JP7145755B2 - めっき付着量制御装置および制御方法 - Google Patents
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Description
鋼板151は、一旦溶融めっき浴に浸された後、引き上げた後に鋼板151の表裏にそれぞれ備えられた表ノズルと裏ノズルからなるノズル153からガスを吹き付けられ、過剰に付着した溶融めっき浴を除去することで、付着するめっきの量が所望の値に制御される。鋼板151に付着するめっきの量は、おおむね鋼板151の速度(板速)、ノズル153から吹きつけるガスの圧力、ノズル153と鋼板151の距離により決定される。鋼板151の振動に配慮して表ノズルの圧力と裏ノズルの圧力は通常同一とするため、鋼板151が表ノズルと裏ノズルの中間になるようにノズル153の位置を制御すれば、鋼板151の表裏の付着量を同じ値にできる。
ここで、めっき処理中の鋼板151のノズル高さにおける通過位置を以下、「鋼板パス位置」と称する。ノズルと鋼板パス位置の距離がノズルギャップであり、鋼板パス位置が推定できれば、鋼板のノズルから見た相対位置を特定できる。表ノズル位置と鋼板パス位置から表ノズルギャップが、裏ノズル位置と鋼板パス位置から裏ノズルギャップが、算出できる。
また浴中ロール160を操作することで、鋼板151の幅方向の板反りを変化させることができる。鋼板151が反ると、これが原因で板幅方向の鋼板151のめっき付着量が板幅方向で異なる値になるが、鋼板151が反りを持たないように浴中ロール160の位置を制御することにより、前記の異なる値になる現象を矯正できる。
一方、鋼板パス位置は、鋼板151の板厚変化、張力の変化、浴中ロール操作により、変化する。鋼板パス位置が変化すると、鋼板151は、表裏のノズルの一方に対して近づき、もう一方に対して遠ざかる。表裏のめっき付着量の目標値が同じとき、鋼板パスが移動しても、鋼板151が表ノズルと裏ノズルの中間になるようにノズル153の位置を制御することが必要になる。表裏のめっき付着量に意図的に差をつける、差厚めっきも考えられるが、このときは、表裏のめっき付着量目標値の違いを考慮した位置に、ノズル153を制御する必要がある。いずれにしても、表めっき付着量と裏めっき付着量のバランスを維持するためには、鋼板パスが移動するタイミングで、鋼板パスの移動量を正しく推定して、ノズル153の位置を鋼板パスが移動した量だけシフトすることが、必要である。
比較結果に差がない場合は、浴中ロール160が操作されていないので、S5-1に戻り、S5-1~S5-2の処理を繰り返す。比較結果に差がある場合は、浴中ロール160が操作され、位置が変化したことを示しているので、S5-3で鋼板パス移動量推定部105に対して、浴中ロールが操作されたとの判定結果を出力する。その後、S5-1に戻り、次回の浴中ロール操作を監視する。
学習部112は、学習用データベース111に蓄えている入力データ901と対応する出力データ902の組合せを次々と取り出し、入力データ901を鋼板パス移動量推定部105が備えているニューラルネットの入力層601に、順に入力する。そして、計算結果である出力層603の出力値が出力データ902の値と一致するように、シナプス605の重みの値を更新する。
そしてこの更新処理を、出力層603の出力値と出力データ902の差が一定範囲内となるまで、繰り返す。これはニューラルネットの学習方法の中で、バックプロパゲーションと呼ばれる手法で、多くの著作物で参照できるが、たとえば「ニューラルネットワーク情報処理」(麻生秀樹、産業図書)がある。また中間層を複数備えた深層ニューラルネットワークの学習法として、オートエンコーダを用いる手法が知られているが、これも、「深層学習」(人工知能学会偏)等、多くの著書で参照できる。このようにニューラルネットの学習法は種々あり、適当な方法を用いて学習すれば良い。
