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JP7555504B2 - リサイクル材の比重選別装置 - Google Patents
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JP7555504B2 - リサイクル材の比重選別装置 - Google Patents

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Description

本開示は、リサイクル材の比重選別装置に関する。
従来、廃棄された家電製品に用いられているプラスチックを回収して再利用する場合に、作業者が、工具を用いて手作業によって家電製品を解体する手法では、家電製品を解体できる部分が限られている。そのため、小さい部品または複雑な形状を有する部品等については、専用の機械を使用してその部品を粉砕し、たとえば、プラスチックと金属等とに選別したうえで、選別されたプラスチック等をリサイクル材とする必要がある。
この場合、選別された金属には、種類の異なる金属が含まれる。また、選別されたプラスチックには、種類の異なるプラスチックが含まれる。このうち、金属については、たとえば、比重、電気的な力または磁気的な力等によって、比較的容易に、種類の異な金属をさらに選別することができる。一方、プラスチックについては、種類の異なるプラスチックをさらに選別することが難しいとされる。
種類の異なるプラスチックを選別する手法として、たとえば、近赤外分光選別、比重選別または静電選別がある。近赤外分光選別は、粉砕された個々のプラスチック片ごとに近赤外線を照射し、検出されるプラスチック片の成分に応じて、プラスチック片をさらに選別する手法である。比重選別は、粉砕された個々のプラスチック片の比重に応じて、プラスチック片をさらに選別する手法である。
静電選別は、粉砕された個々のプラスチック片に静電気を帯電させ、その静電気の帯電量に応じて、プラスチック片をさらに選別する手法である。比重選別および静電選別は、近赤外分光選別と比較すると、短時間で大量のプラスチック片を選別することができる。ここで、比重選別を行う比重選別装置を開示した特許文献の一つとして、特許文献1がある。
特開2008-132485号公報
比重選別を行う比重選別装置は、水を貯留する選別槽(貯留槽)を備えている。回収されたプラスチックは、選別槽に貯留された水に投入される。投入されたプラスチックは、そのプラスチックの比重に応じて、水中内において分離されて積層されることで、プラスチックが選別されることになる。
廃棄された家電製品等から回収されたプラスチックには、解体する際に選別することができなかった、たとえば、銅線等の金属片が、異物として混入していることがある。このため、比重選別装置の選別槽内には、稼働時間の経過とともに、異物が徐々に堆積することになる。
選別槽内に異物が堆積すると、選別槽内の水の動き(脈動)が不均一になることに起因して、プラスチックの選別精度が低下する。このため、選別槽内に堆積した異物を取り除くメンテナンス作業が必要になる。比重選別装置の稼働率を向上させるために、メンテナンス作業に要する時間を短縮することが求められている。
本開示は、そのような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、メンテナンス作業に要する時間の短縮化を図ることができるリサイクル材の比重選別装置を提供することである。
