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JP7084432B2 - フィルムロールの製造システム、および、フィルムロールの製造方法 - Google Patents
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フィルムロールの製造システム、および、フィルムロールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、フィルムロールの製造システム、および、フィルムロールの製造方法に関する。
従来、裁断工程と、巻取工程とを含むフィルムの製造方法が知られている。裁断工程では、幅方向における裁断位置を周期的に変動させることにより、フィルムの幅方向両端部を波形状に裁断する。巻取工程では、裁断したフィルムを、裁断端を揃えて巻き取る(例えば、特許文献1参照。)。
特開2016-78219号公報
上記した方法では、ゲージバンドの発生を十分に抑制できない場合がある。
本発明は、ゲージバンドの発生をより抑制できるフィルムロールの製造システム、および、フィルムロールの製造方法を提供する。
本発明[1]は、フィルムの流れ方向と直交する幅方向において、前記フィルムの端部にナールを形成するナーリング加工機と、前記ナールが形成された前記フィルムを巻き取って、フィルムロールを製造する巻取機とを備え、前記ナールが、前記幅方向に振幅しつつ前記流れ方向に延びる波形状を有し、前記巻取機が、前記フィルムロールに対して前記幅方向における前記ナールの位置が揃うように、前記フィルムを巻き取る、フィルムロールの製造システムを含む。
このような構成によれば、フィルムロールに対して幅方向におけるナールの位置が揃うことにより、フィルムロールの径方向において、互いに重なるフィルム同士の間に、均一に隙間を形成できる。
そのため、互いに重なるフィルム同士の間の隙間を確保でき、ゲージバンドの発生を、より抑制できる。
本発明[2]は、さらに、前記ナーリング加工機が前記フィルムに前記ナールを形成する前に前記フィルムを所定の幅に切断するスリット加工機を備え、前記スリット加工機によって切断された前記フィルムの前記幅方向におけるエッジが、前記幅方向に振幅しつつ前記流れ方向に延びる波形状を有し、前記ナールが、前記エッジに沿って延びる波形状を有する、上記[1]のフィルムロールの製造システムを含む。
このような構成によれば、巻取機によってナールを揃えることにより、エッジも揃えることができる。
本発明[3]は、前記スリット加工機が、フィルムを切断するスリット刃を有し、前記ナーリング加工機が、レーザー光を出射する出射部を有し、前記フィルムに前記レーザー光を照射することによって前記ナールを形成し、前記スリット刃および前記出射部が、前記フィルムに対して、前記幅方向に周期的に移動可能である、上記[2]のフィルムロールの製造システムを含む。
このような構成によれば、エッジおよびナールを、幅方向に周期的に振幅する波形状に形成できる。
本発明[4]は、前記フィルムに対する前記スリット刃の前記幅方向における移動が、下記式(1)に基づいて制御され、前記フィルムに対する前記出射部の前記幅方向における移動が、下記式(2)に基づいて制御される、上記[3]のフィルムロールの製造システムを含む。
式(1):W(t)=Wmax/2×sin(πVt/Wmax
式(2):W(n)=Wmax/2×sin(πV(t-L/V)/Wmax
(上記式(1)および式(2)において、W(t)は、前記フィルムに対する前記スリット刃の前記幅方向における位置を示し、W(n)は、前記フィルムに対する前記出射部の前記幅方向における位置を示し、Wmaxは、前記幅方向における前記スリット刃の移動距離の最大値を示し、tは、時間を示し、Vは、前記幅方向における前記スリット刃の移動速度を示し、Vは、前記流れ方向における前記フィルムの移動速度を示し、Lは、前記スリット刃から前記出射部までの前記フィルムの搬送距離を示す。)
このような構成によれば、スリット刃の移動に出射部の移動を追従させて、ナールをエッジに沿わせることができる。
本発明[5]前記幅方向における前記スリット刃の移動速度に対する前記流れ方向における前記フィルムの移動速度(V/V)が、1000以上、70000以下である、上記[4]のフィルムロールの製造システム。
