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JP7069828B2 - タイヤ - Google Patents
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Description

本発明は、サイドウォール部に設けた標章の視認性を向上させたタイヤに関する。
タイヤのサイドウォール部の表面には、タイヤのメーカ名、ブランド名、サイズ等を表す文字、記号などである標章が形成されている。そして、これら標章の視認性を高めるために、例えば、標章をサイドウォール部の表面よりも一段高く形成するとともに、標章の表面にリッジを設けることなどが行われている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら従来の標章は、高さが一定であるため、例えその表面にリッジを形成した場合にも、外観が単調でありかつコントラストの変化も少ない。そのため視認性を十分に高めることはできなかった。
特開平09-86106号公報
本発明は、標章の外観に変化を与えて意匠性を高めるとともに、標章の表面と基準面との間のコントラストに大きな差をもたらして視認性を向上させうるタイヤを提供することを課題としている。
本発明は、 サイドウォール部に、1以上の標章を有する標章表示部が形成されたタイヤであって、
前記標章表示部は、前記サイドウォール部の表面に設けられる基準面と、この基準面に形成される前記標章とを具え、
前記標章の表面は、タイヤ半径方向内端から半径方向外側に向かって前記基準面からの高さが増加する第1の傾斜面部と、タイヤ半径方向外端から半径方向内側に向かって前記基準面からの高さが増加する第2の傾斜面部とを具える。
本発明に係るタイヤでは、前記第1の傾斜面部のタイヤ半径方向長さLaは、前記第2の傾斜面部のタイヤ半径方向長さLbの0.8~1.2倍の範囲であるのが好ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記標章表示部は、前記基準面又は前記標章の表面の一方に、複数の小突起部を具えるのが好ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記小突起部は、上端側が小径をなす円錐台状突起であっても良い。
本発明に係るタイヤでは、前記円錐台状突起は、最大太さが50~1000μm、突出高さが50~1000μm、かつ隣り合う円錐台状突起間の中心間距離が200~1000μmであるのが好ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記小突起部は、上端に向かって厚さが減じる断面台形状の板状突起であり、互いに平行又は非並行で配されても良い。
本発明に係るタイヤでは、前記板状突起は、最大厚さが20~1000μmm、突出高さが200~500μm、かつ隣り合う板状突起間の隙間が10~800μmであるのが好ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記標章表示部は、前記サイドウォール部の表面から一定高さで突出する台座部を具え、この台座部の表面が前記基準面を形成するのが好ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記標章の表面の前記基準面からの最大高さは、前記台座部の前記サイドウォール部の表面からの高さよりも大であるのが好ましい。
本発明は、基準面に形成される標章の表面が、互いに逆向きに傾斜する第1、第2の傾斜面部を具える。これにより標章の外観に変化を与え、意匠性を高めうる。
又第1、第2の傾斜面部が互いに逆向きに傾斜することで、光の反射の仕方が相違する。そのため、重量や空気抵抗の増加を抑えながら、標章の立体感を強調させることができる。しかも見る向きによりコントラストに大きな差が生じ、これらの相乗効果により、視認性を高めることが可能となる。
本発明のタイヤの一実施例を示す部分斜視図である。 標章を拡大して示す部分斜視図である。 標章を拡大して示す図2のA-A線断面図である。 (A)は小突起部が円錐台状突起である場合の配列状態を示す部分平面図、(B)は円錐台状突起の断面図である。 (A)、(B)は小突起部が板状突起である場合の配列状態をその断面とともに示す部分斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のタイヤ1は、少なくとも一方のサイドウォール部2に、1以上の標章表示部3が配される。
