以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、実施形態の嗜好商品情報提示装置の構成を例示する図である。
嗜好商品情報提示装置は、管理者側端末100と、各製造機関側端末111、112、113、114と、各店舗側端末121、122、123と、各ユーザ側端末131、132と、各情報提供機関側端末141、142と、サーバ200と、これら各端末111、112、113、114、121、122、131、132、141、142及びサーバ200間で相互にデータを送受信可能に各端末111、112、113、114、121、122、131、132、141、142及びサーバ200を接続するネットワーク300とから構成されている。
各製造機関側端末111、112、113、114を総称して製造機関側端末110というものとする。各製造機関側端末111、112、113、114はそれぞれ、例えば製造機関COM1、COM2、COM3、COM4が管理する端末である。各店舗側端末121、122、123を総称して店舗側端末120というものとする。各店舗側端末121、122、123はそれぞれ、例えば店舗STO1、STO2、STO3が管理する端末である。各ユーザ側端末131、132を総称してユーザ側端末130というものとする。各ユーザ側端末131、132はそれぞれ、例えばユーザID1、ユーザID2が管理する端末である。各情報提供機関側端末141、142を総称して情報提供機関側端末140というものとする。各情報提供機関側端末141、142はそれぞれ、例えば情報提供機関PRO1、PRO2が管理する端末である。
製造機関は、食品、飲料を製造するメーカーなどの企業、団体であるとして説明する。店舗は、食品、飲料を販売するスーパーマーケット、コンビニエンスストア、通販サイトなどの店舗、食品(料理)、飲料を提供するレストラン、専門店などの店舗であるとして説明する。情報提供機関は、飲食店、レシピ情報などの情報を提供する情報提供企業、団体であるとして説明する。
管理者側端末100、製造機関側端末110、店舗側端末120、ユーザ側端末130、情報提供機関側端末140は、情報処理装置であり、例えばパーソナルコンピュータで構成される。ユーザ側端末130は、スマートフォン、タブレットなどの携帯機器であってもよい。ネットワーク300は、インターネットやイントラネット等で構成される。サーバ200は、サーバ機器あるいはクラウドコンピューティング上に構築された仮想サーバ等で構成されている。
図2は、実施形態の管理者側端末100、製造機関側端末110、店舗側端末120、ユーザ側端末130、情報提供機関側端末140及びサーバ200のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図2に示すように、管理者側端末100、製造機関側端末110、店舗側端末120、ユーザ側端末130、情報提供機関側端末140及びサーバ200では、システムバス15を介してCPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、入力装置16、表示装置17、通信I/F18が相互に通信可能に接続されている。
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、システムバス15に接続される各デバイスを制御したりする。すなわち、CPU11は、ROM12又はストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12又はストレージ14に記録されているプログラムにしたがって、システムバス15に接続される各デバイスの制御及び各種の演算処理を行う。ROM12又はストレージ14には、CPU11が実行する制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、本実施形態を実現するためのコンピュータで読み取りが可能で実行が可能なプログラム(「ユーザ嗜好評価値生成プログラム」、「嗜好商品情報提示プログラム」、「嗜好飲料・食品情報提示プログラム」及び必要な各種データを保持している。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成されている。
ROM12は、各種制御プログラム及び各種データを格納する。RAM13は、CPU11の主メモリ、ワークエリア等として機能し作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。
入力装置16は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
表示装置17は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示装置17は、タッチパネル方式を採用して、入力装置16として機能しても良い。
表示装置17の表示画面には、後述する質問・回答画面510、嗜好商品情報提示画面530、ユーザ嗜好情報提示画面540、嗜好飲料・食品情報提示画面550が表示される。
通信インタフェース18は、他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。通信インタフェース18は、ネットワーク300と接続してデータの送受信の制御を行う。
ユーザは、ユーザの嗜好に適合した商品の提示又はユーザの嗜好に適合した飲料・食品の提示を受けるために、後述する質問・回答画面510上でユーザ登録を行う。
サーバ200は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)の通信プロトコルに従い、クライアント端末であるユーザ側端末130の表示装置17に、質問・回答画面510、嗜好商品情報提示画面530、嗜好飲料・食品情報提示画面550を表示させるWEBサーバとして機能する。
ユーザ側端末130が、サーバ200にアクセスされると、質問・回答画面510を表示装置17に表示させることができる。質問・回答画面510にはユーザの嗜好に関する質問が表示される。また表示装置17の質問・回答画面510上に表示された質問に対して、ユーザID1、ID2は、回答を選択する操作を行うことができる。
ユーザ側端末130が、サーバ200にアクセスされると、嗜好商品情報提示画面530を表示装置17に表示させることができる。嗜好商品情報提示画面530にはユーザの嗜好に適合した商品の提示(表示)がなされる。提示は、表示による手段のみならずプリンタ等による出力を含む意味で使用する。
製造機関側端末110、店舗側端末120、情報提供機関側端末140が、サーバ200にアクセスされると、嗜好ユーザ情報提示画面540を表示装置17に表示させることができる。嗜好ユーザ情報提示画面540には製造機関が製造する商品又は店舗が提供・販売する商品を嗜好するユーザに関する情報(以下、嗜好ユーザ情報という)の提示(表示)がなされる。提示は、表示による手段のみならずプリンタ等による出力を含む意味で使用する。
なお、質問・回答画面510、嗜好商品情報提示画面530の表示には、ユーザの認証を条件にしてもよい。
(第1実施形態)
図3は、第1実施形態の嗜好商品情報提示装置の機能構成を例示するブロック図である。図3に例示する機能構成は、サーバ200、管理者側端末100、製造機関側端末110、店舗側端末120、ユーザ側端末130、情報提供機関側端末140が備えている。
嗜好商品情報提示装置は、ユーザ嗜好評価値格納部1010と、品目評価値格納部1020と、受付部1030と、判定部1040と、商品情報提示部1050と、質問提示部1060と、回答受付部1070と、評価値生成部1080と、購買履歴データ格納部1090と、ユーザ属性格納部1095を含んで構成される。ユーザ嗜好評価値格納部1010は、嗜好パターン格納部1011と、パターン嗜好評価値格納部1012を含んで構成される。ユーザ嗜好評価値格納部1010(嗜好パターン格納部1011、パターン嗜好評価値格納部1012)と、品目評価値格納部1020と、購買履歴データ格納部1090と、ユーザ属性格納部1095は、データベースとして構成され、サーバ200が備えている。
(ユーザ嗜好評価値格納部)
図4A、Bは、ユーザ嗜好評価値格納部1010に格納されたユーザ嗜好評価値UVのデータを例示する。ユーザ嗜好評価値格納部1010には、ユーザID(例えばユーザID1、ユーザID2)に対応づけて、味覚、匂い、食味のうち1つまたは2以上の組合せに関して複数の嗜好評価項目毎のユーザ嗜好評価値UVが格納されている。ここでユーザIDは、嗜好商品情報提示を受けるユーザを特定し他のユーザを識別するデータで構成されている。
味覚とは、人間の舌の味細胞により知覚し得る感覚をいい、甘味、酸味、塩味、苦み、旨味といった基本5味の各嗜好評価項目、辛み、渋みの広義の味覚の各嗜好評価項目、さらにはコク、キレ、渋みの余韻、ボディ感などの感性で示される各嗜好評価項目を含むものとする。
匂いとは、人間の臭覚により知覚し得る香り、臭いであり、エステル臭、有機酸臭などの化学成分で示される各嗜好評価項目、甘い香り、吟醸香、木香などの、感性で示される各嗜好評価項目を含むものとする。
食味とは、人間の触覚、視覚、聴覚により知覚し得るテクスチャ(食感)、温度、色、光沢、音などの各嗜好評価項目をいい、粘土、弾性、硬さなどの物理量で示される各嗜好評価項目、噛み応え、ザクザク感などの感性で示される各嗜好評価項目を含むものとする。
ユーザ嗜好基準値USVは、多数のユーザの嗜好評価値UVの平均値など、ユーザ嗜好評価値UVの基準となる数値(例えばゼロに設定することができる)のことである。
ユーザ嗜好評価値格納部1010には、ユーザ嗜好評価値UVが、ユーザ嗜好基準値USV(例えば0.0)に対する相対数値(例えば+2.0)で格納されている。
図4Aは、ユーザID1のユーザ嗜好評価値UVをレーダーチャートで示す。ユーザID1のユーザ属性は、例えば60代、男性である。図4Aは、ユーザID1の味覚に関して、甘味、酸味、塩味、苦み、旨味という各嗜好評価項目毎のユーザ嗜好評価値UVを、ユーザ嗜好基準値USVに対する相対数値UDEで示している。図4Aから、ユーザID1は、ユーザ嗜好基準値USVと比較して苦み、酸味、塩味のユーザ嗜好評価値UVが大きい値を示すと共に、甘味、旨味のユーザ嗜好評価値UVがユーザ嗜好基準値USVと比較して小さい値を示し、「苦み、酸味、塩味を好むが甘味、旨味に対する受容性が低い」嗜好であることがわかる。
図4Bは、ユーザID2のユーザ嗜好評価値UVをレーダーチャートで示す。ユーザID2の属性は、例えば30代、女性である。図4Bは、ユーザID2の味覚に関して、甘味、酸味、塩味、苦み、旨味という各嗜好評価項目毎のユーザ嗜好評価値UVを、ユーザ嗜好基準値USVに対する相対数値UDEで示している。図4Bから、ユーザID2は、ユーザ嗜好基準値USVと比較して甘味、旨味のユーザ嗜好評価値UVが大きい値を示すと共に、苦み、酸味、塩味のユーザ嗜好評価値UVがユーザ嗜好基準値USVと比較して小さい値を示し、「甘味、旨味を好むが苦み、酸味、塩味に対する受容性が低い」嗜好であることがある。
味覚について説明したが、匂い、食味についても同様に、ユーザIDに対応づけて各嗜好評価項目毎のユーザ嗜好評価値UVが、ユーザ嗜好基準値USVに対する相対数値UDEで、ユーザ嗜好評価値格納部1010に格納されている。
ユーザID毎のユーザ嗜好評価値UVは、ユーザ側端末130の表示装置17の質問・回答画面510に表示される質問に対する回答内容に応じて生成される。
なお、ユーザ属性格納部1095には、ユーザIDに対応づけて、ユーザの性別、年代(年齢)、居住地(出身地)などのユーザの属性を示すユーザ属性データADが格納されている。
(品目評価値格納部)
図5A、図5B、図5Cは、品目評価値格納部1020に格納された品目評価値IVのデータを例示する。図5Aに示すように品目評価値格納部1020には、飲料及び食品の少なくとも一方の品目に対応づけて、味覚に関して複数の嗜好評価項目(例えば甘味、酸味、塩味、苦み、旨味)毎の品目評価値IVが格納されている。図5Bに示すように品目評価値格納部1020には、飲料及び食品の少なくとも一方の品目に対応づけて、匂いに関して複数の嗜好評価項目(例えば硫黄系、炭化水素系、芳香族系、エステル系、アルデヒド系)毎の品目評価値IVが格納されている。図5Cに示すように品目評価値格納部1020には、飲料及び食品の少なくとも一方の品目に対応づけて、食味に関して複数の嗜好評価項目(例えば硬さ、噛み応え、粘度、色彩、光沢)毎の品目評価値IVが格納されている。
品目評価値格納部1020には、品目評価値IVが、品目基準値ISV(例えば0.0)に対する相対数値IDE(例えば+2.0)で格納されている。
品目評価値IVは、計測装置の計測値に基づいて数値化することができる。また計測装置の計測値と、官能検査で得られた官能値とを組み合わせて数値化することができる。計測装置は、人間の味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚を知覚する感覚器官を模倣したセンサ、食品、飲料の成分を分析する分析機器を含むものとする。
味覚に関しては、味覚センサ、成分分析機器(ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、質量分析器、赤外線吸光分析器)などで構成される味覚識別装置の計測値に基づいての品目評価値IVを取得することができる。また計測装置の計測値と、官能検査で得られた官能値を組み合わせて味覚に関する品目評価値IVを取得することができる。
匂いに関しては、匂いセンサ、成分分析機器(ガスクロマトグラフィーなど)で構成される匂い識別装置の計測値に基づいて品目評価値IVを取得することができる。また計測装置の計測値と、官能検査で得られた官能値を組み合わせて匂いに関する品目評価値IVを取得することができる。
