JP7323056B2 - 鋼矢板およびその製造方法 - Google Patents
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Description
高強度でかつ高靭性である鋼材製品を製造する際、合金元素の添加やオーステナイトの未再結晶域での圧延が一般的な手法になる。ところが、複雑な形状を有する鋼矢板の製造では、成形性の観点からより変形抵抗の小さい高温での圧延・成形が志向され、変形抵抗を上昇させ得る合金の添加が制限されることがある。
すなわち、特許文献1には、Nbを添加した成分組成とすることによりYP440MPa以上でありかつ高靭性とした、鋼矢板の提案がなされている。
1.質量%で、
C:0.05~0.18%、
Si:0.05~0.55%、
Mn:1.00~1.65%、
sol.Al:0.080%以下、
V:0.050~0.300%および
N:0.0010~0.0060%
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物であり、該不可避的不純物としてのP、SおよびBは、P:0.025%以下、S:0.020%以下およびB:0.0003%以下である成分組成を有し、
ミクロ組織がフェライト主体組織であり、フェライトの平均粒径が15μm以下かつ最大粒径が40μm以下であり、前記ミクロ組織中に占める島状マルテンサイトの面積率が1.0%以下であり、
降伏強度が440MPa以上かつvTrsが-10℃以下である、鋼矢板。
Cu:0.50%以下、
Ni:0.50%以下、
Cr:0.50%以下、
Mo:0.30%以下、
Ca:0.0050%以下、
Nb:0.005%以下、
Ti : 0.025%以下および
REM:0.005%以下
のうちの1種または2種以上を含有する、前記1に記載の鋼矢板。
質量%で、
C:0.05~0.18%、
Si:0.05~0.55%、
Mn:1.00~1.65%、
sol.Al:0.080%以下、
V:0.050~0.300%および
N:0.0010~0.0060%
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物であり、該不可避的不純物としてのP、SおよびBは、P:0.025%以下、S:0.020%以下およびB:0.0003%以下である成分組成を有する鋼素材を、1200℃~1350℃に加熱し、
該鋼素材に熱間圧延を施し、該熱間圧延では、
900℃~1150℃における1パス当たりの平均圧下率が10%以上、
800℃~1150℃における累積圧下率が60%以上、かつ
中間圧延の終了温度が650℃~900℃である、
鋼矢板の製造方法。
ここで、中間圧延は、粗圧延の後から仕上圧延の前までの圧延を指し、中間圧延では、主にウェブとなる部分を厚さ方向に圧下して厚みの調整を行う。
Cu:0.50%以下、
Ni:0.50%以下、
Cr:0.50%以下、
Mo:0.30%以下、
Ca:0.0050%以下、
Nb:0.005%以下、
Ti : 0.025%以下および
REM:0.005%以下
のうちの1種または2種以上を含有する、前記3に記載の鋼矢板の製造方法。
先ず、本発明の一実施形態に従う鋼矢板の成分組成についての限定理由を述べる。なお、以下の説明において各元素の含有量の「%」表示は、特に断らない限り、全て「質量%」を意味する。
Cは、鋼中でVおよびNと結合し、V(C,N)として母材の強度を安定に確保するために必須な元素であり、0.05%以上で添加する必要がある。一方で、C含有量が0.18%を超えると、島状マルテンサイトを含むベイナイトが生成し、島状マルテンサイトの増加により靭性を大きく低下させる。また、析出物が過剰となって、さらに靭性が低下する。そのため、C含有量を0.05~0.18%とする。さらに、C含有量は0.10%以上とすることが好ましい。また、C含有量は0.16%以下とすることが好ましい。
Siは、固溶強化により母材の強度を高める元素であり、0.05%以上で含有される必要がある。一方で、Si含有量が過剰であると、靭性を低下させる島状マルテンサイトの生成を助長する。そのため、Si含有量を0.55%以下とする。従って、Si含有量を0.05~0.55%とする。さらに、Si含有量は0.10%以上とすることが好ましい。また、Si含有量は0.50%以下とすることが好ましい。
