JP7214093B2 - 冷凍冷蔵庫等の開扉装置 - Google Patents
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Description
この開扉装置は、冷蔵庫本体に、モータ等によって進退駆動させられる押圧ロッドを備えた開扉ユニットが設置されてなるものであって、例えば断熱扉の前面に設けられたスイッチを操作することによって、開扉ユニットの押圧ロッドが前進駆動させられて断熱扉の縁部を押圧することにより断熱扉が開くようになっている。
また、開口枠を取り囲む壁や天井が断熱パネルによって構成されているプレハブ冷凍冷蔵庫等に上記特許文献2のような機械駆動式の開扉装置を設置する場合、開扉ユニットを断熱パネルに取り付ける必要が生じるため、取付構造が複雑となって、取付作業に手間がかかる上、断熱パネルの断熱性能が損なわれるおそれがあった。
なお、この発明を特定するに当たり、「冷凍冷蔵庫等」の語には、冷凍冷蔵庫、貯蔵庫、物流センター、食品加工室、低温倉庫、クリーンルーム、植物工場等が含まれるものとする。
また、この発明を特定するに当たり、「前」とは断熱扉が開く側(図3,7の各右側、図4,8の各下側)、「後」とは断熱扉が閉まる側(図3,7の各左側、図4,8の各上側)をそれぞれいうものとし、また、「左右」とは前から見た場合の左右(図1,2,4,5,6,8,9の各左右)をいうものとする。
前記開口枠における他方の側枠部の前面の所定高さ位置にブラケットを介して左右方向にのびる軸線周りに回動自在に取り付けられている基軸部、前記基軸部から上方または下方にのびている押圧アーム部、および前記基軸部から前記押圧アーム部と所定角度をなすように前方にのびているレバー部を有しており、前記レバー部を前記押圧アーム部と反対側の作動方向に回動させることにより前記押圧アーム部が前方に傾動させられる開扉部材と、
前記断熱扉における戸先側縁部の所定箇所に設けられかつ前記押圧アーム部が前方に傾動させられた際に前記押圧アーム部の先端側部分と接触して前方に押圧される被押圧部とを備えている、冷凍冷蔵庫等の開扉装置。
前記ブラケット、前記取付フレーム、および前記開扉部材は、前記断熱扉が右開きおよび左開きいずれの場合でも使用しうるように、それぞれ垂直中心線に対して左右対称となされている、上記1)~5)のいずれか1つの冷凍冷蔵庫等の開扉装置。
前記被押圧部材および前記扉側ブラケットは、前記断熱扉が右開きおよび左開きいずれの場合でも上下反転させて使用しうるように、前後方向にのびる水平中心線に対して上下対称となされている、上記1)~6)のいずれか1つの冷凍冷蔵庫等の開扉装置。
また、上記1)の開扉装置によれば、基軸部、押圧アーム部およびレバー部を有しかつブラケットを介して開口枠の他方の側枠部の前面に取り付けられている開扉部材と、断熱扉の戸先側縁部に設けられている被押圧部とによって構成されているため、構造が単純であって、コストが抑えられ、また、開口枠を取り囲む断熱パネルの断熱性能を損なわずに簡単に設置することができる。
また、上記6)の開扉装置によれば、ブラケット、取付フレーム、および開扉部材が、それぞれ垂直中心線に対して左右対称となされているので、これらの装置構成部材を、断熱扉が右開きおよび左開きいずれの場合でも使用することが可能であり、したがって、製造・管理すべき部品点数が低減し、コストも抑えられる。
図1~図4には、この発明の第1の実施形態が示されている。第1の実施形態は、この発明をプレハブ式冷凍冷蔵庫の開扉装置に適用したものである。
また、開扉装置(10)は、断熱扉(4)における戸先側縁部(図では左側縁部)の下部に設けられかつ押圧アーム部(11b)が前方に傾動させられた際に押圧アーム部(11b)の先端側部分と接触して前方に押圧される被押圧部(13)を備えている。被押圧部は、断熱扉(4)の戸先側縁面(図では左側縁面)の下部に取り付けられた被押圧部材(130)よりなる。
さらに、開扉装置(10)は、フットレバー部(11c)を作動方向と逆方向(図では上方)に回動するように付勢するねじりコイルばね(14)(付勢部材)を備えている(図3参照)。
ブラケット(12)の被取付部(121)は、開口枠(3)の左側枠材(3b)における前側枠部(32)の前面の左側部分に、ビス(124)によって止められている。ここで、開口枠(3)の左右側枠材(3b)(3C)における前側枠部(32)には、右開き仕様および左開き仕様いずれの場合でも簡単に施工できるように、予めヒンジ取付用ビス穴(図示略)が形成されている。そして、ヒンジ(5)が取り付けられない側のビス穴は、例えばカバープレート(36)によって隠されている(図1参照)。従って、被取付部(121)は、前側枠部(32)に特別な加工を施すことなく、前側枠部(32)の下部のヒンジ取付用ビス穴をそのまま利用して簡単にビス止めすることができる。
