JP7305421B2 - 繊維シート - Google Patents
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Description
項1. 繊維基材及び該繊維基材上の付着成分を含み、且つ
国際照明委員会(CIE)による色差値ΔE00が3以上である2領域間における同一成分の付着量の差が0.2μg/cm2以上25μg/cm2以下である、
繊維シート。
本発明は、その一態様において、繊維基材及び該繊維基材上の付着成分を含み、且つCIEによる色差値ΔE00が3以上である2領域間における同一成分の付着量の差が0.2μg/cm2以上25μg/cm2以下である、繊維シート(本明細書において、「本発明の繊維シート」と示すこともある。)に関する。以下に、これについて説明する。
繊維基材は、繊維又は繊維束を素材として含む基材であって、シート状のものである限り、特に制限されない。繊維基材は、本発明の効果が著しく損なわれない限りにおいて、繊維及び繊維束以外の成分が含まれていてもよい。その場合、繊維基材中の繊維及び繊維束の合計量は、例えば80質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上、さらに好ましくは99質量%以上であり、通常100質量%未満である。繊維基材としては、例えば、織物(例えば、平織、綾織(斜文織)、繻子織等)、編物、不織布、紙等が挙げられる。これらの中でも、繊維表面が平坦で光の反射率が比較的高く、本発明の繊維シートの意匠性がより高くなるという観点から、好ましくは織物、編物等が挙げられ、より好ましくは織物が挙げられる。繊維基材は、シレー処理やカレンダー処理をしてもよい。
本発明の繊維シートは、繊維基材上に付着した成分(付着成分)を含む。付着成分は、繊維基材の有する2つの主面の少なくとも一方の表面上に配置される。
本発明の繊維シートは、一実施形態において、繊維基材及び金属層を含む。金属層を含む場合、金属層は、例えば、繊維基材上に配置される、換言すれば繊維基材の有する2つの主面の少なくとも1方の表面上に配置される。金属層により、主に明暗の差による模様を付与することができる。
本発明の繊維シートは、一実施形態において、繊維基材及び半金属層を含む。半金属層を含む場合、半金属層は、例えば、繊維基材上に配置される、換言すれば繊維基材の有する2つの主面の少なくとも1方の表面上に配置される。本発明の繊維シートは、一実施形態において、繊維基材、金属層、及び半金属層を含む。半金属層及び金属層を含む場合、半金属層は、例えば、金属層上に配置される、換言すれば金属層の繊維基材とは反対側の表面上に配置される。例えば、本発明の繊維シートは、繊維基材、金属層、及び半金属層をこの順に含む。半金属層により、主に色の差(色相と彩度の差)による模様を付与することができる。
本発明の繊維シートは、一実施形態において、繊維基材及び酸化物層を含む。酸化物層を含む場合、酸化物層は、例えば、繊維基材上に配置される、換言すれば繊維基材の有する2つの主面の少なくとも1方の表面上に配置される。本発明の繊維シートは、一実施形態において、繊維基材、金属層(及び/又は半金属層)、並びに酸化物層を含む。酸化物層並びに金属層(及び/又は半金属層)を含む場合、酸化物層は、本発明の繊維シートの最外層、例えば、金属層(又は半金属層)上に配置される、換言すれば金属層(又は半金属層)の繊維基材側とは反対側の表面上に配置される。例えば、本発明の繊維シートは、繊維基材、金属層、及び酸化物層をこの順に含む、或いは繊維基材、半金属層、及び酸化物層をこの順に含む、或いは繊維基材、金属層、半金属層、及び酸化物層をこの順に含む。酸化物層により、主に色の差(色相と彩度の差)による模様を付与することができる。
