以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[実施の形態1]
図1乃至図5は、実施の形態1に係る画像形成システムを示すものである。図1はその画像形成システムの全体の概要を示し、図2はカラー画像形成装置の全体の概要を示し、図3はそのカラー画像形成装置における一部(作像装置など)を拡大して示し、図4は特色画像形成装置の全体の概要を示し、図5はその特色画像形成装置における一部(作像装置など)を拡大して示している。
<画像形成システムの構成>
画像形成システム1は、図1に示されるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の有色トナーを用いて画像を形成するカラー画像形成装置2と、白色、金や銀等の金属色、あるいはカスタムカラーなどの特色トナー及び透明トナーを用いて画像を形成する特色画像形成装置3と、これらカラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3を制御するサーバー装置4とを備えている。カラー画像形成装置2、特色画像形成装置3及びサーバー装置4は、通信回線6を介して相互に通信可能に接続されている。通信回線6は、LAN(local area network)や電話回線、インターネット等で構成されている。
ここで、カスタムカラーとは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)以外の単色として作成された色をいう。カスタムカラーには、オレンジやグリーン、あるいはブルーなどのパステルカラーが含まれる。これらのカスタムカラーは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の他、白色等のトナーを複数混合して調整されたものでもよく、顔料によりオレンジやグリーン、あるいはブルーに色づけされた単一のトナーから構成されてもよい。
この画像形成システム1は、カラー画像形成装置2で記録媒体の一例としての記録用紙5に画像を形成した後、当該記録用紙5を特色画像形成装置3にセットし、特色画像形成装置3によってカラー画像形成装置2では形成することができない白色、金や銀等の金属色、あるいはカスタムカラーなどの特色からなる画像を形成する場合等に使用される。
<カラー画像形成装置の構成>
実施の形態1に係るカラー画像形成装置2は、例えばカラープリンタとして構成されたものである。このカラー画像形成装置2は、図2に示されるように、現像剤を構成するトナーで現像されるトナー像を形成する第1画像形成手段の一例としての複数の作像装置10と、各作像装置10で形成されたトナー像をそれぞれ保持して最終的に記録用紙5に二次転写する二次転写位置T2まで搬送する中間転写装置20と、中間転写装置20の二次転写位置T2に供給すべき所要の記録用紙5を収容して搬送する給紙装置50と、中間転写装置20で二次転写された記録用紙5上のトナー像を定着させる定着手段の一例としての定着装置40等を備えている。なお、図2中、符号2aは、カラー画像形成装置2の装置本体を示すものであり、装置本体2aは、支持構造部材や外装カバー等で形成されている。また、図中の破線は、装置本体2aの内部において記録用紙5が搬送される主な搬送経路を示す。
作像装置10は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)の4色の有色トナー像をそれぞれ専用に形成する4つの作像装置10Y,10M,10C,10Kで構成されている。これらの4つの作像装置10(Y,M,C,K)は、装置本体2aの内部空間において水平方向に沿って1列に並べた状態で配置されている。
各作像装置10(Y,M,C,K)は、図2や図3に示されるように、回転する像保持手段の一例としての感光体ドラム11を備えており、この感光体ドラム11の周囲に、次のような各装置が主に配置されている。主な装置とは、感光体ドラム11の像形成が可能な周面(像保持面)を所要の電位に帯電させる帯電装置12と、感光体ドラム11の帯電された周面に画像の情報(信号)に基づく光を照射して電位差のある(各色用の)静電潜像を形成する露光手段の一例としての露光装置13と、その静電潜像を対応する色(Y,M,C,K)の現像剤のトナーで現像してトナー像にする現像手段の一例としての現像装置14(Y,M,C,K)と、その各トナー像を中間転写装置20に転写する一次転写手段の一例としての一次転写装置15と、一次転写後における感光体ドラム11の像保持面に残留して付着するトナー等の付着物を取り除いて清掃するドラム清掃装置16等である。
感光体ドラム11は、接地処理される円筒状又は円柱状の基材の周面に感光材料からなる光導電性層(感光層)を有する像保持面を形成したものである。この感光体ドラム11は、図示しない駆動装置から動力が伝達されて矢印Aで示す方向に回転するよう支持されている。
帯電装置12は、感光体ドラム11に接触しない状態で配置されるコロナ放電器等の非接触型の帯電装置で構成される。帯電装置12には帯電用電圧が供給される。帯電用電圧としては、現像装置14が反転現像を行うものである場合、現像装置14から供給されるトナーの帯電極性と同じ極性の電圧又は電流が供給される。なお、帯電装置12としては、感光体ドラム11に接触した状態で配置される帯電ロール等の接触型の帯電装置を用いても良い。
露光装置13は、カラー画像形成装置2に入力される画像の情報に応じて構成されるレーザ光LBを、帯電された後の感光体ドラム11の周面に対して照射して静電潜像を形成するものである。露光装置13には、画像形成時になると、カラー画像形成装置2にサーバー装置4などから入力される画像の情報(信号)が送信される。なお、露光装置13としては、感光体ドラム11の軸方向に沿って配列された複数の発光素子としてのLEDにより感光体ドラム11に光を照射して静電潜像を形成するLEDプリントヘッドからなるものを用いても良い。
現像装置14(Y,M,C,K)はいずれも、図3に示されるように、開口部と現像剤145の収容室が形成された筐体140の内部に、現像剤145を保持して感光体ドラム11と向き合う現像領域まで搬送する現像ロール141と、現像剤145を撹拌しながら現像ロール141を通過させるよう搬送するスクリューオーガー等の撹拌搬送部材142,143と、現像ロール141に保持される現像剤の量(層厚)を規制する層厚規制部材144などを配置して構成されたものである。現像装置14には、現像ロール141と感光体ドラム11の間に現像用電圧が図示しない電源装置から供給される。また、現像ロール141や撹搬送拌部材142,143は、図示しない駆動装置からの動力が伝達されて所要の方向に回転する。さらに、上記4色の現像剤145(Y,M,C,K)としては、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤が使用される。
一次転写装置15は、図2及び図3に示されるように、一次転写位置T1において感光体ドラム11の周面に中間転写ベルト21を介して接触し回転するとともに一次転写用電圧が供給される一次転写ロールを備えた接触型の転写装置である。一次転写用電圧としては、トナーの帯電極性と逆の極性を示す直流の電圧が図示しない電源装置から供給される。
ドラム清掃装置16は、図3に示されるように、容器状の本体160の内部に配置されて残留トナー等の付着物を取り除いて清掃する清掃板161と、残留トナー等の付着物を取り除いて清掃する清掃ブラシ162と、清掃板161及び清掃ブラシ162で取り除いたトナー等の付着物を回収して図示しない回収システムに送り出すよう搬送するスクリューオーガー等の送出部材163などで構成されている。清掃板161としては、ゴム等の材料からなる板状の部材(例えばブレード)が使用される。
