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JP7216467B2 - 車両構造 - Google Patents
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本発明は、車両構造に関する。
車両構造として、特許文献1のブレーキペダル取り付け構造が知られている。特許文献1のブレーキペダル取り付け構造は、ペダルブラケットと、ガイドブラケットと、ピラー・ツー・ピラー・メンバ(クロスメンバ)とを備える。ペダルブラケットは、ブレーキペダルを揺動可能に支持する。ペダルブラケットは、ダッシュパネルに取り付けられている。ガイドブラケットは、車両の前面衝突により車両の後方へ変位するペダルブラケットの後端部を車両の下方側へガイドするガイド面を有する。ガイドブラケットは、ピラー・ツー・ピラー・メンバに固定されている。ピラー・ツー・ピラー・メンバは、左右一対のフロントピラー同士を繋ぐ。
特開2003-112614号公報
車両の前面衝突時、ペダルブラケットがガイド面により車両の下方側へガイドされることで、クロスメンバに車両の上方側への荷重が作用する。上方側への荷重はクロスメンバを上方側へ変位させる虞がある。一般に、クロスメンバには、ステアリングシャフトを介してステアリングホイールが支持されている。クロスメンバが変位すれば、ステアリングホイール内のエアバックの展開位置がずれる。
本発明の目的の一つは、簡易な構成で車両の前面衝突時におけるクロスメンバの車両の上方側への変位を抑制できる車両構造を提供することにある。
本発明の一態様に係る車両構造は、
車両のダッシュパネルに固定されて、ブレーキペダルを揺動自在に吊り下げるペダルブラケットと、
車両の前面衝突時、車両の後方側に変位する前記ペダルブラケットを車両の下方側へガイドするガイド面を有するガイドブラケットと、
車幅方向に延び、前記ガイドブラケットが連結されるクロスメンバとを備え、
前記ガイドブラケットは、前記ガイド面の後方側に設けられて、前面衝突時に前記ガイド面にガイドされた前記ペダルブラケットを当て止めする当止部を有する。
上記の車両構造は、ガイドブラケットが当止部を備えるといった簡易な構成で、車両の前面衝突時におけるクロスメンバの車両の上方側への変位を抑制できる。前面衝突時、ペダルブラケットがガイド面により下方へガイドされる際、ガイドブラケットを介してクロスメンバには上方への荷重が作用する。一方、ガイド面にガイドされたペダルブラケットがガイド面の当止部に当て止めされた際、ガイドブラケットを介してクロスメンバに車両の下方側への荷重を作用させることができる。そのため、前面衝突時に上方への荷重によってクロスメンバが一旦上方へ変位したとしても、下方側への荷重によりクロスメンバを下方へ変位させることができる。具体的には、クロスメンバを前面衝突前の位置に戻すことができる。よって、ステアリングホイールにおけるエアバックの展開位置のずれを抑制できる。このように、簡易な構成で前面衝突時におけるクロスメンバの車両の上方側への変位を抑制できるため、クロスメンバ自体の剛性を高めたり、クロスメンバの建て付け剛性を高めたりしなくてもよい。よって、重量の増加、コストの増加、及び生産性の低下が生じ難い。
実施形態1に係る車両構造の概略を示す側面図である。 実施形態1に係る車両構造における前面衝突時の状態の概略を示す側面図である。
本発明の車両構造の実施形態1を、図1、図2を参照しつつ以下に説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。図中の「FR」は車両の前方、「RR」は後方、「UP」は上方、「LWR」は下方を示す。
《実施形態1》
〔車両構造〕
実施形態1に係る車両構造1は、ダッシュパネル10に固定されるペダルブラケット2と、車両の前面衝突時、車両の後方側に変位するペダルブラケット2を車両の下方側へガイドするガイド面31を有するガイドブラケット3と、車幅方向に延びてガイドブラケット3が連結されるクロスメンバ4とを備える。本例の特徴の一つは、ガイド面31の所定の箇所に設けられて、前面衝突時にガイド面31にガイドされたペダルブラケット2を当て止めする当止部33をガイドブラケット3に有する点にある。以下、詳細に説明する。
[ダッシュパネル]