一方、起動要因が鋼板パス位置の移動のときは、ノズルシフト制御が行われる。S10-5で現在のノズル位置(現鋼板に対するノズル位置Dc1~Dc4)を取り込む。さらにS10-6で鋼板パス移動量推定部105から鋼板パス移動量ΔDpを取り込む。S10-7で数式14~数式17にしたがって、ノズルを動作させる各アクチュエータをΔDpだけ並行移動させる演算を行い、各ノズル位置の指令値Dn1~Dn4を算出し、めっきプラント150に出力する。
・TL:鋼板の表面左側の付着量
・TC:鋼板の表面中央の付着量
・TR:鋼板の表面右側の付着量
・BL:鋼板の裏面左側の付着量
・BC:鋼板の裏面中央の付着量
・BR:鋼板の裏面右側の付着量
S10-9で、表裏および幅方向の付着量アンバランスを算出する。アンバランスは、たとえば数式18,数式19で算出する。数式18,数式19の各パラメータは、図18を参照。
加えて通常は、両面平均(上記6点の平均値)、表平均(TL、TC、TRの平均値)、裏平均(BL、BC、BRの平均値)も出力され、この場合、たとえば、表平均と裏平均を用いて、数式18のU値を算出することもできる。
一般のめっき付着量検出器の動作としては、3点スキャン方式の他に、全スキャン方式(めっき付着量検出器155は幅方向に連続移動して、めっき付着量を検出)が使用される場合もある。この場合でも、TL、TC、TR、BL、BC、BRの近傍で検出した値を用いて計算することで、本発明をそのまま適用できる。
ニューラルネット1203および誤差算出用ニューラルネット1204は、たがいに同一構成で、各ニューロン1231間で信号を送受信するための各シナプス1232の重みの値もすべて同一である。ニューラルネット1203は入力層1211、中間層1212、出力層1213からなり、誤差算出用ニューラルネット1204は入力層1241、中間層1242、出力層1243からなる。
ニューラルネット1203の入力層1211の入力は、図6で示したニューラルネットの入力と同じで、ニューラルネット1203の入力層1211は、偏差量1221を入力するニューロンと状態量1222を入力するニューロンを備えている。一方、誤差算出用ニューラルネット1204の入力層1241では、偏差量に対応したニューロンに、偏差量の代わりに0が入力され(符号1251)、その他の状態量1252に対応した各ニューロンには、ニューラルネット1203と同じ状態量1222の値が入力される。板厚変化量、張力変化量、浴中ロール位置変化量がすべて0のとき、鋼板パス移動量が0であるべきなのは明らかだが、ニューラルネット1203と誤差算出用ニューラルネット1204は同一構成なので、ニューラルネット1203の出力から誤差算出用ニューラルネット1204の出力を減じた値は、その構造上、常に0であることが保証される。これより鋼板パス移動量の定常偏差を避けることができるとともに、ニューラルネットの学習誤差の影響を受けることなく、板厚変化量、張力変化量、浴中ロール位置変化量が小さい領域で、鋼板パス移動量の高精度な算出が可能となる。
さらに鋼板パス移動量推定部105をニューラルネットで構成し、めっきプラント150から取込んだ種々のデータから、ニューラルネットを学習するためのデータを選別して編集する学習用データベース構築部110、編集されたデータを蓄積する学習用データベース111、学習用データベース111のデータを用いてニューラルネットを学習する学習部112を備えた。
101 制御部
102 ノズル圧力制御部
103 ノズル位置制御部
104 めっき付着量予測モデル
105 鋼板パス移動量推定部
106 溶接点通過判定部
107 張力変化判定部
108 浴中ロール操作判定部
110 学習用データベース構築部
111 学習用データベース
112 学習部
140 上位計算機
150 めっきプラント
151 鋼板
153 ノズル
155 めっき付着量検出器
156 溶接点
1202 アジャスティングニューラルネット
1203 ニューラルネット
1204 誤差算出用ニューラルネット
1302 鋼板パス移動量推定結果選択部
Claims (16)
