JP7500295B2 - 車両の燃料タンクシステムおよびその異常診断方法 - Google Patents
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(a)まず、燃料タンク内のエバポガスをキャニスタ(燃料蒸発ガス排出抑制)内の活性炭等に吸着させる、
(b)次に、エンジンの駆動時に、キャニスタに吸着されたエバポガスをエンジンの吸気系にパージしてエンジン燃焼室で燃焼させる、
といった手順を踏むことで、エバポガスの処理をおこなうようにしている。
このような車両では、エンジンの駆動を停止して、モータの駆動のみで走行することが可能なため、エンジンのみが搭載された車両と比較して、キャニスタに吸着されたエバポガスを吸気系にパージする頻度が減少してしまいがちである。かかる場合、キャニスタの破過等が原因でエバポガスが大気に漏れ出る、などといった問題が生じやすい。
図1に示すように、本実施形態にかかる燃料タンクシステム1は、例えば、エンジン(図示省略)およびモータ(図示省略)の駆動力で走行する車両(ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHEV))、または、エンジンのみの駆動力で走行する車両に搭載され、燃料タンク10と、フィラーパイプ20と、エバポガス供給路30と、密閉バルブ40と、キャニスタ50と、エンジン制御ユニット60とを備えている。なお、上記燃料タンクシステム1と、車両と、燃料タンク10と、フィラーパイプ20と、エバポガス供給路30と、密閉バルブ40と、キャニスタ50と、エンジン制御ユニット60とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「燃料タンクシステム」と、「車両」と、「燃料タンク」と、「燃料供給路」と、「燃料蒸発ガス供給路」と、「開閉制御弁」と、「キャニスタ」と、「制御装置」とに該当する。
燃料タンク10は、エンジン(図示省略)の燃料(例えば、ガソリン)を貯留するタンクで、本実施形態において、側面部と、上面部とには、それぞれ、フィラーパイプ20および後述するブリーザパイプ26と、エバポガス供給路30とが貫通接続されている。
また、本実施形態にかかる燃料タンク10には、その適宜位置に、燃料タンク10内の圧力を計測する圧力センサ11が取り付けられている。なお、上記圧力センサ11が特許請求の範囲に記載の「圧力計測装置」に該当する。
フィラーパイプ20は、燃料タンク10に燃料を供給(以下、「給油」ともいう)するための管路で、上端部には、燃料を注入するための燃料注入口20A(フィラーネック)が形成されている。この燃料注入口20Aには、これを気密よく封止することが可能な公知のフィラーキャップ21が取り付けられている。
一方、フィラーパイプ20の下端部は、燃料タンク10内の底面部寄りの位置に開口するように配置される。
本実施形態にかかる車両は、公知の車両と同様に、車体ボデー(外板、図示省略)のうちのフィラーキャップ21を覆う位置に、給油口フラップ(給油口蓋、図示省略)が設けられ、これを開けることによって、フィラーキャップ21を燃料注入口20Aから取り外すことができるように構成されている。
また、このようなロックは、乗員等による給油リクエストスイッチ62の操作があったことを条件に、エンジン制御ユニット60の制御により解除される構成となっている。なお、給油リクエストスイッチ62は、乗員等が操作可能な位置、例えば、車両方向外側のドアハンドル付近に設けることが可能である。
そうすると、燃料タンク10は、車両の停車中などに、外気温度変化の影響を受けて、内部圧力が大気圧よりも高圧となることがあり、このような状態で、フィラーキャップ21を開けると、燃料タンク10内で生じたエバポガスが、フィラーキャップ21の燃料注入口20Aから大気中に放出される、などといった問題が生じる。
(a)乗員等が給油リクエストスイッチ62を操作してリクエスト信号をエンジン制御ユニット60に出力する、
(b)エンジン制御ユニット60の制御によって密閉バルブ40を開弁させ、燃料タンク10内の圧力を所定圧力まで低下させる、
