JP7347253B2 - ノイズフィルタ - Google Patents
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Description
本発明は、パワーコンディショナの伝導ノイズを抑制するノイズフィルタに関する。
従来より、太陽光発電モジュールや蓄電池等の直流電源を備え、系統から供給される商用電力と連系する電源システムにおいては、直流から交流(または交流から直流)に電力変換する電力変換装置(パワーコンデショナ)が知られている。電力変換装置においては、コモンモードノイズやノーマルモードノイズ等の伝導ノイズを抑制するために、直流電力および交流電力が供給される入出力側のそれぞれにノイズフィルタが設けられる。
ここで、一般的なノイズフィルタは、図12に示すように、受動素子によって構成される。具体的には、ノイズフィルタは、コモンモードフィルタとして機能するリアクトル(CMC:コモンモードコイル)と、当該リアクトルの入力側に設けられたキャパシタ(Cx1、Cy1、Cy2)と、出力側に設けられたキャパシタ(Cx2、Cy3、Cy4)によって構成される。リアクトルの入力側に設けられたキャパシタCx1と、出力側に設けられたキャパシタCx2は、電源ライン間に接続されるXコンデンサとして機能し、ノーマルモードノイズを抑制する。リアクトルの入力側に設けられたキャパシタCy1およびCy2と、出力側に設けられたキャパシタCy3およびCy4は、各電源ラインと基準電位であるフレームグランド(FG)等とを接続し、各電源ラインのコモンモードノイズ電流をFG等の基準電位に逃がすYコンデンサとして機能する。リアクトルと、当該リアクトルの入力側に設けられたYコンデンサおよび出力側に設けられたYコンデンサとは、LCフィルタを構成する。
このような受動素子によって構成された受動フィルタでは、例えば、変換される電力が大きい場合(例えば、数kWクラス)には、受動フィルタを構成するリアクトルに流れる電流が相対的に増大するため、当該リアクトルの線材の太さが増大する。リアクトルの線材が相対的に太くなると、CMC等のリアクトルを含むノイズフィルタが大型化してしまい、当該ノイズフィルタを構成に含む電力変換装置の大型化が余儀なくされていた。近年の趨勢として電力変換装置の小型化が望まれるところ、受動素子で構成される受動フィルタと、能動フィルタとを組合せてハイブリッド化し、サイズを抑制しつつ小型化が可能なノイズフィルタが主流になりつつある。
しかしながら、能動フィルタには、オペレーションアンプやトランジスタ等の能動素子が構成に含まれるため、受動素子で構成された受動フィルタと比較して相対的に故障しやすい傾向にある。このため、能動フィルタが故障した場合には、元来、ノイズフィルタによって抑制されるべき伝導ノイズが相対的に増加してしまう虞がある。そして、例えば、能動フィルタが故障した状態で電力変換装置の運転が継続される場合には、当該電力変換装置と連系して協働する周囲の機器に対して伝導ノイズが伝搬し、当該機器の誤動作等を引き起こす虞があった。
なお、本明細書で説明する技術に関連する技術が記載されている先行技術文献としては、以下の特許文献が存在している。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、能動フィルタを構成に含むノイズフィルタの故障を検知し、周囲機器への伝導ノイズの伝搬を防止することが可能な技術を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明に係るノイズフィルタは、
交流電力系統または前記交流電力系統と連系する直流電源から電力変換装置に供給される前記交流電力または前記直流電源から供給される直流電力の電源ラインの受電端に接続され、前記電源ラインに伝搬する伝導ノイズの高調波成分を低減させて前記電源ラインに出力する能動フィルタ回路と、
前記能動フィルタ回路を構成する能動素子の駆動電力を生成する電源モジュールに入力される入力電力の状態変化、または、前記電源モジュールから供給される前記駆動電力の状態変化を監視し、前記入力電力の状態変化または前記駆動電力の状態変化に基づいて、前記能動フィルタ回路の前記能動素子を含む回路の回路動作の異常を診断する制御部と、
を備えることを特徴とする。
交流電力系統または前記交流電力系統と連系する直流電源から電力変換装置に供給される前記交流電力または前記直流電源から供給される直流電力の電源ラインの受電端に接続され、前記電源ラインに伝搬する伝導ノイズの高調波成分を低減させて前記電源ラインに出力する能動フィルタ回路と、
前記能動フィルタ回路を構成する能動素子の駆動電力を生成する電源モジュールに入力される入力電力の状態変化、または、前記電源モジュールから供給される前記駆動電力の状態変化を監視し、前記入力電力の状態変化または前記駆動電力の状態変化に基づいて、前記能動フィルタ回路の前記能動素子を含む回路の回路動作の異常を診断する制御部と、
を備えることを特徴とする。
これにより、交流電力系統または前記交流電力系統と連系する直流電源から電力変換装置に供給される前記交流電力または前記直流電源から供給される直流電力の電源ラインの受電端に接続された能動フィルタの、電源モジュールの挙動を監視して当該能動フィルタの故障(異常)あるいは正常が診断できる。本発明によれば、能動フィルタを構成に含むノイズフィルタの故障を検知することができる。
また、本発明において、前記制御部は、前記駆動電力の状態変化に基づいて前記能動素子を含む能動フィルタ回路の回路動作に異常が生じたことを診断したときには、前記電力変換装置の運転を停止させるようにしてもよい。これにより、能動フィルタが故障と診断される場合には、ノイズフィルタを構成に含む電力変換装置の運転を停止できる。本発明によれば、能動フィルタの故障に伴う、周囲機器への伝導ノイズの伝搬を防止できる。
また、本発明において、前記制御部は、前記駆動電力の状態変化に基づいて前記能動素子を含む能動フィルタ回路の回路動作が正常と診断したときには、前記電力変換装置の運転を継続させるようにしてもよい。これにより、能動フィルタが正常と診断される場合には、電力変換装置の運転が継続するため当該電力変換装置の稼働率が向上し、当該能動フィルタを通じて電源ラインに伝搬される伝導ノイズの高調波成分が低減できる。
また、本発明において、前記電源モジュールは、正側電圧を生成する正電源と、負側電圧を生成する負電源とを有するようにしてもよい。また、前記制御部は、少なくとも、前記電源モジュールの正電源から基準電位側に流れ込む第1電流値、前記電源モジュールの負電源から基準電位側に流れ込む第2電流値、前記正電源の負側電極と前記負電源の正側電極とが接続する接続点から基準電位側へ流れ込む第3電流値の何れか一の電流値に基づいて、前記電源モジュールから供給される駆動電力の状態変化を監視するようにしてもよい。これにより、電源モジュールの正電源から基準電位側に流れ込む第1電流値(Ip)、負電源から基準電位側に流れ込む第2電流値(In)、正電源の負側電極と前記負電源の正側電極とが接続する接続点から基準電位側へ流れ込む第3電流値(Ig)の、何れか一の電流値に基づいて電源モジュールから供給される駆動電力の状態変化が監視できる。
また、本発明において、前記制御部は、前記電源モジュールの正電源から基準電位側に流れ込む第1電流値または前記電源モジュールの負電源から基準電位側に流れ込む第2電
