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JP7207842B2 - 地盤材料の粒度判定方法及びシステム - Google Patents
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JP7207842B2 - 地盤材料の粒度判定方法及びシステム - Google Patents

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本発明は地盤材料の粒度判定方法及びシステムに関し,とくに地盤材料の画像から粒度を判定する方法及びシステムに関する。
ダム・堤防・路体・路盤・路床等の土木構造物を構築する際に,材料・施工の合理化を図る観点から,現場付近の地山等の採取場で調達された地盤材料(粘土,砂,礫等の様々な粒径の粒状材が混在する土木材料)を原材料として使用することがある。例えばCSG(Cemented Sand and Gravel),セメント改良土等の構造材料は,現場付近で調達した地盤材料S(CSG材,セメント改良土母材等と呼ばれる)に水及びセメントを混合してそのまま施工するものであり,大量且つ高速な施工を可能とする利点を有している。現場付近で調達した地盤材料Sを骨材としたコンクリートを構造材料として使用する場合もある。
CSG材,セメント改良土母材,骨材等の地盤材料Sは,図6に示すように,採取場1等で調達したのち破砕装置1a等で適当に破砕することはあるが,基本的に人為的な粒度調整を施さずそのまま用いるものであり,粒度や含水率の変動によって構造物の品質(とくに強度)に変動を生じさせる。そのため,採取場1からストックヤード2経由でトラック等の運搬機械3によって工事現場に順次搬入される地盤材料Sを適宜抜き取って粒度,含水率等を確認し,地盤材料Sと混合する水W及びセメントCの添加量を調整して構造材料の品質を適切に管理することが求められる。図中の符号4は工事現場に搬入された地盤材料Sを投入するホッパーを示し,符号9は水W及びセメントCを混合する混合装置(ミキサー等)を示す。
一般に地盤材料Sの粒度(粒度分布)は,混在する各粒状材の粒径dを横軸(対数軸)とし,各粒径d以下の粒状材の全体に対する質量百分率(=その粒径d以下の粒状材の総質量/粒状材全体の総質量×100。以下,加積通過率ということがある)を縦軸(線形軸)とした片対数グラフ,すなわち図7のような粒径加積曲線Pによって表すことができる。粒径加積曲線Pを作成するためには,地盤材料Sを複数回篩い分けして複数の粒径dの加積通過率P(d)を求める必要がある。しかし,地盤材料Sの篩い分けには非常に手間がかかるため,地盤材料Sの撒き出し画像Gからコンピュータ(画像処理装置)によって粒径加積曲線Pを求める方法が開発されている(特許文献1~3参照)。
地盤材料Sは最大粒径から最小粒径までの範囲(粒径範囲)が広いので,地盤材料Sの撒き出し画像Gから特定の粒径d(例えば100mm)以下の粒状材を全て検出して加積通過率P(d)を直接的に求めることは困難である。特許文献1~3は,画像Gから特定の粒径d以上の粒状材を全て検出し,画像Gの全体面積Eに対する粒径d以上の粒状材の面積eの総和(Σe)の割合Σe/E(以下,粒度インデクスIという)から,その粒径dの加積通過率P(d)を間接的に求めるものである。
図8は,地盤材料Sの粒度インデクスIと加積通過率P(d)との変換式Kの一例を示すグラフである。このグラフは,地盤材料Sの複数の粒径d=10mm,20mm,30mm,40mmについて従来の篩い分けで加積通過率P(d)を求め,他方でその地盤材料Sの撒き出し画像Gから各粒径d=10mm,20mm,30mm,40mmの粒度インデクスI(d)を算出し,それらを二次平面にプロットして両者の関係を示したものである。同グラフから,各粒径dの加積通過率P(d)=yが粒度インデクスI(d)=xの多次元回帰モデルK(y=Σa・x)で表せること,すなわち各粒径dの粒度インデクスIを加積通過率Pに変換できることが分かる。このような変換式K(例えば回帰モデル)を利用すれば,地盤材料Sの撒き出し画像Gから所要粒径dの粒度インデクスIを求めて加積通過率Pに変換することできる。
図9は,粒度インデクスIを利用して地盤材料Sの粒径加積曲線P(d)を作成する特許文献3の粒度計測システムを示す。図示例のシステムは,地盤材料Sの撒き出し画像Gを撮影するデジタルカメラ等の撮像装置5と,その画像Gを入力して地盤材料Sの粒径加積曲線P(d)を作成するコンピュータ30とを有している。図示例のコンピュータ30は,キーボード等の入力装置31と,ディスプレイ・プリンタ等の出力装置32と,粒度インデクスIを加積通過率Pに変換する変換式K等を記憶する記憶手段35とを有する。
また図示例のコンピュータ30は,内蔵プログラム(画像処理プログラム)として,画像Gから地盤材料S中の各粒状材の輪郭を検出する検出手段41と,各粒状材の輪郭から粒径d及び面積eを求めて複数の粒径dの粒度インデクスI(d)を算出する算出手段42と,算出した複数の粒径dの粒度インデクスI(d)を変換式Kにより加積通過率Pに変換して粒径加積曲線P(d)を作成する作成手段43と,作成した粒径加積曲線P(d)に基づき地盤材料Sの粒度品質を判定・評価する評価手段44とを有している。
