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JP7056545B2 - 電気絶縁性フィルムの加工方法 - Google Patents
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JP7056545B2 - 電気絶縁性フィルムの加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気絶縁性フィルムの加工方法に関する。
リチウムイオン二次電池などの二次電池は、携帯機器の電源として、また、電気自動車やハイブリッド自動車などの車両の駆動用電源として注目されている。例えば、特許文献1には、二次電池として、帯状の正極シート、帯状の負極シート、及び、帯状のセパレータシートを軸線の周りに捲回した捲回電極体と、前記捲回電極体を収容する電池ケースと、電気絶縁性フィルムを折り曲げて箱状にした絶縁部材であって、前記捲回電極体を当該絶縁部材の内部に配置すると共に、前記電池ケース内に収容された絶縁部材と、を備える二次電池が開示されている。
国際公開第2013/035668号
ところで、電気絶縁性フィルムを折り曲げ予定部において折り曲げて、所定の形状(例えば、箱状)にする場合に、折り曲げ予定部において電気絶縁性フィルムを折り曲げ易くする(精度良く折り曲げる)ために、折り曲げ予定部をハーフカットすることがある。この場合に、ハーフカットされた折り曲げ予定部における切り残し部分(ハーフカットされた折り曲げ予定部においてハーフカットされていない未切断部分)の厚みが厚すぎると、折り曲げ予定部において電気絶縁性フィルムを精度良く折り曲げることができなくなる虞がある。一方、ハーフカットされた折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが薄すぎると、折り曲げ予定部の強度が低下し、折り曲げ予定部(折り曲げられた部位)において電気絶縁性フィルムが破断する虞がある。このため、ハーフカットされた折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みを、予め設定した適正範囲内の厚みにすることが求められる。
この要求に応えるためには、電気絶縁性フィルムの折り曲げ予定部をハーフカットした後、当該電気絶縁性フィルムについて、折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが適正範囲内の厚みになっているか否かを検査する必要がある。しかしながら、折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みを実測して検査することは、時間とコストがかかるため、好ましくない。このため、簡易に、折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが適正範囲内の厚みになっているか否かを判断することができる方法が求められていた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、簡易に、折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが適正範囲内の厚みになっているか否かを判断することができる、電気絶縁性フィルムの加工方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ハーフカット加工装置を用いて電気絶縁性フィルムのハーフカット加工を行う、電気絶縁性フィルムの加工方法であって、前記ハーフカット加工装置は、前記電気絶縁性フィルムのうち折り曲げ予定部をハーフカットする第1切断刃と、前記電気絶縁性フィルムのうち前記折り曲げ予定部とは異なる部位をハーフカットする第2切断刃であって、前記第1切断刃によるハーフカットよりも前記電気絶縁性フィルムに対する切り込み深さが浅い検査用切り込みを形成するための第2切断刃と、を有し、前記第1切断刃によって前記電気絶縁性フィルムの前記折り曲げ予定部をハーフカットすると同時に、前記第2切断刃によって前記検査用切り込みを形成する装置であり、前記電気絶縁性フィルムのハーフカット加工を行ったときに、前記第2切断刃によるハーフカットがなされて前記検査用切り込みが形成されている場合に、前記第1切断刃によってハーフカットされた前記折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが、予め設定された適正範囲内の厚みになるように設定されており、前記電気絶縁性フィルムの加工方法は、前記ハーフカット加工装置を用いて前記電気絶縁性フィルムのハーフカット加工を行う加工工程であって、前記第1切断刃によって前記電気絶縁性フィルムの前記折り曲げ予定部をハーフカットする加工工程と、前記加工工程を終えた前記電気絶縁性フィルムについて、前記検査用切り込みが形成されているか否かを確認し、前記検査用切り込みが形成されている場合は、前記折り曲げ予定部における前記切り残し部分の厚みが前記適正範囲内の厚みになっていると判定する検査工程と、を備える電気絶縁性フィルムの加工方法である。