本開示に係るリサイクル材の比重選別装置は、リサイクル材を比重に基づいて選別するリサイクル材の比重選別装置であって、貯留槽とスクリーンと脈動発生部と投入口と排出口と一つ以上の仕切部材と有している。貯留槽は、第1比重を有する貯留液体を貯留する。スクリーンは、貯留槽内を、第1領域と第1領域よりも上方に位置する第2領域とに区画するように配置され、貯留液体が第1領域と第2領域との間を相互に流通するのを許容する。脈動発生部は、貯留槽内における第1領域に設けられ、貯留液体を脈動させる。投入口は、リサイクル材として、第1比重よりも大きい第2比重を有する第1リサイクル材と、第2比重よりも大きい第3比重を有する第2リサイクル材とを含む混合リサイクル材を、貯留槽における第2領域へ向けて投入する。排出口は、投入口と対向するように貯留槽に設けられ、第1リサイクル材を排出する第1排出口および第2リサイクル材を排出する第2排出口を含む。一つ以上の仕切部材は、貯留液体から突出しない態様で、スクリーンに配置されている。貯留槽は、互いに対向し、投入口から排出口へ向かってそれぞれ延在する一の貯留壁および他の貯留壁を有する。仕切部材は、一の貯留壁から他の貯留壁にわたり形成されている。仕切部材は、投入口から貯留槽に投入されたリサイクル材が、排出口に向かって流れる第1方向に対して、一の貯留壁から他の貯留壁へ向かって交差する向きに延在する第1延在部を備えている。
本開示に係るリサイクル材の比重選別装置は、貯留槽内を第1領域と第2領域とに上下方向に区画するスクリーンに、一つ以上の仕切部材が配置され、仕切部材は、投入口から貯留槽に投入されたリサイクル材が、排出口に向かって流れる第1方向と交差する第2方向に延在する第1延在部を備えている。このため、回収された混合リサイクル材に含まれる異物は、スクリーンにおける投入口側から仕切部材までの限られた領域上に堆積することになる。これにより、スクリーンに仕切部材が配置されておらず、スクリーンの全面にわたって異物が堆積する場合と比べて、スクリーン上に異物が堆積する領域が狭められる。その結果、スクリーン上に堆積した異物を取り除くためのメンテナンス時間を短縮化することができ、リサイクル材の比重選別装置の稼働率の向上に寄与することができる。
実施の形態1に係るリサイクル材の比重選別装置を示す断面図である。 同実施の形態において、リサイクル材の比重選別装置を示す上面図である。 同実施の形態において、リサイクル材の比重選別装置の動作を説明するための断面図である。 比較例に係るリサイクル材の比重選別装置と、その動作を説明するための断面図である。 同実施の形態において、リサイクル材の比重選別装置の動作を説明するための上面図である。 実施の形態2に係るリサイクル材の比重選別装置を示す断面図である。 同実施の形態において、リサイクル材の比重選別装置を示す上面図である。 同実施の形態において、リサイクル材の比重選別装置の動作を説明するための断面図である。 同実施の形態において、リサイクル材の比重選別装置の動作を説明するための上面図である。 同実施の形態において、変形例に係るリサイクル材の比重選別装置の動作を説明するための上面図である。 実施の形態3に係るリサイクル材の比重選別装置を示す断面図である。 同実施の形態において、リサイクル材の比重選別装置の動作を説明するための断面図である。
各実施の形態に係るリサイクル材の比重選別装置では、リサイクル材が、リサイクル材の比重に基づいて選別される。リサイクル材の対象を、ここでは、水の比重(=1)より大きい比重を有するプラスチックとする。1より大きい比重を有するプラスチックには、たとえば、プラスチックの材料によって比重が異なるプラスチックが含まれる。
ここで、1より大きい比重を有するプラスチックであって、相対的に比重が大きいプラスチックを重比重プラスチックと称し、相対的に比重が小さいプラスチックを軽比重プラスチックと称する。重比重プラスチックには、たとえば、ポリカーボネート(比重≧1.1)等がある。軽比重プラスチックには、たとえば、ポリスチレン(比重=1.06)等がある。
リサイクル材の比重選別装置では、そのような重比重プラスチックと軽比重プラスチックとが混合された混合プラスチックが比重に基づいて選別される。以下、各実施の形態に係るリサイクル材の比重選別装置について説明する。なお、リサイクル材の比重選別装置の説明に、必要に応じてX-Y-Z座標(三次元座標)を用いて説明することにする。
実施の形態1.