ダッシュパネル10は、車室の前端に設けられる板状部材である。ダッシュパネル10の下端はフロアパネルに接続され、ダッシュパネル10の上端はカウルトップに接続される(いずれも図示略)。ダッシュパネル10の前方側の面には、ブレーキブースターを主要部とする倍力装置が取り付けられている(いずれも図示略)。ブレーキブースターは、ダッシュパネル10を貫通してブレーキペダル12のペダルアーム121の途中に接続される操作ロッド(図示略)を備えている。ダッシュパネル10の下方において、車室側の面にはペダルブラケット2が取り付けられている。
[ペダルブラケット]
ペダルブラケット2は、ブレーキペダル12を揺動自在に吊り下げる。ペダルブラケット2は、本例ではダッシュパネル10に片持ち支持されていて、ダッシュパネル10の車室側の面から車両の後方に突出する。ペダルブラケット2の後端側は、クロスメンバ4に対して前方下方に位置していて、本例ではガイドブラケット3のガイド面31の前端側に接している。
なお、ペダルブラケット2の後端側はガイドブラケット3に連結されていてもよい。ペダルブラケット2とガイドブラケット3との連結構造は、車両が前方からの外力を受けない通常時には互いの連結が解除されず、前面衝突時には互いの連結が解除される構成であれば、特に限定されず、公知の技術を採用できる。例えば、この連結構造は、ペダルブラケット2とガイドブラケット3とが互いに接している箇所に互いに連通する貫通孔を形成し、その両方の貫通孔に一つのボルトを挿通することで構成できる(いずれも図示略)。ボルトは、前面衝突時の衝撃により折損するように構成するとよい。
ペダルブラケット2の形状は、ブレーキペダル12を支持できれば、特に限定されない。本例のペダルブラケット2は、図1の紙面垂直方向に沿った切断面における断面形状が]字状の部材で構成されていて、上片21と、上片21の左右両端から下方に延びる左右の側片22とを有する。この左右の側片22にブレーキペダル12のペダルアーム121の上端が架け渡されている。上片21の後端部23は、側片22よりも後方に突出する突片状に形成されている。この後端部23の形状は、本例では後方下方に向かって屈曲する屈曲形状である。なお、後端部23の形状は、後方へ向かって直線状に突出する直線形状であってもよいし、後方下方に向かって湾曲する湾曲形状であってもよい。この上片21の後端部23は、車両の前面衝突時におけるダッシュパネル10の後方への侵入に伴ってペダルブラケット2がガイドブラケット3のガイド面31により車両の下方にガイドされた際、ガイドブラケット3の当止部33に当て止めされる。
[ガイドブラケット]
ガイドブラケット3は、前面衝突時、車両の後方側に変位するペダルブラケット2を車両の下方側へガイドするガイド面31を有する。ガイドブラケット3は、クロスメンバ4に連結されている。本例のガイドブラケット3は、例えば溶接などでクロスメンバ4に直接固定されている。このガイドブラケット3は、クロスメンバ4からペダルブラケット2側(前方下方)に突出する。ガイド面31は、このガイドブラケット3の前端に形成されている。ガイド面31は、前方側から後方側に向かって、下方に下がるように湾曲する湾曲面で構成されている。ガイド面31の先端側は、上述したようにペダルブラケット2の上片21の後端側に連結されている。ガイド面31の所定の箇所には、後述する当止部33が設けられている。
(当止部)
当止部33は、前面衝突時にガイド面31にガイドされたペダルブラケット2の後端部23を当て止めする。当止部33の形成箇所は、ガイド面31の後方側である。後方側とは、ガイド面31にガイドされたペダルブラケット2が下方へ変位し始める箇所よりも後方の領域を言う。即ち、ペダルブラケット2の後端部23との当接によりガイドブラケット3を介してクロスメンバ4に対して下方向の荷重が負荷される領域を言う。本例の当止部33の形成箇所は、ガイド面31の後端としている。当止部33の形状は、ペダルブラケット2の後端部23を当て止めできれば、特に限定されない。本例の当止部33は、L字状片で構成されていて、前方上方側が開口するようにガイド面31に一体に形成されている。この当止部33は、ペダルブラケット2の後端部23と係合する。なお、当止部33は、ガイド面31から前方下方側や前方側に向かって直線状に突出する直線片で構成されていてもよい。
[クロスメンバ]
クロスメンバ4は、車体のねじり剛性を確保する。このクロスメンバ4には、ステアリングコラムを介してステアリングシャフトなどが支持されている(いずれも図示略)。ステアリングシャフトの上端側にはステアリングホイールが設けられている。クロスメンバ4は、左右のフロントピラー(Aピラー)の下端部を車幅方向に渡すようにつなぐ構造部材であり、ピラーツーピラーメンバとも言われる。クロスメンバ4は、通常、金属パイプで構成されている。本例では、クロスメンバ4における前方下方には、ガイドブラケット3が直接固定されている。