上述の電気絶縁性フィルムの加工方法では、第1切断刃と第2切断刃とを有するハーフカット加工装置を用いて、電気絶縁性フィルムのハーフカット加工を行う。
第1切断刃は、電気絶縁性フィルムのうち折り曲げ予定部をハーフカットするための切断刃である。なお、折り曲げ予定部とは、電気絶縁性フィルムを折り曲げる予定の位置に存在する部位(平面視線状の部位)であって、例えば、当該折り曲げ予定部において電気絶縁性フィルムを折り曲げることによって、電気絶縁性フィルムを所定の形状にするための部位である。折り曲げ予定部をハーフカットすることによって、当該折り曲げ予定部において電気絶縁性フィルムを折り曲げ易くなる(精度良く折り曲げることができる)。
また、第2切断刃は、電気絶縁性フィルムのうち折り曲げ予定部とは異なる部位(以下、この部位を検査部ともいう)をハーフカットするための切断刃である。この第2切断刃は、第1切断刃によるハーフカットよりも電気絶縁性フィルムに対する切り込み深さが浅い形態の「検査用切り込み」を形成するための切断刃である。
このハーフカット加工装置は、第1切断刃によって電気絶縁性フィルムの折り曲げ予定部をハーフカットすると同時に、第2切断刃によって検査用切り込みを形成するように構成されている。なお、ハーフカットとは、電気絶縁性フィルムを、その厚み方向について全部切断するのではなく、厚み方向について一部を切断する(切り込む)ことをいう。
さらに、このハーフカット加工装置は、電気絶縁性フィルムのハーフカット加工を行ったときに、第2切断刃によるハーフカットが実行されて検査用切り込みが形成されている場合に、第1切断刃によってハーフカットされた折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが、予め設定された適正範囲内の厚みになるように設定されている。すなわち、このハーフカット加工装置では、電気絶縁性フィルムのハーフカット加工を行ったときに、第2切断刃によるハーフカットが実行されて検査用切り込みが形成されている場合に、第1切断刃によってハーフカットされた折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが、予め設定された適正範囲内の厚みになるように、第1切断刃と第2切断刃とが設けられている。なお、折り曲げ予定部における切り残し部分とは、第1切断刃によってハーフカットされた折り曲げ予定部において、ハーフカットされていない部分(未切断部分)をいう。
上述の電気絶縁性フィルムの加工方法では、このようなハーフカット加工装置を用いて、電気絶縁性フィルムのハーフカット加工を行う。具体的には、加工工程において、ハーフカット加工装置を用いて電気絶縁性フィルムのハーフカット加工を行い、第1切断刃によって電気絶縁性フィルムの折り曲げ予定部をハーフカットする。なお、この加工工程において、折り曲げ予定部のハーフカットが適正に実行された場合(すなわち、第1切断刃によってハーフカットされた折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが、予め設定された適正範囲内の厚みになっている場合)は、第2切断刃によるハーフカットが実行されて、電気絶縁性フィルムに検査用切り込みが形成された状態になっている。
次いで、検査工程において、前述の加工工程を終えた電気絶縁性フィルムについて、検査用切り込みが形成されているか否かを確認し、検査用切り込みが形成されている場合は、折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが適正範囲内の厚みになっている(すなわち、合格品である)と判定する。
