以下、本発明に係る遊技機の第一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。以下の説明では、図1の手前側、奥側、上側、下側、左側、及び右側を、それぞれ、パチンコ機1の前側、後側、上側、下側、左側、及び右側とする。パチンコ機1は、大入賞口へ入賞した遊技球が大入賞口の内部に設けられた特定の領域を通過することを契機として大当たり遊技を実行する、いわゆる2種タイプ(羽根物タイプ)の遊技機である。
図1に示すように、パチンコ機1の上半分の部分には遊技盤2が設けられている。遊技盤2は正面視略正方形の板状であり(図2参照)、透明なガラス板を保持した前面枠10によって前面を保護されている。前面枠10には、ガラス板を取り囲むように各種の電飾ランプが設けられている。電飾ランプの内部にはLED等を搭載した電飾基板31(図11参照)が設けられており、電飾ランプは、遊技の進行等に応じて点灯又は点滅する。遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、遊技球発射装置37(図11参照)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞球を受ける。上皿5の上面には、遊技者によって操作される操作ボタン9が設けられている。上皿5の直下には、賞球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。発射ハンドル7は、遊技者が回転操作できるように設けられており、遊技者が発射ハンドル7を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で、遊技球発射装置37によって遊技球が発射される。前面枠10の上部の左右の角には、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。ガイドレール3は、遊技領域4の左側から上側にかけて円弧上に形成されている。遊技領域4の上部略中央には、上センター飾り21が設けられている。遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、ガイドレール3によって遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は、上センター飾り21の左側を流下し、所定の強度以上で発射された遊技球は、上センター飾り21の右側を流下する。以下、遊技球が上センター飾り21の左側を流下するように遊技球を発射することを「左打ち」と、遊技球が上センター飾り21の右側を流下するように遊技球を発射することを「右打ち」という。
上センター飾り21は、演出図柄表示部38、ワープ通路211、上センターステージ212、転動部213、第一始動口12を主に備える。演出図柄表示部38は、上センター飾り21の上部略中央に配置される。演出図柄表示部38は、3つの大型の7セグメントLEDを用いて構成されており、様々な数字、文字、記号等を表示できる。演出図柄表示部38は、報知演出を実行可能である。報知演出は、演出用の図柄である演出図柄を変動させた後に、後述する大当たり判定の結果を示す演出図柄の組合せを確定表示させることで、大当たり判定の結果を遊技者に報知する。本実施形態の演出図柄は、3つの大型の7セグメントLEDのそれぞれを用いた3桁の数字(3つの図柄)で構成される。
ワープ通路211は、演出図柄表示部38の左側に設けられる。ワープ通路211は、一般に「飛び込み」と呼ばれる遊技球の入口である入口部211Aを、左上部に備える。入口部211Aの周囲の遊技くぎ等の配置によって、入口部211Aへの入球が容易に行われないように構成されている。ワープ通路211の下端部は上センターステージ212の左上方に延びる。ワープ通路211は、入口部211Aから入球した遊技球を上センターステージ212に導く。上センターステージ212は、演出図柄表示部38の下側において左右方向に延び、上側を遊技球が転動可能に構成されている。上センターステージ212の中央部212Aは、前斜め下方に向けてわずかに傾斜しており、上センターステージ212の上側を転動した遊技球は、中央部212Aから下方に排出される。
転動部213は、上センターステージ212の下方に設けられる。転動部213は、平面視で略長方形の上側が開口する皿状であり、中央部212Aから排出された遊技球が転動可能な凹部を内側に備える。転動部213の底部略中央には、転動部213から下方へ遊技球を排出するための孔213Aか設けられている。転動部213は、後述する転動部モータ88(図11参照)の駆動によって、上センターステージ212の下方において左右方向に往復移動する往復動作を行う。転動部213は、内側の凹部において遊技球を転動させた状態で往復動作を行うことができる。
第一始動口12は、上センター飾り21の下部略中央に配置される入賞口である。第一始動口12は、後述する第一特別図柄の始動口として機能する。往復動作を行う転動部213が上センター飾り21の略中央に位置した状態で孔213Aから遊技球を排出した場合、その遊技球が第一始動口12へ入賞できる。すなわち、ワープ通路211の入口部211Aから入球し、上センターステージ212を経て転動部213の孔213Aから排出された遊技球の一部が、第一始動口12へ入賞する。孔213Aから排出されたが第一始動口12へ入賞しない遊技球は、上センター飾り21の下方に排出されて遊技領域4に戻る。
上センター飾り21の下方には、下センター飾り22が設けられている。下センター飾り22は、第一大入賞口16、演出用表示部39、収容部25、振分部26、停留解除部27(図8参照)、下センターステージ28、特定領域291A、非特定領域292A,293A(図3参照)を主に備える。第一大入賞口16は、特別電動役物(大当たり判定の結果に基づき入賞口の入口の大きさを変更する役物)に係る入賞口であり、下センター飾り22の上部に設けられる。第一大入賞口16は、正面視下側に開口する略V字状の板部材である開閉部材161を備える。開閉部材161は、前後方向に所定の長さで延び、前方に突出することで第一大入賞口16へ遊技球が入賞できない閉鎖状態を構成し、後方に退避することで第一大入賞口16へ遊技球が入賞できる開放状態を構成する。
収容部25、振分部26、停留解除部27、下センターステージ28、特定領域291A、非特定領域292A,293Aは、第一大入賞口16の内部に設けられる。演出用表示部39は、二つの中型の7セグメントLEDを用いて構成されており、様々な数字、文字、記号等を表示できる。特に、パチンコ機1は、小当たり遊技中に、後述する耐久必要時間を演出用表示部39に表示する演出を実行する。
下センター飾りの右上方には、特別電動役物である第二大入賞口17が設けられている。第二大入賞口17は、左右方向に長手方向を有して前後方向に所定の長さで延びる略平板状の開閉部材171を備える。開閉部材171は、前方に突出することで第二大入賞口17へ遊技球が入賞できない閉鎖状態を構成し、後方に退避することで第二大入賞口17へ遊技球が入賞できる開放状態を構成する。
第二大入賞口17の下方には、遊技球が通過可能なゲート11が設けられている。ゲート11は、後述する普通図柄の作動ゲートである。ゲート11の下方には、普通電動役物(普通当たり判定の結果に基づき入賞口の入口の大きさを変更する役物)に係る入賞口である第二始動口13が設けられている。第二始動口13は、後述する第二特別図柄の始動口として機能する。第二始動口13は、左右方向において開閉部材171よりも短い略平板状の開閉部材131を備える。開閉部材131は、前方に突出することで第二始動口13へ遊技球が入賞できない閉鎖状態を構成し、後方に退避することで第二始動口13へ遊技球が入賞できる開放状態を構成する。
開閉部材131,161,171は第二始動口ソレノイド68、第一大入賞口ソレノイド70、第二大入賞口ソレノイド71のそれぞれ(図11参照)の駆動によって、電気的に開放状態又は閉鎖状態にされる。遊技球は、開閉部材131,161,171が開放状態にある場合にのみ、第二始動口13、第一大入賞口16及び第二大入賞口17のそれぞれに入賞することができる。第二始動口13の開閉部材131は、後述する普通当たり遊技において開放状態にされる。第一大入賞口16の開閉部材161は、後述する小当たり遊技において開放状態にされる。第二大入賞口17の開閉部材171は、後述する大当たり遊技において開放状態にされる。以下では、第一大入賞口16及び第二大入賞口17を総称する場合、単に大入賞口という。
遊技領域4には、上記以外に、アウト口29、各種の電飾部材、その他の入賞口及び遊技くぎ等が設けられている。アウト口29は、遊技盤2の下部に設けられている。遊技領域4を流下する遊技球のうち、第一始動口12、第二始動口13、大入賞口及びその他の入賞口のいずれにも入賞せず遊技領域4の下部まで流下した遊技球は、アウト口29を通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
なお、遊技領域4において、各遊技部材が上記のように配設されるため、左打ちされた遊技球は、右打ちされた遊技球よりも、第一始動口12へ入賞しやすい。右打ちされた遊技球が第一始動口12へ入賞することは困難である。また、右打ちされた遊技球は、左打ちされた遊技球よりも、ゲート11、第二始動口13及び第二大入賞口17を通過又は入賞しやすい。左打ちされた遊技球がゲート11、第二始動口13及び第二大入賞口17を通過又は入賞することは困難である。なお、第一大入賞口16には、左打ちされた遊技球及び右打ちされた遊技球のいずれも入賞できる。したがって、遊技者は、後述する時短状態及び大当たり遊技中には右打ちによって遊技を進め、それ以外の場合は左打ちによって遊技を進める。
遊技盤2の左下部には、図柄表示部24が設けられている。図柄表示部24は、第一特別図柄表示部、第二特別図柄表示部、普通図柄表示部、第一特別図柄記憶数表示LED、第二特別図柄記憶数表示LED及び普通図柄記憶数表示LEDを備える。第一特別図柄表示部及び第二特別図柄表示部は、それぞれ複数個のLEDからなり、第一大当たり判定の結果を示す第一特別図柄、及び第二大当たり判定の結果を示す第二特別図柄を表示する。以下、第一大当たり判定及び第二大当たり判定を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、大当たり判定ともいう。普通図柄表示部は、LEDの点灯及び消灯によって普通当たり判定の結果を表示する。第一特別図柄記憶数表示LEDは、第一大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球である第一保留球の個数を示す第一保留球数を表示する。第二特別図柄記憶数表示LEDは、第二大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球である第二保留球数の個数を示す第二保留球数を表示する。普通図柄記憶数表示LEDは、普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球である普通保留球の個数を示す普通保留球数を表示する。以下では、第一特別図柄及び第二特別図柄を総称する場合、単に特別図柄という。
図2を参照して、パチンコ機1における遊技の概要について説明する。パチンコ機1には、大当たり遊技、小当たり遊技及び普通当たり遊技が設けられている。大当たり遊技は、条件装置の作動により役物連続作動装置が作動することにより実行される。条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。役物連続作動装置とは、大入賞口が連続して作動する大当たり遊技状態を生起させるための装置である。本実施形態では、条件装置が作動した場合に役物連続作動装置が作動する。パチンコ機1において、条件装置は、遊技球が大入賞口の内部の特定の領域(本実施形態では、第一大入賞口16の内部の特定領域291A(図3参照))を通過した場合に作動する。以下、条件装置及び役物連続作動装置が作動している状態(大当たり遊技が行われている状態)を、大当たり遊技状態という。
パチンコ機1は、第一始動口12へ遊技球が入賞することを契機として、第一大当たり判定を行う。第一大当たり判定では、小当たり又ははずれの判定結果が、第一大当たり乱数に基づいて導出される。第一大当たり判定において小当たりであると判定されると、判定結果が小当たりであることを示す第一特別図柄が、図柄表示部24の第一特別図柄表示部に確定表示される。その後、第一大入賞口16の開閉部材161が予め定められたパターンに基づく開閉動作を行うことによって第一大入賞口16が開放状態になる、小当たり遊技が実行される。大当たり判定によって小当たりであると判定された段階では、条件装置は作動せず、役物連続作動装置も作動しない。小当たり遊技では、第一大入賞口16がパターンに応じて1回の開閉動作を行う。小当たり遊技において、大入賞口が複数回の開閉動作を行うことはない。なお、小当たり遊技における大入賞口の1回の開閉動作が、一つの大入賞口の開放状態を複数回用いて構成されることは妨げられない。本実施形態では、第一大当たり判定によって小当たりであると判定される確率(以下、「第一小当たり確率」という。)は、約1/25である。
小当たり遊技において開放状態になった第一大入賞口16に入賞した遊技球が特定領域291Aを通過すると、条件装置が作動する。条件装置の作動に伴い、役物連続作動装置が作動すると、大当たり遊技状態が生起され、大入賞口が複数回数の開閉動作を行う大当たり遊技が、小当たり遊技に引きつづいて実行される。パチンコ機1では、第二大入賞口17が予め定められた開閉動作パターンに基づく開閉動作を行うことによって、大当たり遊技が実行される。以下、大当たり遊技において第二大入賞口17が行う1回の開閉動作を、「大当たりラウンド」という。また、1回の大当たり遊技を構成する大当たりラウンドの合計数を、「ラウンド数」という。以下では、ラウンド数を「R」と示すことがある。なお、大当たり遊技が実行された場合、大当たり遊技に先立って実行された小当たり遊技が1R目の大当たりラウンドとしてさかのぼって取り扱われ、1R分の大当たりラウンドとしてラウンド数に換算される。なお、第一大入賞口16に入賞した遊技球が特定領域291Aを通過しない場合、大当たり遊技状態が生起されず(条件装置及び役物連続作動装置が作動せず)、遊技は小当たり遊技が行われる前の状態に戻る。
また、パチンコ機1は、遊技球がゲート11を通過することを契機として、普通当たり判定を行う。普通当たり判定では、普通当たり又ははずれの判定結果が、普通当たり乱数に基づいて導出される。普通当たり判定において普通当たりであると判定されると、判定結果が普通当たりであることを示す普通図柄が、図柄表示部24の普通図柄表示部に確定表示される。その後、第二始動口13の開閉部材131が予め定められた開閉動作パターンに基づく開閉動作を行うことによって第二始動口13が開放状態になる、普通当たり遊技が実行される。本実施形態では、普通当たり判定によって当たりであると判定される確率(以下、「普通当たり確率」という。)は、約1/1.01である。
パチンコ機1は、非時短状態及び時短状態のいずれかを生起させる。非時短状態は、第二始動口13が開放状態にされる割合が通常の割合である遊技状態である。時短状態は、非時短状態よりも第二始動口13が開放状態にされる頻度が高くなる遊技状態である。具体的には、1回の普通当たり遊技中において第二始動口13が開放状態になる時間の合計(開放時間)は、非時短状態よりも時短状態の方が長い(非時短状態の開放時間は約0.04秒間、時短状態の開放時間は約4秒間)。また、普通図柄の変動時間は、非時短状態よりも時短状態の方が短い(非時短状態の変動時間は平均して約40秒間、時短状態の変動時間は約0.2秒間)。本実施形態では、非時短状態のことを、通常状態ともいう。また、通常状態及び時短状態といった遊技の状態を、以下では遊技状態という。