中間転写装置20は、図2に示されるように、各作像装置10(Y,M,C,K)の下方の位置に存在するよう配置される。この中間転写装置20は、感光体ドラム11と一次転写装置15(一次転写ロール)の間となる一次転写位置T1を通過しながら矢印Bで示す方向に循環移動する中間転写手段の一例としての中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21をその内周から所望の状態に保持して循環移動が可能となるよう支持する複数のベルト支持ロール22~27と、ベルト支持ロール26に支持されている中間転写ベルト21の外周面(像保持面)側に配置されて中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に二次転写させる二次転写装置30と、二次転写装置30を通過した後に中間転写ベルト21の外周面に残留して付着するトナー、紙粉等の付着物を取り除いて清掃するベルト清掃装置28とで主に構成されている。
中間転写ベルト21としては、例えばポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂にカーボンブラック等の抵抗調整剤などを分散させた材料で製作される無端状のベルトが使用される。また、ベルト支持ロール22は駆動ロールとして構成され、ベルト支持ロール23,25は中間転写ベルト21の走行位置などを保持する従動ロールとして構成され、ベルト支持ロール24は張力付与ロールとして構成され、ベルト支持ロール26は二次転写のバックアップロールとして構成され、ベルト支持ロール27はベルト清掃装置28の支持ロールとして構成されている。
二次転写装置30は、図2に示されるように、中間転写装置20におけるベルト支持ロール26に支持されている中間転写ベルト21の外周面部分である二次転写位置T2において接触して回転するよう配置される二次転写ロール31を備えた接触型の転写装置が採用される。二次転写ロール31は、接地処理されている。また、ベルト支持ロール26には、トナーの帯電極性と同極性であるマイナス極性の所要の二次転写バイアスが、バイアス印加ロール29を介して図示しない高圧電源から供給される。
定着装置40は、図2に示されるように、表面温度が予め定められた温度に保持されるよう図示しない加熱手段(熱源)によって加熱されるロール形態又はベルト形態の加熱用回転体41と、この加熱用回転体41に所要の圧力で接触して回転するロール形態又はベルト形態の加圧用回転体42などを配置して構成されたものである。この定着装置40では、加熱用回転体41と加圧用回転体42が接触する接触部が所要の定着処理(加熱及び加圧)を行う定着処理部となる。
給紙装置50は、中間転写装置20の下方の位置に存在するよう配置される。この給紙装置50は、所望のサイズ、種類等の記録用紙5を積載した状態で収容する単数(又は複数)の用紙収容体51と、用紙収容体51から記録用紙5を1枚ずつ送り出す送出装置52とで主に構成されている。用紙収容体51は、例えば、装置本体2aの正面(使用者が操作時に向き合う側面)側に引き出すことができるように取り付けられている。
記録用紙5としては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンタ等に使用される普通紙やトレーシングペーパー等の薄紙、あるいは合成樹脂(PETなど)製の透明なフィルム状の媒体からなるOHPシート等が挙げられる。定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録用紙5の表面もできるだけ平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等の坪量が相対的に大きい所謂厚紙なども好適に使用することができる。
用紙収容体51から供給される記録用紙5の種類は、画像形成動作を指示するサーバー装置4やカラー画像形成装置2の操作部によって選択されるか、あるいは用紙収容体51に設けられた図示しない検知手段によって判別される。検知手段は、直接的に記録用紙5の種類を検知するものである必要はなく、用紙収容体51に収容される記録用紙5の種類に応じた信号を後述する制御装置100に出力するものであれば良い。
給紙装置50と二次転写装置30との間には、給紙装置50から送り出される記録用紙5を二次転写位置T2まで搬送する複数(又は単数)の用紙搬送ロール対53~56や図示しない搬送ガイド材で構成される給紙搬送路57が設けられている。給紙搬送路57において二次転写位置T2の直前の位置に配置される用紙搬送ロール対56は、例えば記録用紙5の搬送時期を調整するロール(レジストロール)として構成されている。
また、二次転写装置30と定着装置40との間には、二次転写装置30から送り出される記録用紙5を定着装置40まで搬送する複数(又は単数)の用紙搬送ベルト58,59,60で構成される用紙搬送路61が設けられている。
定着装置40の下流側には、定着装置40によりトナー像が定着された記録用紙5を、装置本体2aの側面に配置された用紙排出部62に排出するための用紙排出ロール63を備えた用紙排出搬送路64が設けられている。
用紙排出搬送路64の途中には、記録用紙5の表裏を反転させる反転搬送路65が下方へ向けて分岐されている。用紙排出搬送路64の分岐位置には、記録用紙5の搬送方向を切り替える図示しない切替部材が設けられている。反転搬送路65には、回転方向が正転方向と逆転方向に切り替え可能な反転ロール対66が配置されている。反転搬送路65には、反転ロール対66の上部から図中左側に分岐した両面搬送路67が接続されている。両面搬送路67には、表裏が反転された記録用紙5を給紙搬送路57へと搬送する複数の両面搬送ロール対68~71や図示しない搬送ガイド材が配置されている。
図2中、符号100は、カラー画像形成装置2の動作を統括的に制御する制御手段の一例としての制御装置を示している。制御装置100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、あるいはこれらCPUやROM等を接続するバス、通信インターフェースなどを備える。制御装置100は、サーバー装置4から出力される制御信号に基づいてカラー画像形成装置2の動作を制御する。
<カラー画像形成装置の基本的な動作>
以下、カラー画像形成装置2による基本的な画像形成動作について説明する。
ここでは、前記4つの作像装置10(Y,M,C,K)を使用して、4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成されるカラー画像を形成するときの画像形成動作を説明する。
カラー画像形成装置2は、サーバー装置4から画像形成動作(プリント)の要求の指令情報を受けると、制御装置100の制御によって、4つの作像装置10(Y,M,C,K)、中間転写装置20、二次転写装置30、定着装置40等が始動する。
そして、各作像装置10(Y,M,C,K)においては、まず各感光体ドラム11が矢印Aで示す方向に回転し、各帯電装置12が各感光体ドラム11の表面を所要の極性(実施の形態1ではマイナス極性)及び電位に帯電させる。続いて、露光装置13が、帯電後の感光体ドラム11の表面に対し、カラー画像形成装置2に入力される画像の情報を各色成分(Y,M,C,K)に変換して得られる画像の信号に基づいて発光される光を照射し、その表面に所要の電位差で構成される各色成分の静電潜像をそれぞれ形成する。制御装置100は、カラー画像形成装置2に入力される画像の情報を各色成分(Y,M,C,K)に変換して得られた画像の信号をサーバー装置4に送る。
