JP7605662B2 - 硬化性樹脂組成物およびその利用 - Google Patents
硬化性樹脂組成物およびその利用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7605662B2 JP7605662B2 JP2021038633A JP2021038633A JP7605662B2 JP 7605662 B2 JP7605662 B2 JP 7605662B2 JP 2021038633 A JP2021038633 A JP 2021038633A JP 2021038633 A JP2021038633 A JP 2021038633A JP 7605662 B2 JP7605662 B2 JP 7605662B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- group
- curable resin
- resin composition
- silane compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
Description
本発明者らは、特許文献1に記載された従来の硬化性樹脂組成物について、物性等の向上を求めて検討した結果、前記硬化性樹脂組成物を硬化して得られる硬化物(例えば、塗膜)の可撓性に課題があることを見出した。
本発明の一実施形態に係る硬化性樹脂組成物は、両末端または両末端近傍に反応性シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体(A)と、硬化性樹脂(B)と、を含む、硬化性樹脂組成物である。
本硬化性樹脂組成物は、両末端または両末端近傍に反応性シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体(A)(以下、単に「(メタ)アクリル系重合体(A)」と称する場合があり、「成分(A)」と称する場合もある。)を含む。
本発明の一実施形態において、成分(A)は、両末端に反応性シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体(A1)であり得る。
(メタ)アクリル系重合体(A1)の両末端に存在する反応性シリル基としては、下記一般式(1)で表される基があげられる;
-[Si(R1)2-b(Y)bO]m-Si(R2)3-a(Y)a ・・・(1)
{式中、R1、R2は、いずれも炭素数1~20のアルキル基、炭素数6~20のアリール基、炭素数7~20のアラルキル基、または(R’)3SiO-(R’は炭素数1~20
の1価の炭化水素基であって、3個のR’は同一であってもよく、異なっていてもよい)で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R1またはR2が2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。Yは水酸基または加水分解性基を示し、Yが2個以上存在するときそれらは同一であってもよく、異なっていてもよい。aは0,1,2,または3を、また、bは0,1,または2を示す。mは0~19の整数である。ただし、a+mb≧1であることを満足するものとする。}。
(メタ)アクリル系重合体(A1)の主鎖である(メタ)アクリル系重合体の構成単位((メタ)アクリル系モノマー単位)としては、各種のものを用いることができる。例示するならば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸-n-プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸-n-ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸-tert-ブチル、(メタ)アクリル酸-n-ペンチル、(メタ)アクリル酸-n-ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸-n-ヘプチル、(メタ)アクリル酸-n-オクチル、(メタ)アクリル酸-2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸トルイル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸-2-メトキシエチル、(メタ)アクリル酸-3-メトキシブチル、(メタ)アクリル酸-2-ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸-2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2-アミノエチル、γ-(メタクリロイルオキシプロピル)トリメトキシシラン、(メタ)アクリル酸のエチレンオキサイド付加物等の(メタ)アクリル酸系モノマーである。
(メタ)アクリル系重合体の製造方法は特に限定されないが、構造制御(分子量、分子量分布、末端官能化率など)の容易性の観点から、リビングラジカル重合法、リビングカチオン重合法、リビングアニオン重合法等のリビング重合法、特にリビングラジカル重合法が好ましい。リビングラジカル重合法の例としては、以下が挙げられる:
・原子移動ラジカル重合(Atom Transfer Radical Polymerization;ATRP(J. Am. Chem. Soc. 1995, 117, 5614; Macromolecules. 1995, 28, 1721を参照))
・一電子移動重合(Sigle Electron Transfer Polymerization;SET-LRP(J. Am.