実施の形態1に係るリサイクル材の比重選別装置の一例について説明する。図1および図2に示すように、リサイクル材の比重選別装置1は、貯留槽3、脈動発生部7、スクリーン9、仕切部材11、投入口13および排出口14を備えている。
貯留槽3には、貯留液体5が貯留されている。貯留液体5として、ここでは、一例として水が貯留されている。脈動発生部7は、貯留槽3の底に配置されている。脈動発生部7は、貯留槽3に貯留された貯留液体5を、上下方向(Z軸方向)に脈動させる機能を有する。
スクリーン9は、貯留槽3内を高さ方向に第1領域3aと第2領域3bとに2分するように配置されている。スクリーン9は、貯留槽3の底から脈動発生部7を超える高さ位置において、貯留槽3の底とほぼ平行になるように配置されている。スクリーン9は、鋼板製であり、多数の貫通穴が設けられている。スクリーン9は、たとえば、パンチングメタルまたは網等によって形成されている。
貯留槽3内において、スクリーン9は、スクリーン9よりも下方の第1領域3aと、スクリーン9よりも上方の第2領域3bとの間で、貯留液体5が相互に流通するのを許容する。一方、スクリーン9は、リサイクル材としての混合プラスチック20(図3参照)を通過させず、混合プラスチック20がスクリーン9上に堆積する。なお、スクリーン9としては、貯留液体5が通過可能であり、混合ブラスチックを通過させない材質であれば、鋼板に限られず、他の部材を適用してもよい。
投入口13は、貯留槽3の一端側(X軸方向)に配置されている。重比重プラスチック23と軽比重プラスチック21とが混合された混合プラスチック20が、投入口13から貯留槽3内に投入される(図3参照)。
排出口14は、投入口13と対向するように、貯留槽3の他端側(X軸方向)に配置されている。排出口14は、第1排出口15と第2排出口17とを含む。第1排出口15は、貯留槽3の上部に配置され、第2排出口17は、第1排出口15の下方に配置されている。
第1排出口15からは、脈動する貯留液体5(水)とともに軽比重プラスチック21が排出される(図3参照)。第2排出口17からは、ロータリーバルブが回転することで、貯留液体5(水)とともに重比重プラスチック23が排出される(図3参照)。なお、貯留槽3から排出された貯留液体5(水)は、循環ポンプ(図示せず)によって、貯留槽3に戻される。
仕切部材11は、板状である。仕切部材11は、スクリーン9に配置されている。仕切部材11は、排出口14から軽比重プラスチック21と重比重プラスチック23とを選別して排出する際の選別精度に影響を与えない位置に配置されている。仕切部材11は、投入口13と排出口14との中間位置よりも投入口13に近い位置に配置されることが望ましい。
仕切部材11は、一方向に延在する第1延在部11aを備えている。第1延在部11aは、貯留液体5が流れる方向(X軸)と斜めに交差するように延在する。第1延在部11aは、貯留槽3における側壁部4aから、X軸負方向成分とY軸負方向成分とを有する態様で側壁部4bへ向かって配置されている。
混合プラスチック20には、分別回収することができなかった、たとえば、金属または被覆材等の異物が含まれることがある。そのような異物が、仕切部材11によって捕えられることになる。実施の形態1に係るリサイクル材の比重選別装置1は、上記のように構成される。
次に、上述したリサイクル材の比重選別装置1の動作について説明する。図3に示すように、回収された混合プラスチック20が、投入口13から貯留槽3(第2領域3b)内へ投入される。混合プラスチック20には、軽比重プラスチック21と重比重プラスチック23とが含まれている。さらに、混合プラスチック20には、分別回収できなかった異物25が含まれていることがある。
貯留槽3内では、投入口13に近いほど、軽比重プラスチック21と重比重プラスチック23と異物25とが混ざり合った状態にある。脈動発生部7が稼働することによって、貯留液体5(水)が上下方向(Z軸方向)に脈動する。貯留槽3内で貯留液体5が上下方向に脈動することで、軽比重プラスチック21と重比重プラスチック23とは上下に移動するとともに、投入口13から排出口14へ向かって移動する。
また、貯留液体5が上下方向に脈動することで、軽比重プラスチック21は、貯留液体5中における上部の領域に移動し、重比重プラスチック23は、貯留液体5中における下部の領域に移動する。異物25は、貯留液体5中における、重比重プラスチック23よりも下方の領域に移動する。
これにより、スクリーン9上には、異物25、重比重プラスチック23および軽比重プラスチック21が、この順に堆積することになる。このとき、異物25は、貯留槽3内において投入口13側から仕切部材11に至るまでの限られた領域に堆積する。具体的には、異物25は、貯留槽3における、投入口13側から仕切部材11に至る側壁部4a、4bを含む貯留壁と、仕切部材11とによって囲まれた領域に堆積される(図5参照)。
