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JP7145052B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
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本発明は、トランスとホトカプラを使用したDC/DCコンバータとしてのスイッチング電源装置に関する。
この種の従来のスイッチング電源装置は例えば特許文献1に記載されている。この特許文献1のスイッチング電源装置では、スイッチングトランジスタの駆動制御を、通常動作時は周波数制御で行うが、起動時にはオーバーシュートを防ぐためにソフトスタート期間を設定し、そのソフトスタート期間をPWM制御で行っている。また、特許文献2には、スタート回路を備え、電源投入時に整流平滑ラインに得られる電圧に基づいて起動用電源を供給する力率改善コンバータ回路が記載されている。
特開2011-078240号公報 特開平9-247933号公報
ところが、特許文献1ではPWM制御のために発振回路が特別に必要となり、特許文献2では特別にソフトスタート用のキャパシタとそのキャパシタを接続するための端子が必要となる。このため、特許文献1ではソフトスタートだけのために発振回路を搭載するのでチップ面積が増大し、また、特許文献2では、電源基板にソフトスタート用のキャパシタ搭載のためのスペースが必要となって実装面積が増大する他に、キャパシタ接続端子を設けるのでピン数が増えてしまう問題がある。
本発明の目的は、集積回路のチップ面積の増大を防ぎ、またソフトスタートのためのキャパシタを必要としないようにしたスイッチング電源装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明のスイッチング電源装置は、スイッチングトランジスタと、該スイッチングトランジスタがONしたときに流れる電流に応じたセンス電圧を生成するセンス抵抗と、前記スイッチングトランジスタがONすることで入力電圧が印加する1次巻線、負荷が接続される2次巻線、該2次巻線に流れる電流に比例した電流が流れる補助巻線を有するトランスと、前記2次巻線に発生する電圧を整流平滑した出力電圧が予め設定した目標電圧を超えるときに前記出力電圧と前記目標電圧の差分に応じたホトカプラ電流を生成するホトカプラと、前記補助巻線に生じる電圧、前記センス電圧、前記ホトカプラ電流を取り込んで前記スイッチングトランジスタのON/OFFを制御する制御回路とを有するスイッチング電源装置において、前記制御回路は、前記スイッチングトランジスタをOFFするタイミングを決めるOFFタイミング信号を出力するON期間制御回路と、前記スイッチングトランジスタをONするタイミングを決めるONタイミング信号を出力するOFF期間制御回路と、前記補助巻線に流れる電流に応じたフィードバック電流を生成するソフトスタート回路とを備え、前記ON期間制御回路は、前記ホトカプラ電流が大きいほど、又は前記フィードバック電流が大きいほど、前記OFFタイミング信号の出力タイミングを早め、前記OFF期間制御回路は、前記ホトカプラ電流が大きいほど、又は前記フィードバック電流が大きいほど、前記ONタイミング信号の出力タイミングを遅くし、前記出力電圧が前記目標電圧に達しないとき、前記フィードバック電流で前記ON期間制御回路と前記OFF期間制御回路を制御することを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のスイッチング電源装置において、前記ソフトスタート回路は、前記スイッチングトランジスタがOFFする際に前記補助巻線に流れる電流の発生タイミング毎に、前記補助巻線に流れる電流が大きいほど大きな電流をホールドして前記フィードバック電流として出力することを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のスイッチング電源装置において、前記ソフトスタート回路から出力するフィードバック電流は、前記補助巻線に流れる電流が所定値未満では前記補助巻線に流れる電流の増大に応じて増大し、前記補助巻線に流れる電流が前記所定値を超えると増大傾向が緩慢になることを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1、2又は3に記載のスイッチング電源装置において、前記ソフトスタート回路から出力する前記フィードバック電流は、起動当初の所定期間はマスクされることを特徴とする。
