JP7220101B2 - 地表面変位の推定方法 - Google Patents
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Description
前記推定するステップにおいて推定した変位量に基づき、前記複数の薬液注入未実施点に対する薬液の注入の順序を決定するステップとを備えることを特徴とする施工管理方法を提供する。
[構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るシステム1の全体構成の一例を示すブロック図である。システム1は、地盤に削孔した後、液状化対策に用いられる薬液を注入する注入システム10と、例えばレーザーにより地盤の地表面の変位(以下、単に、変位という場合がある)を測定する変位測定システム20と、変位測定システム20によって測定できない地表面の変位を推定する情報処理装置30とを備える。注入システム10及び変位測定システム20と、情報処理装置30とは有線又は無線を介して通信可能に接続されていてもよい。
[人工知能モデルの生成動作]
図4は、人工知能モデルを生成する方法の一例を示すフローチャートである。まず、第1対象領域にて削孔がなされたのち、薬液注入が注入システム10により実施される(ステップS11)。このとき、この実施における過去の複数時点の各々に関し、当該時点において薬液注入の実施途中にある薬液注入実施点の位置、薬液の注入速度及び注入済の薬液の量と、当該時点において薬液注入が完了している薬液注入完了点の位置とを示す薬液注入データが、注入システム10により得られる。
図5は、第2対象領域の地表面の変位を推定する方法の一例を示すフローチャートである。まず、第2対象領域における地盤改良工事のある時点に関し、当該時点において薬液注入の実施途中にある薬液注入実施点の位置、薬液の注入速度及び注入済の薬液の量と、当該時点において薬液注入が完了している薬液注入完了点の位置とを示す薬液注入データとが注入システム10から通信により、又は任意の記録媒体を介して、情報処理装置30に入力される(ステップS21)。また、第2対象領域内の地表面変位を推定する変位推定点の位置を示す変位推定位置データが、所定の入力装置から通信により、又は任意の記録媒体を介して、情報処理装置30に入力される(ステップS21)。これにより、情報処理装置30のデータ取得部31は、これらの薬液注入データ及び変位推定位置データを取得する(第2データ取得ステップ)。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
情報処理装置30は、変位量推定部35によって推定された変位に基づいて、薬液の注入の順序及び速度を決定するようにしてもよい。具体的には、変位量推定部35は、薬液注入工法による地盤改良工事の薬液注入を未実施の複数の薬液注入未実施点の各々に関し、当該薬液注入未実施点を薬液注入の実施途中にある薬液注入実施点とみなして仮定した薬液注入データを用いて、第2対象領域の地表面変位を推定する変位推定点の変位量を推定する。薬液注入未実施点を、薬液注入の実施途中にある薬液注入実施点とみなして仮定することにより、薬液注入未実施点に薬液が注入されたときの変位を推定することができる。そして、情報処理装置30は、推定された変位量に基づき、複数の薬液注入未実施点に対する薬液の注入の順序及び速度(薬液注入諸元)を決定する決定部を備える。具体的には、決定部は、薬液の注入の順序及び速度の様々な値の組み合わせで上記のような変位の推定を行うよう変位量推定部35に指示する。この指示に応じて、変位量推定部35は、薬液の注入の順序及び速度の様々な値の組み合わせごとに、薬液注入未実施点に薬液が注入されたときの変位を推定する。決定部は、このようにして推定された変位のうち、最も変位が小さいときの薬液の注入の順序及び速度を、実際の施工において採用する薬液の注入の順序及び速度として決定する。このような施工管理方法によって決定された薬液注入諸元に基づいて地盤改良工事が施工される。なお、決定部が決定する対象は、薬液の注入の順序又は速度のいずれか一方であってもよい。
実施形態において、変位測定点の測定変位量は人工知能モデルにおける目的変数であったが、一部の変位測定点の測定変位量を人工知能モデルにおける入力変数として用いてもよい。具体的には、人工知能モデル生成部33は、図4のステップS15において、複数の変位測定点のうちの一部の変位測定点(以下、代表測定地点という)に関し測定変位量データが示す当該変位測定点の測定変位量を目的変数に代えて入力変数として人工知能モデルを生成する。データ取得部31は、図5のステップS21において、第1対象領域内の地表面変位を測定する変位測定点の位置を示す変位測定位置データと、ある時点における当該変位測定点の変位量の測定値を示す測定変位量データとを取得する。変位量推定部35は、図5のステップS22において、取得された変位測定位置データの一部(代表測定地点)と、当該一部の変位測定位置データに応じた変位測定点の変位測定位置データに応じた測定変位量データ(つまり、全変位測定点のうちの一部である代表測定地点の測定変位量)とを入力変数として入力する。このように一部の変位測定点の測定変位量を人工知能モデルにおける入力変数として用いることにより、或る変位測定点の測定変位量がその周辺の変位測定点の変位量に与える影響が大きい場合には、変位の推定精度の向上を期待できる。
