JP7543666B2 - 情報記録体、媒体及び冊子体 - Google Patents
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Description
第2の発明は、第1の発明の情報記録体(30)において、前記第1画像(C1)と、前記第2画像(C2)とは、特定の規則によって生成されたパターン画像である、情報記録体である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の情報記録体(30-3)において、前記第1インキ層(31)の少なくとも一部の領域上に、前記第2インキ層(32)が形成されている、情報記録体である。
第4の発明は、第3の発明の情報記録体(30-3)において、前記基材(11)の少なくとも一部の領域上に、前記第2インキ層(32)が直接形成されている、情報記録体である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかの情報記録体(30)において、前記第1インキ層(31)は、明度の低い色要素で形成され、前記第2インキ層(32)は、前記第1インキ層より明度の高い色要素で形成されたものである、情報記録体である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの情報記録体(30)において、前記第1インキ層(31)は、光輝材料で形成され、前記第2インキ層(32)は、透明素材で形成される、情報記録体である。
第7の発明は、第6の発明の情報記録体(230)において、前記第1インキ層(31)及び前記第2インキ層(234)のうち少なくとも一方は、赤外線又は紫外線による発光材料、赤外線の吸収材料及び偏光材料のうちの少なくとも1つの材料を含んだ真贋判定材料を用いて形成される、情報記録体である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかの情報記録体(230-2)において、前記基材(11)の一表面上に設けられた第3インキ層(240)を備え、前記第3インキ層は、赤外線又は紫外線による発光材料、赤外線の吸収材料及び偏光材料のうちの少なくとも1つの材料を含んだ真贋判定材料を用いて形成される第3画像である、情報記録体である。
第9の発明は、第1の発明から第8の発明までのいずれかの情報記録体において、前記基材の一表面上に設けられた第4インキ層を備え、前記第4インキ層は、有彩色の要素又は光輝材料で形成され、真贋判定模様を有する第4画像である、情報記録体である。
第10の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかの情報記録体(230-3)において、前記基材(211)には、特定の繊維が含まれているか、及び/又は、透かしが施されている、情報記録体である。
第11の発明は、第1の発明から第10の発明までのいずれかの情報記録体(30)を備える媒体(10)である。
第12の発明は、第1の発明から第10の発明までのいずれかの情報記録体を備える冊子体である。
第13の発明は、第1の発明から第10の発明までのいずれかの情報記録体(30)の真贋を判定する真贋判定装置(5)であって、読取部(65)と、前記読取部が、前記情報記録体の前記第1画像(C1)を読み取って、前記第1のコードを取得する第1読取手段(51,52)と、前記読取部が、前記情報記録体の前記第2画像(C2)を読み取って前記第2のコードを取得する第2読取手段(54,55)と、前記第1読取手段により取得した前記第1のコードと前記第2読取手段により取得した前記第2のコードとの組み合わせが、予めコード記憶部(63)に記憶されている前記第1のコードと前記第2のコードとの組み合わせに一致する場合に、前記情報記録体が本物であると判定する真贋判定手段(56)と、を備える真贋判定装置である。
第14の発明は、第13の発明の真贋判定装置(5)であって、光を照射する発光部(66)と、前記第1読取手段(51,52)により前記第1のコードを取得できた場合に、前記発光部による照射を行うように前記発光部を制御する光制御手段(53)と、を備え、前記第2読取手段(54,55)は、前記光制御手段により前記発光部から光が照射されている間に、前記情報記録体の前記第2画像を読み取って前記第2のコードを取得する、真贋判定装置である。
