JP7410185B2 - インクジェット用インク - Google Patents
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Description
上記樹脂エマルション粒子は(メタ)アクリル系ポリマーを含有することが好ましい。
また、上記樹脂エマルション粒子はさらにスチレン由来の構成単位を含有することが好ましい。
上記樹脂エマルション粒子の平均粒子径は150~350nmであることが好ましい。
上記溶剤Sがトリプロピレングリコールモノメチルエーテル及び/又はモノエチレングリコールモノイソプロピルエーテルであることが好ましい。
本発明のインクジェット用インクは、SP値が9.1~9.4の溶剤Sと、樹脂エマルション粒子(樹脂粒子)と、水とを含む。
本発明のインクジェット用インクに含まれるSP値が9.1~9.4の溶剤Sとしては、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)、モノエチレングリコールモノイソプロピルエーテル(iPG、SP値9.2)、モノプロピレングリコールモノプロピルエーテル(PFG、SP値9.4)等が挙げられる。中でもトリプロピレングリコールモノメチルエーテル及び/又はモノエチレングリコールモノイソプロピルエーテルが好ましい。上記溶剤Sは、1種のみを使用しても良く、2種以上を併せて使用しても良い。また、SP値が9.1~9.4以外の他の有機溶剤と組み合わせて使用しても良い。本発明のインクジェット用インクでは、上記溶剤Sを含むことにより、当該インクを使用して形成された画像の密着性、特に耐スクラッチ性が優れたものとなる。SP値が9.1~9.4以外の他の有機溶剤と組み合わせる場合には、有機溶剤全体を100質量%とした時に有機溶剤全体に占める溶剤Sの割合が10質量%以上であることが好ましく、30質量%以上であることが特に好ましい。
なお、SP値は、ヒルデブラント(Hildebrand)の溶解度パラメーターであり、日本乳化剤株式会社の製品カタログ等から得ることができる。
本発明のインクジェット用インクに含まれる上記樹脂エマルション粒子は、好ましくは単官能単量体および/または多官能単量体由来の構成単位を含んでいても良い。単官能単量体および多官能単量体由来の構成単位は、単官能単量体および多官能単量体を含む単量体を重合することによって得られる。上記単官能単量体および多官能単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。
これらのエチレン性不飽和二重結合含有単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
耐スクラッチ性および密着性の両立の観点からピペリジン基含有単量体を含むことが好ましい。
また、樹脂エマルション粒子に紫外線吸収性を付与する観点から、本発明の目的が阻害されない範囲内で、樹脂エマルション粒子は紫外線吸収性単量体由来の構成単位を含んでいても良い。
上記樹脂エマルション粒子には、さらに架橋剤を含有させることにより、架橋性を付与することができる。架橋剤としては、常温で架橋反応を開始するものであってもよく、熱により架橋反応を開始するものであってもよい。本発明のインクジェット用インクでは、上記樹脂エマルション粒子に架橋剤を含有させることにより、耐ブロッキング性および密着性をより向上させることができる。
アミノプラスト樹脂の量は、通常、樹脂エマルション粒子に含まれているポリマー成分の固形分とアミノプラスト樹脂の固形分との質量比〔ポリマー成分の固形分/アミノプラスト樹脂の固形分〕が60/40~99/1となるように調整することが好ましい。
本発明のインクジェット用インクに含まれる樹脂エマルション粒子の平均粒子径は、150~350nmであることが好ましい。樹脂エマルション粒子の画像均一性を向上させる観点から、より好ましくは160nm以上、さらに好ましくは170nm以上、特に好ましくは180nm以上であり、貯蔵安定性および耐水性をより向上させる観点から、より好ましくは330nm以下、さらに好ましくは300nm以下である。
上記樹脂エマルション粒子は、ガラス転移温度が好ましくは20℃以上、より好ましくは55℃以上のポリマー成分と、ガラス転移温度が55℃未満のポリマー成分とを含むことが好ましい。
ポリマー成分のガラス転移温度は、単量体成分に使用される単量体の組成を調整することにより調節することができる。
1/Tg=Σ(Wm/Tgm)/100
〔式中、Wmはポリマー成分を構成する単量体成分における単量体mの含有率(質量%)、Tgmは単量体mの単独重合体のガラス転移温度(絶対温度:K)を示す〕
で表されるフォックス(Fox)の式に基づいて求められた温度を意味する。
好ましくは、コア部分のポリマー成分のガラス転移温度が20℃以上(より好適にはコア部分のポリマー成分のガラス転移温度が200℃以下)、シェル部分のポリマー成分のガラス転移温度が25℃以下(より好適にはシェル部分のポリマー成分のガラス転移温度が-20℃以上)であり;
より好ましくは、コア部分のポリマー成分のガラス転移温度が55℃以上(より好適にはコア部分のポリマー成分のガラス転移温度が200℃以下)、シェル部分のポリマー成分のガラス転移温度が25℃以下(より好適にはシェル部分のポリマー成分のガラス転移温度が-20℃以上)であり;
また好ましくは、コア部分のポリマー成分のガラス転移温度が90℃以上(より好適にはコア部分のポリマー成分のガラス転移温度が200℃以下)、シェル部分のポリマー成分のガラス転移温度が55℃未満(より好適にはシェル部分のポリマー成分のガラス転移温度が-20℃以上)であり;
