JP7445577B2 - ガスセンサ - Google Patents
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Description
例えば、このセラミック部材として、センサ素子を保持するインシュレータであって、純度90質量%以上のアルミナを用いる技術が開示されている(特許文献1)。
又、セラミック部材として、アルミナを主成分(50wt%以上)とする技術が開示されている(特許文献2)。
そこで、セラミック部材の強度を向上させることが要望される。アルミナ純度を90質量%を超えて高くすると、曲げ強度は低下するが、ヤング率が高くなる傾向がある。そして、セラミックは圧縮応力に対しては強いが、局所的な引っ張り応力が生じると割れ易いことから、曲げ強度よりはヤング率を強度の指標とする方が適している。つまり、アルミナ純度を90質量%を超えて高くすると、セラミック部材の強度が向上することが予想される。
このガスセンサによれば、セラミック部材であるセラミックホルダの破損をより一層抑制することができる。又、セラミックスリーブのアルミナ純度を比較的低くすることで、セラミックホルダには及ばないものの破損を抑制できる高い強度を得つつ、さらに、セラミックスリーブの熱伝導率がセラミックホルダより小さくなり、セラミックスリーブよりも後端側に位置するセンサの構成部品に対する先端側からの伝熱が小さくなり、耐熱性が向上する。
このような角孔においては、4隅の角部に引張応力がより集中してセラミック部材が割れ易くなるので、強度を向上させた本発明がさらに有効となる。
センサ素子21のうち、検知部22が形成された先端寄り部位が、セラミックホルダ30より先端に突出している。このように素子挿通孔32を通されたセンサ素子21は、セラミックホルダ30の後端面側(図示上側)に配置される環状で素子挿通孔を有する粉末充填層(本例では滑石)41を、絶縁材からなるセラミックスリーブ43、リングワッシャ45を介してカシメ用円筒部36により先後方向に圧縮することによって、主体金具11の内側において先後方向に気密を保持して固定されている。
なお、セラミックスリーブ43にもセンサ素子21を挿通させる素子挿通孔44が形成されている。
セラミックホルダ30、セラミックスリーブ43がそれぞれ特許請求の範囲の「セラミック部材」に相当する。
このセンサ素子21は、固体電解質(部材)の先端寄り部位に検知部22が配置され、後端寄り部位には、電極パッド部13~17が露出形成されている。
さらに、センサ素子21の検知部22に、アルミナ又はスピネル等からなる多孔質の保護層23が被覆されている。
一方、主体金具11は、軸線O方向に貫通する貫通孔18を有している。貫通孔18の内周面は後端側から先端側に向かって径方向内側に先細るテーパ状の段部11dを有している。
一方、図2に示すように、素子挿通孔32は、セラミックホルダ30の中心に設けられると共に、センサ素子21が略隙間なく通るように、センサ素子21の横断面とほぼ同一の寸法の矩形の開口とされている。又、図示はしないが、素子挿通孔44は素子挿通孔32と同一形状、同一寸法とされている。
一方、センサ素子21の先端部位は、本形態では、2層構造からなり、共にそれぞれ通気孔(穴)56、67を有する有底円筒状のプロテクタ(保護カバー)51,61で覆われている。このうち内側のプロテクタ51の後端が、主体金具11の円筒部12に外嵌され、溶接されている。なお、通気孔56はプロテクタ51の後端側で周方向において例えば8箇所設けられている。一方プロテクタ51の先端側にも、周方向において例えば4箇所、排出穴53が設けられている。
また、外側のプロテクタ61は、内側のプロテクタ51に外嵌して、同時に円筒部12に溶接されている。外側のプロテクタ61の通気孔67は、先端寄り部位に、周方向において例えば8箇所設けられており、また、プロテクタ61先端の底部中央にも排出孔69が設けられている。
なお、リード線71は外筒81の後端部の内側に配置されたシール材(例えばゴム)85を通されて外部に引き出されており、外筒81の小径筒部83を縮径カシメしてこのシール材85を圧縮することにより、この部位の気密が保持されている。
図3に示すように、セラミック部材のアルミナ純度を90質量%を超えて高くすると、曲げ強度は低下するが、ヤング率が高くなる傾向がある。そして、セラミックは圧縮応力に対しては強いが、局所的な引っ張り応力が生じると割れ易いことから、曲げ強度よりはヤング率を強度の指標とする方が適している。つまり、アルミナ純度を90質量%を超えて高くすると、セラミック部材の強度が向上する。