Mnは、Si同様、鋼の強度を高める効果のある比較的安価な元素であり、高強度化には必要な元素である。しかし、Mn含有量が1.00%未満となると、その効果は小さくなる。一方で、Mn含有量が1.65%を超えると、島状マルテンサイトを含む上部ベイナイトの生成を助長し、靭性を大きく損ねることになる。そのため、Mn含有量を1.00~1.65%とする。さらに、Mn含有量は1.10%以上とすることが好ましい。また、Mn含有量は1.60%以下とすることが好ましい。
Alは、脱酸剤として添加される元素である。しかし、Alの脱酸剤としての効果はsol.Alとして0.080%を超えると飽和する。そのため、sol.Alを0.080%以下で含有させるものとした。sol.Alは、好ましくは0.060%以下で含有させる。sol.Alの下限については特に限定されないが、脱酸のためにはsol.Alを0.001%以上で含有させることが好ましい。sol.Alは、0.003%以上で含有させることがより好ましい。
Vは、圧延中または冷却中にV(C,N)としてオーステナイト中に析出してフェライトの核生成サイトとして寄与し、結晶粒を微細化する効果を有する重要な元素である。また、Vは析出物としての分散強化により母材強度を高める役割を有しており、強度と靭性を確保するためには必須の元素である。上述の効果を高めるためには、V含有量を0.050%以上とする必要がある。一方で、V含有量が0.300%を超えると、析出脆化を助長し、母材靭性を大きく損ねることになる。そのため、V含有量を0.050~0.300%とする。さらに、V含有量は0.075%以上とすることが好ましい。V含有量は、さらに好ましくは0.080%超である。また、V含有量は0.200%以下とすることが好ましい。
Nは、鋼中でVおよびCと結合し、V(C,N)として母材強度を向上させるのに有用な元素であり、0.0010%以上の含有を必要とする。しかし、N含有量が0.0060%を超えると、形成する炭窒化物が粗大化して母材靭性を大きく損なうことになる。そのため、N含有量を0.0010~0.0060%とする。さらに、N含有量は0.0015%以上とすることが好ましい。また、N含有量は0.0055%以下とすることが好ましい。
Cu:0.50%以下
Cuは、固溶強化により鋼の更なる高強度化を図ることができる元素である。このような効果を得るためには、Cuが0.01%以上で含有されていることが好ましい。ただし、Cu含有量が0.50%を超えると、Cu割れを生じやすくなる。よって鋼の成分組成としてCuを含有する場合は、Cu含有量を0.50%以下とすることが好ましい。
Niは、Cuと同様に、鋼中に固溶して延性や靭性を劣化させずに鋼の高強度化を図れる元素である。このような効果を得るためには、Niが0.01%以上で含有されていることが好ましい。特に、NiはCuと複合添加することでCu割れを抑制する。そのため、NiはCuと複合添加することが好ましい。一方で、Ni含有量が過剰であると島状マルテンサイトの生成を助長する。また、Niは高価な元素である。そのため、Ni含有量は0.50%以下とすることが好ましい。
Crは、固溶強化により鋼の更なる高強度化を図ることができる元素である。このような効果を得るには、Crが0.01%以上含有されていることが好ましい。一方で、Cr含有量が過剰であると島状マルテンサイトの生成を助長する。そのため、Cr含有量は0.50%以下とすることが好ましい。
Moは、固溶強化により鋼の更なる高強度化を図ることができる元素である。このような効果を得るためには、Moが0.01%以上含有されていることが好ましい。一方で、Mo含有量が過剰であると、島状マルテンサイトの生成を助長する。そのため、Mo含有量は0.30%以下とすることが好ましい。
Caは、SやOと結合して鋼中のMnSを減少させる。これにより、鋼の靭性および延性の向上を図ることができる。このような効果を得るためには、Caが0.0005%以上含有されていることが好ましい。一方で、Ca含有量が0.0050%を超えると、清浄度が低下して靭性が低下しがちになる。そのため、Ca含有量を0.0050%以下とすることが好ましい。
Nbは、圧延中にNb(C,N)としてオーステナイト中に析出し、オーステナイトの再結晶を抑制し、結晶粒を微細化する効果がある。このような効果を得るには、Nbが0.001%以上含有されていることが好ましい。一方で、固溶あるいは析出状態に限らずNbは熱間圧延時の変形抵抗を上昇させる傾向がある。特に、後述するように、再結晶温度域における1パス当たりの平均圧下率を10%以上とする場合には、Nb含有量を0.005%以下とすることが有利である。そのため、鋼の成分組成としてNbを含有する場合は、Nb含有量を0.005%以下とすることが好ましい。