(c)エンジン制御ユニット60の制御によってロック機構のロックが解除された後、乗員等がロック機構に接続されるフラップ開閉レバー(図示省略)等を操作して給油口フラップを開ける、
(d)フィラーキャップ21を取り外して燃料注入口20Aから燃料を注入する、
といった手順を踏むことでおこなうことが可能となっている。
エバポガス供給路30は、燃料タンク10とキャニスタ50とを接続し、燃料タンク10内で生じたエバポガスをキャニスタ50へ導くための管路である。
密閉バルブ40は、燃料タンク10とキャニスタ50との間のエバポガス供給路30の管路中に設けられ、キャニスタ50へのエバポガスの供給を許容する「開位置」と遮断する「閉位置」との間で移動可能なバルブである。なお、上記「閉位置」と、「開位置」とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「閉位置」と、「開位置」とに該当する。
このような密閉バルブ40は、例えば、無通電の状態で閉弁し、エンジン制御ユニット
60から駆動信号が供給されることで開弁される常時閉タイプの電磁弁を用いることが可能である。
キャニスタ50は、その内部にエバポガスを吸着する吸着体(例えば、活性炭、図示省略)を有し、エバポガス供給路30を介して供給されたエバポガスを吸着体に吸着するとともに、パージ通路51を介して吸着体に吸着されているエバポガスをエンジン(図示省略)の吸気系にパージ(放出)させるための装置である。なお、エンジンの吸気系にパージされたエバポガスは、エンジンの燃焼室で燃焼されるようになっている。
エンジン制御ユニット60(ECU:Engine Control Unit)は、車両の総合的な制御をおこなうための制御装置で、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)、記憶装置(例えば、ROM;Read Only Memory)、入出力装置およびタイマ等を含んで構成されている。
警告ランプ61は、例えば、運転席のインストルメントパネルに設けられ、後述する異常診断方法にかかる制御処理をおこなった結果、密閉バルブ40が故障(「開位置」から「閉位置」に移動しない故障(以下、「開故障」と称す)、または「閉位置」から「開位置」に移動しない故障(以下、「閉故障」と称す))していると判定された際に点灯して、乗員に警告(その事実を報知)するための装置である。
なお、詳しくは後述するが、本実施形態では、密閉バルブ40が「開故障」のみしている場合も判定することができるため、「開故障」および「閉故障」を報知する警告ランプ61に加えて、「開故障」を報知する開故障用の警告ランプを別途設けることも可能である。また、このような報知は、警告ランプ61(および開故障用の警告ランプ)による点灯に限られず、例えば、液晶表示部等の表示手段にその事実を示す画像を表示してもよく、また、スピーカ等から音声を発することも可能である。
次に、エンジン制御ユニット60において実行される、異常診断方法にかかる制御処理(以下、「異常診断制御処理」と称す)について図1~図5を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態では、
(a)エンジン制御ユニット60に電源が供給されている状態、例えば、いわゆるイグニッションキー(図示省略)がONとなっているか、または、イグニッションキーがOFFになっている状態でもバックアップ電源(図示省略)から電源が供給されている状態となっていること、
(b)燃料が満タン状態となったときに(ブリーザパイプ26が燃料により塞がれた状態で)給油が終了すること、
を前提として説明する。
図1および図2に示すように、「異常診断制御処理」は、乗員等による給油リクエストスイッチ62の操作があったか否かを判定する処理(ステップS100の処理)をおこなうことから始まる。
具体的に、エンジン制御ユニット60は、ステップS100において、給油リクエストスイッチ62がONになったか否かを判定する処理をおこなう。
図1および図2に示すように、エンジン制御ユニット60は、給油リクエストスイッチ62がONになったと判定すると、ステップS200に処理を移し、車両がONになっていないと判定すると、本「異常診断制御処理」を終了する。
