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JP7260718B2 - ジアザインドール誘導体及びそのChk1阻害剤としての使用 - Google Patents
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JP7260718B2 - ジアザインドール誘導体及びそのChk1阻害剤としての使用 - Google Patents

ジアザインドール誘導体及びそのChk1阻害剤としての使用 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本出願は以下の優先権を主張する:
CN201911206315.0、出願日は2019年11月29日;
CN202010790385.1、出願日は2020年08月07日である。
[技術分野]
本発明は、一連のジアザインドール誘導体、及びそのChk1関連疾患のための医薬の製造における使用に関する。具体的には、式(?)で表される化合物及びその薬学的に許容される塩に関する。
[背景技術]
デオキシリボ核酸(deoxyribonucleic acid、DNA)は体の遺伝物質であり、その分子構造の相対的な安定性は、細胞の生存と機能にとって非常に重要な意義を持っている。細胞内のDNAは、さまざまな内因性(活性酸素、体内での代謝中に生成されるフリーラジカルやその他の活性化合物、複製ストレス応答など)及び外因性(電離放射線、紫外線、アルキル化剤、発癌性物質、ウイルス感染など)の影響を受け、常に損傷を受け続けている。これらの損傷は、さまざまな程度のゲノム変化をもたらし、転写及び複製エラーに発展する可能性があり、修復されない又は誤って修復された場合、最終的に細胞死又は遺伝子突然変異につながる。最も一般的なDNA損傷には2つのタイプがあり:(1)最も深刻なDNA損傷と見なされ、2つの異なる経路、即ち非相同末端結合(Non-homologous End Joining、NHEJ)及び相同組換え(Homologous Recombination、HR)によって修復されるDNA二本鎖切断(double-strand break、DSB);(2)停止した複製フォークで発生する特定のタイプの病変であり、DSB修復中に形成される一般的な中間体でもある、DNA一本鎖切断(Single strand break、SSB)である。
細胞分裂の過程に、その遺伝物質が複製され、2つの娘細胞に均等に分配される一連の細胞周期を経る。細胞が有糸分裂期(mitotic period、M期)に入る前にDNA複製を完了する必要があり、損傷したDNAを修復していなければならず、そうでなければ有糸分裂障害が起こり、細胞死を引き起こす。ゲノムの完全性を維持するために、細胞はDNA損傷応答(DDR)と呼ばれる複雑なメカニズムを開発し、進化を通して損傷したDNAの検出と修復を仲介する。簡単に言えば、細胞DNAが損傷した際に細胞周期チェックポイントを活性化させ、細胞周期停止を引き起こし、DNA修復を促進する。
細胞周期チェックポイントには、保守的な一連のシグナル伝達調節システムを持つ。ATR/Chk1キナーゼ経路とATM/Chk2キナーゼ経路は、DNA損傷応答に関与する細胞周期チェックポイントの分子メカニズムにおいて重要な役割を果たす。ATM/Chk2経路は通常、DNA二本鎖切断中に活性化されるが、ATR/Chk1経路は、DNA一本鎖切断やDNAアルキル化などの構造的損傷中に活性化される。両者が活性化された後、Cdc25、cyclin及びWee1などの一連の下流基質が活性化され、細胞周期を停止させる。信号伝達の過程で、ATR-Chk1-Cdc25応答経路は、細胞が電離放射線と複製ストレスに応答するための主要な経路であり、原理として、細胞はDNA損傷信号を認識した後、ATRを活性化し、それによってChk1上の複数のセリンをリン酸化し、活性化されたChk1は更にCdc25をリン酸化して、Cdc25のユビキチン化と分解を加速させ;同時に、活性化されたChk1はWee1を活性化し、次にCDK1/Cyclin B複合体をリン酸化して不活性化させ、最終的にS及びG2/Mで細胞サイクルを停止させ、DNA損傷又は複製されていないDNAの存在下で細胞が有糸分裂に入ることを防ぐことができる。
一部の研究では、Chk1は一部の悪性腫瘍で高度に発現しており、Chk1の発現が欠損した腫瘍細胞はしばしば、細胞増殖の遅延、細胞周期チェックポイント停止反応の喪失及びDNA損傷剤に対する感受性の増大など、複数の障害を示すことがある。細胞周期チェックポイントに対するChk1の遮断効果を解放することにより、腫瘍細胞のアポトーシスを促進し、当該機序は、多くのChk1阻害剤の研究基礎であり、現在の抗腫瘍研究の新しいホットスポットでもある。腫瘍細胞のほぼ50%が腫瘍抑制遺伝子p53を欠損しており、G1チェックポイントが削除されているため、ほとんどの腫瘍細胞は主にS及びG2/Mチェックポイントに依存しており、Chk1はS及びG2/Mチェックポイントを制御する主要キナーゼであるため、腫瘍細胞のDNA損傷中にChk1を阻害すると、腫瘍細胞の自己修復が妨げられ、腫瘍細胞の死滅を促進する目的を達成ができる。一方、正常細胞は完全な細胞周期チェックポイント調節機能を備えており、自己修復と保護を実行できるため、Chk1阻害剤に対して比較的鈍感であり、Chk1阻害剤は腫瘍治療において腫瘍細胞を標的とするための優れた選択性を備えている。
Chk1阻害剤は、腫瘍細胞の増殖を停止又は遅延させるために単独で使用できるだけでなく、化学療法又は放射線療法と組み合わせて、合成致死(syntheticlethal)作用機序を通じて腫瘍細胞を死滅させて腫瘍を治療することができる。WO 05/066163、W004/063198、WO 03/093297及びWO 02/070494、WO 05/009435には、Chk1阻害に関する様々な記載が報告されている。Lilly社によって開発されたLY2606368(Prexasertib)は、さまざまな抗腫瘍臨床研究を実施している。
Figure 0007260718000001
現在、細胞増殖に関連する疾患の治療のための新しいChk1阻害剤を開発する必要性がまだ残っている。
[発明の概要]
本発明は、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 0007260718000002
ここで、
は、CH及びNから選択され;
Lは、単結合及び-CH-から選択され;
mは、0、1、2、3及び4から選択され;
n及びqは、それぞれ独立して1及び2から選択され;
は、H、F、Cl、Br及びIから選択され;
は、H、D、F、Cl、Br及びIから選択され;
は、H、F、Cl、Br、I、CN及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは、1、2又は3つのRにより任意に置換され;
各Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、C1-3アルキル及びC1-3アルコキシから選択され、前記C1-3アルキル及びC1-3アルコキシは、1、2又は3つのRにより任意に置換され;
は、H及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは、1、2又は3つのRにより任意に置換され;
、R及びRは、それぞれ独立して、H、D、F、Cl、Br及びIから選択される。
本発明は、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 0007260718000003
ここで、
は、CH及びNから選択され;
Lは、単結合及び-CH-から選択され;
mは、0、1、2、3及び4から選択され;
n及びqは、それぞれ独立して1及び2から選択され;
は、H、F、Cl、Br、Iから選択され;
は、H、D、F、Cl、Br及びIから選択され;
は、H、F、Cl、Br、I、CN及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは、1、2又は3つのRにより任意に置換され;
各Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、C1-3アルキル及びC1-3アルコキシから選択され、前記C1-3アルキル及びC1-3アルコキシは、1、2又は3つのRにより任意に置換され;
は、H及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは、1、2又は3つのRにより任意に置換され;
、R及びRは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br及びIから選択される。
本発明の一部の形態において、上記Rは、H及びFから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、H及びCHから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、CH及びOCHから選択され、前記CH及びOCHは、1、2又は3つのRにより任意に置換され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、CH、CF、OCH、OCD及びOCFから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、CH、CF、OCH及びOCFから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 0007260718000004
は、
Figure 0007260718000005
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 0007260718000006
は、
Figure 0007260718000007
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 0007260718000008
は、
Figure 0007260718000009
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 0007260718000010
