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JP7043009B2 - 乗員保護装置 - Google Patents
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JP7043009B2 - 乗員保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両における着座した乗員の前方側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、乗員を受止可能に、収納部位から後方側に展開膨張するエアバッグ、を備える乗員保護装置に関する。
従来、乗員保護装置として、着座した乗員を保護するエアバッグが、迅速に膨張を完了でき、また、乗員受止時の反力の増大を抑制するように、ループ状に膨張を完了させるものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。これらのエアバッグでは、膨張完了時に、前後方向の中間部位に、膨張部位を設けないループ状としており、膨張部位の容積が少ないことから、迅速に膨張を完了させることができ、かつ、乗員を受け止める際に、前後方向の中間部位に配設された空間部位を潰すようにして、乗員に作用する反力を低減させていた。
特開平6-344844号公報 特開2017-222331号公報
しかし、いずれの乗員保護装置でも、膨張完了時のエアバッグが、前後方向の中間部位に、空間部位を設けて、前方側に潰れやすく構成されており、反力を確保できない虞れも生ずる。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、エアバッグが、迅速に膨張を完了させることができ、かつ、膨張完了後のエアバッグが乗員受止時に安定した反力を確保できる乗員保護装置を提供することを目的とする。
本発明に係る乗員保護装置は、車両における着座した乗員の前方側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、乗員を受止可能に、収納部位から後方側に展開膨張するエアバッグ、を備え、
前記エアバッグが、膨張用ガスを流入させる流入用開口を有し、該流入用開口の周縁を前記収納部位に固定させて配設され、
膨張完了形状を、前記流入用開口側から上下に分岐する上側部と下側部とを備えるとともに、先端側の合流部位としての前記上側部と前記下側部との後端相互の連結部位となる後側部を備えたループ状とする乗員保護装置であって、
前記エアバッグが、
前記上側部、前記下側部、及び、前記後側部を備えたバッグ本体と、
前記上側部と前記下側部との間に配設されて、膨張完了時の前記上側部と前記下側部と離隔距離を規制するように、前記上側部と前記下側部とを連結する可撓性を有した連結材と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明に係る乗員保護装置では、エアバッグのバッグ本体が膨張を完了させて、乗員を受け止める際、後側部が乗員を受け止める。その際、後側部が、前方移動して、上側部と下側部とを広げようとする挙動を生じさせるが、上側部と下側部とが、可撓性を有した連結材で連結されて、両者の離隔距離を広げないことから、後側部の前方移動が規制されて、バッグ本体の反力が確保されて、乗員を的確に受け止めることができる。また、バッグ本体が、後側部の前方側における上側部と下側部との間に、連結材を配設させているだけで、膨張部位を設けていないことから、容積自体を低減させることができて、膨張用ガスの流入時、迅速に膨張を完了させることができる。
したがって、本発明に係る乗員保護装置では、エアバッグが、迅速に膨張を完了させることができ、かつ、膨張完了後のエアバッグが乗員受止時に安定した反力を確保できる。
そして、本発明に係る乗員保護装置では、前記連結材が、前記上側部と前記下側部との離隔距離を、第1距離と、該第1距離より長くする第2距離と、の少なくとも長短の二種類に調整できるように、配設されていることが望ましい。
このような構成では、バッグ本体が、後側部によって乗員を受け止めた際、上側部と下側部との離隔距離が第1距離としていれば、反力を高くして乗員を受け止めることができ、運動エネルギーを高くして前進移動してくる乗員を的確に受け止めることができる。しかし、反力が高くなりすぎる場合に、連結材が上側部と下側部との離隔距離を第1距離から第2距離に長くできれば、その反力上昇を抑制できて、バッグ本体で受け止める乗員を好適に保護できる。
なお、この場合の連結材の第2距離の調整は、連結材が、上側部と下側部との連結を解除したり、あるいは、上側部と下側部との連結状態を維持した状態で、第1距離より長くする調整が例示できる。
また、本発明に係る乗員保護装置では、前記連結材に、前記上側部と前記下側部との離隔距離を、第1距離と、該第1距離より長くする第2距離と、に調整可能な長さ調整手段が連結されるとともに、
