JP7255991B2 - 包装容器用塗工紙及び包装容器 - Google Patents
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Description
本発明は、例えばティッシュカートンに代表される包装容器用塗工紙に求められる外表面層部の印刷適性・罫割れに代表される加工適性と、収納品と包装容器用塗工紙内表面との擦過性、紙粉抑制に優れた包装容器用塗工紙に関する。
当該包装容器用塗工紙は、表面層、表下層及び裏面層を備える。また、当該包装容器用塗工紙は、上記表面層と上記裏面層との間に配置される1又は複数の中層をさらに備えていてもよい。図1は、本発明に係る包装容器用塗工紙の一態様を示す概念的断面図である。図1に示す包装容器用塗工紙1は、表面層2、表下層3、中層4及び裏面層5の層構造を有する基紙6から成り、基紙6の表面層2の表面に表面塗工層7が設けられ、基紙6の裏面層5の表面に裏面塗工層8が設けられている。
JIS-P8148(2001)に準拠して測定される当該包装容器用塗工紙の白色度の下限としては75%であり、77%が好ましい。また、JIS-P8142(2005)に準拠して測定される当該包装容器用塗工紙の白紙光沢度の下限としては40%であり、45%が好ましく、上記白紙光沢度の上限としては50%であり、48%が好ましい。当該包装容器用塗工紙の上記白色度及び白紙光沢度が上記範囲であることで、印刷見栄えが良好となるので、ビジュアル性が向上する。
JIS-P8127(2010)に準拠して測定される当該包装容器用塗工紙の水分としては、4.0質量%以上9.5質量%以下であることが好ましい。当該包装容器用塗工紙の上記水分が上記範囲であることで、柔軟性が向上するので、当該包装容器用塗工紙を用いて包装容器を製造する場合の折機での作業性及び折部の断裂抑制効果を向上できる。
灰分は、JIS-P8251(2003)に準拠して測定される値である。当該包装容器用塗工紙の灰分の下限としては、10%が好ましく、13%がより好ましい。また、上記灰分の上限としては、25%が好ましく、20%がより好ましい。灰分が10%未満であると、紙密度が低下することで、圧縮強度が不十分となるおそれがある。一方、灰分が25%を超えると、良好な耐罫線割れ適性を有することが困難となるおそれがある。
当該包装容器用塗工紙の密度としては、0.77g/cm3以上0.90g/cm3以下が好ましい。当該包装容器用塗工紙の密度が上記範囲であることで、低坪量及び軽量化を可能にしつつ、圧縮強度を維持できるので、当該包装容器用塗工紙は加工適性に優れる。
紙厚は、JIS-P8118(2014)に記載の「紙及び板紙-厚さ及び密度の試験方法」に準拠して測定される。当該包装容器用塗工紙の紙厚の下限としては345μmが好ましく、360μmがより好ましい。上記紙厚の上限としては、380μmが好ましく、365μmがより好ましい。当該包装容器用塗工紙の紙厚が上記範囲であることで、当該包装容器用塗工紙を用いて包装容器を製造する場合の作業性及び加工適性を向上できる。
縦方向の圧縮強度は、JIS-P8126(2005)に準拠して測定される。当該包装容器用塗工紙の抄紙方向である縦方向の圧縮強度としては、650N以上800N以下が好ましい。当該包装容器用塗工紙を包装容器に用いる場合、当該包装容器用塗工紙の縦方向が包装容器の重さや形状を支える方向に適用されるため、上記圧縮強度が650N以上であることで、包装容器として好適に用いられる強度を維持できる。一方、上記圧縮強度が800N以下であることで、当該包装容器用塗工紙の加工適性が優れる。
幅方向の耐折強度は、抄紙方向における幅方向の耐折強度であり、JIS-P8115(2001)に記載の「紙及び板紙-耐折強さ試験方法-MIT試験機法」に準じて測定される。幅方向の耐折強度としては、60回以上が好ましい。上記幅方向の耐折強度が上記範囲であることで、製罐工程での箱形成時に山折り部での割れや使用者の使用時における箱の変形に対応できる。
JIS-P8124(2011)に準拠して測定される当該包装容器用塗工紙の坪量としては、250g/m2以上350g/m2以下が好ましい。当該包装容器用塗工紙の坪量は、基紙及び塗工層の絶乾質量に当該包装容器用塗工紙の水分を加えた単位面積当たりの質量である。当該包装容器用塗工紙の坪量が250g/m2未満であると、包装容器用塗工紙を包装容器に使用した場合に、包装容器の圧縮強度が低くなるおそれがある。一方、基紙6の坪量が350g/m2を超えると、基紙6の紙厚も大きくなるため、包装容器用塗工紙を折り曲げた際に、表面の応力が強くなりすぎ、表面塗工層及び基紙の表面層にひび割れが発生するおそれがある。