は、
Figure 0007260718000011
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、H、CH及びCDから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rは、H及びCHから選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 0007260718000012
は、
Figure 0007260718000013
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 0007260718000014
は、
Figure 0007260718000015
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 0007260718000016
は、
Figure 0007260718000017
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 0007260718000018
は、
Figure 0007260718000019
から選択され、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記の化合物又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 0007260718000020
から選択され、
ここで、T、R、R、R、R、R、L及びmは、本発明で定義された通りである。
本発明一部の形態は、更に上記変量の任意の組み合わせにより形成される。
本発明は、更に下記の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 0007260718000021
Figure 0007260718000022
本発明は、更にChk1に関連する疾患を治療するための医薬の製造における、上記の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明の幾つかの実施の態様において、上記の使用は、上記医薬が膵臓癌などの固形腫瘍を治療するための医薬であることを特徴とする。
[技術効果]
本発明で設計された化合物は、良好なChk1阻害活性を示し、良好な経口曝露量及びバイオアベイラビリティを有し、経口投与に適しており、マウス卵巣癌モデルに本発明の代表的な化合物を投与することは、有意な腫瘍増殖抑制作用を有する。従って、本発明の化合物は、Chk1関連疾患(細胞増殖関連疾患など)の治療に使用される潜在的な応用価値を有する。
[定義]
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語及び連語は以下の意味を含む。一つの特定の用語又は連語は、特別に定義されない場合、不確定又は不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品又はその活性成分を指す。
本明細書で用いられる「薬学的許容される塩」は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対するもので、これらは信頼できる医学判断の範囲内にあり、ヒト及び動物の組織との接触に適し、毒性、刺激性、アレルギー反応又はほかの問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩で、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸又は塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン又はマグネシウム塩あるいは類似の塩を含む。本発明で化合物に比較的塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は、適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩及び有機酸塩、さらにアミノ酸(例えばアルギニンなど)の塩、及びグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、上記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸などを含み、上記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸などの類似の酸を含む。本発明の一部の特定的の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的許容される塩は、酸基又は塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水又は有機溶媒あるいは両者の混合物において、遊離酸又は塩基の形態のこれらの化合物を化学量論量の適切な塩基又は酸と反応させて製造する。
本発明の化合物は、特定の幾何又は立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、全てのこのような化合物を想定し、シス及びトランス異性体、(-)-及び(+)-エナンチオマー、(R)-及び(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、及びそのラセミ混合物並びに他の混合物、例えばエナンチオマー又は非エナンチオマーを多く含有する混合物を含み、全てのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル等の置換基に他の不斉炭素原子が存在してもよい。全てのこれらの異性体及びこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物は、化合物を構成する一つまた複数の原子には、非天然の原子同位元素が含まれてもよい。例えば三重水素(H)、ヨウ素-125(125I)又はC-14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。また、例えば重水素を水素に置換して重水素化薬物を形成することができ、重水素と炭素で形成された結合は、通常の水素と炭素で形成された結合よりも強く、重水素化されていない薬物と比較して、重水素化された薬物には、毒性の副作用が軽減され、薬物の安定性が増し、治療効果が向上され、薬物の生物学的半減期が延ばされるという利点がある。本発明の化合物の同位体組成の変換は、放射性であるかいやかに関わらず、本発明の範囲に含まれる。
用語「任意」また「任意に」は後記の事項又は状況によって可能であるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項又は状況が生じる場合によってその事項又は状況が乗じない場合を含むことを意味する。
用語「置換された」は特定の原子における任意の一つ又は複数の水素原子が置換基で置換されたことで、特定の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、重水素及び水素の変形体を含んでもよい。置換基が酸素(すなわち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。酸素置換は、芳香族基を生じない。用語「任意に置換される」は、置換されてもよく、置換されなくてもよく、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的に安定して実現できれば任意である。
変量(例えばR)のいずれかが化合物の組成又は構造に1回以上現れた場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0~2個のRで置換された場合、上記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRは独立して選択肢を有する。また、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせであれば安定した化合物になる場合のみ許容される。
連結基の数が0の場合、例えば、-(CRR)0-は、当該連結基が単結合であることを意味する。
そのうち一つの変量が単結合の場合、それで連結する2つの基が直接連結し、例えばA-L-ZにおけるLが単結合を表す場合、この構造は実際にA-Zになる。
特に明記しない限り、ある基が一つ以上の結合可能な部位を有する場合、該基の任意の一つ以上の部位は、化学結合によって他の基に結合することができる。該化学結合の結合方式が非局在であり、且つ結合可能な部位にH原子が存在する場合、化学結合を結合すると、該部位のH原子の個数は、結合された化学結合の個数に応じて相応の価数の基に減少する。前記部位が他の基と結合する化学結合は、直線実線結合(
Figure 0007260718000023
)、直線破線結合(
Figure 0007260718000024
)、又は波線(
Figure 0007260718000025
)で表すことができる。例えば、-OCHの直線実線結合は、該基の酸素原子を介して他の基に結合されていることを意味する。
Figure 0007260718000026
中の直線の破線結合は、該基内の窒素原子の両端が他の基に結合されていることを意味する。
Figure 0007260718000027
中の波線は、当該フェニル基の部位1と2の炭素原子を介して他の基に結合されていることを意味する。
Figure 0007260718000028
は、当該ピペリジニル基の任意の結合可能な部位が1つの化学結合によって他の基に結合できることを意味し、少なくとも
Figure 0007260718000029
の四つの結合形態を含み、H原子が-N-に描かれていても、
Figure 0007260718000030
には
Figure 0007260718000031
この結合形態の基が含まれるが、1つの化学結合が接続されると、その部位のHは1つ減少して対応する一価ピペリジン基になる。
特に明記しない限り、本発明で記載のDは重水素(3H)を表す。