前記長さ調整手段における前記第1距離と前記第2距離との調整が、制御装置によって制御される構成として、
前記制御装置が、前記バッグ本体の受け止める乗員が大柄乗員か小柄乗員かを検知可能な乗員検知手段からの信号に基づき、受け止める乗員が大柄乗員と検知すると、前記長さ調整手段を、前記上側部と前記下側部との離隔距離を第1距離とするように、調整し、
受け止める乗員が小柄乗員と検知すると、前記長さ調整手段を、前記上側部と前記下側部との離隔距離を第2距離とするように、調整することが望ましい。
このような構成では、膨張完了時のバッグ本体が、大柄乗員を受け止める際には、制御装置が、長さ調整手段を、上側部と下側部との離隔距離を第1距離とするように、調整することから、反力を高くして、運動エネルギーの高い大柄乗員を的確に受け止めることができる。一方、膨張完了時のバッグ本体が、小柄乗員を受け止める際には、制御装置が、長さ調整手段を、上側部と下側部との離隔距離を第2距離とするように、調整することから、反力を低くして、運動エネルギーの低い小柄乗員を好適に受け止めることができる。
この場合、本発明に係る乗員保護装置では、シートに着座した乗員を拘束するためのプリテンショナー機構とフォースリミッター機構とを設けたシートベルト装置であって、作動時、乗員を拘束したベルトの引張力を、少なくとも高低の二段階で調整可能としたシートベルト装置を備え、
前記制御装置が、車両の衝突時に、前記エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターの作動を制御するとともに、前記長さ調整手段の作動時の調整と前記シートベルト装置の引張力の調整とを制御可能とし、さらに、車両の速度が高速か中低速かを検知可能に構成され、
前記制御装置が、前記インフレーターを作動させるように制御する際、
前記乗員検知手段によって、前記シートに着座した乗員が大柄乗員と検知すると、前記長さ調整手段を、前記上側部と前記下側部との離隔距離を第1距離とするように、調整し、さらに、車両の速度において、
高速と検知していれば、前記ベルトの引張力を高い引張力として調整し、
中低速と検知していれば、前記ベルトの引張力を低い引張力として調整し、あるいは、
前記乗員検知手段によって、前記シートに着座した乗員が小柄乗員と検知すると、前記長さ調整手段を、前記上側部と前記下側部との離隔距離を第2距離とするように、調整し、さらに、車両の速度において、
高速と検知していれば、前記ベルトの引張力を高い引張力として調整し、
中低速と検知していれば、前記ベルトの引張力を低い引張力として調整することが望ましい。
このような構成では、車両が衝突すると、着座した乗員が大柄乗員の場合、制御装置が、インフレーターを作動させてエアバッグを膨張させるとともに、乗員検知手段から着座している乗員が大柄乗員であることを検知して、長さ調整手段を、上側部と下側部との離隔距離を第1距離とするように、調整することから、膨張を完了させたバッグ本体が、反力を高くして、運動エネルギーの高い大柄乗員を的確に受け止めることができる。さらにこの時、車両が高速で衝突していれば、制御装置が、シートベルト装置のベルトの引張力を高くして、乗員に掛けたベルトを引っ張ることから、運動エネルギーの高い大柄乗員の前進移動を的確に抑制できる。また、衝突時の車両が中低速であれば、制御装置が、シートベルト装置のベルトの引張力を低くして、乗員に掛けたベルトを引っ張ることから、運動エネルギーの比較的低い状態の大柄乗員の前進移動を的確に抑制できる。
そして、車両衝突時、着座した乗員が小柄乗員の場合、制御装置が、インフレーターを作動させてエアバッグを膨張させるとともに、乗員検知手段から着座している乗員が小柄乗員であることを検知して、長さ調整手段を、上側部と下側部との離隔距離を第2距離とするように、調整することから、膨張を完了させたバッグ本体が、反力を低くして、運動エネルギーの低い小柄乗員を好適に受け止めることができる。さらにこの時、車両が高速で衝突していれば、制御装置が、シートベルト装置のベルトの引張力を高くして、乗員に掛けたベルトを引っ張ることから、運動エネルギーの高い小柄乗員の前進移動を的確に抑制できる。また、衝突時の車両が中低速であれば、制御装置が、シートベルト装置のベルトの引張力を低くして、乗員に掛けたベルトを引っ張ることから、運動エネルギーの比較的低い状態の小柄乗員の前進移動を的確に抑制できる。
すなわち、上記の乗員保護装置では、乗員の体格と車両の速度に応じて、的確に、乗員を保護することができる。