パチンコ機1は、大当たり判定において小当たりであると判定された場合に決定される小当たり図柄に応じて、大当たり遊技の終了後に時短状態を設定するか否かを決定する。本実施形態では、設定された時短状態は、その時短状態において小当たりの判定結果が5回導出された場合に終了し、遊技状態が通常状態に移行する。時短状態が終了するこのような条件を、以下では時短終了条件ともいう。
時短状態は、第二始動口13が開放状態にされる頻度が通常状態よりも高くなるので、ゲート11及び第二始動口13に遊技球を通過又は入賞させるため、右打ちによって遊技を進行することが遊技者にとって有利となる。一方、非時短状態においては、第二始動口13が開放状態にされる割合が時短状態よりも低くなり、時短状態よりも第二始動口13が開放されにくい。この結果、遊技者は、非時短状態において、第二始動口13よりも第一始動口12に容易に遊技球を入賞させやすい。よって、非時短状態中は、左打ちによって遊技を進行することが遊技者にとって有利となる。パチンコ機1は、通常状態においては左打ちで遊技を進行することを、時短状態及び大当たり遊技状態においては右打ちで遊技を進行することを、遊技者に推奨する。
パチンコ機1は、右打ちされた遊技球が第二始動口13へ入賞することを契機として、第二大当たり判定を行う。第二大当たり判定では、小当たり又ははずれの判定結果が、第二大当たり乱数に基づいて導出される。第二大当たり判定において小当たりであると判定されると、判定結果が小当たりであることを示す第二特別図柄が、図柄表示部24の第二特別図柄表示部に確定表示される。その後、小当たり遊技が実行される。本実施形態では、第二大当たり判定によって小当たりであると判定される確率(以下、「第二小当たり確率」という。)は、約1/10である。なお、時短状態において小当たりの判定結果が導出されたことに起因して小当たり遊技が行われる場合、小当たり遊技中に引き続き右打ちが行われてもよいし、左打ちが行われてもよい。小当たり遊技において開放状態になった第一大入賞口16に遊技球が入賞し、入賞した遊技球が特定領域291Aを通過すると、前述の大当たり遊技状態が生起され、小当たり遊技に引き続いて大当たり遊技が実行される。なお、以下では、小当たり遊技と大当たり遊技とを総称する場合、「当たり遊技」という。
図3及び4を参照して、下センター飾り22のうち第一大入賞口16の内部の概要構成について説明する。第一大入賞口16の内部は、流路162、163、収容部25、下センターステージ28、振分部26、停留解除部27、特定領域291A及び非特定領域292A,293Aを主に備える。
図3に示すように、流路162は、第一大入賞口16へ入賞した遊技球が流下する流路である。流路162は、第一大入賞口16の入口から下方に延び、下端部から収容部25に向けて左下方に傾斜して延びる。収容部25は、その内側に遊技球を収容できない収容不可状態(図5(1)参照)と、その内側に1個の遊技球を収容可能な収容可能状態(図5(2)参照)との間を、収容部ソレノイド84の駆動に応じて動作する部材である。流路163は、収容部25の左側から下方に延び、収容部25に収容されない遊技球が流下する流路である。
下センターステージ28は、その上面を遊技球が転動できる遊技部材であり、収容部25の下側に設けられる。下センターステージ28の後述する振分領域281の前部には、遊技球が停留できる停留領域288が設けられている(図9参照)。停留解除部27は、停留領域288の内側に設けられる遊技部材である。停留領域288の前側には、停留領域288における遊技球の停留を検出するための、停留領域スイッチ32が配置される。下センターステージ28の中央部には、遊技球が入球可能な当たり穴283(図9参照)が設けられている。振分部26は、当たり穴283の内側に設けられる遊技部材である。
当たり穴283の底部は右下方にわずかに傾斜しており、当たり穴283の右側から下方に延びて設けられる流路291の上端部に接続する。流路291の内部には、流路291を流下する遊技球が通過する領域である特定領域291Aが設けられている。特定領域291Aは、第一大入賞口16へ入賞した遊技球であって、収容部25を経て下センターステージ28の旋回領域282に誘導された遊技球のうち、当たり穴283へ入球した遊技球のみが通過できる領域である。特定領域291Aの直下には、特定領域291Aへの遊技球の通過を検出する貫通型近接スイッチである特定領域スイッチ81が設けられる。
なお、下センターステージ28は、第一大入賞口16へ入賞した遊技球のうち当たり穴283に入球できなかった遊技球が流下する流路292,293を備える。流路292は、下センターステージ28の左部から下方に延びる。流路293は、下センターステージ28の右部から下方に延びる。流路292の内部には、流路292を流下する遊技球が通過する領域である非特定領域292Aが設けられている。流路293の内部には、流路293を流下する遊技球が通過する領域である非特定領域293Aが設けられている。第一大入賞口16へ入賞した遊技球のうち、特定領域291Aを通過しなかった遊技球が、非特定領域292A,293Aのいずれかを通過する。非特定領域292A,293Aそれぞれの直下には、非特定領域292A,293Aへの遊技球の通過を検出する貫通型近接スイッチである左非特定領域スイッチ82及び右非特定領域スイッチ83が、それぞれ設けられる。
図5を参照して、収容部25の詳細構成について説明する。収容部25は、収容部ソレノイド84、連結部材251、回転体252、軸部253及び収容体255を主に備える。連結部材251は、収容部ソレノイド84の内部から下方に延びるプランジャ84Bの下端部に取り付けられたプランジャヘッド84Cに連結した状態で、軸心AX1を中心に回転可能に設けられる。連結部材251は、左端部に、回転体252の歯部252Aに噛み合う歯部251Aを有する。回転体252は、軸心AX2を中心に回転可能に設けられる。収容体255は、内側に凹部256を備えた正面視略C字状の部材である。回転体252と収容体255とは、軸心AX2に沿って延びる軸部253によって連結されており、軸心AX2を中心に回転体252が回転することに応じて、収容体255も軸心AX2を中心に回転する。凹部256は、遊技球を1個だけ収容できる大きさで窪む。図5(1)は、収容部ソレノイド84に通電していない状態の収容部25を示す。この状態において、収容体255は、正面視右側に凹部256を開口する。以下では、図5(1)の収容部25の状態を、「収容不可状態」という。
図5(2)に示すように、収容部ソレノイド84に通電すると、プランジャ84B及びプランジャヘッド84Cが収容部ソレノイド84に引き付けられ(矢印Y1参照)、連結部材251が軸心AX1を中心に正面視時計回りに回転する(矢印Y2参照)。これに応じて、回転体252が軸心AX2を中心に正面視反時計回りに回転する(矢印Y3参照)。回転体252の回転に応じて、収容体255も軸心AX2を中心に正面視反時計回りに約45度回転し(矢印Y4参照)、収容体255は正面視上側に凹部256を開口した状態になる。以下では、図5(2)の収容部25の状態を、「収容可能状態」という。その後、収容部ソレノイド84に通電しなくなると、プランジャ84Bの周囲に設けられるコイルばね84Aの復元力によって、プランジャヘッド84Cが下方に移動する。これに応じて、収容体255が軸心AX2を中心に正面視時計回りに約45度回転し、収容部25は収容不可状態になる。
図6を参照して、第一大入賞口16へ入賞した遊技球が、収容部25の動作によって下センターステージ28の後述する旋回領域282又は受け部289へ誘導される様子について説明する。第一大入賞口16へ入賞した遊技球を、球Kとする。図6(1)に示すように、球Kは、流路162を流下し、収容部25の上側に到達する。収容部25が収容不可状態にある場合、収容体255の凹部256は右側に開口しており、球Kは凹部256に収容されない。球Kは回転体252の外周部を沿って流路163へ誘導され(矢印Y5参照)、流路163を流下する。下センターステージ28の受け部289は、流路163の下端部の下側に配置され、流路163の下端部から排出される球Kを受ける。
図6(2)は、収容部25が収容可能状態にある場合を示す。この場合、収容体255の凹部256が上側に開口している。流路162を流下し、収容部25の上側に到達した球Kのうち球K1が、開口する凹部256に向けて落下し(矢印Y6参照)、凹部256の内側に収容される。第一大入賞口16へは複数の遊技球が入賞できる。球K1よりも後に流路162を流下した球Kである球K2は、球K1が既に凹部256に収容されているので、凹部256に収容されない。球K2は、球K1及び回転体252の外周部を沿って流路163へ誘導され(矢印Y7参照)、流路163を流下する。その後、球K2は流路163の下端部から受け部289へ向けて排出される。なお、受け部289へ排出された球Kは、下センターステージ28の後述する流路292へ誘導され、流路292に設けられる非特定領域292Aを通過する。
図6(3)に示すように、その後、収容部25が収容可能状態から収容不可状態になると、収容体255の凹部256に収容されていた球K1が、収容体255の右側から下方に向けて延びる流路259に誘導される(矢印Y8参照)。流路259の下端部は、振分部26の左斜め後方の位置に向けて延びる。球K1は流路259を流下した後、流路259の下端部から下センターステージ28の振分領域281のうち旋回領域282に排出される。本実施形態では、1回の小当たり遊技において第一大入賞口16へ入賞した遊技球のうち1個の遊技球が下センターステージ28の旋回領域282に誘導される。第一大入賞口16へ入賞したその他の遊技球は下センターステージ28の受け部289及び流路292を経て、非特定領域292Aを通過した後、遊技盤2の裏側に排出される。
図7を参照して、振分部26の詳細構成について説明する。振分部26は、振分部モータ85、ギヤ261,262、軸部263、突出部265、飾り部269を主に備える。振分部モータ85はステッピングモータであり、主基板41から送信される励磁パターンに応じて回転する。ギヤ261は、振分部モータ85に取り付けられ、振分部モータ85が回転することに応じて、軸心AX3を中心に回転する(矢印Y9参照)。ギヤ262はギヤ261に噛み合い、ギヤ261が回転することに応じて、軸心AX4を中心に回転する(矢印Y10参照)。軸心AX4は、当たり穴283の中心部に配置される。ギヤ262は、軸心AX4に沿って延びる軸部263の下端部に取り付けられている。
突出部265は、軸部263に交差する方向に延びる羽根状の5つの突起を、軸心AX4の周りに等間隔(本実施形態では、約72度間隔)に配置した、スクリュー状の部分である。本実施形態では、軸部263は略垂直に延び、突出部265の5つの突起は、軸部263上下方向略中央部から外側に向けて略水平に延びる。突出部265は、ギヤ262が回転することに応じて、当たり穴283のわずかに上方の位置において(図9参照)、平面視時計回りに回転する(矢印Y11参照)。軸心AX4から5つの突起の先端部までの長さは、当たり穴283の半径よりもわずかに長い。
飾り部269は、軸部263の先端部に設けられ、「V」の文字を模った部材である。飾り部269は、当たり穴283の上方に配置されて、突出部265が回転することに応じて回転する。飾り部269は、当たり穴283へ遊技球が入球することを条件として、一般に「Vゾーン」と呼ばれる特定領域291Aを遊技球が通過することを遊技者に示唆する。
図8を参照して、停留解除部27の詳細構成について説明する。停留解除部27は、停留解除部ソレノイド86、レバー部271を主に備える。レバー部271は、停留解除部ソレノイド86の内部から下方に延びるプランジャ86Bの下端部に連結する連結部271Aを下端部に備え、上下方向に延びる棒状である。図8(1)は、停留解除部ソレノイド86に通電していない状態の停留解除部27を示す。以下では、図8(1)の状態の停留解除部27を、「停留可能状態」という。停留可能状態において、レバー部271の上端部271Bは、下センターステージ28の停留領域288(図9参照)の底面288Aと略同じ高さに配置される。
図8(2)に示すように、停留解除部ソレノイド86に通電すると、プランジャ86B及び連結部271Aが停留解除部ソレノイド86に引き付けられる(矢印Y12参照)。これに応じてレバー部271の上端部271Bが上方に移動し(矢印Y13参照)下センターステージ28の停留領域288の底面288A(図9参照)よりも高い位置に配置される。以下では、図8(2)の状態の停留解除部27を、「停留不可状態」という。
図9及び図10を参照して、振分部26による振分動作及び停留解除部27による停留解除動作について説明する。図9に示すように、下センターステージ28は平面視で長辺を左右方向に配置する長方形状であり、中央に略楕円形の振分領域281を備える。振分領域281は、旋回領域282及び排出領域286を備える。旋回領域282は、振分領域281の中央に設けられる略楕円形の領域である。旋回領域282の上面は、中央に向けて緩やかに窪む凹部を形成し、凹部の底部に相当する中央部に当たり穴283及び振分部26が設けられる。振分部26の突出部265は、当たり穴283の上側に配置される。
排出領域286は、遊技球の直径よりもやや広い幅で、旋回領域282の前部を除く外周部を取り囲む領域である。旋回領域282と排出領域286とは、旋回領域282の外周部において遊技球よりやや低い高さで立ち上がる壁部285によって仕切られている。壁部285の左後部、左前部、右前部及び右後部には1個の遊技球が通過できる幅の隙間である排球部285A,285B,285C,285Dが形成されている。排出領域286の左前部及び右前部には、遊技球が通過できる穴であるはずれ穴286A,286Bが設けられている。
停留領域288は、旋回領域282の前側に設けられる平面視略正方形状の領域であり、1個の遊技球がちょうど収まる程度の大きさに形成される。停留領域288の底面288A(図10参照)は、停留領域288に連結する部分の旋回領域282の上面よりもやや高い位置に配置される。
図9(1)に示すように、振分部26の突出部265が回転している状態で(矢印Y21参照)、収容部25から旋回領域282へ誘導された球Kは、旋回領域282の上側を旋回する。旋回領域282を旋回する遊技球は、振分部26の周りを転動する。球Kの旋回性が弱まるにつれて、球Kは当たり穴283に向けて旋回領域282を流下するようになる。当たり穴283の近傍まで流下した球Kは、当たり穴283の上側を回転する突出部265の5つの突起部のいずれかの先端に当たり、旋回領域282の外側に向けて弾かれる。
弾かれた球Kが壁部285に当たった場合には、球Kは再び旋回領域282の上側を旋回する(矢印Y22参照)。一方、弾かれた球Kが排球部285A,285B,285C,285Dのいずれかを通過した場合(矢印Y23参照)、球Kは排出領域286へ誘導された後、はずれ穴286A,286Bのいずれかに入球する(矢印Y25参照)。はずれ穴286A,286Bは、流路292,293(図3参照)に連通する。したがって、はずれ穴286A,286Bへ入球した遊技球は、非特定領域292A,293Aを通過した後、遊技盤2の裏側に排出される。このように、振分部26は、回転することによって振分領域281内の遊技球が当たり穴283へ入球することを阻害し、かつ、振分領域281内の遊技球をはずれ穴286A,286Bへ入球させるか振分領域281内の旋回領域282に残すかを振り分ける。以下では、このような振分部26の動作を、「振分動作」という。