Chem. Soc. 2006, 128, 14156; JPSChem 2007, 45, 1607を参照))
・可逆移動触媒重合(Reversible Chain Transfer Catalyzed Polymerization;RTCP(「有機触媒で制御するリビングラジカル重合」『高分子論文集』68, 223-231 (2011);
特開2014-111798を参照))
・可逆的付加-開裂連鎖移動重合法(RAFT重合)
・ニトロキシラジカル法(NMP法)
・有機テルル化合物を用いる重合法(TERP)法
・有機アンチモン化合物を用いる重合法(SBRP法)
・有機ビスマス化合物を用いる重合法(BIRP)
・ヨウ素移動重合法。
(メタ)アクリル系重合体の両末端に、反応性シリル基を導入することで、(メタ)アクリル系重合体(A1)を製造することができる。反応性シリル基は従来公知な方法により、(メタ)アクリル系重合体の末端に導入することができるが、リビングラジカル重合方法を利用することが好ましい。例えば、リビングラジカル重合において反応性シリル基を有する開始剤を使用し、(メタ)アクリル系モノマーを重合する方法や、反応性シリル基に変換可能な官能基を有する開始剤を用いて(メタ)アクリル系モノマーの重合を行い、重合後に反応性シリル基に変換する方法などにより、開始剤由来の末端にシリル基が導入された(メタ)アクリル系重合体を製造することができる。またリビングラジカル重合により製造される(メタ)アクリル系重合体の重合生長末端(好ましくはハロゲン末端)を反応性シリル基に変換することも可能である。これらの方法によって、(メタ)アクリル系重合体(A1)を製造することができる。また、一般的なテレケリックポリマーの製造方法も利用できる。2官能性の開始剤を用いてリビングラジカル重合を行い、両端の重合生長末端(好ましくはハロゲン末端)を従来公知な方法で反応性シリル基に変換することで(メタ)アクリル系重合体(A1)が得られる。
本発明の一実施形態において、成分(A)は、両末端近傍に反応性シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体(A2)であり得る。
(メタ)アクリル系重合体(A2)の製造方法は、特に限定されないが、例えば、以下の(第1工程)~(第3工程)を含む方法が挙げられる:
(第1工程)重合開始剤(リビング重合開始剤)によって、反応性シリル基を有する(メタ)アクリル系モノマー単位(好ましくは3重量%超)と、(メタ)アクリル系モノマー単位(反応性シリル基を有さない(メタ)アクリル系モノマー単位)と、を含む混合物を重合させる工程。(第1工程)は、Xブロックを製造する工程であるとも言える;
(第2工程)(第1工程)後の反応系に、反応性シリル基を有する(メタ)アクリル系モノマー単位を0~3重量%と、(メタ)アクリル系モノマー単位と、を含む混合物を加えて重合させる工程。(第2工程)は、Yブロックを製造する工程であるとも言える;
(第3工程)(第2工程)後の反応系に、反応性シリル基を有する(メタ)アクリル系モノマー単位を加えて重合させる工程。(第3工程)は、前記(第1工程)で製造したXブロックと、前記(第2工程)で製造したYブロックと、を重合してXYXトリブロック構造を含む(メタ)アクリル系重合体(すなわち、(メタ)アクリル系重合体(A2))を製造する工程であるとも言える。
本硬化性樹脂組成物は、両末端または両末端近傍に反応性シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体(A)と共に、硬化性樹脂(B)(以下、「成分(B)」とも称する。)を含む。
R3 n-Si-(OR4)4-n ・・・(I)
で示されるシラン化合物(b)(以下、単に「シラン化合物(b)」と称する。)と、を脱水縮合してなるポリシロキサン系樹脂が挙げられる。
シラン化合物(a)は、ラジカル重合性基および加水分解性シリル基を有するシラン化合物である。本発明の一実施形態において、シラン化合物(a)は、下記一般式(II)で示される、加水分解性シリル基を有する化合物である:
R5 cR6 d-Si-(OR7)4-c-d ・・・(II)
(式中、R5は重合性不飽和基を有する炭素数1~10の置換アルキル基、アルケニル基、または重合性不飽和基を有しかつ任意にそれ以外の置換基を有しても良いアリール基であり、R6はそれぞれ独立して炭素数1~10の非置換もしくは置換アルキル基、または非置換もしくは置換アリール基であり、R7はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1~10のアルキル基であり、cは1~3の整数であり、dは0~2の整数であり、c+dは1~3の整数である。)
一般式(II)におけるcは1~3の整数であり、dは0~2の整数であり、c+dは1~3の整数であればよいが、cが1であり、dが0または1であることが好ましく、特に、cが1であり、dが0であるが好ましい。すなわち、シラン化合物(a)は、トリアルコキシシラン化合物であることが好ましい。
シラン化合物(b)は、前記シラン化合物(a)以外の、一般式(I)で示される、加水分解性シリル基を有する化合物である:
R3 n-Si-(OR4)4-n ・・・(I)
(式中、R3は、それぞれ独立して炭素数1~10の置換もしくは非置換アルキル基、または非置換もしくは置換アリール基であり、R4は、それぞれ独立して水素原子または炭素数1~10のアルキル基であり、nは、0~3の整数である。)
シラン化合物(b)は、主鎖であるポリシロキサン鎖を構成する主要成分である。
本発明の一実施形態において、ポリシロキサン系樹脂は、グラフト鎖を有するポリシロキサン系樹脂(グラフト重合ポリシロキサン系樹脂)であることが好ましい。
