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JP7585084B2 - デッキプレートの接合構造およびデッキプレートの接合方法 - Google Patents
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デッキプレートの接合構造およびデッキプレートの接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、デッキプレートの接合構造およびデッキプレートの接合方法に関する。
波板状のデッキプレートを母屋材に載置する乾式の屋根構造が知られている。例えば、特許文献1には、デッキプレートの下面側に母屋材を取り付けて屋根本体を形成し、母屋材を耐火被覆された建物の梁に取り付ける技術が記載されている。特許文献1に記載された技術において、デッキプレートの母屋材への取り付けにはドリリングタッピングネジが用いられる。デッキプレートの母屋材への取り付けには、この他にも焼抜栓溶接や撃込鋲を用いることができる。
特開2005-282190号公報
上記のような従来の技術において、母屋材とデッキプレートとの間の接合部にはデッキプレートを母屋材に固定する以上の機能は求められない。具体的には、接合部はデッキプレートに作用する吹上荷重に耐えられればよい。その一方で、近年、屋根構造を簡略化するために、屋根の面内方向に作用する荷重をデッキプレートにも負担させることが検討されている。この場合、母屋材とデッキプレートとの間の接合部には、屋根の面内方向における剛性や耐力が必要とされる。
しかしながら、上記のような従来の接合部は屋根の面内方向に作用する荷重に対して支圧接合として抵抗するため、繰り返し荷重によって生じるネジや鋲の引き抜き、焼抜き栓溶接周部での破断などの影響を受けて荷重の伝達性能が低下しやすい。例えばボルト接合で接合部を形成すれば、摩擦接合になるため上記の問題は解決するが、接合部の数が多く、また母屋材に対するデッキプレートの位置ずれが発生しやすいことから、母屋材およびデッキプレートに予め孔開けをしてボルトを挿通することは現実的ではない。
また、上記のような従来の接合部では、例えば支持部材の回転変形が発生した場合に、デッキプレートが接合部で局所的に引っ張られることで接合構造が安定して十分な剛性および耐力を発揮できない場合がある。
そこで、本発明は、施工性を維持しながらデッキプレートと支持部材との間に安定して剛性および耐力を発揮する摩擦接合を形成することが可能なデッキプレートの接合構造およびデッキプレートの接合方法を提供することを目的とする。
[1]支持部材と、支持部材に載置される波板状のデッキプレートと、一方の端部が支持部材に溶接され、デッキプレートを貫通して延びるスタッドボルトと、支持部材とは反対側の端部からスタッドボルトに螺合させられるナットと、ナットとデッキプレートとの間に介挿される板状部材とを備えるデッキプレートの接合構造。
[2]スタッドボルトは、デッキプレートに孔を穿設することによってデッキプレートを貫通する、[1]に記載のデッキプレートの接合構造。
[3]スタッドボルトは、デッキプレートに予め形成された孔に挿通されることによってデッキプレートを貫通する、[1]に記載のデッキプレートの接合構造。
[4]板状部材は、座金を含む、[1]から[3]のいずれか1項に記載のデッキプレートの接合構造。
[5]板状部材は、デッキプレートの波付けの方向に対して垂直に延びる支圧板を含む、[1]から[4]のいずれか1項に記載のデッキプレートの接合構造。
[6]支持部材は、母屋材または梁である、[1]から[5]のいずれか1項に記載のデッキプレートの接合構造。
[7]支持部材に波板状のデッキプレートを載置する工程と、スタッドボルトの一方の端部を、デッキプレートの上から支持部材に溶接する工程と、スタッドボルトに板状部材を挿通する工程と、支持部材とは反対側の端部からスタッドボルトにナットを螺合させ、ナットを板状部材に接触させながら締め付ける工程とを含むデッキプレートの接合方法。
[8]スタッドボルトは、デッキプレートに孔を穿設しながら支持部材に溶接される、[7]に記載のデッキプレートの接合方法。
[9]スタッドボルトは、デッキプレートに予め形成された孔に挿通されるとともに支持部材に溶接される、[7]に記載のデッキプレートの接合方法。
