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JP7255103B2 - 粉体充填方法 - Google Patents
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本発明は、粉体充填方法および粉体充填装置に関する。さらに詳しくは、袋状容器に粉体を充填する粉体充填方法および粉体充填装置に関する。
トラック等で粉体を輸送する場合、粉体の積み込み、積み出しまでを考慮すると、フレキシブルコンテナ等の袋状容器に粉体を積め、輸送するほうが、ばら積みよりも輸送効率が高い。また、粉体への不純物の混入の面でも、袋状容器のほうが容易に混入を抑制できる。このため、多くの粉体、特に不純物の混入を抑制する必要がある粉体は袋状容器に積みこまれ輸送される。
輸送される粉体としては、例えば、リチウムイオン二次電池の正極活物質として使用されるニッケルマンガンコバルト酸リチウム(リチウムニッケルマンガンコバルト複合酸化物)の前駆体がある。ニッケルマンガンコバルト酸リチウムは、以下の工程で製造される。まず晶析工程でニッケル、コバルト、マンガンまたはアルミニウムを含む水溶液に水酸化アルカリを混合し、反応させることにより複合水酸化物を生成する。次に乾燥工程でこの複合水酸化物を乾燥させる。この乾燥された複合水酸化物が前駆体(プリカーサ)と呼ばれる。そして混合工程で水酸化リチウム、炭酸リチウムなどのリチウムを含む化合物と混合された後、焼成されることでニッケルマンガンコバルト酸リチウムが製造される。
上記前駆体に対しては、粒度分布、比表面積、結晶子サイズなどの物性特性が要求される。これらに加えて、含有される不純物についても厳重に管理される。この不純物は、この前駆体を用いて製造される電池の特性の低下を招くおそれがあるからである。
上記の前駆体の輸送は、通常、袋状容器の一つであるフレキシブルコンテナで行われる。そしてフレキシブルコンテナへの前駆体の充填時には、エアブレンダー、ナウターミキサーなどの大型の混合機が用いられている。前駆体は、この混合機の中でエア、または窒素などの気体により流動化され、円滑にフレキシブルコンテナへ充填される。
前駆体を充填した直後のフレキシブルコンテナは、粉体と気体とが混じり合っているため、嵩が大きくなるとともに液体を入れた場合のフレキシブルコンテナのように、形状が不安定となる。このため、気体が抜け出るのを待つ間、フレキシブルコンテナをフレキシブルコンテナのハンガーから外すことができない。このようにフレキシブルコンテナをハンガーから外すことができないと、フレキシブルコンテナの正確な計量を行うことができないという問題がある。また正確な計量を行うために気体が抜け出るのを待つと、この充填を行う工程が効率化できないという問題がある。
上記の問題に対して、特許文献1には、フレキシブルコンテナに粉体を充填するための粉体充填装置が開示されている。この粉体充填装置では、粉体を充填する際にタッピング動作を行う減容手段が設けられている。この減容手段によりフレキシブルコンテナ内の気体を短時間で抜くことができ、粉体充填を効率的に行うことができる。
特開平9-254902号公報
特許文献1に記載の粉体充填装置が用いられる場合、この粉体充填装置は、計量器の上にタッピングを行うためのギアドモータ、フレコンバッグを支持するためのフレーム等が設けられており、充填される粉体の重量に対する風袋の重さが大きくなり、充填される粉体の重量を正確に測定することができないという問題がある。これは特に上記した電池材料のプリカーサのように純度の高く、高価な材料において問題となる。また、タッピングにより、計量器上の負荷が頻繁に変動するため、この点においても重量を正確に測定できないという問題がある。加えて計量器の故障の頻度が上がるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑み、粉体を充填する工程を効率的に行うことができるとともに、正確に充填された粉体の重量を測定することができる粉体充填方法および粉体充填装置を提供することを目的とする。
第1発明の粉体充填方法は、袋状容器を支持部材に係合する準備工程と、前記袋状容器に粉体を投入する粉体投入工程と、粉体が投入された後の前記袋状容器を、前記支持部材に係合したまま振動装置で振動させる振動工程と、該振動工程で振動された後の前記袋状容器を、前記支持部材から外した後で計量する計量工程と、を含み、前記袋状容器がフレキシブルコンテナであり、前記支持部材は、前記フレキシブルコンテナの水平方向への移動のために設けられているレールと、該レールに沿って移動するフレコンハンガーと、
該フレコンハンガーに吊り下げられている吊索と、を含んで構成されていることを特徴とする。