本発明によれば、出力電圧が目標電圧に達しないとき、ソフトスタート回路で発生するフィードバック電流でON期間制御回路とOFF期間制御回路を制御するので、ソフトスタート回路を簡素化でき、ソフトスタート回路に特別なキャパシタは不要であり、動作や機能が複雑化せず、また集積回路化の際のチップ面積の増大を抑制できる。
本発明の第1実施例のスイッチング電源装置の構成ブロック図である。 図1のスイッチング電源装置のON期間制御回路の回路図である。 図1のスイッチング電源装置のOFF期間制御回路の回路図である。 図1のスイッチング電源装置のソフトスタート回路の回路図である。 図4のソフトスタート回路のカレントミラー回路の回路図である。 図4のソフトスタート回路の別の例のカレントミラー回路の回路図である。 図6のカレントミラー回路の特性図である。 図1のスイッチング電源装置のソフトスタート時の動作波形図である。 本発明の第2実施例のスイッチング電源装置のソフトスタート回路の回路図である。 図9のソフトスタート回路のカレントミラー回路の回路図である。 図9のソフトスタート回路の別の例のカレントミラー回路の回路図である。 第2実施例のスイッチング電源装置のソフトスタート時の動作波形図である。
<第1実施例>
図1に本発明の第1実施例のスイッチング電源装置の構成を示す。10は1次巻線L1、2次巻線L2、補助巻線L3を有するトランスである。1次巻線L1には、入力直流電圧VinがキャパシタC1で安定化されて入力し、NMOSのスイッチングトランジスタMN1のON/OFF動作により生じる励磁エネルギーを、2次巻線L2と補助巻線L3に伝える。2次巻線L2には、ダイオードD1とキャパシタC2による整流平滑回路が接続され、その整流平滑回路から出力直流電圧Voutが取り出されるようになっている。補助巻線L3には、ダイオードD2とキャパシタC3による整流平滑回路が接続され、2次巻線L2に流れる電流に対応して発生する電圧Vriseが、その整流平滑回路で整流平滑され電源電圧VDDが取り出されている。
20はスイッチングトランジスタMN1のON/OFFを制御する制御回路であり、上記したダイオードD2とキャパシタC3により生成された電源電圧VDDにより動作する。制御回路20において、21はスイッチングトランジスタMN1がONしてからそのONを継続している時間を制御してOFFタイミング電圧Voffを出力するON期間制御回路、22はスイッチングトランジスタMN1がOFFしてからそのOFFを継続している時間を制御してONタイミング電圧Vonを出力するOFF期間制御回路である。OFF期間制御回路22は外付けのキャパシタC4を備える。
23はSRFF回路であり、ON期間制御回路21から出力するOFFタイミング電圧Voffが“H”になることによりリセットされて、Q端子から出力する駆動電圧Vdrvを“L”にする。また、OFF期間制御回路22から出力するONタイミング電圧Vonが“H”になることによりセットされて、Q端子から出力する駆動電圧Vdrvを“H”にする。
24はSRFF回路23のQ端子から出力する駆動電圧Vdrvを入力してスイッチングトランジスタMN1をON/OFFするゲート電圧Vgを生成する駆動回路であり、駆動電圧Vdrvが“H”のときゲート電圧Vgを“H”にして、スイッチングトランジスタMN1をONにする。また、駆動電圧Vdrvが“L”のときゲート電圧Vgを“L”にして、スイッチングトランジスタMN1をOFFにする。
25は充放電回路であり、スイッチングトランジスタMN1に流れるドレイン電流Idを検出するセンス抵抗Rs1に発生するセンス電圧Vs1を入力し、駆動電圧Vdrvが“L”になる直前毎に、つまりスイッチングトランジスタMN1がOFFする直前毎に、そのとき発生していたセンス電圧Vs1に比例したセンス電流Ioffを生成してホールドし、OFF期間制御回路22にキャパシタC4の充電用として出力する。充放電回路25でホールドされるセンス電流Ioffは、スイッチングトランジスタMN1がON期間が長いほど大きな電流となる。