- 連続的に送られてくる鋼板を溶融めっき浴の浴槽に浸し、前記鋼板に溶融めっき浴を付着させ、前記浴槽から引き上げた後に鋼板の表裏に備えられた表ノズルと裏ノズルから前記鋼板にガスを吹き付け、過剰に付着した溶融めっき浴を除去することで鋼板に所望の厚みの溶融めっき浴を付着させるめっきプラントを制御するめっき付着量制御装置において、
板速、ノズル圧力、ノズルと鋼板の距離と、鋼板に付着するめっき付着量の関係を記述しためっき付着量予測モデルと、
前記めっき付着量予測モデルを参照して鋼板に付着するめっき付着量が所望の値になるように、ノズル圧力とノズル位置の少なくとも一方を制御する制御部と、
前記鋼板のつなぎ目である溶接点を介した前記鋼板の板厚切替わりを判定する第1判定部と、前記鋼板の張力を判定する第2判定部と、前記浴槽で前記鋼板を支持する浴中ロールの位置を判定する第3判定部とから、それぞれ判定結果を受け、少なくとも1つの判定結果が変化したときの、前記鋼板のノズル高さにおける通過位置である鋼板パス位置の移動量を推定し、前記制御部に出力する鋼板パス移動量推定部を備え、
前記制御部は、前記鋼板パス移動量推定部から出力された前記鋼板パス位置の移動量だけノズル位置をシフトさせ、
前記鋼板パス移動量推定部は、板厚の変化量、張力の変化量、浴中ロール位置の移動量からなる偏差量の少なくともひとつを入力とし、さらに前記偏差量と鋼板パス移動量の関係に影響を与える前記鋼板の板厚、鋼板の鋼種、鋼板に付与されている張力、浴中ロールの位置からなる状態量を入力とし、鋼板パス移動量を出力とするニューラルネットで構成されること
を特徴とするめっき付着量制御装置。 - 前記溶接点が前記めっきプラントの特定位置を通過したことを判定する溶接点通過判定部と、
前記鋼板の張力が変化したことを判定する張力変化判定部と、
前記浴中ロールが操作されたことを判定する浴中ロール操作判定部の少なくともひとつ以上を備え、
前記鋼板パス移動量推定部は、溶接点通過判定部、張力変化判定部、浴中ロール操作判定部のいずれかの判定結果にしたがって起動され、鋼板パス位置の移動量を推定すること
を特徴とする請求項1に記載のめっき付着量制御装置。 - 前記鋼板パス移動量推定部は、前記ニューラルネットと、このニューラルネットと同じ構成を有し、前記偏差量を入力されるニューロンに、偏差量の代わりに零を入力される誤差算出用ニューラルネットを備えたアジャスティングニューラルネットで構成され、前記アジャスティングニューラルネットは、前記ニューラルネットの出力から前記誤差算出用ニューラルネットの出力を減じた値を鋼板パス移動量として出力すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のめっき付着量制御装置。 - 前記制御部はノズル位置を制御するノズル位置制御部を備え、
前記ノズル位置制御部は、鋼板パス移動量推定部が出力した前記鋼板パス位置の移動量に対応した値だけ、前記表ノズルと裏ノズルの位置を前記鋼板パス位置の変化方向に平行移動すること、
を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のめっき付着量制御装置。 - 前記めっきプラントから前記表ノズルと裏ノズルの圧力や位置、鋼板の板厚、張力、移動速度、鋼板に付着している表裏のめっき付着量の実績値、浴中ロールの位置を取り込み、前記偏差量と前記状態量に分離して記憶するとともに、鋼板の表側めっき付着量と表ノズル圧力と板速を含む信号を前記付着量予測モデルに入力して算出した表ノズルと鋼板表側との距離の推定値と、鋼板の裏側めっき付着量と裏ノズル圧力と板速を前記付着量予測モデルに入力して算出した裏ノズルと鋼板裏側の距離の推定値と、表ノズルの位置と、裏ノズルの位置とから前記鋼板パス位置を推定して記憶し、前記鋼板パス位置が変化したときの変化量である鋼板パス移動量と、対応する前記偏差量と前記状態量の組合せをデータの対として編集する学習用データベース構築部と、
前記学習用データベース構築部が編集したデータの対を記憶して保存する学習用データベースと、
