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JP7357335B2 - 環流式紙幣収納装置 - Google Patents
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JP7357335B2 - 環流式紙幣収納装置 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 平成30年7月5日に紙幣収納装置を搭載した紙幣処理ユニットをNECプラットフォームズ株式会社に販売
本発明は、投入された紙幣を受け入れて収納すると共に、当該紙幣を釣銭や払出し金として払い出す入出金機能を備えた環流式紙幣収納装置の改良に関する。
入出金機能を備えた環流式紙幣収納装置は、各種自動販売機、入出金装置、両替機等の紙幣取扱装置に実装されており、始業時に準備した紙幣、或いは稼働中に投入された紙幣を金種別に収納しておき、必要に応じて釣銭として払い出すように構成されている。
環流式紙幣収納装置に関し、例えば特許文献1には、紙幣収納部の奥へ紙幣をガイドする紙幣ガイド部材と、紙幣収納部内に送り込まれた紙幣の後端部を叩き落とすスイーパとを備え、入金時に紙幣収納部内に送り込まれた紙幣を確実に堆積収納させる方法が記載されている。
特開2013-235502号公報
しかしながら、紙幣が帯電している場合、紙幣収納部内に送り込まれた紙幣が紙幣ガイド部材のガイド面に張り付いてしまい、紙幣収納部内に正しく堆積収納させることができない場合がある。スイーパが紙幣の後端部を叩くことにより紙幣の堆積収納を促進させることができるが、紙幣が紙幣ガイド部材に強く張り付いている場合には、当該紙幣の後端部を叩いても落下しないか、あるいはスイーパの先端部が紙幣まで届かないこともある。
紙幣の帯電による入金不良は、多数枚の紙幣を連続で高速搬送する場合に顕著である。例えば数十枚の紙幣が連続で入金されるような場面では、摩擦によって発生した静電気の蓄電が放電を上回ることにより、ガイド部材への紙幣の張り付きが非常に強くなる。このように紙幣が紙幣ガイド部材に張り付いている状態で後続の紙幣が紙幣収納部に送り込まれた場合、後続の紙幣が先行の紙幣に衝突して入金不良が発生する。
したがって、本発明の目的は、紙幣が紙幣ガイド部材に張り付くことによる入金不良を防止することが可能な環流式紙幣収納装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による環流式紙幣収納装置は、搬送経路から送り込まれた紙幣を収納する紙幣収納部と、前記紙幣収納部と前記搬送経路との間で紙幣を出金方向及び入金方向の双方向に移動させる給紙ローラ群とを備え、前記紙幣収納部は、前記搬送経路から送り込まれた前記紙幣の上面に当接して前記紙幣を前記紙幣収納部の奥へガイドする紙幣ガイド部材と、前記紙幣収納部の出入口近傍において回転自在に軸支された剥離レバーとを含み、前記剥離レバーの先端部は、前記紙幣収納部内に進入する前記紙幣の先端部に押されて持ち上げられた後、前記紙幣の上面を下方に押圧することを特徴とする。
本発明によれば、紙幣ガイド部材に張り付いた紙幣を確実に剥離させることができる。したがって、入金不良を防止して紙幣収納部内に紙幣を確実に堆積収納させることができる。
本発明による環流式紙幣収納装置は、前記剥離レバーの先端部を下方に付勢するバネ材をさらに備えることが好ましい。この構成によれば、紙幣に対する剥離レバーの押圧力を強めることができ、紙幣ガイド部材に張り付いた紙幣を確実に剥離させることができる。