続いて、各現像装置14(Y,M,C,K)が、感光体ドラム11に形成された各色成分の静電潜像に対し、所要の極性(マイナス極性)に帯電された対応する色(Y,M,C,K)のトナーをそれぞれ供給して静電的に付着させて現像を行う。この現像により、各感光体ドラム11に形成された各色成分の静電潜像は、その対応する色のトナーでそれぞれ現像された4色(Y,M,C,K)のトナー像として顕像化される。
続いて、各作像装置10(Y,M,C,K)の感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が一次転写位置T1まで搬送されると、一次転写装置15が、その各色のトナー像を中間転写装置20の矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト21に対して順番に重ね合わせるような状態で一次転写させる。
また、一次転写が終了した各作像装置10では、ドラム清掃装置16が付着物を掻き取るように除去して感光体ドラム11の表面を清掃する。これにより、各作像装置10は次の作像動作が可能な状態にされる。
続いて、中間転写装置20では、中間転写ベルト21の回転により一次転写されたトナー像を保持して二次転写位置T2まで搬送する。一方、給紙装置50では、作像動作に合わせて所要の記録用紙5を給紙搬送路57に送り出す。給紙搬送路57では、レジストロールとしての用紙搬送ロール対56が記録用紙5を転写時期に合わせて二次転写位置T2に送り出して供給する。
二次転写位置T2においては、二次転写ロール31が、中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に一括して二次転写させる。また、二次転写が終了した後の中間転写装置20では、ベルト清掃装置28が、二次転写後の中間転写ベルト21の表面に残留したトナー等の付着物を取り除いて清掃する。
続いて、トナー像が二次転写された記録用紙5は、中間転写ベルト21と二次転写ロール31から剥離された後に3連の搬送ベルト58,59,60によって定着装置40まで搬送される。定着装置40では、回転する加熱用回転体41と加圧用回転体42との間の定着処理部に二次転写後の記録用紙5を導入して通過させることにより、必要な定着処理(加熱及び加圧)をして未定着のトナー像を記録用紙5に定着させる。
未定着トナー像を保持した記録用紙5は、両面画像形成時など、定着装置40を通過するたびに、回転する加熱用回転体41と加圧用回転体42との間の接触部を通過することで、加熱及び加圧を伴う定着処理を受けることになる。
定着処理が終了した後の記録用紙5は、用紙排出搬送路64を介して用紙排出ロール63により、カラー画像形成装置2の側面に設けられた排出収容部62に排出される。
また、カラー画像形成装置2において、記録用紙5の両面に画像を形成する場合は、片面に画像が形成された記録用紙5を用紙排出ロール63によって排出収容部62へ排出せずに、図示しない切替部材によって記録用紙5の搬送路が用紙排出搬送路64から反転搬送路65へと切り替えられる。反転搬送路65へ導かれた記録用紙5は、反転ロール対66が記録用紙5の後端を挟持したままの状態で、当該反転ロール対66の回転方向が正転方向から逆転方向に切り替えられ、表裏が反転された状態で両面搬送路67へと搬送される。両面搬送路67へ搬送された記録用紙5は、複数の用紙搬送ロール対68~71によって給紙搬送路57へ搬送され、中間転写ベルト21から裏面にトナー像が転写される。その後、記録用紙5は、定着装置40まで搬送されて、定着装置40により定着処理(加熱及び加圧)を施され、用紙排出搬送路64を経由して用紙排出ロール63により排出収容部62へ排出される。
以上の動作が行われることにより、4色のトナーT(Y,M,C,K)からなるトナー像を組み合わせて形成されるカラー画像が記録用紙5の片面又は両面に形成される。また、複数枚の画像形成動作の要求指令を受けた場合は、その枚数分だけ上記画像形成動作が同様に繰り返して行われる。なお、上述したように、カラー画像以外に、1乃至3つの作像装置においてトナー像を形成することにより、1乃至3色のトナー像を適宜組み合わせた画像も、同様の画像形成動作によって記録用紙5上に形成される。
<特色画像形成装置の構成>
図4はこの発明の実施の形態1に係る画像形成システム1の特色画像形成装置3を示す構成図である。
実施の形態1に係る特色画像形成装置3は、例えば特色プリンタとして構成されたものである。この特色画像形成装置3は、図4に示されるように、形成するトナー像の色が異なる以外は、基本的にカラー画像形成装置2と同様に構成されており、同一部材には同一の符号を付して説明を省略する。特色画像形成装置3は、互いに異なる色のトナー像を形成する4つの作像装置10を備えている。
4つの作像装置10は、大別して、透明トナー(CT)で現像される透明トナー像を形成する第2画像形成手段の一例としての作像装置10CTと、透明トナー以外のトナーで現像されるトナー像を形成する第1画像形成手段の一例としての3つの作像装置10で構成されている。これらの4つの作像装置10は、装置本体3aの内部空間において水平方向に沿って1列に並べた状態で配置されている。透明トナー像を形成する作像装置10CTは、中間転写ベルト21の移動方向Bに沿った最も上流側に配置されている。
この実施の形態では、3つの作像装置10として、カスタムカラー(CU)のトナーで現像されるトナー像を形成する作像装置10CUと、金属色の一例として銀色トナー(SI)で現像されるトナー像を形成する作像装置10SIと、白色トナー(W)で現像される白色トナー像を形成する作像装置10Wを用いている。
各作像装置10(CT,CU,SI,W)は、図5に示されるように、カラー画像形成装置2の各作像装置(Y,M,C,K)と同様に構成されている。
透明トナーの作像装置10CTは、上述したカラー画像形成装置2で記録用紙5に形成されたトナー像を含め、当該特色画像形成装置3で同一の記録用紙5に形成される透明トナー以外のトナー像の少なくとも一部に透明トナー像を重ね合わせるように形成するものである。
特色画像形成装置3の制御装置100には、サーバー装置4から当該特色画像形成装置3で形成される画像の情報以外に、カラー画像形成装置2で形成される4色のトナーT(Y,M,C,K)からなるトナー像の画像情報も併せて入力される。
このうち、特色画像形成装置3における透明トナーの作像装置10CTの露光装置13には、透明トナー像を重ね合わせる透明トナー以外のトナー像の画像の情報、つまりイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナーT(Y,M,C,K)からなるトナー像の画像情報及びカスタムカラー(CU)、銀色トナー(SI)、白色トナー(W)の3色(種類)のトナーからなるトナー像の画像情報が適宜入力される。
透明トナーの作像装置10CTの露光装置13は、当該透明トナー像を重ね合わせる透明トナー以外のトナー像の画像の情報に応じて構成されるレーザ光LBを、帯電された後の感光体ドラム11の周面に対して照射して静電潜像を形成する。続いて、透明トナーの現像装置14が、感光体ドラム11に形成された静電潜像に対し、所要の極性(マイナス極性)に帯電された透明トナーを供給して静電的に付着させて現像を行う。この現像により、感光体ドラム11に形成された静電潜像は、透明トナーで現像された透明トナー像として顕像化される。
この実施の形態では、図4に示されるように、上記のごとく透明トナーの作像装置10CTが中間転写ベルト21の移動方向に沿った最も上流側に配置されている。透明トナーの作像装置10CTで形成された透明トナー像は、中間転写ベルト21上に第1層として形成され、必要に応じて他の特色のトナー像の表面に重ね合された状態で形成される。
また、中間転写ベルト21上に第1層として形成された透明トナー像は、二次転写位置T2において、記録用紙5上に既に形成されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)等の有色トナー像と必要に応じて重ね合わされて二次転写される。
