JP7409975B2 - 空調制御装置、空調制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
[空調システムの構成例]
図1は、本実施形態における空調制御装置100(図2参照)が制御対象とする空調システムの構成例を示している。以下の説明は、空調として主に冷房を行う場合を例に挙げる。
同図の空調システムは、建築物1の居室1aの空調を行う。同図の空調システムは、空調機器として、地中熱交換器20及び熱交換器30を備える。
熱交換器30は、例えばポンプを備えて構成され、自己に供給される水にUチューブの熱を伝達し、冷温水パイプに供給することで冷水(または温水)を製造する。
本実施形態における地中熱交換器20は、蓄熱運転に際して、建築物1の躯体に蓄熱させる際の熱源機器として利用される。
このようにして、本実施形態の空調システムにおいては、熱交換器30の運転による地中熱交換器20を熱源とする空調が可能とされている。
本実施形態の空調制御装置100は、例えば居室1aに利用者が存在している時間帯(空調時間帯)では、熱交換器30を運転させることによって居室1aの空調を行う。空調時間帯の前において予め所定時間の蓄熱運転(以下、事前運転という)を行い、居室1aの利用が開始される時刻において、躯体あるいは居室等の温度を予め定めた目標値とする。これにより、空調時間帯に行われる蓄熱運転(以下、メイン空調という)を熱負荷が小さい状態で開始させる。
そのうえで、本実施形態の空調制御装置100は、想定よりも利用者の人数が多い場合や、居室1aが想定よりも長時間利用される場合に、追加の蓄熱運転(以下、追加運転という)を行う。
なお、本実施形態の説明にあたっては、事前運転、メイン空調、及び追加運転を包含する、あるいは事前運転、メイン空調、及び追加運転を区分しない場合に、単に「空調」と記載する。
図2は、本実施形態の空調制御装置100の構成例を示している。同図においては、空調制御装置100とともに空調システムにて備えられる機器、装置として、熱交換器30、スラブ内温度センサSN1(SN1-1~SN1-21)、室温センサSN2(SN2-1、SN-4)、梁温度センサSN3が示されている。また、空調制御装置100がネットワーク経由で通信する装置として、気象情報サーバSVが示されている。
なお、以降の説明にあたり、スラブ内温度センサSN1(SN1-1~SN1-21)、室温センサSN2(SN2-1、SN-4)、梁温度センサSN3について特に区別しない場合には、センサSN、あるいはセンサSN1~SN3と記載する。
スラブ内温度センサSN1は、建築物1におけるスラブ2内の温度(スラブ内温度)を検出するセンサである。
本実施形態において、スラブ内温度センサSN1として、21個のスラブ内温度センサSN1-1~SN1-21が設けられた例を挙げている。これらのスラブ内温度センサSN1-1~SN1-21は、それぞれ異なる位置のスラブ2内の温度を検出するように設けられる。
室温センサSN2(SN2-1、SN-4)は、居室1a内の温度を検出するセンサで或る。
本実施形態において、室温センサSN2は、室温センサSN2-1~SN2-4の4個が設けられる例を挙げている。これらの室温センサSN2-1~SN2-4は、それぞれ居室1aにおける異なる位置の温度を検出するように設けられる。
梁温度センサSN3は、梁2aの温度を検出するセンサである。本実施形態において、梁温度センサSN3として、1個のセンサが設けられた例を挙げているが、梁温度センサSN3は複数設けられていてもよい。この場合、梁温度センサSN3は、梁2aにおける異なる位置の温度を検出するように設けられる。
気象情報サーバSVは、例えばインターネット等のネットワーク上で気象情報を提供するサーバである。
登録算出パラメータ記憶部131は、蓄熱運転停止判定部121が蓄熱運転を停止させるか否かを判定するのに利用するパラメータ(算出パラメータ)のうち、事前に登録されたパラメータを記憶する。つまり、登録算出パラメータ記憶部131は、算出パラメータのうち、既知であるとして事前に登録設定されたパラメータや、運転管理者により設定された算出パラメータを記憶する。