流値と、前記正電源の負側電極と前記負電源の正側電極とが接続する接続点から基準電位側へ流れ込む第3電流値に基づいて、前記能動フィルタ回路の前記能動素子を含む回路の回路動作の異常を診断するようにしてもよい。これにより、ノイズフィルタは、故障診断の診断確度を高めることが可能になる。
流値と、前記正電源の負側電極と前記負電源の正側電極とが接続する接続点から基準電位側へ流れ込む第3電流値に基づいて、前記能動フィルタ回路の前記能動素子を含む回路の回路動作の異常を診断するようにしてもよい。これにより、ノイズフィルタは、故障診断の診断確度を高めることが可能になる。
また、本発明において、前記制御部は、前記第1電流値または前記第2電流値が、第1閾値以上であって且つ前記第1閾値より大きい第2閾値以下のときには、前記能動フィルタ回路の前記能動素子を含む回路の回路動作は正常であると判定するようにしてもよい。これによれば、第1電流値または第2電流値が所定範囲内(第1閾値以上であって且つ前記第1閾値より大きい第2閾値以下の範囲)であることを用いて、故障診断が可能になる。
また、本発明において、前記制御部は、前記第3電流値が、第3閾値以上であって且つ前記第3閾値より大きい第4閾値以下のときには、前記能動フィルタ回路の前記能動素子を含む回路の回路動作は正常であると判定するようにしてもよい。これによれば、第3電流値が所定範囲内(第3閾値以上であって且つ前記第3閾値より大きい第4閾値以下の範囲)であることを用いて、故障診断が可能になる。
また、本発明において、交流電力系統または前記交流電力系統と連系する直流電源から電力変換装置に供給される前記交流電力または前記直流電源から供給される直流電力の電源ラインの、前記電力変換装置側に、前記電源ラインを伝搬するコモンモードノイズを低減する受動フィルタをさらに備えるようにしてもよい。これによれば、受動フィルタによってコモンモードノイズが抑制でき、能動フィルタによって伝導ノイズに含まれる高調波成分を抑制可能なハイブリッド型のノイズフィルタが実現できる。
本発明によれば、能動フィルタを構成に含むノイズフィルタの故障を検知し、周囲機器への伝導ノイズの伝搬が防止できる。
〔適用例〕
以下、本発明の適用例について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の適用例に係るノイズフィルタ1を採用する電力変換装置102を構成に備える電源システム100のブロック図である。図1には、直流電力を供給するDC電源101と交流電力を供給する商用電力系統(以下、「系統」ともいう。)103とを連系する系統連系可能な電源システムの機略構成が例示されている。
以下、本発明の適用例について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の適用例に係るノイズフィルタ1を採用する電力変換装置102を構成に備える電源システム100のブロック図である。図1には、直流電力を供給するDC電源101と交流電力を供給する商用電力系統(以下、「系統」ともいう。)103とを連系する系統連系可能な電源システムの機略構成が例示されている。
電力変換装置102は、DC電源101から供給される直流電力を系統から供給される電力と同期のとれた交流電力、あるいは、系統から供給される交流電力をDC電源101から供給される電力と同期のとれた直流電力に変換するためのDCDCコンバータ102b、インバータ102cを構成に含む。そして、電力変換装置102は、直流電力から交流電力、または交流電力から直流電力への変換処理(昇降圧変換、周波数変換等)によって派生する伝導ノイズ(コモンモードノイズ、ノーマルモードノイズ)を抑制するためのDCF102aおよびACF102dといったノイズフィルタを構成に含む。ノイズフィルタの中のDCF102aは、電力変換部102のDC電源101側の入出力端部に設けられ、ACF102dは、電力変換部102の系統103側の入出力端部に設けられる。DCF102aとACF102dは、直流と交流の違いによって電圧仕様、電流仕様等が異なるが、それぞれの回路を構成する要素部品は粗同じである。
図2は、本発明の適用例に係るノイズフィルタ1の機略回路構成を示すブロック図である。図2に示すように、本発明の適用例に係るノイズフィルタ1は、受動フィルタ20と、能動フィルタ10とを組合せたハイブリッド型のノイズフィルタとして構成される。ノイズフィルタ1の受動フィルタ20は、例えば、ノイズ源側(電力変換回路(DCDCコンバータ102b、インバータ102c等))に設けられ、端子20a、20bに接続される電源ラインを伝搬するコモンモードノイズ電流を抑制する。そして、本発明の適用例に係る能動フィルタ10は、受動フィルタ20の直流または交流電力が供給される電力源(DC電源101、系統103)側の電源ラインの端子20cおよび端子20dに接続され、当該電源ラインに伝搬する伝導ノイズの高周波成分を検出し、当該高周波成分に対応する高調波電流を低減するように機能する。能動フィルタ10は、オペレーションアンプ13aと、トランジスタTR1およびトランジスタTR2等の能動素子を回路構成に含む。
本発明の適用例に係る能動フィルタ10は、上記能動素子に対して駆動用の正電圧(Vp)の電力を供給する正電源P1と、負電圧(Vn)の電力を供給する負電源P2とを備える両電源モジュールを構成要素に含む。そして、本発明の適用例に係るノイズフィルタ1は、能動フィルタ10の能動素子等に対して動作電力を供給する電源の挙動を監視するための異常検出部30を備え、上記超電源モジュールから能動フィルタ10を構成する能動素子等に供給される電源の電流値を計測する。具体的には、図3に示すように、正電源P1から基準電位FG側へ流れ込む電流値(Ip)、負電源P2から基準電位FG側に流れ込む電流値(In)が計測される。また、正電源P1の負側電極と、負電源P2の正側電極とが接続する接続点から、基準電位FG側へ流れ込む電流値(Ig)が計測される。
図4から図6に示されるように、能動フィルタ10に含まれる回路構成において、オープン故障や短絡故障が生じたときには、両電源モジュールから能動素子等に供給される電流値Ip、In、Igの状態が大幅に変化する。本発明の適用例に係る能動フィルタ10においては、少なくとも電流値Igと電流値Inまたは電流値Ipといった、3つの電流
値の内の2つの電流値を計測して電源の挙動を監視することで、当該能動フィルタ10の異常が診断される。
値の内の2つの電流値を計測して電源の挙動を監視することで、当該能動フィルタ10の異常が診断される。
図7には、能動フィルタ10の故障診断箇所について、電流値Ip、In、Igのそれぞれに対する故障判定の条件を纏めたテーブル例が示される。本発明の適用例に係るノイズフィルタ1においては、少なくとも電流値Igと電流値Inまたは電流値Ipを異常検出部30の電流計測機能31を介して計測する。そして、異常検出部30の異常診断機能32は、計測された各電流値が所定の判定閾値内であることを判定条件として、能動フィルタ10の故障を診断する。本発明の適用例に係るノイズフィルタ1においては、能動フィルタ10が正常であると診断される場合には、ノイズフィルタ1を構成に含む電力変換装置100の運転が継続される。一方、能動フィルタ10が故障と診断される場合には、ノイズフィルタ1を構成に含む電力変換装置100の運転を停止される。この結果、本発明の適用例に係るノイズフィルタ1においては、能動フィルタを構成に含むノイズフィルタの故障を検知し、周囲機器への伝導ノイズの伝搬を防止することが可能になる。