[前面衝突時の挙動]
主に図2を参照して、本例の車両構造1における前面衝突時の挙動を説明する。図2は、前面衝突時の車両構造1の概略を示す。
前面衝突時、車両に対して車両の前方から後方に向かって作用する荷重により、ダッシュパネル10が車両の後方へ侵入する。ペダルブラケット2とガイドブラケット3とが連結されている場合には、この連結が解除されてからダッシュパネル10が車両の後方へ侵入する。ダッシュパネル10の車両の後方への侵入に伴い、ペダルブラケット2が後方へ変位してペダルブラケット2の後端部23がガイドブラケット3のガイド面31を摺動する。この摺動により、ペダルブラケット2の後端部23が下方へガイドされて下方へ傾く。ペダルブラケット2の後端部23がガイド面31の後端まで摺動すると、ペダルブラケット2の後端部23がガイドブラケット3のガイド面31の当止部33に当て止めされる。
[用途]
車両構造1は、フルキャブオーバ型やセミキャブオーバ型の車両の車両構造に好適に利用できる。フルキャブオーバ型やセミキャブオーバ型の車両は、ダッシュパネル10の前方にエンジンルームが設けられていない。そのため、前面衝突とペダルブラケット2の後方への変位とのタイムラグが、ダッシュパネル10の前方にエンジンルームが設けられる車両(ボンネット型の車両)に比較して非常に小さいからである。
〔作用効果〕
実施形態に係る車両構造1は、以下の効果を奏することができる。
(1)ガイドブラケット3が当止部33を備えるといった簡易な構成で、前面衝突時におけるクロスメンバ4の上方側への変位を抑制できる。ペダルブラケット2の後端部23がガイド面31により下方へガイドされる際、反作用によりガイドブラケット3を介してクロスメンバ4には上方への荷重が作用する。その後、ペダルブラケット2の後端部23がガイドブラケット3の当止部33に当て止めされた際、図2の黒塗り矢印に示すように、ガイドブラケット3を介してクロスメンバ4に下方側への荷重を作用させられる。そのため、上方への荷重によってクロスメンバ4が上方へ変位したとても、その後の下方への荷重によってクロスメンバ4を下方へ変位させることができる。よって、クロスメンバ4を前面衝突前の元の位置に戻すことができる。クロスメンバ4を元の位置に戻すことができるため、クロスメンバ4に支持されるステアリングシャフトの位置ずれを抑制でき、ステアリングホイール内のエアバックの展開位置のずれを抑制できる。
(2)重量の増加、コストの増加、及び生産性の低下が生じ難い。当止部33を設けるという簡易な構成で前面衝突時におけるクロスメンバ4の車両の上方側への変位を抑制できるため、クロスメンバ4自体の剛性を高めたり、クロスメンバ4の建て付け剛性を高めたりしなくてもよいからである。
(3)前面衝突時、ブレーキペダル12が乗員の脚部に干渉することを抑制できる。図2の白抜き矢印に示すように、ガイドブラケット3のガイド面31によりペダルブラケット2の後端部23を下方へガイドしてペダルブラケット2の後端部23を下方に傾けることができるため、ブレーキペダル12におけるペダルアーム121の下端の踏部122を前方側へ回動させられるからである。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両構造
2 ペダルブラケット
21 上片
22 側片
23 後端部
3 ガイドブラケット
31 ガイド面
33 当止部
4 クロスメンバ
10 ダッシュパネル
12 ブレーキペダル
121 ペダルアーム
122 踏部

Claims (1)

  1. 車両のダッシュパネルに固定されて、ブレーキペダルを揺動自在に吊り下げるペダルブラケットと
    幅方向に延びるクロスメンバと
    前記クロスメンバに連結されるガイドブラケットと、を備え、
    前記ガイドブラケットは
    両の前面衝突時、車両の後方側に変位する前記ペダルブラケットを車両の下方側へガイドするガイド面と、
    記ガイド面の後方側に設けられて、前記前面衝突時に前記ガイド面にガイドされた前記ペダルブラケットを当て止めする当止部と、
    前記ガイド面と前記当止部とによって形成される凹部と、を有し、
    前記ペダルブラケットは、
    上片と、
    前記上片の後端から後方に突出する突片状の後端部と、を有し、
    前記前面衝突時に前記ペダルブラケットが前記ガイド面にガイドされた際、前記後端部と前記凹部とが係合することによって前記クロスメンバが下方に変位する、
    車両構造。
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