前記学習用データベースに保存されているデータの対を前記ニューラルネットに次々と提示することで、前記ニューラルネットに前記偏差量と前記状態量の組合せと前記鋼板パス移動量の関係を学習させる学習手段を備えたこと
を特徴とする請求項1、請求項2、または、請求項4に記載のめっき付着量制御装置。 - 前記鋼板パス移動量推定部は、前記ニューラルネットと、このニューラルネットと同じ構成を有し、前記偏差量を入力されるニューロンに、偏差量の代わりに零を入力される誤差算出用ニューラルネットを備えたアジャスティングニューラルネットで構成され、前記アジャスティングニューラルネットは、前記ニューラルネットの出力から前記誤差算出用ニューラルネットの出力を減じた値を鋼板パス移動量として出力し、
前記学習用データベースに保存されているデータの対を前記アジャスティングニューラルネットに次々と提示することで、前記アジャスティングニューラルネットに前記偏差量と前記状態量の組合せと前記鋼板パス移動量の関係を学習させる学習手段を備えたこと
を特徴とする請求項5に記載のめっき付着量制御装置。 - 前記鋼板パス移動量推定部は、板厚の変化量を偏差量として入力し、さらに板厚、鋼種、張力、浴中ロールの位置を状態量として入力し、鋼板パス移動量を出力する第1のアジャスティングニューラルネットと、張力の変化量を偏差量として入力し、さらに板厚、鋼種、張力、浴中ロールの位置を状態量として入力し、鋼板パス移動量を出力する第2のアジャスティングニューラルネットと、浴中ロール位置の移動量を偏差量として入力し、さらに板厚、鋼種、張力、浴中ロールの位置を状態量として入力し、鋼板パス移動量を出力する第3のアジャスティングニューラルネットの少なくとも二つを備えたこと
を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のめっき付着量制御装置。 - 前記めっき付着量制御装置は、
前記鋼板のつなぎ目である溶接点が前記めっきプラントの特定位置を通過したことを判定する溶接点通過判定部と、
前記鋼板の張力が変化したことを判定する張力変化判定部と、
前記浴中ロールが操作されたことを判定する浴中ロール操作判定部の少なくともひとつ以上を備え、
前記鋼板パス移動量推定部は、溶接点通過判定部、張力変化判定部、浴中ロール操作判定部のいずれかの判定結果にしたがって起動され、鋼板パス位置の移動量を推定し、
前記制御部はノズル位置を制御するノズル位置制御部を備え、
前記ノズル位置制御部は、鋼板パス移動量推定部が出力した鋼板パス位置の移動量に対応した値だけ、前記表ノズルと裏ノズルの位置を前記鋼板パス位置の変化方向に平行移動し、
前記めっき付着量制御装置は、
前記溶接点通過判定部、前記張力変化判定部、前記浴中ロール操作判定部のそれぞれの判定結果を起動要因とし、前記第1のアジャスティングニューラルネットが出力した鋼板パス移動量、第2のアジャスティングニューラルネットが出力した鋼板パス移動量、第3のアジャスティングニューラルネットが出力した鋼板パス移動量からひとつを選択する鋼板パス移動量推定結果選択部を備え、
前記鋼板パス移動量推定結果選択部は、前記溶接点通過判定部の判定結果が起動要因のときは前記第1のアジャスティングニューラルネットが出力した鋼板パス移動量を選択し、前記張力変化判定部の判定結果が起動要因のときは前記第2のアジャスティングニューラルネットが出力した鋼板パス移動量を選択し、前記浴中ロール操作判定部の判定結果が起動要因のときは前記第3のアジャスティングニューラルネットが出力した鋼板パス移動量を選択して、前記ノズル位置制御部に出力し、
前記ノズル位置制御部は、鋼板パス移動量推定部が出力した前記鋼板パス位置の移動量に対応した値だけ、前記表ノズルと裏ノズルの位置を前記鋼板パス位置の移動方向に平行移動すること、
を特徴とする請求項7に記載のめっき付着量制御装置。 - 連続的に送られてくる鋼板を溶融めっき浴の浴槽に浸し、前記鋼板に溶融めっき浴を付着させ、前記浴槽から引き上げた後に鋼板の表裏に備えられた表ノズルと裏ノズルから前記鋼板にガスを吹き付け、過剰に付着した溶融めっき浴を除去することで鋼板に所望の厚みの溶融めっき浴を付着させるめっき付着量制御方法であって、