〔実施例1〕
以下では、本発明の実施例に係る電力変換装置のノイズフィルタについて、図面を用いて、より詳細に説明する。
以下では、本発明の実施例に係る電力変換装置のノイズフィルタについて、図面を用いて、より詳細に説明する。
<システム構成>
図1は、需要家構内に設置される電源システム100の概略構成を示すブロック図である。図1に示す電源システム100は、直流電力を供給するDC電源101と交流電力を供給する商用電力系統(以下、「系統」ともいう。)103とを連系する系統連系システムである。電源システム100は、太陽光発電モジュールや蓄電池、EV等のDC電源101から供給される直流電力を、所定の交流電力(例えば、単相3線200/100V)に変換するための電力変換装置(パワーコンディショナ)102を備える。電力変換装置102で変換された所定の交流電力は、例えば、需要家構内に設けられた電灯設備や負荷等(図示せず)、あるいは連系する系統103に供給される。また、電力変換装置102は、系統103から供給された交流電力を、所定の直流電力に変換する。電力変換装置102で変換された直流電力は、DC電源101として連系する蓄電池やEV等に供給される。
図1は、需要家構内に設置される電源システム100の概略構成を示すブロック図である。図1に示す電源システム100は、直流電力を供給するDC電源101と交流電力を供給する商用電力系統(以下、「系統」ともいう。)103とを連系する系統連系システムである。電源システム100は、太陽光発電モジュールや蓄電池、EV等のDC電源101から供給される直流電力を、所定の交流電力(例えば、単相3線200/100V)に変換するための電力変換装置(パワーコンディショナ)102を備える。電力変換装置102で変換された所定の交流電力は、例えば、需要家構内に設けられた電灯設備や負荷等(図示せず)、あるいは連系する系統103に供給される。また、電力変換装置102は、系統103から供給された交流電力を、所定の直流電力に変換する。電力変換装置102で変換された直流電力は、DC電源101として連系する蓄電池やEV等に供給される。
電力変換装置102は、DC電源101から供給される直流電力を系統から供給される電力と同期のとれた交流電力、あるいは、系統から供給される交流電力をDC電源101から供給される電力と同期のとれた直流電力に変換するためのDCDCコンバータ102b、インバータ102cを構成に含む。また、電力変換装置102は、上述した直流電力から交流電力、または交流電力から直流電力への変換処理(昇降圧変換、周波数変換等)で生じる伝導ノイズ(コモンモードノイズ、ノーマルモードノイズ)を抑制するためのDCF102aおよびACF102dといったノイズフィルタを構成に含む。ノイズフィルタの中のDCF102aは、電力変換部102のDC電源101側の入出力端部に設けられ、ACF102dは、電力変換部102の系統103側の入出力端部に設けられる。DCF102aとACF102dは、直流と交流の違いによって電圧仕様、電流仕様等が異なるが、それぞれの回路を構成する要素部品は粗同じである。以下、DCF102aとACF102dとを総称して単に「ノイズフィルタ」ともいう。
<ノイズフィルタ構成>
図2は、本実施例に係るノイズフィルタの機略回路構成を示すブロック図である。図2に示すノイズフィルタ1は、受動フィルタ20と、能動フィルタ10とを構成に含むハイブリッド型のノイズフィルタである。能動フィルタ10は、電源ラインに伝搬する伝導ノイズの高周波成分を検出し、当該高周波成分に対応する高調波電流を低減するように機能
する。本実施例に係るノイズフィルタ1は、受動素子で構成された受動フィルタ20と、オペレーションアンプやトランジスタ等の能動素子を回路構成に含む能動フィルタ10とを組合せることで、数kWクラスの電力変換を行う場合であってもサイズの小型化を可能にする。そして、本実施例に係るノイズフィルタ1は、能動フィルタ10の能動素子等に対して動作電力を供給する電源の挙動を監視するための異常検出部30をさらに備える。異常検出部30は、例えば、通電状態のノイズフィルタ1において、能動素子等に供給される電源の電流値を計測する。そして、異常検出部30は、計測された電流値の状態変化に基づいて、能動素子等を含む能動フィルタ10の異常を診断する。
図2は、本実施例に係るノイズフィルタの機略回路構成を示すブロック図である。図2に示すノイズフィルタ1は、受動フィルタ20と、能動フィルタ10とを構成に含むハイブリッド型のノイズフィルタである。能動フィルタ10は、電源ラインに伝搬する伝導ノイズの高周波成分を検出し、当該高周波成分に対応する高調波電流を低減するように機能
する。本実施例に係るノイズフィルタ1は、受動素子で構成された受動フィルタ20と、オペレーションアンプやトランジスタ等の能動素子を回路構成に含む能動フィルタ10とを組合せることで、数kWクラスの電力変換を行う場合であってもサイズの小型化を可能にする。そして、本実施例に係るノイズフィルタ1は、能動フィルタ10の能動素子等に対して動作電力を供給する電源の挙動を監視するための異常検出部30をさらに備える。異常検出部30は、例えば、通電状態のノイズフィルタ1において、能動素子等に供給される電源の電流値を計測する。そして、異常検出部30は、計測された電流値の状態変化に基づいて、能動素子等を含む能動フィルタ10の異常を診断する。
本実施例に係るノイズフィルタ1において、受動フィルタ20は電力変換装置102のノイズ源側に設けられる。例えば、ノイズフィルタ1が図1に示すDFC102aとして機能する場合には、電力変換装置102のDCDCコンバータ102bとDFC102aとを結ぶ電源ラインが受動フィルタ20の端子20a、20bに接続される。そして、当該DFCと直流電力源になるDC電源101とを結ぶ電源ラインが受動フィルタ20の端子20c、20dに接続される。一方、ノイズフィルタ1が図1に示すAFC102dとして機能する場合には、電力変換装置102のインバータ102cとAFC102dとを結ぶ電源ラインが受動フィルタ20の端子20a、20bに接続される。そして、当該AFCと交流電力源になる系統103とを結ぶ電源ラインが受動フィルタ20の端子20c、20dに接続される。
受動フィルタ20は、受動素子であるリアクトルCMCと、ノイズ源側に設けられたキャパシタ(C1、C2)と、直流電力源(DC電源101)または交流電力源(系統103)側に設けられたキャパシタ(C3、C4)によって構成される。ノイズ源側に設けられたキャパシタC1およびC2と、直流または交流電力源側に設けられたキャパシタC3およびC4は、各電源ラインと基準電位であるフレームグランド(FG)等とを接続し、各電源ラインを伝搬するコモンモードノイズ電流をFG等の基準電位に逃がすYコンデンサとして機能する。リアクトルCMCと、当該リアクトルのノイズ源側に設けられたYコンデンサおよび電力源に設けられたYコンデンサとは、LCフィルタを構成する。
本実施例に係る能動フィルタ10は、受動フィルタ20の直流または交流電力が供給される電力源(DC電源101、系統103)側の電源ラインの端子20cおよび端子20dに接続される。能動フィルタ10は、フィルタ用電源11と、検出部12と、増幅部13と、注入部14として機能する回路構成を含む。フィルタ用電源11は、正電圧(Vp)の電力を供給する正電源P1と、負電圧(Vn)の電力を供給する負電源P2とを構成要素に含む両電源モジュールである。正電源P1の負側電極と、負電源P2の正側電極とが接続する接続点は、基準電位であるフレームグランド(FG)等に接地される。