図9の粒度計測システムによれば,工事現場に搬入される地盤材料Sを適宜抜き取って撒き出し,その撒き出し画像Gを撮影してコンピュータ30に入力することにより,地盤材料Sの粒径加積曲線P(d)を迅速に作成することができ,地盤材料Sの粒度品質を例えば15分~30分に1回程度の頻度で判定・評価(管理)することができる。また,図5に示すように地盤材料Sを搬送するベルトコンベア10上で振動させて撒き出す(分散させる)技術が開発されており(特許文献4参照),そのような振動ベルトコンベア10等を用いて撒き出す時間を更に短縮ないし省略することにより,工事現場に搬入される地盤材料Sの粒度品質をほぼ連続的に判定・評価(管理)することも可能である。
図5(A)は,地盤材料Sを載置して搬送しながら分散させる特許文献4の振動ベルトコンベア10を示す。図示例のベルトコンベア10は,通常のベルトコンベアと同様に駆動プーリ11とテールプーリ13との間に環状に帯状ベルト14を架け渡したものである。駆動装置12により駆動プーリ11を駆動し,駆動プーリ11とテールプーリ13との間で帯状ベルト14を回転させることにより,ベルト面に載置した地盤材料Sを搬送する。ベルト面の下方には,搬送方向に沿って複数のキャリアローラ15,16が並べられており,ベルト面の上流部のキャリアローラ15は第1支持体21によって連結支持され,下流部のキャリアローラ16は第1支持体21から縁切りされた第2支持体17によって連結支持されている。第1支持体21及び第2支持体17は,それぞれ支持脚によって工事現場の基盤上に支持されている。
図5(A)のベルトコンベア10において,ベルト面の荷重はキャリアローラ15,16を介して第1支持体21及び第2支持体17により支持されるが,第1支持体21と第2支持体17とは相互に縁切りされているので,第1支持台21にはキャリアローラ15の荷重のみが伝達され,他のキャリアローラ16の荷重は伝達されない。また,ベルトコンベア10は第1支持体21を振動させる振動装置22を有しているが,振動装置22の振動は第2支持体17に伝達されることはなく,第1支持体21とそれに連結されたキャリアローラ15のみを振動させることができる。
図5(A)の撮像装置5は,ベルトコンベア10の下流部の無振動エリアに,ベルト面と対向するように配置されている。ベルトコンベア10の上流部において地盤材料Sを振動させながらベルト面画像Gを撮影すると,撮影のたびに地盤材料S中の粒子や土塊が異なる形として写り込み,画像Gから測定される粒度の精度が低下するおそれがある。図5(A)のように,地盤材料Sを上流の振動エリアにおいて振動させて分散させたのち,その下流の無振動エリアにおいてベルト面画像Gを撮影することにより,画像Gから粒度を精度よく求めることができる。
特開2010-249553号公報 特開2011-163836号公報 特開2013-257188号公報 特開2016-124665号公報
原田達也「機械学習プロフェッショナルシリーズ 画像認識」講談社,2017年5月24日発行 涌井良幸・涌井貞美「Excelでわかるディープラーニング超入門」技術評論社,2018年1月5日発行
上述したように,例えば図5の振動ベルトコンベア10等に地盤材料Sを載置して搬送しながら分散させ,ベルトコンベア10上の分散した状態の地盤材料Sのベルト面画像Gを図9のコンピュータ30に入力することにより,工事現場に搬入される地盤材料Sの粒度品質をほぼ連続的に管理することが期待できる。しかし,本発明者らの予備的実験によると,ベルトコンベア10のベルト面14と対向する撮像装置5で撮影したベルト面画像Gには,地盤材料Sだけでなく,地盤材料S以外の物体(例えば露出したベルト面等)も写り込んでおり,その物体の輪郭を誤って地盤材料Sと認識してしまうことが経験された。地盤材料Sの誤認識は粒径加積曲線P(d)の誤差の原因となり,ひいては地盤材料Sの粒度品質管理の精度低下につながる。また,地盤材料Sを用いる構造物の品質低下を招くことから,地盤材料Sの誤認識はできる限り小さく抑えることが必要である。
また,地盤材料S以外の物体が写り込んだベルト面画像Gは,上述した地盤材料Sの粒度インデクスIの誤差の原因ともなりうる。すなわち,粒度インデクスIは画像Gの全体面積Eに対する特定粒径d以上の粒状材の面積eの総和(Σe)の割合Σe/Eとして定義されるが,全体面積Eに地盤材料S以外の物体が含まれると誤差となり,特定粒径dの粒状材の面積eに地盤材料S以外の物体が含まれる場合も誤差となるので,粒度インデクスIから加積通過率P(d)を正確に求めることができなくなる。工事現場に搬入される地盤材料Sの粒度品質の連続的な管理を実現するためには,画像Gに写り込んだ地盤材料S以外の物体の影響を避ける技術の開発が必要である。
そこで本発明の目的は,ベルトコンベア上の分散した状態の地盤材料の画像から精度よく粒度を判定できる地盤材料の粒度判定方法及びシステムを提供することにある。
一態様において本発明は,図1の実施例及び図2の流れ図並びに図3(B)及び図4(D)に示すように,異なる粒径dの粒状材が混在した地盤材料Sをベルトコンベア10の帯状ベルト14に分散した状態で載置し,ベルトコンベア10と対向する撮像装置5により地盤材料Sを載置したベルト面画像G(図3(A)及び図4(A)参照)を撮影し,ベルト面画像G上の地盤材料Sの輪郭領域T1とその地盤材料S周りの露出ベルト面14の輪郭領域T2とを機械学習による推定により検知し,露出ベルト面14の輪郭領域T2を地盤材料S以外の領域としてベルト面画像Gから差し引いた除去画像E(図3(B)及び図4(D)参照)を作成し,その除去画像Eから地盤材料Sの粒度P(d)を判定してなる地盤材料の粒度判定方法を提供する。
