JP7263504B2 - 手摺及び手摺の取付方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献1に記載の手摺は、係合突起が嵌入するための係合凹部を正確な位置に穿設する必要があるため、作業に手間がかかる上に、手摺バーの端部に貫通孔と係合凹部の2つの孔が形成されるため、見栄えが悪くなってしまう。さらに、係合突起として、凸状部を有する板バネ部材をブッシュの外周面に着脱可能に取り付けるため、コストが上昇するといった問題があった。
また、指標部の位置に目印を付け、この目印にベース部の指標部を合わせてブラケットを取付面に取り付けることで、ブラケットを適切な位置に取り付けることができる。
また、指標部の位置にある取付面に4箇所の目印を付け、対向する2箇所の目印を結ぶ2本の線を引く。そして、この2本の線の交点がブラケットを固定する固定手段の挿通孔の穿孔位置となるため、容易に挿通孔の位置を特定できると共に適切な位置に挿通孔を穿孔することができる。
本発明の第3の特徴は、前記手摺杆の端部の断面形状と前記凹部の断面形状は非真円状に形成されていること、を特徴とする。
図1に示すように、本実施形態の手摺1は、壁面Wに取り付けられるものであり、手摺杆10と該手摺杆10を支持固定するブラケット30とを備えている。本実施形態の手摺杆10は、図1及び図5に示すように、持ち手部分となる直棒状の本体部13と、本体部13の両端から壁面Wに向けて直角に湾曲した湾曲部14と、湾曲部14の先端から壁面Wに向けて円筒状に延びた端部15とを備えており、端部15はブラケット30に固定されている。
指標部34は、ベース部31の外周部において、ブッシュ部33の中心Cを通る2本の仮想線V1,V2上に2箇所ずつ設けられている。本実施形態では、楕円形のベース部31の長軸線と仮想線V1、短軸線と仮想線V2が一致し、指標部34はベース部31の長軸線上(仮想線V1)上に2箇所と、短軸線状(仮想線V2)上に2箇所設けられている。
仮想外周円V3の径D2は、ブッシュ部33を金属管11内に挿入する際に、金属管11がリブの頂部44を削りながらブッシュ部33が金属管11内に挿入できる大きさに設定される。また、溝部43は、リブ42の頂部44が削り取られた削り屑を収容できる大きさに設定される。
手摺杆10とブラケット30とをねじで固定せずに組み合わせた手摺仮組体2を組み立てる「仮組工程」について説明する。まず、手摺杆10の金属管11内にブラケット30のブッシュ部33を挿入する(図6)。このとき、リブ42が設けられたブッシュ部33の本体部36を金属管11内に押し込むと、ブッシュ部33の本体部36は、リブ42の頂部44が削られながら金属管11内に挿入する。そして、ブッシュ部33をさらに押し込み手摺杆10の端部15をブラケット30の凹部32に嵌入させる。このとき、凹部32の断面形状と手摺杆10の端部15の断面形状が共に同じ楕円形となっているため、両者の周方向の向きが同じになると手摺杆10の端部15が凹部32内に嵌入する。また、リブ42の頂部44が削り取られた削り屑は、凹部32の底面35に設けられた溝部46に収容され、手摺杆10の端部15の端面と凹部32の底面35が当接する。そして、手摺杆10の貫通孔16とブッシュ部33のねじ螺合孔40の位置が合致することを確認する。
なお、工場等で手摺杆10とブラケット30を仮組して手摺仮組体2の状態で出荷してもよいし、手摺杆10とブラケット30を別個の状態で出荷して設置現場等で手摺仮組体2を組み立ててもよい。
次に、壁面Wにベース部31の固定位置の目印を付ける「印付け工程」について説明する。仮組工程で組み立てた手摺仮組体2を持ち、ベース部31の裏面を所望の位置の壁面Wに当接させる(図7)。この状態で壁面Wにおける指標部34に対応する位置に筆記具や罫書具で目印Mを付ける(図8)。印付けはすべての指標部34に対して行う。そして、手摺仮組体2を壁面Wから離す。
次に、目印Mを基準に挿通孔Hを壁面Wに穿設する「穿孔工程」について説明する。印付け工程で印した4箇所の目印Mのうち、対向する目印M同士を結ぶ2本の線L1,L2を引く。この2本の線L1,L2の交点Pが、固定手段38の挿通孔Hの穿孔位置となる(図9)。そして、ドリルなどの穿孔工具を用いて、交点Pが中心となるように挿通孔Hを穿設する。