前述したように、加工工程では、「電気絶縁性フィルムのハーフカット加工を行ったときに、第2切断刃によるハーフカットが実行されて検査用切り込みが形成されている場合に、第1切断刃によってハーフカットされた折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが、予め設定された適正範囲内の厚みになるように設定された、ハーフカット加工装置」を用いている。
このため、加工工程を終えた電気絶縁性フィルムにおいて、検査用切り込みが形成されている場合は、折り曲げ予定部における切り残し部分の厚み寸法が、適正範囲内の厚み寸法になっている(すなわち、合格品である)と判断することができる。反対に、加工工程を終えた電気絶縁性フィルムにおいて、検査用切り込みが形成されていない場合は、折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが適正範囲内の厚みになっていない(すなわち、不合格品である)と判断することができる。
以上説明したように、上述の電気絶縁性フィルムの加工方法によれば、検査用切り込みの有無を確認するという簡易な作業によって、折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが適正範囲内の厚みになっているか否か(すなわち、合格品であるか否か)を判断することができる。従って、上述の電気絶縁性フィルムの加工方法によれば、簡易に、折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが適正範囲内の厚みになっているか否か(すなわち、合格品であるか否か)を判断することができる。
実施形態にかかるハーフカット加工装置の斜視図である。 同ハーフカット加工装置の平面図(上面図)である。 図2のB-B断面の部分拡大図である。 加工工程前の電気絶縁性フィルムの平面図(上面図)である。 加工工程後の電気絶縁性フィルムの平面図(上面図)である。 図5のC-C断面の部分拡大図である。 一定形状にカットした電気絶縁性フィルムの平面図(上面図)である。 電気絶縁性フィルムからなる絶縁部材の斜視図である。 絶縁部材の内部に捲回電極体が配置された状態を示す図である。 非水電解液二次電池の部分断面図である。
(実施形態)
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。まず、本実施形態において使用するハーフカット加工装置1について説明する。
ハーフカット加工装置1は、図1~図3に示すように、第1ロール10と第2ロール20とを備える。このうち、第1ロール10は、円筒形状の本体部10bと、本体部10bの両端に隣接する円筒形状の両端部10cとを有する。両端部10cは、本体部10bよりも大きな外径を有する。本体部10bの外周面10dには、外周面10dから突出する形態の第1切断刃11が設けられている(図1及び図3参照)。また、第2ロール20は、直円筒形状をなし、平坦な外周面20bを有している。
第1ロール10と第2ロール20とは、第1ロール10の両端部10cの外周面と第2ロール20の外周面20bとを接触させた態様で、上下方向に対向して配置されている。従って、第1ロール10の本体部10bの外周面10dと、第2ロール20の外周面20bとの間には、間隙が設けられている。また、第1ロール10と第2ロール20とは、図1に矢印で示すように、2つのロールの回転方向が互いに逆方向となるように、すなわち、対面する2つのロールが互いに順方向回転となるように設定されている。
本実施形態のハーフカット加工装置1では、電気絶縁性フィルム60を、第1ロール10の本体部10bの外周面10dと第2ロール20の外周面20bとの間隙に通すようにして(第2ロール20の外周面20bに接触させるようにして)、第2ロール20等によって、電気絶縁性フィルム60を搬送方向DMに搬送しつつ、第1切断刃11によって、電気絶縁性フィルム60のハーフカット加工を行う。なお、搬送方向DMは、電気絶縁性フィルム60の長さ方向DLに一致する。また、電気絶縁性フィルム60としては、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンからなる樹脂フィルムを挙げることができる。
第1切断刃11は、電気絶縁性フィルム60のうち折り曲げ予定部61をハーフカットするための切断刃である。なお、折り曲げ予定部61とは、電気絶縁性フィルム60を折り曲げる予定の位置に存在する部位(平面視線状の部位、図2及び図4において二点鎖線で示す部位)であって、当該折り曲げ予定部61において電気絶縁性フィルム60を折り曲げることによって、電気絶縁性フィルム60を所定の形状(本実施形態では、箱状)にするための部位である。折り曲げ予定部61をハーフカットすることによって、当該折り曲げ予定部61において電気絶縁性フィルム60を折り曲げ易くなる(精度良く折り曲げることができる)。