他の態様において本発明は,図1,図3(B)及び図4(D)の実施例に示すように,異なる粒径dの粒状材が混在した地盤材料Sを帯状ベルト14に分散した状態で載置するベルトコンベア10,ベルトコンベア10と対向して地盤材料Sを載置したベルト面画像G(図3(A)及び図4(A)参照)を撮影する撮像装置5,ベルト面画像Gから地盤材料S以外の領域T2,T3を差し引いた除去画像E(図3(B)及び図4(D)参照)を作成する画素選択手段50,及び除去画像Eから地盤材料Sの粒度P(d)を判定する判定手段40を備え,画素選択手段50にベルト面画像G上の地盤材料Sの輪郭領域T1とその地盤材料S周りの露出ベルト面14の輪郭領域T2とを検知する検知手段52(図1のブロック図参照)を含め,その検知手段52を,地盤材料S中の各粒状材の輪郭形状とベルト面14上に分散させた地盤材料S周りの露出ベルト面14の輪郭形状とを教師データとして用い,ベルト面画像Gからセマンティックセグメンテーション手法の機械学習により生成された地盤材料Sの輪郭領域T1とその地盤材料S周りの露出ベルト面14の輪郭領域T2とを推定する輪郭推定モデルとし,画素選択手段50により露出ベルト面14の輪郭領域T2を地盤材料S以外の領域として除去画像Eを作成してなる地盤材料の粒度判定システムを提供する。
更に他の態様において本発明は,図1,図3(C),図3(D)及び図4(D)の実施例に示すように,異なる粒径dの粒状材が混在した地盤材料Sを帯状ベルト14に分散した状態で載置するベルトコンベア10,ベルトコンベア10と対向して地盤材料Sを載置したベルト面画像G(図3(A)及び図4(A)参照)を撮影する撮像装置5,ベルト面画像Gから地盤材料S以外の領域T2,T3を差し引いた除去画像E(図3(B)及び図4(D)参照)を作成する画素選択手段50,及び除去画像Eから地盤材料Sの粒度P(d)を判定する判定手段40を備え,画素選択手段50にベルト面画像G上の地盤材料Sの輪郭領域T1とその地盤材料S周りの露出ベルト面14の輪郭領域T2とを検知する検知手段52(図1のブロック図参照)と共に露出ベルト面14の輪郭領域T2をベルト面14の帯幅方向に拡大してベルト面全幅にわたる矩形領域T4,T5に変形する領域変形手段54を含め(図3(C)参照)を含め,画素選択手段50によりベルト面全幅にわたる矩形領域T4,T5を地盤材料以外の領域として除去画像Eを作成してなる地盤材料の粒度判定システムを提供する。
好ましい実施例では,図4(B)~(C)に示すように,画素選択手段50にベルト面画像Gを所要大きさの複数の分割画像g1~g8(図4(B)参照)に区分けする分割手段51(図1のブロック図参照)と各分割画像g1~g8を統合する統合手段53(図1のブロック図参照)とを含め,検知手段52により分割画像g1~g8毎に地盤材料Sの輪郭領域T1とその地盤材料S周りの露出ベルト面14の輪郭領域T2とを推定し(図4(C)参照),統合手段53により各分割画像g1~g8の地盤材料Sの輪郭領域T1と露出ベルト面14の輪郭領域T2とをそれぞれ統合してベルト面画像G上の地盤材料Sの輪郭領域T1と露出ベルト面14の輪郭領域T2とを検知する。
本発明による地盤材料の粒度判定方法及びシステムは,異なる粒径dの粒状材が混在した地盤材料Sをベルトコンベア10の帯状ベルト14に分散した状態で載置し,ベルトコンベア10と対向する撮像装置5により地盤材料Sを載置したベルト面画像Gを撮影し,ベルト面画像G上の地盤材料Sの輪郭領域T1とその地盤材料S周りの露出ベルト面14の輪郭領域T2とを機械学習による推定により検知し,露出ベルト面14の輪郭領域T2を地盤材料S以外の領域としてベルト面画像Gから差し引いた除去画像Eを作成し,その除去画像Eから地盤材料Sの粒度P(d)を判定するので,次の有利な効果を奏する。
(イ)ベルト面画像Gから地盤材料S以外の領域T2,T3を差し引いた除去画像Eを作成し,地盤材料Sのみが写り込んだ除去画像Eに基づいて粒径加積曲線P(d)を作成することにより,地盤材料S以外の物体の影響を避け,精度の高い粒径加積曲線Pを作成することができる。
(ロ)色彩や光反射率の相違等を利用してベルト面画像Gに写り込んだ地盤材料S以外の物体を識別検知することもできるが,地盤材料S以外の物体は地盤材料S中の粒状材とは通常異なる輪郭形状であることから,輪郭形状を利用してベルト面画像Gの地盤材料S以外の領域T2,T3を識別検知することにより,色彩や光反射率の相違等が利用できない条件下でも地盤材料Sの粒径加積曲線Pを精度よく作成できる。
(ハ)地盤材料Sの輪郭形状は一定ではなく,地盤材料S以外の輪郭領域T2,T3の輪郭形状も一定ではないが,セマンティックセグメンテーション手法の機械学習により生成された輪郭推定モデルを利用することにより,ベルト面画像Gから地盤材料S以外の輪郭領域T2,T3を精度よく識別検知し,地盤材料Sの粒径加積曲線Pの精度を高めることが可能である。判定対象の地盤材料Sを教師データとして輪郭推定モデルのパラメタを最適化することにより,判定対象の地盤材料Sに応じて地盤材料S以外の輪郭領域T2,T3の検知精度を高めることもできる。
以下,添付図面を参照して本発明を実施するための形態及び実施例を説明する。
