JP7362355B2 - マグネトロン用セラミックス部品 - Google Patents
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Description
マグネトロン用セラミックス部品の品質とコストを左右する重要プロセスの一つにめっき工程がある。
マグネトロン用セラミックス部は、アルミナ焼結体からなる円柱状のセラミックス部品本体の上端面に形成された端子部およびリング部に、Mo-Mnを主成分とするメタライズ層が形成され、このメタライズ層の上面には、他の金属部品との接合強度を向上させ、封着を行うために所定厚さのNiめっき層が形成される。
実施形態は、このような問題を解決するものでありマグネトロンに使用されるセラミックス部品に関して、端子部のリーク不良の発生を抑制し生産性の高いセラミックス部品に関する。
図1にマグネトロン用セラミックス部品の断面図の一例を示す。1はマグネトロン用セラミックス部品、2はセラミックス部本体、3はセラミックス端子部、4は、セラミックスリング部、5は、メタライズ端子部、6はメタライズリング部、7はセラミックス溝部、8はセラミックス穴部である。図2では、端子部およびリング部のあるマグネトロン用セラミックス部品表面(平面図)を示したものである。実施形態は、このような形に限定されるものではなく、4のリング部は裏面に形成されても良いものとする。
Mo-Mn系ペーストはMo粉末とMn粉末を有機バインダーと混合したものである。
有機バインダーは乾燥工程や焼成工程により焼失するものであれば特に限定されるものではない。好ましい一例としてはエチルセルロースが挙げられる。
Mo-Mn系ペーストの調整は、平均粒径0.5~10μmのMo粉末と平均粒径0.
5~10μmのMn粉末をそれぞれ40時間以上の解砕処理を施した後、バインダーと混合して調製されたものであることが好ましい。また、MoとMnの比率はMoとMnの合計を100重量%としたときMnが4~12重量%、好ましくは6~8重量%である。
塗布厚さは10~40μmが好ましい。塗布厚さが10μm未満であるとメタライズ層形成後、メタライズ層の厚さにバラツキができ接合強度を低下させる。一方、40μmを越えるとそれ以上の効果が得られない。
また、乾燥工程は大気雰囲気中50~100℃、好ましくは50~80℃である。また、乾燥時間は5~30分、好ましくは10~20分である。
乾燥工程後、焼成工程を行う。焼成温度は1350~1550℃、好ましくは1400~1480℃である。また、焼成時間は30分~5時間の範囲が好ましい。また、雰囲気は還元性雰囲気が好ましい。焼成時間は好ましくは1時間以上である。1時間以上焼成するとセラミックス焼結体中のガラス相が表面に均一に析出した析出層を形成し易い。セラミックス焼結体の表面に析出した析出層はセラミックス焼結体とMo-Mnメタライズ層の間に析出し、メタライズ層の空隙に入り込んで行く。そのため、メタライズ層が緻密化され接合強度が向上する。
U型ピン電極を裏側(非メタライズ側)から挿入する場合には、ピンのスプリング性が弱いとメタライズ面での接触が十分に行われない可能性があり、歩留まりの低下をまねく。また、スプリング性が強いと穴部をから先端が出るときにエッジ部分のメタライズ層を欠損させてしまい、十分に導通されなくなることによりめっき不良が発生し歩留まりの低下をまねく。
U型ピン電極の材質は、ばね用ステンレス鋼材材を使用する。
U型ピン電極裏面飛び出し長さ(B)=セラミックス高さ(H)x0.3~0.8
U型ピン電極端子面飛び出し長さ(C)=セラミックス高さ(H)x0.1~0.5
U型ピン電極端子面曲げ端部長さ(D)
=U型ピン電極端子面飛び出し長さ(C)x0.2~0.7
U型ピン電極開口幅(F)=セラミックス穴部最外周長さ(W)x1.0~1.5
U型ピン電極直径(φE)=セラミックス穴部直径(φR)x0.1~0.4
U型ピン電極裏面飛び出し長さを調整することにより、飛び出し部分がめっき時の電極となりめっきに必要な電気をメタライズに供給することが可能である。ピン電極が裏面飛び出し長さが短いと電極としての役割を果たさず、長すぎると電極同士が絡み合って作業性が低下する。このためU型ピン電極裏面飛び出し長さ(B)はセラミックス高さ(H)x0.3~0.8、さらにはセラミックス高さ(H)x0.4~0.7にすることが好ましい。
U型ピン電極端子面飛び出し長さを調整することにより、U型ピン電極裏面飛び出し長さ調整と同様に、飛び出し部がめっき時の電極となりめっきに必要な電気をメタライズに供給することが可能である。U型ピン電極が端子面飛び出し長さが短いと電極としての役割を果たさず、長すぎると電極同士が絡み合って作業性が低下する。このため、U型ピン電極端子面飛び出し長さ(C)はセラミックス高さ(H)x0.1~0.5、さらにはセラミックス高さ(H)x0.2~0.4にすることが好ましい。
U型ピン電極端子面曲げ端部長さを調整することにより、U型ピン電極挿入後の脱落を防止するとともに、U型電極ピンの先端部を挿入しやすくすることが可能である。U型ピン電極端子面曲げ端部長さが長いと曲げ角度によっては穴部に挿入することが難しくなり、短いとピン電極挿入後に脱落しやすくなる。このため、U型ピン電極端子面曲げ端部長さ(D)はU型ピン電極端子面飛び出し長さ(C)x0.2~0.7、さらにはU型ピン電極端子面飛び出し長さ(C)x0.3~0.6にすることが好ましい。
U型ピン電極端子面曲げ端部の曲げ角度は任意であるが、ピンの延長線上から広がる方向(外側)に向かって3~60°であることが好ましい。