第2発明の粉体充填方法は、第1発明において、前記振動装置は、加振場所に設けられており、該加振場所は、前記粉体投入工程において、前記袋状容器に粉体を投入する粉体投入場所とは平面視で異なる位置にあり、前記振動工程で、前記袋状容器は、前記加振場所に移動させられた後加振されるとともに、加振された後、前記粉体投入場所に移動させられることを特徴とする。
第1発明によれば、振動装置で振動させる振動工程があることにより、粉体が充填された袋状容器から気体が短時間で抜けるので、粉体を充填する工程の効率化を図ることができる。また、振動工程で振動させる際は、袋状容器は支持部材で支持されているので、袋状容器が転倒することがない。さらに振動工程で振動させた後、袋状容器を支持部材から外して計量するので、風袋の重量が袋状容器などに限られ、大きくなりすぎることがないので、粉体の重量を正確に測定することができる。また計量の際に振動していないので、この点でも粉体の重量を正確に測定できる。
第2発明によれば、振動装置が粉体を投入する粉体投入場所と異なる加振場所に設けられているので、振動装置による計量器上の負荷の変動がないため、正確に測定できる。また、計量器の故障の頻度が抑えられる。
本発明の一実施形態に係る粉体充填装置の正面図である。 図1の粉体充填装置を構成する振動装置の正面図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。まず、粉体充填装置について説明を行った後、この粉体充填装置を用いた粉体充填方法について説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための粉体充填方法および粉体充填装置を例示するものであって、本発明は粉体充填方法および粉体充填装置を以下のものに限定しない。なお、各図面が示す部材の大きさまたは位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。
(粉体充填装置10)
図1には、本発明の一実施形態に係る粉体充填装置10の正面図を示す。本発明の一実施形態に係る粉体充填装置10は、袋状容器であるフレキシブルコンテナ11内に粉体を充填する装置である。この粉体充填装置10は、粉体を扱う設備の一部を構成する。粉体を扱う設備は、粉体を貯留するホッパー20などが備えられている。そして粉体充填装置10は、ホッパー20の下方に設けられたフレキシブルコンテナ11に、ホッパー20内の粉体を充填する。
フレキシブルコンテナ11は、パレット16上に載置された状態で、粉体が投入される。パレット16の下方には、図1の紙面においてパレット16を左右方向に容易に移動させるためのコロを備えたコンベア17が設けられている。そしてこのコンベア17の下方には、粉体が投入されるフレキシブルコンテナ11の重量を計量する計量器18が備えられている。
計量器18は、粉体が投入された後のフレキシブルコンテナ11、パレット16、コンベア17の全てを合わせた重量を測定できる能力を有している。そして、フレキシブルコンテナ11、パレット16、コンベア17の重量を、全てを合わせた重量から風袋引きすることにより、粉体のみの重量を正確に測定することができる。
ホッパー20の下端には、粉体供給部21が設けられている。ホッパー20と粉体供給部21との連結部分の一部は、後述する支持部材の説明のため省略しているが、粉体供給部21には、粉体が通過するためのパイプが複数設けられている。また粉体供給部21の下部には、フレキシブルコンテナ11の開口を取り付けるための連結部21aが設けられている。ホッパー20内の粉体は、この粉体供給部21からフレキシブルコンテナ11へ供給される。また、粉体供給部21には、水平方向に吸引ダクト23が接続されている。フレキシブルコンテナ11の開口を連結部21aから取り外したときに、この吸引ダクト23によりエアの吸引を行うことで、フレキシブルコンテナ11からの粉塵の飛散が防止される。
粉体充填装置10には、フレキシブルコンテナ11の姿勢を維持するための支持部材が備えられている。本実施形態では支持部材は、フレキシブルコンテナ11の水平方向への移動のために設けられているレール13と、このレール13に沿って移動するフレコンハンガー14と、フレコンハンガー14に吊下げられている、4個の吊索15と、を含んで構成されている。この吊索15は、例えばその長さを調整できる、ターンバックルやチェーンブロックである。レール13は、図1の紙面において奥側と手前側に2本が平行に設けられており、建屋の梁12に固定されている。フレコンハンガー14は、複数のローラ14aによりレール13に沿って移動する。フレコンハンガー14には、4つの吊索15が設けられている。そしてフレキシブルコンテナ11には、4箇所の吊下げ紐が設けられており、4箇所の吊下げ紐それぞれに吊索15のフックを係合させ、フレキシブルコンテナ11の姿勢を維持する。また、フレキシブルコンテナ11はフレコンハンガー14に吊下げられた状態で、レール13の長手方向、すなわち図1の紙面の左右方向に移動させることができる。フレキシブルコンテナ11の移動は、粉体充填装置10の使用者が、人力で行うことができる。
