以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<第1の実施形態>
<概要>
本実施形態で説明する手洗い装置1は、屋内、屋外など様々な場所に設置されうる。手洗い装置1は、屋内として、例えば、建物の入り口付近、建物に入居している事業者のオフィススペース、店舗の入り口付近等に設置される。例えば、建物が宿泊用、運動用、娯楽用などの施設であり、施設を利用するためのチェックインを要する場合に、チェックインを行う場所などに設置される。例えば、チェックインのために、利用者が、共用されている筆記具で所定の事項を記入する前後などにおいて、手洗い装置1で手洗いを行うこと等が想定される。
<全体構成>
本実施形態に係る手洗い装置1の全体構成について説明する。図1は、本発明の手洗い装置1の外観斜視図である。図2は、手洗い装置1の上面図である。
図1Aに示すように、手洗い装置1は、筐体2と、外付けモジュール7と、を備えている。
筐体2には、手洗い槽11と、水栓12と、ディスペンサ14と、が設けられている。
<筐体2の構成>
筐体2は、円筒形状をなしている。筐体2は、例えばドラム缶を加工して構成される。筐体2の上部には、天板10が設けられている。天板10の中央部には、天板10を貫く設置穴が形成されている。
図1Bに示すように、筐体2の外周面には、筐体2の内部に設けられている循環ユニット6とアクセスするアクセスホール4が形成されている。なお、循環ユニット6は、構成のすべてが筐体2の内部に設けられているわけではなく、少なくとも一部が、外付けモジュール7の一部として、筐体2の外部に配置されていてもよい。
筐体2のアクセスホール4の周縁部には、アクセスホール4を開閉自在に覆う扉3が設けられている。扉3を開いた状態で、アクセスホール4から筐体2の内部のメンテナンスを行うことができる。
図2に示すように、手洗い槽11は、筐体2の一部に設けられ、上面視で円形状をなす鉢状を呈している。図示の例では、手洗い槽11は筐体2に設けられた天板10の設置穴に嵌め込まれるように配置されている。
手洗い槽11の底部には、槽内に吐水された洗浄水を排水する排水口17が形成されている。
図1Aに示すように、手洗い槽11の内周面には、槽内の洗浄水が所定の水位を超えた際に排水を行って、天板10上に洗浄水があふれ出るのを防ぐためのオーバーフロー穴18が形成されている。
図2に示すように、水栓12の先端部には、洗浄水を吐水する吐水口13が形成されている。水栓12には、赤外線センサ23(図5参照)が設けられている。
赤外線センサ23は、水栓12の先端部に吐水口13と並んで設けられている。赤外線センサ23により、物体が検知されると、水栓12の吐水口13から洗浄水が吐水される。
なお、水栓12に設けられる赤外線センサ23の位置は、先端部に限られず、任意に変更することができる。
図1Bに示すように、水栓12の基部は、天板10に取り付けられている。水栓12は、基部から先端部に向かうに従って、上方に向けて延びるとともに、中央部が湾曲して、先端部に位置する吐水口13が下方を向くように構成されている。
以下の説明において、図2に示す上面視で水栓12から手洗い槽11に向く方向を手洗い装置1の前方といい、逆方向を手洗い装置1の後方という。
また、手洗い装置1の前方から手洗い装置1を使用するユーザの左右方向を、手洗い装置1の側方という。
水栓12は、基部を中心として回動可能となっている。水栓12が基部周りに回動することで、吐水口13の位置は変化する。
すなわち吐水口13は、図2に示す手洗い槽11の上方と、図4に示す筐体2の外の上方と、に配置可能となっている。図4は、手洗い装置1の吐水口13の位置が変化された状態における外観図である。
ここで、水栓12の吐水口13が、手洗い槽11の上方に位置する状態、すなわち、図2に示す上面視において、水栓12が基部から先端部にかけて前方に向けて延びる状態を第1状態という。
また、水栓12の吐水口13が、筐体2の外の上方に位置する状態、すなわち、図4に示す上面視において、水栓12が基部から先端部にかけて後方に向けて延びる状態を第2状態という。
図1A及び図1Bに示すように、ディスペンサ14は、手洗い槽11の内側に向けてノズルから、皮膚の衛生を保つための薬剤を吐出する。皮膚の衛生を保つための薬剤としては、皮膚を洗浄するための洗浄料(例えば石鹸水などの洗剤)、及び殺菌作用のある液体又はハンドローション等(例えばアルコール等の成分を含む消毒薬等)が含まれる。
ディスペンサ14には赤外線センサ52(図5参照)が設けられている。赤外線センサ52は、例えば、ディスペンサ14のノズルの根本近傍に、手洗い槽11内に接近する手指を検知可能に設けられている。
赤外線センサ52により、物体が検知されると、ディスペンサ14のノズル先端から薬剤が吐出される。
筐体2の上面には、ユーザの手洗い時間の目安を表示する表示灯である手洗いインジケータ15(第1インジケータ)が設けられている。手洗いインジケータ15は、筐体2の天板10における上面に配置されている。
手洗いインジケータ15は、天板10の上面における手洗い槽11の外側に配置され、手洗い槽11の上端縁に、手洗い槽11を囲むように形成されている。
手洗いインジケータ15は、例えば、複数のLEDライトにより構成されている。複数のLEDライトは、例えば、手洗い槽11の上端縁に周方向に間隔をあけて配置されている。
本実施形態では、30個のLEDライトにより、手洗いインジケータ15が構成されている。
手洗いインジケータ15の表示態様、及びその制御処理については後述する。
(循環ユニット6の構成)
図5は、手洗い装置1の循環ユニット6を示すブロック図である。
筐体2の内部には、洗浄水を浄化して循環させる循環ユニット6、及び循環ユニット6を制御する制御部60が設けられている。
制御部60は、通信IFと、入出力IFと、メモリと、ストレージと、プロセッサとを備えている。通信IFは、制御部が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
入出力IFは、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
メモリは、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
ストレージは、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
プロセッサは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
図5に示すように、循環ユニット6は、吐水ユニット20、排水ユニット30、浄化ユニット40を少なくとも含んでいる。
吐水ユニット20は、循環ユニット6において、浄化ユニット40で浄化された水を、水栓12の吐水口13から吐水する機能を有する。
吐水ユニット20は、吐水ポンプ21と、UV殺菌部22と、赤外線センサ23と、を主に備えている。
吐水ポンプ21は、浄化ユニット40に設けられる貯水タンク46の後段に配置されている。吐水ポンプ21は、制御部60の制御により稼働され、貯水タンク46で貯留されている水を、UV殺菌部22へ送出する。
具体的には、制御部60は、赤外線センサ23による物体の検知に応じ、吐水ポンプ21を稼働させる。例えば、制御部60は、赤外線センサ23により物体が検知されている間、吐水ポンプ21を稼働させる。制御部60は、赤外線センサ23により物体が検知されなくなると、吐水ポンプ21を停止させる。
UV殺菌部22は、吐水ポンプ21と水栓12との間に配置されている。UV殺菌部22は、吐水ポンプ21から送出される水に対して、紫外線を照射することで、当該水に対する殺菌処理を行う。UV殺菌部22を通過した水は、洗浄水として水栓12の吐水口13から吐水される。
吐水ポンプ21とUV殺菌部22との間には、吐水ポンプ21から送出される水中の空気を抜くためのエアベント72が設けられている。
排水ユニット30は、循環ユニット6において、水栓12から手洗い槽11へ向けて吐水された洗浄水を排水する機能を有する。
排水ユニット30は、トラップ35と、静電容量センサ31と、排水ポンプ32とを主に備えている。
トラップ35は、手洗い槽11から洗浄水を排水する配管に設けられている。トラップ35は、例えば、悪臭、又はガス等が逆流するのを防ぎ、かつ、排水口17から入り込んだ異物が浄化ユニット40へ到達するのを防ぐ。
排水ポンプ32は、トラップ35の後段に配置されている。排水ポンプ32は、制御部60の制御により稼働され、トラップ35を通過した水を、浄化ユニット40に設けられる前処理フィルタ41へ送出する。
具体的には、制御部60は、静電容量センサ31による水の検知に応じ、排水ポンプ32を稼働させる。例えば、制御部60は、静電容量センサ31により水が検知されている間、排水ポンプ32を稼働させる。制御部60は、静電容量センサ31により水が検知されなくなると、排水ポンプ32を停止させる。
静電容量センサ31は、トラップ35と排水ポンプ32との間に配置されている。静電容量センサ31は、排水管内の静電容量を検知する。これにより、手洗い槽11から排水され、トラップ35を介して供給された水が検知される。なお、水の供給を検知するためのセンサは、静電容量センサ31に限定されない。その他のセンシング結果を参照して水の供給を検知してもよい。
排水ポンプ32と、浄化ユニット40との間には、排水ポンプ32から送出される水中の空気を抜くためのエアベント70が設けられている。
浄化ユニット40は、循環ユニット6において、排水ユニット30から供給される水を浄化する機能を有する。
浄化ユニット40は、前処理フィルタ41と、逆浸透膜42と、後処理フィルタ43と、中間タンク44(第1タンク)と、排水タンク45(第2タンク)と、貯水タンク46(第3タンク)と、膜ろ過ポンプ47と、を主に備えている。
前処理フィルタ41は、排水ポンプ32の後段に配置されている。前処理フィルタ41は、排水ポンプ32から送出される水に対し、固形分、水質汚濁成分、低分子化合物界面活性剤、又は炭酸成分(洗剤成分)等を除去する前処理を施す。
本実施形態では、前処理フィルタ41として、活性炭フィルタが採用されているがこれに限らない。例えば、糸巻きフィルタ、セディメントフィルタ、MF(精密ろ過膜)、UF(限外ろ過膜)、NF(ナノろ過膜)、セラミックフィルタ、イオン交換フィルタ、金属膜、のうち、少なくとも何れかを選択しても良い。本実施形態では、前処理フィルタ41は、外付けモジュール7の一部として筐体2の外部に配置されている。
前処理フィルタ41の前段には圧力センサ33が配置されている。圧力センサ33は、前処理フィルタ41に供給される水の圧力を検知する。
前処理フィルタ41の後段には流量センサ34が配置されている。流量センサ34は、前処理フィルタ41で前処理が施された水の流量を検知する。
中間タンク44(第1タンク)は、前処理フィルタ41の後段に配置されている。
中間タンク44は、供給される水を貯留するためのタンクである。中間タンク44には、前処理フィルタ41で前処理が施された水と、逆浸透膜42で分離されて二方電磁弁74を通過した濃縮水とが流入する。中間タンク44は、2つの系統から流入する水を貯留する。
中間タンク44には、水位センサが配置されている。水位センサは、中間タンク44内に貯留されている水の水位を検知する。
膜ろ過ポンプ47は、中間タンク44と、逆浸透膜42との間に配置されている。
膜ろ過ポンプ47は、制御部60の制御により稼働され、中間タンク44で貯留される水を、予め設定された圧力へ昇圧し、逆浸透膜42へ供給する。なお、予め設定した圧力とは、例えば、少なくとも浸透圧よりも高い圧力である。
逆浸透膜42は、膜ろ過ポンプ47により、高圧に昇圧されて供給された水を、溶存成分が除去された透過水と、溶存成分が濃縮された濃縮水とに分離する。逆浸透膜42は、例えば、スパイラル型の逆浸透膜により実現される。
逆浸透膜42により分離された濃縮水は、二方電磁弁74が開いている場合は、二方電磁弁74及び圧力調整弁73を介して中間タンク44へ排出される。また、逆浸透膜42により分離した濃縮水は、二方電磁弁75が開いている場合は、二方電磁弁75を介して排水タンク45へ排出される。また、逆浸透膜42により分離された透過水は、後処理フィルタ43へ排出される。
二方電磁弁74は、電磁コイルの電磁力により弁を開閉するデバイスである。二方電磁弁74は、通常の状態において弁が開いており、制御部60からの信号に応じて弁を閉じる構造をしている。
圧力調整弁73は、中間タンク44へ供給される濃縮水の流量又は圧力を調整する。
二方電磁弁75は、電磁コイルの電磁力により弁を開閉するデバイスである。二方電磁弁75は、通常の状態において弁が閉じており、制御部60からの信号に応じて弁を開く構造をしている。
逆浸透膜42の前段には、センサ部61が配置されている。図示の例では、センサ部61は、圧力センサ、流量センサ、及びEC/温度センサを有している。
圧力センサは、逆浸透膜42に供給される水の圧力を検知する。
流量センサは、逆浸透膜42に供給される水の流量を検知する。
EC/温度センサは、逆浸透膜42に供給される水の電気伝導度、及び温度を検知する。
なお、センサ部61は、上記のセンサの他に、以下に列挙する少なくとも何れかをセンシングするセンサを有してもよい。
(1)pH、酸化還元電位、アルカリ度、イオン濃度、硬度
(2)濁度、色度、粘度、溶存酸素
(3)臭気、アンモニア態窒素・硝酸態窒素・亜硝酸態窒素・全窒素・残留塩素・全リン・全有機炭素・全無機炭素・全トリハロメタン
(4)微生物センサの検知結果、化学的酸素要求量、生物学的酸素要求量、
(5)シアン、水銀、油分、界面活性剤
(6)光学センサの検知結果、TDS(Total Dissolved Solids)センサの検知結果
(7)質量分析結果、微粒子、ゼータ電位、表面電位
膜ろ過ポンプ47と、センサ部61との間には、膜ろ過ポンプ47から送出される水中の空気を抜くためのエアベント71が設けられている。
後処理フィルタ43は、逆浸透膜42の後段に配置されている。後処理フィルタ43は、逆浸透膜42から排出される透過水に対し、逆浸透膜で濾過しきれなかった不純物を除去する後処理を施す。
本実施形態では、後処理フィルタ43として、活性炭フィルタが採用されているがこれに限らない。例えば、糸巻きフィルタ、セディメントフィルタ、MF(精密ろ過膜)、UF(限外ろ過膜)、NF(ナノろ過膜)、セラミックフィルタ、イオン交換フィルタ、金属膜、のうち、少なくとも何れかを選択しても良い。本実施形態では、後処理フィルタ43は、外付けモジュール7の一部として筐体2の外部に配置されている。
後処理フィルタ43の前段には、センサ部62が配置されている。図示の例では、センサ部62は、圧力センサ、流量センサ、及びEC/温度センサを有している。
圧力センサは、後処理フィルタ43に供給される透過水の圧力を検知する。
流量センサは、後処理フィルタ43に供給される透過水の流量を検知する。
EC/温度センサは、後処理フィルタ43に供給される透過水の電気伝導度、及び温度を検知する。
なお、センサ部62は、上記のセンサの他に、センサ部61で示した(1)~(7)の少なくとも何れかをセンシングするセンサを有してもよい。
排水タンク45(第2タンク)は、二方電磁弁75の後段に配置されている。
排水タンク45は、供給される排水を貯留するためのタンクである。排水タンク45は、浄化ユニット40から取り外し、アクセスホール4から取り出し可能となっている。
排水タンク45には、逆浸透膜42で分離されて二方電磁弁75を通過した濃縮水が流入する。排水タンク45は、流入する濃縮水を貯留する。
排水タンク45には、水位センサが配置されている。水位センサは、排水タンク45内に貯留されている排水の水位を検知する。
貯水タンク46(第3タンク)は、後処理フィルタ43の後段に配置されている。貯水タンク46は、供給される水を貯留するためのタンクである。
貯水タンク46には、後処理フィルタ43で後処理が施された水が流入する。貯水タンク46に流入する水には、次亜塩素酸水が添加されている。貯水タンク46は、流入する、次亜塩素酸水が添加された水を貯留する。
貯水タンク46には、水位センサが配置されている。水位センサは、貯水タンク46内に貯留されている水の水位を検知する。
浄化ユニット40は、塩素タンク67と塩素ポンプ68とを備えている。
塩素タンク67は、次亜塩素酸水を貯留するためのタンクである。次亜塩素酸水は、例えば、塩素タンク67に給水された水に、次亜塩素酸タブレットが溶かされることで生成される。また、次亜塩素酸水は、塩素タンク67に給水された水に食塩が溶かされ、食塩水が電気分解されることで生成されてもよい。
なお、食塩水に対して電気分解を行って、次亜塩素酸水を生成する電気分解ユニットを、塩素タンク67の下流側に別途設けてもよい。
塩素タンク67には、水位センサが配置されている。水位センサは、塩素タンク67内に貯留されている次亜塩素酸水の水位を検知する。
塩素ポンプ68は、塩素タンク67の後段に配置されている。塩素ポンプ68は、制御部60の制御により稼働され、塩素タンク67で貯留される次亜塩素酸水を、後処理フィルタ43で後処理が施された水に添加する。
筐体2の内部には、薬剤タンク50と、薬剤ポンプ51と、が設けられている。
薬剤ポンプ51は、薬剤タンク50の後段に配置されている。薬剤ポンプ51は、制御部60の制御により稼働され、薬剤タンク50内で貯留されている薬剤(例えば石鹸水等)を、ディスペンサ14のノズルへ送出する。
具体的には、制御部60は、ディスペンサ14の赤外線センサ52による物体の検知に応じ、薬剤ポンプ51を稼働させる。例えば、制御部60は、赤外線センサ52により物体が検知されている間、薬剤ポンプ51を稼働させる。制御部60は、赤外線センサ52により物体が検知されなくなると、薬剤ポンプ51を停止させる。
薬剤タンク50は、薬剤を貯留するためのタンクである。薬剤タンク50には、水位センサが配置されている。水位センサは、薬剤タンク50内に貯留されている薬剤の水位を検知する。薬剤の水位が所定値を下回ると、薬剤が補給される。
<外付けモジュール7の構成>
図3は、図1に示す外付けモジュール7の正面図である。
図3に示すように、外付けモジュール7は、前処理フィルタ41、後処理フィルタ43、及びUV殺菌装置80を有している。
前処理フィルタ41及び後処理フィルタ43は、筐体2の外部に並べて配置されている。より具体的には、前処理フィルタ41及び後処理フィルタ43は、筐体2の外部に水平方向に並べて配置されている。
前処理フィルタ41の取付部82及び後処理フィルタ43の取付部83は、UV殺菌装置80と一体に構成されている。取付部82及び取付部83の上方に、UV殺菌装置80が連結されている。
前処理フィルタ41は、取付部82に取り外し可能に取り付けられている。後処理フィルタ43は、取付部83に取り外し可能に取り付けられている。
前処理フィルタ41、及び後処理フィルタ43は、透過性を備え、内部が視認可能な容器に格納されている。このため、前処理フィルタ41での水に対する前処理と、後処理フィルタ43での水に対する後処理は外部から視認可能となっている。
前処理フィルタ41での前処理では濁った水が目視で確認できる。また、後処理フィルタ43での後処理では清潔な水に浄化されることが目視で確認できる。
<UV殺菌装置80の構成>
UV殺菌装置80(殺菌装置)は、ユーザの携行品に対して紫外線を照射して、携行品の表面を殺菌処理する機能を有する。ユーザの携行品としては、例えば、(1)眼鏡、腕時計などユーザの身体に装着する物品、(2)鍵、カードなどユーザが手で把持して他の物品又は装置に対して使用する物品(例えば、扉を施錠又は開錠するために使用する鍵、決済装置と通信するための通信チップが内蔵されたカードなど)、(3)スマートフォンなどユーザが手で操作する機器、などが挙げられる。
本実施形態では、携行品として、ユーザが携行するスマートフォンを例に挙げて説明する。UV殺菌装置80は、外付けモジュール7の一部として筐体2の外部に設けられている。
図1Aに示すように、UV殺菌装置80は、筐体2の側面に配置されている。
UV殺菌装置80には、上方に向けて開口する挿入口81が形成されている。ユーザは、挿入口81からスマートフォンを挿入する。ここで、UV殺菌装置80は、図示するように上方に開口しているものの他に、側方など他の方向に開口させることとしてもよい。
UV殺菌装置80は、挿入口81からスマートフォンが挿入され、UV殺菌装置80内の台座(図示せず)に載置されると、台座を下降させ、スマートフォンをUV殺菌装置80の内部へ引き込む。
UV殺菌装置80内において台座が所定位置まで下降されると、蓋(図示せず)を閉める。UV殺菌装置80は、蓋が閉められると、紫外線の光源(ランプ)を点灯させる。
このとき、光源は、スマートフォンが特に汚れていそうな所定の領域、例えば、ホームボタン近傍、又はディスプレイ中央領域へ、指向性を持たせて紫外線を照射しても構わない。所定の位置は、スマートフォンの一般的な操作例に基づき、統計的に設定されてもよい。
また、所定の位置は、挿入されたスマートフォンの操作ログに基づいて設定されてもよい。このように、特に汚れている領域に紫外線を集中して照射することで、殺菌に要する時間を短縮することが可能となる。
例えば、手洗い装置1が、ユーザの携行品(例えば、スマートフォンなど通信機能を有する機器)と通信することにより、当該携行品に関する情報、又は、ユーザに関する情報を取得することとしてもよい。
具体的には、(1)手洗い装置1に、スマートフォン等と近距離無線通信(ICチップ等を用いたNFC(Near Field Communication)、高速無線通信規格など)等により通信する通信部を設ける場合、ユーザが手洗い装置1でUV殺菌装置80によりスマートフォンを殺菌する前に、まず、手洗い装置1の所定の位置にスマートフォンを置く。これにより、手洗い装置1に、スマートフォンが所定の情報を送信する。
ここで、当該所定の情報には、スマートフォンの機種の情報、スマートフォンのユーザの属性に関する情報(例えば、ユーザが従業員等である場合の従業員コード、ユーザが一般消費者である場合のユーザの年齢層、店舗等が提供するサービスに登録している場合の会員番号の情報、決済処理をする際に用いられる情報(決済アプリケーションのユーザ識別情報、クレジットカードの情報など)、スマートフォンをユーザが操作した操作ログ(タッチスクリーンに接触した座標、アプリケーションの操作履歴など)等の情報が含まれる。これらのように、スマートフォンから情報を手洗い装置1に提供する範囲をユーザが設定できることとしてもよい)等を手洗い装置1へ読み取らせることとしてもよい。
また、(2)手洗い装置1が、外部のサーバ等により管理され、当該外部のサーバ等と通信可能であるとする。手洗い装置1に、手洗い装置1を識別する情報を含むQRコード(登録商標)等の二次元コード(例えば、手洗い装置1の識別情報を含むURL)を貼り付ける、又は、画面に表示させておく。ユーザのスマートフォンで当該二次元コードを読み取り、当該スマートフォンが手洗い装置1の識別情報を含む情報を外部のサーバ等と通信することにより、当該外部のサーバ等が手洗い装置1にスマートフォンの機種の情報等を送信することとしてもよい。
また、(3)手洗い装置1が、スマートフォン等に表示される二次元コード(スマートフォンの機種の情報などを含む)を読み取る読み取り部(光学式のスキャナ等)を有する場合、ユーザがスマートフォンの画面に二次元コードを表示させて手洗い装置1に読み取らせることとしてもよい。
以上のように手洗い装置1とスマートフォンが無線通信する例について説明したが、
(4)手洗い装置1とスマートフォン等を直接接続することとしてもよい。
手洗い装置1は、スマートフォンの機種の情報に基づいて、UV殺菌装置80がスマートフォンに対し紫外線を照射する範囲を決定することとしてもよい。例えば、スマートフォンにおいてホームボタンが配置されている位置(スマートフォンの機種により、スマートフォンのサイズ、ホームボタンの位置が規定される)、ユーザが縦持ちでスマートフォンを操作する際の画面の下部から中央に該当する領域(ユーザが縦持ちでスマートフォンを操作する場合に、指が頻繁に接触する範囲)、ユーザが横持ちでスマートフォンを操作する際の画面の左側及び右側付近に該当する領域に対し、その他の領域と比較して優先して紫外線を照射することとしてもよい。例えば、手洗い装置1は、UV殺菌装置80による殺菌を行う時間(紫外線照射の時間)を、手洗いの時間と連動させて一定時間内とする場合に、当該一定時間内においてUV殺菌装置80により優先的に照射する範囲を上記のように決定することとしてもよい。
また、手洗い装置1は、ユーザの属性の情報に基づいて、手洗いの時間、UV殺菌装置80による殺菌の時間を決定することとしてもよい。例えば、手洗い装置1が設置される施設の従業員等の関係者が手洗い装置1を利用する場合、当該関係者の情報を手洗い装置1に読み取らせることにより、関係者の属性に応じた手洗いの時間、UV殺菌装置80による殺菌の時間を設定することとしてもよい。ユーザによっては、人との接触が多いと想定される職種など、特に、手洗い及び携行品の殺菌が必要となる場合がありうる。これにより、手洗い装置1は、従業員等が手洗い装置1で手洗い及び携行品の殺菌を行った時刻のログを、外部のサーバ等へ送信する。当該外部のサーバ等において、施設の入退室管理をしている場合、ユーザが手洗い装置1で手洗い等を行った履歴に基づいて、入退室を制御することとしてもよい。例えば、ユーザが手洗い装置1で手洗い等をしていない場合においても入室できる部屋もあれば、手洗い等をしていない場合に入室できない部屋もあり得る。これにより、施設の管理者は、ユーザが手洗い装置1で手洗い等を行った履歴に基づき入退室を規制することができる。
UV殺菌装置80は、予め設定された期間、UVライトを点灯させると、UVライトを消灯させる。予め設定された期間は、例えば、一般に推奨される手洗い時間と対応している。
UV殺菌装置80は、UVライトを消灯させると、蓋を開き、台座を所定の位置まで上昇させる。所定の位置とは、挿入口81からスマートフォンの一部がユーザにより接触可能に突出する位置を表す。
これにより、ユーザは、スマートフォンを殺菌しつつ、UV殺菌装置80に触れずに、スマートフォンの挿入及び取り出しが可能となる。
手洗い装置1は、UV殺菌装置80に携行品が設置されたことに応答して、吐水口13から吐出させることとしてもよい。これにより、ユーザがUV殺菌装置80で携行品を殺菌し忘れることを抑止することができうる。
筐体2の上面における手洗い槽11の外側には、殺菌インジケータ16(第2インジケータ)が配置されている。殺菌インジケータ16は、UV殺菌装置80による携行品の殺菌処理の進捗状態を表示する。