なお、ハーフカットとは、電気絶縁性フィルム60を、その厚み方向について全部切断するのではなく、厚み方向について一部を切断する(切り込む)ことをいう(図3参照)。本実施形態では、第1切断刃11によって折り曲げ予定部61をハーフカットすることで、溝状の切り込み部分62が形成される(図6参照)。
また、本実施形態のハーフカット加工装置1では、電気絶縁性フィルム60の第1面60bを第1ロール10側に向けた状態で(従って、電気絶縁性フィルム60の第2面60cを第2ロール20側に向けた状態で)、電気絶縁性フィルム60を搬送方向DMに搬送しつつ、第1切断刃11によって電気絶縁性フィルム60のハーフカット加工を行う。従って、電気絶縁性フィルム60の第1面60b側から第1切断刃11によってハーフカットされ、第1面60b側に開口する溝状の切り込み部分62が形成される(図6参照)。
また、本実施形態のハーフカット加工装置1では、第1切断刃11は、第1ロール10の本体部10bの外周面10dの両端側に位置して外周面10dの周方向に延びる(外周面10dの全周にわたって設けられている)円環状の第1切断刃11b、第1ロール10の軸線方向(軸線AX1に沿う方向、図1及び図2において左右方向)に沿って平行に延びる直線状の第1切断刃11c、及び、第1切断刃11bと第1切断刃11cとの交差点から第1ロール10の軸線方向に対して斜めの方向に延びる第1切断刃11dとからなる。
また、本実施形態のハーフカット加工装置1では、第1ロール10の本体部10bの外周面10dに、第1切断刃11に加えて、外周面10dから突出する形態の第2切断刃15が設けられている(図1~図3参照)。具体的には、第2切断刃15は、第1ロール10の本体部10bの外周面10dの両端側に位置して、外周面10dの周方向に延びる円環状をなし、外周面10dの全周にわたって設けられている。詳細には、第2切断刃15は、第1切断刃11bに対し、第1ロール10の軸線方向の端部側に設けられている。なお、本体部10bの外周面10dからの第2切断刃15の突出高さ(図3において上下方向の寸法)は、外周面10dからの第1切断刃11の突出高さ(図3において上下方向の寸法)よりも低くされている。
第2切断刃15は、電気絶縁性フィルム60のうち折り曲げ予定部61とは異なる部位(図4において破線で示す部位、この部位を検査部66とする)をハーフカットするための切断刃である。この第2切断刃15は、第1切断刃11によるハーフカットよりも電気絶縁性フィルム60に対する切り込み深さが浅い形態の「検査用切り込み65」を形成するための切断刃である(図3参照)。従って、第2切断刃15によって検査部66をハーフカットすることで形成される検査用切り込み65の切り込み深さは、第1切断刃11によって折り曲げ予定部61をハーフカットすることで形成される切り込み部分62の切り込み深さよりも浅くなる(図6参照)。
本実施形態のハーフカット加工装置1は、第1ロール10及び第2ロール20を回転させて、第2ロール20等によって電気絶縁性フィルム60を搬送方向DMに搬送しつつ、第1切断刃11によって電気絶縁性フィルム60の折り曲げ予定部61をハーフカットすると同時に、第2切断刃15によって検査用切り込み65を形成するように構成されている。
さらに、本実施形態のハーフカット加工装置1は、電気絶縁性フィルム60のハーフカット加工を行ったときに、第2切断刃15によるハーフカットが実行されて検査用切り込み65が形成されている場合に、第1切断刃11によってハーフカットされた折り曲げ予定部61における切り残し部分63の厚み寸法a(図3参照)が、予め設定された適正範囲内の値になるように設定されている。すなわち、本実施形態のハーフカット加工装置1では、電気絶縁性フィルム60のハーフカット加工を行ったときに、第2切断刃15によるハーフカットが実行されて検査用切り込み65が形成されている場合に、第1切断刃11によってハーフカットされた折り曲げ予定部61における切り残し部分63の厚み寸法a(図3参照)が、予め設定された適正範囲内の厚み寸法になるように、第1ロール10の本体部10bの外周面10dに、第1切断刃11と第2切断刃15とが設けられている。