匂いの成分には、各種の揮発性香気成分がある。各種の揮発性香気成分と匂いの質の対応関係を図24に例示する。例えば揮発性香気成分「アセトアルデヒド」は、「エーテル、花、フルーツ、グリーンアップル、スイート」という匂いの質に寄与する。
食味に関しては、ビジュアルアナライザ(色彩、光沢、形状、パターンなどを計測)、テンシプレッサ(咀嚼感、ザクザク感などを計測)、テクスチュロメータ(咀嚼感、硬さ、弾力性などを計測)、レオメータ(動的粘弾性などを計測)、クリープメータ(粘性、弾性などを計測)、ビスコメータ(粘度などを計測)、硬度計(硬度などを計測)などの食味識別装置の計測値に基づいて品目評価値IVを取得することができる。また計測装置の計測値と、官能検査で得られた官能値を組み合わせて食味に関する品目評価値IVを取得することができる。
食味のうち食感を表す物性値について説明する。
食感を表す物性値は、硬さ(柔らかい/硬い)、粘性(粘度:さらさら/どろどろ)、弾性(弾力:弱い/強い)、ざらつき(つるつる/ざらざら)、クリスピー感(弱い/強い)などである。
少なくとも硬さ、粘性、弾性を含む3つ以上の複数の評価項目を用いて食感に関する評価を行うことができる。食感に関する評価を行うために、例えば図5Cに示すレーダーチャートにおいて、「硬さ」、「粘性」、「弾性」という評価項目の軸を含ませることができる。
例えば味覚センサは、舌の味細胞の生体膜を模倣した複数の脂質高分子膜に味物質を受容させるように構成されている。複数の脂質高分子それぞれが苦味、甘味、塩味、酸味、旨味、渋味、辛味などの味物質に反応して電極との間に電位差を生じさせる。検出した電位差を苦味、甘味、塩味、酸味、旨味、渋味、辛味などの品目評価値IVに変換する。味覚センサは、味物質そのものによって舌の感覚細胞に実際に生じる電位差を擬似的に再現できるため、味覚センサの検出結果は人の官能との高い相関を示す。
品目基準値ISVは、品目評価値IVの基準となる数値をいい、基準サンプルRSAが示す品目評価値IVを用いることが望ましい。また、品目評価値IVは、その品目(例えば特定の銘柄の日本酒)が属するカテゴリ(例えば日本酒)の各品目の品目評価値IVの平均値を用いることもできる。
基準サンプルRSAは、食品・飲料のカテゴリ毎に定められる。例えば、日本酒、ワイン、ビール、コーヒー、紅茶、コロッケ、とんかつ、うどんの出し汁、と言う具合に飲料・食品の各カテゴリ毎に基準サンプルRSAが定められる。カテゴリは、類似の飲料群、類似の食品群であってもよい。例えば、品目「銘柄Aの紅茶」や、品目「銘柄Bの烏龍茶」の品目評価値IVの基準となる基準サンプルRSAを、「紅茶、烏龍茶、緑茶などの茶系グループ」というカテゴリの基準サンプルRSAとしてもよい。
基準サンプルRSAは、品目基準値(例えば0.0)を確実に再現できる標準組成で構成されている。標準組成の一例としては、例えば、甘味に関してブドウ糖や果糖、ショ糖などが挙げられる。また塩味に関して塩化カリウム、臭化カリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられる。また、酸味に関してL(+)-酒石酸、クエン酸、酢酸などが挙げられる。また旨味に関してL-グルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウム、コハク酸ナトリウムなどが挙げられる。また苦味に関して塩酸キニーネ、イソアルファ酸、L-フェニルアラニン、L-トリプトファンなどが挙げられる。また渋味に関してタンニン酸やクロロゲン酸、カフェ酸、没食子酸、エピガロカテキンなどが挙げられる。
日本酒というカテゴリを例にとると、日本酒のカテゴリの100ミリリットル基準サンプルRSAは、グルコースを2.0グラム、水飴を0.55グラム、チロソールを0.20グラム、エタノールを15ミリリットル、コハク酸、コハク酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、グリシン、アラニン、塩化ナトリウム、リン酸二水素カリウムなどを適度に混合させた液体を用いることができる。また、この「グルコース2.0g、水飴0.55g、エタノール15ml、チロソール0.20g・・・」という標準組成の情報を用いてサンプルを作成すれば、日本酒の品目評価値IVの基準となる品目基準値ISVを確実に再現することができる。
基準サンプルRSAは校正サンプルとして機能する。
味覚センサ等の計測装置は、誤差を生じる可能性が高い。例えば、味覚センサを例にとると、同じ品目のサンプルAであっても、ある時期における電位差の検出値と、別のある時期における電位差の検出値とでは、その数値が異なることがある。このため、同一時期に検出した基準サンプルRSAの検出電位差(例えば100)に対するサンプルAの検出電位差(例えば105)の相対値(例えば5)に応じて品目評価値IVを求めるようにする。これにより別の時期に検出した電位差がそれぞれ同じ数値だけシフトしたとしても相対値としては同じ値(例えば5)が得られ、品目評価値IVの誤差をなくすことができる。
味覚センサは、食品を口に含んだ瞬間の味である「先味」と、食品を飲み込んだ後に残る持続性を有する味である「後味」を計測することができるセンサを用いることができる。
味覚センサによって先味及び後味を計測する方法と、味覚センサで先味と飲料の洗い流しによる食品の後味を計測する方法について説明する。
図25Aは、味覚センサ10によって食品の先味及び後味を計測する手順を示す。図25Bは、味覚センサ10によって食品の先味と飲料の洗い流しによる食品の後味を計測する手順を示す。
「後味」は、例えば、渋み、苦味、コクで表現される。味覚センサ10のセンサ部11を液体に浸して「無味」に相当する基準電位Vrを検出するために、基準液RSを用いる。基準液RSは、人間の唾液に相当する組成の液体であり、例えば塩化カリウムKClと酒石酸を所定の比率で混合した溶液が用いられる。
(食品の先味及び後味の計測)
ステップ1:図25Aに示すように、味覚センサ10のセンサ部11を基準液RS中に浸して、基準電位Vrを検出する。
ステップ2:つぎに、センサ部11を食品のサンプル液SI中に浸して、電位Vsを検出する。先味の計測値は、下記式(10)により得られる。
Vs-Vr=先味計測値 ・・・(10)
ステップ3:つぎに、基準液RSによってセンサ部11を簡単に洗浄する。簡単に洗浄するとは、センサ部11を完全に洗浄するのではなく、センサ部11に食品のサンプル液SIの成分を若干残す程度に洗浄することである。
ステップ4:ステップ1と同様にして、センサ部11を基準液RS中に浸して、基準電位Vr´を検出する。後味の計測値は、下記式(20)により得られる。
Vr´-Vr=後味計測値 ・・・(20)
ステップ5:アルコール溶液AL中にセンサ部11を浸して、センサ部11を完全に洗浄し、リフレッシュする。次回の計測の準備が完了し、ステップ1への移行が可能となる。
(食品の先味及び飲料の洗い流しによる食品の後味の計測)
基準液RSによってセンサ部11を洗浄する代わりに、飲料TSIによってセンサ部11を洗浄する。
ステップ10:図25Bに示すように、味覚センサ10のセンサ部11を基準液RS中に浸して、基準電位Vrを検出する。
ステップ20:つぎに、センサ部11を食品のサンプル液SI中に浸して、電位Vsを検出する。先味の計測値は、下記式(10)により得られる。
Vs-Vr=先味計測値 ・・・(10)
ステップ30:つぎに、相性診断対象の飲料TSIによってセンサ部11を簡単に洗浄する。
ステップ40:ステップ10と同様にして、センサ部11を基準液RS中に浸して、基準電位Vtr´を検出する。飲料の洗い流しによる食品の後味の計測値は、下記式(30)により得られる。
Vtr´-Vr=飲料の洗い流しによる食品の後味計測値 ・・・(30)
ステップ50:アルコール溶液AL中にセンサ部11を浸して、センサ部11を完全に洗浄し、リフレッシュする。次回の計測の準備が完了し、ステップ10への移行が可能となる。
鮨(マグロ)と日本酒を例にとり説明する。
図26は、日本酒の5銘柄IT1´、IT2´、IT3´、IT4´、IT5´の洗い流しによる鮨(マグロ)の後味の評価値(以下、洗い流し後味評価値という)IVの数値を例示したグラフである。洗い流し後味評価値IVは、旨味、コクで表現することができる。洗い流し後味評価値IVの値が小さいほど、日本酒による鮨(マグロ)の洗い流し度合いが大きく日本酒が楽しめるという評価となる。洗い流し後味評価値IVが大きいほど、日本酒による鮨(マグロ)の洗い流し度合いが小さく、口腔内で鮨(マグロ)の後味が残り日本酒と鮨(マグロ)が調和し、食事の満足感が高いという評価となる。
(質問、回答、ユーザ嗜好評価値生成)
「ユーザ嗜好評価値生成プログラム」が実行されることにより下記の質問提示、回答受付、嗜好パターン生成の処理が実行される。
図6は、質問・回答画面510の表示例を示す。管理者は管理者側端末101を介して質問・回答画面510を管理する権限を有する。
質問提示部1060は、飲料及び食品の少なくとも一方の各品目間の品目評価値IVの相違に応じて回答が異なる質問をユーザ側端末130の表示装置17の表示画面に表示する。ユーザは、質問・回答画面510上に表示された選択肢を選択して回答を入力する操作を行うことができる。
図7は、図6に示す質問内容及び
選択肢と、味覚の各評価項目(苦、塩、酸、甘、旨)の品目評価値IVの関係を示す。なお図6、図7では、質問1)~15)の内、質問1)~11)を例示している。
各質問1)~15)の回答A、Bは、飲料及び食品の少なくとも一方の各品目間の品目評価値IVの相違に応じて異なるものとなっている。図8を用いて、質問1)について説明する。
図8は、「ブラックのコーヒー」という品目の品目評価値IVと「ミルク入りのコーヒー」という品目の品目評価値IVの対比をレーダーチャートで示す。「ブラックのコーヒー」という品目の苦味の品目評価値IVは高い値を示し、「ミルク入りのコーヒー」という品目の苦味の品目評価値IVは低い値を示している。このため「普段のコーヒーの飲み方はどちらですか?」という質問1)に対する回答A、Bは、苦みの品目評価値IVの相違(苦味が1又は苦味が0)に応じて異なる(A:ブラック(苦味)又はB:それ以外(なし))ように設定される。他の質問2)~15)についても同様に回答A、Bは、回答A、Bに対応する各品目間の品目評価値IVの相違に応じて異なるものとなっている。
このためユーザID1が質問1)に対して回答Aの「ブラック」を回答したときは、ユーザID1の苦みのユーザ嗜好評価値UVに1が加算される。これに対して別のユーザID2が質問1)に対して回答Bの「それ以外」を回答したときは、ユーザID2の苦みのユーザ嗜好評価値UVは加算なし(0)となる。
同様にユーザID1が「好きなおせち料理を選んでください」という質問11)に対して回答Bの「数の子、田作り」を回答したときは、ユーザID1の塩味、苦みのユーザ嗜好評価値UVにそれぞれ1が加算される。これに対して別のユーザID2が質問11)に対して回答Aの「なます、栗きんとん、伊達巻」を回答したときは、ユーザID2の酸味、甘味、旨味のユーザ嗜好評価値UVにそれぞれ1が加算される。
質問1)~質問15)の全質問の回答で得られたユーザ嗜好評価値UVの加算値を例示すると、以下のようになる。
(苦、塩、酸、甘、旨)=(4、2、3、2、2) ・・・(1)
上記(1)式の嗜好ベクトルは、例えばユーザID1の苦みのユーザ嗜好評価値UV、塩味のユーザ嗜好評価値UV、酸味のユーザ嗜好評価値UV、甘味のユーザ嗜好評価値UV、旨味のユーザ嗜好評価値UVがそれぞれ、4、2、3、2、2であるという回答結果を示す。
ユーザ嗜好評価値UVの最大値、最小値を所定値に合わせるために回答結果の嗜好ベクトルを規格化すると、下記(2)式の嗜好ベクトルA1が得られる。
嗜好ベクトルA1=(苦、塩、酸、甘、旨)=(4/ 37、2/ 37 、3/ 37 、2/ 37 、2/ 37 ) ・・・(2)
回答結果は、15個の質問に対して32768通りの組み合わせがあり、回答結果(嗜好ベクトル)をA1、A2・・・An・・・A32768で表す。
図9は、15個の質問に対する回答結果A1、A2・・・An・・・A32768と、第1乃至第20の嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20の関係を示す。図9は、回答結果A1、A2・・・An・・・A32768が、20個のクラスタに分類されることを示している。
例えば30、000人のユーザの回答結果に対して統計処理、クラスタ解析を実施して、互いに嗜好が似た性質を持つ回答結果を集めてクラスタを生成し、20の嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20に類型化する。
このように回答結果A1、A2・・・An・・・A32768は第1乃至第20の嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20に分類され、回答結果A1、A2・・・An・・・A32768のそれぞれは、嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20のいずれかに対応づけられる。
図10A、B、C、D、E、F、G、Hに、第1乃至第20の嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20のうち第1乃至第8の嗜好パターンPT1、PT2、PT3、PT4、PT5、PT6、PT7、PT8をそれぞれ例示する。図10A、B、C、D、E、F、G、Hは、パターン嗜好評価値格納部1012に格納された第1乃至第20の嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20とユーザ嗜好評価値UVの対応関係を例示する。