振分動作によって弾かれること等によって旋回領域282内の球Kが停留領域288に向けて所定以上の速度で向かった場合、停留解除部27が停留可能状態であれば、球Kは停留領域288に乗り上げ、停留領域288内に停留することができる(矢印Y26参照)。図9(2)は、球Kが停留領域288に停留した状態で、振分動作が継続して行われる様子を示す。すなわち、球Kが停留領域288に停留する場合、球Kは当たり穴283又ははずれ穴286A,286Bのいずれにも振り分けらない状態で、振分領域281内に留まる。
停留解除部27が停留可能状態から停留不可状態に移行すると、停留解除部27のレバー部271の上端部271Bが停留領域288の底面288Aよりも高い位置に突出する(図10参照)。停留領域288に球Kが停留した状態において、停留解除部27が停留可能状態から停留不可状態に移行した場合、図10(3)に示すように、球Kがレバー部271の上端部271Bによって停留領域288から押し出される(矢印Y27参照)。停留領域288から押し出された球Kは、再び旋回領域282へ戻る。振分動作が継続して行われ、球Kは、旋回領域282内において旋回を継続するか又は排球部285A,285B,285C,285Dを介して旋回領域282内から排出領域286へ誘導されてはずれ穴286A,286Bへ入球する。
図10(4)に示すように、振分動作が終了すると、旋回性が弱まり当たり穴283に向けて旋回領域282の上側を流下した球Kは、突出部265の5つの突起の間の位置から当たり穴283へ入球する(矢印Y28参照)。振分部26が回転しない場合(振分動作を実行しない場合)、振分部26は、旋回領域282内の遊技球が当たり穴283へ入球することを許容する。
このように、パチンコ機1は、第一大入賞口16へ入賞し、振分領域281に誘導された遊技球が、振分部26の振分動作によってはずれ穴286A,286Bに入球するか振分領域281内に残るかに対して、遊技者の注目を集めることができる。振分動作が行われる間において、旋回領域282の遊技球が停留領域288に移動した場合、停留領域288に停留する遊技球が、はずれ穴286A,286Bに入球することがない。したがって、パチンコ機1は、旋回領域282の遊技球が停留領域288に移動することに対して、遊技者に期待感を抱かせることができる。パチンコ機1は、振分動作に耐えて遊技球が振分領域281内に残るケースとして、振分動作によって遊技球が旋回領域282から排出領域286に向けて弾かれずに耐えることだけではなく、遊技球を停留領域288に停留させることも提供する。遊技者は、遊技球が旋回領域282から排出領域286に向けて弾かれないことよう見守るだけではなく、遊技球が停留領域288に停留されるかにも注目する。パチンコ機1は、振分動作に耐えて遊技球が振分領域281内に残れば遊技者にとって有利な結果となるといった、従来にない遊技性の役物抽選の機会を遊技者に提供し、小当たり遊技中の遊技球の動きに対して遊技者の注目を大いに集めることができる。
図11を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主基板41、サブ制御基板58、ランプドライバ基板46、払出制御基板45、中継基板47及び電源基板42を主に備える。
主基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主基板41の主基板CPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、データを一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム等を記憶したROM53とが設けられている。主基板CPUユニット50には、乱数発生回路56及び割込信号発生回路57が接続されている。乱数発生回路56は、所定範囲の乱数を発生させる。割込信号発生回路57は、一定周波数のクロック信号を出力するクロック回路(図示略)からクロック信号が入力される毎に割込信号を発生させる。主基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎に、後述する主制御プログラムのメイン処理を実行する。
主基板41は、I/Oインタフェイス54を介してサブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、外部端子板55、第一始動口スイッチ61、第二始動口スイッチ62に接続している。
サブ制御基板58は、CPU581、RAM582及びROM583を備え、ランプドライバ基板46、演出制御基板43及びスピーカ48に接続している。サブ制御基板58は、主基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。ランプドライバ基板46は、操作ボタン9、電飾基板31、停留領域スイッチ32、演出図柄表示部38及び演出用表示部39に接続している。電飾基板31は、例えばLEDを搭載しており、前述の各種の電飾部材の内部に設けられている。ランプドライバ基板46は、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って、操作ボタン9、電飾基板31の発光動作等を制御する。停留領域スイッチ32は、非貫通型近接スイッチであり、停留領域288における遊技球の停留を検出する。また、ランプドライバ基板46は、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って、演出図柄表示部38における演出図柄の変動表示及び演出用表示部39における後述する耐久必要時間の表示を制御する。
払出制御基板45は、CPU45a等を備える。払出制御基板45は、主基板41から送信されるコマンドに応じて賞球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を賞球として賞球払出装置49に払い出させる。
中継基板47は、第二始動口ソレノイド69、第一大入賞口ソレノイド70、第二大入賞口ソレノイド71、ゲートスイッチ75、第一大入賞口スイッチ77、第二大入賞口スイッチ78、特定領域スイッチ81、左非特定領域スイッチ82、右非特定領域スイッチ83、収容部ソレノイド84、振分部モータ85、停留解除部ソレノイド86、転動部モータ88及び図柄表示部24に接続している。第二始動口ソレノイド69は、普通当たり遊技中に第二始動口13の開閉部材131を開閉する。第一大入賞口ソレノイド70は、小当たり遊技中に第一大入賞口16の開閉部材161を開閉する。第二大入賞口ソレノイド71は、大当たり遊技中に第二大入賞口17の開閉部材171を開閉する。ゲートスイッチ75は、ゲート11に設けられており、ゲート11への遊技球の通過を検出する。第一大入賞口スイッチ77は、第一大入賞口16に設けられており、第一大入賞口16への遊技球の入賞を検出する。第二大入賞口スイッチ78は、第二大入賞口17に設けられており、第二大入賞口17への遊技球の入賞を検出する。
特定領域スイッチ81は、特定領域291Aへの遊技球の通過を検出する。左非特定領域スイッチ82は、非特定領域292Aへの遊技球の通過を検出する。右非特定領域スイッチ83は、非特定領域293Aへの遊技球の通過を検出する。収容部ソレノイド84は、小当たり遊技中に収容部25を収容可能状態と収容不可状態とに相互に切り替える。振分部モータ85は、小当たり遊技中に振分部26を回転させる。停留解除部ソレノイド86は、小当たり遊技中に停留解除部27を動作させることで、停留領域288を停留可能状態と停留解除状態とに切り替える。転動部モータ88は、上センター飾り21に設けられるステッピングモータであり、転動部213を往復動作させる。
外部端子板55は、パチンコホールに設置されている遊技機を統括的に管理する遊技場管理用コンピュータ(いわゆるホールコンピュータ、図示略)にパチンコ機1の情報を接点出力する。第一始動口スイッチ61は、第一始動口12に設けられており、第一始動口12への遊技球の入賞を検出する。第二始動口スイッチ62は、第二始動口13に設けられており、第二始動口13への遊技球の入賞を検出する。
電源基板42は、主基板41及び遊技球発射装置37に接続されており、各基板及び遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置37は、一定間隔(本実施形態では0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。
図12を参照して、RAM52の第一大当たり関係情報記憶エリアについて説明する。第一大当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の特別図柄柄処理(図17から図19参照)において使用される。第一大当たり関係情報記憶エリアには、記憶可能な第一保留球数の上限である最大第一保留球数に対応する複数の記憶エリアが設けられている。本実施形態において、最大第一保留球数は「4」である。このため、第一大当たり関係情報記憶エリアには、No.1からNo.4の4つの記憶エリアが設けられている。第一始動口12に遊技球が入賞した際に第一保留球数が4未満(0~3)であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。
第一保留球数は、遊技球が第一始動口12へ入賞したことを契機として取得された乱数のうち、第一大当たり判定の実行、特別図柄の変動時間を示す変動パターンの決定等が保留された状態で記憶されている乱数の個数である。CPU51は、処理がまだ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている乱数を、判定エリア(図示略)にシフトする。判定エリアは、大当たり判定を行う乱数を格納するために、RAM52に設けられている記憶エリアであり、第一大当たり判定と第二大当たり判定とで共通に用いられる。CPU51は、判定エリアにシフトされた乱数について大当たり判定等の各種処理を行う。最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている乱数が、判定エリアにシフトされると、次の番号以下に記憶されている乱数が、1つ小さな番号の記憶エリアにシフトされる。以降は、最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている乱数が順次判定エリアにシフトされて、大当たり判定等の処理が繰り返される。判定エリアに記憶されている乱数についての各種処理には、例えば、大当たり判定の結果を報知する報知演出の決定、及び判定結果に応じて実行される大当たり遊技に関する処理が含まれる。なお、判定エリアの乱数は、第一大当たり判定等の処理が終了した後に消去される。
各記憶エリアには、第一大当たり乱数欄、第一図柄決定乱数欄及び第一変動パターン決定乱数欄が設けられている。第一大当たり乱数欄には、乱数発生回路56(図11参照)によって発生された第一大当たり乱数の値が記憶される。第一図柄決定乱数欄には、乱数発生回路56によって発生された第一図柄決定乱数の値が記憶される。第一変動パターン決定乱数欄には、乱数発生回路56によって発生された第一変動パターン決定乱数の値が記憶される。遊技球が第一始動口12へ入賞すると、その時点で乱数発生回路56によって乱数の種類毎に生成されている乱数がハード回路によってラッチされて、各欄に記憶される。第一大当たり乱数は、第一大当たり判定のために用いられる。第一図柄決定乱数は第一特別図柄を決定するために用いられる。第一変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第一特別図柄表示部に表示される第一特別図柄の変動時間を示す第一変動パターンを決定するために用いられる。第一大当たり乱数と共に取得されて第一大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して、第一乱数ともいう。また、第一特別図柄の変動時間を、第一変動時間ともいう。
図示しないが、RAM52には、第二大当たり関係情報記憶エリアが設けられている。本実施形態では、第二大当たり関係情報記憶エリアに、最大第二保留球数(本実施形態では、1個)に対応する1つの記憶エリアが設けられている。第二始動口13に遊技球が入賞すると、その時点で乱数発生回路56によって乱数の種類毎に生成されている乱数がハード回路によってラッチされて、第二大当たり関係情報記憶エリアの各欄に記憶される。記憶エリアには、第二大当たり乱数の値が記憶される第二大当たり乱数欄、第二図柄決定乱数の値が記憶される第二図柄決定乱数欄、及び第二変動パターン決定乱数の値が記憶される第二変動パターン決定乱数欄が設けられている。
CPU51は、処理がまだ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている乱数を、前述の判定エリア(図示略)にシフトする。第二判定エリアは、第二大当たり判定を行う乱数を格納するために、RAM52に設けられている記憶エリアである。CPU51は、第二判定エリアにシフトされた乱数について第二大当たり判定等の各種処理を行う。なお、第二判定エリアの乱数は、第二大当たり判定等の処理が終了した後に消去される。第二大当たり乱数と共に取得されて第二大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して、第二乱数ともいう。また、第二特別図柄の変動時間を、第二変動時間ともいう。
以下の説明では、第一大当たり乱数及び第二大当たり乱数を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、大当たり乱数ともいう。また、第一変動パターン決定乱数及び第二変動パターン決定乱数を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、変動パターン決定乱数ともいう。また、第一図柄決定乱数数及び第二図柄決定乱数を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、特別図柄決定乱数ともいう。
パチンコ機1において、第一変動時間及び第二変動時間は、第一大当たり判定の結果及び第二大当たり判定の結果を遊技者に報知する報知演出の演出時間に等しい。報知演出は、特別図柄の変動に同期して、演出図柄表示部38において演出図柄を変動表示することによって行われる。主基板41は、第一変動パターン決定乱数に基づく第一変動パターンに従って、第一特別図柄の変動を開始する。サブ制御基板58は、第一特別図柄の変動開始に同期して、演出図柄の変動表示を開始する。主基板41は、第一変動時間が終了すると、変動させていた第一特別図柄を、所定の特別図柄停止表示時間(本実施形態では0.5秒)の間、確定表示させる。サブ制御基板58は、第一特別図柄の確定表示に同期して、演出図柄を確定表示する。
また、主基板41は、第二変動パターン決定乱数に基づく第二変動パターンに従って、第二特別図柄の変動を開始する。サブ制御基板58は、第二特別図柄の変動開始に同期して、演出図柄の変動表示を開始する。主基板41は、第二変動時間が終了すると、変動させていた第二特別図柄を、所定の特別図柄停止表示時間の間、確定表示させる。サブ制御基板58は、第二特別図柄の確定表示に同期して、演出図柄を確定表示する。サブ制御基板58は、演出図柄表示部38における演出図柄の変動表示による他、電飾部材、スピーカ48、演出用表示部39等によっても、特別図柄の変動時間と同期した報知演出を実行する。
以下では、特別図柄の変動のうち、大当たり判定の結果が小当たりであることを示す図柄である小当たり図柄で確定表示する変動を、小当たり変動という。特別図柄の変動のうち、大当たり判定の結果がはずれであることを示す図柄であるはずれ図柄で確定表示する変動を、はずれ変動という。