このようなことから、本発明では、セラミック部材(セラミックホルダ30、セラミックスリーブ43など)のアルミナ純度が90質量%を超えることで強度を向上させ、セラミック部材の破損を抑制することができる。つまり、セラミック部材は主体金具11の内部に配置されるため、金属製の主体金具11と接して荷重を受け、又はリングワッシャ45を介して荷重を受けて破損するおそれがある、この破損を抑制する。
そこで、セラミックスリーブ43よりも高い荷重が掛かるセラミックホルダ30のアルミナ純度をセラミックスリーブ43のアルミナ純度より高くすることで、セラミック部材であるセラミックホルダ30の破損をさらに抑制することができる。
際に保持している部位は滑石41となっている。
上述のように、セラミックホルダ30のアルミナ純度をセラミックスリーブ43のアルミナ純度より高くすることで、セラミックホルダ30の破損をさらに抑制することができる。
又、セラミックスリーブ43のアルミナ純度を低くすることで、図3に示すように線膨張係数と熱伝導率が小さくなる。熱伝導率が小さいと、端子金具75やシール材85等、セラミックスリーブ43よりも後端側に位置するセンサの構成部品に対する先端側からの伝熱が小さくなり、耐熱性が向上するという利点がある。つまり、セラミックホルダ30より後端側に位置するセラミックスリーブ43のアルミナ純度を低くすることで、先端側からの被測定ガスの熱伝達を抑制できる。
なお、セラミックホルダ30のアルミナ純度を98質量%を超えて高くすることはコスト上困難で、かつ強度の向上効果が飽和する。
例えば、センサ素子としては、酸素の濃度を測定するものに限定されず、窒素酸化物(NOx)又は炭化水素(HC)等の濃度を測定するものを用いてもよい。
ここで、図4に示すガスセンサ1Bは、センサ素子21xとしていわゆる筒型素子を用いること以外は、図1のガスセンサ1と大きく変わるところはないが、若干の形状や構造が違う部分を符号に「x」を付してガスセンサ1と区別し、説明を適宜省略する。例えば、図4の符号11xは、ガスセンサ1の「主体金具11」に対応し、両主体金具11、11xはほぼ同様の構成、機能を有しているが、寸法や形状が若干異なることを意味する。
以下、ガスセンサ1Bがガスセンサ1と異なる部分を主に説明する。
センサ素子21xの素子本体は、先端が閉じた略円筒状(中空軸状)であり、中央側に鍔部21pが設けられている。そして、素子本体の外面及び内面にそれぞれ外側電極5及び内側電極6が形成され、さらに、外側電極5を多孔質の保護層7が覆っている。
このとき、セラミックスリーブ43xには高い荷重が掛かるので、セラミックスリーブ43xをセラミック部材としてアルミナ純度を90質量%を超えて高くすることで、強度を向上させ、セラミック部材の破損を抑制することができる。
なお、ガスセンサ1Bにおいては、外筒81xの後端側に、保護外筒86が外嵌され、外筒81xと保護外筒86との間に通気フィルタ87が配置されている。
11,11x 主体金具
18 貫通孔
21,21x センサ素子
22,22x 検知部
30 セラミック部材(セラミックホルダ)
32、44 素子挿通孔
36,36x 押圧部材(カシメ用円筒部)
41 粉末充填層
43、43x セラミック部材(セラミックスリーブ)
O 軸線
Claims (3)
- 軸線方向に延び、先端側に検知部を有するセンサ素子と、
前記軸線方向に貫通する貫通孔を有する主体金具と、
前記貫通孔の内部に配置され、自身の内部に前記センサ素子が挿通されてなるセラミック部材と、を有し、
前記セラミック部材のアルミナ純度が90質量%を超え、
前記セラミック部材は、それぞれ環状で素子挿通孔を有するセラミックホルダおよびセラミックスリーブであり、
さらに、環状で素子挿通孔を有する粉末充填層を備え、
前記セラミックホルダ、前記粉末充填層および前記セラミックスリーブは、先端側からこの順で前記主体金具の前記貫通孔に積層されて前記素子挿通孔の内側にセンサ素子を保持し、
前記セラミックスリーブは前記セラミックホルダに向かって所定の押圧部材により押圧され、前記セラミックホルダは前記主体金具の内面に係止され、
質量%で、前記セラミックホルダのアルミナ純度が、前記セラミックスリーブのアルミナ純度より高いことを特徴とするガスセンサ。 - 前記セラミックホルダのアルミナ純度が94~98質量%、前記セラミックスリーブのアルミナ純度が90質量%を超え94質量%未満である請求項1記載のガスセンサ。
- 前記センサ素子は板状であり、
前記セラミックホルダ及び前記セラミックスリーブの前記素子挿通孔がそれぞれ角孔である請求項1又は2に記載のガスセンサ。
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