表示部105は、制御部102の制御に応じて表示を行う。
図3のフローチャートを参照して、空調制御装置100が蓄熱運転時間の算出に対応して実行する処理手順例について説明する。
ステップS101:空調制御装置100において、蓄熱運転停止判定部121は、算出パラメータを取得する。
図4は、算出パラメータを、分類区分により示したものである。同図の算出パラメータは、例えば使用条件、境界条件、及び初期建築条件で分類されている。
利用終了時刻(U1)は、利用者による建築物1の利用が終了する時刻である。利用人数(U2)は、業務、作業等で建築物1を利用する利用者の人数である。利用内容(U3)は、建築物1における利用者の利用内容(作業内容)である。使用条件の算出パラメータに含まれる利用終了時刻(U1)、利用人数(U2)、利用内容(U3)は、それぞれ、登録算出パラメータ記憶部131に記憶されている。蓄熱運転停止判定部121は、利用終了時刻(U1)、利用人数(U2)、利用内容(U3)を登録算出パラメータ記憶部131から取得する。
機器発熱負荷(B1)は、利用時間において建築物1内で稼働される機器の熱量である。即ち、利用時間に対応して発生する熱負荷である。機器発熱負荷(B1)は、例えば既知の値として登録算出パラメータ記憶部131に記憶されている。蓄熱運転停止判定部121は、機器発熱負荷(B1)を登録算出パラメータ記憶部131から取得する。
外気温予測値(B2)は、現在時刻から建築物1の利用が終了する時刻までの時間帯(対象利用時間)における、建築物1の外側の気温についての予測値ある。蓄熱運転停止判定部121は、気象情報サーバSVが提供する気温の予報に関する情報に基づいて外気温予測値(B2)を取得する。
日射量予測値(B3)は、例えば対象利用時間における建築物1への日射量の予測値である。蓄熱運転停止判定部121は、気象情報サーバSVが提供する日照の予報に関する情報に基づいて日射量予測値(B3)を取得する。この場合の日射量予測値(B3)は、例えば全天日射量であってよい。
スラブ内温度(I1)は、スラブ内温度センサSN1により検出されるスラブ内温度である。蓄熱運転停止判定部121は、スラブ内温度センサSN1-1~SN1-21のそれぞれにて検出された21のスラブ内温度(I1)を取得する。
室温(I2)は、室温センサSN2により検出される室温である。蓄熱運転停止判定部121は、室温センサSN2-1~SN2-4のそれぞれにて検出された4つの室温(I2)を取得する。
梁の温度(I3)は、梁温度センサSN3により検出される梁2aの温度である。蓄熱運転停止判定部121は、梁温度センサSN3にて検出された温度を、梁の温度(I3)として取得する。
「作業」は、居室1aの利用内容として、利用者が、机に座った業務(「座学」)をするのではなく、例えば工事、メンテナンス等のなんらかの「作業」としての業務を主に行うというものである。
「作業/座学」は、居室1aの利用内容として、例えば利用者によって「作業」としてと「座学」とが混合して行われるというものである。
「座学」は、居室1aの利用内容として、利用者によって、ほとんど「作業」は行われず主に「座学」が行われるというものである。
一例として、利用内容(U3)が「作業」である場合、(式1)における係数の設定は、a=0、b=1、c=70となる。
なお、利用内容(U3)の分類については、上記の「作業」、「作業/座学」、「座学」に限定されるものではなく、建築物1の用途等に応じて適宜変更されてよい。
(式2)にて示されるように、変数X2には、利用時間に対応する現在時刻から終了時刻までの時間帯(現在時刻~U1)における外気温予測値(B2)の平均値が代入される。また、変数Y2には、利用時間に対応する時間帯(現在時刻~U1)における日射量予測値(B3)の平均値が代入される。従って、(式2)によっては、相当外気温Tsatとして利用時間における相当外気温の平均値が算出される。