めっき付着量制御装置は、めっき付着量予測モデルと、制御部と、鋼板パス移動量推定部を備えており、
前記めっき付着量予測モデルは、板速、ノズル圧力、ノズルと鋼板の距離と、鋼板に付着するめっき付着量の関係を記述したものであり、
前記制御部は、前記めっき付着量予測モデルを参照して鋼板に付着するめっき付着量が所望の値になるように、ノズル圧力とノズル位置の少なくとも一方を制御し、
前記鋼板パス移動量推定部は、前記鋼板のつなぎ目である溶接点を介した前記鋼板の板厚切替わりを判定する第1判定部と、前記鋼板の張力を判定する第2判定部と、前記浴槽で前記鋼板を支持する浴中ロールの位置を判定する第3判定部とから、それぞれ判定結果を受け、少なくとも1つの判定結果が変化したときの、前記鋼板のノズル高さにおける通過位置である鋼板パス位置の移動量を推定し、前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記鋼板パス移動量推定部から出力された前記鋼板パス位置の移動量だけノズル位置をシフトさせ、
前記鋼板パス移動量推定部は、板厚の変化量、張力の変化量、浴中ロール位置の移動量からなる偏差量の少なくともひとつを入力とし、さらに前記偏差量と鋼板パス移動量の関係に影響を与える前記鋼板の板厚、鋼板の鋼種、鋼板に付与されている張力、浴中ロールの位置からなる状態量を入力とし、鋼板パス移動量を出力とするニューラルネットで構成されること
を特徴とするめっき付着量制御方法。 - 前記めっき付着量制御装置は、
前記溶接点が前記めっきプラントの特定位置を通過したことを判定する溶接点通過判定部と、
前記鋼板の張力が変化したことを判定する張力変化判定部と、
前記浴中ロールが操作されたことを判定する浴中ロール操作判定部の少なくともひとつ以上を備え、
前記鋼板パス移動量推定部は、溶接点通過判定部、張力変化判定部、浴中ロール操作判定部のいずれかの判定結果にしたがって起動され、鋼板パス位置の移動量を推定すること
を特徴とする請求項9に記載のめっき付着量制御方法。 - 前記鋼板パス移動量推定部は、前記ニューラルネットと、このニューラルネットと同じ構成を有し、前記偏差量を入力されるニューロンに、偏差量の代わりに零を入力される誤差算出用ニューラルネットを備えたアジャスティングニューラルネットで構成され、前記アジャスティングニューラルネットは、前記ニューラルネットの出力から前記誤差算出用ニューラルネットの出力を減じた値を鋼板パス移動量として出力すること
を特徴とする請求項9または請求項10に記載のめっき付着量制御方法。 - 前記制御部はノズル位置を制御するノズル位置制御部を備え、
前記ノズル位置制御部は、鋼板パス移動量推定部が出力した前記鋼板パス位置の移動量に対応した値だけ、前記表ノズルと裏ノズルの位置を前記鋼板パス位置の変化方向に平行移動すること、
を特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載のめっき付着量制御方法。 - 前記めっき付着量制御装置は、学習用データベース構築部と、学習用データベースと、学習手段を備えており、
前記学習用データベース構築部は、前記めっきプラントから前記表ノズルと裏ノズルの圧力や位置、鋼板の板厚、張力、移動速度、鋼板に付着している表裏のめっき付着量の実績値、浴中ロールの位置を取り込み、前記偏差量と前記状態量に分離して記憶するとともに、鋼板の表側めっき付着量と表ノズル圧力と板速を含む信号を前記付着量予測モデルに入力して算出した表ノズルと鋼板表側との距離の推定値と、鋼板の裏側めっき付着量と裏ノズル圧力と板速を前記付着量予測モデルに入力して算出した裏ノズルと鋼板裏側の距離の推定値と、表ノズルの位置と、裏ノズルの位置とから前記鋼板パス位置を推定して記憶し、前記鋼板パス位置が変化したときの変化量である鋼板パス移動量と、対応する前記偏差量と前記状態量の組合せをデータの対として編集し、