第1の嗜好パターンPT1は、「苦み、酸味に受容がある」嗜好パターンであり、第2の嗜好パターンPT2は、「旨味、甘味に受容がある」嗜好パターンであり、第3の嗜好パターンPT3は、「甘味に受容がある」嗜好パターンであり、第4の嗜好パターンPT4は、「旨味に受容がある」嗜好パターンであり、第5の嗜好パターンPT5は、「苦み、塩味、酸味、甘味、旨味の受容にバランスがとれた」嗜好パターンであり、第6の嗜好パターンPT6は、「塩味と酸味に受容がある」嗜好パターンであり、第7の嗜好パターンPT7は、「苦味に受容がある」嗜好パターンであり、第8の嗜好パターンPT8は、「旨味と塩味に受容がある」嗜好パターンである。
図10A、B、C、D、E、F、G、Hに例示するように、第1乃至第20の嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20に対して、味覚に関して複数の嗜好評価項目(例えば苦み、塩味、酸味、甘味、旨味の各嗜好評価項目)毎のユーザ嗜好評価値UVが対応づけられている。
20個の嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20は一例であり、Nを2以上とする第1乃至第Nの嗜好パターンに分類されていればよい。
味覚について説明したが、匂い、食味に関しても同様にして質問を用意しておき回答結果を、第1乃至第Nの嗜好パターンに分類することができる。
嗜好パターンは、味覚、匂い、食味それぞれ毎に設定してもよく、味覚、匂い、食味のうち2つの組合せ毎に設定してもよく、味覚、匂い、食味について設定してもよい。
質問・回答画面510上ですべての回答が選択されると、ユーザは確定ボタン511を押す。確定ボタン511が押されると、回答受付部1070は、質問に対するユーザの回答を受け付ける。
評価値生成部1080は、回答受付部1070で受け付けた回答に基づきユーザ嗜好評価値UVを生成して、ユーザに、ユーザ嗜好評価値UVを対応づける。一例を挙げると、ユーザID1の回答結果は、上記(2)式で示される嗜好ベクトルA1で示され、この嗜好ベクトルA1は、第1の嗜好パターンPT1(図10A)に属している。このため、ユーザID1に、第1の嗜好パターンPT1(図10A)に対応するユーザ嗜好評価値UVを対応づける。これによりユーザID1は、第1の嗜好パターンPT1(図10A)に対応するユーザ嗜好評価値UVで示される(「苦み、酸味に受容がある」)嗜好であると評価される。
嗜好パターン格納部1011には、ユーザID(例えばユーザID1)が第1乃至第20の嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20のいずれか(例えば嗜好パターンPT1)に対応づけて格納される。
なお質問・回答画面510で、ユーザ属性データADを取得してもよい。これによりユーザ属性格納部1095には、ユーザID(例えばユーザID1)に対応づけて、ユーザの性別(例えば男性)、年代(例えば60代)、居住地(例えば東北)などの属性を示すユーザ属性データADが格納される。
(受付部)
「嗜好商品情報提示プログラム」が実行されることにより下記の提示要求の受付け、判定、嗜好商品情報提示の処理が実行される。
受付部1030は、ユーザの嗜好に適合した商品に関する情報の提示要求を受け付ける。
提示要求はユーザの意思如何を問わない。ユーザが意思をもって要求をしてもよく、他者例えばホームページの管理者によるリコメンドであってもよい。
提示要求を受け付ける商品に関する情報は、飲料、食品、飲料と食品の組合せである。例えば「ユーザの嗜好に適合したワインの品目」、「ユーザの嗜好に適合した日本酒の品目」、「ユーザの嗜好に適合したビールの品目」、「ユーザの嗜好に適合したコーヒーの品目」、「ユーザの嗜好に適合した紅茶の品目」、「ユーザの嗜好に適合したコロッケの品目」、「ユーザの嗜好に適合したとんかつの品目」、「ユーザの嗜好に適合したうどんの出し汁の品目」、「ユーザの嗜好に適合したワインと食品(料理)の組合せ」、「ユーザの嗜好に適合した日本酒と食品(料理)の組合せ」、「ユーザの嗜好に適合したビールと食品(料理)の組合せ」、「ユーザの嗜好に適合したコーヒーと食品(料理)の組合せ」、「ユーザの嗜好に適合した紅茶と食品(料理)の組合せ」などである。
また、商品に関連する情報として商品を提供・販売する店舗の情報の提示要求を受け付ける。例えば「ユーザの嗜好に適合したワインの品目を提供(販売)する店舗の情報」、「ユーザの嗜好に適合した日本酒の品目を提供(販売)する店舗の情報」、「ユーザの嗜好に適合したビールの品目を提供(販売)する店舗の情報」、「ユーザの嗜好に適合したコーヒーの品目を提供(販売)する店舗の情報」、「ユーザの嗜好に適合した紅茶の品目を提供(販売)する店舗の情報」、「ユーザの嗜好に適合したコロッケの品目を提供(販売)する店舗の情報」、「ユーザの嗜好に適合したとんかつの品目を提供(販売)する店舗の情報」、「ユーザの嗜好に適合したうどんの出し汁の品目を提供(販売)する店舗の情報」、「ユーザの嗜好に適合したワインと食品(料理)の組合せを提供(販売)する店舗の情報」、「ユーザの嗜好に適合した日本酒と食品(料理)の組合せを提供(販売)する店舗の情報」、「ユーザの嗜好に適合したビールと食品(料理)の組合せを提供(販売)する店舗の情報」、「ユーザの嗜好に適合したコーヒーと食品(料理)の組合せを提供(販売)する店舗の情報」、「ユーザの嗜好に適合した紅茶と食品(料理)の組合せを提供(販売)する店舗の情報」などである。
商品「ユーザの嗜好に適合したワインの品目」を例にとると、以下のイベントが発生した場合に、提示要求を受け付けて、ユーザに対して「ユーザの嗜好に適合したワインの品目」を提示する。
・ユーザが、ユーザ側端末130表示装置17の画面上で「おすすめのワインを提示する」旨のボタンを押した場合
・ユーザがユーザ側端末130表示装置17の画面上で「この料理に合うおすすめのワインを提示する」旨のボタンを押した場合
・ユーザがユーザ側端末130表示装置17の画面上で「ワイン」に関する検索語を検索ボックス内に入力した場合
・ユーザがユーザ側端末130表示装置17の画面上で「ワインに関連する商品」を購入することを確定するボタンを押した場合
また「ユーザの嗜好に適合したコロッケを提供(販売)する店舗の情報」である場合を例にとると、以下のイベントが発生した場合に、提示要求を受け付けて、「ユーザの嗜好に適合した特定の料理を提供する店舗の情報」を提示する。
・ユーザが、ユーザ側端末130表示装置17の画面上で「おすすめのコロッケを販売する店舗を探す」旨のボタンを押した場合
・ユーザがユーザ側端末130表示装置17の画面上で「この飲料に合うおすすめのコロッケを販売する店舗を探す」旨のボタンを押した場合
・ユーザがユーザ側端末130表示装置17の画面上で「コロッケ」に関する検索語を検索ボックス内に入力した場合
・ユーザがユーザ側端末130表示装置17の画面上で「コロッケに関連する商品」を購入することを確定するボタンを押した場合
(判定部)
判定部1040は、受付部1030で受け付けた提示要求に応じて、ユーザIDに対応づけられたユーザ嗜好評価値UVをユーザ嗜好評価値格納部1010から取り出して、この取り出されたユーザ嗜好評価値UVを、品目評価値格納部1020に格納された対応する品目評価値IVと対比して、両者の一致度合いを判定する。
図11に判定部1040で行われる内容を例示する。
図11の図中上部は、第1の嗜好パターンPT1に対応づけられたユーザ嗜好評価値UVと、飲料(例えばコーヒー)の品目IT1に対応づけられた品目評価値IVの関係を示している。図11の図中下部は、第2の嗜好パターンPT2に対応づけられたユーザ嗜好評価値UVと、飲料(例えばコーヒー)の品目IT2に対応づけられた品目評価値IVの関係を示している。
まず判定部1040は、商品に関する情報の提示(例えば「ユーザの嗜好に適合したコーヒーの品目の提示」)をすべきユーザID(例えばユーザID1)の情報を取得する。ユーザIDの情報は、例えばログイン操作に応じて取得することができる。
つぎに図11の図中上部に示すように、ユーザID1に対応づけられた第1の嗜好パターンPT1を嗜好パターン格納部1011から取り出す。そして、この第1の嗜好パターンPT1に対応づけられたユーザ嗜好評価値UVを、ユーザ嗜好評価値格納部1010から取り出す。
第1の嗜好パターンPT1に対応づけられた苦味のユーザ嗜好評価値UVは、ユーザ嗜好基準値USVと比較して大きい値を示すと共に第1の嗜好パターンPT1に対応づけられた甘味のユーザ嗜好評価値UVは、ユーザ嗜好基準値USVと比較して小さい値を示している。
一方、判定部1040は、受付部1030で受け付けた提示要求(例えば「ユーザの嗜好に適合したコーヒーの品目の提示」)に応じて、コーヒーのカテゴリ内の各品目IT1、IT2の品目評価値IVを、品目評価値格納部1020から取り出す。
品目IT1に対応づけられた苦味の品目評価値IVは、品目基準値ISVと比較して大きい値を示す共に、甘味の品目評価値IVは、品目基準値ISVと比較して小さい値を示している。これに対して品目IT2に対応づけられた苦味の品目評価値IVは、品目基準値ISVと比較して小さい値を示すと共に、甘味の品目評価値IVは、品目基準値ISVと比較して大きい値を示している。
そして、品目評価値IVとユーザ嗜好評価値UVが各評価項目(甘味、酸味、塩味、苦み、旨味)毎に対比され、両者の一致度合いが判定される。例えば各評価項目(甘味、酸味、塩味、苦み、旨味)毎に品目評価値IVとユーザ嗜好評価値UVの偏差を求め、偏差の平均値が小さい程、品目評価値IVとユーザ嗜好評価値UVの一致度合いが高いと判定する。
ユーザ嗜好評価値UVと品目評価値IVの対比は、例えばユーザ嗜好基準値USV(例えば0.0)に対する相対数値UDE(例えば+2.0)と、品目基準値ISV(例えば0.0)に対する相対数値IDE(例えば+2.0)の対比で行われる。
第1の嗜好パターンPT1に対応づけられた苦味のユーザ嗜好評価値UV、甘味のユーザ嗜好評価値UVをそれぞれ、品目IT1に対応づけられた苦味の品目評価値IV、甘味の品目評価値IVと対比する。また第1の嗜好パターンPT1に対応づけられた苦味のユーザ嗜好評価値UV、甘味のユーザ嗜好評価値UVをそれぞれ、品目IT2に対応づけられた苦味の品目評価値IV、甘味の品目評価値IVと対比する。
両者の対比の結果、品目IT1に対応づけられた苦味の品目評価値IV、甘味の品目評価値IVの方が、「苦味が基準よりも強く、甘味が基準よりも弱い」点でユーザ嗜好評価値UVとの一致度合いが高い。そこで、ユーザ嗜好評価値UVと品目評価値IVの一致度合いが高い方の品目IT1を、ユーザID1に提示すべきと判定することができる。
別のユーザID2に対して同様の判定を行う場合には、図11の図中下部に示すように、ユーザID2に対応づけられた第2の嗜好パターンPT2を嗜好パターン格納部1011から取り出す。そして、この第2の嗜好パターンPT2に対応づけられたユーザ嗜好評価値UVを、ユーザ嗜好評価値格納部1010から取り出す。
第2の嗜好パターンPT2に対応づけられた旨味のユーザ嗜好評価値UVは、ユーザ嗜好基準値USVと比較して大きい値を示すと共に、第2の嗜好パターンPT2に対応づけられた苦味のユーザ嗜好評価値UVは、ユーザ嗜好基準値USVと比較して小さい値を示している。
品目IT1に対応づけられた旨味の品目評価値IVは、品目基準値ISVと同程度の値を示す共に、苦味の品目評価値IVは、品目基準値ISVと比較して大きい値を示している。これに対して品目IT2に対応づけられた旨味の品目評価値IVは、品目基準値ISVと比較して大きい値を示すと共に、苦みの品目評価値IVは、品目基準値ISVと比較して小さい値を示している。
第2の嗜好パターンPT2に対応づけられた旨味のユーザ嗜好評価値UV、苦味のユーザ嗜好評価値UVをそれぞれ、品目IT1に対応づけられた旨味の品目評価値IV、苦味の品目評価値IVと対比する。また第2の嗜好パターンPT2に対応づけられた旨味のユーザ嗜好評価値UV、苦味のユーザ嗜好評価値UVをそれぞれ、品目IT2に対応づけられた旨味の品目評価値IV、苦味の品目評価値IVと対比する。
両者の対比の結果、品目IT2に対応づけられた旨味の品目評価値IV、苦味の品目評価値IVの方が、「旨味が基準よりも強く、苦味が基準よりも弱い」点でユーザ嗜好評価値UVとの一致度合いが高い。そこで、ユーザ嗜好評価値UVと品目評価値IVの一致度合いが高い方の品目IT2をユーザID2に提示すべきと判定することができる。
味覚について説明したが、匂い、食味に関しても同様にしてユーザ嗜好評価値UVと対応する項目の品目評価値IVを対比して両者の一致度合いを判定することができる。
(商品情報提示部)
商品情報提示部1050は、判定部1040の判定結果に応じてユーザの嗜好に適合した商品に関する情報を提示する。
以下、各実施例について説明する。
(実施例1)
商品情報提示部1050は、判定部1040によってユーザ嗜好評価値UVの数値と品目評価値IVの数値を対比して判定された結果、他の品目と比べて両者の数値が近似している方の品目の飲料及び食品の少なくとも一方を、ユーザ側端末130の表示装置17の画面に表示する。
なお実施例1ではコーヒーというカテゴリを例示するが、他の飲料及び食品の少なくとも一方のカテゴリであっても同様に適用することができる。
図12A、B、Cは、ユーザID1に対して「ユーザの嗜好に適合したコーヒーの品目」を提示するという要求に応じて、ユーザID1のユーザ側端末131の表示画面に表示される嗜好商品情報提示画面530を例示している。