26は反転検出回路であり、補助巻線L3に発生する電圧Vriseを抵抗R1を介して取り込んで、その電圧Vriseの脈動成分を波形整形したパルス信号Vpを生成する。このパルス信号Vpにより、後記するようにONタイミング電圧Vonをリタイミングすることで、スイッチングトランジスタMN1をそのドレイン電圧の自由振動の谷でONさせ疑似共振動作をさせることができ、その疑似共振動作に際してのスイッチングトランジスタの閾値のバラツキの影響を排除できる。
27はソフトスタート回路であり、補助巻線L3に発生する電圧Vriseの負電圧成分Vn(図8参照)の大きさに比例した電流Ifb1を吸い込み、この電流Ifb1に対応したフィードバック電流Ifb4を所定のタイミングごとに吸い込みホールドする。このフィードバック電流Ifb4は負電圧成分Vnが大きいほど、つまり出力電圧Voutが高いほど大きな値を示す電流となり、スイッチSW0を経由して制御回路20のON期間制御回路21とOFF期間制御回路22に吸込電流として出力する。
28は後記するホトカプラ電流Ipcの有無を検出するIpc検出回路であり、ホトカプラ電流Ipcを検出するとフィードバック電流Ifb4の流れる経路に挿入されたスイッチSW0をONからOFFに切り替える。
30は出力電圧Voutを検出する出力電圧フィードバック回路、40はホトカプラである。出力電圧フィードバック回路30は、出力電圧Voutが目標値Vout1を超えたときに、その目標電圧Vout1との差分に応じた電流を流す。ホトカプラ40は、出力電圧フィードバック回路30に流れる電流に応じた光量で発光するホトダイオードPD1とホトトランジスタPT1で構成されている。そして、ホトトランジスタPT1は、ホトダイオードPD1の光を入力してその発光量に比例したホトカプラ電流Ipcを生成し、Ipc検出回路28を経由して制御回路20のON期間制御回路21とOFF期間制御回路22に吸込電流として出力する。
図2にON期間制御回路21の詳細図を示す。ON期間制御回路21は、基準電圧Vref1の電圧源VB1と、インピーダンス変換用のバッファBF1と、抵抗R2と、駆動電圧Vdrvが“H”のときONして抵抗R2にホトカプラ電流Ipc又はフィードバック電流Ifb4を流すスイッチSW1と、センス抵抗Rs1に発生するセンス電圧Vs1をインピーダンス変換するバッファBF2と、ホトカプラ電流Ipc又はフィードバック電流Ifb4が流れることで抵抗R2に発生した電圧Vr2とセンス電圧Vs1を比較するコンパレータCP1とを備える。
スイッチングトランジスタMN1がOFFの期間は、スイッチングSW1がOFFしているので、コンパレータCP1の反転入力端子の電圧Vr2はVB1となっている。しかし、スイッチングトランジスタMN1がONしてスイッチSW1がONすると、ホトカプラ電流Ipc又はフィードバック電流Ifb4が抵抗R2に流れるので、コンパレータCP1の反転入力端子の電圧Vr2が「Vref1-R2×(Ipc又はIfb4)」に低下する。そして、センス電圧Vs1がその電圧Vr2に達したとき、コンパレータCP1から出力するOFFタイミング電圧Voffが“L”から“H”に変化する。
このようにして、ON期間制御回路21は、ホトカプラ電流Ipc又はフィードバック電流Ifb4が大きいほど電圧Vr2が低くなるので、このときは、センス電圧Vs1の上昇でコンパレータCP1が早期に反転し、OFFタイミング電圧Voffを“H”にするタイミングを早くし、スイッチングトランジスタMN1を、そのONしている期間が短くなるように制御する。
図3にOFF期間制御回路22の詳細図を示す。OFF期間制御回路22は、駆動電圧Vdrvが“H”のときONするスイッチSW2と、充放電回路25の電流Ioffで充電される前記した外付けのキャパシタC4と、インピーダンス変換用のバッファBF3と、抵抗R3と、電圧源VB2の基準電圧Vref2が設定されたコンパレータCP2と、コンパレータCP2の出力電圧を反転検出回路26の出力パルスVpでリタイミングするDFF回路221と、ホトカプラ電流Ipc又はフィードバック電流Ifb4の値をm倍する乗算回路222とを備える。