特色画像形成装置3は、カラー画像形成装置2と同様に、定着手段の一例としての定着装置40を備えている。定着装置40は、図4に示されるように、表面温度が予め定められた温度に保持されるよう図示しない加熱手段(熱源)によって加熱されるロール形態又はベルト形態の加熱用回転体41と、この加熱用回転体41に所要の圧力で接触して回転するロール形態又はベルト形態の加圧用回転体42などを配置して構成されたものである。この定着装置40では、加熱用回転体41と加圧用回転体42が接触する接触部が所要の定着処理(加熱及び加圧)を行う定着処理部となる。
この定着装置40では、特色画像形成装置3で形成された未定着トナー像は勿論のこと、カラー画像形成装置2で記録用紙5に既に形成されたトナー像も、当該定着装置40を通過することにより定着処理を受ける。すなわち、カラー画像形成装置2で記録用紙5に形成されたトナー像は、特色画像形成装置3で形成されたトナー像が定着装置40で所要の定着処理(加熱及び加圧)を受ける際に、同時に特色画像形成装置3の定着装置40を通過することにより所要の定着処理(加熱及び加圧)を重ねて受けることになる。
特色画像形成装置3は、図4に示されるように、装置本体3aの左側面に外部給紙装置80を備えている。外部給紙装置80は、給紙装置50と同様に、所望のサイズ、種類等の記録用紙5を積載した状態で収容する単数(又は複数)の用紙収容体81と、用紙収容体81から記録用紙5を1枚ずつ送り出す送出装置82とで主に構成されている。
外部給紙装置80は、給紙装置50から供給される以外の記録用紙5を給紙することが可能なことは勿論のこと、他の画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置2で片面又は両面に既に画像が形成された記録用紙5を用紙収容体81に収容することにより、送出装置82によって用紙収容体81から既に画像が形成された記録用紙5をも1枚ずつ送り出して供給することが可能となっている。
外部給紙装置80は、補助給紙搬送路83を介して給紙搬送路57と接続されている。 外部給紙装置80から供給された記録用紙5は、補助給紙搬送路83を介して給紙搬送路57に配置された用紙搬送ロール対55,56により中間転写装置20の二次転写位置T2へと搬送される。
<特色画像形成装置の基本的な動作>
特色画像形成装置3による画像形成動作は、基本的に、カラー画像形成装置2と同様である。
特色画像形成装置3は、外部給紙装置80の用紙収容体81にカラー画像形成装置2で片面又は両面に既に画像が形成された記録用紙5を収容した状態で、サーバー装置4から画像形成動作(プリント)の要求の指令情報を受けるか、又は特色画像形成装置3の制御装置100が画像形成動作(プリント)の要求の指令情報を受けると、制御装置100の制御によって、4つの作像装置10(CT,CU,SI,W)、中間転写装置20、二次転写装置30、定着装置40等が始動する。
そして、透明トナー(W)、カスタムカラー(CU)のトナー、銀色(SI)のトナー及び白色(W)のトナーの作像装置10(CT,CU,SI,W)のうち、少なくとも1つ以上の作像装置において、それぞれ対応する色のトナー像が形成される。
続いて、作像装置10(CT,CU,SI,W)の感光体ドラム11上に形成された色のトナー像が一次転写位置T1まで搬送されると、一次転写装置15が、その色のトナー像を中間転写装置20の矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト21に対して一次転写させる。
続いて、中間転写装置20では、中間転写ベルト21の回転により一次転写されたトナー像を保持して二次転写位置T2まで搬送する。一方、給紙装置50では、作像動作に合わせて所要の記録用紙5を給紙搬送路57に送り出す。給紙搬送路57では、レジストロールとしての用紙搬送ロール対56が記録用紙5を転写時期に合わせて二次転写位置T2に送り出して供給する。
また、この実施の形態における外部給紙装置80は、給紙装置50と選択的に動作して、作像動作に合わせて用紙収容体81に収容された記録用紙5を補助給紙搬送路83を介して給紙搬送路57に送り出す。給紙搬送路57では、レジストロールとしての用紙搬送ロール対56が記録用紙5を転写時期に合わせて二次転写位置T2に送り出して供給する。
二次転写位置T2においては、二次転写ロール31が、中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に一括して二次転写させる。また、二次転写が終了した後の中間転写装置20では、ベルト清掃装置28が、二次転写後の中間転写ベルト21の表面に残留したトナー等の付着物を取り除いて清掃する。
続いて、トナー像が二次転写された記録用紙5は、中間転写ベルト21と二次転写ロール31から剥離された後に3連の搬送ベルト58,59,60によって定着装置40まで搬送される。定着装置40では、回転する加熱用回転体41と加圧用回転体42との間の接触部に二次転写後の記録用紙5を導入して通過させることにより、必要な定着処理(加熱及び加圧)をして未定着のトナー像を記録用紙5に定着させる。
定着処理が終了した後の記録用紙5は、用紙排出搬送路64を介して用紙排出ロール63により、特色画像形成装置3の側面に設けられた排出収容部62に排出される。
また、特色画像形成装置3において、記録用紙5の両面に画像を形成する場合は、片面に画像が形成された記録用紙5を排出収容部62へ排出せずに、図示しない切替部材によって用紙排出搬送路64から反転搬送路65へと搬送路が切り替えられることで、記録用紙5の両面に画像が形成される。
以上の動作が行われることにより、4色のトナーT1(Y,M,C,K)からなるカラーのトナー像が形成された記録用紙5の片面又は両面に、透明トナー(W)、カスタムカラー(CU)のトナー、銀色(SI)トナー及び白色(W)トナーの少なくとも1色以上の特色トナーT(CT,CU,SI,W)からなるトナー像が形成される。また、複数枚の画像形成動作の要求指令を受けた場合は、その枚数分だけ上記画像形成動作が同様に繰り返して行われる。
ところで、画像形成システム1では、図6(a)(b)に示されるように、例えば、カラー画像形成装置2において、記録用紙5の第1面(表面)5aにシアン色のトナー像501Cを形成し、当該シアン色のトナー像501Cを定着装置40によって記録用紙5の第1面5aに定着した後、記録用紙5の第2面(裏面)5bに同じくシアン色のトナー像502Cを形成し、当該シアン色のトナー像502Cを定着装置40によって記録用紙5の第2面5bに定着処理を施す場合がある。
その後、画像形成システム1では、図4に示されるように、カラー画像形成装置2で第1面(表面)5a及び第2面にシアン色のトナー像501C,502Cが形成された記録用紙5を特色画像形成装置3の外部給紙装置80にセットし、特色画像形成装置3において、図6(c)に示されるように、記録用紙5の第1面5aにカスタムカラーのトナー像503CUを形成し、カスタムカラーのトナー像503CUを定着装置40によって記録用紙5の第1面5aに定着処理を施して画像を形成する場合がある。
すると、記録用紙5に形成されたトナー像のうち、記録用紙5の第1面5aに形成されたシアン色のトナー像501Cは、カラー画像形成装置2の定着装置40によって2回の定着処理を受けた後、特色画像形成装置3の定着装置40によって1回の定着処理を受け、合計3回の定着処理を受ける。
一方、記録用紙5に形成されたトナー像のうち、記録用紙5の第2面5bに形成されたシアン色のトナー像502Cは、カラー画像形成装置2の定着装置40によって1回の定着処理を受けた後、特色画像形成装置3の定着装置40によって1回の定着処理を受け、合計2回の定着処理を受ける。