本発明の繊維シートは、一実施形態において、繊維基材及び窒化物層を含む。窒化物層を含む場合、窒化物層は、例えば、繊維基材上に配置される、換言すれば繊維基材の有する2つの主面の少なくとも1方の表面上に配置される。本発明の繊維シートは、一実施形態において、繊維基材、金属層(及び/又は半金属層)、並びに窒化物層を含む。窒化物層並びに金属層(及び/又は半金属層)を含む場合、窒化物層は、本発明の繊維シートの最外層、例えば、金属層(又は半金属層)上に配置される、換言すれば金属層(又は半金属層)の繊維基材側とは反対側の表面上に配置される。例えば、本発明の繊維シートは、繊維基材、金属層、及び窒化物層をこの順に含む、或いは繊維基材、半金属層、及び窒化物層をこの順に含む。窒化物層により、主に色の差(色相と彩度の差)による模様を付与することができる。
本発明の繊維シートは、一実施形態において、繊維基材及び炭化物層を含む。炭化物層を含む場合、炭化物層は、例えば、繊維基材上に配置される、換言すれば繊維基材の有する2つの主面の少なくとも1方の表面上に配置される。本発明の繊維シートは、一実施形態において、繊維基材、金属層(及び/又は半金属層)、並びに炭化物層を含む。炭化物層並びに金属層(及び/又は半金属層)を含む場合、炭化物層は、本発明の繊維シートの最外層、例えば、金属層(又は半金属層)上に配置される、換言すれば金属層(又は半金属層)の繊維基材側とは反対側の表面上に配置される。例えば、本発明の繊維シートは、繊維基材、金属層、及び炭化物層をこの順に含む、或いは繊維基材、半金属層、及び炭化物層をこの順に含む。炭化物層により、主に色の差(色相と彩度の差)による模様を付与することができる。
上記酸化物又は窒化酸化物の酸化数Xに関しては、例えばAOx又はAOxNyを含む層の断面を、FE-TEM-EDX(例えば、日本電子社製「JEM-ARM200F」)により元素分析し、AOx又はAOxNyを含む層の断面の面積当たりのAとOとの元素比率からXを算出することにより、酸素原子の価数を算出することができる。
本発明の繊維シートは、表面において、CIEによる色差値ΔE00が3以上である2つの領域を含む。
本発明の繊維シートは、繊維基材の表面に成分(例えば、金属、半金属、酸化物等)を付着させる工程を含む方法により得ることができる。繊維基材の表面に複数の層が存在する場合は、さらに、最外層の繊維基材側とは反対側の表面に別の成分(例えば、半金属、酸化物等)を付着させる工程を含む方法により、得ることができる。
本発明は、その一態様において、繊維と該繊維に付着した成分とを含み、且つCIEによる色差値ΔE00が3以上である2領域間における同一成分の付着量の差が0.2μg/cm2以上25μg/m2以下である、コーティング繊維(本明細書において、「本発明のコーティング繊維」と示すこともある。)に関する。さらに、本発明は、その一態様において、複数の本発明のコーティング繊維を含む、コーティング繊維束(本明細書において、「本発明のコーティング繊維束」と示すこともある。)に関する。以下に、これらについて説明する。
本発明の繊維シート、本発明のコーティング繊維、及び本発明のコーティング繊維束は、付着成分による、光輝性及び色彩と共に耐剥離性の高い模様をも有するものであるので、意匠性及び耐剥離性が高い繊維材料として、各種分野において利用することができる。
(実施例1)
繊維基材として、ナイロン繊維が平織で織られた織物(Masuda社製「シルファイン・ブライトタフタTM3001」)を用いた。
金属付着量を変える以外は、実施例1と同様にして繊維シートを得た。
金属層に代えて半金属層(Si層)を形成する以外は、実施例1と同様にして繊維シートを得た。
半金属付着量を変える以外は、実施例4と同様にして繊維シートを得た。
金属付着量を変える以外は実施例1と同様にして繊維シートを得た。該繊維シートの金属層表面上に、半金属付着量を変える以外は実施例4と同様にして半金属層を形成して、繊維シートを得た。
金属付着量及び半金属付着量を変える以外は、実施例7と同様にして繊維シートを得た。
金属層としてステンレス鋼(SUS310s)層を形成する以外は、実施例7と同様にして繊維シートを得た。
半金属層に代えて酸化物層(TiO2層)を形成する以外は、実施例7と同様にして繊維シートを得た。
半金属層に代えて炭化物層(SiC層)を形成する以外は、実施例7と同様にして繊維シートを得た。
(2-1)付着量(単位:μg/cm2)の測定
