JP7130464B2 - 換気用フィルタおよび換気扇 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、枠体の縦枠部を伝って流れ落ちる油分を油回収溝に確実に導くことができる換気用フィルタを得ることにある。
以下、第1の実施形態について、図1ないし図9を参照して説明する。
図1は、例えば厨房で用いる一般的な換気扇1の正面図、図2は、換気扇1を分解して示す斜視図である。図1および図2に示すように、換気扇1は、換気扇本体2、モータ3、羽根車4および使い捨てタイプの換気用フィルタ5を主要な要素として備えている。
換気用フィルタ5は、例えば調理時に厨房内に発生した油煙中の油分が換気扇本体2の吸気口8に吸い込まれるのを防ぐ要素であって、吸気口8を室内側から覆うように換気扇本体2の前面パネル7に取り外し可能に支持されている。油煙は、空気中の油分を含む塵埃の一例であり、油分の他に粉のような細かい粒が混入していることもあり得る。
枠体12は、例えばABS樹脂のような合成樹脂材料で構成され、前面パネル7と合致する四角い形状を有している。具体的に述べると、枠体12は、互いに間隔を存して起立する左右の縦枠部15a,15bと、縦枠部15a,15bの上端の間に跨る水平な上枠部16と、縦枠部15a,15bの下端の間に跨る水平な下枠部17と、上枠部16と下枠部17との間で縦枠部15a,15bの間に跨る複数の横桟部18と、を備えている。
そのため、フィルタ材13は、枠体12と一体構造物であるとともに、枠体12の縦枠部15a,15b、上枠部16および下枠部17で囲まれた領域を全面的に覆っている。
したがって、羽根車4が回転すると、羽根車4は吸気用スペースから空気を吸い込むことになり、換気用フィルタ5で吸気口8を覆ったにも拘らず、通気抵抗を小さく抑えることができる。それとともに、フィルタ材13の中央部分が羽根車4から遠ざかるので、フィルタ材13が回転する羽根車4に巻き込まれ難くなる。
一方、本実施形態の換気用フィルタ5では、枠体12の縦枠部15a,15bの長手方向に沿う中間部の一箇所に夫々折り曲げ予定部36が設けられている。図7および図8は、一方の縦枠部15aに設けられた折り曲げ予定部36を示している。折り曲げ予定部36は、微細な切欠き37と、第1ないし第3の溝38a,38b,38cと、で規定されている。
第1の溝38aは、切欠き37に連続して外周壁20の内側面に形成されており、枠体12の奥行き方向に真っ直ぐに延びている。
第3の溝38cは、縦枠部15a,15bの前面壁22の内面に形成されている。第3の溝38cは、第1の溝38aの一端と第2の溝38bの一端との間を結ぶように枠体12の幅方向に真っ直ぐに延びている。
このような構成の換気扇1において、モータ3の起動に伴い羽根車4が回転すると、例えば調理時に厨房に発生した油煙が換気用フィルタ5のフィルタ材13を通じて換気扇本体2の吸気口8に吸い込まれる。油煙中に含まれるミスト状の油分は、フィルタ材13に吸い取られるとともに、当該フィルタ材13の表面に付着する。フィルタ材13の表面に付着した油分は、換気扇1の運転時間の経過に伴って粒状に成長し、やがて自重によりフィルタ材13の表面を伝って流れ落ちる。
特に枠体12の内周壁21は、油分を吸い取るフィルタ材13と隣り合っているので、当該内周壁21に油煙中に含まれる油分が付着し易くなる。縦枠部15a,15bの内周壁21に付着した油分は、自重によりコーナ部24a,24bに向けて流れ落ちる。
本実施形態では、油回収溝25の延長部25aが曲面29と起立壁27との間に入り込んでいるので、起立壁27を超えた油分を延長部25aで直接受けることができる。
したがって、枠体12の下端に位置する左右のコーナ部24a,24bに起立壁27および曲面29を付加したことで、縦枠部15a,15bを伝って流れ落ちる油分を積極的に油回収溝25の方向に導くことができ、コーナ部24a,24bに油分が滞留し難くなる。
一方、換気用フィルタ5の汚損が進み、換気用フィルタ5が交換時期に達した場合には、汚れた換気用フィルタ5を新たな換気用フィルタ5と交換する。汚れた換気用フィルタ5を廃棄する際に、換気用フィルタ5の外郭となる枠体12が四角い形状を維持していると、枠体12が嵩張ることがあり得る。