このOFF期間制御回路22では、駆動電圧Vdrvが“L”になってスイッチングトランジスタMN1がOFFになるとスイッチSW2がOFFになって、キャパシタC4が充放電回路25から出力するセンス電流Ioffによって充電されて電圧Vc4が時間とともに上昇する。センス電流IoffはスイッチングトランジスタMN1がOFFになる直前のセンス電圧Vs1に対応した定電流であり、そのセンス電圧Vs1が大きいほど電圧Vc4の単位時間当たりの上昇率は高くなる。また、抵抗R3にはホトカプラ電流Ipc又はフィードバック電流Ifb4をm倍した電流が流れているため、抵抗R3とコンパレータCP2の反転入力端子の共通接続点の電圧Vr3は、充放電回路25のセンス電流Ioffが大きいほど高くなり、ホトカプラ電流Ipc又はフィードバック電流Ifb4が大きいほど低くなる。電圧Vr3が基準電圧Vref2を超えるとコンパレータCP2の出力電圧が“L”から“H”になる。コンパレータCP2の“H”の電圧は、反転検出回路26から出力するパルスVpの立上りでDFF回路221においてリタイミングされ、ONタイミング電圧Vonなる。このときのONタイミング電圧Vonの発生タイミングは、ホトカプラ電流Ipc又はフィードバック電流Ifbが大きいほど、充放電回路25のセンス電流Ioffが小さいほど、遅くなって、OFF期間が長くなる。
図4にソフトスタート回路27の詳細図を示す。ソフトスタート回路27は、補助巻線L3に抵抗R1を経由してコレクタが接続されたダイオード接続のNPNトランジスタQ1と、補助巻線L3に抵抗R1を経由してエミッタが接続されたトランジスタQ2と、トランジスタQ2のベースに基準電圧Vref4を印加する電圧源VB4と、カレントミラー回路271と、電流Iaの電流源272と、タイミング生成回路273と、電流ホールド回路274を備える。
トランジスタQ1は最高電圧制限回路を構成し、補助巻線L3に発生する電圧Vriseが●側が正極となるとき、トランジスタQ1,Q2の共通接続点の電圧Vaの最高値をVbe(Q1)に制限する。トランジスタQ2は最低電圧制限回路を構成し、補助巻線L3に発生する電圧Vriseが●側が負極となるとき、電圧Vaの最低値を「Vref4-Vbe(Q2)」に制限する。Vbe(Q1)はトランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧、Vbe(Q2)はトランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧である。
カレントミラー回路271は、補助巻線L3の●側が負極になったときの電圧Vaの内の電圧成分Vnによって流れる電流Ifb1に比例した電流Ifb2を出力する。この電流Ifb2の内から電流源272の電流Iaを減算した電流Ifb3が電流ホールド回路274に流入する。つまり、不安定を防止するために、電流Ifb3は電流Ifb2が電流Iaを超えるまでは流れない。電流ホールド回路274では、タイミング生成回路273から出力するサンプリング信号Vspによって電流Ifb3をサンプリングして、その電流Ifb3を所定倍したフィードバック電流Ifb4を吸込電流として出力する。タイミング生成回路273は、補助巻線L3の●側が負極になるタイミング毎に所定時間だけサンプリング電圧Vspを“H”にするので、電流ホールド回路274はそのサンプリング電圧Vspが“H”から“L”に変化するタイミングのフィードバック電流Ifb4を、次回の検出までの期間Thだけホールドする。
このソフトスタート回路27では、出力電圧Voutが高くなるほど電圧Vriseの負成分Vnが大きくなるので、このときは電流ホールド回路274で吸い込まれるフィードバック電流Ifb4が大きくなる。
図5にソフトスタート回路27のカレントミラー回路271の詳細図を示す。このカレントミラー回路271は、PMOSトランジスタMP1とMP2により構成され、フィードバック信号Ifb1が所定倍されてフィードバック信号Ifb2として出力する。
図6にソフトスタート回路27のカレントミラー回路271の別の例の詳細図を示す。ここでは、PMOSトランジスタMP1とMP2の他に、PMOSトランジスタMP3,MP4,MP5、抵抗R4,電流Ibの電流源2711を追加している。この追加した回路素子によって、トランジスタMP5のゲート電圧が固定されソース電圧が固定されるので、トランジスタMP2のドレイン・ソース間電圧がある電圧に固定される。よって、図7に示すように、電流Ifb1がある値以上になると、電流Ifb2に増大に制限が加えられる。これによって、電流Ifb1が増大した際のフィードバック電流Ifb4の上昇が抑制される。