エンジン制御ユニット60は、ステップS200において、密閉バルブ40を「閉位置」から「開位置」に移動させる処理(開弁する処理)をおこなう。これにより、燃料タンク10内のエバポガスがエバポガス供給路30を介してキャニスタ50に供給(排出)されるため、燃料タンク10内の圧力が徐々に低下していくこととなる。
エンジン制御ユニット60は、密閉バルブ40を開弁する処理をおこなった後、ステップS300に処理を移す。
エンジン制御ユニット60は、ステップS300において、圧力センサ11により計測される燃料タンク10内の圧力が、予め定めた所定圧力値(例えば、大気圧またはこれに近似する圧力)以下となったか否かを判定する処理をおこなう。
エンジン制御ユニット60は、燃料タンク10内の圧力が、所定圧力値以下であると判定すると、ステップS400に処理を移し、所定圧力値以下でないと判定すると、所定圧力値以下となるまで、この処理を繰り返し実行する。
エンジン制御ユニット60は、ステップS400において、(a)密閉バルブ40を「開位置」から「閉位置」に移動させる(閉弁する)処理をおこなうとともに、(b)給油口フラップの開放を許可するため、ロック機構のロックを解除する処理をおこなう。これにより、(a)燃料タンク10からキャニスタ50へ向けたエバポガスの排出が停止されるとともに、(b)乗員等がフラップ開閉レバー等を操作することで給油口フラップを開けることが可能(給油可能な状態)となる。
エンジン制御ユニット60は、密閉バルブ40を閉弁するともに、ロック機構のロックを解除する処理をおこなった後、ステップS500に処理を移す。
エンジン制御ユニット60は、ステップS500において、給油が開始されたか否かを判定する処理をおこなう。
このような判定は、例えば、圧力センサ11により計測される燃料タンク10内の圧力が上昇したか否かをもってしておこなうことが可能である(図3の「給油開始Ts」参照)。
エンジン制御ユニット60は、給油が開始されていると判定すると、ステップS600に移し、給油が開始されていないと判定すると、給油が開始されるまで、この処理を繰り返し実行する。なお、本実施形態において、エンジン制御ユニット60は、給油が開始されたと判定すると、そのタイミングでタイマを起動して給油時間をカウントするように構成されている。
エンジン制御ユニット60は、ステップS600において、給油を開始してから第1圧力安定待機時間Td1(図3の「第1圧力安定待機時間Td1」参照)が経過したか否かを判定する処理をおこなう。
この第1圧力安定待機時間Td1は、給油を開始してから燃料タンク10内の圧力が安定するまでの時間として規定した情報で、エンジン制御ユニット60の記憶装置に予め記憶されるものである。
エンジン制御ユニット60は、ステップS700において、給油が終了しているか否かを判定する処理をおこなう。
このような判定は、例えば、燃料タンク10内の圧力が「0」になっているか否かをもってしておこなうことが可能である(図3および図4の「給油終了Te」等参照)。
エンジン制御ユニット60は、給油が終了していないと判定すると、ステップS600に処理を戻す。
一方、エンジン制御ユニット60は、給油が終了していると判定すると、密閉バルブ40が故障しているか否かの開閉異常の診断をすることなく、本「異常診断制御処理」を終了する。これは、給油が終了すると、燃料タンク10内の圧力が「0」となるため、その以降で、密閉バルブ40の開閉異常の診断をおこなうことができないからである(図4参照)。
エンジン制御ユニット60は、ステップS800において、密閉バルブ40を「閉位置」から「開位置」に移動させる(開弁する)処理をおこなう。
図1および図3に示すように、この処理により、密閉バルブ40が正常に開弁されると、燃料タンク10内のエバポガスは、ブリーザパイプ26に加え、エバポガス供給路30からも排出(2系統から排出)されるようになるため、燃料タンク10内の圧力は、低下することとなる(図3の「密閉バルブ開T1」)。この場合、燃料タンク10内の圧力は、所定圧力まで低下した後、横ばいに推移(安定的に推移)するようになっている。