上記の構成によれば、スタッドボルトとナットとを用いて、デッキプレートと支持部材との間に摩擦接合を形成することができる。スタッドボルトは支持部材に溶接されるため支持部材には予め孔開けをする必要がなく、またデッキプレートは薄板であるためデッキプレートの穴開けを省略することも可能である。加えて、ナットとデッキプレートとの間に介挿される板状部材の存在によって、例えば支持部材の回転変形が発生した場合にもデッキプレートが接合部で局所的に引っ張られることを防止し、安定して十分な剛性および耐力を発揮することができる。従って、上記の構成では施工性を維持しながら安定して剛性および耐力を発揮する摩擦接合を形成することができる。
本発明の第1の実施形態に係るデッキプレートの接合構造の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るデッキプレートの接合構造の斜視図である。 図2の例において支持部材が回転変形した状態を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデッキプレートの接合構造の断面図である。図示された接合構造の例では、デッキプレート1がH形鋼2に載置され、スタッドボルト3、ナット4および座金5によって接合部が構成される。デッキプレート1は、交互に配置された台形の山部1Aと溝底部1Bとが互いに平行に延びる波板状の薄板であり、溝底部1BがH形鋼2のフランジ2A上に載置される。デッキプレート1の板厚は例えば0.8mm以上1.6mm以下であるが、この例には限定されない。フランジ2Aおよびウェブ2Bを含むH形鋼2は支持部材の例であり、例えば建築物における母屋材または梁を構成する。支持部材はH形鋼には限定されず、例えば溝形鋼や山形鋼などの各種の形鋼を支持部材として用いることができる。
スタッドボルト3は、一方の端部がH形鋼2のフランジ2Aに溶接され、デッキプレート1の溝底部1Bを貫通して延びる。具体的には、例えば、スタッドボルト3は、H形鋼2にデッキプレート1を載置した状態で、デッキプレート1の上から各種のスタッド溶接手法を用いて溶接される。既に述べたようにデッキプレート1は薄板であるため、デッキプレート1の上からスタッドボルト3を溶接することによってスタッドボルト3はデッキプレート1を溶融させることによって孔を穿設しながらH形鋼2に溶接される。従って本実施形態では接合部においてデッキプレート1に予め孔開けをする必要はない。
ただし、例えばデッキプレート1の端部や他のデッキプレートとの重ね合わせ部のような支持部材との位置合わせが容易な箇所、またはより確実な溶接が必要とされる箇所では、デッキプレート1に孔開けをしてもよい。この場合、スタッドボルト3はデッキプレート1に予め形成された孔に挿通されるとともにH形鋼2に溶接される。
ナット4は、H形鋼2とは反対側の端部からスタッドボルト3に螺合させられ、座金5はナット4とデッキプレート1との間に介挿される。座金5は板状部材の例であり、例えば後述する他の実施形態のように座金以外の板状部材がナット4とデッキプレート1との間に介挿されてもよい。スタッドボルト3に座金5を挿通した後にナット4を螺合させ、ナット4を座金5に接触させながら締め付けることによって、スタッドボルト3に張力を導入し、デッキプレート1とH形鋼2との間に摩擦接合を形成することができる。
以上で説明した本発明の第1の実施形態では、スタッドボルト3とナット4とを用いて、デッキプレート1と支持部材であるH形鋼2との間に摩擦接合を形成することができる。従って、本実施形態では、例えばデッキプレート1によって形成される屋根の面内方向に作用する繰り返し荷重の伝達性能を良好に維持することができ、屋根の面内方向に作用する荷重を安定的にデッキプレート1に負担させられることによって、屋根構造を簡略化することができる。なお、上記ではデッキプレート1で屋根を形成する場合について説明しているが、デッキプレートは例えば床としても利用可能である。
また、本実施形態では、スタッドボルト3を支持部材であるH形鋼2に溶接するため、少なくともH形鋼2には予め孔開けをする必要がない。また、デッキプレート1は薄板であるため、デッキプレート1の上からスタッドボルト3をH形鋼2に溶接することが可能であり、デッキプレート1についても孔開けを省略することも可能である。従って、本実施形態では、施工性を維持しながら、上記のようにデッキプレート1と支持部材であるH形鋼2との間に摩擦接合を形成することができる。