本発明に係る第1実施形態の乗員保護装置の作動状態を示す概略側面図である。 第1実施形態の乗員保護装置の作動時のエアバッグの概略縦断面図であり、図1のII-II部位を示す。 第1実施形態のエアバッグの構成材料を示す平面図である。 第1実施形態の乗員保護装置のエアバッグにおけるバッグ本体の上側部と下側部との離隔距離が、第2距離とした状態での概略側面図である。 第2実施形態の乗員保護装置の作動状態を示す図であり、乗員が大柄乗員の場合の概略側面図である。 第2実施形態の乗員保護装置の作動状態を示す図であり、乗員が小柄乗員の場合の概略側面図である。 第2実施形態のエアバッグの構成材料を示す平面図である。 第2実施形態の長さ調整手段の調整により、連結材が、上側部と下側部との離隔距離を第1距離に維持する状態と、上側部と下側部とを離隔距離を第2距離とする状態とを説明する図である。 第2実施形態の乗員保護装置の制御装置が、乗員の体格と車速とに応じて、連結材の長さ調整手段とシートベルト装置とを調整する状態を示す表である。 第3実施形態の乗員保護装置の作動状態を示す図であり、乗員が大柄乗員の場合の概略側面図である。 第3実施形態の乗員保護装置の作動状態を示す図であり、乗員が小柄乗員の場合の概略側面図である。 第3実施形態の長さ調整手段の調整により、連結材が、上側部と下側部との離隔距離を第1距離に維持する状態と、上側部と下側部とを離隔距離を第2距離とする状態とを説明する図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態の乗員保護装置10は、図1に示すように、車両1の前席側における助手席前方の車体側部位に、すなわち、インストルメントパネル(インパネ)2の部位に、搭載されている。
助手席のシート4は、背もたれ部4aと座部4bとを備えるとともに、シート4に着座する乗員OPは、通常、シートベルト装置6のベルト6a,6bを装着して着座しており、バックル6dに組み付けるためのタングプレート6cから延びるショルダーベルト6aが、乗員OPの胸部Bの前方に配置され、タングプレート6cから延びるラップベルト6bが、腰部Wの前方に配設されている。
乗員保護装置10は、エアバッグ20と、エアバッグ20に膨張用ガスGを供給するインフレーター14と、を備えて構成され、エアバッグ20は、収納部位としてのケース12に折り畳まれて収納され、インフレーター14は、折り畳まれたエアバッグ20に膨張用ガスを供給できるように、ケース12に取り付けられている。ケース12は、インパネ2の上面側の図示しない車体側部材に取付固定されて、配設されている。そして、膨張時のエアバッグ20は、インパネ2に設けられた図示しないエアバッグカバーを押し開いて、図1に示すように、後方側に展開膨張する。
なお、乗員保護装置10におけるインフレーター14の作動は、制御装置ECUにより制御される。制御装置ECUは、車両1の衝突を検知するフロントバンパ等に配設された図示しない衝突検知センサからの信号を入力して、衝突したと判定すると、インフレーター14を作動させる。
エアバッグ20は、バッグ本体21と、連結材35と、を備えて構成されている。
バッグ本体21は、膨張用ガスを流入させる流入用開口23を有し、流入用開口23の周縁を収納部位としてのケース12に固定させて配設される。バッグ本体21は、膨張完了形状を、図1に示すように、流入用開口23側から上下に分岐する上側部31と下側部30とを備えるとともに、先端側の合流部位としての上側部31と下側部30との後端30a,31a相互の連結部位となる後側部32を備えたループ状としている。流入用開口23は、下側部30の前端側の下面に配設されている。
連結材35は、上側部31と下側部30との間に配設されて、膨張完了時の上側部31と下側部30と離隔距離を規制するように、上側部31と下側部30とを連結して配設されている。連結材35は、可撓性を有したポリアミドやポリエステル等の織布から形成され、さらに、実施形態の場合には、図3に示すように、上下2分割として、上下対称形の台形形状とした上側布36と下側布37とから構成されている。そして、図2に示すように、上側布36の上縁36aが上側部31に縫合され、下側布37の下縁37bが下側部30に縫合され、上側布36の下縁36bと下側布37の上縁37aとが結合され、この結合部位35bは、縫合糸38の縫合により、形成されている。縫合糸38は、ポリアミドやポリエステル等の糸から形成され、バッグ本体21の乗員OPの受止時、バッグ本体21の反力が高くなりすぎる場合には、図4に示すように、破断するように設定されて、上側布36と下側布37とが分離するように、構成されている。
すなわち、第1実施形態の連結材35は、縫合糸38の破断前には、図1に示すように、上側部31と下側部30との後側部32近傍(連結材35の前縁35a)の離隔距離を、第1距離L1として、規制し、縫合糸38の破断時には、図4に示すように、連結材35の前縁35a側の離隔距離を、第1距離L1より長い第2距離L2とするように、配設されている。
バッグ本体21の外周壁22を構成する基布は、ポリアミドやポリエステル等の織布から形成されて、図3に示すように、内側壁22aを構成する内側用基布45、外側壁22bを構成する外側用基布46、左側壁22cを構成する左側用基布47、及び、右側壁22dを構成する右側用基布48から構成されている。そして、外周壁22は、左側用基布47の外周縁47aと外側用基布46の側縁46aとを縫合し、左側用基布47の内周縁47bと内側用基布45の側縁45aとを縫合し、また、右側用基布48の外周縁48aと外側用基布46との側縁46bとを縫合し、右側用基布48の内周縁48bと内側用基布45の側縁45bとを縫合し、さらに、内側用基布45の両端45c,45d相互を縫合し、外側用基布46の両端46c,46d相互を縫合して、形成されている。これらの縫合を終えた後には、縫代が外表面側に表われないように、流入用開口23を利用して、裏返すこととなる。
