JP7129797B2 - タービン式流量計 - Google Patents
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Description
流体が通過する主流路内に回転自在に設けられ、流体の通過に伴って回転するタービンロータと、
前記タービンロータの回転数を検出する回転数検出部の検出結果に基づいて流体の流量を演算すると共に、当該演算された流体の流量積算値を導出する流量積算値導出部を備えたタービン式流量計であって、その特徴構成は、
前記主流路における流体の通流方向で前記タービンロータの上流側部位と下流側部位とを接続するバイパス流路と、
当該バイパス流路における流体の通流状態を検出する通流状態検出部と、
前記流量積算値導出部にて導出された流量積算値を、前記通流状態検出部による検出結果に基づいて補正する積算値補正部とを備える点にある。
そして、流量積算値導出部が、当該通流状態検出部による検出結果に応じて、流体の流量積算値を補正することで、例えば、主流路を通流する流体の実流量が急激に変動する場合等で、タービンロータの回転数と実流量とが定常時の比例関係から乖離するタイミングの流量を、流量積算値から除外する等の補正を行うことで、流量積算値をより実体に則した値とすることができる。
結果、タービンロータの回転が計測対象の流体の実流量に追従できないことによる過計量を抑制できるタービン式流量計を実現できる。
前記通流状態検出部は、前記バイパス流路における流体の流量を検出する流量計、又は前記バイパス流路における流体の流速を検出する流速計であり、
前記積算値補正部は、
前記流量計にて計測される流量又は前記流速計にて計測される流速が、前記タービンロータにて計測可能な前記主流路での流体の下限流量に対応して決定される判定閾値を上回った場合、前記流量積算値導出部が前記回転数検出部の検出結果に基づいて演算された流体の流量を前記流量積算値として積算する積算工程に切り替え、
前記流量計にて計測される流量又は前記流速計にて計測される流速が、前記判定閾値を下回った場合、前記流量積算値導出部が前記回転数検出部の検出結果に基づいて演算された流体の流量を前記流量積算値として積算しない非積算工程に切り替える点にある。
前記通流状態検出部は、前記バイパス流路における流体の流量を検出する流量計、又は前記バイパス流路における流体の流速を検出する流速計であり、
前記流量計及び前記流速計は、前記バイパス流路において前記上流側部位から前記下流側部位へ向けて流体が通流する順方向通流状態と、前記バイパス流路において前記下流側部位から前記上流側部位へ向けて流体が通流する逆方向通流状態とを各別に検出可能に構成され、
前記積算値補正部は、
前記流量計にて計測される流量又は前記流速計にて計測される流速が、前記順方向通流状態である場合、前記流量積算値導出部が前記回転数検出部の検出結果に基づいて演算された流体の流量を前記流量積算値として積算し、
前記流量計にて計測される流量又は前記流速計にて計測される流速が、前記逆方向通流状態である場合、前記回転数検出部の検出結果に基づいて演算された流体の流量を前記流量積算値として積算しない点にある。
上記特徴構成によれば、当該逆流が生じていることを好適に検出できると共に、逆流が生じている場合であって、主流路での流体の流量が大きく減少する場合には、そのときの流量を流量積算値に積算することを禁止するから、流量積算値をより実体に則した値にすることができる。
このような流量計としては、バイパス流路内に設けた熱線とその上流側と下流側との双方に設けられる一対の熱電対とから成る質量流量計、バイパス流路内の2点の差圧から流量を計測する差圧式流量計、超音波式流量計等を好適に用いることができる。
前記通流状態検出部は、前記バイパス流路における上流側の圧力から下流側の圧力を減算した値を検出する差圧計であり、
前記積算値補正部は、
前記差圧計にて計測される差圧が正値である場合、前記流量積算値導出部が前記回転数検出部の検出結果に基づいて演算された流体の流量を前記流量積算値として積算し、
前記差圧計にて計測される差圧が負値である場合、前記流量積算値導出部が、前記流量積算値導出部が前記回転数検出部の検出結果に基づいて演算された流体の流量を前記流量積算値として積算しない点にある。
また、上述した判定閾値は、主流路の管径や平均流量等によって変動する場合があるが、上記特徴構成によれば、このように値が変動して設定が比較的困難な判定閾値を設定しなくても、流量積算値の補正を行うことができるから、例えば、タービンロータの設置箇所等によらず、一定の効果を得ることができるタービン式流量計を実現できる。
前記バイパス流路の流路径は、前記主流路の流路径に対して小径に構成されている点にある。