本発明において、前記紙幣収納部は、前記紙幣が堆積されると共に、上向きに付勢されたバックアッププレートと、前記バックアッププレートの上方において昇降自在に設けられた一対の細長い部材により構成され、前記バックアッププレート上に堆積収納された紙幣の上面の幅方向の両端部を押し込む押し込み部材とをさらに含み、前記紙幣収納部の出入口側に位置する前記紙幣ガイド部材の後端部は、第1の回転軸に軸支されており、前記剥離レバーは、前記第1の回転軸に軸支されていることが好ましい。この場合において、前記紙幣ガイド部材は、前記押し込み部材による押し込み動作時に、前記一対の細長い部材間の開口内を通過して前記押し込み部材よりも上方に移動すると共に、前記バックアッププレートの付勢力から解放されて前記紙幣ガイド部材の先端部が前記第1の回転軸を中心に回動して降下し、これにより前記紙幣ガイド部材の底面が傾斜面になり、前記押し込み部材による押し込み動作解除時に、前記一対の細長い部材間の開口内を通過して前記押し込み部材よりも下方に移動すると共に、前記バックアッププレートに付勢されて前記紙幣ガイド部材の先端部が前記第1の回転軸を中心に回動して上昇し、これにより前記紙幣ガイド部材の底面が略水平面になることが好ましい。このように、剥離レバーの回転軸と紙幣ガイド部材の回転軸を共通化することにより部品点数を削減することができる。
本発明において、前記剥離レバーは垂直方向に細長い長穴を有し、前記第1の回転軸は前記長穴に挿通されていることが好ましい。この構成によれば、出金動作時にバックアッププレートが上昇したときに剥離レバーも上方に押されて持ち上がるので、剥離レバーが出金動作を邪魔することがない。
本発明において、前記給紙ローラ群は、前記紙幣収納部の近傍の前記搬送経路上に配置されたフリクションローラと、前記搬送経路を挟んで前記フリクションローラと対向配置されたストップローラと、前記フリクションローラよりも前記紙幣収納部の奥側に設けられた繰り出しローラと、前記ストップローラを軸支する第2の回転軸に軸支された少なくとも一つのスイーパとを含み、前記ストップローラは、入金時に前記フリクションローラと共に入金方向に回転して前記紙幣を前記紙幣収納部内に送り込むと共に、出金時に停止又は前記フリクションローラと逆に回転して前記紙幣の重送を抑制し、前記スイーパは、入金時に前記ストップローラと共に回転して前記紙幣収納部内の紙幣の上面を叩くことにより当該紙幣の浮き上がりを抑えることが好ましい。この構成によれば、剥離レバーによって紙幣ガイド部材から剥離した紙幣を紙幣収納部内に確実に堆積させることができる。
本発明によれば、紙幣が紙幣ガイド部材に張り付くことによる入金不良を防止することが可能な環流式紙幣収納装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態による環流式紙幣収納装置の主要部の構成を概略的に示す斜視図である。 図2は、環流式紙幣収納装置1の構成を示す略側面図である。 図3(a)~(c)は、剥離レバー21の構成及び動作を示す略側面図である。 図4は、環流式紙幣収納装置1の入金動作を説明するための略側面図である。 図5は、環流式紙幣収納装置1の入金動作を説明するための略側面図である。 図6は、環流式紙幣収納装置1の入金動作を説明するための略側面図である。 図7は、環流式紙幣収納装置1の入金動作を説明するための略側面図である。 図8は、環流式紙幣収納装置1の入金動作を説明するための略側面図である。 図9は、環流式紙幣収納装置1の入金動作を説明するための略側面図である。 図10は、環流式紙幣収納装置1の入金動作を説明するための略側面図である。 図11は、環流式紙幣収納装置1の入金動作を説明するための略側面図である。 図12は、環流式紙幣収納装置1の入金動作を説明するための略側面図である。 図13は、環流式紙幣収納装置1の出金動作を説明するための略側面図である。 図14は、環流式紙幣収納装置1の出金動作を説明するための略側面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態による環流式紙幣収納装置の主要部の構成を概略的に示す斜視図である。また図2は、図1の環流式紙幣収納装置1の構成を示す略側面図である。