は,本発明の地盤材料の粒度判定システムの一実施例のブロック図である。 は,本発明の粒度判定方法を示す流れ図の一例である。 は,本発明で用いるベルト面画像G及び除去画像Eの一例の説明図である。 は,本発明で用いる地盤材料の輪郭領域T1と露出ベルト面14の輪郭領域T2とを検知する検知手段の一例の説明図である。 は,粒度判定で用いる従来の振動ベルトコンベアの一例の説明図である。 は,地盤材料Sを用いて構造材料を製造する従来方法の流れ図である。 は,地盤材料Sの粒径加積曲線dの一例を示すグラフである。 は,地盤材料Sの粒度インデクスIiと加積通過率P(di)との変換式Kを示すグラフの一例である。 は,地盤材料Sの撒き出し画像Gから粒径加積曲線dを作成する従来システムの一例の説明図である。
図1は,工事現場付近で調達した地盤材料Sを原材料として構造材料(CSG,セメント改良土,コンクリート等)を製造する工事現場に適用した本発明の粒度判定システムの実施例を示す。図6に示すように,工事現場に搬入された地盤材料Sはホッパー4に投入され,ホッパー4から混合装置9(ミキサー等)に搬送して水W及びセメントCを添加することにより構造材料とする。図示例の粒度判定システムは,ホッパー4から混合装置9への搬送路に設けたベルトコンベア10と,そのベルトコンベア10上の分散させた状態の地盤材料Sを含むベルト面画像Gを継続的に撮影する撮像装置5と,そのベルト面画像Gを順次入力して地盤材料Sの粒径加積曲線P(d)を作成するコンピュータ30(画像処理装置)とにより構成されている。
図示例のベルトコンベア10は,例えば図5(A)を参照して上述した振動ベルトコンベア10と同様のものとすることができる。すなわち,ベルトコンベア10の上流部を振動装置22付き第1支持体21で支持された振動エリアとし,その下流部を第1支持体21から縁切りされた第2支持体17で支持された無振動エリアとし,ベルト面14を搬送方向に沿って振動エリアと無振動エリアとに区分けしたものとする。ベルト面14の上流側の振動エリアに地盤材料Sを投入・載置し,搬送しながら所要振動数で振動させて分散させ,分散後の地盤材料Sを無振動エリアに搬送して無振動状態で観察可能とする。ベルト面14は,後述する撮像装置5の画像G中に写り込んだ地盤材料Sとベルト面14とが色彩,光反射率等で識別検知できるように選択又は加工することができる。
ベルトコンベア10の振動エリアの長さ(第1支持体21の搬送方向長さ)及び振動周波数は,粒度の判定に適した地盤材料Sの均等な分散が得られるように適宜選択することができる。必要に応じて,図5(B)に示すように上流側の第1支持体21と下流側の第2支持体17との間に両支持体21,17から縁切りされた振動装置24付き第3支持体23を設け,地盤材料Sを二段階で振動させてもよい。図5(B)のベルトコンベア10は,振動装置22,24を同一又は異なる振動条件で振動させることができ,地盤材料Sの性状に応じて振動条件の組み合わせを変化させることもでき,より粒度の判定に適した地盤材料Sの均等な分散を得ることが期待できる。振動装置24付き第3支持体23は,第1支持体21と同様に,支持脚によって工事現場の基盤上に支持することができる。
ただし,本発明で用いるベルトコンベア10は振動ベルトコンベアに限定されるわけではなく,地盤材料Sを搬送しながら均等に分散させることができる他のベルトコンベアとしてもよい。例えば,地盤材料Sを載置するベルト面14の上流側(上流部分)と対向させてレーキ等の敷き均し板を取り付けたベルトコンベア10を用い,ベルト面14上に載置した地盤材料Sを搬送しながら敷き均し板によって均等に分散させることも可能である。更に本発明は,ベルトコンベア10に載置した地盤材料Sを搬送しながら分散させるものに限定されず,地盤材料Sを適当に分散させたのち又は分散させつつベルトコンベア10に載置してもよい。例えばホッパー4の投入出口に適当な分散器具を取り付け,ホッパー4から投入される地盤材料Sを分散器具で適当に分散した状態でベルトコンベア10のベルト面14に載置することもできる。
図示例の撮像装置5は,ベルトコンベア10の無振動エリアのベルト面14と対向するように配置されており,上流部において分散させた状態の地盤材料Sを含むベルト面画像Gを振動させずに撮影することができる。また,図示例の撮像装置5は,遮光板又は遮光カーテンで覆われた撮影建屋5a内に照明装置(フラッシュ等)と共に配置されている。撮像装置5と組み合わせる照明装置は,後述するように画像G中に写り込んだ地盤材料Sと地盤材料S以外の物体とが色彩,光反射率等で識別検知できるように選択することができる。図示例においてベルトコンベア10上の地盤材料Sは,無振動エリアを搬送されながら撮影建屋5aの内部に進入し,所要の照明状態に維持された状態でベルト面画像G中に写り込む。撮像装置5で撮影するベルト面画像Gは静止画又は動画の何れとすることも可能である。
図示例のコンピュータ30は,図9を参照して上述したコンピュータと同様に,入力装置31と出力装置32と記憶手段35とを有する。記憶手段35には,ベルト面画像Gから地盤材料S以外の領域T2,T3を検知するために必要な画素選択パラメタF,地盤材料Sの粒度インデクスIiを加積通過率P(di)に変換する関係式Kその他のパラメタを記憶する。また内蔵プログラムとして,撮像装置5からベルト面画像Gを入力する入力手段33と,そのベルト面画像Gから地盤材料S以外の領域T2,T3を差し引いた除去画像Eを作成する画素選択手段50と,その画素選択手段50で作成された除去画像Eを取り込んで地盤材料Sの粒度P(d)を判定する判定手段40と,地盤材料Sの粒度P(d)その他の判定結果を出力装置32に出力する出力手段34とを有する。