表面層の坪量としては、36g/m2以上44g/m2以下が好ましい。表下層の坪量としては、49g/m2以上60g/m2以下が好ましい。また、裏面層及び中層の坪量としては、145g/m2以上205g/m2以下が好ましい。各層の坪量が上記範囲であり、かつ、表面層の坪量<表下層の坪量<裏面層及び中層の坪量となるように調整することで、当該包装容器用塗工紙の低坪量及び軽量化が図れるとともに剛性を担保できる。
表面層2は、混合クラフトパルプ及び上質系古紙パルプを主成分とする。上記混合クラフトパルプは、針葉樹晒クラフトパルプ及び広葉樹晒クラフトパルプを含む。
上質系古紙パルプとしては、例えば上白、カード等、より具体的には上白古紙、クリーム上白古紙、罫白古紙等由来の古紙パルプが挙げられる。
当該包装容器用塗工紙は、各層が本発明の目的とする効果を損ねない範囲で各種製紙用添加剤を含有してもよい。例えば、歩留まり向上剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、浸透剤、紫外線吸収剤、酸化抑制剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、蛍光消去剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤などの公知の添加剤を単独又は2種以上を併用して添加することができる。
表下層3は、古紙パルプを主成分とする。表下層3は、上質系又は中質系の古紙パルプを含有することが好ましい。上質系又は中質系の古紙パルプとしては、例えば特白・中白、白マニラ、模造、色上等の古紙由来の古紙パルプが挙げられる。表下層が、表面層のパルプ色相への影響を最小限に抑えながら、表面層原料パルプと性状が大きく変わらない上質系又は中質系の古紙パルプを含有することで、表面層の色調を維持しながら表面層の剥がれや紙質強度を維持することができる。
裏面層5は、古紙パルプを主成分とする。上記古紙パルプの原料である古紙としては特に限定されないが、紙器製造時に発生する裁落損紙、例えば段ボール古紙、茶古紙、クラフト封筒古紙、雑誌古紙、新聞古紙、チラシ古紙、オフィス古紙、上白古紙、ケント古紙、構造古紙、地券古紙、カード、上質アート紙、上質コート紙等を用いることができる。また、上記古紙パルプが機械パルプを含有してもよい。これらの原料は、2種以上用いることができる。
当該包装容器用塗工紙は、上記表面層と上記裏面層との間に配置される1又は複数の中層をさらに備え、上記中層が古紙パルプを主成分とすることが好ましい。当該包装容器用塗工紙は、古紙パルプを主成分とする中層を含有することで、当該包装容器用塗工紙の厚さ及び強度を所望の範囲に調整できる。
当該包装容器用塗工紙は、表面塗工層7を上記表面層2の表面に備える。表面塗工層7は、有機顔料及び接着剤を含有する。上記表面層2が有機顔料及び接着剤を含有する表面塗工層7を表面に有するので、表面塗工層7の柔軟性及び剛性を担保できる。このため、表面層2の曲げ応力に対する耐性が向上し、耐罫線割れ適性を向上させることができるので、表面塗工層7の割れの発生を大幅に減少することができる。
当該包装容器用塗工紙は、必要に応じポリビニルアルコール、紙力増強剤及び滑剤を含有する裏面塗工層8を上記裏面層5の表面に設けることもできる。上記裏面層5がポリビニルアルコール、紙力増強剤及び滑剤を含有する裏面塗工層8を表面に有することで、当該包装容器用塗工紙を包装容器に用いた場合の裏面層5側における収納品と包装容器用塗工紙の裏面層5に相当する内表面との擦過性の低減及び紙粉抑制効果を向上できる。
本件発明に係る包装容器用塗工紙の製造方法は特に限定されないが、例えば以下の工程により、公知の多層抄き抄紙機を用いて製造することができる。
調製工程では、パルプ繊維を水に分散させて得たスラリーに、各紙層に対応した添加剤を必要に応じ添加して混合し、各紙層の原料スラリーを調製する。