第15の発明は、第1の発明から第10の発明までのいずれかの情報記録体(30)の真贋を判定するコンピュータ(5)で実行するプログラム(61a,61b)であって、前記コンピュータを、前記情報記録体の前記第1画像(C1)から前記第1のコードを取得する第1読取手段と、前記情報記録体の前記第2画像(C2)から前記第2のコードを取得する第2読取手段と、前記第1のコードと前記第2のコードとの組み合わせを記憶したコード記憶部(63)を参照し、前記第1読取手段により取得した前記第1のコードと前記第2読取手段により取得した前記第2のコードとの組み合わせが、前記コード記憶部の組み合わせに一致する場合に、前記情報記録体が本物であると判定する真贋判定手段と、して機能させるためのプログラムである。
第16の発明は、第1の発明から第10の発明までのいずれかの情報記録体(30)の真贋判定方法であって、前記第1画像(C1)を読み取って前記第1のコードを取得するステップと、前記第2画像(C2)を読み取って前記第2のコードを取得するステップと、取得した前記第1のコードと取得した前記第2のコードとの組み合わせに基づいて真贋を判定するステップと、を含む真贋判定方法である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る印刷物10を説明するための図である。
<印刷物10>
図1(A)に示す印刷物10(媒体)は、例えば、入場券等のチケットである。図1(A)は、鉛直方向Zの上側から下方を見た印刷物10の平面図を示す。印刷物10は、例えば、それ自体に金銭的な価値を有するが、印刷物10をコピーしたコピー品は、金銭的な価値を有さない。印刷物10は、用紙11と、情報記録体30とを備える。
用紙11は、印刷物10の基礎となる基材であり、例えば、白色用紙である。なお、用紙11は、白色用紙に限らず、上質紙、コート紙、タック紙、プラスチックカード、フィルム等、印刷画像を担持できる平面を有していれば、他のものであってもよい。印刷画像は、この例では、チケットの内容に関するものである。
用紙11の表面側、つまり、Z方向の上側には、情報記録体30を有する。情報記録体30は、潜像印刷によって、例えば、コード等の真贋判定に用いる情報が印刷されたものである。情報記録体30に印刷された画像は、用紙11の観察方向を変えることで変わるものである。
光輝層31は、光輝性材料を含むインキによって、パターン画像(第1画像)が印刷された層である。
透明層32は、透明なインキによって、光輝層31のパターン画像とは異なるパターン画像(第2画像)が印刷された層である。
この例では、光輝層31と、透明層32とは、正方形状であり、透明層32は、光輝層31の全体に形成されている。
まず、予めチケットの内容を印刷済の用紙11を用意し、用紙11の上に光輝層31として、光輝性材料を含む光沢インキ等で、パターン画像をグラビア印刷する。パターン画像を描く光輝性材料を含むインキは、例えば、以下に例示するように、様々な種類のインキが想定される。
例えば、アルミニウム粉末、銅粉末、亜鉛粉、錫粉、又はリン化鉄等を成分とする銀色インキであってよい。また、銀色インキに、顔料や染料を含む有色色素の有彩色のインキを混合したインキであってよい。
さらにまた、光を反射させることで色彩が変化する機能性顔料を含んだインキである、パールインキ、液晶インキ、OVI(Optical Variable Ink)、CSI(Color Shifting Ink)等であってもよい。なお、パールインキは、通常の顔料と比較して真珠光沢を有し、その安全性、光沢性、高級感を有するパール顔料を含んでなるインキである。液晶インキは、温度で色が変わる特性を持つ液晶を含んでなるインキである。
今回の例では、光輝層31には、光輝性材料を含む銀色インキを用いている。
なお、上述した光輝層31及び透明層32に用いる材料は、一例であり、それぞれ観察角度によって反射光量の異なるものであれば、他の材料であってもよい。
上述の印刷工程は、グラビア印刷に限らず、ウェットオフセット印刷、ドライオフセット印刷、凸版印刷、水無平版印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷及び凹版印刷等であってもよい。
図2及び図3は、第1実施形態に係る情報記録体30のパターン画像の例を示す図である。
図4は、第1実施形態に係る情報記録体30の構造に基づく観察態様を説明するための図である。