別途に定義しない限り、用語「C1-3アルキル」は直鎖又は分枝鎖の1~3個の炭素原子で構成された飽和炭化水素基を表す。上記C1-3アルキル基にはC1-2とC2-3のアルキル基などが含まれ、それは1価(例えばメチル基)、2価(例えばメチレン基)及び多価(例えばメチン基)であってもよい。C1-3アルキル基の実例は、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-3アルコキシ」は酸素原子を通して分子の残り部分に連結した1~3個の炭素原子を含むアルキル基を表す。上記C1-3アルコキシ基は、C1-2、C2-3、C及びCアルコキシなどが含まれる。C1-3アルコキシ基の実例はメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(n―プロポキシ基又はイソプロポキシ基を含む)などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、Cn-n+m又はC-Cn+mはn~n+m個の炭素の任意の一つの具体的な様態を含み、例えば、C1-12はC、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11、及びC12を含み、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、C1-12はC1-3、C1-6、C1-9、C3-6、C3-9、C3-12、C6-9、C6-12、及びC9-12等を含む。同様に、n員~n+m員は環における原子数がn~n+m個であることを表し、例えば、3~12員環は3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、及び12員環を含み、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、3~12員環は3~6員環、3~9員環、5~6員環、5~7員環、6~7員環、6~8員環、及び6~10員環等を含む。
用語「脱離基」とは別の官能基又は原子で置換反応(例えば求核置換反応)で置換されてもよい官能基又は原子を指す。例えば、体表的な脱離基は、トリフルオロメタンスルホン酸エステル、塩素、臭素、ヨウ素、例えばメタンスルホン酸エステル、トルエンスルホン酸エステル、p-ブロモベンゼンスルホン酸エステル、p-トルエンスルホン酸エステルなどのスルホン酸エステル基、例えばアセチルオキシ基、トリフルオロアセチルオキシ基などのアシルオキシ基を含む。
用語「保護基」は「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」又は「メルカプト保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」とはアミノ基の窒素の位置における副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なアミノ酸保護基は、ホルミル基、アルカノイル基(例えばアセチル基、トリクロロアセチル基又はトリフルオロアセチル基)のようなアシル基、t-ブトキシカルボニル(Boc)基のようなアルコキシカルボニル基、ベントキシカルボニル(Cbz)基及び9-フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)基のようなアリールメトキシカルボニル基、ベンジル(Bn)基、トリフェニルメチル(Tr)基、1,1-ビス(4’-メトキシフェニル基のようなアリールメチル基、トリメチル(TMS)基及びt-ブチルジメチルシリル(TBS)基のようなシリル基などを含むが、これらに限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」とはヒドロキシ基の副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基は、メチル基、エチル基及びt-ブチル基のようなアルキル基、アルカノイル基(例えばアセチル基)のようなアシル基、ベンジル(Bn)基、p-メトキシベンジル(PMB)基、9-フルオレニルチル(Fm)基及びジフェニルメチル(DPM)基のようなアリールメチル基、トリメチルシリル(TMS)及びt-ブチルジメチルシリル(TBS)基のようなシリル基などを含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造することができ、以下に挙げられた具体的な実施形態、他の化学合成方法と合わせた実施形態及び当業者に熟知の同等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物の構造は、当業者に周知の従来の方法によって確認することができ、本発明が化合物の絶対配置に関する場合、絶対配置は、当業者の従来の技術的手段によって確認することができる。例えば、単結晶X線回折(SXRD)、培養単結晶はBruker D8 venture回折計によって収集され、光源はCuKα放射線、走査方法:φ/ω走査、関連データを収集した後、更に直接法は(Shelxs97)結晶構造解析により、絶対配置を確認できる。
本発明に使用されたすべての溶媒は市販品から得ることができる。本発明は下記略号を使用する:HClは塩酸を表し;MeOHはメタノールを表し;EtOHはエタノールを表し;THFはテトラヒドロフランを表し;DCMはジクロロメタンを表し;DMFはN,N-ジメチルホルムアミドを表し;n-BuLiはn-ブチルリチウムを表し;NaHはナトリウム水素を表し;TFAはトリフルオロ酢酸を表し;minは分を表す。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明の不利な制限を意味するものではない。本発明は本明細書で詳細に説明されており、その特定の実施形態も開示されており、当業者にとって、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の特定の実施形態において様々な変更及び修正を行うことができることは明らかである。本発明の化合物の塩酸塩又はトリフルオロ酢酸塩を炭酸水素ナトリウム溶液に加え、酢酸エチルで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧で濃縮し、対応する化合物を得ることができる。あるいは、本発明の化合物の塩酸塩又はトリフルオロ酢酸塩を飽和炭酸水素ナトリウム溶液に加え、pHを中性に調整し、高速液体クロマトグラフィー(中性、アンモニウム系)によリ分離して、化合物の遊離塩基を得た。
Figure 0007260718000032
ステップ1:化合物1-1(200.0mg、1.3mmol)をNaH(57.3mg、1.4mmol、純度:60%)のDMF(10mL)懸濁液に加え、25℃で、0.5時間攪拌した後、化合物1-2(363.8mg、1.3mmol)を加え、90℃で、16時間攪拌して反応させた。反応終了後、水(10ml)を加え、酢酸エチル(10ml×3)で抽出し、有機相を濃縮した後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で精製して、化合物1-3を得た。MS ESI計算値C1621ClN[M+H]337、実測値337。
ステップ2:化合物1-4(30.0g、195.9mmol)、ヨードメタン(78.3g、551.6mmol)をクロロホルム(500mL)に溶解させ、炭酸銀(59.4g、215.5mmol)を加えた後、60℃で反応させ、4時間攪拌し、反応終了後冷却し、濾過し、濾液を濃縮した後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で精製して、化合物1-5を得た。MS ESI計算値C11NO[M+H]182、実測値182。
ステップ3:アセトニトリル(3.9mL、74.5mmol)をTHF(100mL)加え、-78℃で、n-BuLi(2.5M、29.8mL、74.5mmol)を反応溶液にゆっくりと滴下し、次に、当該温度を維持して、30分間反応を続けた後、化合物1-5(9.0g、49.7mmol)を反応溶液にゆっくりと滴下し、30分間反応を続け、次に、室温に温度を上げ、反応溶液を水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(200mL)で抽出した後濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で精製して、化合物1-6を得た。MS ESI計算値C1010[M+H]191、実測値191。
ステップ4:化合物1-6(8.0g、42.1mmol)をエタノール(50mL)に溶解させ、ヒドラジン水和物(12.6g、252.4mmol、12.27mL)及び酢酸(8.0mL、139.8mmol)を順次に加え、100℃で反応させ、2時間攪拌し、反応終了後濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製して、化合物1-7を得た。MS ESI計算値C1012O[M+H]205、実測値205。
ステップ5:化合物1-7(9.5g、46.5mmol)をTHF(50mL)に溶解させ、0℃で、NaH(2.1g、51.2mmol、純度:60%)を加えて、0.5時間攪拌した後、二炭酸ジ-tert-ブチル(11.2g、51.2mmol)を添加し、0℃に維持して0.5時間反応させた後、反応溶液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製して、化合物1-8を得た。MS ESI計算値C1520N4O[M+H]305、実測値305。
ステップ6:化合物1-3(130.0mg、0.4mmol)及び化合物1-8(117.4mg、0.4mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解させ、炭酸セシウム(188.6mg、0.6mmol)及びメタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(35.0mg、0.4mmol)を順次に加え、95℃で3時間攪拌して反応させた後、濾過し、濾液を濃縮した後、化合物1-9を得た。MS ESI計算値C3140[M+H]605、実測値605。