能動フィルタ10の検出部12は、当該フィルタと組合せられる受動フィルタ20の、電力源(DC電源101、系統103)側の電源ラインに伝搬される伝導ノイズの高周波成分を検出する。そして、検出された高周波成分を増幅部13に出力する。検出部12を構成するキャパシタC5の一端は、電源ラインの端子20cに接続され、キャパシタC6の一端は電源ラインの端子20dに接続される。そして、端子20cに接続されたキャパシタC5の他端、および、端子20dに接続されたキャパシタC6の他端は抵抗R1を通じて基準電位(FG等)に接地される。ここで、キャパシタC5と抵抗R1は、端子20cが接続される電源ラインに伝搬された伝導ノイズの高周波成分を通過させるハイパスフィルタ(HPF)を構成し、キャパシタC6と抵抗R1は、端子20dが接続される電源ラインに伝搬された伝導ノイズの高周波成分を通過させるハイパスフィルタ(HPF)を構成する。ハイパスフィルタを通過した伝導ノイズの高周波成分は、直列に接続されたキャパシタC7と抵抗R2とを通じて当該高周波成分に応じた電圧変動として増幅部13に出力される。
増幅部13は、オペレーションアンプ13aと、NPN型トランジスタTR1およびPNP型トランジスタTR2といった能動素子を回路構成に含む増幅回路である。オペレーションアンプ13aにはフィルタ用電源11から、駆動用電力として、正電圧(Vp)の電力、および、負電圧(Vn)の電力が供給される。同様にして、トランジスタTR1のコレクタには、駆動用電力として、フィルタ用電源11の正電圧(Vp)の電力が供給され、トランジスタTR2のコレクタには、フィルタ用電源11の負電圧(Vn)の電力が供給される。
検出部12から出力された高周波成分による電圧変動はオペレーションアンプ13aの反転入力端子2に入力される。また、オペレーションアンプ13aの非反転入力端子3には、抵抗R3を通じて基準電位FGに接地された、差動動作の基準になる電圧が入力される。オペレーションアンプ13aは、反転入力端子2に入力された電流変動と、非反転入力端子3に入力された基準電圧との差分電圧を差動増幅して出力端子1に出力する。なお、オペレーションアンプ13aの反転入力端子2には、当該オペレーションアンプ13aの入力過電圧保護のためのダイオードD1、D2による逆並列回路が接続されている。出力端子1から出力された差分電圧は、抵抗4を通じて、エミッタが相互接続するトランジスタ(TR1、TR2)のベースに入力され、電流増幅が行われる。トランジスタTR1のベースはダイオードD3のアノードに接続し、トランジスタTR2のベースはダイオードD4のカソードに接続する。出力端子1から出力された差分電圧は、ダイオードD3のカソード側、および、ダイオードD4のアノード側に接続される。また、ダイオードD3のアノード側には抵抗R5を通じて正電圧(Vp)が印加され、ダイオードD4のカソード側には抵抗R6を通じて負電圧(Vn)が印加される。差分電圧の電圧変動により、トランジスタTR1、TR2のエミッタ/ベース間の電流が変化し、コレクタ/エミッタ間には、当該トランジスタの増幅度に応じたコレクタ電流が高調波電流として出力される。トランジスタTR1およびTR2のエミッタから出力された高調波電流は、抵抗R7とキャパシタC8とによるローパスフィルタを介してオペレーションアンプ13aの反転入力端子2に帰還入力される。この結果、能動フィルタ10は、反転入力端子2に帰還入力された高調波電流に従って、端子20c、20dが接続される電源ラインに流れる電流の高調波電流を低減するように、能動フィルタ10の出力電流が制御される。
なお、各トランジスタのエミッタから出力された出力電流は注入部14に入力される。注入部14に入力された出力電流は抵抗R8とキャパシタC9を通じて端子20cが接続する電源ラインに注入され、抵抗R8とキャパシタC10を通じて端子20dが接続する電源ラインに注入される。
異常検出部30は、電流計測機能31と異常診断機能32とを有する制御モジュールである。異常検出部30として、典型的には、制御用のマイコンが例示される。異常検出部30は、能動フィルタ10を機能させるためにフィルタ用電源11から各能動素子に供給される正電圧(Vp)および負電圧(Vn)の挙動を監視し、当該能動フィルタの異常を診断する。
図3は、フィルタ用電源11から各能動素子に駆動電力として供給される電源挙動の監視について説明する図である。図2に示すように、フィルタ用電源11から、各能動素子に供給される電源の挙動は、例えば、正電源P1から基準電位FG側へ流れ込む電流値(Ip)、負電源P2から基準電位FG側に流れ込む電流値(In)を計測することで監視できる。また、正電源P1の負側電極と、負電源P2の正側電極とが接続する接続点から、基準電位FG側へ流れ込む電流値(Ig)を計測することでも各能動素子に供給される電源の挙動が監視できる。
なお、フィルタ用電源11の挙動は、例えば、正電圧(Vp)および負電圧(Vn)を計測して監視してもよい。フィルタ用電源11に採用される両電源モジュールの特性を、例えば、故障時において基準電位(FG)側に流れ込む電流値の増加により電圧低下を引き起こす電源で構成すればよい。さらに、正電源P1の負側電極と、負電源P2の正側電極とが接続する接続点から、基準電位FG側へ流れ込む電流値(Ig)の電流波形を監視対象として、例えば、AC成分がなく、DC成分が主体の電流波形が監視されたことを条件に、能動フィルタ10の故障が検出できる。
能動フィルタ10の回路構成においては、能動素子であるオペレーションアンプ13a、トランジスタ(TR1、TR2)を含む増幅部13が、相対的に故障しやすい回路箇所ということができる。また、能動フィルタ10によって高調波電流を低減するように制御された出力電流が電源ラインに注入される注入部14は、受動素子で構成されるも、故障が生じた場合における周辺機器に対する影響の度合いが高い箇所と言える。したがって、ノイズフィルタ1の異常検出部30は、電流計測機能31を介してフィルタ用電源11から、電流値Ip、In、Igを計測する。そして、異常検出部30は、異常診断機能32により、電流計測機能31を介して計測された各電流値に基づき、上記増幅部13、および注入部14を監視主体とする能動フィルタ10の異常を診断する。
次に、図4から図6を参照して、能動フィルタ10の故障に伴う各電流値の電流変化を説明する。図4は、能動フィルタ10の注入部14が、オープン(断線状態)故障した場合の電流変化をシミュレートしたグラフの一例である。注入部14のオープン故障として、例えば、過電流による抵抗R8の損傷が例示される。図4のシミュレーショングラフの縦軸は電流値(mA)を表し、横軸は時間(μsec)を表す。図4において、破線で示されるグラフは正常時の電流値の推移を表し、実線で示されるグラフは故障時における電流値の推移を表す。なお、図4における電流変化を示すグラフの縦軸および横軸属性、グラフの表示属性は、図5、図6についても同様に適用される。