また、バッグ本体21内には、流入用開口23の周縁に、流入用開口23から流入する膨張用ガスを左右両側に流す整流布25が配設されるとともに、内側壁22aと外側壁22bとが所定以上離隔しないように、内側壁22aと外側壁22bとを連結する連結片26,27,28が、配設されている。連結片26,27,28は、内側用基布45に連結される内側布26a,27a,28aと、外側用基布46に連結される外側布26b,27b,28bと、から構成され、それぞれ、内側布26a,27a,28aをそれぞれ内側用基布45に連結させ、また、外側布26b,27b,28bをそれぞれ外側用基布46に連結させた後、外周壁22を縫合して形成したバッグ本体21を、流入用開口23を経て反転させた後、対応する内側布26a,27a,28aと外側布26b,27b,28bとを、流入用開口23から引き出して、相互に連結し、バッグ本体21内に収納して、配設されている。
なお、整流布25は、整流布用シート材25aを流入用開口23の周縁に縫合しておき、バッグ本体21を流入用開口23を経て反転させた後、前後両端25b,25cを、流入用開口23から引き出して相互に縫合し、そして、縫合部位をバッグ本体21内に収納して、配設されている。
そして、バッグ本体21を形成した後、連結材35を縫合すれば、エアバッグ20を製造することができる。
第1実施形態の乗員保護装置10では、エアバッグ20を折り畳んでケース12に収納するとともに、流入用開口23の周縁をケース12に固定し、インフレーター14をケース12に取り付けて、ケース12をインパネ2内に取付固定しつつ、インフレーター14に制御装置ECUからの作動信号入力用のリード線を結線すれば、車両1に搭載することができる。
その後、車両1が衝突して、制御装置ECUが車両1の衝突を検知すれば、インフレーター14を作動させて、エアバッグ20のバッグ本体21に膨張用ガスGを供給することから、バッグ本体21が収納部位としてのケース12から後方へ展開膨張することとなる。
そして、図1に示すように、エアバッグ20のバッグ本体21が膨張を完了させて、乗員OPを受け止める際には、後側部32が乗員OPを受け止める。その際、後側部32が、前方移動して、上側部31と下側部30とを広げようとする挙動を生じさせるが、上側部31と下側部30とが、可撓性を有した連結材35で連結されて、両者の離隔距離(第1距離L1)を広げないことから、後側部32の前方移動が規制されて、バッグ本体21の反力が確保されて、乗員OPを的確に受け止めることができる。また、バッグ本体21が、後側部32の前方側における上側部31と下側部30との間に、連結材35を配設させているだけで、膨張部位を設けていないことから、容積自体を低減させることができて、膨張用ガスGの流入時、迅速に膨張を完了させることができる。
したがって、第1実施形態の乗員保護装置10では、エアバッグ20のバッグ本体21が、迅速に膨張を完了させることができ、かつ、膨張完了後のエアバッグ20のバッグ本体21が乗員受止時に安定した反力を確保できる。
さらに、第1実施形態の乗員保護装置10では、連結材35が、結合部位35bの縫合糸38の破断前後において、上側部31と下側部30との離隔距離を、第1距離L1と、第1距離L1より長くする第2距離L2と、の少なくとも長短の二種類に調整できるように、配設されている。
そのため、第1実施形態では、バッグ本体21が、後側部32によって乗員OPを受け止めた際、上側部31と下側部30との離隔距離が第1距離L1としていれば、反力を高くして乗員OPを受け止めることができ、運動エネルギーを高くして前進移動してくる乗員OPを的確に受け止めることができる。しかし、反力が高くなりすぎる場合、すなわち、その際には、上側部31と下側部30とを離隔させようと大きな引張力が作用することから、図4に示すように、連結材35が、結合部位35bの縫合糸38を破断させて、上側部31と下側部30との離隔距離を第1距離L1から第2距離L2に長くできて、その反力上昇を抑制でき、バッグ本体21で受け止める乗員OPを好適に保護できる。
特に、この場合には、上側部31と下側部30とを連結する連結材35が、上側部31と下側部30との連結を解除することから、乗員OPの受止時、単に、上側部31と下側部30とがそれぞれ曲げ変形する挙動となることから、上側部31と下側部30との離隔距離を第1距離L1として維持している場合に比べて、乗員OPに対する反力を、大きく低減できる。
なお、この場合の連結材35の第2距離L2の調整は、連結材35が、第1実施形態のように、縫合糸38を破断させて、上側部31と下側部30との連結を解除してもよいが、図5,6に示す第2実施形態の乗員保護装置10Aのように、長さ調整手段としてのアクチュエータ16により、上側部31と下側部30との離隔距離を第1距離L1と第1距離L1より長くする第2距離L2と、に調整可能とするように構成してもよい。第2実施形態の場合、長さ調整手段としてのアクチュエータ16の動作(離隔距離の調整)は、制御装置ECUによって、制御される。