貯留液体5が脈動を続けることによって、重比重プラスチック23の比重よりも大きい比重を有する異物は、仕切部材11を超えて排出口14側に移動することはない。一方、異物25の比重よりも小さい比重を有する軽比重プラスチック21と重比重プラスチック23とは、仕切部材11を超えて排出口14側に移動する。
これにより、貯留槽3内において、仕切部材11から排出口14に至る領域では、スクリーン9上に、異物25が堆積することはなく、スクリーン9上には、重比重プラスチック23および軽比重プラスチック21が、この順に堆積することになる。
相対的に上に位置する軽比重プラスチック21は、貯留液体5とともに、第1排出口15から貯留槽3の外へ排出される。相対的に下に位置する重比重プラスチック23は、貯留液体5とともに、第2排出口17から貯留槽3の外へ排出される。こうして、混合プラスチック20に含まれる軽比重プラスチック21と重比重プラスチック23とが分別回収される。
一方、混合プラスチック20に含まれた異物25は、仕切部材11に捕えられることになる。これにより、異物25は、スクリーン9における、投入口13から仕切部材11に至る限られた領域上に堆積する。
上述したリサイクル材の比重選別装置1では、混合プラスチック20に含まれる異物25は、スクリーン9における限られた領域上に堆積する。これにより、リサイクル材の比重選別装置1のメンテナンスに要する時間を削減することができる。このことについて、比較例に係るリサイクル材の比重選別装置と比べて説明する。
図4に示すように、比較例に係るリサイクル材の比重選別装置101は、貯留槽103、脈動発生部107、スクリーン109、投入口113および排出口114を備えている。リサイクル材の比重選別装置101では、スクリーン109に仕切部材は配置されていない。排出口114は、第1排出口115と第2排出口117とを含む。貯留槽103には、貯留液体105として、水が貯留されている。
次に、リサイクル材の比重選別装置101の動作について説明する。図4に示すように、回収された混合プラスチック120が、投入口113から貯留槽103内へ投入される。貯留槽103内では、貯留液体105(水)が、脈動発生部107によって上下方向(Z軸方向)に脈動する。
貯留液体105が上下方向に脈動することで、混合プラスチック120が、投入口113から排出口114へ向かって移動する。その間に、軽比重プラスチック121は、貯留液体105中における上部の領域に移動し、重比重プラスチック123は、貯留液体105中における下部の領域に移動する。異物125は、貯留液体105中における、重比重プラスチック123よりも下方の領域に移動する。
これにより、スクリーン109上には、異物125、重比重プラスチック123および軽比重プラスチック121が、この順に堆積することになる。比較例に係るリサイクル材の比重選別装置101では、スクリーン109に仕切部材が取り付けられていないため、特に、異物125は、スクリーン109における、投入口113から排出口114に至る領域の全面にわたって堆積することになる。
このため、異物125を取り除く際には、スクリーン109の全面にわたって堆積した異物125を取り除く必要がある。その結果、メンテナンスに時間を要し、リサイクル材の比重選別装置101のダウンタイム時間が長くなり、リサイクル材の比重選別装置101の稼働率が低下することになる。
また、比較例に係るリサイクル材の比重選別装置101では、排出口114側のスクリーン109上にも異物125が堆積することで、貯留液体105(水)の流れが異物125の影響を受けて、貯留液体105の流れに乱れが生じる。このため、第1排出口115から軽比重プラスチック121を排出し、第2排出口117から重比重プラスチック123を排出するという選別精度が低下することになる。
比較例に係るリサイクル材の比重選別装置101に対して、実施の形態1に係るリサイクル材の比重選別装置1では、図1に示すように、スクリーン9には仕切部材11が取り付けられている。仕切部材11は、投入口13と排出口14との間に取り付けられている。このため、図3に示すように、異物25は、スクリーン9上における、投入口13から仕切部材11に至る限られた領域上に堆積する。
しかも、仕切部材11は、混合プラスチック20の流れ(貯留液体5の流れ)に対して、斜めに交差する第1延在部11aが取り付けられている。このため、図5に示すように、異物25は、仕切部材11における、貯留液体5の流れの下流側に位置する部分に溜まりやすくなる。
これにより、図4に示すように、スクリーン109における、投入口113から排出口114に至る領域の全面にわたって堆積した異物125を取り除く場合と比べて、スクリーン9における、投入口13から仕切部材11に至る限られた領域上に堆積した異物25を取り除けばよい。その結果、メンテナンスに要する時間を短縮化することができ、リサイクル材の比重選別装置1のダウンタイム時間が短くなり、リサイクル材の比重選別装置1の稼働率の向上に寄与することができる。