前景部C1aは、例えば、網点面積率100%の印刷がされており、背景部C1bは、例えば、網点面積率75%の印刷がされている。但し、この割合は、一例であって、これに限定されない。例えば、前景部C1aの網点面積率が100%未満であってもよく、また、背景部C1bの網点面積率が75%以外であってもよい。その場合には、前景部C1aと、背景部C1bとの網点面積率の差が15%以上50%以下になるようにするのが望ましい。また、前景部C1aと、背景部C1bとの疎密が逆であってもよい。
前景部C2aは、例えば、網点面積率100%の印刷がされており、背景部C2bは、例えば、網点面積率25%の印刷がされている。但し、この割合も一例であって、これに限定されない。例えば、前景部C2aの網点面積率は、100%未満であってもよく、また、背景部C2bの網点面積率は、前景部C2aとの間で所定の差があれば、網点面積率25%以上であっても以下であってもよい。また、前景部C2aと、背景部C2bとの疎密が逆であってもよい。
そして、前景部C2aと背景部C2bとの疎密差は、前景部C1aと背景部C1bとの疎密差よりも大きい。
このように、情報記録体30の光輝層31の画像C1と、透明層32の画像C2とは、パターン画像であるので、人が一見しただけでは無意味な画像である。
図3(A)及び図3(B)は、光輝層31の画像Cxと、透明層32の画像Cyとが、前景部のみからなるパターン画像である場合を示す。この場合、画像Cx及び画像Cyの印刷領域Cxa及びCyaを網点面積率100%で印刷し、印刷領域Cxa及びCyaと、印刷しない非印刷領域Cxb及びCybとによって、2値でパターン画像を表したものになる。
パターン画像は、特定の規則(第1の規則、第2の規則)によって生成された画像である。パターン画像は、例えば、フーリエ変換を行うことで周波数変換した空間周波数領域に、特徴的な点や線を表すことができるものである。パターン画像に対して変換処理を行うことによって、例えば、特徴的な点を表すことができるものである場合、画像C1に対して変換処理をすることで表される点と、画像C2に対して同様の変換処理をすることで表される点とは異なる。また、画像C1と画像C2とを含む合成画像に対して変換処理をすることで表される点は、上記のものとはさらに異なる。
ここで、特定の規則は、フーリエ変換に限定されるものではなく、他の変換処理であってもよい。例えば、バーコードに対する変換処理や、QRコード(登録商標)等の二次元コードに対する変換処理等であってもよい。
図4(A)は、拡散反射領域及び正反射(鏡面反射)領域での照明光源21と、視点22と、情報記録体30との3つの位置関係を図示したものである。
図4(A)に示すような照明光源21と情報記録体30との位置に対して、位置P1に視点22(22a)があるとき、位置P1では、拡散反射領域で観察したことになる。これは、照明光源21が情報記録体30の面に対して斜め方向から照射されている場合であり、このときの位置P1は、情報記録体30の法線方向(Z方向)であって、情報記録体30に対向する位置である。また、照明光源21と情報記録体30とが同じ条件で、位置P2に視点22(22b)があるとき、位置P2では、正反射領域で観察したことになる。この場合、位置P2は、情報記録体30の法線と照明光源21との間の角度を角度θLとすると、情報記録体30の法線に対して照明光源21と対称の位置であって、角度θLと同じ角度である角度θRの方向から情報記録体30を視認する位置である。
なお、図4(B)に示すような照明光源21と情報記録体30との位置に対して、位置P3に視点22(22c)があるとき、情報記録体30の法線を対称の軸として、照明光源21と位置P3とが線対称の位置にある。そのため、この場合も、位置P3では、正反射領域で観察したことになる。
以下において、図2に示す画像C1及び画像C2を例に説明する。
そして、情報記録体30が光輝層31上に透明層32が形成されたものである場合には、拡散反射領域においては、前景部C1aと背景部C1bとが区別でき、前景部C2aと背景部C2bとが区別できないため、全体としては、前景部C1aと背景部C1bとが観察される。また、正反射領域においては、前景部C1aと背景部C1bとは区別できないが、前景部C2aと背景部C2bとが区別でき、全体として前景部C2aと背景部C2bとが観察される。
次に、印刷物10が複製された場合について説明する。