さて、本実施例のスイッチング電源装置は、電源を投入した起動時にはソフトスタート動作が行われる。この起動時は、図8に示すように出力電圧Voutが目標電圧Vout1に達していないので、ホトカプラ40のホトカプラ電流Ipcは流れていない。よって、Ipc検出回路28からIpc検出電圧Vpcは出力せず、スイッチSW0はONしていて、ON期間制御回路21とOFF期間制御回路22には、ホトカプラ電流Ipcが流れる経路を経由してフィードバック電流Ifb4が流れる。
このフィードバック電流Ifb4は、出力電圧Voutが目標電圧Vout1に近づくほど大きくなる。したがって、ON期間制御回路21では、フィードバック電流Ifb4の増大に応じてOFFタイミング信号Voffの出力するタイミングが早くなり、OFF期間制御回路22ではフィードバック電流Ifb4の増大に応じてONタイミング信号Vonの出力するタイミングが遅くなる。これによって、出力電圧Voutはその上昇の変化が緩慢となって目標電圧Vout1にゆっくり近づき、オーバーシュートが発生することを防止できる。
なお、ソフトスタート回路27のカレントミラー回路271として、図6に示した回路を使用すると、電流Ifb1が大きくなると電流Ifb2に電流制限が加えられ、フィードバック電流Ifb4にも同様な電流制限が加えられるので、出力電圧Voutが目標電圧Vout1に近づく際の動作がより緩慢となり、オーバーシュート抑制がより大きくなる。
そして、出力電圧Voutが目標電圧Vout1を超えると、ホトカプラ電流Ipcが流れてIpc検出回路28がそれを検出し、検出電圧VpcによってスイッチSW0がOFFに切り替えられる。よって、ON期間制御回路21とOFF期間制御回路22には、フィードバック電流Ifb4に代わってホトカプラ電流Ipcが流れ、出力電圧Voutが目標電圧Vout1になるように、ON期間制御回路21とOFF期間制御回路22が負帰還制御される。
<第2実施例>
図9に第2実施例のソフトスタート回路27Aの詳細図を示す。このソフトスタート回路27Aにおいて、カレントミラー271Aは電流Ifb1に比例する電流Ifb2以外に、電流Ifb1に比例する電流Ifb5を生成する。コンパレータCP4は、電流Ifb5が抵抗R5に流れることで発生する電圧Vbを電圧源VB6の電圧Vref6と比較する。ラッチ回路275は、コンパレータCP4の出力電圧をOFF期間制御回路22から出力するONタイミング電圧Vonによりラッチする。SW3はフィードバック電流Ifb4の経路に挿入され、ラッチ回路275の出力が“L”のときOFFし、“H”のときONする。
なお、電圧Vbが電圧Vref6を超えるときの電流Ifb5の値に対応する電流Ifb1の値は、電流Ifb2が電流源272の電流Iaを超えるときの電流Ifb1の値よりも大きな電流値に設定されている。
このソフトスタート回路27Aでは、電流Ifb5が所定値を超えて電圧Vbが電圧Vref6を超えると、コンパレータCP4の出力が“H”となる。そしてこの後、ONタイミング電圧Vonが“H”になるタイミングでその“H”の信号がラッチ回路275でラッチされ、電圧Venとして出力し、スイッチSW3がONする。
第1実施例では、起動開始から電流Ifb2が電流Iaを超えるまではフィードバック電流Ifb4が流れず不安定動作を防止しているが、第2実施例ではさらに、電流Ifb5による電圧Vbが電圧Vref6を超えるまでフィードバック電流Ifb4が流れない。つまり起動当初の所定期間は第1実施例の場合よりも長い期間にわたって、ソフトスタート回路27Aからフィードバック電流Ifb4が出力せず、そのフィードバック電流Ifb4がマスクされる。
このため、ON期間制御回路21から出力するOFFタイミング電圧Voffの出力タイミングが最も遅くなり、OFF期間制御回路22から出力するONタイミング電圧Vonの出力タイミングが最も早くなる状態、つまり、スイッチングトランジスタMN1のON期間が最も長くなり、OFF期間が最も短くなる状態が長く継続して、起動当初の出力電圧Voutの上昇を促進することができる。
そして、電流Ifb1が増大してきて、電流Ifb5による電圧Vbが電圧Vref6を超えると、OFF期間制御回路22から出力するONタイミング電圧Vonの発生するタイミングでスイッチSW3がONする。これによりフィードバック電流Ifb4が出力して、第1実施例で説明したソフトスタート動作と同様な動作が行われる。したがって、ソフトスタートを行いながらも、起動当初の期間だけは出力電圧Voutの立上りを高速化することができる。