図1及び図2に示すように、環流式紙幣収納装置1は、搬送経路5を通って搬送されてきた紙幣を収納する紙幣収納部2と、紙幣収納部2と搬送経路5との間で紙幣を出金方向及び入金方向の双方向に移動させる給紙ローラ群30とを備えている。紙幣収納部2や給紙ローラ群30の可動部は、モータ、ギヤ群等の図示しない駆動機構によって駆動され、駆動機構は図示しない制御部によって制御される。
通常、自動販売機等の紙幣取扱装置には複数の紙幣収納部2が金種別に用意される。紙幣取扱装置に投入された紙幣は金種別に振り分けられた後、対応する紙幣収納部2内に収納される。このような構成を実現する場合、本実施形態による環流式紙幣収納装置1が金種別に用意される。本実施形態において、紙幣取扱装置の紙幣入金部に投入された紙幣は、その長手方向が搬送方向を向いた縦向きの状態で搬送されて紙幣収納部2に収納(入金)されると共に、釣り銭や払出し金として紙幣収納部2から縦向き状態で送り出される。
紙幣収納部2は、上下動可能に構成され、上面に紙幣Pが堆積収納されるバックアッププレート3と、バックアッププレート3を上向きに付勢する図示しないバネ部材と、バックアッププレート3を下方に押し込むために上下動可能に構成された押し込み部材10と、バックアッププレート3の上方に位置し、押し込み部材10の開口10aを通過することにより押し込み部材10に対して相対的に上下動すると共にその底面が紙幣の搬送をガイドする紙幣ガイド部材20と、紙幣収納部2の出入口近傍において回転自在に軸支された剥離レバー21と、紙幣収納部2の入金方向の後端側(出入口側)に設けられた紙幣ガイドプレート60と、これらの構成要素を間に挟むように対向配置された2つの支持板(不図示)を有している。
押し込み部材10は、紙幣通過用の開口10aを挟んで平行に配置された一対の細長い板状部材からなり、紙幣収納部2の長手方向に沿って配置されている。2本の板状部材の間隔(開口10aの幅)は紙幣の幅よりも狭いので、バックアッププレート3上に堆積している紙幣の幅方向の両端部を押圧することができ、また押し込み部材10上に紙幣を載置することができる。図1及び図2は、紙幣収納部2内に紙幣が一枚も堆積収納されていない空の状態であって、押し込み部材10が降下してバックアッププレート3の上面を直接押し込んでいる状態を示している。
紙幣ガイド部材20もまた紙幣収納部2の長手方向に沿って細長い形状を有し、紙幣ガイド部材20の幅は押し込み部材10の開口10aの幅よりも狭く、押し込み部材10の上下動に伴って開口10a内を通過することができ、これにより紙幣ガイド部材20は押し込み部材10に対して相対的に上下動することができる。図1から分かるように、紙幣ガイド部材20は、その長手方向(紙幣搬送方向)と直交する幅方向の断面形状が略コの字状の部材であって、一対の側板の下端面が紙幣に対するガイド面を構成している。
給紙ローラ群30は、紙幣収納部2の出入口寄りの上方に配置された正逆転可能な繰り出しローラ31と、繰り出しローラ31よりも紙幣収納部2の出入り口側に設けられた分離ローラ対32と、分離ローラ対32よりも搬送経路5の上流側に設けられた搬送ローラ36とを備えている。分離ローラ対32は、正逆回転可能なフリクションローラ33と、搬送経路5を挟んでフリクションローラ33と対向配置された正逆回転可能なストップローラ34(重送防止ローラ)との組み合わせからなり、ストップローラ34はフリクションローラ33の下方に配置されている。また給紙ローラ群30は、ストップローラ34の軸方向の両側に設けられた一対のスイーパ35とを備えている。
紙幣収納部2の出入口には図示しない通紙センサが配置されており、通紙センサは紙幣を送出する際に送出を完了したか否かを検知する。制御部は、通紙センサからの検知信号に基づいて所定のタイミングで給紙ローラ群30、バックアッププレート3、押し込み部材10等の動作を制御する。