図4において、注入部14にオープン破壊による故障が生じた場合には、フィルタ用電源11に流れる電流値IpおよびInは、AC成分による変動幅が粗ゼロになり、一定の電流値が継続して計測される状態になる。また、電流値Igにおいても、AC成分による変動幅が粗ゼロになり、基準電位FGに流れ込む電流が粗ゼロになる。なお、点線で示されるように、電流値Igの正常時の変動幅は、電流値Ip、Inの正常時の変動幅と比較して相対的に大きい。このため、電力変換装置102の動作中において、フィルタ用電源11から計測された電流値Igの変動幅に基づいて、注入部14のオープン故障を検出することが可能になる。但し、実線で示すように、故障時においては電流値IpおよびInもAC成分による変動幅が粗ゼロとなった定電流状態になるため、この定電流状態の計測を条件に、注入部14のオープン故障の検出が可能になる。
図5は、能動フィルタ10の増幅部13を構成するオペレーションアンプ13aの正電圧(Vp)側が、短絡故障した場合の電流変化をシミュレートしたグラフの一例である。図5に示すように、正常時における電流値Ipは、-10mA近傍をAC成分による変動幅を含んで推移し、電流値Igは、0mA近傍をAC成分による変動幅を含んで推移する。そして、短絡故障が生じた場合には、電流値IpおよびIgは、負電流側に大きくオフセット(図例では約120mA)した状態で推移する。これに対し、電流値Inは、故障の前後でわずかに低下するも、10mA近傍をAC成分による変動幅を含んで推移している。したがって、電力変換装置102のフィルタ用電源11から計測された電流値Ip、Igの状態変化に基づいて、オペレーションアンプ13aの正電圧(Vp)側の短絡故障の検出が可能になる。
図6は、能動フィルタ10の増幅部13を構成するトランジスタ(TR1、TR2)の
短絡故障した場合の電流変化をシミュレートしたグラフの一例である。図6に示すように、正常時においては、各電流値は0mA近傍をAC成分による変動幅を含んで推移している。しかし、短絡故障が生じた場合には、電流値Ipは負電流側に大きくオフセット(図例では約600mA)し、電流値Inは正電流値側に大きくオフセット(約600mA)して推移する。なお、電流値Igは、故障が生じた場合であっても、0mA近傍をAC成分による変動幅を含んで推移している。したがって、電力変換装置102のフィルタ用電源11から計測された電流値Ip、Inの状態変化に基づいて、増幅部13を構成するトランジスタ(TR1、TR2)の短絡故障の検出が可能になる。
短絡故障した場合の電流変化をシミュレートしたグラフの一例である。図6に示すように、正常時においては、各電流値は0mA近傍をAC成分による変動幅を含んで推移している。しかし、短絡故障が生じた場合には、電流値Ipは負電流側に大きくオフセット(図例では約600mA)し、電流値Inは正電流値側に大きくオフセット(約600mA)して推移する。なお、電流値Igは、故障が生じた場合であっても、0mA近傍をAC成分による変動幅を含んで推移している。したがって、電力変換装置102のフィルタ用電源11から計測された電流値Ip、Inの状態変化に基づいて、増幅部13を構成するトランジスタ(TR1、TR2)の短絡故障の検出が可能になる。
能動フィルタ10の増幅部13、注入部14のそれぞれに対して、故障要因であるオープン故障および短絡(ショート)故障についてシミュレーションを実行した結果を図7に示す。図7においては、能動フィルタ10の故障診断箇所について、電流値Ip、In、Igのそれぞれに対する故障判定の条件を纏めたテーブルの一例が例示される。
図7に示すように、増幅部13のトランジスタ(TR1、TR2)に対するオープン故障および短絡故障は、電力値Ipまたは電力値Inの計測値を用いて当該箇所の故障を診断することが可能である。また、増幅部13のオペレーションアンプ13aに対するオープン故障は、電力値Ipまたは電力値Inの計測値を用いて診断することが可能であり、短絡故障は電流値Ip、In、Igのうち少なくとも2つの計測値を用いて診断することが可能である。注入部14に対するオープン故障および短絡故障は、電力値Igの計測値を用いて診断することが可能である。したがって、本実施例に係るノイズフィルタの異常検出部30においては、電流値Ip、In、Igの内、少なくとも2つの計測値(電力値Igと電力値Ipまたは電力値In)を用いることで、能動フィルタ10の異常を診断することが可能になる。
また、増幅部13のトランジスタ(TR1、TR2)のオープン故障については、計測された電力値Ipまたは電力値Inが閾値A未満であることを条件として、当該箇所の故障が判定される。一方、増幅部13のトランジスタ(TR1、TR2)の短絡故障については、計測された電力値Ipまたは電力値Inが閾値Bを超えることを条件として、当該箇所の故障が判定される。
増幅部13のオペレーションアンプ13aに対するオープン故障については、計測された電力値Ipまたは電力値Inが閾値A未満であることを条件として、当該箇所の故障が判定される。一方、増幅部13のオペレーションアンプ13aの短絡故障については、計測された電力値Ip、In、Igの内、少なくとも2つの電力値が閾値Bを超えることを条件として、当該箇所の故障が判定される。そして、注入部14に対するオープン故障は、計測された電力値Igが閾値C未満であることを条件として、当該箇所の故障が判定される。さらに、注入部14の短絡故障は、計測された電力値Igが閾値Dを超えることを条件として、当該箇所の故障が判定される。
なお、オペレーションアンプ13aの短絡故障について、電力値Ip、In、Igの内、少なくとも2つの電力値に対する計測値を必要としたが、電流計測精度が充分であれば、図5の電流値Inの正常時および故障時の電流変化に示されるように、1つの電流計測であっても当該箇所の故障が検出できる。
なお、能動フィルタ10の故障判定を行うタイミングは、例えば、電力変換装置100に対して起動が行われ、連系するDC電源101や系統102から供給される電力に対する電力変換処理の運転開始前が例示できる。当該タイミングで能動フィルタ10の故障を検出することにより、電力変換装置100は運転を停止することができるため、電力変換処理によって生ずる伝導ノイズの、連系する周辺機器への伝搬が防止可能になる。
ここで、電力変換装置100の運転開始後においては、注入部14を通じて、能動フィルタ10によって高調波電流を低減するように制御された出力電流が電源ラインに注入される。したがって、当該注入部14の故障判定のタイミングは、電力変換装置100の運転開始後(運転中)に実行するようにしてもよい。注入部14の故障判定を運転中に行うことにより、元来、能動フィルタ10によって低減される電源ラインの伝導ノイズの高調波電流が、注入部14の故障により低減されない状態で周辺機器に伝搬することを防止できる。なお、異常検出部30は、注入部14の故障を検出しない場合には、運転開始後の注入部14に対する故障判定を省略することもできる。
<処理の流れ>
図8は、本実施例に係るノイズフィルタにおける故障診断処理の一例を示すフローチャートである。図8のフローにおいては、電流値Igと電流値Ipまたは電流値Inの2つの電流値を用いて、ノイズフィルタ1の故障診断が行われる。先ず、電力変換装置100が起動されると、本実施例のノイズフィルタ1は通電状態になり、フィルタ用電源11、増幅部13への通電が開始される(ステップS101)。異常検出部30においては電流計測機能31により、通電状態となったフィルタ用電源11から、計測対象になる2つの電流値(IgとIpまたはIn)の計測値が取得されると、処理はステップS102に進む。ステップS102においては、計測された電流値Ipまたは電流値Inが、閾値Aから閾値Bの範囲内であることが判定される。ステップS102において、計測された電流値Ipまたは電流値Inが、閾値Aから閾値Bの範囲内である場合には(ステップS102、“YES”)、ステップS103に進み電力変換装置100の運転が開始される。一方、ステップS102において、計測された電流値Ipまたは電流値Inが、閾値Aから閾値Bの範囲内でない場合には(ステップS102、“NO”)、ステップS106に進みノイズフィルタ1の故障が診断される。ノイズフィルタ1を構成に含む電力変換装置100は、例えば、異常診断機能31によって故障と診断された場合には、当該電力変換装置100の運転を停止させる。