付着量の測定には、リガク社製走査型蛍光X線分析装置 ZSX PrimusIII+を用いて、加速電圧は50kV、加速電流は50mAにて分析した。測定対象の各成分のKα線のX線強度を測定し、ピーク位置に加えてバックグラウンド位置での強度も測定し、正味の強度が算出できるようにした。測定における積分時間は60秒とした。あらかじめ作成した検量線から、測定した各成分の強度値を付着量に換算した。A領域、B領域のそれぞれを5回ずつ分析し、それぞれ平均値を各成分の付着量とした。
各層の厚みは、蛍光X線分析により求めた各成分の付着量と一般的な密度(単位:g/cm3)より求めた。具体的には、Siは2.329、Tiは4.506、SUS310sは7.900、TiO2は4.26、SiCは3.16とした。
国際照明委員会(CIE)が規定する色差値ΔE00により求めた。具体的には、A領域を分光測色計(コニカミノルタ社製 CM-2500d)にて、5回計測を行った。L*,a*,b*の値それぞれの値の平均値を算出した。同様にして、B領域の測定を行った。2つの領域それぞれの平均化したL*,a*,b*の値から色差値ΔE00を求めた。
模様判別性の評価は、白色灯にてサンプルを照らし、サンプル面に対して垂直方向に40cm離れた位置にて目視で評価した。評価者は10人とし、以下の基準にて判定した。
<判定基準>
◎:10人/10人が模様の判別が可能であると判定した。
○:7人/10人が模様の判別が可能であると判定した。
△:5人/10人が模様の判別が可能であると判定した。
×:0~4人/10人が模様の判別が可能であると判定した。
剥離性は、摩擦堅牢度試験(JIS L 0849II形)により評価した。
<評価基準>
◎:3.5級以上(DRY&WET)。
○:2.5級以上(DRY&WET)且つ3.5級以上(DRY又はWET)。
×:2.5級~3.0級(DRY&WET)。
××:2.0級以下(DRYorWET)。
Claims (11)
- 繊維基材と半金属層とを含み、且つ国際照明委員会(CIE)による色差値ΔE00が3以上である2領域間における前記半金属層の半金属付着量の差が0.2μg/cm2以上25μg/cm2以下である、繊維シート。
- 金属層を含み、且つ繊維基材、金属層、及び半金属層をこの順に含む、請求項1に記載の繊維シート。
- 繊維基材、金属層、及び半金属層をこの順に含み、且つ国際照明委員会(CIE)による色差値ΔE00が3以上である2領域間における前記金属層の金属付着量の差が0.2μg/cm2以上25μg/cm2以下である、繊維シート。
- 前記半金属層の厚みが140nm以下である、請求項1~3いずれかに記載の繊維シート。
- 繊維基材及び金属又は半金属の炭化物層を含み、且つ国際照明委員会(CIE)による色差値ΔE00が3以上である2領域間における前記炭化物層の炭化物付着量の差が0.2μg/cm2以上25μg/cm2以下である、繊維シート。
- 金属層を含み、且つ繊維基材、金属層、及び金属又は半金属の炭化物層をこの順に含む、請求項5に記載の繊維シート。
- 前記金属又は半金属の炭化物層の厚みが140nm以下である、請求項5又は6に記載の繊維シート。
- 繊維と半金属層とを含み、且つ国際照明委員会(CIE)による色差値ΔE 00 が3以上である2領域間における前記半金属層の半金属付着量の差が0.2μg/cm 2 以上25μg/cm 2 以下である、コーティング繊維。
- 繊維、金属層、及び半金属層をこの順に含み、且つ国際照明委員会(CIE)による色差値ΔE 00 が3以上である2領域間における前記金属層の金属付着量の差が0.2μg/cm 2 以上25μg/cm 2 以下である、コーティング繊維。
- 繊維及び金属又は半金属の炭化物層を含み、且つ国際照明委員会(CIE)による色差値ΔE 00 が3以上である2領域間における前記炭化物層の炭化物付着量の差が0.2μg/cm 2 以上25μg/cm 2 以下である、コーティング繊維。
- 複数の請求項8~10のいずれかに記載のコーティング繊維を含む、コーティング繊維束。
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