殺菌インジケータ16は、上面視において、天板10のうち、手洗い槽11とUV殺菌装置80、との間に位置する部分に配置されている。
殺菌インジケータ16は、例えば、上面視で円形状をなす表示灯である。殺菌インジケータ16は、LEDライトにより構成されている。殺菌インジケータ16の点灯の態様、及び制御処理については後述する。
<手洗い装置1の制御処理>
次に、手洗い装置1の制御処理について説明する。図6は、手洗い装置1の制御処理を示す説明図である。
(吐水ユニット20の吐水処理)
まず、吐水ユニット20における水栓12からの吐水処理について説明する。
図6に示すように、制御部60は、吐水ポンプ21をOFFとする(ステップS11)。
制御部60は、赤外線センサ23により、物体が検知されたか否かを判断する(ステップS12)。ユーザは、手洗い装置1を利用する場合、手洗い槽11に手を差し出し、水栓12の先端部に配置されている赤外線センサ23に手指を検知させる。
制御部60は、赤外線センサ23による手指の検知に応じ(ステップS12のYES)、吐水ポンプ21を稼働させる(ステップS13)。
吐水ポンプ21は、貯水タンク46に貯留されている水を、UV殺菌部22を通過させる。UV殺菌部22は、吐水ポンプ21から送出される水に対して、紫外線を照射することで、当該水に対する殺菌処理を行う。UV殺菌部22を通過した水は、洗浄水として水栓12の吐水口13から吐水される。
一方、ステップS12において、赤外線センサ23により手指が検知されない場合(ステップS12のNO)、吐水ポンプ21は稼働しない(ステップS11)。
制御部60は、赤外線センサ23により、物体が検知されたか否かを判断する(ステップS14)。ユーザは、手洗い装置1を終了させる場合、又は、薬剤をディスペンサ14に吐出させる場合、水栓12の先端部に配置されている赤外線センサ23から手指を離間させる。
制御部60は、赤外線センサ23による手指の非検知に応じ(ステップS14のNO)、吐水ポンプ21を停止させる(ステップS11)。
一方、ステップS14において、赤外線センサ23により手指が非検知とならない場合(ステップS14のYES)、制御部60は、吐水ポンプ21を継続して稼働させる(ステップS13)。
吐水ユニット20は、これらの処理を繰り返し、水栓12から洗浄水を吐水する。
制御部60は、赤外線センサ23により手指を検知している時間を計測することにより、一定時間にわたって手指を検知している場合に、水の吐出を停止させることとしてもよい。また、制御部60は、水を吐出させつつ、UV殺菌装置80による殺菌が完了することに応答して、水の吐出を停止させることとしてもよい。
(排水ユニット30の排水処理)
次に、排水ユニット30における排水処理について説明する。
図6に示すように、手洗い槽11からの排水がない状態では、排水ポンプ32は停止している(ステップS21)。
そして、手洗い槽11に向けて水栓12から吐水された洗浄水が、手洗い槽11の排水口17から排水されると、静電容量センサ31が排水を検知する(ステップS22)。
制御部60は、静電容量センサ31が排水を検知する(ステップS22のYES)と、排水ポンプ32を稼働させる(ステップS23)。
一方、静電容量センサ31が、排水を検知しない場合(ステップS22のNO)には、制御部60は、排水ポンプ32を稼働させない(ステップS21)。
ステップS23において、排水ポンプ32は、排水を前処理フィルタ41へ送出する。前処理フィルタ41で前処理が施された水は、中間タンク44へ流入し、中間タンク44で貯留される。圧力センサ33は、前処理フィルタ41へ送出された水の圧力を検知する。流量センサ34は、前処理フィルタ41で前処理が施された水の流量を検知する。
そして、ステップS23の後に、排水口17から流れ込む排水がなくなったことを静電容量センサ31が検知すると(ステップS24のNO)、制御部60は、排水ポンプ32を停止する(ステップS21)。
一方、ステップS24において、排水口17から継続して排水が流れ込んでいることを静電容量センサ31が検知する(ステップS24のYES)と、制御部60は、継続して排水ポンプ32を稼働させる(ステップS23)。
排水ユニット30は、これらの処理を繰り返し、手洗い槽11の排水口17から排出される水を、前処理フィルタ41へ供給する。
(浄化ユニット40の制御処理)
次に、浄化ユニット40における洗浄処理について説明する。
図6に示すように、最初、膜ろ過ポンプ47は停止している(ステップS31)。
制御部60は、排水ポンプ32が稼働されているか否かを判断する(ステップS32)。
排水ポンプ32が稼働している場合(ステップS32のYES)、制御部60は、膜ろ過ポンプ47を稼働させる(ステップS33)。これにより、中間タンク44で貯留されている水が、膜ろ過ポンプ47により、高圧で逆浸透膜42に供給される。
一方、排水ポンプ32が稼働していない場合には(ステップS32のNO)、制御部60は、膜ろ過ポンプ47を稼働させないままとする(ステップS31)。
ステップS33において、逆浸透膜42に供給された水は、逆浸透膜42において、濃縮水と透過水とに分離される。透過水は、後処理フィルタ43に供給される。
濃縮水は、二方電磁弁74を経て中間タンク44に流入する。なお、二方電磁弁75は、閉じた状態となっているため、濃縮水が排水タンク45に流入することはない。
後処理フィルタ43では、透過水に対して後処理が施される。そして、後処理フィルタ43で後処理が施された透過水は、次亜塩素酸水が添加されて貯水タンク46に流入する。
ステップS33の後に、制御部60は、逆浸透膜42の前段に配置されるセンサ部61のEC/温度センサにより検知された電気伝導度が所定の値未満であるか否かを判断する(ステップS34)。
EC/温度センサで検知される電気伝導度が所定値未満である場合(S34のYES)、制御部60は、排水ポンプ32が稼働しているか否かを判断する(ステップS35)。排水ポンプ32が稼働している場合(ステップS35のYES)、制御部60は、継続して膜ろ過ポンプ47を稼働させる(ステップS33)。
一方、ステップS34において、EC/温度センサで検知される電気伝導度が所定値以上になった場合には(ステップS34のNO)、制御部60は、二方電磁弁74及び二方電磁弁75をONにする(ステップS36)。これにより、二方電磁弁74が閉じられ、かつ、二方電磁弁75が開かれる。
二方電磁弁74が閉じられ、かつ、二方電磁弁75が開かれることにより、逆浸透膜42で分離された濃縮水は、二方電磁弁75を経て排水タンク45に流入する。すなわち、制御部60は、EC/温度センサで検知される電気伝導度の変化に基づき、濃縮水における不純物の量を判断している。不純物が多いと判断された濃縮水は、排水タンク45へ排出されるようになっている。
排水タンク45で貯留されている濃縮水の水位が所定値に達すると、例えば、手洗い装置1の管理者へアラートが出される。管理者は、アラートを確認すると、排水タンク45に貯留されている水を廃棄する。
制御部60は、ステップS36の処理を所定の時間継続し(ステップS37)、所定時間の経過後に、二方電磁弁74、75をOFFとする。これにより、二方電磁弁74は開かれ、二方電磁弁75は閉じられる。
このように、二方電磁弁74は開かれ、二方電磁弁75は閉じられることにより、逆浸透膜42で分離された濃縮水は、二方電磁弁74を経て中間タンク44に流入する。そして、制御部60は、膜ろ過ポンプ47を停止させる(ステップS31)。
ステップS35において、排水ポンプ32が停止している場合(ステップS35のNO)、制御部60は、所定時間の経過後(ステップS38)に、膜ろ過ポンプ47を停止させる(ステップS31)。
浄化ユニット40は、これらの処理を繰り返し、排水ユニット30により排水された水を浄化して貯水タンク46に貯留する。
(貯水タンク46内の水を除去する処理)
次に、貯水タンク46内の水を除去する処理について説明する。
手洗い装置1は可搬性を有しており、必要に応じて設置場所を任意に変更することができる。手洗い装置1を搬送する際には、搬送作業を容易にするために、貯水タンク46内の水を除去して、手洗い装置1の重量を少なくする処理が行われる。
また、搬送作業の有無にかかわらず、手洗い装置1を長期間保管するとき、又は手洗い装置1を締めるとき等にも、貯水タンク46内の水を除去する作業が行われる。
手洗い装置1は、ユーザが手を洗うための第1状態と、貯水タンク46から水を除去するための第2状態とを切り替え可能となっている。第1状態は、水栓12の吐水口13が、手洗い槽11の上方に位置した状態を表す。
一方、第2状態は、水栓12の吐水口13が、筐体2外の上方に位置する状態を表す。
貯水タンク46内の水を除去する際、第2の状態において、吐水ユニット20を稼働させる。
具体的には、水栓12の吐水口13が、筐体2外の上方に位置する状態で、管理者は、水栓12の赤外線センサ23に手指を検知させる。赤外線センサ23により手指が検知されると、制御部60は、吐水ユニット20の吐水ポンプ21を稼働させ、水栓12から水を吐水させる。
管理者は、手指の検知を維持させ、貯水タンク46内の洗浄水を、吐水口13から全て吐水することで、貯水タンク46を空にする。
なお、第2状態において、水栓12の赤外線センサ23を用いることなく、制御部60が直接吐水ポンプ21を稼働させることで、貯水タンク46内の洗浄水を吐水口13から全て吐水させてもよい。
また、第1状態と、第2状態とは、手動で切り替えられてもよいし、自動で切り替えられてもよい。例えば、管理者は、第1状態において、手洗い槽11の上方に位置する水栓12の吐水口13を、手動で筐体2外の上方に移動させる。手洗い装置1が第1状態であるとき、水栓12の吐水口13を筐体2外の上方へ移動させることに応答して、手洗い装置1が、第1状態から第2状態へ移行することとしてもよい。
また、例えば、管理者は、第1状態において、所定のコマンドを入力する。そうすると、手洗い槽11の上方に位置する水栓12の吐水口13が自動的に、筐体2外の上方に移動する。
また、手洗い装置1が第1状態であるか第2状態であるかに応じて、エラーなどの通知の出力を変化させることとしてもよい。例えば、手洗い装置1が第1状態である場合、水栓12の吐水口13から、ユーザが手を洗うための水を吐水できるよう、貯水タンク46等が一定量以上ない場合には、手洗いインジケータ15に所定の発光をさせる等によりエラーを通知しつつ、手洗い装置1が第2状態である場合、貯水タンク46等の残量が一定量を下回ったとしてもエラー等を通知しないこととしてもよい。
また、手洗い装置1が第1状態であるか第2状態であるかに応じて、水栓12の吐水口13から水を吐水する態様を変化させることとしてもよい。例えば、手洗い装置1が第1状態である場合、吐水口13から吐水させてから一定時間が経過すると、赤外線センサ23がユーザの手指を検知していても水の吐出を終了させつつ(手洗いのために水を吐出させる時間は一定時間内でよい)、第2状態である場合は、時間の経過にかかわらず吐水口13からの吐水を止めないこととしてもよい。
<手洗いインジケータ15の表示態様、及び制御処理>
次に、手洗いインジケータ15の表示態様、及び制御処理について説明する。図7は、手洗いインジケータ15の表示態様を説明する図である。図8は、手洗いインジケータ15の制御処理を示す説明図である。
図8に示すように、手洗い装置1の未使用時において、手洗いインジケータ15を構成するLEDライトは消灯している(ステップS41)。
次に、制御部60は、ディスペンサ14が稼働したか否かを判断する(ステップS42)。手洗い装置1を使用するユーザが、ディスペンサ14の下方に手をかざすと、ディスペンサ14の赤外線センサ52が手指を検知する。制御部60は、赤外線センサ52により手指が検知されると、薬剤ポンプ51を稼働させ、ディスペンサ14から薬剤を吐出させる。
ディスペンサ14が稼働した場合(ステップS42のYES)、制御部60は、手洗いインジケータ15を点灯させる(ステップS43~ステップS44)。
具体的には、制御部60は、手洗いインジケータ15を構成する30個のLEDライトを、図7Aで示すように、上面視で水栓12の基部近傍に位置するLEDライトから、時計回りに順番に点灯させる。このとき、制御部60は、例えば、1~2秒程度ですべてのLEDライトが点灯するようにする。
そして、図7Bに示すように、すべてのLEDライトが点灯すると(ステップS44)、制御部60は、その後の所定時間、点灯状態を維持する。所定時間が経過すると、制御部60は、図7Cに示すように、水栓12の基部近傍に位置するLEDライトから、時計回りに順番にLEDライトを消灯させる(ステップS45)。
このとき、制御部60は、例えば、30~40秒程度ですべてのLEDライトが消灯するようにする。
手洗い装置1は、赤外線センサ23でユーザの手指を検出し、吐水口13から水を吐出させることに応答して、手洗いインジケータ15を上記のように時間経過とともに順に消灯させることとしてもよい。これにより、吐水口13からの水の吐出とともに手洗いインジケータ15の点灯状態が変化するため、ユーザに対し、水の吐出から手洗いを完了させるまでの時間を認識させうる。
また、手洗い装置1は、赤外線センサ23によりユーザの手指を検出しない場合に、手洗い装置1の周囲のユーザに対し、手洗いを促すよう、手洗いインジケータ15に所定の点灯をさせる(所定の色で発光させるなど)等により通知することとしてもよい。
そして、図7Dに示すように、すべてのLEDライトが消灯すると(ステップS45)、最初の状態に戻る(ステップS41)。
手洗いインジケータ15が、順番に点灯し、順番に消灯していくまでの一連の時間は、一般に推奨される手洗い時間、例えば、40秒程度に設定されている。これにより、手洗い装置1は、充分な洗浄効果を期待できる手洗い時間の目安をユーザに提示することができる。
<殺菌インジケータ16の表示態様、及び制御処理>
次に、手洗いインジケータ15の表示態様、及び制御処理について説明する。図9は、手洗いインジケータ15の表示態様を説明する図である。図10は、手洗いインジケータ15の制御処理を示す説明図である。
図10に示すように、UV殺菌装置80の未使用時において、殺菌インジケータ16を構成するLEDライトは消灯している(ステップS51)。UV殺菌装置80に携行品が挿入されない状態では、殺菌インジケータ16は消灯状態を維持する(図10のステップS52のNO)。
そして、図9Aに示すように、UV殺菌装置80の挿入口81に携行品(スマートフォン)が挿入され、携行品がUV殺菌装置80内に引き込まれると(ステップS52のYES)、制御部60は、図9Bに示すように、殺菌インジケータ16を構成するLEDライトを点滅させる(ステップS53)。この際、制御部60は、例えば、LEDライトを赤色に点滅させる。
制御部60は、LEDライトの点滅を開始してからの経時に伴い、LEDライトを点滅させる周期を短くする(ステップS54)。UV殺菌装置80での殺菌処理と、殺菌インジケータ16の制御とは対応している。つまり、制御部60は、UV殺菌装置80での殺菌処理が進むに従い、点滅を早めるようにしている。
UV殺菌装置80での殺菌処理が終わると、図9Dに示すように、制御部60は、LEDライトをこれまでの点滅色とは異なる色で点灯させる(ステップS55)。LEDライトは、例えば緑色に点灯する。この点灯が、殺菌処理の終了を意味する。
UV殺菌装置80は、殺菌処理が終了し、UVライトを消灯させると、蓋を開き、携行品をユーザが取り出し可能な位置まで上昇させる。
そして、携行品が挿入口81から取り出されると(ステップS56のYES)、制御部60は、LEDライトを消灯する(ステップS51)。
一方、携行品が挿入口81から取り出されない場合には(ステップS56のNO)、制御部60は、LEDライトの点灯状態を維持する(ステップS55)。このように、LEDライトの点灯状態を維持することで、ユーザが携行品を挿入口81から取り出すのを忘れることを抑止することができる。
UV殺菌装置80における殺菌処理の処理時間は、手洗いインジケータ15による点灯の時間と同じ又は同等にしてもよい。このようにすると、ユーザの手洗いの時間と、UV殺菌装置80による殺菌処理の時間とを対応付けることができる。
これにより、手洗い作業を済ませたユーザが、UV殺菌処理の終了を余分に待つような状況を避けることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る手洗い装置1によれば、手洗い槽11からの排水を浄化して、洗浄水として循環させる循環ユニット6を備えた手洗い装置1において、水栓12の吐水口13を、手洗い槽11の上方、又は筐体2の外の上方に配置可能となっている。
このため、水栓12の吐水口13を、筐体2の外の上方に配置させ、循環ユニット6のポンプを稼働させることで、洗浄水を手洗い装置1の外部へ排出することが可能となる。
すなわち、例えば、水栓12の先端部にホースを取り付けたり、一定の重量となる貯水タンク46を筐体2の内部から取り出したりするような作業を行う必要がない。これにより、貯水タンク46内の洗浄水を、簡易的に除去して、移動させる際の困難を軽減できる。
また、筐体2が円筒状を呈しているので、手洗い装置1を搬送する際に、筐体2を斜めに傾けた状態を維持しながら転がすことで、容易に搬送することができる。
また、筐体2としてドラム缶を採用する場合には、製造コストを抑えながら、意匠性を確保することができる。
また、筐体2を、演習部分を路面に設置させることにより、筐体2を転がす形で搬送することとしてもよい。この場合、筐体2を路面に接地させて転がすことを容易にするため、図1Bに示すような、筐体2の外部に設置される前処理フィルタ41、後処理フィルタ43、UV殺菌装置80等の装置を、筐体2から着脱可能であるとしてもよい。これにより、筐体2を動かすために専門の運搬スタッフを稼働させずとも、筐体2を設置する事業者等のスタッフ(例えば、事業会社等のオフィスフロア、店舗スタッフなど)が、自力で、筐体2の位置を変更することがよりいっそう容易になる。例えば、店舗の入り口付近に筐体2を設置して、来店者に、入店する前に手洗い装置1により手洗いをしてもらうとする。この場合、筐体2を設置する位置によっては、店舗に来訪するユーザが見つけづらい(よって、手洗いをしてから入店してもらう顧客を増やしがたい)等の事態が発生しうる。これに対し、上述の例では、店舗の運営スタッフ等が、来店者に対し手洗いをする環境を提供するために、筐体2の設置個所として良好な位置を探索することができる。
また、筐体2の外周面にアクセスホール4が設けられている。このため、アクセスホール4を用いて、排水タンク45に貯留された不純物の多い濃縮水の廃棄作業、又は逆浸透膜42の交換作業のような手洗い装置1のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、アクセスホール4に扉3が設けられている。このため、通常の使用時には扉3を閉じておくことで、筐体2の見栄えを良くすることができる。
また、手洗い装置1が、手洗いインジケータ15を備えているので、ユーザに対して適切な手洗い時間を示唆することで、手洗い装置1を使用した際に、高い洗浄効果を提供することができる。また、手洗い装置1の使用により、適切な手洗い時間の啓蒙を行うことができる。
また、手洗いインジケータ15が、筐体2の上面のうち、手洗い槽11の外側に配置されているので、手洗い槽11を用いて手を洗うユーザからの手洗いインジケータ15の視認性を確保することができる。
また、手洗いインジケータ15が、手洗い槽11の上端縁に、手洗い槽11を囲むように形成されている。このため、手洗いインジケータ15が点灯した際に、優れた意匠性を発揮することができる。
また、後処理フィルタ43が、筐体2の外部に配置され、内部が視認可能な容器に格納されている。このため、後処理フィルタ43でろ過される透過水の状態を、ユーザが外部から視認可能となる。
これにより、循環ユニット6において適切に洗浄されていることをユーザが目視することで、循環ユニット6による洗浄水の浄化機能に関して、ユーザに安心感を与えることができる。
また、前処理フィルタ41も、筐体2の外部に配置され、内部が視認可能な容器に格納されている。このため、前処理フィルタ41に流れ込む排水と、浄化がなされた状態になる後処理フィルタ43から流れ出る水と、を見比べることができる。これにより、より一層効果的に、ユーザに対して安心感を与えることができる。
また、循環ユニット6が、中間タンク44と、排水タンク45と、貯水タンク46と、吐水ユニット20と、排水ユニット30と、を備えている。これにより、排水への洗浄処理の過程において生成された中間水を適切に区分け貯留することができる。
また、手洗い装置1が、UV殺菌装置80を備えているので、ユーザが手洗い時間を利用して、携行品の殺菌処理を行うことができる。一般にスマートフォンのような常時携行して手指で操作を行う携行品では、その表面への細菌の付着が著しく、衛生面から習慣的な除菌処理が求められていた。UV殺菌装置80でスマートフォンの表面を殺菌することで、このような課題を解決することができる。
また、UV殺菌装置80が、筐体2の側面に配置されている。このため、手洗い装置1を使用して手を洗浄するユーザが、UV殺菌装置80に携行品を挿入しやすくすることができる。
また、UV殺菌装置80が、筐体2の外部に取り付けられる外付けモジュール7の一部として配置されている。このため、筐体2の見栄えを良くすることができる。また、筐体2にUV殺菌装置80のみを取り付けるための個別の施工が不要となる。
また、手洗い装置1が、殺菌インジケータ16を備えている。このため、ユーザに対して殺菌処理の進捗を提示することができる。これにより、ユーザの利便性を確保することができる。
また、殺菌インジケータ16が、筐体2の上面における手洗い槽11の外側に配置されている。このため、ユーザの殺菌インジケータ16への視認性を確保することができる。
また、殺菌インジケータ16が、手洗い槽11と外付けモジュール7との間に配置されている。このため、手洗い槽11を用いて手を洗ったユーザが、殺菌処理するUV殺菌装置80の様子を確認する過程において、殺菌インジケータ16による進捗状態の表示を確認しやすくすることができる。これにより、ユーザの利便性をより一層確保することができる。
また、排水ポンプ32の稼働時に膜ろ過ポンプ47を稼働させるステップを実行する。このため、排水の発生に応じて、逆浸透膜42による膜ろ過処理を行うことができる。これにより、それぞれのタンクの容量に限りがある中で、循環系統の全体における循環水の流量のバランスを取ることができる。また、効率的に浄化処理を実施することが可能となる。
また、前処理フィルタ41と、後処理フィルタ43と、が、視認可能な容器に格納されて筐体2の外部に配置されている。
そして、膜ろ過ポンプ47が、排水ポンプ32の稼働時に稼働すると、排水ポンプ32の稼働により前処理フィルタ41に排水が流れ込む様子と、膜ろ過ポンプ47の稼働により後処理フィルタ43に透過水が流れ込む様子と、をユーザが外部から同時に確認することができる。
これにより、筐体2の内部において、循環水が洗浄されて循環している様子を視覚的にユーザに伝えることができ、ユーザが安心して手洗い装置1を使用することができる。
<変形例>
次に、変形例に係る手洗い装置1について説明する。この変形例では、制御部60が、水栓12の第1状態と第2状態とを自動制御する機能を有している。
本変形例では、水栓12の基部に、水栓12を回動可能なモータが設けられている。そして、外部からの制御部60への入力により、制御部60がモータを駆動して、水栓12を基部周りに回動させることで、第1状態と第2状態とが切り替わる。
第1状態では、制御部60は、排水処理、洗浄処理、及び吐水処理をそれぞれ前述の通り行う。
一方、第2状態では、制御部60は、排水処理及び洗浄処理を行うことなく、吐水ユニット20を稼働させて、貯水タンク46に貯留された水を除去するために、水栓12から吐水させるステップである吐水処理を実行する。
本変形例によれば、水栓12の第1状態と第2状態とを制御部60が自動制御する。第1状態では、手洗い装置1を通常使用することができる。第2状態では、貯水タンク46内の洗浄水を除去することができる。これにより、水栓12の向きを自動制御することで、より一層簡易に、貯水タンク46内の洗浄水を除去することができる。
<その他の変形例>
次に、その他の変形例について説明する。
上記実施形態では、手洗い装置1がUV殺菌装置80を備えている構成を示したが、このような態様に限られない。手洗い装置1はUV殺菌装置80を備えなくてもよい。この場合には、手洗い装置1は、殺菌インジケータ16を備えていない。
筐体2の形状は円筒形状に限られず、任意に変更することができる。例えば、筐体2の形状を楕円型等としてもよい。筐体2を手で転がせて移動させることを容易にしつつ、手を放しても転がりすぎないようにすることができる。
上記実施形態では、吐水口13に赤外線センサが1つ配置される場合を例に説明したが、このような態様に限られない。吐水口13には、十字方向に4つの赤外線センサが配置されていてもよい。こうすることで、手洗いの開始時に吐水口13から洗浄水を吐出させたユーザが、手を濡らした後にどちらの方向に手を移動させたかを把握することが可能となる。手を濡らした後の行動を把握できれば、ユーザがちゃんと薬剤を使用したかを把握することが可能となる。
手洗い装置1は、このようにユーザが吐水口13付近でどのように手を移動させたかをセンシングして、ユーザの手が移動した履歴を保持することとしてもよい。手洗い装置1は、当該ユーザの手の移動のログを外部のサーバ等へ送信することにより、手洗い装置1が設置される場所で手洗い装置1を利用する複数のユーザの手洗いの行動を分析することができる。例えば、ある場所に設置される手洗い装置1を利用するユーザの手洗い行動が適切になされている傾向にあるか等を分析することができうる。
手洗い装置1の筐体2の前面には、人感センサ等の人の有無を判別するセンサが配置されていてもよい。人感センサにより、手洗い装置1を使用したユーザの、手洗い装置1の前での滞在時間を取得することが可能となる。
上記実施形態では、前処理フィルタ41及び後処理フィルタ43が、筐体2の外部に設けられ、内部が視認可能な容器に格納されている例を説明したが、このような態様に限られない。
前処理フィルタ41及び後処理フィルタ43は、筐体2の内部に設けられてもよい。この場合には、前処理フィルタ41及び後処理フィルタ43は、内部が視認可能な容器に格納されていなくてよい。
手洗いインジケータ15の形状、構造、表示態様、及び制御処理は、任意に変更することができる。また、手洗い装置1は、手洗いインジケータ15を備えなくてもよい。