図1および図2に示すように、エンジン制御ユニット60は、密閉バルブ40を開弁する処理をおこなった後、ステップS900に処理を移す。
エンジン制御ユニット60は、ステップS900において、圧力センサ11により計測される燃料タンク10内の圧力が変動(低下)しているか否かを判定する処理をおこなう。
上述したように、燃料タンク10内の圧力は、密閉バルブ40を開弁すると、通常、低下していくこととなるが、密閉バルブ40を開弁する制御をおこなっても圧力が低下(変動)しない場合、ゴミ噛み等が原因で密閉バルブ40が故障(「開故障」および/または「閉故障」)ということになる(図3の「密閉バルブ「開故障および閉故障」」参照)。
エンジン制御ユニット60は、燃料タンク10内の圧力が、変動(低下)していると判定すると、ステップS1200に処理を移し、変動(低下)していないと判定すると、ステップS1000に処理を移す。なお。上記ステップS900の処理が特許請求の範囲に記載の「診断工程」に該当する。
エンジン制御ユニット60は、ステップS1000において、密閉バルブ40が故障(「開故障」および/または「閉故障」)をしている、と判定する処理をおこなう。
エンジン制御ユニット60は、上記のような密閉バルブ40の異常判定をおこなった後、ステップS1100に処理を移す。
エンジン制御ユニット60は、ステップS1100において、密閉バルブ40が故障(「開故障」および/または「閉故障」)をしていることを示す報知信号を、警告ランプ61に出力する処理をおこなう。これにより、警告ランプ61が点灯され、乗員等は密閉バルブ40が故障していることを認識することが可能となる。
エンジン制御ユニット60は、警告ランプ61を点灯する処理をおこなった後、本「異常診断制御処理」を終了する。なお、エンジン制御ユニット60は、本「異常診断制御処理」を終了する前に、念のため、密閉バルブ40を閉弁させるための処理(例えば、閉弁にかかる指令信号の出力)をおこなうのが好ましい。これは、ゴミ噛み等が原因で閉弁していた密閉バルブ40が、何らかの原因(例えば、振動)で、突然開弁するおそれがあるからである。
エンジン制御ユニット60は、ステップS1200において、密閉バルブ40を開弁してから第2圧力安定待機時間Td2(図3の「第2圧力安定待機時間Td2」参照)が経過したか否かを判定する処理をおこなう。
この第2圧力安定待機時間Td2は、密閉バルブ40を開弁してから燃料タンク10内の圧力が安定するまでの時間として規定した情報で、エンジン制御ユニット60の記憶装置に予め記憶されるものである。
エンジン制御ユニット60は、第2圧力安定待機時間Td2が経過していると判定すると、ステップS1500に処理を移し、第2圧力安定待機時間Td2が経過していないと判定すると、ステップS1300に処理を移す。
エンジン制御ユニット60は、ステップS1300において、給油が終了しているか否かを判定する処理をおこなう。
このような判定は、例えば、燃料タンク10内の圧力が「0」になっているか否かをもってしておこなうことが可能である(図3および図5の「給油終了Te」等参照)。
エンジン制御ユニット60は、給油が終了していないと判定すると、ステップS1200に処理を戻す。
一方、エンジン制御ユニット60は、給油が終了していると判定すると、ステップS1400に処理を移す。
エンジン制御ユニット60は、ステップS1400において、密閉バルブ40を「開位置」から「閉位置」に移動させる(閉弁する)処理をおこなう。
エンジン制御ユニット60は、密閉バルブ40を閉弁する処理をおこなった後、後述するステップS1600のような処理(密閉バルブ40が「開故障」しているか否かを判定する処理)をおこなうことなく、本「異常診断制御処理」を終了する。これは、給油が終了している状態となると(「ステップS1300」で「Yes」)、燃料タンク10内の圧力が「0」となるため、それ以降、密閉バルブ40の開閉異常の診断をおこなうことができないからである(図5参照)。
エンジン制御ユニット60は、ステップS1500において、密閉バルブ40を「開位置」から「閉位置」に移動させる(閉弁する)処理をおこなう。