さらに好ましくは、コア部分のポリマー成分のガラス転移温度が90℃以上(より好適にはコア部分のポリマー成分のガラス転移温度が200℃以下)、シェル部分のポリマー成分のガラス転移温度が25℃以下(より好適にはシェル部分のポリマー成分のガラス転移温度が-20℃以上)である。
上記コア部分は、スチレン系単量体を含むことが好ましい。上記コア部分におけるスチレン系単量体の含有量は、上記コア部分を構成する単量体全量100質量%に対して、1~70質量%が好ましい。
(酸価)
本発明のインクジェット用インクに含まれる樹脂エマルション粒子のカルボキシル基由来の酸価は0~6が好ましく、樹脂エマルション粒子の重合に使用される単量体の組成を調整することにより調節することができる。
本発明のインクジェット用インクでは、樹脂エマルション粒子を構成するポリマー成分の重量平均分子量は、耐水性および密着性をより向上させる観点から、好ましくは10万以上、より好ましくは30万以上、さらに好ましくは55万以上、特に好ましくは60万以上である。ポリマー成分の重量平均分子量の上限値は、成膜性および耐水性を向上させる観点から、好ましくは500万以下である。
本発明のインクジェット用インクは、上述した単量体成分を乳化重合させてなるポリマー成分である樹脂エマルション粒子を含むエマルションを含有することが好ましい。
本発明のインクジェット用インクに含まれる樹脂エマルション粒子の製造方法としては、上記した単量体成分を、乳化剤の存在下で乳化重合させることが好ましい。
乳化重合で使用する乳化剤としては、アニオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤、カチオン性乳化剤、両性乳化剤、高分子乳化剤などが挙げられ、これらの乳化剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
重合開始剤としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、2,2-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、2,2-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2-アゾビス(2―ジアミノプロパン)ハイドロクロライド、4,4-アゾビス(4-シアノ吉草酸)、2,2-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)などのアゾ化合物;過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどの過硫酸塩;過酸化水素、ベンゾイルパーオキサイド、パラクロロベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、過酸化アンモニウムなどの過酸化物などが挙げられるが、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの重合開始剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
また、樹脂エマルション粒子の重量平均分子量を調整するために、連鎖移動剤を用いることができる。連鎖移動剤としては、例えば、チオグリコール酸2-エチルヘキシル、tert-ドデシルメルカプタン、n-オクチルメルカプタン、n-ドデシルメルカプタン、メルカプト酢酸、メルカプトプロピオン酸、2-メルカプトエタノール、α-メチルスチレン、α-メチルスチレンダイマーなどが挙げられるが、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの連鎖移動剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。単量体成分100質量部あたりの連鎖移動剤の量は、樹脂エマルション粒子の重量平均分子量を適切に調整する観点から、0.01~10質量部であることが好ましい。
また、反応系内には、必要により、pH緩衝剤、キレート剤、造膜助剤などの添加剤を添加してもよい。添加剤の量は、その種類によって異なるので一概には決定することができない。通常、単量体成分100質量部あたりの添加剤の量は、好ましくは0.01~5質量部程度、より好ましくは0.1~3質量部程度である。
本発明のインクジェット用インクは、水を含む水性インクである。水の含有量は、本発明のインクジェット用インク100質量部に対し、20質量%以上80質量%以下が好ましく、25質量%以上70質量%以下がより好ましい。
本発明のインクジェット用インクは、さらに顔料を含むことが好ましい。顔料としては、有機顔料および無機顔料が挙げられ、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。また、必要に応じて、それらと体質顔料を併用することもできる。
色相は特に限定されず、イエロー、マゼンタ、シアン、ブルー、レッド、オレンジ、グリーン等の有彩色顔料をいずれも用いることができ、具体例としては、C.I.ピグメント・イエロー、C.I.ピグメント・レッド、C.I.ピグメント・オレンジ、C.I.ピグメント・バイオレット、C.I.ピグメント・ブルー、及びC.I.ピグメント・グリーンからなる群から選ばれる1種以上の各品番製品が挙げられる。
これらの有機顔料は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
本発明のインクジェット用インクには、本発明の目的が阻害されない範囲内で、上記インクジェット用インクに含まれる樹脂エマルション粒子以外の他の樹脂エマルション粒子が含まれていてもよい。
(最低造膜温度)