本発明[6]は、前記幅方向における前記スリット刃の移動距離の最大値(Wmax)が、0.01m以上、0.2m以下である、上記[4]または[5]のフィルムロールの製造システムを含む。
本発明[7]は、フィルムの流れ方向と直交する幅方向において、前記フィルムの端部にナールを形成するナーリング工程と、前記ナールが形成された前記フィルムを巻き取って、フィルムロールを製造する巻取工程とを含み、前記ナールが、前記幅方向に振幅しつつ前記流れ方向に延びる波形状を有し、前記巻取工程において、前記フィルムロールに対して前記幅方向における前記ナールの位置が揃うように、前記フィルムを巻き取る、フィルムロールの製造方法を含む。
本発明[8]は、さらに、前記ナーリング工程の前に前記フィルムを所定の幅に切断するスリット工程を含み、前記スリット加工機によって切断された前記フィルムの前記幅方向におけるエッジが、前記幅方向に振幅しつつ前記流れ方向に延びる波形状を有し、前記ナールが、前記エッジに沿って延びる波形状を有する、上記[7]のフィルムロールの製造方法を含む。
本発明のフィルムロールの製造システム、および、フィルムロールの製造方法によれば、ゲージバンドの発生を、より抑制できる。
図1は、フィルムの断面図である。 図2は、本発明の一実施形態としてのフィルムロールの製造システムの概略構成図である。 図3は、スリット工程、ナーリング工程および巻取工程を説明するための説明図である。 図4は、フィルムロールの断面図である。
1.フィルムロールの製造システム
図1に示すように、フィルムFは、基材Sと、被膜Cとを備える。基材Sは、基材Sの厚み方向において、第1面S1と、第2面S2とを有する。被膜Cは、基材Sの第1面S1の上に配置される。被膜Cは、基材Sの第1面S1を覆う。被膜Cは、易接着層であってもよい。被膜Cが易接着層である場合、フィルムFは、易接着フィルムである。易接着フィルムは、例えば、モバイル機器、カーナビゲーション装置、パソコン用モニタ、テレビなどの画像表示装置の偏光板に使用される。詳しくは、易接着フィルムは、偏光板の偏光子を保護する保護フィルムとして使用される。易接着フィルムは、接着剤層を介して、偏光子と貼り合わされる。易接着フィルムは、易接着層で、偏光子と貼り合わされる。
図2に示すように、フィルムロールRの製造システム1は、押出成形機2と、第1延伸機4Aと、塗工機3と、第2延伸機4Bと、スリット加工機5と、ナーリング加工機6と、巻取機7とを備える。
(1)押出成形機
押出成形機2は、基材Sを押出成形する(押出成形工程)。押出成形機2から押し出された基材Sは、シート形状を有する。
基材Sは、熱可塑性樹脂からなる。熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、アセテート樹脂(ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロースなど)などが挙げられる。
偏光子の保護フィルムとして使用される易接着フィルムを製造する場合、基材Sの材料として、好ましくは、アクリル樹脂が挙げられる。
また、偏光子の保護フィルムとして使用される易接着フィルムを製造する場合、アクリル樹脂は、グルタル酸無水物構造を有するアクリル樹脂、ラクトン環構造を有するアクリル樹脂であってもよい。グルタル酸無水物構造を有するアクリル樹脂、および、ラクトン環構造を有するアクリル樹脂は、高い耐熱性、高い透明性、および高い機械的強度を有するため、偏光度が高くかつ耐久性に優れる偏光板の製造に適する。グルタル酸無水物構造を有するアクリル樹脂は、特開2006-283013号公報、特開2006-335902号公報、特開2006-274118号公報に記載されている。ラクトン環構造を有するアクリル樹脂は、特開2000-230016号公報、特開2001-151814号公報、特開2002-120326号公報、特開2002-254544号公報、特開2005-146084号公報に記載されている。
また、基材Sは、アクリル樹脂に加えて、アクリル樹脂以外の他の熱可塑性樹脂を含有してもよい。他の熱可塑性樹脂を含有することにより、アクリル樹脂の複屈折を打ち消して、光学等方性に優れる易接着フィルムを得ることができる。また、易接着フィルムの機械強度を向上させることもできる。