図5は、第1実施形態に係る印刷物10のコピー時の照明光源21とカメラ23との位置関係を説明するための図である。
図5は、コピー機等の複製機の照明光源21とカメラ23と印刷物10との位置関係を示す。印刷物10の情報記録体30は、図5に示す照明光源21から光が照射された状態で、カメラ23によってその画像が取得される。
このようにして、カメラ23が得た画像をもとに、複製機では、印刷物10のコピー品が作製される。
次に、印刷物10の情報記録体30からコードを読み取る読取装置5(真贋判定装置)について説明する。
図6は、第1実施形態に係る読取装置5の機能ブロック図である。
読取装置5は、例えば、スマートフォンに代表される携帯端末である。
読取装置5は、制御部50と、記憶部60と、読取部65と、光出力部66(発光部)と、タッチパネルディスプレイ67と、通信インタフェース部69とを備える。
制御部50は、第1画像受付部51と、第1変換部52と、光制御部53と、第2画像受付部54と、第2変換部55と、真贋判定部56とを備える。
第1変換部52は、後述する変換アプリ61bを用いて、第1画像受付部51が受け付けた画像データに対して所定の変換を行い、第1データ(第1のコード)を取得する。
光制御部53は、第1変換部52により第1データが取得できた場合に、光出力部66から光を照射させて、光の出力を継続させた状態にする。また、光制御部53は、次に説明する第2変換部55により第2データが取得できた場合に、光出力部66から照射させていた光の出力を停止させる。
第2変換部55は、変換アプリ61bを用いて、第2画像受付部54が受け付けた画像データに対して所定の変換を行い、第2データ(第2のコード)を取得する。
真贋判定部56は、真贋判定テーブル63(コード記憶部)を参照して、第1変換部52により取得された第1データ及び第2変換部55により取得された第2データが対応付けられて記憶されているか否かにより、情報記録体30の真贋を判定する。
なお、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、読取装置5は、制御部50、記憶部60等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
プログラム記憶部61は、各種のプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部61は、制御プログラム61a(プログラム)と、変換アプリ61bとを記憶する。制御プログラム61aは、制御部50の各機能を実行するためのプログラムである。変換アプリ61bは、制御プログラム61aから呼び出されることで用いられる、画像データに対して所定の変換を行うための専用アプリ(アプリケーション)である。制御プログラム61a及び変換アプリ61bは、通信インタフェース部69を介して、例えば、図示しないアプリ配信サーバからダウンロードして、プログラム記憶部61に記憶される。
なお、この例では、制御プログラム61aと、変換アプリ61bとは、別プログラムとして説明したが、1つのプログラムによって実現してもよい。
光出力部66は、例えば、読取部65の近傍に設けられたライトである。
タッチパネルディスプレイ67は、液晶パネル等で構成される表示部としての機能と、ユーザの指等によるタッチ入力を検出する入力部としての機能とを有する。
通信インタフェース部69は、例えば、上述したアプリ配信サーバ等との間で通信を行うためのインタフェースである。
次に、読取装置5の処理について説明する。
図7及び図8は、第1実施形態に係る読取装置5での真贋判定処理を示すフローチャートである。
この処理を開始するにあたって、まず、ユーザの読取装置5に対する操作によって、読取装置5の制御部50は、読取部65を起動させた状態にする。
図7のステップS(以下、ステップSを単に「S」という。)11において、制御部50(第1画像受付部51)は、読取部65を介して情報記録体30に有する画像を読み取る。
S13において、制御部50は、S12において第1データが取得できたか否かを判断する。ここで、制御部50は、真贋判定テーブル63を参照して、第1データが、真贋判定テーブル63の第1データの記憶項目のいずれかに記憶されているか否かを判断することによって、第1データが取得できたか否かを判断してもよい。また、制御部50は、単にS12によって何かしらのデータが取得できたか否かによって、第1データが取得できたか否かを判断してもよい。第1データが取得できた場合(S13:YES)には、制御部50は、処理をS14に移す。他方、第1データが取得できなかった場合(S13:NO)には、制御部50は、処理をS18に移す。