なお、RAM52には、ゲート11を遊技球が通過する時点に取得される普通当たり乱数を記憶するための普通当たり関係情報記憶エリアが設けられている。普通当たり関係情報記憶エリアも、第一大当たり関係情報記憶エリアと同様に構成されている。本実施形態では、普通当たり関係情報記憶エリアに4つの記憶エリアが設けられており、最大普通保留球数は「4」である。記憶エリアには、普通当たり乱数の値が記憶される普通当たり乱数欄、普通図柄決定乱数の値が記憶される普通図柄決定乱数欄が設けられている。普通当たり乱数は、普通当たり判定のために用いられる。普通図柄決定乱数は、普通当たり図柄を決定するために用いられる。
図13を参照して、ROM53に記憶されている特別図柄決定テーブルについて説明する。パチンコ機1は、小当たり図柄を、特別図柄決定テーブルを参照することで決定する。特別図柄決定テーブルでは、小当たり図柄のそれぞれに、特別図柄決定乱数の値(0~199)が対応付けられている。なお、大当たり判定の結果がはずれの場合には、特別図柄決定テーブルによらず、大当たり判定の結果がはずれであることを示す所定のはずれ図柄が決定される。以下では、第一特別図柄の小当たり図柄を第一小当たり図柄、第二特別図柄の小当たり図柄を第二小当たり図柄という。
第一小当たり図柄は、「特1小当たりA」、「特1小当たりB」、「特1小当たりC」、「特1小当たりD」の4種類である。第一小当たり図柄の割合は、「特1小当たりA」が40%、「特1小当たりB」が30%、「特1小当たりC」が20%、「特1小当たりD」が10%である。第二小当たり図柄は、「特2小当たりA」、「特2小当たりB」、「特2小当たりC」、「特2小当たりD」、「特2小当たりE」の5種類である。第二小当たり図柄の割合は、「特2小当たりA」が40%、「特2小当たりB」が25%、「特2小当たりC」が20%、「特2小当たりD」が10%、「特2小当たりE」が5%である。
特別図柄決定テーブルは、小当たり遊技における第一大入賞口16の開放パターンを、小当たり図柄に対応付けて定義している。以下では、小当たり遊技における第一大入賞口16の開放パターンを、小当たり開放パターンという。パチンコ機1は、パターンA~パターンFの6種類の小当たり開放パターンを備える。特2小当たりAがパターンAに、特1小当たりA及び特2小当たりBがパターンBに、特1小当たりB及び特2小当たりCがパターンCに、特1小当たりC及び特2小当たりDがパターンDに、特2小当たりEがパターンEに、特1小当たりDがパターンFに、それぞれ対応する。パターンA~パターンEにおいては、第一大入賞口16が0.052秒間の開放を最大11回行う。パターンFにおいては、第一大入賞口16が最大1.5秒間の開放を1回おこなう。いずれの小当たり開放パターンで小当たり遊技が行われた場合にも、小当たり遊技において第一大入賞口16へ入賞した遊技球が第一大入賞口16内の特定領域291Aを通過した場合、小当たり遊技に引き続いて大当たり遊技が行われる。
前述のように、小当たり遊技が実行されたことに起因する大当たり遊技において、小当たり遊技は、1R目の大当たりラウンドとしてさかのぼって取り扱われる。本実施形態では、大当たり遊技のラウンド数は、小当たり図柄によらず、いずれの場合にも9R(1R目は小当たり遊技)である。2R目から9R目は、第二大入賞口17が、第二大入賞口17が最大28.0秒間の開放を1回行うことで、大当たり遊技が行われる。なお、小当たり図柄に対応する小当たり遊技が実行されたが、小当たり遊技において遊技球が特定領域291Aを通過しなかった場合には、大当たり遊技状態が生起されないので、小当たり遊技の終了後に大当たり遊技が実行されない。
小当たり図柄のそれぞれには、小当たり図柄に対応する大当たり遊技が終了した後に設定される遊技状態が定義されている。本実施形態では、特1小当たりD以外の小当たり図柄が決定されたことに起因して大当たり遊技が行われた場合、大当たり遊技の終了後に時短状態が設定される。大当たり遊技の終了後に設定された時短状態は、その時短状態において小当たりの判定結果が導出された回数が5回に到達することによって時短終了条件が満たされて終了し、その後、遊技状態は通常状態に移行する。なお、特1小当たりDの小当たり図柄が決定されたことに起因して大当たり遊技が行われた場合には、大当たり遊技の終了後に通常状態が設定される(時短状態が設定されない)。
図14を参照して、小当たり開放パターンの詳細及び小当たり遊技における収容部25、停留解除部27及び振分部26の動作の詳細について説明する。なお、小当たり遊技における収容部25、停留解除部27及び振分部26の動作は1通りであり、小当たり開放パターンによらず一定である。時点t0から小当たり遊技が開始する。時点t0から時点t1までの時間は、小当たり遊技が開始することを演出の実行等によって遊技者に報知するための、いわゆるオープニングの時間である。オープニングの時間は、パターンAでは約7秒間、パターンB~パターンFでは0.004秒間である。この他、オープニングの時間は、小当たり開放パターンによらず一定の時間が定められていてもよい。
パターンA~パターンEでは、第一大入賞口16が、時点t1から時点t2までの時間TAの開放を1回行う。本実施形態において、時間TAは0.052秒間である。第一大入賞口16の開閉部材161は、その上側に遊技球を乗せた状態で閉鎖状態から開放状態に移行することによって、開放状態となる時間が短くても、少なくとも1個の遊技球を第一大入賞口16へ入賞させることができる。パターンB~パターンEの場合には、オープニングの時間が短く、1回目の時間TAの開放を第一大入賞口16が行うタイミングには、遊技球が第一大入賞口16に向けてまだ発射されていないことが多い。このため、開閉部材161の上側に遊技球が乗っていないことが多いので、パターンB~パターンEの1回目の時間TAの開放では、遊技球が第一大入賞口16へ入賞することはほとんどない。一方、パターンAの場合には、オープニングの時間中に第一大入賞口16へ向けて発射された遊技球が開閉部材161の上側に乗った状態が構成され得るので、1回目の時間TAの開放において遊技球が第一大入賞口16へ入賞することもある。
パターンFでは、第一大入賞口16が、時点t1から時点t4までの時間TCの開放を1回行う。本実施形態において、時間TCは1.5秒間である。パターンFにおいては、その後に第一大入賞口16が開放することはない。
収容部25は、時点t1から時点t3までの時間TDの間、収容可能状態になる。本実施形態において、時間TDは0.1秒間である。パターンA~パターンEの1回目の時間TAの開放及びパターンFの時間TCの開放において第一大入賞口16へ遊技球が入賞した場合、その遊技球が時点t2までに収容部25の位置まで到達しないように、流路162(図3参照)の形状及び長さが構成されている。したがって、パターンA~パターンEの1回目の時間TAの開放及びパターンFの時間TCの開放において第一大入賞口16へ遊技球が入賞しても、入賞した遊技球が収容部25を介して振分領域281へ誘導されることは、ほとんどない。すなわち、パターンFは、小当たり遊技に引き続いて大当たり遊技が行われることを想定しない小当たり開放パターンである。
パターンAでは、時点t2から時点t5までの間、第一大入賞口16が閉鎖し、時点t5から時点t8までの時間TBにおいて、第一大入賞口16が時間TAの開放を最大10回繰り返して行う。本実施形態では、時間TBは約9.5秒間である。時間TBに亘る複数回開放が行われる間、遊技者は第一大入賞口16を狙って遊技球の発射を継続する。このため、第一大入賞口16が時間TAの開放を1回行う毎に、約1個の遊技球が第一大入賞口16へ入賞する。したがって、時間TBに亘る複数回開放が行われる間、遊技球が約1個ずつ順に流路162を流下する。時間TBに亘る複数回開放が終了した後に、第一大入賞口16が開放することはない。
また、時点t5から時点t9までの時間TEにおいて、収容部25が収容可能状態になる。本実施形態において、時間TEは約6秒間である。このため、流路162を流下する遊技球が、順に収容可能状態の収容部25の位置に到達する。収容可能状態の収容部25に最初に到達した遊技球が、収容部25に収容される。収容部25に遊技球が収容された後に収容部25に到達した遊技球は、下センターステージ28の受け部289及び流路292を経て、非特定領域292Aを通過した後、遊技盤2の裏側に排出される。すなわち、本実施形態では、第一大入賞口16へ複数の遊技球が入賞した場合、そのうちの1個の遊技球のみが収容部25を介して旋回領域282へ誘導され、その他の遊技球は非特定領域292Aを通過する。なお、時間TEの終了時点は、時間TBの終了時点である時点t8よりも後の時点t9であり、時間TBに亘る複数回開放が終了する直前に第一大入賞口16へ遊技球が収容部25の位置まで流下する時間を確保した時点とされている。このため、時間TBに亘る複数回開放が終了する直前に第一大入賞口16へ遊技球が最初に入賞した場合にも、収容部25は遊技球を収容できる。
時点t9になると、収容部25が収容可能状態から収容不可状態になり、収容部25に遊技球が収容されていた場合には、その遊技球が下センターステージ28の旋回領域282に排出される。停留解除部27は、時点t0から時点t9まで停留可能状態を継続した後、時点t9から時点t11までの時間TFにおいて停留不可状態となる。本実施形態では、時間TFは12秒間である。このため、パターンAの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した後、旋回領域282へ排出された遊技球は、時間TFが終了するまでの間、停留領域288に停留することなく旋回領域282を流下する。
振分部26は、時点t0から時点t6まで回転を停止した状態を継続し、時点t6から時点t7までの時間TIにおいて第一の回転速度である第一速度で回転動作(図14において「★」で示す動作)を行う。本実施形態では、時間TIは約2秒間である。第一速度は、約120ppsである。この回転動作は、パターンAの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球が旋回領域282へ案内された場合に、その遊技球が振分部26の突出部265に当たって排球部285A,285Dを通過することを防止するために行われる。以下、図14において「★」で示す振分部26の回転動作を、防止動作という。
振分部26は、時点t0から時点t6において、図10(4)に示すように、突出部265の5つの突起のうち1つの突起265Aを正面に向けて延ばす、原点位置にある。原点位置では、5つの突起のうち斜め後方に向けて延びる2つの突起が、当たり穴283の中心部から排球部285A,285Dのそれぞれに向けて延びる。仮に、振分部26が原点位置にある状態で収容部25から旋回領域282に向けて遊技球が排出された場合、旋回領域282を流下して後方から突出部265に向かう遊技球が、突出部265に当たって跳ね返り、排球部285A,285Dに向かうことがある。
パチンコ機1は、パターンAの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球が排球部285A,285Dに向かうことを防止するため、防止動作を行う。防止動作は、振分部26を原点位置から第一速度で180度回転することによって行われる。これにより、5つの突起のいずれも当たり穴283の中心部から排球部285A,285Dのそれぞれに向けて延びない位置に配置される。防止動作は、収容部25が収容可能状態にある時点t6から時点t7において行われる。したがって、時点t9以降に収容部25から旋回領域282に排出され、旋回領域282を流下して後方から突出部265に向かう遊技球が、突出部265に当たって跳ね返り、排球部285A,285Dに向かうことが防止される。
防止動作が終了する時点t7から振分動作が開始するまでの時点t12までの間、振分部26は停止した状態を継続する。時点t9から時点t12までの時間は、収容部25から旋回領域282に遊技球が排出されてから、その遊技球が旋回領域282を流下して当たり穴283へ入球するために必要な時間よりも長い時間にされている。すなわち、パターンAの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞し、収容部25に収容された遊技球は、振分部26が振分動作を実行しない状態において旋回領域282へ排出され、当たり穴283へ入球できる。
収容部25から旋回領域282へ遊技球が排出されてから、振分部26が振分動作を行う期間である振分動作期間が終了するまでの時間を、以下では、耐久必要時間という。耐久必要時間に亘って振分動作に耐えて旋回領域282に残ることのできた遊技球が、振分動作期間の終了後に当たり穴283へ入球できる。パターンAの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞し、収容部25を介して旋回領域282へ誘導された遊技球は、振分動作に耐える必要がないまま、当たり穴283へ入球できる。したがって、パターンAの場合の耐久必要時間は、「0秒」である。
パターンBでは、時点t10から時点t13までにおいて、第一大入賞口16が時間TBに亘る複数回開放を行う。また、時点t10から時点t14までの時間TEにおいて、収容部25が収容可能状態になる。このため、パターンBの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球は、収容可能状態の収容部25に収容される。収容部25に収容された遊技球は、時点t14になり収容部25が収容不可状態になることによって、収容部25から旋回領域282へ排出される。
振分部26は時点t13よりも前の時点t12から第一速度で回転動作を行うことによって、振分動作を開始する。振分部26は、時点t22まで第一速度での回転動作を継続し、その後、時点t24まで回転速度を第一速度よりも遅い第二速度に落として回転動作を行った後、回転動作を停止する。本実施形態において、第二速度は、約40ppsである。第二速度で回転動作が行われる場合にも、旋回領域282において当たり穴283に向けて流下した遊技球は、当たり穴283に入球することを阻害される。すなわち、振分部26が第一速度及び第二速度による回転動作を継続することが振分動作に相当し、振分動作が行われる時点t12から時点t24までの期間が振分動作期間に相当する。なお、振分動作期間のうち、振分動作が第一速度である時間TJは、約56秒間である。その後に設けられる振分動作が第二速度である時間TKは、約10秒間である。
パターンBの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球が、収容部25を介して旋回領域282へ誘導される時点t14から、振分動作期間が終了する時点t24までの時間は、60秒である。したがって、パターンBの場合の耐久必要時間は、「60秒」である。パチンコ機1は、複数の耐久必要時間を備える。パチンコ機1において、60秒の耐久必要時間は、最も長い耐久必要時間である。
パターンCでは、時点t15から時点t16までにおいて、第一大入賞口16が時間TBに亘る複数回開放を行う。また、時点t15から時点t17までの時間TEにおいて、収容部25が収容可能状態になる。このため、パターンCの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球は、収容可能状態の収容部25に収容される。収容部25に収容された遊技球は、時点t17になり収容部25が収容不可状態になることによって、収容部25から旋回領域282へ排出される。
パターンCの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球が、収容部25を介して旋回領域282へ誘導される時点t17から、振分動作期間が終了する時点t24までの時間は、40秒である。したがって、パターンCの場合の耐久必要時間は、「40秒」である。パターンCの場合の耐久必要時間は、パターンBの場合の耐久必要時間よりも短い。