管理者は管理者側端末101の図示しない管理画面を介して図12A、B、Cに示す嗜好商品情報提示画面530に表示される内容を変更する等の管理権限を有する。なお嗜好商品情報提示画面530は、製造機関COM1又は店舗STO1が製造機関側端末111又は店舗側端末121の図示しない管理画面を介して管理してもよい。この場合、製造機関COM1又店舗STO1は、嗜好商品情報提示画面530に提示される品目を、製造機関COM1で製造される商品の品目又は店舗STO1で販売・提供される商品の品目に限定することができる。
図11の図中上部に示すように、コーヒーの品目IT1、IT2の中でユーザ嗜好評価値UVと品目評価値IVの一致度合いが高い方の品目IT1をユーザID1に提示すべきと判定されたとする。
そこで、商品情報提示部1050は、図12Aに示すように、「ユーザID1の嗜好に適合したコーヒーの品目は、品目IT1である」という情報と共に、品目IT1に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報を、ユーザID1のユーザ側端末131の表示画面に表示する。
また、図12Bに示すように、品目IT1に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートに加えて、ユーザID1に対応づけられたユーザ嗜好評価値UVのレーダーチャートを併記して表示してもよい。
また、図12Cに示すように、品目IT1に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャート上に、ユーザID1に対応づけられたユーザ嗜好評価値UVを重ねて表示してもよい。
複数の品目(例えば品目IT1、IT2・・・)の中からユーザの嗜好に最も適合した1つの品目(例えば品目IT1)だけをユーザに提示してもよく、ユーザの嗜好に適合した品目が複数存在すると判定された場合には、そのユーザの嗜好に適合すると判定された全ての複数の品目又は上位複数の品目をユーザに提示してもよい。この場合、ユーザに提示される複数の品目に、優先順位(おすすめの順位)を付与してもよい。
なお、ユーザID2に対して「ユーザの嗜好に適合したコーヒーの品目」を提示するという要求に応じては、嗜好商品情報提示画面530に「ユーザID2の嗜好に適合したコーヒーの品目は、品目IT2であるという情報と共に、品目IT2に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報が表示されることになる(図11参照)。
図13Aは、ユーザID3に対して「ユーザの嗜好に適合したコーヒーの品目」を提示するという要求に応じて、ユーザID3のユーザ側端末130の表示画面に表示される嗜好商品情報提示画面530を例示する。また図13Bは、コーヒーというカテゴリの中の各品目IT11、IT12、IT13、IT14、IT15に対応づけられた品目評価値IVをレーダーチャートで示す。
ユーザID3には、図10Hに示す「旨味と塩味に受容がある」第8の嗜好パターンPT8が対応づけられているものとする。このため図13Aに示すように、コーヒーの品目IT11~IT15の中で、それらの品目評価値IVと第8の嗜好パターンPT8に対応づけられたユーザ嗜好評価値UVとの一致度合いが最も高い品目IT11をユーザID3に提示する。また品目IT12、IT13、IT14、IT15の各コーヒーを所定の比率(38.5%:24.2%:3.4%:33.8%)でブレンドして、ユーザ嗜好評価値UVと品目評価値IVの一致度合いを、品目IT11と同等かそれ以上に高めることができる。このため図13Aに示すように、上記のようにブレンドされたコーヒーの品目IT16を、品目IT11と併せてユーザID3に提示することができる。
(実施例2)
図14は、ユーザID4、ユーザID5、ユーザID6それぞれに対して「ユーザの嗜好に適合した惣菜の品目」を提示するという要求に応じて、ユーザID4、ユーザID5、ユーザID6それぞれのユーザ側端末130の表示画面に表示される嗜好商品情報提示画面530A、530B、530Cを例示している。
たとえば店舗STO1(スーパーマーケット)のショッピングカートに取り付けられたタブレット端末を、ユーザ側端末130とすることができる。店舗STO1は、店舗側端末121の図示しない管理画面を介して図14に示す嗜好商品情報提示画面530A、530B、530C及び購買履歴画面531に表示される内容を変更する等の管理権限を有する。店舗STO1は、嗜好商品情報提示画面530A、530B、530Cに提示される品目を、店舗STO1で取り扱うことができる商品の品目に限定することができる。
ユーザ側端末130におけるログイン操作に応じて、判定部1040は、ログイン操作したユーザのユーザID、つまりユーザID4又はユーザID5又はユーザID6を取得することができる。
ユーザID4には、図10Gに示す「苦味に受容がある」第7の嗜好パターンPT7が対応づけられている。
ユーザID5には、図10Dに示す「旨味に受容がある」第4の嗜好パターンPT4が対応づけられている。
ユーザID6には、図10Fに示す「塩味と酸味に受容がある」第6の嗜好パターンPT6が対応づけられている。
ここで、各ユーザID毎に、購買履歴が対応づけられている。ユーザ別購買履歴データUDは、ユーザIDの項目と、購入した品目IT(商品名)の項目と、購買数(購買金額)の項目を含んでいる。ユーザ別購買履歴データUDは、サーバ200の購買履歴データ格納部1090に格納されている。また購買履歴データ格納部1090には、嗜好パターン別購買履歴データPDが格納されている。嗜好パターン別購買履歴データPDは、嗜好パターンPT1~PT20それぞれに対応づけられた購買履歴のデータである。嗜好パターン別購買履歴データPDは、嗜好パターンの項目と、購入した品目IT(商品名)の項目と、購買数(購買金額)の項目を含んでいる。
例えばユーザID4がユーザ側端末130でログイン操作を行うと、上記購買履歴データ格納部1090に格納されたユーザ別購買履歴データUDを参照して、ユーザID4が過去に購入したビールのカテゴリ内の品目IT31のデータが取り出される。そして、品目IT31に対応づけられた品目評価値IVのデータが品目評価値格納部1020から取り出される。取り出された品目IT31に対応づけられた品目評価値IVのデータに基づいて、ユーザ側端末130の表示画面には、購買履歴画面531が表示される。
購買履歴画面531には、「お客様がいつもご購入のIT31の味わいチャートです。豊かなコクと芳醇な香りが楽しめるビールです。」という情報と共に、品目IT31に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報が表示される。
惣菜のカテゴリの各品目の品目評価値IVのデータが品目評価値格納部1020から取り出され、惣菜の各品目に対応づけられた品目評価値IVと、品目IT31に対応づけられた品目評価値IVとが対比され、両者の相性の度合いが判定される。この結果、品目IT31に相性の良い惣菜として、「きんぴらごぼう」という品目IT41、「ひじき煮」という品目IT42、「焼き鳥」という品目IT43がユーザID4への提示候補として抽出される。
ユーザID4に対応づけられた第7の嗜好パターンPT7のユーザ嗜好評価値UVをそれぞれ、品目IT41に対応づけられた品目評価値IV、品目IT42に対応づけられた品目評価値IV、品目IT43に対応づけられた品目評価値IVと対比して、両者の一致度合いを判定する。
両者の対比の結果、品目IT41に対応づけられた品目評価値IVが、「苦味が基準よりも強い」点でユーザ嗜好評価値UVとの一致度合いが高い。そこで、ユーザ嗜好評価値UVと品目評価値IVの一致度合いが最も高い品目IT41をユーザID4に提示すべきと判定することができる。
この結果、ユーザ側端末130の表示画面は、購買履歴画面531から嗜好商品情報提示画面530Aに遷移され、嗜好商品情報提示画面530Aに「お客様にお奨めの本日のお惣菜は、品目IT41のきんぴらごぼうです。」という情報と共に、品目IT41に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報が表示される。
またユーザ側端末130にログイン操作したユーザが、ユーザID5であった場合には、同様にして、ユーザID5に対応づけられた第4の嗜好パターンPT4のユーザ嗜好評価値UVがそれぞれ、品目IT41に対応づけられた品目評価値IV、品目IT42に対応づけられた品目評価値IV、品目IT43に対応づけられた品目評価値IVと対比され、両者の一致度合いが判定される。
両者の対比の結果、品目IT42に対応づけられた品目評価値IVが、「旨味が基準よりも強い」点でユーザ嗜好評価値UVとの一致度合いが高い。そこで、ユーザ嗜好評価値UVと品目評価値IVの一致度合いが最も高い品目IT42をユーザID5に提示すべきと判定することができる。
この結果、嗜好商品情報提示画面530Bに「お客様にお奨めの本日のお惣菜は、品目IT42のひじき煮です。」という情報と共に、品目IT42に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報が表示される。
またユーザ側端末130にログイン操作したユーザが、ユーザID6であった場合には、同様にして、ユーザID6に対応づけられた第6の嗜好パターンPT6のユーザ嗜好評価値UVがそれぞれ、品目IT41に対応づけられた品目評価値IV、品目IT42に対応づけられた品目評価値IV、品目IT43に対応づけられた品目評価値IVと対比され、両者の一致度合いが判定される。
両者の対比の結果、品目IT43に対応づけられた品目評価値IVが、「塩味と酸味が基準よりも強い」点でユーザ嗜好評価値UVとの一致度合いが高い。そこで、ユーザ嗜好評価値UVと品目評価値IVの一致度合いが最も高い品目IT43をユーザID6に提示すべきと判定することができる。
この結果、嗜好商品情報提示画面530Cに「お客様にお奨めの本日のお惣菜は、品目IT43の焼き鳥です。」という情報と共に、品目IT43に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報が表示される。
(実施例3)
ユーザの嗜好に適合した飲料及び食品の少なくとも一方の品目の情報だけでなく、ユーザの嗜好に適合した品目を製造する製造機関あるいはユーザの嗜好に適合した品目を販売・提供する店舗の情報をユーザに提示してもよい。
例えば上述した実施例2において同じきんぴらごぼう、ひじき煮、焼き鳥であっても製造機関(例えば食品メーカー)、店舗(例えば食品を販売・提供するスーパーマーケット、コンビニエンスストア、専門店)が異なれば、その味覚、匂い、食味が異なるからである。
品目評価値格納部1020には、飲料及び食品の少なくとも一方の品目ITに、この品目ITを製造する製造機関(例えばCOM1、COM2、COM3、COM4)又は/及び当該品目ITを販売・提供する店舗(例えばSTO1、STO2、STO3)が対応づけられて、品目評価値IVのデータが格納されている。
商品情報提示部1050は、ユーザ嗜好評価値UVの数値と品目評価値IVの数値を対比した結果、他の製造機関又は/及び店舗の品目ITと比べて両者の数値が近似している品目ITに対応づけられた製造機関又は/及び店舗の情報をユーザに提示する。
図15に嗜好商品情報提示画面530D、530E、530Fを例示する。図15は、異なる店舗STO1、STO2、STO3でそれぞれ販売・提供されるコロッケの品目IT51、IT52、IT53に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートを例示している。情報提供機関PRO1、例えば飲料・食品の店舗の情報をユーザに提供する情報提供会社PRO1は、情報提供機関側端末141の図示しない管理画面を介して図15に示す嗜好商品情報提示画面530D、530E、530Fに表示される内容を変更する等の管理権限を有する。
ユーザID3には、図10Hに示す「旨味と塩味に受容がある」第8の嗜好パターンPT8が対応づけられているものとする。
ユーザID5には、図10Dに示す「旨味に受容がある」第4の嗜好パターンPT4が対応づけられている。
ユーザID6には、図10Fに示す「塩味と酸味に受容がある」第6の嗜好パターンPT6が対応づけられている。
例えばユーザID3がユーザ側端末130でログイン操作を行うと、ユーザID3に対応づけられた第8の嗜好パターンPT8のユーザ嗜好評価値UVをそれぞれ、品目IT51に対応づけられた品目評価値IV、品目IT52に対応づけられた品目評価値IV、品目IT53に対応づけられた品目評価値IVと対比して、両者の一致度合いを判定する。
両者の対比の結果、品目IT52に対応づけられた品目評価値IVが、「旨味と塩味が基準よりも強い」点でユーザ嗜好評価値UVとの一致度合いが高い。そこで、ユーザ嗜好評価値UVと品目評価値IVの一致度合いが最も高い品目IT52と品目IT52を販売・提供する店舗STO2の情報をユーザID3に提示すべきと判定することができる。
この結果、ユーザID3のユーザ側端末130の表示装置17には、嗜好商品情報提示画面530Eが表示される。嗜好商品情報提示画面530Eには「コロッケを提供する店舗の中で貴方に最適な店舗は、店舗STO2です。これが店舗STO2の味わいチャートです。」という情報と共に、品目IT52に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報が表示される。
またユーザ側端末130にログイン操作したユーザが、ユーザID5であった場合には、同様にして、ユーザID5に対応づけられた第4の嗜好パターンPT4のユーザ嗜好評価値UVがそれぞれ、品目IT51に対応づけられた品目評価値IV、品目IT52に対応づけられた品目評価値IV、品目IT53に対応づけられた品目評価値IVと対比され、両者の一致度合いが判定される。