図示例のコンピュータ30の判定手段40は,除去画像Eから地盤材料S中の各粒状材の輪郭を検出する検出手段41と,各粒状材の輪郭から粒径d及び面積eを求めて複数の粒径dの粒度インデクスI(d)を算出する算出手段42と,算出した複数の粒径dの粒度インデクスI(d)を変換式Kにより加積通過率Pに変換して粒径加積曲線P(d)を作成する作成手段43と,作成した粒径加積曲線P(d)に基づき地盤材料Sの粒度品質を判定・評価する評価手段44とを含んでいる。これらの検出手段41,算出手段42,作成手段43,及び評価手段44は,判定対象を地盤画像Sではなく除去画像Eとしている点以外は,図9を参照して上述した特許文献3の粒度計測システムと同様のものとすることできる。
他方,コンピュータ30の画素選択手段50は,例えば図4(A)に示すようなベルト面画像G中に写り込んだ地盤材料S以外の領域(例えばベルト面14の露出領域やベルト面14の外側領域)を検知し,その地盤材料S以外の領域(例えばベルト面14の露出領域T2)をベルト面画像Gから差し引いて図4(D)に示すような除去画像Eを作成する。図4(A)は,撮像装置5で撮影したベルト面画像Gの一例を示している。ベルト面画像Gから地盤材料S以外の領域T2を差し引いた除去画像E(図4(D)参照)を作成し,地盤材料Sの領域T1のみが写り込んだ除去画像Eを判定手段40に入力して地盤材料Sの粒度P(d)を判定することにより,地盤材料S以外の物体の写り込みによる影響を避け,地盤材料Sの粒度Pを精度よく判定することができる。
図3(A)は,ベルト面画像Gに写り込んだ地盤材料S以外の物体の輪郭領域T2,T3の一例を示している。ベルトコンベア10上に載置した地盤材料Sは,ベルト面14に分散された状態で載置されるが,ベルト面14の全体を覆うように分散するとは限らず,地盤材料Sの周りにベルト面14の露出した領域T2が残ることがある(図4(A)も参照)。画素選択手段50は,例えば地盤材料Sとベルト面14との色彩や光反射率の相違に基づいて,ベルト面画像G中に写り込んだ地盤材料Sの輪郭領域T1とその地盤材料Sの周りの露出ベルト面14の輪郭領域T2とを検知する検知手段52を含んでいる。画素選択手段50は,検知手段52で検知された露出ベルト面14の輪郭領域T2を地盤材料S以外の領域としてベルト面画像Gから差し引くことにより,図3(B)のような除去画像Eを作成することができる。
また図3(A)に示すように,ベルト面画像Gにはベルト面14の外側(帯幅方向の片側又は両側)に,例えばベルトコンベア10を設置した現場の基盤が写り込むことがある。画素選択手段50に含まれる検知手段52は,例えばベルト面14とその外側(例えば現場の基盤)との色彩や光反射率の相違に基づいて,ベルト面画像G中に写り込んだベルト面14の外側の輪郭領域T3とを検知する(ベルト面14とその外側との境界を検知する)ことができる。画素選択手段50は,検知手段52で検知された露出ベルト面14の輪郭領域T2と共にベルト面外側の輪郭領域T3を地盤材料S以外の領域としてベルト面画像Gから差し引いくことにより,図3(B)のような除去画像Eを作成することができる。
ベルト面画像Gに写り込んだ地盤材料S以外の輪郭領域T2,T3は,地盤材料S中の粒状材の輪郭とは異なる輪郭形状となるのが通常であることから,地盤材料Sとの色彩や光反射率の相違を利用できない条件下であっても,地盤材料S中の粒状材の輪郭形状との相違を利用して地盤材料S以外の輪郭領域T2,T3を検知することができる。粒状材の輪郭形状は一定ではなく,地盤材料S以外の輪郭領域T2,T3の輪郭形状も一定ではないが,必ずしも輪郭形状が一定でない物体の画像(例えば手書き文字の画像)から機械学習により物体の属するクラス及び輪郭形状(物体と背景との境界)を予測する技術(セマンティックセグメンテーション手法)が開発されている(非特許文献1参照)。このようなセマンティックセグメンテーション手法の機械学習により生成された輪郭推定モデルを,ベルト面画像Gから地盤材料Sの輪郭領域T1と地盤材料S以外の物体の輪郭形状T2,T3とを識別検知する画素選択手段50の検知手段52とすることができる。
セマンティックセグメンテーション手法の機械学習によって画像中の物体のクラス及び輪郭形状(物体と背景との境界)を推定する検知手段52の一例は,畳み込み層とブーリング層とを積み重ねた畳み込みニューラルネットワーク(CNN)プログラムにより構成することができる。セマンティックセグメンテーション手法は,物体の属するクラスと共に画像中の物体が存在する領域を推定する物体検出手法の一種であり,通常の物体検出手法では物体を囲む矩形領域が推定されるのに対し,セマンティックセグメンテーション手法では画素中の画素レベルまで物体の領域と背景の領域とを切り分け,物体の輪郭形状(物体と背景の境界)を推定することができる(非特許文献1参照)。