パターンDでは、時点t18から時点t19までにおいて、第一大入賞口16が時間TBに亘る複数回開放を行う。また、時点t18から時点t20までの時間TEにおいて、収容部25が収容可能状態になる。このため、パターンDの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球は、収容可能状態の収容部25に収容される。収容部25に収容された遊技球は、時点t20になり収容部25が収容不可状態になることによって、収容部25から旋回領域282へ排出される。
パターンDの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球が、収容部25を介して旋回領域282へ誘導される時点t20から、振分動作期間が終了する時点t24までの時間は、20秒である。したがって、パターンDの場合の耐久必要時間は、「20秒」である。パターンDの場合の耐久必要時間は、パターンB及びパターンCの場合の耐久必要時間よりも短い。パチンコ機1は、小当たり遊技が行われ、第一大入賞口16へ入賞した遊技球が収容部25に収容される場合において、収容された遊技球が旋回領域282へ排出されるタイミングを複数通りに設けることによって、耐久必要時間を複数通りにしている。
耐久必要時間が短くなるほど、旋回領域282へ誘導された遊技球が排球部285A,285B,285C,285Dを介して排出領域286に排出されずに旋回領域282内に残りやすい。すなわち、耐久必要時間が短くなるほど、旋回領域282へ誘導された遊技球が当たり穴283へ入球できる可能性が高まる。これにより、パチンコ機1は、耐久必要時間が何秒になるかに対して、遊技者の関心を集め、遊技者の期待感に変化を与えることができる。本実施形態において、耐久必要時間は、「0秒」「20秒」「40秒」「60秒」の4通りである。
停留解除部27は、時点t11から時点t22まで、停留可能状態を継続する。このため、パターンB,C,Dの開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球が収容部25を介して旋回領域282へ誘導された場合、旋回領域282を旋回する遊技球が停留領域288へ入球する場合がある。停留領域288に遊技球が停留する間は、その遊技球が排球部285A,285B,285C,285Dを介して排出領域286に排出されることがないので、その後に遊技球が当たり穴283へ入球する可能性が保持される。したがって、パチンコ機1は、振分動作期間中に遊技球が停留領域288に入球するかについて遊技者の注目を集めることができる。また、パチンコ機1は、停留領域288に遊技球が停留した場合には、その後に遊技球が当たり穴283へ入球し、大当たり遊技が行われることに対する遊技者の期待感を向上させることができる。
なお、停留解除部27は、振分動作期間の終盤である時点t22に停留不可状態になり、振分動作期間が終了した後の時点t25までの時間TGにおいて、停留不可状態を継続する。このため、パターンB,C,Dの開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球が収容部25を介して旋回領域282へ誘導された後、停留領域288に停留した場合、振分動作が終了する時点に遊技球が停留領域288から排出される。停留領域288に停留していた遊技球は、振分動作期間の終盤に必ず旋回領域282にあるので、パチンコ機1は、振分動作に耐えて遊技球が旋回領域282内に残れるか否かに対して、遊技者の注目を大いに集めることができる。
なお、振分動作期間の終盤である時点t22から時点t24までの時間TKにおいては、振分部26の回転速度が第二速度で行われる。パチンコ機1は、振分部26の回転速度を第一速度から第二速度に低下することによって、振分動作がゆっくりと行われるようになり、旋回領域282内の遊技球が当たり穴283へ入球しやすくなったように遊技者に感じさせることができる。パチンコ機1は、振分動作期間の終盤における旋回領域282内の遊技球の動き及び振分動作に対して遊技者の注目を集め、また、遊技者の期待感を煽ることができる。
パターンEでは、時点t21から時点t23までにおいて、第一大入賞口16が時間TBに亘る複数回開放を行う。また、時点t21から時点t24までの時間TEにおいて、収容部25が収容可能状態になる。このため、パターンEの開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球は、収容可能状態の収容部25に収容される。収容部25に収容された遊技球は、時点t24になり収容部25が収容不可状態になることによって、収容部25から旋回領域282へ排出される。
パターンEの開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球が、収容部25を介して旋回領域282へ誘導される時点t24において、振分部26の振分動作が終了する。すなわち、パターンEの開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞し、収容部25を介して旋回領域282へ誘導された遊技球は、振分動作に耐える必要がないまま、当たり穴283へ入球できる。したがって、パターンEの場合の耐久必要時間は、「0秒」である。パチンコ機1は、小当たり遊技において第一大入賞口16へ入賞した遊技球が収容部25に収容される場合において、収容された遊技球が旋回領域282へ排出されるタイミングを、振分動作の開始前(パターンA)と振分動作の終了後(パターンE)との二通りに設ける。これにより、パチンコ機1は、遊技者の期待感が最も高まる、耐久必要時間が「0秒」であるパターンを二通りに設け、小当たり遊技を多様化している。特に、振分動作が開始された後にも耐久必要時間が「0秒」となる場合があるので、パチンコ機1は、小当たり遊技の終盤まで遊技者の期待感を持続できる。
その後は、時点t26から時点t27までの時間THにおいて、停留解除部27が再び停留不可状態になる。これにより、停留領域288に遊技球が停留した状態のまま、小当たり遊技が終了することが防止される。本実施形態において、時間THは、約16秒間である。また、時間THにおいて、振分部26が第一速度で時間TLの回転動作を3回行う。本実施形態において、時間TLは、約5秒間である。振分部26が時間TLの回転動作を3回行うことによって、時間THにおいて停留領域288から旋回領域282へ遊技球が排出された場合に、その遊技球が当たり穴283に入球することが防止される。また、パチンコ機1は、時間TLの回転動作を行うことで、振分部26の飾り部269を断続的に回転させ、遊技球が当たり穴283に入球して特定領域291Aを通過した場合に、そのことを強調して示し、遊技者の満足感を向上させることができる。その後は、時点t27から時点t28まで、いわゆるエンディングとして所定の時間が設けられた後、小当たり開放パターンによる第一大入賞口16の開放動作及び小当たり遊技における収容部25、停留解除部27及び振分部26の動作が終了する。
図15を参照して、ROM53に記憶されている変動パターン決定テーブルについて説明する。変動パターン決定テーブルは、変動パターンが決定される時点における遊技状態(通常状態又は時短状態)毎に区分されている。それぞれの区分には、複数種類の変動パターンが割り当てられており、大当たり判定による判定結果(小当たり又ははずれ)に応じて、各変動パターンに変動パターン決定乱数の値(0~511)が対応付けられている。大当たり判定が行われた場合、その時点の遊技状態に応じたテーブル区分が参照され、大当たり乱数と共に取得されている変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが、大当たり判定の結果に応じて1つ決定される。本実施形態では、第一変動パターン及び第二変動パターンのいずれを決定する場合においても、変動パターン決定テーブルが共通して参照される。
通常状態における大当たり判定の判定結果が小当たりの場合には、「リーチ演出A」から「リーチ演出C」の順に、変動パターンが決定される割合が高くなる。ここで、「リーチ演出」とは、演出図柄表示部38において表示される演出図柄を構成する3つの図柄のうち2つが同じ図柄で停止するリーチ状態が構成された後に、小当たりの可能性があることを示す演出を実行する報知演出である。一方、判定結果がはずれの場合には、「リーチ演出A」から「リーチ演出C」の順に、変動パターンが決定される割合が低くなる。したがって、第一大当たり判定の結果が大当たりとなる期待度は、「リーチ演出A」から「リーチ演出C」の順に高くなる。なお、本実施形態において、「はずれ変動A」~「はずれ変動D」の変動パターンは、リーチ状態に至ることなく演出が終了するはずれ変動の報知演出であり、本実施形態では、大当たり判定の結果がはずれの場合にのみ決定される。時短状態についても同様に、リーチ演出及びはずれ変動の変動パターンが、変動パターン決定乱数の値お対応付けて定義されている。
主基板41は、決定した変動パターンに応じて決められている変動時間だけ、第一特別図柄又は第二特別図柄を変動させる。また、主基板41は、変動パターンが決定されると、変動パターンを指定するコマンドである変動パターン指定コマンドを、サブ制御基板58へ送信する。サブ制御基板58は、コマンドによって指定された変動パターンに応じて演出図柄表示部38における演出図柄の変動表示及びスピーカ48等を制御する。
図16を参照して、パチンコ機1の主基板41による動作について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムによって行われる。制御プログラムのメイン処理(図10参照)は、割込信号発生回路57(図4参照)が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が検知した際に、CPU51において実行される。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
メイン処理で使用されるフラグについて説明する。メイン処理では、大当たり遊技状態フラグ、小当たり遊技状態フラグ、第一特別図柄表示状態フラグ、第二特別図柄表示状態フラグ、時短フラグ等が使用される。これらのフラグは、RAM52に記憶される。
大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中であるかを示すフラグであり、大当たり遊技中に「ON」になり、大当たり遊技中でない場合に「OFF」になる。なお、大当たり遊技状態フラグが「ON」であることは、条件装置及び役物連続作動装置が共に作動している状態であることを示す。小当たり遊技状態フラグは、小当たり遊技中であるかを示すフラグであり、小当たり遊技中に「ON」になり、小当たり遊技中でない場合に「OFF」になる。なお、以下では、大当たり遊技状態又は小当たり遊技状態が生起している状態を、当たり遊技状態ともいう。
特別図柄表示状態フラグは、第一特別図柄又は第二特別図柄のいずれか一方が変動している場合(変動中)に「1」、いずれも停止表示されている場合(停止表示中)に「2」、いずれも変動中でも停止表示中でもない場合に「0」が記憶される。時短フラグは、時短状態中であるかを示すフラグであり、時短状態中に「ON」になり、通常状態(非時短状態)中に「OFF」になる。
パチンコ機1の電源スイッチ(図示略)が操作されることによってパチンコ機1の電源がONにされると、CPU51は、メイン処理を開始する。メイン処理が開始されると、まず、スイッチ読込処理が行われる(S11)。スイッチ読込処理では、ゲート11、第一始動口12、第二始動口13、第一大入賞口16、第二大入賞口17、特定領域291A、非特定領域292A,293A、その他の入賞口に設けられた各スイッチ(図11参照)の検出結果から、遊技球の通過又は入賞を検知するための処理が行われる。各スイッチが遊技球の通過又は入賞を検出すると、RAM52に記憶されている各スイッチに対応するフラグが「ON」となる。次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。カウンタ更新処理では、RAM52に記憶されている各種の時間カウンタの値が更新される。
次いで、特別電動役物処理が行われる(S13)。詳細は後述するが、特別電動役物処理では、当たり遊技の動作を制御するための処理、大当たり遊技終了後に設定される遊技状態に関する処理等が行われる(図21及び図22参照)。当たり遊技の動作とは、主に、大当たり遊技及び小当たり遊技における第一大入賞口16及び第二大入賞口17の開閉部材161,171の開閉動作である。
次いで、特別図柄処理が行われる(S14)。詳細は後述するが、特別図柄処理では、大当たり判定、変動パターンの決定、特別図柄の決定及び遊技状態の移行処理等が行われる(図17から図19参照)。
次いで、普通電動役物処理が行われる(S16)。普通電動役物処理では、普通当たり遊技の動作(主に第二始動口13の開閉部材131の開閉動作)を制御するための処理が行われる。前述したように、CPU51は、時短状態中に普通当たり遊技を実行する場合、開閉部材131を、非時短状態中よりも長く開放させる。なお、CPU51は、時短フラグが「ON」である場合に時短状態中であると判断する。
次いで、普通図柄処理が行われる(S17)。普通図柄処理では、ゲートスイッチ75が遊技球の通過を検出することを契機として、普通当たり乱数が取得される。取得された乱数に基づいて、普通当たり判定、普通図柄の変動を制御するためのコマンドの生成等の処理が行われる。
次いで、払出処理(S18)、エラーチェック(S19)、及び情報出力処理(S20)が行われる。払出処理では、スイッチ読込処理によって各スイッチに対応するフラグが「ON」とされた場合に、各スイッチに対応する入賞口へ遊技球が入賞したことを示すコマンドが、払出制御基板45に送信される。このコマンドを受信した払出制御基板45のCPU45aは、コマンドに対応する入賞口について予め定められている個数の賞球を、入賞口への入賞球数に応じて賞球払出装置49に払い出させる。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、演出図柄表示部38、演出用表示部39及びスピーカ48等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、外部端子板55を介して、遊技場管理用コンピュータ(図示略)に各種の情報が出力される。
図17から図19を参照して、特別図柄処理(S14、図16参照)の詳細について説明する。図17に示すように、特別図柄処理が開始されると、第一始動口12に遊技球が入賞しているかが判断される(S71)。第一始動口スイッチ61が遊技球の入賞を検知すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、図16参照)において、第一始動口スイッチ61に対応するフラグが「ON」となる。このフラグが「OFF」の場合には、第一始動口12に遊技球が入賞していないと判断されて(S71:NO)、処理はS81の判断へ移行する。
このフラグが「ON」の場合には、第一始動口12に遊技球が入賞していると判断されて(S71:YES)、第一保留球数が「4」であるかが判断される(S73)。RAM52に記憶されている第一保留球数が「4」である場合(S73:YES)、第一保留球数が最大第一保留球数に達しているため、処理はS81の判断へ移行する。第一保留球数が「4」でない場合(S73:NO)、RAM52に記憶されている第一保留球数に「1」が加算される(S75)。次いで、第一乱数が取得され、第一大当たり関係情報記憶エリア(図5参照)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S76)。具体的には、第一大当たり乱数欄には第一大当たり乱数の値が、第一特別図柄決定乱数欄には第一特別図柄決定乱数の値が、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定乱数の値が、それぞれ記憶される。なお、第一乱数にこれら以外の種類の乱数が含まれていてもよい。
