JP7260447B2 - 浴室手摺構造 - Google Patents
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Description
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、本明細書において、図面に示されたXYZ座標軸を用いて方向を説明する場合、当該座標軸における矢印の方向を正方向としている。例えば、本明細書中で図面におけるX軸の矢印の方向を示すときは+X方向とし、矢印の方向と反対の方向を示すときは、-X方向としている。XYZ座標軸の矢印の向きに限定されず、単に各軸方向に沿った方向を示す場合、X方向等としている。
まず、図1および図2を参照しながら、本発明の一の実施形態に係る浴室手摺構造20の概略構成について説明する。図1および図2は、本実施形態に係る浴室手摺構造20の構成例を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態に係る浴槽10は、一例として、浴室内において浴室壁面17に沿うように配置されている。また、浴室内には、利用者の浴槽10への入出槽、または入浴中の姿勢、動作を補助するために浴室手摺構造20が設けられている。浴室手摺構造20は、浴槽10の利用者本人または利用者を介助する人によって使用される。
浴室手摺構造20は、上段手摺23と、下段手摺21と、可動手摺25とを有する。上段手摺23および下段手摺21は、浴室の浴室壁面17に設けられている。また、下段手摺21には、可動手摺25が設けられている。図1に示すように、可動手摺25は、浴槽10の上方に手摺棒26が架け渡された倒伏状態で、手摺として使用される。倒伏状態における可動手摺25は、例えば、四肢まひ等、不自由な部位の多い方向けの入出槽時、入浴中の姿勢、動作の保持に用いられる。
下段手摺21および上段手摺23は、浴室壁面17に設置された真直な棒状の部材であり、長手方向の両端部で浴室壁面17に固定されている。下段手摺21は、浴槽10に対して水平方向(図1におけるY方向)に沿って、延在されている。上段手摺23は、下段手摺21よりも鉛直方向(図1におけるZ方向)で、上方に設けられるとともに、下段手摺21と平行に設けられている。上段手摺23および下段手摺21は、手摺として用いられる。この場合、上段手摺23および下段手摺21は、金属製の芯棒の周囲が樹脂被膜によって被覆された構造を有している。当該樹脂被膜には、把持をし易くするためのディンプル(凹凸)形状が設けられている。
続いて、図3を参照しながら、可動手摺25について説明する。図3は、本実施形態に係る可動手摺25の構成例を示す斜視図である。図3に示すように、可動手摺25は、手摺棒26と、支持部材30と、固定部材40と、係止部材50とを含んで構成されている。可動手摺25は、手摺棒26の基端部側で、支持部材30を介して、下段手摺21に取り付けられている。詳細は後述するが、可動手摺25は、下段手摺21に対して回動可能であり、倒伏状態および起立状態に切り替え可能とされている。また、可動手摺25は、下段手摺21の軸方向に移動可能とされている。一方、可動手摺25の手摺棒26の先端部側には、固定部材40と係止部材50とが取り付けられている。
手摺棒26は、可動手摺25を手摺として機能させるための棒状部材である。図3に示すように、手摺棒26は、第1の手摺棒27と第2の手摺棒28とを有している。第1の手摺棒27は、側面視(図3におけるY方向視)で略L字形状の棒状部材である。第1の手摺棒27は、基端部側で、支持部材30によって支持されている。また、第2の手摺棒28は、真直な棒状部材であり、第1の手摺棒27と略平行に設けられる。
次に、図4~8を参照しながら、支持部材30の構成について説明する。図4は、図3におけるI-I’断面図である。図6は、可動手摺25の起立状態と倒伏状態との間の状態において、図3におけるI-I’断面に相当する位置における断面図である。図8は、可動手摺25の起立状態において、図3におけるI-I’断面に相当する位置における断面図である。図5は、図4におけるA-A’断面図である。図7は、図6におけるB-B’断面図である。支持部材30は、下段手摺21を回転軸として手摺棒26の基端部を回動可能に支持する。また、支持部材30は、下段手摺21の軸方向に移動可能に設けられる。図4に示すように、支持部材30は、本体部31と、回動支持部材32とを含んで構成される。
図4に示すように、本体部31は、後述する筒状部33等を内蔵する筐体状の部材である。本体部31には、図3に示した開口31Aを介して、下段手摺21が貫通される。すなわち、下段手摺21が、開口31Aに挿通されている。これにより、本体部31は、下段手摺21の軸方向に移動可能となっている。本体部31の内壁には、後述する筒状部33に向かって突出した本体凸部31Bが設けられている。また、本体部31には、正面開口部31Cが設けられており、後述する手摺棒支持部34が、かかる正面開口部31Cから突出している。
回動支持部材32は、本体部31に設けられた部材であり、筒状部33と、筒状部33に接続された手摺棒支持部34とを有している。筒状部33は、回動支持部材32の内、本体部31の内部に設けられた、略円筒形状の部位である。筒状部33の内径は、下段手摺21の外径よりもやや大きく設定されており、筒状部33の内周側には、下段手摺21が挿通されている。すなわち、筒状部33は、下段手摺21に回動可能かつ軸方向に移動可能に設けられている。
次に、図4~図8を参照しながら、支持部材30における下段手摺21の軸方向に沿った移動の規制の具体例について説明する。図4および図5に示すように、可動手摺25が倒伏状態とされた場合において、突起部35Aは筒状部33の押圧部33A1に接触し、本体凸部31Bは筒状部33の凹状部33D1に接触している。このため、筒状部33の中心軸は、本体部31の開口31Aに対してX方向に偏心している。これにより、下段手摺21の-X方向側の外周面は、筒状部33の-X方向側の内周面と接触し、下段手摺21の+X方向側の外周面は、本体部31の開口31Aの+X方向側の内周面と接触する。このとき、筒状部33の押圧部33Aによって、被押圧部35が押圧され、本体部31は被押圧部35からの反作用を受ける。これにより、下段手摺21は、筒状部33の内周面と本体部31の開口31Aとにより押圧される。
続いて、図9、10を参照しながら、支持部材30の構成について説明する。図9は、本実施形態に係る支持部材30の構成例を示す背面図である。図10は、実施形態に係る支持部材の構成例を示す断面図であり、図9におけるII-II’断面図である。図9に示すように、本体部31には、さらに壁面ローラ37が設けられる。壁面ローラ37は、浴室の浴室壁面17に接触して転動する回転部材である。壁面ローラ37は、本体部31において、浴室の浴室壁面17と対向する位置(手摺棒26側とは反対側の位置)に設けられる。壁面ローラ37は、本体部31においてZ方向に挿通されたピン37Aに対して軸支されている。図9に示すように、壁面ローラ37は、本体部31に4つ設けられている。壁面ローラ37の外周側は、本体部31の浴室壁面17側の端面よりも、浴室壁面17側に突出している。本体部31と浴室壁面17との間に介在された壁面ローラ37によって可動手摺25の下段手摺21の軸方向に移動がより円滑になる。つまり、下段手摺21と筒状部33との間には隙間があるため、本体部31が浴室壁面17に接触する場合がある。その際、本体部31が移動の抵抗とならないように壁面ローラ37がガイドするので、可動手摺25の位置変更が容易かつ精度よく行える。この結果、固定された手摺が軸方向における最適な位置に提供されるとともに、可動手摺25の軸方向の移動の規制が解除された後、可動手摺25をスムーズに移動可能となる。
図9、図10に示すように、本体部31には、さらに手摺ローラ39が設けられている。手摺ローラ39は、本体内部においてX方向に挿通されたピン39Aに対して軸支され、下段手摺21の外周面に当接しながら転動する回転部材である。手摺ローラ39が設けられていることで、可動手摺25の下段手摺21の軸方向の移動がより円滑になり、可動手摺25の水平方向の位置変更が容易かつ精度よく行える。この結果、固定された手摺が軸方向における最適な位置に提供される。
引き続き、図3、図11~図13を参照しながら、固定部材40について説明する。図11は、本実施形態に係る倒伏状態における固定部材40による固定の様子を示す断面図であり、図1におけるIII-III’断面図である。図12および図13は、本実施形態に係る起立状態における係止部材50による固定の様子を示す断面図であり、図2におけるIV-IV’断面図である。図3に示すように、可動手摺25の先端部側には、固定部材40が設けられている。固定部材40は、可動手摺25の倒伏状態において、可動手摺25の先端部の下方側に位置する。固定部材40は、可動手摺25の倒伏状態において、可動手摺25を浴槽10の側壁11の上部に対して固定する。
図3に示すように、可動手摺25の先端部側には、係止部材50が設けられている。係止部材50は、可動手摺25の倒伏状態において、可動手摺25の先端部の上方側に位置する。係止部材50は、可動手摺25の起立状態において、可動手摺25を上段手摺23に対して固定または固定解除する。
本実施形態に係る浴室手摺構造20の可動手摺25は、さらに連動機構60を備えている。図12および図13に示すように、連動機構60は、手摺棒26の先端部側において、固定部材40から係止部材50にかけて設けられている。連動機構60は、保持部43と押さえ部55とを機械的に連結し、保持部43の動作を押さえ部55の動作に連動可能としている。連動機構60は、保持部43の保持位置と、待避位置との間の変位に連動して、可動手摺25の起立状態において、係止部材50を上段手摺23に対して固定及び固定解除させる。
本実施形態に係る浴室手摺構造20の可動手摺25は、さらに把持部70を備えている。図1及び図3に示すように、把持部70は、手摺棒26の先端部側に設けられ、浴槽10の利用者によって把持可能とされた部位である。特に可動手摺25が倒伏状態にある場合に、把持部70は、利用者によって手摺として使用される。例えば、入出槽において、浴槽10の側壁11を跨ぐ動作をする時、把持部70は、利用者が体を支えるための手摺として利用される。
続いて、本実施形態に係る浴室手摺構造20の操作例について、図1、図2、および図14を参照しながら、説明する。まず、倒伏状態にある可動手摺25(図1参照)を、起立状態(図2参照)へと切り替える操作について説明する。この場合、浴槽10の利用者または介助者(以下、操作者という)は、手摺棒26の先端部側に設けられた固定部材40による固定を解除する。具体的には、固定部材40による浴槽10の側壁11の保持が解除された後、操作者によって、可動手摺25は、下段手摺21を回転軸として、起立状態へと回動される。
本実施形態に係る浴室手摺構造20によれば、可動手摺25の起立状態においては、主に入出槽時に利用者が利用可能であり、可動手摺25の倒伏状態においては入浴中に利用者が利用することができる。したがって、利用者の入浴時及び入浴中の様々な姿勢、並びに動作に合わせて固定された手摺を提供することができる。
11 側壁 35A 突起部
13 上壁面 37 壁面ローラ
15 溝部 37A ピン
17 浴室壁面 39 手摺ローラ
19 浴室床面 39A ピン
20 浴室手摺構造 40 固定部材
21 下段手摺(下段棒状部材) 41 載置部
23 上段手摺(上段棒状部材) 43 保持部
25 可動手摺 43A 係合部
26 手摺棒 45 調整機構
27 第1の手摺棒 47 回動機構
28 第2の手摺棒 50 係止部材
30 支持部材 51 筐体部
31 本体部 51A 筐体部側壁
31A 開口 53 凹部
31B 本体凸部 53A 凹部開口
31C 正面開口部 55 押さえ部
32 回動支持部材 60 連動機構
33 筒状部 61 連結部材
33A1、33A2 押圧部 61A ガイドピン
33B 緩和部 63 ガイド部材
33C 中央部 63A ガイド孔
33D1、33D2 凹状部 65 リンク部材
33E 凸状部 70 把持部
34 手摺棒支持部
Claims (6)
- 浴槽に対して水平方向に沿って延在された下段棒状部材と、
前記下段棒状部材の上方に設けられ、前記下段棒状部材と平行に設けられた上段棒状部材と、
前記下段棒状部材と前記上段棒状部材との間に手摺棒を架け渡された起立状態と、前記浴槽の上方に前記手摺棒を架け渡された倒伏状態と、に切り替え可能とされる可動手摺と、を備え、
前記可動手摺は、
前記下段棒状部材に対して前記手摺棒の基端部を回動可能に支持する支持部材と、
前記手摺棒の先端側に設けられ、前記倒伏状態において前記浴槽に固定される固定部材と、
前記手摺棒の先端側に設けられ、前記起立状態において前記上段棒状部材に固定される係止部材と、を有する
浴室手摺構造。 - 前記固定部材は、
前記倒伏状態において前記浴槽の側壁に載置される載置部と、
前記浴槽の側壁の外面に配置され、前記載置部との間で前記浴槽の前記側壁を保持する保持部と、を有する、
請求項1に記載の浴室手摺構造。 - 前記保持部は、前記浴槽の前記側壁の前記外面に延びる溝部に挿入可能であり、
前記載置部と前記保持部とが前記側壁を挟持することで前記可動手摺が固定される、請求項2に記載の浴室手摺構造。 - 前記保持部は、前記倒伏状態において前記側壁の前記外面に配置される保持位置と、前記保持位置から待避して前記側壁の保持が解除される待避位置とに変位可能であり、
前記可動手摺は、前記保持部の前記保持位置と前記待避位置との間の変位に連動して、前記起立状態において前記係止部材を前記上段棒状部材に対して固定及び固定解除させる連動機構をさらに有する、
請求項2又は3に記載の浴室手摺構造。 - 前記係止部材は、
前記上段棒状部材を収容可能な凹部と、
前記凹部に収容された上段棒状部材を固定及び固定解除する押さえ部と、
を有する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の浴室手摺構造。 - 前記係止部材は、前記浴槽の利用者が把持可能な把持部を備える、
請求項1~5のいずれか1項に記載の浴室手摺構造。
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