殺菌インジケータ16の形状、構造、表示態様、及び制御処理は、任意に変更することができる。殺菌インジケータ16は、UV殺菌装置80に設けてもよい。また、手洗い装置1は、殺菌インジケータ16を備えなくてもよい。
浄化ユニット40の構成については、任意に変更することができる。例えば、後処理フィルタ43を省略してもよいし、他のフィルタを追加で採用してもよい。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る手洗い装置について説明する。第2の実施形態では、水循環機能を有する手洗い装置のメンテナンスについて説明する。なお、第2の実施形態の説明において「手洗い装置」という記載は、第1の実施形態で説明した「手洗い装置1」を含み、メンテナンス作業を行うことが可能な手洗い装置という。
<全体構成>
第2の実施形態に係る手洗い装置の全体構成について説明する。図11は、第2の実施形態に係る手洗い装置の構成の一例を示すブロック図である。
図11に示すように、手洗い装置は、循環ユニット6と、薬剤タンク50と、UV殺菌装置80と、メンテナンスユニット9と、を備えている。なお、図示していないが、手洗い装置は、手洗いを実現するように、第1の実施形態のように、筐体2と、筐体の一部に設けられる手洗い槽11と、洗浄水を吐水する水栓12と、ディスペンサ14などを備えることは、言うまでもない。
循環ユニット6、薬剤タンク50、及びUV殺菌装置80の構成は、第1の実施形態と同様であるので、繰り返して説明しない。
メンテナンスユニット9は、手洗い装置に対するメンテナンス作業を制御する構造であり、循環ユニット6と、薬剤タンク50と、UV殺菌装置80とそれぞれ接続されている。以下、メンテナンスユニット9の構成について説明する。
<メンテナンスユニットの構成>
図12は、メンテナンスユニット9の構成を示すブロック図である。図12に示すように、メンテナンスユニット9は、第1指示部91と、第2指示部92と、記憶部93と、メンテナンス制御部94とを備えている。
第1指示部91は、筐体においてユーザが視認可能な位置に設置され、手洗い装置のメンテナンスの必要性を知らせるように第1指示情報を出力する。ここでいうメンテナンスの必要性とは、手洗い装置に対してメンテナンス作業を行う必要があるか否かということである。手洗い装置のメンテナンスの必要性は、後述する各メンテナンス項目のメンテナンスの必要性に基づいて決められる。
第1指示部91は、例えば、第1の実施形態の手洗いインジケータ15により構成され、手洗い槽の上端縁に手洗い槽を囲むように形成されている。また、第1指示部91は、例えば、筐体2の上面における手洗い槽11の外側に設置され、例えば、第1の実施形態の殺菌インジケータ16であってもよい。つまり、第1指示部91は、手を洗うユーザが視認可能な位置に設置されるインジケータであれば、上記の例に限らない。例えば、第1指示部91は、筐体2の上面における手洗い槽11の外側における、ユーザ近傍の位置に設置されてもよい。
第1指示部91は、発光素子で構成され、複数の点灯態様で点灯可能である。第1指示部91は、メンテナンスの必要性に基づき、点灯態様を変化させ、第1指示情報を出力する。ここでいう点灯態様としては、点灯色、点灯輝度、又は点滅の有無などを含む。例えば、第1指示部91は、第1指示情報を出力するように、手洗い装置のメンテナンスが不要な場合に青色で点灯し、メンテナンス時期が所定期間後に到来する場合に黄色で点灯し、メンテナンス時期がまもなく到来する場合に赤色で点灯し、メンテナンスが行われなかったため作動が停止した場合に赤色で点滅する。
また、第1指示部91は、ユーザが手洗いをしているときに作動する。例えば、第1指示部91は、手洗いインジケータ15であり、手洗いインジケータ15は、ユーザが手を洗っているときに手洗い時間の目安を表示しながら、メンテナンスの必要性に基づき、点灯態様を変化させ、第1指示情報を出力する。
第1指示部91が手洗い装置のメンテナンスの必要性をユーザに知らせることで、ユーザは、手洗い装置のメンテナンス状況ないし衛生状況を把握することができる。また、メンテナンスの必要性を手洗い装置の管理者に知らせることもできるので、適切にメンテナンス作業を行うように手洗い装置の管理者を促すことができる。
第2指示部92は、筐体の内部に設置され、メンテナンスが必要であるメンテナンス項目を知らせるように第2指示情報を出力する。ここでいうメンテナンス項目とは、手洗い装置が備える部材の中、メンテナンス作業をすべき部材のメンテナンスを表す。
具体的には、メンテナンス項目は、例えば、以下の項目の少なくともいずれかを含む。
・循環ユニット6が備える前処理フィルタ41、逆浸透膜42及び後処理フィルタ43の交換
・薬剤タンク50への薬剤の補充
・排水タンク45に貯留している濃縮水の廃棄
・塩素タンク67への塩素の補充
・UV殺菌装置80の異常時の処置
第2指示情報は、メンテナンスが必要であるメンテナンス項目の種類、例えば、薬剤の補充が必要となることを知らせる。
第2指示部92は、手を洗う一般ユーザが通常の使用時に見えないようにしてよい。例えば、第2指示部92は、筐体2の内部に設置され、手洗い装置の管理者が扉3を開けて視認可能な表示装置であり、メンテナンスが必要であるメンテナンス項目の識別番号を表示する。
第2指示部92は、メンテナンス内容を識別して表示可能な、所定の表示デバイスにより構成される。例えば、第2指示部92は、7セグメントLEDにより構成される。第2指示部92は、7つのLEDによる点灯を組み合わせることでメンテナンス内容を識別して表示する。
また、第2指示部92は、メンテナンス内容を知らせる光学式マークを表示する表示デバイスにより構成されてもよい。光学式マークは、メンテナンスの内容等を符号化したマーク、例えば、バーコード、1次元画素コード、又は2次元画素コード等である。より具体的には、例えば、第2指示部92は、手洗い装置のメンテナンスに対応しているQRコード(登録商標)を表示する。手洗い装置の管理者は自身が所持する端末装置で当該QRコードを読み込む。端末装置は、ディスプレイに、メンテナンスが必要であるメンテナンス項目を表示したり、当該メンテナンス項目を行うための作業手順を表示したりする。
第2指示部92は、メンテナンスが必要である具体的なメンテナンス項目を手洗い装置の管理者に知らせることができる。そのため、手洗い装置の管理者が適切にメンテナンス作業を行うことができる。
記憶部93は、第2の実施形態に係るプログラム、及び後述するメンテナンス制御部94が使用するデータを記憶する。メンテナンス制御部94が使用するデータは、例えば、以下のデータを含む。
(ア)手洗い装置を構成する各種ハードウェアを駆動させるためのパラメータ
・ポンプの駆動に関するパラメータ
(1)ポンプの駆動値(電圧、電流)、積算駆動時間、ポンプのメンテナンス記録
(2)ポンプの耐用年数
・タンクの動作制御に関するパラメータ
(1)タンクの容量、材質、耐用年数
(2)タンクの容量の変動
(3)タンクの積算駆動時間、メンテナンス記録
・バルブの動作制御に関するパラメータ
(1)バルブの駆動値(電圧、電流)、積算駆動時間、動作時間/タイミング
(2)バルブの耐用年数
(イ)センシング結果
・水中をセンシング可能な各種センサのセンシング結果(例えば、以下の各項目がセンサによりセンシング可能)
(1)流量、圧力、水位、温度
(2)pH、電気伝導度、酸化還元電位、アルカリ度、イオン濃度、硬度
(3)濁度、色度、粘度、溶存酸素
(4)臭気、アンモニア態窒素・硝酸態窒素・亜硝酸態窒素・全窒素・残留塩素・全リン・全有機炭素・全無機炭素・全トリハロメタン
(5)微生物センサの検知結果、化学的酸素要求量、生物学的酸素要求量、
(6)シアン、水銀、油分、界面活性剤
(7)光学センサの検知結果、TDS(Total Dissolved Solids)センサの検知結果
(8)質量分析結果、微粒子、ゼータ電位、表面電位
・画像データ
(1)手洗いの監視画像データ
(2)タンクの監視画像データ
(3)フィルタの監視画像データ
(4)配管の監視画像データ
(ウ)その他の情報
・環境の情報
(1)大気圧、温度、湿度
(2)環境の位置を示す情報(設置場所)
・利用者のデータ
(1)利用者の属性(性別、国籍、居住地、職業)
(2)利用者の利用履歴(手洗い時間、頻度)
・管理者のデータ
(1)管理者の属性(性別、国籍、居住地、業界)
(2)管理者の管理履歴(メンテナンス履歴、消耗品購入履歴)
本実施形態において、記憶部93は、例えば、手洗い装置利用履歴データ931、部材管理データ932、フィルタセンシングデータ933、液体残量センシングデータ934、及び殺菌装置利用履歴データ935を記憶する。
手洗い装置利用履歴データ931は、手洗い装置の利用履歴についてのデータベースである。詳細は後述する。
部材管理データ932は、手洗い装置の利用履歴に基づき、各メンテナンス項目の必要性を管理するデータベースである。詳細は後述する。
フィルタセンシングデータ933は、循環ユニット6が備える前処理フィルタ41、逆浸透膜42及び後処理フィルタ43などの消耗度を検知するセンサについてのデータベースである。詳細は後述する。
液体残量センシングデータ934は、液体の補充又は廃棄の必要性を判定するように、液体の残量を検知するセンサについてのデータベースである。詳細は後述する。
殺菌装置利用履歴データ935は、UV殺菌装置80の利用履歴についてのデータベースである。詳細は後述する。
メンテナンス制御部94は、手洗い装置のプロセッサ及びメモリ等により実現される。メンテナンス制御部94は、記憶部93に記憶されるプログラムを実行することで、第1指示部91及び第2指示部92の出力を制御するように、各種モジュールとしての機能を発揮する。
データ取得モジュール941は、記憶部93から、第1指示部91及び第2指示部92の出力を制御する処理を行うために用いるデータを取得する。例えば、データ取得モジュール941は、記憶部93から、フィルタセンシングデータ933を取得する。
第1指示部制御モジュール942は、第1指示部91の出力を制御する処理を行う。例えば、第1指示部制御モジュール942は、データ取得モジュール941により取得したデータに基づき、各メンテナンス項目のメンテナンスの必要性を判定して、手洗い装置のメンテナンスの必要性を判定することで、第1指示部91の出力を制御する。
第2指示部制御モジュール943は、第2指示部92の出力を制御する処理を行う。例えば、第2指示部制御モジュール943は、データ取得モジュール941により取得したデータに基づき、各メンテナンス項目のメンテナンスの必要性を判定して、メンテナンスが必要であるメンテナンス項目を特定することで、第2指示部92の出力を制御する。
<データ構造>
図13から図17は、メンテナンスユニット9が記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。
図13は、手洗い装置利用履歴データ931のデータ構造を示す図である。
図13に示すように、手洗い装置利用履歴データ931のレコードのそれぞれは、項目「日時」と、項目「詳細」等の情報を含む。
項目「日時」は、ユーザが手洗い装置を利用して手を洗っているときの時間情報であり、日付及び時刻を記憶する。
項目「詳細情報」は、手を洗っているときの手洗い装置の作動に関する情報であり、例えば、手洗い装置の吐水、薬剤吐出、及び吐水の継続時間を記憶する。メンテナンス制御部94は、例えば、時間の近い吐水、薬剤吐出、吐水の一連の動作を、一回の手洗いとして認定する。
手洗い装置利用履歴データ931により、メンテナンス制御部94は、例えば、手洗い装置の吐出の回数、薬剤吐出の回数、及び手洗いの回数を把握することができる。
図14は、部材管理データ932のデータ構造を示す図である。
図14に示すように、部材管理データ932のレコードのそれぞれは、項目「部材識別情報」、項目「前回のメンテナンス日時」、項目「耐用可能な手洗い回数」、項目「前回のメンテナンス以来の手洗い回数」、及び項目「残りの手洗い回数」等の情報を含む。
項目「部材識別情報」は、それぞれのメンテナンス項目に対応する部材を識別するための情報であり、部材の名称及び識別番号を記憶する。なお、識別番号のみであっても構わない。
項目「前回のメンテナンス日時」は、それぞれのメンテナンス項目に対応する部材に対して、直近にメンテナンスを行ったときの時間情報であり、日付及び時刻を記憶する。
項目「耐用可能な手洗い回数」は、それぞれのメンテナンス項目に対応する部材に対して、メンテナンスを行った直後から次回のメンテナンス時期まで耐用可能な手洗い回数であり、各部材の属性に基づいた情報である。例えば、前処理フィルタを交換した直後から、次回の交換が必要になるまで、50回の手洗いを行える場合に、前処理フィルタの「耐用可能な手洗い回数」として「50回」を記憶する。項目「耐用可能な手洗い回数」は、部材毎に予め設定されていてもよいし、手洗い装置についてのプログラムの更新の際に回数が書き換えられてもよい。
項目「前回のメンテナンス以来の手洗い回数」は、それぞれのメンテナンス項目に対応する部材に対して、前回のメンテナンス以来、利用された手洗い回数に関する情報である。項目「前回のメンテナンス以来の手洗い回数」は、手洗い装置利用履歴データ931に基づいて決められる。例えば、手洗い装置利用履歴データ931に基づき、薬剤タンクの前回のメンテナンス日時以降の薬剤吐出の回数を累計し、薬剤タンクの「前回のメンテナンス以来の手洗い回数」として記憶する。
項目「残りの手洗い回数」は、それぞれのメンテナンス項目に対応する部材に対して、次回のメンテナンス時期が到来するまで行える残りの手洗い回数に関する情報である。項目「残りの手洗い回数」は、項目「耐用可能な手洗い回数」から、項目「前回のメンテナンス以来の手洗い回数」を差し引いた数値である。例えば、前処理フィルタは、一回の交換で50回の手洗いが行え、前回の交換以来30回の手洗いが行われた場合に、「残りの手洗い回数」として「20回」を記憶する。
メンテナンス項目に対応する部材が交換されると、メンテナンス制御部94は、例えば、交換された部材から識別情報を読み出す。部材の識別情報は、例えば、無線タグに記憶されている。メンテナンス制御部94は、例えば、リーダ機能により無線タグに記憶されている識別情報を読み出す。また、部材の識別情報は、例えば、部材に設置されているメモリ記憶されていてもよい。メンテナンス制御部94は、部材が取り付けられるとメモリにアクセスし、記憶されている識別情報を読み出す。
メンテナンス制御部94は、読み出した識別情報を、部材管理データ932の項目「部材識別情報」の新たなレコードに追加する。このとき、メンテナンス制御部94は、読み出した識別情報が所定の規則に則っているか否かを判断する。所定の規則は、部材の発売年月日に応じて変更されてもよい。メンテナンス制御部94は、読み出した識別情報が所定の規則に則っていない場合、交換された部材が適正でない旨を交換者へ提示する。
部材管理データ932により、メンテナンス制御部94は、例えば、各部材の利用状況を把握し、次回のメンテナンス時期が到来するまで行える残りの手洗い回数を把握することができる。
図15は、フィルタセンシングデータ933のデータ構造を示す図である。
図15に示すように、フィルタセンシングデータ933のレコードのそれぞれは、項目「センサ識別情報」と、項目「日時」、項目「センシング結果」等の情報を含む。
項目「センサ識別情報」は、それぞれのセンサを識別するための情報であり、センサの名称及び識別番号を記憶する。なお、識別情報のみが記憶されていても構わない。センサは、循環ユニット6の各フィルタの流路、即ち、各フィルタの前段又は後段に設置されるセンサ、具体的には、圧力センサ33、センサ部61、センサ部62などを含む。
項目「日時」は、それぞれのセンサがセンシングを行ったときの時間情報であり、日付及び時刻を記憶する。
項目「センシング結果」は、それぞれのセンサのセンシングにより取得した検知結果であり、フィルタの前段又は後段の水圧、流量又は電気伝導率等を示す。
メンテナンス制御部94は、例えば、各センサのセンシング結果に基づき、各フィルタの消耗度を判定する。例えば、逆浸透膜42の後段に設置されるEC/温度センサにより、逆浸透膜42でろ過される循環水の電気伝導度を検知して不純物の量を判断する。その他にも、圧力又は流量が所定値を超える場合に、逆浸透膜42に目詰まりが発生して交換時期が到来すると判定する。
フィルタセンシングデータ933により、メンテナンス制御部94は、例えば、各フィルタの消耗度を把握し、各フィルタの交換の必要性を把握することができる。
図16は、液体残量センシングデータ934のデータ構造を示す図である。
図16に示すように、液体残量センシングデータ934のレコードのそれぞれは、項目「部材識別情報」と、項目「日時」、項目「センシング結果」等の情報を含む。
項目「部材識別情報」は、それぞれの液体を貯留する部材を識別するための情報であり、部材の名称及び識別番号を記憶する。なお、識別情報のみが記憶されていても構わない。液体は、薬剤タンク50に貯留されている薬剤、中間タンク44に貯留されている水、排水タンク45に貯留されている濃縮水、貯水タンク46に貯留されている水、及び塩素タンク67に貯留されている次亜塩素酸水などを含む。
項目「日時」は、それぞれのセンサがセンシングを行ったときの時間情報であり、日付及び時刻を記憶する。センサとしては、それぞれの貯留部材に設置され、液体の残量を検知する水位センサであってよい。
項目「センシング結果」は、それぞれのセンサのセンシングにより取得した検知結果であり、それぞれの貯留部材における液体の水位を示す。
メンテナンス制御部94は、例えば、各水位センサのセンシング結果に基づき、各液体の残量を把握し、補充又は廃棄の必要性を判定する。例えば、薬剤タンクに設けられる水位センサのセンシング結果が所定値を下回る場合に、薬剤の補充が必要であると判定する。
液体残量センシングデータ934により、メンテナンス制御部94は、例えば、各液体の残量を把握し、各液体の補充又は廃棄の必要性を把握することができる。
図17は、殺菌装置利用履歴データ935のデータ構造を示す図である。
図17に示すように、殺菌装置利用履歴データ935のレコードのそれぞれは、項目「部材識別情報」と、項目「日時」、項目「紫外線照射のパターン」等の情報を含む。
項目「部材識別情報」は、殺菌装置を識別するための情報であり、部材の名称及び識別番号を記憶する。なお、識別情報のみが記憶されていても構わない。殺菌装置としては、UV殺菌装置80を含む。
項目「日時」は、UV殺菌装置80が作動しているときの時間情報であり、日付及び時刻を記憶する。
項目「紫外線照射のパターン」は、UV殺菌装置80が紫外線を照射する態様を示す情報である。「紫外線照射のパターン」としては、UV殺菌装置80がユーザの携行品に対して、全面的に紫外線を照射するパターン、所定の領域に紫外線を集中して照射するパターン、及び紫外線を照射できない異常状態などを含む。メンテナンス制御部94は、例えば、UV殺菌装置80から利用履歴に関する情報を取得する。
殺菌装置利用履歴データ935により、メンテナンス制御部94は、例えば、殺菌装置の作動状況を把握し、殺菌装置の異常状態を把握することができる。
<動作>
以下、メンテナンスユニットにより第1指示部、第2指示部を制御する動作を説明する。
図18は、第1指示部91、第2指示部92を制御する処理のフローを示す図である。
ステップS181において、メンテナンス制御部94は、各メンテナンス項目について、そのメンテナンス日時、メンテナンス直後から次回のメンテナンス時期まで耐用可能な手洗い回数、及び、前回のメンテナンス以来の手洗い回数を取得する。具体的に、メンテナンス制御部94は、手洗い装置利用履歴データ931及び部材管理データ932より、上記情報を取得する。
ステップS182において、メンテナンス制御部94は、各メンテナンス項目について、次回のメンテナンス時期が到来するまで行える残りの手洗い回数を算出する。メンテナンス制御部94は、耐用可能な手洗い回数から、前回のメンテナンス以来の手洗い回数を差し引くことで、残りの手洗い回数を算出する。
ステップS183において、メンテナンス制御部94は、残りの手洗い回数に基づき、第1、第2指示部の出力態様を決定する。具体的には、メンテナンス制御部94は、各メンテナンス項目の残りの手洗い回数に基づき、各メンテナンス項目のメンテナンスの必要性を判定し、さらに、手洗い装置のメンテナンスの必要性を判定する。
例えば、メンテナンス制御部94は、各メンテナンス項目の残りの手洗い回数の中から、最小値を抽出する。メンテナンス制御部94は、抽出した最小値が15回以上である場合、各メンテナンス項目及び手洗い装置のメンテナンスの必要性を「メンテナンス不要」と判定する。
また、メンテナンス制御部94は、当該最小値が15回未満、5回以上である場合、当該最小値に該当しているメンテナンス項目、及び手洗い装置のメンテナンスの必要性を「メンテナンス準備」と判定する。
また、メンテナンス制御部94は、当該最小値が5回未満、1回以上である場合、当該最小値に該当しているメンテナンス項目、及び手洗い装置のメンテナンスの必要性を「メンテナンスが必要」と判定する。
また、メンテナンス制御部94は、当該最小値が0回である場合、手洗い装置の動作を停止させる。メンテナンス制御部94は、当該最小値に該当しているメンテナンス項目、及び手洗い装置のメンテナンスの必要性を「メンテナンスしないと再起動しない」と判定する。
ステップS184において、メンテナンス制御部94は、第1、第2指示部により、ステップS183に決定された出力態様で第1、第2指示情報を出力する。
具体的には、ステップS183において、各メンテナンス項目及び手洗い装置のメンテナンスの必要性を「メンテナンス不要」と判定した場合、メンテナンス制御部94は、例えば、第1指示部91を青色で点灯させ、第2指示部92に、メンテナンス不要を示す情報を表示する。例えば、第2指示部92は、メンテナンス不要を示す識別番号「00」を表示する。
また、ステップS183において、最小値に該当しているメンテナンス項目及び手洗い装置のメンテナンスの必要性を「メンテナンス準備」と判定した場合、メンテナンス制御部94は、例えば、第1指示部91を黄色で点灯させ、第2指示部92に、当該メンテナンス項目の識別番号を表示する。
また、ステップS183において、最小値に該当しているメンテナンス項目及び手洗い装置のメンテナンスの必要性を「メンテナンスが必要」と判定した場合、メンテナンス制御部94は、例えば、第1指示部91を赤色で点灯させ、第2指示部92に、当該メンテナンス項目の識別番号を表示する。
また、ステップS183において、最小値に該当しているメンテナンス項目及び手洗い装置のメンテナンスの必要性を「メンテナンスしないと再起動しない」と判定した場合、メンテナンス制御部94は、例えば、第1指示部91を赤色で点滅させ、第2指示部92に、当該メンテナンス項目の識別番号を表示する。
なお、残り回数に関する閾値は、上記に示されるような15回、及び5回に限定されない。閾値はこれらよりも大きくてもよいし、小さくても構わない。
また、「メンテナンス不要」、「メンテナンス準備」、「メンテナンスが必要」、「メンテナンスしないと再起動しない」のように段階的にアラートを発するようにしているが、段階的なアラートはこれらに限定されない。段数はこれらよりも多くてもよいし、少なくても構わない。
また、最小値が0回となった場合、手洗い装置の動作を停止させるようにしているが、最小値が0回となった場合、必ずしも手洗い装置の動作を停止させなくてもよい。例えば、最小値が0回となった後も数回使えるようにしておいてもよい。最小値が0回となった後もメンテナンスがなされずに使用が継続された場合、メンテナンス制御部94は、メンテナンスをより強く促す。
図18には、残りの手洗い回数に基づき第1、第2指示部の制御処理を行うことを例示しているが、これに限られない。以下のように第1、第2指示部を制御してもよい。なお、いずれの制御処理で制御してよいし、複数の制御処理を併用してもよい。
(ア)フィルタの消耗度に基づく制御
フィルタの流路に、フィルタを通過する水の流量、圧力、温度又は電気伝導率の少なくとも1つを検知するセンサを設けて、フィルタの消耗度を検知する。メンテナンスユニット9は、フィルタの消耗度に基づき、第1指示部91及び第2指示部92の出力を制御する。
例えば、メンテナンス制御部94は、フィルタセンシングデータ933より、各センサのセンシング結果を取得し、循環ユニット6が備える前処理フィルタ41、逆浸透膜42及び後処理フィルタ43などの消耗度を判定する。例えば、逆浸透膜42の後段に設置されるEC/温度センサにより検知した電気伝導度が所定値を超える場合に、メンテナンス制御部94は、逆浸透膜42に目詰まりが発生して交換時期が到来すると判定する。メンテナンス制御部94は、第1指示部91を赤色で点灯させ、第2指示部92に、逆浸透膜42に該当する識別番号を表示する。
また、メンテナンス制御部94は、フィルタセンシングデータ933から取得したセンシング結果に所定の挙動、例えば、フィルタの異常発生を表す挙動が発生した場合、循環ユニット6が備える前処理フィルタ41、逆浸透膜42及び後処理フィルタ43などに異常が発生したと判定する。メンテナンス制御部94は、第1指示部91を赤色で点灯させ、第2指示部92に、対応するフィルタに該当する識別番号を表示する。
(イ)液体の残量に基づく制御
液体を貯留する容器に水位を検知するセンサを設けて、液体の残量を検知する。メンテナンスユニット9は、液体の残量に基づき、第1指示部91及び第2指示部92の出力を制御する。
例えば、薬剤タンク50に薬剤の残量を検知する水位センサを設けて、当該水位センサのセンシング結果が所定値を下回る場合に、メンテナンス制御部94は、薬剤の補充が必要であると判定する。メンテナンス制御部94は、第1指示部91を赤色で点灯させ、第2指示部92に、薬剤タンク50に該当する識別番号を表示する。
(ウ)殺菌装置の異常検知結果に基づく制御
殺菌装置で発生した異常を検知する検知手段が設置されている。メンテナンスユニット9は、殺菌装置での異常検知に基づき、第1指示部91及び第2指示部92の出力を制御する。
例えば、メンテナンス制御部94は、UV殺菌装置80から、UV殺菌装置80の利用履歴を取得する。UV殺菌装置80で紫外線の照射に異常が発生したことが検知されると、メンテナンス制御部94は、UV殺菌装置80のメンテナンスが必要であると判定する。メンテナンス制御部94は、第1指示部91を赤色で点灯させ、第2指示部92に、UV殺菌装置80に該当する識別番号を表示する。
また、例えば、メンテナンス制御部94は、UV殺菌部22から、UV殺菌部22の利用履歴を取得する。UV殺菌部22から紫外線の照射に異常が発生したことを報知されると、メンテナンス制御部94は、UV殺菌部22のメンテナンスが必要であると判定する。メンテナンス制御部94は、第1指示部91を赤色で点灯させ、第2指示部92に、UV殺菌部22に該当する識別番号を表示する。