U型ピン電極開口幅を調整することにより、U型ピン電極を挿入しやすくし、U型ピン電極の挿入後の脱落の防止とメタライズ部分へ導通することが可能である。U型ピン電極開口幅が大きすぎるとU型ピン電極を差し込みにくくなり作業性が低下する。また、U型ピン電極開口幅が小さいと、U型ピン電極を差し込みにくくなるのと、U型ピン電極がメタライズに接触しない恐れがあり、脱落する場合もある。このため、U型ピン電極開口幅(F)は端子穴最外周長さ(W)x1.0~1.5、さらには端子穴最外周長さ(W)x1.0~1.3であることが好ましい。
U型ピン電極直径を調整することにより、良好なスプリング性が得られる。良好なスプリング性を得ることにより、U型ピン電極の抜き差しが容易となり、かつ適正な強度をもってメタライズ面に接することができる。U型ピン電極直径が細すぎるとピンとしての十分な強度が得られなく、太すぎると抜き差し時に力が必要となり作業性が低下する。このためU型ピン電極直径(φE)は端子穴直径(φR)x0.1~0.4、さらには端子穴直径(φR)x0.2~0.3であることが好ましい。
バレル式電解めっきでは、バレル中に鉄、ステンレス等の金属製ダミー部材を混合させることが好ましい。金属製ダミー部材を混合すると電解液の通電性が向上するのでめっき効率が上がる。また、金属製ダミー部材があるとクッション代わりになりセラミックス部品同士が衝突して破損するのを抑制できる。
また、電解浴槽の温度は40~70℃程度の温浴とし、めっき時間は30~60分が目安となる。
(実施例1~10、比較例1~10)
92重量%Al2O3-8重量%MnO2、SiO2、MgO(合計で8重量%)なる組成を有するアルミナ(Al2O3)造粒粉をプレスで成型し1500℃大気中で焼結することにより、図1に示すような直径15mm×高さ15mmの略円柱状のセラミックス部品を製造した。このセラミックス部品本体の上面には中央部には突出した端子状部が形成され、周縁部には突出したリング状部が形成されている。φRは1.6mm、端子穴最外周長さ(W)は、7mmである。
上記実施例において、U型ピン電極の挿入方法を図3のようにメタライズ面から挿入した以外は、実施例と同様にメタライズ、Niめっき処理を実施することにより、比較例にかかるマグネトロン用セラミックス部品を調整した。Niめっき厚さの測定結果を表3に示す。
各実施例および比較例について端子部に金属端子をろう付けして気密性試験を行ったところ、比較例3、5、7、9、11~15についてはリーク不良が発生し気密性が得られなかった。
2…セラミックス部本体
3…セラミックス端子部
4…セラミックスリング部
5…メタライズ端子部
6…メタライズリング部
7…セラミックス溝部
8…セラミックス穴部
9…マグネトロン用セラミックス部品表面(平面図)
10…U型ピン電極裏面挿入(実施例)
11…U型ピン電極
12…U型ピン電極表面挿入(比較例)
Claims (4)
- 端子部およびリング部が形成されたマグネトロン用セラミックス部品において、前記セラ
ミックス部品はアルミナ焼結体であり、端子部およびリング部にモリブデン-マンガンか
らなるメタライズ層を形成した後、ピン電極を端子面と逆方向から挿入する工程と、めっ
きによりニッケル層を形成する工程と、ピン電極を抜く工程、により端子部ニッケルめっ
き層とリング部ニッケルめっき層を形成する工程を備え、
前記ピン電極が、略U型をしており、ピン電極の材質は、ばね用ステンレス鋼材であり、
ピン電極裏面飛び出し長さはセラミックス高さ×0.3~0.8の範囲であり、ピン電極
端子面飛び出し長さはセラミックス高さ×0.1~0.5の範囲であり、ピン電極端子面
曲げ端部長さはU型ピン電極端子面飛び出し長さ×0.2~0.7の範囲であり、ピン電
極開口幅はセラミックス穴部最外周長さ×1.0~1.5の範囲であり、ピン電極直径は
セラミックス穴部直径×0.1~0.4の範囲であり、前記端子部ニッケルめっき層およ
びリング部ニッケルめっき層の厚さがそれぞれ1.0μm以上であり、端子部穴から他の
端子部穴方向の端子部端までの距離の1/2にあたる箇所のニッケルめっき層の厚さが2
.4μm以下であり、他の端子部穴方向との逆方向の端子部端までの距離の1/2にあた
る箇所のニッケルめっき層の厚さに対する比が0.95以上であることを特徴とするマグ
ネトロン用セラミックス部品の製造方法。 - 前記ピン電極に付着しためっきを酸処理により回収し再利用することを特徴とする請求項 1に記載のマグネトロン用セラミックス部品の製造方法。
- 前記めっきによりニッケル層を形成する工程がバレル式電解めっきであり、バレル中に
鉄およびステンレス等の金属製ダミー部材を混合することを特徴とする請求項1または請
求項2に記載のマグネトロン用セラミックス部品の製造方法。 - 前記バレル式電解めっきの浴槽の温度が40℃以上70℃以下であり、電解めっき時間が
30分から60分以下であることを特徴とする請求項3に記載のマグネトロン用セラミッ
クス部品の製造方法。
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| JP2019154834A JP7362355B2 (ja) | 2019-08-27 | 2019-08-27 | マグネトロン用セラミックス部品 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2008137850A (ja) | 2006-12-01 | 2008-06-19 | Tokyo Ceramics Co Ltd | セラミックスメタライズ部品とその製法 |
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2019
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