シラン化合物(c)は、ラジカル重合性基および加水分解性シリル基を有するシラン化合物である。シラン化合物(c)中のラジカル重合性基が、前記シラン化合物(a)に由来するラジカル重合性基との間でラジカル重合を、および/または前記単量体(d)に由来するラジカル重合性基との間でラジカル重合を、および/または、シラン化合物(c)に由来する加水分解性シリル基が前記シラン化合物(a)に由来する加水分解性シリル基との間で脱水縮合を、および/または前記シラン化合物(b)に由来する加水分解性シリル基との間で脱水縮合を行い、これらの反応により、グラフト鎖を形成する。
単量体(d)は、ラジカル重合性基を有し、かつ、加水分解性シリル基を有さない単量体である。単量体(d)中のラジカル重合性基は、シラン化合物(a)に由来するラジカル重合性基および/またはシラン化合物(c)に由来するラジカル重合性基との間でラジカル重合を行い、ポリシロキサン主鎖に対して前記単量体(d)に由来するグラフト鎖を形成する。
本発明の一実施形態において、(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、炭素数1~18個のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルであり、水酸基、エポキシ基等の官能基を含まない(メタ)アルキル単量体であり得る。本発明の一実施形態において、(メタ)アクリル酸アルキルエステル中のアルキル基は、直鎖状であっても分岐状であってもよく、また、環状であるシクロアルキル基であってもよい。その具体例としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、iso-ブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)メタクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル以外の単量体としては、例えば、(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有ラジカル重合性単量体;グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有ラジカル重合性単量体;2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート;2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート;2-スルホエチルメタクリレートナトリウム、2-スルホエチルメタクリレートアンモニウム、ポリオキシアルキレン鎖を有するラジカル重合性単量体等の親水性を有するラジカル重合性単量体;ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等の重合性の不飽和結合を2つ以上有する単量体;トリフルオロ(メタ)アクリレート、ペンタフルオロ(メタ)アクリレート、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2,2,3,3-テトラフルオロプロピルメタクリレート、β-(パーフルオロオクチル)エチル(メタ)アクリレート等のふっ素含有ラジカル重合性単量体;等が挙げられる。
本発明の一実施形態に係る硬化性樹脂(B)の製造方法は、特に限定されず、公知方法によって製造することができる。例えば、硬化性樹脂(B)が、ポリシロキサン系樹脂(グラフト重合ポリシロキサン系樹脂)である場合、(i)以下の工程(B1)、または(ii)以下の工程(B1)および(B2)を含む方法により製造される:
・(B1)シランモノマーを脱水縮合し、ポリシロキサンマクロマーを製造する工程;
・(B2)製造したポリシロキサンマクロマーに、アクリルモノマー等の単量体を重合させる工程。
工程(B1)は、シランモノマーであるシラン化合物(a)、およびシラン化合物(b)と、水(純水)と、脱水縮合触媒と、を混合し、シランモノマーを脱水縮合することで、シランモノマーの共重合体であるポリシロキサンマクロマーを製造する工程である。工程(B1)によって製造するポリシロキサンマクロマーは、ポリシロキサン系樹脂(グラフト重合されていないポリシロキサン系樹脂)であるともいえる。
工程(B2)は、工程(B1)で作製したポリシロキサンマクロマーに対して、前記シラン化合物(c)および/または前記単量体(d)と、ラジカル重合開始剤とを添加する工程である。工程(B2)は、ポリシロキサンマクロマーに、前記シラン化合物(c)および/または前記単量体(d)をグラフト重合させる工程である、とも言える。すなわち、工程(B1)、および、工程(B2)を実施することによって、グラフト重合ポリシロキサン系樹脂を製造することができる。
本硬化性樹脂組成物には、成分(A)、および成分(B)以外にも、本発明の効果を奏する範囲で、当該技術分野(とりわけ、塗料の分野)において通常用いられる添加剤を含んでいてもよい。そのような添加剤としては、例えば、料、充填剤、可塑剤、成膜助剤、湿潤・分散剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤、酸化防止剤、沈降防止剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、凍結防止剤、抗菌剤、抗かび剤、粘着付与剤、防錆剤等が挙げられる。添加剤としては、1種のみが含まれていてもよいし、2種以上が含まれていてもよい。これら添加剤の量は、その使用目的に応じて当業者が適宜設定可能である。
本硬化性樹脂組成物の用途は、特に限定はされない。一例として、建築用および工業用の塗料用途が挙げられる。