図8は、本実施例に係るノイズフィルタにおける故障診断処理の一例を示すフローチャートである。図8のフローにおいては、電流値Igと電流値Ipまたは電流値Inの2つの電流値を用いて、ノイズフィルタ1の故障診断が行われる。先ず、電力変換装置100が起動されると、本実施例のノイズフィルタ1は通電状態になり、フィルタ用電源11、増幅部13への通電が開始される(ステップS101)。異常検出部30においては電流計測機能31により、通電状態となったフィルタ用電源11から、計測対象になる2つの電流値(IgとIpまたはIn)の計測値が取得されると、処理はステップS102に進む。ステップS102においては、計測された電流値Ipまたは電流値Inが、閾値Aから閾値Bの範囲内であることが判定される。ステップS102において、計測された電流値Ipまたは電流値Inが、閾値Aから閾値Bの範囲内である場合には(ステップS102、“YES”)、ステップS103に進み電力変換装置100の運転が開始される。一方、ステップS102において、計測された電流値Ipまたは電流値Inが、閾値Aから閾値Bの範囲内でない場合には(ステップS102、“NO”)、ステップS106に進みノイズフィルタ1の故障が診断される。ノイズフィルタ1を構成に含む電力変換装置100は、例えば、異常診断機能31によって故障と診断された場合には、当該電力変換装置100の運転を停止させる。
運転開始後、ステップS104においては、計測された電流値Igが閾値Cから閾値Dの範囲内であることが判定される。ステップS104において、計測された電流値Igが、閾値Cから閾値Dの範囲内である場合には(ステップS104、“YES”)、ステップS105に進みノイズフィルタ1の状態が正常と診断される。ノイズフィルタ1を構成に含む電力変換装置100は、運転を継続する。一方、ステップS104において、計測された電流値Igが、閾値Cから閾値Dの範囲内でない場合には(ステップS104、“NO”)、ステップS106に進みノイズフィルタ1の故障が診断される。電力変換装置100は、ステップS103で開始された当該電力変換装置100の運転を停止させる。ステップS105、S106の処理が終了すると本ルーチンを一旦終了する。
以上で説明したように、本実施例においては、ノイズフィルタ1を構成する能動フィルタ10のフィルタ用電源11の挙動を監視して、当該能動フィルタ10の故障あるいは正常を診断できる。本実施例においては、能動フィルタ10が正常であると診断される場合には、ノイズフィルタ1を構成に含む電力変換装置100の運転が継続される。一方、能動フィルタ10が故障と診断される場合には、ノイズフィルタ1を構成に含む電力変換装置100の運転を停止できる。本実施例によれば、能動フィルタを構成に含むノイズフィルタの故障を検知し、周囲機器への伝導ノイズの伝搬を防止することが可能になる。
また、本実施例においては、フィルタ用電源11の挙動を監視するための情報として、正電源P1から基準電位FG側に流れ込む電流値Ip、負電源P2から基準電位FG側に流れ込む電流値In、正電源P1の負側電極と、負電源P2の正側電極とが接続する接続点から基準電位FG側へ流れ込む電流値Igが計測できる。電流値Ipまたは電流値In
を計測することにより、当該計測値の状態変化に基づいて、能動フィルタ10の能動素子を含む回路構成のオープン故障および短絡故障が診断できる。また、電流値Igを計測することにより、当該計測値の状態変化に基づいて、能動フィルタ10の能動素子を含まない回路構成のオープン故障および短絡故障が診断できる。したがって、本実施例によれば、少なくとも電流値Igと電流値Ipまたは電流値Inの2つの電流値を計測することで、能動素子を含まない回路構成のオープン故障、短絡故障の判断が可能になるため、故障診断の判定精度を高めることができる。
を計測することにより、当該計測値の状態変化に基づいて、能動フィルタ10の能動素子を含む回路構成のオープン故障および短絡故障が診断できる。また、電流値Igを計測することにより、当該計測値の状態変化に基づいて、能動フィルタ10の能動素子を含まない回路構成のオープン故障および短絡故障が診断できる。したがって、本実施例によれば、少なくとも電流値Igと電流値Ipまたは電流値Inの2つの電流値を計測することで、能動素子を含まない回路構成のオープン故障、短絡故障の判断が可能になるため、故障診断の判定精度を高めることができる。
また、本実施例においては、能動フィルタ10の故障判定を行うタイミングは、例えば、電力変換装置100に対して起動が行われ、連系するDC電源101や系統102から供給される電力に対する電力変換処理の運転開始前に行うことができる。ノイズフィルタ1を構成に含む電力変換装置100は、運転開始前に能動フィルタ10の故障が診断できるため、電力変換処理によって生ずる伝導ノイズの、連系する周辺機器への伝搬が防止可能になる。本実施例によれば、能動フィルタ10が故障した状態で電力変換装置100が運転されることを未然に防止できる。
また、本実施例においては、電力変換装置100の運転開始後においても、能動フィルタ10の故障判定を行うことができる。このため、元来、能動フィルタ10によって低減される電源ラインの伝導ノイズの高調波電流が、能動フィルタ10の故障によって低減されない状態で伝搬し、周辺機器の動作に悪影響を及ぼすことを防止できる。本実施例によれば、能動フィルタ10が故障した状態で電力変換装置100の運転が継続されることを防止できる。
〔実施例2〕
図9は、実施例2に係るノイズフィルタ2の機略構成を示すブロック図である。実施例1では、ノイズフィルタ1の能動フィルタ10が、能動素子の駆動用電源としてノイズフィルタ用電源11を備え、当該電源から故障診断に係る電流値Ip、In、Igを計測する構成とした。実施例2では、ノイズフィルタ2は能動フィルタとして、検出部12、増幅部13、抽出部14から構成されるAF回路42を備える構成とする。そして、実施例2においては、AF回路42に対して、外部側に設けられたAF用電源40から正電圧(Vp)、負電圧(Vn)を供給する構成とした。このように、能動素子の駆動用電源は、外部側から供給される構成を採用してもよい。また、AF用電源40からAF回路42に供給される電流値Ip、Inを電力変換装置100の制御用マイコン41で計測する構成とした。このような、構成であっても、実施例1と同様にして、AF回路42に供給されるAF用電源40の挙動を監視して、当該AF回路を含むノイズフィルタ2の故障あるいは正常が診断できる。