両者の対比の結果、品目IT53に対応づけられた品目評価値IVが、「旨味が基準よりも強い」点でユーザ嗜好評価値UVとの一致度合いが高い。そこで、ユーザ嗜好評価値UVと品目評価値IVの一致度合いが最も高い品目IT53と品目IT53を販売・提供する店舗STO3の情報をユーザID5に提示すべきと判定することができる。
この結果、ユーザID5のユーザ側端末130の表示装置17には、嗜好商品情報提示画面530Fが表示される。嗜好商品情報提示画面530Fには「コロッケを提供する店舗の中で貴方に最適な店舗は、店舗STO3です。これが店舗STO3の味わいチャートです。」という情報と共に、品目IT53に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報が表示される。
またユーザ側端末130にログイン操作したユーザが、ユーザID6であった場合には、同様にして、ユーザID6に対応づけられた第6の嗜好パターンPT6のユーザ嗜好評価値UVがそれぞれ、品目IT51に対応づけられた品目評価値IV、品目IT52に対応づけられた品目評価値IV、品目IT53に対応づけられた品目評価値IVと対比され、両者の一致度合いが判定される。
両者の対比の結果、品目IT51に対応づけられた品目評価値IVが、「塩味が基準よりも強い」点でユーザ嗜好評価値UVとの一致度合いが高い。そこで、ユーザ嗜好評価値UVと品目評価値IVの一致度合いが最も高い品目IT51と品目IT51を販売・提供する店舗STO1の情報をユーザID6に提示すべきと判定することができる。
この結果、ユーザID6のユーザ側端末130の表示装置17には、嗜好商品情報提示画面530Dが表示される。嗜好商品情報提示画面530Dには「コロッケを提供する店舗の中で貴方に最適な店舗は、店舗STO1です。」という情報と共に、品目IT51に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報が表示される。
(実施例4)
図16は、ユーザID7に対して「ユーザの嗜好に適合した商品の品目」を提示するという要求に応じて、ユーザID7のユーザ側端末130の表示画面に表示される嗜好商品情報提示画面530G、530Hを例示している。
ユーザID7には、図10Cに示す「甘味に受容がある」第3の嗜好パターンPT3が対応づけられている。
ユーザID7に提示すべき商品の品目は、上記実施例2で説明した嗜好パターン別購買履歴データPDに含まれる品目である。商品の品目としては、飲料、食品以外の商品であってもよい。すなわち本実施例4は、ユーザID7が属する第3の嗜好パターンPT3(甘味に受容がある嗜好のグループ)内の各ユーザが過去に購入した品目の商品をユーザID7に推奨するという実施内容である。
図17は、嗜好パターン別購買履歴データPDのデータ構造を例示する。
嗜好パターン別購買履歴データPDは、嗜好パターン(第3の嗜好パターンPT3)に対応づけられた各項目、つまり購買数(又は購買金額)の大きさの順位の項目(例えば1~9)、購入した品目IT(商品名)の項目と、購買数(又は購買金額)の項目を含んでいる。品目IT61~69は、飲料又は食品である。品目IT71~79は、飲料、食品以外の商品、例えば被服、書籍などである。例えば品目IT61は、第3の嗜好パターンPT3に属する各ユーザが過去に一番多く購入している飲料、食品の品目である。また品目IT71は、第3の嗜好パターンPT3に属する各ユーザが過去に一番多く購入している飲料、食品以外の商品の品目である。例えば第3の嗜好パターンPT3に属する各ユーザの中で「首都圏在住、20代男性」という属性が最大多数を占めているとする。この最大多数を占める属性のユーザが最も多く購入している「特定の衣料品店」の「特定の洋服」を品目IT71とすることができる。
例えばユーザID7がユーザ側端末130でログイン操作を行うと、購買履歴データ格納部1090に格納された嗜好パターン別購買履歴データPDを参照して、第3の嗜好パターンPT3に属する各ユーザが過去に一番多く購入している品目IT61のデータが取り出される。そして、品目IT61に対応づけられた品目評価値IVのデータが品目評価値格納部1020から取り出される。取り出された品目IT61に対応づけられた品目評価値IVのデータに基づいて、ユーザ側端末130の表示装置17には、嗜好商品情報提示画面530Gが表示される。
嗜好商品情報提示画面530Gには、「お客様と同じ嗜好を持つ方が過去に一番多く購入している商品です。お客様にお奨めの飲料(又は食品)は、IT61です。これがIT61の味わいチャートです。」という情報と共に、品目IT61に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報が表示される。
また同様に購買履歴データ格納部1090に格納された嗜好パターン別購買履歴データPDを参照して、第3の嗜好パターンPT3に属する各ユーザが過去に一番多く購入している品目IT71のデータが取り出される。そして、取り出された品目IT71のデータに基づいて、ユーザ側端末130の表示画面には、嗜好商品情報提示画面530Hが表示される。
嗜好商品情報提示画面530Hには、「お客様にお奨めの商品は、IT71です。」という情報と共に、商品IT71の内容を説明する情報が表示される。
なお複数の品目(例えば品目IT61~69)の中から1つの品目(例えば品目IT61)だけをユーザに提示してもよく、全ての複数の品目又は上位複数の品目をユーザに提示してもよい。この場合、ユーザに提示される複数の品目に、優先順位(おすすめの順位)を付与してもよい。
(実施例5)
商品情報提示部1050は、ユーザが属する嗜好パターンに属する他のユーザをマッチングの対象として提示してもよい。同じ嗜好パターンに属するユーザ同士は、飲料、食品及び飲料、食品以外の商品の嗜好性が類似しており、相性が良いと考えられるからである。
図18は、ユーザID7に対して「同じ嗜好性を有する他のユーザ」を提示するという要求に応じて、ユーザID7のユーザ側端末130の表示画面に表示される嗜好商品情報提示画面530Iを例示している。
情報提供機関PRO2、例えばマッチング対象者を希望するユーザにマッチング対象者に関する情報を提供する情報提供会社PRO2は、情報提供機関側端末142の図示しない管理画面を介して図18に示す嗜好商品情報提示画面530Iに表示される内容を変更する等の管理権限を有する。例えばユーザが希望する条件に適合する異性の情報を提供する実施が想定される。なお、ユーザの個人情報は、情報提供機関PRO2が管理する権限を有する図示しない個人情報データベースに格納されているものとする。
図19は、「甘味に受容がある」第3の嗜好パターンPT3に属する「20代、女性」のユーザグループGR1と、同じ第3の嗜好パターンPT3に属する「30代、男性」のユーザグループGR2と、第3の嗜好パターンPT3に属さない「30代、男性」のユーザグループGR3の関係を示している。
ユーザID7は、ユーザグループGR1に属し、ユーザID8は、ユーザグループGR2に属し、ユーザID9は、ユーザグループGR3に属しているものとする。
各ユーザグループGR1、GR2、GR3は、ユーザ属性格納部1095に格納されたユーザ属性データADと、嗜好パターン格納部1011に格納された、ユーザIDに対応づけられた各嗜好パターンPT1~PT20のデータに基づいて取得される。
マッチング希望のユーザID7(「20代、女性」という属性)が、マッチング対象者に「30代、男性」という属性を希望しているものとする。
以下、本実施形態の「嗜好商品情報提示プログラム」を実行せずに既存の「マッチングプログラム」のみを実行した場合の比較例と対比する。
(比較例)
既存の「マッチングプログラム」のみを実行した場合には、「30代、男性」という希望条件に応じて、第3の嗜好パターンPT3に属しないユーザグループGR3(「30代、男性」)のユーザID9をマッチング対象者としてユーザID7に提示する可能性が高い。また第3の嗜好パターンPT3に属するか否かに応じてユーザID8とユーザID9にマッチングの優劣をつけることができない。このため第3の嗜好パターンPT3に属さないユーザID9を最適(第1候補)のマッチング対象者としてユーザID7に提示する可能性が高く、ミスマッチングが招来することがある。
これに対して本実施形態の「嗜好商品情報提示プログラム」を実行した場合には、同じ「30代、男性」という希望条件に応じて、第3の嗜好パターンPT3に属しないユーザグループGR3(「30代、男性」)のユーザID9を、ユーザID7と同じ第3の嗜好パターンPT3に属していないという判定条件によって、マッチング対象者から除外するか、次候補として判定することができる。一方、第3の嗜好パターンPT3に属するユーザグループGR2(「30代、男性」)のユーザID8を、ユーザID7と同じ第3の嗜好パターンPT3に属しているという判定条件によって、最適(第1候補)なマッチング対象者と判定することができる。このため本実施例によれば、従来技術と比較してマッチングの精度を向上させることができる。
ユーザID7がユーザ側端末130でログイン操作を行い、「30代、男性をマッチング対象者として希望する」という条件を入力すると、嗜好パターン格納部1011に格納されたデータが参照され、ユーザID7に対応づけられた第3の嗜好パターンPT3のデータが取り出される。つぎにユーザ属性格納部1095と嗜好パターン格納部1011に格納されたデータが参照され、ユーザID7と同じ第3の嗜好パターンPT3に属しユーザグループGR2(「30代、男性」)のユーザID8がマッチング対象として選択される。なおユーザID8の個人情報のデータは、上記個人情報データベースから取り出される。嗜好商品情報提示画面530Iには、「最適なマッチング対象者はユーザID8です。貴方と同じ甘味を重視する本能派です。」という情報と共に、ユーザID8を特定する個人情報が表示される。
(実施例6)
製造機関側端末110、店舗側端末120、情報提供機関側端末140が、サーバ200へアクセスされることにより、嗜好ユーザ情報提示画面540が表示装置17に表示される。
図20に嗜好ユーザ情報提示画面540を例示する。嗜好ユーザ情報提示画面540には、例えば製造機関COM1が製造する商品を嗜好するユーザに関する情報(嗜好ユーザ情報)が表示される。
管理者は管理者側端末101の図示しない管理画面を介して図20に示す嗜好ユーザ情報提示画面540に表示される内容を変更する等の管理権限を有する。製造機関側端末111は、自社である製造機関COM1が製造する商品に関して嗜好ユーザ情報にアクセスする権限を有する。
嗜好ユーザ情報提示画面540は、「製造機関COM1が製造する商品の品目IT81にマッチングする属性」を提示する要求に応じて、製造機関側端末111の表示装置17に表示される。
嗜好ユーザ情報提示画面540には、「貴社が製造する商品の品目IT81にマッチングする属性は30代、女性です。」という情報と共に、品目IT81に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャート、商品の品目IT81にマッチングするユーザの属性(「30代、女性」)、マッチング度合い評価値M、商品の品目IT81にマッチングするユーザ(第2の嗜好パターンPT2)のユーザ嗜好評価値UVのレーダーチャートの情報が表示される。
「製造機関COM1が製造する商品の品目IT81にマッチングするユーザ属性」を提示する要求が受け付けられると、品目IT81の品目評価値IVのデータが品目評価値格納部1020から取り出される。また各第1~第20の嗜好パターンPT20に対応づけられたユーザ嗜好評価値UVのデータがユーザ嗜好評価値格納部1010から取り出される。
そして、品目IT81の品目評価値IVとユーザ嗜好評価値UVが各評価項目(甘味、酸味、塩味、苦み、旨味)毎に対比され、両者の一致度合いが求められる。例えば各評価項目(甘味、酸味、塩味、苦み、旨味)毎に品目評価値IVとユーザ嗜好評価値UVの偏差を求め、偏差の平均値が小さい程、品目評価値IVとユーザ嗜好評価値UVの一致度合いが高く、マッチング度合い評価値Mが大きいと判定する。各第1~第20の嗜好パターンPT2~PT20毎に、マッチング度合い評価値Mが求められる。
なお品目評価値IVとユーザ嗜好評価値UVの対比は、例えば品目基準値ISV(例えば0.0)に対する相対数値IDE(例えば+2.0)と、ユーザ嗜好基準値USV(例えば0.0)に対する相対数値UDE(例えば+2.0)との対比で行われる。
この結果、第1~第20の嗜好パターンPT1~PT20の中で、第2の嗜好パターンPT2が品目評価値IVとユーザ嗜好評価値UVの一致度合いが最もが高く(「甘味、旨味が強い点で一致する共に苦み、酸味、塩味が弱い点で一致する」)、マッチング度合い評価値Mが大きい(90%)と判定される。
また、ユーザ属性格納部1095に格納されたユーザ属性データADと、嗜好パターン格納部1011に格納された、ユーザIDに対応づけされた第2の嗜好パターンPT2のデータに基づいて、第2の嗜好パターンPT2を構成する各ユーザグループと各ユーザグループ毎のユーザ数の情報が取り出される。この結果、第2の嗜好パターンPT2を構成するユーザグループの中で「30代、女性」という属性が最大多数であることが判定される。
以上のように判定された結果に応じて嗜好ユーザ情報提示画面540が構成される。
なお、他の第1、第3~第20の嗜好パターンPT1、PT3~PT20のマッチング度合い評価値M及び他の第1、第3~第20の嗜好パターンPT1、PT3~PT20のユーザ属性を併せて、嗜好ユーザ情報提示画面540に表示してもよい。