また、記録用紙5に形成されたトナー像のうち、記録用紙5の第1面5aに形成されたカスタムカラーのトナー像503CUは、特色画像形成装置3の定着装置40によって1回のみ定着処理を受ける。
このように、画像形成システム1では、記録用紙5の同一面である第1面5aに形成されたトナー像のうち、一方のシアン色のトナー像501Cは合計3回の定着処理を受けるのに対して、他方のカスタムカラーのトナー像503CUは1回のみしか定着処理を受けない。
記録用紙5に定着されるトナー像は、定着装置40の加熱用回転体41及び加圧用回転体42より所要の定着処理(加熱及び加圧)を受ける際に、トナーが加熱溶融されるとともに、溶融されたトナーが加圧作用により記録用紙5に定着される。そのため、記録用紙5に定着されるトナー像は、定着装置40により受ける定着処理の回数が多くなるほど、トナーの溶融度合いが増加すると同時に表面の平滑化が促進されて光沢度が上昇する傾向にある。
その結果、上述した例では、図7に示されるように、定着装置40によって合計3回の定着処理を受けるシアン色のトナー像501Cの光沢度が約40と高いのに対して、1回のみしか定着処理を受けないカスタムカラーのトナー像503CUの光沢度が約20と大幅に低くなり、記録用紙5の同一面である第1面5a内に形成される画像間に光沢差が生じる。この記録用紙5の同一面内の画像間に生じる光沢差は、ユーザーによって記録用紙5に形成された画像の光沢ムラとして視認されるため、画質を低下させる要因となる。なお、光沢度は、記録用紙5の表面に対して60度の角度で反射光を測定したときの測定値である。
図8は濃度が100%であるシアン色単色のトナー像と、各々濃度100%であるマゼンタ色及びシアン色の二重色からなるブルー色のトナー像と、各々濃度100%であるイエロー色、マゼンタ色及びシアン色の三重色からなるプロセスブラック色のトナー像を、記録用紙5に対して定着装置40によって定着し、且つ定着処理の回数を1回から4回にわたり変化させた場合におけるトナー像の光沢度を測定したグラフである。
この図8から明らかなように、単層のトナー像であるシアン色のトナー像は、トナー量が少なく、1回の定着処理を施した場合、光沢度が約20と他のトナー像に比較して大幅に低い値を示している。また、単層のシアン色のトナー像は、定着処理の回数が2回3回と増加するに伴って光沢度が急激に上昇し、4回の定着処理を受けると光沢度が約43程度まで上昇して収束する。
また、マゼンタ及びシアン色の二重色からなるブルー色のトナー像は、単層のシアン色のトナー像に比較してトナー量が2倍と多く、1回の定着処理を施した場合であっても、光沢度が約38と高い値を示し、定着処理の回数が2回3回と増加するに伴って光沢度が徐々に上昇して、4回の定着処理で光沢度が約45に収束する。
一方、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色の三重色からなるプロセスブラック色のトナー像は、マゼンタ色及びシアン色の二重色からなるブルー色のトナー像に比較してトナーの量が多く、1回の定着処理を施した場合であっても、光沢度が約43と高い値を示し、定着処理の回数が2回3回と増加しても光沢度が僅かに上昇するのみで、4回の定着処理で3回の定着処理と略同じ値である約47を示している。
この図8から理解されるように、同一の記録用紙5上に定着されるトナー像が受ける定着回数やトナー像を形成するトナー量、すなわち記録用紙5におけるトナーが形成される同一箇所に重なる総トナー量に応じて光沢度に大きな差が生じることが判る。
そこで、この実施の形態1に係る画像形成システム1では、記録用紙5上のトナー像が受ける定着処理の回数に応じて、特色画像形成装置3の透明トナー像の作像装置10CTにおいて透明トナー像を重ね合わせて形成する記録用紙5のトナー像を選択する選択手段としての機能を有するサーバー装置4を備えている。すなわち、選択手段としての機能を有するサーバー装置4は、記録用紙5上に形成されるトナー像のうち、光沢度が低いトナー像に対して、特色画像形成装置3の透明トナー像の作像装置10CTにおいて透明トナー像を重ね合わせて形成するようトナー像を選択するものである。透明トナーからなるトナー像は、記録用紙5上に形成されるトナー像の最上層に形成される場合、透明トナーからなるトナー像自体が光沢を有し、トナー像の光沢度を上昇させる。また、透明トナーからなるトナー像は、記録用紙5上に形成されるトナー像の中間層又は最下層に形成される場合であっても、透明トナーからなるトナー像が他のトナー像の総トナー量を増加させ、結果的にトナー像の光沢度を上昇させる。
図9はこの実施の形態1に係る画像形成システム1におけるサーバー装置4を示すブロック図である。
サーバー装置4は、図9に示されるように、制御部401と、記憶部402と、操作部403と、通信部404とを備えている。
制御部401は、CPU401aやRAM401bを有している。制御部401は、記憶部402に記憶された光沢度制御のプログラムを実行し、記憶部402や操作部403、あるいは通信部404を制御するとともに、通信部404を介してカラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3を制御する。
また、制御部401は、上述したように、特色画像形成装置3の透明トナー像の作像装置10CTが透明トナー像を重ね合わせて形成する記録用紙5のトナー像を選択する選択手段としての機能を備えている。また、制御部401が実現する選択手段としての機能には、単に、透明トナー像の作像装置10CTが透明トナー像を重ね合わせて形成する記録用紙5のトナー像を選択するのみではなく、重ね合わせる透明トナー像の濃度等を調節する機能をも含んでいる。
制御部401は、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3における画像形成動作を制御するとともに、同一の記録用紙5に形成されるトナー像がカラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3の定着装置40で受ける定着処理の回数を計数する計数手段としての機能を備えている。
カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3においては、図2及び図4に示されるように、中間転写ベルト21から記録用紙5にトナー像が二次転写された後に、必ず定着装置40を通過して当該定着装置40により定着処理を受ける。したがって、記録用紙5に形成されたトナー像が受ける定着処理の回数は、記録用紙5にトナー像が何回目に転写されたかを計数することによって求められる。記録用紙5へのトナー像の転写が2回行われる場合、記録用紙5に最初(1回目)に転写されたトナー像は、2回の定着処理を受け、記録用紙5に2回目に転写されたトナー像は、1回の定着処理を受けることとなる。
制御部401は、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3の双方において、最終的に記録用紙5に形成されるトナー像が受ける定着処理の回数をそれぞれ算出し、基本的に、定着処理の回数が最も少ないトナー像を、透明トナー像を重ね合わせて形成する記録用紙5上のトナー像として選択する。
また、制御部401は、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3の双方において、最終的に記録用紙5に形成されるトナー像が受ける定着処理の回数を算出し、定着処理の回数が最も多いトナー像以外のトナー像を、透明トナー像を重ね合わせて形成する記録用紙5上のトナー像として選択するように構成しても良い。この場合には、定着処理の回数が最も多いトナー像以外のトナー像のうち、定着処理の回数に反比例するよう透明トナー像のトナー量を変化させても良い。