抄紙工程では、上記原料スラリーを用いて抄紙する。抄紙工程では、多層の抄合せで抄紙される。上述した原料パルプは、公知の抄紙工程、例えばワイヤーパート、プレスパート、ドライヤーパート、サイズプレス、カレンダーパートなどを経て、表面層、表下層、1又は複数の中層並びに裏面層の紙層を有する当該包装容器用塗工紙の基紙が形成される。なお、当該包装容器用塗工紙の基紙の抄紙方法については、特に限定されるものではなく、酸性抄紙法、中性抄紙法、アルカリ性抄紙法のいずれであっても良い。
表面塗工層形成工程では、顔料及び接着剤を主成分とする表面塗工層用塗工液を塗工し、表面塗工層を形成する。表面塗工層形成工程では、基紙を抄紙後、2次加工で印刷機やバーコーターやロッドコーター、エアナイフ等の塗工機により表面塗工層用塗工液を塗工して表面塗工層7を形成する。
裏面塗工層形成工程では、基紙の裏面層上に水溶性樹脂からなる裏面塗工層用塗工液を塗工して裏面塗工層を形成する。裏面塗工層形成工程では、ポリビニルアルコール、紙力増強剤及び滑剤を含有する裏面塗工層用塗工液を塗工し、裏面塗工層を形成する。
次に、加圧ロールによりプレスし、水分を除去し、ドライヤーシリンダーにて乾燥する。乾燥後には、ニップキャレンダー、スーパーキャレンダー、マシンキャレンダー、ソフトキャレンダー等のキャレンダー装置を用いて平滑化処理を行なってもよい。平滑化処理を行うことにより、包装容器用塗工紙に高い光沢度が付与されて高級感を有する包装容器、収納箱等に好適に用いることができる。
最後にリールに巻き取り、包装容器用塗工紙を得る。
当該包装容器は、当該包装容器用塗工紙から構成される。当該包装容器は、強度、印刷適性及び加工適性を備えつつ、光沢及び白色度に優れる包装容器用塗工紙から構成されるので、外観及び品質に優れる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
以下の原料を用いて、下記の製造法に従い、表面層、表下層、並びに裏面層の3層を含有する基紙を得た。
(表面層)
針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)30質量%(固形分)、広葉樹晒クラフトパルプ20質量%(固形分)、上白古紙15質量%及びコート紙35質量%を配合した後に、ダブルディスクレファイナーにより、坪量を40g/m2とした。このパルプ中に、内添薬品として、サイズ剤(ロジンエマルションサイズ剤、商品名:R10、近代科学工業社製)を、原料パルプの質量に対して固形分で7kg/PT(絶乾パルプトン)、硫酸バンド(住友化学社製)を、原料パルプの質量に対して固形分で65kg/PT、並びに紙力増強剤(品名:TST153、星光PMC社製)を、原料パルプの質量に対して固形分で8kg/PT添加し、原料パルプスラリーを得た。
上ケント古紙100質量%からなる古紙パルプを原料パルプとして用いた。このパルプ中に、表面層同様に内添薬品として、サイズ剤(ロジンエマルジョンサイズ剤、商品名:R10、近代科学工業社製)を、原料パルプの質量に対して固形分で5.5kg/PT、硫酸バンド(住友化学社製)を、原料パルプの質量に対して固形分で90kg/PT、並びに紙力増強剤(品名:TST153、星光PMC社製)を、原料パルプの質量に対して固形分で5.6kg/PT添加し、原料パルプスラリーを得た。また、ダブルディスクレファイナーにより、坪量を54g/m2とした。
地券古紙及び新聞古紙それぞれ共に50質量%からなる機械パルプ古紙パルプを原料パルプとして用いた。また、このパルプ中に、表面層同様に内添薬品として、サイズ剤(ロジンエマルジョンサイズ剤、商品名:R10、近代科学工業社製)を、原料パルプの質量に対して固形分で7.5kg/PT、硫酸バンド(住友化学社製)を、原料パルプの質量に対して固形分で60kg/PT、並びに紙力増強剤(品名:TST153、星光PMC社製)を、原料パルプの質量に対して固形分で3kg/PT添加し、原料パルプスラリーを得た。また、ダブルディスクレファイナーにより、坪量を170g/m2とした。
原料パルプ及び内添薬品の構成を表1及び表2に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2~実施例18及び比較例1~比較例5に係る基紙を作製した。
下記の製造法に従い、基紙に表面塗工層を形成した。
(表面塗工層)
次に、表面塗工層を形成するための表面塗工液について、下記表2に示す配合比で調製した。