また、(式2)における係数a、b、cは、一年における季節(時期)に応じて異なる値が設定される。表2は、式2における係数a、b、cについての定義の一例である。なお、ステップS103によっては、相当外気温Tsatに代えて、例えば通常の外気温が算出されてもよいが、相当外気温Tsatを用いた方が、最終的に算出される蓄熱運転を停止するか否かの判定精度を高くすることができる。
推定空調負荷qioは、スラブ2等の躯体が処理すると推定される熱負荷である。蓄熱運転停止判定部121は、ステップS102により算出された利用時内部負荷qu、及びステップS103により算出された相当外気温Tsatを利用して、以下の(式4)により推定空調負荷qioを算出する。(式4)では、居室1aの温度(室温)をTindoorとしている。表4は、(式4)における係数a、b、c、dについての定義の一例を示している。表4において、係数cは、外壁面積と外壁熱貫流率との乗算値に設定される。
推定放熱量Qは、現在時刻から利用終了時刻までにスラブ2等の躯体から放熱されると推定される熱量である。蓄熱運転停止判定部121は、ステップS101により取得された算出パラメータのうち、利用終了時刻(U1)、及びステップS104により算出されたスラブ・梁温度Tsbを利用して、以下の(式5)により推定放熱量Qを算出する。(式5)では、居室1aの温度(室温)を室温Tindoorとしている。(式5)は、スラブ・梁温度Tsb(「躯体温度」の一例)と、室温Tindoor(「建築物の室温」の一例)との差分を示す差分温度の時系列変化を示す数理モデルの一例である。表5は、(式5)における係数a、bについての定義の一例を示している。表5において、係数bは、実測により検証された値に設定される。
また、蓄熱運転停止判定部121は、スラブ・梁温度Tsb、推定空調負荷qioについて、それぞれ、(式3)、(式4)を用いた演算以外によって取得してよい。例えば、運転管理者が、経験等に基づいて現在の温度等からスラブ・梁温度や推定空調負荷の値を決定し、決定した値を入力する操作を行うようにされたうえで、蓄熱運転停止判定部121は、操作により入力された値をスラブ・梁温度Tsb、推定空調負荷qioとして取得してよい。
なお、上記各本実施形態の蓄熱運転に対応する空調システムの構成は、図1に示した例に限定されない。
図9は、本実施形態の蓄熱運転に対応する空調システムの他の例(第1例)を示している。同図において、図1と同一部分には同一符号を付している。
同図においては、図1の地中熱交換器20及び熱交換器30に代えて、冷却塔40と水冷ヒートポンプ50とが備えられる。このような構成では、冷却塔40が熱源機器として機能する。同図の空調システムは、冷却塔40により冷却された水(冷水)を水冷ヒートポンプ50の冷却水に用い、水冷ヒートポンプ50により冷却された冷熱をスラブ2(躯体)に伝達するようにされる。
なお、一年において春期や秋期などのように空気温度が高くなく湿度が低くなる中間期においては、冷却塔40により冷却された冷水を、水冷ヒートポンプ50により熱交換することなく、躯体側に供給するようにしてよい(フリークーリング)。これにより、水冷ヒートポンプ50を運転させる必要がなくなることから、省エネルギー化を図ることができる。
同図においては、図1の熱交換器30に代えて、水冷ヒートポンプ60(地中熱ヒートポンプ)が設けられている。この場合には、水冷ヒートポンプ50が地中熱交換器20から吸収した熱を利用して冷水を製造し、スラブ2側に供給するようにされる。
同図においては、図1に示される地中熱交換器20及び熱交換器30による熱源に加えて、さらに熱源として空冷ヒートポンプ10が設けられる。
この場合には、蓄熱運転に際して、地中熱交換器20及び熱交換器30による熱源のみを利用する蓄熱運転モードと、地中熱交換器20及び熱交換器30による熱源とともに空冷ヒートポンプ10を補助的な熱源として利用する運転モードと、空冷ヒートポンプ10のみを熱源として利用する蓄熱運転モードとで切り替えを行うことができる。蓄熱運転モードの切り替えは、例えば現在の蓄熱運転による躯体等の温熱環境の状況に応じて行うようにされてよい。