本発明のインクジェット用インクの最低造膜温度は、密着性をより向上させる観点から、好ましくは40℃以下、より好ましくは20℃以下、さらに好ましくは0℃以下である。
本発明の本発明のインクジェット用インクにおける不揮発分量は、隠蔽性または色濃度を向上させる観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは7質量%以上であり、貯蔵安定性を向上させる観点から、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下である。
〔インクジェット用インクにおける不揮発分量(質量%)〕
=(〔残渣の質量〕÷〔インクジェット用インク1g〕)×100
に基づいて求められた値を意味する。
本発明のインクジェット用インクでは、インクジェット用の水性インクとしての使用が好ましい。また、本発明のインクジェット用インクでは、後述の非吸液性フィルム用の水性インクとしての使用が好ましい。非吸液性フィルム用のインクジェット用の水性インクとしての使用が特に好ましい。
本発明のインクジェット用インクは、特に、コート紙や、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)等のポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ナイロンフィルムなどの非吸液性樹脂のフィルムを用いた、商業印刷向けの記録媒体への印刷に好適に使用できる。特に、非吸液性樹脂フィルム(PET,OPPなど)への印刷に好適に使用できる。
本発明のインクジェット用インクは、従来公知のコート紙や樹脂フィルム等の被印刷物の印刷に使用でき、印刷物とすることができる。
被印刷物としては、好ましくは、非吸液性フィルム、たとえば、非吸液性のコート紙や、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)等のポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ナイロンフィルムなどの非吸液性の樹脂フィルムが挙げられる。中でも、より好ましくは、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)である。
また、非吸液性フィルムの中でも、本発明の水性インク用インクを印刷する表面が、コロナ処理、アンカーコート処理等により、表面を化学的または物理的に改質したものが好ましい。本発明のインクジェット用インクや、本発明の水性インク用インクにより形成された被膜との密着性がより優れたものとなる。特に好ましくは、コロナ処理した二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、コロナ処理したポリエチレンテレフタレート(PET)である。
本発明のインクジェット用インクは、インクジェット印刷に採用できる。インクジェット印刷としては、例えば、サーマル方式、ピエゾ方式、荷電偏向制御方式(連続吐出方式)等が好ましい。
ポリマー成分のガラス転移温度(Tg)は、当該ポリマー成分を構成する単量体成分に使用されている単量体の単独重合体のガラス転移温度を用いて、式:
1/Tg=Σ(Wm/Tgm)/100
〔式中、Wmはポリマー成分を構成する単量体成分における単量体mの含有率(質量%)、Tgmは単量体mの単独重合体のガラス転移温度(絶対温度:K)を示す〕
で表されるフォックス(Fox)の式に基づいて計算から求めた。
樹脂エマルション粒子のカルボキシル基由来の酸価は、用いた単量体成分1g中に存在するカルボキシル基を中和するために必要な水酸化カリウムのmg数を酸価として近似して得た。
滴下ロート、撹拌機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水716部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水63部、乳化剤[(株)ADEKA製、商品名:アデカリアソーブSR-10]の25%水溶液18部、メチルメタクリレート140部、スチレン5部およびアクリルアミド5部からなる1段目滴下用プレエマルションを調製し、そのうち全単量体成分の総量の5%にあたる77部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら70℃まで昇温し、5%過硫酸アンモニウム水溶液10部を添加し、重合を開始した。その後、滴下用プレエマルションの残部と5%過硫酸アンモニウム水溶液5部を30分間にわたりフラスコ内に均一に滴下した。
なお、白色ペーストは、脱イオン水411部、分散剤[株式会社日本触媒製、アクアリックHL-415]67部、25%アンモニア水30部、プロピレングリコール60部、酸化チタン[石原産業株式会社製、CR-95]1000部およびガラスビーズ(直径1mm)200部をディスパーで回転速度3000min-1にて120分間分散させた後、300メッシュの金網で濾過することにより調製した。
実施例1において、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部とジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部を、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)10部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インク2を調製した。
