTの情報を取得する厚さ取得工程S1を有し、前記厚さ取得工程S1にて取得された前記堆積物Dの厚さTが前記所定厚さ範囲の下限値未満であった場合に、前記堆積物Dの厚さTを大きくする予備堆積工程S3を行い、前記厚さ取得工程S1にて取得された前記堆積物Dの厚さTが前記所定厚さ範囲の上限値を超える場合に、前記堆積物Dの厚さTを小さくする堆積物除去工程S4を行うことである。
これにより、バッファ層成長工程S6時における堆積物Dの厚さTの管理を容易に行うことができる。
[6]本発明の第6の実施態様は、第5の実施態様の窒化物半導体発光素子1の製造方法において、前記厚さ取得工程S1で、前記バッファ層成長工程S6の実施完了回数及び1回の前記バッファ層成長工程S6において成長する前記バッファ層20の厚さと、前記n型半導体層成長工程S7の実施完了回数及び1回の前記n型半導体層成長工程S7において成長する前記n型半導体層30の厚さと、前記活性層成長工程S8の実施完了回数及び1回の前記活性層成長工程S8において成長する前記活性層50の厚さとに基づいて、前記堆積物Dの厚さTの推定値が取得されることである。
これにより、堆積物Dの厚さTの情報を、容易に取得することができる。
[7]本発明の第7の実施態様は、第5又は第6の実施態様の窒化物半導体発光素子1の製造方法において、前記予備堆積工程S3で、前記堆積物Dの厚さTが52μm以下となるよう前記堆積物Dの厚さTを大きくすることである。
これにより、予備堆積工程S3後、堆積物Dの厚さTがバッファ層成長工程S6可能な上限の厚さとなるまで、より多くの発光素子1を製造することが可能となる。
[8]本発明の第8の実施態様は、第5乃至第7のいずれか1つの実施態様の窒化物半導体発光素子1の製造方法において、前記堆積物除去工程S4で、前記堆積物Dの厚さTが52μm以下となるよう前記堆積物Dの厚さTを小さくすることである。
これにより、堆積物除去工程S4後、堆積物Dの厚さTがバッファ層成長工程S6可能な上限の厚さとなるまで、より多くの発光素子1を製造することが可能となる。
[9]本発明の第9の実施態様は、第1乃至第8のいずれか1つの実施態様の窒化物半導体発光素子1の製造方法において、前記バッファ層成長工程S6で、前記バッファ層20の厚さが、1.5μm以上2.5μm以下になるように、前記バッファ層20を成長させることである。
これにより、より発光出力の高い発光素子1を製造することが可能となる。
[10]本発明の第10の実施態様は、第1乃至第9のいずれか1つの実施態様の窒化物半導体発光素子1の製造方法において、前記n型半導体層成長工程S7で、前記n型半導体層30のAl組成比が、45%以上、70%以下になるように、前記n型半導体層30を成長させることである。
これにより、より発光出力の高い発光素子1を製造することが可能となる。
[11]本発明の第11の実施態様は、第1乃至第10のいずれか1つの実施態様の窒化物半導体発光素子1の製造方法において、前記n型半導体層成長工程S7で、前記n型半導体層30の厚さが、1.5μm以上2.5μm以下になるように、前記n型半導体層30を成長させることである。
これにより、より発光出力の高い発光素子1を製造することが可能となる。
1…窒化物半導体発光素子
10…基板
103…サセプタ
111a…載置面
20…バッファ層
30…n型半導体層
50…活性層
50A…多重量子井戸構造
D…堆積物
S1~S4…堆積物調整工程
S1…厚さ取得工程
S2…堆積物調整工程
S3…予備堆積工程
S4…堆積物調整工程
S6…バッファ層成長工程
S7…n型半導体層成長工程
S8…活性層成長工程
T…堆積物の厚さ

Claims (11)