保持部(122)の左右側壁の上部には、水平なピン(16)が渡し止められている。
カバー部(123)により、前側枠部(32)の左側面が覆われるようになっている。なお、カバー部をブラケット(12)に設けない場合もある。
押圧アーム部(11b)は、例えばアルミニウム等の金属よりなる略垂直帯板状のものであって、その下端が、基軸部(11a)の上壁(112)に溶接等によって接合されている。押圧アーム部(11b)の左右側縁および上端縁は、後方に折り曲げられており、それによって押圧アーム部(11b)の後面側が凹状となされている。押圧アーム部(11b)の後面の先端部分には、開口枠(3)の左側枠材(3b)の前側枠部(32)との接触による双方の損傷等を防止するため、ゴムやエラストマー等よりなるクッション材(114)が取り付けられている。
フットレバー部(11c)は、例えばアルミニウム等の金属よりなる概略L形の板状のものであって、押圧アーム部(11b)と所定の角度(図では約100°)をなすように、その後端が基軸部(11a)の前壁(113)に溶接等によって接合されている。フットレバー部(11c)の左右側縁および前端縁は、後方に折り曲げられており、それによってフットレバー部(11c)の下面側が凹状となされている。フットレバー部(11c)の下面の先端部分には、床面(GL)との接触による双方の損傷等を防止するため、ゴム等よりなるクッション材(115)が取り付けられている。
ねじりコイルばね(14)は、基軸部(11a)の左右側壁(111)間に位置するようにピン(16)に外嵌されており、その一端側のアーム(141)がフットレバー部(11c)の後端に弾性的に係合させられているとともに、その他端側のアーム(142)がブラケット(12)の保持部(122)の後壁に弾性的に係り合わせられている。
扉側ブラケット(18)は、垂直板状の被取付部(181)と、被取付部(181)の上端に連なって設けられかつ後方に開口したコ字形の横断面を有する保持部(182)とを備えており、例えばアルミニウム板等の金属板を曲げ加工することにより形成されている。
扉側ブラケット(18)の被取付部(181)は、断熱扉(4)の戸先側縁面(図では左側縁面)の下端部に、ビス(183)によって止められている。なお、断熱扉(4)の左右側縁面の上部および下部には、右開き仕様および左開き仕様いずれの場合でも簡単に施工できるように、予めヒンジ取付用ビス穴(図示略)が形成されている。従って、被取付部(181)は、断熱扉(4)に特別な加工を施すことなく、戸先側縁面の下部のビス穴をそのまま利用して簡単にビス止めすることができる。
保持部(182)の左右側壁の上部には、水平なピン(184)が渡し止められている。そして、このピン(184)に、ローラ(130)が緩く外嵌されて回転自在となされている。
なお、ローラ(130)は、押圧アーム(11b)の先端部分に取り付けられていてもよく、その場合、被押圧部材は、押圧アーム部の傾動に伴ってローラが転動しうる例えば垂直板状のものとすればよい。
また、被押圧部(13)は、上記のようにローラよりなる被押圧部材(130)によって構成される他、例えば、断熱扉(4)の後面の縁部に、傾動する押圧アーム部(11B)の先端側部分と接触しうる部分があれば、同部分をそのまま被押圧部としてもよい。
そして、フットレバー部(11c)を踏んでいる状態から足を離すと、ねじりコイルばね(14)の弾性力(付勢力)がフットレバー部(11c)に作用して、フットレバー部(11c)が上方に回動させられ、それによって前傾していた押圧アーム部(11b)が垂直上方を向く位置まで自動的に戻る。したがって、断熱扉(4)が閉まる際に、押圧アーム部(11b)とローラ(130)および扉側ブラケット(18)とが干渉するおそれがなく、また、押圧アーム部(11b)が人や物の通過の妨げとなるおそれがない。
また、上記の開扉装置(10)は、開扉部材(11)、ブラケット(12)、ローラ(被押圧部材)(13)および扉側ブラケット(18)で構成されているため、構造が単純であり、コストが抑えられる上、冷凍冷蔵庫(1A)の前壁(2)を構成する断熱パネル(20)への取付施工が全く不要であって、断熱パネル(20)の断熱性能が損なわれるおそれがなく、また、開扉部材(11)の開口枠(3)への取付およびローラ(130)の断熱扉(4)への取付も、既存のヒンジ取付用ビス穴を利用して行うことができ、取付施工がきわめて簡単である。