<1>両末端または両末端近傍に反応性シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体(A)と、硬化性樹脂(B)と、を含み、前記(メタ)アクリル系重合体(A)は、1分子に平均して1.0個より多くの反応性シリル基を有する、硬化性樹脂組成物。
<2>前記硬化性樹脂(B)がポリシロキサン系樹脂である、<1>に記載の硬化性樹脂組成物。
<3>前記硬化性樹脂(B)が、構成単位としてラジカル重合性基および加水分解性シリル基を有するシラン化合物(a)に由来する構成単位と、ラジカル重合性基を有し、かつ、加水分解性シリル基を有さない単量体(d)に由来する構成単位と、を含むポリシロキサン系樹脂である、<1>または<2>に記載の硬化性樹脂組成物。
<4>前記硬化性樹脂(B)100重量%に対し、前記(メタ)アクリル系重合体(A)1~10重量%を含む、<1>~<3>のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物。
<5>前記硬化性樹脂(B)が、構成単位としてモノアルコキシシラン単量体に由来する構成単位、およびジアルコキシシラン単量体に由来する構成単位を含まないポリシロキサン系樹脂である、<1>~<4>のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物。
<6>前記(メタ)アクリル系重合体(A)のガラス転移温度(Tg)が、0℃以下である、<1>~<5>のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物。
<7><1>~<6>のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物を硬化させてなる、硬化物。
されるものではない。
実施例および比較例において、以下の材料を使用した。
(シランモノマー)
メチルトリメトキシシラン(略称「M-TMS」):ダウ・東レ(株)製の「Z-6033」
フェニルトリメトキシシラン(略称「Ph-TMS」):ダウ・東レ(株)製の「Z-6124」
γー(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(略称「TSMA」):モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製の「A-174」
(反応触媒)
ジブチルホスフェート(略称「DBP」):城北化学工業(株)製
(溶剤)
S100(鉱油、クメン、キシレン、トリメチルベンゼン混合物):三和化学株式会社製
LAWS(ミネラルスピリット、キシレン、トリメチルベンゼン、ノナン混合物):シェルケミカルズジャパン株式会社製
(アクリルモノマー)
メチルメタクリレート(略称「MMA」):三菱ガス化学株式会社製
ブチルアクリレート(略称「BA」):株式会社日本触媒製
(反応触媒)
2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)(略称「V-59」):東京化成工業(株)製
(硬化触媒)
U-20(ジブチル錫ジラウレート):日東化成株式会社製
<成分(A)>
(メタ)アクリル系重合体:(カネカ株式会社製XMAPSA120S、ガラス転移温度(Tg)-40℃)
(その他)
純水
2-プロパノール:ナカライテスク(株)製
〔測定および評価方法〕
実施例および比較例における測定および評価を、以下の方法で行った。
JIS A6909を参照し、可撓性を測定した。簡潔には、厚みが0.3mm亜鉛鉄板に膜厚を50μmで、硬化性樹脂組成物を塗布後、23℃、50%RHで2週間養生して塗膜を形成した。養生後、亜鉛鉄板を曲率直径10mmで90度折り曲げることにより、硬化性樹脂組成物(塗膜)の可撓性を測定した。折り曲げ時に塗膜に割れが発生しない場合を「良」とし、塗膜に割れが発生した場合を「不良」とした。
指触により、タック性を測定した。簡潔には、ガラス板に膜厚を50μmで、硬化性樹脂組成物を塗布後、23℃、湿度50%で24時間養生した後、指触により塗膜の粘着性を確認し、塗膜が粘着性を有していない場合を「良」とした。
国際公開第2016/052636号公報および特許第5555449号を参照し
て、硬化物の耐候性の評価を行った。
照射 63℃ 50% 6時間
結露 30℃ 98% 2時間
シャワー 結露の前後に30秒。
(ポリシロキサンマクロマーの作製)
表1に記載の各シランモノマーと、反応触媒と、を表1に記載の量で用いて、ポリシロキサンマクロマーを合成した。
作製したポリシロキサンマクロマーに対して、表1に記載のアクリルモノマーと、反応触媒と、を表1に記載の量で用いて、硬化性樹脂(グラフト重合ポリシロキサン系樹脂)を作製した。
反応器に、S100を32.5重量と、LAWSを97.5重量部と、ポリシロキサンマクロマーと、を仕込み、窒素ガスを導入しつつ110℃に昇温した後、表2に記載の種類および量のアクリルモノマーと、重合開始剤であるV-59を0.1重量部との混合溶液を滴下ロートから5時間かけて等速滴下した。その後、引き続き、110℃で2時間攪拌した後、室温まで冷却し、硬化性樹脂(成分(B))を得た。
国際公開第2016/052636号公報および特許第6059864号公報を参照して、樹脂組成物を作製した。簡潔には、表1に記載の種類および量で、作製した成分(B)と、成分(A)と、を配合し、硬化性樹脂組成物を作製した。
国際公開第2016/052636号公報を参照して、「光沢値」および「耐候性」を