なお、基材Sは、酸化防止剤、安定剤、補強材、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤、着色剤、充填剤、可塑剤、滑剤、フィラーなどの添加剤を含有してもよい。
(2)第1延伸機
第1延伸機4Aは、押出成形工程によって得られた基材Sを、加熱した後、基材Sの流れ方向MDに延伸する(第1延伸工程)。
(3)塗工機
塗工機3は、押出成形工程によって押出成形された基材Sの第1面S1に、塗工液を塗布する(塗布工程)。なお、基材Sの第1面S1には、押出成形工程の後、塗布工程の前に、コロナ処理、プラズマ処理などの表面処理が、施されてもよい。
塗工機3としては、例えば、バーコーター、グラビアコーター、キスコーターなどが挙げられる。
易接着フィルムを製造する場合、塗工液は、易接着層を形成するための易接着組成物である。
易接着層は、バインダ樹脂と、微粒子とを含有する。
バインダ樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。易接着フィルムが偏光子の保護フィルムとして使用される場合、バインダ樹脂は、好ましくは、熱硬化性樹脂である。バインダ樹脂は、複数種類を併用できる。
微粒子としては、例えば、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン(チタニア)、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ジルコニウム(ジルコニア)などの酸化物、例えば、炭酸カルシウムなどの炭酸塩、例えば、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウムなどのケイ酸塩、例えば、タルク、カオリンなどのケイ酸塩鉱物、例えば、リン酸カルシウムなどのリン酸塩などが挙げられる。易接着フィルムが偏光子の保護フィルムとして使用される場合、微粒子は、好ましくは、酸化物、より好ましくは、酸化ケイ素である。微粒子は、複数種類を併用できる。
塗工液(易接着組成物)は、樹脂成分と、上記した微粒子と、分散媒とを含有する。
樹脂成分は、後述する延伸工程によって、上記したバインダ樹脂の被膜(易接着層)を形成する。バインダ樹脂がウレタン樹脂である場合、樹脂成分としては、例えば、水系ウレタン樹脂が挙げられる。水系ウレタン樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂の乳化物である非反応型水系ウレタン樹脂、例えば、イソシアネート基をブロック剤で保護したウレタン樹脂の乳化物である反応型水系ウレタン樹脂などが挙げられる。バインダ樹脂がウレタン樹脂である場合、塗工液は、ウレタン硬化触媒(トリエチルアミンなど)、イソシアネートモノマーを含有してもよい。
分散媒としては、例えば、水、例えば、メタノール、エタノールなどのアルコール、例えば、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトンなどが挙げられる。
(4)第2延伸機
第2延伸機4Bは、塗工工程によって塗布された塗工液を乾燥する。これにより、塗工液が上記した被膜Cになる。また、第2延伸機4Bは、被膜Cが形成された基材Sを、加熱した後、基材Sの幅方向TDに延伸する(第2延伸工程)。幅方向TDは、流れ方向MDと直交する。第2延伸工程により、被膜Cが形成された基材Sが延伸され、上記したフィルムFが得られる。
フィルムFの厚みは、例えば、20μm以上、100μm以下である。
(5)スリット加工機
スリット加工機5は、延伸工程によって延伸されたフィルムFを、所定の幅に切断する。スリット加工機5は、ナーリング加工機6がフィルムFにナールを形成する前、すなわち、後述するナーリング工程の前に、フィルムFを所定の幅に切断する(スリット工程)。
切断されたフィルムFの幅は、例えば、1000mm以上、3000mm以下である。
図3に示すように、切断されたフィルムFの幅方向TDにおけるエッジE1、E2のそれぞれは、波形状を有する。エッジE1、E2のそれぞれは、幅方向TDに振幅しつつ流れ方向MDに延びる。
詳しくは、スリット加工機5は、スリット刃5A、5Bを有する。
スリット刃5A(第1スリット刃)は、フィルムFを切断する。フィルムFがスリット刃5Aによって切断されることにより、エッジE1が、切断端縁として、幅方向におけるフィルムFの一端部に形成される。