第2実施形態の乗員保護装置10Aは、バッグ本体21Aと連結材35Aとを備えたエアバッグ20A、バッグ本体21Aに膨張用ガスを供給するインフレーター14、既述のアクチュエータ16、アクチュエータ16の係止ピン17に元部42側を連結させる連結維持材40、及び、制御装置ECU、を備え、さらに、乗員OPの体格が大柄乗員OPFか小柄乗員OPSかを検知する乗員検知手段としてのカメラS、を備えて構成されている。そしてさらに、第2実施形態の乗員保護装置10Aでは、シートベルト装置6が、シート4に着座した乗員OP(OPF,OPS)を拘束するためのプリテンショナー機構とフォースリミッター機構とを設けた巻き取り機構6fを備えて構成されている。
アクチュエータ16は、マイクロガスジェネレータ(MGG)等から形成され、制御装置ECUからの作動信号を入力すると、係止ピン17を連結維持材40の元部42に設けられた連結孔42aから引き抜くように、作動される。アクチュエータ16は、第2実施形態の場合、ケース12の前縁12a側に固定されている。
第2実施形態のエアバッグ20Aは、バッグ本体21Aと連結材35Aとから構成される。
バッグ本体21Aは、第1実施形態のバッグ本体21と同様に、流入用開口23を有し、流入用開口23の周縁をケース12に固定させて配設され、膨張完了形状を、図5,6に示すように、流入用開口23側から上下に分岐する上側部31と下側部30とを備え、上側部31と下側部30との後端30a,31a相互の連結部位となる後側部32を備えたループ状とし、流入用開口23を、下側部30の前端側の下面に配設させている。
バッグ本体21Aの外周壁22を構成する基布は、図7に示すように、内側壁22aを構成する内側用基布45A、外側壁22bを構成する外側用基布46A、左側壁22cを構成する左側用基布47、及び、右側壁22dを構成する右側用基布48から構成される。そして、バッグ本体21Aの外周壁22は、第1実施形態と同様に、左側用基布47の外周縁47aと外側用基布46Aの側縁46aとを縫合し、左側用基布47の内周縁47bと内側用基布45Aの側縁45aとを縫合し、また、右側用基布48の外周縁48aと外側用基布46Aとの側縁46bとを縫合し、右側用基布48の内周縁48bと内側用基布45Aの側縁45bとを縫合し、さらに、内側用基布45Aの両端45c,45d相互を縫合し、外側用基布46Aの両端46c,46d相互を縫合して、形成されている。これらの縫合を終えた後には、縫代が外表面側に表われないように、流入用開口23を利用して、裏返すこととなる。
なお、第2実施形態では、内側用基布45Aの両端45c,45dの相互の縫合部位と、外側用基布46Aの両端46c,46dの相互の縫合部位とには、左右方向の中央付近に、未縫合部位45e,46eが配設されて、内側壁22aと外側壁22bとに、連結維持材40を通す未縫合部位45e,46eからなる貫通孔22aa,22baが形成されている。
連結維持材40は、先端(後端)41側を、図8のAに示すように、連結材35Aにおける上側部31に縫合される上側布36の下縁36bと、連結材35Aにおける下側部30に縫合される下側布37の上縁37aと、の結合部位35cを縫合するように、配設されている。この連結維持材40は、バッグ本体21Aの膨張時、元部42側の連結孔42aがアクチュエータ16の係止ピン17に係止されていれば、図6や図8のBに示すように、先端41側が、上側布36の下縁36bと下側布37の上縁37aとの結合部位35cから抜け、上側布36と下側布37とを分離させ、バッグ本体21Aの上側部31と下側部30との後側部32の近傍部位(連結材35Aの前縁35a)での離隔距離を、第2距離L2として、バッグ本体21Aを膨張させることとなる。また、連結維持材40が、バッグ本体21Aの膨張時、アクチュエータ16の係止ピン17を元部42側の連結孔42aから離脱させていれば、図5や図8のAに示すように、先端41側が、上側布36の下縁36bと下側布37の上縁37aとの結合部位35cから抜けず、上側布36と下側布37とからなる連結材35Aが、バッグ本体21Aの上側部31と下側部30との連結材35Aの前縁35aでの離隔距離を、第2距離L2より短い第1距離L1として、バッグ本体21を膨張させることとなる。
シートベルト装置6は、ショルダーベルト6aが、ガイド6eを経て、巻き取り機構6fに接続され、車両衝突時、ショルダーベルト6aの引張力を、高低(例えば、4KNと3KNの二段階として、調整できるように、構成されている。そして、この調整は、車両1の速度が高速か中低速かに応じて、制御装置ECUが、制御して、調整される。