加えて、本実施形態では、ナット4とデッキプレート1との間に座金5が介挿されるため、例えば支持部材であるH形鋼2が材軸方向回りに回転変形したような場合にもデッキプレート1が接合部で局所的に引っ張られるのが防止される。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るデッキプレートの接合構造の斜視図である。本実施形態では、上記の第1の実施形態と同様のデッキプレート1、支持部材であるH形鋼2、スタッドボルト3およびナット4を用いた接合構造において、ナット4とデッキプレート1との間に座金5に加えて支圧板6が介挿される。支圧板6は板状部材の別の例であり、デッキプレート1の波付けの方向に対して垂直に、つまり山部1Aおよび溝底部1Bに対して平行に延びる。支圧板6の幅は、例えば溝底部1Bの幅に対応する。
本実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られるのに加えて、座金5に加えて支圧板6を配置することによって、例えば図3に示したように支持部材であるH形鋼2が材軸方向回りに回転変形した際にデッキプレート1が接合部で局所的に引っ張られるのを防止し、支持部材の回転変形に対する接合構造の剛性および耐力を向上させることができる効果がより大きくなる。なお、図3に示されたデッキプレート1の両端の支点構造は模式的なものであり、必ずしも実際のデッキプレートの支点構造を限定しない。
上記で図示された例では、1つの接合部につき支持部材であるH形鋼2のウェブ2Bの上部付近に1本のスタッドボルト3が配置されているが、接合部に配置されるスタッドボルト3、ナット4および板状部材の数は特に限定されない。例えば、ウェブを挟んだ両側に2本のスタッドボルト3が配置されてもよい。また、図2の例ではナット4とデッキプレート1との間に座金5および支圧板6の両方が介挿されているが、図3の例のように支圧板6のみが介挿されてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれらの例に限定されない。本発明の属する技術の分野の当業者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1…デッキプレート、1A…山部、1B…溝底部、2…H形鋼、3…スタッドボルト、4…ナット、5…座金、6…支圧板。

Claims (9)

  1. 支持部材と、
    山部と溝底部とが互いに平行に延び、前記溝底部が前記支持部材に載置される波板状の薄板であるデッキプレートと、
    一方の端部が前記支持部材に溶接され、前記デッキプレートを貫通して延びるスタッドボルトと、
    前記支持部材とは反対側の端部から前記スタッドボルトに螺合させられるナットと、
    前記ナットと前記デッキプレートの溝底部との間に介挿される板状部材と
    を備えるデッキプレートの接合構造。
  2. 前記スタッドボルトは、前記デッキプレートに孔を穿設することによって前記デッキプレートを貫通する、請求項1に記載のデッキプレートの接合構造。
  3. 前記スタッドボルトは、前記デッキプレートに予め形成された孔に挿通されることによって前記デッキプレートを貫通する、請求項1に記載のデッキプレートの接合構造。
  4. 前記板状部材は、座金を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のデッキプレートの接合構造。
  5. 前記板状部材は、前記デッキプレートの波付けの方向に対して垂直に延びる支圧板を含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のデッキプレートの接合構造。
  6. 前記支持部材は、母屋材または梁である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のデッキプレートの接合構造。
  7. 支持部材に波板状のデッキプレートを載置する工程と、
    スタッドボルトの一方の端部を、前記デッキプレートの上から前記支持部材に溶接する工程と、
    前記スタッドボルトに板状部材を挿通する工程と、
    前記支持部材とは反対側の端部から前記スタッドボルトにナットを螺合させ、前記ナットを前記板状部材に接触させながら締め付ける工程と
    を含むデッキプレートの接合方法。
  8. 前記スタッドボルトは、前記デッキプレートに孔を穿設しながら前記支持部材に溶接される、請求項7に記載のデッキプレートの接合方法。
  9. 前記スタッドボルトは、前記デッキプレートに予め形成された孔に挿通されるとともに前記支持部材に溶接される、請求項7に記載のデッキプレートの接合方法。
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