Tiは、TiNとしてオーステナイト中に析出し結晶粒を微細化する効果がある。このような効果を得るには、Tiが0.001%以上含有されていることが好ましい。一方で、Ti含有量が過剰であると、析出したTiNが粗大となるとともに結晶粒が粗大化するため、靭性が低下しがちとなる。そのため、Ti含有量を0.025%以下とすることが好ましい。
REM(希土類元素)は、Caと同様にSやOと結合して鋼中のMnSを減少させることで鋼の靭性、延性を図ることができる。このような効果を得るためには、REMが0.001%以上含有されていることが好ましい。一方で、REM含有量が0.005%を超えると、清浄度が低下して靭性が低下しがちになる。そのため、REMの含有量を0.005%以下とすることが好ましい。
Pは、鋼中に不可避的不純物として存在する。しかし、P含有量が過剰であると鋼の靭性が低下するため、P含有量は0.025%以下とする。P含有量は少ないほど好ましく、0%であってもよいが、過度なP含有量の低減は精錬工程の長時間化により生産性の低下を招く。そのため、P含有量は0.005%以上とすることがより好ましい。
Sは、Pと同様に鋼中に不可避的不純物として含有されるとともに、A系介在物として存在する。S含有量が過剰であると、介在物量が過剰に増加して鋼の靭性が低下する。そのため、S含有量を0.020%以下とする。S含有量は少ないほど好ましく、0%であってもよいが、過度なS含有量の低減は精錬工程の長時間化により生産性の低下を招く。そのため、Sの含有量は0.002%以上とすることがより好ましい。
Bは、鋼中で粒界に偏析し、粒界強度を上昇させる効果のある元素である。低品質な原料を用いた場合には、鋼中にBが0.0003%より多く含有されている場合がある。この場合、粗大な粒界析出物を形成するとともに、焼き入れ性が上昇することで島状マルテンサイトの生成を助長し靭性が低下する。そのため、B含有量を0.0003%以下とする。さらに、B含有量は0.0002%以下とすることが好ましい。なお、B含有量は少ないほど好ましく、0%であってもよい。
鋼矢板のミクロ組織は、フェライト主体組織とする。フェライト主体組織とは、フェライトの面積率が70%以上である組織を指す。フェライトの面積率が70%未満では硬質相が増加し靭性が低下する場合がある。フェライトの面積率の上限は、強度確保の観点から90%未満であることが好ましい。なお、フェライト以外の残部組織について特に限定しないが、パーライトや島状マルテンサイトを含むベイナイト組織やマルテンサイトが挙げられる。フェライト以外の残部組織の合計の面積率は30%以下であることが好ましい。また、フェライト以外の残部組織の合計の面積率は10%超であることが好ましい。ただし、島状マルテンサイトの面積率は、後述のとおりにて限定する必要がある。なお、各相の面積率は、後述の実施例に記載の測定方法に従って測定することができる。
鋼矢板のミクロ組織において、フェライトの平均粒径を15μm以下、かつ最大粒径が40μm以下とする。フェライトの平均粒径が15μmより大きいあるいは最大粒径が40μmより大きい場合には、靭性の確保が困難となる。なお、優れた靭性を得るためには、フェライトの平均粒径が12μm以下、かつ最大粒径が30μm以下であることが望ましい。さらには、フェライトの平均粒径が10μm以下、かつ最大粒径が25μm以下であることがより望ましい。なお、フェライトの平均粒径および最大粒径の下限は特に限定されるものではない。また、フェライトの平均粒径および最大粒径は、後述の実施例に記載の測定方法に従って測定することができる。
鋼矢板のミクロ組織において、島状マルテンサイトの面積率を1.0%以下とする。島状マルテンサイトの面積率が1.0%より多いと靭性の確保が困難となる。より優れた靭性を得るには、島状マルテンサイトの面積率を0.5%以下とすることが望ましい。島状マルテンサイトの面積率は少ないほど好ましく、0%でも構わないため、下限は特に設けない。なお、島状マルテンサイトの面積率は、後述の実施例に記載の測定方法に従って測定することができる。
鋼矢板は、上記した組成成分を有する、スラブ等の鋼素材を加熱炉で加熱後、粗圧延、中間圧延および仕上圧延を含む、熱間圧延によって製造される。
図1(a)に、鋼矢板の典型例であるハット形鋼矢板1を示す。ハット形鋼矢板1は、ウェブ2と、該ウェブ2の両端から傾斜して延在する一対のフランジ3および4と、両フランジ3および4のウェブ2とは反対側からウェブ2と平行に延在する腕部5および6と、腕部5および6の両端部にある爪部7および8と、を有する。