スリット刃5Aは、フィルムFに対して、幅方向TDに周期的に移動可能である。流れ方向MDに搬送されるフィルムFを、幅方向TDに周期的に移動するスリット刃5Aで切断することにより、エッジE1は、波形状になる。
フィルムFに対するスリット刃5Aの幅方向TDにおける移動は、下記式(1)に基づいて制御される。
式(1):W(t)=Wmax/2×sin(πVt/Wmax
(上記式(1)において、W(t)は、フィルムFに対するスリット刃5Aの幅方向TDにおける位置を示し、Wmaxは、幅方向TDにおけるスリット刃5Aの移動距離の最大値を示し、tは、時間を示し、Vは、幅方向TDにおけるスリット刃5Aの移動速度を示す。)
maxは、例えば、0.01m以上、好ましくは、0.05m以上であり、例えば、0.2m以下、好ましくは、0.15m以下である。
幅方向TDにおけるスリット刃5Aの移動速度に対する流れ方向MDにおけるフィルムFの移動速度(V/V)は、例えば、1000以上、好ましくは、5000以上、より好ましくは、8000以上、例えば、70000以下、好ましくは、35000以下、より好ましくは、15000以下である。
具体的には、幅方向TDにおけるスリット刃5Aの移動速度(V)は、例えば、0.001m/分以上、好ましくは、0.003m/分以上であり、例えば、0.1m/分以下、好ましくは、0.01m/分以下である。
流れ方向MDにおけるフィルムFの移動速度(V)は、例えば、30m/分以上、好ましくは、40m/分以上であり、例えば、70m/分以下、好ましくは、60m/分以下である。
スリット刃5B(第2スリット刃)は、幅方向TDにおいて、スリット刃5Aから離れて配置される。スリット刃5Bは、フィルムFを切断する。フィルムFがスリット刃5Bによって切断されることにより、エッジE2が、切断端縁として、幅方向におけるフィルムFの他端部に形成される。スリット刃5Bは、スリット刃5Aとの幅方向間隔を維持した状態で、スリット刃5Aと同様に、フィルムFに対して、幅方向TDに周期的に移動する。これにより、エッジE2は、エッジE1とほぼ同じ波形状になる。
(6)ナーリング加工機
ナーリング加工機6は、スリット工程によって所定の幅に切断されたフィルムFの幅方向両端部に、ナールを形成する。つまり、ナーリング加工機6は、幅方向において、フィルムFの端部にナールを形成する(ナーリング工程)。なお、「ナール」とは、フィルムFの幅方向両端部に形成される凹凸をいう。ナーリング加工機6は、フィルムFにナールK1、K2を形成する。
ナールK1(第1ナール)は、幅方向TDにおけるフィルムFの一端部に形成される。ナールK1は、エッジE1に沿って延びる。ナールK1は、エッジE1とほぼ同じ波形状を有する。つまり、ナールK1は、幅方向TDに振幅しつつ、流れ方向MDに延びる。ナールK1は、幅方向TDにおいて、エッジE1から離れて配置される。幅方向TDにおけるナールK1とエッジE1との間隔D1は、例えば、5mm以下である。
ナールK2(第2ナール)は、幅方向TDにおけるフィルムFの他端部に形成される。ナールK2は、エッジE2に沿って延びる。ナールK2は、エッジE2とほぼ同じ波形状を有する。ナールK2は、幅方向TDにおいて、エッジE2から離れて配置される。幅方向TDにおけるナールK2とエッジE2との間隔D2は、例えば、5mm以下である。
詳しくは、ナーリング加工機6は、フィルムFにレーザー光を照射することによって、ナールK1、K2を形成する。ナーリング加工機6は、出射部6A、6Bを有する。
出射部6A(第1出射部)は、幅方向におけるフィルムFの一端部に向かい合う。出射部6Aは、フィルムFに向かってレーザー光を出射する。出射部6Aは、スリット刃5Aに追従して、フィルムFに対して、幅方向TDに周期的に移動する。これにより、ナールK1は、エッジE1に沿って延び、エッジE1とほぼ同じ波形状になる。
フィルムFに対する出射部6Aの幅方向TDにおける移動は、下記式(2)に基づいて制御される。
式(2):W(n)=Wmax/2×sin(πV(t-L/V)/Wmax
上記式(2)において、W(n)は、フィルムFに対する出射部6Aの幅方向TDにおける位置を示し、Wmaxは、幅方向TDにおけるスリット刃5Aの移動距離の最大値を示し、tは、時間を示し、Vは、幅方向TDにおけるスリット刃5Aの移動速度を示し、Vは、流れ方向MDにおけるフィルムFの移動速度を示し、Lは、スリット刃5Aから出射部6AまでのフィルムFの搬送距離を示す。