このため、切欠き37を目印として上枠部16および下枠部17が近づく方向に縦枠部15a,15bを強制的に折り曲げれば、図9(A)に示すように、縦枠部15a,15bが切欠き37の位置を始点として破断する。
第1の実施形態では、起立壁27のガイド面28および曲面29が夫々円弧状に湾曲されている。しかしながら、ガイド面28および曲面29は、油回収溝25に向けて低くなるように直線状に傾斜させてもよく、ガイド面28および曲面29の形状に特に制約はない。
[第2の実施形態]
図10および図11は、第2の実施形態を開示している。第2の実施形態は、換気用フィルタ5の枠体12に関する事項が第1の実施形態と相違しており、それ以外の構成は第1の実施形態と同様である。そのため、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
さらに、枠体12は、一本の縦桟部41と、第1ないし第4の横桟部42a,42b,42c,42dと、を備えている。縦桟部41は、上枠部16の長手方向に沿う中央部と下枠部17の長手方向に沿う中央部との間を結ぶように起立するとともに、上枠部16と下枠部17との間の中央部が厨房の室内に張り出すように円弧状に湾曲されている。図10に示す破線は、上枠部16の中央部と下枠部17の中央部との間を真っ直ぐに結ぶ線である。この線に対して、縦桟部41は、その中央部が最大Rで厨房の室内に張り出している。
本実施形態によると、第1ないし第4の横桟部42a,42b,42c,42dは、縦桟部41の方向に進むに従い厨房の室内に張り出すように円弧状に湾曲されている。したがって、枠体12は、縦枠部15a,15b、上枠部16および下枠部17で囲まれた領域の中央部分が厨房の室内に向けて張り出すような形状を有している。
この結果、換気用フィルタ5を前面パネル7に取り付けた状態では、フィルタ材13の中央部分が厨房の室内に向けて張り出すとともに、前面パネル7の吸気口8から遠ざかっている。
この結果、枠体12のコーナ部24a,24bに起立壁27および曲面29を設けたことと相まって、枠体12に付着した油分を油回収溝25で効率よく回収することができる。
加えて、第2の実施形態では、枠体12の横桟部42a,42b,42c,42dを円弧状に湾曲された形状としたが、縦桟部41の方向に直線状に傾斜させてもよい。
[第3の実施形態]
図12ないし図14は、第3の実施形態を開示している。第3の実施形態は、換気用フィルタ5の枠体12の構成が第1の実施形態と相違しており、それ以外の構成は、第1の実施形態と同様である。そのため、第3の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図14は、複数の換気用フィルタ5を梱包箱53に収容した形態を示している。図14に示すように、複数の換気用フィルタ5の枠体12は、奥行き方向に互いに積み重ねられており、下段に位置する枠体12の段差Sの上に上段に位置する枠体12の端縁が引っ掛かっている。
さらに、第3の実施形態では、縦枠部15a,15bの二箇所に前記第1の実施形態と同様の折り曲げ予定部36が形成されている。折り曲げ予定部36は、縦枠部15a,15bの長手方向に互いに離れている。
このため、複数の換気用フィルタ5の積層高さを低く抑えて、複数の換気用フィルタ5を積み重ねた時の梱包体積を減らすことができる。よって、梱包箱53が必要する梱包容積を少なくすることができ、その分、梱包箱53のコンパクト化が可能となる。
さらに、第3の実施形態では、縦枠部15a,15bの長手方向に離れた二箇所に折り曲げ予定部36が形成されているので、汚損が進んだ換気用フィルタ5を廃棄する際に、図12に矢印で示すように、上枠部16および下枠部17が互いに近づくように枠体12を三つに折り畳むことができる。したがって、枠体12が半分以下の大きさに移行し、換気用フィルタ5を破棄する際の取り扱いが容易となる。
Claims (9)
- 互いに間隔を存して起立する左右の縦枠部と、前記縦枠部の上端の間に跨る上枠部と、前記縦枠部の下端の間に跨る下枠部と、を有する枠体と、