例えば、バイパス流路の流路直径は、主流路の流路直径の1%以上10%以下程度とすることができ、絶対値としては、4mm以上10mm以下程度のものを好適に用いることができる
以下、図1、2に基づき、実施形態に係るタービン式流量計100について説明する。
流量演算部C1及び積算部C2が、流量積算値導出部として機能する。
固定軸13を回転軸とするタービンロータ14には、複数の羽根19が固定軸13から放射状に延びる状態で、軸方向視で対称に設けられている。流体の通流方向において、複数の羽根19が設けられる位置にはピックアップ装置16が設けられており、当該ピックアップ装置16は、タービンロータ14の回転により羽根19が近接する毎にタービンロータ14の回転数に応じたパルス信号を出力する。ピックアップ装置16が出力するパルス信号は、制御装置Cの流量演算部C1へ送信される。
当該実施形態では、通流状態検出部として質量流量計21を備えており、当該質量流量計21は、バイパス流路20への流体の通流方向において、両端に熱電対21b、21cを設けると共に、その間に熱線ヒータ21aを備えており、熱線ヒータ21aを作動させている状態で、熱電対21b、21cによる温度差を計測することにより、バイパス流路20を通流する流体の質量流量を計測する。当該質量流量計21にて計測された流量に対応する信号は、制御装置Cの積算値補正部C3へ送信される。
例えば、図2の上方のグラフ図に示すように、主流路17を通流する流体の実流量(図2の上方のグラフ図で破線)が、急激に減少した直後(図2でt1からt3までの期間)では、タービンロータ14の回転数に基づいて流量演算部C1にて演算される流量(図2で上方のグラフ図で実線)が、実流量よりも多くなる、所謂、過計量(図2でKで示す斜線部分の流量が過計量)の状態となる。
一方で、バイパス流路20に設けられる質量流量計21の出力は、図2の下方のグラフ図に一点鎖線で示すように、実流量の変動に応答速度が速い状態で追従している。
そこで、当該実施形態に係るタービン式流量計100にあっては、当該過計量を抑制するべく、以下のように構成されている。
当該積算値補正部C3は、質量流量計21にて計測される流量が、タービンロータ14にて計測可能な主流路17での流体の下限流量に対応して決定される判定閾値を上回った場合、流量演算部C1が演算した値を積算部C2にて流量積算値として積算する積算工程に切り替え、質量流量計21にて計測される流量が、上記判定閾値未満の場合、流量演算部C1が演算した値を積算部C2にて流量積算値として積算しない非積算工程に切り替える。
そして、判定閾値は、当該下限流量が主流路17を通流しているときに、バイパス流路20を通流する流体の流量を、好適に採用することができる。
図2に示すように、上述したタービンロータ14の下限流量が主流路17を通流しているときに、バイパス流路20を通流する流体の流量(図2で、下限流量の相当値βで示す流量)に対し、所定のヒステリシス幅だけ減算した値を減少時判定閾値(図2でα1)として設定し、所定のヒステリシス幅だけ加算した値を増加時判定閾値(図2でα2)として設定する。
当該減少時判定閾値及び増加時判定閾値を用いる場合、積算値補正部C3は、質量流量計21にて計測される流量が、増加時判定閾値を上回った場合、流量演算部C1が演算した値を積算部C2にて流量積算値として積算する積算工程に切り替え、質量流量計21にて計測される流量が、減少時判定閾値を下回った場合、流量演算部C1が演算した値を積算部C2にて流量積算値として積算しない非積算工程に切り替える。
図2にあっては、t2からt4までが非積算工程を実行する積算値補正期間に相当する。
尚、これまで説明してきた判定閾値は、記憶部Mに予め記憶されているものであり、積算値補正部C3は、必要に応じてこれら判定閾値を記憶部Mから呼び出す形で、積算値の補正を実行する。
表示部Sは、当該記憶部Mに記憶された流量積算値を表示する。
(1)上記実施形態では、通流状態検出部としての流量計として、質量流量計を採用した。
流量計としては、バイパス流路20内の2点の差圧から流量を計測する差圧式流量計、バイパス流路20内に設けた障害物にて流体の流れが乱されることにより発生するカルマン渦の計測により流量を計測する渦式流量計、超音波式流量計等を好適に用いることができる。
そこで、上記実施形態にあっては、積算値補正部C3は、以下のように構成しても構わない。
そして、積算値補正部C3は、流量計にて計測される流量が順方向通流状態である場合、流量演算部C1にて演算された流体の流量を積算部C2にて流量積算値として積算し、流量計にて計測される流量が逆方向通流状態である場合、流量演算部C1にて演算された流体の流量を積算部C2にて流量積算値として積算しない形態で、流量積算値を補正する。