図9は、実施例2に係るノイズフィルタ2の機略構成を示すブロック図である。実施例1では、ノイズフィルタ1の能動フィルタ10が、能動素子の駆動用電源としてノイズフィルタ用電源11を備え、当該電源から故障診断に係る電流値Ip、In、Igを計測する構成とした。実施例2では、ノイズフィルタ2は能動フィルタとして、検出部12、増幅部13、抽出部14から構成されるAF回路42を備える構成とする。そして、実施例2においては、AF回路42に対して、外部側に設けられたAF用電源40から正電圧(Vp)、負電圧(Vn)を供給する構成とした。このように、能動素子の駆動用電源は、外部側から供給される構成を採用してもよい。また、AF用電源40からAF回路42に供給される電流値Ip、Inを電力変換装置100の制御用マイコン41で計測する構成とした。このような、構成であっても、実施例1と同様にして、AF回路42に供給されるAF用電源40の挙動を監視して、当該AF回路を含むノイズフィルタ2の故障あるいは正常が診断できる。
そして、電力変換装置100の制御用マイコン41は、計測された電流値Ip、In、Igの内の2つの電流値に基づいて、AF回路42の故障診断を行う。制御用マイコン41は、AF回路42の状態が故障と診断する場合には、電力変換回路2bの動作を停止させることができる。なお、図9に示す電源2aは、実施例1のDC電源101および系統103に相当し、電力変換回路2bは、実施例1のDCDCコンバータ102bおよびインバータ102cに相当する。電力変換回路2bを通じて変換された電力は、当該電力変換装置に接続する負荷2cに供給される。
本実施例に係るノイズフィルタ2では、回路構成に、フィルタ用電源11および異常検出部30を含まないため、実施例1のノイズフィルタ1と比較して相対的に小型化を図ることが可能になるとともに、部品点数の減少による製品コストの削減が可能になる。また、異常検出部30の機能を、制御用マイコン41に持たせることが可能になり、電力変換装置100としての電力消費が抑制できる。
〔変形例〕
図10は、実施例2の変形例に係るノイズフィルタ3の機略構成を示すブロック図である。実施例2においては、AF用電源40からAF回路42に供給される正電源の電流値Ip、負電源の電流値In、基準電位FGに流れ込む電流値Igを電力変換装置100の制御用マイコン41で計測する構成とした。このため、故障検出に係る基準電位は、制御用マイコン41のグランドである必要がある。変形例においては、AF回路に電力を供給する電源をAF用の絶縁電源50bとし、当該絶縁電源に対して電力を供給する駆動用電源50aをさらに備える構成とした。ここで、AF用絶縁電源50bとして、例えば、1次側に入力された駆動用電源50aからの電力を変換し、2次側に変換後の電力(AF回路52用の電力)を出力するトランスが例示される。そして、変形例においては、電力変換装置100の制御用マイコン51は、AF用絶縁電源50bに供給される電流値Iaを計測する構成とした。AF回路52においてオープン故障または短絡故障が生じた場合には、正常動作時と比較してAF用絶縁電源50bから供給される電力状態が変化する。そして、2次側の電力状態の変化に応じて、駆動用電源50aからAF用絶縁電源50bの1次側に供給される電力状態が変化するため、当該AF用絶縁電源50bに供給される電流値Iaが変化する。このような構成であっても、実施例1と同様にして、AF回路52に供給されるAF用絶縁電源50bの挙動を監視して、当該AF回路を含むノイズフィルタ3の故障あるいは正常状態が診断できる。
図10は、実施例2の変形例に係るノイズフィルタ3の機略構成を示すブロック図である。実施例2においては、AF用電源40からAF回路42に供給される正電源の電流値Ip、負電源の電流値In、基準電位FGに流れ込む電流値Igを電力変換装置100の制御用マイコン41で計測する構成とした。このため、故障検出に係る基準電位は、制御用マイコン41のグランドである必要がある。変形例においては、AF回路に電力を供給する電源をAF用の絶縁電源50bとし、当該絶縁電源に対して電力を供給する駆動用電源50aをさらに備える構成とした。ここで、AF用絶縁電源50bとして、例えば、1次側に入力された駆動用電源50aからの電力を変換し、2次側に変換後の電力(AF回路52用の電力)を出力するトランスが例示される。そして、変形例においては、電力変換装置100の制御用マイコン51は、AF用絶縁電源50bに供給される電流値Iaを計測する構成とした。AF回路52においてオープン故障または短絡故障が生じた場合には、正常動作時と比較してAF用絶縁電源50bから供給される電力状態が変化する。そして、2次側の電力状態の変化に応じて、駆動用電源50aからAF用絶縁電源50bの1次側に供給される電力状態が変化するため、当該AF用絶縁電源50bに供給される電流値Iaが変化する。このような構成であっても、実施例1と同様にして、AF回路52に供給されるAF用絶縁電源50bの挙動を監視して、当該AF回路を含むノイズフィルタ3の故障あるいは正常状態が診断できる。
図11は、変形例における、能動フィルタ10の故障に伴う一次側の電流値(Ia)の変化をシミュレートしたグラフの一例である。図11において、(a)は能動フィルタ10の注入部14がオープン故障した場合の電流変化を表し、(b)は増幅部13を構成するオペレーションアンプ13aの正電圧(Vp)側が、短絡故障した場合の電流変化を表し、(c)は増幅部13を構成するトランジスタ(TR1、TR2)が短絡故障した場合の電流変化を表す。また、図11において、縦軸は電流値(mA)を表し、横軸は時間(μsec)を表し、破線で示されるグラフは正常時の電流値の推移を表し、実線で示されるグラフは故障時における電流値の推移を表す。
図11(a)の、破線矢印に示すように、注入部14が正常であるときには、一次側の電流値(Ia)は、所定幅(図例では、粗±1mA)の振幅範囲内で変動する。一方、注入部14のオープン破壊が生じた場合には、一次側の電流値(Ia)は、実線矢印で示すように、振幅が粗0mAとなり、故障待機時消費電流が流れることになる。ここで、故障時待機消費電流は、例えば、AF用絶縁電源50bの定格等で規定される電流値であり、図11(a)においては、約15.5mAとなる。
同様にして、増幅部13を構成するオペレーションアンプ13aの正電圧(Vp)側が短絡故障した場合には、図11(b)の破線矢印で示される約15mA近傍で推移変化する一次側電流値(Ia)が、実線矢印で示されるように、約50mA近傍まで増大して推移することになる。さらに、増幅部13を構成するトランジスタ(TR1、TR2)が短絡故障した場合では、図11(c)の破線矢印で示されるmAオーダで推移変化する一次側電流値(Ia)は、実線矢印で示されるように、約17A近傍まで増大して推移する。
したがって、AF用絶縁電源50bを用いる場合であっても、駆動用電源50aからAF用絶縁電源50bの一次側に供給される電流値(Ia)の状態変化を検出することで、当該電流値(Ia)の状態変化に基づいて、AF回路52を含むノイズフィルタの故障あるいは正常状態が診断可能になる。
電力変換装置100のマイコン51は、例えば、自身の基準電位であるグランドを用いて、駆動用電源50aからAF用絶縁電源50bに供給される電流値Iaに基づいて、A
F回路52の故障診断を行うとすればよい。制御用マイコン51は、AF回路52の状態が故障と診断する場合には、電力変換回路3bの動作を停止させることができる。なお、図10に示す電源3aは、実施例2の電源2aに相当し、電力変換回路3bは電力変換回路2bに相当する。電力変換回路3bを介して変換された電力は、当該電力変換装置に接続する負荷3cに入力される。