また、実施の形態1に係るリサイクル材の比重選別装置1では、異物25は、仕切部材11によって捕えられて、排出口14側のスクリーン上には異物25は堆積しない。このため、図4に示すように、排出口114側のスクリーン109上にも異物125が堆積する場合と比べて、貯留液体5の流れに乱れが生じることはない。
これにより、貯留槽3内において、仕切部材11から排出口14に至る領域では、スクリーン9上には、重比重プラスチック23および軽比重プラスチック21が、この順に堆積する。その結果、選別精度を低下させることなく、第1排出口15からは軽比重プラスチック21を排出し、第2排出口17からは重比重プラスチック23を排出することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係るリサイクル材の比重選別装置の一例について説明する。図6および図7に示すように、実施の形態2に係るリサイクル材の比重選別装置1では、仕切部材11として、第1延在部11aと第2延在部11bとがスクリーン9に配置されている。第1延在部11aは、貯留槽3における側壁部4aから、X軸正方向成分とY軸負方向成分とを有する態様で延在する。第2延在部11bは、貯留槽3における側壁部4bから、X軸正方向成分とY軸正方向成分とを有する態様で延在する。
第1延在部11aと第2延在部11bとは、側壁部4aと側壁部4bとの間のほぼ中間地点において、互いに接続されている。仕切部材11は、貯留槽3を上方(Z軸方向)から見た平面視において、V字状に配置されている。なお、これ以外の構成については、図1および図2に示すリサイクル材の比重選別装置1の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述したリサイクル材の比重選別装置1の動作について説明する。図8に示すように、回収された混合プラスチック20が、投入口13から貯留槽3内へ投入される。脈動発生部7により、貯留槽3内で貯留液体5が上下方向に脈動することで、軽比重プラスチック21と重比重プラスチック23とは、上下に移動するとともに、投入口13から排出口14へ向かって移動する。
また、貯留液体5が上下方向に脈動することで、軽比重プラスチック21は、貯留液体5中における上部の領域に移動し、重比重プラスチック23は、貯留液体5中における下部の領域に移動する。異物25は、貯留液体5中における、重比重プラスチック23よりも下方の領域に移動する。
これにより、スクリーン9上には、異物25、重比重プラスチック23および軽比重プラスチック21が、この順に堆積することになる。このとき、異物25は、貯留槽3内において、投入口13側から仕切部材11に至るまでの限られた領域に堆積する。
前述したのと同様に、貯留液体5が脈動を続けることによって、軽比重プラスチック21と重比重プラスチック23とは、仕切部材11を超えて排出口14側に移動する。一方、異物は、仕切部材11を超えて排出口14側に移動することはない。これにより、貯留槽3内において、仕切部材11から排出口14に至る領域では、スクリーン9上に、異物25が堆積することはなく、スクリーン9上には、重比重プラスチック23および軽比重プラスチック21が、この順に堆積することになる。
相対的に上に位置する軽比重プラスチック21は、貯留液体5とともに、第1排出口15から貯留槽3の外へ排出される。相対的に下に位置する重比重プラスチック23は、貯留液体5とともに、第2排出口17から貯留槽3の外へ排出される。こうして、混合プラスチック20に含まれる軽比重プラスチック21と重比重プラスチック23とが分別回収される。
一方、混合プラスチック20に含まれた異物25は、仕切部材11に捕えられることになる。異物25は、スクリーン9における、投入口13から仕切部材11に至る限られた領域上に堆積する。
上述したリサイクル材の比重選別装置1では、仕切部材11は、第1延在部11aと第2延在部11bとを備えている。第1延在部11aと第2延在部11bとは、貯留槽3を上方(Z軸方向)から見た平面視において、V字状に配置されている。そのV字の底が排出口14側に位置する。このため、図9に示すように、異物25は、第1延在部11aと第2延在部11bとが互いに接続されている、V字の底に対応する限られた領域に効率的に捕えられることになる。すなわち、異物25は、スクリーン9における局所的な領域に効率的に堆積する。
これにより、異物25を取り除く際には、貯留槽3内における局所的な領域に堆積した異物25を取り除けばよい。その結果、メンテナンスに要する時間を短縮化することができ、リサイクル材の比重選別装置1のダウンタイム時間が短くなり、リサイクル材の比重選別装置1の稼働率の向上に寄与することができる。
なお、混合プラスチック20に含まれる異物を、スクリーン9における局所的な領域に、さらに効率的に堆積させるために、局所的な領域が複数個所設けるように仕切部材11を配置してもよい。図10に示すように、貯留槽3を上方(Z軸方向)から見た平面視において、仕切部材11を、局所的な領域が二ヶ所設けられるようにW字状に配置してもよい。さらに、局所的な領域が三ヶ所以上設けるように、仕切部材11を配置してもよい。
実施の形態3.