そして、制御装置ECUは、車両1の衝突時に、エアバッグ20Aに膨張用ガスを供給するインフレーター14の作動を制御するとともに、車両1の速度が高速(例えば、55km/h以上)か中低速(55km/h未満)かを検知し、かつ、乗員検知手段としてのカメラSからの信号(画像データ)に基づいて、乗員が大柄乗員OPFか小柄乗員OPSかに応じて、図9に示すように、長さ調整手段としてのアクチュエータ16の作動時の調整(バッグ本体21Aの反力の大小の調整)とシートベルト装置6の巻き取り機構6fにおける引張力の高低の調整とを制御する。
すなわち、制御装置ECUは、車両1の衝突を検知して、インフレーター14を作動させるように制御する際、図5に示すように、乗員検知手段としてのカメラSによって、シート4に着座した乗員OPが大柄乗員OPFと判定すると、膨張完了時のバッグ本体21Aの反力を大きく確保可能に、長さ調整手段としてのアクチュエータ16を作動させて、連結維持材40の連結孔42aから係止ピン17を引き抜き、連結維持材40の先端41側を結合部位35cから引き抜かない状態として、バッグ本体21Aの上側部31と下側部30との離隔距離を第1距離L1とするように調整する。そしてさらに、その際、制御装置ECUが、車両1の速度が高速と検知していれば、シートベルト装置6の巻き取り機構6fを調整して、ショルダーベルト6aの引張力を高い引張力として調整し、あるいは、その際、制御装置ECUが、車両1の速度が中低速と検知していれば、シートベルト装置6の巻き取り機構6fを調整して、ショルダーベルト6aの引張力を低い引張力として調整する(図9参照)。
一方、図6に示すように、制御装置ECUが、乗員検知手段としてのカメラSによって、シート4に着座した乗員OPが小柄乗員OPSと判定すると、膨張完了時のバッグ本体21Aの反力を大きくせずに小さくできるように、長さ調整手段としてのアクチュエータ16を作動させずに、係止ピン17を連結孔42aに挿入させた状態を維持させて、バッグ本体21Aの展開膨張時、元部42側を係止ピン17に係止させた連結維持材40の先端41側を、連結材35Aの結合部位35cから引き抜き、バッグ本体21Aの上側部31と下側部30との離隔距離を第2距離L2とするように調整する。そしてさらに、その際、制御装置ECUが、車両1の速度が高速と検知していれば、シートベルト装置6の巻き取り機構6fを調整して、ショルダーベルト6aの引張力を高い引張力として調整し、あるいは、その際、制御装置ECUが、車両1の速度が中低速と検知していれば、シートベルト装置6の巻き取り機構6fを調整して、ショルダーベルト6aの引張力を低い引張力として調整する(図9参照)。
すなわち、第2実施形態の乗員保護装置10Aでは、車両1が衝突すると、着座した乗員OPが大柄乗員OPFの場合、制御装置ECUが、インフレーター14を作動させてエアバッグ20Aのバッグ本体21Aを膨張させるとともに、乗員検知手段としてのカメラSからの画像データから、着座している乗員OPが大柄乗員OPFであることを検知して、長さ調整手段としてのアクチュエータ16を作動させて、連結維持材40の先端41側を連結材35Aの結合部位35cとともに移動可能とし、バッグ本体21Aを、上側部31と下側部30との離隔距離を第1距離L1とするように、調整することから、膨張を完了させたバッグ本体21Aが、反力を高くして、運動エネルギーの高い大柄乗員OPFを的確に受け止めることができる(図5参照)。さらにこの時、車両1が高速で衝突していれば、制御装置ECUが、シートベルト装置9のショルダーベルト6aの引張力を高くして、乗員OPに掛けたショルダーベルト6aを引っ張ることから、運動エネルギーの高い大柄乗員OPFの前進移動を的確に抑制できる。また、衝突時の車両1が中低速であれば、制御装置ECUが、シートベルト装置6のショルダーベルト6aの引張力を低くして、乗員OPに掛けたショルダーベルト6aを引っ張ることから、運動エネルギーの比較的低い状態の大柄乗員OPFの前進移動を的確に抑制できる。
そして、車両衝突時、着座した乗員OPが小柄乗員OPSの場合、制御装置ECUが、インフレーター14を作動させてエアバッグ20Aのバッグ本体21Aを膨張させるとともに、乗員検知手段としてのカメラSからの画像データに基づいて、着座している乗員OPが小柄乗員OPSであることを検知して、長さ調整手段のアクチュエータ16を作動させずに、係止ピン17の連結孔42aの係止状態を維持させて、連結維持材40の先端41側を、膨張時のバッグ本体21Aの連結材35Aの結合部位35cから引き抜き、膨張時のバッグ本体21Aが上側部31と下側部30との離隔距離を第2距離L2とするように、調整することから、膨張を完了させたバッグ本体21Aは、反力を低くして、運動エネルギーの低い小柄乗員OPSを好適に受け止めることができる(図6参照)。さらにこの時、車両1が高速で衝突していれば、制御装置ECUが、シートベルト装置6のショルダーベルト6aの引張力を高くして、乗員OPに掛けたショルダーベルト6aを引っ張ることから、運動エネルギーの高い小柄乗員OPSの前進移動を的確に抑制できる。また、衝突時の車両1が中低速であれば、制御装置ECUが、シートベルト装置6のショルダーベルト6aの引張力を低くして、乗員OPに掛けたショルダーベルト6aを引っ張ることから、運動エネルギーの比較的低い状態の小柄乗員OPSの前進移動を的確に抑制できる。