ステップ7:化合物1-9(0.1g、0.16mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え、25℃で、0.5時間攪拌して反応させ、反応終了後濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Boston Prime C18 150×30mm 5μm;移動相:[水(0.05%のアンモニア水)~アセトニトリル];アセトニトリル%:36%~46%、9min.)で分離して、化合物1を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.21(s,1H),7.97(d,J=7.53Hz,1H),7.49(d,J=3.76Hz,1H),7.03-7.05(brs,1H),6.95(d,J=7.53Hz,1H),6.52(d,J=4.02Hz,1H),4.69-4.81(m,1H),4.11(s,3H),3.26(brd,J=14.05Hz,2H),2.86(br t,J=11.92Hz,2H),2.50(s,3H),1.95-2.18(m,4H)。MS ESI計算値C2124O[M+H]405、実測値405。
Figure 0007260718000033
ステップ1:化合物1-1(0.2g、1.3mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、1-クロロメチル-4-フルオロ-1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレート)(551.7mg、1.6mmol)及びピリジン(754.4mg、9.5mmol)を順次に加え、25℃で、12時間攪拌して反応させた後、反応溶液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製して、化合物2-1を得た。MS ESI計算値CClFN[M+H]172、実測値172。
ステップ2:化合物2-1(100.0mg、582.9μmol)をDMF(5mL)に溶解させ、25℃で、NaH(34.9mg、874.3μmol、純度:60%)を加えて1時間攪拌した後、1-2(162.8mg、582.9μmol)を加え、80℃で、2時間攪拌して反応させ、水(10mL)及び酢酸エチル(50mL)を加え、抽出した後濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で精製して、化合物2-2を得た。MS ESI計算値C1620ClFN[M+H]355、実測値355。
ステップ3:化合物2-2(60.0mg、169.1μmol)及び1-8(40.0mg、131.4μmol)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解させ、メタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)及び炭酸セシウム(85.6mg、262.8μmol)を順次に加え、反応を窒素ガスの保護下で、90℃で、2時間攪拌し、反応終了後、冷却して濾過し、濾液を濃縮した後、化合物2-3の粗生成物を得、次のステップの反応に直接使用した。MS ESI計算値C3139FN[M+H]623、実測値623。
ステップ4:化合物2-3(30.5mg、48.5μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、25℃で、0.5時間攪拌し、反応終了後、反応溶液を濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.075%のTFA)~アセトニトリル];アセトニトリル%:24%~44%、7min.)で分離して、化合物2のトリフルオロ酢酸塩を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.25(s,1H),8.00(d,J=7.53Hz,1H),7.36-7.39(m,1H),6.96(d,J=7.53Hz,1H),6.84(s,1H),5.14(br s,1H),4.94-5.03(m,2H),4.79-4.87(m,1H),4.10(s,3H),3.62(br d,J=12.80Hz,2H),3.36-3.39(m,2H),2.50(s,3H),2.18-2.43(m,4H)。MS ESI計算値C2123FNO[M+H]423、実測値423。
Figure 0007260718000034
ステップ1:化合物3-1(0.5g、2.3mmol)及びトリエチルアミン(352.5mg、3.5mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解させ、メタンスルホニルクロリド(399.1mg、3.5mmol)を反応溶液に加え、25℃で、0.5時間反応させ、反応終了後、反応溶液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)で精製して、化合物3-2を得た。MS ESI計算値C1223NOS[M+H]294、実測値294。
ステップ2:化合物1-1(156.6mg、1.0mmol)をDMF(10mL)に溶解させ、NaH(61.20mg、1.53mmol、純度:60%)を加えた後、25℃で、1時間攪拌し、次に、3-2(0.3g、1.0mmol)を加え、90℃で、2時間反応を続けた後、水(10mL)を加え、酢酸エチルで抽出した後、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で精製して、化合物3-3を得た。MS ESI計算値C1723ClN[M+H]351、実測値351。
ステップ3:化合物3-3(115.3mg、328.6μmol)及び1-8(100.0mg、328.6μmol)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解させ、メタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(29.8mg、32.9μmol)及び炭酸セシウム(214.1mg、657.2μmol)を反応溶液にそれぞれ加え、窒素ガスの保護下で、90℃で、0.5時間反応させ、反応終了後、反応溶液を濃縮し、化合物3-4粗生成物を得、次のステップの反応に直接使用した。MS ESI計算値C3242N8O[M+H]619、実測値619。
ステップ4:化合物3-4(150.2mg、242.8μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、25℃で、0.5時間攪拌し、反応終了後濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.075%のTFA)~アセトニトリル];アセトニトリル%:15%~45%、7min.)で分離して、化合物3のトリフルオロ酢酸塩を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.25(s,1H),7.99(d,J=7.78Hz,1H),7.56(d,J=3.76Hz,1H),6.95(d,J=7.78Hz,1H),6.81(s,1H),6.60(d,J=3.76Hz,1H),4.71-4.96(m,1H),4.42(d,J=7.03Hz,2H),4.11(s,3H),3.34-3.41(m,2H),2.93(dt,J=2.76,12.92Hz,2H),2.48(s,3H),2.14-2.40(m,1H),1.96(s,1H),1.83(br d,J=12.55Hz,2H),1.41-1.63(m,2H)。MS ESI計算値C2226O[M+H]419、実測値419。
表1に示された化合物は、対応するアルコールを原料として、化合物3の方法を参照して製造した:
Figure 0007260718000035
Figure 0007260718000036
Figure 0007260718000037
ステップ1:化合物1-1(1.0g、6.5mmol)をDMF(20mL)に溶解させ、0℃で、KOH(1.5g、26.1mmol)及びヨウ素粒(3.3g、13.0mmol)を加え、0℃で反応させ、1時間攪拌した後、25℃に温度を上げ、2時間攪拌を続けた。反応終了後、氷水(100mL)を加えて濾過し、ケーキを乾燥させた後、化合物6-1の粗生成物を得、次のステップの反応に直接使用した。MS ESI計算値CClIN[M+H]280、実測値280。
ステップ2:化合物6-1(1.6g、5.7mmol)をDMF(50mL)に溶解させ、0℃で、NaH(343.5mg、8.6mmol、純度:60%)を加え、25℃に自然に温度を上げ、30分間攪拌した。次に、化合物1-2(4.8g、17.2mmol)を加えて、80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応終了後濃縮し、濃縮溶液を酢酸エチル(80mL)で希釈後、水(50mL)及び塩水(50mL)でそれぞれ洗浄し、有機相を乾燥させて濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で精製して、化合物6-2を得た。MS ESI計算値C1620ClIN[M+H]463、実測値463。
ステップ3:化合物6-2(0.9g、1.9mmol)をTHF(10mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、-78℃で、n-BuLi(2.5M、394.20μL)を滴下し、-78℃で、0.5時間攪拌し、重水素水(32.9mg、1.6mmol)を加えて30分間攪拌し、反応終了後、飽和食塩水(2mL)で反応をクエンチングさせ、酢酸エチル(50mL)で抽出し,有機相を乾燥後濃縮して、化合物6-3を得、次のステップの反応に直接使用した。MS ESI計算値C1620DClN[M+H]338、実測値338。