サーバー装置4の制御部401は、選択したトナー像の画像情報を特色画像形成装置3の制御装置100に送信し、特色画像形成装置3の制御装置100は、選択したトナー像の画像情報を所要のタイミングで透明トナー像の作像装置10CTに対して出力する。
操作部403は、ユーザーがサーバー装置4に所要の設定条件などを入力する入力部403aと、サーバー装置4、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3の状態を表示する表示部403bなどを備えている。
通信部404は、データ通信を行うための通信インターフェースとして機能し、通信回線6に接続されている。
<画像形成システムの動作>
この実施の形態1に係る画像形成システム1は、次のように動作する。
この実施の形態1に係る画像形成システム1では、図1に示されるように、サーバー装置4の制御に基づき、カラー画像形成装置2において、記録用紙5の片面又は両面に所要の色のトナー像が形成された後、同一の記録用紙5に特色画像形成装置3において、記録用紙5の片面又は両面に透明トナーからなる透明トナー像を含む所要の色のトナー像を形成する動作が行われる。
カラー画像形成装置2では、例えば、図10(a)(b)に示されるように、記録用紙5の第1面5aにシアン色のトナー像511Cを形成し、シアン色のトナー像511Cを定着装置40によって記録用紙5の第1面5aに定着した後、記録用紙5の第2面5bに同じくシアン色のトナー像512Cを形成し、当該シアン色のトナー像512Cを定着装置40によって記録用紙5の第2面5bに定着する処理が行われる。
次に、この実施の形態1に係る画像形成システム1では、図4に示されるように、ユーザーによって、カラー画像形成装置2で両面にシアン色のトナー像511C,512Cがそれぞれ形成された記録用紙5を、特色画像形成装置3の外部給紙装置80に記録用紙5の第1面5aを上にした状態でセットし、特色画像形成装置3において特色のトナー像及び透明トナー像が形成される。
例えば、画像形成システム1では、カラー画像形成装置2において記録用紙5の第1面5aに形成することができないカスタムカラーのトナー像を形成するため、カラー画像形成装置2で画像が形成された記録用紙5を特色画像形成装置3の外部給紙装置80にセットする。
特色画像形成装置3は、図10(c)に示されるように、サーバー装置4の制御部401からの信号に基づいて、記録用紙5の第1面5aにカスタムカラーのトナー像513CUを形成すると同時に、カスタムカラーのトナー像513CUに透明トナーからなるトナー像514CTを重ね合わせるように形成する。記録用紙5の第1面5aに形成されたカスタムカラーのトナー像513CU及び透明トナーからなるトナー像514CTは、特色画像形成装置3の定着装置40によって記録用紙5上に定着される。
このような画像形成動作を実行すると、図10(c)に示されるように、記録用紙5の第1面5aに形成されたシアン色のトナー像511Cは、カラー画像形成装置2の定着装置40において2回の定着処理を受けるとともに、特色画像形成装置3の定着装置40において1回の定着処理を受け、合計3回の定着処理を受ける。これに対して、記録用紙5の第1面(表面)5aに形成されたカスタムカラーのトナー像513CUは、特色画像形成装置3の定着装置40において1回のみ定着処理を受ける。
そこで、サーバー装置4の制御部401は、特色画像形成装置3において記録用紙5にカスタムカラーのトナー像514CUを形成するにあたり、定着処理の回数が最も少ない記録用紙5の第1面5aに形成されるカスタムカラーのトナー像513CUに対して、透明トナーの作像装置10CTによって透明トナーからなるトナー像514CTに重ね合わせるように形成する。
記録用紙5の第1面5aに形成されるカスタムカラーのトナー像513CUは、透明トナーからなるトナー像514CTが重ね合わせされた状態で、特色画像形成装置3の定着装置40により定着処理を受ける。
その結果、記録用紙5の第1面(表面)5aに形成されるカスタムカラーのトナー像513CUは、図11に示されるように、透明トナー像514CTが表面に重ね合わされてトナー量が増加するため光沢度が上昇する。また、透明トナー像514CTは、カスタムカラーのトナー像513CUの表面に位置しているため、透明トナー像514CT自体によって光沢度が約38程度まで上昇する。そのため、記録用紙5の第1面5aに形成されるカスタムカラーのトナー像513CUは、同じく記録用紙5の第1面5aに形成される3回の定着処理を受けたシアン色のトナー像511Cと光沢度が略近い値となり、記録用紙5の第1面5aに形成されるシアン色のトナー像511Cとカスタムカラーのトナー像513CUとの間の光沢度差が低減され、光沢ムラが抑制されて画質が向上することになる。
このように、上記実施の形態1では、記録用紙5上のトナー像が受ける定着回数と無関係に透明トナー像を形成する場合に比較して、同一の記録用紙5の画像内で光沢差が発生するのを抑制することができる。
なお、図10では、便宜上、記録用紙5の第1面5aに形成されたシアン色のトナー像511Cと、記録用紙5の第2面5bに形成されたシアン色のトナー像512Cとが、記録用紙5の同じ位置に形成されているが、記録用紙5の第1面5aに形成されるトナー像と、記録用紙5の第2面5bに形成されるトナー像の位置が任意であることは勿論である。
[実施の形態2]
図12は、実施の形態2に係る画像形成システムを示すものである。この実施の形態2に係る画像形成システム1では、選択手段として機能するサーバー装置の制御部401は、トナー像の定着処理の回数が同一であるとき、総トナー量が少ないトナー像に重ね合わせる透明トナー像のトナー量を増加させるように構成されている。
画像形成システム1では、例えば、図12(a)(b)に示されるように、カラー画像形成装置2において、色紙・メタリック紙・フィルム等の記録用紙5の第1面5aにイエロー色及びマゼンタ色のトナー像521Y,521Mを重ね合わせたレッド色のトナー像521Rを形成するとともに、記録用紙5の第1面5aの異なる位置にイエロー色のみの単色のトナー像521Yを形成し、当該レッド色のトナー像521R及びイエロー色のみの単色のトナー像521Yを定着装置40によって記録用紙5の第1面5aに定着する場合がある。その後、特色画像形成装置3において、同じく記録用紙5の第1面5aにあるレッド色のトナー像521Rに白色のトナー像523Wを重ね合わせて形成するとともに、異なる位置に銀色のトナー像524Siを形成し、当該白色のトナー像523W及び銀色のトナー像524Siを特色画像形成装置3の定着装置40によって定着処理を施す場合がある。
すると、図12(b)に示されるように、記録用紙5の第1面5aに形成されたトナー像のうち、レッド色のトナー像521Rに白色のトナー像523Wを重ね合わせたレッド色のトナー像は、トナー量が大幅に多いのに対して、イエロー色及び銀色のトナー像522Y,524Siは、トナー層が単層でありトナー量が少ない。
ここで、イエロー色及びマゼンタ色のトナー像521Y,521Mに白色のトナー像を重ね合わせたレッド色のトナー像が受ける定着処理の回数は、2回であり、イエロー色のトナー像522Yが受ける定着処理の回数も、同じく2回であり、銀色のトナー像524Siが受ける定着処理の回数のみが1回となる。
そのため、各トナー像の定着処理の回数をみると、イエロー色及びマゼンタ色のトナー像521Y,521Mに白色のトナー像を重ね合わせたレッド色のトナー像も、イエロー色の単色のトナー像522Yも、受けた定着処理の回数は共に2回であり、違いがない。