このように、熱間圧延は、粗圧延、中間圧延および仕上圧延を含む。このうち、粗圧延では、鋼矢板の概形を与える。中間圧延は、粗圧延の後から仕上圧延(上記の例では、爪曲げ成形(圧延))の前までの圧延を指し、中間圧延では、主にウェブとなる部分を厚さ方向に圧下して厚みの調整を行う。仕上圧延では、最終的な形状制御を行い、上記の例では、爪曲げ成形が含まれる。
熱間圧延を行うに際して、鋼素材を1200℃~1350℃に加熱する必要がある。加熱温度が1200℃未満であると、鋼成分中のVの固溶が不十分となる。これにより、析出物が粗大となって強度および靭性の確保が困難になる。また、熱間での変形抵抗が上昇し圧延ロールが割損する、おそれがある。一方、加熱温度が1350℃を超えると、結晶粒が粗大となり靭性の確保が困難となる。また、加熱時間が増大し生産性が低下する。従って、鋼素材の加熱温度は1200℃~1350℃とする。鋼素材の加熱温度は、好ましくは1250℃~1350℃である。
900℃~1150℃における1パス当たりの平均圧下率(以下、単に平均圧下率ともいう)が10%以上であることが重要である。平均圧下率を10%以上とすることにより、オーステナイトの再結晶を促進して均一でかつ微細な結晶粒が得られる。これにより、YPおよび靭性が顕著に向上する。平均圧下率は、好ましくは12%以上である。
なお、平均圧下率は以下の式(1)で計算できる。
R=100{1-(Tf/Ts)1/n} ・・・(1)
ここで、Rは平均圧下率(%)、TfおよびTsはそれぞれ900℃および1150℃の時点での被圧延材(ウェブに相当する位置)の板厚(mm)であり、nは900℃~1150℃における圧延パス数である。なお、当該圧延パス数は、圧延開始温度および圧延終了温度の少なくとも一方が900℃~1150℃の範囲である圧延パス数をカウントする。例えば、圧延開始温度が1160℃で、圧延終了温度が1100℃である圧延パスは1パスとして、当該圧延パス数にカウントする。また、上記板厚は、圧延機のロールギャップによって制御することができる。
上述に加えて、800℃~1150℃における累積圧下率(以下、単に累積圧下率ともいう)を60%以上とすることが重要である。この累積圧下率が60%未満となると、最終的にミクロ組織におけるフェライトの平均粒径が15μmより大きくなり、靭性の確保が困難となる。累積圧下率は、好ましくは70%以上である。また、累積圧下率の上限は設けないが、ロールの割損リスクの観点から累積圧下率は90%以下であることが好ましい。
なお、累積圧下率は以下の式(2)で計算できる。
R’=100{1-(TL /Ts)} ・・・(2)
ここで、R’は累積圧下率(%)、TLおよびTsはそれぞれ800℃および1150℃の時点での被圧延材(ウェブに相当する位置)の板厚(mm)である。
ウェブやフランジを形成する上記の中間圧延の終了温度(換言すれば、中間圧延の最終の圧延パスの終了温度)は、650℃~900℃とする。中間圧延の終了温度が900℃を超えると。上記2つの圧延条件のいずかを満たすことが困難となり、最終的にミクロ組織におけるフェライトの平均粒径が15μmより大きい或いは最大粒径が40μmより大きい場合が生じ、靭性の確保が困難になる。一方、中間圧延の終了温度が650℃未満となると、中間圧延での圧延荷重が高くなり中間圧延機における圧延ロール割損のリスクが高まる。
なお、上述したように、中間圧延は、粗圧延の後から仕上圧延(上記の例では、爪曲げ成形(圧延))の前までの圧延を指す。そして、中間圧延では、主にウェブとなる部分を厚さ方向に圧下し、厚みの調整を行う。また、仕上圧延では、最終的な形状制御を行う。すなわち、仕上圧延とは、熱間圧延の最終パスのみを意図するものではなく、中間圧延後、形状の最終調整を行う圧延工程を指す。仕上圧延は造形性の観点から行うものであり、特性に大きな影響を及ぼし得ないため、仕上圧延の条件は特段規定しない。
鋼矢板のウェブのウェブ厚1/4位置より試験片を採取し、ミクロ組織の観察に供した。ここで採取した試験片は、観察に先立って表面を研磨し、ナイタールで腐食した。そして、光学顕微鏡を用いて、ウェブの厚み方向を100倍の断面観察により組織の種類を同定し、800μm×600μmの視野において、分水嶺アルゴリズムによる画像解析によりフェライト、パーライト、ならびに、ベイナイトおよびマルテンサイトをそれぞれ白、黒および灰の3階調に変換する処理を行って区別し、各組織の面積率を得た。また、フェライトの平均粒径は、同じく分水嶺アルゴリズムによる画像解析により、上記視野中のフェライトの各結晶粒の面積を算出し、各結晶粒の円相当径をフェライトの粒径とし、上記視野内の平均値を求めた。フェライトの最大粒径は、上記視野内の円相当径のうち最大の値とした。なお、フェライトの平均粒径は、上記視野内で確認できる円相当径で粒径が3μm以上の結晶粒のみを用いて算出した。さらに、島状マルテンサイトの観察については、上記と同一の試験片を電解腐食とナイタールの2段エッチング処理を行うことでセメンタイトを溶解し、SEMを用いて倍率1000倍程度で無作為に10視野以上を観察し、上述同様の画像解析により島状マルテンサイトの面積率を求めた。