実施の形態3に係るリサイクル材の比重選別装置の一例について説明する。図11に示すように、実施の形態3に係るリサイクル材の比重選別装置1では、仕切部材11に加えて、仕切部材12がスクリーン9に配置されている。仕切部材12は、仕切部材11に対して、排出口14に近い側に配置されている。
仕切部材11および仕切部材12は、たとえば、図2に示すのと同様に、貯留槽3における側壁部4aから側壁部4bへ向かって、X軸負方向成分とY軸正方向成分とを有する態様で配置されていてもよいし、図7または図10に示す態様で配置されていてもよい。なお、これ以外の構成については、図1および図2に示すリサイクル材の比重選別装置1の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述したリサイクル材の比重選別装置1の動作について説明する。図12に示すように、回収された混合プラスチック20が、投入口13から貯留槽3内へ投入される。脈動発生部7により、貯留槽3内で貯留液体5が上下方向に脈動することで、軽比重プラスチック21と重比重プラスチック23とは、上下に移動するとともに、投入口13から排出口14へ向かって移動する。
また、貯留液体5が上下方向に脈動することで、軽比重プラスチック21は、貯留液体5中における上部の領域に移動し、重比重プラスチック23は、貯留液体5中における下部の領域に移動する。異物25は、貯留液体5中における、重比重プラスチック23よりも下方の領域に移動する。
これにより、スクリーン9上には、異物25、重比重プラスチック23および軽比重プラスチック21が、この順に堆積することになる。このとき、異物25は、貯留槽3内において、投入口13側から仕切部材11に至るまでの領域に堆積する。貯留液体5が脈動を続けることによって、軽比重プラスチック21と重比重プラスチック23とは、仕切部材11を超えて排出口14側に移動する。
ここで、仕切部材11に至るまでの領域に堆積した異物25の一部が、仕切部材11を超えて排出口14側に移動する場合があることを想定する。そうすると、そのような場合には、仕切部材11を超えて排出口14側に移動した異物25は、仕切部材12に捕えられて、仕切部材11と仕切部材12との間のスクリーン9上に堆積することになる。
仕切部材11を超えて排出口14側に移動した異物25が仕切部材12に捉えられることで、仕切部材12から排出口14に至るスクリーン9上の領域では、重比重プラスチック23および軽比重プラスチック21が、この順に堆積することになる。
軽比重プラスチック21は、貯留液体5とともに、第1排出口15から貯留槽3の外へ排出される。重比重プラスチック23は、貯留液体5とともに、第2排出口17から貯留槽3の外へ排出される。こうして、混合プラスチック20に含まれる軽比重プラスチック21と重比重プラスチック23とが分別回収される。
上述したリサイクル材の比重選別装置1では、仕切部材11に加えて、仕切部材12がスクリーン9に配置されている。仕切部材12は、仕切部材11に対して、排出口14に近い側に配置されている。
このため、仕切部材11に至るまでの領域に堆積した異物25の一部が、仮に、仕切部材11を超えて排出口14側に移動したとしても、そのような異物25は、仕切部材12に捕えられて、仕切部材11と仕切部材12との間のスクリーン9上に堆積することになる。
これにより、異物25を除去する際には、スクリーン9上における、投入口13から仕切部材11に至る領域と、仕切部材11から仕切部材12に至る領域との限られた領域に堆積した異物25を取り除けばよい。その結果、メンテナンスに要する時間を短縮化することができ、リサイクル材の比重選別装置1のダウンタイム時間が短くなり、リサイクル材の比重選別装置1の稼働率の向上に寄与することができる。
一方、混合プラスチック20については、貯留槽3内における仕切部材12から排出口14に至る領域(スクリーン9上)において、重比重プラスチック23および軽比重プラスチック21が、この順に堆積することになる。これにより、選別精度を低下させることなく、第1排出口15から軽比重プラスチック21を排出し、第2排出口17から重比重プラスチック23を排出することができる。