しかしながら、イエロー色及びマゼンタ色のトナー像521Y,521Mに白色のトナー像を重ね合わせたトナー像と、イエロー色のトナー像522Yでは、図13に示されるように、トナー量が2倍あるいはそれ以上異なり、定着処理の回数が同じ2回であっても定着後の光沢度に差が生じる。
また、イエロー色のトナー像522Yと銀色のトナー像524Siでは、共に単色のトナー像からなるものであり、定着処理の回数が2回と1回で異なり、定着処理の回数が1回相違するだけでも定着後の光沢度に差が生じる。
そこで、この実施の形態2に係る画像形成システム1では、図12(c)に示されるように、サーバー装置4の制御部401は、トナー像の定着処理の回数が同一であるとき、トナー量が少ないトナー像に透明トナー像を重ね合わせるように選択するものである。また、制御部401は、トナー像の定着処理の回数が最も少なく、トナー量が少ないトナー像に対して、透明トナー像のトナー量を増加させるように構成されている。
この実施の形態2に係る画像形成システム1では、図12(c)に示されるように、イエロー色及びマゼンタ色のトナー像521Y,521Mに白色のトナー像を重ね合わせたトナー像と、イエロー色のトナー像522Yでは、定着処理の回数が同じ2回であるが、トナー量が2倍あるいはそれ以上異なる(少ない)ため、イエロー色のトナー像522Yに対して、濃度が50%の透明トナー像525CTを重ね合わせて形成するように構成されている。
また、この実施の形態2に係る画像形成システム1では、イエロー色のトナー像522Yと銀色のトナー像524Siでは、定着処理の回数が2回と1回と異なるため、銀色のトナー像524Siに対して、イエロー色のトナー像522Yよりトナー量が多い濃度100%の透明トナー像526CTを重ね合わせるように構成されている。
このように、この実施の形態2に係る画像形成システム1では、図14に示されるように、トナー像の定着処理の回数が同一であるとき、トナー量が少ないトナー像に透明トナー像を重ね合わせて形成することにより、トナー量の相違に起因して光沢度の差が生じるのを抑制することができる。また、トナー像の定着処理の回数が異なるトナー像に対しては、定着処理の回数に加えてトナー量の相違をも考慮して透明トナー像のトナー量を制御することにより、記録用紙5の同一面内における複数の画像間に光沢度の差が生じることが抑制される。
[実施の形態3]
図15は、実施の形態3に係る画像形成システムを示すものである。この実施の形態3に係る画像形成システムは、選択手段は、記録媒体の両面に形成されるトナー像において、定着処理の回数が最も多いトナー像が存在する面と反対側の面のトナー像を選択するように構成されている。
画像形成システム1では、例えば、図16(a)(b)に示されるように、カラー画像形成装置2において、記録用紙5の第1面5aにシアン色のトナー像531Cを形成し、当該シアン色のトナー像531Cを定着装置40によって記録用紙5の第1面5aに定着した後、記録用紙5の第2面5bに同じくシアン色のトナー像532Cを形成し、当該シアン色のトナー像532Cを定着装置40によって記録用紙5の第2面5bに定着処理を施す場合がある。
その後、画像形成システム1では、カラー画像形成装置2で第1面5a及び第2面5bにシアン色のトナー像531C,532Cが形成された記録用紙5を特色画像形成装置3の外部給紙装置80にセットし、図16(c)に示されるように、特色画像形成装置3において、記録用紙5の第1面5aにカスタムカラーのトナー像533CUを形成し、カスタムカラーのトナー像533CUを定着装置40によって記録用紙5の第1面5aに定着処理を施して画像を形成する場合がある。
さらに、画像形成システム1では、図16(d)に示されるように、特色画像形成装置3において、記録用紙5の表裏を反転させて記録用紙5の第2面5bにカスタムカラーのトナー像534CUを形成し、カスタムカラーのトナー像534CUを定着装置40によって記録用紙5の第2面5bに定着処理を施して画像を形成する場合がある。
すると、記録用紙5の表裏両面5a,5bに形成されたトナー像のうち、記録用紙5の第1面5aに形成されたシアン色のトナー像531Cは、カラー画像形成装置2の定着装置40によって2回の定着処理を受けた後、特色画像形成装置3の定着装置40により同じく2回の定着処理を受け、合計4回の定着処理を受ける。
一方、記録用紙5に形成されたトナー像のうち、記録用紙5の第2面5bに形成されたシアン色のトナー像532Cは、カラー画像形成装置2の定着装置40によって2回の定着処理を受けた後、特色画像形成装置3の定着装置40により1回の定着処理を受け、合計3回の定着処理を受ける。
また、記録用紙5に形成されたトナー像のうち、記録用紙5の第1面5aに形成されたカスタムカラーのトナー像533CUは、特色画像形成装置3の定着装置40によって2回の定着処理を受ける。
さらに、記録用紙5に形成されたトナー像のうち、記録用紙5の第2面5bに形成されたカスタムカラーのトナー像534CUは、特色画像形成装置3の定着装置40によって1回のみ定着処理を受ける。
このように、画像形成システム1では、図16(d)に示されるように、記録用紙5の同一面である第1面(表面)5aに形成されたシアンのトナー像531Cとカスタムカラーのトナー像533CUでは、シアンのトナー像531Cが受けた定着処理の回数が4回であるのに対して、カスタムカラーのトナー像533CUが受けた定着処理の回数が2回であり、記録用紙5の第1面5aにおいてシアンのトナー像531Cとカスタムカラーのトナー像533CUとの間に定着処理の回数の相違に起因した面内の光沢度差が生じる。
また、画像形成システム1では、記録用紙5の同一面である第2面5bに形成されたシアンのトナー像532Cとカスタムカラーのトナー像534CUでは、シアンのトナー像532Cが受けた定着処理の回数が3回であるのに対して、カスタムカラーのトナー像534CUが受けた定着処理の回数が1回であり、記録用紙5の第2面5bにおいてシアンのトナー像532Cとカスタムカラーのトナー像534CUとの間に、やはり定着処理の回数の相違に起因した面内の光沢度差が生じる。
さらに、画像形成システム1では、記録用紙5の表裏両面5a,5bにそれぞれ形成される同一色のシアンのトナー像531C,532Cを見た場合、記録用紙5の第1面5aに形成されたシアンのトナー像531Cが受けた定着処理の回数が4回であるのに対して、記録用紙5の第2面5bに形成されたシアンのトナー像532Cが受けた定着処理の回数が3回であり、やはり定着処理の回数の相違に起因した両面間の光沢度差が生じる。
同様に、画像形成システム1では、記録用紙5の表裏両面5a,5bに形成される同一色のカスタムカラーのトナー像533CU,534CUを見た場合、記録用紙5の第1面5aに形成されたカスタムカラーのトナー像533CUが受けた定着処理の回数が2回であるのに対して、記録用紙5の第2面5bに形成されたカスタムカラーのトナー像534CUが受けた定着処理の回数が1回であり、やはり定着処理の回数に起因した両面間の光沢度の差が生じる。
そこで、この実施の形態3では、サーバー装置4の制御部401が、記録用紙5の両面に形成されるトナー像において、定着処理の回数が最も多いトナー像が存在する面と反対側の面に形成されるトナー像に透明トナーからなるトナー像を重ね合わせるように構成されている。
また、サーバー装置4の制御部401は、記録用紙5の同一面に形成されるトナー像において、定着処理の回数の相違に応じて、定着処理の回数が少ないトナー像を選択し、当該定着処理の回数が少ないトナー像に透明トナーからなるトナー像を重ね合わせるように構成されている。
すなわち、この実施の形態3では、図15(d)に示されるように、サーバー装置4の制御部401は、記録用紙5の両面5a,5bに形成されるトナー像において、定着処理の回数が最も多い(4回)トナー像である記録用紙5の第1面5aに形成されるシアン色のトナー像531Cと反対側の面である第2面5bに位置する同じくシアン色のトナー像532Cに透明トナーからなるトナー像535CTを重ね合わせる。