前記学習用データベースには、前記学習用データベース構築部が編集したデータの対を記憶して保存され、
前記学習手段は、前記学習用データベースに保存されているデータの対を前記ニューラルネットに次々と提示することで、前記ニューラルネットに前記偏差量と前記状態量の組合せと前記鋼板パス移動量の関係を学習させること
を特徴とする請求項9、請求項10、または、請求項12に記載のめっき付着量制御方法。 - 前記鋼板パス移動量推定部は、前記ニューラルネットと、このニューラルネットと同じ構成を有し、前記偏差量を入力されるニューロンに、偏差量の代わりに零を入力される誤差算出用ニューラルネットを備えたアジャスティングニューラルネットで構成され、前記アジャスティングニューラルネットは、前記ニューラルネットの出力から前記誤差算出用ニューラルネットの出力を減じた値を鋼板パス移動量として出力し、
前記学習用データベースに保存されているデータの対を前記アジャスティングニューラルネットに次々と提示することで、前記アジャスティングニューラルネットに前記偏差量と前記状態量の組合せと前記鋼板パス移動量の関係を学習させる学習手段を備えたこと
を特徴とする請求項13に記載のめっき付着量制御方法。 - 前記鋼板パス移動量推定部は、板厚の変化量を偏差量として入力し、さらに板厚、鋼種、張力、浴中ロールの位置を状態量として入力し、鋼板パス移動量を出力する第1のアジャスティングニューラルネットと、張力の変化量を偏差量として入力し、さらに板厚、鋼種、張力、浴中ロールの位置を状態量として入力し、鋼板パス移動量を出力する第2のアジャスティングニューラルネットと、浴中ロール位置の移動量を偏差量として入力し、さらに板厚、鋼種、張力、浴中ロールの位置を状態量として入力し、鋼板パス移動量を出力する第3のアジャスティングニューラルネットの少なくとも二つを備えたこと
を特徴とする請求項9ないし請求項14のいずれか1項に記載のめっき付着量制御方法。 - 前記めっき付着量制御装置は、
前記鋼板のつなぎ目である溶接点が前記めっきプラントの特定位置を通過したことを判定する溶接点通過判定部と、
前記鋼板の張力が変化したことを判定する張力変化判定部と、
前記浴中ロールが操作されたことを判定する浴中ロール操作判定部の少なくともひとつ以上を備え、
前記鋼板パス移動量推定部は、溶接点通過判定部、張力変化判定部、浴中ロール操作判定部のいずれかの判定結果にしたがって起動され、鋼板パス位置の移動量を推定し、
前記制御部はノズル位置を制御するノズル位置制御部を備え、
前記ノズル位置制御部は、鋼板パス移動量推定部が出力した前記鋼板パス位置の移動量に対応した値だけ、前記表ノズルと裏ノズルの位置を前記鋼板パス位置の変化方向に平行移動し、
前記めっき付着量制御装置は、
前記溶接点通過判定部、前記張力変化判定部、前記浴中ロール操作判定部のそれぞれの判定結果を起動要因とし、前記第1のアジャスティングニューラルネットが出力した鋼板パス移動量、第2のアジャスティングニューラルネットが出力した鋼板パス移動量、第3のアジャスティングニューラルネットが出力した鋼板パス移動量からひとつを選択する鋼板パス移動量推定結果選択部を備え、
前記鋼板パス移動量推定結果選択部は、前記溶接点通過判定部の判定結果が起動要因のときは前記第1のアジャスティングニューラルネットが出力した鋼板パス移動量を選択し、前記張力変化判定部の判定結果が起動要因のときは前記第2のアジャスティングニューラルネットが出力した鋼板パス移動量を選択し、前記浴中ロール操作判定部の判定結果が起動要因のときは前記第3のアジャスティングニューラルネットが出力した鋼板パス移動量を選択して、前記ノズル位置制御部に出力し、
前記ノズル位置制御部は、鋼板パス移動量推定部が出力した前記鋼板パス位置の移動量に対応した値だけ、前記表ノズルと裏ノズルの位置を前記鋼板パス位置の移動方向に平行移動すること、
を特徴とする請求項15に記載のめっき付着量制御方法。
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