鋼矢板のウェブのウェブ厚1/4位置より、JIS Z2201に規定されたJIS1A号引張試験片を引張方向が長手方向となるように採取し、JIS Z2241に準拠して引張試験を行い、降伏点(YP)および引張強さ(TS)を求めた。
鋼矢板のウェブのウェブ厚1/4位置より、JIS Z2202に規定された2mmVノッチシャルピー衝撃試験片を採取し、JIS Z2242に準じてシャルピー衝撃試験を行った。なお、衝撃試験は、-80~40℃の温度範囲で行い0℃における吸収エネルギー(vE0)および延性破面率50%の破面遷移温度(vTrs)を求めた。
2:ウェブ
3:フランジ
4:フランジ
5:腕部
6:腕部
7:爪部
8:爪部
9:直線形鋼矢板
10:ウェブ
11:爪部
12:爪部
13:ハット形鋼矢板の粗圧延における最終パスの孔型
14:ハット形鋼矢板の中間圧延における最終パスの孔型
15:ハット形鋼矢板の仕上圧延における最終パスの孔型
Claims (4)
- 質量%で、
C:0.05~0.18%、
Si:0.05~0.55%、
Mn:1.00~1.65%、
sol.Al:0.080%以下、
V:0.050~0.300%および
N:0.0010~0.0060%
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物であり、該不可避的不純物としてのP、SおよびBは、P:0.025%以下、S:0.020%以下およびB:0.0003%以下である成分組成を有し、
ウェブにおけるミクロ組織がフェライト主体組織であり、前記フェライト主体組織はフェライトの面積率が70%以上である組織であり、前記フェライトの平均粒径が15μm以下かつ最大粒径が40μm以下であり、前記ミクロ組織中に占める島状マルテンサイトの面積率が1.0%以下であり、
前記ウェブにおける降伏強度が440MPa以上かつvTrsが-10℃以下である、鋼矢板。 - 前記成分組成は、さらに質量%で、
Cu:0.50%以下、
Ni:0.50%以下、
Cr:0.50%以下、
Mo:0.30%以下、
Ca:0.0050%以下、
Nb:0.005%以下、
Ti:0.025%以下および
REM:0.005%以下
のうちの1種または2種以上を含有する、請求項1に記載の鋼矢板。 - ウェブにおけるミクロ組織がフェライト主体組織であり、前記フェライト主体組織はフェライトの面積率が70%以上である組織であり、前記フェライトの平均粒径が15μm以下かつ最大粒径が40μm以下であり、前記ミクロ組織中に占める島状マルテンサイトの面積率が1.0%以下であり、前記ウェブにおける降伏強度が440MPa以上かつvTrsが-10℃以下である、鋼矢板を製造するための方法であって、
質量%で、
C:0.05~0.18%、
Si:0.05~0.55%、
Mn:1.00~1.65%、
sol.Al:0.080%以下、
V:0.050~0.300%および
N:0.0010~0.0060%
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物であり、該不可避的不純物としてのP、SおよびBは、P:0.025%以下、S:0.020%以下およびB:0.0003%以下である成分組成を有する鋼素材を、1200℃~1350℃に加熱し、
該鋼素材に熱間圧延を施し、該熱間圧延では、
900℃~1150℃における1パス当たりの平均圧下率が10%以上、
800℃~1150℃における累積圧下率が60%以上、かつ
中間圧延の終了温度が650℃~900℃である、
鋼矢板の製造方法。 - 前記成分組成は、さらに質量%で、
Cu:0.50%以下、
Ni:0.50%以下、
Cr:0.50%以下、
Mo:0.30%以下、
Ca:0.0050%以下、
Nb:0.005%以下、
Ti:0.025%以下および
REM:0.005%以下
のうちの1種または2種以上を含有する、請求項3に記載の鋼矢板の製造方法。
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