例えば,図4(A)のようなベルト面画像Gに基づき,予め露出ベルト面14の輪郭領域T2(及び,必要な場合はベルト面外側の輪郭領域T3)を多角形で近似した複数の教師データを調製し,その教師データを画素選択手段50の検知手段52に入力して地盤材料S以外の輪郭領域T2を推定させ,その推定結果と教師データとの誤差が最小となるように画素選択パラメターF(畳み込みニューラルネットワークの重みデータ等のパラメタ)を最適化する。最適化されたパラメタFを用いて検知手段52の畳み込みニューラルネットワークを構成することにより,教師データ以外の通常のベルト面画像Gから地盤材料Sの輪郭領域T1と地盤材料S以外の輪郭領域T2を精度よく識別検知することができる。
地盤材料Sの輪郭領域T1,及び地盤材料S以外の輪郭領域T2は,判定対象の地盤材料Sの性状に応じて相違することがある。例えば,粘土質の土を多く含むコア材等の地盤材料Sと,礫や砕石を多く含むロック材等の地盤材料Sとは,分散させたときの輪郭形状が相違しうる。従って,上述した画素選択パラメターFを最適化するための教師データは,判定対象の地盤材料Sに基づいて調整することが望ましい。また,作業現場毎に地盤材料S中の粒状材の大きさ,色,凹凸,サイズ,形状等が変わってくるので,画素選択パラメターFを最適化するための教師データは作業現場毎に調整することが望ましい。判定対象の地盤材料Sに応じた教師データによって画素選択パラメターFを最適化することにより,その地盤材料Sに応じた輪郭領域T1と地盤材料S以外の輪郭領域T2との識別検知精度を高めることができる。
好ましくは,図1の画素選択手段50に示すように,ベルト面画像Gを所要大きさの複数の分割画像g1~g8に区分けする分割手段51と,複数の分割画像g1~g8を統合する統合手段53とを画素選択手段50に含める。画素選択手段50の検知手段52により,例えば図4(A)のような撮像装置5から出力されるベルト面の帯幅全体にわたるベルト面画像Gから直接的に地盤材料S以外の輪郭領域T2,T3を検知することもできるが,全体の画像Gが大きくなると輪郭領域T2,T3の輪郭形状が複雑になり,複数の教師データの相互間のバラツキが大きくなるため,画素選択パラメターFを最適化しても,地盤材料Sの輪郭領域T1と地盤材料S以外の輪郭領域T2とを識別検知する精度の低下が経験された。
例えば,図4(A)のベルト面画像Gを,分割手段51によって図4(B)のように所要大きさの複数の分割画像(例えば一辺300~2400画素程度の矩形画像)g1~g8に区分し,検知手段52によって図4(C)のように分割画像g1~g8毎に地盤材料Sの輪郭領域T1と露出ベルト面14の輪郭領域T2とを推定する。そのうえで,統合手段53によって図4(D)のように各分割画像g1~g8の地盤材料Sの輪郭領域T1と露出ベルト面14の輪郭領域T2とをそれぞれ統合することにより,ベルト面画像G上の地盤材料Sの輪郭領域T1と露出ベルト面14の輪郭領域T2とを検知する。ベルト面画像Gを複数の分割画像g1~g8に分割したうえで地盤材料S以外の輪郭領域T2,T3を推定することにより,地盤材料Sの輪郭領域T1と地盤材料S以外の輪郭領域T2との識別検知精度の向上を図ることができる。
図2は,図1のシステムを用いて地盤材料Sの粒度P(d)を判定する方法の流れ図を示す。以下,図2の流れ図を参照して図1のシステムを説明する。図2のステップS101は,コンピュータ10の関係式設定手段46により,図8を参照して上述した地盤材料Sの粒度インデクスIと加積通過率P(d)との変換式Kを設定する初期処理を示す。例えば,工事現場付近で調達した地盤材料Sについて篩い分けにより複数の粒径dの加積通過率P(d)をそれぞれ求め,他方でその地盤材料Sのベルト面画像Gから各粒径dの粒度インデクスI(d)を算出し,それらから図8のような変換式K(例えば回帰モデル)を求めてコンピュータ30の記憶手段35に設定・記憶する。ただし,関係式Kは予め記憶手段35に記憶されていれば足り,予め記憶されている場合は図2のステップS101は省略可能であり,パラメタ設定手段56は本発明に必須のものではない。
また図2のステップS102は,コンピュータ10のパラメタ設定手段56により,画素選択手段50の検知手段52に教師データを入力して,最適化された画素選択パラメターFを設定する初期処理を示す。例えば,検知手段52をセマンティックセグメンテーション手法の機械学習によって画像G中の物体の輪郭形状を推定する輪郭推定モデルとし,工事現場付近で調達した地盤材料Sのベルト面画Gに基づき,予め露出ベルト面14の輪郭領域T2(及び,必要な場合はベルト面外側の輪郭領域T3)を多角形で近似した複数の教師データを調製する。そして,その教師データと検知手段52の推定結果との誤差が最小となるように画素選択パラメターFを最適化し,最適化した画素選択パラメターFをコンピュータ30の記憶手段35に設定・記憶する。ただし,画素選択パラメターFも予め記憶手段35に記憶されていれば足り,予め記憶されている場合は図2のステップS102は省略可能であり,パラメタ設定手段56も本発明に必須のものではない。