S15において、制御部50(第2画像受付部54)は、読取部65を介してS11で読み取ったのと同じ情報記録体30に有する他の画像を読み取る。
このS15では、情報記録体30の透明層32が有する第2画像から第2データを取得したいため、ユーザは、透明層32が有する第2画像のみを視認可能な正反射領域を特定して、画像を読み取るための操作を行う。正反射領域を特定するには、例えば、ユーザは、読取装置5を、情報記録体30の法線方向であって、情報記録体30に対向するように配置すればよい。このようにすれば、読取装置5の光出力部66と読取部65との位置関係が、図4(B)の照明光源21と、位置P3との関係と同様になるので、読取部65は、情報記録体30の透明層32が有する第2画像を読み取ることができる。
S17において、制御部50は、S16において第2データが取得できたか否かを判断する。第2データが取得できた場合(S17:YES)には、制御部50は、処理を図8のS21に移す。他方、第2データが取得できなかった場合(S17:NO)には、制御部50は、処理をS18に移す。なお、制御部50は、第2データが取得できたか否かの判断を、第1データの取得時の判断(S13)と同様に行う。
S18において、制御部50は、読取エラーである旨を、タッチパネルディスプレイ67に出力する。その後、制御部50は、本処理を終了する。
他方、S24において、制御部50(真贋判定部56)は、印刷物10が偽物である旨を、タッチパネルディスプレイ67に出力する。その後、制御部50は、本処理を終了する。
図9から図11までは、第1実施形態に係る他の印刷物10の具体例を示す図である。
印刷物10-2は、用紙11上に、光輝層31及び31-2と、透明層32とによって構成された情報記録体30-2を有するものである。
図9(B)は、図9(A)におけるX1-X1方向断面の部分模式図である。図9(B)に示すように、情報記録体30-2は、光輝層31の上に透明層32が重なったものと、光輝層31-2のみのものとに分けて形成される。ここで、光輝層31と、光輝層31-2とは、共に同じパターン画像であり、パターン画像に対して変換処理を行うことによって表される特徴(特徴的な点や線)は、同じである。
なお、図9では、光輝層31と、光輝層31-2との大きさが異なるものを例に示したが、これに限定されない。大きさは、同じであってもよい。また、光輝層31と、光輝層31-2とは、結合されていてもよい。
印刷物10-3は、用紙11上に、光輝層31と、透明層32とによって構成された情報記録体30-3を有するものである。情報記録体30-3は、透明層32が、光輝層31の一部に重なると共に、用紙11上に一部がはみ出した状態になっている。
図10(B)は、図10(A)におけるX2-X2方向断面の部分模式図である。図10(B)に示すように、情報記録体30-3は、光輝層31が形成された領域と、透明層32が形成された領域とが、平面視で一致せず、大きさ及び位置が異なる。
また、光輝層31だけの部分と、透明層32だけの部分の大きさを、コードが読み取れない程度の小さいものにすれば、印刷物10-3をコピーした際に作製される印刷体の合成画像では、コードを読み取れないものにできる。
(1)情報記録体30は、光輝層31と、透明層32との両方に、異なる画像を有し、両方の画像は、共に、変換処理によってコードが得られるものである。よって、得られた複数のコードを用いることで、よりセキュリティ性の高いものにできる。
(2)光輝層31に有する画像と、透明層32に有する画像とを、共にパターン画像にすることで、人が一見しただけでは無意味なものにできる。
(3)画像C1は、光輝層31に有し、画像C2は、透明層32が有するものであるので、情報記録体30の観察角度によって、画像C1と、画像C2とを切り替えて観察できる。そして、光輝層31は、光輝性材料を含む光沢インキ等で作製でき、透明層32は、透明なインキ等で作製できるので、切り替えられる印刷が安価にできる。
そして、読取装置5は、得られたコードの組み合わせが、真贋判定テーブル63に有する否かによって、情報記録体30の真贋を判定するので、両方の画像が正しい場合にのみ、本物であると判断でき、セキュリティ性が高いものにできる。