  1. サセプタにセットされた基板上に、バッファ層を成長させるバッファ層成長工程と、
    前記バッファ層上に、n型半導体層を成長させるn型半導体層成長工程と、
    前記n型半導体層上に、多重量子井戸構造を有する活性層を成長させる活性層成長工程と、を有し、
    前記バッファ層成長工程では、前記サセプタ上の前記基板がセットされる載置面以外の位置に所定厚さ範囲内の厚さを備えるとともにAlGaN系材料を主成分として含む堆積物を堆積させた状態にて、前記バッファ層を成長させ、
    前記所定厚さ範囲は、12μm以上230μm以下を満たす範囲である、
    窒化物半導体発光素子の製造方法。
  2. 前記所定厚さ範囲は、30μm以上206μm以下をさらに満たす、
    請求項1に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
  3. 前記所定厚さ範囲は、52μm以上176μm以下をさらに満たす、
    請求項2に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
  4. 前記バッファ層成長工程の前に、前記堆積物の厚さを前記所定厚さ範囲内に調整する堆積物調整工程を、さらに有する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
  5. 前記堆積物調整工程は、
    前記堆積物の厚さの情報を取得する厚さ取得工程を有し、
    前記厚さ取得工程にて取得された前記堆積物の厚さが前記所定厚さ範囲の下限値未満であった場合に、前記堆積物の厚さを大きくする予備堆積工程を行い、
    前記厚さ取得工程にて取得された前記堆積物の厚さが前記所定厚さ範囲の上限値を超える場合に、前記堆積物の厚さを小さくする堆積物除去工程を行う、
    請求項4に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
  6. 前記厚さ取得工程では、前記バッファ層成長工程の実施完了回数及び1回の前記バッファ層成長工程において成長する前記バッファ層の厚さと、前記n型半導体層成長工程の実施完了回数及び1回の前記n型半導体層成長工程において成長する前記n型半導体層の厚さと、前記活性層成長工程の実施完了回数及び1回の前記活性層成長工程において成長する前記活性層の厚さとに基づいて、前記堆積物の厚さの推定値が取得される、
    請求項5に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
  7. 前記予備堆積工程では、前記堆積物の厚さが52μm以下となるよう前記堆積物の厚さを大きくする、
    請求項5又は6に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
  8. 前記堆積物除去工程では、前記堆積物の厚さが52μm以下となるよう前記堆積物の厚さを小さくする、
    請求項5乃至7のいずれか1項に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
  9. 前記バッファ層成長工程では、前記バッファ層の厚さが、1.5μm以上2.5μm以下になるように、前記バッファ層を成長させる、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
  10. 前記n型半導体層成長工程では、前記n型半導体層のAl組成比が、45%以上、70%以下になるように、前記n型半導体層を成長させる、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
  11. 前記n型半導体層成長工程では、前記n型半導体層の厚さが、1.5μm以上2.5μm以下になるように、前記n型半導体層を成長させる、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の窒化物半導体発光素子の製造方法。
JP2021053362A 2021-03-26 2021-03-26 窒化物半導体発光素子の製造方法 Active JP7023398B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021053362A JP7023398B2 (ja) 2021-03-26 2021-03-26 窒化物半導体発光素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021053362A JP7023398B2 (ja) 2021-03-26 2021-03-26 窒化物半導体発光素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021193726A JP2021193726A (ja) 2021-12-23
JP7023398B2 true JP7023398B2 (ja) 2022-02-21

Family

ID=79168875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021053362A Active JP7023398B2 (ja) 2021-03-26 2021-03-26 窒化物半導体発光素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7023398B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7405902B2 (ja) * 2022-05-20 2023-12-26 日機装株式会社 窒化物半導体発光素子
JP7506215B1 (ja) 2023-03-22 2024-06-25 日機装株式会社 窒化物半導体発光素子

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09129556A (ja) * 1995-10-27 1997-05-16 Hitachi Cable Ltd 気相成長方法及びその装置
JPH11251249A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Kyocera Corp 半導体膜の形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021193726A (ja) 2021-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6939733B2 (en) Group III nitride compound semiconductor device and method of producing the same
JP4092927B2 (ja) Iii族窒化物系化合物半導体、iii族窒化物系化合物半導体素子及びiii族窒化物系化合物半導体基板の製造方法
JP3846150B2 (ja) Iii族窒化物系化合物半導体素子および電極形成方法
US20200279971A1 (en) Nitride semiconductor light-emitting element and production method for nitride semiconductor light-emitting element
JP7023398B2 (ja) 窒化物半導体発光素子の製造方法
US20170279003A1 (en) Group iii nitride semiconductor and method for producing same
JP6249250B2 (ja) Iii族窒化物半導体及びその製造方法
TWI677999B (zh) 氮化物半導體元件以及氮化物半導體元件的製造方法
JP7421667B2 (ja) 窒化物半導体発光素子の製造方法
JP7168635B2 (ja) 窒化物半導体発光素子の製造方法
US10731274B2 (en) Group III nitride laminate and vertical semiconductor device having the laminate
JP2021166308A (ja) 窒化物半導体発光素子の製造方法
JP2023110124A (ja) サセプタ及び窒化物半導体発光素子の製造方法
JP2011035131A (ja) Ito電極の形成方法、半導体素子のito電極及びito電極を備えた半導体素子
JP7727082B1 (ja) 窒化物半導体発光素子
TWI891378B (zh) 氮化物半導體發光元件
JP7760693B1 (ja) 窒化物半導体発光素子の製造方法
JP7614435B1 (ja) 窒化物半導体発光素子及び窒化物半導体発光素子の製造方法
JP7656661B2 (ja) AlNテンプレート基板およびその製造方法
JP7340047B2 (ja) 窒化物半導体発光素子の製造方法
JP3874779B2 (ja) Geドープn型III族窒化物半導体層状物及びその製造方法、ならびにそれを用いたIII族窒化物半導体発光素子
JP2024085486A (ja) 成膜部材の製造方法
JP2006049848A (ja) n型III族窒化物半導体積層構造体
JP2004146499A (ja) Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211108

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20211108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7023398

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250