次いで、第二始動口13に遊技球が入賞しているかが判断される(S81)。第一始動口スイッチ61が遊技球の入賞を検知すると、メイン処理のスイッチ読込処理において、第二始動口スイッチ62に対応するフラグが「ON」となる。このフラグが「OFF」の場合には、第二始動口13に遊技球が入賞していないと判断されて(S71:NO)、処理はS91(図18参照)の判断へ移行する。
このフラグが「ON」の場合には、第二始動口13に遊技球が入賞していると判断されて(S81:YES)、第二保留球数が「1」であるかが判断される(S82)。RAM52に記憶されている第二保留球数が「1」である場合(S72:YES)、第二保留球数が最大第二保留球数に達しているため、処理はS91の判断へ移行する。第二保留球数が「1」でない場合(S82:NO)、RAM52に記憶されている第二保留球数に「1」が加算される(S85)。次いで、第二乱数が取得され、第二大当たり関係情報記憶エリア(図示略)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S86)。具体的には、第二大当たり乱数欄には第二大当たり乱数の値が、第二特別図柄決定乱数欄には第二特別図柄決定乱数の値が、第二変動パターン決定乱数欄には第二変動パターン決定乱数の値が、それぞれ記憶される。なお、第二乱数にこれら以外の種類の乱数が含まれていてもよい。
次いで、図18に示すように、当たり遊技状態であるかが判断される(S91)。大当たり遊技状態フラグ又は小当たり遊技状態フラグが「ON」である場合、当たり遊技状態中であると判断されて(S91:YES)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグ及び小当たり遊技状態フラグがいずれも「OFF」である場合、当たり遊技状態中でないと判断されて(S91:NO)、特別図柄が変動中であるかが判断される(S92)。第一特別図柄表示状態フラグが「1」でない場合、第一特別図柄及び第二特別図柄がいずれも変動中でないと判断されて(S92:NO)、特別図柄が停止表示中であるかが判断される(S93)。特別図柄表示状態フラグが「2」でない場合、第一特別図柄及び第二特別図柄がいずれも停止表示中でないと判断されて(S93:NO)、大当たり判定等の処理が行われる。
本実施形態では、大当たり判定において、第二大当たり判定が第一大当たり判定よりも優先して行われる。図19に示すように、まず、第二保留球数が「1」であるかが判断される(S101)。RAM52に記憶されている第二保留球数が「1」である場合には(S101:YES)、第二大当たり判定が行われるが、詳細は後述する。第二保留球数が「0」である場合(S101:NO)、第一保留球数が「1」以上であるかが判断される(S102)。RAM52に記憶されている第一保留球数が「0」である場合(S102:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第一保留球数が「1」以上である場合(S102:YES)、RAM52に記憶されている第一保留球数が「1」減算される(S103)。次いで、第一大当たり関係情報記憶エリア(図12参照)において最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている第一乱数が、判定エリアにシフトされる(S105)。
次いで、第一大当たり判定が行われる(S106)。図示しないが、ROM53には、大当たり判定を行うためのテーブルである判定テーブルが記憶されている。判定テーブルは、第一大当たり判定及び第二大当たり判定について「小当たり」及び「はずれ」に各々対応する大当たり乱数の値を定義している。S106の処理では、判定テーブルが参照されて、判定エリアにシフトされた第一大当たり乱数が、「小当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される第一大当たり判定が行われる。これにより、RAM52に記憶された未判定の第一大当たり乱数に基づく第一大当たり判定が、第一大当たり乱数の記憶された順に行われる。
次いで、第一大当たり判定の結果に応じた第一特別図柄の停止図柄(確定表示される図柄)である第一停止図柄が決定される(S108)。第一大当たり判定の結果が小当たりの場合、特別図柄決定テーブル(図13参照)が参照されて、S103で判定エリアにシフトされた第一特別図柄決定乱数の値に応じて、第一停止図柄として小当たり図柄が決定される。決定された小当たり図柄は、RAM52に記憶される。一方、第一大当たり判定の結果がはずれである場合、第一停止図柄として所定のはずれ図柄が第一停止図柄として決定される。
また、第二大当たり判定では、まず、第二保留球数が「1」であるかが判断される(S101)。第二保留球数が「1」である場合(S101:YES)、RAM52に記憶されている第二保留球数が「1」減算される(S111)。次いで、第二大当たり関係情報記憶エリア(図示略)において最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている第二乱数が、判定エリアにシフトされる(S112)。
次いで、前述の判定テーブルが参照されて、判定エリアにシフトされた第二大当たり乱数が、「小当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される第二大当たり判定が行われる(S113)。これにより、RAM52に記憶された未判定の第二大当たり乱数に基づく第一大当たり判定が、第一大当たり乱数の記憶された順に行われる。
次いで、第二大当たり判定の結果に応じた第二特別図柄の停止図柄である第二停止図柄が決定される(S115)。第二大当たり判定の結果が小当たりの場合、特別図柄決定テーブルが参照されて、S112で判定エリアにシフトされた第二特別図柄決定乱数の値に応じて、第二停止図柄として小当たり図柄が決定される。決定された小当たり図柄は、RAM52に記憶される。一方、第二大当たり判定の結果がはずれである場合、第一停止図柄として所定のはずれ図柄が第一停止図柄として決定される。
次いで、大当たり判定による判定結果に応じて、変動パターンが決定される(S121)。S121の処理では、時短フラグの状態が参照されて、現時点において通常状態及び時短状態のうちいずれの遊技状態が設定されているかが特定される。また、直前に行われた大当たり判定による判定結果が参照される。変動パターン決定テーブル(図15参照)のうち、特定された遊技状態に応じたテーブルが参照されて、大当たり判定による判定結果及び変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが決定される。決定された変動パターンは、RAM52に記憶される。第一大当たり判定が行われた場合には第一変動パターンとして、第二大当たり判定が行われた場合には第二変動パターンが、それぞれ決定される。
次いで、決定された変動パターンを示す変動パターン指定コマンドが生成され、RAM52に設けられるコマンドバッファにセットされる(S122)。RAM52のコマンドバッファにセットされたコマンドは、コマンドバッファにセットされた順に、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に順次送信される。中継基板47を介して変動パターン指定コマンドを受信した図柄表示部24は、特別図柄表示部における特別図柄の変動を開始する。図柄表示部24は、第一変動パターンを受信した場合には第一特別図柄の変動、第二変動パターンを受信した場合には第二特別図柄の変動を、それぞれ開始する。変動パターン指定コマンドを受信したサブ制御基板58は、変動パターンに応じた演出図柄表示部38における演出図柄の変動を開始する。
なお、前回実施されたメイン処理においてコマンドバッファにセットされたコマンドをサブ制御基板58等へ送信するコマンド送信処理が、メイン処理に設けられていてもよい。この場合、コマンド送信処理によって、コマンドバッファにセットされたコマンドがコマンドバッファにセットされた順に、メイン処理の1割込み毎にサブ制御基板58等へ送信されてもよい。
次いで、決定された第一変動パターンに対応する第一変動時間又は第二変動パターンに対応する第二変動時間が、特別図柄変動時間カウンタにセットされる(S123)。特別図柄が変動中であることを示す「1」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S125)、処理はメイン処理へ戻る。
また、図18に示すS92の判断において、特別図柄表示状態フラグに「1」が記憶されている場合には、第一特別図柄又は第二特別図柄が変動中であると判断されて(S92:YES)、特別図柄の変動時間が経過したかが判断される(S131)。S123(図19参照)の処理においてセットされた特別図柄変動時間カウンタの値が「0」となっている場合には、変動時間が経過したと判断され(S131:YES)、RAM52に特別図柄停止コマンドが生成され、コマンドバッファにセットされる(S132)。特別図柄停止コマンドは、特別図柄の変動を停止すること及び停止図柄(第一停止図柄又は第二停止図柄)の内容を通知するためのコマンドである。中継基板47を介して図柄停止コマンドを受信した図柄表示部24は、変動中の第一特別図柄又は第二特別図柄を、図柄停止コマンドの示す停止図柄で停止する。図柄停止コマンドを受信したサブ制御基板58は、演出図柄表示部38において変動中の演出図柄を、停止図柄に応じた図柄の組合せで停止する。
次いで、所定の特別図柄停止表示時間が特別図柄停止時間カウンタにセットされる(S133)。第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかが停止表示中であることを示す「2」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S1235)、処理はメイン処理へ戻る。一方、S131の判断において、特別図柄の変動時間がまだ経過していないと判断された場合(S131:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
また、S93の判断において特別図柄表示状態フラグが「2」である場合、特別図柄が停止表示中であると判断されて(S93:YES)、特別図柄停止時間が経過したかが判断される(S136)。この判断は、特別図柄停止時間カウンタの値によって判断される。第一特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でない場合には、特別図柄停止時間がまだ経過していないと判断されて(S136:NO)、処理はメイン処理へ戻る。特別図柄停止時間カウンタの値が「0」である場合には、特別図柄停止時間が経過したと判断されて(S136:YES)、第一特別図柄及び第二特別図柄が変動中でも停止表示中でもないことを示す「0」が、特別図柄表示状態フラグに記憶される(S138)。その後、遊技状態移行処理が行われて(S139)、処理はメイン処理へ戻る。
図20を参照して、遊技状態移行処理(S139、図18参照)について詳細に説明する。遊技状態移行処理では、大当たり判定によって小当たりであると判定された場合に、遊技を小当たり遊技状態に移行させるための処理等が行われる。
遊技状態移行処理が開始されると、特別図柄が小当たり図柄で停止表示したかが判断される(S141)。特別図柄がはずれ図柄で停止表示した場合(S141:NO)、処理は特別図柄処理へ戻る。特別図柄が小当たり図柄で停止表示した場合(S141:YES)、小当たり遊技状態フラグが「ON」になる(S142)。次いで、小当たり図柄に対応するラウンド数(本実施形態では、いずれの小当たり図柄においても「9」)が、ラウンド数を記憶するカウンタとしてRAM52に設けられているRカウンタにセットされる(S143)。
次いで、時短フラグの状態に応じて、時短状態が設定されているかが判断される(S145)。時短状態が設定されていない(通常状態が設定されている)場合(S145:NO)、処理は特別図柄処理へ戻る。時短状態が設定されている場合(S145:YES)、時短状態において小当たりの判定結果が導出された回数を計数するためRAM52に設けられている、小当たり回数計数カウンタに「1」が加算される(S146)。
次いで、小当たり回数計数カウンタの値が「5」であるかが判断される(S148)。小当たり回数計数カウンタの値が「5」でない場合(S148:NO)、処理は特別図柄処理へ戻る。小当たり回数計数カウンタの値が「5」である場合(S148:YES)、時短フラグが「OFF」になり(S149)、処理は特別図柄処理へ戻る。
図21及び図22を参照して、特別電動役物処理(S13、図16参照)の詳細について説明する。まず、特別電動役物処理で使用されるフラグについて説明する。特別電動役物処理では、前述の各種フラグに加えて、開放中フラグ等が使用される。開放中フラグは、第一大入賞口16及び第二大入賞口17が開放状態であるか否かを示すフラグであり、RAM52に記憶される。開放中フラグには、第一大入賞口16の開閉部材161が開放状態である場合に「1」、第二大入賞口17の開閉部材171が開放状態である場合に「2」、開閉部材161,171のいずれも閉鎖状態である場合に「0」が記憶される。なお、本実施形態において、第一大入賞口16と第二大入賞口17とが同時に開放状態になることはない。本実施形態では、小当たり遊技において第一大入賞口16が複数回の開放を繰り返して行う場合があるが、複数回の開放が開始してから終了するまでの間、開放中フラグに「1」が記憶される。
図20に示すように、特別電動役物処理が開始されると、大当たり遊技状態であるかが判断される(S151)。この判断は、大当たり遊技状態フラグの状態に基づいて行われる。大当たり遊技状態フラグが「OFF」の場合には大当たり遊技状態でないと判断されて(S151:NO)、図22に示すように小当たり遊技状態であるかが判断される(S181)。小当たり遊技状態フラグが「OFF」である場合には小当たり遊技状態でないと判断され(S181:NO)、処理はメイン処理へ戻る。小当たり遊技状態フラグが「ON」の場合には小当たり遊技状態であると判断されて(S181:YES)、第一大入賞口16が開放中であるかが判断される(S182)。開放中フラグに「1」が記憶されている場合には第一大入賞口16が開放中であると判断されて(S182:YES)、処理はS191の判断へ移行する。
開放中フラグに「1」が記憶されていなければ第一大入賞口16が開放中でないと判断されて(S182:NO)、RAM52に記憶されている小当たり図柄が参照される(S183)。参照された小当たり図柄に応じた第一開放コマンドが生成され、コマンドバッファにセットされる(S185)。第一開放コマンドは、小当たり図柄に応じた小当たり開放パターンを示す情報を含むコマンドである。コマンドバッファにセットされた第一開放コマンドは、中継基板47及びサブ制御基板58に順次送信される。中継基板47を介して第一開放コマンドを受信した第一大入賞口ソレノイド70は、小当たり図柄に応じた小当たり開放パターン(パターンA~パターンFのいずれか(図14参照))で、第一大入賞口16の開閉部材161を開放させる。第一開放コマンドを受信したサブ制御基板58は、小当たり遊技中の演出である小当たり遊技演出を制御する。特に、サブ制御基板58は、小当たり開放パターンに応じた耐久必要時間(0秒、20秒、40秒、60秒のいずれか)を、演出用表示部39に表示させる。また、第一開放コマンドに基づいて第一大入賞口16が開放されるので、開放中フラグに「1」が記憶される(S186)。