図5には、この発明の第2の実施形態が示されている。第2の実施形態も、この発明をプレハブ式冷凍冷蔵庫の開扉装置に適用したものである。但し、図示の冷凍冷蔵庫(1B)の開口枠(3)は、上枠部材(3a)および左右側枠部材(3b)(3c)に加えて、下枠部材(3d)を備えた四方枠となされている。
そして、第2の実施形態の開扉装置(10X)は、以下の点を除いて、図1~図4に示す第1の実施形態の開扉装置(10)と実質的に同じである。
すなわち、図5に示す開扉装置(10X)では、開扉部材(11)の基軸部(11a)が、開口枠(3)におけるヒンジ(5)が取り付けられていない方の側枠部(図では左側枠材(3b))前面の高さ中間部にブラケット(12)を介して取り付けられている。押圧アーム部(11b)は、基軸部(11a)から下方にのびている。そして、レバー部(11c)が、基軸部(11a)から押圧アーム部(11b)と所定角度をなすように前斜め上方にのびている。
つまり、この開扉装置(10X)の場合、レバー部(11c)を、足ではなく腕や手の平等の身体の一部を使って後方に押すことにより、押圧アーム部(11b)が前方に倒れて、その先端側部分でローラ(被押圧部材)(130)を前方に押圧し、断熱扉(4)が開くようになっている。
図6~図9には、この発明の第3の実施形態が示されている。第3の実施形態も、この発明をプレハブ式冷凍冷蔵庫の開扉装置に適用したものであって、同開扉装置(10Y)は、以下の点を除いて、図1~図4に示す第1の実施形態の開扉装置(10)と実質的に同一の構成を有し、同装置(10)と実質的に同一の作用効果を奏する。
取付フレーム(19)は、後方に開口したリップ溝形のものであって、例えばアルミニウム等の金属材よりなり、前壁(2)の前面にビス等(図示略)によって接合固定されている。この取付フレーム(19)は、垂直中心線に対して左右対称となされている。取付フレーム(19)の前後方向の厚さは、左側枠部材(3b)の前側枠部(32)の厚さとほぼ同じ寸法に設定されており、それによって、左側枠部材(3b)の前側枠部(32)の前面と取付フレーム(19)の前面とがほぼ面一となされている。なお、取付フレーム(19)の形状は上記に限定されず、その他、例えば横断面方形や横断面溝形などであってもよい。
ブラケット(12Y)は、左側枠部材(3b)の前側枠部(32)の前面と取付フレーム(19)の前面とにまたがってビス(124)により接合固定されている垂直板状の被取付部(121)と、被取付部(121)の下端に連なって設けられた横断面コ字形の保持部(122)とよりなるものであって、垂直中心線に対して左右対称となされている。被取付部(121)の左右両側部には、上下に間隔をおいて複数のビス穴(図示略)が左右対称となるように形成されている。保持部(122)の左右側壁には、ピン(16)よりもやや下方位置に、水平な規制ピン(16X)が渡し止められている。この規制ピン(16X)は、フットレバー部(11c)を足で踏んで断熱扉(4)を開いた際に、フットレバー部(11c)と当接することにより、フットレバー部(11c)がさらに下方に移動するのを規制するものであり、それによって、フットレバー部(11c)の先端部分と床面(GL)との接触による双方の損傷等が防止される(図7参照)。
また、この実施形態では、基軸部(11a)、押圧アーム部(11b)およびフットレバー部(11c)よりなる開扉部材(11Y)も、垂直中心線に対して左右対称となされている。
すなわち、前壁(2)の前面の下端部における右側枠部材(3c)の前側枠部(32)に隣接する箇所に取付フレーム(19)がビスによって取り付けられ、開扉部材(11Y)を開口枠(3)に取り付けるためのブラケット(12Y)が、右側枠部材(3c)における前側枠部(32)前面の下端部と、取付フレーム(19)の前面とにまたがって取り付けられている。そして、ブラケット(12Y)の保持部(122)に、開扉部材(11Y)の基軸部(11a)がピン(16)によって回動自在に取り付けられている。
したがって、この実施形態の開扉装置(10Y)によれば、ブラケット(12Y)、取付フレーム(19)および開扉部材(11Y)を、断熱扉(4)が右開きおよび左開きいずれの場合でも使用することが可能であり、それによって製造・管理すべき部品点数が低減し、コストも抑えられる。
この実施形態の扉側ブラケット(18Y)は、第1の実施形態の扉側ブラケット(18)と比べて小型かつ軽量であり、したがって、断熱扉(4)側に特別な補強構造を設けなくても、断熱扉(4)の戸先側縁面に簡単に取り付けることが可能である。