実施例1において、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部とジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部を、モノエチレングリコールモノイソプロピルエーテル(iPG、SP値9.2)10部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インク3を調製した。
実施例1において、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部とジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部を、モノプロピレングリコールモノプロピルエーテル(PFG、SP値9.4)10部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インク4を調製した。
実施例1において、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部とジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部を、ジエチレングリコールイソプロピルエーテル(iPDG、SP値9.0)10部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インクC1を調製した。
実施例1において、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部とジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部を、エチレングリコールモノ2-エチルヘキシルエーテル(EHG、SP値9.0)10部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インクC2を調製した。
実施例1において、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部とジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部を、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部とモノエチレングリコールモノイソプロピルエーテル(iPG、SP値9.2)5部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インク5を調製した。
実施例3における、1段目滴下用プレエマルションのうち全単量体成分の総量の0.2%にあたる3部をフラスコ内に添加するよう変更した以外は実施例3と同様にしてインクジェット用インク6を調製した。またこのエマルションにおける平均粒子径は245nmであった。
実施例1において、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部とジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部を、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)10部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インクC3を調製した。
実施例1における、1段目滴下用プレエマルションのうち全単量体成分の総量の0.1%にあたる1.5部をフラスコ内に添加するよう変更した。
更に、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部とジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部を、モノエチレングリコールモノイソプロピルエーテル(iPG、SP値9.2)10部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インク7を調製した。またこのエマルションにおける平均粒子径は320nmであった。
実施例1において、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部とジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部を、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部、モノエチレングリコールモノイソプロピルエーテル(iPG、SP値9.2)5部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インク8を調製した。
実施例1において、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部とジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部を、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部、モノプロピレングリコールモノプロピルエーテル(PFG、SP値9.4)5部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インク9を調製した。
実施例1における、2段目滴下用プレエマルションのうち2-イソプロペニル-2-オキサゾリンを4-メタクリロイルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA-87〕に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インク10を調製した。またこのエマルションにおける平均粒子径は180nmであった。