上記一連の処理により、メンテナンスユニット9は、第1指示部91及び第2指示部92により、手洗い装置のメンテナンスに関する情報を適切に知らせることができる。これにより、メンテナンスの担当者は、手洗い装置のメンテナンスを適切かつ効率的に行うことができる。
なお、メンテナンスユニット9による異常発生の検知は上記に限定されない。メンテナンス制御部94は、フィルタセンシングデータ933から取得したセンシング結果に所定の挙動、例えば、吐水ユニット20、排水ユニット30、浄化ユニット40の異常発生を表す挙動が発生した場合、吐水ユニット20、排水ユニット30、浄化ユニット40に異常が発生したと判定する。メンテナンス制御部94は、第1指示部91を赤色で点灯させ、第2指示部92に、対応するユニットに該当する識別番号を表示する。
<表示例>
第1指示部91及び第2指示部92の表示例を説明する。
図19は、第1指示部の表示態様の一例を示す図である。図19において、第1指示部91は、第1の実施形態の手洗いインジケータ15により構成され、ユーザが手を洗っているときに手洗い時間の目安を表示しながら、異なる点灯態様で、手洗い装置のメンテナンスの必要性を知らせる。
例えば、手洗い装置のメンテナンスが不要な場合に、手洗いインジケータ15の点灯色を青色とし、手洗い装置のメンテナンスが必要な場合に、手洗いインジケータ15の点灯色を赤色とする。図19に示すように、ディスペンサ14が稼働した場合、手洗いインジケータ15は、手洗い時間の目安を表示するように、上面視で水栓12の基部近傍に位置するLEDライトから、時計回りに順番に点灯するとともに、手洗い装置のメンテナンスの必要性を知らせるように、所定の色で点灯する。
これにより、ユーザが手を洗っているとき、ユーザが視認しやすい態様で、手洗い装置のメンテナンスの必要性をユーザに知らせることができる。そのため、ユーザが手洗い装置のメンテナンス状況ないし衛生状況を把握することができる。また、メンテナンスの必要性を手洗い装置の管理者に知らせることもできるので、適切にメンテナンス作業を行うように管理者を促すことができる。
図20は、第2指示部の表示態様の一例を示す図である。図20において、第2指示部92は、2個の7セグメントLEDからなり、メンテナンス項目の識別番号を表示することで、メンテナンスが必要なメンテナンス項目を知らせる。
例えば、図20に示すように、前処理フィルタ41の交換が必要であると判定した場合、第2指示部92に、前処理フィルタ41の識別番号「02」を表示する。また、メンテナンスが必要なメンテナンス項目がない場合に、識別番号「00」を表示してよい。また、交換等で対応できない、テクニカルなエラーが発生した場合には、例えば、予め設定された識別番号「88」を表示してもよい。
これにより、メンテナンスが必要である具体的なメンテナンス項目を手洗い装置の管理者に知らせることができる。そのため、手洗い装置の管理者が適切にメンテナンス作業を行うことができる。
また、メンテナンス制御部94は、フィルタセンシングデータ933の項目「センシング結果」に基づき、交換された部材、例えば、フィルタが適正なものであるか否かを判断してもよい。例えば、前処理フィルタ41、逆浸透膜42、及び後処理フィルタ43は、使用される素材によって、流量特性が変わる。つまり、使用される素材によっては、フィルタの前段、又は後段で検知される圧力、又は流量が変わってくる。
メンテナンスユニット9は、適正な前処理フィルタ41、逆浸透膜42、及び後処理フィルタ43が取り付けられているときに検知される一般的な圧力値、又は流量値等を所定の幅を持って予め記憶部93に記憶している。メンテナンス制御部94は、フィルタが交換されると、例えば、吐水ユニット20を制御し、水栓12から洗浄水を吐水させる。メンテナンス制御部94は、このときに検知される圧力値、又は流量値が、予め設定されている圧力値、又は流量値の幅に収まるか否かを判断する。収まらない場合、メンテナンス制御部94は、交換された部材が適正でない旨を交換者へ提示する。なお、予め設定される圧力値、又は流量値等は、プログラムの更新の際に合わせ、最新の値に更新されてもよい。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、手洗いに関するデータの収集について説明する。なお、第1、2の実施形態と同様の構成について、同一の符号を付して説明を省略する。
<情報処理システム1000の全体構成>
図21は、情報処理システム1000の全体構成を示すブロック図である。情報処理システム1000は、手洗いに関するデータ、アプリケーションに関するデータ、メンテナンスに関するデータ等のデータを収集及び分析するためのシステムである。
図21に示すように、情報処理システム1000は、手洗い装置1と、情報処理装置200と、監視装置300と、メンテナンス端末400とを含む。なお、情報処理システム1000は、複数の手洗い装置1を含む構成としてもよい。手洗い装置1と、情報処理装置200と、監視装置300と、メンテナンス端末400とは、有線又は無線の通信規格を用いて、ネットワーク500と接続する。手洗い装置1と、情報処理装置200とは、ネットワーク500を介して相互に通信可能に接続されている。なお、本実施形態では、情報処理システム1000が監視装置300及びメンテナンス端末400を含む場合を例に説明しているが、情報処理システム1000は、監視装置300及びメンテナンス端末400を必ずしも含まなくてもよい。
手洗い装置1は、任意の場所に設置可能で可搬な、ユーザが手洗いをするための装置である。手洗い装置1は、通信ユニット100を備えている。通信ユニット100は、情報処理装置200との通信を制御する構造である。
通信ユニット100は、手洗いに関するデータである第1データを取得し、情報処理装置200へ送信する。第1データは、例えば、手洗い装置1の利用履歴についてのデータ、監視装置300から取得される手洗い装置1を監視して得られるデータ、検知されたデータに基づいて作成される集計データ、その他のデータを含む。また、通信ユニット100は、メンテナンスに関するデータである第2データを取得し、情報処理装置200へ送信する。第2データは、例えば、手洗い装置1に設置されるセンサ群により検知されるデータ、交換部材を管理するデータ等を含む。
監視装置300は、手洗い装置1の周辺を監視する装置である。監視装置300は、手洗い装置1の周辺を監視可能な位置に設置される。例えば、監視装置300は、手洗い装置1を設置する空間(建物のロビー、入口など)に配置されるカメラ等であることとしてもよい。手洗い装置1が、不特定の利用者により利用される空間に設置される場合に、監視装置300は、当該空間に予め設置される監視カメラ等であるとしてもよく、手洗い装置1の設置個所にあわせて設置する装置であってもよい。監視装置300は、カメラ等の撮像装置、又は人感センサ、又は赤外線センサ等のセンサにより実現される。監視装置300は、取得した監視データ、例えば、画像データ又はセンサデータを手洗い装置1へ送信する。
カメラで手洗い装置1の周辺を撮影することにより、手洗いがちゃんとできているか(例えば、(1)手を濡らし、(2)薬剤を皮膚につけて、(3)手をもみ洗う動作をして、(4)洗い流す、の各ステップの動作をしているかを、撮影画像に基づき判定する。又は、後述する「手洗い評価」等に示すように、手洗い装置1等に備え付ける赤外線センサにより、手洗い時のユーザの手の動かし方を評価する)、故障が発生していないか(後述する)、メンテナンスの必要があるか(手洗い装置1が、メンテナンスが必要であることの出力(発光など)をしている等)等の情報を得ることが可能となる。また、人感センサ等のセンサで手洗い装置1の周辺をセンシングすることにより、手洗い装置1の前に人がいるか、手洗いの際に何秒間手洗い装置1の前で滞在したか等の情報を得ることが可能となる。
また、監視装置300は、センサ又は手洗いの監視画像データからユーザの手の大きさを検出するように構成してもよい。この場合、監視装置300は、検出した手の大きさを手洗い装置1に送信する。第1の実施形態に係る制御部60は、例えば、検出した手の大きさに応じた量の薬剤を吐出する。なお、監視装置300から監視データが手洗い装置1へ送信され、手洗い装置1で手の大きさが検出されてもよい。また、手の大きさは直接検出されるのではなく、身長、性別、年代等のユーザの属性から手の大きさを推定するようにしてもよい。
メンテナンス端末400は、手洗い装置1のメンテナンスを担当する者が所有する装置である。例えば、メンテナンス端末400は、スマートフォン、タブレット、ラップトップPC等の携帯端末、据え置き型のコンピュータ等である。メンテナンス端末400は、メンテナンス担当者がメンテナンスを行った際に、メンテナンスに関するデータである第2データを情報処理装置200へ送信する。また、メンテナンス端末400は、手洗い装置1に設定データを入力するようにしてもよい。設定データは、例えば、循環ユニット6の異常を検知するための参照データ、交換部材の耐用可能回数、メンテナンスの必要性を判断するための閾値(例えば、交換して使用する部材の使用回数、フィルタ等において浄化した水の水質の評価値と比較するための閾値など)、交換部材が純正品であるかを確認するための情報(純正品に割り当てられている情報など)、赤外線センサがユーザの手指が離間することを検知するための距離等、手洗い装置1の制御に用いる閾値、又は基準値等を含む。
情報処理装置200は、手洗い装置1から送信される第1データ、手洗い装置1又はメンテナンス端末400から送信される第2データを取得し、取得したデータを記憶する。情報処理装置200は、記憶したデータを分析する。情報処理装置200は、1又は複数の装置により構成され、当該複数の装置それぞれが機能を担って処理をすることにより、ひとつの情報処理装置として認識されることとしてもよい。
<通信ユニット100の構成>
図22は、通信ユニット100の機能構成を示すブロック図である。図22に示すように、通信ユニット100は、通信部110と、通信制御部120とを備えている。
通信部110は、手洗い装置1が外部の装置と通信するための処理を行う。
通信制御部120は、手洗い装置1のプロセッサ及びメモリ等により実現される。通信制御部120は、第2の実施形態に記載される記憶部93に記憶される、第3の実施形態に係るプログラムを実行することで、情報処理装置200と通信するように、受信制御モジュール121、送信制御モジュール122、データ取得モジュール123、入力モジュール124、及び設定モジュール125としての機能を発揮する。
受信制御モジュール121は、通信ユニット100が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。受信制御モジュール121は、ネットワーク500を介し、情報処理装置200から設定データを受信してもよい。
送信制御モジュール122は、通信ユニット100が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。具体的には、送信制御モジュール122は、手洗いに関する第1データ、又はメンテナンスに関する第2データを情報処理装置200へ送信する。
データ取得モジュール123は、記憶部93から、情報処理装置200へ送信するためのデータを取得する。例えば、データ取得モジュール123は、記憶部93から、手洗い装置利用履歴データ931、部材管理データ932、フィルタセンシングデータ933、液体残量センシングデータ934、又は殺菌装置利用履歴データ935を取得する。データ取得モジュール123は、取得したデータを、所定期間毎に集計し、集計データを作成してもよい。所定期間は、例えば、1日、1週間等である。集計データには、例えば、所定期間の間に実施された手洗い回数、所定期間の間に使用された薬剤の量等が含まれる。また、データ取得モジュール123は、監視装置300で取得され、記憶部93に記憶されている監視データを取得する。
入力モジュール124は、メンテナンス端末400からの、設定データの入力を受け付ける。
設定モジュール125は、入力された設定データに基づいて、手洗い装置1の制御に関する設定を行う。
<情報処理装置200の構成>
図23は、情報処理装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。図23に示すように、情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、通信IF204と、入出力IF205とを備えている。
プロセッサ201は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
メモリ202は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM等の揮発性のメモリである。
ストレージ203は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDDである。
通信IF204は、情報処理装置200が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
入出力IF205は、分析者からの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、分析者に対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
図24は、情報処理装置200の機能構成を示すブロック図である。図24に示すように、情報処理装置200は、通信部210と、記憶部230と、制御部220とを備えている。
通信部210は、情報処理装置200が外部の装置と通信するための処理を行う。
制御部220は、情報処理装置200のプロセッサ201がプログラムに従って処理を行うことにより、受信制御部221、送信制御部222、分析部223、整形部224、出力部225、及び学習部226としての機能を発揮する。
受信制御部221は、情報処理装置200が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
送信制御部222は、情報処理装置200が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
整形部224は、分析部223での分析目的に応じ、収集したデータから所望のデータを抽出し、抽出したデータを分析に適した形に整形する。詳細は後述する。
分析部223は、収集したデータを、種々の目的に合わせて分析する。例えば、分析部223は、整形部224で整形されたデータを用い、データを分析する。分析部223の分析により、例えば、以下に示す分析結果が作成される。詳細は後述する。
(ア)人口動態
(イ)手洗い習慣の普及状況
(ウ)手洗い装置1の各種フィルタの状態
(エ)利用者の傾向
(オ)故障の発生場所
(カ)最適な設置場所
(キ)最適な衛生政策の策定
(ク)手洗い装置1が設置される空間の利用者の傾向
(ケ)手洗い装置1が設置される空間において手洗い装置1を配置することが好ましい位置
また、分析部223は、通信ユニット100から受信した画像データ及びセンサデータの少なくとも1つに基づいて、手洗い装置1を使用したユーザ、使用時間、故障個所等についてのデータを取得する。
また、分析部223は、分析目的に応じて、分析結果を評価する。また、分析部223は、分析結果に基づいて、所望の推定を行う。詳細は後述する。
出力部225は、分析部223による分析結果を出力する。
学習部226は、各種学習モデルのパラメータを学習又は再学習する処理を制御する。詳細は後述する。
記憶部230は、情報処理装置200が使用するデータ及びプログラムを記憶する。情報処理装置200が使用するデータは、例えば、手洗い装置1の記憶部93と同様に、以下のデータを含む。
(ア)手洗い装置1を構成する各種ハードウェアを駆動させるためのパラメータ
・ポンプの駆動に関するパラメータ
・タンクの動作制御に関するパラメータ
・バルブの動作制御に関するパラメータ
・殺菌装置の動作制御に関するパラメータ
(イ)センシング結果
・水中をセンシング可能な各種センサのセンシング結果
・手洗い装置1近傍のセンシング結果
・画像データ
(ウ)その他の情報
・環境の情報
・自治体の対策情報
(1)経済対策
(2)災害対策
(3)衛生対策
・利用者のデータ
・管理者のデータ
記憶部230は、製品データDB231、設置データDB232、集計データDB233、手洗いデータDB234、殺菌装置利用データDB235、ユーザデータDB236、メンテナンスデータDB237、環境データDB238、監視データDB239、分析結果DB240、及びモデルDB241等を記憶する。
製品データDB231は、手洗い装置1の製品情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
設置データDB232は、手洗い装置1が設置された位置に関するデータを保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
集計データDB233は、手洗い装置1を使用した際に得られた、手洗いに関する集計データを保持するためのデータベースである詳細は後述する。
手洗いデータDB234は、手洗い装置1を使用した際に得られた、1回毎の手洗いに関するデータを保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
殺菌装置利用データDB235は、UV殺菌装置80により携行品を殺菌した際に得られるデータを保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
ユーザデータDB236は、手洗い装置1を使用したユーザに関するデータを保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
メンテナンスデータDB237は、メンテナンスに関するデータを保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
環境データDB238は、手洗い装置1が設置された環境に関するデータを保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
監視データDB239は、監視装置300により取得した監視データを保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
分析結果DB240は、分析部223による分析結果を保持するためのデータベースである。分析結果DB240が格納する分析結果には、分析結果に対する評価も含む。
モデルDB241は、情報処理システム1000で用いる各種モデルのデータを保持するためのデータベースである。モデルDB241は、分析モデル、メンテナンス予測モデル、故障予測モデル、手洗い装置必要エリア予測モデル等のモデル及びそのパラメータを保持している。各モデルは、例えば、学習済みモデルであり、回帰モデル、又はニューラルネットワーク等を採用して構築されている。学習済みである場合、後述の学習部226により予め学習されたパラメータを保持する。
記憶部230は単独の記憶装置でもよいし、少なくとも1つのデータベースを記憶する複数の記憶装置により実現されてもよい。
<データ構造>
図25から図33は、情報処理装置200が記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。なお、図25から図33は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
図25は、製品データDB231のデータ構造の一例を示す図である。図25に示すように、製品データDB231のレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「タンク容量」、項目「重量」、項目「モデルID」、項目「UV殺菌装置」、項目「使用薬剤」、項目「塩素タイプ」、項目「使用フィルタ」等を含む。
項目「製品ID」は、手洗い装置1を識別するための識別情報(ID)を記憶する。各手洗い装置1には異なるIDが付与されている。製品IDは、他のデータベース間において情報を紐づけるためのキーとして利用される。なお、キーとして製品IDに限定するものではなく、他の情報を用いてもよい。
項目「タンク容量」は、手洗い装置1のタンク容量を記憶する。タンク容量は、例えばリットル単位で記憶される。メンテナンスによる交換等によりタンク容量が変更した場合、このデータは書き換えられる。
項目「重量」は、手洗い装置1の重さを記憶する。重量は、例えばkg単位で記憶される。重量は、タンクに水が無い状態、又は有る状態の重さに統一される。
項目「モデルID」は、手洗い装置1の製品モデルを識別するための識別情報(ID)を記憶する。製品モデルは、例えばバージョン情報、形状、カラーバリエーション等の販売・リースする製品毎に予め設定されている。
項目「UV殺菌装置」は、UV殺菌装置を識別するための識別情報(ID)を記憶する。UV殺菌装置が設置されない手洗い装置については、空欄となっている。
項目「使用薬剤」は、手洗い装置1に配備されている薬剤の種類を記憶する。
項目「塩素タイプ」は、手洗い装置1において処理した水に添加する塩素を特定するための情報(塩素の種類、塩素製品の種類等)を記憶する。
項目「使用フィルタ」は、手洗い装置1に搭載されているフィルタの種類を識別するための識別情報(ID)を記憶する。
なお、上記製品データDB231の各項目は一例であり、その他の項目、例えば、項目「製造年月日」等が含まれていてもよい。
図26は、設置データDB232のデータ構造の一例を示す図である。図26に示すように、設置データDB232のレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「住所」、項目「エリア」、項目「設置日」、項目「環境情報」、項目「建物種類」、項目「設置店」、項目「配置」等を含む。
項目「製品ID」は、手洗い装置1を識別するための識別情報(ID)を記憶する。
項目「住所」は、手洗い装置1が設置された場所の住所を記憶する。
項目「エリア」は、手洗い装置1が設置された場所のエリア情報を記憶する。エリアは、政府、又は自治体等の所定の団体により設定された区画が設定される。例えば、行政区画、又は緯度経度により分割された区画等が設定される。エリアは、区画の名称で記憶されてもよいし、区画の識別情報で記憶されてもよい。図26の例では、項目「エリア」にエリアIDが記憶されている。
項目「設置日」は、手洗い装置1を設置した日付を記憶する。
項目「環境情報」は、手洗い装置1が設置された場所に関する情報を記憶する。環境情報は、例えば、設置された施設に関する情報、近接する施設に関する情報、設置された施設の業態に関する情報等を含む。設置された施設に関する情報としては、例えば、空港、駅、公園、商店街、病院、飲食店、企業オフィス、スポーツジム等が挙げられる。近接する施設に関する情報としては、例えば、駅近傍、公園近傍、工場近傍、病院近傍、畑近傍、海近傍等が挙げられる。設置された施設の業態に関する情報としては、金融業、サービス業等が挙げられる。
項目「建物種類」は、手洗い装置1が建物に設置された場合、当該建物がどのような建物であるかを示す情報を記憶する。建物種類としては、例えば、低層オフィスビル、高層オフィスビル、民家、駅舎等が挙げられる。なお、手洗い装置1が建物に設置されない場合は、例えば、空欄となっている。
項目「設置店」は、手洗い装置1が契約により店舗に設置された場合、当該契約者を識別するための識別情報(ID)を記憶する。項目「設置店」において、手洗い装置1が契約により店舗に設置される場合に、当該店舗が手洗い装置1を利用するためのプランの情報(料金プランなど)を記憶する。例えば、手洗い装置1の機能(UV殺菌装置の有無など)、店舗等における手洗い装置1の設置台数などに応じて、店舗が手洗い装置1を利用するための料金プランが異なりうる。
項目「配置」は、手洗い装置1が配置されてた位置の詳細を記憶する。配置としては、例えば、店舗入口、建物入口、広場中央等が挙げられる。
図27は、集計データDB233のデータ構造の一例を示す図である。図27に示すように、集計データDB233のレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「日付」、項目「手洗い回数」、項目「汚れの量」、項目「汚れの成分」、項目「薬剤量」、項目「使用データ」等を含む。
項目「製品ID」は、手洗い装置1を識別するための識別情報(ID)を記憶する。
項目「日付」は、集計データが取得された日付を記憶する。
項目「手洗い回数」は、手洗い装置1を利用して実施された、データを集計する所定期間(例えば、1日)の手洗い回数を記憶する。
項目「汚れの量」は、手洗いで発生した汚れの量を記憶する。汚れの量は、例えば、逆浸透膜42の前段に配置されるセンサ部61で検知されるセンシング結果に基づいて算出される。より具体的には、汚れの量は、例えば、センサ部61で検知されるセンシング結果の最大値、平均値、又は所定の統計的指標等に基づいて算出される。
項目「汚れの成分」は、手洗いで発生した汚れの成分を記憶する。汚れの成分は、例えば、逆浸透膜42の前段に配置されるセンサ部61で検知されるセンシング結果に基づいて算出される。より具体的には、汚れの成分は、例えば、センシング結果から判別される成分のうち、発生量が多かった成分、又は発生回数が多かった成分等が記憶される。
項目「薬剤量」は、データを集計する所定期間(例えば、1日)の薬剤の使用量を記憶する。
項目「使用データ」は、参照した集計データの識別情報(ID)を記憶する。
図28は、手洗いデータDB234のデータ構造の一例を示す図である。図28に示すように、手洗いデータDB234のレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「使用日時」、項目「使用時間」、項目「使用量」、項目「浄化流量」、項目「浄化水質」等を含む。
項目「製品ID」は、手洗い装置1を識別するための識別情報(ID)を記憶する。
項目「使用日時」は、手洗い装置1が使用された日付及び時刻を記憶する。
項目「使用時間」は、手洗い装置1により手洗いがされた時間を記憶する。使用時間は、ユーザが手洗い装置1の前で停止していた時間を、例えば、監視データ等を解析することで取得する。
項目「使用量」は、1回の手洗いにより使用された物質の量を示す。項目「使用量」は、項目「水量」、項目「薬剤量」、項目「エネルギー量」等のサブ項目を含む。