同様にして製造機関側端末112、113、114の嗜好ユーザ情報提示画面540にそれぞれ、製造機関COM2、COM3、COM4が製造する商品に関する嗜好ユーザ情報を表示することができる。また同様にして各店舗側端末121、122、123の嗜好ユーザ情報提示画面540にそれぞれ、店舗STO1、STO2、STO3が販売・提供する商品に関する嗜好ユーザ情報を表示することができる。
このため各製造機関COM1、COM2、COM3、COM4はそれぞれ、自社が製造する商品のターゲット層を精度よく把握することができる。同様に各店舗STO1、STO2、STO3はそれぞれ、自店舗が販売・提供する商品のターゲット層を精度よく把握することができる。
つぎに第2実施形態について説明する。
(第2実施形態)
図21は、第2実施形態の嗜好飲料・食品情報提示装置の機能構成を例示するブロック図である。図21に例示する機能構成は、サーバ200、管理者側端末100、製造機関側端末110、店舗側端末120、ユーザ側端末130、情報提供機関側端末140が備えている。
嗜好飲料・食品情報提示装置は、ユーザ嗜好評価値格納部1010と、基準サンプル組成情報格納部2010と、受付部1030と、修正組成情報生成部2030と、提示部2040を含んで構成される。
第1実施形態と同様の構成要素には同様の符号、附番を付して説明を適宜省略する。
(受付部)
「嗜好飲料・食品情報提示プログラム」が実行されることにより下記の提示要求の受付け、修正組成情報生成、嗜好飲料・食品情報提示の処理が実行される。
受付部1030は、ユーザの嗜好に適合した飲料及び食品の少なくとも一方の提示要求を受け付ける。例えばユーザID2で特定されるユーザの嗜好に適合した飲料の品目IT21の組成情報の提示要求を受け付ける。
(修正組成情報生成部)
図22に修正組成情報生成部2030で行われる処理内容を例示する。
修正組成情報生成部2030は、受付部1030で受け付けた提示要求に応じて、ユーザID2に対応づけられたユーザ嗜好基準値USV(例えば0.0)に対する相対数値UDE(例えば+0.8)をユーザ嗜好評価値格納部1010から取り出して、この取り出されたユーザ嗜好基準値(例えば0.0)に対する相対数値UDE(例えば+0.8)によって、基準サンプルRSAの組成情報を修正する。
例えば飲料の品目IT21が属するカテゴリの基準サンプルRSAの甘味の組成情報をC1、酸味の組成情報をC2、塩味の組成情報をC3、苦みの組成情報をC4、旨味の組成情報をC5とする。
甘味は、「C1:ブドウ糖αグラム」という組成情報で構成されているのとする。
したがって飲料の品目IT21の甘味については、下記(3)式に従い基準サンプルRSAの組成情報「C1:ブドウ糖αグラム」を下記のように相対数値UDE(例えば+0.8)によって修正組成情報「C1´:ブドウ糖α´グラム」に変更すれば、ユーザIDの嗜好に適合した甘味の組成となる。
α´=α・(1+K・UDE) ・・・(3)
ここでKは所定の定数である。
他の酸味の組成情報C2、塩味の組成情報C3、苦みの組成情報C4、旨味の組成情報C5についても同様にして、それぞれ酸味の修正組成情報C2´、塩味の修正組成情報C3´、苦みの修正組成情報C4´、旨味の修正組成情報C5´に変更される。
(提示部)
図23に、嗜好飲料・食品情報提示画面550を例示する。
提示部2040は、修正組成情報生成部2030で生成された修正組成情報を、ユーザID2の嗜好に適合した飲料IT21の組成情報として提示する。
すなわち、飲料IT21の甘味の修正組成情報C1´(ブドウ糖αグラム)、酸味の修正組成情報C2´、塩味の修正組成情報C3´、苦みの修正組成情報C4´、旨味の修正組成情報C5´が嗜好飲料・食品情報提示画面550に表示される。なお飲料IT21の各評価項目毎の評価値も併せて表示してもよい。
(実施例7)
さらに修正組成情報生成部2030で生成された修正組成情報に対応するサンプルを、ユーザID2の嗜好に適合したサンプルとして提供してもよい。飲料IT21の甘味の修正組成情報C1´(ブドウ糖αグラム)、酸味の修正組成情報C2´、塩味の修正組成情報C3´、苦みの修正組成情報C4´、旨味の修正組成情報C5´を用いてサンプルを作成すれば、ユーザID2の嗜好に適合した飲料IT21の味覚を確実に再現することができる。
飲料について説明したが、食品についても同様にして修正組成情報を生成して食品情報提示画面550に表示することができる。また同様にして修正組成情報を用いてサンプルを作成すれば、ユーザID2の嗜好に適合した食品の味覚を確実に再現することができる。
味覚について説明したが、匂い、食味に関しても同様にして修正組成情報を生成して飲料・食品情報提示画面550に表示することができる。また同様にして修正組成情報を用いてサンプルを作成すれば、ユーザID2の嗜好に適合した匂い、食味を確実に再現することができる。
(第3実施形態)
以下、ユーザ各自の嗜好に合うように料理等の味覚・香り・食感などの品目評価値を調整し、調整された味覚等の品目評価値に応じた味覚等が得られるように料理等を再現する第3実施形態について説明する。
以下、第3実施形態の構成について説明する。なお既述と同様の構成要素には同様の符号、附番を付して説明を適宜省略する。
図27は、第3実施形態の嗜好情報生成装置の機能構成を例示するブロック図である。
嗜好情報生成装置は、ユーザ嗜好評価値格納部1010と、品目評価値格納部1020と、ユーザ属性格納部1095と、選択部3010と、ユーザ別履歴データ格納部3020と、取得部3030と、品目評価値調整部3040と、再現部3050を含んで構成される。
図27に例示する機能構成は、サーバ200、管理者側端末100、製造機関側端末110、店舗側端末120、ユーザ側端末130、情報提供機関側端末140が備えている。
(ユーザ嗜好評価値格納部)
ユーザ嗜好評価値格納部1010には、ユーザに対応づけて、味覚、匂い、食味のうち1つまたは2以上の組合せに関して複数の嗜好評価項目毎のユーザ嗜好評価値が格納されている。例えば図4Bに示すように、ユーザID2に対応づけて、ユーザ嗜好評価値UVが、ユーザ嗜好基準値USV(例えば0.0)に対する相対数値(例えば+0.8)で格納されている。
(品目評価値格納部)
品目評価値格納部1020には、料理又は食品の品目に対応づけて、複数の嗜好評価項目毎の品目評価値が格納されている。例えば図5Aに示すように品目評価値格納部1020には、料理又は食品の品目に対応づけて、味覚に関して複数の嗜好評価項目(例えば甘味、酸味、塩味、苦み、旨味)毎の品目評価値IVが格納されている。
(ユーザ属性格納部)
ユーザ属性格納部1095には、ユーザID(例えばユーザID2)に対応づけて、ユーザの性別(例えば女性)、年代(例えば30代)、国籍、出身地などの属性を示すユーザ属性データADが格納される。
(選択部)
選択部3010は、料理又は食品の品目を選択する。選択部3010は、例えばユーザ別履歴データ格納部3020に格納されたユーザ別履歴データの中から料理又は食品の品目を選択する。ユーザ別履歴データ格納部3020は、ユーザに対応づけて当該ユーザが過去に購入した若しくは提供を受けた料理又は食品の品目を示すユーザ別履歴データのことである。
また選択部3010は、取得部3030で取得された食品構成材料で構成される料理又は食品の品目を選択してもよい。取得部3030は、冷蔵庫等に在庫する食品構成材料の情報を取得する。
(品目評価値調整部)
品目評価値調整部3040は、選択部3010で選択された料理又は食品の品目に対応する品目評価値を調整する。
まず選択部3010で選択された料理又は食品の品目に対応する品目評価値が品目評価値格納部1020から取り出される。つぎにユーザに対応づけられたユーザ嗜好評価値がユーザ嗜好評価値格納部1010から取り出される。つぎに、この取り出されたユーザ嗜好評価値に応じた品目評価値となるように、選択された料理又は食品の品目に対応する品目評価値が調整される。
(再現部)
再現部3050は、品目評価値調整部3040で調整された品目評価値に応じた味覚又は/及び匂い又は/及び食味が得られる料理又は食品を再現する。再現部3050は、例えばユーザが指定した食品構成材料を用いて料理又は食品を再現する。
以下各実施例について説明する。
(実施例8)
実施例8の嗜好情報生成装置は、ユーザの食履歴の情報や冷蔵庫等に在庫する食品構成材料の情報を用いて、料理等の品目を選択し、ユーザ各自の嗜好に合うように、選択した料理などの味覚等の品目評価値を調整して、ユーザの嗜好に合う料理等のレシピの情報を生成する。
たとえばパソコン端末、スマートフォン端末、タブレット端末を、ユーザ側端末130とすることができる。
ユーザ側端末130におけるログイン操作に応じて、ログイン操作したユーザのユーザID、つまりユーザID2が取得される。
ここで、各ユーザID毎に、食履歴が対応づけられている。ユーザ別食履歴データは、ユーザIDの項目と、過去に商店等で購入した若しくは飲食店でサービス提供を受けた品目IT(商品名)の項目と、購買数(購買金額)の項目を含んでいる。ユーザ別食履歴データは、サーバ200のユーザ別履歴データ格納部3020に格納されている。
例えばユーザID2が過去に店舗等で購入した又はレストラン等で提供を受けた料理又は食品が、品目IT101の「特定のハンバーグ」である場合を想定する。
図28は食履歴画面600の一例を示す。
上記ユーザ別履歴データ格納部3020に格納されたユーザ別食履歴データを参照して、ユーザID2が過去に購入したハンバーグのカテゴリ内の品目IT101のデータが取り出される。そして、品目IT101に対応づけられた品目評価値IVのデータが品目評価値格納部1020から取り出される。取り出された品目IT101に対応づけられた品目評価値IVのデータに基づいて、ユーザ側端末130の表示画面には、食履歴画面600が表示される。購買数(購買金額)の項目を参照して、複数の料理又は食品の中から候補を絞ることができる。
食履歴画面600には、「本日のお奨めはハンバーグです。IT101の味わいチャートです。」という情報と共に、品目IT101に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報が表示される。
なお、過去店舗等で購入した又はレストラン等で提供を受けた料理又は食品の中から複数の品目の料理又は食品を本日のお奨めの料理として表示してもよい。
品目IT101の「特定のハンバーグ」はユーザID2が過去に食した商品であるが、必ずしもユーザID2の嗜好に合ったものとは限らない。
ユーザID2が、自身のユーザID2の嗜好に合った料理を作りたい場合には、食履歴画面600上の「嗜好に合ったレシピに調整する」旨のレシピ調整ボタン601を押す。
図29は、嗜好情報生成画面602の一例を示す。
レシピ調整ボタン601が押されると、ユーザID2の嗜好性に応じて調整された品目評価値IVのレーダーチャートが嗜好情報生成画面602に表示される。また嗜好情報生成画面602には、調整された品目評価値IVを得るためにレシピR2の情報が表示される。
ユーザID2には、第2の嗜好パターンPT2が対応づけられている。図10Bに示す第2の嗜好パターンPT2に対応づけられたユーザ嗜好評価値UVが、ユーザ嗜好評価値格納部1010から取り出される。
品目IT101の品目評価値IVは、ユーザ嗜好評価値UVに応じて修正される。例えば品目IT101の「甘味」の品目評価値IVは、0であるのに対してユーザ嗜好評価値UVは+0.8となっている。このため品目IT101の「甘味」の品目評価値IVは、+0.8に調整される。
またユーザID2の嗜好性に合ったレシピR2の情報は以下のようにして得られる。
品目IT101の「特定のハンバーグ」のレシピR1の情報は以下のとおりである。
レシピR1:材料b1(β1グラム)、b2(β2グラム)、・・・bn(βnグラム)、調味料c1(γ1グラム)、c2(γ2グラム)、c3(γ3グラム)・・・cm(γmグラム)
レシピR2は、レシピR1の情報に基づき修正される。調味料の調整だけでレシピR2を作成する場合を例にとる。
甘味に関して、調味料c1だけで調整でき、旨味に関して、調味料c2だけで調整できるものとする。
調整後の甘味の品目評価値IVの値(+0.8)から調整前の甘味の品目評価値IV(0)を減算した相対値ADE1が得られる。調味料c1に関しては、以下のように配合量が調整される。
γ1´=γ1・(1+K1・ADE1) ・・・(4)
ただし、K1は定数である。
また調整後の旨味の品目評価値IVの値(+0.5)から調整前の旨味の品目評価値IV(0)を減算した相対値ADE2が得られる。調味料c2に関しては、以下のように配合量が調整される。
γ2´=γ2・(1+K2・ADE2) ・・・(5)
ただし、K2は定数である。
この結果調整後の「ハンバーグ」のレシピR2の情報は以下のとおりとなる。
レシピR2:材料b1(β1グラム)、b2(β2グラム)、・・・bn(βnグラム)、調味料c1(γ1´グラム)、c2(γ2´グラム)、c3(γ3グラム)・・・cm(γmグラム)
ユーザID2は、嗜好情報生成画面602上に表示された調整済のレシピR2に従って自身の嗜好に合ったハンバーグを調理することができる。
以上の実施例では、ユーザID2が、本日所有(本日在庫)している食品構成材料及び調味料如何にかかわらず本日のお奨めの料理を表示しているが、ユーザID2が本日に所有している食品構成材料及び調味料を考慮してお奨めの料理を表示してもよい。
例えばユーザID2所有の冷蔵庫内の食品構成材料及び調味料の在庫の情報が、取得部3030で取得される。
取得部3030で取得された食品構成材料及び調味料の在庫が、「ハンバーグ」を調理するために充足している場合には、図28に示す食履歴画面600及び図29に示す嗜好情報生成画面602が表示される。しかし、取得部3030で取得された食品構成材料及び調味料の在庫が、「ハンバーグ」を調理するために充足せず、他の料理を調理するために充足する場合には、その他の料理についての食履歴画面及び嗜好情報生成画面が同様に表示される。