次に、手摺仮組体2を手摺杆10とブラケット30とに分解する「分解工程」について説明する。金属管11内に挿入されたブラケット30のブッシュ部33を金属管11から引き抜いて、印付け工程で用いた手摺仮組体2を手摺杆10とブラケット30とに分解する。なお、分解工程は、印付け工程と穿孔工程の間に行ってもよいし、穿孔工程とブラケット固定工程の間に行ってもよい。
次に、固定手段38によりブラケット30を壁面Wに固定する「ブラケット固定工程」について説明する。分解工程で分解したブラケット30の指標部34を、壁面Wに印付けした4箇所の目印Mにそれぞれ合わせ、ボルト等の固定手段38によりブラケット30を壁面Wに固定する。
次に、手摺杆10とブラケット30とをねじで固定する「手摺杆固定工程」について説明する。ブラケット固定工程で壁面Wに固定したブラケット30のブッシュ部33に対し、分解工程で分解した手摺杆10の金属管11を挿入し、手摺杆10の端部15をブラケット30の凹部32に嵌合させ、手摺杆10の端部15の端面と凹部32の底面35とを当接させる。そうすると、手摺杆10の貫通孔16とブッシュ部33のねじ螺合孔40とが合致するため、貫通孔16にねじ41を挿入して、ねじ螺合孔40にねじ42を螺入し、手摺杆10とブラケット30とを固定する(図10)。このようにして、本実施形態における手摺1が壁面Wに取り付けられる。
手摺杆の形状によって、手摺杆の端部を長く形成できる場合には、ブラケットのブッシュ部について、円錐台形部を省略して長い円柱部とすることも可能である。変形例では、手摺杆70の端部71やブラケット90のブッシュ部91が本実施形態よりも長くなっており、これにより、手摺杆70の端部71には軸心方向に沿って複数の貫通孔72が並設されており、また、ブッシュ部91には突出方向に沿って複数のねじ螺合孔92が並設されている。
本実施形態では、1本の手摺杆10と2個のブラケット30とで組み立てられた手摺1であるが、複数本の手摺杆と複数個のブラケットとで組み立てられた手摺に本発明を適用してもよい。また、本実施形態では、全て本発明のブラケット30を用いて手摺杆1を壁面Wに取り付けているが、一部に本発明のブラケットを用いて残りを公知のブラケットとしてもよい。また、手摺杆30の形状は本実施形態に限定されず、例えば略L字状や略U字状など、様々な形状の手摺杆に本発明を適用することができる。リブ42の数や形状は、手摺杆10とブラケット30とを仮組したときにブラケット30が保持できれば、本実施形態に限定されない。また、溝部43の数や形状についても、手摺杆10の金属管11内にブラケット30のブッシュ部33を挿入したときにリブ42の削り屑が収容でき、手摺杆10の端面が凹部32の底面35に当接することができれば、本実施形態に限定されない。本実施形態では、指標部34が凹状となっているが、例えば凸状等に形成してもよい。また、本実施形態では、金属管11の断面が真円形で、被覆体12の断面が楕円形であり、金属管11と被覆体12の断面が非相似形となっているが、金属管11と被覆体12の断面を共に楕円形とする相似形であってもよい。なお、手摺杆10の端部15の断面形状とブラケット30の凹部32の断面形状は、手摺杆10の端部15が凹部32に嵌合した際に手摺杆10の周方向の移動を規制するように非真円状とするのが好ましいが、手摺杆10の端部15とブラケット30の凹部32の断面形状を真円状とすることも可能である。
2 手摺仮組体
10,70 手摺杆
11 金属管
12 被覆体
13 本体部
14 湾曲部
15,71 端部
16,72 貫通孔
30,90 ブラケット
31,ベース部
32 凹部
33,91 ブッシュ部
34 指標部
35 底面
36 円柱部
37 円錐台形部
38 固定手段
39 挿入孔
40,92 ねじ螺合孔
41 ねじ
42 リブ
43 溝部
44 頂部
45 傾斜面
W 壁面
H 挿通孔
Claims (7)
- 金属管を被覆材で被覆した手摺杆と、前記手摺杆に対してねじで固定されると共に取付面に固定手段により取り付けられるブラケットとを備えた手摺であって、
前記取付面に固定される前記ブラケットのベース部には、前記手摺杆の端部が嵌合する凹部が設けられており、
前記凹部には、前記金属管に挿嵌されるブッシュ部が底面から突設されており、
前記ブッシュ部の外周面には、突出方向に沿って延びるリブが、周方向に所定の間隔を空けて複数設けられ、
前記ブラケットは、少なくとも前記ブッシュ部が前記金属管よりも軟質な合成樹脂によって形成され、且つ前記ブッシュ部における各前記リブの頂点を通る仮想外周円が前記金属管の内周と同じかより大きく製作され、
前記手摺杆及び前記ブラケットは、前記ブッシュ部を前記手摺杆の金属管内に挿入し当該手摺杆とブラケットをねじで固定せずに組み合わせた手摺仮組体の状態で、前記ブラケットのベース部を前記取付面の所望の位置に当接させ、前記取付面に当該ベース部の固定位置の目印を付け、当該手摺仮組体を取付面から離すことが可能に形成され、
前記ブラケットには、前記ブッシュ部の先端から前記ベース部の裏面に至る挿通孔が設けられ、
前記ベース部の外周部には、前記取付面に前記ベース部の固定位置の目印を付ける際に指標となる指標部が4箇所設けられ、
前記取付面において、前記指標部に対応する位置に付した目印を結ぶ2本の線の交点によって、前記固定手段用の挿通孔を穿設する穿孔位置を特定し、
前記指標部は、前記ベース部の外周部において前記ブッシュ部の中心を通る2本の仮想線上に2箇所ずつ設けられ、
前記固定手段は、前記取付面の穿孔位置に穿孔された挿通孔と前記ブラケットの前記挿通孔とに挿入された状態で、該ブラケットを前記取付面に固定することを特徴とする手摺。 - 前記手摺杆は、持ち手部分となる本体部と、前記本体部の両端から前記取付面に向けて直角に湾曲した湾曲部と、前記湾曲部の先端から前記取付面に向けて延びる前記端部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の手摺。
- 前記手摺杆の端部の断面形状と前記凹部の断面形状は非真円状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の手摺。
- 前記凹部の底面には、前記ブッシュ部の周囲に溝部が設けられており、
前記リブは、前記溝部内から前記ブッシュ部の外周面を突出方向に沿って延びることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の手摺。 - 請求項1に記載の手摺の取付方法であって、
前記ブラケットのブッシュ部を前記手摺杆の金属管内に挿入し、当該手摺杆とブラケットとをねじで固定せずに組み合わせた手摺仮組体を組み立てる仮組工程と、
前記手摺仮組体のブラケットのベース部を取付面の所望の位置に当接させ、取付面に当該ベース部の固定位置の目印を付け、当該手摺仮組体を取付面から離す印付け工程と、
前記印付け工程で印付けした前記目印を基準に、前記固定手段に用いる挿通孔を取付面に穿設する穿孔工程と、
前記印付け工程で用いた前記手摺仮組体を手摺杆とブラケットとに分解する分解工程と、
前記分解工程で分解したブラケットのベース部を前記目印に合わせ、前記固定手段により当該ブラケットを取付面に固定するブラケット固定工程と、
前記ブラケット固定工程で取付面に固定したブラケットのブッシュ部に対し、前記分解工程で分解した前記手摺杆の金属管を挿入し、当該手摺杆とブラケットとをねじで固定する手摺杆固定工程と、
を有することを特徴とする手摺の取付方法。 - 請求項5に記載の手摺の取付方法であって、
前記印付け工程において、取付面における前記指標部に対応する位置に目印を付け、
前記ブラケット固定工程において、前記ブラケットの指標部を前記目印に合わせることを特徴とする手摺の取付方法。 - 請求項6に記載の手摺の取付方法であって、
前記印付け工程において、取付面における各前記指標部に対応する位置に目印を付け、
前記穿孔工程において、前記印付け工程で印付けした前記目印を結ぶ2本の線を引き、当該2本の線の交点を穿孔位置とし、
前記ブラケット固定工程において、前記ブラケットの指標部を4箇所の前記目印に合わせることを特徴とする手摺の取付方法。
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