測定および評価するための試験片を作製した。簡潔には、上記で作製した硬化性樹脂組成物100重量部に対し、硬化触媒としてU-20を0.4重量部加え、プライマーとしてハイポンファインプライマーII(日本ペイント製)を塗布したアルミ板(50mm×150mm)上に、エアスプレ-を用いて、乾燥膜厚が約40μmとなるように塗布し、23℃、50%RHにて1週間乾燥して、各塗装板(硬化物が塗装されたアルミ板)を得た。この各塗装板を各試験片として用いた。作製した試験片について、可撓性、タック性、塗膜外観、および、光沢保持率を評価した。結果を表1に示す。
成分(A)の使用量を表1に記載の量に変更したこと以外は実施例1と同様に、樹脂組成物、および試験片を作製した。作製した試験片について、可撓性、タック性、塗膜外観、および、光沢保持率を評価した。結果を表1に示す。
成分(A)を使用しなかったこと以外は実施例1と同様に、樹脂組成物、および試験片を作製した。作製した試験片について、可撓性、タック性、塗膜外観、および、光沢保持率を評価した。結果を表1に示す。
表1より、実施例1~3の硬化性樹脂組成物は、可撓性に優れる硬化物を提供できることが分かる。また、実施例1~3の硬化性樹脂組成物は、タック性にも優れる硬化物を提供できることが分かる。すなわち、本発明の一実施形態によれば、可撓性に優れる硬化物を提供できる、硬化性樹脂組成物を提供でき、また、当該硬化物はタック性にも優れることが示された。
Claims (5)
- 両末端に反応性シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体(A)と、硬化性樹脂(B)と、を含み、前記(メタ)アクリル系重合体(A)は、1分子に平均して1.0個より多くの反応性シリル基を有し、
前記硬化性樹脂(B)が、構成単位として
ラジカル重合性基および加水分解性シリル基を有するシラン化合物(a)に由来する構成単位と、
ラジカル重合性基を有し、かつ、加水分解性シリル基を有さない単量体(d)に由来する構成単位と、を含むポリシロキサン系樹脂である、硬化性樹脂組成物。 - 前記硬化性樹脂(B)100重量%に対し、前記(メタ)アクリル系重合体(A)1~15重量%を含む、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記硬化性樹脂(B)が、構成単位としてモノアルコキシシラン単量体に由来する構成単位、およびジアルコキシシラン単量体に由来する構成単位を含まないポリシロキサン系樹脂である、請求項1又は2に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記(メタ)アクリル系重合体(A)のガラス転移温度(Tg)が、0℃以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物を硬化させてなる、硬化物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021038633A JP7605662B2 (ja) | 2021-03-10 | 2021-03-10 | 硬化性樹脂組成物およびその利用 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021038633A JP7605662B2 (ja) | 2021-03-10 | 2021-03-10 | 硬化性樹脂組成物およびその利用 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2022138640A JP2022138640A (ja) | 2022-09-26 |
| JP7605662B2 true JP7605662B2 (ja) | 2024-12-24 |
Family
ID=83399272
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021038633A Active JP7605662B2 (ja) | 2021-03-10 | 2021-03-10 | 硬化性樹脂組成物およびその利用 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7605662B2 (ja) |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005200546A (ja) | 2004-01-15 | 2005-07-28 | Shin Etsu Chem Co Ltd | シリコーンレジン組成物及びそれを用いた被覆物品 |
| JP2005255916A (ja) | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Kaneka Corp | 硬化性組成物 |
| JP2007138096A (ja) | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Konishi Co Ltd | シーリング材施工用プライマー組成物 |
| JP2007277311A (ja) | 2006-04-03 | 2007-10-25 | Kaneka Corp | プライマー組成物 |
| JP2008037937A (ja) | 2006-08-02 | 2008-02-21 | Kaneka Corp | 硬化性組成物 |
| JP2016145297A (ja) | 2015-02-09 | 2016-08-12 | 株式会社スリーボンド | 光硬化性樹脂組成物 |
| WO2017057473A1 (ja) | 2015-09-30 | 2017-04-06 | サンスター技研株式会社 | 防滑構造及び防滑処理用組成物 |
-
2021
- 2021-03-10 JP JP2021038633A patent/JP7605662B2/ja active Active