すなわち、第2実施形態の乗員保護装置10Aでは、乗員OP(OPF,OPS)の体格と車両1の速度に応じて、的確に、乗員OP(OPF,OPS)を保護することができる。
なお、第2実施形態の乗員保護装置10Aでは、車両1の速度に応じて、シートベルト装置6の巻き取り機構6fによるショルダーベルト6aの引張力を高低とするように調整したが、ベルトの引張力の調整をなくして、乗員検知手段としてのカメラSにより、制御装置ECUは、シート4に着座した乗員OPが大柄乗員OPFか小柄乗員OPSかを検知し、大柄乗員OPFの場合、長さ調整手段としてのアクチュエータ16を作動させて、膨張完了時のバッグ本体21Aの反力を高くし、小柄乗員OPSの場合、長さ調整手段としてのアクチュエータ16を作動させずに、膨張完了時のバッグ本体21Aの反力を低くして、乗員の体格に応じて、バッグ本体21Aの反力を調整して、乗員を保護するようにしてもよい。
すなわち、この場合でも、図5に示すように、膨張完了時のバッグ本体21Aが、大柄乗員OPFを受け止める際には、制御装置ECUが、長さ調整手段としてのアクチュエータ16を、上側部31と下側部30との離隔距離を第1距離L1とするように、調整することから、反力を高くして、運動エネルギーの高い大柄乗員を的確に受け止めることができる。一方、図6に示すように、膨張完了時のバッグ本体21Aが、小柄乗員OPSを受け止める際には、制御装置ECUが、長さ調整手段としてのアクチュエータ16を、上側部31と下側部30との離隔距離を第2距離L2とするように、調整することから、反力を低くして、運動エネルギーの低い小柄乗員OPSを好適に受け止めることができる。
なお、第2実施形態の場合の連結材35Aの第2距離L2の調整は、結合部位35cの結合を解除して、連結材35Aが、上側部31と下側部30との連結を解除する構成としたが、図10~12に示す第3実施形態の乗員保護装置10Bの連結材35Bのように、第2距離L2としても、上側部31と下側部30との連結状態を維持して、第1距離L1より長くする調整としてもよい。
この連結材35Bは、図12のAに示すように、連結維持材40Bの先端41側が、上側布36の下縁36b側と下側布37の上縁37a側との結合部位35cを縫合するように配設されている。さらに、このエアバッグ20Bに配設する連結材35Bは、上側布36の下縁36b側と下側布37の上縁37a側とを、破断しない縫合糸39により、結合部位35cより先端側の端縁36c,37c相互を縫合している。
第3実施形態のエアバッグ20Bは、バッグ本体21Aと同様な上側部31、下側部30、及び、後側部32を有したバッグ本体21Bに、連結材35Bが、上側部31と下側部30との間を連結させるように配設されている。すなわち、結合部位35cから離れた上側布36の上縁36aが上側部31に縫合され、下側布37の下縁37bが下側部30に縫合されている。
なお、第3実施形態の乗員保護装置10Bでは、連結材35Bの構成が異なる他、バッグ本体21Bや連結維持材40Bは、第2実施形態と同様であり、さらに、他のインフレーター14、アクチュエータ16、シートベルト装置6、カメラS、及び、制御装置ECUも、第2実施形態と同様な構成としている。
そして、第3実施形態の乗員保護装置10Bでは、上側部31と下側部30との離隔距離を第1距離L1とする場合には、アクチュエータ16を作動させて、係止ピン17を連結維持材40Bの元部42側の連結孔42aから抜いて、バッグ本体21Bを膨張させる。その際、連結材35Bの結合部位35cから、連結材35Bの先端41側が抜けず、連結材35Bにより、膨張完了時のバッグ本体21Bは、図10や図12のAに示すように、連結材35Bにより、上側部31と下側部30との離隔距離を第1距離L1として、膨張を完了させることから、大柄乗員OPFを受け止めることとなっても、反力を高くして、好適に、大柄乗員OPFを受け止めることができる。
一方、上側部31と下側部30との離隔距離を第1距離L1より長い第2距離L2とする場合には、アクチュエータ16を作動させずに、係止ピン17を連結孔42aに挿入させた状態としておく。そのため、バッグ本体21Bが展開膨張する際、連結材35Bの結合部位35cから連結維持材40Bの先端41側が抜けて、結合部位35cの結合状態が解消され、連結材35Bは、破断しない縫合糸39を縫合した結合部位35dで、上側布36と下側布37との連結状態を維持され、図11や図12のBに示すように、上側部31と下側部30と離隔距離を第1距離L1より長い第2距離L2として、バッグ本体21Bが膨張を完了させることから、小柄乗員OPSを受けて止める際、反力を抑えて、好適に、小柄乗員OPSを受け止めることができる。
なお、第3実施形態において、上側部31と下側部30との離隔距離が、第1距離L1より長い第2距離L2となれば、上側部31や下側部30が、曲げ変形し易くなり、特に、下側部30は、上側部31から離れるように角度を広げて、インパネ2から自由空間に突出して、曲げ変形し易いことから、上側部31と下側部30との離隔距離を第1距離L1より長い第2距離L2とする場合には、連結材35Bによって上側部31と下側部30とを連結状態としていても、乗員受止時の反力を低減させることができる。