有機顔料として、プラスチックピグメント(AE852、JSR社製)を5質量部配合し、無機顔料として、クレー(アマゾンプラスJPG、CADEM社製)を35質量部、炭酸カルシウム(ハイドロカーブ90、湿式重質炭酸カルシウム、オミヤコーリア社)を60質量部配合し、バインダーとして、スチレンブタジエンラテックス(SBR)(スマーテックPA-6082(50%品)、日本A&L社製)を7質量部配合して、表面塗工層用塗工液を調製した。
上記表面塗工層用塗工液をバーコーターにて、基紙の表面層上に6.0g/m2の塗工量で塗工して表面塗工層を形成し、包装容器用塗工紙(実施例1)を得た。
表面塗工層の構成を表2に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2~実施例18及び比較例1~比較例5に係る基紙に表面塗工層を形成した。
次に、実施例1~実施例18及び比較例1~比較例5のカレンダー処理について下記表3の条件で行い、実施例1~実施例18及び比較例1~比較例5に係る包装容器用塗工紙を作製した。
実施例1~実施例18及び比較例1~比較例5に係る包装容器用塗工紙について下記の項目の品質評価を行った。この品質評価試験は、JIS-P8111(1998)に準拠して温度23±2℃、湿度50±2%の環境条件で行った。
JIS-P8124(1998)に記載の「紙及び板紙-坪量測定方法」に準拠して測定した。
「水分(%)」は、JIS-P8127(2010)に準拠して測定した。
「密度(g/cm2)」は、各試料である包装容器用塗工紙の坪量と、JIS-P8118(1998)に記載の「紙及び板紙-厚さ及び密度の試験方法」に準拠して測定した基紙の紙厚から算出した。
「灰分」は、JIS-P8251(2003)に記載の「紙、板紙及びパルプ-灰分試験方法-525℃燃焼方法」に準拠して測定した。
「紙厚(μm)」は、JIS-P8118(2014)に記載の「紙及び板紙-厚さ及び密度の試験方法」に準拠して測定した。
「白色度(%)」は、JIS-P8148(2001)に準拠して測定した。
「白紙光沢度(%)」は、JIS-P8142(2005)に記載の「紙及び板紙-75度鏡面光沢度の測定方法」に準拠して未印刷原紙の光沢度を測定した。
「平滑度(秒)」は、JIS-P8119(1998)に記載の「紙及び板紙-ベック平滑度試験機による平滑度試験方法」に準拠して測定した。
「コップ吸水度(g/m2)」は、JIS-P8140(1991)に記載の「紙及び板紙-吸水度試験方法-コッブ法に準拠して接触時間2分の条件で測定した。「(表)」は表面層側のコップ吸水度を表す。
「圧縮強度(縦)(N)」は、JIS-P8126(2005)に記載の「紙及び板紙-圧縮強さ試験方法-リングクラッシュ法」に準拠して抄紙方向である縦方向の圧縮強度を測定した。
「耐折強度(幅)(回)」は、JIS-P8115(2001)に記載の「紙及び板紙-耐折強さ試験方法-MIT試験機法」に準じて抄紙方向における幅方向の耐折強度を測定した。
「印刷見栄え」は、抄紙方向における幅方向を紙試料の幅方向とし、幅100mmの紙試料を調製し、この紙試料の表面に赤色オフセットインキを用いて、RI印刷適性試験機(明製作所製)にて、1回転/分の速度でベタ印刷を行ない、赤色ベタ印刷の印刷ムラを、目視によって評価したものである。なお、評価基準は下記の通りとした。
◎:印刷が鮮明で濃淡むらが全くなく、インキ着肉性に優れる。
○:印刷が鮮明で濃淡ムラが殆どなく、インキ着肉性が良好である。
△:印刷が不鮮明な箇所及び濃淡むらがわずかにあり、インキ着肉性がやや劣るが、実用上問題がない。
×:全体的に、印刷が不鮮明で濃淡むらが著しく、インキ着肉性に劣り、実用に適さない。
「製箱性」は、本願に基づく包装容器用塗工紙をブランクシート化し、ブランクシートを、包装容器に製箱する工程において評価したものである。なお、評価基準は下記の通りとした。
◎:ブランクシートを成形位置に移送する際に用紙表面に傷入りが発生せず、ブランクシートの移送時における左右のガイドレールとの間の摩擦力に違いが生じて、ブランクシートが水平面上において斜めに傾いてしまい、成形位置に対するブランクシートの位置がずれてマンドレルでの成形精度が低下する問題も生じない。