項目「水量」は、1回の手洗いにより使用された水の流量を記憶する。水量は、例えば、吐水の際に吐水ポンプ21が稼働していた時間に基づいて算出される。水量には、吐水ポンプ21の稼働時間に基づく所定の値が設定されてもよい。例えば、吐水ポンプ21の稼働時間の長さに応じ、「多」、「普」、「少」が設定される。なお、吐水量が固定である場合は、吐水ポンプ21の稼働回数に基づいて水量が算出される。
項目「薬剤量」は、1回の手洗いにより使用された薬剤の量を記憶する。本実施形態では1回に吐出される薬剤の量は固定であるため、薬剤量は、薬剤ポンプ51の稼働回数に基づいて算出される。
なお、第1の実施形態に係る制御部60は、1回に吐出される薬剤量を、手の大きさに応じて可変としてもよい。つまり、制御部60は、手の大きいユーザに対しては薬剤量を多くし、手の小さいユーザに対しては薬剤量を少なくする。この場合、薬剤量は、例えば、薬剤ポンプ51の稼働回数と、手洗いの際に吐出された薬剤の量とに基づいて算出される。
項目「エネルギー量」は、1回の手洗いで使用されたエネルギーの量を記憶する。エネルギー量は、例えば、1回の手洗いで使用された電気量である。エネルギー量は、例えば、1回の手洗いで駆動された吐水ポンプ21、薬剤ポンプ51、UV殺菌部22で使用された電気量の合計値から算出される。
項目「浄化水量」は、循環ユニット6により浄化された水量を記憶する。浄化水量は、例えば、手洗いの際にセンサ部62で検知される流量に基づいて算出される。
項目「浄化水質」は、循環ユニット6により浄化された水の水質を記憶する。浄化水質は、例えば、センサ部61で検知されるセンシング結果と、センサ部62で検知されるセンシング結果との差分に基づいて取得される。
図29は、殺菌装置利用データDB235のデータ構造の一例を示す図である。図29に示すように、殺菌装置利用データDB235のレコードの各々は、項目「機種」、項目「日時」、項目「照射パターン」、項目「照射時間」、項目「ユーザID」等を含む。
項目「機種」は、殺菌処理された携行品の機種を記憶する。機種は、例えば、手洗い装置1と通信可能な携行品がUV殺菌装置80に挿入された際に、携行品と手洗い装置1とが通信することで携行品から読み出される。
項目「照射パターン」は、UV殺菌装置80が紫外線を照射する態様を示す情報を記憶する。照射パターンとしては、UV殺菌装置80がユーザの携行品に対して、全面的に紫外線を照射するパターン1、又は所定の領域に紫外線を集中して照射するパターン2等を含む。
項目「照射時間」は、UV殺菌装置80が紫外線を照射した時間を記憶する。
項目「ユーザID」は、UV殺菌装置80を利用したユーザの識別情報を記憶する。ユーザIDは、例えば、手洗い装置1と通信可能な携行品がUV殺菌装置80に挿入された際に、携行品と手洗い装置1とが通信することで携行品から読み出される。
図30は、ユーザデータDB236のデータ構造の一例を示す図である。図30に示すように、ユーザデータDB236のレコードの各々は、項目「位置情報」、項目「使用日時」、項目「性別」、項目「世代」、項目「手洗い評価」、項目「手洗い満足度」、項目「ユーザID」、項目「スマホ殺菌の有無」等を含む。
項目「位置情報」は、手洗いをしたユーザの位置情報を記憶する。位置情報は、例えば、UV殺菌装置80に挿入された携行品のGPS機能を利用して取得される。または、位置情報は、手洗い装置1の設置場所に基づいて取得される。
項目「使用日時」は、ユーザが手洗いをした日付及び時刻を記憶する。
項目「性別」は、手洗いをしたユーザの性別を記憶する。性別は、例えば、監視装置300により撮影された画像データを画像解析することで判別される。
項目「世代」は、手洗いをしたユーザの世代を記憶する。世代は、例えば、監視装置300により撮影された画像データを画像解析することで判別される。
項目「手洗い評価」は、ユーザの手洗いに対する評価を記憶する。手洗いは、例えば、監視装置300により撮影された画像データから確認される手洗いの手順、手に水を付けた後に手を動かす方向のセンシング結果(例えば、手洗い装置1に備わる赤外線センサ等によるセンシング結果)、又は手洗い装置1の前に滞在していた時間等に基づいて評価される。
項目「手洗い満足度」は、ユーザが手洗いについて満足したかを示す情報を記憶する。手洗い満足度は、例えば、手洗い後にスマートフォン等から入力される手洗い装置1を使った手洗いについての感想又は評価に基づいて取得される。手洗い満足度には、例えば、ユーザから入力される、「非常に満足」、「満足」、「普通」、「不満」が記憶される。なお、手洗い満足度に記憶される情報は、これに限定されない。
項目「スマホ殺菌の有無」は、携行品をUV殺菌装置80を用いて殺菌したか否かを示す情報を記憶する。
図31は、メンテナンスデータDB237のデータ構造の一例を示す図である。図31に示すように、メンテナンスデータDB237のレコードの各々は、項目「メンテナンスID」、項目「製品ID」、項目「メンテナンス日時」、項目「交換対象」、項目「故障データ」、項目「備考」等を含む。
項目「メンテナンスID」は、メンテナンスを識別可能な識別情報(ID)を記憶する。メンテナンスIDは、メンテナンスを実行する度に付与される。
項目「製品ID」は、手洗い装置1を識別するための識別情報(ID)を記憶する。
項目「メンテナンス日時」は、メンテナンスを実施した日付及び時刻を記憶する。
項目「交換対象」は、メンテナンスの際に交換した対象を記憶する。
項目「故障データ」は、メンテナンスの際に発生したアラートを記憶する。
項目「備考」は、メンテナンスの際に注意する点等があった場合に、メンテナンス担当者により入力される任意の情報を記憶する。
メンテナンスデータDB237では、さらに、手洗い装置1において発生した異常についての情報を記憶してもよい。
図32は、環境データDB238のデータ構造の一例を示す図である。図32に示すように、環境データDB238のレコードの各々は、項目「エリア」、項目「取得日時」、項目「大気圧」、項目「温度」、項目「湿度」、項目「設置場所の環境評価」等を含む。
項目「取得日時」は、環境に関するデータを取得した日時を記憶する。
項目「大気圧」は、エリアの大気圧を記憶する。
項目「温度」は、エリアの温度を記憶する。
項目「湿度」は、エリアの湿度を記憶する。
項目「設置場所の環境評価」は、設置場所についての環境情報を記憶する。設置場所の環境評価は、例えば、手洗い装置1が設置される場所について、所定の機関から提供された情報に基づいて取得される。設置場所の環境評価は、例えば、テキストファイルの形式で記憶されている。
図33は、監視データDB239のデータ構造を示す図である。図33に示すように、監視データDB239のレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「取得日時」、項目「画像データ」、項目「センサデータ」等を含む。
項目「製品ID」は、手洗い装置1を識別するための識別情報(ID)を記憶する。
項目「取得日時」は、監視装置300がデータを取得した日付及び時刻を記憶する。
項目「画像データ」は、監視装置300により取得された画像データを記憶する。
項目「センサデータ」は、監視装置300により取得されたセンサデータを記憶する。
<動作>
<通信ユニット100のデータ収集>
次に、図34を参照しながら、本実施形態における通信ユニット100によるデータの送信処理について説明する。図34は、通信ユニット100が情報処理装置200へデータを送信する際の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS111において、通信制御部120は、手洗い装置1の記憶部93からデータを読み出す。具体的には、通信制御部120は、例えば、所定のタイミングで、手洗い装置1の記憶部93に記憶されている、手洗い装置利用履歴データ931、部材管理データ932、フィルタセンシングデータ933、液体残量センシングデータ934、又は殺菌装置利用履歴データ935から、まだ情報処理装置200へ送信していないレコードを読み出す。所定のタイミングは、例えば、予め設定された時刻、又は予め設定された周期等である。
また、通信制御部120は、循環ユニット6に異常発生の傾向が見られた場合、そのときのフィルタセンシングデータ933のレコードを読み出す。循環ユニット6に異常発生の傾向が見られた場合とは、例えば、第2の実施形態におけるメンテナンス制御部94が、フィルタセンシングデータ933から取得したセンシング結果に基づき、循環ユニット6が備える前処理フィルタ41、逆浸透膜42又は後処理フィルタ43などに異常が発生したと判定した場合を表す。
また、通信制御部120は、例えば、所定の期間毎に、当該期間で追加された手洗い装置利用履歴データ931及びフィルタセンシングデータ933等のレコードを読み出し、読み出したレコードに基づき、集計データを作成する。なお、集計データは、通信制御部120が送信したデータに基づき、情報処理装置200で作成されてもよい。
また、通信制御部120は、所定のタイミングで、記憶部93に記憶されている監視データのうち、まだ情報処理装置200へ送信していない監視データを読み出す。所定のタイミングは、例えば、予め設定された時間、又は予め設定された周期等である。監視データを読み出すタイミングは、データベース931~935からデータを読み出すタイミングよりも低頻度であってもよい。
ステップS112において、通信制御部120は、取得した手洗い装置利用履歴データ931、部材管理データ932、フィルタセンシングデータ933等のレコード、監視データ、及び集計データを第1データとして情報処理装置200へ送信する。また、通信制御部120は、取得した部材管理データ932、フィルタセンシングデータ933、液体残量センシングデータ934等のレコードを第2データとして情報処理装置200へ送信する。
これにより、手洗い装置1は、手洗いに関するデータ(第1データ)として、例えば、1日に行われた手洗いの回数、手洗いにおける使用水量、手洗いにおける洗剤の使用量、手洗いにかかった時間、汚れに関する情報、手洗いが行われた時刻、手洗いが行われた位置情報等を、情報処理装置200へ送信することが可能となる。また、手洗い装置1は、メンテナンスに関するデータ(第2データ)として、例えば、メンテナンス日時、メンテナンスに必要なセンシング結果、交換対象、故障データ等を、情報処理装置200へ送信することが可能となる。
<情報処理装置200のデータ収集>
次に、図35を参照しながら、本実施形態における情報処理装置200によるデータ収集処理について説明する。図35は、情報処理装置200がデータを収集する際の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS121において、情報処理装置200の受信制御部221は、通信ユニット100から、第1データ及び第2データを、受信する。
また、受信制御部221は、例えば、手洗い装置1に関するアプリケーションを介し、携行品(スマートフォン、スマートウォッチ等の通信デバイス)から入力される第3データを受信する。第3データは、手洗い装置1を利用した際にユーザから入力されるデータ、又は携行品をUV殺菌装置80へ挿入した際に読み出されるデータ等を含む。より具体的には、第3データは、アプリケーションで事前に登録されているユーザの個人データ、及び手洗い装置1を利用した後にユーザから入力される手洗い装置1の手洗いに対するユーザからの評価等のデータを含む。なお、第3データは、ユーザの携行品から直接受信されなくてもよい。第3データは、外部のサーバ等で管理され、情報処理装置200は、当該サーバにアクセスすることで、第3データを取得してもよい。
ステップS122において、制御部220は、受信した第1データ、第2データ及び第3データを、記憶部230で記憶される、対象となるデータベースに格納する。
<情報処理装置200の監視データ解析>
次に、図36を参照しながら、本実施形態における情報処理装置200による監視データ解析処理について説明する。図36は、情報処理装置200が監視データを解析する際の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS131において、分析部223は、監視装置300から取得された画像データ及びセンサデータの少なくとも1つを解析することで、手洗い装置1を使用したユーザ、使用時間、故障個所等を取得する。
具体的には、分析部223は、通信ユニット100から画像データを受信した場合、画像データに対して画像解析を行う。これにより、分析部223は、手洗い装置1を使用したユーザを抽出し、当該ユーザの性別、世代(年齢)、手洗いにかかった時間等を推定する。
また、分析部223は、通信ユニット100から受信した画像データに対して、画像解析を行うことにより、手洗い装置1の汚れ、外傷等による故障・障害箇所を検出する。また、分析部223は、通信ユニット100から受信した画像データに対して、画像解析を行うことにより、手洗い装置1の周囲の状況、例えば、人の数等を検出する。
また、分析部223は、通信ユニット100からセンサデータを受信した場合、センサデータを解析する。これにより、分析部223は、ユーザの抽出、故障・障害箇所の検出、手洗い装置1を使用した時間の算出等を行う。
ステップS132において、制御部220は、解析により取得したデータを、記憶部230で記憶される、対象となるデータベースに格納する。
<分析処理>
次に、図37を参照しながら、本実施形態における情報処理装置200による分析処理について説明する。図37は、情報処理装置200がデータを分析する際の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、例えば、分析目的が(ア)人口動態の把握である場合を説明する。
ステップS141において、整形部224は、各データベースに格納されたデータから分析目的に応じたデータを抽出し、抽出したデータを所望の分析に適した形に整形する。
具体的には、例えば、整形部224は、設置データDB232、集計データDB233、手洗いデータDB234、ユーザデータDB236等から各項目のデータを抽出する。整形部224は、抽出したデータから必要なデータを選択し、時系列に並び替えると共に、エリア毎に分類する。
ステップS142において、分析部223は、整形したデータに基づいて、手洗いに関する分析を行う。
具体的には、例えば、分析部223は、整形されたデータに基づき、手洗い装置1が使用される回数の経時変化を、複数のエリア毎に取得する。分析部223は、エリア毎の使用回数の変化を比較する。
ステップS143において、出力部225は、分析部223による分析結果を出力する。具体的には、出力部225は、分析部223により取得された比較結果を情報処理装置200の操作者に提示する。情報処理装置200の操作者は、使用回数の経時変化のエリア毎の比較結果を参照することで、エリア間の人口動態を把握することが可能となる。また、エリアごとに、手洗い装置1が使用された回数、手洗い装置1を使用したユーザの分布等を分析結果として出力することとしてもよい。
続いて、例えば、分析目的が(イ)手洗い習慣の普及状況の把握である場合を説明する。
ステップS141において、例えば、整形部224は、設置データDB232、集計データDB233、手洗いデータDB234、ユーザデータDB236、監視データDB239等から各項目のデータを抽出する。整形部224は、抽出したデータから必要なデータを選択し、時系列に並び替えると共に、エリア毎に分類する。
ステップS142において、分析部223は、例えば、整形されたデータに基づき、手洗い装置1が使用される回数の経時変化と、手洗い評価の高いユーザ数の経時変化とを、複数のエリア毎に取得する。分析部223は、使用回数が多いエリアの拡大/縮小、及び手洗い評価の高いユーザ数が多いエリアの拡大/縮小が把握可能に配列する。
ステップS143において、出力部225は、分析部223により取得された分析結果を情報処理装置200の操作者に提示する。情報処理装置200の操作者は、使用回数が多いエリアの拡大/縮小、及び手洗い評価の高いユーザ数が多いエリアの拡大/縮小を参照することで、手洗い習慣の普及状況を把握することが可能となる。
続いて、例えば、分析目的が(エ)利用者の傾向の把握である場合を説明する。
ステップS141において、例えば、整形部224は、設置データDB232、集計データDB233、手洗いデータDB234、ユーザデータDB236、監視データDB239等から各項目のデータを抽出する。整形部224は、抽出したデータから必要なデータを選択し、時系列に並び替えると共に、世代、職種等毎に分類する。
ステップS142において、分析部223は、例えば、整形されたデータに基づき、分類したクラスタ毎の手の洗い方の特徴を取得する。分析部223は、クラスタ毎の手洗いの特徴を比較する。
ステップS143において、出力部225は、分析部223により取得された比較結果を情報処理装置200の操作者に提示する。情報処理装置200の操作者は、クラスタ毎の手洗いの特徴を参照することで、手洗い装置1の利用者の傾向を把握することが可能となる。
なお、分析部223は、学習済みの分析モデルを利用し、データを分析してもよい。
<推定処理>
次に、図38を参照しながら、本実施形態における情報処理装置200による推定処理について説明する。図38は、情報処理装置200が所定の事象を推定する際の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、例えば、分析目的が(ウ)手洗い装置1の各種フィルタの状態の把握である場合を説明する。
ステップS141において、整形部224は、各データベースに格納されたデータから分析目的に応じたデータを抽出し、抽出したデータを所望の分析に適した形に整形する。
具体的には、例えば、整形部224は、製品データDB231、設置データDB232、集計データDB233、手洗いデータDB234、メンテナンスデータDB237、環境データDB238等から各項目のデータを抽出する。整形部224は、抽出したデータから必要なデータを選択し、時系列に並び替える。
ステップS152において、分析部223は、整形したデータに基づいて、各種フィルタの状態を推定する。
具体的には、例えば、分析部223は、整形されたデータに基づき、現在のセンシング結果の挙動と類似する過去のセンシング結果を取得する。分析部223は、取得した過去のセンシング結果と、過去のメンテナンスデータとを参照し、フィルタの消耗傾向を推定する。
ステップS153において、出力部225は、分析部223による推定結果を出力する。具体的には、出力部225は、分析部223により推定されたフィルタの消耗傾向を情報処理装置200の操作者に提示する。情報処理装置200の操作者は、フィルタの消耗傾向を参照することで、各種フィルタの状態を把握することが可能となる。
続いて、例えば、分析目的が(オ)故障の発生場所の把握である場合を説明する。
ステップS141において、整形部224は、例えば、製品データDB231、設置データDB232、集計データDB233、手洗いデータDB234、メンテナンスデータDB237、環境データDB238等から各項目のデータを抽出する。整形部224は、抽出したデータから必要なデータを選択し、時系列に並び替える。
ステップS152において、分析部223は、例えば、整形されたデータに基づき、現在のセンシング結果の挙動と類似する過去のセンシング結果を取得する。分析部223は、取得した過去のセンシング結果と、過去のメンテナンスデータとを参照し、故障が発生する恐れのある部位を推定する。
ステップS153において、出力部225は、分析部223により推定された故障が発生する恐れのある部位を情報処理装置200の操作者に提示する。情報処理装置200の操作者は、故障が発生しそうな部位を参照することで、故障の発生場所を予め把握することが可能となる。
続いて、例えば、分析目的が(カ)最適な設置場所の把握である場合を説明する。
ステップS141において、整形部224は、例えば、製品データDB231、設置データDB232、集計データDB233、手洗いデータDB234、メンテナンスデータDB237、環境データDB238等から各項目のデータを抽出する。整形部224は、抽出したデータから必要なデータを選択し、時系列に並び替える。
ステップS152において、分析部223は、例えば、整形されたデータに基づき、手洗い装置1の使用回数の経時変化、所定の手洗い装置1を設置した後の周囲の手洗い装置1の使用回数の増減等を取得する。分析部223は、取得した傾向と、現在の状況とを比較し、今後手洗い数が急激に増加すると予測されるエリア(地点)を推定する。
ステップS153において、出力部225は、分析部223により推定されたエリアを情報処理装置200の操作者に提示する。情報処理装置200の操作者は、提示されたエリアを参照することで、最適な設置場所を把握することが可能となる。
続いて、例えば、分析目的が(キ)最適な衛生政策の策定である場合を説明する。
ステップS141において、整形部224は、例えば、製品データDB231、設置データDB232、集計データDB233、手洗いデータDB234、メンテナンスデータDB237、環境データDB238等から各項目のデータを抽出する。また、整形部224は、所定の自治体が過去に交付した衛生政策、当該衛生政策の交付日、及び衛生環境を表す指標値等を取得する。整形部224は、抽出したデータから必要なデータを選択し、時系列に並び替える。
ステップS152において、分析部223は、例えば、整形されたデータに基づき、衛生政策交付後の指標値等の経時変化と、手洗い装置1の使用回数等の経時変化とを比較することで、所定の相関関係を取得する。分析部223は、取得した相関関係を、現状に適用させることで、現状に適した衛生政策を推定する。
ステップS153において、出力部225は、分析部223により推定された衛生政策を情報処理装置200の操作者に提示する。情報処理装置200の操作者は、提示された衛生政策を参照することで、最適な衛生政策を策定することが可能となる。
なお、分析部223は、推定処理を、学習済みモデルを利用して実施しても構わない。このとき、学習済みモデルは、例えば、機械学習モデルが、所定の傾向を入力データとし、この傾向と関連性の高い結果を正解出力データとして学習されることで、生成される。
<分析モデル学習>
次に、図39を参照しながら、本実施形態における情報処理装置200による分析モデルの学習処理について説明する。図39は、情報処理装置200が分析モデルをトレーニングする際の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS161において、学習部226は、分析モデルの分析目的に応じたデータを、各データベースから取得する。
ステップS162において、学習部226は、第1データ、第2データ及び第3データの少なくとも何れか1つを入力とした際に、分析結果が出力されるように、分析モデルのパラメータを学習する。
ステップS163において、学習部226は、取得したパラメータを記憶部230に記憶させる。
<手洗い装置1を設置する空間の利用者の分析>
(ク)情報処理装置200は、手洗い装置1により手洗いを行うユーザの情報に基づいて、当該手洗い装置1が設置される空間を利用する不特定の利用者について、利用者の傾向を分析結果として出力することとしてもよい。
例えば、情報処理装置200は、ユーザデータDB236、設置データDB232等に基づいて、手洗い装置1を利用するユーザの傾向を分析する(例えば、年齢層、性別など)ことにより、手洗い装置1が設置される空間の利用者の傾向を、分析結果として出力する。例えば、ユーザから、施設を利用するためのチェックインの操作を受け付けない空間においても、当該施設にある店舗等に手洗い装置1を設置してユーザが手洗い装置1を利用することにより、店舗等に来店するユーザの傾向を分析しうる。店舗等にとっては、決済処理時など店舗等に来店するユーザが購買を確定させるタイミングより前に、手洗い装置1による手洗いを通じて、来店するユーザの傾向を分析するためのデータを蓄積させることができる。
また、手洗い装置1を、ユーザの情報を受け付けるための情報端末(例えば、店舗等において順番待ちを受け付けるための端末等)と連動させることとしてもよい。例えば、情報端末において、ユーザの情報の入力を受け付けることに応答して(例えば、店舗に来店した際に、ユーザの情報を入力する)、手洗い装置1による手洗いを当該ユーザに促す通知をすることとしてもよい。以上の処理により、情報処理装置200は、ユーザデータDB236を更新することとしてもよい。
(ケ)情報処理装置200は、手洗い装置1が設置される空間に置いて、手洗い装置1を配置することが好ましい位置を分析することとしてもよい。
例えば、情報処理装置200は、当該空間に設置される監視カメラの映像と、手洗い装置1による手洗いの実施の履歴とに基づいて、当該空間を利用する利用者の数(監視カメラの撮影画像に基づき解析する等)に対し、手洗い装置1による手洗いを実施したユーザの履歴とを比較する。比較結果に応じて(例えば、利用者の数に比べて、手洗い装置1の利用回数が少ない場合等)、情報処理装置200は、より手洗い装置1を利用しやすい位置に移動させるよう、情報処理装置200のユーザに通知することとしてもよい。
以上のように、情報処理装置200は、これらの分析を行う機能及び分析結果等を、手洗い装置1を設置する事業者に提供することとしてもよい。ここで、事業者が手洗い装置1を利用する契約における料金プランに応じて、当該事業者に対し情報処理装置200が提供する分析の機能を設定することとしてもよい。
以上説明したように、本実施形態にかかる情報処理システムによれば、可搬であり、かつ、任意の場所に設置可能に構成される手洗い装置1から、手洗いに関する第1データを取得し、取得した第1データを、情報処理装置200に送信する。情報処理装置200は、任意の位置に設置可能な手洗い装置1から第1データを取得し、取得した第1データを格納するため、手洗いに関するデータを効率的に収集することが可能となる。
また、可搬であり、かつ、任意の場所に設置可能に構成される手洗い装置は、情報処理システムに複数設置されてもよい。このように構成することにより、手洗いに関するデータをより効率的に収集することができる。
また、可搬であり、かつ、任意の場所に設置可能に構成される手洗い装置以外の手洗い装置が、データ収集可能に設置されてもよい。このように構成することにより、手洗いに関するデータを、より効率に収集することができる。
<その他>
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。また、上記実施形態及び変形例で説明した装置の構成は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせ可能である。