また取得部3030で取得された食品構成材料及び調味料の在庫が、「ハンバーグ」を調理するために充足しない場合に、不足している食品構成材料及び調味料の情報を嗜好情報生成画面に表示してもよい。
図30は、嗜好情報生成画面603の一例を示す。図30は、「ハンバーグ」を調理するために不足している食品構成材料及び調味料があった場合の嗜好情報生成画面603の一例を示している。
嗜好情報生成画面603には、嗜好情報生成画面602に表示される情報に加えて、不足している食品構成材料及び不足調味料の情報が表示される。
ユーザID2所有の冷蔵庫内に、レシピR2についての材料b1(β1グラム)、b2(β2グラム)、・・・、調味料c1(γ1´グラム)、c2(γ2´グラム)、c3(γ3グラム)・・・が在庫していて、レシピR2についての材料bn(βnグラム)、調味料cm(γmグラム)が在庫していなかったとする。この場合には、嗜好情報生成画面603に「材料bn(βnグラム)、調味料cm(γmグラム)が不足しています。お買い求めください。」という情報が表示される。
(実施例9)
実施例9の嗜好情報生成装置は、ユーザ各自の嗜好に合った料理を自動的に調理するための情報を生成する。実施例8と重複する説明は適宜省略する。実施例8と同様に料理は「ハンバーグ」を例にとる。
図31は、自動調理器700の外観を示す。図32は、自動調理器700の構成を示すブロック図である。自動調理器700は、取得部710と、レシピ情報生成部720と、調理部730と、表示部740と、料理取り出し部750を含んで構成されている。
取得部710は、自動調理器700の外部からユーザの嗜好性及び調理すべき料理及び食品構成材料の情報を取得する。レシピ情報生成部720は、取得部710で取得された情報に基づいて料理を調理するためのレシピを生成する。調理部730は、生成されたレシピに基づいて料理を調理する。表示部740は、表示画面741にユーザに必要な情報を表示する。料理取り出し部750の取り出し台751には、調理された料理が、ユーザが取り出し可能に載置される。
図33は、自動調理器700の表示画面741の初期画面741Aを示す。
初期画面741Aには、ハンバーグを含む各種料理を選択する料理選択ボタン702と、料理の食品構成材料の種別、例えばミート/ノンミートを指定する材料指定ボタン703A、703Bと、ユーザの嗜好性情報を読み取る読み取り部704が表示されている。ミートとは、牛肉、豚肉等の動物由来の食材や成分を含む食品構成材料の意味で使用し、ノンミートとは、牛肉、豚肉等の動物由来の食材や成分を、大豆などの植物性タンパク質を原料とする代替肉に置き替えた食品構成材料の意味で使用する。
料理選択ボタン702を押動することでハンバーグが選択され、材料指定ボタン703Bを押動することでノンミートが選択されると、ハンバーグという調理すべき料理の情報及びノンミートという食品構成材料の情報が取得部710で取得される。
読み取り部704は、二次元コードを読み取ることで、ユーザの嗜好性情報を読み取る。
例えばスマートフォン端末などで構成されるユーザ側端末130の画面に表示された二次元コードを読み取り部704にかざすことで、図10Bに示す第2の嗜好パターンPT2の情報が、自動調理器700に取り込まれる。これにより取得部710は、第2の嗜好パターンPT2に対応づけられたユーザ嗜好評価値UVというユーザの嗜好性の情報を取得する。
レシピ情報生成部720は、実施例8と同様にして、ユーザID2の嗜好性に応じてハンバーグの品目評価値IVを調整すると共に、調整された品目評価値IVを得るためのレシピR3の情報を生成する。
図34は、自動調理器700の表示画面741が嗜好情報生成画面741Bに遷移された状態を示す。
レシピR3の情報が生成されると、自動調理器700の表示画面741は、嗜好情報生成画面741Bに遷移する。嗜好情報生成画面741Bには、ユーザID2の嗜好性に応じて調整された品目評価値IVのレーダーチャート及びレシピR3の情報が表示される。
レシピR3は、レシピR2の材料のうち豚肉、牛肉といったミートの部分を、大豆などのノンミートに置き替えたものである。例えば材料b1、b2がミートで構成されている場合には、代替のノンミートの材料b1´、b2´に置き替えられる。
この結果調整後の「ノンミートのハンバーグ」のレシピR3の情報は以下のとおりとなる。
レシピR3:材料b1´(β1´グラム)、b2´(β2´グラム)、・・・bn(βnグラム)、調味料c1(γ1´グラム)、c2(γ2´グラム)、c3(γ3グラム)・・・cm(γmグラム)
調理部730は、生成されたレシピR3に基づいて料理を調理する。
図35は、自動調理器700の表示画面741が調理情報画面741Cに遷移された状態を示す。
調理情報画面741Cには、調理中であること、調理が終了したことなどの調理に関する情報が表示される。
調理が終了すると、料理取り出し部750には、調理された料理が、ユーザID2が取り出し可能に載置される。
実施例9では、自動調理器700に料理選択ボタン702を設けているが、実施例8と同様に、ユーザID2のユーザ別食履歴データを用いて自動的にお奨めの料理を表示してもよい。例えば自動調理器700の読み取り部704に、ユーザ側端末130の画面に表示された二次元コードをかざすことで、ユーザID2のユーザ別食履歴データ及び図10Bに示す第2の嗜好パターンPT2の情報を、自動調理器700に取り込む。これにより取得部710は、ユーザID2のユーザ別食履歴データの中からハンバーグという料理及び第2の嗜好パターンPT2に対応づけられたユーザ嗜好評価値UVを取得する。調理部730は、レシピR3に従いユーザID2の嗜好性に合ったハンバーグを調理する。以上のような実施も可能である。
(実施例10)
実施例10の嗜好情報生成装置は、ユーザ各自の国又は出身地、ユーザ各自の嗜好に合った料理を自動的に調理するための情報を生成する。実施例8、9と重複する説明は適宜省略する。実施例8、9と同様に、ハンバーグを例にとる。
図36は、カップラーメンのスープに関して異なるF国、J国の旨味、塩味の評価値の違いを示す。図36は、同じ座標軸上にF国、J国の各種カップラーメンの旨味、塩味の評価値をプロットしている。
図36から、ユーザの国、出身地が異なれば、料理、食品の味覚等の基準となる値が異なるのがわかる。J国の塩味の平均的な評価値は、F国の塩味の平均的な評価値よりも+2.5大きい。またJ国の旨味の平均的な評価値は、F国の旨味の平均的な評価値よりも+3.0大きい。
(ユーザ登録)
ユーザには、国籍又は出身地が対応づけられている。ユーザID11には、F国が対応づけられ、ユーザID12には、J国が対応づけられているものとする。ユーザの国籍又は出身地は、ユーザIDに対応づけて、前述したユーザ属性データADとしてユーザ属性格納部1095に格納される。
(ユーザ嗜好評価値格納部)
ユーザ嗜好評価値格納部1010には、ユーザ嗜好評価値UVが、ユーザの国籍又は出身地に応じたユーザ嗜好基準値USVに対する相対数値で格納されている。
「旨味と塩味に受容がある」嗜好パターンである第8の嗜好パターンPT8を例にとる。
図37Aは、F国の第8の嗜好パターンPT8fに対応するユーザ嗜好評価値UVfのレーダーチャートを示す。ユーザ嗜好評価値UVfは、F国のユーザ嗜好基準値USVf(例えば0.0)に対する相対数値(例えば+0.5)で格納されている。
図37Bは、J国の第8の嗜好パターンPT8に対応するユーザ嗜好評価値UVのレーダーチャートを示す。ユーザ嗜好評価値UVは、J国のユーザ嗜好基準値USV(例えば0.0)に対する相対数値(例えば+0.5)で格納されている。
図36に対応して、J国の塩味のユーザ嗜好基準値USVは、F国の塩味のユーザ嗜好基準値USVfよりも+2.5大きいものとなっている。またJ国の旨味のユーザ嗜好基準値USVは、F国の旨味のユーザ嗜好基準値USVfよりも+3.0大きいものとなっている。
(品目評価値格納部)
前記品目評価値格納部1020には、国籍又は出身地毎に、品目評価値IVが、国籍又は出身地毎の品目基準値ISVに対する相対数値で格納されている。
図38Aは、F国の「ハンバーグ」という品目IT111に対応づけられた品目評価値IVfのデータをレーダーチャートで示す。品目評価値IVfは、F国の品目基準値ISVfに対する相対数値で示される。
図38Bは、J国の「ハンバーグ」という品目IT101に対応づけられた品目評価値IVのデータをレーダーチャートで示す。品目評価値IVは、J国の品目基準値ISVに対する相対数値で示される。
J国の塩味の品目基準値ISVは、F国の塩味の品目基準値ISVfよりも+2.5大きいものとなっている。またJ国の旨味の品目基準値ISVは、F国の旨味の品目基準値ISVfよりも+3.0大きいものとなっている。
料理選択ボタン702が押動されてハンバーグが選択され、材料指定ボタン703Bが押動されてノンミートが選択されると、ハンバーグという調理すべき料理の情報及びノンミートという食品構成材料の情報が取得部710で取得される。
自動調理器700の読み取り部704に、ユーザ側端末130の画面に表示された二次元コードをかざすことで、ユーザID11の第8の嗜好パターンPT8fに対応づけられたユーザ嗜好評価値UVfの情報が、自動調理器700に取り込まれる。これにより取得部710は、ユーザID11が属する第8の嗜好パターンPT8fに対応づけられたユーザ嗜好評価値UVfの情報を取得する。
レシピ情報生成部720は、実施例8、実施例9と同様にして、ユーザID11の嗜好性の情報に応じて品目IT111のハンバーグの品目評価値IVfを調整すると共に、調整された品目評価値IVfを得るためのレシピR5の情報を生成する。
レシピR5はレシピR4に基づき修正されたものである。レシピR4は、調整前の品目評価値IVに対応するレシピである。
F国の「ハンバーグ」のレシピR4の情報は以下のとおりである。
レシピR4:材料b1f(β1fグラム)、b2f(β2fグラム)、・・・bnf(βnfグラム)、調味料c1f(γ1fグラム)、c2f(γ2fグラム)、c3f(γ3fグラム)・・・cmf(γmfグラム)
なお、J国の「ハンバーグ」のレシピR1の情報は以下のとおりである。
レシピR1:材料b1(β1グラム)、b2(β2グラム)、・・・bn(βnグラム)、調味料c1(γ1グラム)、c2(γ2グラム)、c3(γ3グラム)・・・cm(γmグラム)
レシピR4に従い調理することで、図38Aに示す、F国の「ハンバーグ」という品目IT111に対応づけられた品目評価値IVfが得られる。
また、レシピR1に従い調理することで、図38Bに示す、J国の「ハンバーグ」という品目IT101に対応づけられた品目評価値IVが得られる。
レシピR5は、レシピR4の情報に基づき修正される。調味料の調整だけでレシピR5を作成する場合を例にとる。
旨味に関して、調味料c2fだけで調整でき、塩味に関してc3fだけで調整できるものとする。
調整後の旨味の品目評価値IVfの値(+0.5)から調整前の旨味の品目評価値IVf(0)を減算した相対値ADE2fが得られる。調味料c2fに関しては、以下のように配合量が調整される。
γ2f´=γ2f・(1+K3・ADE2f) ・・・(6)
ただし、K3は定数である。
調整後の塩味の品目評価値IVfの値(+0.5)から調整前の塩味の品目評価値IVf(0)を減算した相対値ADE3fが得られる。調味料c3fに関しては、以下のように配合量が調整される。
γ3f´=γ3f・(1+K4・ADE3f) ・・・(7)
ただし、K4は定数である。
この結果調整後の「ハンバーグ」のレシピR5の情報は以下のとおりとなる。
レシピR5:材料b1f(β1fグラム)、b2f(β2fグラム)、・・・bnf(βnfグラム)、調味料c1f(γ1fグラム)、c2f(γ2f´グラム)、c3f(γ3f´グラム)・・・cmf(γmfグラム)
図39Aは、図38Bに対応する図で、ユーザID11の嗜好に応じて調整された品目評価値IVfのデータをレーダーチャートで示す。
調理部730は、生成されたレシピR5に基づいて料理を調理する。
料理取り出し部750には、調理された料理が、ユーザID11が取り出し可能に載置される。この結果、ユーザID11には、ユーザID11の国籍(F国)、嗜好(嗜好パターンPT8f)に合った料理が提供される、
一方、料理の提供を受けたいユーザが、J国の国籍である場合には、同様にして、J国のレシピR1に基づいて、レシピR6が作成される。
旨味に関しては前述したのと同様に、調整後の旨味の品目評価値IVの値(+0.5)から調整前の旨味の品目評価値IV(0)を減算した相対値ADE2が得られる。調味料c2に関しては、以下のように配合量が調整される。
γ2´=γ2・(1+K2・ADE2) ・・・(5)
ただし、K2は定数である。
また調整後の塩味の品目評価値IVfの値(+0.5)から調整前の塩味の品目評価値IVf(0)を減算した相対値ADE3が得られる。調味料c3に関しては、以下のように配合量が調整される。
γ3´=γ3・(1+K5・ADE3) ・・・(8)
ただし、K5は定数である。
この結果調整後の「ハンバーグ」のレシピR6の情報は以下のとおりとなる。
レシピR6:材料b1(β1グラム)、b2(β2グラム)、・・・bn(βnグラム)、調味料c1(γ1グラム)、c2(γ2´グラム)、c3(γ3´グラム)・・・cmf(γmfグラム)
図39Bは、図38Bに対応する図で、ユーザID12の嗜好に応じて調整された品目評価値IVfのデータをレーダーチャートで示す。
調理部730は、生成されたレシピR6に基づいて料理を調理する。
料理取り出し部750には、調理された料理が、ユーザID12が取り出し可能に載置される。この結果、ユーザID12には、ユーザID12の出身地(J国)、嗜好(嗜好パターンPT8)に合った料理が提供される。