粉体充填装置10には、粉体が投入された後のフレキシブルコンテナ11を振動させることができる振動装置30が設けられている。振動装置30は、フレキシブルコンテナ11の重量を計量する計量器18と隣接して配置されている。すなわち、振動装置30が配置されている加振場所と、粉体供給部21から粉体が供給される粉体投入場所とは、平面視で異なる位置にある。これは、振動装置30での振動により、計量器18が加振され故障するのを防止するためである。すなわち、加振場所と粉体投入場所とは、振動装置30での振動が計量器18に影響を与えない程度に離れている。
袋状容器を振動させる振動装置30が備えられていることにより、袋状容器を振動装置30で振動させることができるので、粉体が充填された袋状容器から気体が短時間で抜け、粉体を充填する工程の効率化を図ることができる。また、袋状容器の支持部材により、袋状容器を倒すことなく、計量器18と振動装置30との間を移動させることができるので、振動を加える間は袋状容器が支持されるとともに、振動を加えた後は袋状容器を支持部材から外して計量ができるので、粉体の重量を正確に測定することができる。
図2には、この粉体充填装置10を構成する振動装置30の正面図を示す。振動装置30には、フレキシブルコンテナ11のパレット16を受ける受部分と、このパレット16に接触してパレット16と一緒にフレキシブルコンテナ11を振動させる振動部と、を含んで構成されている。
振動装置30の受部分には、フレキシブルコンテナ11を載置したパレット16が、図2の紙面における左右方向への移動を容易にするための円筒部材40が設けられている。この円筒部材40は、軸受けにより回転自在に設置されている。また、振動装置30の受部分には、パレット16が図2の紙面において右方向に行き過ぎを防止するためのストッパ41が設けられている。
振動装置30の振動部には、ベース31が設けられている。このベース31の下面には、加振装置32が設けられている。ベース31の上面には、振動子33が設けられている。この振動子33は、円筒部材40の間に配置されている。加えて、ベース31は、昇降機構34で支持され、図2の矢印で示す方向に動作可能である。昇降機構34の構成は特に限定されないが、例えばエアシリンダにより構成される。昇降機構34によりベース31が上昇させられると、振動子33がパレット16に接触する。この状態で加振装置32が運転されると、ベース31、振動子33、パレット16を通してフレキシブルコンテナ11に振動が付加される。
振動装置30は、振動を加える振動子33が突出することで袋状容器を加振しているので、袋状容器などに直接振動を伝播させることができ、短時間で袋状容器から気体を抜くことができる。
なお、本実施形態では、振動装置30が、粉体を投入する粉体投入場所と異なる加振場所に設けられているが、本発明に係る粉体充填装置10の構成は、この構成に限定されない。例えば、計量18と重畳して設ける構成も可能である。この場合、粉体充填装置10全体の大きさを小さくすることができる。
(粉体充填方法)
本実施形態に係る粉体充填装置10を使用して、フレキシブルコンテナ11に粉体を充填する方法を図1および図2を参照して説明する。
第1ステップとして、粉体充填装置10の使用者は、コンベア17の上にパレット16と、粉体が充填される前のフレキシブルコンテナ11を載置し、その重量を測定し、この重量を風袋の重量として設定する。
第2ステップとして、使用者は、フレキシブルコンテナ11の開口部をクランプ22で粉体供給部21の連結部21aに結束する。そして、使用者は、フレキシブルコンテナ11の4本の吊下げ紐に、フレコンハンガー14の4つの吊索15のフックをそれぞれ係合する。このように使用者は袋状容器の一つであるフレキシブルコンテナ11を支持部材に係合する(準備工程)。
第3ステップとして、使用者は粉体供給部21のバルブ(不図示)を操作して、ホッパー20から粉体をフレキシブルコンテナ11に供給する(粉体投入工程)。この供給は、比較的内径が大きい供給管から行われるのが好ましい。例えば、目標充填量の9割程度の粉体を、この比較的内径が大きい供給管から供給することが好ましい。なお、粉体の投入時には、計量器18による計量は実施されている。ただし、この場合の計量は、フレキシブルコンテナ11が支持部材に支持されていることから、正確な数値を使用者が確認するものではなく、概略の数値を確認するものである。また、この供給前に使用者は、ホッパー20内にエアを供給したり、粉体をかき回したりして、粉体の流動性を高めることができる。加えて集塵装置を運転することもできる。なお、特許請求の範囲に記載の「粉体投入場所」は、この第3ステップにおいて粉体が投入される場所を言う。