上記実施形態では、通信ユニット100と、監視装置300及びメンテナンス端末400とが直接通信する場合を例に説明したが、これに限定するものではない。通信ユニット100と、監視装置300及びメンテナンス端末400とは、ネットワーク500を介して通信するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、通信ユニット100が手洗い装置1の内部機能として構成されたが、これに限定されるものではない。通信ユニット100を外付けの装置として、手洗い装置1に接続される構成としてもよい。
また、情報処理システム1000を構成する各装置(例えば、通信ユニット100と情報処理装置200)の集合体を、1つの「情報処理装置」として把握することができる。すなわち、複数の装置の集合体として情報処理システム1000を実現し、情報処理システム1000を実現するための複数の機能の配分を、各装置のハードウェアの処理能力に基づき適宜決定することとしてもよい。
<第4の実施形態>
第4の実施形態に係る手洗い装置について説明する。第4の実施形態では、可搬、かつ、任意の場所に設置可能な手洗い装置の管理について説明する。
本実施形態で説明する手洗い装置1Aは、屋内、屋外など様々な場所に設置されうる。手洗い装置1Aは、屋内として、例えば、建物の入り口付近、建物に入居している事業者のオフィススペース、店舗の入り口付近等に設置される。手洗い装置1Aの管理は、手洗い装置1Aを設置した施設の管理者により行われると想定される。
<手洗い装置1Aの全体構成>
第4の実施形態に係る手洗い装置1Aの全体構成について説明する。図40は、第4の実施形態に係る手洗い装置1Aの背面斜視図である。
第4の実施形態に係る手洗い装置1Aは、筐体2A、水平軸101、及び走行輪102A、102B以外、第1の実施形態態に係る手洗い装置1と同じように構成されているので、その説明を省略する。以下、手洗い装置1Aの筐体2A、水平軸101、及び走行輪102A、102Bについて説明する。
図40に示すように、筐体2Aの外周面には、手洗い装置1Aの後側(扉3側)の底面に近い位置に、貫通孔24A、24Bは形成されている。貫通孔24A、24Bに貫通する軸線は、底面に平行に延びるよう構成されている。
水平軸101は、貫通孔24A、24Bに貫通して筐体2Aの内部を挿通するように設置されている。走行輪102A、102Bは、水平軸101の両端部に回転可能に取り付けられている。例えば、水平軸101は、筐体2Aに固定している棒状の軸であり、走行輪102A、102Bは、水平軸101の両端部に取り付けられ、手洗い装置1Aを前後方向に移動させることが可能なキャスターである。
水平軸101及び走行輪102A、102Bは、手洗い装置1Aの移動を補助する移動補助部を構成する。これにより、可搬、かつ、任意の場所に設置可能な手洗い装置を簡単に移動させることが可能となり、手洗い装置の管理を容易にすることができる。
なお、図40には、水平軸101及び走行輪102A、102Bは、手洗い装置1Aの後側に配置しているが、これに限らず、手洗い装置1Aの移動を補助できれば、他の位置に設置してもよい。また、水平軸101を設置せず、キャスターからなる走行輪102A、102Bだけを手洗い装置1Aの底面に設置することで移動補助部を構成してもよい。
図示していないが、手洗い装置1Aの底面に凸部を設けてもよい。当該凸部は、走行輪102A、102Bが床面に接地している状態で、床面に接するように突出している。これにより、手洗い装置1は安定して自立することができる。
また、手洗い装置1Aは、複数の点灯態様で点灯可能な設置位置指示部をさらに備える。手洗い装置1Aは、手洗い装置1Aの設置予定の位置に関する情報を取得し、設置位置指示部は、手洗い装置1Aが当該設置予定の位置に到達したか否かによって、点灯態様を変化させる。
ここでいう「手洗い装置1Aの設置予定の位置」とは、設置される前の手洗い装置1Aを設置する場合の設置先であってもよいし、既に設置している手洗い装置1Aの設置位置を変更する場合の移動先であってもよく、手洗い装置1Aの適切な設置位置を指す。情報処理装置200Aは、当該設置先又は移動先の位置を決める。詳細は後述する。
例えば、設置位置指示部は、第1の実施形態の手洗いインジケータ15により構成され、手洗い装置1Aが、設置予定の位置に到達した場合に、手洗いインジケータ15は青色で点灯し、手洗い装置1Aが、設置予定の位置に到達していない場合に、手洗いインジケータ15は黄色で点灯する。これにより、手洗い装置が適切な位置に設置しているか否かをユーザに知らせることができる。
<情報処理システム1000Aの全体構成>
図41は、情報処理システム1000Aの全体構成を示すブロック図である。情報処理システム1000Aは、手洗い装置の稼働時間、設置位置及び利用履歴に関するデータ等のデータを収集して分析し、手洗い装置を管理するためのシステムである。
図41に示すように、情報処理システム1000Aは、手洗い装置1Aと、情報処理装置200Aと、手洗い装置1Aを設置した設置者(手洗い装置1Aを設置した施設の管理者など)が所持する端末装置600とを含む。なお、情報処理システム1000Aは、複数の手洗い装置1Aを含む構成としてもよい。手洗い装置1Aと、情報処理装置200Aと、端末装置600とは、有線又は無線の通信規格を用いて、ネットワーク500を介して相互に通信可能に接続されている。
手洗い装置1Aは、任意の場所に設置可能で可搬な、ユーザが手を洗うための装置である。手洗い装置1Aは、通信ユニット100Aを備えている。通信ユニット100Aは、情報処理装置200Aとの通信を制御する構造である。なお、本実施形態では、手洗い装置1Aが移動補助部を備える場合を例に説明しているが、手洗い装置1Aは、可搬、かつ、任意の場所に設置可能に構成されるものであれば、移動補助部を備えなくてもよい。
通信ユニット100Aは、手洗い装置1Aが設置された後、当該手洗い装置1Aの稼働時間に関する第1の情報と、手洗い装置1Aが設置された位置に関する第2の情報と、手洗い装置1Aの利用履歴に関する第3の情報を取得する。また、通信ユニット100Aは、情報処理装置200Aが提示した情報を取得する。通信ユニット100Aは、図22における通信ユニット100と同じように構成されているので、その説明を省略する。
情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aから送信される第1の情報、第2の情報及び第3の情報などのデータを取得し、取得したデータを記憶する。情報処理装置200Aは、記憶したデータを分析する。情報処理装置200Aは、1又は複数の装置により構成され、当該複数の装置それぞれが機能を担って処理をすることにより、ひとつの情報処理装置として認識されることとしてもよい。また、情報処理装置200Aのハードウェア構成は、図23における情報処理装置200と同じようになっているので、その説明を省略する。
端末装置600は、各手洗い装置1Aを設置して管理しているユーザが操作する装置である。端末装置600は、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などにより実現される。この他に、端末装置600は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであるとしてもよい。
<情報処理装置200Aの全体構成>
図42は、情報処理装置200Aの機能構成を示すブロック図である。情報処理装置200Aは、提案生成部227、情報提示部228、設置データ(第2の情報)DB232A、集計データ(第3の情報)DB233A及び稼働時間データ(第1の情報)DB242以外、図24に示す情報処理装置200と同じように構成されているので、その説明を省略する。以下、提案生成部227、情報提示部228、設置データDB232A、集計データDB233A及び稼働時間データDB242について説明する。
提案生成部227は、手洗い装置1Aの稼働時間が、予め設定された時間に到達した場合、手洗い装置1Aの設置台数または設置位置について変更の提案を生成する。例えば、提案生成部227は、手洗い装置1Aの利用履歴に関する情報、に基づき、変更の提案を作成する。
具体的には、例えば、提案生成部227は、手洗い装置1Aが稼働し始めてから所定期間(例えば1ヶ月ごと)に、手洗い装置1Aの利用履歴に基づき、頻繁に利用されている手洗い装置の付近に、手洗い装置を追加設置したり、比較的に利用されていない手洗い装置を、頻繁に利用されている手洗い装置の付近に動かしたりする旨の提案を生成する。また、提案生成部227は、手洗い装置1Aの利用履歴に基づいて、手洗い装置1Aが稼働し始めているが手洗いの利用頻度が比較的少ない(1日など所定期間内の手洗い回数が一定数以下である等)期間が一定以上続いている場合に、手洗い装置1Aの設置個所を変更する旨の提案を生成することとしてもよい。また、提案生成部227は、手洗い装置1Aの利用履歴に基づいて、手洗い装置1Aが稼働し始めた後、手洗いの利用頻度が比較的大きい(1日など所定期間内の手洗い回数が一定数以上である等)期間が一定以上続いている場合に、手洗い装置1Aを追加する旨の提案を生成することとしてもよい。これにより、手洗いの需要に応じて手洗い装置1Aを配置することができる。
情報提示部228は、各手洗い装置1Aから取得した第1の情報、第2の情報、及び第3の情報を、各手洗い装置1Aを設置した各設置者の端末装置600に対して提示する。また、情報提示部228は、提案生成部227により生成した提案を、各手洗い装置1Aを設置した各設置者の端末装置600に対して提示する。
設置データDB232Aは、手洗い装置1Aが設置された位置に関するデータを保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
集計データDB233Aは、手洗い装置1Aの利用履歴に関する集計データを保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
稼働時間データDB242は、手洗い装置1Aが設置された後、手洗い装置1Aの稼働時間に関する情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
<データ構造>
図43から図45は、情報処理装置200Aが記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。なお、図25から図33は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
図43は、設置データDB232Aのデータ構造の一例を示す図である。図43に示すように、設置データDB232Aのレコードは、項目「施設ID」及び項目「端末ID」以外、図26に示す設置データDB232と同じように構成されているので、その説明を省略する。以下、項目「施設ID」及び項目「端末ID」について説明する。
項目「施設ID」は、手洗い装置1Aが設置された施設を識別するための識別情報(ID)を記憶する。各施設には異なるIDが付与されている。施設IDは、他のデータベース間において情報を紐づけるためのキーとして利用される。例えば、情報処理装置200Aは、同一な施設に設置された1つ又は複数の手洗い装置1Aの各種情報を抽出する。なお、キーとして施設IDに限定するものではなく、他の情報を用いてもよい。
項目「端末ID」は、手洗い装置1Aを設置した施設等において、手洗い装置1Aを管理する者が所持する端末装置600を識別するための識別情報(ID)を記憶する。各端末装置600には異なるIDが付与されている。例えば、情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aの各種情報を、当該手洗い装置1Aに対応している端末装置600に送信して提示する。
図44は、集計データDB233Aのデータ構造の一例を示す図である。図44に示すように、集計データDB233Aのレコードは、項目「施設ID」以外、図27に示す集計データDB233と同じように構成されているので、その説明を省略する。以下、項目「施設ID」及び項目「端末ID」について説明する。
項目「施設ID」は、手洗い装置1Aが設置された施設を識別するための識別情報(ID)を記憶する。各施設には異なるIDが付与されている。施設IDは、他のデータベース間において情報を紐づけるためのキーとして利用される。例えば、情報処理装置200Aは、同一な施設に設置された1つ又は複数の手洗い装置1Aの各種情報を抽出する。なお、キーとして施設IDに限定するものではなく、他の情報を用いてもよい。
図45は、稼働時間データDB242のデータ構造の一例を示す図である。図45に示すように、稼働時間データDB242のレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「施設ID」、及び項目「稼働時間」等を含む。
項目「製品ID」は、手洗い装置1Aを識別するための識別情報(ID)を記憶する。各手洗い装置1には異なるIDが付与されている。製品IDは、他のデータベース間において情報を紐づけるためのキーとして利用される。例えば、情報処理装置200Aは、各手洗い装置1Aについて各種情報を抽出する。なお、キーとして製品IDに限定するものではなく、他の情報を用いてもよい。
項目「施設ID」は、手洗い装置1Aが設置された施設を識別するための識別情報(ID)を記憶する。各施設には異なるIDが付与されている。施設IDは、他のデータベース間において情報を紐づけるためのキーとして利用される。例えば、情報処理装置200Aは、同一な施設に設置された1つ又は複数の手洗い装置1Aの各種情報を抽出する。なお、キーとして施設IDに限定するものではなく、他の情報を用いてもよい。
項目「稼働時間」は、手洗い装置1Aが設置された後の稼働時間に関する情報を記憶する。情報処理装置200Aは、稼働時間に関する第1の情報を取得することにより、手洗い装置1Aが稼働しているものとして管理する。例えば、情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aから、手洗い装置1Aの稼働を開始させるための指示を受信した時点から、当該手洗い装置1Aの稼働時間を起算し、日単位で稼働時間を記憶する。情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aの稼働を開始させるための指示を受信していない場合、当該手洗い装置1Aについて「稼働していない」と記憶する。
ここでいう「手洗い装置1Aの稼働を開始させるための指示」とは、例えば、ユーザが手洗い装置1Aを設置した後、手洗い装置1AのスイッチをONにした操作であってよいし、ユーザが端末装置600により、手洗い装置1Aの稼働を開始させた旨の情報を入力した操作でもよいし、ユーザが手洗い装置1Aのセットアップを適切に行い、フィルタを取り付けて稼働し始めた操作であってもよい。なお、手洗い装置1Aの稼働時間は、当該手洗い装置の設置日とは必ずしも関連していない。例えば、ユーザが手洗い装置1Aを設置したが、スイッチをONにしていない場合に、情報処理装置200Aは、当該手洗い装置が稼働していないものとする。
これにより、情報処理装置200Aは、手洗い装置の稼働時間を正確に把握し、ユーザに提示することができる。
<動作>
以下、手洗い装置を管理する動作について説明する。
図46は、第4の実施形態に係る情報処理システム1000Aにより、手洗い装置1Aを管理する流れの一例を説明するための図である。
ステップS2001において、情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aが設置される前、当該手洗い装置の設置予定の位置を、当該手洗い装置と関連付けられている端末装置に対して提示する。
具体的には、情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aの設置先となる施設に関する情報に基づいて、手洗い装置1Aの「設置予定の位置」を決定する。例えば、当該施設に他の手洗い装置が設置されている場合に、情報処理装置200Aは、当該他の手洗い装置の利用履歴に基づき、頻繁に利用されている手洗い装置を特定し、頻繁に利用されている手洗い装置の付近の位置を、これから設置する手洗い装置の「設置予定の位置」として決定する。また、情報処理装置200Aは、「設置予定の位置」について、予め、手洗い装置1Aの設置先となる施設の運営者により、各手洗い装置1Aの「設置予定の位置」を指定する操作を受け付けることとしてもよい。また、情報処理装置200Aは、「設置予定の位置」が当該運営者により指定されずとも、施設の間取りの情報に基づいて、手洗い装置1Aの位置が分散するよう、一定間隔以上空けて配置されるよう「設置予定の位置」を決定してもよい。例えば、当該間取りの情報に応じて、施設内の区画の属性が定められているとする(例えば、店舗が占める範囲、通路として使用される範囲、等)。情報処理装置200Aは、施設内の区画の属性の情報に基づいて、手洗い装置1Aの「設置予定の位置」を決定してもよい。例えば、情報処理装置200Aが、店舗が占める範囲と、通路として使用される範囲との境界に手洗い装置1Aを設置する、通路として使用される範囲のうち入口または出口となる位置に手洗い装置1Aを設置する等を決定することとしてもよい。また、情報処理装置200Aは、店舗の間取りが変更される情報を受け付けており、当該変更される情報を受け付けたことに応答して、各手洗い装置1Aの「設置予定の位置」を決定してもよい。これにより、変更後の間取りの情報にあわせて、手洗い装置1Aを設置すべき位置を情報処理装置200Aが決定することができる。
また、当該施設に他の手洗い装置が設置されていない場合に、情報処理装置200Aは、当該施設での人の動きに関する情報に基づき、これから設置する手洗い装置1Aの「設置予定の位置」を決定する。例えば、情報処理装置200Aは、百貨店の各出口を出入りする人数に関する情報に基づき、出入りする人数が多い出口の付近の位置を、これから設置する手洗い装置の「設置予定の位置」として決定する。
また、当該施設に他の手洗い装置が設置されていない場合に、情報処理装置200Aは、当該施設の属性に類似している他の施設に設置している手洗い装置の利用履歴に基づき、これから設置する手洗い装置1Aの「設置予定の位置」を決定してもよい。例えば、ホテルに手洗い装置1Aを設置する場合に、情報処理装置200Aは、他のホテルの受付に設置されている手洗い装置が頻繁に利用されるという利用履歴に基づき、ホテルの受付の付近の位置を、これから設置する手洗い装置1Aの「設置予定の位置」として決定する。
ステップS6001において、端末装置600は、情報処理装置200Aから、手洗い装置1Aの設置予定の位置を受信して表示し、ユーザに提示する。詳細は後述の図47で説明する。
ステップS1001において、手洗い装置1Aは、設置された後、手洗い装置1Aの稼働時間に関する第1の情報、手洗い装置1Aが設置された位置に関する第2の情報、及び、手洗い装置1Aの利用履歴に関する第3の情報を取得して送信する。
第1の情報について、手洗い装置1Aは、当該手洗い装置1Aの稼働を開始させるための指示に応答して、第1の情報の取得を開始する。「手洗い装置1Aの稼働を開始させるための指示」は、例えば、ユーザが手洗い装置1Aを設置した後、手洗い装置1AのスイッチをONにした操作であってよいし、ユーザが端末装置600により、手洗い装置1Aの稼働を開始させた旨の情報を入力した操作でもよいし、ユーザが手洗い装置1Aのセットアップを適切に行い、フィルタを取り付けて稼働し始めた操作であってもよい。情報処理装置200Aは、稼働時間に関する第1の情報を取得することにより、手洗い装置1Aが稼働しているものとして管理する。
第2の情報について、手洗い装置1Aは、GPS(Global Positioning System)を搭載することで、手洗い装置1Aが設置された位置を検出してよい。また、手洗い装置1Aは、端末装置600により、手洗い装置1Aの設置位置を入力する操作をユーザから受け付けることで、手洗い装置1Aが設置された位置を取得してもよい。また、端末装置600のGPSまたは端末装置600が通信するアクセスポイントの識別情報等に基づいて、手洗い装置1Aを設置すべき位置に端末装置600が位置していると判定することで、手洗い装置1Aが設置予定の位置に設置されたとしてもよい。
第3の情報は、手洗い装置1Aで行われた手洗いの回数、手洗いで使用された水量、手洗いで使用された薬剤の量、汚れに関する情報、及び手洗いが行われた時刻の少なくとも何れか1つを含み、手洗い装置1Aの利用頻度又は負荷を反映する。
ステップS2002において、情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aから、第1の情報、第2の情報及び第3の情報を取得する。情報処理装置200Aは、取得した第1の情報、第2の情報、及び第3の情報に基づき、記憶部230Aに記憶しているデータベースを更新する。
記憶部230Aに記憶されているデータベースの内容は、例えば、端末装置600からの要求に応じ、端末装置600へ提示させる。例えば、情報処理装置200Aは、端末装置600から第1の情報、第2の情報及び第3の情報についての表示が要求されると、同一の施設に設置されている複数の手洗い装置1Aについて、それぞれの第1の情報、第2の情報及び第3の情報を端末装置600へ送信する。また、情報処理装置200Aは、同一の施設に設置されている複数の手洗い装置1Aについて、それぞれの第1の情報、第2の情報及び第3の情報を所定の周期で端末装置600へ送信するようにしてもよい。
例えば、端末装置600は、同一の施設に設置されている複数の手洗い装置1Aについて、それぞれの第1の情報、第2の情報及び第3の情報を同一画面上に表示する。詳細は後述の図48で説明する。
ステップS2004において、情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aの稼働時間が、予め設定された時間に到達した場合、手洗い装置1Aの設置台数または設置位置について変更の提案を提示する。
例えば、情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aが稼働し始めてから所定期間(例えば1ヶ月)ごとに、手洗い装置1Aの利用履歴に基づき、頻繁に利用されている手洗い装置の付近に、手洗い装置を追加設置したり、比較的に利用されていない手洗い装置を、頻繁に利用されている手洗い装置の付近に動かしたりする旨の提案を生成して、端末装置600に提示する。
ステップS6002において、端末装置600は、手洗い装置1Aの設置台数または設置位置について変更の提案を表示する。
例えば、端末装置600は、情報処理装置200Aが決定した、追加設置する手洗い装置1Aの設置先、又は既に設置している手洗い装置1Aの移動先を表示する。詳細は図後述する。詳細は後述の図49で説明する。
上記一連の処理により、情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aの設置予定の位置に関する情報を、手洗い装置1Aを設置した設置者に提示することができる。また、情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aの稼働時間、設置位置及び利用履歴に関する情報を、手洗い装置1Aを設置した設置者に提示することができる。また、情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aの設置台数または設置位置についての変更の提案を、手洗い装置1Aを設置した設置者に提示することができる。
そのため、ユーザは手洗い装置1Aの稼働状況を把握し、手洗い装置を容易に管理して、手洗い装置の設置位置を効率的に検討することができる。
また、手洗い装置が移動補助部を有することにより、ユーザは、手洗い装置を適切な設置位置に簡単に移動させることができる。
なお、図46では、手洗い装置1Aを管理する動作を、手洗い装置1A、情報処理装置200A、及び端末装置600の一連の動作として説明しているが、これに限定されない。例えば、情報処理装置200AによるステップS2001の動作と、端末装置600によるステップS6001との動作は、図46から独立して実行されて構わない。また、手洗い装置1AによるステップS1001の動作と、情報処理装置200AによるステップS2002の動作とは、図46から独立して実行されて構わない。また、情報処理装置200AによるステップS2004の動作と、端末装置600によるステップS6002との動作は、図46から独立して実行されて構わない。
<表示例>
以下、端末装置600の表示例について説明する。図47から図49は、端末装置600の画面例の図である。
図47の画面例は、端末装置600が、手洗い装置1Aが設置される前、当該手洗い装置の設置予定の位置を表示する局面を示す図である。図47に示すように、端末装置600の表示画面において、手洗い装置1Aを所定の位置に設置するように促すための通知は表示されている。
例えば、情報処理装置200Aは、百貨店の各出口を出入りする人数に関する情報に基づき、出入りする人数が多い出口E1を、手洗い装置の「設置予定の位置」として決定する。端末装置600は、出口E1に手洗い装置1Aを設置するように促すための通知を表示する。
これにより、手洗い装置1Aが設置される前、当該手洗い装置の適切な設置位置をユーザに知らせることができる。ここで、手洗い装置1Aを設置する設置者が保持する端末装置600の位置(つまり設置者の位置)を、図47の画面例に示す画面に表示してもよい。また、当該画面において、設置者が、手洗い装置1Aの設置予定の位置まで移動するための経路を表示することとしてもよい。これにより、設置者が、手洗い装置1Aを設置すべき位置まで移動させる作業を容易に行うことができ、手洗い装置1Aを設置する作業を効率よく進めることができる。
図48の画面例は、端末装置600が、手洗い装置1Aが設置された後、同一の施設に設置された複数の手洗い装置1Aの稼働状況を表示する局面を示す図である。図48に示すように、端末装置600の表示画面において、それぞれの手洗い装置の第1の情報、第2の情報及び第3の情報は、同一画面上に表示されている。ここで、当該画面において、既に稼働し始めている手洗い装置1A(稼働時間データ242において稼働時間が更新されている手洗い装置1A)と、未だ稼働されていない手洗い装置1A(手洗い装置1Aが、設置予定の位置にないか、稼働時間を更新するための操作がされていない)とを区別して表示してもよい。これにより、施設の運営者は、手洗い装置1Aが、予定通り稼働しているか否か等の稼働状況を容易に確認することができる。