次いで、小当たり動作コマンドが生成され、コマンドバッファにセットされる(S188)。小当たり動作コマンドは、小当たり遊技中に収容部25、振分部26、停留解除部27をあらかじめ定められたパターン(図14参照)で動作させるための、ソレノイドの通電パターン及びステッピングモータの励磁パターンを示すコマンドである。コマンドバッファにセットされた第一開放コマンドは、中継基板47に順次送信される。中継基板47を介して小当たり動作コマンドを受信した収容部ソレノイド84、振分部モータ85、停留解除部ソレノイド86は、小当たり動作コマンドの示す通電パターン及び励磁パターンに応じて駆動する。処理はS191の判断へ移行する。
次いで、第一大入賞口16へ遊技球が入賞したかが判断される(S191)。第一大入賞口スイッチ77に対応するフラグが「OFF」の場合には、第一大入賞口16へ遊技球が入賞していないと判断され(S191:NO)、処理はS193の判断へ移行する。第一大入賞口スイッチ77に対応するフラグが「ON」の場合には第一大入賞口16へ遊技球が入賞したと判断され(S191:YES)、第一大入賞口16へ入賞した遊技球の個数を計数するRAM52の入賞球数カウンタに「1」が加算される(S192)。処理はS193の判断へ移行する。
次いで、第一大入賞口16への入賞球数が「10」以上であるかが判断される(S193)。入賞球数カウンタの値が「10」未満の場合(S193:NO)、小当たり開放パターンに応じた第一大入賞口16の開放が終了したかが判断される(S195)。小当たり開放パターンに応じた第一大入賞口16の開放が終了していない場合(S195:NO)、処理はメイン処理へ戻る。以降に行われる特別電動役物処理において、小当たり遊技状態である場合(S181:YES)、第一大入賞口16に10個以上の遊技球が入賞するか、又は小当たり開放パターンに応じた第一大入賞口16の開放が終了するまで、S193及びS195の判断が繰り返して実行される。
第一大入賞口16へ10個以上の遊技球が入賞するか(S193:YES)、又は第小当たり開放パターンに応じた第一大入賞口16の開放が終了した場合(S195:YES)、第一閉鎖コマンドが生成され、コマンドバッファにセットされる(S196)。第一閉鎖コマンドは、第一大入賞口16の開放を終了させるためのコマンドである。セットされた第一閉鎖コマンドは、中継基板47及びサブ制御基板58に順次送信される。中継基板47を介して第一閉鎖コマンドを受信した第一大入賞口ソレノイド70は、第一大入賞口16の開閉部材161を閉鎖させる。次いで、開放中フラグに「0」が記憶されて「OFF」になり(S198)、小当たり遊技状態フラグが「OFF」になる(S199)。
次いで、小当たり遊技において遊技球が特定領域291Aを通過したかが判断される(S201)。特定領域スイッチ81が遊技球の通過を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理において、特定領域スイッチ81に対応するフラグが「ON」となる。このフラグが「OFF」となっていれば遊技球が特定領域1192を通過していないと判断されて(S201:NO)、Rカウンタの値が「0」にクリアされて(S205)、処理はメイン処理へ戻る。
特定領域スイッチ81に対応するフラグが「ON」となっていれば遊技球が特定領域291Aを通過していると判断されて(S201:YES)、大当たり遊技状態フラグが「ON」になる(S202)。すなわち、小当たり遊技において遊技球が特定領域291Aを通過したことにより条件装置の作動により役物連続作動装置が作動する。次いで、Rカウンタの値から「1」が減算される(S203)。すなわち、役物連続作動装置の作動に伴い、小当たり遊技が1R目の大当たりラウンドとして取り扱われるので、1R分の大当たりラウンドが行われたとしてラウンド数に換算される。その後、処理はメイン処理へ戻る。
図21の説明に戻る。一方、大当たり遊技状態フラグが「ON」の場合には大当たり遊技状態であると判断されて(S151:YES)、大当たりラウンドが全て終了しているか、すなわち、Rカウンタの値が「0」であるかが判断される(S152)。Rカウンタの値は、後述のS169及びS203の処理で、大当たりラウンドが1回終了する毎に「1」減算される。すなわち、Rカウンタの値が「0」であれば、大当たり遊技における最終ラウンドが終了していることとなる。
Rカウンタの値が「0」でない場合(S152:NO)、第二大入賞口17が開放状態であるかが判断される(S153)。この判断は、開放中フラグの状態に基づいて行われる。開放中フラグに「2」が記憶されている場合には第二大入賞口17が開放状態であると判断されて(S152:YES)、処理はS171へ移行する。開放中フラグに「2」が記憶されていない場合には第二大入賞口17が開放状態でないと判断されて(S153:NO)、第二大入賞口17を開放させるための第二開放コマンドが生成され、コマンドバッファにセットされる(S155)。セットされた第二開放コマンドは、中継基板47及びサブ制御基板58に順次送信される。中継基板47を介して第二開放コマンドを受信した第二大入賞口ソレノイド71は、第二大入賞口17の開閉部材171を開放させる。また、特別図柄決定テーブル(図13参照)が参照されて、大当たり遊技における第二大入賞口17の開放時間である第二開放時間(本実施形態では28.0秒)が、RAM52の第二開放時間カウンタに記憶される(S156)。また、第二開放コマンドに基づいて第二大入賞口17が開放されることに応じて、開放中フラグに「2」が記憶される(S158)。処理はS161の判断へ移行する。
次いで、第二大入賞口17へ遊技球が入賞したかが判断される(S161)。第二大入賞口スイッチ78に対応するフラグが「OFF」の場合には、第二大入賞口17へ遊技球が入賞していないと判断され(S161:NO)、処理はS163の判断へ移行する。第二大入賞口スイッチ78に対応するフラグが「ON」の場合には第二大入賞口17へ遊技球が入賞したと判断され(S161:YES)、第二大入賞口17へ入賞した遊技球の個数を計数するRAM52の入賞球数カウンタに「1」が加算される(S162)。処理はS163の判断へ移行する。
次いで、第二大入賞口17への入賞球数が「10」以上であるかが判断される(S163)。入賞球数カウンタの値が「10」未満の場合(S163:NO)、第二開放時間が経過したかが、第二開放時間カウンタの値に基づいて判断される(S165)。第二開放時間が経過していない場合(S165:NO)、処理はメイン処理へ戻る。以降に行われる特別電動役物処理において、大当たり遊技状態であり(S151:YES)、Rカウンタの値が「0」でない場合(S152:NO)、第二大入賞口17に10個以上の遊技球が入賞するか、又は第二開放時間が経過するまで、S163及びS165の判断が繰り返して実行される。
第二大入賞口17へ10個以上の遊技球が入賞するか(S163:YES)、又は第二開放時間が経過した場合(S165:YES)、第二閉鎖コマンドが生成され、コマンドバッファにセットされる(S166)。第二閉鎖コマンドは、開放している第二大入賞口17の開閉部材171を閉鎖させるためのコマンドである。セットされた第二閉鎖コマンドは、中継基板47及びサブ制御基板58に順次送信される。中継基板47を介して第二閉鎖コマンドを受信した第二大入賞口ソレノイド71は、第二大入賞口17の開閉部材171を閉鎖させる。次いで、開放中フラグに「0」が記憶されて「OFF」になり(S168)、Rカウンタの値が「1」減算される(S169)。その後処理はメイン処理へ戻る。
一方、Rカウンタの値が「0」である場合(S152:YES)、大当たり遊技が終了するので、大当たり遊技状態フラグが「OFF」になる(S171)。RAM52に記憶されている小当たり図柄が参照され(S172)、記憶されている小当たり図柄が「特1小当たりD」であるかが判断される(S173)。小当たり図柄が「特1小当たりD」である場合(S173:YES)、処理はS178へ移行する。小当たり図柄が「特1小当たりD」でない場合(S173:NO)、時短フラグが「ON」になる(S175)。次いで、RAM52の小当たり回数計数カウンタの値が「0」にクリアされて(S178)、処理はメイン処理へ戻る。
図23を参照して、サブ制御基板58が実行するサブ制御基板処理について説明する。サブ制御基板処理では、主基板41から送信されるコマンドに従って、各種の演出を制御する処理が行われる。サブ制御基板58は、所定の周期でクロック信号を出力するクロック回路(図示略)及び割込信号発生回路(図示略)を備える。割込信号発生回路は、クロック回路からクロック信号が入力される毎に割込信号を発生させる。CPU581は、ROM583に記憶されているプログラムに従って、割込信号発生回路から割込信号が入力される毎にサブ制御基板処理を実行する。
サブ制御基板処理が開始されると、主基板41から変動パターン指定コマンドを受信したかが判断される(S301)。変動パターン指定コマンドを受信していない場合(S301:NO)、処理はS303の判断へ移行する。変動パターン指定コマンドを受信した場合(S301:YES)、演出図柄表示部38において演出図柄の変動が開始されることによって、報知演出の実行が開始される(S302)。処理はS303の判断へ移行する。
次いで、主基板41から特別図柄停止コマンドを受信したかが判断される(S303)。特別図柄停止コマンドを受信していない場合(S303:NO)、処理はS306の判断へ移行する。特別図柄停止コマンドを受信した場合(S303:YES)、演出図柄表示部38における演出図柄が、小当たりの判定結果を示す組合せで停止される(確定表示される)ことによって、報知演出の実行が終了される(S305)。処理はS306の判断へ移行する。
次いで、主基板41から第一開放コマンドを受信したかが判断される(S306)。第一開放コマンドを受信していない場合(S306:NO)、処理はS311の判断へ移行する。第一開放コマンドを受信した場合(S306:YES)、小当たり遊技演出の実行が開始される(S308)。小当たり遊技演出は、下センター飾り22に設けられる電飾部材の発光、スピーカ48による音の出力等によって行われる。特に、パチンコ機1は、小当たり遊技演出として、演出用表示部39において耐久必要時間を表示する。
図24を参照して、演出用表示部39において耐久必要時間が表示される態様について説明する。小当たり遊技が開始されると、演出用表示部39において、2桁の数字の変動表示が開始される。なお、矢印Y30は、演出用表示部39における2桁の数字のそれぞれが、変動することを模式的に示す。パチンコ機1は、耐久必要時間が表示される前の期間に演出用表示部39において変動表示を行うので、いずれの耐久必要時間が表示されるかについて、演出用表示部39に遊技者の注目を集めることができる。
パチンコ機1において、小当たり開放パターンに応じて、第一大入賞口16の時間TBに亘る複数回開放が開始されるタイミングは様々である(図14参照)。CPU581は、小当たり開放パターンに応じた第一大入賞口16の時間TBに亘る複数回開放が開始されるよりも少し前のタイミングに、演出用表示部39における2桁の数字の変動表示を終了し、それぞれの小当たり開放パターンに対応する耐久必要時間を表示する。これにより、パチンコ機1は、小当たり遊技が大当たり遊技に発展する発展のしやすさを、小当たり遊技の開始前に遊技者に示唆できるので、小当たり遊技に対する遊技者の期待感を向上できる。
具体的には、小当たり開放パターンがパターンAの場合、CPU581は、0秒の耐久必要時間に対応する「0」を、時点t5(図14参照)よりも前の時点に演出用表示部39に表示させる。小当たり開放パターンがパターンEの場合、CPU581は、耐久必要時間を示す「0」を、時点t21よりも前の時点に演出用表示部39に表示させる。小当たり開放パターンがパターンBの場合、CPU581は、60秒の耐久必要時間に対応する「60」を、時点t10よりも前の時点に演出用表示部39に表示させる。小当たり開放パターンがパターンCの場合、CPU581は、40秒の耐久必要時間に対応する「40」を、時点t15よりも前の時点に演出用表示部39に表示させる。小当たり開放パターンがパターンDの場合、CPU581は、20秒の耐久必要時間に対応する「20」を、時点t18よりも前の時点に演出用表示部39に表示させる。
CPU581は、耐久必要時間の経過に応じて耐久必要時間の残り時間を示すため、演出用表示部39に表示させた耐久必要時間を時間の経過に応じてカウントダウンするカウントダウン表示を行う。CPU581は、小当たり開放パターンがパターンBの場合、収容部25から旋回領域282に遊技球が排出される時点t14からカウントダウン表示を開始する。CPU581は、小当たり開放パターンがパターンCの場合、収容部25から旋回領域282に遊技球が排出される時点t17からカウントダウン表示を開始する。CPU581は、小当たり開放パターンがパターンDの場合、収容部25から旋回領域282に遊技球が排出される時点t20からカウントダウン表示を開始する。カウントダウン表示は、振分動作が終了する時点t27に、演出用表示部39の表示が「0」になるように行われる。
パチンコ機1は、カウントダウン表示を行うことで、どれだけ振分動作に耐え抜けば、遊技球が当たり穴283を通過できる状態になるのかを、遊技者にわかりやすく示すことができる。耐久必要時間の残り時間が短くなるほど、遊技者の期待感を高めることができる。演出用表示部39は、振分動作が行われる振分領域281を備える下センター飾りに設けられる。これにより、パチンコ機1は、振分動作に対する旋回領域282内遊技球の動きと、耐久必要時間の残り時間との双方を、遊技者に同時に確認させやすい。なお、時点t27に至る前に、振分領域281内の遊技球がはずれ穴286A,286Bを通過することによって非特定領域292A,293Aを通過した場合には、耐久必要時間のカウントダウン表示はストップする。また、小当たり開放パターンがパターンFの場合(小当たり図柄が「特1小当たりD」である場合)には、原則として、第一大入賞口16へ入賞した遊技球が旋回領域282に誘導されることがないので、耐久必要時間が表示されない。
図23の説明に戻る。主基板41から第一閉鎖コマンドを受信したかが判断される(S311)。第一閉鎖コマンドを受信していない場合(S311:NO)、処理はS313の判断へ移行する。第一閉鎖コマンドを受信した場合(S311:YES)、小当たり遊技が終了するので、小当たり遊技演出の実行が終了される(S312)。処理はS313の判断へ移行する。
次いで、主基板41から第二開放コマンドを受信したかが判断される(S313)。第二開放コマンドを受信していない場合(S313:NO)、処理はS316の判断へ移行する。第二開放コマンドを受信した場合(S313:YES)、大当たり遊技中の演出である大当たり遊技演出が開始される(S315)。大当たり遊技演出は、上センター飾り21に設けられる電飾部材の発光、スピーカ48による音の出力等によって行われる。
次いで、主基板41から第二閉鎖コマンドを受信したかが判断される(S316)。第二閉鎖コマンドを受信した場合(S316:YES)、大当たり遊技が終了するので、大当たり遊技演出の実行が終了される(S318)。第二閉鎖コマンドを受信していない場合(S316:NO)、サブ制御基板処理が終了する。