なお、折り曲げ予定部61における切り残し部分63とは、第1切断刃11によってハーフカットされた折り曲げ予定部61において、ハーフカットされていない部分(未切断部分)をいう。すなわち、切り残し部分63は、折り曲げ予定部61のうち、第1切断刃11によってハーフカットされた切り込み部分62を除いた部位(切り込み部分62よりも第2面60c側に位置する部位)である(図6参照)。
また、本実施形態では、厚み寸法が150±10μmである電気絶縁性フィルム60を用いている。この電気絶縁性フィルム60について、折り曲げ予定部61における切り残し部分63の厚み寸法aの適正範囲を、30μm以上90μm以下の範囲としている。厚み寸法が150±10μmである電気絶縁性フィルム60において、切り残し部分63の厚み寸法aを90μm以下とすることで、折り曲げ予定部61において電気絶縁性フィルム60を精度良く折り曲げることが可能になる。また、切り残し部分63の厚み寸法aを30μm以上とすることで、折り曲げ予定部61(折り曲げられた部位)において電気絶縁性フィルム60が破断するのを防止することができる。
具体的には、本実施形態では、以下のような加工寸法(設計値)となるように、ハーフカット加工装置1を設定している(図3参照)。
a=40±10μm
b=130±10μm
c=150±10μm
d=4±0.01mm
ここで、a(μm)は、第1切断刃11によってハーフカットされた折り曲げ予定部61における切り残し部分63の厚み寸法(設計値)である(図3参照)。また、b(μm)は、第2切断刃15によってハーフカットされた検査部66における切り残し部分67の厚み寸法(設計値)である(図3参照)。また、c(μm)は、電気絶縁性フィルム60の厚み寸法である。また、d(mm)は、隣接する第1切断刃11と第2切断刃15との中心間距離(ピッチ)である。
なお、以下の関係式(1)を満たすようにハーフカット加工装置1を設定することで、電気絶縁性フィルム60のハーフカット加工を行ったときに、第2切断刃15によるハーフカットが実行されて検査用切り込み65が形成されている場合に、第1切断刃11によってハーフカットされた折り曲げ予定部61における切り残し部分63の厚み寸法a(図3参照)が、予め設定された適正範囲内の厚みになる。
max(a)+max(c-b)≦max(aの適正範囲)・・・(1)
本実施形態では、関係式(1)の左辺=max(aの適正範囲)=90μmである。また、関係式(1)の右辺のうち、max(a)=50μm、max(c-b)=max(c)-min(b)=160-120=40μmである。従って、関係式(1)の右辺=max(a)+max(c-b)=50+40=90となる。
従って、本実施形態では、関係式(1)を満たすように、ハーフカット加工装置1が設定されている。
従って、本実施形態のハーフカット加工装置1を用いてハーフカット加工を行った電気絶縁性フィルム60において、検査用切り込み65(第2切断刃15の刃痕)が形成されている場合は、折り曲げ予定部61における切り残し部分63の厚み寸法aが適正範囲内(具体的には、30μm以上90μm以下)の厚みになっている(すなわち、合格品である)と判断することができる。反対に、検査用切り込み65(第2切断刃15の刃痕)が形成されていない場合は、折り曲げ予定部61における切り残し部分63の厚み寸法aが適正範囲内の厚みになっていない(すなわち、不合格品である)と判断することができる。
次に、本実施形態にかかる電気絶縁性フィルムの加工方法について説明する。
まず、加工工程において、ハーフカット加工装置1を用いて電気絶縁性フィルム60のハーフカット加工を行う。具体的には、第1ロール10及び第2ロール20を回転させて、第2ロール20等によって電気絶縁性フィルム60を搬送方向DMに搬送しつつ、第1ロール10の第1切断刃11によって電気絶縁性フィルム60の折り曲げ予定部61をハーフカットする(図1~図3参照)。
なお、この加工工程において、折り曲げ予定部61のハーフカットが適正に実行された場合(すなわち、第1切断刃11によってハーフカットされた折り曲げ予定部61における切り残し部分63の厚み寸法aが、予め設定された適正範囲内の厚み寸法になっている場合)は、第2切断刃15によるハーフカットが実行されて、電気絶縁性フィルム60に検査用切り込み65が形成された状態になっている(図5及び図6参照)。なお、検査用切り込み65は、電気絶縁性フィルム60の搬送方向DM(すなわち、電気絶縁性フィルム60の長さ方向DL)に沿って直線状に延びる形態となる。