例えば、端末装置600は、各手洗い装置1Aの設置位置をマッピングしたマップを表示しつつ、各手洗い装置1Aの稼働時間、設置位置、利用履歴に関する情報を同一画面上に表示する。
これにより、同一の施設に設置された複数の手洗い装置1Aの稼働状況を、ユーザが視認しやすい態様で表示することができる。そのため、ユーザは手洗い装置1Aの稼働状況を把握し、手洗い装置1Aを容易に管理することができる。
図49の画面例は、端末装置600が、手洗い装置1Aの設置台数または設置位置について変更の提案を表示する局面を示す図である。図49に示すように、端末装置600の表示画面において、所定の位置に手洗い装置1Aを追加設置したり、手洗い装置1Aを所定の位置に動かしたりする旨の提案は表示されている。
例えば、出口E1に設置されている手洗い装置1Aが頻繁に利用されている一方、出口E2に設置されている手洗い装置1Aがあまり利用されていない場合に、端末装置600は、出口E1の付近の位置に手洗い装置1Aを1台追加設置し、又は、出口E2に設置されている手洗い装置1Aを出口E1の付近の位置に動かす旨の提案を表示する。
これにより、手洗い装置1Aの利用履歴に基づき、当該手洗い装置を設置した施設での設置台数または設置位置の変更について適切に提案することができる。そのため、ユーザは手洗い装置1Aを容易に管理して、手洗い装置の設置位置を効率的に検討することができる。また、上記の例において、手洗い装置1Aが、人力で運搬されるだけでなく、自走可能であるとする。手洗い装置1Aが設置予定の位置にない場合に、情報処理装置200Aが、当該設置予定の位置まで手洗い装置1Aを移動させるための経路を計算し、当該経路に従って、手洗い装置1Aを自動走行させることとしてもよい。これにより、手洗い装置1Aを、施設において、状況に合わせて最適な位置に配置されるよう、随時、配置を変更することがよりいっそう容易になる。また、情報処理装置200Aは、手洗い装置1Aを自動走行させる場合に、手洗い装置1Aが設置される店舗の営業時間に基づいて、営業時間外など、施設内に滞在する人数が少ないと想定される時間に移動させることとしてもよい。
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態について説明する。第5の実施形態では、手洗い装置1が専用水を利用する場合について説明する。なお、第1、2、3、4の実施形態と同様の構成について、同一の符号を付して説明を省略する。
<全体構成>
図50は、第5の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示すブロック図である。情報処理システム1000Bは、手洗い装置1Bによる手洗いを効果的に実施させるためのシステムである。
図50に示すように、情報処理システム1000Bは、手洗い装置1Bと、情報処理装置200Bと、端末装置600とを含む。なお、情報処理システム1000Bは、複数の手洗い装置1Bを含む構成としてもよい。手洗い装置1Bと、情報処理装置200B、端末装置600とは、有線又は無線の通信規格を用いて、ネットワーク500と接続する。手洗い装置1Bと、情報処理装置200Bとは、ネットワーク500を介して相互に通信可能に接続されている。
手洗い装置1Bは、任意の場所に設置可能で可搬な、ユーザが手洗いをするための装置である。手洗い装置1Bは、循環ユニット6Bと、薬剤タンク50Bと、メンテナンスユニット9Bと、通信ユニット100Bとを備えている。なお、図示していないが、手洗い装置1Bは、手洗いを実現するように、第1の実施形態のように、筐体2と、筐体の一部に設けられる手洗い槽11と、洗浄水を吐水する水栓12と、ディスペンサ14などを備えている。
循環ユニット6Bは、洗浄水を浄化して循環させるユニットである。
薬剤タンク50Bは、複数種類の薬剤を貯留するためのタンクである。薬剤タンク50Bは、例えば、薬剤がそれぞれ充填されたカートリッジを有する。薬剤タンク50Bは、手洗い装置1Bのユーザに関する情報に基づき、カートリッジに充填された薬剤を調合する。
メンテナンスユニット9Bは、手洗い装置1Bに対するメンテナンス作業を制御するユニットである。メンテナンスユニット9Bは、図12に示すメンテナンスユニット9と同様に、第1指示部91と、第2指示部92と、記憶部93と、メンテナンス制御部94とを備えている。
本実施形態において、メンテナンス項目には、第2の実施形態で記載しているものに加え、例えば、
・水質調整タンク700への液体又は薬剤の補充
・貯水タンク46への専用水の補充
が含まれる。
メンテナンス制御部94は、例えば、貯水タンク46の水位センサのセンシング結果に基づいて貯水タンク46内の液体の残量を把握する。メンテナンス制御部94は、残量が予め設定した量より少ない場合、貯水タンク46に専用水を補充する旨の指示を第1指示部91及び第2指示部92に表示する。
本実施形態において、専用水は、手洗い装置1Bのための液体であり、所定の性質を満たす液体である。所定の性質とは、例えば、pH、電気伝導度、酸化還元電位、アルカリ度、イオン濃度、粘度、濁度、色度、臭気、又は硬度等である。所定の性質を満たすとは、例えば、pH、電気伝導度、酸化還元電位、アルカリ度、イオン濃度、粘度、濁度、色度、臭気、又は硬度等が、所定の範囲に収まっていることを表す。具体的には、専用水は、例えば、純度の高い精製水である。また、専用水は、殺菌効果、除菌効果、抗菌効果、消臭効果、防カビ効果を有する水性組成物であってもよい。
また、メンテナンス制御部94は、例えば、水質調整タンク700の水位センサのセンシング結果に基づいて水質調整タンク700内の液体の残量を把握する。メンテナンス制御部94は、残量が予め設定した量より少ない場合、予め設定された濃度の液体、又は薬剤(錠剤又は濃縮液)を水質調整タンク700へ供給する旨の指示を第1指示部91及び第2指示部92に表示する。
また、メンテナンス制御部94は、例えば、薬剤タンク50Bのカートリッジに薬剤の残量を検知するセンサを設け、当該センサによりカートリッジ内の薬剤の残量を把握する。メンテナンス制御部94は、残量が少なくなると、カートリッジを交換する旨の指示を第1指示部91及び第2指示部92に表示する。
メンテナンス制御部94は、貯水タンク46に補充された水が適正なもの(正規品)であるか否かを判断する。具体的には、例えば、メンテナンス制御部94は、フィルタセンシングデータ933の項目「センシング結果」に基づき、補充された水が適正なものであるか否かを判断する。例えば、専用水が精製水である場合、センサ部61,62で検知される所定の値は、水道水である場合に検知される値と異なる。
メンテナンスユニット9は、専用水が補充されたときに検知されるセンシング結果を所定の幅を持って予め記憶部93に記憶している。メンテナンス制御部94は、水が補充されると、例えば、吐水ユニット20を制御し、水栓12から洗浄水を吐水させる。メンテナンス制御部94は、このときに検知されるセンシング結果が、予め設定されている幅に収まるか否かを判断する。
検知されたセンシング結果が予め設定されている幅に収まらない場合、メンテナンス制御部94は、補充された水が適正でない旨を補充者へ提示する。また、収まらない場合、メンテナンス制御部94は、専用水を補充した際に発揮される機能の一部が発揮されない旨を補充者へ提示する。また、収まらない場合、メンテナンス制御部94は、手洗い装置1Bの通常の機能を実施する第1モードから、一部の機能が制限された第2モードへ移行する指示を、例えば、通信ユニット100Bに送信する。予め設定されるセンシング結果の幅は、プログラムの更新の際に合わせ、最新の値に更新されてもよい。
このように、補充される水の性質に基づいて、補充された水が正規品であるか否かを判断することで、手洗い装置1Bは、専用水であるか否かを自動的に判別することが可能となる。
また、メンテナンス制御部94は、例えば、専用水を補充する際に用いられるカートリッジから所定の情報を読み取ることで、補充された水が適正なものであるか否かを判断してもよい。例えば、専用水カートリッジから専用水を補充する際、専用水カートリッジと手洗い装置1Bとを物理的に接続するようにする。そのときに専用水カートリッジから電気的な信号が手洗い装置1Bに送信される。手洗い装置1Bは、信号を受信すると、正規の専用水が補充されていると判断する。
また、手洗い装置1Bと、専用水カートリッジとに非接触で通信(近距離無線通信等)する通信デバイスが設けられていてもよい。手洗い装置1Bは、専用水カートリッジが近接すると、専用水カートリッジに設けられているデバイスから情報を読み取る。手洗い装置1Bは、読み取った情報が所定の条件を満たすと、正規の専用水が補充されていると判断する。
また、専用水カートリッジに所定の光学式マークが付され、手洗い装置1Bが光学式マークを読み取るようにしてもよい。手洗い装置1Bは、読み取った情報が所定の条件を満たすと、正規の専用水が補充されていると判断する。
このように、専用水を運搬するための容器に割り当てられた情報に基づいて補充された水が正規品であるか否かを判断することで、手洗い装置1Bは、専用水であるか否かを特別な追加処理をせずに判別することが可能となる。
通信ユニット100Bは、情報処理装置200Bと通信するユニットである。通信ユニット100Bは、図22に示す通信ユニット100と同様に、通信部110と、通信制御部120とを有する。
通信ユニット100Bは、手洗いに関するデータである第1データを取得し、情報処理装置200Bへ送信する。また、通信ユニット100Bは、メンテナンスに関するデータである第2データを取得し、情報処理装置200Bへ送信する。また、通信ユニット100Bは、情報処理装置200Bから送信されるデータを受信する。
通信制御部120は、例えば、第1モードと第2モードとで、動作に差が出るように設定されている。つまり、第2モードは第1モードに対して機能が制限されている。例えば、通信制御部120は、第1モードにおいて情報処理装置200Bへ送信していたデータの一部を、第2モードにおいては送信しないように設定されている。また、第2モードで動作している手洗い装置1Bについては、情報処理装置200Bで蓄積されるデータ、及び蓄積されるデータに基づいた解析結果を閲覧できないようにしてもよい。例えば、どの手洗い装置がどれだけ利用されているか等の表示に、第2モードで動作している手洗い装置1Bが現れなくなる。
情報処理装置200Bは、手洗い装置1Bから送信される第1データ、第2データを取得し、取得したデータを記憶する。また、情報処理装置200Bは、手洗い装置1Bに関するアプリケーションを介して取得される、ユーザ情報に関する第3データを取得し、取得したデータを記憶する。情報処理装置200Bは、手洗い装置1Bにより要求される情報を手洗い装置1Bへ送信する。情報処理装置200Bは、複数の装置により構成され、複数の装置それぞれが所定の機能を担うことにより、ひとつの情報処理装置として認識されることとしてもよい。情報処理装置200Bのハードウェア構成は、図23における情報処理装置200と同じようになっているので、その説明を省略する。
端末装置600は、手洗い装置1Bのユーザが所持する装置である。端末装置600は、ユーザの携行品の一例であり、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ等の通信デバイスである。
<手洗い装置1Bの循環ユニット6Bの構成>
図51は、手洗い装置1Bの循環ユニット6Bを示すブロック図である。図51に示すように、循環ユニット6Bは、吐水ユニット20、排水ユニット30、浄化ユニット40Bを少なくとも含んでいる。
浄化ユニット40Bは、循環ユニット6Bにおいて、排水ユニット30から供給される水を浄化する機能を有する。浄化ユニット40Bは、第1の実施形態で説明した浄化ユニット40に加え、水質調整タンク700と、水質調整ポンプ701とを有している。
水質調整タンク700は、循環ユニット6Bで循環される水の液性を調整するための液体を貯留するためのタンクである。循環ユニット6Bで循環される水の液性が酸性である場合、水質調整タンク700には、酸剤として、例えば、クエン酸、酒石酸、酢酸ナトリウム、グリコール酸、乳酸、アスコルビン酸、が貯留される。前記、酸剤は、例えば、水質調整タンク700に給水された水に、錠剤が溶かされることで、又は濃縮液が供給されることで生成される。また、循環ユニット6Bで循環される水の液性がアルカリ性である場合、水質調整タンク700には、アルカリ剤として、例えば、アンモニア水、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2-アミノー2-メチル、モルホリン、水酸化ナトリウムが貯留される。アルカリ剤は、例えば、水質調整タンク700に給水された水に、錠剤が溶かされることで、又は濃縮液が供給されることで生成される。
水質調整タンク700には、水位センサが配置されている。水位センサは、水質調整タンク700内に貯留されている液体の水位を検知する。
水質調整ポンプ701は、水質調整タンク700の後段に配置されている。水質調整ポンプ701は、制御部60の制御により稼働され、水質調整タンク700で貯留される液体を、後処理フィルタ43で後処理が施された水に添加する。
具体的には、制御部60は、例えば、貯水タンク46に配置されるpHセンサによる液性の検知結果に基づき、水質調整ポンプ701を稼働させる。例えば、制御部60は、pHセンサの値が第1の値に達すると、第2の値になるまで液体を添加するように水質調整ポンプ701を稼働させる。
貯水タンク46には、後処理フィルタ43で後処理が施され、次亜塩素酸水、及び水質調整タンク700で貯留される液体が添加された水が流入する。貯水タンク46は、流入する水を貯留する。貯水タンク46には、例えば、pHセンサが配置されている。pHセンサは、貯水タンク46内に貯留されている水の液性を検知する。
<情報処理装置200Bの構成>
図52は、情報処理装置200Bの機能構成を示すブロック図である。図52に示すように、情報処理装置200Bは、通信部210と、制御部220Bと、記憶部230Bとを備えている。
制御部220Bは、情報処理装置200Bのプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、受信制御部221、送信制御部222、決定部229としての機能を発揮する。
決定部229は、収集したデータに基づき、ユーザに適した薬剤の配合を決定する。
記憶部230Bは、情報処理装置200Bが使用するデータ及びプログラムを記憶する。情報処理装置200Bが使用するデータは、例えば、第3の実施形態の情報処理装置200が使用するデータと同様である。
記憶部230Bは、製品データDB231B、設置データDB232、集計データDB233B、手洗いデータDB234B、殺菌装置利用データDB235、ユーザデータDB236B、メンテナンスDB237、環境データDB238、監視データDB239、分析結果DB240、モデルDB241、水組成データDB243、及び薬剤組成データDB244等を記憶する。
水組成データDB243は、手洗い装置1Bで使用される水の組成に関するデータを保持するためのデータベースである。
薬剤組成データDB244は、手洗い装置1Bで使用される薬剤の組成に関するデータを保持するためのデータベースである。
記憶部230Bは単独の記憶装置でもよいし、少なくとも1つのデータベースを記憶する複数の記憶装置により実現されてもよい。
<データ構造>
図53から図58は、情報処理装置200Bが記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。なお、図53から図58は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
図53は、製品データDB231Bのデータ構造の一例を示す図である。図53に示すように、製品データDB231Bのレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「タンク容量」、項目「重量」、項目「モデルID」、項目「UV殺菌装置」、項目「使用薬剤」、項目「塩素タイプ」、項目「使用フィルタ」等を含む。項目「使用薬剤」以外の各項目は、図25に示す項目と同じである。
項目「使用薬剤」は、手洗い装置1Bに配備されている薬剤の種類を記憶する。本実施形態では、薬剤タンク50Bは、複数種類の薬剤を貯留するため、製品毎に複数の薬剤が記憶されている。
図54は、集計データDB233Bのデータ構造の一例を示す図である。図54に示すように、集計データDB233Bのレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「日付」、項目「手洗い回数」、項目「汚れの量」、項目「汚れの成分」、項目「薬剤量」、項目「使用データ」等を含む。項目「薬剤量」以外の各項目は、図27に示す項目と同じである。
項目「薬剤量」は、データを集計する所定期間(例えば、1日)の薬剤の使用量を記憶する。本実施形態では、薬剤タンク50Bは、複数種類の薬剤を貯留するため、薬剤毎の使用量が記憶されている。
図55は、手洗いデータDB234Bのデータ構造の一例を示す図である。図55に示すように、手洗いデータDB234Bのレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「使用日時」、項目「ユーザID」、項目「使用時間」、項目「使用量」、項目「浄化水量」、項目「浄化水質」等を含む。項目「使用量」は、1回の手洗いにより使用された物質の量を示す。項目「使用量」は、項目「水量」、項目「薬剤量」、項目「エネルギー量」等のサブ項目を含む。図55で示す手洗いデータDB234Bでは、図28に示す手洗いデータDB234Bに対し、項目「ユーザID」が加えられ、項目「使用量」のサブ項目「薬剤量」の記憶が、図28に示す手洗いデータDB234Bとは異なっている。
項目「ユーザID」は、手洗い装置1Bを利用したユーザの識別情報(ID)を記憶する。
項目「薬剤量」は、1回の手洗いにより使用された薬剤の量を記憶する。本実施形態では、薬剤タンク50Bは、複数種類の薬剤を貯留するため、薬剤毎の使用量が記憶されている。
図56は、ユーザデータDB236Bのデータ構造の一例を示す図である。図56に示すように、ユーザデータDB236Bのレコードの各々は、項目「位置情報」、項目「使用日時」、項目「製品ID」、項目「性別」、項目「世代」、項目「手洗い評価」、項目「手洗い満足度」、項目「ユーザID」、項目「使用薬剤」、項目「スマホ殺菌の有無」等を含む。図56で示すユーザデータDB236Bでは、図30に示すユーザデータDB236Bに対し、項目「製品ID」、及び項目「使用薬剤」が加えられている。
項目「製品ID」は、ユーザが使用した手洗い装置1Bを識別するための識別情報(ID)を記憶する。
項目「使用薬剤」は、ユーザが使用した薬剤の種類を記憶する。
図57は、水組成データDB243のデータ構造の一例を示す図である。図57に示すように、水組成データDB243のレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「液性」、項目「pH」、項目「調整法」、項目「補充日」等を含む。
項目「製品ID」は、手洗い装置1Bを識別するための識別情報(ID)を記憶する。
項目「液性」は、手洗い装置1Bで循環される水の液性を記憶する。
項目「pH」は、手洗い装置1Bで循環される水のpHを記憶する。
項目「調整法」は、手洗い装置1Bで循環される水を生成する際の方法を記憶する。
項目「補充日」は、直近で手洗い装置1Bに専用水を補充した日付を記憶する。
図58は、薬剤組成データDB244のデータ構造の一例を示す図である。図58に示すように、薬剤組成データDB244のレコードの各々は、項目「薬剤」、項目「液性」、項目「対象汚れ」、項目「香り」、項目「特記情報」等を含む。
項目「薬剤」は、薬剤の名称を記憶する。
項目「液性」は、薬剤の液性を記憶する。
項目「対象汚れ」は、薬剤に対して推奨されている汚れの種類を記憶する。
項目「香り」は、薬剤に付されている香りを記憶する。
項目「特記情報」は、薬剤に対して特記すべき情報を記憶する。
<動作>
<専用水の認証>
次に、図59、及び図60を参照しながら、本実施形態におけるメンテナンスユニット9Bの動作について説明する。図59は、メンテナンスユニット9Bが、補充された水が正規品であるか否かを認証する際の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、手洗い装置1Bの貯水タンク46に専用水が補充される。メンテナンス制御部94は、貯水タンク46に水が補充されると、ステップS171において、センサ部61,62により、補充された水の性質を検知する。具体的には、例えば、メンテナンス制御部94は、水が補充されると、吐水ユニット20を制御し、水栓12から洗浄水を吐水させる。メンテナンス制御部94は、このときに循環される水の性質をセンサ部61,62により検知する。
ステップS172において、メンテナンス制御部94は、検知されるセンシング結果が、予め設定されている幅に収まるか否かを判断する。つまり、メンテナンス制御部94は、補充された水が専用水であるか否かを判断する。具体的には、記憶部93は、専用水が補充されたときに検知されるセンシング結果を所定の幅を持って予め記憶している。メンテナンス制御部94は、検知した値が、予め記憶している幅に収まるか否かを判断する。
検知した値が予め記憶している幅に収まる場合(ステップS172のYes)、メンテナンス制御部94は、ステップS173において、手洗い装置1Bを第1モードで動作させる。
一方、検知した値が予め記憶している幅に収まらない場合(ステップS172のNo)、メンテナンス制御部94は、ステップS174において、手洗い装置1Bを第2モードで動作させる。
図60は、メンテナンスユニット9Bが、補充された水が正規品であるか否かを認証する際の動作のその他の例を示すフローチャートである。
メンテナンス制御部94は、ステップS181において、貯水タンク46に水が補充される際、専用水を運搬するための容器に割り当てられた情報を読み取る。具体的には、例えば、手洗い装置1Bには、非接触で情報を読み取り可能な読取デバイスが設置されている。また、容器には、読取デバイスで読み取り可能な形式で情報を保持する記憶デバイスが設置されている。メンテナンス制御部94は、水が補充される際に、読取デバイスにより、容器に付された記憶デバイスから情報を読み取る。
ステップS182において、メンテナンス制御部94は、読み取った情報が所定の条件を満たすか否かを判断する。つまり、メンテナンス制御部94は、補充された水が専用水であるか否かを判断する。具体的には、記憶部93は、専用水であることを表すコード情報を予め記憶している。メンテナンス制御部94は、読み取った情報が、予め記憶しているコード情報と一致するか否かを判断する。
<薬剤のカスタマイズ>
次に、図61を参照しながら、本実施形態における手洗い装置1Bの動作について説明する。図61は、手洗い装置1Bが、薬剤をカスタマイズして吐出する際の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、手洗い装置1Bを使用するユーザは、例えば、自身の携行品であるスマートフォンをUV殺菌装置80に挿入する。ステップS191において、通信制御部120は、スマートフォンから所定の情報を取得する。所定の情報は、例えば、ユーザを識別するためのユーザIDを含む。通信制御部120は、取得したユーザIDを情報処理装置200Bへ送信する。
ステップS192において、情報処理装置200Bは、受信したユーザIDに基づいて吐出する薬剤の配合を決定する。具体的には、制御部220Bは、ユーザIDを受信すると、受信したユーザIDに基づき、記憶部230Bから、手洗いデータDB234B、ユーザデータDB236B、又は薬剤組成データDB244を読み出す。制御部220Bは、読み出した手洗いデータDB234B、ユーザデータDB236B、又は薬剤組成データDB244に基づき、ユーザIDにより識別されるユーザに適した薬剤の配合を決定する。例えば、制御部220Bは、過去の汚れの質、過去に使用した薬剤等を勘案し、ユーザに適した薬剤の配合を決定する。制御部220Bは、薬剤の配合に関する情報を手洗い装置1Bへ送信する。
ステップS193において、手洗い装置1Bは、ユーザに手を洗わせる。具体的には、手洗い装置1Bは、ユーザの動作に応じ、水栓12から洗浄水を吐水させる。また、手洗い装置1Bは、ユーザの動作に応じ、決定された配合で薬剤を調合する。手洗い装置1Bは、薬剤を調合すると、調合した薬剤をディスペンサ14から吐出させる。ユーザは、例えば、水栓12から吐水された洗浄水で手を濡らし、ディスペンサ14から吐出された薬剤で手を洗う。そして、ユーザは、水栓12から吐水された洗浄水で薬剤の付いた手を濯ぐ。
ステップS194において、通信制御部120は、手洗いにより取得されたデータを情報処理装置200Bへ送信する。
ステップS195において、制御部220Bは、受信したデータに基づき、記憶部230Bに記憶されているデータベースを更新する。
以上のように、本実施形態では、洗浄水に、所定の性質を満たす専用水を用いるようにしている。これにより、水中で析出する成分を減らすことが可能となり、フィルタ等の交換頻度を抑えることが可能となる。
したがって、本実施形態に係る手洗い装置1Bによれば、メンテナンスの負担を低減できる。
また、本実施形態では、手洗い装置1Bは、専用水が用いられていることを検知する手段を有している。このとき、手洗い装置1Bは、専用水が用いられていることを検知する手段として、センサ部61,62を利用するようにしている。また、手洗い装置1Bは、専用水が用いられていることを検知する手段として、専用水を運搬するための容器から所定の情報を読み出すデバイスを利用するようにしている。これにより、手洗い装置1Bは、特別な追加処理をせずに、専用水が補充されたことを検知することが可能となる。
また、本実施形態では、検知手段による検知結果に基づき、補充された水が専用水であるか否かを判断するようにしている。これにより、手洗い装置1Bは、専用水が補充されたか否かを自動的に判別することが可能となる。このため、専用水が使用される環境を負荷なく構築することが可能となる。
また、本実施形態では、手洗い装置1Bは、補充された水が専用水であると判断した場合、第1モードで動作させ、補充された水が専用水でないと判断した場合、第1モードよりも機能が制限された第2モードで動作させるようにしている。推奨される専用水以外の水が補充された場合、手洗い装置1Bから情報処理装置200Bへ送信されるセンシング結果の精度にばらつきが発生する可能性がある。そうすると、情報処理装置200Bでのデータ解析の精度に影響が発生する恐れがある。専用水が補充されていない手洗い装置1Bからのデータのアップロードを制限することで、情報処理装置200Bにおけるデータ解析の精度を維持することが可能となる。