そして、扉側ブラケット(18Y)の保持部(187)に、被押圧部(13)を構成する略直方体の被押圧部材(130Y)の一部が嵌め入れられて、保持部(187)の上下壁にビス等によって接合固定されている。被押圧部材(130Y)は、表面の滑り性が高い樹脂材料よりなる。押圧アーム部(11b)の前面と接触させられる被押圧部材(130Y)の後側面は、その上下部分が凸状の湾曲面となされている。
これらの扉側ブラケット(18Y)および被押圧部材(130Y)は、前後方向にのびる水平中心線に対して上下対称となされている。
すなわち、まず、断熱扉(4)の戸先側である右側縁面の下端部に、扉側ブラケット(18Y)の被取付部(185)が取り付けられる。この場合、扉側ブラケット(18Y)は、図6に示す断熱扉(4)が右開き仕様の場合から、上下反転した状態で使用される。そして、この扉側ブラケット(18Y)の保持部(187)に、被押圧部材(130Y)の一部が嵌め入れられて取り付けられている。
したがって、第3の実施形態の開扉装置(10Y)によれば、扉側ブラケット(18Y)および被押圧部材(130Y)についても、断熱扉(4)が右開きおよび左開きいずれの場合でも使用することが可能であり、それによって製造・管理すべき部品点数が低減し、コストも抑えられる。
(2):前壁
(20):断熱パネル
(21):開口
(3):開口枠
(3b):右側枠部材(一方の側枠部)
(3c):左側枠部材(他方の側枠部)
(35):磁着部材
(4):断熱扉
(45):マグネットパッキン(パッキン)
(5):ヒンジ
(10)(10X)(10Y):開扉装置
(11)(11Y):開扉部材
(11a):基軸部
(11b):押圧アーム部
(11c):フットレバー部,レバー部
(12)(12Y):ブラケット
(13):被押圧部
(130):ローラ(転動体、被押圧部材)
(130Y):被押圧部材
(14):ねじりコイルばね(付勢部材)
(18)(18Y):扉側ブラケット
(19):取付ブラケット
Claims (3)
- 断熱パネルよりなりかつ所定箇所に方形状の開口が形成されている壁と、前記壁における前記開口の縁部に取り付けられている開口枠と、一方の側縁部が前記開口枠の一方の側枠部にヒンジを介して取り付けられている断熱扉と、前記断熱扉の後面の縁部および前記開口枠のうちいずれか一方に同他方に密着しうるように設けられているパッキンとを備えている冷凍冷蔵庫等において、前記断熱扉を前記パッキンが前記開口枠または前記断熱扉の後面の縁部に密着している閉状態から開けるための開扉装置であって、
前記開口枠における他方の側枠部の前面の下端部にブラケットを介して左右方向にのびる軸線周りに回動自在に取り付けられている基軸部、前記基軸部から上方にのびている押圧アーム部、および前記基軸部から前記押圧アーム部と所定角度をなすように前方にのびているフットレバー部を有しており、前記フットレバー部を足で踏んで前記押圧アーム部と反対側の作動方向に回動させることにより前記押圧アーム部が前方に傾動させられる開扉部材と、
前記断熱扉における戸先側縁部の所定箇所に設けられかつ前記押圧アーム部が前方に傾動させられた際に前記押圧アーム部の先端側部分と接触して前方に押圧される被押圧部と、
前記フットレバー部を作動方向と逆方向に回動するように付勢する付勢部材とを備えており、
前記押圧アーム部は、略垂直帯板状のものであって、平坦な前面を有しており、
前記被押圧部は、前記押圧アーム部が前方に傾動させられた際に前記押圧アーム部の前面の先端側部分と接触しうるように、前記断熱扉における戸先側縁面の所定高さ位置に取り付けられた被押圧部材によって構成されており、
前記押圧アーム部が前方に傾動させられるのに伴い、前記押圧アーム部の前面の先端側部分における前記被押圧部材との接触箇所が、前記押圧アーム部の先端に向かって移動するようになっている、冷凍冷蔵庫等の開扉装置。 - 前記ブラケットが、前記開口枠における前記他方の側枠部の前面と、前記壁における前記他方の側枠部に隣接する箇所に取り付けられた取付フレームの前面とにまたがって取り付けられており、
前記ブラケット、前記取付フレーム、および前記開扉部材は、前記断熱扉が右開きおよび左開きいずれの場合でも使用しうるように、それぞれ垂直中心線に対して左右対称となされている、請求項1記載の冷凍冷蔵庫等の開扉装置。 - 前記被押圧部材が、前記断熱扉の戸先側縁面の所定高さ位置に扉側ブラケットを介して取り付けられており、
前記被押圧部材および前記扉側ブラケットは、前記断熱扉が右開きおよび左開きいずれの場合でも上下反転させて使用しうるように、前後方向にのびる水平中心線に対して上下対称となされている、請求項1または2記載の冷凍冷蔵庫等の開扉装置。
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