次いで、検査工程において、前述の加工工程を終えた電気絶縁性フィルム60について、検査用切り込み65(第2切断刃15の刃痕)が形成されているか否かを確認する。検査用切り込み65(第2切断刃15の刃痕)が形成されている場合は、折り曲げ予定部61における切り残し部分63の厚み寸法aが適正範囲内(具体的には、30μm以上90μm以下)の厚み寸法になっていると判断することができるので、合格品と判定する。一方、検査用切り込み65(第2切断刃15の刃痕)が形成されていない場合は、折り曲げ予定部61における切り残し部分63の厚み寸法aが適正範囲内の厚み寸法になっていないと判断することができるので、不合格品と判定する。
なお、本実施形態では、折り曲げ予定部61の切り込み部分62のうち第1切断刃11b(第1ロール10の外周面10dの周方向に延びる円環状の刃)によってハーフカットされた切り込み部分62bは、電気絶縁性フィルム60の幅方向DWの両端側で、電気絶縁性フィルム60の搬送方向DM(すなわち、電気絶縁性フィルム60の長さ方向DL)に沿って直線状に延びる形態となる(図5及び図6参照)。また、検査用切り込み65は、切り込み部分62bに対して幅方向DWに隣接して、切り込み部分62bに平行に延びる形態となる(図5及び図6参照)。従って、電気絶縁性フィルム60の幅方向DWの両端側で、電気絶縁性フィルム60の長さ方向DLに沿って直線状に延びる切り込み部が、幅方向DWに2本並んで形成されている場合は、検査用切り込み65(第2切断刃15の刃痕)が形成されていると判断することができる。
以上説明したように、本実施形態の電気絶縁性フィルムの加工方法によれば、検査用切り込み65の有無を確認するという簡易な作業によって、折り曲げ予定部61における切り残し部分63の厚み寸法aが適正範囲内の厚みになっているか否か(すなわち、合格品であるか否か)を判断することができる。従って、本実施形態の電気絶縁性フィルムの加工方法によれば、簡易に、折り曲げ予定部61における切り残し部分63の厚み寸法aが適正範囲内の厚みになっているか否か(すなわち、合格品であるか否か)を判断することができる。
検査工程において合格品であると判定された電気絶縁性フィルム60は、その後、一定の長さ毎に切断されて、図7に示すように、一定形状(一定寸法)の電気絶縁性フィルム60とされる。この電気絶縁性フィルム60は、ハーフカットされた折り曲げ予定部61において折り曲げられて、図8に示すように、矩形箱状(袋状)の絶縁部材70に成形される。
矩形箱状(袋状)の絶縁部材70は、非水電解液二次電池100(図10参照)の構成部品として使用される。具体的には、この絶縁部材70は、捲回電極体150を自身の内部に配置(収容)すると共に、電池ケース110内に収容される(図9及び図10参照)。なお、図9は、非水電解液二次電池100において、絶縁部材70の内部に捲回電極体150が配置されている状態を示す斜視概略図である。なお、図9では、端子付き電池ケース蓋115等の図示を省略している。また、図10は、非水電解液二次電池100の部分断面図である。
非水電解液二次電池100は、図10に示すように、直方体形状の電池ケース110と、電池ケース110の内部に収容された捲回電極体150とを備えるリチウムイオン二次電池である。なお、電池ケース110は、開口111dを有する矩形箱状の収容部111と、収容部111の開口111dを閉塞する蓋体113を有する端子付き電池ケース蓋115と、を備えている。収容部111と蓋体113とは、全周溶接により一体とされている。
捲回電極体150は、断面長円状をなし、帯状の正極シート155と帯状の負極シート156との間にセパレータシート157を介在させて、これらを軸線AX3の周りに捲回してなる扁平型の捲回電極体である(図10参照)。この捲回電極体150は、その軸線方向DX(軸線AX3に沿った方向、図10において左右方向)の一方側DX1(図10において左側)に位置し、正極シート155の一部のみが渦巻状に重なる正極捲回部155bと、他方側DX2(図10において右側)に位置し、負極シート156の一部のみが渦巻状に重なる負極捲回部156bを有している。捲回電極体150の内部には、非水電解液190が含まれている。
端子付き電池ケース蓋115は、蓋体113と第1絶縁部材180と正極端子部材130と負極端子部材140と第2絶縁部材170とを有する。このうち、蓋体113は、細長平板形状をなし、軸線方向DXの両端部には、この蓋体113を貫通する円形状の貫通孔が形成されている。また、蓋体113の長手方向の中央部には、安全弁113jが設けられている。また、蓋体113のうち、安全弁113jと貫通孔との間には、非水電解液190を収容部111内に注入するための注液口113nが形成されている。この注液口113nは、注液栓113mにより封止されている(図10参照)。