ステップ4:化合物6-3(270.0mg、799.24μmol)及び化合物1-8(342.0mg、1.9mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解させ、メタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)及び炭酸セシウム(520.8mg、1.6mmol)を順次に加え、100℃で、1.5時間攪拌して反応させた。反応終了後、冷却して濾過し、濾液を濃縮した後、化合物6-4を得、次のステップの反応に直接使用した。MS ESI計算値C3139DN[M+H]606、実測値606。
ステップ5:化合物6-4(0.1g、0.2mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え、25℃で、0.5時間攪拌し、反応終了後濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge150×25 5μ;移動相:[水(10mMのNHHCO)~アセトニトリル];アセトニトリル%:0%~60%、10min.)で分離して、化合物6を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.21(s,1H),7.96(d,J=7.5Hz,1H),7.48(s,1H),7.09-6.92(m,2H),4.10(s,3H),3.28(br d,J=13.1Hz,3H),2.96-2.84(m,3H),2.50(s,3H),2.19-2.02(m,4H)。MS ESI計算値C2123DNO[M+H]406、実測値406。
Figure 0007260718000038
ステップ1:-78℃で、アセトニトリル(445.8mg、10.8mmol)のTHF(10mL)溶液にn-BuLi(4.3mL、2.5M)を滴下し、-78℃で、0.5時間攪拌した後、化合物7-1(1.0g、5.4mmol)のTHF(5mL)溶液を滴下し、-78℃で、0.5時間攪拌した。反応終了後、10%のクエン酸水溶液(5mL)を加えてクエンチングさせ、酢酸エチル(50mL)で抽出し、乾燥させて濃縮し、化合物7-2の粗生成物を得、次のステップに直接使用した。MS ESI計算値C10FNO[M+H]194、実測値194。
ステップ2:ヒドラジン水和物(0.8mL、15.6mmol)を化合物7-2(117.5mg、0.4mmol)のエタノール(10mL)及び酢酸(1mL)溶液に滴下し、100℃で、2時間攪拌し、反応終了後濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製して、化合物7-3を得た。MS ESI計算値C1010FNO[M+H]208、実測値208。
ステップ3:0℃で、化合物7-3(1.0g、4.8mmol)をNaH(231.6mg、5.8mmol、純度:60%)のTHF(10mL)懸濁液に加え、0℃で、0.5時間攪拌した後、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.7g、5.8mmol)を反応に加え、25℃で、0.5時間攪拌した。反応終了後水を加え、酢酸エチルで抽出し、濃縮した後粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で精製して、化合物7-4を得た。MS ESI計算値C1518FN[M+H]308、実測値308。
ステップ4:化合物7-4(60.0mg、0.2mmol)、化合物1-3(74.4mg、0.2mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解させ、炭酸セシウム(95.4mg、0.3mmol)及びメタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(17.7mg、0.02mmol)を順次に加え、95℃で、3時間攪拌し、反応終了後、反応溶液を濾過して濃縮し、化合物7-5の粗生成物を得、次のステップに直接使用した。MS ESI計算値C3138FN[M+H]608、実測値608。
ステップ5:化合物7-5(110.0mg、0.2mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、25℃で、0.5時間攪拌し、反応終了後濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Ge min.i-NX150×30mm×5μm;移動相:[水(10mMのNHHCO)~アセトニトリル];アセトニトリル%:27%~49.5%、6min.)で分離して、化合物7を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.18(s,1H),7.47(d,J=3.50Hz,1H),7.35-7.43(m,1H),7.29(br s,1H),7.03(d,J=8.50Hz,1H),6.87-6.95(m,1H),6.52(d,J=3.63Hz,1H),4.63(br s,1H),4.02(s,3H),3.27(br s,2H),2.90(br t,J=11.88Hz,2H),1.98-2.20(m,4H)。MS ESI計算値C2122FNO[M+H]408、実測値408。
表2に示された化合物は、対応するエステルを原料として、化合物7の方法を参照して製造した:
Figure 0007260718000039
Figure 0007260718000040
Figure 0007260718000041
Figure 0007260718000042
Figure 0007260718000043
Figure 0007260718000044
Figure 0007260718000045
ステップ1:2-フルオロアセトニトリル(353.8mg、6.0mmol)及び化合物15-1(1.0g、5.3mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、-78℃に温度を下げ、窒素ガスの保護下でリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1M、11.0mL)を滴下し、当該温度で、0.5時間攪拌した。反応終了後、水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出し、有機相を乾燥させて濃縮して、化合物15-2の粗生成物を得、次のステップに直接使用した。
ステップ2:化合物15-2(1.0g、4.7mmol)及びヒドラジン水和物(483.8mg、9.5mmol)をEtOH(10mL)及びAcOH(0.1mL)に溶解させ、100℃で、2時間攪拌して反応させた。反応終了後、濃縮して、化合物15-3の粗生成物を得、次のステップに直接使用した。MS ESI計算値C10O[M+H]226、実測値226。
ステップ3:化合物15-3(200.0mg、888.1μmol)をTHF(10mL)に溶解させ、0℃で、NaH(42.6mg、1.07mmol、純度:60%)を加え、当該温度で、0.5時間攪拌した後、二炭酸ジ-tert-ブチル(232.60mg、1.07mmol)を加え、25℃で、0.5時間攪拌して反応させた。反応終了後、水(30mL)を加え、その後、酢酸エチル(50mL)で抽出し、濾液を濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で精製して、化合物15-4を得た。MS ESI計算値C1517[M+H]326、実測値326。
ステップ4:化合物15-4(135.2mg、415.7μmol)及び化合物1-3(140.0mg、415.7μmol)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解させ、メタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(37.6mg、41.5μmol)及び炭酸セシウム(270.8mg、831.3μmol)を順次に加え、100℃で反応させ、1.5時間攪拌した。反応終了後、冷却して濾過し、濾液を濃縮して、化合物15-5の粗生成物を得、次のステップに直接使用した。MS ESI計算値C2629[M+H]526、実測値526。
ステップ5:化合物15-5(100.0mg、159.8μmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え、25℃で、0.5時間攪拌し、反応終了後、反応溶液を濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Venusil ASB Phenyl250×50mm 10μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:20%~50%、10min.)で分離して、化合物15の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.61(s,1H),8.08(d,J=3.8Hz,1H),7.52(dt,J=6.7,8.5Hz,1H),7.03(d,J=8.3Hz,1H),6.92(t,J=8.9Hz,1H),6.82(d,J=4.0Hz,1H),5.15-5.03(m,1H),3.93(s,3H),3.71-3.62(m,2H),3.32-3.25(m,2H),2.52-2.35(m,4H)。MS ESI計算値C2121O[M+H]426、実測値426。
Figure 0007260718000046
ステップ1:化合物2-2(110.0mg、310.0μmol)及び化合物7-4(95.3mg、310.0μmol)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解させ、メタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(28.1mg、31.0μmol)及び炭酸セシウム(202.0mg、620.0μmol)を順次に加え、100℃で、1.5時間攪拌して反応させた。反応終了後、冷却して濾過し、濾液を濃縮して、化合物16-1を得た。MS ESI計算値C3137[M+H]626、実測値626。