押し込み部材10は、バックアッププレート3の上方において昇降自在に設けられ、モータ等の駆動機構によって上下方向に移動可能に構成されている。押し込み部材10を上下方向の適切な位置で停止することにより、紙幣の入金動作及び出金動作をそれぞれ行うことができる。押し込み部材10の上下方向の位置は、例えば押し込み部材10、或いはバックアッププレート3の高さ位置を検出する図示しないフォトセンサ(ポジションセンサ)の出力から知ることができる。
紙幣収納部2の出入口側に位置する紙幣ガイド部材20の後端部は、回転軸20a(第1の回転軸)に軸支されており、紙幣収納部2の奥側に位置する紙幣ガイド部材20の先端部は、回転軸20aを中心として上下方向に揺動することができる。そのため、入金時には図示のように紙幣ガイド部材20の底面が紙幣収納部2の奥に向かって下りの傾斜面となり、紙幣収納部2の奥へ紙幣を円滑に送り込むことができる。また後述するように、紙幣ガイド部材20の先端部が持ち上がって底面が略水平になることで紙幣の上面全体を均一に押さえつけることができる。
紙幣ガイドプレート60は、フリクションローラ33とストップローラ34との圧接点であるニップ部付近の搬送経路5の底面から紙幣収納部2の前端面までを連続的に形成する略L字状の板材であり、紙幣収納部2内に堆積収納される紙幣の後端の位置は紙幣ガイドプレート60の前端面に当接することにより揃えられる。
繰り出しローラ31は、出金時に回転して紙幣収納部2内の紙幣を搬送経路5上に繰り出す。フリクションローラ33は、入金時にストップローラ34に連れ回りして紙幣を紙幣収納部2内に送り込むと共に、出金時には出金方向に回転して紙幣を搬送経路5上に繰り出す。ストップローラ34は、紙幣の入金時には入金方向に高速回転するが、紙幣の出金時には停止しているか、或いは戻し方向(入金方向)に低速で回転して紙幣の重送を防止する。なお入金とは紙幣収納部2内に紙幣を収納することを言い、入金方向とは搬送経路5から紙幣収納部2へ紙幣を送る方向のことを言う。また出金とは紙幣収納部2から紙幣を取り出すことを言い、出金方向とは紙幣収納部2から搬送経路5へ紙幣を送る方向のことを言う。
一対のスイーパ35はストップローラ34の回転軸34a(第2の回転軸)に軸支されており、各スイーパ35は、回転軸34aに固定された中心部材から略放射状に突設された4枚の羽根部35aを有している。羽根部35aはプラスチックフィルムやゴムシートなどの薄板状の弾性部材からなり、回転時にその先端部が紙幣収納部2内に送り込まれた紙幣の上面を叩くことにより、紙幣収納部2内の紙幣の浮き上がりによる入金不良を防止することができる。
スイーパ35の4枚の羽根部35aは等間隔(90度ごと)に配置されていることが好ましい。ストップローラ34の両側に配置された2つのスイーパ35のうち、一方のスイーパ35の羽根部35aの配置周期と他方のスイーパ35の羽根部35aの配置周期は半周期ずれていることが好ましい。具体的には、一方のスイーパ35の4枚の羽根部35aが回転軸34aの0°、90°、180°、270°の位置に設けられているとき他方のスイーパ35の4枚の羽根部35aは回転軸34aの45°、135°、225°、315°の位置に設けられていることが好ましい。このようにすることで、2つのスイーパ35が紙幣束を交互に叩くことができ、紙幣束を叩く周期をできるだけ短くしてスイーパ35の効果を高めることができる。
図3(a)~(c)は、剥離レバー21の構成及び動作を示す略側面図である。