これにより、閾値を別途設定することなく、タービン式流量計100による過計量を防止できる。
当該別実施形態(2)における流量計としては、質量流量計、差圧式流量計、超音波式流量計等を好適に用いることができる。
尚、具体的な制御内容については、流量が流速に変更する点を除き、実質的に同一であるので、ここではその詳細な内容を割愛する。
この場合、積算値補正部C3は、差圧計にて計測される差圧が正値である場合、流量演算部C1にて演算された流体の流量を積算部C2にて流量積算値として積算し、差圧計にて計測される差圧が負値である場合、流量演算部C1にて演算された流体の流量を積算部C2にて流量積算値として積算形態で、流量積算値を補正する。
当該構成によれば、閾値を別途設定することなく、タービン式流量計100による過計量を防止できる。
16 :ピックアップ装置
17 :主流路
20 :バイパス流路
21 :流量計
C1 :流量演算部
C2 :積算部
C3 :積算値補正部
S :表示部
M :記憶部
100 :タービン式流量計
Claims (6)
- 流体が通過する主流路内に回転自在に設けられ、流体の通過に伴って回転するタービンロータと、
前記タービンロータの回転数を検出する回転数検出部の検出結果に基づいて流体の流量を演算すると共に、当該演算された流体の流量積算値を導出する流量積算値導出部を備えたタービン式流量計であって、
前記主流路における流体の通流方向で前記タービンロータの上流側部位と下流側部位とを接続するバイパス流路と、
当該バイパス流路における流体の通流状態を検出する通流状態検出部と、
前記流量積算値導出部にて導出された流量積算値を、前記通流状態検出部による検出結果に基づいて補正する積算値補正部とを備えるタービン式流量計。 - 前記通流状態検出部は、前記バイパス流路における流体の流量を検出する流量計、又は前記バイパス流路における流体の流速を検出する流速計であり、
前記積算値補正部は、
前記流量計にて計測される流量又は前記流速計にて計測される流速が、前記タービンロータにて計測可能な前記主流路での流体の下限流量に対応して決定される判定閾値を上回った場合、前記流量積算値導出部が前記回転数検出部の検出結果に基づいて演算された流体の流量を前記流量積算値として積算する積算工程に切り替え、
前記流量計にて計測される流量又は前記流速計にて計測される流速が、前記判定閾値を下回った場合、前記流量積算値導出部が前記回転数検出部の検出結果に基づいて演算された流体の流量を前記流量積算値として積算しない非積算工程に切り替える請求項1に記載のタービン式流量計。 - 前記通流状態検出部は、前記バイパス流路における流体の流量を検出する流量計、又は前記バイパス流路における流体の流速を検出する流速計であり、
前記流量計及び前記流速計は、前記バイパス流路において前記上流側部位から前記下流側部位へ向けて流体が通流する順方向通流状態と、前記バイパス流路において前記下流側部位から前記上流側部位へ向けて流体が通流する逆方向通流状態とを各別に検出可能に構成され、
前記積算値補正部は、
前記流量計にて計測される流量又は前記流速計にて計測される流速が、前記順方向通流状態である場合、前記流量積算値導出部が前記回転数検出部の検出結果に基づいて演算された流体の流量を前記流量積算値として積算し、
前記流量計にて計測される流量又は前記流速計にて計測される流速が、前記逆方向通流状態である場合、前記回転数検出部の検出結果に基づいて演算された流体の流量を前記流量積算値として積算しない請求項1に記載のタービン式流量計。 - 前記タービンロータにて計測可能な前記主流路での流体の下限流量以下で前記主流路を通流しているときに、前記バイパス流路を通流する流体の流量又は流速を前記判定閾値とする請求項2に記載のタービン式流量計。
- 前記通流状態検出部は、前記バイパス流路における上流側の圧力から下流側の圧力を減算した値を検出する差圧計であり、
前記積算値補正部は、
前記差圧計にて計測される差圧が正値である場合、前記流量積算値導出部が前記回転数検出部の検出結果に基づいて演算された流体の流量を前記流量積算値として積算し、
前記差圧計にて計測される差圧が負値である場合、前記流量積算値導出部が、前記流量積算値導出部が前記回転数検出部の検出結果に基づいて演算された流体の流量を前記流量積算値として積算しない請求項1に記載のタービン式流量計。 - 前記バイパス流路の流路径は、前記主流路の流路径に対して小径に構成されている請求項1~5の何れか一項に記載のタービン式流量計。
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|---|---|---|---|
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