なお、上記各実施の形態では、貯留槽3に貯留される貯留液体5の一例として、水を挙げた。貯留液体5としては、比重の値が1である水に限られるものではない。比重の値が1よりも大きい比重を有する貯留液体5として、たとえば、食塩水または砂糖水等を適用することができる。比重の値は、食塩水の濃度または砂糖水の濃度によって調整することができる。
一方、比重の値が1よりも小さい比重を有する貯留液体として、たとえば、エタノール等を適用することができる。また、被選別物質として、プラスチックを例に挙げたが、被選別物質としてはプラスチックに限られるものではなく、たとえば、金属、石炭または鉄鉱石等の選別にも適用することができる。
各実施の形態において説明したリサイクル材の比重選別装置については、必要に応じて種々組み合わせることが可能である。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本開示は上記で説明した範囲ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
リサイクル材を比重に基づいて選別回収するリサイクル材の比重選別装置に有効に利用される。
1 比重選別装置、3 貯留槽、3a 第1領域、3b 第2領域、4a 側壁部、4b 側壁部、5 貯留液体、7 脈動発生部、9 スクリーン、11 仕切部材、11a 第1延在部、11b 第2延在部、12 仕切部材、13 混合プラスチック投入口、14 排出口、15 軽比重プラスチック排出口、17 重比重プラスチック排出口、20 混合プラスチック、21 軽比重プラスチック、23 重比重プラスチック、25 異物。

Claims (5)

  1. リサイクル材を比重に基づいて選別するリサイクル材の比重選別装置であって、
    第1比重を有する貯留液体を貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽内を、第1領域と前記第1領域よりも上方に位置する第2領域とに区画するように配置され、前記貯留液体が前記第1領域と前記第2領域との間を相互に流通するのを許容するスクリーンと、
    前記貯留槽内における前記第1領域に設けられ、前記貯留液体を脈動させる脈動発生部と、
    前記リサイクル材として、前記第1比重よりも大きい第2比重を有する第1リサイクル材と、前記第2比重よりも大きい第3比重を有する第2リサイクル材とを含む混合リサイクル材を、前記貯留槽における前記第2領域へ向けて投入する投入口と、
    前記投入口と対向するように前記貯留槽に設けられ、前記第1リサイクル材を排出する第1排出口および前記第2リサイクル材を排出する第2排出口を含む排出口と、
    前記貯留液体から突出しない態様で、前記スクリーンに配置された一つ以上の仕切部材と
    を有し、
    前記貯留槽は、互いに対向し、前記投入口から前記排出口へ向かってそれぞれ延在する一の貯留壁および他の貯留壁を有し、
    前記仕切部材は、前記一の貯留壁から前記他の貯留壁にわたり形成され、
    前記仕切部材は、前記投入口から前記貯留槽に投入された前記リサイクル材が、前記排出口に向かって流れる第1方向に対して、前記一の貯留壁から前記他の貯留壁へ向かって交差する向きに延在する第1延在部を備えた、リサイクル材の比重選別装置。
  2. 前記仕切部材は、前記第1方向に対して、前記他の貯留壁から前記一の貯留壁へ向かって交差する向きに延在し、前記第1延在部に接続された第2延在部を含み、
    前記第1延在部と前記第2延在部とは、前記投入口から前記排出口へ向かって、互いに近づく態様で、前記一の貯留壁と前記他の貯留壁との間において接続された、請求項1記載のリサイクル材の比重選別装置。
  3. 一つ以上の前記仕切部材は、
    第1仕切部材と、
    前記第1仕切部材に対して、前記排出口に近い側に配置された第2仕切部材と
    を含む、請求項1または2に記載のリサイクル材の比重選別装置。
  4. 前記第2排出口は、前記第1排出口よりも下方に配置された、請求項1~3のいずれか1項に記載のリサイクル材の比重選別装置。
  5. 前記貯留液体は水を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のリサイクル材の比重選別装置。
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