図1および図3に示すように、この処理により、密閉バルブ40が正常に閉弁されると、燃料タンク10内のエバポガスは、エバポガス供給路30を介してキャニスタ50に供給されなくなるため(ブリーザパイプ26のみからの排出に戻るため)、燃料タンク10内の圧力は、上昇することとなる(図3の「密閉バルブ閉T2」参照)。この場合、燃料タンク10内の圧力は、密閉バルブ40を開弁する前の圧力まで上昇した後(図3の「密閉バルブ開T1」および「密閉バルブ閉T2」参照)、そのときの圧力の推移と同様に、横ばいに推移(安定的に推移)するようなっている。
図1および図2に示すように、エンジン制御ユニット60は、密閉バルブ40を閉弁する処理をおこなった後、ステップS1600に処理を移す。
エンジン制御ユニット60は、ステップS1600において、圧力センサ11により計測される燃料タンク10内の圧力が変動(上昇)しているか否かを判定する処理をおこなう。
上述したように、燃料タンク10内の圧力は、密閉バルブ40を閉弁すると、通常、上昇していくこととなるが、密閉バルブ40を閉弁する制御をおこなっても圧力が上昇(変動)しない場合、ゴミ噛み等が原因で密閉バルブ40が開固着している故障(「開位置」から「閉位置」に移動しない「開故障」)ということになる(図3「密閉バルブ「開故障」」参照)。この点、ステップS1600の処理は、密閉バルブ40が「開故障」しているか否かの診断をおこなっている処理といえる。
エンジン制御ユニット60は、燃料タンク10内の圧力が、変動(上昇)していると判定すると、ステップS1900に処理を移し、変動(上昇)していないと判定すると、ステップS1700に処理を移す。なお。上記ステップS1600の処理が特許請求の範囲に記載の「診断工程」に該当する。
エンジン制御ユニット60は、ステップS1700において、密閉バルブ40が「開故障」している(「閉位置」に移動しない)、と判定する処理をおこなう。
エンジン制御ユニット60は、「閉故障」の判定をおこなった後、ステップS1800に処理を移す。
エンジン制御ユニット60は、ステップS1800において、密閉バルブ40が「開故障」していることを示す報知信号を警告ランプ61に出力する処理をおこなう。これにより、警告ランプ61が点灯することとなる。なお、上述したように、警告ランプ61に加えて開故障用の警告ランプが設けられている場合にあっては、この開故障用の警告ランプを点灯させればよい。これにより、乗員等は密閉バルブ40が「開故障」していることを認識することが可能となる。
エンジン制御ユニット60は、警告ランプ61(または開故障用警告ランプ)を点灯する処理をおこなった後、本「異常診断制御処理」を終了する。
エンジン制御ユニット60は、ステップS1900において、密閉バルブ40が「正常」な状態である、と判定する処理をおこなう。
エンジン制御ユニット60は、「正常」であるといった判定をおこなった後、本「異常診断制御処理」を終了する。なお、本実施形態では、密閉バルブ40が故障している場合にのみ報知(警告ランプ61の点灯)するように構成したが、密閉バルブ40が「正常」な状態である場合も、ステップS1100およびステップS1800のような処理をおこなうことも可能である。この場合、密閉バルブ40が「正常」であることを示す報知手段(例えば、ランプ、液晶表示装置等の表示手段およびスピーカ等の音声発生手段)を別途設ければよい。
すなわち、本実施形態では、燃料タンク10内の圧力が、密閉バルブ40の開弁制御(閉弁制御)をおこなった際に、低下(上昇)すれば「正常」、変動しなければ「異常」と診断するようになっている。
この点、本実施形態では、密閉バルブ40の開閉異常の診断基準が簡素かつ明確なうえ、診断する際の制御も複雑ではないため、誤判定するおそれがなく、精度の高い診断結果を得ることができるものといえる。
したがって、本実施形態では、密閉バルブ40の開閉異常の診断をおこなっている間、燃料タンク10内の圧力を安定させることができるため、より精度の高い診断をおこなうことができる。
Claims (5)
- 燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンクへ燃料を供給する燃料供給路と、
前記燃料タンク内で生じた燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタと、