Claims (7)
- 熱源機器により建築物の躯体に蓄熱させる蓄熱運転を制御する空調制御装置であって、
前記建築物の利用に起因して発生する熱量を示す内部負荷と、前記建築物の周囲の気象に起因して発生する熱量を示す外部負荷と、前記建築物の利用が終了する利用終了時刻において前記建築物の躯体から放熱すると推定される熱量である推定放熱量とに基づいて、前記蓄熱運転を停止させるか否かを判定する蓄熱運転停止判定部、
を備える空調制御装置。 - 前記蓄熱運転停止判定部は、前記内部負荷及び前記外部負荷に基づいて算出される推定空調負荷と、前記推定放熱量とに基づいて、推定空調負荷に重みづけ値を乗算した値より前記推定放熱量が大きい場合に、前記蓄熱運転を停止させると判定する、
請求項1に記載の空調制御装置。 - 前記蓄熱運転停止判定部は、前記建築物において稼働される機器の熱量である機器発熱負荷と、前記建築物を利用する利用者の人数と、前記利用者の利用内容とに基づいて、前記機器発熱負荷、前記利用者の人数及び利用内容のそれぞれに重み付け値を乗算した値を加算することによって前記内部負荷を算出する、
請求項1又は請求項2に記載の空調制御装置。 - 前記蓄熱運転停止判定部は、現在時刻から前記利用終了時刻までの利用時間において予測される前記建築物の外気温を用いて算出される外気温予測値と、前記利用時間において予測される前記建築物への日射量を用いて算出される日射量予測値とに基づいて、前記外気温予測値、及び前記日射量予測値のそれぞれに季節に応じた重み付け値を乗算した値を加算することによって前記外部負荷を算出する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空調制御装置。 - 前記蓄熱運転停止判定部は、前記建築物の躯体の温度を示す躯体温度に基づいて、前記躯体温度と前記建築物の室温との差分を示す差分温度の時系列変化を示す数理モデルに、現在時刻における前記躯体温度と、現在時刻から前記利用終了時刻までの利用時間とを代入することによって、前記推定放熱量を算出する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の空調制御装置。 - 熱源機器により建築物の躯体に蓄熱させる蓄熱運転を制御する空調制御方法であって、
前記建築物の利用に起因して発生する熱量を示す内部負荷と、前記建築物の周囲の気象に起因して発生する熱量を示す外部負荷と、前記建築物の利用が終了する利用終了時刻において前記建築物の躯体から放熱されると推定される推定放熱量とに基づいて、前記蓄熱運転を停止させるか否かを判定する蓄熱運転停止判定ステップ、
を含む空調制御方法。 - 熱源機器により建築物の躯体に蓄熱させる蓄熱運転を制御する空調制御装置としてのコンピュータを、
前記建築物の利用に起因して発生する熱量を示す内部負荷と、前記建築物の周囲の気象に起因して発生する熱量を示す外部負荷と、前記建築物の利用が終了する利用終了時刻において前記建築物の躯体から放熱されると推定される推定放熱量とに基づいて、前記蓄熱運転を停止させるか否かを判定する蓄熱運転停止判定部、
として機能させるためのプログラム。
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| JP2020103803A JP7409975B2 (ja) | 2020-06-16 | 2020-06-16 | 空調制御装置、空調制御方法、及びプログラム |
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| JP2021196126A JP2021196126A (ja) | 2021-12-27 |
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