以上説明したように、下センター飾り22の第一大入賞口16が開放状態になると、遊技球が第一大入賞口16へ入賞できる。小当たり開放パターンがパターンB,C,Dのいずれかである場合、第一大入賞口16へ入賞した遊技球のうち1個が、振分動作期間内に、収容部25を介して振分領域281の旋回領域282へ誘導される。振分部26は、振分動作を行うことによって、振分領域281内の遊技球が当たり穴283へ入球することを阻害し、かつ、振分領域281内の遊技球をはずれ穴286A,286Bへ入球させるか振分領域281内の旋回領域282に残すかを振り分ける。一方、振分動作に耐え抜き、振分動作期間の終了後に旋回領域282内に残ることができた遊技球は、当たり穴283へ入球できる。当たり穴283へ入球した遊技球が特定領域291Aを通過することで、小当たり遊技に引き続いて大当たり遊技が行われる。このため、パチンコ機1は、遊技球が旋回領域282に誘導された場合、その遊技球が振分動作に耐え抜いて旋回領域282内に残ることができるかに対して、遊技者の注目を大いに集めることができる。パチンコ機1は、振分動作に耐えることができれば大当たり遊技が実行されるといった新規な遊技性に基づく新感覚の役物抽選の機会を提供し、遊技球の動きに対して遊技者の注目を集め、また、遊技者の期待感を向上させることができる。
振分領域281は、下センターステージ28の中央の上面に設けられる、遊技球が転動可能な領域である。旋回領域282は、振分領域281の中央部に設けられる。排出領域286は、旋回領域282の前部を除く外周部を取り囲む領域である。旋回領域282の中央部には当たり穴283が設けられる。振分部26は、当たり穴283の中央部から上方に突出する軸部263及び軸部263に交差する方向に延びる5つの突起を有する突出部265を備える。収容部25を介して旋回領域282へ誘導された遊技球は、当たり穴283及び振分部26を周回するようにして、旋回領域282内を旋回する。振分動作の実行中に当たり穴283へ向けて流下した遊技球は、回転する突出部265に当たり、旋回領域282の外側に向けて弾かれる。弾かれた遊技球が排球部285A,285B,285C,285Dのいずれかを介して排出領域286へ誘導された場合、遊技球は、はずれ穴286A,286Bのいずれかに入球する。一方、振分動作によって弾かれた遊技球が排出領域286へ向かうことなく旋回領域282内に残り続けた状態で振分動作が終了した場合、振分動作の終了後に、遊技球は当たり穴283へ入球できる。パチンコ機1は、振分領域281、振分部26をこのように構成することによって、振分動作及び振分領域281における遊技球の動きに遊技者の注目を集めることができる。また、パチンコ機1は、振分動作に耐えることができれば大当たり遊技が実行されうるといった新規な遊技性を、遊技者に大いに楽しませることができる。
振分動作は、振分部26を第一速度で回転動作が継続された後、第一速度よりも遅い第二速度で回転動作が行われ、その後に回転動作が停止されて終了する。パチンコ機1は、振分部26の回転速度を第一速度から第二速度に低下することによって、振分動作がゆっくりと行われるようになり、旋回領域282内の遊技球が当たり穴283へ入球しやすくなったように遊技者に感じさせることができる。パチンコ機1は、このような回転速度の変更を振分動作の終盤で行うことにより、遊技球が振分動作に耐え抜くことに対する遊技者の期待感を向上できる。
パチンコ機1は、振分動作期間を、小当たり遊技状態における特定の期間に設ける。小当たり開放パターンがパターンAからパターンEのいずれかの場合、第一大入賞口16へ入賞した遊技が収容部25に収容され、収容された遊技球が旋回領域282に向けて排出される。パターンBの場合、振分動作期間の開始時点である時点t12の後の時点t14に、遊技球が旋回領域282に排出される。パターンCの場合、時点t14よりも後の時点t17に、遊技球が旋回領域282に排出される。パターンEの場合、時点t17よりも後の時点t20に、遊技球が旋回領域282に排出される。このため、収容部25から旋回領域282へ遊技球が排出されてから振分動作期間が終了するまでの時間である耐久必要時間は、パターンBでは60秒、パターンCでは40秒、パターンEでは20秒と、複数通りになる。耐久必要時間が短くなるほど、旋回領域282へ誘導された遊技球が当たり穴283へ入球できる可能性が高まる。パチンコ機1は、耐久必要時間を複数通りに設けることによって、遊技者の期待感に変化を与えることができる。
小当たり開放パターンがパターンAの場合、振分動作期間が開始する時点t12の前の時点t9に、遊技球が旋回領域282に排出される。小当たり開放パターンがパターンEの場合、振分動作期間の終了時である時点t24に、遊技球が旋回領域282に排出される。これらの場合には、遊技球が旋回領域282に誘導された後に振分動作が行われないので、旋回領域282内の遊技球は、振分動作に耐える必要がないまま、振分動作に耐え抜いた場合と同様に、当たり穴283へ入球できる。耐久必要時間が0秒のパターンは、耐久必要時間が所定時間に設けられるパターンB,C,D及び第一大入賞口16へ入賞した遊技が旋回領域282内に誘導されないパターンFに比べて、大当たり遊技が実行される可能性が高く、遊技者にとって有利である。パチンコ機1は、このような遊技者の期待感が最も高まるパターンを、振分動作期間の前後の二通りに設けることで、小当たり遊技の終盤まで遊技者の期待感を持続できる。
パチンコ機1は、振分部26を原点位置から第一速度で180度回転させる防止動作を行うことで、パターンAの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球が排球部285A,285Dに向かうことを防止できる。パチンコ機1は、耐久必要時間が0秒の場合において防止動作を行うことで、大当たり遊技が確実に実行されるようにし、遊技者に安心感を与えることができる。
上記実施形態において、下センター飾り22が、本発明の「入球手段」に相当する。図22のS185で第一開放コマンドをコマンドバッファにセットする主基板41のCPU51が、本発明の「特定遊技実行手段」として機能する。当たり穴283が、本発明の「第一領域」に相当する。はずれ穴286A,286Bが、本発明の「第二領域」に相当する。振分領域281が、本発明の「振分領域」に相当する。振分部26が、本発明の「振分手段」に相当する。図22のS202で大当たり遊技状態フラグを「ON」にする主基板41のCPU51が、本発明の「付与手段」として機能する。旋回領域282が、本発明の「旋回領域」に相当する。軸部263が、本発明の「軸」に相当する。突出部265が、本発明の「突出部」に相当する。図22の小当たり図柄に基づく小当たり開放パターンに応じた第一開放コマンドを生成する主基板41のCPU51が、本発明の「入球制御手段」として機能する。
本発明は、以上詳述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。例えば、振分動作は、上記実施形態のように、小当たり遊技が開始される場合に開始されてもよいし、パチンコ機1の電源投入後から振分部26が所定の動作パターンで動作を継続するなど、小当たり遊技が開始される前から振分動作が開始されていてもよい。
振分動作の終了後に旋回領域282に残った遊技球について、当たり穴283を通過しない場合(はずれ穴286A,286Bを通過する場合)が設けられてもよい。この場合、パチンコ機1は、振分動作に耐え抜いて旋回領域282に残ることができた遊技球のその後の動きに対して、遊技者の注目を大いに集めることができる。
上記実施形態では、第一大入賞口16へ遊技球が複数入賞した場合にも、旋回領域282に誘導される遊技球は1個であるが、第一大入賞口16へ入賞した複数個の遊技球の一部又は全部が旋回領域282に誘導される構成であってもよい。
振分動作期間において、振分部26の動作が、第一速度と第二速度との間で複数回切り替わってもよい。第一速度よりも速い又は第二速度よりも遅い第三速度で振分部26が動作する場合が設けられてもよい。これにより、振分動作が多様化するので、パチンコ機1は、振分動作に対する遊技者の期待感も多様化できる。
耐久必要時間が「0秒」のパターンは、振分動作期間の前及び後の双方に設けられる必要はなく、振分動作期間の前又は後のいずれかのみに設けられてもよい。また、耐久必要時間が「0秒」のパターンが設けられず、旋回領域282に誘導された遊技球が短時間であっても耐久必要時間を必ず耐え抜くことで、遊技球が当たり穴283を通過するチャンスが付与されるように構成されてもよい。
小当たり開放パターンについて、第一大入賞口16へ入賞した遊技が原則として旋回領域282内に誘導されないパターンFが設けられなくてもよい。この場合、パチンコ機1は、第一大入賞口16へ入賞した遊技球が旋回領域282へ誘導される機会を増やし、遊技者が期待感を抱く機会を増やすことができる。
上記実施例の耐久必要時間は一例であり、上記実施形態とは異なる耐久必要時間が設けられてもよいし、上記実施形態よりも耐久必要時間が細分化されてもよい。また、耐久必要時間が一通りであっても、振分動作に耐え抜いたら大当たり遊技が実行されるといった新規な遊技性を遊技者に提供できる。
上記実施形態の振分領域281の構成は一例であり、これに限られない。したがって、排出領域286に相当する領域が振分領域281の中央部に設けられ、その外側に旋回領域282に相当する領域が設けられてもよい。排出領域286に相当する領域が振分領域281の左部に設けられ、旋回領域282に相当する領域が振分領域281の右部に設けられてもよい。振分部26が設けられる位置も、旋回領域282の中央部に限られず、例えば、旋回領域282と排出領域286との境界部に設けられてもよい。振分部26は、当たり穴283の内側ではなく、当たり穴283の外側の位置に設けられてもよい。また、大入賞口の内部に振分部26、当たり穴283が、それぞれ複数設けられてもよい。
小当たり開放パターン及び小当たり開放パターンに応じて定められる遊技球が旋回領域282に排出されるタイミングのパターンは、上記実施形態の例よりも多くても少なくてもよい。すなわち、耐久必要時間は複数通りに設けられてもよいし、1通りだけ設けられてもよい。振分部26による振分動作は、回転動作に限られず、振分部26が第一の位置と第二の位置との間を往復する動作等によって構成されてもよい。振分動作が、当たり穴283の入口の大きさ、はずれ穴286A,286Bの入口の大きさ、壁部285に設けられる排球部285A,285B,285C,285Dの大きさ等を変化させることによって行われてもよい。
小当たり遊技演出において、耐久必要時間が最初に表示される時点は、上記実施形態の例の他、第一大入賞口16の時間TBに亘る複数回開放が開始された後、収容部25から旋回領域282へ遊技球が排出されるタイミング等、様々に変更されてもよい。また、表示された耐久必要時間がカウントダウン表示されなくてもよい。この場合、小当たり開放パターンに応じた耐久必要時間がそのまま表示され続けるので、パチンコ機1は、遊技者に耐久必要時間を認識させやすい。
上記実施形態では、振分領域281、振分部26、当たり穴283、はずれ穴286A,286B等が、小当たり遊技において開放する特別電動役物である第一大入賞口16の内部に設けられる。この他、振分領域281、振分部26、当たり穴283、はずれ穴286A,286B等が、普通電動役物の内部に設けられてもよい。
遊技球が入球不能な状態と入球可能な状態との間を、予め定められた動作パターンで動作する遊技球の入口を有する、入球手段が用いられてもよい。すなわち、入球手段は、入賞口に限られない。この入球手段は、例えば常時一定の動作パターンで動作することによって、所定の契機に遊技球が入球可能な状態が到来する者であってもよい。このような入球手段の内部に、振分領域281、振分部26、当たり穴283、はずれ穴286A,286B等に相当する構成が設けられ、振分動作に耐え抜いた遊技球が当たり穴283を通過することによって遊技者に所定の遊技利益が付与されてもよい。例えば、当たり穴283が、特別図柄の始動口として機能したり、普通図柄の作動口又は作動ゲートとして機能したりしてもよい。すなわち、遊技利益は、小当たり遊技、大当たり遊技、普通当たり遊技等の当たり遊技によってもたらされる賞球の付与に限られず、図柄の変動の契機の付与であってもよい。また、遊技利益は、大当たり判定又は普通当たり判定によって当たりであると判定される確率が変更する、いわゆる確変状態の付与などであってもよい。すなわち、当たり穴283を遊技球が通過することを条件として、その後に確変状態が付与される構成であってもよい。
パターンAの小当たり開放パターンで開放する第一大入賞口16へ入賞した遊技球が排球部285A,285Dに向かうことを防止するための防止動作は、振分部26の半回転の他、振分動作と同様の回転動作が短時間行われること等によって行われてもよい。また、また、パターンEの小当たり開放パターンで第一大入賞口16が開放する場合にも、振分動作期間の後に、防止動作が行われてもよい。防止動作は、小当たり遊技の都度、毎回行われなくてもよく、防止動作が行われるか否かが、所定の抽選によって決定されてもよい。防止動作は、振分部26の動作によって行われることに限られず、例えば、はずれ穴286A,286Bの入口を塞ぐこと、壁部285に設けられる排球部285A,285B,285C,285Dを塞ぐこと等によって行われてもよい。
パチンコ機1は、パターンC,D,E(耐久必要時間が40秒、20秒、振分期間終了後の0秒である各パターン)においても、パターンBにおいて耐久必要時間が表示される時点t14に、60秒のカウントダウン表示を開始してもよい。開始されたカウントダウン表示は、振分動作期間が終了する時点t24まで継続して行われてよい。言い換えると、耐久必要時間のカウントダウン表示は、収容部25から旋回領域282へ遊技球が排出されるよりも先の時点に開始されてもよい。
時短終了条件は、上記実施形態の例の他、大当たり遊技が所定回数繰り返して行われた場合であってもよいし、時短状態において実行された大当たり判定の回数が所定の回数に到達することであってもよい。
上記実施形態では、大当たり判定によって小当たり又ははずれの判定結果が導出されるが、大当たりの判定結果が導出される場合が設けられてもよい。本発明は、いわゆる2種タイプの遊技機に限られず、1種タイプ、1種2種混合タイプ、一般電役タイプ等、様々な遊技仕様の遊技機に適用できる。
請求項、明細書及び図面に記載される全ての要素(例えば、表示手段等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、前記要素につけられた名称(要素名)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。従って、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「振分手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。更には、上記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、何れも当業者であれば容易に考えられる事項であり、敢えて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、特許請求の範囲等においてそれらを明確に除外している旨の記載がない限りは、それら全てについて本発明に係る権利範囲に含まれることは言うまでもない。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を、本実施例に記載がなされていないことを理由に遊技機に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはあたらない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。