標章表示部3は、サイドウォール部2の表面2sに設けられる基準面Xと、この基準面Xに形成される1以上の標章4とを具える。本例では、標章表示部3は、サイドウォール部2の表面2sから一定の高さH5で段差状に突出する台座部5を具え、この台座部5の表面5sが前記基準面Xを形成する。
標章4は、タイヤのメーカ名、ブランド名、サイズ等を表すための文字、記号、図形などであり、本例では、基準面Xに、複数の標章4からなるブランド名が形成されている場合が示される。
図2、3に示すように、各標章4の表面4sは、半径方向内側に配される第1の傾斜面部11と、半径方向外側に配される第2の傾斜面部12とを具える。
第1の傾斜面部11は、表面4sのタイヤ半径方向内端E1から半径方向外側に向かって、基準面Xからの高さHが増加する向きに傾斜する。第2の傾斜面部12は、表面4sのタイヤ半径方向外端E2から半径方向外側に向かって、基準面Xからの高さHが増加する向きに傾斜する。
本例では、標章4の表面4sが第1、第2の傾斜面部11、12から形成される場合が示される。これにより、表面4sの頂部Pは、第1の傾斜面部11と第2の傾斜面部12とが交わる稜線Kによって形成される。
本例では、前記稜線Kは、タイヤ軸芯を中心とする円弧状に湾曲している。特には、一つの標章表示部3内に配される複数の標章4のそれぞれの稜線Kは、タイヤ軸芯を中心とする一つの円周線上に位置するのが好ましい。
このように、標章4の表面4sが、互いに逆向きに傾斜する第1、第2の傾斜面部11、12を具えことにより、標章4の外観に変化を与え、意匠性を高めることができる。しかも、光の反射の仕方が、第1の傾斜面部11と第2の傾斜面部12とで相違するため、重量や空気抵抗の増加を抑えながら、標章4の立体感を強調させることができる。又見る向きによりコントラストに大きな差が生じるため、これらの相乗効果により、視認性を高めることが可能となる。
図3に示すように、第1の傾斜面部11のタイヤ半径方向長さLaは、第2の傾斜面部12のタイヤ半径方向長さLbの0.8~1.2倍の範囲が好ましい。この範囲を外れると、上記効果が減じる傾向となる。
標章4の表面4sの基準面Xからの最大高さHmax は、台座部5のサイドウォール部2の表面2sからの前記高さH5よりも大であるのが、視認性の観点から好ましい。なお標章4の表面4sの基準面Xからの最小高さHmin は、台座部5の前記高さH5以下であるのが、空気抵抗の増加を抑える観点から好ましい。
なお第1の傾斜面部11と第2の傾斜面部12との間に、例えば基準面Xと平行な小巾の中間面部(図示省略)を介在させることもできる。この場合、中間面部のタイヤ半径方向の巾は、前記表面4s全体のタイヤ半径方向長さの0.2倍以下であるのが好ましい。
又第1、第2の傾斜面部11、12は、それぞれ平面であるのが好ましいが、例えばタイヤ半径方向に円弧状に湾曲してのびる曲面であっても良い。
又標章表示部3では、図4(A)、(B)に示すように、基準面X又は標章4の表面4sのうちの一方の面Sに、この面Sから突出する複数の小突起部15を具えることが好ましい。本例では、小突起部15が、上端側が小径をなす円錐台状突起16である場合が示される。この円錐台状突起16では、最大太さD1が50~1000μm、前記面Sからの突出高さH1が50~1000μm、かつ隣り合う小突起部15、15間の中心間距離L1が200~1000μmであるのが好ましい。
このような円錐台状突起16は、光を乱反射させ、前記面S(基準面X又は標章4の表面4s)を黒く見せることができる。その結果、標章4の輪郭形状をより明確化でき、標章4の視認性をさらに高めることができる。本発明者の研究の結果、円錐台状突起16の最大太さD1、突出高さH1、及び中心間距離L1が前記範囲を外れると、面Sが光の反射によって白っぽく見え、標章4と基準面Xとのコントラスト差が減じる傾向を招く。なお、小突起部15が円錐台状とすることで、円柱状に比して強度を高めつつ光の反射をさらに抑えることができる。
本例では円錐台状突起16が、碁盤目状に配列する場合が示されるが、千鳥状の配列でも良く、又中心間距離L1が前記範囲を満たすならばランダムに配列することもできる。
図5(A)、(B)に示すように、小突起部15の他の例を示す。本例では、小突起部15が、上端に向かって厚さが減じる断面台形状の板状突起17でる場合が示される。板状突起17は、図5(A)に示すように互いに平行に配することもでき、又図5(B)に示すように平行でない配置(非並行)で配することもできる。この板状突起17では、最大厚さD2が20~1000μmm、突出高さH2が200~500μm、かつ隣り合う板状突起間の隙間L2が10~800μmであるのが好ましい。なお板状突起17が非平行で配列する場合には、隙間L2の最大値L2max と最小値L2minとの平均値が前記10~800μmの範囲であるのが好ましい。