第1対象領域と第2対象領域は、同一の施工区域内であることが望ましいが、必ずしもそうである必要はなく、それぞれが異なる施工区域であってもよい。いずれの場合であっても、各々の領域の細粒分含有率を用いた機械学習を行ってもよい。つまり、データ取得部31は、図4のステップS13において、第1対象領域内及び第2対象領域内の細粒分含有率を示す細粒分含有率データを取得する。第1対象領域内及び第2対象領域内の細粒分含有率データは、これらの領域に対するいわゆるボーリング等の地質調査によって得られる。人工知能モデル生成部33は、図4のステップS15において、取得した細粒分含有率データを入力変数として、人工知能モデルの生成を行う。また、データ取得部31は、図5のステップS21において、第1対象領域内及び第2対象領域内の細粒分含有率を示す細粒分含有率データを取得する。変位量推定部35は、図5のステップS22において、人工知能モデルに対し、取得した細粒分含有率データを入力変数として入力する。これにより、各々の領域の細粒分含有率を考慮した、地表面の変位を推定することが可能となる。
Claims (8)
- 薬液注入工法による地盤改良工事の第1対象領域内の地表面変位を測定する変位測定点の位置を示す変位測定位置データと、当該地盤改良工事の過去の複数時点の各々に関し、当該時点において薬液注入の実施途中にある薬液注入実施点の位置、薬液の注入速度及び注入済の薬液の量と、当該時点において薬液注入が完了している薬液注入完了点の位置とを示す薬液注入データと、当該時点における前記変位測定点における変位の測定値を示す測定変位量データと、を取得する第1データ取得ステップと、
前記第1データ取得ステップにおいて取得した前記変位測定位置データと前記薬液注入データとを入力変数とし、前記測定変位量データを目的変数として機械学習により人工知能モデルを生成する人工知能モデル生成ステップと、
薬液注入工法による地盤改良工事の第2対象領域内の地表面変位を推定する変位推定点の位置を示す変位推定位置データと、当該地盤改良工事のある時点に関し、当該時点において薬液注入の実施途中にある薬液注入実施点の位置、薬液の注入速度及び注入済の薬液の量と、当該時点において薬液注入が完了している薬液注入完了点の位置とを示す薬液注入データと、を取得する第2データ取得ステップと、
前記人工知能モデル生成ステップにおいて生成した人工知能モデルに対し、前記第2データ取得ステップにおいて取得した前記変位推定位置データと前記薬液注入データとを入力変数として入力し、前記ある時点における前記変位推定点の変位量の推定値を目的変数として出力させる変位量推定ステップと
を備え、
前記人工知能モデル生成ステップにおいて、複数の前記変位測定点のうちの一部の変位測定点に関し前記測定変位量データが示す当該変位測定点の測定変位量を目的変数に代えて入力変数として人工知能モデルを生成し、
前記第2データ取得ステップにおいて、前記第1対象領域内の地表面変位を測定する変位測定点の位置を示す変位測定位置データと、前記ある時点における当該変位測定点の変位量の測定値を示す測定変位量データとを取得し、
前記変位量推定ステップにおいて、前記第2データ取得ステップにおいて取得した前記変位測定位置データの一部と当該一部の前記変位測定位置データに応じた前記測定変位量データの一部とを入力変数として入力する変位量推定方法。 - 薬液注入工法による地盤改良工事の第1対象領域内の地表面変位を測定する変位測定点の位置を示す変位測定位置データと、当該地盤改良工事の過去の複数時点の各々に関し、当該時点において薬液注入の実施途中にある薬液注入実施点の位置、薬液の注入速度及び注入済の薬液の量と、当該時点において薬液注入が完了している薬液注入完了点の位置とを示す薬液注入データと、当該時点における前記変位測定点における変位の測定値を示す測定変位量データと、を取得する第1データ取得ステップと、
前記第1データ取得ステップにおいて取得した前記変位測定位置データと前記薬液注入データとを入力変数とし、前記測定変位量データを目的変数として機械学習により人工知能モデルを生成する人工知能モデル生成ステップと、
薬液注入工法による地盤改良工事の第2対象領域内の地表面変位を推定する変位推定点の位置を示す変位推定位置データと、当該地盤改良工事のある時点に関し、当該時点において薬液注入の実施途中にある薬液注入実施点の位置、薬液の注入速度及び注入済の薬液の量と、当該時点において薬液注入が完了している薬液注入完了点の位置とを示す薬液注入データと、を取得する第2データ取得ステップと、
前記人工知能モデル生成ステップにおいて生成した人工知能モデルに対し、前記第2データ取得ステップにおいて取得した前記変位推定位置データと前記薬液注入データとを入力変数として入力し、前記ある時点における前記変位推定点の変位量の推定値を目的変数として出力させる変位量推定ステップと