ステップ2:化合物16-1(50.0mg、79.9μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、25℃で、0.5時間攪拌し、反応終了後、反応溶液を濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Venusil ASB Phenyl 250×50mm 10μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:25%~55%、10min.)で分離して、化合物16の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.28(s,1H),7.66-7.58(m,2H),7.16(d,J=8.8Hz,1H),7.07-7.00(m,1H),6.90(s,1H),5.51(br s,1H),4.12(s,3H),3.62(br s,4H),2.40-2.20(m,4H)。MS ESI計算値C2121O[M+H]426、実測値426。
Figure 0007260718000047
ステップ1:化合物17-1(0.8g、3.8mmol)及び化合物17-2(1.1g、3.5mmol)をトルエン(2mL)に加えた後、CuI(87.7mg、460.5μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(310.4mg、268.6μmol)を順次に加え、60℃で反応させ、窒素ガスの保護下で、12時間攪拌した。反応終了後、濾過し、濾液を濃縮した後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製して、化合物17-3を得た。MS ESI計算値CClN[M+H]168、実測値168。
ステップ2:化合物17-3(0.4g、2.2mmol)をTHF(2ml)に溶解させ、0℃で、カリウムtert-ブトキシドのTHF溶液(1M、3.2mL)をゆっくりと滴下し、滴下完了後、25℃に温度を上げ、12時間攪拌を続け、反応終了後、水(2mL)を加え、酢酸エチル(10mL)で抽出し、有機相を濃縮した後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で精製して、化合物17-4を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.14(s,1H),6.26(s,1H),2.42(s,3H)。MS ESI計算値CClN[M+H]168、実測値168。
ステップ3:化合物17-4(0.2g、1.2mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、NaH(95.5mg、2.4mmol、純度:60%)を加えた後、25℃で、0.5時間攪拌し、次に、1-2(1.3g、4.8mmol)を加えた後、90℃に温度を上げ、16時間攪拌した。反応終了後、水(5mL)及び酢酸エチル(30mL)を加えて抽出し、有機相を濃縮した後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で精製して、化合物17-5を得た。MS ESI計算値C1723ClN[M+H]351、実測値351。
ステップ4:化合物17-5(100.0mg、370.5mg)及び化合物7-4(113.8mg、370.5μmol)を無水1,4-ジオキサン(2mL)に加えた後、メタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(33.6mg、37.1μmol)及び炭酸セシウム(241.4mg、741.0μmol)を順次に加え、100℃で、1時間攪拌て反応させた。反応終了後、水(5mL)及び酢酸エチル(30mL)を加えて抽出し、有機相を濃縮して、化合物17-6の粗生成物を得、次のステップに直接使用した。MS ESI計算値C3240FN[M+H]622、実測値622。
ステップ5:化合物17-6(0.1g、160.9μmol)をジクロロメタン(2ml)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、25℃で、5分間攪拌し、反応終了後、濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Venusil ASB Phenyl 250×50mm 10μm;移動相:[水(0.05%のHCl)~アセトニトリル];アセトニトリル%:20%~50%、10min.)で分離して、化合物17の塩酸塩を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δppm1.11-1.23(m,2H)2.12(br d,J=15.51Hz,2H)2.60(s,3H)2.91-3.01(m,2H)3.23-3.30(m,2H)3.55(br d,J=12.26Hz,2H)3.93(s,3H)6.45(s,1H)6.84(dd,J=10.94,8.44Hz,1H)6.95(d,J=8.38Hz,1H)7.30-7.40(m,1H)8.59(s,1H)。MS ESI計算値C2224FNO[M+H]422、実測値422。
Figure 0007260718000048
ステップ1:化合物1-3(150mg、0.445mmol)をDCM(20mL)に溶解させ、HCl/MeOH(4M、20mL)を加え、25℃で、0.5時間攪拌して反応させた後、濃縮して、化合物18-1の粗生成物を得、次のステップに直接使用した。MS ESI計算値C1113ClN[M+H]237、実測値237。
ステップ2:化合物18-1(100mg、0.422mmol)をDCM(10mL)及びAcOH(1mL)に溶解させ、4Aモレキュラーシーブ(500mg)及びホルムアルデヒド水和物(0.314mL、4.22mmol)を加え、25℃で、0.5時間攪拌して反応させた後、酢酸水素化ホウ素ナトリウム酢酸(179.08mg、0.845mmol)を加え、2時間攪拌を続けた。反応終了後、濾過して濃縮し、粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製して、化合物18-2を得た。MS ESI計算値C1215ClN[M+H]251、実測値251。
ステップ3:化合物18-2(85.0mg、0.339mmol)及び化合物1-8(108.2mg、0.339mmol)をジオキサン(10mL)に溶解させ、炭酸セシウム(165.69mg、0.508mmol)及びメタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(30.73mg、0.034mmol)を順次に加え、95℃で、1時間攪拌し、反応終了後、反応溶液を濾過し、濃縮して、化合物18-3の粗生成物を得、次のステップに直接使用した。MS ESI計算値C2734[M+H]519、実測値519。
ステップ4:化合物18-3(80.0mg、0.154mmol)をDCM(5mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2.0mL)を加え、25℃で、0.5時間攪拌し、反応終了後、反応溶液を濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Boston Green ODS 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.075%のTFA)~アセトニトリル];アセトニトリル%:18%~48%、8min.)で分離して、化合物18のトリフルオロ酢酸塩を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.32(s,1H),8.03(d,J=7.50Hz,1H),7.57(d,J=3.63Hz,1H),6.99(d,J=7.63Hz,1H),6.80(s,1H),6.64(d,J=3.63Hz,1H),5.03-5.17(m,1H),4.11(s,3H),3.75(br d,J=12.38Hz,2H),3.35-3.44(m,2H),3.00(s,3H),2.52(s,3H),2.34-2.47(m,4H).MS ESI計算値C2226O[M+H]419、実測値419。
Figure 0007260718000049
ステップ1:化合物2(4.8g、11.3mmol)をメタノール(100mL)及び酢酸(1mL)に溶解させ、ホルムアルデヒド水和物(1.0mL、13.5mmol、濃度:37%)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(850.0mg、13.5mmol)を加え、25℃で、2時間攪拌して反応させた。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水(20mL)溶液でpH=7に中和し、濾過し、ケーキを水(20mL)で洗浄し、アセトニトリル(10mL)でスラリー化させた後、化合物19を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.27(s,1H),7.98(d,J=7.63Hz,1H),7.32(d,J=1.38Hz,1H),6.96(d,J=7.50Hz,1H),6.91(s,1H),4.86-4.80(brs,1H),4.10(s,3H),3.60-3.50(m,2H),3.01-3.21(m,2H),2.84(s,3H),2.51(s,3H),2.33(brs,4H)。MS ESI計算値C2225FNO[M+H]437、実測値437。
Figure 0007260718000050
ステップ1:化合物1-4(10.0g、65.3mmol)、重水素化ヨードメタン(21.7g、150.2mmol)をクロロホルム(150mL)に溶解させ、炭酸銀(19.8g、71.8mmol)を加えた後、60℃で、16時間攪拌して反応させ、反応終了後、冷却し、濾過し、濾液を濃縮した後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で精製して、化合物20-1を得た。MS ESI計算値CNO[M+H]188、実測値188。