(第4実施形態)
第1実施形態では、ユーザによるアンケートの回答に基づいて、そのユーザに、第1乃至第20の嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20のいずれかの嗜好パターンを対応付けている。
しかし、ユーザによるアンケートの回答に限定されるわけでなく、ユーザが過去に購入した飲料又は食品の品目に基づいて、そのユーザに、嗜好パターンを対応付ける実施も可能である。
図40は、第4実施形態の嗜好飲料・食品情報提示装置の機能構成を例示するブロック図である。図40に例示する機能構成は、サーバ200、管理者側端末100、製造機関側端末110、店舗側端末120、ユーザ側端末130、情報提供機関側端末140が備えている。
第4実施形態の嗜好飲料・食品情報提示装置は、購入品目履歴取得部1001と、品目評価値格納部1020と、ユーザ嗜好評価値生成部1002と、ユーザ嗜好評価値格納部1010と、受付部1030と、情報提示部1051と、ユーザ属性格納部1095を含んで構成される。
ユーザ嗜好評価値格納部1010は、嗜好パターン格納部1011と、パターン嗜好評価値格納部1012を含んで構成される。ユーザ嗜好評価値格納部1010(嗜好パターン格納部1011、パターン嗜好評価値格納部1012)と、品目評価値格納部1020と、ユーザ属性格納部1095は、データベースとして構成され、サーバ200が備えている。
(購入品目履歴取得部)
購入品目履歴取得部1001は、ユーザID(例えばユーザID1、ID2)が過去に購入した飲料又は食品の購入品目の履歴を取得する。購入品目履歴取得部1001は、飲料又は食品のうちの特定のカテゴリCに属する飲料又は食品の購入品目の履歴を取得する。ここで特定のカテゴリCとは、コーヒー飲料のカテゴリC1、ドレッシングのカテゴリC2、鍋つゆのカテゴリC3、RTD(レディ・トゥ・ドリンク)飲料のカテゴリC4、果汁飲料のカテゴリC5、スナック菓子のカテゴリC6などのユーザの嗜好が表れやすいカテゴリであることが望ましい。以下では、コーヒー飲料のカテゴリC1を例に取って説明する。
例えばユーザID1が、コーヒー飲料のカテゴリC1内で、過去にコーヒー飲料品目IT111、IT112、・・・を購入した場合には、ユーザID1及びカテゴリC1に対応付けて、これら購入品目IT111、IT112、・・・の購入履歴が購入品目履歴取得部1001で取得される。同様にユーザID2が、コーヒー飲料のカテゴリC1内で、過去にコーヒー飲料品目IT121、IT122、・・・を購入した場合には、ユーザID2及びカテゴリC1に対応付けて、これら購入品目IT121、IT122、・・・の購入履歴が購入品目履歴取得部1001で取得される。
(品目評価値格納部)
品目評価値格納部1020には、飲料及び食品の少なくとも一方の品目に対応づけて、味覚、匂い、食味のうち1つまたは2以上の組合せに関して複数の嗜好評価項目(例えば甘味、酸味、塩味、苦み、旨味)毎の品目評価値が格納されている。図41(A)、(B)はそれぞれ、コーヒー飲料のカテゴリC1内のコーヒー飲料品目IT110、IT120の品目評価値IVを示している。コーヒー飲料のカテゴリC1内には、品目IT110、IT111、IT112、・・・、IT120、IT121、IT122、・・・といった複数の品目があるものとする。コーヒー飲料のカテゴリC1内の複数の品目IT110、IT111、IT112、・・・、IT120、IT121、IT122、・・・それぞれに品目評価値IVが対応付けられている。他のドレッシングのカテゴリC2、鍋つゆのカテゴリC3、RTD(レディ・トゥ・ドリンク)飲料のカテゴリC4、果汁飲料のカテゴリC5、スナック菓子のカテゴリC6についても同様に、各カテゴリC2、C3、C4、C5、C6内の複数の品目それぞれに品目評価値IVが対応付けられている。
(ユーザ嗜好評価値生成部)
ユーザ嗜好評価値生成部1002は、購入品目履歴取得部1001で取得されたユーザID(例えばユーザID1、ID2)の購入品目に対応する品目評価値IVに応じて、当該ユーザIDの複数の嗜好評価項目(例えば甘味、酸味、塩味、苦み、旨味)毎のユーザ嗜好評価値UVを生成する。
図42、図43、図44は、ユーザ嗜好評価値UVの生成方法を例示する。
ユーザ嗜好評価値生成部1002は、購入品目履歴取得部1001で取得されたユーザID(例えばユーザID1、ID2)が過去に購入した複数の購入品目の品目評価値IVの平均値X又は標準偏差σに基づいて、そのユーザIDのユーザ嗜好評価値UVを生成することができる。例えばユーザ嗜好評価値生成部1002は、ユーザIDが過去に購入した複数の購入品目の品目評価値IVの標準偏差σに基づいて、そのユーザIDのユーザ嗜好評価値UVを生成する。
図42は、ユーザID1が過去に購入したコーヒー飲料品目IT111、IT112、・・・の品目評価値(例えば甘味)IVの分布を示している。コーヒー飲料品目IT111、IT112、・・・の品目評価値IVは、品目評価値格納部1020を参照して取得することができる。図42においてXは、品目評価値(例えば甘味)IVの平均値で、σは品目評価値(例えば甘味)IVの標準偏差を示す。
図42から、ユーザID1のコーヒー飲料の甘味についてのユーザ嗜好評価値UVは、X-σからX+σという標準偏差範囲(これを図中斜線で示す)内の品目評価値IVに相当すると評価することができる。他の酸味、塩味、苦み、旨味のユーザ嗜好評価値UVについても同様に評価することができる。
図43(A)は、ユーザID1が過去に購入した複数の購入品目の品目評価値IVの標準偏差σに基づいて、ユーザID1のコーヒー飲料(カテゴリC1)についてユーザ嗜好評価値UVを評価した結果を斜線で示す。
一方、ユーザ嗜好評価値UVは、図10A、B、C、D、E、F、G、Hに例示したように第1乃至第20の嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20に分類することができる。
そこで、図43(A)に示すユーザID1のユーザ嗜好評価値UVを評価した結果と、第1乃至第20の嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20に示されるユーザ嗜好評価値UVを対比する。この結果、図43(B)に示すように、図43(A)に示すユーザID1のユーザ嗜好評価値UVの評価結果と最も一致度合いの大きい嗜好パターンは、嗜好パターンPT1であると判定される。
以上のように、ユーザID1が過去に購入した複数の購入品目の品目評価値IVの標準偏差σに基づいて、ユーザID1のユーザ嗜好評価値UV及び嗜好パターンPT1を生成するようにしたが、ユーザID1が過去に購入した複数の購入品目の品目評価値IVの平均値Xに基づいて、ユーザID1のユーザ嗜好評価値UV及び嗜好パターンを生成してもよい。
図42に示すように、ユーザID1のコーヒー飲料の甘味についてのユーザ嗜好評価値UVは、甘味の品目評価値IVの平均値Xに相当すると評価することができる。他の酸味、塩味、苦み、旨味のユーザ嗜好評価値UVについても同様にして評価することができる。
図43(C)は、ユーザID1が過去に購入した複数の購入品目の品目評価値IVの平均値Xに基づいて、ユーザID1のコーヒー飲料(カテゴリC1)についてユーザ嗜好評価値UVを評価した結果を実線で示す。
図43(C)に示すユーザID1のユーザ嗜好評価値UVを評価した結果と、第1乃至第20の嗜好パターンPT1、PT2・・・PT20に示されるユーザ嗜好評価値UVを対比する。この結果、図43(B)に示すように、図43(C)に示すユーザID1のユーザ嗜好評価値UVの評価結果と最も一致度合いの大きい嗜好パターンは、嗜好パターンPT1であると判定される。
ユーザID2についても同様である。
図44は、図43に対応する図である。
図44(A)は、ユーザID2が過去に購入した複数の購入品目の品目評価値IVの標準偏差σに基づいて、ユーザID2のコーヒー飲料(カテゴリC1)についてユーザ嗜好評価値UVを評価した結果を斜線で示す。
図44(C)は、ユーザID2が過去に購入した複数の購入品目の品目評価値IVの平均値Xに基づいて、ユーザID2のコーヒー飲料(カテゴリC1)についてユーザ嗜好評価値UVを評価した結果を実線で示す。
図44(B)は、図44(A)に示すユーザID2のユーザ嗜好評価値UVの評価結果又は図44(C)に示すユーザID2のユーザ嗜好評価値UVの評価結果と最も一致度合いの大きい嗜好パターンであると判定された第2の嗜好パターンPT2を示している。
(ユーザ嗜好評価値格納部)
ユーザ嗜好評価値格納部1010は、ユーザID毎にユーザ嗜好評価値UV及び嗜好パターンが対応付けて格納される。
ユーザID1には、第1の嗜好パターンPT1(「苦み、酸味に受容がある」嗜好パターン)及びこの第1の嗜好パターンPT1に示されるユーザ嗜好評価値UVが対応付けられて、ユーザ嗜好評価値格納部1010に格納される。
ユーザID2には、第2の嗜好パターンPT2(「旨味、甘味に受容がある」嗜好パターン)及びこの第2の嗜好パターンPT2に示されるユーザ嗜好評価値UVが対応付けられて、ユーザ嗜好評価値格納部1010に格納される。
(受付部)
受付部1030は、ユーザIDの嗜好に適合した飲料又は食品に関する情報の提示要求を受け付ける。
提示要求はユーザIDの意思如何を問わない。ユーザIDが意思をもって要求をしてもよく、他者例えばホームページの管理者によるリコメンドであってもよい。
(情報提示部)
情報提示部1051は、受付部1030で受け付けた提示要求に応じて、ユーザIDに対応づけられたユーザ嗜好評価値UVをユーザ嗜好評価値格納部1010から取り出して、この取り出されたユーザ嗜好評価値UVに対応する品目評価値IVとなる飲料又は食品の品目の情報を、ユーザIDの嗜好に適合した飲料又は食品の品目の情報として提示する。
ユーザID1には、第1の嗜好パターンPT1が対応付けられている。情報提示部1051は、ユーザID1に対応付けられた第1の嗜好パターンPT1に示されるユーザ嗜好評価値UVの数値と、品目評価値格納部1020に格納された飲料又は食品の品目の品目評価値IVの数値を対比して、両者の数値が近似している品目の飲料及び食品に関する情報を、ユーザ側端末130の表示装置17の画面に表示する。
例えば、ユーザID1に対応付けられた第1の嗜好パターンPT1に示されるユーザ嗜好評価値UVの数値と、品目評価値格納部1020に格納された図41(A)に示すコーヒー飲料のカテゴリC1内のコーヒー飲料品目IT110の品目評価値IVの数値は近似している。このためユーザID1のユーザ側端末130の表示装置17の画面に、コーヒー飲料品目IT110の情報を表示することができる。
図45は、ユーザID1に対して「ユーザの嗜好に適合したコーヒーの品目であってユーザが過去に購入したことがない品目(新商品)」を提示するという要求に応じて、ユーザID1のユーザ側端末131の表示画面に表示される嗜好飲料・食品情報提示画面531を例示している。
情報提示部1051は、図45に示すように、「ユーザID1の嗜好に適合したコーヒーの品目は、品目IT110である」という情報と共に、品目IT110に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報を、ユーザID1のユーザ側端末131の表示画面に表示する。
ユーザID2についても同様である。
ユーザID2に対応付けられた第2の嗜好パターンPT2に示されるユーザ嗜好評価値UVの数値と、品目評価値格納部1020に格納された図41(B)に示すコーヒー飲料のカテゴリC1内のコーヒー飲料品目IT120の品目評価値IVの数値は近似している。このためユーザID2のユーザ側端末130の表示装置17の画面に、コーヒー飲料品目IT120の情報を表示することができる。
図46は、ユーザID2に対して「ユーザの嗜好に適合したコーヒーの品目であってユーザが過去に購入したことがない品目(新商品)」を提示するという要求に応じて、ユーザID2のユーザ側端末131の表示画面に表示される嗜好飲料・食品情報提示画面532を例示している。
情報提示部1051は、図46に示すように、「ユーザID2の嗜好に適合したコーヒーの品目は、品目IT120である」という情報と共に、品目IT120に対応づけられた品目評価値IVのレーダーチャートの情報を、ユーザID2のユーザ側端末131の表示画面に表示する。
情報提示部1051は、コーヒー飲料のカテゴリC1内の品目の情報を提示しているが、同様にユーザIDに対応付けられた嗜好パターンに示されるユーザ嗜好評価値UVの数値と近似している品目評価値IDの品目であって、他のカテゴリ、つまりドレッシングのカテゴリC2、鍋つゆのカテゴリC3、RTD(レディ・トゥ・ドリンク)飲料のカテゴリC4、果汁飲料のカテゴリC5、スナック菓子のカテゴリC6内の品目の情報を提示することができる。
またコーヒー飲料のカテゴリC1内の品目の購入履歴に基づいてユーザIDのユーザ嗜好評価値UVを評価して、ユーザIDに嗜好パターンを対応付けるようにしているが、他のカテゴリ、つまりドレッシングのカテゴリC2、鍋つゆのカテゴリC3、RTD(レディ・トゥ・ドリンク)飲料のカテゴリC4、果汁飲料のカテゴリC5、スナック菓子のカテゴリC6内の品目の購入履歴に基づいてユーザIDのユーザ嗜好評価値UVを評価して、ユーザIDに嗜好パターンを対応付けるようにしてもよい。この場合、同じユーザID(例えばユーザID1)であっても各カテゴリC1、C2、C3、C4、C5、C6毎に嗜好パターンが異なってもよい。
2021年5月12日に出願された日本国特許出願2021-81157の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。