前記燃料タンクと前記キャニスタとを接続し、前記燃料タンク内の燃料蒸発ガスを前記キャニスタに供給する燃料蒸発ガス供給路と、
前記燃料蒸発ガス供給路の管路中に設けられ、前記キャニスタへの燃料蒸発ガスの供給を許容する開位置と遮断する閉位置との間で移動可能な開閉制御弁と、
前記燃料タンクと前記燃料供給路とを接続し、前記燃料タンクへの燃料の供給時に前記燃料タンク内の燃料蒸発ガスを前記燃料供給路に排出可能な排出路と、
前記燃料タンク内の圧力を計測可能な圧力計測装置と、
前記開閉制御弁を制御し、前記燃料タンクへの燃料の供給開始を指示するリクエスト信号が入力されると、前記開閉制御弁を開位置へ移動させ、前記燃料タンク内の圧力が所定圧力値以下になった場合に閉位置へ移動させると共に、前記燃料タンクへの燃料の供給を許可する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記燃料タンクへの燃料の供給時に、供給開始から第1待機時間経過後に前記開閉制御弁を閉位置から開位置へ移動させるように制御し、
前記開閉制御弁を閉位置から開位置へ移動させるように制御したことに伴う前記燃料タンク内の圧力の変動の有無に基づいて前記開閉制御弁の開閉異常の診断をおこなう、
ことを特徴とする車両の燃料タンクシステム。 - 前記制御装置は、
前記開閉制御弁を閉位置から開位置へ移動させるように制御したことに伴う前記燃料タンク内の圧力の変動がない場合に、前記開閉制御弁に開閉異常があると診断する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の燃料タンクシステム。 - 前記制御装置は、
前記開閉制御弁を閉位置から開位置へ移動させるように制御してから第2待機時間経過後に、再び前記開閉制御弁を開位置から閉位置へ移動させるよう制御し、
前記開閉制御弁を開位置から閉位置へ移動させるように制御したことに伴う前記燃料タンク内の圧力の変動の有無に基づいて前記開閉制御弁の開閉異常の診断をおこなう、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両の燃料タンクシステム。 - 前記制御装置は、
前記開閉制御弁を開位置から閉位置へ移動させるように制御したことに伴う前記燃料タンク内の圧力の変動がない場合に、
前記開閉制御弁が開位置から閉位置に移動しない開故障であると診断する、
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両の燃料タンクシステム。 - 車両の燃料タンクシステムの異常を診断する異常診断方法であって、
前記燃料タンクシステムは、
燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンクへ燃料を供給する燃料供給路と、
前記燃料タンク内で生じた燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタと、
前記燃料タンクと前記キャニスタとを接続し、前記燃料タンク内の燃料蒸発ガスを前記キャニスタに供給する燃料蒸発ガス供給路と、
前記燃料蒸発ガス供給路の管路中に設けられ、前記キャニスタへの燃料蒸発ガスの供給を許容する開位置と遮断する閉位置との間で移動可能な開閉制御弁と、
前記燃料タンクと前記燃料供給路とを接続し、前記燃料タンクへの燃料の供給時に前記燃料タンク内の燃料蒸発ガスを前記燃料供給路に排出可能な排出路と、
前記燃料タンク内の圧力を計測可能な圧力計測装置と、
を備え、
前記異常診断方法は、
前記燃料タンクへの燃料の供給時に、供給開始から第1待機時間経過して前記開閉制御弁が閉位置から開位置へ移動するように制御されたことに伴う前記燃料タンク内の圧力の変動の有無に基づいて前記開閉制御弁の開閉異常の診断をおこなう診断工程を含む、
ことを特徴とする異常診断方法。
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Patent Citations (8)
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