F回路52の故障診断を行うとすればよい。制御用マイコン51は、AF回路52の状態が故障と診断する場合には、電力変換回路3bの動作を停止させることができる。なお、図10に示す電源3aは、実施例2の電源2aに相当し、電力変換回路3bは電力変換回路2bに相当する。電力変換回路3bを介して変換された電力は、当該電力変換装置に接続する負荷3cに入力される。
本実施例においては、ノイズフィルタ3のAF回路52の故障状態は、駆動用電源50aからAF用絶縁電源50bに供給される電流値Iaのみの計測値に基づいて診断できるという利点がある。ノイズフィルタ3を構成に含む電力変換装置100の制御用マイコン51では、診断に係る計測値の入力点数を実施例2と比較して相対的に減らすことが可能になるため、空いた入力点数を他の制御入力に振当てることが可能になる。
なお、上述の実施例や変形例の構成は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合わせることができる。例えば、上述の実施例においては、DC電源として太陽光発電モジュールや蓄電池モジュールを例示した。本発明は、これらに代えて、燃料電池モジュール、ガスエンジンモジュール、風力発電モジュール、潮力発電モジュール、水力発電モジュール、地熱発電モジュール等のエネルギーやこれらを組み合わせて用いる電源システムに適用することもできる。
なお、以下には本発明の構成要件と実施例の構成とを対比可能とするために、本発明の構成要件を図面の符号付きで記載しておく。
<発明1>
交流電力系統(103)または前記交流電力系統(103)と連系する直流電源(101)から電力変換装置(102)に供給される前記交流電力または前記直流電源から供給される直流電力の電源ラインの受電端(20c、20d)に接続され、前記電源ラインに伝搬する伝導ノイズの高調波成分を低減させて前記電源ラインに出力する能動フィルタ回路(10)と、
前記能動フィルタ回路(10)を構成する能動素子の駆動電力を生成する電源モジュールに入力される入力電力の状態変化、または、前記電源モジュールから供給される前記駆動電力の状態変化を監視し、前記入力電力の状態変化または前記駆動電力の状態変化に基づいて前記能動フィルタ回路(10)の前記能動素子を含む回路の回路動作の異常を診断する制御部(30)と、
を備えることを特徴とするノイズフィルタ(1)。
<発明1>
交流電力系統(103)または前記交流電力系統(103)と連系する直流電源(101)から電力変換装置(102)に供給される前記交流電力または前記直流電源から供給される直流電力の電源ラインの受電端(20c、20d)に接続され、前記電源ラインに伝搬する伝導ノイズの高調波成分を低減させて前記電源ラインに出力する能動フィルタ回路(10)と、
前記能動フィルタ回路(10)を構成する能動素子の駆動電力を生成する電源モジュールに入力される入力電力の状態変化、または、前記電源モジュールから供給される前記駆動電力の状態変化を監視し、前記入力電力の状態変化または前記駆動電力の状態変化に基づいて前記能動フィルタ回路(10)の前記能動素子を含む回路の回路動作の異常を診断する制御部(30)と、
を備えることを特徴とするノイズフィルタ(1)。
1,2,3 :ノイズフィルタ
10:能動フィルタ
11:フィルタ用電源
12:検出部
13:増幅部
14:注入部
20:受動フィルタ
20a、20b、20c、20d:端子
30:異常検出部
31:電流計測機能
32:異常診断機能
100:電源システム
101:DC電源
102:電力変換装置
102a:DCF
102b:DCDCコンバータ
102c:インバータ
102d:ACF
103:系統
10:能動フィルタ
11:フィルタ用電源
12:検出部
13:増幅部
14:注入部
20:受動フィルタ
20a、20b、20c、20d:端子
30:異常検出部
31:電流計測機能
32:異常診断機能
100:電源システム
101:DC電源
102:電力変換装置
102a:DCF
102b:DCDCコンバータ
102c:インバータ
102d:ACF
103:系統
Claims (9)
- 交流電力系統または前記交流電力系統と連系する直流電源から電力変換装置に供給される前記交流電力または前記直流電源から供給される直流電力の電源ラインの受電端に接続され、前記電源ラインに伝搬する伝導ノイズの高調波成分を低減させて前記電源ラインに出力する能動フィルタ回路と、
前記能動フィルタ回路を構成する能動素子の駆動電力を生成する電源モジュールに入力される入力電力の状態変化、または、前記電源モジュールから供給される前記駆動電力の状態変化を監視し、前記入力電力の状態変化または前記駆動電力の状態変化に基づいて、前記能動フィルタ回路の前記能動素子を含む回路の回路動作の異常を診断する制御部と、
を備えることを特徴とするノイズフィルタ。 - 前記制御部は、前記駆動電力の状態変化に基づいて前記能動素子を含む能動フィルタ回路の回路動作に異常が生じたことを診断するときには、前記電力変換装置の運転を停止させる、ことを特徴とする請求項1に記載のノイズフィルタ。
- 前記制御部は、前記駆動電力の状態変化に基づいて前記能動素子を含む能動フィルタ回路の回路動作が正常と診断したときには、前記電力変換装置の運転を継続させる、ことを特徴とする請求項1または2に記載のノイズフィルタ。
- 前記電源モジュールは、正側電圧を生成する正電源と、負側電圧を生成する負電源とを有する、ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のノイズフィルタ。
- 前記制御部は、少なくとも、前記電源モジュールの正電源から基準電位側に流れ込む第1電流値、前記電源モジュールの負電源から基準電位側に流れ込む第2電流値、前記正電源の負側電極と前記負電源の正側電極とが接続する接続点から基準電位側へ流れ込む第3電流値の何れか一の電流値に基づいて、前記電源モジュールから供給される駆動電力の状態変化を監視する、ことを特徴とする請求項4に記載のノイズフィルタ。
- 前記制御部は、前記電源モジュールの正電源から基準電位側に流れ込む第1電流値または前記電源モジュールの負電源から基準電位側に流れ込む第2電流値と、前記正電源の負側電極と前記負電源の正側電極とが接続する接続点から基準電位側へ流れ込む第3電流値に基づいて、前記能動フィルタ回路の前記能動素子を含む回路の回路動作の異常を診断する、ことを特徴とする請求項4に記載のノイズフィルタ。
- 前記制御部は、前記第1電流値または前記第2電流値が、第1閾値以上であって且つ前記第1閾値より大きい第2閾値以下のときには、前記能動フィルタ回路の前記能動素子を含む回路の回路動作は正常であると判定する、請求項5または6に記載のノイズフィルタ。
- 前記制御部は、前記第3電流値が、第3閾値以上であって且つ前記第3閾値より大きい第4閾値以下のときには、前記能動フィルタ回路の前記能動素子を含む回路の回路動作は正常であると判定する、請求項5から7の何れか一項に記載のノイズフィルタ。
- 交流電力系統または前記交流電力系統と連系する直流電源から電力変換装置に供給される前記交流電力または前記直流電源から供給される電源ラインの、前記電力変換装置側に、前記電源ラインを伝搬するコモンモードノイズを低減する受動フィルタをさらに備える、ことを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載のノイズフィルタ。
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