ステップ2:アセトニトリル(3.0mL、57.6mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に加え、-78℃で、n-ブチルリチウム(2.5M、24.6mL、61.5mmol)を反応溶液にゆっくりと滴下し、次に、30分間当該温度を維持して反応を続けた後、化合物20-1(7.2g、38.46mmol)を反応溶液にゆっくりと滴下し、30分間反応を続けた後、室温に温度を上げ、反応溶液を水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(200mL)で抽出した後濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で精製して、化合物20-2を得た。MS ESI計算値C10[M+H]194、実測値194。
ステップ3:化合物20-2(7.4g、38.4mmol)をエタノール(100mL)に溶解させ、ヒドラジン水和物(4.5g、76.9mmol)及び酢酸(6.6mL、115.3mmol)を順次に加え、80℃で、2時間攪拌して反応させ、反応終了後濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製して、化合物20-3を得た。MS ESI計算値C10O[M+H]208、実測値208。
ステップ4:化合物20-3(7.0g、33.7mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解させ、0℃で、水素化ナトリウム(1.3g、33.7mmol、純度:60%)を加えて0.5時間攪拌し、次に、二炭酸ジ-tert-ブチル(7.3g、33.7mmol)を加え、0℃に維持し、0.5時間反応させた後、反応溶液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製して、化合物20-4を得た。MS ESI計算値C1517[M+H]308、実測値308。
ステップ5:化合物20-4(4.3g、14.1mmol)及び化合物2-2(5.0g、14.1mmol)を1,4-ジオキサン(150mL)に溶解させ、炭酸セシウム(9.218g、28.2mmol)及びメタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(1.3g、1.4mmol)を順次に加え、95℃で、3時間攪拌して反応させ、濾過し、濾液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で精製して、化合物20-5を得た。MS ESI計算値C3136FN[M+H]626、実測値626。
ステップ6:化合物20-5(8.3g、13.2mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(10mL)を加え、25℃で、0.5時間攪拌して反応させ、反応終了後、濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH=7に中和し、濾過し、水で洗浄し、ケーキをアセトニトリルでスラリー化させた後、化合物20-6を得た。MS ESI計算値C2120FNO[M+H]426、実測値426。
ステップ7:化合物20-6(5.5g、12.9mmol)をMeOH(50mL)及びAcOH(1mL)に溶解させ、ホルムアルデヒド水和物(1.2mL、15.5mmol、濃度:37%)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(975.0mg、15.5mmol)を加え後、25℃で、2時間攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で、pH=7に中和し、濾過し、水(50mL)で洗浄し、ケーキをアセトニトリル(10mL)で、スラリー化させた後、化合物20を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.21(s,1H),7.96(d,J=7.20Hz,1H),7.31(s,1H),7.12(brs,1H),6.93(d,J=7.53Hz,1H),4.62(brs,1H),3.08(d,J=11.80Hz,2H),2.50(s,3H),2.39(s,3H),2.33-2.27(m,2H),2.25-2.11(m,4H)。MS ESI計算値C2222FNO[M+H]440、実測値440。
Figure 0007260718000051
ステップ1:化合物18-1(1.0g、3.6mmol)をDMF(30mL)に溶解させ、重水素化ヨードメタン(530.0mg、3.6mmol)及び炭酸カリウム(1.5g、10.9mmol)を加え、25℃で、16時間攪拌して反応させた。反応終了後、濾過した後濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、化合物21-1を得た。MS ESI計算値C1212ClN[M+H]254、実測値254。
ステップ2:化合物1-8(100.0mg、0.3mmol)及び化合物21-1(100.0mg、0.4mmol)をジオキサン(10mL)に溶解させ、炭酸セシウム(214.1mg、0.7mmol)及びメタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(30.0mg、32.0μmol)を順次に加え、95℃で、1時間攪拌した後、反応溶液を濾過し、濃縮して、化合物21-2の粗生成物を得、次のステップに直接使用した。MS ESI計算値C2731[M+H]522、実測値522。
ステップ3:化合物21-2(171.0mg、0.3mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3.0mL)を加え、25℃で、0.5時間攪拌し、反応終了後、反応溶液を濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Gemini-NX 80×40mm×3μm;移動相:[水(0.05%のアンモニア+10mMの炭酸水素アンモニウム)~アセトニトリル];アセトニトリル%:27%~57%、8min.)で分離して、化合物21を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.23(brs,1H),7.98(d,J=6.78Hz,1H),7.47(s,1H),7.12(brs,1H),6.94(d,J=7.52Hz,1H),6.51(d,J=3.02Hz,1H),4.70-4.58(m,1H),4.11(s,3H),3.10(d,J=10.50Hz,2H),2.50(s,3H),2.37-2.10(m,6H).MS ESI計算値C2223O[M+H]422、実測値422。
Figure 0007260718000052
ステップ1:化合物21-1(100.0mg、0.3mmol)及び化合物20-4(99.0mg、0.4mmol)をジオキサン(10mL)に溶解させ、炭酸セシウム(214.1mg、0.6mmol)及びメタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(30.0mg、32.0μmol)を順次に加え、95℃で、1時間攪拌した後、反応溶液を濾過し、濃縮して、化合物22-1粗生成物を得、次のステップに直接使用した。MS ESI計算値C2728[M+H]525、実測値525。
ステップ2:化合物22-1(170.0mg、0.3mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3.0mL)を加え、25℃で、0.5時間攪拌し、反応終了後、反応溶液を濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Gemini-NX 80×40mm×3μm;移動相:[水(0.05%のアンモニア+10mMの炭酸水素ナトリウム)~アセトニトリル];アセトニトリル%:27%~57%、8min.)で分離して、化合物22を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.27-8.17(m,1H),8.03-7.94(m,1H),7.50-7.45(m,1H),7.15-7.08(m,1H),6.94(d,J=7.52Hz,1H),6.51(brd,J=3.80Hz,1H),4.71-4.58(m,1H),3.11(brd,J=11.04Hz,2H),2.50(s,3H),2.38-2.11(m,6H).MS ESI計算値C2220O[M+H]425、実測値425。
実験1:CHK1カップリング反応系における化合物の活性試験
実験に使用される本発明の化合物は自分で作ったものであり、それらの化学名及び構造式は、各化合物の実施例に示される通りである。本発明の実施例の化合物とChk1及びChk2キナーゼを含む試験混合物をマイクロタイタープレート中で混合して培養し、特定のアミノ酸配列を持つ合成ペプチド基質(KKKVSRSGLYRSPSMPENLNRPR、配列番号1)に対するChk1及びChk2キナーゼリン酸化をモニターリングすることにより、化合物のCHK1阻害剤活性を試験した。実験の試験は、Eurofins社のKinaseProfilerTMプロテインキナーゼ活性検出プラットフォームで実施され、実験結果は同社から提供された。手順は下記の通りであり:Chk1及びChk2キナーゼを20mMのMOPS(モルホリンプロパンスルホン酸)、1mMのEDTA(エチレンジアミン四酢酸)、0.04%のBrij-35、5%のグリセロール、0.1%の2-メルカプトエタノール、1mg/mLのBSA(ウシ血清アルブミン)で希釈した後反応系に加え、反応系には、実施例化合物、pH7.0のMOPS8mM、0.2mMのEDTA、200μMのペプチド基質(KKKVSRSGLYRSPSMPENLNRPR、配列番号1)、10mMの酢酸マグネシウム及び所定濃度の[γ-33P]-ATP(強度は約500cpm/pmol)が含まれた。Mg2+及びATP(アデノシン三リン酸)の混合物を加えた後、反応を開始し、室温で40min培養した。0.5%の酸緩衝液を加え、反応を終了させた。10μLの反応溶液を連続フィルターP30で4回濾過し、0.425リン酸緩衝液で3回洗浄し、メタノールで1回洗浄し、それぞれ4min洗浄した。乾燥した後のシンチレーションカウンティング方法でカウントした。