図3(a)~(c)に示すように、剥離レバー21は、紙幣搬送方向に向かって細長い略平板状の部材であり、紙幣ガイド部材20の回転軸20aに対して揺動自在に軸支されている。特に、剥離レバー21に回転軸20aを挿通させるために設けられた穴21cが垂直方向に細長い長穴であり、剥離レバー21の上下方向の動きに遊びを持たせているため、剥離レバー21は上下方向に移動可能である。剥離レバー21の先端部21aは紙幣収納部2の奥側に延びており、紙幣収納部2内に送り込まれる紙幣の上面に当接可能な位置に配置されている。
剥離レバー21の後端部21bはバネ材22を介して固定部材に接続されており、剥離レバー21の先端部21aは下方に付勢されている。本実施形態によるバネ材22は引張コイルバネであり、外部から何も力が加わっていない定常状態では、図3(a)に示すようにバネ材22の付勢力によって剥離レバー21の先端部21aが紙幣ガイド部材20の底面よりも下方に降下しており(図2参照)、逆に剥離レバー21の後端部21bは持ち上がった状態となっている。このとき、剥離レバー21の下端面は紙幣収納部2の奥側に向かって下りの傾斜面を構成しており、その傾斜角度は紙幣ガイド部材20の傾斜角度よりも大きい。そして、紙幣収納部2内に紙幣が進入してくると、図3(b)で示すように剥離レバー21が回転軸20aを中心に回動し、剥離レバー21の先端部21aが持ち上がるように構成されている。さらに図3(c)に示すように、剥離レバー21の全体を押し上げる力が加わった時には、剥離レバー21の全体が長穴の分だけ持ち上がるように構成されている。
図4~図12は、環流式紙幣収納装置1の入金動作を説明するための略側面図である。
図4に示したように、紙幣の入金時にはまず押し込み部材10を降下させてバックアッププレート3上に堆積収納された紙幣束P1を押し下げることにより、紙幣束P1の上方に紙幣収容空間2aを形成する。バックアッププレート3は上下動可能に構成されると共に上方に付勢されているので、バックアッププレート3を下方に押し込むことにより紙幣束P1を降下させることができる。
次に、フリクションローラ33とストップローラ34を矢印で示す入金方向に回転させることにより、紙幣Pを紙幣収容空間2a内に送り込む。このとき紙幣Pの先端部が剥離レバー21の下端面に衝突することにより、剥離レバー21の先端部21aが押し上げられるので、紙幣Pの進入が剥離レバー21によって阻止されることはない。
図5に示すように、紙幣Pが紙幣収容空間2aの奥へ送り込まれている間、剥離レバー21は紙幣Pの上面を押圧し続けるので、静電気の影響による紙幣ガイド部材20の底面への紙幣Pの張り付きを抑制することができる。
図6に示すように、紙幣Pが紙幣収容空間2aの奥へ送り込まれ、分離ローラ対32によるニップ状態から解放されると、紙幣Pが剥離レバー21の先端部21aを持ち上げる力が弱まり、剥離レバー21が紙幣Pを押し下げる力が相対的に強くなる。そのため、紙幣ガイド部材20のガイド面に張り付いている紙幣Pを押し下げることができ、当該ガイド面から紙幣Pを剥離させることができる。
紙幣ガイド部材20から切り離された紙幣Pは押し込み部材10上に落下するが、静電気や折癖などによって紙幣Pの後端部が浮き上がった状態になることもある。しかし、ストップローラ34と一緒に高速回転するスイーパ35が紙幣収納部2内に投入された紙幣Pの後端部の上面を高速で叩くので、紙幣Pの浮き上がりを抑えて入金不良を防止することができる。こうして、紙幣収納部2内に送り込まれた紙幣Pは、図7に示すようにバックアッププレート3を押し込んでいる押し込み部材10上に積載され、紙幣ガイド部材20と押し込み部材10との間の紙幣収容空間2a内に一時収納される。
図8及び図9に示すように、複数枚の紙幣Pが連続投入される場合、それらは分離ローラ対32により紙幣収容空間2a内に順次送り込まれ、押し込み部材10上に堆積収納される。このときも、剥離レバー21が紙幣収容空間2aの奥へ送り込まれる紙幣Pの上面を押圧しているので、紙幣ガイド部材20の底面への紙幣Pの張り付きを抑制することができる。さらに、ストップローラ34と一緒に高速回転するスイーパ35が紙幣収納部2内に投入された紙幣Pの後端部の上面を高速で叩くので、紙幣収納部2内に投入された紙幣Pの浮き上がりを抑えて入金不良を防止することができる。