図2のステップS103において,画像装置5によりベルトコンベア10上の分散させた状態の地盤材料Sを含むベルト面画像Gを撮影し,そのベルト面画像Gをコンピュータ30の入力手段33に入力する。ステップS104において,入力したベルト面画像Gを画素分離手段50に送り,画素分離手段50の検知手段52においてベルト面画像G中に写り込んだ地盤材料S以外の物体の輪郭領域T2,T3を検知し,その領域T2,T3をベルト面画像Gから差し引いて除去画像Eを作成する。必要に応じて,図4を参照して上述したように,画素分離手段50の検知手段52の前段,後段にそれぞれ分割手段51,統合手段53を設けてもよい。分割手段51によりベルト面画像Gを複数の矩形分割画像g1~g8に区分し,検知手段52により分割画像g1~g8毎に地盤材料S以外の物体の輪郭領域T2,T3を検知したのち,統合手段53により各分割画像g1~g8を統合することによりベルト面画像G上の地盤材料S以外の物体の輪郭領域T2,T3を検知し,その輪郭領域T2,T3をベルト面画像Gから差し引いて除去画像Eを作成する。
図2のステップS105において,画素分離手段50の作成した除去画像Eを判定手段40に送り,判定手段40の検出手段41により除去画像E中の個々の粒状材の輪郭を検出する。上述した画素分離手段50において個々の粒状材の輪郭形状が既に検知済みである場合は,検出手段41による検出を省略し,画素分離手段50で検出した輪郭を用いてもよい。次いでステップS106において,算出手段42により各粒状材の粒径di及び面積eを求め,複数の粒径dの粒度インデクスI(d)を算出する。更にステップS107において,複数の粒径diの粒度インデクスIiを作成手段43に入力し,作成手段43において記憶手段35の変換式Kにより各粒径diの粒度インデクスIiを加積通過率P(di)に変換して粒径加積曲線P(d)を作成する。
図2のステップS108は,ステップS107で作成した粒状材料Sの粒径加積曲線P(d)を評価手段44に入力し,評価手段44において地盤材料Sの粒度品質を判定・評価する処理を示す。例えば,地盤材料Sの粒度規定範囲を示す最粗粒標本Trの粒径加積曲線Pr(d)と最細粒標本Tsの粒径加積曲線Ps(d)とを予めコンピュータ30の記憶手段35にしておき,評価手段44により粒径加積曲線Pr,Psと比較することにより粒状材料Sの粒径加積曲線P(d)が規定範囲内であるか否かを評価する(図7を参照)。規定範囲外であると評価された場合は,例えばコンピュータ30の出力手段34を介してディスプレイ・プリンタ等の出力装置32に警報を出力し,必要に応じて粒状材料Sの粒度を調整することができる。
図2のステップS108において粒状材料Sの粒度品質が規定範囲内であると判定された場合は,例えば粒径加積曲線P(d)を記憶手段35に累積記憶したのち,ステップS109において粒状材料Sの粒度判定を継続するか否かを判断する。継続する場合はステップS103へ戻り,次回に入力されたベル面画像Gに基づいて粒径加積曲線Pを作成して記録する。粒径加積曲線Pを累積記憶しておくことにより,次回以降のステップS108において,浄化手段44により粒状材料Sの粒度の経時的変化(粒度変動)を評価することも可能である。
本発明は,粒状材料Sを分散させたベルト面画像Gから地盤材料S以外の領域T2,T3を差し引いた除去画像Eを作成し,地盤材料Sのみが写り込んだ除去画像Eに基づいて粒径加積曲線P(d)を作成するので,地盤材料S以外の物体の影響を避けつつ,精度の高い粒径加積曲線Pを作成することができる。また,色彩や光反射率の相違等を利用してベルト面画像Gに写り込んだ地盤材料S以外の物体を識別検知することもできるが,輪郭形状を利用してベルト面画像Gの地盤材料S以外の輪郭領域T2,T3を識別検知することにより,色彩や光反射率の相違等が利用できない条件下でも地盤材料Sの粒径加積曲線Pを精度よく作成することができる。
こうして本発明の目的である「ベルトコンベア上の分散した状態の地盤材料の画像から精度よく粒度を判定できる地盤材料の粒度判定方法及びシステム」を提供することができる。
図2のステップ104では,例えば図3(A)のようなベルト面画像G中に写り込んだ地盤材料S以外の輪郭領域T2,T3を検知し,その領域T2,T3をベルト面画像Gから差し引いて図3(B)のような除去画像Eを作成できるが,本発明者の予備的実験によると,地盤材料S以外の輪郭領域T2の識別検知に漏れが発生しうることも経験された。この場合,識別検知が漏れた地盤材料S以外の輪郭領域T2は,識別検知された他の輪郭領域T2とベルト面14の帯幅方向に並んでいることが多いことを見出した。このようにベルト面14の帯幅方向に並んだ複数の輪郭領域T2の一部分に識別検知の漏れが生じた原因の詳細は不明であるが,図1に示すようにベルト面14の帯幅方向は搬送方向と直角に交差しており,ベルト面14に同時に投入・載置された地盤材料Sはほぼ帯幅方向に並ぶことが一原因であると推定される。
図3(C)は,上述した識別検知の漏れた地盤材料S以外の輪郭領域T2の影響を避けるため,ベルト面画像G中の識別検知された地盤材料S以外の輪郭領域T2をベルト面14の帯幅方向に拡大し,ベルト面全幅にわたる矩形領域T4,T5に変形する実施例を示している。例えば,図1に示すように,識別検知された輪郭領域T2をベルト面全幅にわたる矩形領域T4,T5に変形する領域変形手段54を画素選択手段50に含めることができる。
領域変形手段54によってベルト面画像G中の識別検知された地盤材料S以外の輪郭領域T2をベルト面全幅にわたる矩形領域T4,T5に変更したのち,画素選択手段50によってベルト面全幅にわたる矩形領域T4,T5をベルト面画像Gから差し引いて図3(D)のような除去画像Eを作成する。図3(D)に示すように,ベルト面画像Gから矩形領域T4,T5を差し引くと,ベルト面全幅が地盤材料Sのみからなる矩形領域T1a,T1b,T1cが残るので,例えば残された矩形領域T1a,T1b,T1cを結合して単一の除去画像Eを作成することができる。或いは,残された矩形領域T1a,T1b,T1cからそれぞれ除去画像Eを作成することもできる。