前記縦枠部、前記上枠部および前記下枠部で囲まれた領域を覆うように前記枠体に固定され、空気中の油分を含む塵埃を捕捉するフィルタ材と、
前記枠体の前記下枠部に設けられ、前記下枠部の長手方向に延びるとともに、前記フィルタ材の表面を伝って流れ落ちる油分を受け止める油回収溝と、を具備する換気用フィルタであって、
前記枠体は、前記縦枠部と前記下枠部とで規定される左右のコーナ部を有し、当該コーナ部の間に前記油回収溝が位置するとともに、
前記コーナ部に、前記フィルタ材に接するとともに前記縦枠部の下端部と前記下枠部の端部との間を結ぶように起立する起立壁が設けられ、当該起立壁の上端には、前記縦枠部から前記油回収溝の方向に進むに従い低くなるガイド面が形成され、当該ガイド面の前記下枠部側の端部は、前記油回収溝の両端部と同じ位置、又は前記油回収溝の中央側に位置され、
前記枠体の前記コーナ部は、前記縦枠部の前記下端部と前記下枠部の前記端部との間を結ぶ円弧状に湾曲された曲面をさらに備え、前記曲面は、前記フィルタ材に対し前記起立壁を間に挟んだ反対側に位置された換気用フィルタ。 - 前記起立壁の前記ガイド面は、下向きに円弧状に湾曲された形状を有する請求項1に記載の換気用フィルタ。
- 前記枠体は、羽根車を有する換気扇本体の吸気側を覆うように前記換気扇本体に取り外し可能に支持され、
前記フィルタ材は、前記換気扇本体から遠ざかる方向に張り出すような形態で前記枠体に固定された請求項1又は請求項2に記載の換気用フィルタ。 - 前記枠体は、前記縦枠部の間を結ぶように前記縦枠部の長手方向に間隔を存して配置された複数の横桟部を有し、当該横桟部は、前記縦枠部、前記上枠部および前記下枠部で囲まれた領域において前記フィルタ材を支持するとともに、前記枠体の前記縦枠部の前記換気扇本体に支持される面の反対側の面が前記換気扇本体から遠ざかる方向に張り出す形状を有する請求項3に記載の換気用フィルタ。
- 前記枠体は、
前記上枠部の長手方向に沿う中間部と前記下枠部の長手方向に沿う中間部との間を結ぶように起立する少なくとも一本の縦桟部と、
前記縦桟部と交差するように前記縦枠部、前記上枠部および前記下枠部で囲まれた領域に配置され、前記縦桟部の方向に進むに従い下向きに傾斜された複数の横桟部と、を有し、
前記縦桟部および前記横桟部は、前記縦枠部、前記上枠部および前記下枠部で囲まれた領域において前記フィルタ材を支持し、
前記縦桟部および前記横桟部を有する前記枠体は、羽根車を有する換気扇本体の吸気側を覆うように前記換気扇本体に取り外し可能に支持されるとともに、前記縦桟部および前記横桟部は、前記換気扇本体から遠ざかる方向に張り出すような形状を有する請求項1に記載の換気用フィルタ。 - 前記枠体は、合成樹脂材料で構成され、前記枠体の前記縦枠部は、前記枠体の奥行き方向に延びる外周壁を有するとともに、前記縦枠部の長手方向に沿う中間部に対応する前記外周壁の少なくとも一箇所に折り曲げ予定部が設けられ、
前記折り曲げ予定部は、前記外周壁の端縁に開口された切欠きと、前記切欠きに連続して前記外周壁の内側面に形成された第1の溝と、を有し、前記第1の溝は、前記枠体の奥行き方向に延びている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の換気用フィルタ。 - 前記枠体は、前記縦枠部の前記外周壁と向かい合う内周壁を有し、当該内周壁の内側面に前記第1の溝と向かい合う第2の溝が形成された請求項6に記載の換気用フィルタ。
- 前記枠体は、前記縦枠部の外周壁が、前記換気扇本体から遠ざかるに従い互いに近接する方向に傾斜されるとともに、前記枠体の奥行き方向の中間部に段差が設けられた請求項6又は請求項7に記載の換気用フィルタ。
- 空気を吸い込む羽根車を有する換気扇本体と、
前記換気扇本体に取り外し可能に支持され、前記換気扇本体の吸気側を覆う請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の換気用フィルタと、
を備えた換気扇。
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