このようにフィルムFに対する出射部6Aの幅方向TDにおける移動を制御することにより、スリット刃5Aの移動に出射部6Aの移動を追従させて、ナールK1をエッジE1に沿わせることができる。
出射部6B(第2出射部)は、幅方向におけるフィルムFの他端部に向かい合う。出射部6Bは、出射部6Aと同様に、フィルムFに向かってレーザー光を出射する。出射部6Bは、出射部6Aがスリット刃5Aに追従するのと同様に、スリット刃5Bに追従して、フィルムFに対して、幅方向TDに周期的に移動する。これにより、ナールK2は、エッジE2に沿って延び、エッジE2とほぼ同じ波形状になる。
(7)巻取機
巻取機7は、ナーリング工程によってナールが形成されたフィルムFを巻き取る。巻取工程が完了することにより、フィルムロールRを得ることができる。つまり、巻取機7は、ナールK1、K2が形成されたフィルムFを巻き取って、フィルムロールRを製造する(巻取工程)。
巻取機7は、フィルムロールRに対して幅方向におけるナールK1、K2の位置が揃うように、フィルムFを巻き取る。なお、「ナールの位置が揃う」とは、図4に示すように、フィルムロールRの径方向において、ナールK1同士が重なるとともに、ナールK2同士が重なることをいう。
詳しくは、巻取機7は、フィルムロールRを、スリット刃5Aに追従するように幅方向TDに周期的に移動させる。これにより、フィルムロールRの径方向においてナールK1同士が重なるとともにナールK2同士が重なるように、フィルムFが巻き取られる。
ここで、上記した延伸工程においてフィルムFが延伸されたときに、幅方向TDにおけるフィルムFの一部に、厚い部分ができてしまう場合がある。
この点、巻取機7は、フィルムロールRを幅方向TDに周期的に移動させながら、フィルムFを巻き取る。これにより、フィルムFの厚い部分を幅方向TDにずらしつつ、フィルムFを巻き取ることができる。
そのため、フィルムFの厚い部分がフィルムロールRの径方向に積み重なることを抑制し、ゲージバンドの発生を抑制できる。なお、ゲージバンドとは、フィルムFの厚い部分がフィルムロールRの径方向に積み重なることによってフィルムロールRの幅方向の特定部分に発生する帯状の凸部をいう。
さらに、フィルムロールRに対して幅方向におけるナールK1、K2の位置が揃うことにより、フィルムロールRの径方向において、互いに重なるフィルムF同士の間に、均一に隙間を形成できる。
そのため、互いに重なるフィルムF同士の間の隙間を確保でき、ゲージバンドの発生を、より抑制できる。
また、上記したように、ナールK1がエッジE1に沿って延びる波形状を有し、ナールK2がエッジE2に沿って延びる波形状を有するので、ナールK1、K2を揃えることにより、エッジE1、E2も揃えることができる。
なお、巻取機7の種類は、限定されない。巻取機7としては、例えば、ターレット巻取機などが挙げられる。
2.変形例
(1)スリット刃5A、5Bは、幅方向TDに移動しなくてもよい。エッジE1、E2は、波形状に切断されなくてもよい。なお、この場合、出射部6Aは、スリット刃5Aとは独立に、幅方向TDに周期的に移動する。また、出射部6Bは、スリット刃5Bとは独立に、出射部6Aとともに幅方向TDに周期的に移動する。また、巻取機7は、フィルムロールRを、出射部6Aに追従するように幅方向TDに周期的に移動させる。
(2)出射部6A、6Bは、幅方向TDに移動しなくてもよい。例えば、出射部6A、6Bは、レーザー光の出射方向を幅方向TDに変更可能であってもよい。
(3)ナールK1、K2は、加熱されたエンボスロールによって形成されてもよい。
(4)ナーリング加工機6は、フィルムFを搬送する搬送部材と、搬送部材をクリーニングするクリーニング装置とを備えてもよい。搬送部材は、搬送ローラでもよく、搬送ベルトでもよい。クリーニング装置は、出射部6Aまたは出射部6Bが幅方向TDにおいてフィルムFの内側に向かって移動したタイミングで、搬送部材の表面のうち、フィルムFの端部(ナールK1またはナールK2が形成される部分)と接触する部分をクリーニングしてもよい。
(5)フィルムロールRの製造システム1の用途は、押出成形に限らない。例えば、基材Sのロールから基材Sを繰り出して、繰り出された基材Sを延伸して、巻取機7で巻き取ってもよい。
(6)フィルムロールRの製造方法は、塗工工程を含まなくてもよい。