実施例1における、2段目滴下用プレエマルションのうち2-イソプロペニル-2-オキサゾリンを4-メタクリロイルオキシ-1,2,2,6,6-ペンタメチルピペリジン〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA-82〕に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インク11を調製した。またこのエマルションにおける平均粒子径は180nmであった。
滴下ロート、撹拌機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水716部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水63部、乳化剤[(株)ADEKA製、商品名:アデカリアソーブSR-10]の25%水溶液18部、メチルメタクリレート50部、スチレン50部および2-エチルヘキシルアクリレート50部からなる1段目滴下用プレエマルションを調製し、そのうち全単量体成分の総量の5%にあたる77部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら70℃まで昇温し、5%過硫酸アンモニウム水溶液10部を添加し、重合を開始した。その後、滴下用プレエマルションの残部と5%過硫酸アンモニウム水溶液5部を30分間にわたりフラスコ内に均一に滴下した。
なお、白色ペーストは、脱イオン水411部、分散剤[株式会社日本触媒製、アクアリックHL-415]67部、25%アンモニア水30部、プロピレングリコール60部、酸化チタン[石原産業株式会社製、CR-95]1000部およびガラスビーズ(直径1mm)200部をディスパーで回転速度3000min-1にて120分間分散させた後、300メッシュの金網で濾過することにより調製した。
実施例6における、2段目滴下用プレエマルションのうち2-イソプロペニル-2-オキサゾリンを4-メタクリロイルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA-87〕に変更した。
更にモノエチレングリコールモノイソプロピルエーテル(iPG、SP値9.2)10部を、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部に変更した以外は実施例6と同様にしてインクジェット用インク13を調製した。またこのエマルションにおける平均粒子径は280nmであった。
実施例10において、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(MFTG、SP値9.1)5部とジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部を、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG、SP値9.5)5部、モノエチレングリコールモノイソプロピルエーテル(iPG、SP値9.2)5部に変更した以外は実施例10と同様にしてインクジェット用インク14を調製した。
滴下ロート、撹拌機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水716部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水63部、乳化剤[(株)ADEKA製、商品名:アデカリアソーブSR-10]の25%水溶液18部、メチルメタクリレート65部、スチレン65部および2-エチルヘキシルアクリレート20部からなる1段目滴下用プレエマルションを調製し、そのうち全単量体成分の総量の5%にあたる77部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら70℃まで昇温し、5%過硫酸アンモニウム水溶液10部を添加し、重合を開始した。その後、滴下用プレエマルションの残部と5%過硫酸アンモニウム水溶液5部を30分間にわたりフラスコ内に均一に滴下した。
なお、白色ペーストは、脱イオン水411部、分散剤[株式会社日本触媒製、アクアリックHL-415]67部、25%アンモニア水30部、プロピレングリコール60部、酸化チタン[石原産業株式会社製、CR-95]1000部およびガラスビーズ(直径1mm)200部をディスパーで回転速度3000min-1にて120分間分散させた後、300メッシュの金網で濾過することにより調製した。
実施例1の白色ペーストを以下に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インク16を調製した。
実施例16で使用した白色ペースト:
脱イオン水428部、分散剤[第一工業製薬株式会社製、デスコートN14]50部、プロピレングリコール60部、酸化チタン[石原産業株式会社製、CR-95]1000部およびガラスビーズ(直径1mm)200部をディスパーで回転速度3000min-1にて120分間分散させた後、300メッシュの金網で濾過することにより調製した。
実施例1の白色ペーストを以下に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット用インク17を調製した。
実施例17で使用した白色ペースト:
脱イオン水411部、分散剤[BYK株式会社製、BYK-190]97部、プロピレングリコール60部、酸化チタン[石原産業株式会社製、CR-95]1000部およびガラスビーズ(直径1mm)200部をディスパーで回転速度3000min-1にて120分間分散させた後、300メッシュの金網で濾過することにより調製した。