第4ステップとして、使用者はクランプ22を外し、フレキシブルコンテナ11の開口部を連結部21aから取り外す。この際、フレキシブルコンテナ11内には粉体が投入されてから、所定の時間(例えば20分程度)が経過していないので、フレキシブルコンテナ11の粉体には気体が混ざり、フレキシブルコンテナ11の形状は不安定な状態である。このため、使用者は、支持部材にフレキシブルコンテナ11を係合したままの状態とする。
そして、使用者はフレキシブルコンテナ11をパレット16に載置したまま、計量器18に隣接した振動装置30上にフレキシブルコンテナ11を移動させる。このときフレキシブルコンテナ11の移動は、使用者が人力で行う。移動の際には、パレット16をストッパ41に接触させるまで移動させる。振動装置30の上にパレット16が載置された状態で、使用者は振動装置30の昇降機構34により振動子33を上昇させて、振動子33をパレット16に接触した状態とする。この状態で、使用者は、振動装置30の加振装置32を動作させ、フレキシブルコンテナ11を振動させる(振動工程)。振動子33は直接フレキシブルコンテナ11に接触していないが、パレット16が加振されることによりフレキシブルコンテナ11も振動する。加振装置32の動作は、フレキシブルコンテナ11内の気体が粉体から抜け出すのに十分な時間継続する。例えば2分程度運転することで、フレキシブルコンテナ11内から気体が抜け出て、フレキシブルコンテナ11の姿勢が安定する。フレキシブルコンテナ11の姿勢が安定した状態で、パレット16を計量器18へ移動させる。
振動装置30で振動させる振動工程があることにより、粉体が充填された袋状容器から気体が短時間で抜けるので、粉体を充填する工程の効率化を図ることができる。また、振動工程で振動させる際は、袋状容器は支持部材で支持されているので、袋状容器が転倒することがない。
振動装置30が粉体を投入する粉体投入場所と異なる加振場所に設けられているので、振動装置30により計量器18上の負荷が変動することがないため、計量が正確に行われる。また、計量器18の故障の頻度が抑えられる。
第5ステップとして、使用者はフレキシブルコンテナ11を支持部材から外す。そして使用者は、計量器18でフレキシブルコンテナ11内の粉体の重量を計測しながら、予め定められた重量になるまで、ホッパー20から粉体をフレキシブルコンテナ11へ供給する(計量工程)。この場合、計量器18での測定は、フレキシブルコンテナ11が支持部材から外されているので正確に行われる。またこのときの粉体の供給は、比較的小さい径の供給管から行われるのが好ましい。またフレキシブルコンテナ11内の粉体の重量の微妙な調整は、使用者が小さな容器などを用いて、内部の粉体をすくい出したり、内部に粉体を加えたりすることで行うこともできる。
振動工程で振動させた後、袋状容器を支持部材から外して計量するので、風袋の重量が袋状容器など大きくなりすぎることがないので、粉体の重量を正確に測定することができる。
第6ステップとして、使用者はフレキシブルコンテナ11の開口を閉じる。開口が閉じられたフレキシブルコンテナ11は、フォークリフト等により運搬される。
10 粉体充填装置
11 フレキシブルコンテナ(袋状容器)
18 計量器
30 振動装置

Claims (2)

  1. 袋状容器を支持部材に係合する準備工程と、
    前記袋状容器に粉体を投入する粉体投入工程と、
    粉体が投入された後の前記袋状容器を、前記支持部材に係合したまま振動装置で振動させる振動工程と、
    該振動工程で振動された後の前記袋状容器を、前記支持部材から外した後で計量する計量工程と、を含み、
    前記袋状容器がフレキシブルコンテナであり、
    前記支持部材は、前記フレキシブルコンテナの水平方向への移動のために設けられているレールと、
    該レールに沿って移動するフレコンハンガーと、
    該フレコンハンガーに吊り下げられている吊索と、
    を含んで構成されている、
    ことを特徴とする粉体充填方法。
  2. 前記振動装置は、加振場所に設けられており、
    該加振場所は、前記粉体投入工程において、前記袋状容器に粉体を投入する粉体投入場所とは平面視で異なる位置にあり、
    前記振動工程で、前記袋状容器は、前記加振場所に移動させられた後加振されるとともに、
    加振された後、前記粉体投入場所に移動させられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の粉体充填方法。
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