なお、第3実施形態のシートベルト装置6の作動は、第2実施形態と同様であり、制御装置ECUが、巻き取り機構6fを調整して、車両1の速度が高速の場合には、ショルダーベルト6aの引張力を高くし、中低速の場合には、ショルダーベルト6aの引張力を低くして、シートベルト装置6は、乗員OP(大柄乗員OPFや小柄乗員OPS)を拘束することとなる(図9参照)。
1…車両、4…シート、6…シートベルト装置、6a…ショルダーベルト、6f…巻き取り機構、10,10A,10B…乗員保護装置、12…(収納部位)ケース、14…インフレーター、16…(長さ調整手段)アクチュエータ、20,20A,20B…エアバッグ、21,21A,21B…バッグ本体、23…流入用開口、30…下側部、30a…後端、31…上側部、31a…後端、32…後側部、35,35A,35B…連結材、36…上側布、37…下側布、
L1…第1距離、L2…第2距離、G…膨張用ガス、ECU…制御装置、S…(乗員検知手段)カメラ、OP…乗員、OPF…大柄乗員、OPS…小柄乗員。

Claims (2)

  1. 車両における着座した乗員の前方側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、乗員を受止可能に、収納部位から後方側に展開膨張するエアバッグ、を備え、
    前記エアバッグが、膨張用ガスを流入させる流入用開口を有し、該流入用開口の周縁を前記収納部位に固定させて配設され、
    膨張完了形状を、前記流入用開口側から上下に分岐する上側部と下側部とを備えるとともに、先端側の合流部位としての前記上側部と前記下側部との後端相互の連結部位となる後側部を備えたループ状とする乗員保護装置であって、
    前記エアバッグが、
    前記上側部、前記下側部、及び、前記後側部を備えたバッグ本体と、
    前記上側部と前記下側部との間に配設されて、膨張完了時の前記上側部と前記下側部との離隔距離を規制するように、前記上側部と前記下側部とを連結する可撓性を有した連結材と、
    を備えて構成され
    前記連結材が、前記上側部と前記下側部との離隔距離を、第1距離と、該第1距離より長くする第2距離と、の少なくとも長短の二種類に調整できるように、配設され、
    前記連結材に、前記上側部と前記下側部との離隔距離を、第1距離と、該第1距離より長くする第2距離と、に調整可能な長さ調整手段が連結されるとともに、
    前記長さ調整手段における前記第1距離と前記第2距離との調整が、制御装置によって制御される構成として、
    前記制御装置が、前記バッグ本体の受け止める乗員が大柄乗員か小柄乗員かを検知可能な乗員検知手段からの信号に基づき、受け止める乗員が大柄乗員と検知すると、前記長さ調整手段を、前記上側部と前記下側部との離隔距離を第1距離とするように、調整し、
    受け止める乗員が小柄乗員と検知すると、前記長さ調整手段を、前記上側部と前記下側部との離隔距離を第2距離とするように、調整することを特徴とする乗員保護装置。
  2. シートに着座した乗員を拘束するためのプリテンショナー機構とフォースリミッター機構とを設けたシートベルト装置であって、作動時、乗員を拘束したベルトの引張力を、少なくとも高低の二段階で調整可能としたシートベルト装置を備え、
    前記制御装置が、車両の衝突時に、前記エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターの作動を制御するとともに、前記長さ調整手段の作動時の調整と前記シートベルト装置の引張力の調整とを制御可能とし、さらに、車両の速度が高速か中低速かを検知可能に構成され、
    前記制御装置が、前記インフレーターを作動させるように制御する際、
    前記乗員検知手段によって、前記シートに着座した乗員が大柄乗員と検知すると、前記長さ調整手段を、前記上側部と前記下側部との離隔距離を第1距離とするように、調整し、さらに、車両の速度において、
    高速と検知していれば、前記ベルトの引張力を高い引張力として調整し、
    中低速と検知していれば、前記ベルトの引張力を低い引張力として調整し、あるいは、
    前記乗員検知手段によって、前記シートに着座した乗員が小柄乗員と検知すると、前記長さ調整手段を、前記上側部と前記下側部との離隔距離を第2距離とするように、調整し、さらに、車両の速度において、
    高速と検知していれば、前記ベルトの引張力を高い引張力として調整し、
    中低速と検知していれば、前記ベルトの引張力を低い引張力として調整することを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
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