更に,図3(D)のような除去画像Eを画素選択手段50から判定手段40に送って粒度インデクスI(d)を算出する。例えば,図3(D)において複数の矩形領域T1a,T1b,T1cを結合して単一の除去画像Eとした場合は,判定手段40の算出手段42において単一の除去画像Eから粒度インデクスI(d)を算出する。また,図3(D)において複数の矩形領域T1a,T1b,T1cをそれぞれ除去画像Eとした場合は,判定手段40の算出手段42において各矩形領域T1a,T1b,T1cの粒度インデクスを算出し,それらの平均値を除去画像Eの粒度インデクスI(d)とすることもできる。
図3(D)のようにベルト面全幅にわたる矩形領域T4,T5を差し引いた除去画像Eの粒度インデクスI(d)から,判定手段40の作成手段43において粒径加積曲線P(d)を作成することにより,上述した識別検知の漏れが発生しうる帯幅方向に並んだ地盤材料S以外の輪郭領域T2の影響を避けることができ,精度の高い粒径加積曲線Pを作成することができる。
1…採取場(地山) 1a…破砕装置
2…ストックヤード 3…運搬装置(トラック等)
4…ホッパー 5…撮像装置
5a…撮影建屋 6…分離装置
7a…重量計測器 7b…含水率計測器
8a…セメント供給装置 8b…水供給装置
10…ベルトコンベア 11…駆動プーリ(ドライブプーリ)
12…駆動装置 13…テールプーリ
14…帯状ベルト 15,16…キャリアローラ
17…第2支持体 18…スナッププーリ
21…第1支持体 22…振動装置
23…第3支持体 24…振動装置
25,26…振動制御装置 27…駆動制御装置
30…コンピュータ 31…入力装置
32…出力装置 33…入力手段
34…出力手段 35…記憶手段
40…判定手段
41…検出手段 42…算出手段
43…作成手段 43a…調整手段
43b…合成手段 44…評価手段
45…演算手段 46…関係式設定手段
47…推定手段
50…画素選択手段 51…画像分割手段
52…検知手段 53…画像統合手段
54…領域変形手段 56…パラメタ設定手段
G…ベルト面画像 E…除去画像
S…地盤材料 K…変換式
T1…地盤材料の輪郭領域 T2…露出ベルト面の輪郭領域
T3…ベルト面の外側領域 T4,T5…変形後の矩形領域
P…加積通過率,粒径加積曲線
U,R…(微小粒状材の加積通過率推定用の)関数
F…画素選択用パラメタ

Claims (4)

  1. 異なる粒径の粒状材が混在した地盤材料をベルトコンベアの帯状ベルトに分散した状態で載置し,前記ベルトコンベアと対向する撮像装置により地盤材料を載置したベルト面画像を撮影し,前記ベルト面画像上の地盤材料の輪郭領域と当該地盤材料周りの露出ベルト面の輪郭領域とを機械学習による推定により検知し,前記露出ベルト面の輪郭領域を地盤材料以外の領域としてベルト面画像から差し引いた除去画像を作成し,前記除去画像から地盤材料の粒度を判定してなる地盤材料の粒度判定方法。
  2. 異なる粒径の粒状材が混在した地盤材料を帯状ベルトに分散した状態で載置するベルトコンベア,前記ベルトコンベアと対向して地盤材料を載置したベルト面画像を撮影する撮像装置,前記ベルト面画像から地盤材料以外の領域を差し引いた除去画像を作成する画素選択手段,及び前記除去画像から地盤材料の粒度を判定する判定手段を備え,前記画素選択手段に前記ベルト面画像上の地盤材料の輪郭領域と当該地盤材料周りの露出ベルト面の輪郭領域とを検知する検知手段を含め,当該検知手段を,前記地盤材料中の各粒状材の輪郭形状と前記ベルト面上に分散させた地盤材料周りの露出ベルト面の輪郭形状とを教師データとして用い,前記ベルト面画像からセマンティックセグメンテーション手法の機械学習により生成された地盤材料の輪郭領域と当該地盤材料周りの露出ベルト面の輪郭領域とを推定する輪郭推定モデルとし,前記画素選択手段により前記露出ベルト面の輪郭領域を地盤材料以外の領域として除去画像を作成してなる地盤材料の粒度判定システム。
  3. 異なる粒径の粒状材が混在した地盤材料を帯状ベルトに分散した状態で載置するベルトコンベア,前記ベルトコンベアと対向して地盤材料を載置したベルト面画像を撮影する撮像装置,前記ベルト面画像から地盤材料以外の領域を差し引いた除去画像を作成する画素選択手段,及び前記除去画像から地盤材料の粒度を判定する判定手段を備え,前記画素選択手段に前記ベルト面画像上の地盤材料の輪郭領域と当該地盤材料周りの露出ベルト面の輪郭領域とを検知する検知手段と共に前記露出ベルト面の輪郭領域をベルト面の帯方向に拡大してベルト面全幅にわたる矩形領域に変形する領域変形手段を含め,前記画素選択手段により前記ベルト面全幅にわたる矩形領域を地盤材料以外の領域として除去画像を作成してなる地盤材料の粒度判定システム。
  4. 請求項2又は3の何れかのシステムにおいて,前記画素選択手段に前記露出ベルト面の輪郭領域をベルト面の帯方向に拡大してベルト面全幅にわたる矩形領域に変形する領域変形手段を含め,前記画素選択手段により前記ベルト面全幅にわたる矩形領域を地盤材料以外の領域として除去画像を作成してなる地盤材料の粒度判定システム。
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