こうして図10に示すように、一枚又は複数枚の紙幣Pの一時収納が完了する。
次に図11に示すように、押し込み部材10を上昇させる。これにより、押し込み部材10の押圧力から解放されたバックアッププレート3も図示しないバネ材の付勢力によって上昇する。このときスイーパ35の羽根部35aが紙幣収納部2側に突出した状態で停止していても、スイーパ35の羽根部35aは薄板状の弾性部材で構成されているので、羽根部35aが撓むことで紙幣束P1及びバックアッププレート3の上昇を妨げることはない。押し込み部材10が上昇して紙幣ガイド部材20の底面付近に到達すると、紙幣束P1の上面がまず紙幣ガイド部材20の先端部に当接し、紙幣束P1は紙幣ガイド部材20と押し込み部材10に挟まれた状態となる。
図示のように、押し込み部材10が紙幣ガイド部材20の底面よりもさらに上方に移動すると、紙幣Pは押し込み部材10に設けられた紙幣通過用の開口10a内を紙幣ガイド部材20と一緒に通過して押し込み部材10の下方に移動する。すなわち、押し込み部材10上の紙幣束P1は、開口10aから下方に抜け落ちてバックアッププレート3上の紙幣束P1の上にさらに積み上げられる。
その後、図12に示すように、押し込み部材10を再び下降させてバックアッププレート3上の紙幣束P1の上面を押さえる。以上により、一枚又は複数枚の紙幣Pの入金動作が完了する。
図13及び図14は、環流式紙幣収納装置1の出金動作を説明するための略側面図である。
図13に示すように、紙幣の出金時にはまず押し込み部材10を上昇させる。これにより、バックアッププレート3上の紙幣束P1も上昇し、紙幣束P1の最上面は紙幣ガイド部材20に当接し、紙幣ガイド部材20の先端部が持ち上がることで紙幣ガイド部材20の底面は徐々に水平面に近づく。
さらに図14に示すように、押し込み部材10が繰り出しローラ31の下端よりも上方に移動することにより、紙幣ガイド部材20の先端部は、不図示の係合部材を介して押し込み部材10によって持ち上げられ、紙幣ガイド部材20の底面は紙幣収納部2の奥側に向かって上りの傾斜面となり、繰り出しローラ31の下端部は紙幣ガイド部材20の底面よりも下方に突出した状態となる。バックアッププレート3上の紙幣束P1の最上面は、バックアッププレート3を上方に付勢するバネ部材からの適切な圧力を受けて繰り出しローラ31に押し付けられる。
このとき、剥離レバー21も紙幣束P1の最上面に押されるが、剥離レバー21の先端部21aだけでなく全体が上方に持ち上げられる。上記のように、剥離レバー21には回転軸20aを挿通させるための長穴が形成されており、剥離レバー21の全体は回転軸20aに対して上下方向に移動可能である。通常、剥離レバー21は自重によって下方に位置しているが、上方に押された場合には上方に移動するので、剥離レバー21が出金動作の妨げになることはなく、紙幣束P1の最上面を繰り出しローラ31に確実に当接させることができる。
その後、繰り出しローラ31及びフリクションローラ33を矢印で示す繰り出し方向(出金方向)へ回転させることにより、最上部の紙幣Pが紙幣収納部2から搬送経路5上に繰り出される。この際、ストップローラ34の回転が停止しているか、或いは図4において矢印で示した入金方向(戻し方向)へ低速で回転することにより、重送されてきた二枚の紙幣のうちの下側の紙幣を搬送経路5上に繰り出さないようにすることができる。