を備え、
前記第1データ取得ステップにおいて、前記薬液注入完了点の位置は、前記薬液注入実施点の位置を基準として、薬液注入完了点における薬液が、薬液注入実施点に対し、地表面の変位に関して無視できない影響を与える所定範囲内に含まれ、
前記第2データ取得ステップにおいて、前記薬液注入完了点の位置は前記薬液注入実施点の位置を基準として定まる所定範囲内に含まれる変位量推定方法。 - 薬液注入工法による地盤改良工事の第1対象領域内の地表面変位を測定する変位測定点の位置を示す変位測定位置データと、当該地盤改良工事の過去の複数時点の各々に関し、当該時点において薬液注入の実施途中にある薬液注入実施点の位置、薬液の注入速度及び注入済の薬液の量と、当該時点において薬液注入が完了している薬液注入完了点の位置とを示す薬液注入データと、当該時点における前記変位測定点における変位の測定値を示す測定変位量データと、を取得する第1データ取得ステップと、
前記第1データ取得ステップにおいて取得した前記変位測定位置データと前記薬液注入データとを入力変数とし、前記測定変位量データを目的変数として機械学習により人工知能モデルを生成する人工知能モデル生成ステップと、
薬液注入工法による地盤改良工事の第2対象領域内の地表面変位を推定する変位推定点の位置を示す変位推定位置データと、当該地盤改良工事のある時点に関し、当該時点において薬液注入の実施途中にある薬液注入実施点の位置、薬液の注入速度及び注入済の薬液の量と、当該時点において薬液注入が完了している薬液注入完了点の位置とを示す薬液注入データと、を取得する第2データ取得ステップと、
前記人工知能モデル生成ステップにおいて生成した人工知能モデルに対し、前記第2データ取得ステップにおいて取得した前記変位推定位置データと前記薬液注入データとを入力変数として入力し、前記ある時点における前記変位推定点の変位量の推定値を目的変数として出力させる変位量推定ステップと
を備え、
前記第1データ取得ステップにおいて、前記第1対象領域内及び前記第2対象領域内の細粒分含有率を示す細粒分含有率データを取得し、
前記人工知能モデル生成ステップにおいて、前記第1データ取得ステップにおいて取得した前記細粒分含有率データを入力変数として、前記人工知能モデルの生成を行い、
前記第2データ取得ステップにおいて、前記第1対象領域内及び前記第2対象領域内の細粒分含有率を示す細粒分含有率データを取得し、
前記変位量推定ステップにおいて、前記人工知能モデルに対し、前記第2データ取得ステップにおいて取得した前記細粒分含有率データを入力変数として入力する変位量推定方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の変位量推定方法によって、薬液注入工法による地盤改良工事の薬液注入を未実施の複数の薬液注入未実施点の各々に関し、当該薬液注入未実施点を薬液注入の実施途中にある薬液注入実施点とみなして仮定した薬液注入データを用いて 、前記第2対象領域の地表面変位を推定する変位推定点の変位量を推定するステップと、
前記推定するステップにおいて推定した変位量に基づき、前記複数の薬液注入未実施点に対する薬液の注入の順序を決定するステップと
を備えることを特徴とする施工管理方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の変位量推定方法によって、薬液注入工法による地盤改良工事の薬液注入を未実施の薬液注入未実施点を実施途中にある薬液注入実施点とみなして仮定した薬液注入データを用いて、前記第2対象領域の地表面変位を推定する変位推定点の変位量を推定するステップと、
前記推定するステップにおいて推定した変位量に基づき、前記薬液注入未実施点において薬液注入を実施する場合の薬液の注入の速度を決定するステップと
を備えることを特徴とする施工管理方法。 - 請求項5に記載の施工管理方法によって決定された順序で薬液注入未実施点に薬液が注入されて液状化対策が施された地盤改良体。
- 請求項6に記載の施工管理方法によって決定された速度で薬液注入未実施点に薬液が注入されて液状化対策が施された地盤改良体。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の変位量推定方法により地表面変位を推定する情報処理装置。
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| JP2019051145A JP7220101B2 (ja) | 2019-03-19 | 2019-03-19 | 地表面変位の推定方法 |
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| 池内章雄、大里睦男、平義章,静的圧入締固め工法(CPG工法)における隆起量予測法に関する検討,沿岸技術研究センター論文集,No.10,2010年10月,49-52 |
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