図10にカレントミラー27Aの詳細図を示す。ここでは、トランジスタMP1とカレントミラー接続されたPMOSトランジスタMP6によって電流Ifb5が生成されている。
図11にカレントミラー回路27Aの別例の詳細図を示す。ここでは図10の回路に対して、図6で説明したトランジスタMP3,MP4,MP5、抵抗R4,電流Ibの電流源2711を追加している。この追加した回路素子によって、カレントミラー回路271Aの出力する電流Ifb2に対して、図7に示すように、電流制限が加えられる。これによって、電流Ifb1が増大した際のフィードバック電流Ifb4の上昇が抑制され、オーバーシュート抑制がより効果となる。
<その他の実施例>
なお、充放電回路25は、定電流回路に置き換えることができる。この場合は、OFF期間制御回路22にキャパシタC4の充電用として供給される電流が、スイッチングトランジスタMN1のON期間に関係なく一定の電流となる。
10:トランス、L1:1次巻線、L2:2次巻線、L3:補助巻線
20:制御回路、21:ON期間制御回路、22:OFF期間制御回路、221:DFF回路、23:SRFF回路、24:駆動回路、25:充放電回路、26:反転検出回路、27,27A:ソフトスタート回路、28:Ipc検出回路
30::出力電圧フィードバック回路
40:ホトカプラ

Claims (4)

  1. スイッチングトランジスタと、該スイッチングトランジスタがONしたときに流れる電流に応じたセンス電圧を生成するセンス抵抗と、前記スイッチングトランジスタがONすることで入力電圧が印加する1次巻線、負荷が接続される2次巻線、該2次巻線に流れる電流に比例した電流が流れる補助巻線を有するトランスと、前記2次巻線に発生する電圧を整流平滑した出力電圧が予め設定した目標電圧を超えるときに前記出力電圧と前記目標電圧の差分に応じたホトカプラ電流を生成するホトカプラと、前記補助巻線に生じる電圧、前記センス電圧、前記ホトカプラ電流を取り込んで前記スイッチングトランジスタのON/OFFを制御する制御回路とを有するスイッチング電源装置において、
    前記制御回路は、前記スイッチングトランジスタをOFFするタイミングを決めるOFFタイミング信号を出力するON期間制御回路と、前記スイッチングトランジスタをONするタイミングを決めるONタイミング信号を出力するOFF期間制御回路と、前記補助巻線に流れる電流に応じたフィードバック電流を生成するソフトスタート回路とを備え、
    前記ON期間制御回路は、前記ホトカプラ電流が大きいほど、又は前記フィードバック電流が大きいほど、前記OFFタイミング信号の出力タイミングを早め、
    前記OFF期間制御回路は、前記ホトカプラ電流が大きいほど、又は前記フィードバック電流が大きいほど、前記ONタイミング信号の出力タイミングを遅くし、
    前記出力電圧が前記目標電圧に達しないとき、前記フィードバック電流で前記ON期間制御回路と前記OFF期間制御回路を制御することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記ソフトスタート回路は、前記スイッチングトランジスタがOFFする際に前記補助巻線に流れる電流の発生タイミング毎に、前記補助巻線に流れる電流が大きいほど大きな電流をホールドして前記フィードバック電流として出力することを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 請求項2に記載のスイッチング電源装置において、
    前記ソフトスタート回路から出力するフィードバック電流は、前記補助巻線に流れる電流が所定値未満では前記補助巻線に流れる電流の増大に応じて増大し、前記補助巻線に流れる電流が前記所定値を超えると増大傾向が緩慢になることを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 請求項1、2又は3に記載のスイッチング電源装置において、
    前記ソフトスタート回路から出力する前記フィードバック電流は、起動当初の所定期間はマスクされることを特徴とするスイッチング電源装置。
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