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005200546A (ja) | 2004-01-15 | 2005-07-28 | Shin Etsu Chem Co Ltd | シリコーンレジン組成物及びそれを用いた被覆物品 |
| JP2005255916A (ja) | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Kaneka Corp | 硬化性組成物 |
| JP2007138096A (ja) | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Konishi Co Ltd | シーリング材施工用プライマー組成物 |
| JP2007277311A (ja) | 2006-04-03 | 2007-10-25 | Kaneka Corp | プライマー組成物 |
| JP2008037937A (ja) | 2006-08-02 | 2008-02-21 | Kaneka Corp | 硬化性組成物 |
| JP2016145297A (ja) | 2015-02-09 | 2016-08-12 | 株式会社スリーボンド | 光硬化性樹脂組成物 |
| WO2017057473A1 (ja) | 2015-09-30 | 2017-04-06 | サンスター技研株式会社 | 防滑構造及び防滑処理用組成物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2022138640A (ja) | 2022-09-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7798282B2 (ja) | 硬化性組成物の製造方法 | |
| JP7390827B2 (ja) | ポリシロキサン系樹脂およびその利用 | |
| WO2010008079A1 (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
| JP4523798B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
| JP7605662B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物およびその利用 | |
| JP7401977B2 (ja) | ポリオルガノシロキサン及びその製造方法、並びに塗料用組成物 | |
| JP7470556B2 (ja) | ポリシロキサン系樹脂 | |
| JP3457233B2 (ja) | 有機無機複合樹脂水性エマルジョン及びその製造方法 | |
| CN113631601B (zh) | 有机无机复合树脂及其制造方法 | |
| JP7789547B2 (ja) | ポリシロキサン系樹脂およびその利用 | |
| JP7777975B2 (ja) | ポリシロキサン系樹脂およびポリシロキサン系樹脂溶液の製造方法 | |
| JP2004292555A (ja) | シリコン−アクリル系複合水分散液及びこれを用いたクリアトップコート用塗料 | |
| JP2020152894A (ja) | 硬化性組成物及び硬化物 | |
| US20240018358A1 (en) | Polysiloxane-based resin and utilization thereof | |
| JP2021161230A (ja) | ポリシロキサン系樹脂の製造方法 | |
| JP7510945B2 (ja) | 水溶性(メタ)アクリル系樹脂およびその利用 | |
| JP6667125B2 (ja) | チクソトロピック性に優れた硬化性組成物 | |
| JP2025130467A (ja) | ポリシロキサン系樹脂の製造方法およびその利用 | |
| JP2025130466A (ja) | ポリシロキサン系樹脂の製造方法およびその利用 | |
| JP2025088485A (ja) | ポリシロキサン系樹脂を含む水溶液または水分散液の製造方法 | |
| JP7789512B2 (ja) | ポリシロキサン系樹脂を含む水を媒体とする溶液または分散液の製造方法 | |
| JP7713856B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
| JPH0469195B2 (ja) | ||
| JP6667124B2 (ja) | 貯蔵安定性に優れた硬化性組成物 | |
| JP7820188B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240110 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20240925 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20241001 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20241105 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20241203 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20241212 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7605662 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |