以下の実施の形態において、本開示に係る冷蔵庫の一例を、図面に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態で説明する内容によって、本開示に係る冷蔵庫が限定されるものではない。また、以下の図面では、本開示に係る冷蔵庫の各構成の大きさが、本開示に基づいて実際に製造された冷蔵庫の各構成の大きさとは異なる場合がある。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る冷蔵庫の正面図である。
以下、本実施の形態に係る冷蔵庫100の構成について説明する。なお、以下では、冷蔵庫100の各構成を説明する際、冷蔵庫100の各構成の理解を容易にするために、方向を表す用語を適宜用いる。方向を表す用語とは、例えば、上、下、右、左、前、及び後等である。また、これらの方向は、冷蔵庫100を正面視した際の方向とする。
本実施の形態に係る冷蔵庫100は、外郭を構成する本体101を備えている。本体101は、該本体101の外周面部を構成する外箱と、該本体101の内周面部を構成する内箱と、外箱と内箱との間に設けられた断熱材と、を備えている。断熱材は、発泡断熱材及び真空断熱材等である。本体101は、前面側に開口部が形成された貯蔵室を有している。本実施の形態では、本体101の内部が仕切壁等で仕切られ、複数の貯蔵室が設けられている。具体的には、本体101には、貯蔵室として、冷蔵室1と、製氷室2と、小型冷凍室3と、冷凍室4と、野菜室5とが設けられている。
冷蔵室1は、貯蔵室のなかで、最上段に設けられている。冷蔵室1の開口部は、観音開き式の左扉6及び右扉7で、開閉自在に覆われている。具体的には、左扉6の左側端部は、本体101に回転自在に接続されている。右扉7の右側端部は、本体101に回転自在に接続されている。これにより、左扉6及び右扉7は、冷蔵室1の開口部を開閉自在に覆う観音開き式の扉を構成している。また、左扉6には、上下方向に延びる回転軸を中心として回転自在に、仕切板8が設けられている。この仕切板8は、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態において、左扉6と右扉7との間の隙間を冷蔵室1側から塞ぎ、左扉6と右扉7との間の隙間から冷蔵庫100内の冷気が冷蔵庫100外へ漏れることを抑制するものである。また、この仕切板8は、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態において、左扉6と右扉7との間の隙間を冷蔵室1側から塞ぎ、左扉6と右扉7との間の隙間から冷蔵室1内へ冷蔵庫100外の空気の侵入を抑制するものである。仕切板8の詳細については、後述する。
なお、以下では、左扉6及び右扉7のうち、仕切板8が設けられている側の扉を第1扉と称する場合がある。また、左扉6及び右扉7のうち、仕切板8が設けられていない側の扉を第2扉と称する場合がある。すなわち、本実施の形態では、左扉6が第1扉となっており、右扉7が第2扉となっている例を示している。なお、仕切板8は、右扉7に回転自在に設けられていてもよい。すなわち、右扉7が第1扉となり、左扉6が第2扉となっていてもよい。
冷蔵室1の下方には、製氷室2及び小型冷凍室3が並列に配置されている。製氷室2の開口部は、引き出し式の扉で開閉自在に覆われている。この扉には、製氷室2側に、製氷室2に貯蔵する物を収納する収納箱が接続されている。小型冷凍室3の開口部は、引き出し式の扉で開閉自在に覆われている。この扉には、小型冷凍室3側に、小型冷凍室3に貯蔵する物を収納する収納箱が接続されている。製氷室2及び小型冷凍室3の下方には、冷凍室4が配置されている。冷凍室4の開口部は、引き出し式の扉で開閉自在に覆われている。この扉には、冷凍室4側に、冷凍室4に貯蔵する物を収納する収納箱が接続されている。冷凍室4の下方には、野菜室5が配置されている。野菜室5の開口部は、引き出し式の扉で開閉自在に覆われている。この扉には、野菜室5側に、野菜室5に貯蔵する物を収納する収納箱が接続されている。
なお、貯蔵室の数、及び各貯蔵室の配置等は、あくまでも一例である。また、観音開き式の左扉6及び右扉7が覆う貯蔵室は、冷蔵室1に限定されるものではなく、冷蔵室1以外の貯蔵室であってもよい。
また、冷蔵庫100には、外気温度センサ9及び外気湿度センサ10が搭載されている。外気温度センサ9は、冷蔵庫100の外部の空気の温度である外気温度を検出するものである。外気湿度センサ10は、冷蔵庫100の外部の空気の湿度である外気湿度を検出するものである。
なお、外気温度センサ9及び外気湿度センサ10は、外気温度及び外気湿度を検出できる位置であれば設置場所は問わない。ただし、外気温度センサ9及び外気湿度センサ10は、冷蔵庫100の運転に影響されない位置に設置するのが望ましい。冷蔵庫100の運転に影響されない位置とは、例えば、本体101に設けられた後述する凝縮配管の温度の影響を受けない位置である。本実施の形態に係る冷蔵庫100では、本体101と左扉6とがヒンジで接続されており、ヒンジの上部を覆うカバー部材11が設けられている。例えば、当該カバー部材11の内側に、外気温度センサ9及び外気湿度センサ10を設置してもよい。当該カバー部材11の内側は、本体101に設けられた後述する凝縮配管の温度の影響を受けない位置である。
図2は、本実施の形態に係る冷蔵庫の左扉の構成を示す分解斜視図である。図3は、本実施の形態に係る冷蔵庫の右扉の構成を示す分解斜視図である。
左扉6及び右扉7は、上下左右が樹脂製のキャップ部品98で構成されている。また、左扉6の背面は、換言すると左扉6の冷蔵室1側の面は、樹脂製の内板87で構成されている。また、右扉7の背面は、換言すると右扉7の冷蔵室1側の面は、樹脂製の内板88で構成されている。また、左扉6及び右扉7の前面は、ガラス製の扉表面パネル99で構成されている。つまり、左扉6は、キャップ部品98、内板87、及び扉表面パネル99で6面が構成されている。右扉7は、キャップ部品98、内板88、及び扉表面パネル99で6面が構成されている。また、左扉6及び右扉7の内部には、断熱材が設けられている。また、本実施の形態では、上述の仕切板8は、左扉6の内板87に、回転自在に設けられている。具体的には、本実施の形態では、仕切板8の上部及び下部が、ヒンジによって、回転自在に内板87に固定されている。
また、左扉6には、設定操作部103が設けられている。設定操作部103では、各貯蔵室の温度設定の操作、及び冷蔵庫100の運転モードの操作等を行うことができる。冷蔵庫100は、運転モードとして、例えば、省エネルギーモード及び露付き対策モード等を備えている。なお、設定操作部103は、右扉7に設けられていてもよい。
また、左扉6の内板87の背面には、内部に永久磁石が設けられたガスケット62が取り付けられている。右扉7の内板88の背面には、内部に永久磁石が設けられたガスケット64が取り付けられている。左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた際、ガスケット62及びガスケット64は、本体101の前面フランジ部70における冷蔵室1の開口部周縁を構成する部分、及び仕切板8の前面に密着する。なお、前面フランジ部70については、後述する図5及び図6を参照されたい。
ここで、冷蔵庫100は、図14及び図15で後述するように、冷蔵室1の上面部に、仕切板8を回転させるガイド部材71を備えている。そして、左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部を閉じる際、冷蔵室1内において仕切板8の上端部がガイド部材71によって案内され、仕切板8が回転する。これにより、左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態においては、左扉6と右扉7との間の隙間は、冷蔵室1側から仕切板8によって塞がれる。このため、仕切板8が冷蔵室1内において滑らかに回転できるように、左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態においては、仕切板8の上端部とガイド部材71との間に、図14及び図15で後述するように上部隙間66が形成されている。また、左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態においては、仕切板8の下端部と冷蔵室1の下面部38との間に、図17で後述するように下部隙間67が形成されている。
このため、ガスケット62及びガスケット64には、上部隙間66の前方及び下部隙間67の前方を塞ぐヒレ部が形成されている。具体的には、左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態においては、左扉6に取り付けられたガスケット62の右側の側縁部が、仕切板8の前面に密着する。このガスケット62の右側の側縁部に、ヒレ部63及びヒレ部75が設けられている。左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態において、ヒレ部63は、右扉7へ向かって延びており、上部隙間66に対向する。左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態において、ヒレ部75は、右扉7へ向かって延びており、下部隙間67と対向する。また、左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態においては、右扉7に取り付けられたガスケット64の左側の側縁部が、仕切板8の前面に密着する。このガスケット64の左側の側縁部に、ヒレ部65及びヒレ部76が設けられている。左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態において、ヒレ部65は、左扉6へ向かって延びており、上部隙間66に対向する。左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態において、ヒレ部76は、左扉6へ向かって延びており、下部隙間67と対向する。
左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態においては、ガスケット62のヒレ部63とガスケット64のヒレ部65とが重なり合う。また、ヒレ部63の上部及びヒレ部65の上部は、本体101の前面フランジ部70における冷蔵室1の開口部周縁を構成する部分に密着する。また、ヒレ部63の下部及びヒレ部65の下部は、仕切板8の前面に密着する。これにより、左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態においては、ヒレ部63及びヒレ部65によって、上部隙間66の前方が塞がれる。同様に、左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態においては、ガスケット62のヒレ部75とガスケット64のヒレ部76とが重なり合う。また、ヒレ部75の下部及びヒレ部76の下部は、本体101の前面フランジ部70における冷蔵室1の開口部周縁を構成する部分に密着する。また、ヒレ部75の上部及びヒレ部76の上部は、仕切板8の前面に密着する。これにより、左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態においては、ヒレ部75及びヒレ部76によって、下部隙間67の前方が塞がれる。
また、左扉6及び右扉7の冷蔵室1側には、高さ方向に沿って、収納用の3つのポケット26が取り付けられている。
図4は、本実施の形態に係る冷蔵庫の冷媒回路を示す図である。図5は、本実施の形態に係る冷蔵庫における冷媒配管の接続図である。図6は、本実施の形態に係る冷蔵庫の変形例における冷媒配管の接続図である。なお、図4に示す矢印は、冷媒の流れを示している。また、図5及び図6示す冷蔵庫100の本体101は、右手前側が前側である。
本実施の形態に係る冷蔵庫100は、冷媒が循環する冷媒回路102を備えている。この冷媒回路102は、図4に示すように、圧縮機12、フィンチューブ式の機械室凝縮器13、左側側面凝縮配管14、天井面凝縮配管15、背面凝縮配管16、右側側面凝縮配管17、露付き防止配管18、ドライヤ19、減圧装置である毛細管20、冷却器21、マフラー22、及び吸入配管23を備える。ここで、機械室凝縮器13、左側側面凝縮配管14、天井面凝縮配管15、背面凝縮配管16、右側側面凝縮配管17、及び露付き防止配管18は、内部を流れる冷媒が凝縮するものである。
図5に示すように、圧縮機12、機械室凝縮器13、及びドライヤ19は、本体101の背面側下部に設けられた機械室34に設置されている。毛細管20、マフラー22、及び吸入配管23は、本体101の内部に設けられている。冷却器21は、本体101内に形成され、各貯蔵室に連通する風路に設けられている。左側側面凝縮配管14は、本体101の左側側面に設けられている。天井面凝縮配管15は、本体101の天井69に設けられている。背面凝縮配管16は、本体101の背面に設けられている。右側側面凝縮配管17は、本体101の右側側面に設けられている。露付き防止配管18は、本体101の前面である前面フランジ部70に設けられている。
なお、本実施の形態では、天井面凝縮配管15は、左側側面凝縮配管14と接続されている。しかしながら、これはあくまでも一例であり、例えば、天井面凝縮配管15は、右側側面凝縮配管17と接続されていてもよい。また、左側側面凝縮配管14、天井面凝縮配管15、背面凝縮配管16、及び、右側側面凝縮配管17は、本体101の金属製の外箱の内面にアルミテープで固定されている。
また、冷蔵庫100は、機械室34に設けられ、機械室凝縮器13及び圧縮機12を冷却する図示せぬ機械室冷却ファンを備えている。また、冷蔵庫100は、冷却器21の上方に設けられ、冷却器21で冷却された空気である冷気を各貯蔵室へ供給する図示せぬ庫内冷却ファンを備えている。
なお、毛細管20及び冷却器21の組み合わせを複数設けてもよい。この場合、各毛細管20の上流側に、各毛細管20へ冷媒を分配する三方弁等の分流器を設置する。また、機械室凝縮器13、天井面凝縮配管15、及び背面凝縮配管16は、左側側面凝縮配管14及び右側側面凝縮配管17だけで凝縮能力を稼げるのであれば、設けられていなくても問題ない。
図5に示すように、露付き防止配管18は、冷蔵室1の開口部周縁、製氷室2の開口部周縁、小型冷凍室3の開口部周縁、冷凍室4の開口部周縁、及び野菜室5の開口部周縁となる前面フランジ部70に配置されている。すなわち、露付き防止配管18は、各貯蔵室の開口部を取り囲むように、前面フランジ部70に配置されている。また、露付き防止配管18は、本体101の右側側面の下部で右側側面凝縮配管17に接続されており、本体101の左側側面の下部で、機械室34に配置されたドライヤ19に接続されている。
なお、本体101における冷蔵室1の壁部となる箇所の断熱性能がよい場合、図6に示すように、露付き防止配管18は、冷蔵室1を除く各貯蔵室の開口部を取り囲むように、前面フランジ部70に配置されていてもよい。つまり、露付き防止配管18は、前面フランジ部70における冷蔵室1の開口部周縁を構成する部分には配置しなくてもよい。ここで、本体101における冷蔵室1の壁部となる箇所の断熱性能がよい場合とは、例えば、本体101における冷蔵室1の壁部となる箇所において、内箱と外箱との間の距離が大きい場合である。すなわち、本体101における冷蔵室1の壁部となる箇所の断熱性能がよい場合とは、例えば、本体101における冷蔵室1の壁部となる箇所の厚みが大きい場合である。また例えば、本体101における冷蔵室1の壁部となる箇所の断熱性能がよい場合とは、本体101における冷蔵室1の壁部となる箇所において、内箱と外箱との間に真空断熱材が設けられている場合である。露付き防止配管18の長さを減らすことで、材料コスト及び露付き防止配管18を配置する際にかかる製造コストを低減することができる。
ここで、図6に示す構造では、前面フランジ部70における冷蔵室1の開口部周縁を構成する部分のうち、冷蔵室1の開口部の上側、左側及び右側となる部分に露付き防止配管18が配置されていない。このため、仕切板8が配置される周辺の前面フランジ部70の温度は、露付き防止配管18が配置されている場合と比較して下がる。したがって、上部隙間66の前方を塞ぐヒレ部63及びヒレ部65の温度が低下し、ヒレ部63及びヒレ部65周辺に結露が発生することが懸念されるかもしれない。しかしながら、仕切板8周辺の構造を後述のような構造することにより、ヒレ部63及びヒレ部65の温度低下を抑制でき、ヒレ部63及びヒレ部65周辺に結露が発生することを抑制できる。
図7は、本実施の形態に係る冷蔵庫の上部部分を示す縦断面図である。なお、図7では、紙面左側が冷蔵庫100の前側となっている。
冷蔵庫100の本体101の背面側には、制御装置29が設けられている。制御装置29は、専用のハードウェア、又はメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)で構成されている。なお、CPUは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、又はプロセッサともいう。
制御装置29が専用のハードウェアである場合、制御装置29は、例えば、単一回路、複合回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。制御装置29が実現する各機能部のそれぞれを、個別のハードウェアで実現してもよいし、各機能部を一つのハードウェアで実現してもよい。
制御装置29がCPUの場合、制御装置29が実行する各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。CPUは、メモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置29の各機能を実現する。ここで、メモリは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、又はEEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリである。
なお、制御装置29の機能の一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
冷蔵室1内には、冷蔵室1の温度を検出するための冷蔵室温度センサ32が設けられている。以下、冷蔵室1の温度を冷蔵室温度と称する。この冷蔵室温度センサ32は、冷蔵室温度を検出できる位置であれば、冷蔵室1内での設置位置は問わない。制御装置29は、冷蔵室温度センサ32で検出した冷蔵室温度に基づいて、冷蔵室1への冷気の送風又は遮断を、冷蔵室用ダンパー装置31のバッフル85を開閉させることで行う。ここで、冷蔵室用ダンパー装置31は、冷蔵庫100の本体101の背面側に形成された冷蔵室吹出し風路24に設けられている。この冷蔵室吹出し風路24は、冷却器21が設けられている風路と連通する風路である。なお、冷蔵室温度センサ32で検出した冷蔵室温度は、温度補償用に冷蔵室1内に設置された図示せぬヒータへの通電を制御装置29が制御する際にも用いられる。また、冷蔵室温度センサ32で検出した冷蔵室温度は、仕切板8内に設置された後述するヒータ43への通電を制御装置29が制御する際にも用いられる。
ここで、図7中において白抜き矢印で示す風35a~風35eは、冷蔵室1の奥側の壁に形成された吹出し口37a~吹出し口37eから冷蔵室1内へ吹き出される冷気の風量を示している。また、図7中において白抜き矢印で示す熱33a~熱33dは、冷蔵室1の熱の移動を示している。熱33aは、冷蔵室1の天井69から冷蔵室1内への熱侵入を示している。熱33bは、左扉6又は右扉7から冷蔵室1内への熱侵入を示している。熱33cは、冷蔵室1の背面から冷蔵室1内への熱侵入を示している。熱33dは、冷蔵室1から冷蔵室1に比べて温度の低い製氷室2又は小型冷凍室3への熱の移動を示している。なお、他の熱侵入に関して、冷蔵室1の側面から侵入する熱もあるが、図7では紙面直交方向となるため図示を省略する。また、風35a~風35eを示す白抜き矢印の大きさは、風量の大きさを示している。例えば、風35aは風35eと比べて風量が多いことを示している。また、熱33a~熱33dを示す白抜き矢印の大きさは、熱移動量を示している。例えば、熱33aは熱33dと比べて熱移動量が多いことを示している。
冷蔵室1内は、複数の棚30によって複数の貯蔵領域に区画されている。また、冷蔵室1内の最下段の棚30の下には、冷蔵室1の温度より低いチルド室27が設けられている。例えば、冷蔵室1の温度が約3℃であり、チルド室27の温度が約0℃である。また、チルド室27には、食品を収納するチルドケース28が設けられている。また、冷蔵室1の奥側の壁の、複数の棚30によって区画された各部分には、冷蔵室吹出し風路24から風35a~風35eが吹出される吹出し口37a~吹出し口37eが形成されている。
ここで、冷蔵室1内においては、温度の高い空気が集まりやすい上部が、下部よりも温度上昇しやすい。また、本実施の形態のように、貯蔵室の中で冷蔵室1が最上部に位置する場合、天井69から侵入する熱により、冷蔵室1内においては、上部が下部よりもさらに温度上昇しやすくなる。このため、冷蔵室1の奥側の壁に形成された吹出し口37a~37eから吹き出される風量として、冷蔵室1内を複数の棚30によって区画された各部分において、最上段の風量を最も多くするようにしている。すなわち、冷蔵室1内へは、下部よりも上部の方へ、多くの冷気が供給される。これにより、冷蔵室1内の区画された各部分の温度分布をある程度の幅内に収めるようにしている。このため、仕切板8の上部は下部よりも冷却されやすい傾向にある。
このため、従来の冷蔵庫においては、下部隙間67周辺と比べ、上部隙間66周辺の方が、冷却されやすい。換言すると、従来の冷蔵庫においては、下部隙間67の前方を塞ぐヒレ部75及びヒレ部76と比べ、上部隙間66の前方を塞ぐヒレ部63及びヒレ部65の方が冷却されやすい。このため、従来の冷蔵庫においては、仕切板8のヒータ43への通電率を、上部隙間66の前方を塞ぐヒレ部63及びヒレ部65を結露しない温度まで加熱できるまで大きくしていた。しかしながら、この方法では、ヒータ43の消費電力が増加し、冷蔵庫100の消費電力が増加してしまう。なお、通電率とは、通電時間と休止時間とを1サイクルとした場合における、該1サイクル中の通電時間の割合である。例えば、通電時間が5秒で休止時間を5秒とした場合、1サイクルが10秒となり、通電率は50%となる。
図8は、本実施の形態に係る冷蔵庫の仕切板の分解図である。
図8に示すように、本実施の形態に係る仕切板8は、表面板金42、ヒータ43、表面枠型樹脂部材44、断熱材45、第1雄ネジ46a、複数の雄ネジ46c、バネ止め47、上側カバー部材48、上側ヒンジ部材49、下側カバー部材50、下側ヒンジ部材51、バネ52、及び背面側樹脂部材53を備えている。
表面板金42は、左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態において、仕切板8の前面部となる部材である。すなわち、表面板金42は、左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態において、ガスケット62及びガスケット64が密着する部材である。表面板金42の裏側には、ヒータ43が貼り付けられている。ヒータ43の詳細構成については、後述する。ヒータ43の裏側には、表面枠型樹脂部材44が設けられている。表面枠型樹脂部材44の図示せぬツメが表面板金42のツメ受け部57に引っかけられることで、表面枠型樹脂部材44は表面板金42に取り付けられている。背面側樹脂部材53は、左扉6及び右扉7によって冷蔵室1の開口部が閉じられた状態において、仕切板8の背面部となる部材である。背面側樹脂部材53の上端部には、下方へ凹む略円筒状の凹部79が形成されている。また、背面側樹脂部材53の下端部には、上方へ凹む略円筒状の凹部83が形成されている。
上側ヒンジ部材49は、本体部49aと、該本体部49aから横方向へ延びる腕部77と、該腕部77から下方に延びる略円筒状の軸部78とを備えている。そして、軸部78の下部が、背面側樹脂部材53の凹部79に回転自在に挿入されている。上側カバー部材48は、仕切板8の上端部を構成する部材である。上側カバー部材48は、背面側樹脂部材53の上端部及び軸部78の上端部を覆っている。第1雄ネジ46aは、上側カバー部材48を固定している雄ネジである。本実施の形態では、背面側樹脂部材53の上端部に形成された図示せぬ雌ネジ部に第1雄ネジ46aがねじ込まれることにより、上側カバー部材48が背面側樹脂部材53に固定されている。
また、上側カバー部材48の上部には、第1溝部73が形成されている。後述の図15に示すように、冷蔵室1の上面部に設けられたガイド部材71は、下方へ突出する突起72を備えている。左扉6で冷蔵室1の開口部を閉じる際、この突起72が上側カバー部材48の第1溝部73に挿入される。そして、左扉6で冷蔵室1の開口部を閉じる際、仕切板8は、第1溝部73に挿入された突起72に案内されて回転する構成となっている。
下側ヒンジ部材51は、本体部51aと、該本体部51aから横方向へ延びる腕部81と、該腕部81から上方に延びる略円筒状の軸部82とを備えている。そして、軸部82の上部が、背面側樹脂部材53の凹部83に回転自在に挿入されている。下側カバー部材50は、仕切板8の下端部を構成する部材である。下側カバー部材50は、背面側樹脂部材53の下端部及び軸部82の下端部を覆っている。本実施の形態では、背面側樹脂部材53の下端部に形成された図示せぬ雌ネジ部に雄ネジ46cがねじ込まれることにより、下側カバー部材50が背面側樹脂部材53に固定されている。
下側ヒンジ部材51には、バネ止め47が雄ネジ46cで固定されている。このバネ止め47には、バネ52が取り付けられている。バネ52は、左扉6で冷蔵室1の開口部を閉じる際に仕切板8が回転する方向とは反対の回転方向に、仕切板8を押すものである。第1雄ネジ46a、複数の雄ネジ46c、バネ止め47、上側カバー部材48、上側ヒンジ部材49、下側カバー部材50、下側ヒンジ部材51、及びバネ52が取り付けられた状態の背面側樹脂部材53は、表面枠型樹脂部材44との間に断熱材45を挟み込んだ状態で、表面板金42に取り付けられる。これにより、本実施の形態に係る仕切板8が完成する。なお、本実施の形態では、表面板金42のツメ68が背面側樹脂部材53に引っかかることにより、背面側樹脂部材53が表面板金42に取り付けられている。
図9は、本実施の形態に係る冷蔵庫の仕切板を構成する表面板金及びヒータの横断面図である。図10は、本実施の形態に係る冷蔵庫の仕切板のヒータを構成するコード状ヒータの一部を示す斜視図である。なお、図9は、表面板金42にヒータ43を貼り付ける前の状態を示している。
図9に示すように、ヒータ43は、コード状ヒータ56と、アルミ箔54と、両面テープ55とを備えている。また、図10に示すように、コード状ヒータ56は、ニクロム線等の発熱線59が等ピッチでガラス繊維等の芯材58に巻き付けられている。そして、発熱線59が等ピッチで巻き付けられた芯材58は、ポリ塩化ビニル等の絶縁被覆材60及び絶縁被覆材61で、二重に被覆されている。なお、コード状ヒータ56は、発熱線59を厳密に等ピッチで芯材58に巻き付けていなくてもよく、発熱線59をほぼ等ピッチで芯材58に巻き付けていればよい。
図9に示すように、アルミ箔54は、コード状ヒータ56を所定の形状に保持するものである。図8に示すように、コード状ヒータ56は、横方向に蛇行しながら上下方向に延びる形状で、アルミ箔54に保持されている。図9に示すように、コード状ヒータ56及びアルミ箔54は、両面テープ55で表面板金42の裏側に貼り付けられている。なお、コード状ヒータ56及びアルミ箔54は、両面テープ55の代わりに糊を用いて、表面板金42の裏側に貼り付けられていてもよい。
ここで、コード状ヒータ56は、発熱線59の巻き付けピッチを、仕切板8の位置に応じて変更してもよい。以下、このようなコード状ヒータ56を、可変ピッチヒータと称する。コード状ヒータ56を可変ピッチヒータとすることにより、例えば、仕切板8の上部、下部及び中央部において発熱線59の巻き付けピッチを異ならせ、仕切板8の上部、下部及び中央部においてコード状ヒータ56の発熱量を異ならせることができる。これにより、仕切板8における結露が発生しにくい箇所の温度上昇を抑えることができる。ただし、可変ピッチヒータは、製造上において芯材58を送る速度を変えられる装置が必要となる。また、可変ピッチヒータは、製造時間も長くかかってしまう。このため、可変ピッチヒータは、発熱線59が等ピッチで巻き付けられたコード状ヒータ56と比べ、コストが高くなる。このため、コード状ヒータ56を可変ピッチヒータとするか否かは、製造コスト及び冷蔵庫100の運転時の消費電力等、種々のコスト要因を考慮して決定するのがよい。
図11は、本実施の形態に係る冷蔵庫の左扉及び仕切板を冷蔵室側から見た図である。図12は、図11のA部拡大図である。図13は、図11のB部拡大図である。
図8のように組み立てられた仕切板8は、図11~図13に示すように左扉6に取り付けられる。具体的には、仕切板8の上側ヒンジ部材49の本体部49aは、雄ネジ46cで、左扉6の内板87に固定される。また、仕切板8の下側ヒンジ部材51の本体部51aは、左扉6が備える第2雄ネジ46bで、左扉6の内板87に固定される。この際、上側ヒンジ部材49の軸部78の軸心と下側ヒンジ部材51の軸部82の軸心とが上下方向に延びる軸104と一致するように、上側ヒンジ部材49及び下側ヒンジ部材51は左扉6の内板87に取り付けられる。これにより、仕切板8は、軸104を回転中心として回転することができる。
ここで、本実施の形態に係る冷蔵庫100は、第1カバー部材89及び第2カバー部材93を備えている。
第1カバー部材89は、ガイド部材71に上下方向に移動自在に設けられている。また、第1カバー部材89は、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態においては、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を開いている状態よりも下降して、仕切板8の上端部に接触するものである。そして、第1カバー部材89は、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態において、ガイド部材71と仕切板8の上端部との間に形成される上部隙間66の側部の少なくとも一部と、該上部隙間66の背部とを覆っているものである。
第2カバー部材93は、仕切板8に上下方向に移動自在に設けられている。また、第2カバー部材93は、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態においては、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を開いている状態よりも下降して、冷蔵室1の下面部38に接触するものである。そして、第2カバー部材93は、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態において、冷蔵室1の下面部38と仕切板8の下端部との間に形成される下部隙間67の側部の少なくとも一部と、該下部隙間67の背部とを覆っているものである。
以下、図14~図16を用いて、第1カバー部材89の一例の構成、該第1カバー部材89周辺の構成、及び該第1カバー部材89の動作について説明する。また、図17~図19を用いて、第2カバー部材93の一例の構成、該第2カバー部材93周辺の構成、及び該第2カバー部材93の動作について説明する。
図14は、本実施の形態に係る冷蔵庫の冷蔵室の上面に設けられたガイド部材周辺を前方右下から見た斜視図である。図15及び図16は、本実施の形態に係る冷蔵庫の冷蔵室の上面に設けられたガイド部材周辺を示す縦断面図である。なお、図15及び図16では、紙面左側が冷蔵庫100の前側となっている。また、図15は、第1カバー部材89が下降している状態を示している。図16は、第1カバー部材89が上昇している状態を示している。
上述のように、冷蔵室1の上面部には、仕切板8を回転させるガイド部材71が形成されている。第1カバー部材89は、ガイド部材71の下方と、ガイド部材71の背部と、ガイド部材71の側部の少なくとも一部と、を少なくとも覆う形状となっている。本実施の形態では、第1カバー部材89は、例えば、上部が開口した略箱形形状をしている。具体的には、第1カバー部材89は、底面部89aを備えている。また、第1カバー部材89は、底面部89aから上方に延びる背面部89b、側面部89c及び前面部89dを備えている。なお、第1カバー部材89は、左側の側面部を構成する側面部89cと、右側の側面部を構成する側面部89cとを備えている。
第1カバー部材89の底面部89aには、ガイド部材71の突起72が挿入された貫通穴90が形成されている。このため、第1カバー部材89が上下動する際、突起72に沿って上下動することとなる。すなわち、突起72は、第1カバー部材89が上下動する際のガイドとなる。これにより、第1カバー部材89は、安定して上下動することができる。また、突起72は、従来、冷蔵庫が備えている構成である。このため、第1カバー部材89が上下動する際の専用のガイドを設けることが不要となり、第1カバー部材89を設けた際の冷蔵庫100の製造コストの上昇を抑制できる。
図15に示すように、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態においては、第1カバー部材89は、下降し、仕切板8の上端部に底面部89aが接触した状態となる。この状態においては、第1カバー部材89の背面部89bは、ガイド部材71と仕切板8の上端部との間に形成される上部隙間66の背部を覆っている。このため、上部隙間66の後方から該上部隙間66に流入しようとする冷気を遮ることができる。また、この状態においては、第1カバー部材89の側面部89cは、上部隙間66の側部の少なくとも一部を覆っている。このため、上部隙間66の側方から該上部隙間66に流入しようとする冷気の少なくとも一部を遮ることができる。したがって、冷蔵庫100は、上部隙間66に冷気が流入することを従来よりも抑制できる。換言すると、冷蔵庫100は、上部隙間66の前方を塞ぐヒレ部63及びヒレ部65が上部隙間66に流入した冷気によって冷やされることを従来よりも抑制できる。
なお、本実施の形態では、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態においては、第1カバー部材89の側面部89cは、上部隙間66の側部の全てを覆っている。このため、上部隙間66の側方から該上部隙間66に流入しようとする冷気の全てを遮ることができる。したがって、冷蔵庫100は、上部隙間66に冷気が流入することをさらに抑制できる。換言すると、冷蔵庫100は、上部隙間66の前方を塞ぐヒレ部63及びヒレ部65が上部隙間66に流入した冷気によって冷やされることをさらに抑制できる。さらに、本実施の形態では、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態においては、第1カバー部材89の前面部89dは、上部隙間66とヒレ部63及びヒレ部65との間を覆っている。このため、上部隙間66に流入した冷気がヒレ部63及びヒレ部65に接触することを抑制できる。したがって、冷蔵庫100は、上部隙間66の前方を塞ぐヒレ部63及びヒレ部65が上部隙間66に流入した冷気によって冷やされることをさらに抑制できる。
また、図16に示すように、左扉6及び右扉7を開けて冷蔵室1の開口部を開く際、第1カバー部材89は、上昇する。このため、左扉6及び右扉7を開ける際、第1カバー部材89と仕切板8の上端部とが擦れることを抑制できる。
ここで、第1カバー部材89を上下動させる機構は特に限定されないが、本実施の形態では、バネ92、第1永久磁石91及び第1強磁性部材を用いて、第1カバー部材89を上下動させる機構を構成している。バネ92は、第1カバー部材89を上方へ引き上げるものである。バネ92は、例えば、第1カバー部材89とガイド部材71との間に設けられている。第1永久磁石91は、仕切板8の上端部及び第1カバー部材89のうちの一方に設けられている。第1強磁性部材は、強磁性材料で形成されている部材である。第1強磁性部材は、仕切板8の上端部及び第1カバー部材89のうちの他方に設けられている。また、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態においては、第1強磁性部材は、第1永久磁石91と対向する。
なお、本実施の形態では、第1永久磁石91は、第1カバー部材89に設けられている。また、本実施の形態では、仕切板8の上端部に設けられている第1雄ネジ46aを強磁性材料で形成し、第1雄ネジ46aを第1強磁性部材として用いている。従来より冷蔵庫が備えている第1雄ネジ46aを第1強磁性部材として用いることにより、第1カバー部材89を設けた際の部品点数の増加を抑制でき、冷蔵庫100の製造コストの上昇を抑制できる。
バネ92、第1永久磁石91及び第1強磁性部材を用いて、第1カバー部材89を上下動させる機構を構成した場合、第1カバー部材89は、次のように上下動する。左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態においては、第1永久磁石91と第1強磁性部材である第1雄ネジ46aとの間に作用する磁力によって、図15に示すように、第1カバー部材89が下降する。左扉6及び右扉7を開けていくと、第1永久磁石91と第1強磁性部材である第1雄ネジ46aとの間に作用する磁力が小さくなっていく。このため、左扉6及び右扉7を開けていくと、バネ92の力によって、第1カバー部材89が上昇していく。バネ92、第1永久磁石91及び第1強磁性部材を用いて、第1カバー部材89を上下動させる機構を構成することにより、第1カバー部材89を上下動させる機構を安価に構成することができる。
図17は、本実施の形態に係る冷蔵庫における仕切板の下端部周辺を示す縦断面図である。なお、図17では、紙面左側が冷蔵庫100の前側となっている。また、図17は、第2カバー部材93が下降している状態を示している。図18及び図19は、本実施の形態に係る冷蔵庫における仕切板の下端部周辺を冷蔵室側から見た斜視図である。なお、図18は、第2カバー部材93が下降している状態を示している。図19は、第2カバー部材93が上昇している状態を示している。
第2カバー部材93は、仕切板8の背面部と、仕切板8の側部の少なくとも一部と、を少なくとも覆う形状となっている。本実施の形態では、第2カバー部材93は、例えば、平面視略U字形状をしている。具体的には、第2カバー部材93は、仕切板8の背面部である背面側樹脂部材53と対向する背面部93aと、仕切板8の左側側部と対向する側面部93bと、仕切板8の右側側部と対向する側面部93bとを備えている。
第2カバー部材93の背面部93aには、上下方向に延びる長穴96が形成されている。この長穴96には、例えば雄ネジ等の留め具97が貫通している。そして、留め具97の頭部と仕切板8との間で第2カバー部材93の背面部93aが支持されることで、第2カバー部材93が仕切板8から外れない構成となっている。また、留め具97の頭部と仕切板8との間の距離は、第2カバー部材93の背面部93aの厚みよりも大きくなっている。このため、第2カバー部材93は、留め具97にガイドされながら、長穴96の上下方向の長さ分だけ、上下動可能となっている。
図17及び図18に示すように、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態においては、第2カバー部材93は、下降し、冷蔵室1の下面部38に接触する。この状態においては、第2カバー部材93の背面部93aは、冷蔵室1の下面部38と仕切板8の下端部との間に形成される下部隙間67の背部を覆っている。このため、下部隙間67の後方から該下部隙間67に流入しようとする冷気を遮ることができる。また、この状態においては、第2カバー部材93の側面部93bは、下部隙間67の側部の少なくとも一部を覆っている。このため、下部隙間67の側方から該下部隙間67に流入しようとする冷気の少なくとも一部を遮ることができる。したがって、冷蔵庫100は、下部隙間67に冷気が流入することを従来よりも抑制できる。換言すると、冷蔵庫100は、下部隙間67の前方を塞ぐヒレ部75及びヒレ部76が下部隙間67に流入した冷気によって冷やされることを従来よりも抑制できる。
なお、本実施の形態では、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態においては、第2カバー部材93の側面部93bは、下部隙間67の側部の全てを覆っている。このため、下部隙間67の側方から該下部隙間67に流入しようとする冷気の全てを遮ることができる。したがって、冷蔵庫100は、下部隙間67に冷気が流入することをさらに抑制できる。換言すると、冷蔵庫100は、下部隙間67の前方を塞ぐヒレ部75及びヒレ部76が下部隙間67に流入した冷気によって冷やされることをさらに抑制できる。
また、本実施の形態では、冷蔵室1の下面部38に、第2溝部95が形成されている。そして、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態においては、第2カバー部材93の下端部が、第2溝部95に挿入されている。これにより、冷蔵室1の下面部38と第2カバー部材93の下端部との間のシール性が向上する。このため、冷蔵室1の下面部38と第2カバー部材93の下端部との間から下部隙間67に冷気が流入することを抑制できる。したがって、冷蔵庫100は、下部隙間67の前方を塞ぐヒレ部75及びヒレ部76が下部隙間67に流入した冷気によって冷やされることをさらに抑制できる。
また、図19に示すように、左扉6及び右扉7を開けて冷蔵室1の開口部を開く際、第2カバー部材93は、上昇する。このため、左扉6及び右扉7を開ける際、第2カバー部材93と冷蔵室1の下面部38とが擦れることを抑制できる。
ここで、第2カバー部材93を上下動させる機構は特に限定されないが、本実施の形態では、第2永久磁石94及び第2強磁性部材を用いて、第2カバー部材93を上下動させる機構を構成している。第2永久磁石94は、左扉6及び第2カバー部材93のうちの一方に設けられている。第2強磁性部材は、強磁性材料で形成されている部材である。第2強磁性部材は、左扉6及び第2カバー部材93のうちの他方に設けられている。また、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を開いている状態においては、第2強磁性部材は、第2永久磁石94と横方向に対向する。
なお、本実施の形態では、第2永久磁石94は、第2カバー部材93に設けられている。より詳しくは、第2永久磁石94は、第2カバー部材93の背面部93aに設けられている。また、本実施の形態では、左扉6に設けられている第2雄ネジ46bを強磁性材料で形成し、第2雄ネジ46bを第2強磁性部材として用いている。従来より冷蔵庫が備えている第2雄ネジ46bを第2強磁性部材として用いることにより、第2カバー部材93を設けた際の部品点数の増加を抑制でき、冷蔵庫100の製造コストの上昇を抑制できる。
第2永久磁石94及び第2強磁性部材を用いて、第2カバー部材93を上下動させる機構を構成した場合、第2カバー部材93は、次のように上下動する。左扉6及び右扉7で冷蔵室1の開口部を閉じる際、図18に示すように、第2永久磁石94と第2強磁性部材である第2雄ネジ46bとが離れる方向に、仕切板8が回転する。このため、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を閉じている状態の仕切板8の位置においては、第2永久磁石94と第2強磁性部材である第2雄ネジ46bとが対向しなくなり、第2永久磁石94と第2強磁性部材である第2雄ネジ46bとの間に作用する磁力が小さくなる。この結果、第2カバー部材93は、自重で落下する。すなわち、第2カバー部材93は、自重で下降する。
左扉6及び右扉7を開いていくと、図19に示すように、第2永久磁石94と第2強磁性部材である第2雄ネジ46bとが近づく方向に、仕切板8が回転する。このため、左扉6及び右扉7を開いていくにつれて、第2永久磁石94と第2強磁性部材である第2雄ネジ46bとの間に作用する磁力が大きくなっていき、左扉6及び右扉7が冷蔵室1の開口部を開いている状態の仕切板8の位置では、第2カバー部材93が上昇した状態となる。第2永久磁石94及び第2強磁性部材を用いて、第2カバー部材93を上下動させる機構を構成することにより、第2カバー部材93を上下動させる機構を安価に構成することができる。
ここで、仕切板8のヒータ43への通電に関して、制御装置29には、あらかじめ試験等により決定された通電率演算式が記憶されている。ヒータ43への通電率は、外気温度、外気湿度、及び冷蔵室温度に応じて、制御装置29によって演算される。すなわち、本実施の形態では、ヒータ43への通電率は、冷蔵庫100周囲の環境に応じて変化していくものとしている。
制御装置29に記憶されている通電率演算式は、一例としては、次式(1)で示される。
通電率=C×外気湿度+D…(1)
ここで、C及びDは、外気温度から冷蔵室温度を減算した値によって決定される係数である。すなわち、C及びDは、外気温度から冷蔵室温度を減算した値によって変化する。そして、制御装置29は、外気温度センサで検出された外気温度、外気湿度センサ10で検出された外気湿度、冷蔵室温度センサ32で検出された冷蔵室温度、及び上述の通電率演算式を用いて、ヒータ43への通電率を決定する。この決定された通電率は、仕切板8の表面、左扉6の周囲、右扉7の周囲、ガスケット62、ガスケット64、ヒレ部63、ヒレ部65、ヒレ部75、及びヒレ部76等に結露が発生しない通電率である。
通電率演算式から演算される通電率は、外気温度及び外気湿度が高いほど大きくなり、冷蔵室温度が低いほど大きくなるようになっている。そして、制御装置29は、演算により決定した通電率で、ヒータ43に通電する。このため、外気温度及び外気湿度が低く、冷蔵室温度が高ければ、ヒータ43への通電率を小さくすることができるため、ヒータ43による消費電力の増大を抑制することができる。
ここで、従来の冷蔵庫においては、上部隙間66の前方を塞ぐヒレ部63及びヒレ部65が冷気によって最も冷やされやすい箇所となっている。すなわち、従来の冷蔵庫においては、上部隙間66の前方を塞ぐヒレ部63及びヒレ部65が最も結露の発生しやすい箇所となっている。このため、従来の冷蔵庫においては、ヒータ43への通電率は、ヒレ部63及びヒレ部65に結露が発生しない通電率となっていた。
そこで、本実施の形態では、上述のように、第1カバー部材89によって、上部隙間66に冷気が流入することを抑制し、上部隙間66の前方を塞ぐヒレ部63及びヒレ部65が冷やされることを従来よりも抑制している。これにより、本実施の形態に係る冷蔵庫100においては、ヒータ43への通電率を従来よりも小さくしても、ヒレ部63及びヒレ部65に結露が発生することを抑制できる。したがって、本実施の形態に係る冷蔵庫100は、ヒータ43による消費電力の増大を従来よりも抑制しつつ、結露を抑制することができる。
ところで、第1カバー部材89によってヒレ部63及びヒレ部65が冷却されることを抑制した結果、下部隙間67の前方を塞ぐヒレ部75及びヒレ部76が冷気によって最も冷やされやすい箇所となる。すなわち、下部隙間67の前方を塞ぐヒレ部75及びヒレ部76が最も結露の発生しやすい箇所となる。ここで、本実施の形態では、第2カバー部材93によって、下部隙間67に冷気が流入することを抑制し、下部隙間67の前方を塞ぐヒレ部75及びヒレ部76が冷やされることも、従来よりも抑制している。これにより、本実施の形態に係る冷蔵庫100においては、ヒータ43への通電率をさらに小さくしても、結露の発生を抑制できる。したがって、本実施の形態に係る冷蔵庫100は、ヒータ43による消費電力の増大をさらに抑制しつつ、結露を抑制することができる。
なお、仕切板8の構成、ヒータ43への通電方法、及び通電率演算式等は、上記の内容に限定されない。例えば、仕切板8は、表面枠型樹脂部材44がない構成とすることも可能である。
以上、本実施の形態に係る冷蔵庫100は、本体101と、観音開き式の第1扉及び第2扉と、仕切板8と、ガイド部材71と、第1カバー部材89とを備えている。本体101は、前面側に開口部が形成された貯蔵室を備えている。観音開き式の第1扉及び第2扉は、本体101の貯蔵室の開口部を開閉自在に覆うものである。なお、上述の説明では、第1扉が左扉6となっており、第2扉が右扉7となっている。また、上述の説明では、観音開き式の第1扉及び第2扉は、貯蔵室の1つである冷蔵室1の開口部を開閉自在に覆っている。仕切板8は、ヒータ43を有し、第1扉に回転自在に設けられ、第1扉及び第2扉が貯蔵室の開口部を閉じている状態において、第1扉と第2扉との間の隙間を貯蔵室側から塞ぐものである。ガイド部材71は、貯蔵室の上面部に設けられ、仕切板8を回転させるものである。第1カバー部材89は、ガイド部材71に上下方向に移動自在に設けられている。また、第1カバー部材89は、第1扉及び第2扉が貯蔵室の開口部を閉じている状態においては、第1扉及び第2扉が貯蔵室の開口部を開いている状態よりも下降して仕切板8の上端部に接触し、ガイド部材71と仕切板8の上端部との間に形成される上部隙間66の側部の少なくとも一部と、該上部隙間66の背部とを覆っている。
このように構成された冷蔵庫100においては、上述のように、ヒータ43による消費電力の増大を従来よりも抑制しつつ、結露を抑制することができる。