さらに、読取装置5は、画像C1と画像C2とからなる合成画像のみを観察可能なコピー品の印刷体を読み取った場合には、合成画像からは、画像C1に対応するコードや、画像C2に対応するコードを得られず、合成画像を用いた場合には必ず偽物であると判断できる。
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、他の真贋判定可能な構成を、追加で備えるものである。
図11は、第2実施形態に係る印刷物210を説明するための図である。
図11(A)に示す印刷物210は、用紙11と、情報記録体230とを備える。
情報記録体230は、光輝層31と、透明層234(第2インキ層)とを備える。
透明層234は、透明なインキによって、光輝層31のパターン画像とは異なるパターン画像が印刷された層である。このパターン画像を描くインキは、例えば、マットOPニスや透明ニス等の第1実施形態での透明層32で用いられた無彩色のインキに、真贋判定材料として蛍光材料である、特定の紫外線の励起波長によって発光する蛍光インキを混ぜたインキである。蛍光インキは、例えば、紫外線の波長が315~380nm程度であるUV-A域のインク等、ブラックライトによって発光するよるものであってもよい。
情報記録体230は、可視光によるものでは、第1実施形態の図1に示す例と同様に、拡散反射領域か、正反射領域かにより、光輝層31に有する第1画像と、透明層234に有する第2画像とを切り替えて視認が可能である。
また、情報記録体230は、蛍光インキに対応した特定の紫外線の励起波長の光により、第2画像が蛍光するものにできる。
次に、情報記録体230の他の例について説明する。
図12及び図13は、第2実施形態に係る他の印刷物210の具体例を示す図である。
図12(A)は、印刷物210-2の例を示す。
印刷物210-2は、用紙11上に、光輝層31及び31-2と、透明層32と、真贋判定層240(第3インキ層)とによって構成された情報記録体230-2を有するものである。
図13(A)は、印刷物210-3の例を示す。
印刷物210-3は、用紙211上に、光輝層31と、透明層32とによって構成された情報記録体230-3を有するものである。
用紙211は、例えば、白色用紙に、特定の繊維として有色繊維を含むものである。なお、用紙211は、その他、特定の繊維として蛍光繊維を含むものであってもよいし、透かしを含むものであってもよい。また、用紙211は、特定の繊維と透かしとの両方を含むものであってもよい。このように、用紙211は、それ自体が、真贋判定が可能なように、特殊な加工によって製造されたものである。
他の印刷物210として、図示しないが、情報記録体230に、光輝性インキや有色インキを用いた真贋判定模様の画像である第4画像をさらに設けるようにしてもよい。その場合、真贋判定模様の第4画像が描かれるインキ層(第4インキ層)は、情報記録体230とは別の領域に設けるようにする。真贋判定模様としては、例えば、マイクロ文字、コピー牽制パターン、フィルム潜像、凹版印刷等がある。
(1)各実施形態では、パターン画像を印刷するものを例に説明したが、これに限定されない。転写や、レーザ描画等の印刷以外の手法で、パターン画像を形成するものであってもよい。
(2)各実施形態では、情報記録体を有する印刷物を、チケットを例に説明したが、これに限定されない。例えば、ゲームで使用するカード類や、セキュリティ保護のラベル等であってもよい。また、情報記録体を、電子透かしに用いてもよい。
(3)各実施形態では、光輝層31及び透明層32を正方形状であるものとして説明したが、これに限定されない。光輝層31及び透明層32は、長方形状や、円形状、楕円形上等、他の形状であってもよい。
(6)各実施形態では、読取装置による処理として、第1のコードと第2のコードとの組み合わせが、読取装置の記憶部に記憶された真贋判定テーブルに記憶されているか否かによって、真贋判定を行うものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、真贋判定テーブルは、読取装置に対して通信可能に接続されたサーバ等に有していてもよい。
(8)各実施形態では、情報記録体を有する媒体として印刷物を例に説明したが、これに限定されない。情報記録体を有する媒体であれば、カード等の他のものであってもよい。また、情報記録体を有する媒体に限定されるものではなく、情報記録体を有する冊子体であってもよい。