化合物阻害活性の結果は表3に示された通りである。
Figure 0007260718000053
実験結論:
本発明の化合物は、良好なChk1阻害活性を示し、Chk1関連疾患(細胞増殖関連疾患など)の治療に使用される潜在的な応用価値を有する。
実験例2:化合物の薬物動態評価
実験目的:マウスにおける化合物の薬物動態を試験することである。
実験材料:C57BL/6マウス(メス、7~9週齢、Shanghai Slack)
実験操作:試験化合物を溶解した後に得られた透明な溶液を、メスC57BL/6マウスに、それぞれ尾静脈注射及び胃内投与(一晩絶食、7~9週齢)した。試験化合物又は対照化合物を投与後、静脈内注射群は1mg/kgの投与量で、0.0833、0.25、0.5、1、2、4、6、8及び24時間後、強制経口投与群は10mg/kgの投与量で、0.0833、0.25、0.5、1、2、4、6、8及び24時間後、それぞれ下顎静脈から血液を採取し、遠心分離して血漿を得た。LC-MS/MS法を使用して血中薬物濃度を測定し、WinNonlinTM Version 6.3薬物動態学ソフトウェアを使用し、非コンパートメントモデル線形対数台形法を使用し、関連薬物動態パラメーターを計算した。試験結果は表4に示された通りである。
Figure 0007260718000054
結論:本発明の化合物は、良好な経口バイオアベイラビリティ、高い曝露量を有し、良好な体内効果の生成に有利である。
実験例3.BALB/cヌードマウスのヒト卵巣癌OVCAR-3皮下異種移植腫瘍モデルにおける化合物の生体内薬効研究
実験目的:BALB/cヌードマウスのヒト卵巣癌OVCAR-3皮下異種移植腫瘍モデルにおける本発明の化合物の生体内薬効を評価することである。
実験動物:メスBALB/cヌードマウス、6~8週齢、体重18~22g;サプライヤー:Beijing Weitong Lihua Laboratory Animal Technology Co.、Ltd。
実験方法と手順:
3.1細胞の培養
ヒト卵巣癌OVCAR-3(ATCC-HTB-161)細胞を体外単層培養し、培養条件はRPMI1640培地に20%のウシ胎児血清、0.01mg/mLのウシインスリンに、1%の二重抗体を加え、37℃で、5%のCOのインキュベーターで培養した。週に2回、トリプシンを使用して通常のな消化処理をし、継代培養した。細胞の飽和度が80%~90%であり、細胞の数が要求に達した場合、細胞を収集してカウントし接種した。
3.2腫瘍細胞の接種(腫瘍の接種)
各マウスの右背部に0.1mL(10×10細胞)のOVCAR-3細胞を皮下接種し、平均腫瘍体積が122mmに達した時点で群を分け投与した。
3.3試験物質の製造
試験化合物18、化合物19を2mg/mLの透明溶液に製造し、溶媒は10%のジメチルスルホキシド、20%のポリエチレングリコール400、5%のトウェイン80、65%の水であった。
3.4腫瘍の測定と実験指標
週に2回ノギスで腫瘍の直径を測定した。腫瘍体積の計算式は:V=0.5a×bであり、aとbは、それぞれ腫瘍の長径と短径を表す。
化合物の抗腫瘍効果は、TGI(%)によって評価される。TGI(%)は、腫瘍増殖阻害率を反映する。TGI(%)=[(1-(特定の処理群の投与終了時の平均腫瘍体積-当該処理群の投与開始時の平均腫瘍体積)/(溶媒対照群の治療終了時の平均腫瘍体積-溶媒対照群の治療開始時の平均腫瘍体積)]×100%。相対腫瘍体積(relative tumor volume,RTV)は、腫瘍測定の結果から計算され、計算式はRTV=V/Vであり、ここで、Vは、群を分けて投与する時(即ち、D0)に測定した平均腫瘍体積であり、Vは、特定の測定時の平均腫瘍体積である。
3.5統計分析
統計分析は、試験終了時のRTVデータに基づいてSPSSソフトを使用して実行された。2つの群間の比較にはTtestを使用し、3つの群又はそれ以上の群間の比較にはone-way ANOVAを使用して分析し、分散が均一である場合(F値に有意差がない場合)、Tukey’s法で分析し、分散が均一でない場合(F値に有意差がある場合)、Games-Howell法で試験した。p<0.05は、有意差があると見なされた。
3.6試験結果
ヒト卵巣癌OVCAR-3皮下異種移植腫瘍BALB/cヌードマウスに実施例18、実施例19を投与して治療後の各群の腫瘍体積変化は表5に示された。
Figure 0007260718000055
3.7試験結果及び考察
OVCAR-3ヒト卵巣癌異種移植腫瘍モデルでは、投与開始から21日後、溶媒対照群の担癌マウスの平均腫瘍体積は885mmに達し、化合物18は溶媒対照群と比較して、TGIは92.3%(p=0.024)であり、平均腫瘍体積は180mmであった。化合物19は、溶媒対照群と比較してTGIは98.8%(p=0.018)であり、平均腫瘍体積は131mmであった。上記の結果により:本発明実施例の化合物が、ヒトOVCAR-3ヒト卵巣癌異種移植腫瘍モデルにおいて有意な抗腫瘍効果を有することが示された。

Claims (16)

  1. 式(I)で表される化合物又はその薬学に許容される塩。
    Figure 0007260718000056
    (ここで、
    は、CH及びNから選択され;
    Lは、単結合及び-CH-から選択され;
    mは、0、1、2、3及び4から選択され;
    n及びqは、それぞれ独立して1及び2から選択され;
    は、H、F、Cl、Br及びIから選択され;
    は、H、D、F、Cl、Br及びIから選択され;
    は、H、F、Cl、Br、I、CN及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは、1、2又は3つのRにより任意に置換され;
    各Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、C1-3アルキル及びC1-3アルコキシから選択され、前記C1-3アルキル及びC1-3アルコキシは、1、2又は3つのRにより任意に置換され;
    は、H及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは、1、2又は3つのRにより任意に置換され;
    、R及びRは、それぞれ独立して、H、D、F、Cl、Br及びIから選択される。)
  2. は、H及びFから選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  3. は、H及びCHから選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  4. 各Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、CH及びOCHから選択され、前記CH及びOCHは、1、2又は3つのRにより任意に置換される、請求項1に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  5. 各Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、CH、CF、OCH、OCD及びOCFから選択される、請求項1又は4に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  6. 構造フラグメント
    Figure 0007260718000057
    は、
    Figure 0007260718000058
    から選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  7. 構造フラグメント
    Figure 0007260718000059
    は、
    Figure 0007260718000060
    から選択される、請求項6に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  8. 構造フラグメント
    Figure 0007260718000061
    は、
    Figure 0007260718000062
    から選択される、請求項7に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  9. は、H、CH及びCDから選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  10. 構造フラグメント
    Figure 0007260718000063
    は、
    Figure 0007260718000064
    から選択される、請求項1又は9に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  11. 構造フラグメント
    Figure 0007260718000065
    は、
    Figure 0007260718000066
    から選択される、請求項10に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
  12. 下記から選択される請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学に許容される塩。
    Figure 0007260718000067
    (ここで、T、R、R、R、R、R、L及びmは請求項1~11のいずれか1項に定義された通りである。)
  13. 下記の式で表される化合物又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 0007260718000068
    Figure 0007260718000069
  14. Chk1に関連する疾患の医薬の製造における、請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
  15. 前記医薬は固形腫瘍の治療に使用される医薬である、ことを特徴とする請求項14に記載の使用。
  16. 前記固形腫瘍は膵臓癌である請求項15に記載の使用。
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