以上説明したように、本実施形態による環流式紙幣収納装置1は、紙幣収納部2に剥離レバー21が設けられており、紙幣収納部2内に送り込まれる紙幣の紙幣ガイド部材20への張り付きが剥離レバー21によって抑制されるので、紙幣Pの入金不良を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、上記実施形態において剥離レバー21は紙幣ガイド部材20と共通の回転軸20a(第1の回転軸)に軸支されているが、これとは別に用意された専用の回転軸に軸支されていてもよい。また、剥離レバー21はバネ材22で付勢されているが、バネ材22を省略して剥離レバー21の自重により紙幣Pの上面を下方に押圧することも可能である。さらに、出金動作時に紙幣束P1の最上面を繰り出しローラ31に圧接させることができる場合には、必ずしも回転軸20aに対する剥離レバー21の動きに上下方向の遊びを持たせる必要はない。
1 環流式紙幣収納装置
2 紙幣収納部
2a 紙幣収容空間
3 バックアッププレート
5 搬送経路
10 押し込み部材
10a 押し込み部材の開口
20 紙幣ガイド部材
20a 紙幣ガイド部材の回転軸(第1の回転軸)
21 剥離レバー
21a 剥離レバーの先端部
22 バネ材
30 給紙ローラ群
31 繰り出しローラ
32 分離ローラ対
33 フリクションローラ
34 ストップローラ
34a ストップローラの回転軸(第2の回転軸)
35 スイーパ
35a スイーパの羽根部
36 搬送ローラ
60 紙幣ガイドプレート
P 紙幣
P1 紙幣束(堆積紙幣)

Claims (3)

  1. 搬送経路から送り込まれた紙幣を収納する紙幣収納部と、
    前記紙幣収納部と前記搬送経路との間で紙幣を出金方向及び入金方向の双方向に移動させる給紙ローラ群とを備え、
    前記紙幣収納部は、
    前記搬送経路から送り込まれた前記紙幣の上面に当接して前記紙幣を前記紙幣収納部の奥へガイドする紙幣ガイド部材と、
    前記紙幣収納部の出入口近傍において回転自在に軸支された剥離レバーとを含み、
    前記紙幣収納部は、
    前記紙幣が堆積収納されると共に、上向きに付勢されたバックアッププレートと、
    前記バックアッププレートの上方において昇降自在に設けられた一対の細長い部材により構成され、前記バックアッププレート上に堆積収納された紙幣の上面の幅方向の両端部を押し込む押し込み部材とをさらに含み、
    前記紙幣収納部の出入口側に位置する前記紙幣ガイド部材の後端部は、第1の回転軸に軸支されており、
    前記剥離レバーは、前記第1の回転軸に軸支されており、
    前記剥離レバーは垂直方向に細長い長穴を有し、前記第1の回転軸は前記長穴に挿通されており、
    前記剥離レバーの先端部は、前記紙幣収納部内に進入する前記紙幣の先端部に押されて持ち上げられた後、前記紙幣の上面を下方に押圧することを特徴とする環流式紙幣収納装置。
  2. 前記剥離レバーの先端部を下方に付勢するバネ材をさらに備える、請求項1に記載の環流式紙幣収納装置。
  3. 前記給紙ローラ群は、
    前記紙幣収納部の近傍の前記搬送経路上に配置されたフリクションローラと、
    前記搬送経路を挟んで前記フリクションローラと対向配置されたストップローラと、
    前記フリクションローラよりも前記紙幣収納部の奥側に設けられた繰り出しローラと、
    前記ストップローラを軸支する第2の回転軸に軸支された少なくとも一つのスイーパとを含み、
    前記ストップローラは、入金時に前記フリクションローラと共に前記入金方向に回転して前記紙幣を前記紙幣収納部内に送り込むと共に、出金時に停止又は前記フリクションローラと逆に回転して前記紙幣の重送を抑制し、
    前記スイーパは、入金時に前記ストップローラと共に回転して前記紙幣収納部内の紙幣の上面を叩くことにより当該紙幣の浮き上がりを抑える、請求項1又は2に記載の環流式紙幣収納装置。
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