○:ブランクシートを成形位置に移送する際に用紙表面に傷入りが殆ど発生せず、ブランクシートの移送時における左右のガイドレールとの間の摩擦力に違いが生じて、ブランクシートが水平面上において斜めに傾いてしまい、成形位置に対するブランクシートの位置がずれてマンドレルでの成形精度が低下する問題も生じない。
△:ブランクシートを成形位置に移送する際に用紙表面に傷入りが散見され、ブランクシートの移送時における左右のガイドレールとの間の摩擦力に違いが生じて、ブランクシートが水平面上において斜めに傾いてしまい、成形位置に対するブランクシートの位置がずれてマンドレルでの成形精度が低下する問題が若干生じたが、問題のないレベルである。
×:ブランクシートを成形位置に移送する際に用紙表面に傷入りが生じると共に、ブランクシートの移送時における左右のガイドレールとの間の摩擦力に違いが生じて、ブランクシートが水平面上において斜めに傾いてしまい、成形位置に対するブランクシートの位置がずれてマンドレルでの成形精度が低下する。
「耐罫線割れ適性」は、インク抜けと同様に印刷を行った各試料の多層抄き塗工板紙をA4サイズの縦目の紙に断裁し、長辺(抄紙方向)に対して2つ折りにし、プレス圧2.0kg/m2で5分間プレス後、肉眼にて折り目部分のひび割れの発生の有無を確認することによって評価したものである。なお、評価基準は下記の通りとした。
◎:ひび割れが発生していない。
○:折り目長さに対して、総全長が15%未満であるひび割れが発生する。
△:折り目長さに対して、総全長が15%以上30%未満であるひび割れが発生するが、問題のないレベルである。
×:折り目長さに対して、総全長が30%以上であるひび割れが発生する。
「RIピック」は、JIS-P8129に規定されているIGT印刷適性試験機に用いる標準タックグレードインク(TV=18)を、熊谷理機工業(株)製KRK万能印刷適性試験機を用いて多層抄き塗工板紙の塗工層に印刷した後、RI印刷適性試験によって評価したものである。なお、評価基準は下記の通りとした。
◎:表面の毛羽立ち又は紙むけが認められない。
○:0.5mm以上の毛羽立ち又は紙むけが2箇所以下である。
△:0.5mm以上の毛羽立ち又は紙むけが3~5箇所であるが、問題のないレベルである。
×:0.5mm以上の毛羽立ち、紙むけが6箇所以上である。
2 表面層
3 表下層
4 中層
5 裏面層
6 基紙
7 表面塗工層
8 裏面塗工層
Claims (5)
- 表面層、表下層及び裏面層を備え、
上記表面層が混合クラフトパルプ及び上質系古紙パルプを主成分とし、
上記表下層及び裏面層が古紙パルプを主成分とし、
上記混合クラフトパルプが針葉樹晒クラフトパルプ及び広葉樹晒クラフトパルプを含み、上記針葉樹晒クラフトパルプの上記広葉樹晒クラフトパルプに対する質量比が15/85以上85/15以下であり、
上記表面層が有機顔料及び接着剤を含有する表面塗工層を表面に有し、
上記表面塗工層における上記有機顔料の含有量が全顔料100質量部に対して2質量部以上であり、
JIS-P8148(2001)に準拠して測定される白色度が75%以上、JIS-P8142(2005)に準拠して測定される白紙光沢度が40%以上50%以下である包装容器用塗工紙。 - 上記表面層における上記混合クラフトパルプの上記上質系古紙パルプに対する質量比が30/70以上70/30以下であり、
上記表下層が上質系又は中質系の古紙パルプを含有し、
JIS-P8127(2010)に準拠して測定される水分が4.0質量%以上9.5質量%以下である請求項1に記載の包装容器用塗工紙。 - 上記裏面層がポリビニルアルコール、紙力増強剤及び滑剤を含有する裏面塗工層を表面に有し、
上記ポリビニルアルコールの重合度が1000以上2000以下であり、上記ポリビニルアルコールのケン化度が98.0以上99.0以下であり、
上記滑剤がポリエチレンワックスからなるワックス粒子の水分散物である請求項1又は請求項2に記載の包装容器用塗工紙。 - 上記表面層と上記裏面層との間に配置される1又は複数の中層をさらに備え、
上記中層が古紙パルプを主成分とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の包装容器用塗工紙。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の包装容器用塗工紙から構成される包装容器。
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