正極端子部材130は、正極接続部材135と正極外部端子137と正極締結部材139とにより構成されている(図10参照)。このうち、正極接続部材135は、金属からなり、捲回電極体150の正極捲回部155bに接続すると共に、蓋体113の貫通孔を通じて外部に延出している。正極外部端子137は、金属からなり、蓋体113より上方(電池ケース110の外部)に位置し、電池ケース110の外部において正極接続部材135と電気的に接続している。正極締結部材139は、金属からなるボルトであり、電池ケース110の外部に位置し、正極外部端子137と図示しないバスバーとを締結する。
負極端子部材140は、負極接続部材145と負極外部端子147と負極締結部材149とにより構成されている(図10参照)。このうち、負極接続部材145は、金属からなり、捲回電極体150の負極捲回部156bに接続すると共に、蓋体113の貫通孔を通じて外部に延出している。負極外部端子147は、金属からなり、蓋体113より上方(電池ケース110の外部)に位置し、電池ケース110の外部において負極接続部材145と電気的に接続している。負極締結部材149は、金属からなるボルトであり、蓋体113上(電池ケース110の外部)に位置し、負極外部端子147と図示しないバスバーとを締結する。
さらに、非水電解液二次電池100は、電気絶縁性フィルム60を矩形箱状(袋状)に成形した絶縁部材70を備える。この絶縁部材70は、捲回電極体150を自身の内部に配置(収容)すると共に、電池ケース110内に収容されている(図9及び図10参照)。従って、非水電解液二次電池100では、金属製の電池ケース110と捲回電極体150との間に、電気絶縁性フィルム60からなる絶縁部材70を介在させている。これにより、電気絶縁性フィルム60(絶縁部材70)によって、電池ケース110と捲回電極体150との間を電気的に絶縁することができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
1 ハーフカット加工装置
10 第1ロール
11,11b,11c,11d 第1切断刃
15 第2切断刃
20 第2ロール
60 電気絶縁性フィルム
61 折り曲げ予定部
62 切り込み部分
63 折り曲げ予定部の切り残し部分
65 検査用切り込み
66 検査部
67 検査部の切り残し部分
70 絶縁部材(電気絶縁性フィルム)
100 非水電解液二次電池
110 電池ケース
150 捲回電極体
a 折り曲げ予定部の切り残し部分の厚み寸法
b 検査部の切り残し部分の厚み寸法
c 電気絶縁性フィルムの厚み寸法

Claims (1)

  1. ハーフカット加工装置を用いて電気絶縁性フィルムのハーフカット加工を行う、電気絶縁性フィルムの加工方法であって、
    前記ハーフカット加工装置は、
    前記電気絶縁性フィルムのうち折り曲げ予定部をハーフカットする第1切断刃と、
    前記電気絶縁性フィルムのうち前記折り曲げ予定部とは異なる部位をハーフカットする第2切断刃であって、前記第1切断刃によるハーフカットよりも前記電気絶縁性フィルムに対する切り込み深さが浅い検査用切り込みを形成するための第2切断刃と、を有し、
    前記第1切断刃によって前記電気絶縁性フィルムの前記折り曲げ予定部をハーフカットすると同時に、前記第2切断刃によって前記検査用切り込みを形成する装置であり、
    前記電気絶縁性フィルムのハーフカット加工を行ったときに、前記第2切断刃によるハーフカットがなされて前記検査用切り込みが形成されている場合に、前記第1切断刃によってハーフカットされた前記折り曲げ予定部における切り残し部分の厚みが、予め設定された適正範囲内の厚みになるように設定されており、
    前記電気絶縁性フィルムの加工方法は、
    前記ハーフカット加工装置を用いて前記電気絶縁性フィルムのハーフカット加工を行う加工工程であって、前記第1切断刃によって前記電気絶縁性フィルムの前記折り曲げ予定部をハーフカットする加工工程と、
    前記加工工程を終えた前記電気絶縁性フィルムについて、前記検査用切り込みが形成されているか否かを確認し、前記検査用切り込みが形成されている場合は、前記折り曲げ予定部における前記切り残し部分の厚みが前記適正範囲内の厚みになっていると判定する検査工程と、を備える
    電気絶縁性フィルムの加工方法。
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