温度25±1℃、相対湿度30±5%の環境で、インクジェット記録ヘッド「KJ4B-YH06WST-STDV」(京セラ株式会社製)を装備した印字評価装置(株式会社ジェネシス製)に実施例、比較例で得られたインクジェット用インクを充填した。
ヘッド電圧26V、周波数4kHz、吐出液適量12pl、ヘッド温度32℃、解像度600dpi、負圧-4.0kPaを設定した。
記録媒体の長手方向と搬送方向が同じになる向きに、記録媒体であるコロナ処理PET(フタムラ化学株式会社製、太閤ポリエステルフィルムFE2001#25)を搬送台に固定した。
印字命令を上記印字評価装置に転送し、インクジェット用インクをインクジェット記録方式で記録媒体上に、打ち込み量100%(12pl、600×600dpi)のベタ画像を印刷した。
直後に70℃の乾燥機で10秒間乾燥させた。
ベタ画像を目視観察し、以下の基準で画像の均一性を評価した。
◎:ベタ画像に白スジや色むらが生じていない。
○:ベタ画像に若干の白スジが見られる。
△:ベタ画像にやや多く白スジが見られる。
×:ベタ画像に白スジや色むらが顕著に生じている。
ベタ画像を印刷した印刷物を爪でこすり、以下の基準で耐スクラッチ性(密着性)を確認した。
◎:印字面はがれが全く生じない。
○:印字面はがれがほとんど生じない。
△:印字面はがれが少し生じる。
×:印字面はがれが生じる。
Claims (12)
- SP値が9.1~9.4の溶剤Sと、
樹脂エマルション粒子と、
水と
を含み、
前記樹脂エマルション粒子が(メタ)アクリル系ポリマーを含有し、
前記溶剤Sが、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、モノエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、及びモノプロピレングリコールモノプロピルエーテルからなる群から選択された少なくとも1種の溶剤であり、
さらに、グリコール、モノエチレングリコールのエーテル、モノプロピレングリコールのエーテル、ポリエチレングリコールのエーテル、及びポリプロピレングリコールのエーテルからなる群から選択された少なくとも1種である、SP値が9.1~9.4以外の他の有機溶剤を含み、
さらに、ポリエーテル変性シリコーン系の界面活性剤を含み、
前記SP値が9.1~9.4以外の他の有機溶剤が、少なくともプロピレングリコールを含む
インクジェット用インク。 - 前記樹脂エマルション粒子がスチレン由来の構成単位を含有する
請求項1に記載のインクジェット用インク。 - 前記樹脂エマルション粒子の平均粒子径が150~350nmである
請求項1又は2に記載のインクジェット用インク。 - 前記溶剤Sがトリプロピレングリコールモノメチルエーテル及び/又はモノエチレングリコールモノイソプロピルエーテルである
請求項1~3のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。 - 有機溶剤全体を100質量%とした時に該有機溶剤全体に占める前記溶剤Sの割合が10質量%以上である
請求項1~4のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。 - 前記溶剤Sの含有量は、インクジェット用インク100質量%に対し、0.5質量%以上20質量%以下である
請求項1~5のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。 - 前記樹脂エマルション粒子は、単量体を重合することによって得られ、
前記単量体が、ピペリジン基含有単量体、付加重合性オキサゾリン、および水酸基含有(メタ)アクリレートからなる群から選択されたいずれか1種を含有し、
前記ピペリジン基含有単量体、前記付加重合性オキサゾリン、および前記水酸基含有(メタ)アクリレートが含有される場合には、前記ピペリジン基含有単量体、前記付加重合性オキサゾリン、および前記水酸基含有(メタ)アクリレートの含有率が、それぞれ0.1質量%以上、30質量%以下である
請求項1~6のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。 - 前記樹脂エマルション粒子は、ガラス転移温度が50℃以上のポリマー成分と、ガラス転移温度が55℃未満のポリマー成分とを含み、
前記ガラス転移温度が50℃以上のポリマー成分と、前記ガラス転移温度が55℃未満のポリマー成分との含有比が、質量比として、前記ガラス転移温度が50℃以上のポリマー成分:前記ガラス転移温度が55℃未満のポリマー成分=1:99~70:30である
請求項1~7のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。 - 前記樹脂エマルション粒子のカルボキシル基由来の酸価は0~5mgKOH/gである
請求項1~8のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。 - さらに、イオン性の分散剤を含み、該イオン性の分散剤の含有量が、前記インクジェット用インク100質量%に対し、0.1質量%以上2.0質量%以下である
請求項1~9のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。 - 不揮発分量が、7質量%以上、50質量%以下である
請求項1~10のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。 - 非吸液性フィルム用の水性インクである
請求項1~11のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
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