このとき、記録用紙5の第2面5bに形成されるシアン色のトナー像532Cに重ね合わせる透明トナー像535CTのトナー量は、図8に示されるように、定着処理の回数の差である(4回)-(3回)=1回を考慮して、僅かなトナー量(例えば、濃度30~50%程度)に設定される。
また、この実施の形態3では、図15(c)(d)に示されるように、サーバー装置4の制御部401は、記録用紙5の両面5a,5bに形成されるトナー像において、記録用紙5の第1面5aに形成されるカスタムカラーのトナー像533CUと記録用紙5の第2面5bに形成されるカスタムカラーのトナー像534CUに、記録用紙5の第1面5aより定着回数が少ない第2面5bの方が多くなるよう透明トナーからなるトナー像536CT,537CTせるように構成されている。
このとき、記録用紙5の第2面5bに形成されるカスタムカラーのトナー像534CUに重ね合わせる透明トナー像537CTのトナー量は、図8に示されるように、定着処理の回数の差である(2回)-(1回)=1回を考慮して、多くのトナー量(例えば、濃度150~200%程度)に設定される。
一方、記録用紙5の第1面5aに形成されるカスタムカラーのトナー像533CUに重ね合わせる透明トナー像536CTのトナー量は、図8に示されるように、第2面5bに形成される透明トナー像537CTのトナー量より少ない値に設定されるが、記録用紙5の第1面5aに形成されるシアン色のトナー像531Cとの定着処理の回数の差である(4回)-(2回)=2回を考慮して、ある程度多くのトナー量(例えば、濃度100%程度)に設定される。
このように、上記実施の形態3では、記録用紙5の表裏両面に形成されるトナー像において、定着処理の回数が少ない面のトナー像に透明トナーからなるトナー像を重ね合わせるように構成したので、記録用紙5の表裏両面5a,5bにおいてトナー像に光沢差が生じることが抑制される。
[実施の形態4]
図17は、実施の形態4に係る画像形成装置を示すものである。この実施の形態4では、選択手段は、記録媒体のトナー像のうち任意の層に前記透明トナー像を形成するように構成されている。
すなわち、この実施の形態4に係る画像形成システム1では、例えば、図17(a)に示されるように、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3において、記録用紙5の第1面5aに白色、マゼンタ色及びイエロー色のトナー像541W,541M,541Yを重ね合わせたレッド色のトナー像541Pを形成するとともに、記録用紙5の第1面5aの異なる位置にイエロー色及びマゼンタ色を重ね合わせたレッド色のトナー像542Rを形成し、更に記録用紙5の第1面5aの異なる位置に銀色の単色のトナー像543Siを形成する場合がある。
この場合、記録用紙5の第1面5aに形成され白色、マゼンタ色及びイエロー色のトナー像541W,541M,541Yを重ね合わせたレッド色のトナー像541Pは、定着処理の回数が2回であり、トナー量が最も多い。次に、記録用紙5の第1面5aに形成されイエロー色及びマゼンタ色のトナー像542Y,542Mを重ね合わせたレッド色のトナー像542Rは、定着処理の回数が2回であり、トナー量が中程度である。さらに、記録用紙5の第1面5aに形成され銀色のトナー像543Siは、定着処理の回数が1回であり、トナー量が最も少ない。
そこで、この実施の形態4では、定着処理の回数が1回であり、トナー量が最も少ない銀色のトナー像543Siに対して最もトナー量が多い透明トナー像544CTが重ね合されるように形成される。
また、この実施の形態4では、定着処理の回数が2回であり、トナー量が中程度であるイエロー色及びマゼンタ色のトナー像542Y,542Mを重ね合わせたレッド色のトナー像542Rに対してトナー量が少ない透明トナー像545CTが重ね合されるように形成される。
その際、透明トナー像545CTが重ね合される位置は、図17(b)(c)に示されるように、イエロー色及びマゼンタ色のトナー像542Y,542Mを重ね合わせたレッド色のトナー像542Rの下層である記録用紙5の表面に形成しても良く、あるいはイエロー色及びマゼンタ色のトナー像542Y,542Mを重ね合わせたレッド色のトナー像542Rのうち、イエロー色及びマゼンタ色のトナー像542Y,542Mの間の位置であっても良い。
ただし、透明トナー像を形成可能な位置は、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3において記録用紙5に画像を形成する順序、及び特色画像形成装置3内における透明トナー像を形成する作像装置10CTの配置等によって制限される。
そのため、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3において記録用紙5に画像を形成する順序、及び特色画像形成装置3内における透明トナー像を形成する作像装置10CTの配置等により許容される範囲内において、記録用紙5のトナー像のうち任意の層に透明トナー像を形成するよう構成することが可能となる。
[実施の形態5]
図18は、実施の形態5に係る画像形成装置を示すものである。この実施の形態5では、記録媒体にトナー像を形成する第1画像形成手段と、記録媒体のトナー像に透明トナー像を重ね合わせて形成する第2画像形成手段とを、1つの画像形成装置が備えるように構成されている。
すなわち、この実施の形態5に係るカラー画像形成装置2は、図18に示されるように、現像剤を構成するトナーで現像されるトナー像を形成する第1画像形成手段の一例としての複数の作像装置10と、透明トナーで現像される透明トナー像を形成する第2画像形成手段の一例としての作像装置10CTとを備えている。
作像装置10は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)の4色の有色トナー像をそれぞれ専用に形成する4つの作像装置10Y,10M,10C,10Kと、白色(W)のトナー像を形成する作像装置10Wとで構成されている。これらの5つの作像装置10(Y,M,C,K,W)は、装置本体2aの内部空間において水平方向に沿って1列に並べた状態で配置されている。
制御装置100は、記録用紙5のトナー像が受ける定着処理の回数に応じて、透明トナー像を形成する作像装置10CTが透明トナー像を重ね合わせて形成する記録用紙5のトナー像を選択する選択手段としての機能を有している。
この実施の形態5では、透明トナー像を形成する作像装置10CTが中間転写ベルト21の移動方向Bに沿った最も上流側に配置されている。また、特色である白色のトナー像を形成する作像装置10Wが中間転写ベルト21の移動方向Bに沿った最も下流側に配置されている。
カラー画像形成装置2は、作像装置10CT及び作像装置10(Y,M,C,K,W)が一体的にユニット化されており、装置本体2aに対して着脱自在に構成されている。そのため、カラー画像形成装置2は、作像装置10CT及び作像装置10(Y,M,C,K,W)の配列を交換することにより、透明(CT)、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)及び白色(W)の画像を形成する順序を異ならせることが可能となっている。
なお、前記実施の形態1~4では、カラー画像形成装置2で記録用紙5に画像を形成した後に、同じ記録用紙5に特色画像形成装置3で画像を形成する場合について説明したが、特色画像形成装置3で先に記録用紙5に画像を形成した後に、同じ記録用紙5にカラー画像形成装置2で画像を形成するように構成しても良い。この場合には、カラー画像形成装置2に外部給紙装置80が装着される。