この板状突起17も円錐台状突起16と同様、光を乱反射させ、面S(基準面X又は標章4の表面4s)を黒く見せることができる。その結果、標章4の輪郭形状をより明確化でき、標章4の視認性をさらに高めることができる。本発明者の研究の結果、板状突起17の最大厚さD2、突出高さH2、及び隙間L2が前記範囲を外れると、面Sが光の反射によって白っぽく見え、標章4と基準面Xとのコントラスト差が減じる傾向を招く。なおコントラストの観点からは、板状突起17が非平行で配列するのがより好ましい。
標章表示部3では、台座部5を設けることなく、サイドウォール部2の表面2sに標章4を直接に形成することもできる。この場合、サイドウォール部2の表面2sが、基準面Xを構成する。このとき標章表示部3を他の領域と区別するため、サイドウォール部2の表面2sに、標章表示部3の周囲を囲む小高さのリブなどを設けることが好ましい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
サイドウォール部の表面に標章表示部を表1の仕様で形成したタイヤを試作し、標章の視認性を比較した。台座部の高さH5は、各タイヤとも同一であり、又標章の台座部の表面(基準面X)からの高さH(標章の表面が傾斜する場合は、最大高さHmax )は、各タイヤとも同一である。
比較例1において、標章は、台座部からの高さが一定である。実施例2~5において、標章の表面に小突起部を形成している。実施例2、3では、小突起部は円錐台状突起であり、その最大太さD1は320μm、突出高さH1は500μm、中心間距離L1は400μmであった。実施例4、5では、小突起部は板状突起であり、その最大厚さD2は160μm、突出高さH2は200μm、隙間L2は200μmであった。
視認性は、目視による官能評価により比較例1を100とする指数で評価した。数値が大なほど優れている。
Figure 0007069828000001
表1の如く実施例は、標章の視認性に優れているのが確認できる。
1 タイヤ
2 サイドウォール部
2s 表面
3 標章表示部
4 標章
4s 表面
5 台座部
5s 表面
11 第1の傾斜面部
12 第2の傾斜面部
15 小突起部
16 円錐台状突起
17 板状突起
E1 タイヤ半径方向内端
E2 タイヤ半径方向外端
X 基準面

Claims (9)

  1. サイドウォール部に、複数の標章を有する標章表示部が形成されたタイヤであって、
    前記標章表示部は、前記サイドウォール部の表面に設けられる基準面と、この基準面に形成される前記複数の標章とを具え、
    前記複数の標章の表面は、それぞれ、タイヤ半径方向内端から半径方向外側に向かって前記基準面からの高さが増加する第1の傾斜面部と、タイヤ半径方向外端から半径方向内側に向かって前記基準面からの高さが増加する第2の傾斜面部と、前記第1の傾斜面部と前記第2の傾斜面部とが交わる稜線とを具え、
    前記稜線は、それぞれ、タイヤ軸芯を中心とする円弧状に湾曲しており、かつ、
    前記標章表示部に配される前記複数の標章のそれぞれの稜線は、タイヤ軸芯を中心とする一つの円周線上に位置する、
    タイヤ。
  2. 前記第1の傾斜面部のタイヤ半径方向長さLaは、前記第2の傾斜面部のタイヤ半径方向長さLbの0.8~1.2倍の範囲である請求項1記載のタイヤ。
  3. 前記標章表示部は、前記基準面又は前記標章の表面の一方に、複数の小突起部を具えた請求項1又は2記載のタイヤ。
  4. 前記小突起部は、上端側が小径をなす円錐台状突起である請求項3記載のタイヤ。
  5. 前記円錐台状突起は、最大太さが50~1000μm、突出高さが50~1000μm、かつ隣り合う円錐台状突起間の中心間距離が200~1000μmである請求項4記載のタイヤ。
  6. 前記小突起部は、上端に向かって厚さが減じる断面台形状の板状突起であり、互いに平行又は非行で配される請求項3記載のタイヤ。
  7. 前記板状突起は、最大厚さが20~1000μmm、突出高さが200~500μm、かつ隣り合う板状突起間の隙間が10~800μmである請求項6記載のタイヤ。
  8. 前記標章表示部は、前記サイドウォール部の表面から一定高さで突出する台座部を具え、この台座部の表面が前記基準面を形成する請求項1~7の何れかに記載のタイヤ。
  9. 前記標章の表面の前記基準面からの最大高さは、前記台座部の前記サイドウォール部の表面からの高さよりも大である請求項8記載のタイヤ。
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