10,10-2,10-3,210,210-2,210-3 印刷物
11,211 用紙
21 照明光源
23 カメラ
30,30-2,30-3,230,230-2,230-3 情報記録体
31,31-2 光輝層
32,234 透明層
50 制御部
51 第1画像受付部
52 第1変換部
53 光制御部
54 第2画像受付部
55 第2変換部
56 真贋判定部
60 記憶部
61a 制御プログラム
61b 変換アプリ
63 真贋判定テーブル
65 読取部
66 光出力部
67 タッチパネルディスプレイ
240 真贋判定層
C1,C2,Cx,Cy 画像
Claims (11)
- 第1インキ層と、第2インキ層とを備えた情報記録体であって、
前記第1インキ層と、前記第2インキ層とは、
基材の一表面上に設けられ、
それぞれ観察角度によって反射光量の異なるように構成され、
前記第1インキ層は、光輝材料で形成され、当該情報記録体を特定する第1のコードに対応する第1画像を少なくとも2つ有するものであり、
前記第2インキ層は、透明素材で形成され、当該情報記録体を特定し、前記第1のコードとは異なる第2のコードに対応する第2画像を有するものであり、
前記第1のコードは、前記第1画像に対して第1の規則に従った変換処理をすることにより得られるものであり、
前記第2のコードは、前記第2画像に対して第2の規則に従った変換処理をすることにより得られるものであり、
前記第1インキ層に有する一の前記第1画像と前記第2インキ層に有する前記第2画像とは、少なくとも一部を重畳して形成され、
前記第1インキ層に有する前記一の第1画像及び前記第2インキ層に有する前記第2画像を重畳して有する領域とは異なる位置に、前記第1インキ層に有する前記一の第1画像を除く他の前記第1画像が設けられている、情報記録体。 - 請求項1に記載の情報記録体において、
前記第1インキ層に有する前記一の第1画像の少なくとも一部の領域上に、前記第2インキ層に有する前記第2画像が形成されている、情報記録体。 - 請求項2に記載の情報記録体において、
前記基材の少なくとも一部の領域上に、前記第2インキ層に有する前記第2画像が直接形成されている、情報記録体。 - 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の情報記録体において、
前記第1インキ層及び前記第2インキ層のうち少なくとも一方は、赤外線又は紫外線による発光材料、赤外線の吸収材料及び偏光材料のうちの少なくとも1つの材料を含んだ真贋判定材料を用いて形成される、情報記録体。 - 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の情報記録体において、
前記第1画像と、前記第2画像とは、特定の規則によって生成されたパターン画像である、情報記録体。 - 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の情報記録体において、
前記第1インキ層は、明度の低い色要素で形成され、
前記第2インキ層は、前記第1インキ層より明度の高い色要素で形成されたものである、情報記録体。 - 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の情報記録体において、
前記基材の一表面上に設けられた第3インキ層を備え、
前記第3インキ層は、赤外線又は紫外線による発光材料、赤外線の吸収材料及び偏光材料のうちの少なくとも1つの材料を含んだ真贋判定材料を用いて形成される第3画像である、情報記録体。 - 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の情報記録体において、
前記基材の一表面上に設けられた第4インキ層を備え、
前記第4インキ層は、光輝材料で形成され、真贋判定模様を有する第4画像である、情報記録体。 - 請求項1から請求項8までのいずれかに記載の情報記録体において、
前記基材には、特定の繊維が含まれているか、及び/又は、透かしが施されている、情報記録体。 - 請求項1から請求項9までのいずれかに記載の情報記録体を備える媒体。
- 請求項1から請求項9までのいずれかに記載の情報記録体を備える冊子体。
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