また、第2モードで動作する手洗い装置1Bに対しては、手洗いデータに基づくデータ解析ができなくなるため、第2モードで動作する手洗い装置1Bは、自装置での手洗いに基づくフィードバックを受けられなくなる。また、第2モードで動作する手洗い装置1Bは、情報処理装置200Bで実施される解析対象とならなくなる。そのため、どこの手洗い装置がどれだけ使用されているか等の俯瞰的な表示に手洗い装置1Bが含まれなくなってしまう。つまり、専用水を用いて運用されていない場合、手洗い装置1Bの本来の機能が発揮できなくなる。このことは、専用水を用いて手洗い装置1Bを運用することの動機となり得る。
また、本実施形態では、循環ユニット6Bは、貯水タンク46で貯水される水の水質を調整するための薬剤を添加するための水質調整タンク700、及び水質調整ポンプ701を有する。これにより、洗浄水の水質を手洗いに適した水質へ調整することが可能となる。手洗い装置1Bは、様々な場所に設置されるため、洗浄する汚れも場所に応じて異なる可能性がある。手洗い装置1B毎に洗浄水の水質を調整することが可能となれば、設置した場所に特有の手の汚れを適切に洗浄することが可能となり、衛生性が向上することになる。
なお、図61では、通信制御部120が、ユーザが携行する端末装置600からユーザIDを取得し、取得したユーザIDを情報処理装置200Bへ送信する例を説明した。しかしながら、ユーザIDは、端末装置600から情報処理装置200Bへ送信されてもよい。
具体的には、例えば、ユーザは、手洗い装置1Bを使用する際、端末装置600を操作し、手洗い装置1Bに関するアプリケーションを立ち上げる。ユーザは、アプリケーションを介し、今から手洗い装置1Bを使用する旨を、ユーザIDと共に情報処理装置200Bへ送信する。情報処理装置200Bは、受信したユーザIDに基づいて吐出する薬剤の配合を決定する。
手洗い装置1Bに関するアプリケーションは、手洗い装置1Bについての専用のアプリケーションであってもよいし、手洗い装置1Bを配置する店舗、施設等についてのアプリケーションであってもよい。手洗い装置1Bに関するアプリケーションが、店舗、施設等についてのアプリケーションである場合、手洗い装置1Bを使用して手を洗ったユーザに対し、このアプリケーションを介して、店舗、又は施設内での活動に有効な情報が提供されてもよい。
また、図61では、手洗い装置1Bから送信される情報に基づいて情報処理装置200Bで薬剤の配合が決定される場合を説明した。しかしながら、手洗い装置1Bは、ユーザから入力される指定に基づき、薬剤の配合を決定してもよい。例えば、手洗い装置1Bは、ユーザから薬剤の配合が指定されると、ステップS193において、指定された配合で調合された薬剤を吐出する。
<変形例>
次に、変形例に係る手洗い装置1Bについて説明する。変形例では、手洗い装置1Bは、手を洗った後に付加効果のある薬剤をユーザに提供する機能を有している。
<手洗い装置1Bの循環ユニット6Bの構成>
図62は、第5の実施形態の変形例に係る手洗い装置1Bの循環ユニット6Bを示すブロック図である。図62に示すように、循環ユニット6Bは、吐水ユニット20B、排水ユニット30、浄化ユニット40Bを少なくとも含んでいる。
吐水ユニット20Bは、循環ユニット6Bにおいて、浄化ユニット40Bで浄化された水を、水栓12の吐水口13から吐水する機能を有する。
吐水ユニット20Bは、吐水ポンプ21と、UV殺菌部22と、赤外線センサ23と、付加薬剤タンク702と、送出ポンプ703とを主に備えている。
付加薬剤タンク702は、手を洗った後の手に対し、所定の追加効果が期待される薬剤を貯留するためのタンクである。付加薬剤タンク702は、例えば、所定の成分を含む薬剤がそれぞれ充填された複数のカートリッジを有する。所定の成分は、例えば、保湿効果のあるヒアルロン酸、保湿効果のあるスクワラン、リラックス効果のあるラベンダーオイル、殺菌作用のあるハッカ油、又は香りを付けるための香料等である。付加薬剤タンク702は、薬剤の配合に関する指定を受けると、カートリッジに充填された薬剤を指定された配合で調合する機能を有する。
送出ポンプ703は、付加薬剤タンク702の後段に配置されている。送出ポンプ703は、制御部60の制御により稼働され、付加薬剤タンク702で調合された薬剤を、UV殺菌後の水へ添加する。
具体的には、制御部60は、所定の条件を満たした状態で、赤外線センサ23により物体が検知されると、送出ポンプ703と吐水ポンプ21とを稼働させる。例えば、赤外線センサ23とは異なる赤外線センサが手洗い装置1Bに設置されているとする。制御部60は、この赤外線センサが物体を検知してから所定の期間内に、赤外線センサ23が物体を検知すると、送出ポンプ703と吐水ポンプ21とを稼働させる。
また、例えば、手洗いインジケータ15による手洗い時間の表示が終わった後に、ユーザが入れ替わらずに赤外線センサ23により物体が検知された場合、制御部60は、送出ポンプ703と吐水ポンプ21とを稼働させるようにしてもよい。
<情報処理装置200Bの構成>
図63は、変形例に係る情報処理装置200Bの機能構成を示すブロック図である。図63に示すように、情報処理装置200Bは、通信部210と、制御部220Bと、記憶部230Bとを備えている。
記憶部230Bは、製品データDB231B、設置データDB232、集計データDB233B、手洗いデータDB234B、殺菌装置利用データDB235、ユーザデータDB236B、メンテナンスDB237、環境データDB238、監視データDB239、分析結果DB240、モデルDB241、水組成データDB243、薬剤組成データDB244、及び付加薬剤組成データDB245等を記憶する。
付加薬剤組成データDB245は、手洗い装置1Bで使用される、付加効果のある薬剤の組成に関するデータを保持するためのデータベースである。
<データ構造>
図64から図68は、変形例に係る情報処理装置200Bが記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。なお、図64から図68は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
図64は、製品データDB231Bのデータ構造の一例を示す図である。図64に示すように、製品データDB231Bのレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「タンク容量」、項目「重量」、項目「モデルID」、項目「UV殺菌装置」、項目「使用薬剤」、項目「付加薬剤」、項目「塩素タイプ」、項目「使用フィルタ」等を含む。項目「付加薬剤」以外の各項目は、図53に示す項目と同じである。
項目「付加薬剤」は、手洗い装置1Bに配備されている、付加効果のある薬剤の種類を記憶する。本実施形態では、付加薬剤タンク702は、複数種類の薬剤を貯留するため、製品毎に複数の薬剤が記憶されている。
図65は、集計データDB233Bのデータ構造の一例を示す図である。図65に示すように、集計データDB233Bのレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「日付」、項目「手洗い回数」、項目「汚れの量」、項目「汚れの成分」、項目「薬剤量」、項目「付加薬剤量」、項目「使用データ」等を含む。項目「付加薬剤量」以外の各項目は、 図54に示す項目と同じである。
項目「付加薬剤量」は、データを集計する所定期間(例えば、1日)の、付加効果のある薬剤の使用量を記憶する。本実施形態では、付加薬剤タンク702は、複数種類の薬剤を貯留するため、薬剤毎の使用量が記憶されている。
図66は、手洗いデータDB234Bのデータ構造の一例を示す図である。図66に示すように、手洗いデータDB234Bのレコードの各々は、項目「製品ID」、項目「使用日時」、項目「ユーザID」、項目「使用時間」、項目「使用量」、項目「浄化水量」、項目「浄化水質」等を含む。項目「使用量」は、1回の手洗いにより使用された物質の量を示す。項目「使用量」は、項目「水量」、項目「薬剤量」、項目「付加薬剤量」、項目「エネルギー量」等のサブ項目を含む。サブ項目「付加薬剤量」以外の各項目は、図55に示す項目と同じである。
項目「付加薬剤量」は、1回の手洗いにより使用された、付加効果のある薬剤の量を記憶する。本実施形態では、付加薬剤タンク702は、複数種類の薬剤を貯留するため、薬剤毎の使用量が記憶されている。
図67は、ユーザデータDB236Bのデータ構造の一例を示す図である。図67に示すように、ユーザデータDB236Bのレコードの各々は、項目「位置情報」、項目「使用日時」、項目「製品ID」、項目「性別」、項目「世代」、項目「手洗い評価」、項目「手洗い満足度」、項目「ユーザID」、項目「使用薬剤」、項目「付加薬剤」、項目「スマホ殺菌の有無」、項目「好みの香り」、項目「所望効果」、項目「肌の状態」、項目「アレルギー」、項目「服薬情報」等を含む。図67で示すユーザデータDB236Bでは、図56に示すユーザデータDB236Bに対し、項目「付加薬剤」、項目「香りの好み」、項目「所望効果」、項目「肌の状態」、項目「アレルギー」、項目「服薬情報」が加えられている。
項目「付加薬剤」は、ユーザが使用した、付加効果のある薬剤の種類を記憶する。
項目「香りの好み」は、ユーザの好みの香りに関する情報を記憶する。
項目「所望効果」は、ユーザが所望した付加効果に関する情報を記憶する。
項目「好みの香り」、及び項目「所望効果」は、ユーザの嗜好を表す項目の例である。ユーザの嗜好を表す項目は「好みの香り」、及び「所望効果」に限られず、その他の項目であってもよい。例えば、ユーザの嗜好を表す項目は、好きなブランド等であってもよい。
項目「肌の状態」は、ユーザの肌の状態に関する情報を記憶する。
項目「アレルギー」は、ユーザが有するアレルギーに関する情報を記憶する。
項目「服薬情報」は、ユーザが服薬している薬剤に関する情報を記憶する。
項目「肌の状態」、項目「アレルギー」、項目「服薬情報」は、ユーザの状態を表す項目の例である。ユーザの状態を表す項目はこれらに限られず、その他の項目であってもよい。例えば、ユーザの状態を表す項目は、寝不足、怪我の有無、喫煙の有無等であってもよい。
図68は、付加薬剤組成データDB245のデータ構造の一例を示す図である。図68に示すように、付加薬剤組成データDB245のレコードの各々は、項目「薬剤ID」、項目「成分」、項目「効果」、項目「特記情報」等を含む。
項目「薬剤ID」は、薬剤の識別情報(ID)を記憶する。
項目「成分」は、薬剤の成分に関する情報を記憶する。
項目「効果」は、薬剤の効果に関する情報を記憶する。
項目「特記情報」は、薬剤に対して特記すべき情報を記憶する。
<動作>
<付加薬剤のカスタマイズ>
次に、図69を参照しながら、本実施形態における手洗い装置1Bの動作について説明する。図69は、手洗い装置1Bが付加薬剤をカスタマイズして吐出する際の、手洗い装置1B及び情報処理装置200Bの動作の一例を説明するための図である。
通信制御部120は、例えば、図61に示すステップS191と同様の処理により、ユーザの携行品から所定の情報を取得する。所定の情報は、例えば、ユーザを識別するためのユーザIDである。通信制御部120は、取得したユーザIDを情報処理装置200Bへ送信する。
ステップS1101において、情報処理装置200Bは、受信したユーザIDに基づいて吐出する薬剤、及び付加薬剤の配合を決定する。具体的には、制御部220Bは、ユーザIDを受信すると、受信したユーザIDに基づき、記憶部230Bから、手洗いデータDB234B、ユーザデータDB236B、薬剤組成データDB244、又は付加薬剤組成データDB245を読み出す。制御部220Bは、読み出した手洗いデータDB234B、ユーザデータDB236B、又は薬剤組成データDB244に基づき、ユーザIDにより識別されるユーザに適した薬剤の配合を決定する。
また、制御部220Bは、読み出した手洗いデータDB234B、ユーザデータDB236B、薬剤組成データDB244、又は付加薬剤組成データDB245に基づき、ユーザIDにより識別されるユーザに適した付加薬剤の配合を決定する。例えば、制御部220Bは、ユーザの嗜好、ユーザの状態、過去に使用した付加薬剤等を勘案し、ユーザに適した薬剤の配合を決定する。ユーザの嗜好は、例えば、ユーザの好みの香り、及びユーザが所望する効果を含む。ユーザの状態は、ユーザの肌の状態、ユーザが有するアレルギー、ユーザの服薬情報等を含む。制御部220Bは、薬剤の配合に関する情報、及び付加薬剤の配合に関する情報を手洗い装置1Bへ送信する。
ステップS1102において、手洗い装置1Bは、ユーザに手を洗わせる。具体的には、手洗い装置1Bは、ユーザの動作に応じ、水栓12から洗浄水を吐水させる。また、手洗い装置1Bは、ユーザの動作に応じ、決定された配合で薬剤を調合する。手洗い装置1Bは、薬剤を調合すると、調合した薬剤をディスペンサ14から吐出させる。ユーザは、例えば、水栓12から吐水された洗浄水で手を濡らし、ディスペンサ14から吐出された薬剤で手を洗う。そして、ユーザは、水栓12から吐水された洗浄水で薬剤の付いた手を濯ぐ。
手洗い装置1Bは、手を洗い終わったユーザの動作に応じ、決定された配合で付加薬剤を調合する。手洗い装置1Bは、付加薬剤を調合すると、吐水ポンプ21を稼働させ、貯水タンク46の水を水栓12から吐水させる。手洗い装置1Bは、送出ポンプ703を、吐水ポンプ21と連動させて稼働させ、水栓12から吐水される洗浄水に付加薬剤を添加する。ユーザは、付加薬剤が添加された洗浄液を手に塗り込み、付加効果を享受する。
ステップS1103において、通信制御部120は、手洗いにより取得されたデータを情報処理装置200Bへ送信する。
ステップS1104において、制御部220Bは、受信したデータに基づき、記憶部230Bに記憶されているデータベースを更新する。
以上のように、第5の実施形態の変形例では、手洗い装置1Bは、付加効果のある薬剤を送出する送出手段(付加薬剤タンク702、送出ポンプ703)を有するようにしている。これにより、手洗い装置1Bは、手を洗うことに加え、付加効果のある薬剤をユーザに提供することが可能となる。
また、本変形例では、手洗い装置1Bは、付加効果のある薬剤を、水栓12から吐水される洗浄水へ添加してユーザへ提供するようにしている。これにより、ユーザは、手洗いの続きとして付加効果のある薬剤を利用することが可能となる。
また、本変形例では、付加効果は、薬剤に含まれる保湿成分、アロマ成分、薬効成分の少なくともいずれか1つによるものとなっている。これにより、ユーザは、手を洗った後のスキンケアを心がけることが可能となる。また、手洗い装置1Bが店舗に設置されている場合、アロマ成分は店舗に特有の香り、又は店舗で勧めている香り等にすることが可能である。手洗い後の手に店舗に特有の香り、又は店舗で勧めている香りを付すことで、店舗へ入店したことを手の香りで楽しむことが可能となる。また、入店したユーザの手に残る香りは、他者への広告効果も有するようになる。
また、本変形例では、付加薬剤タンク702は、指定された配合で薬剤を調合する機能を有している。これにより、手洗い装置1Bは、任意の付加効果を有する薬剤を提供することが可能となる。
また、本変形例では、薬剤の配合は、ユーザについての情報に基づいて決定される。ユーザについての情報は、ユーザの状態に関する情報、又はユーザの嗜好に関する情報である。これにより、ユーザは、所望の付加効果を享受することが可能となる。また、ユーザは、自身に適した付加効果の薬剤を自動的で提供されることになる。
なお、図69では、通信制御部120が、ユーザが携行する端末装置600から所定の情報を取得し、取得した情報を情報処理装置200Bへ送信する例を説明したが、所定の情報は、端末装置600から情報処理装置200Bへ送信されてもよい。
図70は、所定の情報が端末装置600から情報処理装置200Bへ送信される場合の、手洗い装置1B、端末装置600及び情報処理装置200Bの動作の一例を説明するための図である。
例えば、ステップS1111において、ユーザは、端末装置600を操作し、提供されているサービスについて、自身が登録しているユーザページにログインする。具体的には、ユーザは、手洗い装置1Bを利用する際、サービスと対応付けられているアプリケーションを立ち上げる。ユーザは、立ち上げたアプリケーションのログイン画面からパスワード等を入力し、ページへログインする。サービスは、例えば、手洗い装置1B、手洗い装置1Bを配置する店舗、又は店舗が設けられている施設により提供されている。
図71は、端末装置600のディスプレイ610に表示されるユーザページの例を表す模式図である。図71に示すユーザページには、フィールドオブジェクト611、及び操作オブジェクト612~617が表示されている。
フィールドオブジェクト611は、例えば、サービスについての概要等を表すオブジェクトである。
操作オブジェクト612~617は、ユーザからの指示を受け付けるためのオブジェクトである。端末装置600は、ユーザにより操作オブジェクト612~617が選択されると、ディスプレイ610の表示を、操作オブジェクト612~617と対応する画面へ遷移させる。
操作オブジェクト615は、手洗い装置1Bを使用する際に選択するオブジェクトである。ユーザにより操作オブジェクト615が選択されると、端末装置600は、ディスプレイ610の表示を、手洗い装置1Bの使用に関する画面へ遷移させる。
図72、図73は、手洗い装置1Bの使用に関する画面の一例を表す模式図である。図72、図73に示す画面では、例えば、ユーザの嗜好、又はユーザの状態を入力するための画面が表示されている。ユーザは、例えば、表示されている選択肢のうちからいずれかを選ぶ。ユーザは、選択が完了すると、操作オブジェクト618を押下する。操作オブジェクト618は、選択内容を確定させ、選択内容を情報処理装置200Bへ送信するためのオブジェクトである。操作オブジェクト618がユーザにより押下されると、端末装置600は、ユーザID、ユーザの嗜好に関する情報、又はユーザの状態に関する情報を情報処理装置200Bへ送信する。
ステップS1112において、情報処理装置200Bは、受信した情報に基づいて吐出する薬剤、及び付加薬剤の配合を決定する。具体的には、制御部220Bは、ユーザIDを受信すると、受信したユーザIDに基づき、記憶部230Bから、手洗いデータDB234B、ユーザデータDB236B、薬剤組成データDB244、又は付加薬剤組成データDB245を読み出す。制御部220Bは、読み出した手洗いデータDB234B、ユーザデータDB236B、又は薬剤組成データDB244に基づき、ユーザIDにより識別されるユーザに適した薬剤の配合を決定する。
また、制御部220Bは、読み出した手洗いデータDB234B、ユーザデータDB236B、薬剤組成データDB244、付加薬剤組成データDB245、又は受信した情報(ユーザの嗜好に関する情報、及びユーザの状態に関する情報)に基づき、ユーザIDにより識別されるユーザに適した付加薬剤の配合を決定する。例えば、制御部220Bは、受信した情報と、過去の嗜好及び状態に対して使用された付加薬剤等とを勘案し、ユーザに適した薬剤の配合を決定する。制御部220Bは、薬剤の配合に関する情報、及び付加薬剤の配合に関する情報を手洗い装置1Bへ送信する。
ステップS1102において、手洗い装置1Bは、図69に示すのと同様に、ユーザに手を洗わせる。
ステップS1103において、手洗い装置1Bは、手洗いにより取得されたデータを情報処理装置200Bへ送信する。
ステップS1104において、制御部220Bは、受信したデータに基づき、記憶部230Bに記憶されているデータベースを更新する。
ステップS1113において、制御部220Bは、手洗い装置1Bを使用して手を洗ったユーザに対し、店舗、又は施設内での活動に有効な情報を提供する。活動に有効な情報は、例えば、クーポン、又はポイント等、種々の特典に関する情報である。
図74は、情報処理装置200Bから提供される有効な情報を表示する画面の一例を表す模式図である。図74に示す画面では、手洗い装置1Bにより手を洗ったことにより、来店ポイントが1ポイント付与されたことが表示されている。
なお、有効な情報は、情報処理装置200Bからの提供に限定されず、手洗い装置1Bとの直接的な通信により、手洗い装置1Bから提供されてもよい。
また、図69、及び図70では、ステップS1103において、手を洗った際に取得された情報が、手洗い装置1Bから情報処理装置200Bへ送信される場合を説明した。本実施形態では、手を洗った際の情報として、端末装置600にユーザから手洗いに関する感想等が入力されてもよい。端末装置600は、手を洗ったときの感想等の情報を、手を洗った際に取得された情報として、情報処理装置200Bへ送信する。感想等を送信した端末装置600には、情報処理装置200Bから所定のインセンティブが付されてもよい。
また、図69、及び図70では、ユーザに関する情報に基づき、情報処理装置200Bで付加薬剤の配合が決定される場合を説明した。本実施形態では、付加薬剤の配合の決定は、ユーザに関する情報に基づかなくても構わない。例えば、制御部220Bは、手洗い装置1Bが設置されている環境に基づいて付加薬剤の配合を決定してもよい。具体的には、例えば、通信制御部120は、手洗い装置1Bが設置されている場所の、大気圧、温度、湿度等の環境情報を所定の周期で取得する。通信制御部120は、取得した環境情報と、装置IDとを情報処理装置200Bへ送信する。
制御部220Bは、装置ID及び環境情報を受信すると、受信した装置ID及び環境情報に基づき、記憶部230Bから、手洗いデータDB234B、環境データDB238、薬剤組成データDB244、又は付加薬剤組成データDB245を読み出す。制御部220Bは、読み出した手洗いデータDB234B、環境データDB238、薬剤組成データDB244、又は付加薬剤組成データDB245に基づき、現在の環境に適した薬剤の配合を決定する。
本実施形態に係る変形例では、付加薬剤タンク702に貯留される薬剤が、水栓12から吐水される洗浄水に添加される場合を例に説明した。本実施形態に係る変形例では、付加薬剤は、洗浄水に添加されず、異なる吐出口から吐出されるようにしてもよい。
図75は、第5の実施形態の変形例に係る手洗い装置1Bの循環ユニット6Bのその他の例を示すブロック図である。図75に示す循環ユニット6Bは、例えば、付加薬剤タンク702、送出ポンプ703、及び赤外線センサ704を有している。制御部60は、赤外線センサ704による手指の検知に応じ、付加薬剤タンク702に薬剤を調合させる。薬剤の配合は、例えば、上記のように情報処理装置200B、又は手洗い装置1Bで決定される。制御部60は、薬剤を調合すると、送出ポンプ703を稼働させる。送出ポンプ703は、付加薬剤タンク702で調合された薬剤を吐出口へ送出する。
このように、付加効果のある薬剤を吐出口から吐出することで、手洗いとは別に薬剤を提供することも可能となる。手洗い装置1Bの利便性が向上することになる。
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
(付記1)
可搬、かつ、任意の場所に設置可能に構成される手洗い装置(1A)であり、
筐体(2A)と、
前記筐体の一部に設けられる手洗い槽(11)と、
洗浄水を吐水する水栓(12)と、
前記手洗い槽からの排水を浄化して、前記洗浄水として貯留する循環ユニット(6)と、
前記手洗い装置の移動を補助する移動補助部(水平軸101及び走行輪102A、102B)と、
前記手洗い装置が設置された後、前記手洗い装置の稼働時間に関する第1の情報を取得する取得部(100A)と、を備える、手洗い装置。
(付記2)
前記取得部は、前記手洗い装置の稼働を開始させるための指示に応答して、前記第1の情報の取得を開始する、(付記1)に記載の手洗い装置。
(付記3)
前記取得部は、前記手洗い装置が設置された位置に関する第2の情報、又は、前記手洗い装置の利用履歴に関する第3の情報の少なくとも一方を取得する、(付記1)または(付記2)に記載の手洗い装置。
(付記4)
複数の点灯態様で点灯可能な設置位置指示部をさらに備え、
前記取得部は、設置予定の位置に関する情報を取得し、
前記設置位置指示部は、前記設置予定の位置に到達したか否かによって、点灯態様を変化させる、(付記1)から(付記3)の何れかに記載の手洗い装置。
(付記5)
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、
前記制御部が、前記記憶部に記憶されるプログラムに基づいて動作することにより、
可搬、かつ、任意の場所に設置可能に構成される手洗い装置について、当該手洗い装置の設置予定の位置を、当該手洗い装置と関連付けられている端末装置に対して提示するステップ(ステップS2001)と、
前記手洗い装置が設置された後、当該手洗い装置の稼働時間に関する第1の情報を取得するステップ(ステップS2002)と、
前記第1の情報を取得することにより、前記手洗い装置が稼働しているものとして管理するステップ(ステップS2003)と、を実行する、情報処理装置。
(付記6)
前記手洗い装置が設置された位置に関する第2の情報、又は、前記手洗い装置の利用履歴に関する第3の情報の少なくとも一方を取得する(ステップS2002)、(付記5)に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記第3の情報は、手洗い装置で行われた手洗いの回数、手洗いで使用された水量、手洗いで使用された薬剤の量、汚れに関する情報、及び手洗いが行われた時刻の少なくとも何れか1つを含む、(付記6)に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記手洗い装置の第1の情報、第2の情報又は第3の情報の少なくとも一方を、当該手洗い装置と関連付けられている端末装置に対して提示する(ステップS2002)、(付記6)又は(付記7)に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記稼働時間が、予め設定された時間に到達した場合、前記手洗い装置の設置台数または設置位置について変更の提案を提示する(ステップS2004)、(付記5)から(付記8)の何れかに記載の情報処理装置。
(付記10)
前記手洗い装置の利用履歴に関する第3の情報に基づき、前記手洗い装置の設置台数または設置位置について変更の提案を作成する(ステップS2004)、(付記9)に記載の情報処理装置。