(7)フィルムFの製造システム1は、第1延伸機4Aを備えなくてもよい。基材Sは、塗工工程の後に、第2延伸機4Bによって、流れ方向MDおよび幅方向TDに延伸(二軸同時延伸)されてもよい。
1 製造システム
5 スリット加工機
5A スリット刃
6 ナーリング加工機
6A 出射部
7 巻取機
E1 エッジ
K1 ナール
R フィルムロール

Claims (8)

  1. フィルムの流れ方向と直交する幅方向において、前記フィルムの端部にナールを形成するナーリング加工機と、
    前記ナールが形成された前記フィルムを巻き取って、フィルムロールを製造する巻取機と
    を備え、
    前記ナールは、前記幅方向に振幅しつつ前記流れ方向に延びる波形状を有し、
    前記巻取機は、前記フィルムロールに対して前記幅方向における前記ナールの位置が揃うように、前記フィルムを巻き取ることを特徴とする、フィルムロールの製造システム。
  2. さらに、前記ナーリング加工機が前記フィルムに前記ナールを形成する前に前記フィルムを所定の幅に切断するスリット加工機を備え、
    切断された前記フィルムの前記幅方向におけるエッジは、前記幅方向に振幅しつつ前記流れ方向に延びる波形状を有し、
    前記ナールは、前記エッジに沿って延びる波形状を有することを特徴とする、請求項1に記載のフィルムロールの製造システム。
  3. 前記スリット加工機は、フィルムを切断するスリット刃を有し、
    前記ナーリング加工機は、レーザー光を出射する出射部を有し、前記フィルムに前記レーザー光を照射することによって前記ナールを形成し、
    前記スリット刃および前記出射部は、前記フィルムに対して、前記幅方向に周期的に移動可能であることを特徴とする、請求項2に記載のフィルムロールの製造システム。
  4. 前記フィルムに対する前記スリット刃の前記幅方向における移動は、下記式(1)に基づいて制御され、
    前記フィルムに対する前記出射部の前記幅方向における移動は、下記式(2)に基づいて制御されることを特徴とする、請求項3に記載のフィルムロールの製造システム。
    式(1):W(t)=Wmax/2×sin(πVt/Wmax
    式(2):W(n)=Wmax/2×sin(πV(t-L/V)/Wmax
    (上記式(1)および式(2)において、W(t)は、前記フィルムに対する前記スリット刃の前記幅方向における位置を示し、W(n)は、前記フィルムに対する前記出射部の前記幅方向における位置を示し、Wmaxは、前記幅方向における前記スリット刃の移動距離の最大値を示し、tは、時間を示し、Vは、前記幅方向における前記スリット刃の移動速度を示し、Vは、前記流れ方向における前記フィルムの移動速度を示し、Lは、前記スリット刃から前記出射部までの前記フィルムの搬送距離を示す。)
  5. 前記幅方向における前記スリット刃の移動速度に対する前記流れ方向における前記フィルムの移動速度(V/V)は、1000以上、70000以下であることを特徴とする、請求項4に記載のフィルムロールの製造システム。
  6. 前記幅方向における前記スリット刃の移動距離の最大値(Wmax)は、0.01m以上、0.2m以下であることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載のフィルムロールの製造システム。
  7. フィルムの流れ方向と直交する幅方向において、前記フィルムの端部にナールを形成するナーリング工程と、
    前記ナールが形成された前記フィルムを巻き取って、フィルムロールを製造する巻取工程と
    を含み、
    前記ナールは、前記幅方向に振幅しつつ前記流れ方向に延びる波形状を有し、
    前記巻取工程において、前記フィルムロールに対して前記幅方向における前記ナールの位置が揃うように、前記フィルムを巻き取ることを特徴とする、フィルムロールの製造方法。
  8. さらに、前記ナーリング工程の前に前記フィルムを所定の幅に切断するスリット工程を含み、
    切断された前記フィルムの前記幅方向におけるエッジは、前記幅方向に振幅しつつ前記流れ方向に延びる波形状を有し、
    前記ナールは、前記エッジに沿って延びる波形状を有することを特徴とする、請求項7に記載のフィルムロールの製造方法。
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